JP5001273B2 - 情報処理システム、指示装置、処理装置、及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
特許文献1は、複数の映像記録装置がネットワークに接続されたコンテンツ記録システムにおいて、ある映像記録装置が、同一時間帯に提供される複数の映像を記録する際、その全ての映像を記録しようとすると自装置の記録能力を超える場合に、他の映像記録装置の非稼動資源を活用して映像記録を行うものである。
また、特許文献2によれば、連携処理中の装置への電力供給が遮断された場合でも、代替装置に切り替えて連携処理を継続することが可能になるが、代替装置への切り替えに伴う連携処理の中断は回避できない。このような連携処理の中断は、リアルタイム性の高い処理、例えば放送局から送信されるTV番組の録画処理(TV番組を受信する装置と映像を録画する装置とによる連携処理)において問題となる。
また、前記電力情報は、前記処理装置に対する電力供給が遮断された遮断回数を含み、前記電力情報送信手段の前記検知手段は、自装置に対する電力供給が開始されたことを検知するものであり、前記電力情報送信手段の前記更新手段は、前記検知手段が検知する毎に前記遮断回数を1増加させ、前記指示装置の前記選択手段は、当該指示装置の前記電力情報受信手段が受信した各遮断回数に基づいて、前記所定処理の実行の指示先となる処理装置を選択することとしてもよい。
また、前記指示装置と前記各処理装置とは、LANにより接続されており、前記処理装置は、更に自装置に対する電力供給状況の変化を検知する検知手段を備え、前記処理装置の前記電力情報送信手段は、前記検知手段が電力供給状況の変化を検知すると、前記電力情報をLANにブロードキャストすることとしてもよい。
即ち、例えば、各電力情報が各外部装置の電源ケーブルが電源コンセントから引き抜き可能か否かを示す、電力供給の確実性を示す情報であり、基準情報テーブルにおいて、処理の中断を許容できない処理(例えば、TV番組の受信等のリアルタイム処理)に対しては電源コンセントからの引き抜きを許容しないという基準情報が設定されている場合に、指示装置の選択手段は、処理の中断を許容できない所定処理の実行の指示先となる外部装置として、電源コンセントからの引き抜きを許容しないという基準情報を満たす、電力供給の確実性が高い外部装置を選択できる。
これにより、指示装置の選択手段は、ユーザーから受け付けた基準情報を満たす電力情報を保持していた外部装置を選択するため、ユーザーの意志を反映した基準を満たす外部装置を選択できる。
前記選択ステップで選択した処理装置に対し前記所定処理実行の指示を送信する指示送信ステップとを備え、前記処理装置は、前記指示装置から送信された前記所定処理実行の指示を受信する指示受信ステップと、前記指示受信ステップで前記所定処理実行の指示を受信すると、当該所定処理を実行する実行ステップと、自装置に対する電力供給に関する電力情報を送信する電力情報送信ステップとを備えることを特徴とする。
≪実施の形態1≫
<概要>
実施の形態1に係る情報処理システムは、ネットワークに接続された複数の装置が、ユーザーからなされた処理要求を連携して処理する従来の情報処理システムを改良したものである。
そこで、本実施の形態に係る情報処理システムは、ユーザーから処理要求を受領した装置(以下、「指示装置」という)が、他の装置(以下、「処理装置」という)の中から、指示装置と連携して処理させる装置(以下、「連携対象装置」という)として、所定の電力供給の確実性の基準を満たす処理装置を選択するよう構成したものである。
このように、指示装置は、処理装置に実行させる機能(以下、「連携対象機能」という)の内容に応じた電力供給の確実性の基準を満たす処理装置を連携対象装置として選択するため、実行の中断が許されないような連携対象機能を、安定した電力供給が期待できる連携対象装置に実行させることができ、連携対象処理実行中に連携対象装置の電力供給が遮断されることによる連携処理中断の可能性を低減できる。
<構成>
<情報処理システムの構成>
まず、実施の形態1に係る情報処理システムの構成について説明する。
同図に示すように、家庭A内の家庭内ネットワーク112と広域ネットワーク114とが回線113を介して接続され、広域ネットワーク114と家庭B内の家庭内ネットワーク119とが回線115を介して接続されている。回線113と回線115とは、電話線による接続、光回線、無線接続等の接続方式により、家庭内ネットワーク112又は家庭内ネットワーク119から広域ネットワーク114に接続するための回線である。
家庭内ネットワーク119は、家庭B内に敷設されたLANであり、家庭内ネットワーク119には、家庭B内に設置されたTV受信機120、DVD/HDDレコーダー121が接続されている。
<指示装置の構成>
次に、指示装置の機能構成について説明する。
指示装置200は、同図に示すとおり、テーブル情報受信部201、記憶部202、ヒューマンインターフェース203、解析部204、実行制御部205、実行部206、指示送信部207、ネットワークインターフェース208を含んで構成される。
また、指示装置200は、図示していないが、CPU(Central Processing Unit)を備え、上述のテーブル情報受信部201、解析部204、実行制御部205、実行部206、指示送信部207の各機能は、記憶部202に記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。なお、本発明における電力情報受信手段はテーブル情報受信部201に相当し、本発明における選択手段は実行制御部205に相当する。
ヒューマンインターフェース203は、入出力装置であり、例えばリモコン、キーボード、マイクロホン等の入力装置によりユーザーからの処理要求を受け付け、受け付けた処理要求を解析部204に転送し、また、後述する実行制御部205から受領した、ユーザーからの処理要求に対する実行結果を、例えばディスプレイ、スピーカー、ヘッドホン、LED等の出力装置により出力する機能を有する。
実行制御部205は、解析部204から受領した要求機能情報に基づいて、ヒューマンインターフェース203がユーザーから受け付けた処理要求に対応する処理の実行に、他の処理装置との連携が必要か否かを判定する機能を有する。
連携対象装置の選択は、記憶部202に記憶されている提供機能テーブルと電力供給属性テーブルと基準情報テーブルとに基づいて行う。具体的には、連携対象機能情報が示す連携対象機能を備え、かつ連携対象機能を実行する処理装置に必要とされる電力供給の確実性の基準を満たす処理装置を連携対象装置として選択する。
実行部206は、実行制御部205による制御に従い、自装置が備える機能を実行し、実行結果を実行制御部205に送出する機能を有する。例えば、指示装置200が、録画機能を有し、H.264形式の番組を受信するためのチューナー機能を有しないDVD/HDDレコーダーである場合、録画機能を実行して、該当のチューナー機能を有する連携対象装置からネットワークインターフェース208を介して受領したH.264形式の動画データを、HDDに録画する。
指示データは、実行制御部205から受領した連携対象機能情報が示す連携対象機能を実行させるためのコマンドデータであり、連携対象機能が、例えばH.264形式の番組を受信するためのチューナー機能である場合、その番組を受信する際の周波数(チャンネル)を特定する情報やその番組の放送時間を特定する情報等のパラメータを含む、その番組の受信を指示するコマンドデータである。
<処理装置の構成>
次に、処理装置の機能構成について説明する。
処理装置300は、同図に示すとおり、ネットワークインターフェース301、指示受信部302、実行部303、テーブル情報送信部304を含んで構成される。
また、処理装置300は、図示していないが、CPUを備え、上述の指示受信部302、実行部303、テーブル情報送信部304の各機能は、後述する記憶部306に記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。なお、本発明における電力情報送信手段はテーブル情報送信部304に相当する。
指示受信部302は、指示装置200から送信された指示データを、ネットワークインターフェース301を介して受信し、受信した指示データを実行部303に転送する機能を有する。
検知部305は、電源ケーブルと電源コンセントとを介して、商用の交流電源320から実行部303に電力が供給されたことを検知する回路であり、即ち、処理装置300の起動を検知し、検知毎に送信部307に検知したことを示す検知信号を送出する機能を有する。
<データ>
以下、指示装置200が使用する各テーブルについて説明する。
図4は、提供機能テーブル400のデータ構成と内容例を示す図である。
記憶部202に記憶されている提供機能テーブル400は、同図に示すように、処理装置毎に装置名401と提供機能402とを対応付けて記憶している。
装置名401は、ネットワークに接続された各処理装置を識別するための処理装置の名称であり、各処理装置の記憶部306に記憶されていた装置名は、この装置名401に該当する。提供機能402は、対応する処理装置が備える機能を示す情報であり、各処理装置の記憶部306に記憶されていた機能情報は、この提供機能402に該当する。
各処理装置は、起動毎に記憶部306に記憶されている装置名と機能情報とを指示装置200に送信するため、指示装置200のテーブル情報受信部201は、受信した装置名と機能情報とを提供機能テーブル400に反映させる。
即ち、受信した装置名と一致する装置名401を含むレコードが提供機能テーブル400に存在しない場合には、受信した装置名と機能情報とからなるレコードを追加する。また、受信した装置名と一致する装置名401を含むレコードが提供機能テーブル400に存在するが、登録されているレコードの提供機能402と受信した機能情報とに相違がある場合には、受信した機能情報により該当レコードの提供機能402を更新する。
図5は、電力供給属性テーブル500のデータ構成と内容例を示す図である。
記憶部202に記憶されている電力供給属性テーブル500は、同図に示すように、処理装置毎に装置名501と挿抜可否502と挿抜推定確度503とを対応付けて記憶している。
挿抜可否502は、対応する処理装置の電源ケーブルを電源コンセントから引き抜くことが可能か否かを示す情報であり、挿抜推定確度503は、対応する挿抜可否502が「可」、即ち電源コンセントから引き抜くことが可能である場合に、推定されるその挿抜の確度のレベルを示す情報である。各処理装置の記憶部306に記憶されていた電力情報は、この挿抜可否502と挿抜推定確度503とに該当する。
また、例えば、装置名が「装置C」である処理装置の挿抜可否は「不可」、即ち、電源ケーブルを電源コンセントから引き抜くことができないことを示しており、装置Cの具体例としては、例えば、壁面へ埋め込まれ、常時、商用の交流電源320から電力供給されるタイプのAV機器や、玄関ドアホンや照明装置等が挙げられる。
各処理装置は、上述した装置名と機能情報と同様に、起動毎に記憶部306に記憶されている電力情報を指示装置200に送信するため、指示装置200のテーブル情報受信部201は、受信した装置名と電力情報とを電力供給属性テーブル500に反映させる。
即ち、受信した装置名と一致する装置名501を含むレコードが電力供給属性テーブル500に存在しない場合には、受信した装置名と電力情報とからなるレコードを追加する。また、受信した装置名と一致する装置名501を含むレコードが電力供給属性テーブル500に存在するが、登録されているレコードの挿抜可否502及び挿抜推定確度503と受信した電力情報とに相違がある場合には、受信した電力情報により該当レコードの挿抜可否502及び挿抜推定確度503を更新する。
図6は、基準情報テーブル600のデータ構成と内容例を示す図である。
記憶部202に記憶されている基準情報テーブル600は、同図に示すように、連携対象機能毎に機能名601と挿抜基準602と推定確度基準603とを対応付けて記憶している。なお、基準情報テーブル600は、指示装置200のメーカー等が予め設定することにより指示装置200の記憶部202に記憶されたものである。
挿抜基準602と推定確度基準603とは、対応する連携対象機能を実行させる処理装置の選択基準を示す情報である。具体的には、挿抜基準602は、対応する連携対象機能を実行させる処理装置として、電源ケーブルを電源コンセントから引き抜くことが可能な処理装置の選択を許可するか否かを示す情報であり、推定確度基準603は、対応する挿抜基準602が、電源ケーブルを電源コンセントから引き抜くことが可能な処理装置の選択を許可することを示す場合に、許容できる挿抜の確度のレベルを示す情報である。
<動作>
以下、上記構成を備え、上記データを扱う指示装置200の動作を説明する。
ヒューマンインターフェース203を介して、ユーザーからの処理要求を受け付けた解析部204は、処理要求の内容を解析し、その処理要求に対応する処理を実行するために必要となる機能を示す要求機能情報を実行制御部205に送出する。
実行制御部205は、解析部204から要求機能情報を受領すると、ヒューマンインターフェース203がユーザーから受け付けた処理要求に対応する処理の実行に、他の処理装置との連携が必要か否かを判定する(ステップS701)。即ち、受領した要求機能情報が示す全ての機能が、記憶部202に記憶されている自装置についての機能情報が示す機能に含まれている場合には、連携は不要と判定し、自装置についての機能情報が示す機能に含まれていない機能が存在する場合には、連携が必要と判定する。
自装置が実行すべき機能がある場合には(ステップS706:Y)、実行制御部205は、実行部206に自装置が備える機能を実行させ(ステップS707)、実行制御部205は、連携対象装置の選択処理を終了する。
ステップS701において、他の処理装置との連携が不要な場合には(ステップS701:N)、ステップS707に進む。
<具体例を用いた動作>
次に、ここまで説明してきた指示装置200の動作を、図4の提供機能テーブル400と図5の電力供給属性テーブル500と図6の基準情報テーブル600との内容例を用いて、図7に即して具体的に説明する。
指示装置200のヒューマンインターフェース203を介して、ユーザーからの処理要求(H.264形式の番組の録画要求)を受け付けた解析部204は、処理要求の内容を解析し、その処理要求に対応する処理を実行するために必要となる機能(H.264チューナー機能と録画機能)を示す要求機能情報を実行制御部205に送出する。
受領した要求機能情報が示す全ての機能(H.264チューナー機能と録画機能)が、記憶部202に記憶されている自装置についての機能情報が示す機能(録画機能と再生機能)に含まれていないため、即ち、H.264チューナー機能が含まれていないため、実行制御部205は連携が必要と判定し(ステップS701:Y)、実行制御部205は、記憶部202に記憶された提供機能テーブル400に基づき、連携対象機能(H.264チューナー機能)を備える処理装置(装置Bと装置C)を連携対象装置の候補として選出する(ステップS702)。
実行制御部205は、ユーザーから受け付けた処理要求に対応する処理を実行するために、自装置が実行するべき機能があるかを判定し(ステップS706)、受領した要求機能情報が示す機能(H.264チューナー機能と録画機能)に、記憶部202に記憶されている自装置についての機能情報が示す機能(録画機能)が含まれているため、自装置が実行すべき機能があると判定し(ステップS706:Y)、実行制御部205は、実行部206に自装置が備える機能(録画機能)を実行させるよう制御し、実行部206は、従来から行われている装置間の連携技術により、連携対象装置(装置C)から送信されてくるH.264規格に準拠した動画データをHDD(図示しない)に録画する処理を行い(ステップS707)、連携対象装置の選択処理を終了する。
≪変形例1≫
<概要>
実施の形態1において、指示装置200は、各処理装置が電源ケーブルを電源コンセントから引き抜くことが可能か否かを示す挿抜可否502と挿抜の確度のレベルを示す挿抜推定確度503とを含む電力供給属性テーブル500を用いて連携対象装置を選択するものとして説明した。
<データ>
以下、指示装置200が使用する電力供給属性テーブルについて説明する。
図8は、電力供給属性テーブル800のデータ構成と内容例を示す図である。
電池有無801は、対応する処理装置が内蔵電池(バッテリー)を備えるか否かを示す情報であり、最大稼動時間802は、対応する電池有無801が「有」、即ち対応する処理装置がバッテリーを備える場合に、そのバッテリーによる最大稼動時間を示す情報である。各処理装置のメーカー等が予め設定することにより、各処理装置の記憶部306に記憶されていた電力情報は、この電池有無801と最大稼動時間802とに該当する。
なお、電力供給属性テーブル800の更新に関しては、電力供給属性テーブル500の更新と同様であるため、説明は省略する。
図9は、基準情報テーブル900のデータ構成と内容例を示す図である。
記憶部202に記憶されている基準情報テーブル900は、同図に示すように、連携対象機能毎に機能名601と電池基準901と最大稼動時間基準902とを対応付けて記憶している。
電池基準901と最大稼動時間基準902とは、対応する連携対象機能を実行させる処理装置の選択基準を示す情報である。具体的には、電池基準901は、その連携対象機能を実行させる処理装置として、バッテリーを備える処理装置の選択を許可するか否かを示す情報であり、最大稼動時間基準902は、対応する電池基準901が、バッテリーを備える処理装置の選択を許可することを示す場合に、許容できるバッテリーによる最大稼動時間を示す情報である。
また、例えば、連携対象機能がH.264チューナー機能である場合に、対応する機能名は「H.264 tuner」であり、H.264チューナー機能を実行させる処理装置の電池基準は「不可」、即ち、バッテリーを備える処理装置の選択を許可しないものであることを示している。
≪実施の形態2≫
<概要>
実施の形態1に係る処理装置300は、予め記憶部306に記憶されていた電力情報を指示装置200に送信するものとして説明した。
<指示装置の構成>
まず、実施の形態2に係る指示装置の機能構成について説明する。
<処理装置の構成>
次に、実施の形態2に係る処理装置の機能構成について説明する。
処理装置1000は、同図に示すとおり、ネットワークインターフェース301、指示受信部302、実行部303、テーブル情報送信部1001を含んで構成される。テーブル情報送信部1001以外は、実施の形態1に係る処理装置300と同様であるため、以下では、テーブル情報送信部1001について説明する。
テーブル情報送信部1001は、実施の形態1に係るテーブル情報送信部304と基本的には同様の機能を有するが、電力情報の内容を更新可能な点で、テーブル情報送信部304とは異なる。
更新部1002は、検知部305から検知信号を受領する毎、即ち商用の交流電源320から実行部303に電力が供給されたことを検知する毎に、記憶部306に記憶された、実行部303への商用の交流電源320からの電力供給が遮断された回数である電力情報を1増加させる機能を有する。ここで、電力情報の初期値は「0」であり、処理装置1000のメーカー等により予め設定されているものとする。
<データ>
次に、実施の形態2に係る指示装置200が使用する電力供給属性テーブルについて説明する。
実施の形態2に係る指示装置200の記憶部202に記憶されている電力供給属性テーブル1100は、同図に示すように、処理装置毎に装置名501と遮断回数1101とを対応付けて記憶している。装置名501は、図5に示す電力供給属性テーブル500の装置名501と同様であるため、説明は省略する。
つまり、実行部303に対する商用の交流電源320からの電力供給が遮断された回数が「0回」である「装置C」は、「装置A」と比較し、安定した電力供給が期待できる処理装置であるといえ、「装置C」を連携対象装置として選択することによって、連携対象装置の電力が遮断されることによる連携処理中断の可能性を低減させることができることを示している。
<動作>
実施の形態2に係る指示装置200の動作を説明する。
図12は、実施の形態2に係る指示装置200の連携対象装置の選択処理を示すフローチャートである。同図に示す連携対象装置の選択処理は、図7に示す実施の形態1に係る指示装置200の連携対象装置の選択処理のうち、ステップS703とステップS704とをステップS1201に替えたものである。従って、以下では、ステップS1201のみについて説明する。
以下、ステップS1201の処理を、図4の提供機能テーブル400と図11の電力供給属性テーブル1100との内容例を用いて説明する。なお、ステップS702において、図4に示す提供機能テーブル400に基づき、装置名が「装置B」と「装置C」との2つの処理装置が連携対象装置の候補として選出されているものとする。
このように、実施の形態2に係る指示装置200は、連携対象機能を備える処理装置から電源供給が遮断された回数が最少の処理装置を選択するため、チューナー機能等、実行の中断が許されないような機能を、比較的安定した電力供給が期待できる連携対象装置に実行させることができ、連携対象機能実行中に処理装置の電力供給が遮断されることによる連携処理中断の可能性を低減させることができる。
≪変形例2≫
<概要>
実施の形態2に係る処理装置1000の更新部1002は、検知部305が主電源スイッチのOFF操作や電源ケーブルの引き抜きなどにより実行部303への電力供給が遮断されたことを検知する毎に、実行部303への電力供給が遮断された回数を更新するものとして説明した。即ち、更新部1002は、実行部303への電力供給の遮断原因を区別せず、電力供給が遮断された回数を更新していた。
<処理装置の構成>
まず、変形例2に係る処理装置1300の機能構成について説明する。
処理装置1300は、同図に示すとおり、ネットワークインターフェース301、指示受信部302、実行部303、主電源制御部1301、テーブル情報送信部1303を含んで構成される。主電源制御部1301とテーブル情報送信部1303と以外は、実施の形態2に係る処理装置1000と同様であるため、説明は省略する。
主電源制御部1301は、商用の交流電源320から供給された電力を実行部303に供給するか否かを制御する機能を有する。
テーブル情報送信部は、記憶部306、送信部307、検知部1304、更新部1305を含んで構成される。検知部1304と更新部1305と以外は、テーブル情報送信部1001と同様であるため、説明は省略する。
更新部1305は、検知部1304からの検知信号の受信状況とフラグ情報1302が示す主電源制御部1301の状態の変化とに応じて、実行部303への電力供給の遮断原因を判定し、記憶部306に記憶された遮断原因毎の遮断回数である電力情報を更新する機能を有する。
一方、検知部1304から検知信号を受信することなく、フラグ情報1302が遮断状態から供給状態に変化した場合には、遮断原因を、主電源スイッチのOFF操作によるものと判定し、記憶部306に記憶されている電力情報のうち、主電源スイッチのOFF操作回数を示す主電源遮断回数を1増加させる。
なお、電力情報の交流電源遮断回数及び主電源遮断回数の初期値は「0」であり、処理装置1300のメーカー等により予め設定されているものとする。
<データ>
次に、変形例2に係る指示装置200が使用する電力供給属性テーブルについて説明する。
変形例2に係る指示装置200の記憶部202に記憶されている電力供給属性テーブル1400は、同図に示すように、処理装置毎に装置名501と交流電源遮断回数1401と主電源遮断回数1402とを対応付けて記憶している。装置名501は、図11に示す電力供給属性テーブル1100の装置名501と同様であるため、説明は省略する。
装置名が「装置B」である処理装置のように、交流電源遮断回数1401が多い処理装置は、主電源スイッチがONの状態で電源ケーブルが引き抜かれるという、処理装置の故障につながりかねない危険な操作がユーザーによって頻繁に行われていることを示している。
なお、電力供給属性テーブル1400の更新に関しては、電力供給属性テーブル1100の更新と同様であるため、説明は省略する。
≪変形例3≫
<概要>
変形例2の電力供給属性テーブル1400は、各処理装置において電源ケーブルの引き抜きにより電力供給が遮断された回数を示す交流電源遮断回数1401と主電源スイッチのOFF操作により実行部303への電力供給が遮断された主電源遮断回数1402とを含むものとして説明した。
<処理装置の構成>
まず、変形例3に係る処理装置1500の機能構成について説明する。
処理装置1500は、同図に示すとおり、ネットワークインターフェース301、指示受信部302、実行部303、主電源制御部1501、テーブル情報送信部1503を含んで構成される。主電源制御部1501とテーブル情報送信部1503と以外は、変形例2に係る処理装置1300と同様であるため、説明は省略する。
主電源制御部1501は、変形例2に係る主電源制御部1301が備える機能に加え、主電源スイッチのOFF操作により、実行部303への電力供給が遮断されていた主電源遮断時間を計時する機能を有する。この主電源遮断時間の計時は、主電源制御部1501が有する計時部1502により実現される。計時部1502は、主電源スイッチのOFF操作がなされると、即ち主電源制御部1501が遮断状態になると計時を開始し、次に主電源スイッチがユーザーにより操作されるまで(ON操作されるまで)、即ち主電源制御部1501が供給状態になるまでの経過時間を計時可能なタイマー回路である。
テーブル情報送信部1503は、記憶部306、送信部307、検知部1304、更新部1504を含んで構成される。更新部1504以外は、テーブル情報送信部1303と同様であるため、説明は省略する。
具体的には、主電源スイッチのOFF操作により、電力供給が遮断されたと判定された場合、即ち、検知部1304から検知信号を受信することなく、フラグ情報1302が遮断状態から供給状態に変化した場合に、計時部1502により計時されている主電源遮断時間を取得し、取得した主電源遮断時間を、記憶部306に記憶された電力情報の主電源遮断時間に加える処理を行う。なお、電力情報の主電源遮断時間の初期値は「0」であり、処理装置1500のメーカー等により予め設定されているものとする。
<データ>
次に、変形例3に係る指示装置200が使用する電力供給属性テーブルについて説明する。
変形例3に係る指示装置200の記憶部202に記憶されている電力供給属性テーブル1600は、同図に示すように、処理装置毎に装置名501と交流電源遮断回数1401と主電源遮断時間1601とを対応付けて記憶している。装置名501と交流電源遮断回数1401とは、図14に示す電力供給属性テーブル1400と同様であるため、説明は省略する。
同図は、例えば、装置名が「装置A」である処理装置の交流電源遮断回数は「0回」であり、主電源遮断時間は「1000時間」、即ち、主電源スイッチのOFF操作により、実行部303への電力供給が遮断されていた時間は「1000時間」であることを示している。
≪変形例4≫
<概要>
実施の形態2の電力供給属性テーブル1100は、処理装置1000が連携対象機能を実行しているか否かによらず、電力供給が遮断された回数である遮断回数1101を含むものとして説明した。
<処理装置の構成>
まず、変形例4に係る処理装置1700の機能構成について説明する。
処理装置1700は、同図に示すとおり、ネットワークインターフェース301、指示受信部302、実行部1701、テーブル情報送信部1703を含んで構成される。実行部1701とテーブル情報送信部1703と以外は、実施の形態2に係る処理装置1000と同様であるため、説明は省略する。
実行部1701は、実施の形態2に係る実行部303が備える機能に加え、連携対象機能を実行中か否かを識別する機能を有する。
具体的には、テーブル情報送信部1703は、検知部305、記憶部306、送信部307、更新部1704を含んで構成される。更新部1704以外は、テーブル情報送信部1001と同様であるため、説明は省略する。
<データ>
次に、変形例4に係る指示装置200が使用する電力供給属性テーブルについて説明する。
変形例4に係る指示装置200の記憶部202に記憶されている電力供給属性テーブル1800は、同図に示すように、処理装置毎に装置名501と実行中遮断回数1801とを対応付けて記憶している。装置名501は、図11に示す電力供給属性テーブル1100と同様であるため、説明は省略する。
同図は、例えば、装置名が「装置A」である処理装置の実行中遮断回数は「0回」であることを示している。
なお、電力供給属性テーブル1800の更新に関しては、電力供給属性テーブル1400の更新と同様であるため、説明は省略する。
≪変形例5≫
<概要>
変形例5では、実施の形態2の電力供給属性テーブル1100の遮断回数1101を、各処理装置における所定期間(例えば直近1週間)内での、1日当たりの平均稼動時間と稼動回数が多かった時間帯を示す高稼動時間帯とに替えた変形例について、実施の形態2との相違点を中心に説明する。なお、変形例5に係る指示装置200は、記憶する電力供給属性テーブルの内容以外は、実施の形態2に係る指示装置200と同様である。
<処理装置の構成>
まず、変形例5に係る処理装置1900の機能構成について説明する。
処理装置1900は、同図に示すとおり、ネットワークインターフェース301、指示受信部302、実行部303、テーブル情報送信部1901を含んで構成される。テーブル情報送信部1901以外は、実施の形態2に係る処理装置1000と同様であるため、説明は省略する。
テーブル情報送信部1901は、実施の形態2に係るテーブル情報送信部1001が備える機能に加え、実行部303への電力供給が開始された日時(以下、「開始日時」という)と実行部303への電力供給が遮断された日時(以下、「終了日時」という)とに基づいて、処理装置1900における所定期間(例えば直近1週間)内での、1日当たりの平均稼動時間と稼動回数が多かった時間帯を示す高稼動時間帯とからなる、記憶部306に記憶されている電力情報を更新する機能を有する。
更新部1903は、検知部1902から検知信号を受領する毎、即ち実行部303に対し電力供給が開始されたことを検知する毎に、計時部1904に記憶されている前回稼動時の開始日時と終了日時とに基づき、前回稼動時の稼動時間と稼動時間帯を算出し、記憶部306に記憶されている、後述する稼動履歴情報に反映させる機能を有する。また、稼動履歴情報に基づいて、記憶部306に記憶する、電力情報の平均稼動時間と高稼動時間帯とを更新する機能を有する。また、電力情報の平均稼動時間と高稼動時間帯との初期値は「0」であり、処理装置1900のメーカー等により予め設定されているものとする。
<データ>
次に、処理装置1900が使用するデータについて説明する。
処理装置1900の記憶部306に記憶されている稼動履歴情報2000は、同図に示すように、処理装置1900の稼動履歴毎に日付2001と稼動時間2002と時間帯別稼動履歴2003とを対応付けて記憶している。
日付2001は、対象となる稼動履歴の日付を示す情報であり、稼動時間2002は、対応する日付における処理装置1900の合計稼動時間を示す情報であり、時間帯別稼動履歴2003は、対応する日付における1時間毎に定められた時間帯での稼動状況を示す情報である。時間帯別稼動履歴2003において「1」が登録されている時間帯は、処理装置1900が稼動していた時間帯であることを示している。
ここで、稼動履歴情報2000の更新について説明する。
処理装置1900の更新部1903は、検知部1902から検知信号を受信する毎に、計時部1904に記憶されている前回稼動時の開始日時と終了日時とに基づいて、前回稼動時の稼動時間と稼動時間帯とを算出し、対応する日付における稼動時間2002と時間帯別稼動履歴2003とにそれぞれ算出した稼動時間と稼動時間帯とを反映させる。
処理装置1900の更新部1903は、稼動履歴情報2000の更新を行う毎に、所定期間(例えば直近1週間)分に対応する稼動時間2002のデータを用いて平均稼動時間を算出して、算出した平均稼動時間により記憶部306に記憶されている電力情報の平均稼動時間を更新する。また、上記所定期間分の時間帯別稼動履歴2003のデータを用いて、各時間帯における合計稼動回数を算出して、所定回数(例えば3回)以上稼動している時間帯を高稼動時間帯として、電力情報の高稼動時間帯を更新する。
図21は、電力供給属性テーブル2100のデータ構成と内容例を示す図である。
変形例5に係る指示装置200の記憶部202に記憶されている電力供給属性テーブル2100は、同図に示すように、処理装置毎に装置名501と平均稼動時間2101と高稼動時間帯2102とを対応付けて記憶している。装置名501は、図11に示す電力供給属性テーブル1100と同様であるため、説明は省略する。
<動作>
以下、上記構成を備え、上記データを扱う処理装置1900の動作を説明する。
図22は、更新部1903の更新処理を示すフローチャートである。
更新部1903は、取得した前回稼動時の開始日時と終了日時から稼動時間と稼動時間帯を算出し、算出した稼動時間を記憶部306に記憶されている、稼動履歴情報2000の稼動時間2002に反映させ、また、算出した稼動時間帯を、稼動履歴情報2000の時間帯別稼動履歴2003に反映させる(ステップS2202)。
更新部1903は、取得した前回稼動時の開始日時と終了日時から稼動時間(1時間10分)と稼動時間帯(11時〜12時)とを算出し、算出した稼動時間と稼動時間帯とを記憶部306に記憶されている稼動履歴情報2000に反映させる(ステップS2202)。即ち、稼動履歴情報2000において、算出した稼動時間と稼動時間帯とに対応する日付(2007年5月7日)と一致する日付2001を含むレコードがないため、日付2001を「2007年5月7日」、稼動時間2002を「1時間10分」、時間帯別稼動履歴2003を「11時〜12時」とした、つまり、11時〜12時の時間帯を「1」としたレコードを追加する。
≪実施の形態3≫
<概要>
実施の形態1では、指示装置200が、記憶部202に記憶された各テーブルに基づいて、処理装置の中から連携対象装置を選択するものとして説明した。
<情報処理システムの構成>
まず、実施の形態3に係る情報処理システムの構成について説明する。
情報処理システム2300は、同図に示すように、ネットワーク2310を介して、DVD/HDDレコーダー2301、DVD/HDDレコーダー2302、TV受信機2303、TV受信機2304、選択サーバー2500が接続されている。
各DVD/HDDレコーダー及び各TV受信機は、指示装置にも、連携対象装置にもなり得る装置であり、各DVD/HDDレコーダー及び各TV受信機の設置場所は、同一家庭内であっても、異なる場所であってもよい。また、ネットワーク2310は、図1に示す実施の形態1に係る情報処理システム100における、家庭内ネットワーク112、回線113、広域ネットワーク114、回線115、家庭内ネットワーク119に該当するネットワークである。
<指示装置の構成>
次に、実施の形態3に係る指示装置の機能構成について説明する。
指示装置2400は、同図に示すとおり、ヒューマンインターフェース203、解析部204、実行部206、指示送信部207、ネットワークインターフェース208、実行制御部2401、要求情報送信部2402、装置情報受信部2403を含んで構成される。
また、指示装置2400は、図示していないが、CPU及びメモリを備え、上述の実行制御部2401と要求情報送信部2402と装置情報受信部2403との各機能は、メモリに記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。
即ち、他の処理装置との連携が必要と判定した場合に、選択サーバー2500に連携対象装置を選択させるために、要求情報送信部2402に連携対象機能を示す連携対象機能情報を送出する。
装置情報受信部2403は、選択サーバー2500が選択した連携対象装置を識別する装置名とその連携対象装置のIPアドレス等の宛先を示す情報とを選択サーバー2500から受信し、受信した装置名とIPアドレス等の宛先を示す情報を実行制御部2401に転送する機能を有する。
<選択サーバーの構成>
次に、選択サーバーの機能構成について説明する。
選択サーバー2500は、同図に示すとおり、テーブル情報受信部2501、記憶部2502、要求情報受信部2503、選択部2504、装置情報送信部2505、ネットワークインターフェース2506を含んで構成される。
また、選択サーバー2500は、図示していないが、CPUを備え、上述のテーブル情報受信部2501、要求情報受信部2503、選択部2504、装置情報送信部2505の各機能は、記憶部2502に記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実現される。なお、本発明における電力情報受信手段はテーブル情報受信部2501に相当する。
要求情報受信部2503は、指示装置2400からネットワークインターフェース2506を介して受信した要求情報を選択部2504に転送する機能を有する。
<データ>
選択サーバー2500の記憶部2502に記憶されている提供機能テーブル400と電力供給属性テーブル500と基準情報テーブル600は、実施の形態1に係る指示装置200の記憶部202に記憶されている各テーブルと同様であるため、説明は省略する。なお、処理装置300の記憶部306に記憶されている送信先情報には、選択サーバーのIPアドレス等の宛先を示す情報が記憶されているものとする。
<動作>
<指示装置の動作>
以下、上記指示装置2400の動作を説明する。
以下、上記選択サーバー2500の動作を説明する。
図27は、選択サーバー2500の連携対象装置の選択処理を示すフローチャートである。
選択サーバー2500の要求情報受信部2503は、指示装置2400から要求情報を受信し(ステップS2701)、受信した要求情報を選択部2504に転送し、要求情報を受領した選択部2504は、要求情報に含まれる、連携対象機能情報が示す連携対象機能を備える処理装置を、記憶部2502に記憶された提供機能テーブル400に基づき選出する(ステップS2702)。
装置情報送信部2505は、受領した連携対象装置の装置名と、連携対象装置のIPアドレス等の宛先を示す情報とを指示装置2400に送信し(ステップS2703)、処理を終了する。
<補足>
以上、本発明に係る情報処理システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態に示したとおりの情報処理システムに限られないことは勿論である。
(2)各実施の形態及び変形例において、提供機能テーブルと電力供給属性テーブルとは異なるテーブルであるとして説明したが、1つのテーブルとして構成するようにしてもよい。即ち、実施の形態1を例に説明すれば、処理装置毎に、装置名と提供機能と挿抜可否と挿抜推定確度とを対応付けて記憶した1つのテーブルを用いてもよい。
(3)各実施の形態及び変形例において、各装置は有線ネットワークにより相互に接続されるものとして説明したが、無線ネットワークであってもよいし、また、電力線ネットワークであってもよい。実施の形態3のネットワーク2310についても同様である。
(4)各実施の形態及び変形例において、家庭内ネットワークは、ルーターやブリッジ等を介して接続された複数のネットワーク群であってもよく、また、実施の形態1の情報システムでは、家庭内ネットワークは、家庭に敷設されたネットワークであるとして説明したが、家庭に限らず、事務所など局所的な場所に敷設されたネットワークであってもよい。
(8)各実施の形態及び各変形例においては、連携対象処理実行中の処理装置における電力供給の遮断に着目して説明したが、連携対象処理実行中の処理装置において、ネットワーク接続の遮断が発生した場合にも、同様に連携処理の中断が発生しうる。そこで、以下のように変形することも可能である。
(9)実施の形態1及び変形例1に係る指示装置は、基準情報テーブル600を用いて連携対象装置を選択するものとして説明したが、例えば、実施の形態1において、処理装置に実行させる機能によらず、挿抜可否が「不可」の処理装置を連携対象装置として選択することにより、基準情報テーブル600を用いることなく連携対象装置を選択することも可能である。
なお、指示装置は、一旦、各処理装置から装置名と機能情報と電力情報を受信すると、受信した各情報により提供機能テーブルと電力供給属性テーブルとを生成し、以降は、これらのテーブルを用いて連携対象装置を選択するようにしてもよい。また、連携対象装置選択後は、受信した各情報を破棄し、他の処理装置との連携が必要となる都度、要求情報をブロードキャストして各処理装置から各情報を受信することとしてもよい。
(17)実施の形態1では、録画機能と再生機能とを備えるDVD/HDDレコーダー(指示装置200)が、H.264チューナー機能を備える処理装置を連携対象装置として選択する例を用いて、指示装置200の動作を説明したが、この例に限られないのはもちろんである。例えば、TV受信機、DVDやBD等の光ディスクレコーダやプレイヤー、ハードディスク録画装置、半導体メモリ録画装置、オーディオ機器、冷蔵庫、エアコン、玄関ドアホン、電話器、監視カメラ、照明器具、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、自動車等あらゆる装置間で連携処理が可能である。
また、各処理装置はCPUを備え、記憶部306に記憶されているプログラムをCPUに実行させることにより実行部303の機能が実現されるため、指示装置は、例えば指示データを送信する際に、処理装置に実行させる機能を実現するためのプログラムを送信することによって、所望の機能を処理装置に実行させることができる。これにより、指示装置は、各処理装置が備える機能を考慮することなく、電力供給属性テーブルのみに基づいて連携対象装置を選択することが可能となる。
112、119 家庭内ネットワーク
113、115 回線
114 広域ネットワーク
200、2400 指示装置
201、2501 テーブル情報受信部
202、306、2502 記憶部
203 ヒューマンインターフェース
204 解析部
205、2401 実行制御部
206、303、1701 実行部
207 指示送信部
208、301、2506 ネットワークインターフェース
210、310、2310 ネットワーク
300、1000、1300、1500、1700、1900 処理装置
302 指示受信部
304、1001、1303、1503、1703、1901 テーブル情報送信部
305、1304、1902 検知部
307 送信部
320 交流電源
1002、1305、1504、1704、1903 更新部
1301、1501 主電源制御部
1302、1702 フラグ情報
1502、1904 計時部
2402 要求情報送信部
2403 装置情報受信部
2500 選択サーバー
2503 要求情報受信部
2504 選択部
2505 装置情報送信部
Claims (5)
- 所定処理の実行を指示する指示装置と指示された所定処理を実行可能な複数の処理装置とからなる情報処理システムであって、
前記指示装置は、
各処理装置において保持された、当該処理装置に対する電力供給に関する電力情報を受信する電力情報受信手段と、
前記電力情報受信手段が受信した各電力情報に基づいて、前記複数の処理装置から前記所定処理実行の指示先となる処理装置を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した処理装置に対し前記所定処理実行の指示を送信する指示送信手段とを備え、
前記処理装置は、
前記指示装置から送信された前記所定処理実行の指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段が前記所定処理実行の指示を受信すると、当該所定処理を実行する実行手段と、
自装置に対する電力供給に関する電力情報を送信する電力情報送信手段とを備え、
前記処理装置の前記電力情報送信手段は、
前記電力情報を記憶する記憶手段と、
自装置に対する電力供給状況の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段が電力供給状況の変化を検知する毎に、前記記憶手段に記憶された電力情報に検知結果を反映させるよう当該電力情報を更新する更新手段とを備え、
前記電力情報送信手段は、前記更新手段により前記電力情報が更新された場合には、最後に更新された電力情報を送信し、
前記電力情報は、前記処理装置に対する電力供給が遮断された遮断回数を含み、
前記電力情報送信手段の前記検知手段は、自装置に対する電力供給が開始されたことを検知するものであり、
前記電力情報送信手段の前記更新手段は、前記検知手段が検知する毎に前記遮断回数を1増加させ、
前記指示装置の前記選択手段は、当該指示装置の前記電力情報受信手段が受信した各遮断回数に基づいて、前記所定処理の実行の指示先となる処理装置を選択する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 所定処理の実行を指示する指示装置と指示された所定処理を実行可能な複数の処理装置とからなる情報処理システムであって、
前記指示装置は、
各処理装置において保持された、当該処理装置に対する電力供給に関する電力情報を受信する電力情報受信手段と、
前記電力情報受信手段が受信した各電力情報に基づいて、前記複数の処理装置から前記所定処理実行の指示先となる処理装置を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した処理装置に対し前記所定処理実行の指示を送信する指示送信手段とを備え、
前記処理装置は、
前記指示装置から送信された前記所定処理実行の指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段が前記所定処理実行の指示を受信すると、当該所定処理を実行する実行手段と、
自装置に対する電力供給に関する電力情報を送信する電力情報送信手段とを備え、
前記処理装置の前記電力情報送信手段は、
前記電力情報を記憶する記憶手段と、
自装置に対する電力供給状況の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段が電力供給状況の変化を検知する毎に、前記記憶手段に記憶された電力情報に検知結果を反映させるよう当該電力情報を更新する更新手段とを備え、
前記電力情報送信手段は、前記更新手段により前記電力情報が更新された場合には、最後に更新された電力情報を送信し、
前記処理装置は、更に交流電源から供給された電力を、前記実行手段に供給するか又は遮断するかを切替可能であり、かつ供給又は遮断の状態を識別可能な主電源制御手段を備え、
前記電力情報は、自装置に対する交流電源からの電力供給が遮断された交流電源遮断回数を含み、
前記電力情報送信手段の前記検知手段は、交流電源からの電力が自装置に供給開始されたことを検知するものであり、
前記電力情報送信手段の前記更新手段は、前記主電源制御手段が供給状態であるときに、前記検知手段が検知する毎に、前記交流電源遮断回数を1増加させ、
前記指示装置の前記選択手段は、当該指示装置の前記電力情報受信手段が受信した各交流電源遮断回数に基づいて、前記所定処理の実行の指示先となる処理装置を選択する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記主電源制御手段は、遮断状態である時間を計時するものであり、
前記電力情報は、前記主電源制御手段が遮断状態であった主電源遮断時間を含み、
前記電力情報送信手段の前記更新手段は、前記検知手段が検知しないときに、前記主電源制御手段の状態が遮断状態から供給状態に切り替わる毎に、当該主電源制御手段が計時した遮断状態であった時間を前記主電源遮断時間に加算し、
前記指示装置の前記選択手段は、当該指示装置の前記電力情報受信手段が受信した各前記主電源遮断時間にも基づいて、前記所定処理の実行の指示先となる処理装置を選択する
ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。 - 所定処理の実行を指示する指示装置と指示された所定処理を実行可能な複数の処理装置とからなる情報処理システムであって、
前記指示装置は、
各処理装置において保持された、当該処理装置に対する電力供給に関する電力情報を受信する電力情報受信手段と、
前記電力情報受信手段が受信した各電力情報に基づいて、前記複数の処理装置から前記所定処理実行の指示先となる処理装置を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した処理装置に対し前記所定処理実行の指示を送信する指示送信手段とを備え、
前記処理装置は、
前記指示装置から送信された前記所定処理実行の指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段が前記所定処理実行の指示を受信すると、当該所定処理を実行する実行手段と、
自装置に対する電力供給に関する電力情報を送信する電力情報送信手段とを備え、
前記処理装置の前記電力情報送信手段は、
前記電力情報を記憶する記憶手段と、
自装置に対する電力供給状況の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段が電力供給状況の変化を検知する毎に、前記記憶手段に記憶された電力情報に検知結果を反映させるよう当該電力情報を更新する更新手段とを備え、
前記電力情報送信手段は、前記更新手段により前記電力情報が更新された場合には、最後に更新された電力情報を送信し、
前記処理装置は、更に交流電源から供給された電力を、前記実行手段に供給するか又は遮断するかを切替可能であり、かつ供給又は遮断の状態を識別可能な主電源制御手段を備え、
前記電力情報は、前記主電源制御手段の切替により電力供給が遮断された主電源遮断回数を含み、
前記電力情報送信手段の前記検知手段は、交流電源からの電力が自装置に供給開始されたことを検知するものであり、
前記電力情報送信手段の前記更新手段は、前記検知手段が検知しないときに、前記主電源制御手段の状態が遮断状態から供給状態に切り替わる毎に、前記主電源遮断回数を1増加させ、
前記指示装置の前記選択手段は、当該指示装置の前記電力情報受信手段が受信した各主電源遮断回数に基づいて、前記所定処理の実行の指示先となる処理装置を選択する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 所定処理の実行を指示する指示装置と指示された所定処理を実行可能な複数の処理装置とからなる情報処理システムであって、
前記指示装置は、
各処理装置において保持された、当該処理装置に対する電力供給に関する電力情報を受信する電力情報受信手段と、
前記電力情報受信手段が受信した各電力情報に基づいて、前記複数の処理装置から前記所定処理実行の指示先となる処理装置を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した処理装置に対し前記所定処理実行の指示を送信する指示送信手段とを備え、
前記処理装置は、
前記指示装置から送信された前記所定処理実行の指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段が前記所定処理実行の指示を受信すると、当該所定処理を実行する実行手段と、
自装置に対する電力供給に関する電力情報を送信する電力情報送信手段とを備え、
前記処理装置の前記電力情報送信手段は、
前記電力情報を記憶する記憶手段と、
自装置に対する電力供給状況の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段が電力供給状況の変化を検知する毎に、前記記憶手段に記憶された電力情報に検知結果を反映させるよう当該電力情報を更新する更新手段とを備え、
前記電力情報送信手段は、前記更新手段により前記電力情報が更新された場合には、最後に更新された電力情報を送信し、
前記処理装置の前記実行手段は、前記所定処理を実行中であるか否かを識別可能であり、
前記電力情報は、前記実行手段が前記所定処理実行中に前記処理装置に対する電力供給が遮断された回数である実行中遮断回数を含み、
前記電力情報送信手段の前記検知手段は、自装置に対する電力供給が開始されたことを検知するものであり、
前記電力情報送信手段の前記更新手段は、前記実行手段が前記所定処理を実行中であった場合に、前記検知手段が検知する毎に、前記実行中遮断回数を1増加させ、
前記指示装置の前記選択手段は、当該指示装置の前記電力情報受信手段が受信した各実行中遮断回数に基づいて、前記所定処理の実行の指示先となる処理装置を選択する
ことを特徴とする情報処理システム。
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