JP5000984B2 - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP5000984B2
JP5000984B2 JP2006300580A JP2006300580A JP5000984B2 JP 5000984 B2 JP5000984 B2 JP 5000984B2 JP 2006300580 A JP2006300580 A JP 2006300580A JP 2006300580 A JP2006300580 A JP 2006300580A JP 5000984 B2 JP5000984 B2 JP 5000984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protector
gas
guide body
peripheral surface
introduction hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006300580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008116355A (ja
Inventor
達也 奥村
聡 石川
健弘 大場
智彦 船橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2006300580A priority Critical patent/JP5000984B2/ja
Priority to CN2007101665642A priority patent/CN101178377B/zh
Priority to EP07021563.7A priority patent/EP1918699B1/en
Publication of JP2008116355A publication Critical patent/JP2008116355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5000984B2 publication Critical patent/JP5000984B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4077Means for protecting the electrolyte or the electrodes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、被検出ガス中に晒される検出素子を被水から保護するプロテクタを備えたガスセンサに関するものである。
従来、自動車などの排気ガス中の特定ガス、例えばNOx(窒素酸化物)や酸素などの濃度に応じ、大きさの異なる起電力が生じたり、抵抗値が変化したりする検出素子を備えたガスセンサが知られている。このガスセンサは自動車の排気管等に取り付けられて使用されるが、検出素子が高温の排気ガス中に晒されることとなるため、排気ガスに含まれる水分の付着(被水)により検出素子が熱衝撃を受けると、クラックや割れが生ずる虞がある。そこでガスセンサには検出素子を覆うプロテクタが装着され、検出素子が被水から保護されている。
ガスセンサのプロテクタとしては、主体金具から突出された検出素子の先端部を覆う内側プロテクタ(内側筒状部)と、その内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ径方向周囲を取り囲む外側プロテクタ(外側筒状部)とから構成される2重構造をなすものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような2重構造のプロテクタでは、外側プロテクタおよび内側プロテクタそれぞれに複数の外側導入孔(外壁ガス導入口)および内側導入孔(内壁ガス導入口)が形成されており、排気ガスは、外側導入孔から外側プロテクタと内側プロテクタとの間の空隙に導入され、さらに内側導入孔を介して内側プロテクタ内に導入されて、検出素子と接触する経路を辿る。
ところで、特許文献1のガスセンサの外側プロテクタの各外側導入孔には、空隙内に向けて延出するガイド体が付設されている。このガイド体は、外側導入孔から空隙内に導入する排気ガスの流路を案内し、内側プロテクタの外周面を取り囲む旋回流を生じさせるものである。この旋回流に伴い発生する慣性力により、相対的に重い水滴と相対的に軽いガス成分とが分離される。そして、内側導入孔を介して内側プロテクタ内に、主にガス成分が導入されるようにして、検出素子の被水からの保護をより確実なものとしている。特許文献1では、こうした旋回流の発生によるガス成分と水滴との分離をより確実に行えるようにするため、外側導入孔から空隙内に延出するガイド体の角度(外周接線に対する角度)を規定している。
特開2004−109125号公報
しかしながら、ガスセンサの小型化や小径化に対する要望からプロテクタの外径をより小さくした場合、空隙内における内側プロテクタの外周面と外側プロテクタの内周面との間の距離が小さくなるため、特許文献1のガイド体ではその延出方向の終端が内側プロテクタに接触し、旋回流の発生を阻害する虞が生じた。そこで外側導入孔から空隙内に延出するガイド体の角度をより小さくしてみたところ、外側導入孔とガイド体との隙間が小さくなって空隙内に導入される排気ガスの導入量自体が低減し、ガス交換性の低下から応答性が鈍くなるという問題が生じた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、2重構造をなす外側プロテクタと内側プロテクタとの間の空隙に、ガイド体が付設された外側導入孔を介し導入される被検出ガスの導入量を減らすことなく小径化を図ることができるガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサは、軸線方向に延びる板状をなし、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、前記検出部を自身の先端から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持するハウジングと、有底筒状をなし、自身の内部に前記検出素子の前記検出部を収容した状態で、開口端側の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、周壁に、前記被検出ガスを自身の内部に導入するための内側導入孔が形成された内側プロテクタと、前記内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ、少なくとも前記内側プロテクタの前記周壁を取り囲む円筒状をなし、自身の周壁に、前記被検出ガスを前記空隙内に導入するための外側導入孔が形成された外側プロテクタとを備えたガスセンサにおいて、前記外側プロテクタは、該外側プロテクタの周方向における前記外側導入孔の一端を始端とし、前記外側プロテクタの周壁の一端を残してコの字型に切り欠いた周壁の一部が自身の内部に押し込まれた形態で形成され、前記始端より前記外側導入孔の他端に向かいつつも前記空隙内に向けて延出され、前記空隙内に導入される被検出ガスの流路を案内するガイド体を備え、前記外側プロテクタの外周面側において、前記外側導入孔の前記周方向に沿った長さは、前記ガイド体の前記始端と、前記ガイド体が延出する延出方向において前記始端とは反対側における前記ガイド体の端部である終端との間の長さよりも長く、前記外側導入孔は前記周方向に沿って複数箇所に形成され、前記外側プロテクタおよび前記内側プロテクタを軸線と直交する仮想平面に投影して見たときに、複数の前記外側導入孔のうち任意の第1外側導入孔の一端より延出された第1ガイド体の始端における自身の外周面側の点を通り、前記第1外側導入孔の他端側で最も近くに形成された第2外側導入孔の一端より延出された第2ガイド体の始端における自身の内周面側の点を通る第1仮想直線と、前記第1ガイド体の前記始端における自身の外周面側の点を通り、前記内側プロテクタの前記周壁の外周面に外接する第2仮想直線とで挟まれた鋭角をなす領域内に前記第1ガイド体自身の外周面全面が配置されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第1ガイド体の前記始端とは延出方向に反対側の終端における自身の外周面側の点と、前記第1外側導入孔の前記他端における前記外側プロテクタの内周面側の点との間の直線距離が、0.5mm以上であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガスセンサは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記外側導入孔は、前記外側プロテクタの前記周方向に沿って、少なくとも4箇所以上に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスセンサでは、ガイド体の延出方向における始端と終端との間の長さよりも、外側導入孔の周方向に沿った長さ(一端と他端との間の長さ)が長くなるように構成したので、外側導入孔とガイド体との間の間隙をより大きく広げることができ、外側導入孔より導入される被検出ガスの導入量を十分に確保することができる。これにより、検出素子に十分な量の被検出ガスを供給することができるので、特定ガス成分の検出にあたって良好な応答速度を得ることができる。
そして、軸線と直交する仮想平面上において、第1仮想直線と第2仮想直線とで挟まれた鋭角をなす領域内に、ガイド体の外周面が配置されるように、延出方向を規定することが望ましい。この第1仮想直線と第2仮想直線とは隣り合う2つの外側導入孔(第1ガイド体が付設された第1外側導入孔、および第2ガイド体が付設された第2外側導入孔)と内側プロテクタの外周面の形成位置との関係によって決められるものである。第1外側導入孔から空隙内に導入される被検出ガスは、そのまま第2ガイド体の内周側の面に衝突して流路が案内されることにより、旋回流を生じ、ガス成分と水分とに分離される。あるいは、第2ガイド体と内側プロテクタの外周面との間隙を通り抜け、さらにその流路下流側にある他のガイド体に衝突して流路を案内されることもあるが、壁面との衝突回数が少ないので流速の低下が抑制され、被検出ガスは効率よくガス成分と水分とに分離される。
ここで、第1仮想直線よりも上記領域の外側に第1ガイド体の外周面が配置された場合、第1外側導入孔から空隙内に進入する被検出ガスの進入角度が狭くなるため、被検出ガスの流路として、第1外側導入孔から空隙内に進入し、第1外側導入孔の他端と第2外側導入孔の一端との間における外側プロテクタの内周面に衝突する流路を辿る場合が多くなる。その内周面で跳ね返った被検出ガスは、さらに第2ガイド体の内周面に衝突して上記のような旋回流を生じる流路に案内されるが、都合2度の衝突が生ずるため流速が低下してガス成分と水分との分離を十分に行えなくなる虞がある。また、第1外側導入孔の他端と第1ガイド体の終端との間隙も狭くなるため、被検出ガスの導入量自体が低減することがあり、検出素子による被検出ガス中の特定ガス成分を検出する応答速度を損なう虞がある。
一方、第2仮想直線よりも上記領域の外側に第1ガイド体の外周面が配置された場合、第1外側導入孔から空隙内に進入する被検出ガスの進入角度が広くなるため、被検出ガスの流路として、第1外側導入孔から空隙内に進入し、直接内側プロテクタの外周面に衝突する流路を辿る場合が多くなる。その外周面で跳ね返った被検出ガスは、さらに第2ガイド体の内周面に衝突し、上記のような旋回流を生じる流路に案内されるが、上記同様、都合2度の衝突が生ずるため流速が低下する。また、第2ガイド体の内周側の面が排気ガスの流路方向に対し、より垂直に近い角度で向き合うこととなるため、第2ガイド体に衝突する被検出ガスが旋回方向に案内され難くなり、ガス成分と水分(水滴)との分離を十分に行えなくなる虞がある。
さらに、請求項2によれば、第1ガイド体の終端の外周面側の点と第1外側導入孔の他端の内周面側の点との直線距離が、0.5mm以上であることが望ましい。この距離が0.5mm未満となると、空隙内への被検出ガスの導入量自体が低減することがあり、検出素子による被検出ガス中の特定ガス成分を検出する応答速度を損なう虞がある。また、被検出ガス中に含まれるデポジット(例えば、燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)により外側導入孔の目詰まりが発生する虞がある。
また、請求項3に係る発明のように、外側導入孔が外側プロテクタの周方向に沿って少なくとも4箇所以上に形成すれば、いずれかの外側導入孔を被検出ガスの流路上流側に向けさせることができる。この構成により、ガスセンサの排気管への取り付け向きや取り付け位置にかかわらず、外側導入孔から空隙内への被検出ガスの導入を良好に行うことができる。
以下、本発明を具体化したガスセンサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、一例としてのガスセンサ1の構造について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、ガスセンサ1の部分断面図である。図2は、ガスセンサ1の先端側を拡大した断面図である。図3は、外側プロテクタ110の外側導入孔170に付設されたガイド体180について説明するための斜視図である。なお、図1,図2において、ガスセンサ1の軸線O方向(1点鎖線で示す。)を上下方向として図示し、内部に保持する検出素子10の検出部11側をガスセンサ1の先端側、後端部12側(図2参照)をガスセンサ1の後端側として説明する。
図1に示すガスセンサ1は、自動車の排気管(図示外)に取り付けられ、内部に保持する検出素子10の検出部11が排気管内を流通する被検出ガスとしての排気ガス中に晒されて、その排気ガス中の酸素濃度から排気ガスの空燃比を検出する、いわゆる全領域空燃比センサである。
検出素子10は公知にあるような軸線O方向に延びる細幅の板状形状をなし、酸素濃度の検出を行うガス検出体と、そのガス検出体を早期活性化させるために加熱を行うヒータ体とが互いに貼り合わされ、略角柱状をなす積層体として一体化されたものである(図1では、紙面左右方向を板厚方向、紙面表裏方向を板幅方向として示している。)。ガス検出体はジルコニアを主体とする固体電解質体と白金を主体とする検出電極と(共に図示しない)から構成され、その検出電極は、検出素子10の先端側の検出部11に配置されている。そして、検出電極を排気ガスによる被毒から保護するため、検出素子10の検出部11には、その外周面を包むように保護層15が形成されている。また、検出素子10の後端側の後端部12には、ガス検出体やヒータ体から電極を取り出すための5つの電極パッド16(図1ではそのうちの1つを図示している。)が形成されている。なお、本実施の形態では検出素子10を本発明における「検出素子」として説明を行うが、厳密には、検出素子の構成としてヒータ体は必ずしも必要ではなく、ガス検出体が本発明の「検出素子」に相当する。
検出素子10の胴部13の中央よりやや先端側には、有底筒状をなす金属製の金属カップ20が、自身の内部に検出素子10を挿通させ、その検出部11を筒底の開口25から突出させた状態で配置されている。金属カップ20は主体金具50内に検出素子10を保持するための部材であり、筒底の縁部分の先端周縁部23は外周面にかけてテーパ状に形成されている。金属カップ20内には、アルミナ製のセラミックリング21と滑石粉末を圧縮して固めた滑石リング22とが、自身に検出素子10を挿通させた状態で収容されている。滑石リング22は金属カップ20内で押し潰されて細部に充填されており、これにより、検出素子10が金属カップ20内で位置決めされて保持されている。
金属カップ20と一体となった検出素子10は、その周囲を筒状の主体金具50に取り囲まれて保持されている。主体金具50はガスセンサ1を自動車の排気管(図示外)に取り付け固定するためのものであり、SUS430等の低炭素鋼からなり、外周先端側に排気管への取り付け用の雄ねじ部51が形成されている。この雄ねじ部51よりも先端側には、後述するプロテクタ100が係合される先端係合部56が形成されている。また、主体金具50の外周中央には取り付け用の工具が係合する工具係合部52が形成されており、その工具係合部52の先端面と雄ねじ部51の後端との間には、排気管に取り付けた際のガス抜けを防止するためのガスケット55が嵌挿されている。さらに、工具係合部52の後端側には、後述する外筒30が係合される後端係合部57と、その後端側に、主体金具50内に検出素子10を加締め保持するための加締め部53とが形成されている。なお、主体金具50が、本発明における「ハウジング」に相当する。
また、主体金具50の内周で雄ねじ部51付近には段部54が形成されている。この段部54には、検出素子10を保持する金属カップ20の先端周縁部23が係止されている。さらに、主体金具50の内周には滑石リング26が、自身に検出素子10を挿通させた状態で、金属カップ20の後端側から装填されている。そして、滑石リング26を後端側から押さえるように、筒状のスリーブ27が主体金具50内に嵌め込まれている。スリーブ27の後端側外周には段状をなす肩部28が形成されており、その肩部28には、円環状の加締めパッキン29が配置されている。この状態で主体金具50の加締め部53が、加締めパッキン29を介してスリーブ27の肩部28を先端側に向けて押圧するように加締められている。スリーブ27に押圧された滑石リング26は主体金具50内で押し潰されて細部にわたって充填され、この滑石リング26と、金属カップ20内にあらかじめ装填された滑石リング22とによって、金属カップ20および検出素子10が主体金具50内で位置決め保持される。
また検出素子10は、その後端部12が主体金具50の後端(加締め部53)よりも後方に突出されており、後端部12には絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ60が被せられている。セパレータ60は、検出素子10の後端部12に形成された5つの電極パッド16とそれぞれ電気的に接続される5つの接続端子61(図1ではそのうちの1つを図示している。)を内部に保持すると共に、それら各接続端子61と、ガスセンサ1の外部に引き出される5本のリード線65(図1ではそのうちの3本を図示している。)との各接続部分を収容して保護している。
そして、セパレータ60が嵌められた検出素子10の後端部12の周囲を囲うように、筒状の外筒30が配設されている。外筒30はステンレス(例えばSUS304)製であり、主体金具50の後端係合部57の外周に自身の先端側の開口端31が係合されている。その開口端31は外周側から加締められ、さらに外周を一周してレーザ溶接が施されて後端係合部57に接合されており、外筒30と主体金具50とが一体に固定されている。
また、外筒30とセパレータ60との間の間隙には、金属製で筒状の保持金具70が配設されている。保持金具70は自身の後端を内側に折り曲げて構成した支持部71を有し、自身の内部に挿通されるセパレータ60の後端側外周に鍔状に設けられた鍔部62を支持部71に係止させて、セパレータ60を支持している。この状態で、保持金具70が配置された部分の外筒30の外周面が加締められ、セパレータ60を支持した保持金具70が外筒30に固定されている。
次に、外筒30の後端側の開口には、フッ素系ゴム製のグロメット75が嵌合されている。グロメット75は5つの挿通孔76(図1ではそのうちの1つを図示している。)を有し、各挿通孔76に、セパレータ60から引き出された5本のリード線65が気密に挿通されている。この状態でグロメット75は、セパレータ60を先端側に押圧しつつ、外筒30の外周から加締められて、外筒30の後端に固定されている。
一方、主体金具50に保持された検出素子10の検出部11は、主体金具50の先端部(先端係合部56)より突出されている。この先端係合部56には、検出素子10の検出部11を、排気ガス中のデポジット(燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)による汚損や被水などによる折損等から保護するためのプロテクタ100が嵌められ、スポット溶接やレーザ溶接によって固定されている。以下、このプロテクタ100について、図2を参照して説明する。
図2に示すプロテクタ100は、有底筒状をなし、周壁122に複数の孔が形成された内側プロテクタ120と、内側プロテクタ120の径方向周囲を取り囲む筒状をなし、周壁112に複数の孔が形成された外側プロテクタ110とから構成される2重構造を有する。この内側プロテクタ120の周壁122の外周面128と、外側プロテクタ110の周壁112の内周面117との間には空隙が形成されており、ガス分離室119として構成されている。
内側プロテクタ120は、その外径が主体金具50の先端係合部56よりも小さく形成されており、開口端側(後端側)の基端部121は、先端係合部56の外周に係合するように拡径されている。そして、基端部121の外周を一周してレーザ溶接が施されており、内側プロテクタ120は主体金具50の先端係合部56に固定されている。一方、先端部123は、周壁122から底壁124に向けてテーパ状に先細る形状に形成されている。
この内側プロテクタ120の周壁122には、軸線O方向で基端部121寄りの位置に、周方向に沿って複数(本実施の形態では6個)の内側導入孔130が開口されている。内側導入孔130は、後述する外側プロテクタ110の外側導入孔170を介してガス分離室119に導入される排気ガスのうち、主にガス成分を内側プロテクタ120の内部、すなわち検出素子10の検出部11が露出されたガス検出室129に導入させるために設けられている。
また、内側プロテクタ120の周壁122の先端側には、L字型の切り込みをガス検出室129内に向けて押し込むように開口された水抜き孔150が、外周面128の周方向の複数箇所(本実施の形態では6箇所)に設けられている。この水抜き孔150は、ガス分離室119内に導入される排気ガスに含まれる水分(水滴)等を、ガス検出室129を介し外部に排出するための導路として設けられている。
そして、内側プロテクタ120の底壁124には、ガス検出室129内に導入された排気ガスや水滴を外部に排出するための排出口160が設けられている。排出口160は、内側プロテクタ120の先端側の底壁124の一部を外側から内側に押し込む形態で陥没させ、天壁126の周縁を側壁127で囲う凹部状に形成された陥没部125において、側壁127の一部を貫通する形態で開口されている。前述した水抜き孔150を介して内側プロテクタ120内(ガス検出室129内)に導入される水滴は、この排出口160を介してプロテクタ100の外部に排出される。また、内側導入孔130を介してガス検出室129内に導入されるガス成分も、この排出口160を介して外部に排出され、ガス検出室129内のガス交換が行われるように構成されている。
次に、外側プロテクタ110は、開口端側の基端部111が、内側プロテクタ120の基端部121の外周に係合されている。この外側プロテクタ110の基端部111の外周にはスポット溶接が施されており、外側プロテクタ110の基端部111と内側プロテクタ120の基端部121とが重ねられた状態で、外側プロテクタ110が内側プロテクタ120に固定されている。なお、外側プロテクタ110は、レーザ溶接により内側プロテクタ120に固定されていてもよい。また、この外側プロテクタ110の先端部113は、内側プロテクタ120の先端部123付近にて内側プロテクタ120の周壁122の外周面128に向けて内側に折り曲げられている。これにより、内側プロテクタ120の外周面128と外側プロテクタ110の内周面117との間の空隙が先端側にて閉塞されて、この空隙が上記のガス分離室119として構成される。そしてテーパ状の内側プロテクタ120の先端部123は、外側プロテクタ110の先端部113よりも軸線O方向先端側に向けて突出された形態となり、外部に露出されている。
また、外側プロテクタ110の周壁112で、内側プロテクタ120の内側導入孔130の形成位置よりも先端側の位置には、外側プロテクタ110の外部とガス分離室119とを連通する複数(本実施の形態では6個)の外側導入孔170が周方向に沿って形成されている。これら外側導入孔170のそれぞれには内側(ガス分離室119内)に向けて延出されたガイド体180が付設されている。図3に示すように、ガイド体180は、外側プロテクタ110の周壁112の外周面118において、周方向の一端171を残してコの字型に切り欠き外側導入孔170の形状を形成し、その形状内に残る周壁112を、ガス分離室119内に押し込む形態で形成されている。このガイド体180は、外部から外側導入孔170を介してガス分離室119内に導入された排気ガスに、内側プロテクタ120の周壁122の外周面128を取り囲む状態で旋回流を生じさせる機能を担う。
このような構成をなすガスセンサ1が内燃機関の排気管に取り付けられた場合、図1に示す、雄ねじ部51よりも先端側が排気管内に露出される。排気管内を流通する排気ガスは、少なくとも軸線O方向とは異なる方向(例えば軸線Oに直交する方向)から図2に示すプロテクタ100に衝突し、外側プロテクタ110の外側導入孔170からガス分離室119内に導入される。このとき、排気ガスはガイド体180により流路方向を案内され、ガス分離室119内で内側プロテクタ120の周壁122の外周面128に沿う旋回流が生ずる。この旋回流に伴い発生する慣性力により、排気ガス中に含まれる相対的に重い水分(水滴)と相対的に軽いガス成分とが分離され、比重の重い水分は水抜き孔150から内側プロテクタ120のガス検出室129内に導入され、ガス成分は内側導入孔130からガス検出室129内に導入される。ガスセンサ1は、ガス検出室129内に導入された排気ガス中のガス成分と検出素子10の検出部11とが接触することにより、排気ガス中の酸素濃度の検出を行うものである。一方、排気管内を流通する排気ガスが内側プロテクタ120の先端部123に衝突すると、テーパに沿って底壁124に向かって流れるガス流が生ずる。このガス流により陥没部125付近に負圧が発生するため、ガス検出室129内の排気ガスや水滴は、排出口160を介し外部に吸引されるように排出される。このようにして、プロテクタ100内を流れる排気ガスの流路が形成されている。
ところで、本実施の形態のガスセンサ1では、小型化、小径化に伴い、外側プロテクタ110の内周面117と内側プロテクタ120の外周面128との間の距離がより小さくなった場合でも、外側導入孔170からガス分離室119内に導入される排気ガスの導入量を十分に確保できるように、外側導入孔170に付設されたガイド体180の大きさや延出方向に規定を設けている。以下、図4を参照し、ガイド体180に関する規定について説明する。図4は、図2の2点鎖線A−Aにおいて矢視方向からみたプロテクタ100の断面図である。
なお、外側プロテクタ110の外側導入孔170に設けられたガイド体180は、前述したように、周壁112の外周面118を内部に押し込む形態で形成されているため、軸線O方向のどの部位における断面も同一の形状となる。また、外側プロテクタ110の周壁112や内側プロテクタ120の周壁122も、軸線Oを取り巻く一定径の筒状をなすため、図2のA−A断面における各部位の輪郭線は、これら各部位を軸線Oと直交する仮想平面に投影したものと同等の輪郭線形状を有する。従って、図4の紙面を、本発明における外側プロテクタと内側プロテクタとを投影して見た軸線と直交する仮想平面に相当する平面の一例として捉え、以下の説明を行うものとする。
まず、外側導入孔170に付設されたガイド体180の大きさの規定について説明する。ガイド体180は、外側導入孔170の周方向に沿った長さに対する自身の延出方向に沿った長さが規定されている。図4に示すように、外側プロテクタ110の外周面118上で、軸線Oを中心とする周方向に沿って形成された外側導入孔170の周方向の端部のうち、時計回り方向上流側の端部を一端171とし、下流側の端部を他端172とする。そして、一端171の外周面118側の点Bと、他端172の外周面118側の点Cとの周方向に沿った長さをL1とする。またガイド体180は、外側導入孔170の一端171を始端181としてガス分離室119内に延出されたものであり、延出方向の端部を終端182とする。そして、始端181(一端171)の外周面118側の点Bと、終端182の外周面118側の点Dとの延出方向に沿った長さをL2としたとき、本実施の形態では、L1がL2より長くなるように構成している。
外側導入孔170を介してガス分離室119内に導入される排気ガスは、外側導入孔170の他端172の内周面117側の点Eと、ガイド体180の点Dとの間隙を通過して導入されることとなる。ここで、仮想線を用い、延出方向に沿った長さL3(始端181の外周面118側の点Bと、終端192の外周面118側の点Gとの延出方向に沿った長さ)が外側導入孔170の周方向に沿った長さL1と同じであるガイド体190を示す。比較のため、ガス分離室119内にて旋回するガス流が妨げられないように、内側プロテクタ120の外周面128とガイド体180との間隙と同じ大きさの間隙を、内側プロテクタ120の外周面128とガイド体190との間で確保した場合を図示した。すなわち、ガイド体190にて内側プロテクタ120の外周面128に最も近接した点、すなわち終端192の内周面117側の点Hと内側プロテクタ120の外周面128との間の距離と、ガイド体180にて内側プロテクタ120の外周面128に最も近接した終端182の内周面117側の点Fと内側プロテクタ120の外周面128との間の距離とを同じとした。このとき、明らかに、外側導入孔170とガイド体190との間隙(点Eと点Gとの間隙)よりも、外側導入孔170とガイド体180との間隙(点Eと点Dとの間隙)の方を大きく開くことができることがわかる。つまり、L1がL2よりも大きくなるようにガイド体180の大きさを規定することにより、外側導入孔170とガイド体180との間の間隙をより大きく広げることができ、外側導入孔170より導入される排気ガスの導入量を十分に確保することができる。
次に、ガイド体180の延出方向の規定について説明する。前述したように、ガイド体180は外側導入孔170の一端171を残し、その内側の形状をガス分離室119内に押し込む形態で形成されている。本実施の形態では、外側導入孔170の一端171を始端181とし、その始端181から延出されるガイド体180の延出方向、すなわち、ガス分離室119内への押し込み具合を規定している。
具体的には図4に示すように、外側プロテクタ110の外周面118上で、軸線Oを中心とする周方向に沿って形成された6つの外側導入孔170のうち、任意の位置の外側導入孔170を便宜上、第1外側導入孔270とし、その第1外側導入孔270に付設されたガイド体180を第1ガイド体280とする。また、第1外側導入孔270の周方向の両端部のうち、時計回り方向上流側の端部を一端271とし、下流側の端部を他端272とする。一端271については、第1ガイド体280の始端281という場合もある。そして、第1ガイド体280の延出方向の端部を終端282とし、始端281の外周面118側の点Kと終端282の外周面118側の点Pとを結ぶ第1ガイド体280の外周面118側の面を、外周面283とする。一方、周方向において第1外側導入孔270の他端272側で最も近くに形成された外側導入孔170を便宜上、第2外側導入孔370とし、その第2外側導入孔370に付設されたガイド体180を第2ガイド体380とする。そして、この第2外側導入孔370の周方向の両端部のうち、時計回り方向上流側の端部を一端371とする。この一端371については、第2ガイド体380の始端381という場合もある。
次に、第1ガイド体280の始端281における自身の外周面283側の点Kを通り、第2ガイド体380の始端381における自身の内周面383側の点Iを通る仮想直線を第1仮想直線M−Mとし、点Kを通る仮想直線で、内側プロテクタ120の外周面128の接線(接点を点Jとする。)を第2仮想直線N−Nとする。すると、第1仮想直線M−Mと第2仮想直線N−Nとで挟まれ点Kにて鋭角をなす領域が形成されるが、本実施の形態では、この領域内に第1ガイド体280の外周面283が配置されるように構成している。
例えば、矢印Rで示すように、第1外側導入孔270からガス分離室119内に導入される排気ガスは、点Qと点Pとの間隙を通過してガス分離室119内に進入し、そのまま第2ガイド体380の内周面383に衝突して流路が案内され、旋回流を生ずることとなる。第1ガイド体280の外周面283が第1仮想直線M−Mよりも上記領域の外側に配置された場合、第1外側導入孔270から空隙内に進入する被検出ガスの進入角度が狭くなる。このため、排気ガスの流路として、第1外側導入孔270からガス分離室119内に進入し、第1外側導入孔270の他端272と第2外側導入孔370の一端371との間における外側プロテクタ110の内周面117に衝突する流路を辿る場合が多くなる。その内周面117で跳ね返った被検出ガスは、さらに第2ガイド体380の内周面383に衝突して上記のような旋回流を生じる流路に案内されるが、都合2度の衝突が生ずるため流速が低下してガス成分と水分(水滴)との分離を十分に行えなくなる虞がある。また、点Qと点Pとの間隙も狭くなるため、排気ガスの導入量自体が低減することがあり、検出素子10による酸素濃度の検出速度を損なう虞がある。
一方、第1ガイド体280の外周面283が第2仮想直線N−Nよりも上記領域の外側に配置された場合、第1外側導入孔270からガス分離室119内に進入する排気ガスの進入角度が広くなるため、排気ガスの流路として、第1外側導入孔270からガス分離室119内に進入し、直接内側プロテクタ120の外周面128に衝突する流路を辿る場合が多くなる。その外周面128で跳ね返った排気ガスは、さらに第2ガイド体380の内周面383に衝突し、上記のような旋回流を生じる流路に案内されるが、上記同様、都合2度の衝突が生ずるため流速が低下する。また、第2ガイド体380の内周面383が排気ガスの流路方向に対し、より垂直に近い角度で向き合うこととなるため、第2ガイド体に衝突する排気ガスが旋回方向に案内され難くなり、ガス成分と水分(水滴)との分離を十分に行えなくなる虞がある。
さらに、本実施の形態では、第1外側導入孔270の他端272の内周面117側の点Qと、第1ガイド体280の終端282の外周面283側の点Pとの間の直線距離(前述した点Eと点Dとの間の距離と同じ。)が、0.5mm以上であることを規定している。点Qと点Pとの間の直線距離が0.5mm未満となると、ガス分離室119内への排気ガスの導入量自体が低減することがあり、検出素子10による酸素濃度の検出速度を損なう虞がある。また、排気ガス中に含まれるデポジット(例えば、燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)により外側導入孔270の目詰まりが発生する虞がある。
また、本実施の形態では、外側導入孔170を、外側プロテクタ110の周方向に沿って少なくとも4箇所以上に形成している。主体金具50の雄ねじ部51によって内燃機関の取付孔(図示外)に螺合されるガスセンサ1は、軸線O方向と異なる方向(例えば直交する方向)から排気管内を流通する排気ガスがその排気管内に露出されるプロテクタ100に衝突することとなる。このとき、上記のように4箇所以上に外側導入孔170が形成されていれば、いずれかの外側導入孔170を排気ガスの流路上流側に向けさせることができ、ガスセンサ1の取り付け向きや取り付け位置にかかわらず、ガス分離室119内への良好な排気ガスの導入性を得ることができる。
なお、このようなガイド体180は、予め周方向にL1とL2との差分に相当する長さ分となる開口を設けておき、一端171を残してその開口を一辺とするコの字型の切り欠きを形成し、その形状内に残る周壁112を、ガス分離室119内に押し込むことで形成することが可能である。あるいは、コの字型の切り欠きをパンチ等の治具により押し切りつつ、ガイド体180となる部位をガス分離室119内に押し込んでガイド体180を形成してもよく、その際に、ガイド体180の延出方向の長さがL2となるように終端182側を切断することにより、ガイド体180を形成してもよい。このとき、ガイド体180の押し込み量(角度)は、パンチの受け型で規定すればよい。
以上説明したように、本実施の形態では外側導入孔170に付設されたガイド体180の大きさや延出方向に規定を設けたことにより、プロテクタ100の小径化が図られ、外側プロテクタ110の内周面117と内側プロテクタ120の外周面128とがより近づいた構成となっても、外側導入孔170を介したガス分離室119内への排気ガスの導入量がガイド体180の配置位置により制限されることなく、導入量の低下を防止することができる。換言すれば、外側プロテクタ110の内周面117と内側プロテクタ120の外周面128との間の距離によらず、ガイド体180のガス分離室119内への十分な延出角度(ガイド体180の始端181において外周面118の接線とガイド体180の延出方向とがなす角度)を得ることができる。このため、0.5mm以上の点Qと点Pとの間の直線距離として0.5mm以上を確保したまま、プロテクタ100の小型化、小径化を図ることができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、外側プロテクタ110の周方向において、外側導入孔170は一端171から他端172へ向かう方向を時計回りの方向として、その一端171を始端181とするガイド体180をガス分離室119内に延出させたが、一端171から他端172へ向かう方向は反時計回りの方向であってもよい。
酸素センサ、NOxセンサ、HCセンサ、温度センサ等に用いられるプロテクタにも同様に適用することができる。
ガスセンサ1の部分断面図である。 ガスセンサ1の先端側を拡大した断面図である。 外側プロテクタ110の外側導入孔170に付設されたガイド体180について説明するための斜視図である。 図2の2点鎖線A−Aにおいて矢視方向からみたプロテクタ100の断面図である。
1 ガスセンサ
10 検出素子
11 検出部
50 主体金具
56 先端係合部
100 プロテクタ
110 外側プロテクタ
112 周壁
119 ガス分離室
120 内側プロテクタ
121 基端部
122 周壁
128 外周面
129 ガス検出室
130 内側導入孔
170 外側導入孔
171,271 一端
172,272 他端
180 ガイド体
181,281,381 始端
182,282 終端
270 第1外側導入孔
280 第1ガイド体
283 外周面
370 第2外側導入孔
371 一端
380 第2ガイド体
383 内周面

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる板状をなし、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、
    前記検出部を自身の先端から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持するハウジングと、
    有底筒状をなし、自身の内部に前記検出素子の前記検出部を収容した状態で、開口端側の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、周壁に、前記被検出ガスを自身の内部に導入するための内側導入孔が形成された内側プロテクタと、
    前記内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ、少なくとも前記内側プロテクタの前記周壁を取り囲む円筒状をなし、自身の周壁に、前記被検出ガスを前記空隙内に導入するための外側導入孔が形成された外側プロテクタと
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記外側プロテクタは、該外側プロテクタの周方向における前記外側導入孔の一端を始端とし、前記外側プロテクタの周壁の一端を残してコの字型に切り欠いた周壁の一部が自身の内部に押し込まれた形態で形成され、前記始端より前記外側導入孔の他端に向かいつつも前記空隙内に向けて延出され、前記空隙内に導入される被検出ガスの流路を案内するガイド体を備え、
    前記外側プロテクタの外周面側において、前記外側導入孔の前記周方向に沿った長さは、前記ガイド体の前記始端と、前記ガイド体が延出する延出方向において前記始端とは反対側における前記ガイド体の端部である終端との間の長さよりも長く、
    前記外側導入孔は前記周方向に沿って複数箇所に形成され、
    前記外側プロテクタおよび前記内側プロテクタを軸線と直交する仮想平面に投影して見たときに、
    複数の前記外側導入孔のうち任意の第1外側導入孔の一端より延出された第1ガイド体の始端における自身の外周面側の点を通り、前記第1外側導入孔の他端側で最も近くに形成された第2外側導入孔の一端より延出された第2ガイド体の始端における自身の内周面側の点を通る第1仮想直線と、
    前記第1ガイド体の前記始端における自身の外周面側の点を通り、前記内側プロテクタの前記周壁の外周面に外接する第2仮想直線と
    で挟まれた鋭角をなす領域内に前記第1ガイド体自身の外周面全面が配置されることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記第1ガイド体の前記始端とは延出方向に反対側の終端における自身の外周面側の点と、前記第1外側導入孔の前記他端における前記外側プロテクタの内周面側の点との間の直線距離が、0.5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記外側導入孔は、前記外側プロテクタの前記周方向に沿って、少なくとも4箇所以上に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガスセンサ。
JP2006300580A 2006-11-06 2006-11-06 ガスセンサ Expired - Fee Related JP5000984B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006300580A JP5000984B2 (ja) 2006-11-06 2006-11-06 ガスセンサ
CN2007101665642A CN101178377B (zh) 2006-11-06 2007-11-06 气体传感器
EP07021563.7A EP1918699B1 (en) 2006-11-06 2007-11-06 Gas sensor with a protector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006300580A JP5000984B2 (ja) 2006-11-06 2006-11-06 ガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008116355A JP2008116355A (ja) 2008-05-22
JP5000984B2 true JP5000984B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=39110861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006300580A Expired - Fee Related JP5000984B2 (ja) 2006-11-06 2006-11-06 ガスセンサ

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1918699B1 (ja)
JP (1) JP5000984B2 (ja)
CN (1) CN101178377B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287935A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ及びガスセンサの製造方法
US9032779B2 (en) * 2008-10-29 2015-05-19 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor
JP5254154B2 (ja) * 2009-08-17 2013-08-07 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP5276149B2 (ja) * 2010-11-10 2013-08-28 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
DE102012207216A1 (de) * 2012-04-30 2013-10-31 Robert Bosch Gmbh Messfühler zur Bestimmung mindestens einer Eigenschaft eines Messgases in einem Messgasraum
JP5722829B2 (ja) * 2012-06-12 2015-05-27 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP6170442B2 (ja) * 2014-01-10 2017-07-26 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP6329820B2 (ja) * 2014-06-16 2018-05-23 株式会社Soken 粒子状物質検出センサ
DE102015205636A1 (de) * 2015-03-27 2016-09-29 Robert Bosch Gmbh Messfühler, insbesondere Gassensor, zur Bestimmung einer physikalischen Eigenschaft eines Messgases
CN104914220A (zh) * 2015-06-28 2015-09-16 哈尔滨东方报警设备开发有限公司 一种防爆传感器防护罩
JP7151542B2 (ja) * 2019-02-21 2022-10-12 株式会社デンソー センサ装置
DE112020001640T5 (de) * 2019-03-29 2021-12-16 Ngk Insulators, Ltd. Sensorelement eines Gassensors

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52102091A (en) * 1976-02-24 1977-08-26 Nissan Motor Protection hood for oxygen concentration detector
JPS60146846U (ja) * 1984-03-12 1985-09-30 株式会社フジクラ 酸素センサ
JPS6387559U (ja) * 1986-11-28 1988-06-07
JPH01169350A (ja) * 1987-12-25 1989-07-04 Ngk Insulators Ltd 酸素センサ
JPH032256U (ja) * 1989-05-30 1991-01-10
JP3629786B2 (ja) * 1995-01-19 2005-03-16 株式会社デンソー 酸素濃度検出器
DE19705402B4 (de) * 1996-07-17 2007-04-26 Robert Bosch Gmbh Gassensor
JP4194648B2 (ja) * 1999-07-23 2008-12-10 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP4030351B2 (ja) * 2001-06-20 2008-01-09 株式会社デンソー ガスセンサ
JP2003107033A (ja) * 2001-07-27 2003-04-09 Denso Corp ガスセンサ
JP3803057B2 (ja) * 2001-11-27 2006-08-02 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
US7560012B2 (en) * 2002-08-27 2009-07-14 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor
JP4171376B2 (ja) * 2002-08-27 2008-10-22 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP3978384B2 (ja) * 2002-10-04 2007-09-19 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
EP1494023B1 (en) * 2003-06-30 2018-04-25 Ngk Spark Plug Co., Ltd Gas sensor comprising cylindrical protector cap

Also Published As

Publication number Publication date
EP1918699B1 (en) 2017-05-17
EP1918699A1 (en) 2008-05-07
CN101178377A (zh) 2008-05-14
JP2008116355A (ja) 2008-05-22
CN101178377B (zh) 2011-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5000984B2 (ja) ガスセンサ
JP5069941B2 (ja) ガスセンサ
JP5276149B2 (ja) ガスセンサ
US7607340B2 (en) Gas sensor
JP6276662B2 (ja) ガスセンサ
JP5969423B2 (ja) ガスセンサ
JP2008292459A (ja) ガスセンサおよびその製造方法ならびにその製造用治具
JP6454559B2 (ja) ガスセンサ
JP6158792B2 (ja) ガスセンサ
US7827849B2 (en) Gas sensor
JP2010066075A (ja) ガスセンサ
JP5096607B2 (ja) ガスセンサ
JP4809781B2 (ja) ガスセンサ
JP6907095B2 (ja) ガスセンサ
JP2011145235A (ja) ガスセンサ
JP5152863B2 (ja) ガスセンサ
JP2010164359A (ja) ガスセンサ
JP6986485B2 (ja) センサ
JP2004109125A (ja) ガスセンサ
JP6086855B2 (ja) ガスセンサ
JP5135252B2 (ja) ガスセンサ
JP5844686B2 (ja) ガスセンサ
JP2008116273A (ja) ガスセンサ
JP5214665B2 (ja) ガスセンサ
JP2011215093A (ja) ガスセンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5000984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees