JP4999458B2 - 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体 - Google Patents

曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体 Download PDF

Info

Publication number
JP4999458B2
JP4999458B2 JP2006535115A JP2006535115A JP4999458B2 JP 4999458 B2 JP4999458 B2 JP 4999458B2 JP 2006535115 A JP2006535115 A JP 2006535115A JP 2006535115 A JP2006535115 A JP 2006535115A JP 4999458 B2 JP4999458 B2 JP 4999458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
printed
curved surface
elastic blanket
curved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006535115A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006027963A1 (ja
Inventor
貢治 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shuhou Co Ltd
Original Assignee
Shuhou Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shuhou Co Ltd filed Critical Shuhou Co Ltd
Priority to JP2006535115A priority Critical patent/JP4999458B2/ja
Publication of JPWO2006027963A1 publication Critical patent/JPWO2006027963A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4999458B2 publication Critical patent/JP4999458B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F17/00Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for
    • B41F17/001Pad printing apparatus or machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F17/00Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for
    • B41F17/30Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for for printing on curved surfaces of essentially spherical, or part-spherical, articles
    • B41F17/34Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for for printing on curved surfaces of essentially spherical, or part-spherical, articles on articles with surface irregularities, e.g. fruits, nuts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F5/00Rotary letterpress machines
    • B41F5/22Rotary letterpress machines for indirect printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M1/00Inking and printing with a printer's forme
    • B41M1/40Printing on bodies of particular shapes, e.g. golf balls, candles, wine corks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M1/00Inking and printing with a printer's forme
    • B41M1/02Letterpress printing, e.g. book printing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

本発明は、曲面を有する被印刷体に精度よく印刷する方法およびそれによる印刷曲面体に関するものである。
従来、曲面を有する被印刷体の曲面、特に長手方向に長い曲面に各種印刷をする方式としては弾性ブランケットによる印刷法がよく知られている。即ち、従来のブランケット印刷法は、鉄鋼製及びプラスチック製の凹版の印刷原版にインキを塗布し、ヘラ状のスクレーパーにより、凸部の余剰インキを取りのぞき、軟質の曲面弾性ブランケットの表面を該印刷原版に押圧して、印刷原版導体の凹部に残されたインキを写しとり、この弾性ブランケットを被印刷体の曲面に接触させ印刷するものである。
しかるに、この場合印刷原版は、従来鉄鋼製又はプラスチック製であり、インキ塗布後凸部の余剰インキをスクレープ除去するため、凹部のインキが確実に保持され、且つ弾性ブランケットに十分写しとらせるためには、凹部の深さを十分深くする必要があり、これがまた印刷精度を悪化させる原因にもなっていた。
弾性ブランケットによる印刷は、印刷原板の凹凸が大きいと、弾性ブランケットの表面の変形が大きくなり精度よく印刷が出来ない。又、特に版が凹版であるということは、インキの量を確実に保持するためには、凹部の深さを十分大きくする必要がある。しかるに、深さが大きいと弾性ブランケットの変形も大きくなり、なお且つ、凹部であることから、底部のインキを弾性ブランケットに写しとるには弾性ブランケットそのものも十分に軟質でこの凹凸に順応できるものでなければならないため条件はさらに悪化する。
その点印刷原板が凸版であれば、その凸部のみにインキを塗布すればよく、又は、インキそのもので凸部を作ってもよく、凹凸をより少なくすることができる。それによって弾性ブランケットそのものも、やや硬質のものが利用できるとともに、凹凸が小さく出来ることから弾性ブランケット表面の変形も少なく、またインキの量も微妙に調節でき、精度のよい印刷が可能となる。凸版と弾性ブランケットを使用する曲面印刷については、例えば特開平2−239972号公報に記載されているような色々な技術が開発されている。
上記のごとく、従来、曲面、特に長手方向に長い曲面をもつ被印刷体に印刷をする場合、曲面印刷弾性ブランケット+凹版印刷原版の組合せにより行われ、このため印刷精度も悪く多色刷のカラー印刷が困難であった。特に凹版の場合、インキ量が多いため、細かい網点などは極めて印刷精度が悪くなる欠陥があった。
また、弾性ブランケット形状および性状については、被印刷曲面へのフィット柔軟性の良好な形状の設定、印刷インキに対する保持性および離型性に対する材料や表面状態の設定等および結果としての印刷の好ましいフィディリティ性などの条件設定については、その殆どが経験的な思考錯誤により設定されてきており、その設定に多くの時間と労力を費やしていた。
特に、比較的長い形状を有する印刷曲面体、例えば自動車用の内装部材への模様作成は、例えば、印刷法としては、水溶性フィルム上に印刷インキを塗布し、転写槽の水溶液表面上に浮かべて被印刷曲面体10に転写する、いわゆる流体印刷法等により行っている。また、曲面体成型時に予め模様を付したフィルムや積層を表面に接着または溶着して設ける方法もある。
しかしながら、前者は、転写槽等の装置そのものが大型の装置となり、コスト的に高くなり、模様精度も良くない。また、後者は工程が複雑であり、模様が必ずしも曲面に対応しきれない嫌いがある。
本発明は上記に鑑み、比較的長い形状を有する曲面体または数個を並列して並べた曲面体に、量産的に有利であり、安価で、且つ印刷精度の良い曲面印刷する曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体を提供することをその目的としている。
本発明の曲面への印刷方法は、
1)凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜50μmの高さを有する平板である凸版印刷原版(3)の前記凸部に印刷用インキを塗布する工程と、定位置に配設された前記印刷用インキを塗布された凸版印刷原版(3)に、ゴム又はゴム状のロール状弾性ブランケット(2)を一定加圧しつつ、滑らかに回転しながら押付けて、該ロール状弾性ブランケット(2)の外周面に印刷用インキを写しとる工程と、印刷用インキを写しとった前記ロール状弾性ブランケット(2)を移動し、被印刷曲面体(10)の表面に回転加圧接触させて、これに印刷を施こす工程とを有し、
前記被印刷曲面体(10)の曲面の凹凸段差Hに対し、前記ロール状弾性ブランケット(2)の半径方向の肉厚Tが、2H≦T≦8Hであって、
前記ロール状弾性ブランケット(2)の材料がシリコーンゴムであり、且つ、その硬度(JIS Aスケール)が3〜40で、
前記ロール状弾性ブランケット(2)の表面粗さが、Hmaxで0.5〜2μmで、
前記印刷用インキが、粘度5〜250PaS(at25℃)である。
2)また、凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜50μmの高さを有する平板である凸版印刷原版(3)の前記凸部に印刷用インキを塗布する工程と、定位置に配設された前記印刷用インキを塗布された凸版印刷原版(3)に、被印刷曲面体(10)の曲面に対し、設定された所定の形状曲面を有するゴム又はゴム状のロール状弾性ブランケット(2)を押付け、該所定の形状曲面に印刷用インキを写しとる工程と、印刷用インキを写しとった前記所定の形状曲面を有するロール状弾性ブランケット(2)を移動し、被印刷曲面体(10)の曲面に接触させて、これに印刷を施こす工程とを有し、
前記被印刷曲面体(10)の曲面の凹凸段差Hに対し、前記ロール状弾性ブランケット(2)の半径方向の肉厚Tが、2H≦T≦8Hであって、
前記ロール状弾性ブランケット(2)の材料がシリコーンゴムであり、且つ、その硬度(JIS Aスケール)が3〜40で、
前記ロール状弾性ブランケット(2)の表面粗さが、Hmaxで0.5〜2μmで、
前記印刷用インキが、粘度5〜250PaS(at25℃)である。
3)上述1)または2)において、前記凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜25μmの高さであり、
4)上述1)〜3)において、前記凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜15μmの高さであり、
5)上述1)〜4)において、前記平板である凸版印刷原版(3)の該版凸部に印刷用インキを塗布される該版凸部の画像は、前記被印刷曲面体(10)の曲面の凸版印刷原版(3)への正射影と該曲面の実長さとの比を基準として縮小または拡張して配設したものであり、
6)上述1)〜5)において、前記被印刷曲面体(10)が、長手軸方向に長い形状を有する被印刷曲面体(10)、または、被印刷曲面体(10)の複数個を長手軸方向に併列された印刷体としたものである。
また、本発明の印刷曲面体は、
7)上述1)〜6)に記載の曲面への印刷方法により表面印刷されたものであり、
8)上述7)において、前記印刷曲面体を自動車部品としたものであり、
9)上述7)において、前記印刷曲面体を自動車用のハンドルまたは内外装部材としたものであり、
10)上述7)において、前記印刷曲面体を電子機器の外装部材としたものであり、
11)上述7)において、前記印刷曲面体を携帯電話器の外装部材としたものであり、
12)上述7)において、前記印刷曲面体を装飾品またはスポーツ用品としたものであり、
13)上述7)において、前記印刷曲面体を装飾品におけるメガネフレームとしたものである。
本発明の曲面への印刷方法により、被印刷曲面体10、特には、長手軸方向に比較的長い形状を有する被印刷曲面体10の曲面への精度の良い印刷、およびそれによる印刷曲面体を比較的安価に提供することができる。
図1は、本発明に仕様するロール状弾性ブランケット2(シリコーンゴム)の硬度(JIS Aスケール)と印刷精度の関係を示す図である。 図2は、本発明の印刷原版3の凸部の高さ(Cでは凹部の深さ)と印刷精度との関係をの試験結果を示す図である。 図3は、本発明における弾性ブランケットの主曲率半径rと、その中心移動距離Xとの関係を示す図である。 図4は、本発明の実施例1における、被印刷曲面体試料1の概要形状を示す模式図である。 図5は、本発明の実施例1における、凸版印刷原板3に施した印刷対象模様を示し、(a)は軸方向に平行模様、(b)は軸方向に直角模様である。 図6は、本実施例2に用いた被印刷曲面試料1の形状を示す説明図である。 図7は、本実施例2における、ロール状弾性ブランケット2を模式的に示したの斜視参考図である。 図8は、被印刷曲面体10の主曲率半径Rに対応するロール状弾性ブランケット2の主曲率半径rおよび中心移動距離Xの関係を模式的に示す図である。
本発明の特徴は、従来、勘と経験とに頼っていたロール状弾性ブランケット2の製作仕様を、単純化し、容易に仕様決定ができるところにあり、また、仕様決定に基づく適正なロール状弾性ブランケット2と、特種な凸部段差の極めて低い凸版原板3との組み合わせに、さらに特徴的な低粘度(薄い)印刷インキとの組み合わせることにより、印刷精度の高い曲面印刷を効率良く安価に得るところにある。また、その曲面印刷法により効率よく安価に得られる印刷曲面体10、特には自動車用のハンドルや内外装部材等を提供するところにある。
すなわち、ロール状弾性ブランケット2および凸版印刷原版3の好ましい仕様は、下記観点により特定される。
(1)被印刷曲面体10の形状、特に、長手軸方向に長い形状を有する曲面体の曲面形状に対応する弾性ブランケット形状、弾性ブランケット材料(特に硬度、弾性率)、
(2)凸版印刷原板3上の印刷インキを効率良く弾性ブランケット面に転写し、該インキを被印刷曲面体10に効率良く印刷するための弾性ブランケット表面特性(インキ乗り性、離型性)
(3)凸版印刷原板3の凸部高さおよび精度の設定。
ロール状弾性ブランケット2の材質としては、主としてシリコーンゴムを用いる。ロール状弾性ブランケット2に求められる表面性質は、その凸版印刷原板3より弾性ブランケット表面にインキを移し取るインキ吸着性、インキ内の溶剤分を吸収してインキ粘度を上げることができる性質、また、そのインキを被印刷曲面体10表面に完全に転移する離型性、また被印刷曲面体10へ印刷後はインキが弾性ブランケット表面に残存しない性質が要求される。
これらの性質は、使用する印刷インキの性能と密接な関係があるが、ロール状弾性ブランケット2側からみた場合、弾性ブランケット表面自身の表面自由エネルギーにより決まってくるものであり、弾性ブランケットの材質および弾性ブランケット表面の形態、特に表面粗さにより大きく左右される。
すなわち、凸版印刷原板3より弾性ブランケット表面にインキを移し取る場合の吸着性と、被印刷曲面体10に完全に転移する離型性、また被印刷曲面に印刷後はインキが弾性ブランケット表面に残存しないための性質は相反する性質であり、弾性ブランケット材料自身で印刷工程の短時間の間にこれに対するを性質を転換させることは難しい。また、被印刷曲面体10の段差が大きいものでは、当然弾性ブランケットの表面変位も大きくなり、より複雑なものとなる。
本出願人は、多くの実験により本発明のロール状弾性ブランケット2の実作業工程、すなわち、凸版印刷原板3から曲面弾性ブランケット2へインキを移し取る工程(A)(弾性ブランケット表面は、曲面から平面への変位をする)、弾性ブランケットを被印刷曲面体10の位置へ移動する工程(B)(弾性ブランケット表面は、平面から曲面への変位をする)、弾性ブランケットを被印刷曲面体10に押しつけ曲面印刷をする工程(C)(弾性ブランケット表面は、正極性曲面から負極性曲面に変位する)の組み合わせにおける、曲面弾性ブランケット表面のインキ保持性は、ある粗さ範囲において、前記相反する性質に比較的変化対応し得ることができることの知見を得た。
後述の比較試験の結果から、弾性ブランケット表面粗さは細か過ぎても粗過ぎても具合いが悪く、細かい場合は比較的保持性はよいが離型性に何があり、粗過ぎる場合は保持性は落ちるが、離型性は比較的良い。特に、0.5〜2μmの領域においては、保持性、離型性とも十分であり、本発明の印刷用曲面弾性ブランケットの表面粗さは0.5〜2μmとすることが好ましい。
ロール状弾性ブランケット2の材料は、前述の凸版印刷原板3より弾性ブランケット表面にインキを移し取る場合の吸着性と、被印刷曲面に完全に転移する離型性、また被印刷曲面に印刷後はインキが弾性ブランケット表面に残存しないための性質の比較的バランスのとれたシリコーンゴムが好ましい。また、通常実用に供せられるシリコーンゴムの硬度は20〜90であるが、ロール状弾性ブランケット2の材料硬度(JIS Aスケール)としては、多くの試験結果より3〜40程度、さらに変位量との兼ね合いで好ましくは、比較的軟質の3〜20程度のものが望ましいことがわかった。
図1はロール状弾性ブランケット2(シリコーンゴム)の硬度(JIS Aスケール)と印刷精度の関係を示す図である。
図において、Aは本発明のロール状弾性ブランケット2(シリコーンゴム)の場合、Cは
従来の凸版印刷における場合の試験結果を示す。これにより、ロール状弾性ブランケット2の材料硬度(JIS Aスケール)としては、3〜20程度のものが望ましいことがわかる。
前記のように、ロール状弾性ブランケット2は、凸版原板から曲面弾性ブランケットへインキを移し取る工程(A)(弾性ブランケット表面は、曲面から平面へ変位をする)、弾性ブランケットを被印刷曲面体10位置へ移動する工程(B)(弾性ブランケット表面は、平面から曲面へ変位をする)、弾性ブランケットを被印刷曲面体10に押しつけ曲面印刷をする工程(C)(弾性ブランケット表面は、ロール状弾性ブランケット2の曲面から被印刷曲面体10の曲面に変位する)の各工程で表面形状が変化する。従って、初工程であるA工程における、画像の移し取り精度は極めて重要である。本発明においては、凸版原板におけるインキ塗布される凸部の高さを可能な限り低くし、画像の移し取り精度、強いては印刷精度を上げるところに特徴がある。
すなわち、本発明の特徴は、適正な硬度を有するロール状弾性ブランケット2と、凸部高さの極めて低い凸版原板と、適正な粘度を有する印刷インキとの組み合わせるところにある。これにより印刷精度を維持でき曲面印刷による多色刷りも可能となる。
この場合平板の凸版原板は、アルミ合金板製で感光剤により凸部が形成されている。
この凸部の高さが、0.1〜50μm、好ましくは0.1〜25μm、さらに好ましくは0.1〜15μmの高さを有するものであり、ロール状弾性ブランケット2にインキを移し取らせるに必要にして十分な量であることが大切である。
通常、弾性ブランケット印刷には、原版として凹版原板が使用されている。常識的に凹版印刷原板は、感光/腐食法により凹部が形成され、その深さは少なくとも感光剤の塗装厚さの数十倍程度である。その凹版原板の凸部からインキを掻き落とし、凹部に溜められたインキを弾性ブランケットに移し取るため、凹部の深さが大きく、それが表面形状が変化する曲面印刷においては、インキの移し取り精度を悪化させ、強いては印刷精度が悪くなる。
これに対して、高さの極めて低い凸版印刷原板3の凸部に塗布されたインキを移し取る本発明の方式は、凸部の高さhが、0.1〜50μm、好ましくは0.1〜25μm、さらに好ましくは0.1〜15μmの高さを有する凸部を有する凸版印刷原板3を使用することにより、ロール状弾性ブランケット2においても良い印刷精度を得ることができものである。
図2は、凸版印刷原版3の凸部の高さh(Cでは凹部の深さ)と印刷精度との関係の試験結果を示す図である。
図において、凸部の高さhまたは凹部の深さのある範囲において印刷精度のピークが存在し、本発明の場合(A)では、その印刷精度のピーク位置は凸部の高さhが、0.1〜50μmで従来の凹版印刷原板(C)のピークを越え、また3〜25μm、さらに好ましくは0.1〜15μmの高さ位置において従来の凸版印刷(B)の精度を上回ることがわかった。
0.1μm以下では、印刷工程における自由度が極めて小さくなり好ましくない。
また、使用する印刷インキは、ロール状弾性ブランケト2における、インキ吸着性、インキ内の溶剤分が吸収されてインキ粘度が上がる性質、および、完全に転移する離型性を有しており、また、被印刷曲面体10に印刷後はインキが弾性ブランケット2の表面に残存しない性質を満足するものとして選択されることは勿論であるが、本発明の場合には、さらに凸版印刷原板3の凸部の極めて低い高さに対応するものとして選択されることが重要である。実用上では、これらのバランスにおいて選択される。
本出願人は、多くの基礎試験および実体実験により以下の知見を得たものである。
多くの実用試験の結果、印刷用インキの粘度は、5〜500PaS(at25℃)の範囲が好ましいことがわかった。また、凸版印刷原版3の凸部の高さhが0.1〜15μmにおいては、5〜250PaS(at25℃)である必要がある。
本発明の場合、5PaSより低い粘度では凸版印刷原板3における画像以外の汚れが発生し思わしくない。
また、250PaSより高い粘度では、シリコーンゴムの曲面印刷用弾性ブランケット2の表面に乗り難くなり、すなわち、弾性ブランケット2表面への吸直性が悪くなる。さらに、凸部の高さが15μm以下になると、粘度500PaS(at25℃)以上では印刷精度が十分保てない。
なお、本発明における印刷インキの粘度の実用的尺度としては、通常の平板オフセット印刷において同一条件で使用されるオフセット印刷用インキの粘度に対して、1〜1/5倍程度とすることにより、ほぼ上記の条件を満足することができる。
精度の良い曲面印刷を得るためには、被印刷曲面体10に対し、弾性ブランケット2の表面が十分にその曲面にフィットする必要がある。このためロール状弾性ブランケット2の弾性部分、ここではシリコーンゴムの半径方向肉厚が曲面の凹凸に十分順応するに必要な厚さTを有していることが必要である。シリコーンゴムの場合ポアソン比が極めて大きいため、加圧方向に対する横変位が大きく、この横変位を十分吸収し得る範囲の半径方向の厚さTを必要とする。実体試験の結果、材料硬度(JIS Aスケール)3〜40程度のシリコーンゴム、特に好ましくは3〜20程度の比較的軟質のシリコーンゴムにおいては、ロール状弾性(シリコーンゴム)ブランケット2の半径方向の肉厚Tは、被印刷曲面体10における最大凹凸段差Hの少なくとも2倍以上の肉厚が必要であることがわかった。 これ以下では、曲面に十分にフィットし得ない。
また、その肉厚Tが、Hの8倍以上になると、被印刷曲面体10の凸頂面とロール状弾性ブランケット2の外周面との接触状態が、フラット面同士の接触状態に近くなり、そのため、該凸頂面部の印刷面に微少の気泡による印刷抜けが発生することがわかった。
従って、本発明のロール状弾性(シリコーンゴム)ブランケット2の半径方向の肉厚Tは、被印刷曲面体10における少なくとも最大凹凸段差Hに対して、2H≦T≦8Hであることが望ましい。
また、被印刷曲面体10の曲面が、比較的その凹凸量が少ない形状の場合や凹凸が比較的長いピッチで滑らかに変位する形状の場合、或いは、印刷される印刷画像が比較的精度を要しない画像である場合は、ロール状弾性ブランケット2は、直円筒形状の外周をそのまま使用する弾性ブランケットとすることが出来る。また、長手軸方向になだらかに変化する被印刷曲面体10に対しては、前記肉厚Tの制限範囲内でテーパー形状またはこれに類似の形状に構成することもできる。
上記の直円筒形状およびテーパー形状のロール状弾性ブランケット2により、さらに精度の良い曲面印刷を要求する場合は、ロール状弾性ブランケット2の外周面は平板の凸版印刷原板3による印刷が被印刷曲面体10の曲表面において、引き伸ばされる状態または縮められる状態となり、このため印刷精度がこの分低下する。従って、このような場合は、被印刷曲面体10における最終画像に対し、平版の凸版印刷原板3におけるこれら引き伸ばされる、または縮められる部分に対応する画像を、予め縮めまたは引伸ばした画像として設けることが好ましい。
基本的に前記被印刷曲面体10の曲面の凸版印刷原版3に対する正射影と該曲面の実長さとの比を基準として縮小または拡張して配設する。
また、ロール状弾性ブランケット2の外周形状を、被印刷曲面体10の曲面に対応する曲面仕様とする場合は、次ぎのようにして設定する。
すなわち、ロール状弾性ブランケット2の外周形状と被印刷曲面体10の曲面との加圧接触を、基本的には、円筒外周面と曲面とが加圧接触する場合のHertz Stressの理論をベースとして、数多くの実験に基づく修正を加えたものとして、比較的単純な仕様設定方式を導き出したものである。
なお、本発明は比較的曲率半径の大きななだらかな曲面を対象としており、部分的に曲率半径の小さい曲面部分を有する被印刷曲面体10の場合は、後述するように、本発明の主たる印刷方法であるロール状弾性ブランケット2による曲面印刷と併せて、該部分的に曲率半径の小さい曲面部分に対して、別途パッド形曲面印刷方式を組み合わせることにより処理することができる。
被印刷曲面体10の長手軸方向に直角の断面における断面曲率半径Rに対し弾性ブランケット2の形状は、主として3つの要素から成り立っている。
すなわち、断面曲率半径Rに対応する図3により求められる弾性ブランケットの2つの主曲率半径rよりなる曲面部分と、該曲面部分の合到する頂上部分に内接する円弧rt(頂角約25°程度)により丸めた部分とである。
また弾性ブランケット2の長手軸方向の形状については、前記被印刷曲面体10の長手軸方向に直角する断面の最外凸部を連ねた長手軸方向母線R1を基準とした、該母線R1に対応する弾性ブランケット2の曲率半径r1上の各点01、02、03・・・における断面の主曲率半径r01、r02、r03・・・により長手軸方向の外周形状が設定される。
なお、この場合であっても、前述のごとくロール状弾性(シリコーンゴム)ブランケット2の半径方向の肉厚Tは、被印刷曲面体10における少なくとも最大凹凸段差Hに対して、2H≦T≦8Hであることは必要である。
前記各点における各2つの極面を構成する主曲率半径r01、r02、r03・・ は、その中心をお互いに交叉する内側に各距離Xだけ移動する。ただ主曲率半径による円弧の長さは、断面曲率半径Rの被印刷曲面体10における最大でも半円周分を印刷するのに適正なものとして設定されるべきである。
多くの試験結果より、ロール状弾性ブランケット2の場合は、主曲率半径r0は被印刷曲面体の断面曲率半径Rに対し(1〜3)倍、好ましくは(1〜2)倍とすることが望ましい。
図3は、前記弾性ブランケット2の合致する2つの曲面を構成する断面の主曲率半径rと、その中心をお互いに交叉する内側に移動する好ましい距離Xとの関係を示す図である。 被印刷曲面体10の断面曲率半径Rに対応するロール状弾性ブランケット2の主曲率半径rおよびその中心の移動距離Xとの関係は、図8の模式的図に示すとおりである。
図3により中心の移動距離Xが選択される。
また、前記中心の移動距離Xは、同じ被印刷曲面体10の断面曲率半径Rに対して、主曲率半径r0を比較的大きく設定する場合には、ほぼ主曲率半径r0 に比例して大きくしなければならない。また 被印刷曲面体10の断面曲率半径Rが小さい場合は、中心の移動距離Xは比較的に大きい値をとる必要がある。
比率k=X/r0 の値が、(0.05〜0.15)の範囲内に入るように、Xおよびr0の値を選ぶことが好ましい。
なお、長手軸方向における半径方向凸部段差Hが比較的大きい場合には、長手軸方向における凸部段差Hに相当する押し込み量の差ΔHにポアソン比を掛けた量に基づき生じる、押込み方向に対するロール状弾性ブランケット2の接線方向の膨らみ分ΔXに相当する量を、前記Xよりマイナスすることが好ましい。
また、印刷曲面体10が最大に弾性ブランケット2に押し込まれた時に、押し込み部に隣接する弾性ブランケット2の外周面の非接触部分にも、この押し込み深さ(凸部段差H)による歪み変形が生じる。 従って、被印刷曲面体10の印刷面とロール状弾性ブランケット2の接触開始位置は、この歪み変形分を十分考慮してその相対的な位置を決めることが大切である。
被印刷曲面体10が長手軸方向に沿って異なる曲率半径R1、R2・・・により構成される場合は、ロール状弾性ブランケット2の長手軸方向に沿った外周形状における長手軸方向主曲率半径r1、r2・・・に対する曲面の主曲率半径r01、r02・・・は、上述の曲率半径Rに対する主曲率半径rを設定すると同様の手法をもって考慮設定される。
[実施例1]
図4は、本発明の実施例1における、被印刷曲面体試料1の概要形状を示す模式図である。
図において、1は被印刷曲面体試料、Bは試料巾、B1 は試料巾(1)、B2 は試料巾(2)、B3 は曲面印刷試料の最大凸部までの試料巾(3)、B4 は最大凸部までの試料巾(4)、Hは最大凸部の段差、R1 は最大凸部の曲率半径、tは試料厚さである。
図5は、本発明の実施例1における、凸版印刷原板3に施した印刷対象模様を示し、(a)は軸方向に平行模様、(b)は軸方向に直角模様である。
印刷曲面体試料1:
形状;図1参照 材料;ポリプロピレン(黒色)
2 ;200mm、B;100mm、R1 ;60mm、H;15mm
( Ll ;100、B1 ;50、B2 ;50、B3 ;30、B4 ;60、
5 ;10、t;2 (単位 mm))
ロール状弾性ブランケット2:
直円筒状ロール D×d(軸径)×L0 =120mm×40mm×220mm
材料 シリコンゴム 硬度(JIS Aスケール) 15
表面粗さ 1.5s
使用インキ:
UV型インキ(色彩;銀色 粘度;約20PaS)
凸版印刷原板3:
Al製凸版原板 感光材凸部高さ 5μm
0.1mm平行線連続模様(ピッチ0.15等間隔)
(a)軸方向に平行模様、(b)軸方向に直角模様
印刷機:
水平移動式3ステージ型ロールブランケット印刷機(SHUHO製 3型)
印刷曲面体試料1の長手方向Lを上記ロール状弾性ブランケット2の軸方向に合わせ、Al製凸版原板に0.1mm平行線連続模様を(a)軸方向に平行模様、(b)軸方向に直角模様の2種類として版を作成し、ロール状弾性ブランケット2を原板上に滑らかに転動接触させることによる工程(A)、弾性ブランケット2を被印刷曲面体10位置へ移動する工程(B)、弾性ブランケット2を被印刷曲面体10上に滑らかに加圧接触させ曲面印刷をする工程(C)、に沿って試験印刷を行った。
模様が軸方向に平行模様(a)の場合は、印刷開始側端部(ロ)、(ハ)においてピッチ間隔は数%程度広くなり、また凸部に向かってピッチ誤差は少なくなり、凸部では良好な印刷精度が維持されている。また、印刷終了側の印刷端部eにおける印刷精度は非印刷巾B5(この場合5mm)の存在により、印刷精度は凸部と同じく良好であった。
被印刷曲面体試料1の長手方向端部a、d部は、本実施例1の線状態の印刷では、印刷精度の劣化は殆ど認められない。
また、模様が軸方向に直角模様(b)の場合は、被曲面印刷試料の長手方向端縁部において明らかに、印刷の誤差が認められた。しかし、誤差の生じる範囲は端部より5mm以内であり、最大凸部の段差が15mm程度では、端部5mmの印刷を避けるか、版のピッチを予めこの部分に対し修正しておくかにより、対応することが出来る。印刷開始側および印刷終了側の印刷誤差は、殆ど認められない。従って、単純な直線模様の場合は長手軸に直角な方向に長さをもつ線分、すなわち、ロール状弾性ブランケット2の軸方向に直角の方向に線分長さを有する模様として印刷することが望ましい。
なお、曲面印刷試料をその凸部の曲率半径の軸芯を上記ロール状弾性ブランケット2の軸方向と直角に合わせ場合、ロール状弾性ブランケット2の軸に沿った凸部の数は多くとも2個とし、該凸部の曲率半径は大きく、段差は成る可く小さくすることが必要である。
また、前記凸部が比較的その段差が大きい場合、および凸部が2個存在する場合には、ロール状弾性ブランケット2の外周形状を修正することにより対応することが出来るが、該2個の凸部の間隔は、ロール状弾性ブランケット2の凸部に対応する部分の長手軸方向修正形状が互いに干渉しない範囲以上離れていることが必要である。
すなわち、このロール状弾性ブランケット2の長手軸方向の外周形状修正については、前述のごとく、印刷曲面体のR1より、ロール状弾性ブランケット2の長手軸方向の主曲率半径r1および偏心距離Xを決定し、少なくとも、該長手軸方向主曲率半径r1による外周面と印刷曲面体10の凸部段差H相当の高さとの交点位置を干渉限度として、互いにより離す必要がある。
[実施例2]
図6は、本実施例2に用いた被印刷曲面体試料1の形状を示す説明図であり、(a)は斜視参考図、(b)はA−A’断面参考図、(c)は最大凸部位置の断面参考図、(d)はH1 部分の端面参考図、(e)はH2 部分の端面参考図である。
図7は、本実施例2における、ロール状弾性ブランケット2の形状を模式的に示す斜視参考図である。(a)は、ロール状弾性ブランケット2の凹凸の極性を被印刷曲面体試料1の形状極性と同一極性とした場合、(b)は、被曲面印刷試料の形状極性と反対極性とした場合である。
本実施例2における仕様は下記のとおりである。
被印刷曲面体試料1:(図1参照)
L×B×H3 ×R1 =110×55×15×110
( Ll ;40、L2 ;70、R2 ;45、R3 ;75、R4 ;35、H;10、
1 ;10、H2 ;5 (単位 mm) )
材料 ポリプロピレン材
ロール状弾性ブランケット2:
基本円筒形状 ロールD×d(軸径)×L=120mm×40mm×220mm
(a) r1 ;132(k=0.12)、r2 ;54(k=0.14)、
r3 ;90(0.14)、r4 ;42(k=0.14) 、
l1 ;80、l2;140 (単位 mm)
(b) r’1 ;110(k=0.05)、r’2 ;45(k=0.05)、
r’3 ;75(k=0.05) 、r’4 ;35(k=0.05)、
l’1 ;80、l’2 ;140 (単位 mm)
材料 シリコンゴム
硬度(JIS Aスケール) 15
表面粗さ 2μm
使用インキ UV型インキ(色彩 黄銅色)
凸版印刷原板3:
Al製凸版原板 感光材凸部高さ 5μm
連続木目模様
印刷機:
水平移動式3ステージ型ブランケット印刷機 (SHUHO製 3型)

本実施例2における(a)、(b)のロール状弾性ブランケット2による印刷結果を、基本円筒形の弾性ブランケットによる印刷の場合と比較した。ロール状弾性ブランケット2の形状以外は同一条件とした。
目視による印刷結果から、基本円筒形の弾性ブランケットによる印刷の場合の最大凸部近傍の木目模様の伸び込みが大きく模様が不揃いであったのに比較して、本実施例2における(a)、(b)ロール状弾性ブランケット2共、同部分に若干の伸び込みは見受けられはしたが、製品仕様の範囲内であり良好と認められた。長手方向の印刷精度は、基本円筒形の弾性ブランケットの場合に較べ、ほとんど伸び込み、縮み込みはなく良好であった。
本発明は、実施例において、比較的単純な曲率半径を有する曲面印刷について記載しているが、曲面であれば単一に限らず複雑曲面の印刷にも適用可能である。
符号の説明
1 被印刷曲面体試料、2 ロール状弾性ブランケット、3 凸版印刷原板、10 被印刷曲面体、21 弾性ブランケットの2つの主曲率半径r1の曲面、22 r1の2曲面の合致する頂上部を丸めた部分、23 弾性ブランケットベース部分、R 被印刷曲面体の長手軸方向に直角の断面の曲率半径、R1 被印刷曲面体の長手軸方向に直角の断面の最外凸部を連ねる長手母線の曲率半径、r 被印刷曲面体の長手軸方向に直角の断面の曲率半径Rに対応する弾性ブランケットの曲率半径、r1 被印刷曲面体の長手母線の曲率半径R1に対応する弾性ブランケットの曲率半径、R01、02,03・・被印刷曲面体の長手軸方向最外凸部を連ねる長手母線上の各点における曲率半径、r01,02,03・・ 被印刷曲面体の長手母線上の各点における曲率半径R01、02,03・・に対応する弾性ブランケットの曲率半径、X r1の中心移動量(偏心量)、B 被印刷曲面体試料の試料全巾、B1 試料巾(1)、B2 試料巾(2)、B3 最大凸部までの試料巾(3)、B4 最大凸部までの試料巾(4)、H 被印刷曲面体試料の最大凸部の段差、t 試料厚さ、θ r1の2曲面の合致する頂上部を丸めた部分における頂角度。

Claims (13)

  1. 凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜50μmの高さを有する平板である凸版印刷原版(3)の前記凸部に印刷用インキを塗布する工程と、定位置に配設された前記印刷用インキを塗布された凸版印刷原版(3)に、ゴム又はゴム状のロール状弾性ブランケット(2)を一定加圧しつつ、滑らかに回転しながら押付けて、該ロール状弾性ブランケット(2)の外周面に印刷用インキを写しとる工程と、印刷用インキを写しとった前記ロール状弾性ブランケット(2)を移動し、被印刷曲面体(10)の表面に回転加圧接触させて、これに印刷を施こす工程とを有し、
    前記被印刷曲面体(10)の曲面の凹凸段差Hに対し、前記ロール状弾性ブランケット(2)の半径方向の肉厚Tが、2H≦T≦8Hであって、
    前記ロール状弾性ブランケット(2)の材料がシリコーンゴムであり、且つ、その硬度(JIS Aスケール)が3〜40で、
    前記ロール状弾性ブランケット(2)の表面粗さが、Hmaxで0.5〜2μmで、
    前記印刷用インキが、粘度5〜250PaS(at25℃)であることを特徴とする曲面への印刷方法。
  2. 凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜50μmの高さを有する平板である凸版印刷原版(3)の前記凸部に印刷用インキを塗布する工程と、定位置に配設された前記印刷用インキを塗布された凸版印刷原版(3)に、被印刷曲面体(10)の曲面に対し、設定された所定の形状曲面を有するゴム又はゴム状のロール状弾性ブランケット(2)を押付け、該所定の形状曲面に印刷用インキを写しとる工程と、印刷用インキを写しとった前記所定の形状曲面を有するロール状弾性ブランケット(2)を移動し、被印刷曲面体(10)の曲面に接触させて、これに印刷を施こす工程とを有し、
    前記被印刷曲面体(10)の曲面の凹凸段差Hに対し、前記ロール状弾性ブランケット(2)の半径方向の肉厚Tが、2H≦T≦8Hであって、
    前記ロール状弾性ブランケット(2)の材料がシリコーンゴムであり、且つ、その硬度(JIS Aスケール)が3〜40で、
    前記ロール状弾性ブランケット(2)の表面粗さが、Hmaxで0.5〜2μmで、
    前記印刷用インキが、粘度5〜250PaS(at25℃)であることを特徴とする曲面への印刷方法。
  3. 前記凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜25μmの高さであることを特徴とする請求項1または2に記載の曲面への印刷方法。
  4. 前記凸版印刷原版(3)の凸部の高さhが0.1〜15μmの高さであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の曲面への印刷方法。
  5. 前記平板である凸版印刷原版(3)の該版凸部に印刷用インキを塗布される該版凸部の画像は、前記被印刷曲面体(10)の曲面の凸版印刷原版(3)への正射影と該曲面の実長さとの比を基準として縮小または拡張して配設されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の曲面への印刷方法。
  6. 前記被印刷曲面体(10)が、長手軸方向に長い形状を有する被印刷曲面体(10)、または、被印刷曲面体(10)の複数個を長手軸方向に併列された印刷体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の曲面への印刷方法。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の曲面への印刷方法により表面印刷された印刷曲面体。
  8. 前記印刷曲面体(10)が自動車部品であることを特徴とする請求項7に記載の印刷曲面体。
  9. 前記印刷曲面体(10)が自動車用のハンドルまたは内外装部材であることを特徴とする請求項7に記載の印刷曲面体。
  10. 前記印刷曲面体(10)が電子機器の外装部材であることを特徴とする請求項7に記載の印刷曲面体。
  11. 前記印刷曲面体10が携帯電話器の外装部材であることを特徴とする請求項7に記載の印刷曲面体。
  12. 前記印刷曲面体(10)が装飾品またはスポーツ用品であることを特徴とする請求項7に記載の印刷曲面体。
  13. 前記印刷曲面体(10)が装飾品におけるメガネフレームであることを特徴とする請求項7に記載の印刷曲面体。
JP2006535115A 2004-09-10 2005-08-26 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体 Active JP4999458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006535115A JP4999458B2 (ja) 2004-09-10 2005-08-26 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004263554 2004-09-10
JP2004263554 2004-09-10
PCT/JP2005/015538 WO2006027963A1 (ja) 2004-09-10 2005-08-26 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体
JP2006535115A JP4999458B2 (ja) 2004-09-10 2005-08-26 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006027963A1 JPWO2006027963A1 (ja) 2008-05-08
JP4999458B2 true JP4999458B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=36036251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006535115A Active JP4999458B2 (ja) 2004-09-10 2005-08-26 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8893619B2 (ja)
EP (1) EP1795363B1 (ja)
JP (1) JP4999458B2 (ja)
KR (1) KR100870611B1 (ja)
CN (1) CN100564056C (ja)
HK (1) HK1110280A1 (ja)
WO (1) WO2006027963A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7650848B2 (en) * 2004-02-17 2010-01-26 University Of Florida Research Foundation, Inc. Surface topographies for non-toxic bioadhesion control
US9016221B2 (en) * 2004-02-17 2015-04-28 University Of Florida Research Foundation, Inc. Surface topographies for non-toxic bioadhesion control
US9272815B2 (en) 2006-05-09 2016-03-01 Plastipak Packaging, Inc. Digital printing plastic container
JP5062551B2 (ja) * 2007-01-30 2012-10-31 株式会社吉野工業所 タンポ印刷方法とタンポ印刷用のタンポ転写体
JP2009000941A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd ロール状印刷用ブランケット、印刷体の製造方法およびそれにより製造される印刷体
JP5543074B2 (ja) * 2008-02-08 2014-07-09 ゼネラル株式会社 段ボール・ラフ紙用感熱孔版印刷装置
JP5452880B2 (ja) * 2008-04-09 2014-03-26 株式会社金陽社 印刷用ゴムブランケット
JP2011525445A (ja) * 2008-06-24 2011-09-22 プラスチパック パッケージング,インコーポレイテッド 非平面を有する物品の印刷装置および方法
US10150245B2 (en) * 2008-11-11 2018-12-11 University Of Florida Research Foundation, Inc. Method of patterning a surface and articles comprising the same
US8893617B2 (en) 2009-04-01 2014-11-25 Shuhou Co., Ltd. Printing method and to-be-printed object
RU2509042C2 (ru) * 2009-05-19 2014-03-10 Дзе Проктер Энд Гэмбл Компани Способ печатания на водорастворимой пленке
WO2011108034A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 株式会社秀峰 印刷用ブランケットおよび印刷装置並びに印刷用ブランケットの製造方法
CN101844433A (zh) * 2010-06-01 2010-09-29 张勤英 鞋底印刷机
US9937655B2 (en) 2011-06-15 2018-04-10 University Of Florida Research Foundation, Inc. Method of manufacturing catheter for antimicrobial control
EP3132938B1 (en) * 2014-04-16 2020-08-19 Mimaki Engineering Co., Ltd. Inkjet printer and printing method
JP6444790B2 (ja) * 2015-03-26 2018-12-26 国立大学法人山形大学 印刷装置及び印刷装置に用いられるブランケット
KR102417596B1 (ko) * 2016-04-28 2022-07-06 가부시키가이샤 슈호 인쇄용 블랭킷, 인쇄용 블랭킷의 제조 방법 및 인쇄용 블랭킷을 사용한 인쇄 방법
JP6689375B2 (ja) * 2016-05-17 2020-04-28 株式会社秀峰 印刷用ブランケット
KR101829301B1 (ko) 2016-08-24 2018-02-19 광주과학기술원 전사 장치
KR102100669B1 (ko) * 2016-09-27 2020-05-27 (주)엘지하우시스 차량용 내장재의 제조방법 및 차량용 내장재
CN107352271B (zh) * 2017-08-09 2019-02-22 福耀玻璃工业集团股份有限公司 一种对曲面玻璃进行双面印刷的方法和工作平台
JP2019202476A (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 三菱ケミカル株式会社 グラビアオフセット印刷方法及び印刷品
CN109484008A (zh) * 2018-10-18 2019-03-19 南宁七彩虹印刷机械有限责任公司 一种新型印刷机压印滚筒设计方法
KR102119562B1 (ko) * 2018-11-07 2020-06-05 코세스지티 주식회사 곡면 글래스 인쇄장치 및 이를 사용하는 인쇄방법
CN113022183A (zh) * 2021-03-23 2021-06-25 天津科技大学 一种立体产品表面全彩凸版移印着色方法
CN113560144B (zh) * 2021-08-04 2023-08-18 德州宇航派蒙石墨烯科技有限责任公司 石墨烯立体曲面发热体及其制备方法
CN114347633B (zh) * 2021-12-31 2023-01-24 宜宾轩驰智能科技有限公司 一种滚动凸轮印刷方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02239972A (ja) * 1989-03-14 1990-09-21 Shiyuuhou:Kk 曲面への印刷方法
JPH05237984A (ja) * 1992-03-02 1993-09-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd オフセット印刷機
JPH079665A (ja) * 1993-06-25 1995-01-13 Kyoraku Co Ltd 軟質合成樹脂製容器の表面印刷方法
JPH08183165A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Sony Corp パッド印刷に使用されるパッド
JPH11276639A (ja) * 1998-03-26 1999-10-12 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボールの部分クリア塗装方法及びゴルフボール

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2124711A (en) 1937-06-25 1938-07-26 George S Rowell Method and apparatus for reproducing images on curved surfaces
GB748412A (en) * 1953-05-12 1956-05-02 William Harrison Improvements in machines for off-set printing of articles having curved or irregular surfaces
US3591276A (en) * 1967-11-30 1971-07-06 Xerox Corp Method and apparatus for offset xerographic reproduction
IE33796B1 (en) * 1969-07-17 1974-10-30 W & S Magowan Ltd Improvements in and relating to flat-bed letterpress printing
EP0404433B1 (en) * 1989-06-19 1996-10-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pattern forming method
US7048651B2 (en) * 1998-10-06 2006-05-23 Callaway Golf Company Golf Ball
JP4885370B2 (ja) * 2000-06-16 2012-02-29 株式会社ブリヂストン 印刷装置、及び印刷方法
US6923923B2 (en) * 2001-12-29 2005-08-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Metallic nanoparticle cluster ink and method for forming metal pattern using the same
US6840167B2 (en) * 2002-01-24 2005-01-11 Lloyd Douglas Clark Multi-color pad printing apparatus and method
WO2005019504A1 (ja) * 2003-08-21 2005-03-03 Shuhou Co., Ltd. 印刷または塗布画像作成方法およびそれによる印刷または塗布画像体
JP2007009618A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Fukuo Watabe 集合型間知ブロック
JP4177866B2 (ja) * 2006-10-23 2008-11-05 株式会社日立製作所 内燃機関の可変動弁装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02239972A (ja) * 1989-03-14 1990-09-21 Shiyuuhou:Kk 曲面への印刷方法
JPH05237984A (ja) * 1992-03-02 1993-09-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd オフセット印刷機
JPH079665A (ja) * 1993-06-25 1995-01-13 Kyoraku Co Ltd 軟質合成樹脂製容器の表面印刷方法
JPH08183165A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Sony Corp パッド印刷に使用されるパッド
JPH11276639A (ja) * 1998-03-26 1999-10-12 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボールの部分クリア塗装方法及びゴルフボール

Also Published As

Publication number Publication date
US20080202370A1 (en) 2008-08-28
WO2006027963A1 (ja) 2006-03-16
US8893619B2 (en) 2014-11-25
JPWO2006027963A1 (ja) 2008-05-08
EP1795363A4 (en) 2011-06-22
CN101014466A (zh) 2007-08-08
KR20070039121A (ko) 2007-04-11
HK1110280A1 (en) 2008-07-11
EP1795363B1 (en) 2013-03-13
KR100870611B1 (ko) 2008-11-25
CN100564056C (zh) 2009-12-02
EP1795363A1 (en) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4999458B2 (ja) 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体
JP4947886B2 (ja) 曲面への印刷方法およびそれによる印刷曲面体
JP2008230195A (ja) 凸版、凸版の製造方法及び缶の印刷装置
CN101010203A (zh) 向曲面印刷的方法以及以该方法获得的印刷曲面体
JPH11327124A (ja) クッション性を有する凹版およびその製造方法
JP4117943B2 (ja) クッション性を有する印刷版の製造方法
JPH09202979A (ja) 金型のシボ加工方法
WO2017187626A1 (ja) 印刷用ブランケット、印刷用ブランケットの製造方法及び印刷用ブランケットを使用した印刷方法
JP2009000941A (ja) ロール状印刷用ブランケット、印刷体の製造方法およびそれにより製造される印刷体
JP7162039B2 (ja) 印刷用ブランケット
JPH11314470A (ja) クッション性を有する凹版
JP3606286B2 (ja) 凸版印刷装置
JP2789461B2 (ja) 印刷用ブランケットの印刷面形成方法
JP2005181223A (ja) プレス成形品の伸び縮み分布測定装置
JPH07276764A (ja) スクライブドサークル印字装置
JP2006181727A (ja) 缶及び缶の製造方法
JP2000079770A (ja) 印刷用転写ロール及び基板へのダイレクト印刷方法
JP6332843B2 (ja) 缶の印刷用凸版及びその製造方法
JPH07256854A (ja) 湿し水不要平凹版およびそれを用いたオフセット印刷方法
JP4537172B2 (ja) オフセット印刷方法
JP2004181692A (ja) 印圧を確認できるオフセット印刷用の印刷版およびオフセット印刷方法
JPS625793B2 (ja)
JPH0711336U (ja) グラビアオフセット印刷機
JP2008155614A (ja) 凸版印刷装置
JP2005074868A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4999458

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250