JP4995930B2 - 歯付きベルト - Google Patents

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本発明は、自動車用エンジン等に用いられる歯付きベルトに関する。
歯付きベルトは、自動車用エンジン等で幅広く使用されている。自動車のエンジンのコンパクト化に伴う細幅化等により、歯付きベルトには、高負荷に耐えられるだけの耐久性を備えることがこれまで以上に必要とされている。
歯付きベルトの耐久性を向上させるために、帆布に処理を施したり(例えば特許文献1参照)、プラストマーとエラストマーとから成る層を歯の表面に接着させること(例えば特許文献2参照)などが知られている。
特開2000−240730号公報 特開2002−39276号公報
歯面を覆う帆布に対するRFL処理やゴム糊による処理によっては、歯付きベルトの耐久性を十分に向上させることができない可能性がある。例えば、このように処理された帆布といえども耐摩擦性が十分には向上されない結果、歯欠けが生じるおそれがある。また、エンジンの周囲等の高温下で使用される歯付きベルトにおいては歯部の変形量が特に大きくなり、これが内部発熱による劣化、歯元部分等におけるクラックの発生の原因となり得る。
歯部の表面に、プラストマーとエラストマーとから成る接着層を設けた場合においても、やはり十分な耐久性が得られないおそれがある。接着層が、プラストマー成分を多く含有することにより十分な耐久性を有さなかったり、あるいは接着面から剥離し得るからである。
また、帆布で覆われた歯部の硬度を単に高めることにより、歯付きベルトの耐久性を向上させることも考えられるが、帆布での応力集中によりクラックが比較的早期に発生し易くなる。
そこで本発明は、高温下で高い負荷が加えられるといった厳しい条件下で長期間使用されても、帆布および歯部を確実に保護できる耐久性に優れた歯付きベルトを実現することを目的とする。
本願発明の歯付きベルトは、エラストマーにより形成された歯部と、歯部の表面を覆う歯表面帆布とを備え、歯表面帆布の外側に設けられたゴムシートによる歯面保護層をさらに備えたことを特徴とする。歯面保護層は、フッ素ゴム又はHNBR(水素添加ニトリルゴム)を含むことが好ましく、フッ素ゴム及びHNBRの両方を含むことがさらに好ましい。
歯部の厚さに対する歯面保護層の厚さの比は、0.03〜0.20となることが好ましい。歯付きベルトは、歯部の硬度を向上させるための補強材をさらに有することが好ましい。また、歯付きベルトは、背面に設けられたゴムシートによる背面保護層をさらに有することが好ましい。この場合、背面保護層の内側において背面帆布が積層されていることがより好ましい。
歯面保護層の厚さは、例えば0.1〜0.5mmである。また、歯付きベルトは、歯表面帆布と歯面保護層とを圧着させた後で歯部の表面に応じた形状の歯面成形体を形成する予成型工程と、予成型工程の後の加硫工程とにより製造されることが好ましい。
本発明に係る歯付きベルトの製造方法は、歯表面帆布と歯面保護層とを圧着させ、これらをコルゲート形状として、歯面成形体を得る第1予成型工程と、ベルトの歯部を形成するための歯ゴム層を、歯面成形体の歯表面帆布側に積層して歯部成形体を得る第2予成型工程と、歯部成形体を、歯面保護層が内側に配置されるように、成型金型上に装着する第1装着工程と、成形金型上において、歯部成形体の外側に心線及び背ゴム層を装着する第2装着工程と、第2装着工程の後に、加硫成形することにより、ベルトスラブを得る加硫工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、高温下で高い負荷が加えられるといった厳しい条件下で長期間使用されても、帆布および歯部を確実に保護できる耐久性に優れた歯付きベルトを実現できる。
第1の実施形態の歯付きベルトの一部を破断して示す斜視図である。 歯表面帆布と歯面保護層とを圧着させた後で歯部の表面に応じた形状とする予成型工程を示す断面図である。 歯面成形体に材料部材を押し込んで歯部成形体を形成する予成型工程を示す断面図である。 第2の実施形態の歯付きベルトの一部を破断して示す斜視図である。 第3の実施形態の歯付きベルトの一部を破断して示す斜視図である。 サーボパルサー試験の概要を示す図である。 実施例と比較例の歯付きベルトにおける、サーボパルサー試験の結果を示す図である。
以下、第1の実施形態の歯付きベルトを、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の歯付きベルトの一部を破断して示す斜視図である。
歯付きベルト10は、歯部12Aが長手に沿って複数設けられた歯ゴム層12と、背ゴム層14と、歯表面帆布18と、歯面保護層20を含む。歯ゴム層12の外表面は、歯表面帆布18によって覆われている。さらに、歯表面帆布18の外側、すなわち歯付きベルト10の歯面には、ゴムシートの歯面保護層20が設けられている。歯ゴム層12と背ゴム層14との間には、歯付きベルト10の長手方向に平行な複数の心線16が埋設されている。
歯ゴム層12には、アラミドの短繊維24(補強材)が含まれている。歯ゴム層12には、可能な限り硬度を高めるべく短繊維を多く含有させることが好ましい。具体的には、短繊維24は、歯ゴム層12のゴム成分100重量部に対して、例えば1〜36重量部、好ましくは12〜24重量部加えられている。
短繊維24は、概ね歯付きベルト10の長手方向に沿うように、かつ歯ゴム層12の表面形状にも対応するように配置されている。歯ゴム層12は、短繊維24によって補強され、硬度が高められている。歯ゴム層12の硬度は、例えば85〜100である。なお、硬度とは、JIS K 6253のタイプAデュロメータ(A型)で測定されたものである。
歯面保護層20は、HNBR、フッ素ゴム、又はHNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成されることが好ましい。歯付きベルト10が、油が付着する環境下で使用される場合、ベルトの耐油性を向上させるために、歯面保護層20は、フッ素ゴムを含んでいたほうが良い。この場合、歯面保護層20は、歯表面帆布18との接着性を良好にしてベルトの耐久性を向上させるために、HNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成されることがより好ましい。一方、歯付きベルト10が油が付着しない環境下で使用される場合、歯面保護層20は、フッ素ゴムを含まず、HNBR単体で形成されていたほうが良い。
歯面保護層20がHNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成される場合、HNBR:フッ素ゴムの重量比率は、90:10〜10:90、好ましくは70:30〜30:70である。重量比率をこれら範囲とすることにより、歯表面帆布18との接着性を良好にしつつ、ベルトの耐油性能も良好なものとすることができる。
歯面保護層20の硬度は、例えば60〜100である。また歯面保護層20は、ある程度の衝撃吸収性を確保するために、短繊維が混入されていないものが好ましい。歯表面帆布18は、例えばアラミド繊維で形成されるが、それ以外の材質で形成されても良い。
歯部12Aの厚さD1に対する歯面保護層20の厚さD2の比(D2/D1)は、例えば0.03〜0.20である。ただし、厚さ比(D2/D1)は好ましくは、0.05〜0.13である。厚さ比をこのような範囲にすることにより、歯面の衝撃吸収性を良好なものにしつつ、歯部の強度を良好なものに保つことができる。さらに、厚さ比(D2/D1)は、0.08〜0.10であることがより好ましい。このような範囲とすることにより、ベルトの耐久性、特に高負荷作用時におけるベルトの耐久性をさらに向上させることができる。
歯面保護層20の厚さD2は、概ね0.1mm〜0.5mmの範囲内にあり、例えば、0.2mm〜0.3mmほどである。なお、歯部12Aの厚さD1とは、図1から明らかなように、歯先が設けられた部分における歯ゴム層12の厚さである。
背ゴム層14及び歯ゴム層12は、例えばHNBRで形成される。HNBRで形成される場合、これらのゴム層の帆布、心線に対する接着性を向上させるために、背ゴム層14及び歯ゴム層12にはカルボン酸金属塩が添加されていることが好ましい。また、歯面保護層20がHNBRを含む場合、カルボン酸金属塩は歯面保護層20に加えられても良い。
本実施形態では、比較的硬質で肉厚のゴムシートによる歯面保護層20が設けられることにより、歯付きベルト10の歯面の耐久性、すなわち耐摩耗性、耐熱性等が向上する。
さらには、歯面の耐久性を向上させるための歯面保護層20が最外層に設けられるとともに、歯面保護層20の下に歯表面帆布18が配置されている。歯面保護層20と歯表面帆布18とがこのように配置されることにより、衝撃吸収性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、主として、ゴムシートの歯面保護層20による歯部表面の被覆と歯ゴム層12の高硬度化とにより、高温下で高い負荷が加えられるといった厳しい条件下でも歯付きベルト10の耐久性が向上し、長い期間に渡って正常に使用できる。また、心線16が、高硬度のゴム層(歯ゴム層12)により覆われているため、アンカー効果により、ゴム層が心線16との界面で剥離してしまうことも防止できる。
次に、歯付きベルト10の製造方法につき説明する。図2は、歯表面帆布18と歯面保護層20とを圧着させた後に歯部の表面に応じた形状の歯面形成体を形成する予成型工程を示す断面図である。図3は、歯面成形体に材料部材を押し込んで歯部成形体を形成する予成型工程を示す断面図である。
まず、必要に応じて歯表面帆布18に、帆布18と歯面保護層20との接着性を高めるために、イソシアネート接着処理、レゾルシン-ホルマリン-ラテックス液への浸漬処理(RFL処理)、ゴム糊処理等の前処理を施す。この処理の後、歯表面帆布18と歯面保護層20とを積層させ、圧着させる。こうして重ねられた状態の歯表面帆布18と歯面保護層20とを、予成型ドラム32上に連続的に送り出す。予成型ドラム32の表面には、所定のピッチで歯溝52が設けられている。予成型ドラム32は、矢印Aの示す方向に回転する。
さらに、歯付ローラ34を予成型ドラム32に連動させて矢印Bの方向に回転させる。積層された歯表面帆布18および歯面保護層20は、予成型ドラム32と共に矢印Aの示す方向に移動する。そして、予成型ドラム32と歯付ローラ34とが係合する領域において、予成型ドラム32の歯部36と歯付ローラ34の歯部38との協働作用により、歯表面帆布18と歯面保護層20とを変形させる。この結果、歯表面帆布18と歯面保護層20とは、図1に示された歯ゴム層12の表面形状に類似したコルゲート状に成型され、歯面成形体42となる。
続いて、歯面成形体42の歯表面帆布18の上に、短繊維24を含むHNBR(水素化ニトリルゴム)等のエラストマーによる歯ゴム層12の材料部材13(図3参照)を積層させる。この材料部材13を、矢印Cに示す方向に押圧して予成型ドラム32の歯溝52に押し込み、歯面成形体42と一体化させて歯部成形体45とする。
この歯部成形体45を所定の長さに裁断し、成型金型(図示せず)上に装着する。このとき、歯面保護層20は、成型金型側、すなわち内側に配置される。そして歯部成形体45の上に心線16を巻きつけ、さらに心線16の上に、背ゴム層14の材料部材を積層させ、歯付きベルト中間体(いずれも図示せず)を形成する。
成型金型上に配置された歯付きベルト中間体を加圧、加熱する(加硫工程)。こうして加硫される歯ゴム層材料と背ゴム層材料とが変形し、歯付きベルト10と同一の断面形状を有するベルトスラブ(図示せず)が形成される。このスラブを冷却し、所定の幅となるように輪切り状に切断する。この結果、歯付きベルト10が製造される。
なお本実施形態では、歯面保護層20の材料であるゴムシートを、加硫工程のみによっては歯面形状に変形させることが困難であるために予成型工程を設けている。しかしながら、歯面保護層20の材料として流れ性の良いゴム等を用いる場合、予成型工程を省略し、加硫工程のみによってスラブを形成しても良い。
加硫工程においては、歯ゴム層12の材料部材13が歯表面帆布18内に含浸する。この歯ゴム層12の材料の含浸量を適宜調整しても良い。例えば、歯面保護層20(図1参照)の厚さむらが生じることを防ぐために、歯ゴム層12の材料の歯表面帆布18への含浸を適度に抑制しても良い。これとは反対に、ベルト完成後に歯表面帆布18を通じて歯面保護層20と接するように歯ゴム層12の材料を十分に浸透させ、歯面保護層20と溶着させても良い。この場合、歯ゴム層に接着させただけの表面保護シートが剥離し得る歯付きベルト等に比べ、歯面の耐久性をより向上させることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態の歯付きベルトの一部を破断して示す斜視図である。
本実施形態の歯付きベルト10の背面には、ゴムシートの背面保護層30が設けられている。このように、背面を覆う背面保護層30を設けたことにより、本実施形態の歯付きベルト10の耐熱性、耐油性を含む耐久性を第1の実施形態よりも向上させることができる。背面保護層30の厚さは、歯面保護層20と同様に概ね0.1mm〜1.0mmの範囲内にあり、例えば0.2mm〜0.5mmほどである。
さらに、歯ゴム層12のみならず、背ゴム層14にもアラミドの短繊維24(補強材)が含まれている。このため、背ゴム層14は短繊維24によって補強されており、硬度が高められても良い。したがって、歯ゴム層12に加えて背ゴム層14によるアンカー効果によって、ゴム層と心線との間で生じる界面剥離をより効果的に防止することができる。また、背面保護層30が設けられたことにより、背ゴム層14の短繊維が起点となって背ゴム側にクラックが生じることも防止される。
背面保護層30は、フッ素ゴム、又はHNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成される。背面保護層30は、背ゴム層との接着性を良好にするためには、HNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成されることが好ましい。背ゴム層14は、HNBR単独で形成されても良いが、HNBR及びフッ素ゴムの混合物で形成されても良い。
背面保護層30がHNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成される場合、HNBR:フッ素ゴムの重量比率はそれぞれ、90:10〜10:90、好ましくは70:30〜30:70である。重量比率をこれら範囲とすることにより、背ゴム層14との接着性を良好にしつつ、ベルトの耐油性能も良好なものとすることができる。背ゴム層14に関しても、HNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成される場合、これらの重量比率は上記範囲から適宜選択されることが好ましい。
本実施形態では、フッ素ゴムを含む背面保護層30が設けられているため、特に、ベルトが油が付着する環境で使用される場合に、その耐久性を向上させることができる。
本実施形態の歯付きベルトの製造工程は、成型金型(図示せず)上で、背ゴム層14の材料部材とともに完成後には背面保護層30となる層部材を積層させて歯付きベルト中間体(いずれも図示せず)を形成する点を除き、第1の実施形態と同じである。
次に、第3の実施形態について、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。図5は、第3の実施形態の歯付きベルトの一部を破断して示す斜視図である。
本実施形態の歯付きベルト10においては、背面保護層30の内側であって背ゴム層14と背面保護層30との間に、背面帆布28が積層されている。このように、背ゴム層14の外表面を覆う背面帆布28を設けたことにより、第2の実施形態よりもさらに歯付きベルト10の耐久性を向上させることができる。背面帆布28により、背ゴム層14におけるクラックの発生が防止されるなど、ベルト背面の強度がさらに増すとともに、耐熱性、耐油性もさらに向上するからである。背面帆布28は、伸縮性を有する織布あるいは編布などであり、縫い目があっても、シームレスであっても良い。背面帆布28は、例えばアラミド繊維で形成され、歯表面帆布18と背面帆布28とが同じ材質で形成されても良いが、異なる材質で形成されても良い。
本実施形態の歯付きベルトの製造においては、背面帆布28を背面保護層30の材料であるゴムシート(図示せず)に予め貼り合わせる。そしてこれを所定の長さに裁断して継ぎ合わせた帆布ジャケットを、背ゴム層14の材料部材に積層させて歯付きベルト中間体(いずれも図示せず)とする。
なお、上記各実施形態において、歯付きベルト10の各部材の材質、形状等は、上述のものに限定されない。例えば、歯面保護層20は、上述のHNBRとフッ素ゴム以外のエラストマー、樹脂で形成されても良い。
さらに歯ゴム層12および背ゴム層14を、HNBRやフッ素ゴム以外のゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等によって形成しても良い。また、歯ゴム層12に含まれる補強材はアラミド短繊維24に限られず、例えば、アラミド以外のナイロン等の短繊維、シリカ、微細な繊維であるSHP等であっても良い。また第2及び第3の実施形態において、背面保護層30がHNBRを含む場合、カルボン酸金属塩が背面保護層30に加えられても良い。
次に、本発明の実施形態について、実施例を用いて詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
まず、フッ素ゴムとHNBRの混合物で、歯表面ゴム層を形成したときの効果を示すために、以下に示す剥離試験及び耐油浸漬試験を行った。
[剥離試験]
JIS K 6256−1に準ずる試験によって、ゴムに対する帆布の接着力を測定した。本試験では、まず、幅25mm、長さ120mm、厚さ3mmのゴムシートに、RFL処理を行ったアラミド帆布を、160℃、4〜5MPaでプレス加熱により加硫接着して試験片を得た。この試験片において、ゴムシートから帆布を速度50mm/分で剥離させたときに要した力を接着力として表1に示す。
[耐油浸漬試験]
JIS K6258に準ずる試験条件により、耐油浸漬試験を実施し、その結果を表1に示す。試験用潤滑油としてはIRM903を用い、ゴム片としては幅20mm、長さ30mm、厚さ2mmのものを用いた。また、浸漬温度140℃、浸漬時間72時間で実施した。
上記剥離試験、耐油浸漬試験におけるゴムシート、ゴム片としては、表1から明らかなように、ゴム成分がHNBR単体のゴム、フッ素ゴム(FKM)単体のゴム、及びこれらゴムの混合物を用いた。混合物においては、HNBR:FKMの重量比率が、70:30、50:50、30:70のものについて実施した。なお、HNBRとしてはカルボン酸金属塩が加えられたものを、FKMとしてはフッ化ビニリデン系のフッ素ゴムを用いた。
Figure 0004995930
次に、実施例1〜6、比較例1〜3の歯付きベルトを作製し、これら歯付きベルトの耐久性をサーボパルサー試験により評価した。
[実施例1]
実施例1に係る歯付きベルトは、第2の実施形態に対応したものであって、歯面保護層及び背面保護層は、HNBRと、FKMとを重量比50:50で混合させたゴムシートにより形成した。これらのゴムシートは短繊維を含んでいないものであった。歯ゴム層は、HNBR(ゴム成分)100重量部に対して16重量部のアラミド短繊維が加えられたHNBRのゴムシートにより形成するとともに、背ゴム層は、HNBR(ゴム成分)100重量部に対して4重量部のアラミド短繊維が加えられたHNBRのゴムシートで形成した。また、歯表面帆布としてはRFL処理が施されたアラミド帆布を、心線としてはガラス繊維から成る心線を用いた。各層で使用したHNBRとしてはカルボン酸金属塩が加えられたHNBRを、FKMとしてはフッ化ビニリデン系のフッ素ゴムを用いた。なお、歯面保護層、歯ゴム層、背ゴム層、背面保護層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さは、それぞれ0.2mm、1.5mm、0.5mm、0.2mmであった。また、ベルトの歯形はYU歯形、ベルト幅は13mmであった。
[実施例2]
実施例2に係る歯付きベルトは、第3の実施形態に対応したものであって、背ゴム層と背面保護層の間に、アラミド帆布から成る背面帆布が設けられた点以外は、実施例1と同様に実施した。
[実施例3]
歯面保護層をゴム成分がHNBR単体から成り、短繊維を含まないゴムシートにより形成するとともに、背面保護層を、短繊維を含まない、HNBR:FKMの重量比率が70:30であるHNBRとFKMの混合物のゴムシートで形成した点を除いて実施例2と同様に実施した。
[実施例4]
歯面保護層及び背面保護層を、ゴム成分がFKM単体から成り、短繊維を含まないゴムシートにより形成した点を除いて実施例1と同様に実施した。
[実施例5]
歯面保護層及び背ゴム層を、短繊維を含まない、HNBR:FKMの重量比率が70:30であるHNBRとFKMの混合物のゴムシートで形成した点を除いて実施例4と同様に実施した。
[実施例6]
歯面保護層を、短繊維を含まない、HNBR:FKMの重量比率が30:70であるHNBRとFKMの混合物のゴムシートで形成した点を除いて、実施例5と同様に実施した。
[比較例1]
歯ゴム層の構造を、比較的軟質のHNBRを外層に用い、より硬度の高いHNBRを内層に用いた二層構造とした点、歯面保護層及び背面保護層を設けなかった点を除いて、実施例1と同様に実施した。なお、2層構造の歯ゴム層の外層、内層、及び背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さは、それぞれ1.0mm、0.5mm、1.5mmであった。
[比較例2]
比較例2は、歯面保護層及び背面保護層を設けず、また、歯ゴム層に混入されるアラミド短繊維をHNBR(ゴム成分)100重量部に対して、4重量部とした点を除いて実施例1と同様に実施した。なお、歯ゴム層及び背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さは、それぞれ1.5mm、1.5mmであった。
[比較例3]
ゴム成分がFKM単体から成り、短繊維を含まないゴムシートから形成された背面保護層を設けるとともに、背ゴム層にHNBR(ゴム成分)100重量部に対して4重量部のアラミド短繊維を含有させた点を除いて比較例2と同様に実施した。歯ゴム層、背ゴム層、及び背面保護層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さは、それぞれ1.5mm、0.5mm、1.0mmであった。
Figure 0004995930
図6は、サーボパルサー試験の概要を示す図である。図7は、上記各実施例、比較例のサーボパルサー試験の結果を示す図である。サーボパルサー試験は、サーボパルサー試験機40により以下のように行った。サーボパルサー試験機40は、歯付きベルトの歯形に対応する凹凸形状を有する金属製チップ43とクランプ44を含む。
評価試験には、各実施例、比較例の歯付きベルトを切断し、部分的に採取した試験片46を用いた。試験片46の上端を固定部48に固定させ、下端の歯46aを金属製チップ43に噛み合わせる。金属製チップ43と試験片46の下端は、クランプ44によって、動かないように左右から挟み込まれる。なお、試験は120℃の空気雰囲気下で行われた。
金属製チップ43と試験片46を挟み込んだクランプ44には、下方向に周期的に0から所定の上限値までの正弦波の荷重が負荷され、正弦波の周波数は1Hzであった。負荷の上限値を、図7に示されるように300〜500N/ベルト幅13mmの範囲内で変更することにより、各試験片46の試験を複数回ずつ行った。そして歯46aの破断までの正弦波の周期回数(サイクル数)が測定された。歯46aの破断までの荷重ごとのサイクル数が、図7の横軸に示されている。
図7から明らかなように、概ね同等の結果を示す比較例1および2に比べ、実施例1では、負荷を増しても破断までのサイクル数が多かった。例えば、負荷の上限が400N/ベルト幅13mmであった場合、比較例1、2では、1000〜2000ほどの周期回数で試験片46が破断したのに対し、実施例1では、破断時までの周期回数が70000を超えた。このように、実施例1の歯付きベルト10の耐久性が、比較例1、2よりも優れていることが確認された。
この理由は、実施例1において歯表面帆布18の外側を歯面保護層20で覆い、耐摩耗性等を向上させつつ衝撃吸収性を良好に保ち、さらに歯ゴム層12を硬くしたことであると考えられる。このように、歯部全体の剛性が高い実施例の歯付きベルト10においては、負荷耐性が向上されているため歯部の変形が少なく、内部発熱やクラックの発生を抑制できる。
これに対し比較例1では、帆布を介して歯ゴム層に加えられる衝撃に対する衝撃吸収性を軟質HNBRにより確保しつつ、主として硬質HNBRにより歯ゴム層全体としての硬度を高め、耐久性が増している。しかし、軟質HNBRを含むため、実施例のように歯ゴム層全体で硬度を十分に増すことは不可能である。
また、比較例1と同様に歯面保護層20のない比較例2では、短繊維で硬度を高めたHNBRによる均一な成分で歯ゴム層が形成されている。このように、外部からの衝撃を吸収する部材に欠く比較例2は、歯ゴム層の衝撃吸収性に劣る。従って、帆布での応力集中によるクラックの早期発生を防止できない等、耐久性を総合的に向上させることは困難である。
すなわち、比較例1および2では、歯ゴム層全体を硬質にすることと、衝撃吸収性の維持とが両立されない。よって比較例1、2は実施例1よりも耐久性に劣っていた。なお、実施例2も実施例1と同様に、比較例1、2に比べて耐久性が良好な結果となった。
また、歯面保護層をHNBR単体で形成した実施例3は、実施例1,2に比べて、耐久性が向上した。一方、歯面保護層及び歯面保護層の両方をFKM単体で形成した実施例4は、実施例1〜3に比べて耐久性が劣っていた。これら結果から、油が付着しない環境下では、歯面保護層は、HNBRを含んでいたほうが良く、HNBR単独で形成したほうがより好ましいことが理解できる。但し、実施例4に関しても、比較例1〜3との対比から明らかなように、歯面保護層を設けたことによって、耐久性が向上していたことが理解できる。
一方、実施例5、6は、背面保護層をFKM単独で形成したにもかかわらず、その耐久性が実施例1〜3と同様かそれ以上であった。これは、通常の使用環境下(すなわち、油が付着しない環境下)における耐久性に関しては、背面保護層よりも歯面保護層の組成や構造による影響が大きく、歯面保護層にFKMとHNBRの混合物を使用したことにより、耐久性が低下しなかったためと考えられる。
次に、実施例7〜9、比較例4の歯付きベルトを作製し、これら歯付きベルトの耐久性をサーボパルサー試験により評価した。
[実施例7]
実施例7に係る歯付きベルトは、第1の実施形態に対応したものであった。歯面保護層は、ゴム成分がHNBR単体から成り、短繊維を含まないゴムシートにより形成した。歯ゴム層は、HNBR(ゴム成分)100重量部に対して16重量部のアラミド短繊維が加えられたゴムシートにより形成するとともに、背ゴム層は短繊維を含まないHNBRのゴムシートによって形成した。また、歯表面帆布としてはRFL処理が施されたアラミド帆布を、心線としてはガラス繊維から成る心線を用いた。歯面保護層、歯ゴム層、背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さは、それぞれ0.3mm、1.3mm、1.5mmであった。なお、HNBRのゴムシートとしては、実施例1と同様の配合のゴムのものを用いた。ベルトの歯形はRU歯形、ベルト幅は19mmであった。
[実施例8]
歯面保護層、歯ゴム層、背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さを、それぞれ0.2mm、1.4mm、1.5mmとした点を除いて実施例7と同様に実施した。
[実施例9]
歯面保護層、歯ゴム層、背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さを、それぞれ0.15mm、1.45mm、1.5mmとした点を除いて実施例7と同様に実施した。
[比較例4]
歯面保護層を設けず、かつ歯ゴム層、背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さを、それぞれ1.5mm、1.6mmとした点を除いて実施例7と同様に実施した。
実施例7〜9、比較例4において、サーボパルサー試験による評価は、上記した方法と同様の方法で行ったが、実施例1〜7、比較例1〜3のベルトよりも高い負荷を作用させた。具体的には、負荷の上限値を650N、600Nとして、歯46aの破断までのサイクル数を測定した。その結果を表3に示す。また、表3には、成形後のベルトの歯面保護層の厚さD2と、歯部の厚さD1、及び厚さ比D2/D1についても記載した。
Figure 0004995930
表3から明らかなように、厚さ比(D2/D1)を0.06、0.09程度とすると、高荷重(650N)、中荷重(600N)下のいずれにおいても、耐久性能が良好になり、特に厚さ比0.09では特に良好な結果が得られたことが理解できる。また、厚さ比を比較的大きい0.12とすると、高荷重下では耐久性能が比較例と同様であったが、中荷重下では耐久性能が良好になったことが理解できる。
次に、上記実施例2に加えて、以下に示す実施例10、及び比較例5、6の歯付きベルトを作製し、これらベルトについての耐油性を確認するために以下に示す走行試験を実施した。その結果を表4に示す。
[実施例10]
実施例10に係る歯付きベルトは、第1の実施形態に対応したものであった。歯面保護層は、ゴム成分がHNBR単体から成り、短繊維を含まないゴムシートにより形成した。歯ゴム層は、HNBR(ゴム成分)100重量部に対して12重量部のナイロン短繊維が加えられたHNBRのゴムシートにより形成するとともに、背ゴム層は短繊維を含まないHNBRのゴムシートによって形成した。また、歯表面帆布としてはRFL処理が施されたアラミド帆布を、心線としてはガラス繊維から成る心線を用いた。歯面保護層、歯ゴム層、背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さは、それぞれ0.2mm、1.2mm、1.5mmであった。ベルトの歯形はYU歯形、ベルト幅は13mmであった。
[比較例5]
比較例5は、歯面保護層を設けずに、また、歯ゴム層及び背ゴム層を形成するためのゴムシートの成形前の厚さがそれぞれ1.4mm、1.5mmである点を除いて実施例10と同様に実施した。
[比較例6]
比較例6は、歯表面帆布に、RFL処理を施した後、さらに歯表面側にHNBRゴム糊処理をした点を除いて比較例5と同様に実施した。
[走行試験]
走行試験では、120℃雰囲気下で原動及び従動プーリにベルトを架設し、テンショナでベルトに張力を付与した状態でベルトを走行させ、ベルト破損までの繰り返し荷重回数を測定した。ベルト走行時の回転数は6000rpmであった。本走行試験では、走行中のベルトに、油温140℃の油滴を常時かけた。
Figure 0004995930
表4から明らかなように、歯面保護層を設けた実施例2、10は、比較例に比べて、耐油性能が良好となったことが理解できる。特に、実施例2では、歯面保護層に加えて、背面保護層が設けられ、かつこれらがHNBRとフッ素ゴムとの混合物で形成されたため、その耐油性能が一段と良好なものとなった。一方、歯面保護層をゴム糊処理で形成した比較例6では、その厚さが薄かったため、耐油性能は十分に向上させることができなかった。
10 歯付きベルト
12 歯ゴム層
12A 歯部
14 背ゴム層
18 歯表面帆布
20 歯面保護層
24 短繊維(補強材)
28 背面帆布
30 背面保護層

Claims (12)

  1. エラストマーにより形成された歯部と、前記歯部の表面を覆う歯表面帆布とを備えた歯付きベルトであって、
    前記歯表面帆布の外側に設けられたゴムシートによる歯面保護層をさらに備え、前記歯面保護層が、フッ素ゴム及びHNBRを含むことを特徴とする歯付きベルト。
  2. エラストマーにより形成された歯部と、前記歯部の表面を覆う歯表面帆布とを備えた歯付きベルトであって、
    前記歯表面帆布の外側に設けられたゴムシートによる歯面保護層と、
    前記歯付きベルトの背面に設けられたゴムシートによる背面保護層とをさらに備え、
    前記背面保護層の内側において背面帆布が積層され、前記背面保護層がフッ素ゴム及びHNBRを含むことを特徴とする歯付きベルト。
  3. 前記背面保護層におけるHNBRとフッ素ゴムの重量比率が90:10〜10:90の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の歯付きベルト。
  4. 前記背面保護層におけるHNBRとフッ素ゴムの重量比率が70:30〜30:70の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載の歯付きベルト。
  5. 前記背面帆布がアラミド繊維を含むことを特徴とする請求項2に記載の歯付きベルト。
  6. 前記歯面保護層が、フッ素ゴム及びHNBRを含むことを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の歯付きベルト。
  7. 前記歯面保護層におけるHNBRとフッ素ゴムの重量比率が90:10〜10:90の範囲にあることを特徴とする請求項1または請求項6に記載の歯付きベルト。
  8. 前記歯面保護層におけるHNBRとフッ素ゴムの重量比率が70:30〜30:70の範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の歯付きベルト。
  9. 前記歯部の厚さに対する歯面保護層の厚さの比は、0.03〜0.20であることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の歯付きベルト。
  10. 前記歯部の硬度を向上させるための補強材をさらに有することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の歯付きベルト。
  11. 前記歯面保護層の厚さが0.1〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の歯付きベルト。
  12. 歯表面帆布と歯面保護層とを圧着させ、これらをコルゲート形状として、歯面成形体を得る第1予成型工程と、
    ベルトの歯部を形成するための歯ゴム層を、前記歯面成形体の歯表面帆布側に積層して歯部成形体を得る第2予成型工程と、
    背面帆布と背面保護層を張り合わせ、帆布ジャケットを得る第3予成型工程と、
    前記歯部成形体を、前記歯面保護層が内側に配置されるように、成型金型上に装着する第1装着工程と、
    前記成形金型上の前記歯部成形体の外側に心線及び背ゴム層を装着する第2装着工程と、
    前記背ゴム層の外側に前記帆布ジャケットを装着する第3装着工程と、
    前記第装着工程の後に、加硫成形することにより、ベルトスラブを得る加硫工程と
    を備えることを特徴とする歯付きベルトの製造方法。
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