JP2522302Y2 - ベルト - Google Patents

ベルト

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JP2522302Y2
JP2522302Y2 JP1990037446U JP3744690U JP2522302Y2 JP 2522302 Y2 JP2522302 Y2 JP 2522302Y2 JP 1990037446 U JP1990037446 U JP 1990037446U JP 3744690 U JP3744690 U JP 3744690U JP 2522302 Y2 JP2522302 Y2 JP 2522302Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、抗張体層の表面側に設けられた帆布層の上
面にトップゴム層を設けたベルトに関し、特にその伝動
特性の向上対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば第9図に示すように、抗張体層bの
下方に長手方向に延びる複数の突条部c,c,…を設けた多
突条ベルトaにおいて、その背面帆布層dの上に純ゴム
からなるトップゴム層eを塗布により設けることによ
り、背面帆布層dと抗張体層bとの接着力を向上させた
ものは知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、最近、ベルト駆動系の小形化を実現すべ
く、例えば多突条ベルトを背面駆動で使用する要求が高
まっており、上記従来のもののようなトップゴム層eを
備えたものを利用することが考えられる。
しかしながら、その場合、プーリとトップゴム層eと
の間の摩擦係数が高すぎて、トップゴム層eの摩耗が生
じたり、ゴムが高温となって溶融してプーリに固着した
り、甚だしい場合には、いわゆる粘着鳴きを生じたりす
る等の問題があった。さりとて、プーリとトップゴム層
eとの摩擦係数を小さくしすぎると、動力伝達能力の不
足を招く。
本考案は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、ベルトの帆布層の上面に設けられたトップゴ
ム層の特性を適度に調節しうる手段を講ずることによ
り、上記のような諸点を有効に防止し、もって、伝動特
性の向上を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項(1)の考案の解決
手段は、抗張体を埋設したベルト本体の表面にゴム付帆
布よりなる帆布層を設け、該帆布層の上面に、短繊維を
表面に対して垂直方向に配向せしめて混入したトップゴ
ム層が設ける構成としたものである。
また、特に多突条ベルトにおいて、背面側のトップゴ
ム層を伝動面として使用する要請が高いことに鑑み、請
求項(2)の考案の解決手段は、抗張体層の下側に、ベ
ルト長手方向の延びる複数の突条部が設けられた多突条
ベルトを対象とし、上記抗張体層の背面側にゴム付帆布
よりなる背面帆布層が設け、さらに、該背面帆布層の上
面に、短繊維をベルト厚み方向に配向せしめて混入した
トップゴム層を設ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の考案では、トップ
ゴム層において短繊維がベルト厚み方向に配向されてい
るので、ベルト表面の摩擦係数が低減し、かつ伝動特性
に応じた適度な値に調節することが可能になる。また、
ベルトに加わる圧縮応力の作用方向に対して平行に短繊
維が配向されているために、トップゴム層の変形が小さ
くなるので、ベルトの発熱が少くなり、したがって、ゴ
ムの溶融やプーリへの固着を生じることなく、所要の伝
動特性が得られることになる。
また、請求項(2)の考案では、多突条ベルトの背面
トップゴム層において、上記請求項(1)の考案と同様
の作用が得られ、ベルト背面側を伝動面として使用する
場合に、その伝動特性が向上することになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面に基づき説明す
る。
第1図は本考案の実施例に係る多突条ベルト1の断面
構造を示し、抗張体2を埋設した抗張体層3の下方には
ベルト長手方向に延びる3つの突条部4,4,…が設けられ
ている一方、抗張体層3の背面側には、ゴム付帆布から
なる背面帆布層5が設けられている。さらに、該背面帆
布層5の上面には、短繊維7,7,…をベルト厚み方向に配
向させて混入したトップゴム層6が設けられている。
そして、第2図に示すように、上記多突条ベルト1
は、使用時、プーリ9に対し、背面側で、つまりトップ
ゴム層6でプーリ9と係合することにより、両者間の摩
擦力を利用して所要の動力伝達を行うようになされてい
る。
ここで、上記トップゴム層6に混入する短繊維7,7,…
の材質として、ポリエステル樹脂,ナイロン樹脂,綿,
ポリアミド樹脂等を使用することができ、混入量はゴム
100部に対して5〜25重量部が好ましい。
次に、本考案の多突条ベルト1の特性試験について説
明する。第3図は摩擦係数の測定装置の概略を示し、多
突条ベルト1の一端側で錘12により1.75kgfの荷重を欠
けるとともに、他端側を壁面に取り付けたロードセル13
に接続する。そして、回転プーリ11(径60mm、43rpm)
をベルト1の背面側に係合させて、錘12による加重方向
のベルト1を回転させたときにロードセル13に作用する
全荷重から多突条ベルト1の背面側に生じた摩擦力を測
定した。
また、第4図はベルト走行試験に使用した装置の概略
を示し、15は駆動プーリ(径120mm、3500rpm)、16は従
動プーリ(径120mm)、17は内側アイドラ(径100mm、ベ
ルト荷重120kgf)、17は外側アイドラ(径100mm、負荷5
PS)である。
そして、本考案による多突条ベルト1のサンプル
(1)と従来品(トップゴム層6に単繊維が混入されて
いないもの)のサンプル(2)について、上記走行試験
機により、12時間走行試験を行い、その走行前後におけ
る摩擦係数を上記第3図の測定装置により測定した。
その結果、第5図に示すように、従来品のサンプル
(2)では、走行前の摩擦係数が高く、そのために粘着
が発生しているが、本考案のサンプル(1)では、走行
前における摩擦係数が低く、粘着も発生していない。ま
た、従来品のサンプル(2)で走行後の摩擦係数が非常
に低下しているのは、粘着によるゴムの焼き付きのため
であるが、これに対し、本考案のサンプル(1)では、
走行の前後における摩擦係数の変化が小さく、特性が安
定していることがわかる。
したがって、上記実施例では、多突条ベルト1の背面
帆布層5の上面にトップゴム層6が設けられているの
で、背面帆布層5と抗張体層3との接着力が良好に維持
されるとともに、トップゴム層6にベルト厚み方向に配
向する短繊維7,7,…が混入されているので、その表面の
摩擦力が単ゴムからなる場合に比べて減少し、動力伝達
に適した表面の摩擦特性が得られることになる。
また、短繊維7,7,…がベルト厚み方向に配向されてい
ることにより、プーリ9からベルト背面に加わる圧縮応
力に対する剛性が増大し、トップゴム層6の変形が小さ
くなるので、プーリ9の摩擦による発生熱が低減する。
したがって、多突条ベルト1の溶融やプーリ9への固着
を有効に防止することができ、よって、多突条ベルト1
の動力伝達特性の向上を図ることができるのである。
なお、上記実施例では、請求項(2)の考案に係る突
条ベルトについて説明したが、本考案は、係る実施例に
限定されるものではなく、例えば第6図に示すラップド
ベルト、第7図に示すシンクロベルト、第8図に示す平
ベルトなどにも適用しうるものである。ここで、第6図
〜第8図において、2は抗張体、8は該抗張体2を埋設
したベルト本体、5は該ベルト本体8の表面に設けられ
た帆布層、6は該帆布層5の上面に設けられたトップゴ
ム層であって、該トップゴム層6内には、多数の短繊維
7,7,…が表面に対して垂直方向に配向せしめて混入され
ている。
そして、上記第6図〜第8図に示す各種タイプのベル
トにおいても、トップゴム層5を伝動面として使用する
場合に、上記実施例と同様の作用が得られ、よって、伝
動特性の向上を図ることができる。
(考案の効果) 以上説明したように、請求項(1)の考案によれば、
ベルト本体の表面に帆布層を設け、さらに帆布層の上面
に、短繊維を表面に対して垂直方向に配向せしめて混入
したトップゴム層を設けたので、ベルト表面の摩擦係数
を適度に低減することができるとともに、上記トップゴ
ム層の変形を抑えてベルトの発熱を少なくすることがで
き、よって、トップゴム層を伝動面として使用する場合
に、熱の発生による粘着や溶融を生じることなく、その
伝動特性の向上を図ることができる。
また、請求項(2)の考案によれば、多突条ベルトの
背面側に背面帆布層を設けるとともに、その上面に、短
繊維をベルト厚み方向に配向させて混入したトップゴム
層を設けたので、多突条ベルトの背面側の摩擦係数を適
度に低減することができるとともに、上記トップゴム層
の変形を抑えてベルトの発熱を少なくすることができ、
よって、背面側で動力伝達を行わせるようにした場合
に、熱の発生による粘着や溶融を生じることなく、伝動
特性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示し、第1図は多突
条ベルトの構造を示す横断面図、第2図は多突条ベルト
の使用状態を示す斜視図、第3図は摩擦係数の測定装置
を模式的に示す正面図、第4図はベルト走行試験機の構
造を模式的に示す正面図、第5図は走行試験の前後にお
ける摩擦係数の変化を示す図である。第6図〜第8図は
他の実施例を示し、それぞれ順にラップドベルト、シン
クロベルト及び平ベルトの構造を示す横断面図である。
第9図は従来の多突条ベルトの断面構造を示す横断面図
である。 1……多突条ベルト(ベルト) 2……抗張体 3……抗張体層 4……突条部 5……背面帆布層(帆布層) 6……トップゴム層 7……短繊維 8……ベルト本体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張体を埋設したベルト本体の表面にゴム
    付帆布よりなる帆布層が設けられているとともに、該帆
    布層の上面に、短繊維を表面に対して垂直方向に配向せ
    しめて混入したトップゴム層が設けられていることを特
    徴とするベルト。
  2. 【請求項2】抗張体層の下側に、ベルト長手方向に延び
    る複数の突条部が設けられた多突条ベルトにおいて、 上記抗張体層の背面側にゴム付帆布よりなる背面帆布層
    が設けられているとともに、該背面帆布層の上面に、短
    繊維をベルト厚み方向に配向せしめて混入したトップゴ
    ム層が設けられていることを特徴とする多突条ベルト。
JP1990037446U 1990-04-06 1990-04-06 ベルト Expired - Lifetime JP2522302Y2 (ja)

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