JP4994004B2 - 発泡成形型 - Google Patents

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この発明は、発泡成形型の内面に合成樹脂原料を塗布して表皮を形成した後、発泡成形型内に発泡原料を注入して、アンダーカット部を有する表皮付き発泡成形品の製造方法に使用される発泡成形型に関する。
従来、ポリウレタン等からなる発泡体の表面を表皮で覆った表皮付き発泡成形品は、自動車のインストルメントパネルやグローブボックスの蓋体等の自動車内装部材や、その他の分野の部材等として用いられている。なお、前記表皮付き発泡成形品は、表皮とは反対側の発泡体表面に適宜基材(芯材とも称される)を有している。
前記表皮付き発泡成形品の製造方法として、発泡成形型の内面に合成樹脂原料を塗布して表皮を形成するスプレーリム法(スプレースキン法とも称される)を利用し、表皮形成後の発泡成形型内にポリウレタン原料等の発泡原料を注入し、表皮と一体に発泡体を形成し、その後、型開きを行って表皮付き発泡成形品を脱型する方法がある。このスプレーリム法を利用する表皮付き発泡成形品の製造方法は、発泡体の成形と同時に表皮を発泡体と一体にできるため製造作業が容易であり、しかも表皮と発泡体の位置関係が一定になるため製品品質を一定にできる等の利点がある。
前記表皮付き発泡成形品は、求められるデザイン等によっては、脱型時に表皮付き発泡成形品の一部が型内面と干渉して脱型の妨げとなるアンダーカット部を有するものがある。例えば、発泡成型用型内に形成された表皮付き発泡成形品において、脱型方向と交差する成形品内方向へ窪んで形成された表面の凹部などがアンダーカット部を構成する。
従来、アンダーカット部を有する表皮付き発泡成形品の製造方法では、発泡成形型における表皮付き発泡成形品のアンダーカット部を成形する部分を入れ子(成形駒とも称される)で構成し、アンダーカット部成形用入れ子を型外方へ移動させることにより型内面のアンダーカット形状を解除して、表皮付き発泡成形品の脱型を可能にしている。
しかし、前記入れ子を有する発泡成形型は、入れ子の外周にパーティングライン(分割線)が存在するため、型面に塗布して形成した表皮に、入れ子外周のパーティングラインによる見苦しいラインが発生し、表皮付き発泡成形品の外観を損ねる問題がある。さらには、型面に合成樹脂原料を塗布する際に合成樹脂原料が入れ子外周のパーティングライン部の隙間に侵入して塗膜のバリを生じ、脱型後の表皮付き発泡成形品に対して塗膜のバリ除去作業が必要となることもある。特に、表皮付き発泡成形品の製造を繰り返すうちに前記入れ子のパーティングライン部が摩耗してパーティングライン部で隙間が大きくなると、前記塗膜のバリが一層発生しやすくなる。
特開2005−96217号公報 特開2000−351351号公報
この発明は前記の点に鑑みなされたものであって、スプレーリム法により発泡成形型内に表皮を形成した後、そのまま発泡原料を注入してアンダーカット部を有する表皮付き発泡成形品を製造する際に、発泡成形型のアンダーカット部成形用入れ子の存在に起因するパーティングライン跡の発生やバリの発生を防いで後工程によるバリ除去作業を不要とし、美観の良好な表皮付き発泡成形品を得ることのできる発泡成形型の提供を目的とする。
請求項1の発明は、雌型と雄型を備え、前記雌型にはアンダーカット部成形用入れ子が型外方向へ移動可能に設けられ、前記雌型の内面と前記アンダーカット部成形用入れ子の内面で発泡成形型表面部材載置用凹部が構成され、前記発泡成形型表面部材載置用凹部に、屈曲可能な材質からなる一連の発泡成形型表面部材が、少なくとも前記アンダーカット部成形用入れ子とは分離可能に積層されて、前記発泡成形型表面部材によって前記雌型と前記アンダーカット部成形用入れ子の境界が覆われ、前記アンダーカット部成形用入れ子が型外方へ移動することにより前記アンダーカット部成形用入れ子が前記発泡成形型表面部材から離れ、前記アンダーカット部成形用入れ子の離れた部分で前記発泡成形型表面部材が型外方へ屈曲可能となる発泡成形型であって、前記アンダーカット部成形用入れ子の内面には、型内方へ突出した突起が該アンダーカット部成形用入れ子の型外方への移動を妨げないように形成され、
前記発泡成形型表面部材の前記突起に対応する位置に屈曲及び位置決め用溝が形成され、
前記突起と前記屈曲及び位置決め用溝が、前記アンダーカット部成形用入れ子が型外方向への移動前の状態において係合していることを特徴とする発泡成形型。
請求項1の発明における発泡成形型によれば、雌型の内面とアンダーカット部成形用入れ子の内面で構成される発泡成形型表面部材載置用凹部に、屈曲可能な材質からなる一連の発泡成形型表面部材が、少なくとも前記アンダーカット部成形用入れ子とは分離可能に積層されて、前記発泡成形型表面部材によって前記雌型と前記アンダーカット部成形用入れ子の境界が覆われているため、請求項1の発明の発泡成形型を用いて表皮付き発泡成形品を製造すれば、後工程によるバリ除去作業を不要にすることができると共に、パーティングラインによる見苦しいラインが表面に存在しない美観の良好な表皮付き発泡成形品を、アンダーカット部によって脱型が妨げられることなく製造することができる。
以下この発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例における発泡成形型の分解断面図、図2は同実施例における発泡成形型の断面図、図3は表皮付き発泡成形品の製造方法における合成樹脂原料塗布時の断面図、図4は同製造方法における発泡原料注入時の断面図、図5は同製造方法における発泡時の断面図、図6は同製造方法における型開き時の断面図、図7は同製造方法におけるアンダーカット部成形用入れ子の型外方移動時の断面図、図8は同製造方法における発泡成形型表面部材の屈曲変形時の断面図、図9は同製造方法における表皮付き発泡成形品の脱型時の断面図である。
図1および図2に示す発泡成形型10について説明する。前記発泡成形型10は、アンダーカット部を有する表皮付き発泡成形品を、前記スプレーリム法を利用して製造するのに好適なものであり、図示の例では自動車の内装部品としてのインストルメントパネル成形用の型である。前記発泡成形型10は、雌型11、アンダーカット部成形用入れ子21、発泡成形型表面部材31および雄型41からなり、図示の例では電鋳製からなる。
前記雌型11は、下型とも称され、製造する表皮付き発泡成形品の形状に応じた窪みからなる内面12が上部に形成されている。前記内面12は、製造する表皮付き発泡成形品におけるアンダーカット部を除く部分と対応している。前記雌型11の内面12には、真空吸引孔13が開口して設けられており、型外の真空吸引装置(図示せず)によって内面12上の空気を型外へ吸引可能となっている。また、前記雌型11における雄型41との境界部、すなわち雌型11の上端部は、所定位置が入れ子載置部14となっている。前記入れ子載置部14は、製造する表皮付き発泡成形品のアンダーカット部と対応する位置において、アンダーカット部成形用入れ子21が載置可能でかつ発泡成形型10の外方向へスライド移動可能な凹形状で構成されている。
前記アンダーカット部成形用入れ子21は、製造する表皮付き発泡成形品のアンダーカット部と対応する部分であり、アンダーカット部成形用駒とも称される。前記アンダーカット部成形用入れ子21は、前記雌型11の入れ子載置部14に発泡成形型10の外方向へ、シリンダ装置等のスライド手段(図示せず)によって移動可能に載置されている。前記アンダーカット部成形用入れ子21における内面22、すなわち、前記発泡成形型10の内方を向く側面は、図2に示すように、前記アンダーカット部成形用入れ子21が型外方側から発泡成形型10の内方所定位置に前記スライド手段で移動した際に、前記雌型11の内面12と組み合わされて前記雌型11の内面12とで一つの発泡成形型表面部材載置用凹部29を構成する。前記発泡成形型表面部材載置用凹部29は、製造する表皮付き発泡成形品の外形よりも、前記発泡成形型表面部材31の厚み分だけ大きな窪み形状とされている。
前記アンダーカット部成形用入れ子21の内面22には、真空吸引孔23が開口して設けられており、型外の真空吸引装置(図示せず)によって内面22上の空気を型外へ吸引可能となっている。また、前記アンダーカット部成形用入れ子21の内面22には、前記吸引孔23を避けた位置に、型内方へ突出した突起24が形成されている。前記突起24は、後述する発泡成形型表面部材31における屈曲及び位置決め用溝33と係合して発泡成形型表面部材31の位置決めを行うのに用いられる。前記突起24は発泡成形型表面部材31の屈曲及び位置決め用溝33との係合状態から、前記アンダーカット部成形用入れ子21がスライドにより発泡成形型外方へ移動するのを妨げないように、前記アンダーカット部成形用入れ子21の移動方向と略平行に形成されており、図示の例では型内方側が細くなった横向きの楔状に形成されている。さらに、前記アンダーカット部成形用入れ子21の上面には、後述する発泡成形型表面部材31の位置決め突部35が嵌る位置決め用凹部25が設けられている。なお、前記発泡成形型表面部材31の位置決め突部35と前記アンダーカット部成形用入れ子21の内面22の位置決め用凹部25は、製造する表皮付き発泡成形品の形状や前記発泡成形型表面部材31の形状等によっては、不要とされることもある。前記アンダーカット部成形用入れ子21の内面22に位置決め用凹部25を設けない場合、前記発泡成形型表面部材31における屈曲及び位置決め用溝33は屈曲専用の屈曲用溝33とされる。また、前記アンダーカット部成形用入れ子21は、前記発泡成形型10の内方所定位置へ移動する際に、前記内面22と前記雌型11の内面12と正しく組み合わされる位置で、前記雌型11の一部と衝突して前記アンダーカット部成形用入れ子21の移動を停止させる入れ子位置決め部26が形成されている。
前記発泡成形型表面部材31は、屈曲可能な材質で構成され、前記雌型11の内面12と前記アンダーカット部成形用入れ子21の内面22および両内面の境界を覆うことのできる大きさの一連のものからなり、前記雌型11の内面12と前記アンダーカット部成形用入れ子21の内面22とで構成される前記発泡成形型表面部材載置用凹部29に載置される。前記発泡成形型表面部材31の表面32、すなわち雄型41の内面42と対向する面32は、製造する表皮付き発泡成形品の表面形状と等しくされており、表皮付き発泡成形品のアンダーカット部を形成する部分37は、前記発泡成形型10の内方へ突出して、発泡成形型10におけるアンダーカット形状、すなわち脱型方向(図示の例では雌型11の真上方向)への表皮付き発泡成形品の脱型を妨げる突出形状で形成されている。
前記発泡成形型表面部材31における表面32とは反対側の前記発泡成形型表面部材載置用凹部29に載置される載置側の面34は、前記発泡成形型表面部材載置用凹部29に略合致した形状とされている。また、前記発泡成形型表面部材31における載置側の面34には、前記表面32におけるアンダーカット部を形成する部分37と対応する位置に屈曲及び位置決め用溝33が形成されている。前記屈曲及び位置決め用溝33に、前記アンダーカット部成形用入れ子21の突起24が挿入されることにより、前記発泡成形型表面部材31の位置決めが行われる。さらに、前記アンダーカット部成形用入れ子21を発泡成形型10の外方へ移動させて前記発泡成形型表面部材31から離した状態では、前記屈曲及び位置決め用溝33によって発泡成形型表面部材31がアンダーカット部を形成する部分37で外方へ屈曲し易くなり、表皮付き発泡成形品の脱型を可能にする。また、前記発泡成形型表面部材31の両外側端部には、前記アンダーカット部成形用入れ子21の位置決め用凹部25と係合する位置決め突部35が形成されている。
前記発泡成形型表面部材31は、前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21に対して分離可能となっている。図示の例では、前記発泡成形型表面部材31を前記発泡成形型表面部材載置用凹部29に載置して、前記真空吸引孔13,23を利用する真空吸引によって前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21に固定することができる。また、前記発泡成形型表面部材31が損傷等により交換の必要な場合等には、前記雌型11から雄型41を離した型開き状態で、前記真空吸引を停止し、必要に応じて前記アンダーカット部成形用入れ子21を発泡成形型の外方へ移動させることにより、前記発泡成形型表面部材31を前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21の上方へ外すことが可能となる。
前記発泡成形型表面部材31を構成する屈曲可能な材質は、ゴム、シリコン樹脂、ウレタンエラストマー等、公知ものから適宜選択される。好ましくは、表面硬度10〜60度(JIS K 6253)のものである。また、屈曲可能な樹脂にプラスチック製の網状体を埋設したものでもよい。前記発泡成形型表面部材31の例として、表面硬度20〜40のシリコン樹脂内に、50メッシュのポリアミド樹脂網状体を埋設した、厚み10mmのものを挙げる。
前記雄型41は、上型とも称され、表皮付き発泡成形品の裏面と対応する形状の内面42が下方へ突出して形成されている。前記雄型41の内面42は、図示の例では表皮付き発泡成形品の製造時に、表皮付き発泡成形品裏面の基材がセットされる面となっている。また、前記雄型41の内面42は、図5に示すように、閉型状態時に型面42の基材53と前記発泡成形型表面部材31の間に発泡体形成空間45を形成すると共に、基材53の縁を前記雌型11およびアンダーカット部成形用入れ子21とでシールするようになっている。
次に、前記発泡成形型10を用いて行う表皮付き発泡成形品の製造方法について説明する。表皮付き発泡成形品の製造方法は、表皮形成工程と、発泡原料注入・発泡工程と、アンダーカット部成形用入れ子の型外方移動工程と、発泡成形型表面部材屈曲・脱型工程とよりなる。
表皮形成工程では、まず、図2に示すように、前記発泡成形型10は、前記雄型41が雌型11およびアンダーカット部成形用入れ子21から離れた状態とされると共に、前記アンダーカット部成形用入れ子21が発泡成形型の内方所定位置へ移動して前記アンダーカット部成形用入れ子21と前記雌型11とによって形成された前記発泡成形型表面部材載置用凹部29に、前記発泡成形型表面部材31が載置され、前記真空吸引によって前記発泡成形型表面部材載置用凹部29に前記発泡成形型表面部材31が吸引固定される。その状態で、図3に示すように、前記発泡成形型表面部材31の表面32に表皮形成用の合成樹脂原料51aを、公知のスプレーリム法にしたがい、スプレーガン等の塗布手段61で塗布し、所定厚み、例えば0.5〜1.5mmの表皮51を形成する。その際、前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21の境界が前記発泡成形型表面部材31で覆われているため、前記合成樹脂原料51aが前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21間に入り込んでバリを生じるおそれがなく、また、前記表皮51には前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21間のパーティングラインによるラインが形成されることがない。
前記表皮形成用の合成樹脂原料51aとしては、ウレタン系合成樹脂原料等を挙げることができる。なお、前記発泡成形型表面部材31の材質によっては、前記合成樹脂原料51aの塗布に先立って、前記発泡成形型表面部材31の表面32に離型剤を塗布することもある。また、前記雄型41の型面42には、プラスチック製あるいは金属製の基材53がセットされる。前記基材53には表皮付き発泡成形品の取り付け等のために利用されるクリップ等(図示せず)が取り付けられており、そのクリップ等を利用して型面42に保持される。
発泡原料注入・発泡工程では、図4に示すように、ポリウレタン原料等の発泡原料55aを前記表皮51上に吐出ノズル63等を用いて所定量注入し、前記雄型41を前記雌型11および前記アンダーカット部成形用入れ子21と組み合わせて閉型する。そして、図5に示すように、前記閉型によって前記基材53と前記発泡成形型表面部材31間に形成された発泡体形成空間45内で前記発泡原料55aを発泡させ、前記発泡体形成空間45に充満させて発泡体55を形成する。その際、前記発泡体55は自己の接着性によって前記表皮51および基材53と一体となり、表皮付き発泡成形品50が形成される。また、前記発泡原料注入は、前記雄型41を閉型した後に、予め前記基材53に設けてある発泡原料注入口(図示せず)より注入を行ってもよい。
アンダーカット部成形用入れ子の型外方移動工程では、図6に示すように、前記雄型41を前記雌型11および前記アンダーカット部成形用入れ子21から離して型開きし、次いで、図7に示すように、前記アンダーカット部成形用入れ子21を型外方の横方向へスライドさせて発泡成形型の外方へ移動させ、前記発泡成形型表面部材31から離す。その際、前記雌型11およびアンダーカット部成形用入れ子21における真空吸引については、前記アンダーカット部成形用入れ子21のみを停止し、前記雌型11の真空吸引については続けた状態とする。また、適宜、前記発泡成形型表面部材31の両外側端部を持ち上げて前記位置決め突部35と、前記アンダーカット部成形用入れ子21の位置決め用凹部25との係合を解除すれば、前記アンダーカット部成形用入れ子21のスライドをよりスムーズに行うことができる。
発泡成形型表面部材屈曲・脱型工程では、前記アンダーカット部成形用入れ子21が前記発泡成形型表面部材31から離れた状態で、図8に示すように、前記発泡成形型表面部材31を、前記アンダーカット部成形用入れ子21が離れた部分38で発泡成形型の外方へ、すなわち前記アンダーカット部成形用入れ子21がスライドした横外方へ屈曲させて、図9に示すように、前記表皮付き発泡成形品50のアンダーカット部56から離す。前記発泡成形型表面部材31の屈曲は、前記表皮付き発泡成形品50のアンダーカット部56が前記発泡成形型表面部材31と干渉することなく前記表皮付き発泡成形品50の脱型が可能な状態となるまで行う。その際、前記発泡成形型表面部材31は、前記屈曲及び位置決め用溝33の存在によって、前記表皮付き発泡成形品50のアンダーカット部56と対応する付近から外方へ容易に屈曲することができる。前記屈曲によって、前記発泡成形型表面部材31は前記表皮付き発泡成形品50のアンダーカット部56においても上方が拡開される。また、前記発泡成形型表面部材31を前記アンダーカット部成形用入れ子21が離れた部分38で屈曲させる際、前記発泡成形型表面部材31は前記雌型11の真空吸引によって雌型11に吸引固定されているため、容易かつ正しく屈曲させることができる。次に前記表皮付き発泡成形品50を上方へ脱型する。その際にも前記雌型11における真空吸引を続けて前記発泡成形型表面部材31を雌型11に吸引固定しておく。これにより、前記発泡成形型表面部材31を雌型11に残して前記表皮付き発泡成形品50のみを脱型することができる。
このようにして得られた表皮付き発泡成形品(図示の例ではインストルメントパネル)50は前記アンダーカット部56で表皮51の表面からバリが出ていないため、後工程でバリ除去を行う必要がない。また、前記表皮付き発泡成形品50は前記アンダーカット部56で表皮51の表面に、前記雌型11と前記アンダーカット部成形用入れ子21間のパーティングラインによるラインが存在せず、美観が良好である。
なお、本発明は、自動車のインストルメントパネル用に限定されず、他の自動車内装部材や他の成形品にも適用可能である。また、前記実施例では、発泡成形型を開けた状態で発泡原料の注入を行うオープン注入の場合を示したが、本発明の製造方法および発泡成形型は、閉型した状態で発泡原料を注入するクローズド注入の場合にも適用可能である。その場合、前記雄型41には、発泡原料注入口が開口形成される。
本発明の一実施例における発泡成形型の分解断面図である。 同実施例における発泡成形型の断面図である。 表皮付き発泡成形品の製造方法における合成樹脂原料塗布時の断面図である。 同製造方法における発泡原料注入時の断面図である。 同製造方法における発泡時の断面図である。 同製造方法における型開き時の断面図である。 同製造方法におけるアンダーカット部成形用入れ子の型外方移動時の断面図である。 同製造方法における発泡成形型表面部材の屈曲変形時の断面図である。 同製造方法における表皮付き発泡成形品の脱型時の断面図である。
符号の説明
10 発泡成形型
11 雌型
21 アンダーカット部成形用入れ子
31 発泡成形型表面部材
41 雄型

Claims (1)

  1. 雌型と雄型を備え、前記雌型にはアンダーカット部成形用入れ子が型外方向へ移動可能に設けられ、前記雌型の内面と前記アンダーカット部成形用入れ子の内面で発泡成形型表面部材載置用凹部が構成され、
    前記発泡成形型表面部材載置用凹部に、屈曲可能な材質からなる一連の発泡成形型表面部材が、少なくとも前記アンダーカット部成形用入れ子とは分離可能に積層されて、前記発泡成形型表面部材によって前記雌型と前記アンダーカット部成形用入れ子の境界が覆われ、
    前記アンダーカット部成形用入れ子が型外方へ移動することにより前記アンダーカット部成形用入れ子が前記発泡成形型表面部材から離れ、前記アンダーカット部成形用入れ子の離れた部分で前記発泡成形型表面部材が型外方へ屈曲可能となる発泡成形型であって、
    前記アンダーカット部成形用入れ子の内面には、型内方へ突出した突起が該アンダーカット部成形用入れ子の型外方への移動を妨げないように形成され、
    前記発泡成形型表面部材の前記突起に対応する位置に屈曲及び位置決め用溝が形成され、
    前記突起と前記屈曲及び位置決め用溝が、前記アンダーカット部成形用入れ子が型外方向への移動前の状態において係合していることを特徴とする発泡成形型。
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