JP4989186B2 - 超音波モータ及びこれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性体の超音波振動を駆動源とした超音波モータに係わり、特にカテーテル等の小型な電子機器に搭載可能な超音波モータに関する。
弾性体の超音波振動を駆動源とした超音波モータは、電磁型のモータにはない様々な優れた特徴を生かして、カメラのオートフォーカス機構の駆動源をはじめとした電子機器の他、電磁場環境下に曝される医療機器等様々な分野での採用が進んでいる。また、小型化が容易であり形状の自由度が高いことから新しいタイプの超音波モータの研究開発も盛んに行われている。
この新しいタイプの超音波モータの中でも、コイル状のステータに音響動波路を通じて超音波振動を伝送し、ステータに近接して配置した移動体を駆動するタイプの超音波モータ(特許文献1)は、小径化が可能であるとともに離れた場所からのエネルギ供給が可能なことから、人体内における血管等の極めて細い個所に挿入可能なカテーテル等への応用が期待されている。
WO2005/114824号公報
しかしながら、コイル状のステータに音響動波路を通じて超音波振動を伝送し、ステータに近接して配置した移動体を駆動するタイプの超音波モータは、移動体をステータに近接配置したのみであるから移動体とステータの間の摩擦力が小く、得られるトルクも小さなものとなってしまった。また、移動体とステータの接触点の位置が移動体の回転中に変動してしまい回転数や出力トルクの変動を生じてしまった。また、ステータに微小な変形が生じているだけでもステータ(コイル)の特定位置とだけ移動体が接触してしまい移動体の回転特性(回転数、トルク)は低下してしまう恐れがあった。これは、ステータ(コイル)の特定位置のみを考えた場合、振動により生じる楕円運動の大きさや方向が時間によって変化することに起因するものである。
本発明の目的は、構造が簡単でありながらも高出力で、信頼性に富んだ超音波モータを得ることにある。
そこで、上記課題を解決する為に本発明の超音波モータは、一端にコイル状のステータを備えたワイヤーと、ワイヤーの他端に設けられた振動発生装置と、ステータの外径よりも小さい内径を有する移動体と、を有し、ステータは径方向に小さくなるように弾性変形した状態で移動体の内径部に係着させる。
これによれば、移動体とステータの間には圧接力が働くから超音波モータの出力トルクは大きくなる。
ここで移動体の端部にはステータの外周の径よりも大きい径を有するテーパ部を設ける。これにより移動体にステータを組み込み易くなる。
本発明の超音波モータの別の構成としては、一端にコイル状のステータを備えたワイヤーと、ワイヤーの他端に設けられた振動発生装置と、ステータの内径よりも大きい外径を有する移動体と、を有し、ステータは径が大きくなるように弾性変形した状態で移動体の外径部に係着させる。
これによれば、移動体とステータの間には圧接力が働くから超音波モータの出力トルクは大きくなる。
ここで、移動体の端部にはステータの内周の径よりも小さい径を有するテーパ部を設ける。これによりステータに移動体を組み込み易くなる。
そして、振動発生装置はワイヤーの他端から前記ステータの方向に向けて縦振動を与える振動発生装置とする。これによれば大きな振動エネルギをステータに入力できるから超音波モータの出力は大きくなる。
また、一端にコイル状のステータを備えたワイヤーと、ワイヤーの他端に設けられた振動発生装置と、ステータに接する移動体と、を有し、ステータのコイルの一周あたりの長さはステータに発生する振動波の波長の倍数に等しくする。そして、移動体にはステータと接触する凸部を設ける。そして、この凸部の数はステータのコイルを形成するワイヤー一周内に生じる振動波の波数に等しくする。
これによれば、ステータと移動体の接触は安定するため超音波モータの出力は向上するとともに、超音波モータ個々のばらつきを小さく出来る。
そして、これらの超音波モータを組立てる方法としては、移動体の回転中心軸とステータをなすコイルの中心軸との角度を傾かせる第一の工程と、第一の工程に続いて移動体の先端内周部にステータを挿入する第二の工程と、第の工程に続いて移動体の回転中心軸とコイルの中心軸とを合わせる第三の工程と、第三の工程に続いてステータ全体を移動体の内周部に収める第四の工程と、を有する超音波モータの組み立て方法とする。
もしくは、移動体の回転中心軸線とステータをなすコイルの中心軸線との角度を傾かせて移動体とステータを配置する第一の工程と、第一の工程に続いて移動体の先端をステータの内周部に挿入する第二の工程と、第の工程に続いて移動体の回転中心軸とコイルの中心軸とを合わせる第三の工程と、第三の工程に続いて移動体をステータ内に収める第四の工程と、を有する超音波モータの組み立て方法とする。
更には移動体を回転させながらステータの内周部もしくは外周部に係着する超音波モータの組み立て方法とする。
これらによれば、ステータと移動体の係着が容易にできるため、超音波モータの小型化並びにコストの低下が実現できる。
そして、これらの超音波モータを備えたカテーテルとする。
これによれば、人体への影響が小さなカテーテルを実現することが出来る。
本発明によれば、極めて小型で高出力な超音波モータを簡単な構造で得ることができるとともに超音波モータ個々の性能ばらつきを小さくすることができる。また、様々な使用環境において超音波モータの性能安定性を向上させることが出来る。これらにより、極めて小型で高い信頼性を要求される電子機器への応用が可能になる。
以下、図面を基にして本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1、2を基にして本発明の実施の形態1の超音波モータ100の構造、駆動原理について説明する。本発明の超音波モータ100は、コイル形状のステータ1aを一端に備えたワイヤー1と、ワイヤー1の他端に設けられた振動源となる振動発生装置6と、ステータ1aの外周に配置された略円筒形状の移動体2と、移動体2の回転を案内する案内部材4と、案内部材4の端部に設けられた移動規制部材5と、移動体2の回転出力を取り出す出力部材3と、から構成されている。
振動発生装置6からワイヤー1に振動波が入力されると、振動波はコイル形状のステータ1aに伝送される。振動波の伝達によってステータ1aの表面は楕円運動する。楕円運動の方向は振動波の進行方向と逆方向であるため、この方向に移動体2は回転する。移動体2の外周には周方向全周に渡って突起2aが設けられており、案内部材4の内周で回転可能に案内されている。移動体2の先端には出力部材3が固定され移動体2と一体的に回転する。移動体2の回転中心軸方向の移動は案内部材4の一端に設けられた規制部4aと案内部材4の他端に固定された移動規制部材5の凸部5aによって行われる。
ステータ1aの表面に楕円運動を発生することが可能であれば振動発生装置6の形態に制限を与えるものではないが、大出力が出力可能なランジュバン型振動子により励振される縦振動を用いるのが良い。
図1(b)はランジュバン型振動子300を振動発生装置6として用いた際の配置方法を示した図である。ランジュバン型振動子300(ホーン20a)の先端にワイヤー1を溶接等により固定し、ワイヤー1の長手方向、すなわちステータ1aの方向に縦振動を伝達する構造としている。ランジュバン型振動子300は二枚の円板型圧電素子21、22を挟んで配置されたジュラルミン等の金属製の振動体20を構成する円筒ブロック20b、20cと円筒ブロック20bに図示しないボルトあるいは溶接等により固定されたホーン20aとで構成されている。ホーン20aは先端(ワイヤー1との接合部)が細くなっており、振動を拡大する役割を果たしている。圧電素子21、22は円筒ブロック20b、20cの間に配置され、円筒ブロック20b、20cを図示しないボルトで締結することにより圧縮力が掛かった状態で固定されている。圧電素子21、22の表裏には図示しない電極が全面に設けられており、この電極とはリード線23、24、25により外部と導通がとられている。圧電素子21、22の分極は厚み方向になされており、分極方向が互いに逆になるように配置される。リード線23を接地し、リード線24、25にランジュバン型振動子300の共振周波数の交流信号を印加することにより振動体20には縦振動が励振される。ワイヤー1を伝播する縦振動はステータ1aに入射されるとステータ1a(コイル)を構成するワイヤーのカーブの存在によりにより屈曲振動波を引き起こし、これが楕円運動を発生させる。この様にワイヤー1に縦振動を伝達することによりワイヤー1が他の部材と接触した際に振動は減衰しにくくワイヤーが長くなっても振動発生装置6からステータ1aまで効率良く振動波を伝達できる。因みに屈曲振動をワイヤー-1に与えた場合にはワイヤーが他の部材に接触すると振動は減衰し易い。
ところで、ステータ1aと移動体2の間には圧接力が働き、これにより両者の間に大きな摩擦力が得られる構造となっており、この仕組みについて説明する。図2は組み立て前の移動体2とステータ1aを示した図である。移動体2の内径部2dの径D1はステータ1aの外形D3より小さい。しかしながらステータ1aを径方向に小さくなるように弾性変形させた状態で移動体2の内径部2dに収めることでステータ2は径方向に広がろうとする。これによりステータ1aと移動体2の間には圧接力が働くこととなる。またステータ1aを移動体2の内径部2dに収納しやすくする工夫として、ステータ2の端部にはステータ1aの外形D3よりも大きな径(D2)のテーパ部が設けられている。このテーパ部2bからステータ1aを挿入することによりステータ1aの径は縮められ、移動体2の内径部2dに収まる。
このような構造とすることで、加圧部材を有さなくともステータ1aと移動体2は圧接するから両者の間には大きな摩擦力が働くこととなり、超音波モータ100の出力トルクは大きくなる。また、移動体2とステータ1aは常に圧接しているため超音波モータ100の回転特性は安定する。更には水中等、液体に曝された環境下においても移動体2とステータ1aの摩擦力は確保され、安定に駆動される。
(実施の形態2)
本発明の超音波モータの第二の例を、図3,4を基にして説明する。尚、ここでは実施の形態1で示した超音波モータ100との相違点を中心に説明する。そのため、超音波モータを構成する主要な要素であるステータと移動体に絞って超音波モータ100との違いを説明する。
超音波モータ100においては移動体2の内径部2dにステータ1aが配置されていたが、実施の形態2の超音波モータにおいては移動体8の外周部8bの周囲にステータ7aが配置されている。実施の形態2の超音波モータにおいても超音波モータ100と同様に、ステータ7aと移動体8の間には圧接力が働き、これにより両者の間に大きな摩擦力が得られる構造となっており、この仕組みについて説明する。図4は組み立て前の移動体8とステータ7aを示した図である。移動体8の外径部8bの径D5はステータ7aの外形D6よりも大きい。ステータ7aを径が大きくなるように弾性変形させた状態で移動体8をステータ7aの内径部に挿入する。ステータ7aは径方向に縮まろうとするからステータ7aと移動体8の間には圧接力が働くこととなる。この際、移動体8をステータ7aの内径部に収納しやすくする工夫として、移動体8の端部にはステータ7aの外形D6よりも小さな径(D4)のテーパ部8aが設けられている。このテーパ部8aからステータ7aを挿入することによりステータ7aの径は広げられ、ステータ7aの内径部に収まる。
次に移動体8の改善例(移動体9)を図5を基に説明する。図5(a)は停止状態での移動体9とステータ10の関係を移動体9の径方向断面から見た図であり、図5(b)は駆動時の移動体9とステータ10の接触状態を移動体9の径方向断面から見た図である。移動体9の周方向には等間隔で凸部9aが三箇所に設けられている。各凸部9aの周方向長さは隣合う凸部9aの間の周方向間隔(ステータ10と接しない部分)よりも短く設定されている。また、移動体9に設けられた凸部9aの数はステータ10のコイルを形成するワイヤー一周内に生じる振動波の波数に等しくなるように設定されている。振動波によりステータ10表面に生じる楕円運動の大きさ、方向はステータの周方向位置により異なるが、この様な移動体9の構造とすることで振幅が最も大きく、その変位の方向が同じ場所でのみ移動体9とステータ10を接触させることが可能となる。従って超音波モータの回転出力は向上するとともに、回転数、出力トルクは安定する。
特に、ステータ10のコイルの一周の長さをステータ10に発生する振動波の波長の倍数に等しくすることで、移動体9の凸部は移動体9の周方向位置においては回転軸方向の位置によらず同じとすることが出来るから、移動体9の加工は容易となり小型化が可能となる。
しかしながら、このようにステータ10のコイルの一周の長さをステータ10に発生する振動波の波長の倍数に等しくすることが出来ない場合には、凸部9aの周方向位置を移動体9の回転中心軸方向によって変える(凸部9aを螺旋状に設ける)ことにより、移動体9とステータ10には同様の接触状態が得られる。
ところで、図5においては移動体9がステータ10の内周部に収められるタイプについて説明したが、移動体の内周部にステータが収められるタイプの超音波モータの場合には移動体の内径部に凸部を設ければ良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の超音波モータの組み立て方法について図6、7を基にして説明する。先ず、移動体11の内径部11aにステータ1aを配置するタイプの超音波モータの組み立て方法について説明する。第一の工程(図6(a))では移動体11の回転中心軸L1とステータ1aをなすコイルの中心軸L2との角度を傾かせて移動体11とステータ1aを配置する。そして第一の工程に続いて第二の工程(図6(b))では移動体11の内周部11aの先端にステータ1aの先端を挿入する。そして第三の工程(図6(c))では移動体11の回転中心軸L1とステータ1a中心軸L2とを合わせることで、ステータ1aの先端全体が移動体11の内周部11aに収められる。第三の工程に続いて第四の工程(図6(d))ではステータ1a全体が移動体11の内周部11aに収められるようにステータ1aを矢印Pの方向に押し込む。この際、ステータ1aを矢印Rの方向に回転させながら押し込むことによりステータ1aはスムーズに移動体11の内径部11aに入って行く。このステータ1aを動かす矢印Pの方向の速度と矢印Rの方向の速度の比はステータ1aをなすコイルの形状(ワイヤーの軌道)に合わせるのが好ましい。
図7は移動体12の周囲(外側)にステータ7aが配置されるタイプの超音波モータの組み立て方法を示した図である。第一の工程(図7(a))では移動体12の回転中心軸L4とステータ7aをなすコイルの中心軸L3との角度を傾かせて移動体12とステータ7aを配置する。そして第一の工程に続いて第二の工程(図7(b))ではステータ7aの内周部7の先端にステータ12の先端を挿入する。そして第三の工程(図7(c))では移動体12の回転中心軸L4をステータ7a中心軸L3に合わせることで、移動体12の先端全体がステータ7aの内周部に収められる。第三の工程に続いて第四の工程(図7(d))では移動体12全体がステータ7aの内周部に収められるように移動体12を矢印Pの方向に押し込む。この際、ステータ7aに、移動体12を矢印Rの方向に回転させながら押し込むことによりスムーズに入って行く。
(実施の形態4)
次に本発明の超音波モータを用いた電子機器であるカテーテルの代表として超音波内視鏡200について図8を基に説明する。図8はカテーテルの断面を示した図である。カテーテル200はステータ1aとその外周部に配置された移動体11と、移動体11の回転を案内する案内部材18と、案内部材18並びにステータ1aの内側に配置された振動子を固定するとともに、移動体11の回転軸方向の移動を規制する移動規制部材19と、振動子14に外部から電気信号を入力するとともに振動子14から出力される電気信号を得るためのリード線15と、移動体11の先端に固定された反射鏡16と、これらの部品全体を覆うカバー17から構成されている。
圧電素子で構成される振動子14から超音波が放射される(矢印R1)と反射鏡16で反射され、矢印R2の方向に変えられて放射され血管の内壁に当たる。更に内壁で反射された超音波(R3)はミラーに再び入射、反射された後、振動子14に入射される(R4)。この動作を移動体11に固定されている反射鏡16を回転させながら行い、振動子14の出力信号を解析することにより血管内壁全周の情報を得ることが出来る。ケース17の中は血管内の音響インピーダンスと近い液体が充填されているが、このような環境下であっても本発明の超音波モータは安定に動作する。
また、本発明の超音波モータは、ステータへのエネルギをリード線による電力の供給によるのではなく、超音波振動をワイヤーを通して行う方法を採っている。従って、振動源を体外に設ければ電力による温度上昇による体内への影響もなく、また体内に電流が流れるという心配は勿論ないため安心して体内で使用することが出来る。
本発明の超音波モータはステータへのエネルギの供給を電力ではなく超音波振動そのものを入力することで行うとともに、離れた場所からのエネルギ供給が可能であるから、人体の血管等に挿入されるカテーテル等へも適用可能である。また構造が簡単で小型化が容易であることから他の小型な電子機器の駆動源に適用可能である。
本発明の実施の形態1の超音波モータの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1の超音波モータにおける移動体とステータの関係を示す 図である。 本発明の実施の形態2の超音波モータの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2の超音波モータにおける移動体とステータの関係を示す 図である。 本発明の実施の形態2の移動体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3の超音波モータの組み立て方法を示す図である。 本発明の実施の形態3の超音波モータの別な組み立て方法を示す図である。 本発明の実施の形態4の超音波モータを用いたカテーテルの構造を示す図であ る。
符号の説明
1 ワイヤー
1a、10 ステータ
2、8、9、11 移動体
6 振動発生装置
4、18 案内部材
5、19 移動規制部材

Claims (12)

  1. 一端にコイル状のステータを備えたワイヤーと、
    前記ワイヤーの他端に設けられた振動発生装置と、
    前記ステータの外径よりも小さい内径を有する移動体と、
    を有し、前記ステータは径方向に小さくなるように弾性変形した状態で前記移動体の内径部に係着されていることを特徴とする超音波モータ。
  2. 一端にコイル状のステータを備えたワイヤーと、
    前記ワイヤーの他端に設けられた振動発生装置と、
    前記ステータの内径よりも大きい外径を有する移動体と、
    を有し、前記ステータは径が大きくなるように弾性変形した状態で前記移動体の外径部に係着されていることを特徴とする超音波モータ。
  3. 前記移動体の端部には前記ステータの外周の径よりも大きい径を有するテーパ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の超音波モータ。
  4. 前記移動体の端部には前記ステータの内周の径よりも小さい径を有するテーパ部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の超音波モータ。
  5. 前記振動発生装置は前記ワイヤーの他端から前記ステータの方向に向けて縦振動を与える振動発生装置であることを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の超音波モータ。
  6. 一端にコイル状のステータを備えたワイヤーと、
    前記ワイヤーの他端に設けられた振動発生装置と、
    前記ステータに接する移動体と、
    を有し、前記ステータのコイルの一周あたりの長さは前記ステータに発生する振動波の波長の倍数に等しいことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の超音波モータ。
  7. 前記移動体は前記ステータと接触する凸部を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の超音波モータ。
  8. 前記ステータのコイルを形成するワイヤー一周内に生じる振動波の波数に等しい数の凸部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の超音波モータ。
  9. 前記移動体の回転中心軸と前記ステータをなすコイルの中心軸との角度を傾かせる第一の工程と、前記第一の工程に続いて前記移動体の先端内周部に前記ステータを挿入する第二の工程と、前記第の工程に続いて前記移動体の回転中心軸と前記コイルの中心軸とを合わせる第三の工程と、前記第三の工程に続いて前記ステータ全体を前記移動体の内周部に収める第四の工程と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の超音波モータの組み立て方法。
  10. 前記移動体の回転中心軸線と前記ステータをなすコイルの中心軸線との角度を傾かせて前記移動体と前記ステータを配置する第一の工程と、前記第一の工程に続いて前記移動体の先端を前記ステータの内周部に挿入する第二の工程と、前記第の工程に続いて前記移動体の回転中心軸と前記コイルの中心軸とを合わせる第三の工程と、前記第三の工程に続いて前記移動体を前記ステータ内に収める第四の工程と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の超音波モータの組み立て方法。
  11. 前記移動体を回転させながら前記ステータの内周部もしくは外周部に係着することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載の超音波モータの組み立て方法。
  12. 請求項1乃至8の何れか一つに記載の超音波モータを備えたカテーテル。
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