JP4984559B2 - 電力変換装置及び電力変換装置一体モータ - Google Patents

電力変換装置及び電力変換装置一体モータ Download PDF

Info

Publication number
JP4984559B2
JP4984559B2 JP2006031331A JP2006031331A JP4984559B2 JP 4984559 B2 JP4984559 B2 JP 4984559B2 JP 2006031331 A JP2006031331 A JP 2006031331A JP 2006031331 A JP2006031331 A JP 2006031331A JP 4984559 B2 JP4984559 B2 JP 4984559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
switching element
motor
terminal
power converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006031331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007215299A (ja
Inventor
幸雄 水越
祐樹 中島
知也 今津
昭一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2006031331A priority Critical patent/JP4984559B2/ja
Publication of JP2007215299A publication Critical patent/JP2007215299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4984559B2 publication Critical patent/JP4984559B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

この発明は、電力変換装置及び電力変換装置一体モータに関し、特に、駆動装置の内部に実装された電力変換装置及び電力変換装置一体モータに関する。
従来、直流電源から得られる直流電力を交流電力に変換する電力変換装置が知られている。このような電力変換装置を備えたものとして、「駆動装置」(特許文献1参照)がある。
この駆動装置は、電力変換装置により変換した交流電力を用いて電動機を動作させることによって駆動力を得ており、モータと、電力変換装置であるインバータ回路とを備えている。インバータ回路は、スイッチング素子、平滑用コンデンサ及びスイッチング制御回路から構成されている。平滑用コンデンサは、環状に形成されており、この環状に形成された平滑用コンデンサがモータの回転軸に外挿され、モータの筐体内のデッドスペースに収容されている。
つまり、環状のコンデンサとスイッチング素子とをモータの筐体内に収容して、駆動装置の小型化を図っており、スイッチング素子とコンデンサの接続やスイッチング素子とコイルの接続は一箇所のみである(分散型インバータではない)。
ここで、従来のコンデンサの構造について説明する。
図6は、従来の汎用フィルムコンデンサの構造の一例を示し、(a)は本体展開図、(b)は部分断面図である。図7は、従来の汎用Al電解コンデンサの構造の一例を示し、(a)は本体斜視図、(b)は縦断面図である。図6に示すように、汎用フィルムコンデンサ1は、表面に金属蒸着膜からなる蒸着部2a及び表面の一辺部側にマージン部(非蒸着部)mを有するフィルム状の誘電体2bを、マージン部mが同一側にならないように重ねて巻き取り((a)参照)、中心部から周辺部にかけて蒸着部2aと誘電体2bが交互に層状に積み重ねられた円柱状の本体を形成している((b)参照)。蒸着部2aと誘電体2bの両積層端部には、メタリコン金属からなる電極1a,1aが形成されており、両電極1a,1aからは、リード線3が取り出されている。
図7に示すように、汎用Al(アルミニウム)電解コンデンサ4は、電解紙5aを挟んで陽極アルミ箔5bと陰極アルミ箔5cを重ねて巻き取り、中心部から周辺部にかけ電解紙5aを介して陽極アルミ箔5bと陰極アルミ箔5cが交互に層状に積み重ねられた円柱状の本体を形成している((a)参照)。陽極アルミ箔5bと陰極アルミ箔5cの積層端部の一方には、それぞれの電極のリード線(端子)6が取り出されており、積層体からなる素子全体をアルミケース4a及びスリーブ4bで覆うと共に、リード線6のアルミリード6aを封口ゴム4cで封止したアルミケース4aの一端からリード線6を突出させている。
このような従来のコンデンサの接続例を以下に示す。
図8は、従来のフィルムコンデンサの接続例を示す説明図であり、図9は、従来のAl電解コンデンサの接続例を示す説明図である。図8に示すように、従来の汎用フィルムコンデンサ1をスイッチング素子7に接続する場合、汎用フィルムコンデンサ1の外部端子1bに取り付けネジ8を介して外部導体配線9aの一端を接続し、外部導体配線9aの他端を取り付けネジ8を介してスイッチング素子7に接続する。
図9に示すように、従来のAl電解コンデンサ4をスイッチング素子7に接続する場合、Al電解コンデンサ4の接続端子4dに取り付けネジ8を介して外部導体配線9aの一端を接続し、外部導体配線9aの他端を取り付けネジ8を介してスイッチング素子7に接続する。
特開2003−274599号公報
しかしながら、上述した従来の「駆動装置」(特許文献1参照)において、インバータ回路を構成するスイッチング素子は、一箇所に偏って配置されているため、コンデンサの外周には無駄な空間が多く、この無駄な空間を無くすことにより、本来の意味での駆動装置の小型化を図ることが可能である。また、スイッチング素子は、モータ筐体の蓋側に固定されているため、後工程となるコンデンサ電極との接続やモータコイル線との接続は作業すること自体が困難であった。
この発明の目的は、インバータ回路の構成部品の適切な配置及び接続を行うことにより小型化及び製造性の向上を図ることができる電力変換装置及び電力変換装置一体モータを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る電力変換装置は、円周方向に沿って分散配置され、端子を露出させた複数のスイッチング素子と、円環状に形成され、前記各スイッチング素子に対応して配置され前記各スイッチング素子の端子に接続される複数の端子を露出させたコンデンサとを有し、コンデンサに、DC電源接続用の防水型コネクタを取り付けた。また、電力変換装置一体モータは、この発明に係る電力変換装置を、モータ筐体内部の回転子の回転軸方向エンド部に配置している。
この発明によれば、複数のスイッチング素子が、円周方向に沿って分散配置されて端子を露出させており、コンデンサは、円環状に形成されて、複数のスイッチング素子に対応して配置され複数のスイッチング素子のそれぞれの端子に接続される複数の端子を露出させており、スイッチング素子の端子とコンデンサの端子との端子同士を対向させて直接接続している。これにより、インバータ回路の構成部品の適切な配置及び接続を行うことにより小型化及び製造性の向上を図ることができる。
また、上記電力変換装置により、この発明に係る電力変換装置一体モータを実現することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子の平面説明図、(c)は(a)のC−C断面から見たコンデンサの平面説明図である。
図1に示すように、電力変換装置(インバータ)10は、スイッチング素子11と、スイッチング素子11に供給される直流電力の平滑化を行うコンデンサ12とを有しており、モータ13の脇に実装されている。モータ13は、円筒状のモータケース14と、モータケース14の両開口を塞ぐ第1モータ蓋15a及び第2モータ蓋15bとにより、外装となるモータ筐体を形成している((a)参照)。
第1モータ蓋15aが取り付けられる、モータケース14の一方の開口には、内向きフランジ14aが形成されており、内向きフランジ14aの外表面にスイッチング素子11が設置されている((a)参照)。スイッチング素子11は、内向きフランジ14aの外表面上に複数個に分散して円周に沿って配置されており、各々が、モータ13のコイル16と直に接続されている((b)参照)。スイッチング素子11のON/OFF動作は、スイッチング制御回路(図示しない)により制御される。
第1モータ蓋15aの内側面には、スイッチング素子11に対向配置されてコンデンサ12が固着されている((a)参照)。コンデンサ12は、各スイッチング素子11を覆うように円環ディスク状に構成されており、その一方の面(ディスク平面)から、スイッチング素子11の電極、即ち、直流(DC)電源のP極とN極の位置に合わせた2個の電極端子17a,17bがバネ性を有して突出している((c)参照)。
このコンデンサ12は、各スイッチング素子11に圧接するようにバネ性を備えた電極端子19a,19bを有すると共に、第1モータ蓋15a取り付け固定された、DC電源接続用の防水型のDCコネクタ18を備えている。第1モータ蓋15aをモータケース14に取り付けることにより、コンデンサ12の電極、即ち、直流電源のP極とN極の位置に合わせた2個の電極端子19a,19bと、スイッチング素子11の電極、即ち、2個の電極端子17a,17bとが位置決めされる。
この位置決めと同時に、コンデンサ12の電極端子突出面(スイッチング素子圧接面、(c)参照)がスイッチング素子11に接近対向し、電極端子19aと電極端子17a、電極端子19bと電極端子17bがそれぞれ圧接状態になる。両電極端子が圧接状態になることにより、コンデンサ12の電極とスイッチング素子11の電極の間が電気的に接続される((a)参照)。
つまり、電力変換装置10は、円周方向に沿って分散配置され、電極端子17a,17bを露出させた複数のスイッチング素子11と、円環状に形成され、各スイッチング素子11に対応して配置され各スイッチング素子11の電極端子17a,17bに接続される複数の電極端子19a,19bを露出させたコンデンサ12とを有しており、各スイッチング素子11は、コンデンサ12と中心点を同一とする円周に沿って分散配置されている。
モータ13の組み立ては、次の手順で行われる。先ず、モータケース14にステータ20を嵌め込む。その後、内向きフランジ14aの外表面にスイッチング素子11を固定し、モータ13の各コイル16と各スイッチング素子11を接続する。次に、第1モータ蓋15aの内側面にコンデンサ12を取り付ける。その後、モータケース14にロータ21を組み込み、モータケース14の両開口に第1モータ蓋15a及び第2モータ蓋15bを取り付け固定する((a)参照)。
従って、電力変換装置10は、モータ筐体内部のロータ(回転子)21の回転軸方向端部(エンド部)に配置されており、モータ13は、電力変換装置一体型モータとなる。
このように、上記構成を有するモータ13は、部品点数が少ないので、容易に組み立てることができる。また、コンデンサ12の端子が直接スイッチング素子11に接続されるため、低インダクタンス化できると共に、分散配置された各々のスイッチング素子11に等距離で接続することが可能になるため、電流バランスが良い。更に、コンデンサ12は、第1モータ蓋15aに固定されるので放熱性にも優れる。加えて、スイッチング素子11を分散配置し、コンデンサ12を円環ディスク状に構成することで、モータ13の側方空間を有効に活用することができるため、電力変換装置(インバータ)10の小型化、更にはモータ13全体の小型化を図ることができる。
(第2実施の形態)
図2は、この発明の第2実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子とコンデンサの配置状態の平面説明図である。図2に示すように、電力変換装置(インバータ)25は、コンデンサとスイッチング素子の電極間が、端子同士の圧接によるのではなく、端子同士をワイヤボンディングで接続することにより、電気的に接続されている。その他の構成及び作用は、電力変換装置10と同様である。
電力変換装置25は、第1モータ蓋15aの内側面にスイッチング素子11に対向して配置されたコンデンサ12(図1参照)に代えて、モータケース14の内向きフランジ14aの内側開口部に、即ち、スイッチング素子11の内周側に位置して、モータケース14に固定配置されたコンデンサ26を有している。
コンデンサ26は、コンデンサ12と同様に、円環ディスク状に構成されていると共に、2個の電極端子19a,19bが突出しており、外周面に、各スイッチング素子11に接続される各コイル16の配線空間を設けた、ロータ回転軸方向に沿う段差構造((a),(b)参照)を有している。
このコンデンサ26の2個の電極端子19a,19bと、スイッチング素子11の2個の電極端子17a,17bの間、即ち、コンデンサ26とスイッチング素子11の対応する各電極間は、ボンディングワイヤ27を用いて電気的に接続されている。ボンディングワイヤ27を用いることにより、電力変換装置10(図1参照)におけるような厳密な位置決め(電極接続)精度が不要となり、製造公差が緩和され、低コスト化と共に製造性の向上を図ることができる。これは、スイッチング素子11が比較的小さな構造体でベアチップ等を使用する場合に、特に有効な接続方法である。
(第3実施の形態)
図3は、この発明の第3実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子とコンデンサの配置状態の平面説明図である。図3に示すように、電力変換装置(インバータ)30は、コンデンサとスイッチング素子の電極間が、端子同士の圧接によるのではなく、端子同士をネジ止めで接続することにより、電気的に接続されている。その他の構成及び作用は、電力変換装置10と同様である。
電力変換装置30は、電力変換装置25(図2参照)と同様に、各スイッチング素子31が円周に沿って配置され、モータ13のコイル16と直に接続される((b)参照)と共に、コンデンサ32がスイッチング素子31の内周側に位置して、絶縁部材33によりモータ蓋15aと絶縁され、モータケース14に固定されている((a)参照)。
スイッチング素子31は、表面が横長矩形状を有しており、ネジ34を螺着するためのネジ穴(図示しない)が、コンデンサ32に向かって横並びに3箇所開けられている((b)参照)。
コンデンサ32は、ロータ回転軸方向の両側各端面からスイッチング素子31に向けて突設された、直流(DC)電源のP極とN極に対応する2個の電極端子35b,35aを有している。この例では、コンデンサ32のモータ蓋15a側の端面をDC電源のP極とし、コイル16側の端面をDC電源のN極としている(P極とN極の端面は反対でも良い)。P極からの電極端子35bとN極からの電極端子35aは、スイッチング素子31の接続位置までそれぞれ等距離となるように、コンデンサ32の厚さ方向略中心位置で折り曲げられて、接続位置であるスイッチング素子31の表面に配置されている((a)参照)。
つまり、コンデンサ32は、コンデンサ32の電極端子35a,35bがコンデンサ32の厚さ方向略中心位置で折り曲げられ各スイッチング素子31に最短で接続できる位置に、配置されている。
コンデンサ32の2個の電極端子35a,35bの先端部には、貫通孔(図示しない)が開けられており、この貫通孔にネジ34を通してスイッチング素子31のネジ穴に直接ネジ止めすることにより、電極端子35a,35bはスイッチング素子31に固定される。これにより、コンデンサ32とスイッチング素子31の対応する各電極間は、ネジ34を用いて電気的に接続される。この接続方法は、スイッチング素子31が、比較的大きな構造体からなり端子台を備えているパワーモジュール等において、特に有効である。
また、スイッチング素子31には、電極端子35a,35bに並んで、コイル16に接続された金属板等の導電部材16aが、電極端子35a,35bと同様にネジ34を用いて電気的に接続されている。
図4は、この発明の第4実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子とコンデンサの配置状態の平面説明図である。図4に示すように、電力変換装置(インバータ)40は、コンデンサ32のロータ回転軸方向一側端面に、電気接続用の電極端子35bに加え、ケース蓋15aにバネ接触する複数の放熱板41を備えている。その他の構成及び作用は、電力変換装置30と同様である。
放熱板41は、例えば、長板状の放熱用端子をその略中央部でバネ状に屈曲させてモータ蓋15aとバネ接触するように形成している。放熱板41がモータ蓋15aと接触することで、コンデンサ32の発熱を、放熱板41を介してモータ蓋15aに伝え放熱することができる。なお、モータ蓋15aの放熱板41が接触する部位には、絶縁部材42を配置して絶縁処理を施している。
上述した、この発明に係る電力変換装置におけるコンデンサの接続方法について、従来のコンデンサの接続例と比較して説明する。
図5は、この発明に係るコンデンサの接続方法を複数の導体配線の一部を拡大して示し、(a)はフィルムコンデンサの場合の説明図、(b)はアルミ電解コンデンサの場合の説明図である。
図5(a)に示すように、フィルムコンデンサ45の場合、縦軸方向両端面に形成されるメタリコン層46は、円環ディスク状に形成されており、導体配線47は、そこから直接放射状に複数取り出される。コンデンサから導体出しした導体配線47は、取り付けネジ48により、スイッチング素子11(31)に接続固定される。アノード側も同様である。
図5(b)に示すように、アルミ電解コンデンサ49の場合、巻回されたカソード及びアノード(軸方向から見ると円環ディスク状を呈する)から、即ち、フィルムコンデンサ45の内部で誘電体を挟む電極膜から直接、放射状に導体配線47が取り出されている。コンデンサから導体出しした導体配線47は、取り付けネジ48により、スイッチング素子11(31)に接続固定される。
以上のように、円環ディスク状のカソード(Cathode)(アノード(Anode))から直接、放射状に導体配線47を取り出すことで、同じく円周上に配置されたスイッチング素子11(31)との距離を略等しくすることができる。
これに対し、従来のコンデンサの接続に際しては、外部端子1b(4d)からスイッチング素子7に向かって複数の外部導体配線9aが分岐され、若しくは、外部導体配線9a自体が全てのスイッチング素子7に接続されており、いずれにせよ、一つの端子から複数の素子に分岐することになる。
このような、コンデンサからの導体出しによる接続においては、電極と接続端子の間の内部接続配線が無いので内部接続インダクタンスは発生せず、導体配線47に生ずる外部接続インダクタンス(フィルムコンデンサ45の場合は約20nH、アルミ電解コンデンサ49の場合は約30nH)のみとなる。
一方、従来の汎用フィルムコンデンサ1をスイッチング素子7に接続する場合(図8参照)、メタリコン金属からなる電極1aと接続端子1bの間の内部接続配線9bに生ずる内部接続インダクタンスは約20nHとなり、外部導体配線9aに生ずる外部接続インダクタンスは約20nHとなる。また、従来のAl電解コンデンサ4をスイッチング素子7に接続する場合、Al電解コンデンサ4の電極と接続端子1cの間の内部接続配線9bに生ずる内部接続インダクタンスは約40nHとなり、外部導体配線9aに生ずる外部接続インダクタンスは約20nHとなる。この従来のAl電解コンデンサの接続に際しても、配線自体は、従来のフィルムコンデンサの場合と同様である。
この結果、従来のフィルムコンデンサの接続の場合、内部接続インダクタンスと外部接続インダクタンスで合計約40nHとなり、従来のAl電解コンデンサの接続の場合、内部接続インダクタンスと外部接続インダクタンスで合計約60nHとなる。
これに対し、この発明に係るコンデンサの接続方法にあっては、フィルムコンデンサ45の場合、外部接続インダクタンスの約20nHのみとなり、アルミ電解コンデンサ48の場合、外部接続インダクタンスの約30nHのみとなるので、従来のコンデンサの接続方法と比べて、インダクタンスが略半減する。
上述したように、この発明に係る電力変換装置は、スイッチング素子を分散して配置し、中空部にコンデンサを配置することにより、モータの脇の空間を有効活用することができ、装置全体の小型化を図ることができる。また、スイッチング素子を円周上に配置することにより、ディスク状のコンデンサに近接でき、分散して配置された各々のスイッチング素子に等距離、且つ、直近で電気的に接続することができるので、電流バランスが良く低インダクタンス化を図ることができる。
また、アルミ電解コンデンサの内部の電極膜からの端子を直接スイッチング素子に接続することにより、また、フィルムコンデンサのメタリコン層から端子を引き出し、直接スイッチング素子に接続することにより、バスバ等の外部接続導体が不要となり、部品点数の削減(低コスト)及び製造性の向上を図ることができる。更に、コンデンサの内部からスイッチング素子までの低インダクタンス化を図ることができる。
また、コンデンサのP極からスイッチング素子までの距離と、コンデンサのN極からスイッチング素子までの距離を互いに等しくして、コンデンサの両極からスイッチング素子までを最短の位置で接続することにより、電流バランスが良くなると共に低インダクタンス化を図ることができる。また、コンデンサに防水用コネクタを備えることで、モータの蓋に簡単に取り付けられ、防水用コネクタとコンデンサの間を接続させるバスバ等の仲介部材を使用する必要がないので、部品点数の削減(低コスト)及び製造性の向上を図ることができる。
また、コンデンサに、電気接続用の端子の他に放熱用の端子を備え、モータ筐体側に絶縁を施して接触させることにより、コンデンサの熱を放熱用の端子を介してモータ筐体に放熱させることができる。また、コンデンサからの電気接続用の端子や放熱用の端子がバネ性を有し、電気接続用の端子はスイッチング素子に圧接し、放熱用の端子はモータの筐体に圧接することで、バスバ等の仲介部材を使用する必要がないので、部品点数の削減(低コスト)及び製造性の向上を図ることができる。
このように、この発明によれば、複数のスイッチング素子が、円周方向に沿って分散配置されて端子を露出させており、コンデンサは、円環状に形成されて、各スイッチング素子に対応して配置され各スイッチング素子の端子に接続される複数の端子を露出させているので、インバータ回路の構成部品の適切な配置及び接続を行うことにより小型化及び製造性の向上を図ることができる。
また、上記電力変換装置により、この発明に係る電力変換装置一体モータを実現することができる。
この発明の第1実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子の平面説明図、(c)は(a)のC−C断面から見たコンデンサの平面説明図である。 この発明の第2実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子とコンデンサの配置状態の平面説明図である。 この発明の第3実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子とコンデンサの配置状態の平面説明図である。 この発明の第4実施の形態に係る電力変換装置を実装したモータを示し、(a)は断面説明図、(b)は(a)のB−B断面から見たスイッチング素子とコンデンサの配置状態の平面説明図である。 この発明に係るコンデンサの接続方法を複数の導体配線の一部を拡大して示し、(a)はフィルムコンデンサの場合の説明図、(b)はアルミ電解コンデンサの場合の説明図である。 従来の汎用フィルムコンデンサの構造の一例を示し、(a)は本体展開図、(b)は部分断面図である。 従来の汎用Al電解コンデンサの構造の一例を示し、(a)は本体斜視図、(b)は縦断面図である。 従来のフィルムコンデンサの接続例を示す説明図である。 従来のAl電解コンデンサの接続例を示す説明図である。
符号の説明
10,25,30,40 電力変換装置
11 スイッチング素子
12 コンデンサ
13 モータ
14 モータケース
14a 内向きフランジ
15a 第1モータ蓋
15b 第2モータ蓋
16 コイル
16a 導電部材
17a,17b,19a,19b,35a,35b 電極端子
18 DCコネクタ
20 ステータ
21 ロータ
26,32 コンデンサ
27 ボンディングワイヤ
31 スイッチング素子
33 絶縁部材
34 ネジ
41 放熱板
45 フィルムコンデンサ
46 メタリコン層
47 導体配線
48 取り付けネジ
49 アルミ電解コンデンサ

Claims (9)

  1. 円周方向に沿って分散配置され、端子を露出させた複数のスイッチング素子と、
    円環状に形成され、前記各スイッチング素子に対応して配置され前記各スイッチング素子の端子に接続される複数の端子を露出させたコンデンサと
    を有し、
    前記コンデンサに、DC電源接続用の防水型コネクタを取り付けた電力変換装置。
  2. 前記各スイッチング素子は、前記コンデンサと中心点を同一とする円周に沿って分散配置されている請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記各スイッチング素子の端子と前記コンデンサの各端子は、対向配置されて圧接し、或いはワイヤボンディングにより接続され、或いはネジ固定により接続されている請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記コンデンサの各端子は、前記コンデンサの内部で誘電体を挟む電極膜に接続されている請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記コンデンサの各端子は、前記コンデンサの縦軸方向両端面に形成されるメタリコン層に接続されている請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記コンデンサは、前記コンデンサの各端子が前記コンデンサの厚さ方向略中心位置で折り曲げられ前記各スイッチング素子に最短で接続できる位置に、配置されている請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の電力変換装置を、モータ筐体内部の回転子の回転軸方向エンド部に配置した電力変換装置一体モータ。
  8. 前記コンデンサに、前記モータ筐体に絶縁状態で接触させた放熱用の端子を設けた請求項に記載の電力変換装置一体モータ。
  9. 前記コンデンサの各端子は、前記各スイッチング素子に圧接するように、前記放熱用の端子は、前記モータ筐体に圧接するように、それぞれバネ性を備えている請求項に記載の電力変換装置一体モータ。
JP2006031331A 2006-02-08 2006-02-08 電力変換装置及び電力変換装置一体モータ Expired - Fee Related JP4984559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006031331A JP4984559B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 電力変換装置及び電力変換装置一体モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006031331A JP4984559B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 電力変換装置及び電力変換装置一体モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007215299A JP2007215299A (ja) 2007-08-23
JP4984559B2 true JP4984559B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=38493237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006031331A Expired - Fee Related JP4984559B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 電力変換装置及び電力変換装置一体モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4984559B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5446937B2 (ja) 2009-06-24 2014-03-19 株式会社デンソー 電子回路内蔵型モータ
JP5327646B2 (ja) 2009-06-24 2013-10-30 株式会社デンソー 電子回路内蔵型モータ
JP5624330B2 (ja) 2009-06-24 2014-11-12 株式会社デンソー モータ
JP4957815B2 (ja) 2009-06-24 2012-06-20 株式会社デンソー 半導体モジュール及びそれを用いた電子回路内蔵型モータ
JP5353522B2 (ja) * 2009-07-23 2013-11-27 日産自動車株式会社 電力変換装置
GB2490495B (en) * 2011-04-28 2014-11-12 Sevcon Ltd A modular and stackable motor controller
JP6061916B2 (ja) 2011-04-28 2017-01-18 セブコン リミテッド トルク制御装置、方法、コンピュータプログラム製品、装置、電子装置
JP2014183615A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Denso Corp 回転電機
JP2016019401A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 富士電機株式会社 電力変換装置一体型電動機
JP7202979B2 (ja) 2019-06-13 2023-01-12 株式会社Soken 電力変換装置
CN110350803B (zh) * 2019-07-10 2024-06-14 陕西高科电力电子有限责任公司 一种可以解决多个电力电子器件并联均流问题的主电路结构
CN113782521B (zh) * 2021-08-24 2023-08-15 许继集团有限公司 一种压接式igbt全桥电路阀段

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH046199Y2 (ja) * 1987-06-25 1992-02-20
JPH0684714A (ja) * 1992-08-31 1994-03-25 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサ
JP3373035B2 (ja) * 1994-03-31 2003-02-04 マツダ株式会社 インバータ装置
JP2004023877A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Hitachi Unisia Automotive Ltd インバータ付き電気機械
JP4095465B2 (ja) * 2003-02-21 2008-06-04 三菱電機株式会社 回転電動機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007215299A (ja) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4984559B2 (ja) 電力変換装置及び電力変換装置一体モータ
JP6509359B2 (ja) 一体型電動パワーステアリング装置、及びその製造方法
JP6129286B1 (ja) 電力供給ユニット一体型回転電機
JP6297312B2 (ja) 電動モータおよび電動ポンプ
JP6271968B2 (ja) 電動モータおよび電動ポンプ
WO2015049791A1 (ja) 電子制御装置およびその製造方法、電動パワーステアリング制御装置
JP5084783B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPWO2014188803A1 (ja) 電力変換装置
JP2016059149A (ja) 電力変換装置
JP2017017975A (ja) 電動コンプレッサ
WO2018193589A1 (ja) 電力変換装置用フィルタモジュール
JP6343249B2 (ja) コントローラおよびコントローラの製造方法
JP4946361B2 (ja) 機電一体モータ
JP2014161209A (ja) 電動モータ及び電動ポンプ
JP5418606B2 (ja) ステータおよび回転電機
US11233441B2 (en) Rotating electric machine
JP2005341780A (ja) ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法
WO2017002693A1 (ja) 電動コンプレッサ
JP2019024319A (ja) 電力変換装置
JP2003274599A (ja) 駆動装置
JP2019019808A (ja) 電動圧縮機
JP5227869B2 (ja) 電動機
JP4867549B2 (ja) 電力変換器
JP2020145917A (ja) 電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器
JP7134302B1 (ja) 制御装置一体型回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110803

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120228

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4984559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130213

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees