JP4984231B2 - ズームレンズ、光学機器、および結像方法 - Google Patents

ズームレンズ、光学機器、および結像方法 Download PDF

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Description

本発明は、一眼レフレックスカメラやデジタルカメラ等に適したズームレンズに関する。
従来、一眼レフレックスカメラやデジタルカメラ等に用いられる大口径広角ズームレンズとして、負の屈折力を有するレンズ群が先行する4群ズームレンズや、5群ズームレンズが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。近年、このようなズームレンズに対しては、収差性能だけではなく、光学性能を損なう要因の一つであるゴーストやフレアに関する要求も厳しさを増しており、そのためレンズ面に施される反射防止膜にもより高い性能が要求され、要求に応えるべく多層膜設計技術や多層膜成膜技術も進歩を続けている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2001−174704号公報 特開2001−318314号公報 特開2000−356704号公報
従来から、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを備えたズームレンズにおいては、広角端状態において画角が80度以上を達成しているものの、非点収差やコマ収差を良好に補正するのが大変難しいという問題があった。例えば、特許文献1の開示例では、負の屈折力を有するレンズ群が先行する5群ズームレンズで口径比が2.8程度の大口径であるものの、最大画角が75度程度しかない。また、特許文献2の開示例では、負の屈折力を有するレンズ群が先行する5群ズームレンズで最大画角が100度を超えているものの、変倍比は2.7倍未満と小さく、Fナンバーも4程度しかない。
さらに、このようなズームレンズにおける前玉レンズの光学面からは、ゴーストやフレアとなる反射光が発生しやすいという問題もあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、広画角でありながら高い光学性能を有するとともに、ゴーストやフレアをより低減させたズームレンズ、光学機器、および結像方法を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、第1の発明に係るズームレンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とにより、実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が拡大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が縮小し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が拡大するように構成される。
そして、広角端状態においてそれぞれ、全系の焦点距離をfwとし、前記第5レンズ群の横倍率をβ5とし、前記第4レンズ群の後側主点から光軸方向に計った前記第5レンズ群の前側主点位置をS45wとしたとき、次式
0.6<β5<0.9およびS45w/fw<−0.15
の条件を満足するとともに、前記第1レンズ群における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜が設けられ、前記反射防止膜はウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含むように構成される。
なお、上述の発明において、前記反射防止膜は多層膜であり、前記ウェットプロセスを用いて形成された層は、前記多層膜を構成する層のうち最も表面側の層であることが好ましい。
また、上述の発明において、前記ウェットプロセスを用いて形成された層の屈折率をndとしたとき、次式
nd≦1.30
の条件を満足することが好ましい。
また、第2の発明に係るズームレンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とにより、実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が拡大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が縮小し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が拡大するように構成される。
そして、広角端状態における、全系の焦点距離をfwとし、前記第5レンズ群の横倍率をβ5とし、前記第4レンズ群の後側主点から光軸方向に計った前記第5レンズ群の前側主点位置をS45wとしたとき、次式
0.6<β5<0.9およびS45w/fw<−0.15
の条件を満足するとともに、前記第1レンズ群における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜が設けられ、前記反射防止膜は屈折率が1.30以下となる層を少なくとも1層含むように構成される。
なお、上述の発明において、前記反射防止膜は多層膜であり、前記屈折率が1.30以下となる層は、前記多層膜を構成する層のうち最も表面側の層であることが好ましい。
また、上述の各発明において、前記第3レンズ群における最も物体側の面より物体側に、開口絞りが配設され、前記光学面が前記開口絞りに対して凹面であることが好ましい。
また、上述の各発明において、望遠端状態における全系のFナンバーをFnotとし、望遠端状態における全系の焦点距離をftとし、前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
−1.8<f1×Fnot/ft<−1.0
の条件を満足することが好ましい。
また、上述の各発明において、前記第5レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正レンズと負レンズとの接合正レンズを有して構成されることが好ましい。
また、上述の各発明において、前記第4レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと両凸形状の正レンズとの接合正レンズと、1枚以上の正レンズとから構成されることが好ましい。
また、上述の各発明において、前記第4レンズ群および前記第5レンズ群の少なくとも一方が、少なくとも1枚の非球面レンズを有して構成され、前記非球面レンズは、レンズ中心から周辺に行くに従って正の屈折力が弱くなることが好ましい。
また、上述の各発明において、前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の非球面レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有して構成され、前記第2レンズ群における前記正レンズのアッベ数をνdとしたとき、次式
νd>70
の条件を満足することが好ましい。
また、上述の各発明において、前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは前記前群を光軸に沿って移動させることにより行い、前記前群の焦点距離をf2aとし、前記後群の焦点距離をf2bとしたとき、次式
1.1<f2a/f2b<1.5
の条件を満足することが好ましい。
また、上述の各発明において、前記反射防止膜は、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズの像面側の面に設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の像面上に結像させるズームレンズを備えた光学機器において、前記ズームレンズが各発明に係るズームレンズであることを特徴とする。
また、本発明に係る結像方法は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とにより、実質的に5個のレンズ群からなるズームレンズを用いて、前記物体の像を所定の像面上に結像させる結像方法であって、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が拡大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が縮小し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が拡大するように構成される。
そして、広角端状態における、全系の焦点距離をfwとし、前記第5レンズ群の横倍率をβ5とし、前記第4レンズ群の後側主点から光軸方向に計った前記第5レンズ群の前側主点位置をS45wとしたとき、次式
0.6<β5<0.9およびS45w/fw<−0.15
の条件を満足するとともに、前記第1レンズ群における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜を設け、前記反射防止膜がウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含むように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、広画角でありながら高い光学性能を得ることができるとともに、ゴーストやフレアをより低減させることが可能になる。
以下、本願の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願に係るズームレンズを備えた一眼レフカメラCAMが図16に示されている。この一眼レフカメラCAMは、ズームレンズZLと、ミラーMと、撮影用の撮像素子CCDと、焦点板Fと、ペンタプリズムPと、接眼レンズELとを有して構成される。なお、ミラーM、撮像素子CCD、焦点板F、ペンタプリズムP、および接眼レンズELはカメラ本体Bに内蔵され、ズームレンズZLはカメラ本体Bに着脱可能に取り付けられる。
ズームレンズZLは、被写体(物体)の像を撮像素子CCD上もしくは焦点板F上に結像する。ミラーMは、ズームレンズZLを通る光軸に対して45度の角度で挿入されており、通常時(撮影待機状態)には、ズームレンズZLを通った被写体からの光を反射して焦点板F上に結像させ、シャッターレリーズ時にはミラーアップ状態となって跳ね上がり、ズームレンズZLを通った被写体からの光が撮像素子CCD上に結像するようになっている。すなわち、撮像素子CCDと焦点板Fとは、光学的に共役な位置に配設される。
ペンタプリズムPは、ズームレンズZLによって結像された焦点板F上の被写体像(倒立像)を上下左右反転して正立像にし、接眼レンズELは、ペンタプリズムPにより正立像となった被写体像をアイポイント(図示せず)上に結像させる。これにより、ズームレンズZLによって焦点板F上に結像された被写体像を接眼レンズELにより観察することができる。
ところで、ズームレンズZLは、例えば図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備えて構成される。そして、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が縮小し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が拡大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が縮小し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が拡大するようになっている。
なお図1において、被写体(物体)の像がズームレンズZLにより結像される面を像面Iで示している。また、第1レンズ群G1における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜が設けられ、この反射防止膜は、詳細は後述するウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含むように構成される。
そして、広角端状態においてそれぞれ、全系の焦点距離をfwとし、第5レンズ群G5の横倍率をβ5とし、第4レンズ群G4の後側主点から光軸方向に計った第5レンズ群G5の前側主点位置をS45wとしたとき、次の条件式(1)および(2)で表される条件を満足する。
0.6<β5<0.9 …(1)
S45w/fw<−0.15 …(2)
一般に、負の屈折力を有するレンズ群が先行する多群ズームレンズは、大口径広角ズームレンズに適している。しかしながら、80度を超える画角を含み、2.8倍程度の変倍比と、Fナンバーが2.8程度の大口径比を有するためには、4群構成では十分な性能を得ることができない。そこで、5群以上を含む構成を考えることが必要となるが、6群以上になるとズーミングのための機構部分が複雑化し、かつ大型化する。一方、5群構成とした場合、第5レンズ群を負の屈折力を有するレンズ群とすると、第5レンズ群の横倍率が1を超えるため、第1レンズ群から第4レンズ群までの収差を拡大することになり、上記性能を確保する上では収差補正を十分に行うことが難しい。
これに対し、本実施形態に係るズームレンズZLでは、第5レンズ群G5を正の屈折力を有するレンズ群とし、かつ5群全体のパワー配置を最適化することで、広画角でありながら高い光学性能を有するズームレンズZLおよび、これを備えた光学機器(一眼レフカメラCAM)の提供を可能にした。さらに、第1レンズ群G1における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜が設けられ、この反射防止膜がウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含むように構成されることで、ゴーストやフレアをより低減させることが可能になる。
ここで、条件式(1)について説明する。条件式(1)は、第5レンズ群G5の横倍率を適切な範囲に定めたものである。第5レンズ群G5の横倍率を条件式(1)のように正かつ1以下にすることで、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4までの合成焦点距離を第5レンズ群G5よって短縮することができる。よって、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4までの合成焦点距離を、第5レンズ群G5を含めた場合よりも長くすることができる。この結果、第1レンズ群G1から第4レンズ群G4までの合成焦点距離をより長く設定することができ、発生収差も少なくすることができる。
条件式(1)の上限値を上回る条件である場合、第5レンズ群G5による屈折力が減少し、上記効果が薄れることでコマ収差、歪曲収差や非点収差を良好に補正するために他のレンズ群への依存度が大きくなり、広角端状態から望遠端状態までの収差変動をバランスよく補正するのが困難になる。一方、条件式(1)の下限値を下回る条件である場合、第5レンズ群G5の焦点距離が短くなり、第5レンズ群G5自体の球面収差、コマ収差が大きくなり、所望の性能やFナンバーを十分確保することが困難になる。なお、本願の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を0.85にすることが好ましい。また、本願の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.75にすることが好ましい。
条件式(2)は、第4レンズ群G4の後側主点から光軸方向に計った第5レンズ群G5の前側主点位置を適切な範囲に定めたものである。第5レンズ群G5は、条件式(2)のように、第4レンズ群G4の後側主点から計った第5レンズ群G5の前側主点位置をできるだけ物体側によせることが望ましい。これによって、条件式(1)の横倍率を得るのに必要とされる第4レンズ群G4および第5レンズ群G5の焦点距離をより長く設定できるとともに、第4レンズ群G4および第5レンズ群G5で発生する球面収差、特に広角端状態のコマ収差をより少なくすることができ、所望の高画角、高変倍比、および大口径比と高い光学性能を得ることができる。なお、本願の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を−0.3にすることが好ましい。
また、反射防止膜が多層膜であるとき、ウェットプロセスを用いて形成された層は、多層膜を構成する層のうち最も表面側の層であることが好ましい。このようにすれば、空気との屈折率差を小さくすることができるため、光の反射をより小さくすることが可能になり、ゴーストやフレアをさらに低減させることができる。
また、ウェットプロセスを用いて形成された層の屈折率をndとしたとき、屈折率ndが1.30以下であることが好ましい。このようにすれば、空気との屈折率差を小さくすることができるため、光の反射をより小さくすることが可能になり、ゴーストやフレアをさらに低減させることができる。
また、第3レンズ群G3における最も物体側の面より物体側に、開口絞りが配設されることで、球面収差等の諸収差を良好に補正することができるが、反射防止膜が設けられる光学面は、このような開口絞りに対して凹面であることが好ましい。このようにすれば、開口絞りに対して凹面にゴーストが発生し易いため、ゴーストやフレアを効果的に低減させることができる。
なお、反射防止膜は、ウェットプロセスに限らず、(ドライプロセス等により)屈折率が1.30以下となる層を少なくとも1層含むようにしてもよい。このようにしても、ウェットプロセスを用いた場合と同様の効果を得ることができる。なおこのとき、屈折率が1.30以下となる層は、多層膜を構成する層のうち最も表面側の層であることが好ましい。また、反射防止膜が設けられる光学面は、開口絞りに対して凹面であることが好ましい。
また、望遠端状態における全系のFナンバーをFnotとし、望遠端状態における全系の焦点距離をftとし、第1レンズ群G1の焦点距離をf1としたとき、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。
−1.8<f1×Fnot/ft<−1.0 …(3)
条件式(3)は、第1レンズ群G1の焦点距離を適切な範囲に定めたものである。条件式(3)の上限値を上回る条件である場合、第1レンズ群G1の屈折力が増大し、レンズ外径のコンパクト化、またバックフォーカスの確保には有利であるが、広角端状態でのコマ収差や歪曲収差、また望遠端状態での球面収差やコマ収差等をバランスよく補正するのが困難になる。一方、条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、レンズ外径が増大し、好ましくない。また、歪曲収差やコマ収差が悪化し、高い光学性能を得ることができなくなる。なお、本願の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を−1.3にすることが好ましい。また、本願の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を−1.7にすることが好ましい。
また、第5レンズ群G5は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正レンズと負レンズとの接合正レンズを有して構成されることが好ましい。
このような構成を採用することで、従来多く見られた物体側から順に負レンズと正レンズとの接合正レンズとする構成より有利な点が多くなる。物体側から順に正レンズと負レンズという、いわゆる望遠レンズ形式となり、第5レンズ群G5の前側主点位置を物体側に近づけることが容易になることから、条件式(2)を満たしやすくなる。また、負レンズを像面側にもってくることで、第1レンズ群G1を負レンズとしたことによる広角側の歪曲収差の補正不足分を補正する効果と、変倍に伴う像面の変動の補正が見込まれる。また、周辺光量の観点から見ても、第5レンズ群G5の正レンズで周辺の光束高さを下げる作用が強く働き、レンズ径を小さくする上で有利である。
また、第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと両凸形状の正レンズとの接合正レンズと、1枚以上の正レンズとから構成されることが好ましい。
このような構成にすることで、従来多く見られた物体側から順に正レンズと負レンズとの接合正レンズとする構成より有利な点が多くなる。第5レンズ群G5の時とは逆に、物体側から順に、負レンズ、正レンズ、および正レンズと言う、いわゆるレトロフォーカスレンズ形式となり、第4レンズ群G4の後側主点位置を像面側に近づけることが容易になることから、条件式(2)を満たしやすくなる。また、第4レンズ群G4および第5レンズ群G5全体としては、前後に負レンズを持つ前後対称な光学系となり、広画角に強いレンズとなる。これは、広画角と像面の平坦性を必要とする接眼レンズ系などでもよく用いられるレンズタイプである。これにより、第3レンズ群G3から射出されたほぼ平行光束に対して収差をほとんど発生させること無く像面に結像できる。
また、第4レンズ群G4および第5レンズ群G5の少なくとも一方が、少なくとも1枚の非球面レンズを有して構成され、当該非球面レンズは、レンズ中心から周辺に行くに従って正の屈折力が弱くなることが好ましい。第4レンズ群G4または第5レンズ群G5の正レンズに非球面を含めることで、特に球面収差と周辺像高でのコマ収差と像面湾曲収差を効果的に補正できる。
また、第2レンズ群G2は、少なくとも1枚の非球面レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有して構成され、第2レンズ群G2における正レンズのd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数をνdとしたとき、次の条件式(4)で表される条件を満足することが好ましい。
νd>70 …(4)
条件式(4)は、第2レンズ群G3の構成を規定したものである。第1レンズ群G1が負のパワーを持つズームタイプでは、第2レンズ群G2でマージナル光線(光軸に平行な入射光束のうち、最も入射高が高い光線)が最も高くなり、球面収差や軸上色収差に与える影響が非常に大きい。そこで、条件式(4)を満たす正レンズを用いると軸上色収差を良好に補正できる。ただし、条件式(4)を満たすような硝材は一般的に屈折率の低いものが多く、球面収差の補正が不足しがちであった。そこで、第2レンズ群G2に非球面レンズを併用することで軸上色収差と球面収差を同時に良好に補正可能とした。なお、本願の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を80にすることが好ましい。
また、第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは前群を光軸に沿って移動させることにより行い、前群の焦点距離をf2aとし、後群の焦点距離をf2bとしたとき、次の条件式(5)で表される条件を満足することが好ましい。
1.1<f2a/f2b<1.5 …(5)
条件式(5)は、第2レンズ群G2の前群と後群の焦点距離の比を規定したものである。条件式(5)の下限値を下回る条件である場合、広角側と望遠側でのフォーカシング移動量の差が大きくなり、フォーカスに必要な空気間隔が大きくなるため、レンズ全体が大きくなり好ましくない。また、合焦時の球面収差の変動が大きくなり、高い光学性能が得られなくなる。一方、条件式(5)の上限値を上回る条件である場合、広角側と望遠側でのフォーカシング移動量の差が大きくなり、フォーカスに必要な空気間隔が大きくなる為、レンズ全体が大きくなり好ましくない。または、球面収差が悪化し、高い光学性能が得られなくなる。
なお、本願の効果を確実にするために、条件式(5)の上限値を1.4にすることが好ましい。また、本願の効果をさらに確実にするために、条件式(5)の上限値を1.3にすることがさらに好ましい。また、本願の効果を確実にするために、条件式(5)の下限値を1.15にすることが好ましい。
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる第1〜第4実施例は本願に係るズームレンズの実施例であるが、これらのズームレンズに設けられる反射防止膜の詳細については、各実施例の後に別途説明する。
(第1実施例)
以下、本願の第1実施例について説明する。図1は、第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。第1実施例に係るズームレンズZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際して、第1レンズ群G1は一旦像面I側に移動したのち物体側に移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は共に物体側に移動し、第5レンズ群G5は固定されるようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けるとともに像面I側の面に非球面を有する負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成され、負メニスカスレンズL11における像面I側のレンズ面および、負レンズL12における物体側のレンズ面に反射防止膜が設けられる。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群G2aと、正の屈折力を有する後群G2bとから構成される。前群G2aは、物体側の面に非球面を有する両凸形状の正レンズL21と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの負接合レンズL22から構成され、後群G2bは、両凸形状の正レンズL23から構成されている。
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの負接合レンズL31と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32とから構成されている。第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの正接合レンズL41と、像面I側の面に非球面を有する両凸形状の正レンズL42とから構成されている。第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとの正接合レンズL51から構成されている。
なお、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは、前群G2aを像面I方向に移動して行う。また、開口絞りSは第3レンズ群G3における最も物体側の面より物体側に隣接して配置され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際し、第3レンズ群G3と一体的に移動する。
以下に示す表1〜表4は、第1〜第4実施例における諸元の値をそれぞれ掲げた表である。各表の[全体諸元]において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角(単位:度)をそれぞれ示している。また、[レンズデータ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面の順番を、rはレンズ面の曲率半径を、dは面間隔を、ndはd線(波長λ=586.6nm)に対する屈折率を、νdはd線(波長λ=586.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。
さらに、[レンズデータ]中の非球面には、*印を付して曲率半径rの欄に近軸曲率半径を示し、Κおよび各非球面係数は[非球面データ]の欄に記載する。[非球面データ]に示される非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける光軸方向の変位量をX(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐係数をΚとし、n次(n=4,6,8,10,12)の非球面係数をCnとしたとき、以下の非球面式で表される。
X(y)=(y/r)/{1+(1−Κ×y/r1/2
+C4×y+C6×y+C8×y+C10×y10+C12×y12
また、[可変間隔データ]において、広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における焦点距離fと各可変間隔をそれぞれ示す。また、[条件対応値]には、各条件式の値を示す。なお、曲率半径「r=∞」は平面を示し、空気の屈折率nd=1.000000は記載を省略している。
なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔dその他の長さ等は、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されることなく他の適当な単位を用いることもできる。なお、これらの記号の説明は、以降の他の実施例においても同様とする。
下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。なお、表1における面番号1〜28は、図1における面1〜28と対応している。
(表1)
[全体諸元]
f= 24.78 〜 67.7
2ω= 82.2 〜 35.4
FNO= 2.91
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 148.55 3.2 1.744429 49.52
2* 26.69 15.05
3 −140.00 2.20 1.618000 63.33
4 170.00 0.20
5 59.74 4.00 1.860740 23.06
6 96.63 D6
7* 58.54 0.09 1.553890 38.09
8 60.61 5.13 1.816000 46.62
9 −4381.42 8.35
10 79.18 1.54 1.846660 23.78
11 30.73 8.00 1.456000 91.20
12 −637.46 D12
13 59.59 4.84 1.882997 40.76
14 −925.95 D14
15 開口絞り 1.65
16 −468.53 3.00 1.860740 23.06
17 −41.13 1.15 1.729157 54.68
18 58.99 3.13
19 −40.45 1.15 1.729157 54.68
20 −129.43 D20
21 249.89 1.20 1.846660 23.78
22 61.26 6.50 1.497000 81.61
23 −33.18 0.20
24 499.94 3.25 1.495500 81.36
25* −150.00 D25
26 37.97 4.80 1.497000 81.61
27 337.67 1.40 1.805181 25.42
28 69.31 Bf
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8
2 -0.18970×10-1 +3.9947×10-6 -1.0319×10-9 +7.4218×10-12
7 -2.2290×10-1 -1.1042×10-7 -4.2572×10-10 +2.1178×10-12
25 -9.5432 +3.2539×10-6 +1.1325×10-9 +4.9837×10-12
面番号 C10 C12
2 -1.0720×10-14 +6.8060×10-18
7 -2.0591×10-15 0.0000
25 -8.3197×10-15 0.0000
[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 24.78 51.92 67.70
D6 48.16 9.18 1.85
D12 7.59 7.59 7.59
D14 1.35 20.98 28.94
D20 16.60 6.77 1.60
D25 1.50 14.05 24.18
[条件対応値]
条件式(1) β5=0.82
条件式(2) S45w/fw=−0.47
条件式(3) f1×Fnot/ft=−1.64
条件式(4) νd=91.2
条件式(5) f2a/f2b=1.21
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(5)が全て満たされていることが分かる。
図2(a)は第1実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、図2(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、図2(c)は望遠端状態での諸収差図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高を、Aは主光線の入射角をそれぞれ示している。また、Dはd線(波長λ=587.6nm)の収差曲線を示しており、Gはg線(波長λ=435.8nm)の収差曲線を示している。
非点収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリジオナル像面を示している。球面収差図において、実線は球面収差、破線はサインコンディションを示している。また、倍率色収差図はd線に対するg線を示している。なお、これらの記号の説明は、以降の他の実施例においても同様とする。そして、図2(a)、図2(b)、および図2(c)の各収差図から明らかなように、第1実施例に係るズームレンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
また、図3に示すように、物体側からの光線BMが図示のようにズームレンズZLに入射すると、負レンズL12における物体側のレンズ面(第1番目のゴースト発生面でありその面番号は3)で反射し、その反射光は負メニスカスレンズL11における像面I側のレンズ面(第2番目のゴースト発生面でありその面番号は2)で再度反射して像面Iに到達し、ゴーストを発生させてしまう。なお、第1番目のゴースト発生面3および第2番目のゴースト発生面2はいずれも開口絞りに対して凹面である。このような面に、より広い波長範囲で広入射角に対応した反射防止膜を形成することで、ゴーストを効果的に低減させることができる。
(第2実施例)
以下、本願の第2実施例について説明する。図4は、第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。第2実施例に係るズームレンズZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際して、第1レンズ群G1は一旦像面I側に移動したのち物体側に移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は共に物体側に移動し、第5レンズ群G5は固定されるようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けるとともに像面I側の面に非球面を有する負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成され、負メニスカスレンズL11における像面I側のレンズ面に反射防止膜が設けられる。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群G2aと、正の屈折力を有する後群G2bとから構成される。前群G2aは、物体側の面に非球面を有する両凸形状の正レンズL21と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの負接合レンズL22から構成され、後群G2bは、両凸形状の正レンズL23から構成されている。
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの負接合レンズL31と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32とから構成されている。第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの正接合レンズL41と、像面I側の面に非球面を有する両凸形状の正レンズL42とから構成されている。第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとの正接合レンズL51から構成されている。
なお、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは、前群G2aを像面I方向に移動して行う。また、開口絞りSは第3レンズ群G3における最も物体側の面より物体側に隣接して配置され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際し、第3レンズ群G3と一体的に移動する。
下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。なお、表2における面番号1〜28は、図4における面1〜28と対応している。
(表2)
[全体諸元]
f= 24.78 〜 67.7
2ω= 82.2 〜 35.4
FNO= 2.91
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 125.62 3.20 1.744429 49.52
2* 26.88 14.95
3 −140.00 2.20 1.618000 63.33
4 164.53 0.20
5 53.97 4.00 1.846660 23.78
6 75.60 D6
7* 59.74 0.10 1.553890 38.09
8 62.41 5.00 1.772500 49.60
9 −762.32 6.00
10 113.72 1.50 1.761821 26.52
11 30.03 8.30 1.497820 82.56
12 −315.20 D12
13 60.55 4.84 1.882997 40.76
14 −474.60 D14
15 開口絞り 1.65
16 −1292.82 3.05 1.846660 23.78
17 −36.86 1.15 1.729157 54.68
18 54.86 3.30
19 −39.10 1.15 1.729157 54.68
20 −139.40 D20
21 285.08 1.20 1.805181 25.42
22 46.73 7.11 1.497820 82.56
23 −32.76 0.20
24 508.57 2.80 1.516330 64.14
25* −127.81 D25
26 39.24 5.05 1.497820 82.56
27 599.11 1.40 1.805181 25.42
28 74.82 Bf
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8
2 -1.4380×10-1 +3.8749×10-6 -2.2610×10-10 +6.0954×10-12
7 -4.5880×10-1 -2.4347×10-7 -1.2907×10-10 +1.7953×10-12
25 +13.380 +3.3574×10-6 +3.1407×10-9 -8.1398×10-12
面番号 C10 C12
2 -8.9785×10-15 +6.5290×10-18
7 -1.9730×10-15 0.0000
25 +1.4058×10-14 0.0000
[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 24.78 51.92 67.70
D6 47.46 9.09 1.87
D12 7.35 7.35 7.35
D14 1.35 19.10 26.58
D20 16.24 6.48 1.60
D25 1.40 14.23 23.79
[条件対応値]
条件式(1) β5=0.82
条件式(2) S45w/fw=−0.50
条件式(3) f1×Fnot/ft=−1.62
条件式(4) νd=82.60
条件式(5) f2a/f2b=1.23
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(5)が全て満たされていることが分かる。
図5(a)は第2実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、図5(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、図5(c)は望遠端状態での諸収差図である。そして、図5(a)、図5(b)、および図5(c)の各収差図から明らかなように、第2実施例に係るズームレンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
以下、本願の第3実施例について説明する。図6は、第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。第3実施例に係るズームレンズZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際して、第1レンズ群G1は一旦像面I側に移動したのち物体側に移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は共に物体側に移動し、第5レンズ群G5は固定されるようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けるとともに像面I側の面に非球面を有する負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成され、正メニスカスレンズL13における物体側のレンズ面に反射防止膜が設けられる。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群G2aと、正の屈折力を有する後群G2bとから構成される。前群G2aは、物体側の面に非球面を有する正メニスカスレンズL21と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの正接合レンズL22から構成され、後群G2bは、両凸形状の正レンズL23から構成されている。
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの負接合レンズL31と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32とから構成されている。第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの正接合レンズL41と、像面I側の面に非球面を有し物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL42とから構成されている。第5レンズ群G5は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの正接合レンズL51から構成されている。
なお、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは、前群G2aを像面I方向に移動して行う。また、開口絞りSは第3レンズ群G3における最も物体側の面より物体側に隣接して配置され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際し、第3レンズ群G3と一体的に移動する。
下の表3に、第3実施例における各諸元を示す。なお、表3における面番号1〜29は、図6における面1〜29と対応している。
(表3)
[全体諸元]
f= 24.78 〜 67.7
2ω= 82.2 〜 35.4
FNO= 2.92
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 124.77 3.00 1.744429 49.52
2* 27.48 14.50
3 −140.00 2.20 1.618000 63.33
4 170.00 0.20
5 52.25 4.00 1.846660 23.78
6 69.81 D6
7* 60.50 0.10 1.553890 38.09
8 63.21 4.78 1.772500 49.60
9 12779.25 5.40
10 111.76 1.75 1.761821 26.52
11 30.78 8.40 1.497820 82.56
12 −209.11 D12
13 61.32 4.70 1.882997 40.76
14 −438.25 D14
15 開口絞り 1.65
16 −669.73 3.40 1.846660 23.78
17 −36.02 1.10 1.696797 55.53
18 60.85 3.05
19 −42.21 1.05 1.729157 54.68
20 −274.34 D20
21 234.05 1.10 1.805181 25.42
22 42.64 7.14 1.497820 82.56
23 −33.19 0.20
24 −605.58 2.50 1.772500 49.60
25* −136.80 0.08 1.553890 38.09
26 −130.93 D26
27 40.74 5.15 1.497820 82.56
28 −910.23 1.40 1.805181 25.42
29 87.90 Bf
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8
2 -1.5280×10-1 +3.7704×10-6 -5.3623×10-10 +6.7695×10-12
7 -1.8520×10-1 -4.3765×10-7 -2.3315×10-10 +2.3862×10-12
25 +11.437 +2.8992×10-6 +3.8341×10-9 -1.2929×10-11
面番号 C10 C12
2 -1.0431×10-14 +7.4566×10-18
7 -2.8617×10-15 0.0000
25 +2.1850×10-14 0.0000
[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 24.78 52.00 67.70
D6 48.09 9.21 1.85
D12 7.53 7.53 7.53
D14 1.35 18.90 26.53
D20 16.45 6.51 1.60
D26 1.30 14.47 23.86
[条件対応値]
条件式(1) β5=0.82
条件式(2) S45w/fw=−0.44
条件式(3) f1×Fnot/ft=−1.65
条件式(4) νd=82.60
条件式(5) f2a/f2b=1.25
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(5)が全て満たされていることが分かる。
図7(a)は第3実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、図7(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、図7(c)は望遠端状態での諸収差図である。そして、図7(a)、図7(b)、および図7(c)の各収差図から明らかなように、第3実施例に係るズームレンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
以下、本願の第4実施例について説明する。図8は、第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。第4実施例に係るズームレンズZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際して、第1レンズ群G1は一旦像面I側に移動したのち物体側に移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は共に物体側に移動し、第5レンズ群G5は固定されるようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けるとともに像面I側の面に非球面を有する負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成され、負メニスカスレンズL11における両側のレンズ面と、負レンズL12における両側のレンズ面と、正メニスカスレンズL13における両側のレンズ面、すなわち、第1レンズ群G1における全てのレンズ面に反射防止膜が設けられる。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群G2aと、正の屈折力を有する後群G2bとから構成される。前群G2aは、物体側の面に非球面を有する正メニスカスレンズL21と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの正接合レンズL22から構成され、後群G2bは、両凸形状の正レンズL23から構成されている。
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの負接合レンズL31と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL32とから構成されている。第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの正接合レンズL41と、像面I側の面に非球面を有し物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL42とから構成されている。第5レンズ群G5は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの正接合レンズL51から構成されている。
なお、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは、前群G2aを像面I方向に移動して行う。また、開口絞りSは第3レンズ群G3における最も物体側の面より物体側に隣接して配置され、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際し、第3レンズ群G3と一体的に移動する。
下の表4に、第4実施例における各諸元を示す。なお、表4における面番号1〜29は、図8における面1〜29と対応している。
(表4)
[全体諸元]
f= 24.78 〜 67.7
2ω= 82.2 〜 35.4
FNO= 2.92
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 120.00 3.00 1.744429 49.52
2* 27.87 14.50
3 −140.00 2.20 1.618000 63.33
4 87.55 0.20
5 56.59 4.00 1.903660 31.31
6 100.69 D6
7* 60.51 0.10 1.553890 38.09
8 63.20 4.51 1.772500 49.60
9 −9682.46 6.00
10 117.81 1.47 1.761821 26.52
11 30.70 8.40 1.497820 82.56
12 −195.19 D12
13 59.30 4.85 1.882997 40.76
14 −527.45 D14
15 開口絞り 1.65
16 −516.24 3.46 1.860740 23.06
17 −34.64 1.10 1.754998 52.32
18 61.49 2.97
19 −42.94 1.05 1.754998 52.32
20 −139.62 D20
21 234.05 1.10 1.805181 25.42
22 48.37 7.00 1.497820 82.56
23 −32.58 0.20
24 −784.30 2.50 1.772500 49.60
25* −136.22 0.09 1.553890 38.09
26 −150.00 D26
27 40.92 6.00 1.497820 82.56
28 −276.81 1.40 1.805181 25.42
29 95.99 Bf
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8
2 -1.2870×10-1 +3.7539×10-6 -1.7076×10-9 +1.0990×10-11
7 +1.1000×10-1 -5.5738×10-7 +1.2030×10-10 +1.3357×10-12
25 +9.4244 +2.5528×10-6 +8.0499×10-9 -5.1196×10-11
面番号 C10 C12
2 -1.6921×10-14 +1.1239×10-17
7 -1.7946×10-15 0.0000
25 +1.9412×10-13 -2.7823×10-16
[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 24.78 52.00 67.70
D6 48.45 12.43 1.85
D12 7.39 7.39 7.39
D14 1.35 16.36 26.28
D20 16.95 8.43 1.60
D26 1.30 11.68 24.04
[条件対応値]
条件式(1) β5=0.81
条件式(2) S45w/fw=−0.51
条件式(3) f1×Fnot/ft=−1.65
条件式(4) νd=82.60
条件式(5) f2a/f2b=1.27
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(5)が全て満たされていることが分かる。
図9(a)は第4実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、図9(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、図9(c)は望遠端状態での諸収差図である。そして、図9(a)、図9(b)、および図9(c)の各収差図から明らかなように、第4実施例に係るズームレンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
ここで、第1〜第4実施例のズームレンズに用いられる反射防止膜について説明する。図10は、反射防止膜の膜構成を示す図である。この反射防止膜101は7層からなり、レンズ等の光学部材102の光学面に形成される。第1層101aは真空蒸着法で蒸着された酸化アルミニウムで形成されている。また、この第1層101aの上に更に真空蒸着法で蒸着された酸化チタンと酸化ジルコニウムの混合物からなる第2層101bが形成される。さらに、この第2層101bの上に真空蒸着法で蒸着された酸化アルミニウムからなる第3層101cが形成され、この第3層101cの上に真空蒸着法で蒸着された酸化チタンと酸化ジルコニウムの混合物からなる第4層101dが形成される。またさらに、この第4層101dの上に真空蒸着法で蒸着された酸化アルミニウムからなる第5層101eが形成され、この第5層101eの上に真空蒸着法で蒸着された酸化チタンと酸化ジルコニウムの混合物からなる第6層101fが形成される。
そして、このようにして形成された第6層101fの上に、ウェットプロセスによりシリカとフッ化マグネシウムの混合物からなる第7層101gが形成されて本実施形態の反射防止膜101が形成される。第7層101gの形成には、ウェットプロセスの一種であるゾル−ゲル法を用いている。ゾル−ゲル法とは、光学部材の光学面上に光学薄膜材料ゾルを塗布し、ゲル膜を堆積させた後、液体に浸漬し、この液体の温度及び圧力を臨界状態以上にしてその液体を気化・乾燥させることにより膜を生成する製法である。なお、ウェットプロセスとして、ゾル−ゲル法に限らず、ゲル状態を経ないで固体膜を得る方法を用いるようにしてもよい。
このように、この反射防止膜101の第1層101a〜第6層101fまではドライプロセスである電子ビーム蒸着により形成され、最上層である第7層101gは、フッ酸/酢酸マグネシウム法で調製したゾル液を用いるウェットプロセスにより以下の手順で形成されている。まず、予めレンズ成膜面(上述の光学部材102の光学面)に真空蒸着装置を用いて第1層101aとなる酸化アルミニウム層、第2層101bとなる酸化チタン−酸化ジルコニウム混合層、第3層101cとなる酸化アルミニウム層、第4層101dとなる酸化チタン−酸化ジルコニウム混合層、第5層101eとなる酸化アルミニウム層、第6層101fとなる酸化チタン−酸化ジルコニウム混合層を順に形成する。そして、蒸着装置より光学部材102を取り出した後、フッ酸/酢酸マグネシウム法により調製したゾル液をスピンコート法により塗布することにより第7層101gとなるシリカとフッ化マグネシウムの混合物からなる層を形成する。フッ酸/酢酸マグネシウム法によって調製される際の反応式を以下の式(6)に示す。
2HF+Mg(CH3COO)2→MgF2+2CH3COOH …(6)
この成膜に用いたゾル液は、原料混合後、オートクレーブで140℃、24時間高温加圧熟成処理を施した後、成膜に用いられる。この光学部材102は、第7層101gの成膜終了後、大気中で160℃、1時間加熱処理して完成される。このようなゾル−ゲル法を用いることにより、原子または分子が数個から数十個程度集まって、大きさが数nmから数十nmの粒子ができ、さらに、それらの粒子が数個集まって二次粒子が形成され、それら二次粒子が堆積することにより第7層101gが形成される。
それでは、このようにして形成された反射防止膜101の光学的性能について図11に示す分光特性を用いて説明する。なお、この図11は、基準波長λを550nmとしたときに、以下の表5で示される条件で反射防止膜101を設計した場合に光線が垂直入射する時の分光特性を表している。また、表5では、酸化アルミニウムをAl2O3、酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物をZrO2+TiO2、シリカとフッ化マグネシウムの混合物をSiO2+MgF2と示しおり、基準波長λを550nmとしたときに、基板の屈折率が1.46、1.62、1.74、および1.85の4種類であるときのそれぞれの設計値を示している。
(表5)
物質 屈折率 光学膜厚 光学膜厚 光学膜厚 光学膜厚
媒質 空気 1
第7層 SiO2+MgF2 1.26 0.275λ 0.268λ 0.271λ 0.269λ
第6層 ZrO2+TiO2 2.12 0.045λ 0.057λ 0.054λ 0.059λ
第5層 Al2O3 1.65 0.212λ 0.171λ 0.178λ 0.162λ
第4層 ZrO2+TiO2 2.12 0.077λ 0.127λ 0.13λ 0.158λ
第3層 Al2O3 1.65 0.288λ 0.122λ 0.107λ 0.08λ
第2層 ZrO2+TiO2 2.12 0 0.059λ 0.075λ 0.105λ
第1層 Al2O3 1.65 0 0.257λ 0.03λ 0.03λ
基板の屈折率 1.46 1.62 1.74 1.85
この図11から分かる通り、波長が420nm〜720nmの全域で反射率が0.2%以下に抑えられている。
なお、第1実施例のズームレンズにおいて、負メニスカスレンズL11の屈折率は1.744429であり、負レンズL12の屈折率は1.618000であるため、負メニスカスレンズL11における像面I側のレンズ面に、基板の屈折率が1.74に対応する反射防止膜を用いることが可能であり、負レンズL12における物体側のレンズ面に、基板の屈折率が1.62に対応する反射防止膜を用いることが可能である。
また、第2実施例のズームレンズにおいて、負メニスカスレンズL11の屈折率は1.744429であるため、負メニスカスレンズL11における像面I側のレンズ面に、基板の屈折率が1.74に対応する反射防止膜を用いることが可能である。また、第3実施例のズームレンズにおいて、正メニスカスレンズL13の屈折率は1.846660であるため、正メニスカスレンズL13における物体側のレンズ面に、基板の屈折率が1.85に対応する反射防止膜を用いることが可能である。
また、第4実施例のズームレンズにおいて、負メニスカスレンズL11の屈折率は1.744429であり、負レンズL12の屈折率は1.618000であり、正メニスカスレンズL13の屈折率は1.903660である。そのため、負メニスカスレンズL11における両側のレンズ面に、基板の屈折率が1.74に対応する反射防止膜を用いることが可能であり、負レンズL12における両側のレンズ面に、基板の屈折率が1.62に対応する反射防止膜を用いることが可能であり、正メニスカスレンズL13における両側のレンズ面に、基板の屈折率が1.85に対応する反射防止膜を用いることが可能である。
このように、本実施形態の反射防止膜を第1〜第4実施例のズームレンズにそれぞれ適用することで、最大画角が80度以上の広画角を含み、2.7倍程度の変倍比と、Fナンバーが2.8程度の大口径比を有し、低ゴースト、低フレアの高性能なズームレンズを得ることができる。
なお、この反射防止膜101は平行平面板の光学面に設けた光学素子として利用することも可能であるし、曲面状に形成されたレンズの光学面に設けて利用することも可能である。
次に、反射防止膜の変形例について説明する。この反射防止膜は5層からなり、以下の表6で示される条件で構成される。なお、第5層の形成に、前述のゾル−ゲル法を用いている。また、表6では、基準波長λを550nmとしたときに、基板の屈折率が1.52であるときの設計値を示している。
(表6)
物質 屈折率 光学的膜厚
媒質 空気 1
第5層 シリカとフッ化マグネシウムの混合物 1.26 0.269λ
第4層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.043λ
第3層 酸化アルミニウム 1.65 0.217λ
第2層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.066λ
第1層 酸化アルミニウム 1.65 0.290λ
基板 BK7 1.52
図12に、変形例の反射防止膜に光が垂直入射する時の分光特性を示す。この図12から分かる通り、波長が420nm〜720nmの全域で反射率が0.2%以下に抑えられている。なお、図13に入射角が30度、45度、60度の場合の分光特性を示す。
比較のため、図14に、従来の真空蒸着法などのドライプロセスのみで成膜し、以下の表7で示される条件で構成される多層広帯域反射防止膜の垂直入射時の分光特性を示す。なお、図15に入射角が30度、45度、60度の場合の分光特性を示す。
(表7)
物質 屈折率 光学的膜厚
媒質 空気 1
第7層 MgF2 1.39 0.243λ
第6層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.119λ
第5層 酸化アルミニウム 1.65 0.057λ
第4層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.220λ
第3層 酸化アルミニウム 1.65 0.064λ
第2層 酸化チタン−酸化ジルコニウム混合物 2.12 0.057λ
第1層 酸化アルミニウム 1.65 0.193λ
基板 BK7 1.52
図12および図13で示される変形例の分光特性を、図14および図15で示される従来例の分光特性と比較すると、変形例に係る反射防止膜101の反射率の低さが良くわかる。
なお、本願の実施例として、5群構成のレンズ系を示したが、当該5群構成のレンズ系に付加レンズ群を加えただけのレンズ系も本願の効果を内在した同等のレンズ系であることは言うまでもない。また、各レンズ群内の構成においても、実施例の構成に付加レンズを加えただけのレンズ群も本願の効果を内在した同等のレンズ群であることは言うまでもない。
また、上述の実施形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本願の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 (a)は第1実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、(c)は望遠端状態での諸収差図である。 第1実施例に係るズームレンズの構成図であって、入射した光線が第1番目のゴースト発生面と第2番目のゴースト発生面で反射する場合である。 第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 (a)は第2実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、(c)は望遠端状態での諸収差図である。 第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 (a)は第3実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、(c)は望遠端状態での諸収差図である。 第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 (a)は第4実施例に係るズームレンズの無限遠合焦状態における広角端状態での諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態での諸収差図であり、(c)は望遠端状態での諸収差図である。 反射防止膜の構造を示す説明図である。 反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 変形例に係る反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 変形例に係る反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 従来技術で作成した反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 従来技術で作成した反射防止膜の分光特性を示すグラフである。 一眼レフカメラの概略構成図である。
符号の説明
CAM 一眼レフカメラ(光学機器)
ZL ズームレンズ I 像面
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
101 反射防止膜
101a 第1層 101b 第2層
101c 第3層 101d 第4層
101e 第5層 101f 第6層
101g 第7層
102 光学部材

Claims (15)

  1. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とにより、実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が拡大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が縮小し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が拡大するように構成されており、
    広角端状態においてそれぞれ、全系の焦点距離をfwとし、前記第5レンズ群の横倍率をβ5とし、前記第4レンズ群の後側主点から光軸方向に計った前記第5レンズ群の前側主点位置をS45wとしたとき、次式
    0.6<β5<0.9
    および
    S45w/fw<−0.15
    の条件を満足するとともに、
    前記第1レンズ群における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜が設けられ、前記反射防止膜はウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含むように構成されることを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記反射防止膜は多層膜であり、
    前記ウェットプロセスを用いて形成された層は、前記多層膜を構成する層のうち最も表面側の層であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記ウェットプロセスを用いて形成された層の屈折率をndとしたとき、次式
    nd≦1.30
    の条件を満足することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とにより、実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が拡大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が縮小し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が拡大するように構成されており、
    広角端状態における、全系の焦点距離をfwとし、前記第5レンズ群の横倍率をβ5とし、前記第4レンズ群の後側主点から光軸方向に計った前記第5レンズ群の前側主点位置をS45wとしたとき、次式
    0.6<β5<0.9
    および
    S45w/fw<−0.15
    の条件を満足するとともに、
    前記第1レンズ群における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜が設けられ、前記反射防止膜は屈折率が1.30以下となる層を少なくとも1層含むように構成されることを特徴とするズームレンズ。
  5. 前記反射防止膜は多層膜であり、
    前記屈折率が1.30以下となる層は、前記多層膜を構成する層のうち最も表面側の層であることを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
  6. 前記第3レンズ群における最も物体側の面より物体側に、開口絞りが配設され、
    前記光学面が前記開口絞りに対して凹面であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  7. 望遠端状態における全系のFナンバーをFnotとし、望遠端状態における全系の焦点距離をftとし、前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
    −1.8<f1×Fnot/ft<−1.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第5レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正レンズと負レンズとの接合正レンズを有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  9. 前記第4レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと両凸形状の正レンズとの接合正レンズと、1枚以上の正レンズとから構成されることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第4レンズ群および前記第5レンズ群の少なくとも一方が、少なくとも1枚の非球面レンズを有して構成され、
    前記非球面レンズは、レンズ中心から周辺に行くに従って正の屈折力が弱くなることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  11. 前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の非球面レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有して構成され、
    前記第2レンズ群における前記正レンズのアッベ数をνdとしたとき、次式
    νd>70
    の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは前記前群を光軸に沿って移動させることにより行い、
    前記前群の焦点距離をf2aとし、前記後群の焦点距離をf2bとしたとき、次式
    1.1<f2a/f2b<1.5
    の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  13. 前記反射防止膜は、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズの像面側の面に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  14. 物体の像を所定の像面上に結像させるズームレンズを備えた光学機器において、
    前記ズームレンズが請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のズームレンズであることを特徴とする光学機器。
  15. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とにより、実質的に5個のレンズ群からなるズームレンズを用いて、前記物体の像を所定の像面上に結像させる結像方法であって、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群は一旦像側に移動したのち物体側に移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が拡大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が縮小し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が拡大するように構成されており、
    広角端状態における、全系の焦点距離をfwとし、前記第5レンズ群の横倍率をβ5とし、前記第4レンズ群の後側主点から光軸方向に計った前記第5レンズ群の前側主点位置をS45wとしたとき、次式
    0.6<β5<0.9
    および
    S45w/fw<−0.15
    の条件を満足するとともに、
    前記第1レンズ群における光学面のうち少なくとも1面に反射防止膜を設け、前記反射防止膜がウェットプロセスを用いて形成された層を少なくとも1層含むように構成したことを特徴とする結像方法。
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