JP4983415B2 - 画像信号処理装置、画像信号処理方法及びプログラム - Google Patents

画像信号処理装置、画像信号処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば映像信号を記録する記録再生装置に適用して好適な画像信号処理装置、画像信号処理方法、並びにプログラムに関する。
従来、ベースバンドビデオ信号に対して行われるデジタル信号処理では、8ビットの量子化ビット数で量子化されたデジタル信号が用いられることが多い。このため、多くの映像コンテンツは8ビットで製作・記録されており、映像コンテンツを表示するディスプレイも、8ビットに対応したものが主流である。
ところが、8ビットで量子化されたデジタル信号が映像としてディスプレイに表示される場合、輝度値が緩やかに変化すべき箇所において、疑似輪郭と呼ばれる等高線状の縞が発生してしまうという問題があった。輝度値が緩やかに変化する箇所では、8ビットでは量子化の幅が粗いケースがあり、このような場合には、緩やかな輝度変化が階段状に変化してしまうためである。
このような画像劣化を防ぐため、8ビットで量子化されたデジタル信号のビット数を、10ビットや12ビット等に増加させて、量子化精度以下の信号を再生する手法が知られている。
特許文献1には、入力されたデジタル信号より多いビット数のデジタル信号を生成することについての開示がある。
特開平9−219833号公報
ところで、入力されたデジタル信号より多いビット数のデジタル信号を生成する手法としては、ローパスフィルタ(以下、LPFとも称する)が知られている。ところが、量子化されたデジタルの画像信号をローパスフィルタにかけると、高域周波数成分が削除されてしまうため、ディスプレイ等に表示される画像がぼけてしまうという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、量子化ビット数の不足による擬似輪郭現象を、画像をぼけさせることなく改善することを目的とする。
本発明は、入力されたデジタル画像信号を構成する各画素のうちの、注目画素と前記注目画素の周囲の画素で構成される領域における階調の変化度合いに応じて、擬似輪郭が目立つ画像か否かを判定する擬似輪郭判定部と、入力されたデジタル画像信号のビット数を伸張して高域周波数帯の画像信号を通過させる帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタを通過した画像信号の振幅を所定のレベルに制限する振幅制限処理部と、振幅制限処理部で振幅制限された画像信号のゲインの値を、擬似輪郭判定部の判定結果に応じて切り替えるゲイン調整部と、入力されたデジタル画像信号から、ゲイン調整部から出力された画像信号を減算する加算器とを備えるようにしたものである。
このようにしたことで、加算器から出力される信号は、入力画像信号のうち、微小振幅信号にのみローパスフィルタ処理を行った場合と等価の周波数特性を有するようになる。
本発明によると、微小振幅信号にのみローパスフィルタ処理が施されるようになるので、画像全体をボケさせることなく、擬似輪郭の改善を図ることができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。本実施の形態においては、画像信号処理装置として、入力端子やチューナ等から入力された映像信号を記録又は再生する記録再生装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
図2は、記録再生装置100の内部構成例を示すブロック図である。まず、記録系の構成から説明を行う。図2に示す記録再生装置100は、ライン入力端子1、アナログチューナ2、セレクタ3、ビデオデコーダ4、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30、セレクタ5、MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコーダ6、ストリームプロセッサ50、ディスクドライブ10、ハードディスクドライブ11、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子12、HDV(High-Definition Video)プロセッサ13、デジタルチューナ14とを備える。
セレクタ3は、ライン入力端子1から入力される映像信号と、アナログチューナ2から入力される映像信号のうちいずれかを、ユーザによる選択操作等に基づいて選択し、その後段に接続されたビデオデコーダ4に出力する。ビデオデコーダ4は、入力されたNTSC(National Television Standards Committee)方式等のアナログ映像信号を、8ビットのデジタル映像信号に変換して輝度信号とクロマ信号とに分離すると共に、デコード処理を施してベースバンド信号を得る。そして、得たベースバンド信号をセレクタ5及びビデオ・グラフィック・プロセッサ30に出力する。ビデオデコーダ4におけるサンプリングレートは、例えば4:4:4であるものとする。
ビデオ・グラフィック・プロセッサ30は、入力された映像信号に対してスケーリング処理や、画質調整処理・ノイズリダクション処理等の様々なビデオ信号処理を行う。そして、ビデオ信号処理された映像信号にグラフィックス信号等を合成し、セレクタ5に出力する。ビデオ・グラフィック・プロセッサ30では、擬似輪郭の改善処理も行うようにしてあり、詳細については後述する。
セレクタ5は、ビデオデコーダ4から入力される映像信号と、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30から入力される映像信号のうちいずれかを、ユーザによる選択操作等に基づいて選択し、その後段に接続されたMPEGエンコーダ6に出力する。MPEGエンコーダ6は、入力された映像信号を、MPEG1、MPEG2、MPEG4、MPEG4−AVC/H.264等の方式でエンコードし、エンコードされたストリームをストリームプロセッサ50に出力する。ストリームプロセッサ50は、記録媒体に所望のストリーム形態への変換や多重化の処理等を行い、処理されたストリームをディスクドライブ10やハードディスクドライブ11に出力する。
ストリームプロセッサ50には、HDVプロセッサ13とデジタルチューナ14も接続されており、HDVプロセッサ13には、IEEE1394端子12が接続されている。ストリームプロセッサ50は、IEEE1394端子12とHDVプロセッサ13を介して入力されたストリームと、デジタルチューナ14から入力されたストリームに対して、もユーザからの操作入力等により選択されたビデオストリームを、入力されたストリームから抜き出す処理や、パーズ処理等を行い、処理されたストリームをディスクドライブ10やハードディスクドライブ11に出力する。
ディスクドライブ10は、ディスクドライブ10に接続されたBD(Blu-Ray Disk:登録商標)やDVD(Digital Versatile Disc)等のメディアに対する、ストリームの書き込み又は読み出し処理を行う。ハードディスクドライブ11は、ハードディスクドライブ11に接続されたハードディスクに対する、ストリームの書き込み又は読み出し処理を行う。
上述のように構成される記録再生装置100において、ライン入力端子1から入力された映像信号又はアナログチューナ2から入力された映像信号が、ディスクドライブ10やハードディスクドライブ11に接続された媒体に記録される場合には、セレクタ3により選択されたいずれかの映像信号が、ビデオデコーダ4に出力される。ビデオデコーダ4に入力された映像信号は、スケーリング処理やビデオ信号処理が施され、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30及びセレクタ5に出力される。そして、ビデオデコーダ4からの出力映像信号とビデオ・グラフィック・プロセッサ30のいずれかが、セレクタ5によって選択され、MPEGエンコーダ6に出力される。
MPEGエンコーダ6に入力された映像信号は、所定のMPEG方式でエンコードされて、ストリームとしてストリームプロセッサ50に出力される。ストリームプロセッサ50に入力されたストリームは、多重化等の処理が施された上で、ディスクドライブ10やハードディスクドライブ11に接続された媒体に出力され、記録される。
IEEE1394端子12から入力されたストリームは、HDVプロセッサ13を経てストリームプロセッサ50に入力され、デジタルチューナ12から入力されたストリームも、ストリームプロセッサ50に入力される。ストリームプロセッサ50に入力されたストリームは、ユーザからの操作入力等に基づいて取捨選択され、パーズ処理等が行われた上で、ディスクドライブ10やハードディスクドライブ11に接続された媒体に出力され、記録される。また、ストリームプロセッサ50に入力されたストリームは、ユーザからの操作入力等に基づく取捨選択や、パーズ処理等が行われた後で、MPEGデコーダ15aと15bに出力される。
MPEGデコーダ15aと15bに入力されたストリームは、MPEGデコーダ15aと15bデコードされた後、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30及びセレクタ5を経由して、MPEGエンコーダ6に出力される。MPEGエンコーダ6に入力されたストリームは、所望のMPEG方式にエンコードされ、再びストリームプロセッサ50に出力される。そして、ストリームプロセッサ50に入力されたストリームは、ディスクドライブ10やハードディスクドライブ11に接続された媒体に出力され、記録される。
次に、同じく図2を参照して、再生系及び表示系の構成について説明する。図2に示した記録再生装置100は、上述した構成に加えて、MPEGデコーダ15a及び15b、HDMIトランスミッタ16(以下、HDMI Tx16と称する)、HDMIコネクタ17、デジタル・アナログコンバータ18(以下、DAC18と称する)、コンポーネント端子19、コンポジットビデオ端子20とを備える。
MPEGデコーダ15a及び15bは、ストリームプロセッサ50から出力されたストリームにデコード処理を施してベースバンド信号を得て、得られたベースバンド信号をビデオ・グラフィック・プロセッサ30に出力する。HDMI Tx16は、入力されたベースバンド信号をTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)信号に変換して、HDMIコネクタ17に出力する。
DAC18は、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30から出力されたデジタルのベースバンド信号を、アナログのベースバンド信号に変換する。また、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30からNTSC等に変換して出力されたデジタルのビデオエンコード信号を、アナログのビデオ信号に変換する。DAC18には、信号の出力先としてコンポーネント端子19とコンポジットビデオ端子20が接続されている。なお、コンポジットビデオ端子20の代わりにS端子を用いる構成としてもよい。
上述のように構成される記録再生装置100において、ライン入力端子1から入力された映像信号又はアナログチューナ2から入力された映像信号が、HDMIコネクタ17やコンポーネント端子19、コンポジットビデオ端子20を介して接続された外部の表示機器に表示される場合には、入力された映像信号は、記録系の場合と同様の経路でビデオ・グラフィック・プロセッサ30に供給される。
ビデオ・グラフィック・プロセッサ30に供給されたベースバンド信号がHDMIコネクタ17を介して接続された表示機器に表示される場合には、ベースバンド信号はHDMI Tx16に供給され、TMDS信号に変換される。そして、TMDS信号は制御信号と共にHDMIコネクタ17に出力され、HDMIコネクタ17を介して接続された表示機器上で表示される。
ビデオ・グラフィック・プロセッサ30に供給されたベースバンド信号が、コンポーネント信号又はコンポジットビデオ信号として表示機器に表示される場合には、信号はDAC18に供給され、DAC18でアナログのコンポーネント信号又はコンポジットビデオ信号に変換される。DAC18でアナログ信号に変換されたコンポーネント信号は、コンポーネント端子19を介して接続された外部の表示機器上で表示され、コンポジットビデオ信号は、コンポジットビデオ端子20を介して接続された外部の表示機器上に表示される。なお、コンポジットビデオ端子20の代わりに、Y/Cセパレートビデオ信号を扱えるS端子を用いるようにしてもよい。再生系における信号及びデータの流れも、表示系で説明したものと同様となる。
また、図2に記載の記録再生装置100は、上述した各部の制御を行う制御部としてのCPU(Central Processing Unit)60と、ボタンやつまみ等で構成される操作部70とを備える。CPU60には、操作部70からの操作入力信号が入力される構成としてあり、CPU60は、操作入力信号として与えられた設定値等に基づいて、記録再生装置100内の各部の制御を行う。
次に、図3を参照して、ビデオ・グラフィック・プロセッサ30の内部構成例について説明する。ビデオ・グラフィック・プロセッサ30は、フィルタ31、ノイズ低減部32、メモリ33、グラフィックス・エンジン34、JPEG(Joint Photographic Experts Group)エンジン35、ディスプレイプロセッサ40を備える。
フィルタ31は、ビデオデコーダ4又はMPEGデコーダ15a、15bから入力されたデジタルの映像信号に対してビット伸張処理を施し、擬似輪郭を低減させる処理を行う。フィルタ31の詳細については後述する。ノイズ低減部32は、フィルタ31から出力された信号に含まれるランダム・ノイズやブロック・ノイズ、モスキート・ノイズ等を除去する処理を行う。そして処理後の映像信号を、メモリ33のビデオ・プレーンに書き込む。
グラフィックス・エンジン34は、グラフィックスの表示を高速に行うための処理を行い、処理されたグラフィックス・データを、メモリ33のグラフィック・プレーンに書き込む。JPEGエンジン35は、入力されたJPEGファイルに対してデコード処理を行い、デコードされたJPEGデータを、メモリ33のビデオ・プレーンに書き込む。メモリ33の後段には、ディスプレイプロセッサ40を接続してある。
ディスプレイプロセッサ40は、スケーラ41と、ブレンダ42と、ビデオエンコーダ43とで構成される。スケーラ41は、メモリ33の各プレーンに書き込まれたデータを読み出して、所定のサイズへのスケーリングを行う。そしてスケーリングされた画像データを、ブレンダ42に出力する。ブレンダ42は、メモリ33の各プレーンから読み出された画像データを合成し、合成した画像データをビデオエンコーダ43に出力する。
ビデオエンコーダ43は、入力された画像データを所定の出力仕様にするため、タイミング信号や同期信号を生成・付加して、タイミング信号や同期信号が付加された映像信号をHDMI Tx16やDAC18(共に図2参照)に出力する。
次に、フィルタ31の詳細について、図1のブロック図を参照して説明する。フィルタ31は、バンドパスフィルタ301(以下、BPF301と称する)と、振幅制限処理部としてのリミッタ部302と、ゲイン調整部303と、加算器304(減算器)とで構成される。
BPF301は、入力された8ビットの映像信号(輝度信号)のビット数を10ビットに伸張し、高域の周波数帯のみ通過させる。BPF301の構成としては、例えば図4に示した構成を用いるものとする。図4(a)には、BPF301の構成例を示してあり、図4(b)には、BPF301の係数の例を示してある。図4(a)に示したBPF301においては、最新の画素信号が一番左の位置に入力され、1回処理がされるごとに1つ右の位置へ移動される。P2〜P18として示された各画素には、それぞれに用意された係数Kが掛け合わされ、係数Kが掛け合わされた画素を累計した値が、フィルタ出力として出力される。本例では、K0〜K16として示した係数として、例えば図4(b)に示した値を用いるものとする。
図4(b)に示した例では、画素P10を注目画素とした場合に、画素P10に対する係数K8には192/256を、注目画素P10の近傍の画素P8とP12に対する係数K6とK10には−64/256を、その近傍の画素P6とP14に対する係数K4とK12には−32/256を用いるようにしてある。なお、フィルタのタップ数や係数の大きさ、係数を掛ける位置は、自由に変更可能であるものとする。
図5には、BPF301に入力される前後の信号の振幅イメージを示してある。図5(a)は入力前の映像信号の振幅を示しており、図5(b)は出力後の映像信号の振幅を示している。図5(a)に示した波形W1は、映像信号の8ビット量子化レベルにおける1ステップを示す波形イメージである。図5(a)に示した振幅レベルは、10ビット量子化時の映像信号における振幅レベルであり、8ビット量子化の1ステップが、10ビット量子化の4ステップにあたることが示されている。
図5(b)には、図5(a)に示した波形W1を持つ映像信号が、BPF301を通過した後の波形イメージを示してある。図5(b)に示した映像信号は10ビットに伸張されており、図5(a)に示した波形W1の高域周波数成分が、振幅レベル±2の波形W2として抽出された様子を示してある。つまり、BPF301は、入力された映像信号のビット伸張を行い、振幅レベルが2までの小振幅の信号のみを通過させる。BPF301における入出力特性を、図6に実線A1として示してある。図6に示されるように、BPF301は、振幅レベルが±2までの入力信号については、入力された値に比例した値を出力し、±2以上の振幅レベルを持つ信号については、一律で2として出力する。
なお、図6には、±2以上の振幅レベルを持つ信号については、値がすべて±2として出力されるようなフィルタを用いた場合の特性を示してあるが、一定の振幅レベルを超える信号に対しては、出力をゼロとするようなフィルタに適用してもよい。例えば、入力信号の振幅レベルが所定レベル以上である場合には、振幅レベルの大きさに応じて出力を小さくし、所定の振幅レベルを超えた信号は、0として出力するようなフィルタを適用してもよい。
次に、同じく図6を参照して、リミッタ部302の処理について説明する。リミッタ部203は、BPF301から出力された10ビットの信号の振幅を制限して、階調を8ビット階調以下に制限する処理を行う。図6に、リミッタ部302における入出力信号の特性を、A2として一点鎖線で示してある。リミッタ部302は、A1として示したBPF301からの出力信号に対して、振幅レベルが±1までの信号に対してはリニアに出力し、振幅レベルが±1以上の信号は、一律に±1として出力する処理を行うことで、図6の中でA2として示された特性を持つ信号を出力する。
図7(a)に、リミッタ部302からの出力信号における振幅の波形イメージを示してある。図7(a)に破線W2として示してあるのは、BPF301からの出力信号における波形イメージであり、図5(b)に示したものと同じものである。この信号に対して、リミッタ部302で更に振幅制限処理をかけることにより、波形W3として示した±1の振幅を持つ信号が生成される。そして、図7(b)に波形W1として示した8ビットの本線信号から、加算器304で、リミッタ部302を通すことで得た波形W3の特性を持つ信号を減算することにより、図7(b)に波形W4として示した振幅を持つ信号を得ることができる。
このように構成することで得られたフィルタ31からの出力信号は、本線の映像信号のうち、微小振幅の信号に対してのみローパスフィルタが掛けられた信号と等価となる。擬似輪郭が発生するのは階調の変化が緩やかな部分であり、信号の振幅が少ない部分である。よって、映像信号の高域周波数成分にのみローパスフィルタを掛けることにより、画像全体をなまらせてしまうことなく、擬似輪郭のみを改善することができるようになる。
本例では、リミッタ部302と加算器304との間にゲイン調整部303を設けてあり、ゲイン調整部303でゲインを設定することにより、本線の映像信号から減算する信号の大きさを調整することができるようにしてある。図8には、ゲイン調整部303におけるゲイン設定の例を示してある。ゲイン調整部303において、ゲインを1と設定した場合には、図8の中で線A3として示したように、入力値に比例した値が出力される。つまり、リミッタ部302から出力された信号の振幅が保たれたまま、加算器304によって、本線の映像信号から減算されるようになる。
ゲイン調整部303において、ゲインを0.5と設定した場合には、図8の中で線A4として示したように、入力値は1/2の値として出力されるようになる。この場合は、リミッタ部302からの出力信号のレベルが1/2に縮小されるため、加算器304で本線信号から減算される信号のレベルも小さくなる。
また、ゲイン調整部303において、ゲインが0と設定された場合には、図8の中で線A5として示したように、リミッタ部302から出力された信号は、その大きさに係わらずすべて0として出力される。ゲイン調整部303の値は、操作部70(図2参照)等への操作入力に応じて、切り替わるようにしてある。よって、擬似輪郭補正の効果をオフにしたい場合などには、ゲイン調整部303でのゲインを0に設定すればよい。
なお、ゲイン調整部303におけるゲインの値は上述した3つの値に限定されるのではなく、任意の値を設定することができるものとする。また、本例ではリミッタ部302の後にゲイン調整部303を配置した構成を例に挙げたが、ゲイン調整部303の後にリミッタ部302を配置するようにしてもよい。また、リミッタ部302にゲイン調整の機能を持たせて、同時に処理を行ってもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図9〜図14を参照して説明する。本例の記録再生装置100は、注目画素とその周辺領域の画素とで構成される領域における、階調のなだらかさを判断することで、その領域で擬似輪郭が目立つか否かを判定し、その判定結果に応じてゲイン調整部303のゲイン値を変化させる構成としたものである。
本例の構成を示す図9において、先に説明した図1に対応する部分には同一符号を付す。図9は、本例の記録再生装置におけるフィルタ部31の構成例を示した図である。本例の記録再生装置の基本的な構成については、上述した図1に示したフィルタ部31と同じ構成としてある。即ち、入力信号に対してビット伸張処理及び高域周波数成分の抽出を行うBPF301と、BPF301から出力された信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部302と、リミッタ部302からの出力値の出力レベルを調整するゲイン調整部303と、ゲイン調整部303からの出力信号を、本線信号から減算する加算器304を備える。
本例では、上述した構成に加えて、本線の映像信号を検出して擬似輪郭発生の有無を判定する擬似輪郭判定部305を備えたことを特徴とする。擬似輪郭判定部305の判定結果はゲイン調整部303に出力され、ゲイン調整部303では、擬似輪郭判定部305から入力される判定結果に応じて、ゲインの値が変更される構成としてある。
擬似輪郭判定部305は、入力される画素の1つを注目画素と設定し、水平方向におけるその周辺画素との関係を判断することで、判断に用いた箇所が擬似輪郭として目立つか否かの判定を行う。擬似輪郭として目立つか否かの判定は、3つの判断基準を基に行うようにしてあり、その手順を図10にフローチャートで示してある。ステップS1では、まず、注目画素の周辺画素における信号レベルが、水平方向で単調増加もしくは単調減少しているか否かが判定される。注目画素の周辺における各画素の信号レベルが、単調増加もしくは単調減少していると判定された場合には“Yes”が選択され、ゲイン調整部303のゲインを1等の所定の値に設定する処理が行われる(ステップS4)。
ステップS1で“No”が選択された場合には、次に、注目画素と注目画素の左右隣接画素との信号レベル差が、その近傍の画素で構成される領域における信号レベルの変化量の大きさ(アクティビティ)に比べて、小さいか否かが判定される。注目画素と注目画素の左右隣接画素との信号レベル差が、その近傍の領域におけるアクティビティに比べて大きい場合と判定された場合には、ステップS4に進み、ゲイン調整部303のゲインが所定の値に設定される。
ステップS2で“No”が選択された場合には、次に、より広範囲の周辺画素で構成される領域におけるアクティビティが、閾値として設定された値以下であるかの判定が行われる。より広範囲の周辺画素におけるアクティビティが、閾値以下であると判定された場合には、ステップS4に進み、ゲイン調整部303のゲインが所定の値に設定される。
つまり擬似輪郭判定部305は、ステップS1、ステップS2、ステップS3で行われる判定のうち、どれか1つでも“Yes”が選択された場合には擬似輪郭が発生しているものとみなし、ゲイン調整部305のゲイン設定値を所定の値にする処理を行う。なお、図10では、それぞれの判定を順番に行うようにしてあるが、ここに示した順番に限定されるものではなく、また、3つの判定を並行して行うようにしてもよい。
次に、図10にステップS1、ステップS2、ステップS3として示したそれぞれの判定処理の詳細について、図11〜図14を参照して説明する。各ステップでの判定は、まず判断に用いる画素間の信号レベルの差を算出し、その値を所定の条件式にかけることにより行われる。図11には、注目画素P10とその周辺10画素との水平方向での位置関係を示してあり、各画素における隣接画素との差分を、diff_Ln又はdiff_Rn(いずれもnは整数)として示してある。注目画素P10の信号レベルと、右隣の画素P11の信号レベルとの差はdiff_R0として示してあり、注目画素P10の信号レベルと、左隣の画素P11の信号レベルとの差はdiff_L0として示してある。
各画素における信号レベルをin、注目画素の水平方向における位置を[x]とした場合に、diff_Ln又はdiff_Rnの値は下記の計算式で求められる。
diff_L9 = in[x-10] - in[x-9]
diff_L8 = in[x-9] - in[x-8]
diff_L7 = in[x-8] - in[x-7]
diff_L6 = in[x-7] - in[x-6]
diff_L5 = in[x-6] - in[x-5]
diff_L4 = in[x-5] - in[x-4]
diff_L3 = in[x-4] - in[x-3]
diff_L2 = in[x-3] - in[x-2]
diff_L1 = in[x-2] - in[x-1]
diff_L0 = in[x-1] - in[x]
diff_R0 = in[x] - in[x+1]
diff_R1 = in[x+1] - in[x+2]
diff_R2 = in[x+2] - in[x+3]
diff_R3 = in[x+3] - in[x+4]
diff_R4 = in[x+4] - in[x+5]
diff_R5 = in[x+5] - in[x+6]
diff_R6 = in[x+6] - in[x+7]
diff_R7 = in[x+7] - in[x+8]
diff_R8 = in[x+8] - in[x+9]
diff_R9 = in[x+9] - in[x+10]
図10のステップS1における、注目画素P10の周辺の各画素における信号レベルが、水平方向において単調増加或いは単調減少しているか否かの判断は、例えば注目画素P10及びその左右隣接3画素を対象として行う。まず注目画素P10及びその左右隣接3画素のそれぞれにおける、隣接画素との信号レベルの差分を求め、次に、求められた差分の各値がすべて0以上であるか、又はすべて0以下であるかの判断を行う。実際に用いられる式としては、例えば下記のようなものになる。条件式が満たされた場合にはdet_slope_hと定義された変数に1を代入し、条件式が満たされない場合には、det_slope_hに0を代入するようにしてある。
If (((diff_L2 >=0)&&(diff_L1 >=0)&&
(diff_L0 >=0)&&(diff_R0 >=0)&&
(diff_R1 >=0)&&(diff_R2 >=0)) ||
((diff_L2 <=0)&&(diff_L1 <=0)&&
(diff_L0 <=0)&&(diff_R0 <=0)&&
(diff_R1 <=0)&&(diff_R2 <=0))) {
det_slope_h= 1;
} else {
det_slope_h= 0;
}
図12(a)〜(d)には、上記条件式が満たされる場合の具体的な例を示してある。図13においては、縦軸に信号レベルを、横軸に画素の水平方向をとってある。図13(a)に示した例では、注目画素P10の信号レベルと、その右隣の画素P11の信号レベルとの差を示すdiff_R0のみが−1を示し、diff_L2, diff_L1, diff_L0, diff_R1, diff_R2は0である。よって、差分の値のすべてが0以下となるため、上記条件式が満される。
図12(b)に示した例では、diff_L2とdiff_R1が−1となり、diff_L1, diff_L0, diff_R0, diff_R2は0となる。よって、差分の値のすべてが0以下となり、上記条件式を満たす。図12(c)に示した例では、diff_L1とdiff_L0とdiff_R0とdiff_R2が1となり、diff_L2とdiff_R1は0となる。よって、差分の値のすべてが0以上となり、上記条件式を満たす。図12(d)に示した例では、diff_L2, diff_L1, diff_L0, diff_R0, diff_R1, diff_R2のすべての値が1となるため、上記条件式を満たす。
次に、図10にステップS2として示した判断処理と、ステップS3として示した判断処理の詳細について説明する。これらの判定を行うにあたり、まず、注目画素及び注目画素に隣接する左右2画素で構成される領域におけるアクティビティと、注目画素の左右隣接3画素で構成される領域におけるアクティビティと、注目画素の左右10画素で構成される領域におけるアクティビティを求める。アクティビティとは、領域を構成する各画素における隣接画素との信号レベルの差を、絶対値和として示したものであり、下記計算式によって求めることが出来る。なお、下記式においては、注目画素を含む左右隣接2画素で構成される領域におけるアクティビティが代入される変数として act0_h、注目画素の左右3画素で構成される領域におけるアクティビティが代入される変数としてact1_2_h、注目画素の左右10画素で構成される領域におけるアクティビティが代入される変数としてact1_9_hを用いてある。また、下記式における“abs”とは、絶対値を求める関数である。
act0_h = abs(diff_L0) + abs(diff_R0)

act1_2_h = abs(diff_L2) + abs(diff_L1) + abs(diff_R1) + abs(diff_R2)

act1_9_h = abs(diff_L9) + abs(diff_L8) + abs(diff_L7) + abs(diff_L6) +
abs(diff_L5) + abs(diff_L4) + abs(diff_L3) + abs(diff_L2) +
abs(diff_L1) + abs(diff_R1) + abs(diff_R2) + abs(diff_R3) +
abs(diff_R4) + abs(diff_R5) + abs(diff_R6) + abs(diff_R7) +
abs(diff_R8) + abs(diff_R9)
なお、上記式においては、act1_2_hとact1_9_hの構成要素に、注目画素と隣接する左右の画素と注目画素との信号レベル差を示すdiff_L0及びdiff_R0を含めない構成としてあるが、これらも含めて計算するようにしてもよい。
図10にステップS2として示した判断処理、つまり、注目画素と注目画素の左右画素との信号レベル差が、その近傍の領域(この場合は左右3画素)におけるアクティビティに比べて小さいか否かの判断処理には、例えば下記のような条件式が用いられる。
If (act0_h > act1_2_h) {
det_act1_2_h = 1;
} else {
det_act1_2_h = 0;
}
上記式によると、注目画素と、注目画素に隣接する左右の画素との信号レベル差を示すact0_hの値が、注目画素の左右3画素で構成される領域におけるアクティビティを示すact1_2_hよりも大きい場合に、det_act1_2_hと定義された変数に1が代入され、act1_2_h以下である場合に、det_act1_2_hに0が代入される。つまり、注目画素及びその左右の画素で構成される領域での階調の変化より、注目画素の左右3画素で構成される領域での階調の変化がなだらかである場合に、det_act1_2_hは1となる。そして、det_act1_2_hの値は、擬似輪郭判定部305からゲイン調整部303に出力される。
図13(a)〜(e)には、上記条件式が満たされる場合の具体的な例を示してある。図13においても、縦軸に信号レベルを、横軸に画素の水平方向をとってある。図13(a)に示した例では、diff_R0のみが−(マイナス)1であり、他の値は0となるため、diff_R0を含むact0_hの値は1、act1_2_hの値は0となる。よって、act0_h > act1_2_hの条件が満たされる。
図13(b)に示した例では、
act0_h = 1(diff_L0の絶対値) + 1(diff_R0の絶対値) = 2
act1_2_h = 0(diff_L2の絶対値) + 1(diff_L1の絶対値)
+ 0(diff_R1の絶対値) + 0(diff_R2の絶対値) = 1
となるため、act0_h > act1_2_hの条件が満たされる。
図13(c)に示した例では、
act0_h = 1(diff_L0の絶対値) + 1(diff_R0の絶対値) = 2
act1_2_h = 0(diff_L2の絶対値) + 0(diff_L1の絶対値)
+ 1(diff_R1の絶対値) + 0(diff_R2の絶対値) = 1
となるため、act0_h > act1_2_hの条件が満たされる。
図13(d)に示した例では、
act0_h = 1(diff_L0の絶対値) + 1(diff_R0の絶対値) = 2
act1_2_h = 1(diff_L2の絶対値) + 0(diff_L1の絶対値)
+ 0(diff_R1の絶対値) + 0(diff_R2の絶対値) = 1
となるため、act0_h > act1_2_hの条件が満たされる。
図13(e)に示した例では、
act0_h = 1(diff_L0の絶対値) + 1(diff_R0の絶対値) = 2
act1_2_h = 0(diff_L2の絶対値) + 0(diff_L1の絶対値)
+ 0(diff_R1の絶対値) + 1(diff_R2の絶対値) = 1
となるため、act0_h > act1_2_hの条件が満たされる。
なお、act0_hとact1_2_hとでは、扱う領域の広さが異なるため、両方を等価に扱えるように、act0_hとact1_2_hのいずれか一方の値に対して重み付けを行うようにしてもよい。本例では、act0_hの要素が2、act1_2_hの要素が4であるため、act1_2_hに0.5等の係数をかけるようにしてもよい。
図10にステップS3として示した判断処理、つまり、注目画素の左右10画素で構成される領域におけるアクティビティが、閾値以下であるか判断処理には、例えば下記のような条件式が用いられる。閾値としては、DET_ACT1_9_THという変数を用いてあり、値としては、例えば「3」等を設定してあるものとする。
If (act1_9_h <= DET_ACT1_9_TH) {
det_act1_9_h = 1;
} else {
det_act1_9_h = 0;
}
この式においては、注目画素の左右10画素で構成される領域におけるアクティビティを示すact1_9_hが、閾値(この場合は3)以下である場合に、det_act1_9_hに1が代入される。つまり、注目画素の周辺の比較的広い範囲に注目した場合に、その領域で表現される階調の変化がなだらかである場合に、det_act1_9_hの値が1となる。
図14(a)〜(d)には、上記条件式が満たされる場合の具体的な例を示してある。図14においても、縦軸に信号レベルを、横軸に画素の水平方向をとってある。図14(a)に示した例では、diff_R0の値が1であるが、act1_9_hを求める式にはdiff_R0を含んでいないため、act1_9_h=0となる。よって、act1_9_h <= DET_ACT1_9_THの条件が満たされる。
図14(b)に示した例では、
act1_9_h = 0(diff_L9の絶対値) + 0(diff_L8の絶対値) + 0(diff_L7の絶対値) +
0(diff_L6の絶対値) + 1(diff_L5の絶対値) + 0(diff_L4の絶対値) +
0(diff_L3の絶対値) + 0(diff_L2の絶対値) + 0(diff_L1の絶対値) +
0(diff_R1の絶対値) + 0(diff_R2の絶対値) + 0(diff_R3の絶対値) +
0(diff_R4の絶対値) + 1(diff_R5の絶対値) + 0(diff_R6の絶対値) +
0(diff_R7の絶対値) + 1(diff_R8の絶対値) + 0(diff_R9の絶対値) = 3
となるため、act1_9_h <= DET_ACT1_9_THの条件が満たされる。
図14(c)に示した例では、
act1_9_h = 0(diff_L9の絶対値) + 0(diff_L8の絶対値) + 0(diff_L7の絶対値) +
0(diff_L6の絶対値) + 0(diff_L5の絶対値) + 0(diff_L4の絶対値) +
0(diff_L3の絶対値) + 0(diff_L2の絶対値) + 0(diff_L1の絶対値) +
1(diff_R1の絶対値) + 1(diff_R2の絶対値) + 0(diff_R3の絶対値) +
1(diff_R4の絶対値) + 0(diff_R5の絶対値) + 0(diff_R6の絶対値) +
0(diff_R7の絶対値) + 0(diff_R8の絶対値) + 0(diff_R9の絶対値) = 3
となるため、act1_9_h <= DET_ACT1_9_THの条件が満たされる。
図14(d)に示した例では、
act1_9_h = 0(diff_L9の絶対値) + 0(diff_L8の絶対値) + 0(diff_L7の絶対値) +
0(diff_L6の絶対値) + 0(diff_L5の絶対値) + 0(diff_L4の絶対値) +
1(diff_L3の絶対値) + 0(diff_L2の絶対値) + 0(diff_L1の絶対値) +
1(diff_R1の絶対値) + 1(diff_R2の絶対値) + 0(diff_R3の絶対値) +
0(diff_R4の絶対値) + 0(diff_R5の絶対値) + 0(diff_R6の絶対値) +
0(diff_R7の絶対値) + 0(diff_R8の絶対値) + 0(diff_R9の絶対値) = 3
となるため、act1_9_h <= DET_ACT1_9_THの条件が満たされる。
このようにして求められたdet_slope_h, det_act1_2_h,det_act1_9_hの値のうち、どれか1つでも1であった場合には、擬似輪郭判定部305は擬似輪郭が発生しているものとみなし、ゲイン調整部303に対してゲインの値を引数として渡す処理を行う。この処理を実現させる具体的なプログラムは、例えば下記のようなものとなる。
If ((det_slope_h == 1) ||
(det_act1_2_h == 1) ||
(det_act1_9_h == 1)) {
gain_h = GAIN_LPF_H;
} else {
gain_h = 0;
}
この式によれば、det_slope_hの値が1もしくはdet_act1_2_hの値が1、もしくはdet_act1_9_hの値が1であった場合に、gain_hとして定義された変数に、GAIN_LPF_Hとして定義された定数が代入される。GAIN_LPF_Hには、予め例えば0≦GAIN_LPF_H≦1の範囲の値が設定してあるものとする。そして、det_slope_h, det_act1_2_h,det_act1_9_hのいずれの値も0であった場合には、gain_hには0が代入される。
なお、上述した条件式では、det_slope_h,det_act1_2_h,det_act1_9_hのいずれかの値が1であったときに、gain_hにGAIN_LPF_Hが代入されるようにしてあり、3つの条件をOR条件でつないであるが、この例に限定されるものではない。例えば、3つの条件のすべてをAND条件でつないだり、一部をAND条件でつなぐような式を適用してもよい。具体的には、下記のような式が考えられる。
If (((det_slope_h == 1) ||
(det_act1_2_h == 1)) &&
(det_act1_9_h == 1)) {
gain_h = GAIN_LPF_H;
} else {
gain_h= 0;
}
または、下記の式を適用してもよい。
If ((det_slope_h== 1) &&
(det_act1_2_h == 1) &&
(det_act1_9_h == 1)) {
gain_h = GAIN_LPF_H;
} else {
gain_h= 0;
}
また、gain_hが採り得る値が、0又はGAIN_LPF_Hの2種類である場合を例に上げたが、定数を複数種類用意し、擬似輪郭判定部305から入力される判定結果の内容に応じて、適応する定数を変えるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、注目画素の周辺の領域において、各画素の信号レベルが単調増加あるいは単調減少している場合や、注目画素及びその左右隣接画素で構成される領域での階調の変化の大きさより、注目画素の左右3画素で構成される領域での階調の変化が小さい場合や、注目画素の周辺の比較的広い範囲において、階調の変化がなだらかである場合に、擬似輪郭が発生していると判断される。そして、ゲイン調整部303のゲイン設定値が所定の値に設定される。
ゲイン調整部303のゲインが所定の値に設定されることにより、BPF301とリミッタ部302を通して得られた、階調が8ビット階調以下に制限された10ビットの微小振幅信号が、加算器304に出力されるようになる。そして加算器304で、本線の8ビットの映像信号から10ビットの微小振幅信号が減算される。これにより、加算器304から出力される信号は、ビットが伸張されて微小振幅部分のみが平滑化された信号となり、図示せぬ表示部等に表示される再生映像において、擬似輪郭が低減されるようになる。
なお、ここまで説明した実施の形態では、8ビットの入力信号をBPF301で10ビットに伸張する例を挙げたが、ビット伸張のビット数はこれに限定されるものではなく、12ビットや14ビット等に伸張するようにしてもよい。入力信号を12ビットに伸張する場合の、BPF301とリミッタ部302とゲイン調整部303での処理の例について、図15〜図18を参照して説明する。
図15には、BPF301に入力される前後の信号の振幅を示してある。図15(a)は入力前の映像信号の振幅を示しており、図15(b)は出力後の映像信号の振幅を示している。図5(a)に示した波形W1′は、映像信号を8ビットで量子化した場合の1ステップを示す波形イメージである。図5(a)に示した振幅レベルは、12ビット量子化時の映像信号における振幅レベルであり、8ビット量子化の1ステップが、12ビット量子化の16ステップにあたることが示されている。
図15(b)には、図15(a)に示した波形W1′の特性を持つ映像信号が、BPF301を通過した後の信号波形イメージを示してある。図15(b)に示した映像信号は12ビットに伸張されており、図15(a)に示した波形W1′の高域周波数成分が、振幅レベル±4の波形W2′として出力された様子を示してある。つまり、BPF301は、入力された映像信号のビット伸張を行い、振幅レベルが4までの小振幅の信号のみを通過させる。BPF301における入出力特性を、図16に実線A1′として示してある。図16に示されるように、BPF301は、入力信号における±6までの振幅については、入力された値に比例した値を出力し、±6以上の振幅レベルを持つ信号については、一律で±6として出力する。
図16には、リミッタ部302における入出力特性を破線A2′として示してある。リミッタ部302は、BPF301から出力された12ビットの信号の振幅を制限し、その階調を8ビット階調以下に制限する処理を行う。リミッタ部302は、A1′として示したBPF301からの出力信号に対して、振幅レベルが±2までの信号に対してはリニアに出力し、振幅レベルが±2以上の信号は、一律に±2として出力する処理を行うことで、図16の中でA2′として示された特性を持つ信号を出力する。
図17(a)に、リミッタ部302からの出力信号における振幅の波形イメージを示してある。図17(a)に破線W2′として示してあるのは、BPF301からの出力信号における波形イメージであり、図15(b)に示したものと同じものである。この信号に対して、リミッタ部302で更に振幅制限処理をかけることにより、波形W3′として示した±2の振幅を持つ信号が生成される。そして、図17(b)に波形W1′として示した8ビットの本線信号に対して、加算器304(図1参照)で、リミッタ部302を通すことで得た波形W3′の特性を持つ信号を減算することにより、図7(b)に波形W4′として示した振幅を持つ信号を得ることができる。
図18には、ゲイン調整部303におけるゲイン設定の例を示してある。ゲイン調整部303において、ゲインを1と設定した場合には、図18の中で線A3′として示したように、入力値に比例した値が出力される。つまり、リミッタ部302から出力された信号の振幅が保たれたまま、加算器304によって、本線の映像信号から減算されるようになる。ゲイン調整部303において、ゲインを0.5と設定した場合には、図18の中で線A4′として示したように、入力値は1/2の値として出力されるようになる。例えば入力信号レベルが16である場合には、8として出力される。
また、上述した実施の形態では、BPF301が使用する係数を固定とした場合を例に挙げたが、注目画素の周辺領域における、階調の変化の無い領域の広さ(平坦度合い)に応じて、BPF301で用いる係数を切り換えるようにしてもよい。この場合のフィルタ部31の構成例を、図19に示してある。図19において、先に説明した図1、図9に対応する部分には同一符号を付す。本例のフィルタ部31の基本的な構成については、上述した図9に示したフィルタ部31と同じ構成である。即ち、入力信号に対してビット伸張処理及び高域周波数成分の抽出を行うBPF301′と、BPF301′から出力された信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部302と、リミッタ部302からの出力値の出力レベルを調整するゲイン調整部303と、ゲイン調整部303からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器304と、本線の映像信号を検出して擬似輪郭発生の有無を判定する擬似輪郭判定部305′とを備える。
本例では、擬似輪郭判定部305′による判定の結果を、BPF301′及びゲイン調整部303に出力するようにしてあり、擬似輪郭判定部305′の判定結果により、BPF301′におけるフィルタの種類や、ゲイン調整部303でのゲイン値が変更される構成としてある。
図20には、BPF301′におけるフィルタ係数の例を示してある。なお、K0〜K16として示した係数と、画素の水平方向の位置との対応は、図4(a)に示したものと同様であるものとする。図20にM0として示したフィルタでは、画素信号P10を注目画素とした場合に、注目画素P10に対する係数K8には192/256を、注目画素から水平方向の左右4番目に位置する画素に掛ける係数K4と係数K12には−64/256を、注目画素から水平方向の左右8番目に位置する画素に掛ける係数K0と係数K16には−32/256を用いるものである。M1として示したフィルタは、図4(b)に示した係数と同一の係数を使用するものであり、画素信号P10を注目画素とした場合に、注目画素P10に対する係数K8には192/256を、注目画素から水平方向の左右2番目に位置する画素に掛ける係数K6と係数K10には−64/256を、注目画素から水平方向の左右8番目に位置する画素に掛ける係数K4と係数K12には−32/256を用いるものである。このように、フィルタM0とフィルタM1とでは時定数が異なるようにしてあり、これらの時定数の異なるフィルタを、状況に応じて切り替えるようにしてある。
図21には、擬似輪郭判定部305におけるフィルタ切り換え判断の処理例を示す、フローチャートを示してある。擬似輪郭判定部305ではまず、注目画素における信号レベルと、注目画素に隣接する左右の画素における信号レベルとの差が、1であるか否かの判断が行われる(ステップS11)。図11に示した変数を用いて説明すると、diff_L0とdiff_R0のいずれかが1であるかの判断が行われる。diff_L0とdiff_R0のいずれの値も1ではない場合には“No”が選択され、ステップS12でゲイン調整部303のゲインの値が0に設定され、フィルタがオフにされる。
diff_L0とdiff_R0のいずれかの値が1であった場合には“Yes”が選択され、次に注目画素の左右4画素のそれぞれにおける、隣接画素との信号レベルの差が0であるか否かの判断が行われる(ステップS13)。つまり、diff_L3,diff_L2,diff_L1,diff_R1,diff_R2,diff_R3のすべて値が、0であるか否かの判断が行われる。これらの値に、1つでも0以外の値があった場合は、“No”が選択されてステップS12に進み、フィルタがオフにされる。
ステップS13で、diff_L3,diff_L2,diff_L1,diff_R1,diff_R2,diff_R3のすべて値が0であると判断された場合には、次に、注目画素の左右5画素目から8画素目の各画素における、隣接画素との信号レベルの差が0であるか否かの判断が行われる(ステップS14)。つまり、diff_L7,diff_L6,diff_L5,diff_L4,diff_R4,diff_R5,diff_R6,diff_R7のすべて値が、0であるか否かの判断が行われる。これらの値に、1つでも0以外の値があった場合は、“No”が選択されてステップS15に進み、BPF301で使用するフィルタとしてフィルタM1が選択される(ステップS15)。そして、ゲイン調整部303において、ゲインの値が所定の値に設定される(ステップS16)。
ステップS14で、diff_L7,diff_L6,diff_L5,diff_L4,diff_R4,diff_R5,diff_R6,diff_R7のすべて値が、0であると判定された場合には、BPF301で使用するフィルタとしてフィルタM0が選択され(ステップS17)、ゲイン調整部303において、ゲインの値が所定の値に設定される(ステップS18)。
このように構成することにより、注目画素の周辺領域において、階調の変化の無い領域が広い場合には長時定数を持つフィルタM0が適用され、階調の変化が無い領域がそれほど広くない場合には、フィルタM1が適用されるようになる。フィルタM0が適用される場合とフィルタM1が適用される場合の具体的な例を、図22に示してある。図22において、8ビットの原信号における階調を破線で示してあり、ビット伸張後の信号における階調を実線で示してある。そして、8ビットの原信号における1LSB(Least Significant Bit)を、Wd1として示してある。図22に示した例においては、8ビットの入力信号を12ビットに伸張した場合を例に挙げてある。
図22(a)には、注目画素P10と右隣の画素P11との間に信号レベル1のレベル差があるのに対し、その周辺には階調の変化が無い場合の例を示してある。このような場合に時定数の長いフィルタM0が適用されることにより、注目画素P10と画素P11との間の段差とその周辺の平坦な領域とが、滑らかに繋がるようになる。図22(b)には、注目画素P10と右隣の画素P11との間に信号レベル1のレベル差があるのに対し、その周辺の画素間においても信号レベル1の差がある場合の例を示してある。このような場合には、時定数の短いフィルタM1が適用されることにより、注目画素P10と画素P11との間の段差と、段差及び平坦な領域とで構成される領域とが、滑らかに繋がるようになる。図21及び図22に示した例では2つのフィルタを切り替えて使用する例を挙げたが、注目画素周辺の領域の平坦度合いに応じて、複数種類のフィルタを切り替えて使用するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、サンプリングレートが4:4:4である場合を例に挙げて説明したが、4:2:2等、他のサンプリングレートを用いた場合に適用してもよい。サンプリングレートが4:2:2である場合には、輝度信号Yのデータはすべての画素が持つのに対し、クロマ信号Cbおよびクロマ信号Crのデータは奇数番目(又は偶数番目)の画素だけが持つようになるため、輝度信号とクロマ信号とで空間的な処理領域が異なることになる。本例においては、クロマ信号Cb及びクロマ信号Crにおける空間的な処理領域を、輝度信号Yと同一の処理領域にして処理を行うようにしてある。
図23に、この場合のBPF301の構成例及び係数の例を示してある。図23(a)に示されるように、BPF301においては、画素P6の次には画素P8を入力し、画素P8の次には画素P10を入力するといったように、画素を1つおきに抽出するようにする。そして、入力された画素すべてに対して係数をかけるようにする。係数としては、例えば、注目画素P10に対する係数K2には192/256を、注目画素の左右隣に位置する画素に掛ける係数である係数K1と係数K3には−64/256を、注目画素から水平方向で左右2番目に位置する画素に掛ける係数である係数K0と係数K4には−32/256を用いる。
図24には、擬似輪郭判定処理部305での判定処理の基になる、diff_Ln又はdiff_Rnの値の設定例を示してある。上述したように、クロマ信号Cb又はクロマ信号Crのデータは、注目画素P10の右隣であれば画素P12、左隣であれば画素P8といったように、1つおきの画素に存在することになる。このため、注目画素P10の左側に隣接する画素との信号レベル差を示すdiff_L0は、画素P8と画素P10との差によって示され、diff_L4であれば、画素P0と画素P2との差によって示される。
各画素における信号レベルをin、注目画素の水平方向における位置を[x]とした場合、diff_Ln又はdiff_Rnは下記の式で示すことができる。なお下記式においては、クロマ信号Cbにおける隣接画素との信号レベルの差はCb_diff_Ln又はCb_diff_Rnで示し、クロマ信号Crにおける隣接画素との信号レベルの差はCr_diff_Ln又はCr_diff_Rnで示してある。
Cb_diff_L4 = Cb_in[x-10] - Cb_in[x-8]
Cb_diff_L3 = Cb_in[x-8] - Cb_in[x-6]
Cb_diff_L2 = Cb_in[x-6] - Cb_in[x-4]
Cb_diff_L1 = Cb_in[x-4] - Cb_in[x-2]
Cb_diff_L0 = Cb_in[x-2] - Cb_in[x]
Cb_diff_R0 = Cb_in[x] - Cb_in[x+2]
Cb_diff_R1 = Cb_in[x+2] - Cb_in[x+4]
Cb_diff_R2 = Cb_in[x+4] - Cb_in[x+6]
Cb_diff_R3 = Cb_in[x+6] - Cb_in[x+8]
Cb_diff_R4 = Cb_in[x+8] - Cb_in[x+10]

Cr_diff_L4 = Cr_in[x-10] - Cr_in[x-8]
Cr_diff_L3 = Cr_in[x-8] - Cr_in[x-6]
Cr_diff_L2 = Cr_in[x-6] - Cr_in[x-4]
Cr_diff_L1 = Cr_in[x-4] - Cr_in[x-2]
Cr_diff_L0 = Cr_in[x-2] - Cr_in[x]
Cr_diff_R0 = Cr_in[x] - Cr_in[x+2]
Cr_diff_R1 = Cr_in[x+2] - Cr_in[x+4]
Cr_diff_R2 = Cr_in[x+4] - Cr_in[x+6]
Cr_diff_R3 = Cr_in[x+6] - Cr_in[x+8]
Cr_diff_R4 = Cr_in[x+8] - Cr_in[x+10]
擬似輪郭が発生しているか否かの判定は、図10のフローチャートに示した手順と同様の手順で行うようにする。図10のステップS1における、注目画素P10の周辺画素における信号レベルが、水平方向で単調増加或いは単調減少しているか否かの判断には、例えば下記の式を用いるようにする。条件式が満たされた場合にはC_det_slope_hと定義された変数には1が代入され、条件式が満たされない場合には、C_det_slope_hには0が代入される。
If (((Cb_diff_L2 >=0)&&(Cb_diff_L1 >=0)&&
(Cb_diff_L0 >=0)&&(Cb_diff_R0 >=0)&&
(Cb_diff_R1 >=0)&&(Cb_diff_R2 >=0)) ||
((Cb_diff_L2 <=0)&&(Cb_diff_L1 <=0)&&
(Cb_diff_L0 <=0)&&(Cb_diff_R0 <=0)&&
(Cb_diff_R1 <=0)&&(Cb_diff_R2 <=0)) ||
((Cr_diff_L2 >=0)&&(Cr_diff_L1 >=0)&&
(Cr_diff_L0 >=0)&&(Cr_diff_R0 >=0)&&
(Cr_diff_R1 >=0)&&(Cr_diff_R2 >=0)) ||
((Cr_diff_L2 <=0)&&(Cr_diff_L1 <=0)&&
(Cr_diff_L0 <=0)&&(Cr_diff_R0 <=0)&&
(Cr_diff_R1 <=0)&&(Cr_diff_R2 <=0))) {
C_det_slope_h = 1;
} else {
C_det_slope_h = 0;
}
つまりクロマ信号Cb又はクロマ信号Crのいずれかにおいて、diff_L2,diff_L1,diff_L0,diff_L0,diff_L1,diff_R2のすべての値が0以上、又は0以下であった場合に、C_det_slope_hに1が代入される。
図10のステップS2、ステップS3の判断に用いられる、act0_h,act1_2h,act1_9hで表現される各アクティビティは、下記式で求めるようにする。各領域におけるアクティビティは、クロマ信号Cbとクロマ信号Crの両方を用いて表現するようにしてあり、act0_hはC_act0_h、act1_2hはC_act1_2h、act1_9hはC_act1_9hと表現してある。
C_act0_h = abs(Cb_diff_L0) + abs(Cb_diff_R0) +
abs(Cr_diff_L0) + abs(Cr_diff_R0);

C_act1_2_h = abs(Cb_diff_L2) + abs(Cb_diff_L1) +
abs(Cb_diff_R1) + abs(Cb_diff_R2) +
abs(Cr_diff_L2) + abs(Cr_diff_L1) +
abs(Cr_diff_R1) + abs(Cr_diff_R2);

C_act1_9_h = abs(Cb_diff_L4) + abs(Cb_diff_L3) +
abs(Cb_diff_L2) + abs(Cb_diff_L1) +
abs(Cb_diff_R1) + abs(Cb_diff_R2) +
abs(Cb_diff_R3) + abs(Cb_diff_R4) +
abs(Cr_diff_L4) + abs(Cr_diff_L3) +
abs(Cr_diff_L2) + abs(Cr_diff_L1) +
abs(Cr_diff_R1) + abs(Cr_diff_R2) +
abs(Cr_diff_R3) + abs(Cr_diff_R4);
そして、図10のステップS2における、注目画素と注目画素の左右画素との信号レベル差が、その近傍の所定の広さの領域におけるアクティビティの大きさに比べて小さいか否かの判定には、例えば下記の式を用いるものとする。
If (C_act0_h > C_act1_2_h) {
C_det_act1_2_h = 1;
} else {
C_det_act1_2_h = 0;
}
この場合も、C_act0_h又はC_act1_2hのいずれかの値に重み付けを行うようにしてもよい。
また、図10のステップS3における、注目画素の左右10画素で構成される領域におけるアクティビティが、閾値以下であるかの判断処理には、下記の条件式を用いるものとする。
If (C_act1_9_h <= DET_C_ACT1_9_TH) {
C_det_act1_9_h = 1;
} else {
C_det_act1_9_h = 0;
}
そして擬似輪郭判定部305は、このようにして求められたC_det_slope_h, C_det_act1_2_h,C_det_act1_9_hの値のうち、どれか1つでも1であった場合には、擬似輪郭が発生しているものとみなし、ゲイン調整部303に対してゲインの値を引数として渡す処理を行う。この処理を実現させる具体的なプログラムは、例えば下記のようなものとなる。
If ((C_det_slope_h== 1) ||
(C_det_act1_2_h == 1) ||
(C_det_act1_9_h == 1) {
C_gain_h = C_GAIN_LPF_H;
} else {
C_gain_h = 0;
}
C_GAIN_LPF_Hの採り得る値は、GAIN_LPF_Hの場合と同様に0以上1以下等とする。なお、C_gain_hにC_GAIN_LPF_Hが代入された場合には、クロマ信号Cbとクロマ信号Crのいずれか一方に対してフィルタ処理を行うのではなく、ペアとなるクロマ信号Cbとクロマ信号Crの両方に対して、同様の処理を施すようにする。
また、輝度信号を基に判定を行う場合と同様に、C_det_slope_h = 1,C_det_act1_2_h = 1,C_det_act1_9_h = 1の3つの条件の、すべてをAND条件でつないだり、一部をAND条件でつなぐような式を適用してもよい。もしくは、輝度信号とクロマ信号のいずれかの信号において、上記条件式が満たされた場合に、擬似輪郭が発生しているものとみなし、C_gain_hにC_GAIN_LPF_Hを代入させるようにしてもよい。この場合の式の例を以下に示してある。
If ((det_slope_h== 1) ||
(det_act1_2_h == 1) ||
(det_act1_9_h == 1) ||
(C_det_slope_h == 1) ||
(C_det_act1_2_h == 1) ||
(C_det_act1_9_h == 1)) {
gain_h= GAIN_LPF_H;
C_gain_h= C_GAIN_LPF_H;
} else {
gain_h= 0;
C_gain_h= 0;
}
また、上述した実施の形態ではクロマ信号における空間的な処理領域を、輝度信号における空間的な処理領域と同一とする例を挙げたが、2つの信号における空間的な処理領域を異なるようにしてもよい。例えばサンプリングレートが4:2:2の場合には、クロマ信号における空間的な処理領域を、輝度信号における空間の処理領域の2倍にするようにすればよい。
次に、本発明の第3の実施の形態を、図25〜図27を参照して説明する。本例では、擬似輪郭の改善処理とともに、画像の鮮鋭化を図る鮮鋭化処理も同時に行う構成としてある。図25において、先に説明した図1、図9、図19に対応する部分には同一符号を付す。図25に示した記録再生装置100のフィルタ部31は、入力された信号の語調を増やして高域周波数成分の抽出を行う第1のBPF301と、第1のBPF301から出力された信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部302と、リミッタ部302からの出力値の出力レベルを調整する第1のゲイン調整部303と、第1のゲイン調整部303からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器304を備える。
また、入力された信号の語調を増やして、第1のBPF301と比べて比較的高周波数の帯域を通過させる第2のBPF401と、第2のBPF401から出力された信号に対してコアリング処理を施すコアリング部402と、コアリング部402からの出力値の出力レベルを調整する第2のゲイン調整部403と、第2のゲイン調整部403からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器306を備える。さらに、本線の映像信号を検出して擬似輪郭発生の有無を判定し、判定結果を第1のゲイン調整部303と第2のゲイン調整部403とに出力する擬似輪郭判定部305を備える。
このように構成された記録再生装置100において、第1のBPF301とリミッタ部302と第1のゲイン調整部303、加算器304とで、擬似輪郭改善を行うための処理を行い、第2のBPF401とコアリング部402と第2のゲイン調整部403、第2の加算器306とで、画像の鮮鋭化を図るための処理を行う。
第1のBPF301と第2のBPF401では、その後段で行われる処理が異なるため、図26に示したように、互いに異なる係数を用いてある。図26にM1として示したフィルタは、図4(a)に示した係数や図20にM1として示した係数を用いるのに対して、図26にM2として示したフィルタは、より高域の周波数帯を通過させる係数を用いるようにする。M2のフィルタでは、注目画素に掛ける係数K8には128/256を、水平方向で注目画素の左右隣に位置する画素に掛ける係数K7及び係数K9には−64/256を用いてある。
第1のBPF301でビット伸張され、高域周波成分として抽出された信号は、リミッタ部302で振幅制限されて8ビット階調以下の振幅を持つ信号とされ、第1のゲイン調整部303でゲインの調整が行われる。第1のゲイン調整部303からの出力信号は加算器304に入力され、加算器304で、本線の信号から減算される。また、第2のBPF401でビット伸張され、第1のBPF301より高域の周波数帯として抽出された信号は、コアリング部402で中小振幅の輪郭信号とされ、第2のゲイン調整部403でゲインの調整が行われた上で加算器306に出力される。加算器306では、加算器304から出力された信号に、第2のゲイン調整部403から出力された輪郭信号を加算する処理を行う。
図27には、コアリング部402における入出力特性の例を示してある。図27に示した例では、コアリング部402は、第2のBPF401で抽出された信号のうち、振幅レベルが2までの小振幅信号は出力せず、振幅レベルが2以上の信号は1倍して出力するようにしてある。例えば入力信号の振幅レベルが6である場合には、4として出力する。このような処理を行うことで、輪郭信号が生成される。なお、図27に示した例では、振幅レベルが±2以上の入力信号は、すべて所定の振幅に制限せずに出力するようにしてあるが、振幅レベルの大きい入力信号は出力しないような構成としてもよい。例えば、入力信号の振幅レベルが所定レベル以上である場合には、振幅レベルの大きさに応じて出力を小さくし、所定のレベル以上の振幅レベルを持つ信号は、0として出力するようなリミッタ特性を適用してもよい。
そして、第1のゲイン調整部303及び第2のゲイン調整部403では、擬似輪郭判定部305から引数として渡されたゲイン値を基に、入力信号に対するゲイン調整を行い、ゲイン調整された信号を出力する。擬似輪郭判定部305で、擬似輪郭が目立つと判定された場合には、第1のゲイン調整部303ではゲインが所定の値に設定され、リミッタ部302で生成された微小振幅信号が加算器304に出力される。そして、加算器304で本線信号から微小振幅信号が減算されることで、再生映像における擬似輪郭が低減されるようになる。一方、第2のゲイン調整部403では、擬似輪郭判定部305で擬似輪郭が目立つと判定された場合には、ゲインは0又は小さな値に設定される。これにより、コアリング部402の処理によって、再生映像における擬似輪郭が強調されてしまうようなことがなくなる。
擬似輪郭判定部305で、擬似輪郭は目立たないと判定された場合には、第1のゲイン調整部303ではゲインが0に設定される。これにより、リミッタ部302で生成された微小振幅信号は加算器304に出力されず、本線信号から減算されることがなくなる。つまり、擬似輪郭改善の処理は行われないことになる。一方、第2のゲイン調整部403では、擬似輪郭判定部305で擬似輪郭が目立たないと判定された場合には、ゲインの値が所定の値に設定され、加算器306によって、本線信号にコアリング部402で生成された輪郭信号が加算される。これにより、再生映像において、鮮鋭度が強調されるようになる。
このように構成することにより、入力映像信号のうち微小振幅信号は本線信号から減算され、小振幅以上の信号は本線信号に加算されるようになるため、擬似輪郭の改善と鮮鋭度の強調を両立させることができるようになる。つまり、擬似輪郭の目立つ部分には擬似輪郭改善処理が施され、それ以外の部分には鮮鋭化処理が施されるようになる。
なお、図25にブロック図として示した構成では、擬似輪郭改善処理と鮮鋭度強調処理とを並列で行う構成としたが、先に擬似輪郭改善処理を行ってから、鮮鋭度強調処理を行う構成としてもよい。この場合のフィルタ部31の構成例を、図28に示してある。図28において、先に説明した図1、図9、図19、図25に対応する部分には同一符号を付す。記録再生装置100のフィルタ部31は、入力された信号の語調を増やして高域周波数成分の抽出を行う第1のBPF301と、第1のBPF301から出力された信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部302と、リミッタ部302からの出力値の出力レベルを調整する第1のゲイン調整部303と、第1のゲイン調整部303からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器304と、本線の映像信号を検出して擬似輪郭発生の有無を判定して判定結果を第1のゲイン調整部303に出力する擬似輪郭判定部305とを備える。
また、加算器304から出力された信号の語調を増やして、第1のBPF301と比べて比較的高周波数の帯域を通過させる第2のBPF401と、第2のBPF401から出力された信号に対してコアリング処理を施すコアリング部402と、コアリング部402からの出力値の出力レベルを調整する第2のゲイン調整部403′と、第2のゲイン調整部403′からの出力信号を本線の映像信号に加算する加算器306を備える。
また本例では、鮮鋭度強調処理における強調の度合いの強度を、ユーザからの操作入力の内容に応じて切り替える構成としてあり、操作入力に基づいてCPU60(図1参照)で生成された制御信号が、第2のゲイン調整部403′に入力されるようにしてある。
このような構成とすることで、擬似輪郭判定部305で、擬似輪郭が目立つと判定された場合には、第1のゲイン調整部303ではゲインが所定の値に設定され、リミッタ部302で生成された微小振幅信号が加算器304に出力される。そして、加算器304で本線信号から微小振幅信号が減算される。これにより、第2のBPF401に入力される信号は、すでに擬似輪郭の処理が施された信号となるため、コアリング部402等による鮮鋭度強調処理によって、再生映像における擬似輪郭までも強調されてしまうようなことがなくなる。
また、コアリング部402における鮮鋭度強調の度合いの調整を、擬似輪郭判定部305の判定結果を用いることなく行うことができる構成としてあるため、処理をより単純にすることができるようになる。
また、図28に示した構成では、先に擬似輪郭改善処理を行ってから、鮮鋭度強調処理を行う構成としたが、先に鮮鋭度強調処理を行ってから、次に擬似輪郭の改善処理を行う構成としてもよい。この場合のフィルタ部31の構成例を、図29に示してある。図29において、先に説明した図1、図9、図19、図25、図28に対応する部分には同一符号を付す。記録再生装置100のフィルタ部31は、入力された信号の語調を増やして、比較的高周波数の帯域を通過させる第2のBPF401と、第2のBPF401から出力された信号に対してコアリング処理を施すコアリング部402と、コアリング部402からの出力値の出力レベルを調整する第2のゲイン調整部403と、第2のゲイン調整部403からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器306を備える。
また、加算器306から出力された信号の語調を増やして、第2のBPF301と比べて比較的低周波数の帯域の信号を抽出する第1のBPF301と、第1のBPF301から出力された信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部302′と、リミッタ部302′からの出力値の出力レベルを調整する第1のゲイン調整部303と、第1のゲイン調整部303からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器304と、本線の映像信号を検出して擬似輪郭発生の有無を判定して判定結果を第1のゲイン調整部303に出力する擬似輪郭判定部305とを備える。
この構成においては、第2のBPF401とコアリング部402と第2のゲイン調整部403で鮮鋭度強調の処理が行われた場合に、その後段で行われる擬似輪郭改善処理によって鮮鋭度強調の効果が低減されてしまうことのないように、あるいは、鮮鋭度強調処理によって擬似輪郭改善の効果が低減されてしまうことのないように、リミッタ部302′における振幅制限のレベルを、第2のゲイン調整部403に設定されたゲインの大きさに応じて切り替えられる構成としてある。
図28に示した構成と同様に、第2のゲイン調整部403におけるゲインの値は、ユーザからの操作入力によって設定されるようにしてあり、第2のゲイン調整部403に設定されたゲインの値は、CPU60から出力されるようにしてある。そしてCPU60では、第2のゲイン調整部403のゲイン値の大きさに対応した制御信号を生成し、その制御信号をリミッタ部302′に出力するようにしてある。
図30には、リミッタ部302′における入出力特性を示してある。リミッタ部302′では、入力信号に対して行う振幅制限の大きさとして、レベルLv1とレベルLv2とレベルLv3の3種類の設定値を備えている。レベルLv1が設定されている場合には、信号の振幅レベルが±24までの入力信号はリニアに出力され、以降の振幅レベルの入力信号は、振幅レベルの大きさが大きい場合ほど小さな値として出力され、振幅レベル±48以上の信号は、0として出力される。レベルLv2が設定されている場合には、信号の振幅レベルが±40までの入力信号はリニアに出力され、以降の振幅レベルの入力信号は、振幅レベルの大きさが大きい場合ほど小さな値として出力され、振幅レベル±80以上の信号は、0として出力される。レベルLv3が設定されている場合には、信号の振幅レベルが±56までの入力信号はリニアに出力され、以降の振幅レベルの入力信号は、振幅レベルの大きさが大きい場合ほど小さな値として出力され、振幅レベル±112以上の信号は、0として出力される。
リミッタ部302′での設定値が、第2のゲイン調整部403′でのゲイン値の大きさに応じて切り替えられる処理の例を、図31のフローチャートに示してある。ステップS21では、まず、第2のゲイン調整部403′のゲイン値が0.5未満であるか否かの判断が行われる。ゲイン値が0.5より小さいと判断された場合には、リミッタ部302′の振幅制限レベルは、レベルLv1に設定される(ステップS22)。
ステップS21で、ゲイン値が0.5以上であると判断された場合には、次に、ゲイン値が1未満であるか否かの判断がされる(ステップS23)。ゲイン値が1未満であると判断された場合には、リミッタ部302′の振幅制限レベルは、レベルLv2に設定される(ステップS24)。ステップS23で、第2のゲイン調整部403′のゲイン値が1以上であると判断された場合には、リミッタ部302′の振幅制限レベルは、レベルLv3に設定される(ステップS25)。
このように構成することにより、第2のゲイン調整部403′に設定されたゲイン値が大きい場合、つまり鮮鋭度強調の度合いが強い場合には、リミッタ部302′での振幅制限レベルも比例して大きくなる。よって、鮮鋭度が強く強調されている場合には、擬似輪郭改善処理により、鮮鋭度強調の効果が低減されてしまうようなことがなくなる。なお、上述した例では、リミッタ部302′における振幅制限のレベルを3段階で制御する場合を説明したが、4段階や5段階等、多段階で制御するようにしてもよい。また、判断基準として用いるゲインの値として0.5、1の数値を挙げたが、他の数値を用いるようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態では、水平方向の画素を抽出して処理する場合を例に挙げたが、同時に垂直方向の画素も抽出して処理を行うようにしてもよい。図32には、図9に示したフィルタ部31の構成において、垂直方向の画素に対しても擬似輪郭改善処理を行うようにした場合の構成例を示してある。図32において、図9に対応する部分には同一の符号を付す。図32に示すフィルタ部31は、入力信号のビット数を伸張し、水平方向の高域周波数成分を抽出するH−BPF301と、H−BPF301から出力された信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部302と、リミッタ部302からの出力値の出力レベルを調整するゲイン調整部303と、ゲイン調整部303からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器304と、本線の映像信号を検出して擬似輪郭発生の有無を判定する擬似輪郭判定部305とを備える。
また、入力信号のビット数を伸張し、垂直方向の高域周波数成分を抽出するV−BPF701(垂直周波数用帯域通過フィルタ)と、V−BPF701から出力された信号から、H−BPF301で抽出された水平方向の高域周波数成分と重複する成分を抽出するH−BPF702(重複成分通過フィルタ)と、V−BPF701から出力された信号からH−BPF702で抽出された信号を減算する加算器703と、加算器703から出力される信号に対して振幅制限処理を施すリミッタ部704と、リミッタ部704からの出力値の出力レベルを調整するゲイン調整部705と、ゲイン調整部705からの出力信号を本線の映像信号から減算する加算器307とを備える。
V−BPF701で抽出された高域周波数成分には、H−BPF301で抽出された高域周波数成分と重複する成分が含まれるため、H−BPF702で重複する成分を抽出し、V−BPF701で抽出された成分から減算することで、水平方向の高域周波数成分と水平方向の高域周波数成分とで重複する部分をなくす構成としてある。V−BPF701をハードウェアで実施する場合には、例えばディレイライン等を用いるようにする。
また、擬似輪郭判定部305の判定結果は、ゲイン調整部303とゲイン調整部705の両方に出力するようにしてあり、擬似輪郭判定部305により擬似輪郭が目立つと判定された場合には、水平方向及び垂直方向の高域周波数成分から生成された微小振幅信号が、本線信号から減算されるようになる。これにより、再生映像において擬似輪郭が抑制される。なお、図32では、水平と垂直の処理を並列に行う例を示したが、水平の処理を行った後、垂直の処理を行うなど、直列に行ってもよい。
なお、図32では、図9に示した構成において垂直方向の画素も抽出するようにした例を示したが、鮮鋭化処理も同時に行うようにした図25の構成等、上述した他の構成おいても、水平方向及び垂直方向の画素に対して同様の処理を行う構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、ベースバンドの映像信号の信号レベルを基に擬似輪郭発生の判定を行う構成としたが、MPEGデコーダ15a又は15bから出力される信号から量子化情報を取得して、デコード処理後に量子化が荒くなると想定される領域に対してのみ、擬似輪郭改善の処理を施すようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では画像信号処理装置として、記録再生装置に適用した例を挙げたが、テレビジョン受像機や、いわゆるAVアンプと称される映像信号切替装置等の他の装置に適用してもよい。
上述した実施形態例における一連の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させる。
本発明の第1の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるビデオ・グラフィック・プロセッサの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるBPFの構成例を示す説明図であり、(a)は構成例であり、(b)は係数の例である。 本発明の第1の実施の形態によるBPF通過前後の信号波形イメージを示す説明図であり、(a)がBPF入力前の信号波形イメージであり、(b)はBPF通過後の信号波形イメージである。 本発明の第1の実施の形態によるリミッタ部の入出力特性を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態によるリミッタ部からの出力信号及び加算器からの出力信号における信号波形イメージを示す説明図であり、(a)はリミッタ部からの出力信号における波形イメージであり、(b)は加算器からの出力信号における信号波形イメージである。 本発明の第1の実施の形態によるゲイン調整部の入出力特性を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による擬似輪郭判定部の判定処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による注目画素及びその周辺画素の水平方向の位置関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による信号波形の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による信号波形の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による信号波形の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態によるBPF通過前後の信号波形イメージを示す説明図であり、(a)がBPF入力前の信号波形イメージであり、(b)はBPF通過後の信号波形イメージである。 本発明の第2の実施の形態によるリミッタ部の入出力特性を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態によるリミッタ部からの出力信号及び加算器からの出力信号における信号波形イメージを示す説明図であり、(a)はリミッタ部からの出力信号における波形イメージであり、(b)は加算器からの出力信号における信号波形イメージである。 本発明の第2の実施の形態によるゲイン調整部の入出力特性を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるフィルタの係数の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による擬似輪郭判定部の判定処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による信号波形の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態によるBPFの構成例を示す説明図であり、(a)は構成例であり、(b)は係数の例である。 本発明の第2の実施の形態による注目画素及びその周辺画素の水平方向の位置関係を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態によるフィルタの係数の例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態によるコアリング部の入出力特性を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態によるリミッタ部の入出力特性を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態によるリミッタ部での振幅制限レベル選択処理例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるフィルタの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100…記録再生装置、31…フィルタ、301…BPF、302…リミッタ部、303…ゲイン調整部、304…加算器、305…擬似輪郭判定部、306,307…加算器401…第2のBPF、402…コアリング部、403…第2のゲイン調整部

Claims (16)

  1. 入力されたデジタル画像信号を構成する各画素のうちの、注目画素と前記注目画素の周囲の画素で構成される領域における階調の変化度合いに応じて、擬似輪郭が目立つ画像か否かを判定する擬似輪郭判定部と、
    前記入力されたデジタル画像信号のビット数を伸張して高域周波数帯の画像信号を通過させる帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタを通過した画像信号の振幅を所定のレベルに制限する振幅制限処理部と、
    前記振幅制限処理部で振幅制限された画像信号のゲインの値を、前記擬似輪郭判定部の判定結果に応じて切り替えるゲイン調整部と、
    前記入力されたデジタル画像信号から、前記ゲイン調整部から出力された画像信号を減算する減算器とを備え
    像信号処理装置。
  2. 請求項1記載の画像信号処理装置において、
    前記帯域通過フィルタは、前記入力されたデジタル画像信号の水平方向の周波数成分を抽出する
    画像信号処理装置。
  3. 請求項2記載の画像信号処理装置において、
    前記入力されたデジタル画像信号の垂直方向の周波数成分を抽出する垂直周波数用帯域通過フィルタと、
    前記垂直周波数用帯域通過フィルタを通過した画像信号から、前記水平方向の周波数成分を抽出する帯域通過フィルタを通過した画像信号と重複する信号を抽出する重複成分通過フィルタと、
    前記垂直周波数用帯域通過フィルタを通過した画像信号から、前記重複成分通過フィルタを通過した画像信号を減算する垂直周波数用加算器と
    垂直周波数用加算器を通過した画像信号の振幅を所定のレベルに制限する第2の振幅制限処理部と、
    前記第2の振幅制限処理部で振幅制限された画像信号のゲインの値を、前記擬似輪郭判定部における判定結果に応じて切り替える第2のゲイン調整部と、
    前記第2のゲイン調整部から出力された画像信号から、前記第2の振幅制限処理部から出力された画像信号を減算する第2の減算器とを備えた
    像信号処理装置。
  4. 請求項1記載の画像信号処理装置において、
    前記ゲイン調整部は、前記擬似輪郭判定部で擬似輪郭が目立つ画像と判定された場合には、前記ゲインの値を所定の値に設定する
    画像信号処理装置。
  5. 請求項4記載の画像信号処理装置において、
    前記擬似輪郭判定部は、前記領域において各画素の信号レベルが単調増加又は単調減少している場合に、擬似輪郭が目立つ画像と判定する
    画像信号処理装置。
  6. 請求項4記載の画像信号処理装置において、
    前記擬似輪郭判定部は、前記注目画素と前記注目画素に隣接する隣接画素との信号レベルの差に対して、その周辺の領域を構成する画素間の信号レベルの差が小さい場合に、擬似輪郭が目立つ画像と判定する
    画像信号処理装置。
  7. 請求項4記載の画像信号処理装置において、
    前記擬似輪郭判定部は、前記注目画素の周囲の画素で構成される領域における各画素間の信号レベルの差が予め設定された所定のレベル以下である場合に、擬似輪郭が目立つ画像と判定する
    画像信号処理装置。
  8. 請求項1記載の画像信号処理装置において、
    前記擬似輪郭判定部は、前記注目画素の周囲の画素で構成される領域において、各画素間の信号レベルの差が無い領域がある場合で、その領域が広い場合には、前記帯域通過フィルタを時定数の長いフィルタに切り替える指示を行う
    画像信号処理装置。
  9. 請求項1記載の画像信号処理装置において、
    前記入力されたデジタル画像信号に対して鮮鋭化処理を行う鮮鋭化処理部を備えた
    画像信号処理装置。
  10. 請求項9記載の画像信号処理装置において、
    前記鮮鋭化処理部は、入力されたデジタル画像信号のビット数を伸張して、前記帯域通過フィルタで通過させる帯域より高域の周波数帯域を通過させる第2の帯域通過フィルタと、
    前記第2の帯域通過フィルタを通過した画像信号の振幅を制限して輪郭信号を生成するコアリング部と、
    前記コアリング部で生成された前記輪郭信号のゲインを調整する第2のゲイン調整部と、
    前記入力されたデジタル画像信号に前記第2のゲイン調整部でゲイン調整された前記輪郭信号を加算する加算器とを備えた
    画像信号処理装置。
  11. 請求項9記載の画像信号処理装置において、
    前記擬似輪郭判定部は、判定結果を前記ゲイン調整部と前記第2のゲイン調整部の両方に出力する
    画像信号処理装置。
  12. 請求項10記載の画像信号処理装置において、
    前記第2のゲイン調整部は、前記擬似輪郭判定部で再生画像における擬似輪郭が目立つと判定された場合には、前記ゲインを小さくするか、0とする
    画像信号処理装置。
  13. 請求項10記載の画像信号処理装置において、
    前記鮮鋭化処理部の前記第2の帯域通過フィルタは、前記減算器から出力される画像信号に対してビット伸張処理及び高域周波数帯通過処理を行う
    画像信号処理装置。
  14. 請求項10記載の画像信号処理装置において、
    前記帯域通過フィルタは、前記加算器から出力される画像信号に対してビット伸張処理及び高域周波数帯通過処理を行う
    画像信号処理装置。
  15. 入力されたデジタル画像信号を構成する各画素のうちの、注目画素と前記注目画素の周囲の画素で構成される領域における階調の変化度合いに応じて、擬似輪郭が目立つ画像か否かを判定する手順と、
    入力されたデジタル画像信号のビット数を伸張して高域周波数帯の画像信号を通過させる手順と、
    前記通過された画像信号の振幅を所定のレベルに制限する手順と、
    前記振幅が制限された画像信号のゲインの値を、前記擬似輪郭が目立つ画像か否かの判定結果に応じて切り替える手順と、
    前記入力されたデジタル画像信号から、前記ゲインが切り替えられた画像信号を減算する手順とを有する
    画像信号処理方法。
  16. 入力されたデジタル画像信号を構成する各画素のうちの、注目画素と前記注目画素の周囲の画素で構成される領域における階調の変化度合いに応じて、擬似輪郭が目立つ画像か否かを判定する手順と、
    入力されたデジタル画像信号のビット数を伸張して高域周波数帯の画像信号を通過させる手順と、
    前記通過された画像信号の振幅を所定のレベルに制限する手順と、
    前記振幅が制限された画像信号のゲインの値を、前記擬似輪郭が目立つ画像か否かの判定結果に応じて切り替える手順と、
    前記入力されたデジタル画像信号から、前記ゲインが切り替えられた画像信号を減算する手順とをコンピュータに実行させる
    プログラム。
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