JP4975220B2 - 縫製装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生地上に位置決めマークを照射するマーキングライトを備え、照射された位置決めマークに生地上のポイントマークを位置合わせすることによって、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
縫製装置、例えば、身生地に縁飾りポケット等を形成する玉縁縫いミシンにあっては、ミシンテーブルの手前側部位のセット位置にてクランプ装置にセットされた身生地及び玉布に対し、そのクランプ装置を移動させつつ縫製機構やメス機構を動作させることにより、前記両布を2本の縫目により縫付けるとともに、その身生地に対して直線穴及びコーナーカットからなる切込みを形成するように構成されている。この場合、縫製作業者が、操作パネルのキー操作により、縫い長さ、縫い幅、切込み長さ等を予め入力しておくことにより、設定された縫製プログラムに従って縫製の作業が自動的に実行されるようになっている。
【0003】
そして、近年では、前記身生地及び玉布をセットする際の位置合せを容易とするために、セット位置の上方に、例えば3個のマーキングライトを設けることが行われている。それらマーキングライトは、クランプ装置の大押えの中心に沿って前後方向に並んで、略十字形状の位置決めマークを照射するように構成されている。
【0004】
ところで、マーキングライトによる位置決めマークは、3箇所とも同等の明るさで映し出されるようになっており、前記身生地をセット位置に配置されたクランプ装置にセットする際に、作業者は、身生地上のポイントマークを、前記3箇所の位置決めマークのうち任意の1箇所の位置決めマークに位置合わせするようになっている。このポイントマークを一致させるべき位置決めマークの位置を以下縫製基準と称する。なお、いずれの位置決めマークを縫製基準とするかは、縫製する身生地の種類によって異なってくる。
ここで、前記ポイントマークとは、予め身生地上の所定位置にチャコペンで付したマークや身生地上に既に存在するダーツ等の縫合線など、位置決めマークに位置合わせするときの目標となるマークのことである。
【0005】
しかしながら、上記従来のものでは、位置決めマークの明るさが3箇所とも同等であるので、作業者が身生地上のポイントマークをどの位置決めマークに位置合わせすればよいのかを覚えておかなければならず、面倒なものとなっていた。
具体的には、背広の前面の左右の身生地にポケットを縫い付ける場合、前右の身生地は、前側(作業者とは反対側)の位置決めマークにポイントマークを位置合わせし、前左の身生地は、後側(作業者側)の位置決めマークにポイントマークを位置合わせする必要があるが、作業者は、これを覚えておかなければならなかった。そのため、身生地のセットにミスが生じて、縫製作業を失敗してしまうおそれがあった。
【0006】
この場合、前記操作パネルによる縫い長さ等の縫製プログラムの設定時に縫製基準が入力されることに伴い、作業者は、操作パネルの表示により今から行われる縫製作業に関する縫製基準を確認することができるが、身生地のセット時にいちいち操作パネルを見て縫製基準を確認するといったことは面倒であり、作業性に劣ることになる。
【0007】
そこで、身生地をセット位置にセットする際に、縫製基準となる位置決めマークを他の位置決めマークよりも明るくして、ポイントマークを位置合わせすべき位置決めマークを作業者に知らせる手法が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマーキングライトでは、生地の色や柄によってはどの位置決めマークが明るいかがわかりにくくなってしまうために、やはり、身生地のセットにミスが生じて、縫製作業を失敗してしまうおそれがあった。また、縫製基準となる位置決めマークを他の位置決めマークと異なる色にすることも考えられるが、この場合も生地の色や柄によってはどの位置決めマークが縫製基準かがわかりにくくなってしまい、上記と同様の問題が生じた。
【0009】
そこで、別の方法として、1つのマーキングライトを搬送方向に平行にスライド移動可能に構成し、身生地の種類に応じてマーキングライトを移動して位置決めマークの位置を変更する方法がある。
これにより、作業者は、複数のマーキングライトに惑わされることがなく、マーキングライトを身生地の搬送方向に移動させるだけで位置合わせができる。また、マーキングライトも1つであるため、製造、構成も容易なものとできる。
【0010】
しかし、身生地の種類に応じて位置決めマークの位置は変わっても、位置決めマークの形が変わらないため、所定位置の位置決めマークに本来合わせるべきでない身生地を誤ってセットしてしまうということがあり、この場合、縫製作業を失敗してしまうおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者に明確な縫製基準と身生地の種類とを知らせることで、身生地のセットが容易な縫製装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、生地上に位置決めマーク16eを照射するマーキングライト161と、該位置決めマークをプログラムに応じて同一直線上の複数箇所に移動する移動手段16bとを備え、プログラムに応じて移動された位置決めマークに生地上のポイントマーク24a〜24bを位置合わせすることによって、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置10において、
前記マーキングライトが前記直線に直交する線分に対して非対称となる形状の位置決めマークを映し、
前記位置決めマークの形状を180度回転又は反転する転回手段16dを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、マーキングライトの位置決めマーク形状が前記直線に直交する線分に非対称となるので、作業者は、位置決めマークの形状を見て、身生地の種類を判断することができる。したがって、位置決めマークの位置と身生地の整合性を一目で判断することができ、身生地を正確な位置にセットすることができる。
ここで、例えば、縫製基準となる箇所がミシンテーブルの手前側の位置(後基準)とミシンテーブルの奥側の位置(前基準)との2箇所あり、生地によって、前基準になったり、後基準になったりする場合には、前基準用の位置決めマークの形状が後基準用の形状に対して180度回転もしくは反転したものを用いることができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、前記複数箇所が2点であって、前記転回手段が、前記直線上に位置決めマークを照射可能かつ前記2点間から等距離の位置に回動軸163mを有するとともに、先端に前記2点を照明するマーキングライト163を備える回動腕163nと、
前記回動腕を回転してマーキングライトを前記2点のそれぞれを照射する位置へ回転移動させる回転手段16xとを備え、前記マーキングライトはそれぞれの前記照射する位置で個々に位置決めマークの照射を行い、前記移動手段の移動が転回手段の回転により達成されることを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、例えば、マーキングライトに照射される位置決めマークに位置を合わせる縫製基準が二つである場合、縫製基準を切り替える際に、回動腕を回転させることによりそれぞれの縫製基準を照射する位置にマーキングライトを移動することができる。また、この際に、マーキングライトが照射する位置決めマークが180度回転することとなる。したがって、この縫製装置においては、マーキングライトの位置決めマークの移動と回転とを同時に行うことができる。
したがって、少ない構成部品で請求項1記載の構成と同様の作用効果を得ることができる。
なお、回動腕の長さ、回動腕の中心位置を変更可能となっていることが好ましい。
【0015】
請求項3記載の発明は、前記転回手段が、
生地上に照射される位置決めマークの形状にスリットを形成するとともに前記直線に直交する軸を中心に反転可能なスリット板16fと、
前記スリット板を反転する反転手段162gとを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、マーキングライト内には、回転自在なスリット板が備えられており、反転することで、位置決めマークを反転させることができるようになっている。そして、マーキングライトは、従来と同様、ライト台に沿って生地の搬送方向と平行にスライド移動させ、所定の位置に来ればスリット板を反転させることにより、位置合わせを明確に行うことができる。
したがって、マーキングライトの構成自体は、従来のマーキングライト内にスリット板の反転機構を取り付けるだけでよく、製造及び操作方法が容易である。
【0021】
請求項4記載の発明は、複数のマーキングライト30〜32を有し、前記マーキングライトのうち1つのマーキングライトから照射される位置決めマーク30a,31aに生地上のポイントマークを合致させて位置決めし、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置において、
ポイントマークを合致すべき位置決めマークを指示する指示マーク32d〜32fを照射する照射手段と、
前記複数のマーキングライトから照射された複数の位置決めマークに対して、前記指示マークの指示方向を変更することにより、縫製基準の設定に応じた位置決めマークを指示する変更手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、縫製基準を照射するマーキングライトが複数あり、複数の縫製基準に位置決めマークを照射することができるので、位置決めマークのうちの一つにより縫製基準を指示することになるが、この際に複数の位置決めマークの中から今回縫製基準として使用する位置決めマークを指示マークを照射する照射手段により照射された指示マークで指示することができる。
また、指示マークの指示方向を変更する変更手段を備えるので、縫製基準を切り替えた際には、指示マークの指示方向を変えることにより対応することができる。
このようにすれば、縫製基準となる位置決めマークとその他の位置決めマークとの明るさを変える必要がなく、明るさの違いにより見づらくなったり、眩しかったりするようなことがなく、また、マーキングライトが複数の色を照射するために複雑な構造となったりすることがない。
【0023】
請求項5記載の発明は、2つのマーキングライトを有し、
前記照射手段が、2つのマーキングライトに照射された位置決めマークを結ぶ直線上に前記指示マークを照射することを特徴とする。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、指示マークが二つの位置決めマークを結ぶ直線上に配置されるので、二つの位置決めマークが縫製方向に沿って配置されているものとすれば、二つの位置決めマークとその間の指示マークとで縫製方向を指示することができる。すなわち、指示マークを、縫製基準となる位置決めマークを指示するだけではなく、縫製方向を指示する指示マークとしても用いることができる。
【0025】
請求項6記載の発明は、前記照射手段が、
1つの機体36中に構成されることを特徴とする。
【0026】
請求項6記載の発明によれば、照射手段を1つの機体にまとめることにより、部品数の減少、前記照射手段の製造工程の簡略化を図ることができる。
【0027】
請求項7記載の発明は、複数のマーキングライトを有し、前記マーキングライトのうち1つのマーキングライトから照射される位置決めマークに生地上のポイントマークを合致させて位置決めし、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置において、
ポイントマークを合致すべき位置決めマークを特定する文字32g,32hを照射する照射手段と、
前記複数のマーキングライトから照射された複数の位置決めマークに対して、前記指示マークの文字を変更することにより、縫製基準の設定に応じた位置決めマークを指示する変更手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
請求項7記載の発明によれば、縫製基準となる位置決めマークを文字により指示することができる。例えば、上述のように前基準と後基準とがある場合に、前や後といった文字を照射することにより、縫製基準を指示することができる。
【0029】
請求項8記載の発明は、玉縁縫いミシン10であって、
玉布22の位置決め基準を指示する玉布指示手段14bを備えることを特徴とする。
【0030】
請求項8記載の発明によれば、上述のマーキングライトが玉縁縫いミシンのものであり、身生地のセット位置を指示するものであるとした場合に、例えば、上述のように前基準及び後基準とを有し、これを切替えるものとした際に、玉布をセットする台における位置決め基準も前基準と後基準が変更されることになる。この際に、玉布指示手段が位置決め基準を指示することにより、身生地が前基準でセットされているのに、玉布が後基準でセットされるような事態を防止でき、玉布を正しく位置決めできる。
【0031】
請求項9記載の発明は、玉縁縫いミシンであって、
フラップ23の位置決め基準を指示するフラップ指示手段15bを備えることを特徴とする。
【0032】
請求項9記載の発明によれば、上述のマーキングライトが玉縁縫いミシンのものであり、身生地のセット位置を指示するものであるとした場合に、例えば、上述のように前基準及び後基準とを有し、これを切替えるものとした際に、フラップをセットする台における位置決め基準も前基準と後基準が変更されることになる。この際に、フラップ指示手段が位置決め基準を指示することにより、身生地が前基準でセットされているのに、フラップが後基準でセットされるような事態を防止でき、フラップを正しく位置決めできる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
〔第1の実施の形態〕
以下、本実施の形態に係る縫製装置である玉縁縫いミシン10について詳細に説明する。
詳しい図示は省略するが、図1、図2に示すように、玉縁縫いミシン10には、ミシンテーブル11の中間に配置されたミシン本体12と、身生地(生地)21、玉布22、フラップ23を重ね合わせてミシンテーブル11の上面に沿って搬送するための布搬送機構13と、玉布22をセットするための玉布載置指示機構14と、フラップ23を取り付ける際にフラップ23をセットするためのフラップ載置指示機構15と、身生地21のセット位置を指示する身生地載置指示機構16とが備えられている。そして、作業者は、図1における手前側に位置して作業を行っている。
なお、玉布載置指示機構14と、フラップ載置指示機構15と、身生地載置指示機構16以外の機構は、上述の従来の技術における玉縁縫いミシンと同様の機構を用いることができるため、説明を省略する。
【0035】
身生地載置指示機構16には、図1、図2、図5に示すように、身生地21がセットされる上述のミシンテーブル11と、作業者とは反対側の前基準のポイントマーク24aと作業者側の後基準のポイントマーク24bを照射するマーキングライト161と、該マーキングライト161を縫製方向に沿って移動するための移動手段16bと、マーキングライト161を180度回転するための転回手段16d等が備えられている。
【0036】
図5に示すように、マーキングライト161は、電球や発光ダイオード等を円筒形状のカバーで覆ったものであり、カバーの内部には、図示はしないが、身生地21をセットする縫製基準を照射するための位置決めマーク16eの形状のスリットが形成された例えば後述する図8のスリット板16fと略同様なスリット板が備えられている。
【0037】
移動手段16bには、身生地21の搬送方向に沿ってベルトコンベア16rが備えられ、該ベルトコンベア16rには、前記マーキングライト161を設置するためのライト台16cが備えられている。なお、ベルトコンベア16rは、ミシン本体12の上部の針棒が備えられた側の端部から身生地21の搬送方向に沿って延出するコンベア台16t上に設けられている。そして、コンベア台16t上には、その両端部に従動プーリ16uと駆動プーリ16vとが配置され、これら従動プーリ16uと駆動プーリ16vとに無端ベルト16wが掛け渡されている。そして、前記ベルト16wの外周側となる面に前記ライト台16cが取り付けられている。なお、ベルトコンベア16rをタイミングベルト方式のものとしても良い。なお、ベルトコンベア16rによるマーキングライト161の移動は後述する制御装置50のプログラムにより制御されており、予め、入力されたパラメータから得られたミシンテーブル11上の縫製基準に位置決めマーク16eを照射するように移動手段16bが制御されている。
これにより、マーキングライト161は、身生地21の搬送方向と平行に移動し、位置決めマーク16eを搬送方向に平行な直線に沿って移動する。
図5に示すように、位置決めマーク16eは、略十字形状であり、該位置決めマーク16eの略十字形状の線のうち、身生地21の搬送方向(縫製方向)と平行な線の一方の側が約3倍に延長されており、身生地21の搬送方向に直交する線分に対して非対称となる形状を有している。すなわち、位置決めマーク16eは、十字部分と、該十字部分から延長される直線部分とからなる。
【0038】
転回手段16dは、前記ライト台16cに備えられており、ライト台16cに設けられたパルスモータ等の位置決め回転可能な回転手段16xと、該回転手段16xにより回転駆動される回動軸16mと、該回動軸16mに取り付けられた回動腕16nとを備えている。
また、回動腕16nの先端部にマーキングライト161が取り付けられている。そして、回転手段16xは、マーキングライト161を180度回転移動させることにより、マーキングライト161が照射される位置決めマーク16eを180度回転させるようになっている。
例えば、前述の後基準の場合には、図5に示すように、位置決めマーク16eの十字部分の中心から縫製方向の逆方向(図中、左から右に向う方向)に直線部分が延びるように位置決めマーク16eを照射する。
そして、前基準の場合には、後基準の状態から、180度、回動腕16nを回転させることにより、位置決めマーク16eが回転させられ、位置決めマーク16eの十字部分の中心から縫製方向の順方向(図中、右から左に向う方向)に直線部分が延びるように位置決めマーク16eを照射する。
すなわち、回動腕16nによりマーキングライト161を180度回転移動させることにより、前基準の位置決めマーク16eと後基準の位置決めマーク16eとを一つのマーキングライト161で切替えて表示することができる。
また、マーキングライト161の位置決めマーク16eの十字部分は、制御装置50によりミシンテーブル11上の予め設定された縫製基準に移動手段16bにより直線移動されるが、この際には、マーキングライト161の回転移動による移動距離が考慮されて、移動手段16bによる移動が行なわれる。
ここで、マーキングライト161が位置決めマーク16eの照射位置の真上を通過するように配置されている場合、すなわち、マーキングライト161の照射方向が鉛直方向を向いている場合に、前記回動軸16m及び回動腕16nの回転軸(マーキングライト161を180度回転させた際の回転前のマーキングライト161の位置と回転後のマーキングライト161の位置との中央)は、移動手段16bにより移動される複数箇所の位置決めマーク16eの照射位置を結ぶ直線上に配置されることになる。なお、照射方向が斜めの場合には、前記直線上に位置決めマーク16eを照射可能な位置に回動軸16mが配置される。
【0039】
玉布載置指示機構14(図2に図示)は、図3に示すように、布置台14a、マーキングライト14b(玉布指示手段)、後規制部材14c、前規制部材14d、方向規制部材14eとを備えている。布置台14aは玉布22をセットする台である。マーキングライト14bは、前記身生地載置指示機構16のマーキングライト161とは別に備えられ、前記布置台14aの上部に備えられている。後規制部材14cは、玉布22の基準が後基準の際に玉布22の一方の端部を後規制部材14cに合わせることで位置決めを行う。前規制部材14dは、玉布22の基準が前基準の際に玉布22の一方の端部を前規制部材14dに合わせることで位置決めを行う。方向規制部材14eは、玉布22の一方の側縁を合わせることで左右の位置決めを行うものである。
そして、前記マーキングライト14bは、図3に示すような矢印等のように方向を指示するマーク14fを表示するようになっている。また、前記マーキングライト14bは、前記身生地載置指示機構16のマーキングライト161と同様に少なくとも矢印の方向を例えば180度回転もしくは反転するマーク転回機構を有しており、矢印の向きを代えられるようになっている。なお、マーク転回機構は、上述の転回手段16dのようにマーク14f,14gの照射位置の移動を伴うものであってもよい。また、マーク転回機構とは別に、前記移動手段16bや後述する移動手段のようにマーク14f,14gを移動させるマーク移動機構をもっていても良い。
そして、例えば、身生地21の縫製基準が前基準に設定されている場合に、後述の制御装置50の制御により、マーキングライト14bが前規制部部材14dを指示するマーク14gを照射し、身生地21の縫製基準が後基準に設定されている場合に、後述の制御装置50の制御により、マーキングライト14bが前規制部部材14cを指示するマーク14fを照射するようになっている。
なお、マーク14f,14gは、方向を指示するものに限定されるものではなく、例えば、単にマーク14f,14gの照射位置を前規制部材14d側と後規制部材14c側とに移動するものであっても良い。また、単に後規制部材14c、前規制部材14dの近くにLEDを設置し、有効表示を行っても良い。
【0040】
フラップ載置指示機構15(図2に図示)は、玉布載置指示機構14と同様に、図4に示すように、布置台15a、マーキングライト15b(フラップ指示手段)、前規制部材15c、後規制部材15d、方向規制部材15eとを備えている。布置台15aはフラップ23をセットする台である。マーキングライト15bは、前記身生地載置指示機構16のマーキングライト161及び玉布載置指示機構14のマーキングライト14bとは別に備えられ、前記布置台15aの上部に備えられている。前規制部材15cは、フラップ23の基準が前基準の際に、フラップ23の一方の端部を前規制部材15cに合わせることで位置決めを行う。後規制部材15dは、フラップ23の基準が後基準の際に、フラップ23の他方の端部を後規制部材15dに合わせることで位置決めを行う。方向規制部材15eは、フラップ23の一方の側縁を合わせることにより左右方向の位置決めを行なうものである。
【0041】
また、上述の各機構は、図6に示すように、制御装置50により制御されるようになっている。この制御装置50は、CPU51,ROM52,RAM53等を備えてなるマイクロコンピュータを主体として構成され、作業者により設定される縫製プログラムに従って、玉縁縫いミシン10の縫製装置101を制御し、玉縁縫いの縫製動作を自動的に実行するようになっている。また、制御装置50は、マーキングライト161のオンオフ、移動手段16bによるマーキングライト161の移動、転回手段16dによるマーキングライト161の180度の回転移動を制御するようになっている。
【0042】
この場合、作業者が、縫製作業の開始前に、操作パネル54のキー操作により、玉縁縫いの縫い長さを入力すると共に、後述するように、縫製基準が前基準か、後基準かを入力する。これに基づいて縫製のプログラムが設定され、該プログラムの情報が前基準であれば、マーキングライト161の移動手段16bに指示がわたり、ベルトコンベア16rが駆動し、ライト台16cを前基準のセット位置に移動させる。ライト台16cの移動が完了した後、マーキングライト161が点灯され、位置決めマーク16eが照射されるようになっている。ここで、前基準から後基準、または、後基準から前基準に基準の位置が変わる際には、プログラムではマーキングライト161の転回手段16dに指示がわたり、回動軸16mを軸に回動腕16nを180度回転させる。これにより、回動腕16nの先端に取り付けられたマーキングライト161も同様に回転するので、位置決めマーク16eを180度回転させることができる。
また、例えば背広等のように、一枚の身生地21に対していくつかの位置にて玉縁縫いの縫製作業を連続的に実行するサイクル縫いを行う場合には、その夫々についての設定を順に行う。
また、制御装置50は、玉布載置指示機構14及びフラップ載置指示機構15を制御し、身生地21の前基準及び後基準に対応して、マーキングライト14b,15bが前規制部材14d,15cもしくは後規制部材14c,15dを指示する制御を行なう。
【0043】
次に、上述の機構を備えた玉縁縫いミシン10の動作について説明する。
縫製作業を開始するにあたっては、まず、作業者が、操作パネル54のキー操作により、上述の各種設定のパラメータを入力する。これにて、縫製プログラムが設定される。
【0044】
そして、前記縫製プログラムから、次に行われる縫製作業の縫製基準がどれになるのかが読取られる。作業の間で前基準から後基準、または、後基準から前基準に基準の位置が変わる際には、移動手段16bによりマーキングライト161が移動するとともに、転回手段16dにより、回動軸16mを軸に回動腕16nを180度回転させる。
【0045】
この後、作業者は、マーキングライト161に照射された位置決めマーク16eを見ながら、セット位置に位置されたミシンテーブル11に身生地21をセットする。この場合、作業者は、身生地21の基準(マークあるいはダーツ等)を、前記位置決めマーク16eの十字部分の交点に一致するようにセットし、上述の身生地21の搬送方向に沿った直線部分に身生地21の方向を合わせて、身生地21のセット作業を行うようにする。
【0046】
また、玉布載置指示機構14において、マーキングライト14bが身生地21の前基準もしくは後基準に対応して、上述のように布置台14aの前規制部材14dもしくは後規制部材14cを指示するマーク14g,14fを照射する。作業者は、前規制部材14d及び後規制部材14cのうちのマーキングライト14bに指示された方と、方向規制部材14eとに玉布22を合わせるように玉布22を布置台14aにセットする。
【0047】
同様に、フラップ載置指示機構15において、マーキングライト15bが身生地21の前基準もしくは後基準に対応して、上述のように布置台15aの前規制部材15cもしくは後規制部材15dを指示するマーク15f,15gを照射する。作業者は、前規制部材15c及び後規制部材15dのうちのマーキングライト15bに指示された方と、方向規制部材15eとにフラップ23を合わせるようにフラップ23を布置台15aにセットする。
【0048】
身生地21、玉布22、フラップ23がセットされた後、作業者によりスタートスイッチが操作されると、縫製プログラムによる縫製動作が自動的に実行される。この縫製動作は、身生地21上に玉布22、フラップ23等の所定の形態でセットした後、布搬送機構13により身生地21等を移動させつつ、クランプ装置17の所定位置にて縫目形成機構(図示しない)及びセンターメス機構(図示しない)を移動して身生地21等に縫目及び直線状切込みを形成し、この後、身生地21等をコーナーカット形成位置へ移動させ、そこでコーナーメス機構(図示しない)によりV字状の切込みを形成することにより行われる。
【0049】
このような縫製装置によれば、マーキングライト161の位置決めマーク16eの形状が上述のように、前記直線に直交する線分に非対称となるので、作業者は、位置決めマーク16eの形状を見て、身生地21の種類を判断することができる。したがって、位置決めマーク16eの位置と身生地21の整合性を一目で判断することができ、身生地21を正確な位置にセットすることができる。
また、前基準と後基準とを切替えて身生地21をセットするようになっている場合に、位置決めマーク16eを180度回転するだけで、前基準用と後基準用とに使い分けることができ、一つのマーキングライト161で二つの基準に対応した位置決めマーク16eを照射することができる。
【0050】
なお、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例が上げられるが、本発明は、また、以下の変形例に限定されるものでもない。
(第一変形例)
例えば、前記転回手段16dとして、前記回動腕16nを用いたものではなく、図8に示すように、マーキングライト162に内蔵されるスリット板16fを回転自在にし、スリット板16fを180度回転させることで、前基準、後基準のどちらに対してもスリット板16fに描かれた位置決めマーク16eを反転させてセット位置を照射することも可能である。そして、図8に示す転回手段は、以下のような構成により実現される。
例えば、マーキングライト162の円筒状のカバーの直径に沿った直線と交差する二つの位置に軸受け162aを設ける。また、マーキングライト162の前記カバー内に配置されるスリット板16fを円筒状のカバーの内径より僅かに径が小さな円板とするとともに、円板の直径方向に沿って円板の側縁の二カ所から延出するように回転軸162bを設ける。回転軸162bには、パルスモータ等の位置決め回転が可能な反転手段162gが取り付けられている。
そして、カバーを設ける際に、前記スリット板16fの回転軸162bをカバーの軸受け162aに挿入し、カバーにスリット板16fを回転自在に支持させる。
また、スリット板16fには、上述の位置決めマーク16eと同様の形状のスリットが形成されるとともに、スリットの直線部分と、スリット板16fの回転軸162bが直交するようにする。
そして、反転手段162gによりスリット板16fを反転するように180度回転駆動する。
これにより、マーキングライト162を回転移動させなくとも、スリット板16fを反転するだけで、例えば、上述の前基準用の位置決めマーク16eと上述の後基準用の位置決めマーク16eとを切替えて表示することが可能となる。
【0051】
(第二変形例)
また、上述の実施の形態では、移動手段16bと、転回手段16dとを併用していたが、図7に示すように、前基準と後基準との間の距離の1/2の長さを有する回動腕163nを備えた転回手段を用いることにより、移動手段を使わずに位置決めマーク16eの前基準と後基準との間の移動と、位置決めマーク16eの180度回転とを行うことができる。
すなわち、転回手段は、例えば、ミシン本体12から搬送方向に沿って延在する図示しない転回台上に配置され、該転回台上に回転軸163mとこの回転軸163mを回動する図5の回転手段16xで示したものと略同様な回転手段が設けられている。そして、前記回転軸163mに回動腕163nが取り付けられ、該回動腕163nの先端部にマーキングライト163が取り付けられている。
【0052】
(第三変形例)
また、移動手段16b及び転回手段16dの代わりとなる方法を用いることによって、マーキングライト164,165を固定した状態で、位置決めマーク16e,16kを反転することができるとともに、身生地21に照射することができる。以下、その例を二つあげて説明する。
一つは、図9に示すように、マーキングライト164を身生地21がセットされる位置のほぼ中央に、例えば、ミシン本体12から延出する図示しない支持手段により固定する。また、該マーキングライト164の下には、上面に位置決めマーク16kの形状が描かれた周知のプリズム16hを前記支持手段を用いて回動自在に設置する。該位置決めマーク16kは、略十字形状であり、位置決めマーク16kの十字形状の線のうち、身生地21の搬送方向と平行な線の両側が約3倍に延長されている。前記プリズム16hは、図示しない回動手段により回転軸16pを用いて、回動自在に軸支されている。
【0053】
そして、このプリズム16hに上から光を当てる際に、プリズム16hを左側に傾けると、位置決めマーク16kの左側を通過した光は、プリズム16h内で屈折し、その進路は、身生地21から外れてしまう。そのため、プリズム16hに描かれた位置決めマーク16kのうち、右側の約2/3程が身生地21に照射される。プリズム16hを右側に傾けた場合も同様に、位置決めマーク16kの右側を通過した光は、プリズム16h内で屈折し、その進路は、身生地21から外れてしまう。そのため、プリズム16hに描かれた位置決めマーク16kのうち、左側の約2/3程が身生地21に照射される。また、プリズム16hを傾けなければ、光はすべてプリズム16hをまっすぐ通過し、プリズム16hに描かれた位置決めマーク16kが身生地21に照射される。したがって、位置決めマーク16kの形状が上述の180度回転もしくは反転した場合と同様の形状となる。
また、プリズム16hを回転移動することにより、位置決めマーク16kの移動も可能であり、プリズム16hを回転させる機構が、上述の転回手段16dと移動手段16bとを兼ねることができる。
【0054】
(第四変形例)
もう一つの例としては、図10,11に示すように、前記プリズム16hに代えて反射鏡16iを用いたものである。例えば、マーキングライト165をミシン本体12上に、位置決めマーク16eの照射方向が位置決めマーク16eが移動する直線と平行で、かつ、この直線のほぼ真上にくるように固定する。また、該マーキングライト165の光が照射される方向に回動自在な反射鏡16iを設置する。なお、反射鏡16iは、例えば、ミシン本体12の上部から搬送方向に沿って延出する支持台に回転手段を設置し、該回転手段によりマーキングライト165により位置決めマーク16eが照射された反射鏡16iが回転駆動するようになっている。また、反射鏡16iの回転軸16qの方向は、縫製方向と直交する方向とされている。
そして、反射鏡16iが回転手段により回動することによって、身生地21への位置決めマーク16eの照射位置を変えることができ、前記移動手段16bに代わるものとなる。
ここで、前記マーキングライト165を前述の第二変形例のマーキングライト162とすれば、スリット板16fの回転によって、位置決めマーク16eが反転可能であるため、前基準、後基準でも位置決めマーク16eの照射が可能である。
【0055】
〔第2の実施の形態〕
ここで、本発明の第2の実施の形態の縫製装置を説明する。この例の縫製装置は、前記身生地載置機構16において、複数の縫製基準を照射するのに複数のマーキングライト30〜32を用いるとともに、複数のマーキングライト30〜32に照射された複数の位置決めマーク30a,31aのうちの現在の縫製基準に照射された指示マーク32d〜32fを指示する指示手段を設けたものである。
なお、本実施例に係る玉縁縫いミシン10のうち、玉布載置指示機構14、フラップ載置指示機構15は、第一の実施の形態の構成と同様であるため省略し、ここでは、第一の実施の形態と異なる身生地載置指示機構16について説明する。
【0056】
さらに、身生地載置指示機構16において、マーキングライト161以外の構成は同じであるため省略する。この例においては、ミシン本体12上部からミシンテーブル11の上方に縫製方向に沿って延出するライト台33が設けられ、ライト台33には、縫製方向に沿ってマーキングライト支持台34が3つ並んで備えられている。各マーキングライト支持台34には、それぞれ、照射手段が備えられており、該照射手段には、作業者側に配置されて後基準に位置決めマーク30aを照射する後マーキングライト30と、ミシン本体12側に配置されて前基準に位置決めマーク31aを照射する前マーキングライト31と、これらマーキングライト30,31との間に配置されて中心基準と前基準もしくは後基準となる位置決めマーク30a,31aの指示とをするための中央マーキングライト32とが備えられている。なお、各マーキングライト30〜32は、マーキングライト支持台34に揺動自在に取り付けられている。
【0057】
前マーキングライト31及び後マーキングライト30は、電球や発光ダイオード等を円筒形状のカバーで覆ったものであり、カバーの内部には身生地21の縫製基準を照射するための位置決めマーク30a,31aの十字形状のスリットが形成されたスリット板が備えられている。
【0058】
中央マーキングライト32は、図13に示すように、1つの機体(カバー)36内に3つの光源32a〜32cと、スリット板35と、機体36の下端部に挿入された筒体38とが備えられている。
機体36には、筒体38を後述するように取り付けるための長孔39が備えられている。
3つの光源32a〜32cは、互いの照射する光が干渉しあわないようにそれぞれ仕切りによって分けられ、該光源32a〜32cには、身生地21の縫製基準によって照射する光源を切り替える変更手段(制御部60)が備えられている。
該光源32a〜32cの下部には、各光源32a〜32cに対応して三つの指示マーク32d〜32fの描かれたスリット板35が機体36内にほぼ水平に備えられている。
【0059】
前記指示マーク32dは、後マーキングライト30に照射される後基準のマーク30aと、前マーキングライト31に照射される前基準の位置決めマーク31aとを結ぶ直線上でかつ、後基準の位置決めマーク30aの近くに照射される。そして、指示マーク32dは、後基準の位置決めマーク30aを指す矢印の形状を有し、矢印の先端には、該矢印と直交する直線が描かれている。指示マーク32fは、後基準の位置決めマーク30aと前基準の位置決めマーク31aと結ぶ直線上で、かつ、前基準の近くに照射される。そして、指示マーク32fは、前基準の位置決めマーク31aを指す矢印の形状を有し、矢印の先端には、該矢印と直交する直線が描かれている。指示マーク32eは、前基準と後基準との中間(中央)を指す2本の向かい合う矢印で形成されており、その2本の矢印の接点には、該接点を通り、両矢印と直交するような直線が描かれている。
【0060】
また、機体36の下端部には、機体36の内径より若干外径の小さい筒体38が内部に挿入されており、長孔39を介してネジ40にて上下方向に移動可能に取り付けられている。該筒体38には、照射された指示マーク32d〜32fを広げた状態で身生地21に照射するためのレンズ37が備えられている。すなわち、レンズ37により、中央マーキングライト32の照射範囲を後及び前マーキングライト30,31の位置決めマーク30a,31aの照射位置の近傍まで広げるようになっている。また、前後のマーキングライト30,31の位置決めマーク30a,31a間の距離が変更された場合に、中央マーキングライト32の照射範囲を変更できるように、筒体38が上下に移動可能となっている。
【0061】
また、上述の各機構は、図14に示すように、制御装置60により制御されるようになっている。この制御装置60は、CPU61,ROM62,RAM63等を備えてなるマイクロコンピュータを主体として構成され、縫製作業者により設定される縫製プログラムに従って、玉縁縫いの縫製動作を自動的に実行するようになっている。また、制御装置60は、後基準及び前基準用のマーキングライト30,31のオンオフと、中央のマーキングライト32の三つの光源32a〜32cのそれぞれのオンオフとを制御するようになっている。
【0062】
そして、作業者が、縫製作業の開始前に、操作パネル64のキー操作により、玉縁縫いの縫い長さを入力するとともに、後述するように、縫製基準が前基準か、後基準かを入力する。これに基づいて縫製のプログラムが設定されるようになっている。仮に、該プログラムの情報が後基準であれば、後マーキングライト30及び前マーキングライト31が点灯されるとともに、中央マーキングライト32の光源32aが点灯される。同様に、前基準の場合は、後マーキングライト30及び前マーキングライト31が点灯されるとともに、中央マーキングライトの光源32cが点灯される。
また、必要に応じて中央マーキングライトの光源32bを点灯させ、身生地の方向を合わせるための指示マーク32eとして用いることも可能である。
【0063】
次に、上述の機構を備えた玉縁縫いミシン10の動作について図15のフローチャートを参照して説明する。
縫製作業を開始するにあたっては、まず、作業者が、操作パネル64のキー操作により、玉縁縫いの縫い長さを入力するとともに、縫製基準が前基準か後基準かを入力する(ステップS1)。これにより、縫製プログラムが設定される。そして、作業者が操作パネル64の図示しない準備完了キーを押すことにより、縫製可能な状態となるが、制御装置60は、準備完了キーが押されたことを検知して、次ぎのステップに進む(ステップS2)。
【0064】
そして、前記縫製プログラムから、次に行われる縫製作業の縫製基準がどれになるのかが読取られ、判断される(ステップS3)。ここで、縫製基準が後基準であるときには、後マーキングライト30の点灯によって後基準の位置決めマーク30aが照射されるとともに、前マーキングライト31の点灯によって前基準の位置決めマーク31aが照射される。同時に、中央マーキングライト32の光源32aが点灯され、後基準の位置決めマークを指示する指示マーク32dが照射される(ステップS4)。同様に、前基準の場合は、後基準の位置決めマーク30aが照射されるとともに、前基準の位置決めマーク31aが照射され、同時に、中央マーキングライト32の光源32cが点灯され、前基準の位置決めマーク31aを指示する指示マーク32fが照射される(ステップS5)。
また、前基準と後基準との間の中央を基準とする中央基準とされた場合には、前基準の位置決めマーク30aが照射されるとともに、後基準の位置決めマーク31aが照射され、同時に、中央マーキングライト32の光源32bが点灯され、中央基準の位置決めマーク32eが照射される(ステップS6)。なお、中央基準の位置決めマーク32eは、それ自体が矢印により中央基準を指示する形状となっている。
以上により、複数の縫製基準の位置決めマーク30a,31aが照射されるとともに、そのうちの位置決めマーク30a,31aの一つが指示されるので、身生地(加工生地)21のポイントマーク24を指示された縫製基準の位置決めマーク30a,31aに合わせるとともに、複数の位置決めマーク30a,31aを結ぶ直線に沿って身生地21の縫製方向を合わせることができる(ステップS7)。
そして、例えば、作業者が操作パネル64の図示しないスタートスイッチを押すことにより、上述の縫製動作が行なわれる(ステップS8)。
また、複数の箇所を連続して縫製する場合には、ステップS3に戻り、上述のようにして身生地21をセットするための位置決めマーク30a,31aが照射される。
【0065】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、指示マークを照射する照射手段として以下のようなマーキングライト32を用いてもよい。
例えば、図16に示すように、スリット板35に描かれた指示マーク32dを矢印に代えて「後」32g、指示マーク32fを「前」32hというように文字で表現してもよい。これにより、作業者はより一層、縫製基準の区別を容易にすることができる。
【0066】
また、図17に示すように、パルスモータ41でスリット板42をスライドさせ、所望の基準となる指示マーク32d〜32fを照射する方法がある。これは、上述の指示マーク32d〜32fがスリットとして描かれた矩形状のスリット板42の一方の端部にギア溝43を形成する。そして、マーキングライト40の機体の下部に、マーキングライト40の上下方向に直交するように長手方向を合わせて貫通させた状態に前記スリット板42を設置するとともに、スリット板42を長手方向に機体に対して摺動自在とする。そして、パルスモータ41に別途備えたギア44とスリット板42のギア溝43を噛み合わせ、該パルスモータ41の回転によってスリット板42を前記摺動方向にスライド移動可能とする。そして、マーキングライト40内に位置しているスリットの指示マーク32d〜32fをスリット板42のスライド移動により選択し、選択された指示マーク32d〜32fが照射されるものである。
【0067】
また、製造工程を短縮するため、図18に示すように、身生地21に基準の位置合わせ用のポイントマーク24a〜24bを付けずに、身生地21にあらかじめ備えつけられているダーツ70を指示マーク32d〜32fに合わせる方法を用いても良い。
例えば、中央の指示マーク32eの中央の照射位置を、予め、身生地21のダーツ70の位置に合わせて置いたり、後基準用の指示マーク32dもしくは前基準用の指示マーク32fの先端の照射位置を、予め、身生地21のダーツ70の位置に合わせておくことにより、上述の前基準や後基準を使った身生地21のセット方法と、ダーツ70を基準とした身生地21のセット方法との両方に対応できるようにしたものである。
【0068】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、作業者は、位置決めマークの形状を見て、身生地の種類を判断することができる。したがって、位置決めマークの位置と身生地の整合性を一目で判断することができ、身生地を正確な位置にセットすることができる。
生地によって、前基準になったり、後基準になったりする場合には、前基準用の位置決めマークの形状が後基準用の形状に対して180度回転もしくは反転したものを用いることができる。
【0069】
請求項2記載の発明によれば、例えば、マーキングライトに照射される位置決めマークに位置を合わせる縫製基準が二つである場合、縫製基準を切り替える際に、回動腕を回転させることによりそれぞれの縫製基準を照射する位置にマーキングライトを移動することができる。また、この際に、マーキングライトが照射する位置決めマークが180度回転することとなる。したがって、この縫製装置においては、マーキングライトの位置決めマークの移動と回転とを同時に行うことができる。
したがって、少ない構成部品で請求項1記載の構成と同様の作用効果を得ることができる。
【0070】
請求項3記載の発明によれば、マーキングライト内には、回転自在なスリット板が備えられており、反転することで、位置決めマークを反転させることができるようになっている。そして、マーキングライトは、従来と同様、ライト台に沿って生地の搬送方向と平行にスライド移動させ、所定の位置に来ればスリット板を反転させることにより、位置合わせを明確に行うことができる。
したがって、マーキングライトの構成自体は、従来のマーキングライト内にスリット板の反転機構を取り付けるだけでよく、製造及び操作方法が容易である。
【0073】
請求項4記載の発明によれば、縫製基準を照射するマーキングライトが複数あり、複数の縫製基準に位置決めマークを照射することができるので、複数の位置決めマークを結ぶ方向により縫製方向を指示できるとともに、位置決めマークのうちの一つにより縫製基準を指示することになるが、この際に複数の位置決めマークの中から今回縫製基準として使用する位置決めマークを指示マークを照射する手段により照射された指示マークで指示することができる。
このようにすれば、基準となる位置決めマークとその他の位置決めマークとの明るさを変える必要がなく、また、マーキングライトが複数の色を照射するために複雑な構造となったりすることがない。
【0074】
請求項5記載の発明によれば、指示マークが二つの位置決めマークを結ぶ直線上に配置されるので、二つの位置決めマークが縫製方向に沿って配置されているものとすれば、二つの位置決めマークとその間の指示マークとで縫製方向を指示することができる。すなわち、指示マークを、縫製基準となる位置決めマークを指示するだけではなく、縫製方向を指示する指示マークとしても用いることができる。
【0075】
請求項6記載の発明によれば、照射手段を1つの機体にまとめることにより、部品数の減少、前記照射手段の製造工程の簡略化を図ることができる。
【0076】
請求項7記載の発明によれば、基準となる位置決めマークを文字により指示することができる。例えば、上述のように前基準と後基準とがある場合に、前や後といった文字を照射することにより、前側の位置決めマークが基準なのか、後側の位置決めマークが基準なのかを指示することができる。
【0077】
請求項8記載の発明によれば、上述のマーキングライトが玉縁縫いミシンのものであり、身生地のセット位置を指示するものであるとした場合に、例えば、上述のように前基準及び後基準とを有し、これを切替えるものとした際に、玉布をセットする台における位置決め基準も前基準と後基準が変更されることになる。この際に、玉布指示手段が位置決め基準を指示することにより、身生地が前基準でセットされているので、玉布が後基準でセットされるような事態を防止でき、玉布を正しく位置決めできる。
【0078】
請求項9記載の発明によれば、上述のマーキングライトが玉縁縫いミシンのものであり、身生地のセット位置を指示するものであるとした場合に、例えば、上述のように前基準及び後基準とを有し、これを切替えるものとした際に、フラップをセットする台における位置決め基準も前基準と後基準が変更されることになる。この際に、フラップ指示手段が位置決め基準を指示することにより、身生地が前基準でセットされているのに、フラップが後基準でセットされるような事態を防止でき、フラップを正しく位置決めできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の縫製装置の概要図である。
【図2】上記縫製装置の身生地載置指示機構を説明するための図である。
【図3】上記縫製装置の玉布載置指示機構を説明するための図である。
【図4】上記縫製装置のフラップ載置指示機構を説明するための図である。
【図5】上記縫製装置の位置決めマークを照射する方法を説明するための図である。
【図6】上記縫製装置の制御装置のブロック図である。
【図7】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図8】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図9】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図10】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図11】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態の縫製装置における指示マークを照射する方法を説明するための図である。
【図13】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図14】上記縫製装置の制御装置を説明するためのブロック図である。
【図15】上記縫製装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図17】上記縫製装置の指示マークを照射する機構の変形例を説明するための図である。
【図18】上記縫製装置の身生地の縫製基準を合わせる際に、ポイントマークの代わりにダーツを用いる方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10 縫製装置(玉縁縫いミシン)
14b マーキングライト(玉布指示手段)
15b マーキングライト(フラップ指示手段)
161 マーキングライト(実施の形態1)
16b 移動手段
16d 転回手段
16e 位置決めマーク(実施の形態1)
16f スリット板
16g 回動腕
16h プリズム
16i 反射鏡
16m 回動軸
16n 回動腕
16p、16q 回動手段
21 生地(身生地)
22 玉布
23 フラップ
30 後マーキングライト(実施の形態2)
31 前マーキングライト(実施の形態2)
30a、31a 位置決めマーク(実施の形態2)
32 中央マーキングライト
32d、32e、32f 指示マーク
36 機体

Claims (9)

  1. 生地上に位置決めマークを照射するマーキングライトと、該位置決めマークをプログラムに応じて同一直線上の複数箇所に移動する移動手段とを備え、プログラムに応じて移動された位置決めマークに生地上のポイントマークを位置合わせすることによって、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置において、
    前記マーキングライトが前記直線に直交する線分に対して非対称となる形状の位置決めマークを映し、
    前記位置決めマークの形状を180度回転又は反転する転回手段を備えることを特徴とする縫製装置。
  2. 前記複数箇所が2点であって、
    前記転回手段が、
    前記直線上に位置決めマークを照射可能かつ前記2点間から等距離の位置に回動軸を有するとともに、先端に前記2点を照明するマーキングライトを備える回動腕と、
    前記回動腕を回転してマーキングライトを前記2点の照射位置へ回転移動させる回転手段とを備え、
    前記マーキングライトはそれぞれの前記照射位置で個々に位置決めマークの照射を行い、
    前記移動手段の移動が転回手段の回転により達成されることを特徴とする請求項1記載の縫製装置。
  3. 前記転回手段が、
    生地上に照射される位置決めマークの形状にスリットを形成するとともに前記直線に直交する軸を中心に反転可能なスリット板と、
    前記スリット板を反転する反転手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の縫製装置。
  4. 複数のマーキングライトを有し、前記マーキングライトのうち1つのマーキングライトから照射される位置決めマークに生地上のポイントマークを合致させて位置決めし、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置において、
    ポイントマークを合致すべき位置決めマークを指示する指示マークを照射する照射手段と、
    前記複数のマーキングライトから照射された複数の位置決めマークに対して、前記指示マークの指示方向を変更することにより、縫製基準の設定に応じた位置決めマークを指示する変更手段とを備えることを特徴とする縫製装置。
  5. 2つのマーキングライトを有し、
    前記照射手段が、2つのマーキングライトにそれぞれ照射された位置決めマークを結ぶ直線上に前記指示マークを照射することを特徴とする請求項4記載の縫製装置。
  6. 前記照射手段が、
    1つの機体中に構成されることを特徴とする請求項4に記載の縫製装置。
  7. 複数のマーキングライトを有し、前記マーキングライトのうち1つのマーキングライトから照射される位置決めマークに生地上のポイントマークを合致させて位置決めし、生地の所望の位置に縫製を施す縫製装置において、
    ポイントマークを合致すべき位置決めマークを特定する文字を照射する照射手段と、
    前記複数のマーキングライトから照射された複数の位置決めマークに対して、前記指示マークの文字を変更することにより、縫製基準の設定に応じた位置決めマークを指示する変更手段とを備えることを特徴とする縫製装置。
  8. 玉縁縫いミシンであって、
    玉布の位置決め基準を指示する玉布指示手段を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の縫製装置。
  9. 玉縁縫いミシンであって、
    フラップの位置決め基準を指示するフラップ指示手段を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の縫製装置。
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