JP4973699B2 - タイヤホイール組立体及びその分解方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤとホイールの組立体及びその分解方法に関し、更に詳しくは、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、制動時や旋回時におけるタイヤとホイールの相対的なずれを抑制することを可能にしたタイヤホイール組立体及びその分解方法に関する。
タイヤホイール組立体は、ホイールと該ホイールの外周側に組み付けられるタイヤとから構成されているが、タイヤとホイールをより強固に接合すると、制動時におけるタイヤとホイールの周方向の相対的なずれを抑制したり、旋回時におけるタイヤとホイールの横方向の相対的なずれを抑制する効果が得られることが知られている。特に、旋回時におけるタイヤとホイールの横方向の相対的なずれを抑制することにより、操縦安定性を向上することができる。
このようにタイヤとホイールをより強固に接合する手段として、タイヤとホイールを接着剤により接合することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、タイヤとホイールを接着剤で接合した場合、タイヤをホイールから取り外すことが困難になるため、タイヤ交換作業性が悪化するという問題がある。また、ボルト・ナットのような締結部材を用いてタイヤとホイールを接合することも考えられているが、この場合も、タイヤ交換作業性が悪化することになる。
特開2002−178723号公報
本発明の目的は、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、制動時や旋回時におけるタイヤとホイールの相対的なずれを抑制することを可能にしたタイヤホイール組立体及びその分解方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のタイヤホイール組立体は、導電性材料から構成されたホイールと、該ホイールの外周側に組み付けられるタイヤとを備えたタイヤホイール組立体において、前記タイヤのホイール接触面の少なくとも一部に導電性層を形成し、該導電性層を前記タイヤのホイール接触面の周方向に沿って間隔をおいて断続的に配置し、前記タイヤのホイール接触面の前記導電性層が存在しない領域に離型処理層を配置すると共に、前記タイヤの導電性層及び離型処理層を含むホイール接触面と前記ホイールとの間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤を介在させたことを特徴とするものである。
また、本発明のタイヤホイール組立体の分解方法は、上記タイヤホイール組立体を分解する方法であって、前記ホイールと前記タイヤの導電性層との間に電圧を印加して前記通電剥離性接着剤に電気を通した後、前記タイヤを前記ホイールから取り外すことを特徴とするものである。
本発明によれば、タイヤのホイール接触面の少なくとも一部に導電性層を形成すると共に、タイヤの導電性層とホイールとの間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤を介在させているので、この通電剥離性接着剤の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤとホイールの相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
また、タイヤホイール組立体を分解するにあたって、ホイールとタイヤの導電性層との間に電圧を印加して通電剥離性接着剤に電気を通すと、イオン性液体が電気分解することで通電剥離性接着剤の接着力が低下するため、タイヤをホイールから簡単に取り外すことができる。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤による接着効果を享受することができる。
本発明において、通電剥離性接着剤におけるイオン性液体の含有量が0.1〜30重量%であることが好ましい。これにより、タイヤ交換作業性と接着効果をより高いレベルで両立することができる。
通電剥離性接着剤はタイヤのホイール接触面の子午線断面での長さの30%〜100%の範囲に配置することが好ましいこれにより、十分な接着効果を得ることができる。
導電性層はタイヤのホイール接触面の周方向に沿って間隔をおいて断続的に配置する導電性層が剛直である場合、そのような導電性層をタイヤのホイール接触面の全周に配置すると、タイヤのホイールへの組み付けが困難になることがあるが、導電性層を断続的に配置することでタイヤのホイールへの組み付け作業性を改善することができる。そして、タイヤのホイール接触面の導電性層が存在しない領域には離型処理層を配置する導電性層が存在しない領域に通電剥離性接着剤が接触した状態になると、その部分を剥離させることが困難であるが、そのような領域に離型処理層を配置することでタイヤの剥離を容易に行うことができる。
導電性層は、金属材料等の導電性材料をシート状に成形して得られる導電性シート材、又は、金属材料等の導電性材料を蒸着や塗布により成膜することで得られる導電性薄膜から構成することができる。導電性シート材の場合、その肉厚は0.3mm〜5mmにすると良い。導電性薄膜の場合、その膜厚は0.001mm〜0.3mmにすると良い。これらはタイヤ及びホイールの構造に応じて適宜選択すれば良い。
本発明を説明するためのタイヤホイール組立体(参考例)を示す子午線断面 図である。 図1のタイヤホイール組立体の組立方法を示す側面図である。 本発明を説明するための他のタイヤホイール組立体(参考例)を示す子午線 断面図である。 図2のタイヤホイール組立体の組立方法を示す側面図である。 本発明を説明するための更に他のタイヤホイール組立体(参考例)を示す子 午線断面図である。 図5のタイヤホイール組立体を構成するタイヤ(参考例)を示す斜視断面図 である。 図5のタイヤホイール組立体を構成するタイヤの変形例(実施例)を示す斜 視断面図である。 本発明を説明すための更に他のタイヤホイール組立体(参考例)を示す子午 線断面図である。 図8のタイヤホイール組立体を構成するタイヤ(参考例)を示す斜視断面図 である。 図8のタイヤホイール組立体を構成するタイヤの変形例(実施例)を示す 斜視断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図2は本発明を説明するためのタイヤホイール組立体を示すものである。本形態は、非空気式タイヤ及びホイールからなるタイヤホイール組立体である。
図1及び図2に示すように、ホイール1は、円筒状のリム部1aと、該リム部1aからホイール中心軸に向かって延在するディスク部1bとを備えている。リム部1aは外径寸法がホイール軸方向に沿って一定になっている。このホイール1は、金属材料等の導電性材料から構成されている。
一方、タイヤ2は、環状のトレッド部2aと、該トレッド部2aとホイール1のリム部1aとの間に介在するスポーク部2bと、該スポーク部2bの内周面であってホイール1に接触する面に配置された導電性層2cとを備えている。トレッド部2aは、ゴム等の弾性材料から構成され、その内部に不図示のベルト層が埋設されている。スポーク部2bは、合成樹脂等から成形され、内筒と外筒との間を複数の板状スポークで連結した構造を有している。導電性層2cは、金属材料等の導電性材料をシート状に成形して得られる導電性シート材から構成され、ホイール接触面の全周にわたって連続するように配置されている。この導電性層2cはスポーク部2bに対して一体的に接合されている。なお、導電性層2cは金属材料等の導電性材料を蒸着や塗布により成膜することで得られる導電性薄膜から構成しても良い。
タイヤ2をホイール1の外周側に組み付ける場合、ホイール1とタイヤ2との接触面のいずれか一方にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤3を塗布してからタイヤ2をホイール1のリム部1aに嵌め込むか、或いは、ホイール1とタイヤ2との組み付け位置を決めてから両者のクリアランスにイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤3を充填しても良い。いずれの場合も、通電剥離性接着剤3が硬化することにより、ホイール1とタイヤ2とを強固に接合することができる。
上記タイヤホイール組立体によれば、タイヤ2のホイール接触面に導電性層2cを形成すると共に、タイヤ2の導電性層2cとホイール1との間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤3を介在させているので、この通電剥離性接着剤3の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤ2とホイール1の相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
タイヤホイール組立体を分解する場合、直流電源の陽極をホイール1及びタイヤ2の導電性層2cの一方に接続し、直流電源の陰極をホイール1及びタイヤ2の導電性層2cの他方に接続し、ホイール1とタイヤ2の導電性層2cとの間に電圧を印加して通電剥離性接着剤3に電気を通すようにする。例えば、直流電源の電圧は1〜200Vとし、通電時間は10秒〜10分とすれば良い。これにより、イオン性液体が電気分解し、通電剥離性接着剤3の接着力が低下するため、タイヤ2をホイール1から簡単に取り外すことができる。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤3による接着効果を得ることができる。
図3〜図4は本発明を説明するための他のタイヤホイール組立体を示すものである。本形態は、非空気式タイヤ及びホイールからなるタイヤホイール組立体である。
図3及び図4に示すように、ホイール11は、円筒状のリム部11aと、該リム部11aからホイール中心軸に向かって延在するディスク部11bとを備えている。リム部11aはホイール軸方向両端部においてホイール径方向外側へ突き出した一対のフランジを有している。このホイール11は、金属材料等の導電性材料から構成されている。
一方、タイヤ12は、環状のトレッド部12aと、該トレッド部12aとホイール11のリム部11aとの間に介在するスポーク部12bと、該スポーク部12bの内周面であってホイール11に接触する面に配置された導電性層12cとを備えている。トレッド部12aは、ゴム等の弾性材料から構成されており、その内部にベルト層を埋設しても良い。スポーク部12bは、合成樹脂等から成形され、内筒と外筒との間を複数の板状スポークで連結した構造を有している。スポーク部12bの内筒は、リム組み時にリムフランジを乗り越えるために、周上の6箇所で分断されている。導電性層12cは、金属材料等の導電性材料をシート状に成形して得られる導電性シート材から構成され、ホイール接触面の全周にわたって配置されているが、スポーク部12bの内筒と同様に周上の6箇所で分断されている。この導電性層12cはスポーク部12bに対して一体的に接合されている。なお、導電性層12cは金属材料等の導電性材料を蒸着や塗布により成膜することで得られる導電性薄膜から構成しても良い。
タイヤ12をホイール11の外周側に組み付ける場合、ホイール11とタイヤ12との接触面のいずれか一方にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤13を塗布した後、スポーク部12bの板状スポークを弾性的に変形させて内筒をホイール径方向外側へ拡張することでタイヤ12をホイール11のリム部11aに嵌め込むようにする。そして、通電剥離性接着剤13が硬化することにより、ホイール11とタイヤ12とを強固に接合することができる。
上記タイヤホイール組立体によれば、タイヤ12のホイール接触面に導電性層12cを形成すると共に、タイヤ12の導電性層12cとホイール11との間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤13を介在させているので、この通電剥離性接着剤13の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤ12とホイール11の相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
タイヤホイール組立体を分解する場合、直流電源の陽極をホイール11及びタイヤ12の導電性層12cの一方に接続し、直流電源の陰極をホイール11及びタイヤ12の導電性層12cの他方に接続し、ホイール11とタイヤ12の導電性層12cとの間に電圧を印加して通電剥離性接着剤13に電気を通すようにする。これにより、イオン性液体が電気分解し、通電剥離性接着剤13の接着力が低下するため、タイヤ12をホイール11から簡単に取り外すことができる。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤13による接着効果を得ることができる。
図5〜図6は本発明を説明するための更に他のタイヤホイール組立体を示すものである。本形態は、非空気式タイヤ及びホイールからなるタイヤホイール組立体である。
図5及び図6に示すように、ホイール21は、円筒状のリム部21aと、該リム部21aからホイール中心軸に向かって延在するディスク部21bとを備えている。リム部21aはホイール軸方向両端部においてホイール径方向外側へ突き出した一対のフランジを有している。これらフランジは先端がホイール軸方向内側に向かって屈曲し、タイヤに対して係合するようになっている。このホイール21は、金属材料等の導電性材料から構成されている。
一方、タイヤ22は、環状のトレッド部22aと、該トレッド部22aとホイール21のリム部21aとの間に介在するベース部22bと、該ベース部22bの内周面であってホイール21に接触する面に配置された導電性層22cとを備えている。トレッド部22aは、ゴム等の弾性材料から構成され、その内部に不図示のベルト層が埋設されている。ベース部22bは、ゴム等の弾性材料から構成され、その内部に断面円形の連続空間がタイヤ周方向に沿って形成されている。導電性層22cは、金属材料等の導電性材料を蒸着や塗布により成膜することで得られる導電性薄膜から構成され、ホイール接触面の全周にわたって配置されている。
タイヤ22をホイール21の外周側に組み付ける場合、ホイール21とタイヤ22との接触面のいずれか一方にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤23を塗布した後、ベース部22bを弾性的に変形させながらタイヤ22をホイール21のリム部21aに嵌め込むようにする。このとき、導電性薄膜からなる導電性層22cはベース部22bの変形に追従することができる。そして、通電剥離性接着剤23が硬化することにより、ホイール21とタイヤ22とを強固に接合することができる。
上記タイヤホイール組立体によれば、タイヤ22のホイール接触面に導電性層22cを形成すると共に、タイヤ22の導電性層22cとホイール21との間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤23を介在させているので、この通電剥離性接着剤23の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤ22とホイール21の相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
タイヤホイール組立体を分解する場合、直流電源の陽極をホイール21及びタイヤ22の導電性層22cの一方に接続し、直流電源の陰極をホイール21及びタイヤ22の導電性層22cの他方に接続し、ホイール21とタイヤ22の導電性層22cとの間に電圧を印加して通電剥離性接着剤23に電気を通すようにする。これにより、イオン性液体が電気分解し、通電剥離性接着剤23の接着力が低下するため、タイヤ22をホイール21から簡単に取り外すことができる。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤23による接着効果を得ることができる。
上述した形態では、導電性層22cを導電性薄膜から構成し、ホイール接触面の全周にわたって配置しているが、本発明では、図7に示すように、導電性層22cを金属材料等の導電性材料をシート状に成形して得られる導電性シート材から構成し、ホイール接触面の周方向に沿って間隔をおいて断続的に配置する。
図7において、タイヤ22のホイール接触面における導電性層22cが存在しない領域には離型処理層22dが配置されている。つまり、導電性層22cと離型処理層22dとはホイール接触面の周方向に沿って交互に配置されている。離型処理層22dは離型材料の塗布等により離型処理を施した層である。
タイヤ22をホイール21の外周側に組み付ける場合、ホイール21とタイヤ22との接触面のいずれか一方にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤23を塗布した後、ベース部22bを弾性的に変形させながらタイヤ22をホイール21のリム部21aに嵌め込むようにする。このとき、ベース部22bにおいて導電性シート材からなる導電性層22cが存在しない部分がリム組み時の変形を受け持つことになる。そして、通電剥離性接着剤23が硬化することにより、ホイール21とタイヤ22とを強固に接合することができる。
この場合も、タイヤ22の導電性層22cとホイール21との間に介在させた通電剥離性接着剤23の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤ22とホイール21の相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
タイヤホイール組立体を分解する場合、直流電源の陽極をホイール21及びタイヤ22の導電性層22cの一方に接続し、直流電源の陰極をホイール21及びタイヤ22の導電性層22cの他方に接続し、ホイール21とタイヤ22の導電性層22cとの間に電圧を印加して通電剥離性接着剤23に電気を通す。このような通電は全ての導電性層22cについて行うようにする。これにより、イオン性液体が電気分解し、通電剥離性接着剤23の接着力が低下するため、タイヤ22をホイール21から簡単に取り外すことができる。なお、ホイール21とタイヤ22の離型処理層22dとの間ではイオン性液体の電気分解が生じないが、通電剥離性接着剤23は離型処理層22dから剥離し易いので、これがタイヤホイール組立体の分解作業を阻害することはない。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤23による接着効果を得ることができる。
図8〜図9は本発明を説明するための更に他のタイヤホイール組立体を示すものである。本形態は、空気入りタイヤ及びホイールからなるタイヤホイール組立体である。
図8及び図9に示すように、ホイール31は、円筒状のリム部31aと、該リム部31aからホイール中心軸に向かって延在するディスク部31bとを備えている。リム部31aはホイール軸方向両端部においてホイール径方向外側へ突き出した一対のフランジを有している。このホイール31は、金属材料等の導電性材料から構成されている。
一方、タイヤ32は、環状のトレッド部32aと、該トレッド部32aからホイール31のリム部31aまで延在する左右一対のサイド部32bと、各サイド部32bの内周面であってホイール31に接触する面に配置された導電性層32cとを備えている。トレッド部32aは、ゴム等の弾性材料から構成され、その内部に不図示のベルト層が埋設されている。サイド部32bは、ゴム等の弾性材料から構成され、その内周側の部位にビードコアが埋設されている。導電性層32cは、金属材料等の導電性材料を蒸着や塗布により成膜することで得られる導電性薄膜から構成され、ホイール接触面の全周にわたって配置されている。
タイヤ32をホイール31の外周側に組み付ける場合、ホイール31とタイヤ32との接触面のいずれか一方にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤33を塗布した後、スサイド部32bを弾性的に変形させながらタイヤ32をホイール31のリム部31aに嵌め込むようにする。このとき、導電性薄膜からなる導電性層32cはサイド部32bの変形に追従することができる。そして、タイヤ32の内部に空気圧を充填してタイヤ32をリム部31aに嵌合させた状態にし、通電剥離性接着剤33が硬化することにより、ホイール21とタイヤ22とを強固に接合することができる。
上記タイヤホイール組立体によれば、タイヤ32のホイール接触面に導電性層32cを形成すると共に、タイヤ32の導電性層32cとホイール31との間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤33を介在させているので、この通電剥離性接着剤33の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤ32とホイール31の相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
タイヤホイール組立体を分解する場合、直流電源の陽極をホイール31及びタイヤ32の導電性層32cの一方に接続し、直流電源の陰極をホイール31及びタイヤ32の導電性層32cの他方に接続し、ホイール31とタイヤ32の導電性層32cとの間に電圧を印加して通電剥離性接着剤33に電気を通すようにする。これにより、イオン性液体が電気分解し、通電剥離性接着剤33の接着力が低下するため、タイヤ32をホイール31から簡単に取り外すことができる。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤33による接着効果を得ることができる。
上述した形態では、導電性層32cを導電性薄膜から構成し、ホイール接触面の全周にわたって配置しているが、本発明では、図10に示すように、導電性層32cを金属材料等の導電性材料をシート状に成形して得られる導電性シート材から構成し、ホイール接触面の周方向に沿って間隔をおいて断続的に配置する。
図10において、タイヤ32のホイール接触面における導電性層32cが存在しない領域には離型処理層32dが配置されている。つまり、導電性層32cと離型処理層32dとはホイール接触面の周方向に沿って交互に配置されている。離型処理層32dは離型材料の塗布等により離型処理を施した層である。なお、導電性層32cと離型処理層32dと配置パターンは左右のサイド部32bで互いに異なっていても良い。
タイヤ32をホイール31の外周側に組み付ける場合、ホイール21とタイヤ22との接触面のいずれか一方にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤33を塗布した後、サイド部32bを弾性的に変形させながらタイヤ32をホイール31のリム部31aに嵌め込むようにする。このとき、サイド部32bにおいて導電性シート材からなる導電性層32cが存在しない部分がリム組み時の変形を受け持つことになる。そして、タイヤ32の内部に空気圧を充填してタイヤ32をリム部31aに嵌合させた状態にし、通電剥離性接着剤33が硬化することにより、ホイール31とタイヤ32とを強固に接合することができる。
この場合も、タイヤ32の導電性層32cとホイール31との間に介在させた通電剥離性接着剤33の接着力に基づいて制動時や旋回時におけるタイヤ32とホイール31の相対的なずれを抑制することができ、延いては、旋回時の操縦安定性を向上することができる。
タイヤホイール組立体を分解する場合、直流電源の陽極をホイール31及びタイヤ32の導電性層32cの一方に接続し、直流電源の陰極をホイール31及びタイヤ32の導電性層32cの他方に接続し、ホイール31とタイヤ32の導電性層32cとの間に電圧を印加して通電剥離性接着剤33に電気を通す。このような通電は全ての導電性層32cについて行うようにする。これにより、イオン性液体が電気分解し、通電剥離性接着剤33の接着力が低下するため、タイヤ32をホイール31から簡単に取り外すことができる。なお、ホイール31とタイヤ32の離型処理層32dとの間ではイオン性液体の電気分解が生じないが、通電剥離性接着剤33は離型処理層32dから剥離し易いので、これがタイヤホイール組立体の分解作業を阻害することはない。従って、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、通電剥離性接着剤33による接着効果を得ることができる。
上述した各形態においては、ホイールとタイヤの導電性層との間に通電剥離性接着剤を介在させているが、この通電剥離性接着剤は必ずしもタイヤのホイール接触面の全域に配置する必要はない。通電剥離性接着剤はタイヤのホイール接触面の子午線断面に沿って測定される長さの30%〜100%の範囲に配置すると良い。また、通電剥離性接着剤はタイヤのホイール接触面の面積の15%〜100%の範囲に配置すると良い。通電剥離性接着剤の配置範囲が過少であると接着効果が不十分になる。
次に、本発明で用いる通電剥離性接着剤について説明する。この通電剥離性接着剤は、イオン性液体を含有する組成物であるが、更に接着成分としてポリマーを含有するものである。また、この通電剥離性接着剤は、電気を流してイオン性液体を電気分解させる観点から導電性フィラーを含有していることが好ましい。以下、イオン性液体、ポリマー、導電性フィラーについて詳述する。
<イオン性液体>
上記イオン性液体は、室温で液体である溶融塩であり、常温溶融塩とも呼ばれるものであって、蒸気圧がない(不揮発性)、高耐熱性、不燃性、化学的安定である等の特性を有するものである。
通電剥離性接着剤は、このようなイオン性液体を含有するため、接着後に電気を流すことによりイオン性液体の電気分解が起こり、陽極側にはアニオンが移動して酸化が起こり、陰極側にはカチオンが移動して還元が起こるため、接着界面が弱くなり、剥離し易くなる。上記イオン性液体は、カチオンおよびその対イオンであるアニオンを有するものである。カチオンとしては、具体的には、下記式(1)または(2)で表されるカチオンが好適に例示される。
Figure 0004973699
式(1)中、R1 は、炭素数1〜20の窒素原子を含んでいてもよい炭化水素基を表し、R2 およびR3 は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜20のアルキル基を表し、ヘテロ原子を含んでいてもよい。ただし、窒素原子が二重結合を含む場合、R3 は存在しない。
式(2)中、Qは、窒素原子、リン原子、硫黄原子または炭素原子を表し、R4 、R5 、R6 およびR7 は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し、ヘテロ原子を含んでいてもよい。ただし、Qが硫黄原子の場合、R7 は存在しない。
上記式(1)で表されるカチオンとしては、例えば、イミダゾリウムイオン等の環状アミジンイオン、ピリジニウムイオンが挙げられる。具体的には、下記式(3)〜(5)のいずれかで表されるカチオンが好適に例示される。
Figure 0004973699
式(3)〜(5)中、R8 〜R23は、それぞれ独立に炭素数1〜20の窒素原子を含んでいてもよい炭化水素基を表す。
より具体的には、以下に示すカチオンが挙げられる。
Figure 0004973699
上記式(2)で表されるカチオンとしては、例えば、アンモニウムイオン、スルホニウムイオン、ホスホニウムイオン等の有機カチオンが挙げられる。具体的には、以下に示すカチオンが挙げられる。
Figure 0004973699
アニオンとしては、具体的には、Br- 、AlCl4 - 、Al2 Cl7 - 、NO3 - 、BF4 - 、PF6 - 、CH3 COO- 、CF3 COO- 、CF3 SO3 - 、(CF3 SO2 2 - 、(CF3 SO2 3 - 、AsF6 - 、SbF6 - 、F(HF)n - 、CF3 CF2 CF2 CF2 SO3 - 、(CF3 CF2 SO2 2 - 、CF3 CF2 CF2 COO- 等が好適に例示される。このうち、BF4 - 、PF6 - 、(CF3 SO2 2 - は、融点が低く、耐熱性が高い理由から好ましい。
イオン性液体としては、例えば、上記で例示されるカチオンおよびアニオンの組合わせからなるもの等が挙げられる。このようなイオン性液体としては、市販品を用いることができ、具体的には、例えば、以下に示す広栄化学社製のIL−A2、IL−C3、IL−P10、IL−P14等を用いることができ、これらは、日清紡績(株)、日本合成化学工業(株)、東洋合成工業(株)、東京化成工業(株)、シグマアルドリッチジャパン(株)からも入手可能である。
Figure 0004973699
本発明においては、通電剥離性接着剤が被着体からより容易に剥離する観点から、即ち常温(0〜45℃程度)で剥離する観点から、上記イオン性液体の融点が100℃以下であるのが好ましく、60℃以下であるのがより好ましく、室温以下であるのが更に好ましい。
また、本発明においては、通電剥離性接着剤におけるイオン性液体の含有量が0.1〜30重量%であるのが好ましく、1.0〜10重量%であるのがより好ましい。イオン性液体の含有量が少な過ぎると被着体からの剥離性が低下し、逆に多過ぎると接着効果が低下することになる。上記範囲であれば、タイヤ交換作業性と接着効果をより高いレベルで両立することができる。
<ポリマー>
上記ポリマーは、一般的な有機高分子化合物であれば特に限定されず、数平均分子量が1000程度のオリゴマーであってもよい。このようなポリマーとしては、具体的には、ポリオレフィン樹脂、ポリオレフィンエマルジョン、EVA(エチレン―酢酸ビニル共重合)樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、アクリル樹脂、アクリル共重合体、シアノアクリレート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂など熱可塑性合成樹脂;アクリル樹脂、マレイミド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ウレタンプレポリマー、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂などの熱硬化性合成樹脂;ウレタンプレポリマー、変性シリコーン樹脂などの湿気硬化性樹脂;クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴムなどの合成ゴム;天然ゴム;再生ゴム;デンプン、タンパク、天然樹脂、アスファルト・タールなどの天然高分子;等が挙げられる。
より具体的には、以下に示すウレタンプレポリマー、エポキシ樹脂、変性シリコーン樹脂が好適に例示される。
(ウレタンプレポリマー)
上記ウレタンプレポリマーは、通常の1液型のポリウレタン樹脂組成物と同様、ポリオール化合物と過剰のポリイソシアネート化合物(即ち、水酸(OH)基に対して過剰のイソシアネート(NCO)基)を反応させて得られる反応生成物であって、一般に、0.5〜10質量%のNCO基を分子末端に含有するものである。ウレタンプレポリマーのNCO基は、空気中の水分と反応して架橋点となり、湿気硬化型の接着剤として使用できる観点から好ましい。
このようなウレタンプレポリマーを生成するポリイソシアネート化合物は、分子内にNCO基を2個以上有する化合物であれば特に限定されず、その具体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4′−MDI)、1,4−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ポリメチレンフェニレンポリイソシアネート(ポリメリックMDI)、トリフェニルメタントリイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアナート(NBDI)などの脂肪族ポリイソシアネート;トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、H6 XDI(水添XDI)、H12MDI(水添MDI)、H6 TDI(水添TDI)などの脂環式ポリイソシアネート;これらのイソシアネート化合物のカルボジイミド変性ポリイソシアネート;これらのイソシアネート化合物のイソシアヌレート変性ポリイソシアネート;これらのイソシアネート化合物と後述するポリオール化合物とを反応させて得られるウレタンプレポリマー;等が挙げられ、これらを1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。なお、分子内にNCO基を1個のみ有するモノイソシアネート化合物も、ジイソシアネート化合物等と混合することにより用いることができる。
また、このようなウレタンプレポリマーを生成するポリオール化合物は、OH基を2個以上有する化合物であれば、その分子量および骨格などは特に限定されず、その具体例としては、低分子多価アルコール類、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオール、およびこれらの混合ポリオール等が挙げられる。
低分子多価アルコール類としては、具体的には、例えば、エチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール、(1,3−または1,4−)ブタンジオール、ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン(TMP)、1,2,5−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトールなどの低分子ポリオール;ソルビトールなどの糖類;等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールとしては、通常、上記低分子多価アルコール類から導かれるものが用いられるが、本発明においては、更に以下に示す芳香族ジオール類、アミン類、アルカノールアミン類から導かれるものも好適に用いることができる。
ここで、芳香族ジオール類としては、具体的には、例えば、レゾルシン(m−ジヒドロキシベンゼン)、キシリレングリコール、1,4−ベンゼンジメタノール、スチレングリコール、4,4′−ジヒドロキシエチルフェノール;下記に示すようなビスフェノールA構造(4,4′−ジヒドロキシフェニルプロパン)、ビスフェノールF構造(4,4′−ジヒドロキシフェニルメタン)、臭素化ビスフェノールA構造、水添ビスフェノールA構造、ビスフェノールS構造、ビスフェノールAF構造のビスフェノール骨格を有するもの;が挙げられる。
Figure 0004973699
また、アミン類としては、具体的には、例えば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等が挙げられ、アルカノールアミン類としては、具体的には、例えば、エタノールアミン、プロパノールアミン等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、上記低分子多価アルコール類、上記芳香族ジオール類、上記アミン類および上記アルカノールアミン類として例示した化合物から選ばれる少なくとも1種に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド(テトラメチレンオキサイド)、テトラヒドロフランなどのアルキレンオキサイドおよびスチレンオキサイド等から選ばれる少なくとも1種を付加させて得られるポリオールが挙げられる。
このようなポリエーテルポリオールの具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリプロピレントリオール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、ポリテトラエチレングリコール、ソルビトール系ポリオール等が挙げられる。
また、ビスフェノール骨格を有するポリエーテルポリオールの具体例としては、ビスフェノールA(4,4′−ジヒドロキシフェニルプロパン)に、エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを付加させて得られるポリエーテルポリオールが挙げられる。
同様に、ポリエステルポリオールとしては、例えば、上記低分子多価アルコール類、上記芳香族ジオール類、上記アミン類および上記アルカノールアミン類のいずれかと、多塩基性カルボン酸との縮合物(縮合系ポリエステルポリオール);ラクトン系ポリオール;ポリカーボネートポリオール;等が挙げられる。
ここで、上記縮合系ポリエステルポリオールを形成する多塩基性カルボン酸としては、具体的には、例えば、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、フマル酸、マレイン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸、ピロメリット酸、他の低分子カルボン酸、オリゴマー酸、ヒマシ油、ヒマシ油とエチレングリコール(もしくはプロピレングリコール)との反応生成物などのヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。
また、上記ラクトン系ポリオールとしては、具体的には、例えば、プロピオンラクトン、バレロラクトン、ε−カプロラクトン、α−メチル−ε−カプロラクトン、ε−メチル−ε−カプロラクトン等のラクトンを適当な重合開始剤で開環重合させたもので両末端に水酸基を有するものが挙げられる。
また、ビスフェノール骨格を有するポリエステルポリオールとしては、上記低分子多価アルコール類に代えて、または低分子多価アルコール類とともに、ビスフェノール骨格を有するジオールを用いて得られる縮合系ポリエステルポリオールが挙げられる。具体的には、ビスフェノールAとヒマシ油とから得られるポリエステルポリオール、ビスフェノールAとヒマシ油とエチレングリコールとプロピレングリコールとから得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、具体的には、例えば、アクリルポリオール;ポリブタジエンポリオール;水素添加されたポリブタジエンポリオールなどの炭素−炭素結合を主鎖骨格に有するポリマーポリオール;等が挙げられる。
本発明においては、以上で例示した種々のポリオール化合物を1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらのうち、ポリプロピレングリコールであるのが、材料入手の観点から好ましい。
本発明の接着剤に好適に用いられるウレタンプレポリマーは、上述したように、ポリオール化合物と過剰のポリイソシアネート化合物を反応させることによって得られるものであり、その具体例としては、上記で例示した各種ポリオール化合物と、各種ポリイソシアネート化合物との組み合わせによるものが挙げられる。
本発明においては、上記ウレタンプレポリマーがポリエーテル構造を主鎖に有していることが、ガラス転移点が低くなり、また、通電の際、カチオンおよびアニオンが移動しやすくなり、更に、ウレタンポリマーが低粘度で合成され、これを含有する接着剤が柔軟性を有する等の理由から好ましい。
(エポキシ樹脂)
上記エポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のオキシラン環(エポキシ基)を有する化合物からなる樹脂であり、一般的に、エポキシ当量が90〜2000である。このようなエポキシ樹脂としては、従来公知のエポキシ樹脂を用いることができる。
より具体的には、例えば、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、臭素化ビスフェノールA型、水添ビスフェノールA型、ビスフェノールS型、ビスフェノールAF型、ビフェニル型等のビスフェニル基を有するエポキシ化合物や、ポリアルキレングリコール型、アルキレングリコール型のエポキシ化合物、更にナフタレン環を有するエポキシ化合物、フルオレン基を有するエポキシ化合物等の二官能型のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック型、DPPノボラック型、トリス・ヒドロキシフェニルメタン型、三官能型、テトラフェニロールエタン型等の多官能型のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;ダイマー酸等の合成脂肪酸のグリシジルエステル型エポキシ樹脂;下記式(6)で表されるN,N,N′,N′−テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン(TGDDM)、テトラグリシジルジアミノジフェニルスルホン(TGDDS)、テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン(TGMXDA)、下記式(7)で表されるトリグリシジル−p−アミノフェノール、トリグリシジル−m−アミノフェノール、N,N−ジグリシジルアニリン、テトラグリシジル1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(TG1,3−BAC)、トリグリシジルイソシアヌレート(TGIC)等のグリシジルアミノ基を有する芳香族エポキシ樹脂(グリシジルアミン系エポキシ樹脂);下記式(8)で表されるトリシクロ〔5,2,1,02,6 〕デカン環を有するエポキシ化合物、具体的には、例えば、ジシクロペンタジエンとメタクレゾール等のクレゾール類またはフェノール類を重合させた後、エピクロルヒドリンを反応させる公知の製造方法によって得ることができるエポキシ化合物;脂環型エポキシ樹脂;東レチオコール社製のフレップ10に代表されるエポキシ樹脂主鎖に硫黄原子を有するエポキシ樹脂;ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹脂;ポリブタジエン、液状ポリアクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)を含有するゴム変性エポキシ樹脂等が挙げられる。
Figure 0004973699
Figure 0004973699
式中、mは、0〜15の整数を表す。
本発明においては、以上で例示した種々のエポキシ樹脂を1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。このようなエポキシ樹脂としては、市販品を用いることができ、具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート828、エピコート154、いずれもジャパンエポキシレジン社製)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(EP−4100、旭電化工業社製)、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エピコート806、エピコート807、いずれもジャパンエポキシレジン社製)等の市販品を用いることができる。
また、このようなエポキシ樹脂を用いる場合、エポキシ樹脂と反応しうる硬化剤を含有するのが好ましい。硬化剤を含有することにより、エポキシ樹脂を用いた場合であっても室温硬化型の接着剤として使用することができる。
このような硬化剤としては、具体的には、例えば、アミン系化合物、酸無水物系化合物、アミド系化合物、フェノール系化合物、チオール系化合物、イミダゾール、3フッ化ホウ素−アミン錯体、グアニジン誘導体等が挙げられ、中でも、アミン系化合物、チオール系化合物であるのが好ましい。特に、エポキシ樹脂として汎用的なビスフェノールA型エポキシ樹脂を用いた場合は、ポリアミドアミンやポリチオールを用いることが、硬化物のガラス転移温度を室温付近にできる理由から好ましい。
(変性シリコーン樹脂)
上記変性シリコーン樹脂は、主鎖にアルキレンオキシド単量体単位を含み、加水分解性ケイ素含有基を1分子あたり少なくとも1個有する重合体である。
本発明においては、加水分解性ケイ素含有基は、重合体の分子内の末端に存在していても、側鎖に存在していてもよく、また、両方に存在していてもよい。
上記変性シリコーン樹脂の主鎖に含まれるアルキレンオキシド単量体単位としては、例えば、−CH2 CH2 O−、−CH2 CH(CH3 )O−、−CH2 CH(C2 5 )O−、−CH(CH3 )CH2 O−、−CH(C2 5 )CH2 O−、−CH2 CH2 CH2 O−、−CH2 CH2 CH2 CH2 O−等で表される繰り返し単位が挙げられ、これらの繰り返し単位の1種のみからなっていてもよく、2種以上からなっていてもよい。
上記変性シリコーン樹脂が有する加水分解性ケイ素含有基は、ケイ素原子に結合した水酸基および/または加水分解性基を有し、湿気や架橋剤の存在下、必要に応じて触媒等を使用することにより縮合反応を起こしてシロキサン結合を形成することにより架橋しうるケイ素含有基である。例えば、アルコキシシリル基、アルケニルオキシシリル基、アシロキシシリル基、アミノシリル基、アミノオキシシリル基、オキシムシリル基、アミドシリル基が挙げられる。
より具体的には、下記式で例示される、アルコキシシリル基、アルケニルオキシシリル基、アシロキシシリル基、アミノシリル基、アミノオキシシリル基、オキシムシリル基、アミドシリル基等が好適に用いられる。
Figure 0004973699
これらのうち、取扱いが容易である点で、アルコキシシリル基が好ましい。アルコキシシリル基のケイ素原子に結合するアルコキシ基は、特に限定されないが、原料の入手が容易なことからメトキシ基、エトキシ基またはプロポキシ基が好適に挙げられる。
アルコキシシリル基のケイ素原子に結合するアルコキシ基以外の基は、特に限定されず、例えば、水素原子またはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の炭素原子数が20以下である、アルキル基、アルケニル基もしくはアリールアルキル基が好適に挙げられる。
本発明においては、上記変性シリコーン樹脂としては、2官能以上、即ち、分子内にアルコキシシリル基を2個以上有するアルコキシシラン類が好ましく、3〜20官能のアルコキシシラン類が原料の入手が容易なことからより好ましい。
また、上記変性シリコーン樹脂の分子量は特に限定されず、作業性等の観点から、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)におけるポリスチレン換算での数平均分子量が50,000以下であるのが好ましい。
このような変性シリコーン樹脂としては、公知のもの、例えば、特公昭45−36319号、同46−12154号、同49−32673号、特開昭50−156599号、同51−73561号、同54−6096号、同55−82123号、同55−123620号、同55−125121号、同55−131022号、同55−135135号、同55−137129号および特開平3−72527号の各公報等に記載されているものを用いることができる。また、変性シリコーン樹脂の市販品として、例えば、鐘淵化学工業社製のMSPS203、S303、S810およびS943、旭硝子社製のEXCESTARES−S2410、ES−S2420、ES−S3430およびES−S3630を用いることができる。
本発明においては、通電剥離性接着剤が被着体からより容易に剥離する観点から、即ち常温(0〜45℃程度)で剥離する観点から、上記ポリマーのガラス転移点が30℃以下であるのが好ましい。また、通電の際、カチオンおよびアニオンが移動しやすくなる観点からも、上記ポリマーのガラス転移温度が30℃以下であるのが好ましい。
更に、本発明においては、上記ポリマーがウレタンプレポリマーであることが、1液湿気硬化で接着でき、ガラス転移点が低い理由から好ましい。
<導電性フィラー>
上記導電性フィラーは、導電性を有する添加剤であれば特に限定されず、従来公知の導電性フィラーを用いることができる。具体的には、黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維、銀や銅などの金属粉等が好適に例示される。
本発明においては、このような導電性フィラーの含有量は、上記ポリマー100質量部に対して1〜200質量部であるのが好ましく、10〜100質量部であるのがより好ましい。導電性フィラーの含有量がこの範囲であると、通電剥離性接着剤が十分な導電性を有するため好ましい。
通電剥離性接着剤は、必要に応じて、シランカップリング剤を含有するのが好ましい。このシランカップリング剤は、接着付与剤として従来公知のシランカップリング剤であれば特に限定されず、その具体例としては、アミノシラン、ビニルシラン、エポキシシラン、メタクリルシラン、イソシアネートシラン、ケチミンシランもしくはこれらの混合物もしくは反応物、または、これらとポリイソシアネートとの反応により得られる化合物等が挙げられる。
アミノシランは、アミノ基もしくはイミノ基と加水分解性のケイ素含有基とを有する化合物であれば特に限定されず、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルエチルジエトキシシラン、ビストリメトキシシリルプロピルアミン、ビストリエトキシシリルプロピルアミン、ビスメトキシジメトキシシリルプロピルアミン、ビスエトキシジエトキシシリルプロピルアミン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルエチルジエトキシシラン等が挙げられる。
ビニルシランとしては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリス−(2−メトキシエトキシ)ビニルシラン等が挙げられる。
エポキシシランとしては、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
メタクリルシランとしては、例えば、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
イソシアネートシランとしては、例えば、イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、イソシアネートプロピルトリメトキシシランが挙げられる。
ケチミンシランとしては、例えば、ケチミン化プロピルトリメトキシシラン、ケチミン化プロピルトリエトキシシランが挙げられる。
本発明においては、このようなシランカップリング剤を使用する場合、その含有量は、上記ポリマー100質量部に対して0.1〜10質量部であるのが好ましく、1〜5質量部であるのがより好ましい。シランカップリン剤の含有量がこの範囲であると、通電剥離性接着剤の接着性がより良好となるため好ましい。
通電剥離性接着剤は、必要に応じて、本発明の目的を損わない範囲で、上記導電性フィラー以外の充填剤、可塑剤、老化防止剤、酸化防止剤、顔料(染料)、揺変性付与剤、紫外線吸収剤、難燃剤、溶剤、界面活性剤(レベリング剤を含む)、脱水剤、防錆剤、上記シランカップリング剤以外の接着付与剤、帯電防止剤などの各種添加剤等を含有することができる。
導電性フィラー以外の充填剤としては、具体的には、例えば、シリカ、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化バリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、ろう石クレー、カオリンクレー、焼成クレー等が挙げられる。
可塑剤は、一般的な樹脂組成物およびゴム組成物に用いられる公知の可塑剤を用いることができ、その具体例としては、パラフィンオイル、プロセスオイル、アロマオイルなどのオイル;液状ポリイソプレン(LIR)、液状ポリブタジエン(LBR)、液状エチレン−プロピレンゴム(LEPM)などの液状ゴム;テトラヒドロフタル酸、アゼライン酸、安息香酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クエン酸およびこれらの誘導体;ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP);ポリブテン;アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、コハク酸イソデシル;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル;オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル;リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル;アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル;等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのうち、オイル、ポリブテンを用いるのがオイルブリード性、加工性の観点から好ましい。
老化防止剤としては、具体的には、例えば、ヒンダードフェノール系、脂肪族および芳香族のヒンダードアミン系等の化合物が挙げられる。
酸化防止剤としては、具体的には、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)等が挙げられる。
顔料としては、具体的には、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、群青、ベンガラ、リトポン、鉛、カドミウム、鉄、コバルト、アルミニウム、塩酸塩、硫酸塩等の無機顔料、アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料等の有機顔料等が挙げられる。
揺変性付与剤としては、具体的には、例えば、ベントン、無水ケイ酸、ケイ酸誘導体、尿素誘導体等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、具体的には、例えば、2−ヒドロキシベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エステル系等が挙げられる。
難燃剤としては、具体的には、例えば、TCP等のリン系、塩素化パラフィン、パークロルペンタシクロデカン等のハロゲン系、酸化アンチモン等のアンチモン系、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
溶剤としては、具体的には、例えば、ヘキサン、トルエンなどの炭化水素系;テトラクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素系;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系;酢酸エチルなどのエステル系;等が挙げられる。
界面活性剤(レベリング剤)としては、具体的には、例えば、ポリブチルアクリレート、ポリジメチルシロキサン、変性シリコーン化合物、フッ素系界面活性剤等が挙げられる。脱水剤としては、具体的には、例えば、ビニルシラン等が挙げられる。
防錆剤としては、具体的には、例えば、ジンクホスフェート、タンニン酸誘導体、リン酸エステル、塩基性スルホン酸塩、各種防錆顔料等が挙げられる。
シランカップリング剤以外の接着付与剤としては、具体的には、例えば、チタンカップリング剤、ジルコニウムカップリング剤等が挙げられる。
帯電防止剤としては、一般的に、第4級アンモニウム塩、あるいはポリグリコールやエチレンオキサイド誘導体等の親水性化合物が挙げられる。
本発明で用いる通電剥離性接着剤の製造方法は特に限定されず、例えば、上述したイオン性液体、ポリマーおよび導電性フィラーならびに各種添加剤等を、ロール、ニーダー、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、単軸押出し機、二軸押出し機、万能かくはん機等を用いて混合することにより製造する方法等が挙げられる。
導電性材料から構成されたホイールと、該ホイールの外周側に組み付けられるタイヤとを備えたタイヤホイール組立体において、タイヤのホイール接触面の少なくとも一部に導電性層を形成すると共に、タイヤの導電性層とホイールとの間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤を介在させた実験例1〜4のタイヤホイール組立体を作製した。即ち、図1に示すタイヤホイール組立体(実験例1)と、図3に示すタイヤホイール組立体(実験例2)と、図5に示すタイヤホイール組立体(実験例3)と、図8に示すタイヤホイール組立体(実験例4)を作製した。なお、実施例4はタイヤサイズを225/40R18とし、空気圧を230kPaとした。実験例1〜3は実験例4と同等のタイヤサイズとした。
また、タイヤのホイール接触面に導電性層を設けずに、タイヤとホイールとの間から通電剥離性接着剤を排除したこと以外はそれぞれ実験例1〜4と同じ構成を有するタイヤホイール組立体(従来例1〜4)を作製した。
更に、タイヤのホイール接触面に導電性層を設けずに、タイヤとホイールとの間に通電剥離性接着剤の替わりに熱可塑性樹脂からなる接着剤を介在させたこと以外はそれぞれ実験例1〜4と同じ構成を有するタイヤホイール組立体(比較例1〜4)を作製した。
上述した従来例1〜4、比較例1〜4及び実験例1〜4のタイヤホイール組立体について、下記の試験方法により、耐リムずれ性及びタイヤ交換作業性を評価し、その結果を表1に示した。
耐リムずれ性:
各タイヤホイール組立体を試験車両に装着し、速度50km/hの走行状態から急制動し、そのような急制動を20回繰り返した後、タイヤとホイールの周方向の相対的なずれを目視により調べた。評価結果は、リムずれが全く生じていない場合「○」で示し、リムずれが僅かに生じた場合「△」で示し、リムずれが顕著である場合「×」で示した。
タイヤ交換作業性:
各タイヤホイール組立体について、タイヤをホイールから取り外すのに要する時間を計測した。但し、実験例1〜4については、事前に通電剥離性接着剤に対して通電処理を行った。評価結果は、従来例1〜4の所要時間をそれぞれ100とする指数にて評価した。この指数値が小さいほどタイヤ交換作業性が良好であることを意味する。
Figure 0004973699
この表1から判るように、実験例1〜4のタイヤホイール組立体では、従来例1〜4との対比において、タイヤ交換作業性を悪化させることなく、耐リムずれ性を向上することができた。
一方、比較例1〜4のタイヤホイール組立体では、耐リムずれ性の改善効果が認められるものの、タイヤ交換作業性が大幅に悪化していた。特に、比較例1〜3では、タイヤをホイールから取り外すことができなかった。
1,11,21,31 ホイール
2,12,22,32 タイヤ
2c,12c,22c,32c 導電性層
3,13,23,33 通電剥離性接着剤

Claims (6)

  1. 導電性材料から構成されたホイールと、該ホイールの外周側に組み付けられるタイヤとを備えたタイヤホイール組立体において、前記タイヤのホイール接触面の少なくとも一部に導電性層を形成し、該導電性層を前記タイヤのホイール接触面の周方向に沿って間隔をおいて断続的に配置し、前記タイヤのホイール接触面の前記導電性層が存在しない領域に離型処理層を配置すると共に、前記タイヤの導電性層及び離型処理層を含むホイール接触面と前記ホイールとの間にイオン性液体を含有する通電剥離性接着剤を介在させたことを特徴とするタイヤホイール組立体。
  2. 前記通電剥離性接着剤における前記イオン性液体の含有量が0.1〜30重量%であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤホイール組立体。
  3. 前記通電剥離性接着剤を前記タイヤのホイール接触面の子午線断面での長さの30%〜100%の範囲に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタイヤホイール組立体。
  4. 前記導電性層が導電性シート材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のタイヤホイール組立体。
  5. 前記導電性層が導電性薄膜であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のタイヤホイール組立体。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のタイヤホイール組立体を分解する方法であって、前記ホイールと前記タイヤの導電性層との間に電圧を印加して前記通電剥離性接着剤に電気を通した後、前記タイヤを前記ホイールから取り外すことを特徴とするタイヤホイール組立体の分解方法。
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