JP4970212B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内に貯留された燃料を圧送するための複数の燃料ポンプと燃料が流動していく流路とを備え、各燃料ポンプが流路を介して互いに直列に配された燃料供給装置に関する。
この種の燃料供給装置として、特許文献1ないし特許文献3がある。これらの燃料供給装置では、燃料タンク内に貯留されたLPG等の液化ガス燃料を2つの燃料ポンプによって圧送している。具体的には、特許文献1では燃料供給装置を燃料タンク内の下部に設置し、2つの燃料ポンプは、当該両燃料ポンプの下部を連結する連結部材によって並設されてユニット化されている。特許文献2では、燃料供給装置を燃料タンク外下方に設置している。ここでの両燃料ポンプは同じ向きにして並設され、燃料が流動する流路となる連通管で繋いで直列に配されている。特許文献3の燃料供給装置は、2つの燃料ポンプの向きを同じにして並設したうえで直列配管経路と並列配管経路とを構築し、直列・並列の双方に切り換え可能としている。
特開2005−337147号公報 特開2004−324554号公報 特開2002−339823号公報
燃料ポンプは、これの内部に配したインペラを回動させて昇圧を起こすことで燃料を圧送することができる構造となっているが、燃料ポンプ内でインペラを回動させると、高速で流れる燃料中の圧力の低い部分が気化して燃料が気化した気泡(ベーパー)が発生する。そして、ベーパーが流路中に溜まると、燃料の流動が阻害される所謂ベーパーロックが発生して燃料ポンプの機能低下や作動不良を誘発たり、ベーパーが崩壊するとき(キャビテーション)の衝撃力によって、部材が破損するなどの問題がある。このように、ベーパーは燃料が気化して発生するので、燃料の温度が高い程発生し易い。
ここで、燃料は燃料ポンプ内を通って圧送されるが、燃料ポンプを駆動すると駆動源から駆動熱が発生し、これにより液化ガス燃料も昇温される。燃料供給装置で使用する燃料ポンプが1つの場合は、燃料ポンプからの駆動熱を受熱して燃料が昇温された状態で吐出されても、その後は流通管を通して内燃機関へ流通していくだけなので大きな問題とまではならない。しかし、2つの燃料ポンプを直列に配している場合は問題がある。すなわち、1段目(上流側)の燃料ポンプでは燃料タンクから昇温されていない燃料を吸入するので、ベーパーが発生し易い状態とまではなっていない。しかし、1段目の燃料ポンプから吐出された燃料は、当該1段目の燃料ポンプの駆動熱を受熱して昇温されている。そのため、直列に配された2段目(下流側)の燃料ポンプは、昇温された燃料を吸入することになるので、当該2段目の燃料ポンプではベーパーが発生し易く、上記のような問題が生じるおそれが高くなる。燃料ポンプを3つ以上使用している場合は、後段に行くほど燃料の温度が高くベーパーがより発生し易くなる。
特許文献1の燃料供給装置は、2つの燃料ポンプをユニット化してコンパクトになっているが、その具体的配列方法や燃料の流路は規定されていない。しかし、2つの燃料ポンプはその下部において連結されているだけなので、仮に両燃料ポンプを直列に配してあれば、両燃料ポンプ間の流路は短くなり、1段目の燃料ポンプから吐出されてから2段目の燃料ポンプに吸入されるまでに燃料温度が下がることは想定し難い。また、各燃料ポンプを駆動すると、各燃料ポンプのボディ自体も駆動熱を受熱して熱を有することになる。したがって、各燃料ポンプと連結部材とが直接接触している場合は、連結部材自体も燃料ポンプボディから受熱し得る。これでは、1段目の燃料ポンプから吐出されてから2段目の燃料ポンプに吸入されるまでに、燃料が冷却され難い。
これに対し、特許文献2や特許文献3の燃料供給装置は2つの燃料ポンプを直列に配しているが、設置方向を同じにして並設しているので、1段目の燃料ポンプの吐出口と2段目の燃料ポンプの吸入口とを繋ぐ連通管は一定の長さを有する。したがって、燃料は1段目の燃料ポンプの吐出口から連通管を通って2段目の燃料ポンプの吸入口にまで流動する過程において当該連通管部分で放熱され得る。しかし、特許文献1や特許文献2の燃料供給装置は特にユニット化されていないので、装置が比較的大型となったり組み立てが煩雑である。また、特許文献1や特許文献2では、各燃料ポンプや連通管の具体的固定(設置)方法は規定されていないが、一般的には各燃料ポンプは支持部材を介して、または直接燃料供給装置に直接固定される。すなわち、各燃料ポンプは何かしらの部材と直接接触している。したがって、駆動熱によって熱を有する燃料ポンプはそのボディから放熱され難く、しかも支持部材または燃料供給装置のボディにも駆動熱が伝達され得る。この場合、連通管も支持部材などと直接接触していれば、当該支持部材などから受熱され得るので、連通管においても燃料が冷却され難い。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、直列に連結した複数の燃料ポンプによって燃料を圧送するに際して、下流側の燃料ポンプが温度の高い燃料を吸入することのないコンパクトな燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、燃料タンク内に貯留された燃料を圧送するための複数の燃料ポンプと燃料が流動していく流路とを備え、各燃料ポンプが流路を介して互いに直列に配された燃料供給装置において、前記各燃料ポンプ同士は、内部に前記流路が穿設された連結部材によって連結されることでユニット化されている。そのうえで、前記各燃料ポンプは断熱部材を介して前記連結部材へ間接的に支持され、前記各燃料ポンプと前記連結部材とは直接接触していないことを特徴とする。
なお、ここでの各燃料ポンプの配設向きおよび設置個数、並びに連結部材および流路の構成は特に限定されることはなく、各燃料ポンプが連結部材内の流路を介して直列に配されている限り、種々の構成を採用することができる。例えば、連続する各燃料ポンプの向きを互いに逆にして、各燃料ポンプの上部または下部のみを連結部材によって連結していてもよい。すなわち、各燃料ポンプの上部または下部のみを連結した連結部材によって、上流側の燃料ポンプの吐出口と下流側の燃料ポンプの吸入口とが連通されていてもよい。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の燃料供給装置において、前記連結部材が、前記各燃料ポンプの上部を連結する上部連結体と、前記各燃料ポンプの下部を連結する下部連結体と、前記上部連結体と下部連結体とを繋ぐ上下連結体とを有する。そのうえで、前記各燃料ポンプと前記上下連結体との間には、少なくとも所定量の隙間が確保されていることを特徴とする。
この場合、連続する各燃料ポンプの向きを互いに逆にしてあれば、必ずしも上下連結体中に流路を穿設する必要はない。また、ここでの上下連結体は、上部連結体および/または下部連結体と一体であると別体であるとを問わず、燃料ポンプの設置個数に応じて上下連結体の数も1つであると複数であるとを問わない。さらに、上下連結体の配設位置も特に限定されず、上部連結体や下部連結体の平面方向外周部(各燃料ポンプの外側)に設けてもよいし、各燃料ポンプの間に設けてもよい。そして、各燃料ポンプと上下連結体との間に少なくとも所定量の隙間が確保されているとは、例えば上下連結体が各燃料ポンプから十分に離れた外側に設けられている場合のほか、上下連結体を各燃料ポンプの間に設けた場合でも、各燃料ポンプと上下連結体との間に所定量の隙間が確保されている場合が相当する。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の燃料供給装置において、前記各燃料ポンプは、それぞれの吸入口および吐出口を同じ向きにして並設されている。そのうえで、前記上部連結体内には上部連通流路が、前記下部連結体内には下部連通流路がそれぞれ穿設されており、前記上下連結体にも前記上部連通流路と下部連通流路とを繋ぐ上下連通流路が穿設されていることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料供給装置において、前記連結部材が放熱部材で形成されていることを特徴とする。

請求項5に記載の本発明は、請求項3または請求項4に記載の燃料供給装置において、前記各燃料ポンプの吸入口が、下方にくるように設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、各燃料ポンプ同士を連結部材によってユニット化しているので、燃料供給装置への取り付けが容易であり、かつ燃料供給装置をコンパクト化できる。しかも、燃料が流動していく流路を連結部材内に穿設しているので、各燃料ポンプ同士を繋ぐ連通管をわざわざ設ける必要がなく、部品点数および組み立て工数を削減できる。すなわち、各燃料ポンプを連結部材でユニット化した時点で、各燃料ポンプが直列に連通されていることになる。そのうえで、各燃料ポンプは連結部材と直接接触しない状態で断熱部材を介して支持されているので、連結部材が燃料ポンプから受熱することはない。したがって、燃料が流路内を流動する際に連結部材から受熱されることがないばかりか、燃料が上流側の燃料ポンプによって昇温されていても、連結部材内の流路を流動していく間に燃料の熱を放熱することができる。これにより、下流側の燃料ポンプが温度の高い燃料を吸入することを避けられ、ベーパーの発生を抑制することができる。また、各燃料ポンプが断熱部材を介して支持され連結部材と直接接触していないフローティング状態となっていることにより、各燃料ポンプが駆動した際の振動も断熱部材で緩衝され連結部材に直接伝達しないことから、燃料供給装置の駆動音を抑制することもできる(請求項1)。
連結部材が上部連結体、下部連結体、および上下連結体を有していれば、コンパクト化を図りながら燃料ポンプの配設方法に応じた流路の設計自由度が高い。また、各燃料ポンプは断熱部材を介してフローティング状に支持されているだけなので、上部連結体と下部連結体のみで連結した場合は各燃料ポンプがガタつくおそれがあるが、上部連結体と下部連結体とを繋ぐ上下連結体も有していることで、各燃料ポンプのガタつきを有意に防止できる。そのうえ、各燃料ポンプと上下連結体との間に隙間が確保されていれば、各燃料ポンプ自体が熱を有しても、各燃料ポンプのボディから確実に放熱できる(請求項2)。
各燃料ポンプを同じ向きに並設してあれば、各燃料ポンプの吐出口と吸入口とは、それぞれ上下逆方向にある。したがって、上流側の燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料は、少なくとも上下逆方向にある下流側の燃料ポンプの吸入口にまで流動しなければならない。そのうえで上下連結体にも上下連通流路を穿設してあれば、燃料の流路を長くすることができる。これにより、燃料の熱が放熱される区間も長くなるので、下流側の燃料ポンプが温度の高い燃料を吸入することをより確実に回避できる(請求項3)。
連結部材が比熱の低い素材で形成されていれば連結部材の熱伝導率が高いので、燃料が連結部材内を流動する間に、より確実に燃料の熱を放熱させることができる(請求項4)。
各燃料ポンプの吸入口を下方にしていれば、燃料タンク内の燃料が少なくなった場合でも効率的に燃料を吸入できる。また、気泡であるベーパーは、静止状態の燃料中では上方に溜まる傾向がある。したがって、上流側の燃料ポンプから吐出された燃料中にベーパーが混入していても、燃料供給装置の停止中にベーパーは上部連通流路側へ移動するので、各燃料ポンプの吸入口を下方にしていることによって当該各燃料ポンプの吸入口付近にベーパーが溜まり難く、燃料供給装置を再駆動した際のベーパー吸入量を低減することができる(請求項5)。
(実施例1)
以下、本発明の実施例につき、適宜図面を参照しつつ具体的に説明するが、これに限られず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。図1〜6に、本発明の実施例1を示す。図1は、本発明の燃料供給装置1を組み込んだ燃料タンク100の縦断側面図である。図1に示すように燃料供給装置1は、例えば自動車のトランクの前部位置に横置きに搭載され、LPG(液化石油ガス)などの液化ガス燃料を貯留する燃料タンク100に貫通状に組み付けられている。具体的には、燃料タンク100は中空円筒形を呈しており、その下部において燃料供給装置1がやや傾斜するように組み付けられ、燃料供給装置1の上方大部分は燃料タンク100の内部に突き出ており、燃料供給装置1の下部が燃料タンク100の外面に若干突き出ている。燃料タンク100は、これの左右両側方部位にある前後一対の計4本の脚101によってトランクの床面Fから所定量浮上した状態で固定されており、燃料タンク100外下方にはカバー102で覆われた収容空間が形成されている。燃料タンク100とカバー102とで囲まれた収容空間内には、燃料タンク100内の液化ガス燃料を内燃機関であるエンジン(図示せず)へ供給する供給管103と、供給管103を開閉する取出バルブ104とが配されている。供給管103は、燃料供給装置1の下面に連結された取出バルブ104を介して、燃料供給装置1と連通している。取出バルブ104は、常時は開弁されているが、液化ガス燃料を燃料タンク100内へ充填する場合や燃料タンク100を自動車から取り外す場合などに閉弁される。また、カバー102の正面には、取出バルブ104を開閉操作する操作把手105が固定されており、この操作把手105によって取出バルブ104を手動にて開閉できるようになっている。符号106は、後述するポンプユニット2の吐出口52に、アッセンブリ化されて螺合されている過流防止弁(EFV)である。
燃料供給装置1は、液化ガス燃料を吸入して供給管103に圧送するポンプユニット2と、ポンプユニット2の下面に固定される底壁3と、ポンプユニット2の外側を覆う内筒4と、内筒4の外側を覆う外筒5とを備えている。ポンプユニット2の詳細については後述する。底壁3は略円板状部材であって、ポンプユニット2が固定される固定部3aと、固定部3aよりも薄肉な外周部3bとを有する。なお、図1によく示されるように、ポンプユニット2は、底壁3の固定部3aのやや偏心位置に固定されている。燃料タンク100における燃料供給装置1を組み付けるための組付孔の内周には、円環状の組付リング6が溶接等により接合されている。そして、当該組付リング6の内周面に底壁3の固定部3aを挿通した状態で、外周部3bにおいて組付リング6と着脱自在にビス留めされている。底壁3と組付リング6との外径は同じである。
内筒4は、下面が開口し底壁3の固定部3aと同径の円筒形部材であって、下面開口が底壁3の固定部3aによって閉口されている。内筒4は、底壁3の固定部3aの上面と密着した状態において、内筒4の周壁の下部においてポンプユニット2にビス留めされている。符号10が、ポンプユニット2と内筒4とをビス留めするビス孔である。外筒5は、下面が開口し底壁3の外周部3bと同径の円筒形部材であって、下面開口が底壁3によって閉口されている。外筒5は、これの周壁を組付リング6に溶接等により接合されている。これら底壁3、内筒4、および外筒5が、同心状に設けられて燃料供給装置1の円筒形ボディを構成し、底壁3が燃料タンク100の外部に、内筒4および外筒5が燃料タンク100の内部にそれぞれ突き出ている。
また、外筒5の周壁の下部には、燃料タンク100内の液化ガス燃料を外筒5と内筒4との間の空間に受け容れる1つの外側流入孔7が、内外貫通状に穿設されている。また、内筒4の周壁の下部には、外筒5内に流入した液化ガス燃料を内筒4内に受け容れる内側流入孔8が、内外貫通状に穿設されている。この内側流入孔8は、内筒4の径方向において対向位置に2つ穿設されている。内側流入孔8のうちの一方および外側流入孔7は、燃料タンク100の最下部方向に開口しており、ポンプユニット2の吸入口に相当するサクションフィルタ50に臨んでいる。これにより、燃料タンク100内の液化ガス燃料の残量が少なくなっても、効率よく液化ガス燃料を受け入れ可能となっている。また、燃料供給装置1は内筒4と外筒5とによって内外二重構造となっていることで、ポンプユニット2の作動音が燃料タンク100に放射音として伝わることが抑制されている。
次に、図2〜図6を参照しながら、ポンプユニット2について詳細に説明する。図2は、ポンプユニット2の正面図である。図3は、ポンプユニット2の平面図である。図4は、ポンプユニット2の縦断正面図を示し、図3のA−A線断面図である。図5は、ベースの平面図である。図6は、液化ガス燃料の流通経路を分かり易く展開した変則断面図である。図2において、ポンプユニット2には、液化ガス燃料を圧送する2つの燃料ポンプP1・P2と、両燃料ポンプP1・P2の下部を連結するベース20と、両燃料ポンプP1・P2の上部を連結するアダプタ30と、ベース20とアダプタ30とを繋ぎ、2つの燃料ポンプP1・P2の間に介在する立設壁40と、液化ガス燃料中の異物の吸入を防ぎ、ポンプユニット2の吸入口となるサクションフィルタ50とを有する。ベース20、アダプタ30、および立設壁40は、アルミニウム合金製である。なお、ベース20が本発明の下部連結体に、アダプタ30が本発明の上部連結体に、立設壁40が本発明の上下連結体に、それぞれ相当し、これらベース20とアダプタ30とおよび立設壁40とで本発明の連結部材が構成されている。
図4に示すように、燃料ポンプPは、外周を覆う円筒形のハウジング11と、ハウジング11内で回転駆動するモータ12と、ハウジング11の下端にかしめ固定されたロワボディ13と、ロワボディ13内に回転可能に配設された円板状のインペラ14と、ハウジング11の上端にかしめ固定されるアッパーボディ15とを備えている。ロワボディ13は、ポンプ室を形成するためのケーシングであって、これの下部に吸入口を有する吸入部16が一体形成されている。アッパーボディ15の上部には、電気コネクタ部18と吐出口を有する吐出部19とが一体的に形成されている。電気コネクタ部18には、電気ケーブル53を介して外部から電力が供給される。そして、両燃料ポンプP1・P2は、吸入部16(吸入口)を下方にした状態で立設壁40を介して互いに左右対称に並設されている。
図5によく示されるように、ベース20は略半円板状に形成されている。ベース20の円弧面20aの曲率半径は内筒4の周壁の曲率半径と略同一であり、当該円弧面20aを内筒4の内周面に当接させた状態で、円弧面20aから径方向内方に向けて複数穿設したビス孔10において、内筒4とビス留めされる(図1参照)。本実施例では、円弧面20aの始端および終端近傍と円弧の頂部近傍との3箇所にビス孔10を穿設しており、ビス孔10の周辺部位に限っては確実な締結力を確保できるよう平坦面20bとなっている。符合21は、後述のEFV作動バルブ55設置用のU字状凹部であり、符号22は、サクションフィルタ50の取付部である。
また、図3も参照しながら、ベース20の外周縁には、円弧面20aに沿って略等間隔で4箇所に固定孔23が上下貫通状に穿設されており、当該固定孔23において底壁3とボルト等によって固定される。また、図4も参照しながら、ベース20の上面中央部に設けたれた立設壁40を挟んで左右両側方部位には、立設壁40に近い方から外周縁に向かって燃料ポンプPの吸入部受け孔24L・R、および後述するロワボディ用クッション66固定用のクッション固定孔26L・Rが、これの順で直線状に並設されている。これら吸入部受け孔24およびクッション固定孔26は、燃料ポンプPの吸入部16とクッション66の突起部と同ピッチで、それぞれベース20の上面から所定深さ寸法で穿設されている。さらに、ベース20の内部には、液化ガス燃料が流動していく2本の連通流路が平面方向に形成されている。具体的には、図6に加え図5の隠れ線(破線)で一部を示すように、1つはサクションフィルタ取付部22から穿設された下部連通流路27であり、他の1つは円弧面20aから穿設された下部連通流路28である。下部連通流路27は、第1の燃料ポンプP1用の吸入部受け孔24Lに連通しており、下部連通流路28は、第2の燃料ポンプP2用の吸入部受け孔24Rを通って、後述する立設壁40の第1の上下流路61Dに連通している。また、下部連通流路27の先端開口は、フィルタ取付部22に取り付けられたサクションフィルタ50と連通しており、第1の下部連通流路となる。一方、下部連通流路28の先端開口は、図2や図6などに示されるように、プラグ51によって気密状に閉塞されており、第2の下部連通流路となる。
図4によく示されるように、立設壁40は、ベース20の左右中央部から一体的に立設している。この立設壁40は、図5によく示されるように、燃料ポンプPの外径よりも長寸の前後長さを有し、その前後中央部は、左右外方から内方へ向けて湾曲した薄肉部40aとなっている。そして、この薄肉部40aを挟んで前後両方部には、液化ガス燃料が流動していく2本の上下流路60D・61Dが、立設壁40の上面から下方に向けて穿設されている。なお、両上下流路60D・61Dの上面開口の周囲には、Oリング設置用の円環状の凹部43が凹み形成されている。符号44は、立設壁40をアダプタ30とボルト固定するためのボルト孔である。なお、図6に示すごとく、後方側の上下流路61Dはベース20の内部にまで達しており、前述のようにベース20の第2の下部連通流路28と連通している。一方、前方側の上下流路60Dはベース20の下面にまで貫通しており、このベース20の下面開口がポンプユニット2の吐出口52となる。また、吐出口52の直上には、ポンプユニット2の外方と上下流路60Dとを連通させ得るリリーフ弁54とEFV作動バルブ55とが上下に並設されている。
図3および図4において、アダプタ30は所定の上下高さを有し、左右両側方部位において下面に開口する電気コネクタ部18用の凹部31L・Rと、両凹部31L・Rの左右方向内側において下面に開口する左右2つの吐出部19用の凹部32L・Rとが凹み形成されている。また、両電気コネクタ部18用の凹部31L・Rの上面には、燃料ポンプPの電気コネクタ部18に連結された電気ケーブル53をポンプユニット2外へ連通させる、ケーブル孔33が内外貫通状に穿設されている。アダプタ30の中央部には、立設壁40の上面と当接する当接壁部34が一体形成されており、図示していないが、当接壁部34の平面形状は、立設壁40と同様の形状に形成されている。すなわち、当接壁部34の前後中央部にも、立設壁40と同様に左右外方から内方へ向けて湾曲した薄肉部を有する。そして、アダプタ30の内部にも、液化ガス燃料が流動する流路が形成されている。具体的には、図6に加え図3の隠れ線(破線)で一部を示すように、アダプタ30の外周面から平面方向で内方に向けて穿設された2本の上部連通流路35・36と、当接壁部34の薄肉部を挟んで前後両方部において当接壁部34の下面から上方に向けて穿設された、前後2本の上下流路60U・61Uとを有する。上部連通流路35は、第1の燃料ポンプP1の吐出部19用の凹部32Lおよび後方側の上下流路61Uと連通しており、第1の上部連通流路となる。一方、上部連通流路36は、第2の燃料ポンプP2の吐出部19用の凹部32Rおよび前方側の上下流路60Uと連通しており、第2の上部連通流路となる。なお、両上部連通流路35・36の先端開口も、プラグ51によって気密状に閉塞されている。
図4において、第1・第2の燃料ポンプP1・P2は、クッション66の突起部をベース20のクッション固定孔26に収容した位置決め状態において、ロワボディ13と吸入部16とが支持部材を介してベース20に支持固定される。具体的には、燃料ポンプPの吸入部16は、吸入部受け孔24に配した円筒形でゴム製の支持シール65に挿通することで支持され、ロワボディ13は、クッション固定孔26に配したゴム製クッション66で受け止め支持されている。吸入部受け孔24の内径は、吸入部16の外径よりも大きい。そして、円筒形の支持シール65の外径は、吸入部受け孔24の内径よりも僅かに大きく、当該支持シール65は、吸入部受け孔24に弾性的に圧入される。また、支持シール65の内径は、吸入部16の外径より僅かに小さく、吸入部16は支持シール65に弾性的に圧入支持される。クッション66は、平板状の受け部66aと、受け部66aの外縁から上方に向けて一体的に立設する立設片66bと、受け部66aの下面から下方に向けて一体形成された円形のピン部66cとから成る。ピン部66cの外径はクッション固定孔26の内径より僅かに大きく、かつピン部66cの中央部は中空となっていることで、クッション66のピン部66cは、クッション固定孔26に弾性的に圧入固定されている。そして、燃料ポンプPをベース20に設置したとき、ロワボディ13の下面がクッション66の受け部66aで支持され、ロワボディ13の外周面がクッション66の立設片66bで支持されている。なお、燃料ポンプPをベース20に設置したとき、燃料ポンプPのハウジング11と立設壁40との間には僅かの隙間が存在しており、両者11・40は接触していない。
このように燃料ポンプPをベース20に設置した状態において、同じく図4に示すように、アダプタ30を燃料ポンプPの上方から被せるようにして設置する。実際には、当接壁部34を立設壁40上に載置する。このとき、燃料ポンプPの電気コネクタ部18は電気コネクタ部18用の凹部31に、吐出部19は吐出部19用の凹部32に収容されている。吐出部19用の凹部32の内径は、吐出部19の外径よりも大きい。そして、吐出部19の根元部分には、アダプタ30よりも断熱性の高い樹脂製で、所定高さを有する円環状のカラー57が外嵌されており、このカラー57上に載置された状態で、円筒形でゴム製のシール67が吐出部19の上部を覆うように配されている。シール67の下面は全面的に開口しており、上壁中央部には燃料流出用の連通孔68が穿設されている。シール67の上壁は吐出部19の上面に接しており、連通孔68は吐出部19の吐出口に臨んでいる。また、シール67の外周面には、これより外方へ突出する上下三段のリップ69が周回状に一体形成されており、シール67は上下三段シール構造となっている。電気コネクタ部18用の凹部31の内径も、電気コネクタ部18の外径よりも大きく、両者18・31は接触していない。すなわち、燃料ポンプPは吐出部19においてカラー57およびシール67を介してアダプタ30に固定されており、燃料ポンプPとアダプタ30とは直接接触していない。
この状態において、アダプタ30の当接壁部34に上下貫通状に穿設した図示しないボルト孔が立設壁40のボルト孔44に臨んでおり、このアダプタ30のボルト孔と立設壁40のボルト孔44とに亘ってボルト58をねじ込むことで、アダプタ30と立設壁40およびベース20とを固定している。同時に、図6に示されるごとくアダプタ30の上下流路60U・61Uと立設壁40の上下流路60D・61Dもそれぞれ互いに臨んでおり、これらアダプタ30の上下流路60U・61Uと立設壁40の上下流路60D・61Dとによって、上下連通流路60・61が形成される。具体的には、上下連通流路61は、第1の燃料ポンプP1の吐出口と連通する第1の上部連通流路35と第2の燃料ポンプP2の吸入口と連通する第2の下部連通流路28とを繋ぐ第1の上下連通流路となり、上下連通流路60は、第2の燃料ポンプP2の吐出口と連通する第2の上部連通流路36とポンプユニット2の吐出口52とを繋ぐ第2の上下連通流路となる。なお、アダプタ30の上下流路60U・61Uと立設壁40の上下流路60D・61Dとの連通部の外周には、凹部43にOリング59が配されており、当該部分における液漏れがシールされている。このように、2つの燃料ポンプP1・P2は、その下部がベース20によって連結され、その上部がアダプタ30によって連結されていることで、2つの燃料ポンプP1・P2が直列に配された状態でユニット化されている。また、ゴム製の支持シール65、クッション66、シール67、および樹脂性のカラー57は、断熱部材としての機能も兼ね備えている。
次に、ポンプユニット2内を液化ガス燃料が圧送されていく機構を、図6を参照しながら説明する。なお、燃料ポンプPの内部部品については、適宜図4を参照されたい。まず、燃料タンク100内に貯留された液化ガス燃料は、燃料供給装置1の外筒5の外側流入孔7と内筒4の内側流入孔8とをこれの順に通って内筒4内に流入してくる。そして、燃料ポンプPを駆動すると、インペラ14の昇圧作用によって内筒4内に溜まった液化ガス燃料が、ポンプユニット2の吸入口となるサクションフィルタ50を介してポンプユニット2内に吸入される。ポンプユニット2内に吸入された液化ガス燃料は、ベース20の第1の下部連通流路27を通って第1の燃料ポンプP1へ吸入部16の吸入口から吸入される。第1の燃料ポンプP1によって昇圧された液化ガス燃料は、ポンプユニット2上部の吐出部19の吐出口から吐出される。第1の燃料ポンプP1から吐出された液化ガス燃料は、アダプタ30の第1の上部連通流路35、アダプタ30および立設壁40内の第1の上下連通流路61、ベース20の第2の下部連通流路28をこれの順に流動して、第2の燃料ポンプP2へ吸入部16の吸入口から吸入される。
このとき、第1の燃料ポンプP1から吐出された液化ガス燃料は、第1の燃料ポンプP1の駆動熱を受けて昇温されているが、比熱の低いアルミ製のベース20等内に設けられ、ポンプユニット2の上部から下部に繋がる長い連通流路を流動していくことで、第2の燃料ポンプP2に至るまでにベース20等で構成される連結部材を介して効率的に放熱される。これにより、第2の燃料ポンプP2に温度の高い液化ガス燃料が吸入されることが抑制されている。また、第1の燃料ポンプP1のハウジング11はモータ12の駆動熱を受けて昇温されているが、第1の燃料ポンプP1と立設壁40との間には有意に隙間が確保されていることで、第1の燃料ポンプP1自体の熱も効率的に放熱することができる。さらに、第1の燃料ポンプP1はベース20等で構成される連結部材とは直接接触せず、断熱部材としても機能する支持シール65、クッション66、およびシール67によってフローティング状に支持されているだけなので、第1の燃料ポンプP1の熱がベース20やアダプタ30に伝達することはない。
第2の燃料ポンプP2に吸入された液化ガス燃料は、さらにインペラ14で昇圧されて再度ポンプユニット2上部の吐出部19の吐出口から吐出される。第2の燃料ポンプP2から吐出された液化ガス燃料は、アダプタ30の第2の上部連通流路36、アダプタ30および立設壁40内の第2の上下連通流路60をこれの順に通って、ポンプユニット2の吐出口52から吐出される。このときも、第2の燃料ポンプP2から吐出された液化ガス燃料が連通流路内を流動していく間に連結部材を介して放熱されること、第2の燃料ポンプP2自体の熱も放熱されること、第2の燃ポンプP2の熱がベース20やアダプタ30に伝達されないことは、第1の燃料ポンプP1のときと同様である。そして、吐出口52から吐出された液化ガス燃料は、取出バルブ104および供給管103を介してエンジンへ圧送されることになる。
なお、実際には前述のように吐出口52には、アッセンブリ化された過流防止弁(EFV)106が螺合されている(図1参照)。この過流防止弁106は、ポンプユニット2の通常運転時には開弁方向にバネ付勢されており、供給管103が破損等することで燃料タンク100内と供給管103との間で急激な圧力差が生じて過剰流が発生した場合には、バネの不勢力に抗して閉弁することで液化ガス燃料の流動を阻止して液漏れを防止する逆止弁である。しかし、燃料タンク100内には燃料ポンプPが配されていることで、当該燃料ポンプPが流動抵抗となって、十分な過剰流が発生し難い。これにより、過流防止弁106が的確に作動(閉弁)せずに、少しずつ燃料が燃料タンク100内から流出することがある。そこで、本実施例のポンプユニット2には、図2や図6に示されるように、過流防止弁106(吐出口52)の直上に、ポンプユニット2内の流路(第2の上下連通流路60)をポンプユニット2外と内外連通可能とするEFV作動バルブ55が配されている。
EFV作動バルブ55もアッセンブリ化されて立設壁40に螺合されており、常時は図示しない弁体がポンプユニット2の外方へバネ付勢され、EFV作動バルブ55は閉弁している。一方、流路内の圧力が急激に下がった場合は、燃料タンク100内の圧力を受けて弁体がバネの付勢力に抗してポンプユニット2の内方へ移動してEFV作動バルブ55が開弁し、EFV作動バルブ55から液化ガス燃料が直接流路内へ流入するよう構成された逆止弁である。そして、過剰流が発生するような急激な圧力差が燃料タンク100内と供給管103との間に発生した場合には、EFV作動バルブ55が開弁状態となり、燃料タンク100内の加圧された燃料は過剰流として燃料ポンプPを介さずに流路内へ直接流入する。これにより、過流防止弁106は確実に閉弁作動するので、供給管103への液化ガス燃料の流入が遮断される。
また、EFV作動バルブ55の直上にも、ポンプユニット2内の流路(第2の上下連通流路60)をポンプユニット2外と内外連通可能とするリリーフ弁54が配されている。このリリーフ弁54もアッセンブリ化されて立設壁40に螺合されており、常時は図示しない弁体がポンプユニット2の内方へバネ付勢され、リリーフ弁54は閉弁している。一方、流路内の圧力が上昇した場合は、当該圧力を受けて弁体がバネの付勢力に抗してポンプユニット2の外方へ移動してリリーフ弁54が開弁し、当該リリーフ弁54を通して液化ガス燃料がポンプユニット2外へ流出するよう構成された逆止弁である。つまり、リリーフ弁54とEFV作動バルブ55とは、その連通方向が逆方向となっている。ここで、供給管103の先(下流)には、図外の電磁弁が配されている。この電磁弁は、内燃機関としてのエンジンの駆動時には開弁状態に保持され、エンジンの停止時には閉弁状態となるように、制御装置によって電磁制御されている。そして、エンジン停止時に電磁弁が閉弁作動されて流路内に存在する液化ガス燃料の圧力が上昇したときには、当該流路内の液化ガス燃料の圧力を受けてリリーフ弁54が開弁作動し、流路内の液化ガス燃料がリリーフ弁54を通してポンプユニット2外へ流出することで、圧力解放される。
(実施例2)
図7に本発明の実施例2を示す。図7は、実施例2において図3のA−A線に相当するポンプユニット2の縦断正面図である。本実施例2は、アダプタ30の吐出部19用の凹部32内において燃料ポンプPの吐出部19を支持する支持部材の変形例である。具体的には、先の実施例1では円筒形のシール67を所定高さを有するカラー57上に載置した状態で配していたが、実施例2ではカラー57を廃した。すなわち、図7によく示されるように、吐出部19とアダプタ30との間には、ゴム製の円筒形シール70のみが介在している。実施例2のシール70は、その上下高が寸法を実施例1のシール67よりも大きく吐出部19と同等に形成されており、アダプタ30で燃料ポンプPを連結したとき、シール70は吐出部19の上端から下端に亘って外周全体を覆っている。このように、樹脂製のカラー57より断熱性の高いゴム製のシール70で吐出部19の全体を覆っていることで、より確実に燃料ポンプPとアダプタ30との間で断熱できる。また、シール70はカラー57より弾性率も高いので、燃料ポンプPの駆動振動をより緩衝できる。また、カラー57を廃していることで、部品点数や組み立て工数を削減できる。その他は先の実施例1と同じなので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(その他の変形例)
上記実施例1および実施例2では、上流側の燃料ポンプから吐出された燃料が下流側の燃料ポンプに吸入されるまでに、ポンプユニット2(燃料供給装置1)の上部から下部に1回移動させることで所定長さを有する連通流路を構築しているが、他にもポンプユニット2の上部と下部とを2回以上移動するような往復流路として構築することもできる。例えば、ポンプユニット2内の燃料の流動経路を模式的に示した経路図である図8に示すように、上流側の第1の燃料ポンプP1から下流側の第2の燃料ポンプP2に至るまでに、燃料をポンプユニット2内の上部と下部とを1回往復させることもできる。具体的には、第2の燃料ポンプP2の吸入口を上方に向けて配設したうえで、第2の下部連通流路28を第1の上下連通流路61と第2の上下連通流路60とに連通させ、第2の上部連通流路を第2の上下連通流路60と第2の燃料ポンプP2の吸入口とに連通させている。そうすると、燃料は、ポンプユニット2の吸入口に連通する第1の下部連通流路27を通って第1の燃料ポンプP1で吸入、吐出され、第2の燃料ポンプP2に吸入されるまでに、第1の上部連通流路35、第1の上下連通流路61、第2の下部連通流路28、第2の上下連通流路60、第2の上部連通流路36をこれの順で通って、ポンプユニット2の上部と下部とを1往復する。第2の燃料ポンプP2の吐出口は、そのままポンプユニット2の吐出口に繋がっている。これによれば、ポンプユニット2内の連通流路をさらに長くすることができるので、第2の燃料ポンプP2に至るまでに燃料の熱をより放熱させることができる。このとき、第2の燃料ポンプP2の吸入口が燃料供給装置1の上方に位置しているが、第1の燃料ポンプP1の吸入口さえ燃料供給装置1の下方に位置していれば、燃料タンク100内の燃料が少なくなっても効率よく吸入することができる。
また、これに限らず、上部連結体中の上部連通流路、上下連結体中の上下連通流路、および下部連結体中の下部連通流路の穿設本数をそれぞれ3本以上として、燃料が上流側の燃料ポンプから下流側の燃料ポンプに至るまでに、燃料供給装置の上部と下部とを複数回往復するような流路を構築することもできる。さらには、上下連通流路を螺旋状に形成してもよい。また、上記実施例1および実施例2では、燃料ポンプPの吸入部16を支持する支持シール65とロワボディ13を支持するクッション66とを別体として形成したが、支持シール部とクッション部とを有する一体成形品とすることもできる。
このように、本発明の燃料供給装置1では、2つの燃料ポンプP1・P2が連結部材で直列的に連結されているが、少なくとも燃料ポンプPの駆動熱が連結部材へダイレクトに伝熱されることがなく、かつ有意な長さに設計された連通流路内を燃料が流動していくことで、効率的な放熱が可能となっている。而して、下流側の第2の燃料ポンプP2も温度の高い燃料を吸入することを抑制できる。また、リリーフ弁54およびEFV作動バルブ55も組み込まれた状態でユニット化されていることで、コンパクト化が図られている。このとき、EFV作動バルブ55を過流防止弁106の直上に配して両者の距離を小さくしていることで、的確にEFV作動バルブ55によって過流防止弁106を作動させることができる。また、リリーフ弁54を配していることで、燃料ポンプPの直下などに燃料の逆流を防ぐチェック弁を設けた場合でも、エンジン停止時の流路内の過大な圧力によってチェック弁が食い込むことも防止できる。
燃料供給装置を組み込んだ燃料タンクの縦断側面図である。 ポンプユニットの正面図である。 ポンプユニットの平面図である。 図3のA−A線断面図である。 ベースの平面図である。 液化ガス燃料の流通経路を分かり易く展開した変則断面図である。 図3のA−A線に相当する実施例2のポンプユニットの縦断正面図である。 その他の変形例におけるポンプユニット内の燃料の流動経路図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
2 ポンプユニット
3 底壁
4 内筒
5 外筒
6 組付リング
7 外側流入孔
8 内側流入孔
11 ハウジング
12 モータ
13 ロワボディ
14 インペラ
15 アッパボディ
16 吸入部
18 電気コネクタ部
19 吐出部
20 ベース
24 吸入部受け孔
26 クッション固定孔
27 第1の下部連通流路
28 第2の下部連通流路
30 アダプタ
34 当接壁部
35 第1の上部連通流路
36 第2の上部連通流路
40 立設壁
50 サクションフィルタ
54 リリーフ弁
55 EFV作動バルブ
60 第2の上下連通流路
60U・61U アダプタの上下流路
60D・61D 立設壁の上下流路
61 第1の上下連通流路
65 支持シール
66 クッション
67・70 シール
100 燃料タンク
103 供給管
104 取出バルブ
106 過流防止弁
1 第1の燃料ポンプ
2 第2の燃料ポンプ

Claims (5)

  1. 燃料タンク内に貯留された燃料を圧送するための複数の燃料ポンプと、燃料が流動していく流路とを備え、各燃料ポンプが流路を介して互いに直列に配された燃料供給装置であって、
    前記各燃料ポンプ同士は、内部に前記流路が穿設された連結部材によって連結されることでユニット化されており、
    前記各燃料ポンプは、断熱部材を介して前記連結部材へ間接的に支持され、前記各燃料ポンプと前記連結部材とは直接接触していないことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置において、
    前記連結部材は、前記各燃料ポンプの上部を連結する上部連結体と、前記各燃料ポンプの下部を連結する下部連結体と、前記上部連結体と下部連結体とを繋ぐ上下連結体とを有し、
    前記各燃料ポンプと前記上下連結体との間には、少なくとも所定量の隙間が確保されていることを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項2に記載の燃料供給装置において、
    前記各燃料ポンプは、それぞれの吸入口および吐出口を同じ向きにして並設されており、
    前記上部連結体内には上部連通流路が、前記下部連結体内には下部連通流路がそれぞれ穿設されており、前記上下連結体にも前記上部連通流路と下部連通流路とを繋ぐ上下連通流路が穿設されていることを特徴とする燃料供給装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料供給装置において、
    前記連結部材が、放熱部材で形成されていることを特徴とする燃料供給装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の燃料供給装置において、
    前記各燃料ポンプの吸入口が、下方にくるように設置されていることを特徴とする燃料供給装置。



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