JP4967303B2 - 車両用シートの支持構造 - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両に搭載される車両用シートの支持構造に関する。
車両用シートにおいて、車両後突時に、後突荷重によってヘッドレストを前傾させて乗員の鞭打ちを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−191778号公報 特開2001−163097号公報 特開2001−239871号公報 特開平10−287164号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、乗員の腰部からシートバックの下部に入力される後突荷重によって、ヘッドレストを支持するシートバックが後傾してしまう問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、車両後突時にシートバックの後傾を抑制することができる車両用シートの支持構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用シートの支持構造は、乗員が着座するためのシートクッションの後端側にシートバックが連結された車両用シートと、前記シートクッションの車体前後方向の後側への移動に伴って後傾するように該シートクッションの前部と車体とを連結する前側リンク部材と、前記シートクッションの車体前後方向の後側への移動に伴って前傾状態から直立する方向に回動するように該シートクッションの後部と車体とを連結し、かつ前記車体及びシートクッションの後部との連結軸間距離が前記前側リンク部材における前記車体及びシートクッションの前部との連結軸間距離よりも長くされた後側リンク部材と、前記シートクッションの座面高を調整する際に操作されるリフタノブと、前記リフタノブと前記後側リンクとの間に設けられ、該リフタノブの操作力を前記後側リンクが回動されるように該後側リンクに伝達し、車体前後方向の後向きに作用する所定値以上の荷重による前記シートクッションの車体前後方向の後側への移動に伴って塑性変形して前記後側リンクが前傾状態から直立する方向に回動されるのを許容しつつエネルギを吸収すると共に、該後側リンク部材の回動角を制限するストッパとして機能する連結部材と、を備えている。
請求項1記載の車両用シートの支持構造では、例えば車両の後突時等に後向きの所定値以上の荷重が作用すると、シートクッションの前部が該シートクッションの後部に対し相対的に下側に変位する。これにより、シートクッションの後端側に連結されているシートバックは、前傾方向に変位し、後突時等における乗員(着座者)上体からの後方への押圧力による後傾が抑制(後傾量が低減)される。
このように、請求項1記載の車両用シートの支持構造では、車両後突時にシートバックの後傾を抑制することができる。
さらに、本車両用シートの支持構造では、前側リンク部材は、例えば略直立状態で車体とシートクッション前部とを連結しており、後向きの移動力によってシートクッションが後方に変位する動作に伴って後傾することで、シートクッションの前部を後部に対し相対的に下側に変位させる。また、後向き荷重(後突荷重など)によって、上記の通りシートクッションの前部を後部に対し下側に変位させてシートバックを前傾させながら、シートクッションすなわち車両用シート全体が後方に移動するため、換言すれば、後向き荷重(エネルギ)の一部がシートの後方移動に消費させるため、シートバックの後傾を効果的に抑制することができる。
またさらに、本車両用シートの支持構造では、後側リンク部材は、例えば前傾状態で車体とシートクッション後部とを連結しており、後向きの移動力によってシートクッションが後方に変位する動作に伴って直立側に変位すなわち後傾することで、シートクッションの後部を前部に対し相対的に上側に変位させる。また、後向き荷重(後突荷重など)によって、上記の通りシートクッションの後部を後部に対し上側に変位させてシートバックを前傾させながら、シートクッションすなわち車両用シート全体が後方に移動するため、換言すれば、後向き荷重(エネルギ)の一部がシートの後方移動に消費させるため、シートバックの後傾を効果的に抑制することができる。
また、本車両用シートの支持構造では、シートクッションが所定量だけ後方に移動しながらシートバックを前傾させると、ストッパによってそれ以上の変位が防止される。これにより、シートバックの後傾を抑制した後には、車両用シートを車体に対し適切な位置で固定することができる。
さらに、本車両用シートの支持構造では、シートクッションが所定量だけ後方に移動するのに伴って、エネルギ吸収部材を兼ねるストッパが塑性変形してエネルギ吸収が果たされる。ストッパがエネルギ吸収部材を兼ねるため、部品点数を増すことなく車両後突などに伴うエネルギ吸収機能を果たすことが可能になる。
以上説明したように本発明に係る車両用シートの支持構造は、車両後突時にシートバックの後傾を抑制することができるという優れた効果を有する。
しかも、車両用シートの支持構造10では、後突に対応するためのシートバック16角の変化(前傾)をシートクッション14の矢印C方向への変位によって行うので、リクライナ15によるシートバック16の傾斜角の調節と後突対応のためのシートバック16の傾斜角の変化とを両立させる構成や、シートバックに作用する押圧力によって機械的にかつシートバックに対し相対的にヘッドレストを変位させる構成のように、複雑な構造や重量増加を伴う構造(車体の重心位置を上昇させる構造)を採る必要がなく、簡素な構成で乗員Pの鞭打ちを効果的に抑制することができる。
以下の説明で、車両用シートの支持構造10について「実施形態」又は「第1の実施形態」とあるのは「参考例」と読み替えるものとする。また、車両用シートの支持構造10について「第2の実施形態」とあるのは「実施形態」と読み替えるものとする。
本発明の実施形態に係る車両用シートの支持構造10について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、それぞれ車両用シートの支持構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向を示している。
図1には、自動車の車室内に配設された車両用シート12が側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート12は、自動車の乗員が着座するためのシートクッション(シートマット)14の後端部に、リクライナ(リクライニング装置)15を介してシートバック16の下端が連結されて構成されている。リクライナ15は、シートクッション14に対するシートバック16の傾斜角を調節可能に構成されている。また、車両用シート12におけるシートバック16の上方には、乗員の頭部を支持するためのヘッドレスト18が配設されている。
シートクッション14は、ロアアーム(シートクッションフレームともいう)20を備えており、このロアアーム20にクッション材22を支持させて構成されている。上記したリクライナ15はロアアーム20の後端に連結されている。そして、車両用シートの支持構造10では、ロアアーム20は、後述する前後のリンク部材30、32を介してシートスライド24に接続、支持されている。
シートスライド24は、車体床上に固定されたロアレール26と、ロアレール26に前後方向にスライド可能にガイドされたアッパレール28とを主要構成要素としており、車両用シート12の前後位置の調節用とされている。ロアアーム20は、前側リンク部材30及び後側リンク部材32を介して、その下方に位置するアッパレール28に連結されている。
図2(A)に示される如く、前側リンク部材30は、その上端がリンク軸(リンクピン)30Aによって該リンク軸30A廻りに回動可能にロアアーム20の前部20Aに連結されると共に、その下端がリンク軸30Bによって該リンク軸30B廻りに回動可能にアッパレール28の前部28Aに連結されている。
また、後側リンク部材32は、その上端がリンク軸32Aによって該リンク軸32A廻りに回動可能にロアアーム20の後部20Bに連結されると共に、その下端がリンク軸32Bによって該リンク軸32B廻りに回動可能にアッパレール28の後部28Bに連結されている。
以上により、車両用シートの支持構造10では、アッパレール28、前側リンク部材30、ロアアーム20、後側リンク部材32が、アッパレール28を固定リンクとする4節リンク34を構成しており、アッパレール28に対するロアアーム20の前後位置を含む姿勢を変化させ得る。この前側リンク部材30、後側リンク部材32を含む4節リンク34は、例えば、シートクッションの高さ調節、座角調節、前後位置の微調整等の機構部を構成しても良い。この場合、前側リンク部材30及び後側リンク部材32の同期した回動位置が無段階又は有段で保持される構成とされる。
そして、車両用シートの支持構造10では、ロアアーム20(シートクッション14)を後述する後側移動限まで移動した場合に、ロアアーム20の前部20A(リンク軸30A)が最も低位になると共にロアアーム20の後部20B(リンク軸32A)が最も高位となるように、前側リンク部材30及び後側リンク部材32がそれぞれロアアーム20とアッパレール28とを連結している(4節リンク34が設定されている)。
具体的には、前側リンク部材30は、通常位置(上記調節機構の中立位置など)において略鉛直方向に沿って直立(図2(A)では若干前傾)しており、リンク軸30B廻りの矢印A方向に回動して図2(B)に示される如くロアアーム20を後側移動限まで移動させると、ロアアーム20の前部20Aを通常位置に対し下方に変位させるようになっている。
一方、後側リンク部材32は、通常位置(上記調節機構の中立位置など)において前傾しており、リンク軸32B廻りの矢印B方向に回動して図2(B)に示される如くロアアーム20を後側移動限まで移動させると、ロアアーム20の後部20Bを通常位置に対し上方に変位させるようになっている。後側リンク部材32は、ロアアーム20が後側移動限に位置する状態で略直立(図2(B)ではわずかに前傾)する設定とされている。
したがって、シートクッション14全体としては、図2(A)に示す通常位置から図2(B)に示す後側移動限に至ると、前部14Aが後部14Bに対し相対的に下側に変位し、換言すれば、後部14Bが前部14Aに対し相対的に上側に変位し、全体として座面14Cが前傾方向(図2(B)に示す矢印C方向)に回動する構成である。このシートクッション14の矢印C方向への回動に伴って、該シートクッション14の後端側に連結されているシートバック16は、図1に示される如く、鉛直方向に沿った直立状態に近づくように、前傾する(立ち上がる)ようになっている。
以上説明した前側リンク部材30、後側リンク部材32がそれぞれ本発明における「高さ変更手段」に相当し、また、これら前側リンク部材30及び後側リンク部材32を組み合わせた4節リンク34が「高さ変更手段」に相当すると把握することも可能である。
また、車両用シートの支持構造10は、4節リンク34を図2(A)に示す通常位置に保持するための保持部材36を備えている。この実施形態では、保持部材36は、固定リンク(車体側部材)であるアッパレール28と後側リンク部材32のリンク軸32B以外の部位とを連結して、4節リンク34の動作を制限している。
具体的には、図2(A)に示される如く、後側リンク部材32の上端からは、係止部32Cが延設されており、係止部32Cとアッパレール28の前後方向中間部28Cとが保持部材36にて連結されている。保持部材36は、側面視で波状に形成されており、所定値以上の張力が作用すると、塑性変形して図2(B)に示される如く側面視で略直線状に伸びる構成とされている。
したがって、保持部材36が伸びきって直接的には後側リンク部材32それ以上の矢印B方向への回動が阻止される状態(4節リンク34の動作が制限される状態)が、ロアアーム20が後側移動限に位置する状態とされる。すなわち、保持部材36が本発明における[ストッパ」、[エネルギ吸収部材]に相当する。なお、4節リンク34が上記した各種の調節機構を構成する場合には、例えば、保持部材36の弾性変形範囲で各種調節を行い得るように設定される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シートの支持構造10によって自動車の車体に支持された車両用シート12には、図3(A)に示される如く、通常位置に位置する状態で、該自動車の乗員Pが着座する。この自動車に後面衝突が生じると、車両用シート12には、図3(B)に示される如く主に乗員の腰部Lがシートバック16の下部を後方に押圧する押圧力Fが作用する。
この押圧力Fが保持部材36を塑性変形し得る所定値以上である場合には、シートクッション14(ロアアーム20)は、前後のリンク部材30、32をそれぞれ矢印A方向、矢印B方向に回動しつつ、すなわち自ら矢印C方向に回動しつつ後方に移動する。このとき、保持部材36は、塑性変形しつつ後突に伴う衝撃エネルギを吸収する。
したがって、車両用シート12は、乗員Pからの押圧力Fによって全体として矢印C方向に回動するので、図3(B)に示される如くシートバック16が前傾(矢印C参照)してヘッドレスト18が後突から短時間で(早期に)に乗員Pの頭部H後方に近接する。
このように、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10では、車両後突時にシートバック16の後傾を抑制することができる。
このことを図5に示す比較例との比較によってさらに説明する。なお、比較例における本実施形態と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。比較例に係る車両用シート70は、図5(A)に示す通常状態から図5(B)に示す自動車が後面衝突に至ると、シートバック16に作用する押圧力Fによってリクライナ15が変形してしまい、シートバック16が後傾する(矢印D参照)。このため、シートバック16の上端に設けられたヘッドレスト18が乗員Pの頭部Hから離れてしまい、鞭打ちを生じる原因となる。
これに対して、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10にて車体に支持された車両用シート12は、上記の通り後突に伴って生じる押圧力Fによってシートバック16がシートクッション14と共に前傾(後退しながら前傾)し、ヘッドレスト18が乗員Pの頭部Hに近づく。これにより、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10では、乗員Pの鞭打ちが効果的に抑制される。
また、車両用シートの支持構造10では、前後のリンク部材30、32を互いに非平行に配置することで、シートクッション14を後退しつつ矢印C方向に回動する(シートバック16を前傾させる)構成としたので、この後退ストロークを利用して保持部材36を塑性変形させて衝撃エネルギを消費する構成が実現された。
これにより、比較例と比較して乗員Pの腰部Lからシートバック16に入力される押圧力が軽減され、リクライナ15の変形が抑制される。そして、この実施形態では、リクライナ15の変形によるシートバック16の後傾角よりも、シートクッション14の矢印C方向への回動によるシートバック16の前傾角の方が大きくなる構成が実現されており、車両後突時には、ヘッドレスト18が乗員Pの頭部Hに確実に近接する。
さらに、車両用シートの支持構造10では保持部材36が、シートクッション14の後側移動限を規定するストッパの機能を果たすため、上記した衝撃エネルギの吸収後に車両用シート12が車体に対し適切な位置で固定的に保持される。そして、このストッパ機能及び上記エネルギ吸収機能を保持部材36が果たすため、すなわち、保持部材36がストッパとエネルギ吸収部材とを兼ねるため、部品点数を増やすことなく上記各機能が果たされる。
しかも、車両用シートの支持構造10では、後突に対応するためのシートバック16角の変化(前傾)をシートクッション14の矢印C方向への変位によって行うので、リクライナ15によるシートバック16の傾斜角の調節と後突対応のためのシートバック16の傾斜角の変化とを両立させる構成や、シートバックに作用する押圧力によって機械的にかつシートバックに対し相対的にヘッドレストを変位させる構成のように、複雑な構造や重量増加を伴う構造(車体の重心位置を上昇させる構造)を採る必要がなく、簡素な構成で乗員Pの鞭打ちを効果的に抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品、部分には、第2の実施形態と同一の符号を付して説明を省略し、また図示を省略する場合がある。
図4には、第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造50が側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート12のロアアーム20と車体側のアッパレール28との間にシートリフタ52が配設されている。すなわち、この実施形態では、4節リンク34がシートリフタ52を構成している。以下、具体的に説明する。
シートリフタ52を構成する4節リンク34は、前側リンク部材30、後側リンク部材32に代えて、前側リンク部材54、後側リンク部材56を備えている。前側リンク部材54は、その上端がリンク軸54Aによって該リンク軸54A廻りに回動可能にロアアーム20の前部20Aに連結されると共に、その下端がリンク軸54Bによって該リンク軸54B廻りに回動可能にアッパレール28の前部28Aに連結されている。
また、後側リンク部材56は、その上端がリンク軸56Aによって該リンク軸56A廻りに回動可能にロアアーム20の後部20Bに連結されると共に、その下端がリンク軸56Bによって該リンク軸56B廻りに回動可能にアッパレール28の後部28Bに連結されている。この後側リンク部材56は、上下のリンク軸間距離(アーム長)が前側リンク部材54の上下のリンク軸間距離よりも大とされている。
これにより、前後のリンク部材54、56が略平行に配置されているシートリフタ52において、ロアアーム20が後側移動限側に移動することで、後側リンク部材56が直立状態に近づくと、図4に想像線にて示される如く、前部14Aが後部14Bに対し相対的に下側に変位し、換言すれば、後部14Bが前部14Aに対し相対的に上側に変位し、全体として座面14Cが矢印C方向に回動する構成が実現されている。
また、シートリフタ52は、それぞれロアアーム20に回転自在に軸支されたリフタノブ58、第1中間ギヤ60、第2中間ギヤ62を備えている。リフタノブ58は、乗員によって回転操作される操作部58Aと、ピニオン58Bとが同軸的かつ一体回転するように固定的に連結されて構成されている。
第1中間ギヤ60は、リフタノブ58のピニオン58Bに噛み合わされたギヤ部60Aと、ピニオン60Bとが同軸的かつ一体回転するように固定的に連結されて構成されている。第2中間ギヤ62は、略扇状に形成され第1中間ギヤ60のギヤ部60Aに噛み合わされたギヤ部62Aと、リンク部62Bとが同軸的かつ一体回転するように固定的に連結されて構成されている。
これにより、シートリフタ52では、乗員がリフタノブ58の操作部58Aを回転操作すると、この回転がピニオン58B、第1中間ギヤ60のギヤ部60A及びピニオン60B、第2中間ギヤ62のギヤ部62Aを介してリンク部62Bに伝達され、このリンク部62Bは、その上端が操作部58Aの操作方向に応じて略前後方向に揺動する(矢印E参照)ようになっている。
そして、リンク部62Bの上端と、後側リンク部材56の上端から延設した係止部56Cとは、それぞれリンクピン64A、64Bを介して連結リンク64にて連結されている。これにより、リンク部62Bの上端(リンクピン64A)の矢印E方向の揺動が後側リンク部材56に伝達され、シートクッション14の座面高を所定の範囲において変化させることができる。非操作時の座面高は、各ギヤとピニオンとの摩擦によって保持されるようになっている。
連結リンク64の長手方向中間部には、曲げ加工等によってエネルギ吸収部64Cが形成されている。エネルギ吸収部64Cは、連結リンク64に所定値以上の長手方向の引張力が作用すると塑性変形して伸長するようになっている。この引張力の所定値は、シートリフタ52の通常操作の際に連結リンク64に作用する引張力に対し十分に大とされている。
以上により、車両用シートの支持構造50では、例えば車両後突時に乗員Pの腰部Lからシートバック16の下部に所定値以上の押圧力Fが作用すると、連結リンク64のエネルギ吸収部64Cを塑性変形しつつ、後側リンク部材56が矢印B方向に回動すると共に前側リンク部材54が矢印A方向に回動し、これによりシートクッション14すなわち車両用シート12が全体として矢印C方向に回動してシートバック16が前傾する構成とされている。
すなわち、前側リンク部材54、後側リンク部材56がそれぞれ本発明における「高さ変更手段」に相当し、また、これら前側リンク部材54及び後側リンク部材56を組み合わせた4節リンク34が「高さ変更手段」に相当すると把握することも可能である。また、連結リンク64が本発明における[ストッパ」、[エネルギ吸収部材]に相当する。
したがって、第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造50によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造50では、車両後突時にシートバック16の後傾を抑制することができる。
また、車両用シートの支持構造50では、既存のシートリフタに対し前後のリンク部材54、56の通常位置(寸法、形状を含む)を変更すると共に、エネルギ吸収部64Cを設定した連結リンク64を用いるだけで、換言すれば、車両用シート12全体として部品点数、組付工数、重量の増加を伴うことなく、上記作用効果を奏するシートリフタ52を構成することができる。
なお、上記各実施形態では、ロアアーム20とアッパレール28とを連結する前後のリンク部材30、32又は前後のリンク部材54、56を共に備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、前後何れか一方のリンク部材によってシートクッション14の前部を後部に対し相対的に下側に変位させるように構成しても良い。
また、上記各実施形態では、前後のリンク部材30、32又は前後のリンク部材54、56によって本発明における高さ変更手段を構成した例を示したが、本発明はこれ限定されず、例えば、ロアアーム20の後端側に設けたカムをアッパレールに設けられ後側ほど高位になるカム溝に嵌合させ、シートクッション14が後退に伴って前傾するように構成しても良い。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造の概略全体構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造の要部を拡大して示す図であって、(A)は通常状態の側面図、(B)は車両後突時の変位状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造が適用された車両用シートの着座状態を示す図であって、(A)は通常状態の側面図、(B)は車両後突時の変位状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の実施形態との比較例に係る車両用シートの着座状態を示す図であって、(A)は通常状態の側面図、(B)は車両後突時の変形状態を示す側面図である。
符号の説明
10 車両用シートの支持構造
12 車両用シート
14 シートクッション
16 シートバック
28 アッパレール(車体)
30 前側リンク部材(高さ変更手段)
32 後側リンク部材(高さ変更手段)
34 4節リンク(高さ変更手段)
36 保持部材(ストッパ、エネルギ吸収部材)
50 車両用シートの支持構造
52 シートリフタ(高さ変更手段)
54 前側リンク部材(高さ変更手段)
56 後側リンク部材(高さ変更手段)
64 連結リンク(ストッパ、エネルギ吸収部材)

Claims (1)

  1. 乗員が着座するためのシートクッションの後端側にシートバックが連結された車両用シートと、
    前記シートクッションの車体前後方向の後側への移動に伴って後傾するように該シートクッションの前部と車体とを連結する前側リンク部材と、
    前記シートクッションの車体前後方向の後側への移動に伴って前傾状態から直立する方向に回動するように該シートクッションの後部と車体とを連結し、かつ前記車体及びシートクッションの後部との連結軸間距離が前記前側リンク部材における前記車体及びシートクッションの前部との連結軸間距離よりも長くされた後側リンク部材と、
    前記シートクッションの座面高を調整する際に操作されるリフタノブと、
    前記リフタノブと前記後側リンクとの間に設けられ、該リフタノブの操作力を前記後側リンクが回動されるように該後側リンクに伝達し、車体前後方向の後向きに作用する所定値以上の荷重による前記シートクッションの車体前後方向の後側への移動に伴って塑性変形して前記後側リンクが前傾状態から直立する方向に回動されるのを許容しつつエネルギを吸収すると共に、該後側リンク部材の回動角を制限するストッパとして機能する連結部材と、
    を備えた車両用シートの支持構造。
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