JP4966752B2 - 流体測定基板、分析装置及び分析方法 - Google Patents

流体測定基板、分析装置及び分析方法 Download PDF

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Description

本発明は流体中の物質をモニタするために用いる流体測定基板、これを備える分析装置及びその分析装置を使用した分析方法に関するものである。
近年、診断や治療の効率化及びスピード化の観点からPOC(Point of Care)検査、すなわち診療の現場において患者のそばでおこなう臨床検査が注目されている。また、環境影響評価や食品安全性検査等のため、大気や水や土壌中の環境汚染物質のモニタリングや短時間で安価な診断又は分析のニーズが高くなってきている。このように健康管理や環境の分野で、簡単に検査ができる簡易分析機器として、マイクロチップ等のデバイスが注目されている。そのようなデバイスにμ−TAS(Micro Total Analysis System)がある(例えば、非特許文献1を参照。)。
μ−TASは、チップ上に微細流路、バルブ、反応槽、膜分離機構、電気泳動カラム、クロマト用カラム又はこれらの組み合わせを集積したものと検出器とを組み合わせた小さな総合化学分析システムのことである。検出器としては、例えば、誘導型プラズマ(ICP)、質量分析計(MS)、熱レンズ顕微鏡、蛍光顕微鏡、分光器、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)又は電気化学測定装置である。μ−TASにより、測定機器の可搬性の向上、微量サンプルで分析可能、さらに測定の高感度化及び短時間化などが期待できる。生体試料中の特定分子濃度の測定には、例えば、液体クロマトグラフィー、SPR現象を用いた検出器、電気化学検出器及び簡易血糖計が用いられる。簡易血糖計は、生体試料を検出部にふれさせるだけで測定を行うことができる。
液体クロマトグラフィーは、送液用のポンプにより、pH緩衝液等の基準溶液を流しておいて検出器から得られる応答(ベースライン)を予め安定化させておき、その後測定試料を導入して高精度に測定を行う。SPR現象を用いた検出器は、測定試料導入前後の屈折率変化の差分から濃度を定量する。直接測定試料を導入した場合、ベースラインが安定せず基準となる屈折率が不明となるため、SPR現象を用いた検出器も濃度の定量には予め基準溶液のベースラインを取得しておく必要がある。また、電気化学検出器の場合も、図1に示すように応答が経時的に変化するため、観測したい電気化学反応に基づく電流あるいは電位の変化のみをとらえることが難しい。そのため、電気化学検出器も濃度の定量には予め基準溶液のベースラインを取得しておく必要がある。
一方、簡易血糖計では、採取した測定試料(血液)を直接導入しても測定を行うことができるが、これは血液中のグルコース濃度が十分高いためであり、測定対象分子の濃度が低い場合には拡散律速となり、感度が不足する。これを解決するためには、連続的に送液しながら測定を行い、強制的に拡散律速の状態を回避することが必要である。
簡易血糖計で採用されている測定対象溶液の連続送液ができる装置の概略図を図2に示す。図2のように、測定対象溶液LQをシリンジ等の別容器に詰め、密封された流路16内にシリンジポンプ等の溶液押し出し手段111を用いて測定対象溶液LQを連続して導入している(例えば、非特許文献1を参照。)。また、SPR現象を用いた検出器や電気化学検出器で採用されている基準溶液測定後に測定対象の溶液を測定する装置の概略図を図3及び図4に示す。図3に示しているように、基準溶液LQ及び測定対象溶液LQをそれぞれ2つの容器に詰め、2つの溶液押し出し手段111を用いて密封された流路16内に基準溶液LQ又は測定対象溶液LQを交互に導入している(例えば、非特許文献2を参照。)。また、図4のように、流路切替用のバルブ25を流体測定基板103に組み込み、シリンジポンプ等の溶液吸引手段121を用いて流路16内の溶液を吸引し、バルブ25を切替えることで基準溶液LQ又は測定対象溶液LQを交互に測定している(例えば、非特許文献1を参照。)。また、バルブを用いずに電気浸透流を用いる方法も知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。
マイクロ化学分析システム 庄子習一 電子情報通信学会論文誌C−II vol.J81−C−II N0.7 pp591−599 1998年7月 " Selective detection of L−glutamate using a microfluidic device integrated with an enzyme‐modified pre‐reactorand an electrochemical detector" Katsuyoshi Hayashi, Ryoji Kurita, Tsutomu Horiuchi,Osamu Niwa、 Biosensors and Bioelectronics 18 pp1249−1255 2003年
POCには、流体測定基板が安価であり、生体分子濃度を簡便かつ迅速に測定を行うことができる分析装置が望まれている。しかし、図2や図3の方法では、採取した測定対象の溶液をシリンジなどの別の器具にとらなければならず異物混入やノイズ発生の課題があった。また、図4の方法では、測定対象溶液を流体測定基板内に直接滴下し、測定対象溶液を流路内に導入することができたとしても、流体測定基板内にバルブなどの流路切替機構を組み込む必要があり、流体測定基板の価格が高価になるという課題があった。さらに、電気浸透流を用いる場合、別途電源が必要となることや、流体測定基板内に別途電極やデカブラを設置する必要があり、流体測定基板の構造を複雑にするという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、採取した測定対象溶液を直接導入でき、構造が簡易で安価な流体測定基板、これを備える分析装置及びその分析装置を使用した分析方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る流体測定基板は、基準溶液を供給する溶液導入口と、測定対象溶液を直接滴下する溶液導入口と、前記基準溶液及び/または測定対象溶液を排出するための溶液排出口をもち、それぞれの溶液導入口と溶液排出口とを密閉された流路で結合している。また、基準溶液及び測定対象溶液が溶液排出口に対して同方向から流れ込むようにそれぞれの溶液導入口が配置されている。
具体的には、本発明に係る分析装置が備える流体測定基板は、溶液が供給される少なくとも1つの溶液導入口と、前記溶液導入口の少なくとも1つに取り付けられ、外部の機器と接続する導入口接続部と、前記溶液導入口から供給された溶液を排出する少なくとも1つの溶液排出口と、前記溶液排出口の少なくとも1つに取り付けられ、外部の機器と接続する排出口接続部と、前記溶液導入口と前記溶液排出口とを結合し、前記溶液導入口のいずれから供給された溶液も経由する共通部分を持つ流路と、前記流路の前記共通部分に配置され、溶液と接触して電気化学検出を行う3つの金属薄膜と、を有する。
本発明に係る流体測定基板は、構造が簡易のため安価で提供可能である。さらに、本発明に係る流体測定基板の導入口接続部に基準溶液用の溶液押し出し手段を接続し、排出口接続部に溶液吸引手段を接続すれば、溶液押し出し手段のON/OFFのみで、送液する溶液を基準溶液から測定対象溶液に切り換えることが可能である。
より詳細には、溶液押し出し手段と溶液吸引手段を同時に駆動させて基準溶液を送液することで、基準溶液は他の溶液導入口に流れ込むことなく溶液排出口へと流れる。流路の共通部分を基準溶液で満たした後、前記溶液押し出し手段を停止すれば溶液吸引手段が動作しているため、他の溶液導入口にある溶液のみを流路内に導入させることができる。測定対象溶液をシリンジ等の器具に取る必要がなく、ピペットなどを使って溶液押し出し手段が接続されていない溶液導入口に直接滴下するだけでよい。
従って、本発明は、採取した測定対象溶液を直接導入でき、構造が簡易で安価な流体測定基板を提供できる。
また、本発明に係る分析装置が備える流体測定基板の前記流路は、前記共通部分に溶液と接触して電気化学検出を行う3つの金属薄膜を持つことを特徴とする。金属薄膜と流路内の溶液とが接触するため、電気化学検出が可能である。
より詳細には、SPR現象を用いた検出器は、測定対象溶液導入前後の微小な屈折率変化の差分から濃度を定量する。本発明に係る流体測定基板を用いると流路内を溶液で満たされたまま基準溶液から測定対象溶液へ置換可能である。このため基準となる溶液の屈折率を測定した後、連続的に測定対象溶液の屈折率を測定することができ、測定時間の短縮を実現できる。さらに連続送液により、測定対象溶液以外の物質の混入を防ぐことができ、ノイズ低減にも効果がある。
また、電気化学検出器の場合、本発明に係る流体測定基板を用いると流路内が溶液で満たされたままのため、電極上の電気二重層を保持することができる。このため基準溶液から測定対象溶液への置換時には、再度電気二重層形成のための充電電流は流れない。溶液注入から測定にかかる時間は、大まかには測定電流量が定常状態になるまでの時間であるが、充電電流の寄与分がないため、測定時間を短縮させることが可能である。また、図11のように、安定なベースラインを得た後に、測定対象溶液を導入すると、すばやく応答電流が定常状態となり、電流値の増加分から高感度な定量が可能である。
前記目的を達成するために、本発明に係る分析装置は、前記流体測定基板と、溶液押し出し手段と、溶液吸引手段と、を備える。
具体的には、本発明に係る分析装置は、溶液が供給される少なくとも2つの溶液導入口、前記溶液導入口の少なくとも1つに取り付けられ、外部の機器と接続する導入口接続部、前記溶液導入口から供給された溶液を排出する少なくとも1つの溶液排出口、前記溶液排出口の少なくとも1つに取り付けられ、外部の機器と接続する排出口接続部、及び前記溶液導入口と前記溶液排出口とを結合し、前記溶液導入口のいずれから供給された溶液も経由する共通部分を持つ流路、を有する流体測定基板と、前記導入口接続部に接続され、前記溶液導入口から溶液を前記流路に供給する溶液押し出し手段と、前記溶液排出口に接続され、前記溶液排出口から前記流路の溶液を吸引する溶液吸引手段と、を備え、前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を前記溶液吸引手段の単位時間に吸引する溶液の量に設定して、前記溶液押し出し手段で1の前記溶液導入口から第1の溶液を前記流路に押し出すとともに、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引した後、前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を零に設定して、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引することにより、他の前記溶液導入口から第2の溶液を前記流路に引き込ように制御することを特徴とする。
前記流体測定基板の導入口接続部に基準溶液用の溶液押し出し手段を接続し、排出口接続部に溶液吸引手段を接続することで、前述のように、溶液押し出し手段のON/OFFのみで、送液する溶液を基準溶液から測定対象溶液に切り換えることが可能である。測定対象溶液をシリンジ等の器具に取る必要がなく、ピペットなどを使って溶液押し出し手段が接続されていない溶液導入口に直接滴下するだけでよい。
従って、本発明は、採取した測定対象溶液を直接導入でき、構造が簡易で安価な分析装置を提供できる。また、測定対象溶液をシリンジ等の器具に取る必要がないため、異物混入やノイズ発生を低減することができる。
また、本発明に係る流体測定基板の前記溶液押し出し手段が単位時間に押し出す溶液の量は、前記溶液吸引手段が単位時間に吸引する溶液の量に等しくする。これにより、基準溶液は測定対象溶液が滴下された溶液導入口に流れ込むことなく、溶液排出口へと流れる。
前記目的を達成するために、本発明に係る分析方法は、前記流体測定基板に接続された溶液押し出し手段及び溶液吸引手段が、所定の測定順序に従って駆動するようにそれぞれ同期している。
具体的には、本発明に係る分析方法は、前記分析装置を使用した溶液の分析方法であって、前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を前記溶液吸引手段の単位時間に吸引する溶液の量に設定して、前記溶液押し出し手段で1の前記溶液導入口から第1の溶液を前記流路に押し出すとともに、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引しつつ、前記流路中の第1の溶液を分析する第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を零に設定して、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引することにより、他の前記溶液導入口から第2の溶液を前記流路に引き込む第2の工程と、前記第2の工程の後に、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第2の溶液を吸引しつつ、前記流路中の第2の溶液を分析する第3の工程と、を含み、第1の溶液の分析結果と第2の溶液の分析結果との差分を解析することを特徴とする。
本発明に係る分析方法により、溶液押し出し手段のON/OFFのみで、送液する溶液を基準溶液から測定対象溶液に切り換えることが可能であり、基準溶液を測定した後、連続して測定対象溶液を測定することができる。また、測定対象溶液をシリンジ等の器具に取る必要がなく、ピペットなどを使って溶液押し出し手段が接続されていない溶液導入口に直接滴下するだけでよい。
本発明は、採取した測定対象溶液を直接導入でき、構造が簡易で安価な流体測定基板、これを備える分析装置及びその分析装置を使用した分析方法を提供することを提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
本実施形態の分析装置801の概略図を図5に示す。分析装置801は、流体測定基板501、溶液押し出し手段111及び溶液吸引手段121を備える。流体測定基板501の上面図を図6に示す。流体測定基板501は、溶液導入口53、溶液導入口54、溶液排出口55及び流路56が形成された基板51を有する。さらに、流体測定基板501は、導入口接続部57及び排出口接続部58が形成された蓋52を有する。図6では、蓋52を省略して記載している。
基板51及び蓋52は、例えば、シリコン、石英、ガラス、金属又は有機高分子材料で形成される。有機高分子材料は、例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ABS樹脂及びAS樹脂等の汎用プラスチック類がある。また、有機高分子材料は、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE,変性PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、グラスファイバー強化ポリエチレンテレフタレート(GF−PET)及び環状ポリオレフィン(COP)の汎用エンプラがある。また、有機高分子材料は、スーパーエンプラ、ポリエチレンスルフィド(PPS)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルスルホン(PES)、非晶ポリアリレート(PAR)、液晶ポリエステル(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)及びポリイミド(PI)の汎用エンプラがある。
有機高分子材料は、熱硬化性樹脂であってもよい。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂(ポリウレタン)、ケイ素樹脂(シリコン)、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、尿素樹脂(ウレア樹脂)、メラミン樹脂及びイオノマーである。
有機高分子材料は、光硬化性樹脂であってもよい。光硬化性樹脂は、例えば、光カチオン重合性化合物および光カチオン重合開始剤を含有するものがある。光カチオン重合性化合物は、例えば、分子内に少なくとも1個のエポキシ基、オキセタニル基、水酸基、ビニルエーテル基、エピスルフィド基及びエチレンイミン基などの光カチオン重合性官能基を有する化合物等が挙げられ、なかでも、光カチオン重合性が高く、少ない光量でも効率的に光硬化が進行することから、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物が好ましい。これらの光カチオン重合性化合物の性状(分子量)は、特に限定されるものではなく、モノマー、オリゴマー、ポリマーのいずれであっても良い。また、これらの光カチオン重合性化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。有機高分子材料は上記のいずれでもよく、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、たんぱく質、ゴム又はこれらの複合材を用いることができる。
溶液導入口53及び溶液導入口54は、溶液が供給される空間である。導入口接続部57は、溶液導入口53に取り付けられ、溶液を供給する外部の機器と接続可能とする。溶液排出口55は溶液導入口53又は溶液導入口54から供給された溶液を排出するための空間である。排出口接続部58は、溶液排出口55に取り付けられ、溶液を排出する外部の機器と接続可能とする。流路56は、溶液導入口53、溶液導入口54と溶液排出口55とを結合し、溶液導入口53又は溶液導入口54のいずれから供給された溶液も経由する共通部分56aを持つ。
溶液導入口53又は溶液導入口54は、供給された溶液が溶液排出口55に向かって同じ方向から流路56の共通部分56aに流れ込むように形成されている。流体測定基板501では図6に示すように、左から溶液導入口54、溶液導入口53、溶液排出口55という順で配置され、直線状の流路56で接続されている。
また、図7の流体測定基板502のようにT字型の流路56、図8の流体測定基板503のようにY字型の流路56でもよい。図6から図8には、溶液導入口が2つ、溶液排出口が1つの流体測定基板を記載しているが、溶液導入口が3以上であってもよく、溶液排出口が複数であってもよい。
流路56は、共通部分56aに溶液と接触する少なくとも1つの金属薄膜を持つ。図5の流体測定基板501の場合、流路56は金属薄膜として参照電極31、酵素付作用電極32及び対向電極33を持つ。参照電極31、酵素付作用電極32及び対向電極33は、溶液導入口53と溶液排出口55の間の流路56内に露出するように形成されており、形成されている順は溶液導入口53から参照電極31、酵素付作用電極32、対向電極33である。参照電極31、酵素付作用電極32及び対向電極33は、それぞれ基板51上に形成された電極パッド34に接続されている。
それぞれの電極には導電性の高い材料が用いられる。そのような材料として、金、銀、銅、パラジウム、白金、白金黒、鉄、アルミニウム、チタン、錫、亜鉛、ニッケル、タングステン又はイリジウムの単体金属、ステンレス、黄銅、青銅、炭素鋼又はジュラルミンの合金あるいは炭素が挙げられる。酵素付作用電極32は測定対象物質と特異的に反応する酵素が固定されている。なお、流体測定基板501の場合、溶液導入口53側から必ず溶液が流れてくるので、酵素は必ずしも電極に固定されている必要はなく、作用電極の上流側の流路内に固定しておいてもよい。
蓋52には導入口接続部57及び排出口接続部58が形成されている。図6〜8は、蓋52を省略しているが、説明のため導入口接続部57及び排出口接続部58を記載している。基板51と蓋52とは、基板51の流路56を密閉するように接合される。導入口接続部57は、基板51と蓋52とを接合したときに、溶液導入口53の上になるような位置に形成されている。排出口接続部58は、基板51と蓋52とを接合したときに、溶液排出口55の上になるような位置に形成されている。また、蓋52には溶液導入口54の上には外部から液体を滴下できるように孔が開けられている。
図5に示すように、溶液押し出し手段111は、導入口接続部57にチューブ42で接続され、溶液導入口53から溶液を流路56に供給する。溶液吸引手段121は、排出口接続部58にチューブ42で接続され、溶液排出口55から前記流路の溶液を吸引する。溶液押し出し手段111及び溶液吸引手段121は、例えば、シリンジポンプ、水素ポンプ、ダイヤフラム型ポンプ又はマイクロ圧電ポンプである。
基板51上の電極パッド34と電気化学測定器151とが接続されている。分析装置801は、フロー型の酵素を用いた電気化学測定法(アンペロメトリー)で動作する。
次に、分析装置801を用いた分析方法について説明する。具体的には、分析装置801を用いた分析方法は、溶液押し出し手段111の単位時間に押し出す溶液の量を溶液吸引手段121の単位時間に吸引する溶液の量に設定して、溶液押し出し手段111で溶液導入口53から第1の溶液を流路56に押し出すとともに、溶液吸引手段121で溶液排出口55から流路56の第1の溶液を吸引しつつ、流路56中の第1の溶液を分析する第1の工程と、第1の工程の後に、溶液押し出し手段111の単位時間に押し出す溶液の量を零に設定して、溶液吸引手段121で溶液排出口55から流路56の第1の溶液を吸引することにより、溶液導入口54から第2の溶液を流路56に引き込む第2の工程と、第2の工程の後に、溶液吸引手段121で溶液排出口55から流路56の第2の溶液を吸引しつつ、流路56中の第2の溶液を分析する第3の工程と、を含み、第1の溶液の分析結果と第2の溶液の分析結果との差分を解析することを特徴とする。
グルコースオキシダーゼによる酵素反応を用いた電気化学測定法によるグルコース溶液測定を例として、分析方法の説明をする。基準溶液としてリン酸緩衝溶液を、測定対象溶液としてグルコース溶液を用い、グルコースオキシダーゼを酵素として、測定対象溶液のグルコース濃度の測定実験を行った。
今回用いた流体測定基板501は、縦20mm、横50mm、厚さ2mmのポリジメチルシロキサン(PDMS)の基板51を用意し、流路56として幅1mm、深さ50μmの溝をパターニングし、溶液導入口54、溶液導入口53、溶液排出口55を形成したものを用いた。参照電極31、酵素付作用電極32及び対向電極33として蒸着により金の薄膜を形成した。また、参照電極には、金薄膜電極上にさらに銀薄膜を蒸着した。
まず、溶液押し出し手段111であるシリンジポンプのシリンジ41内に基準溶液LQを詰める。溶液押し出し手段111が単位時間に押し出す溶液の量は、溶液吸引手段121が単位時間に吸引する溶液の量に等しくなるように溶液押し出し手段111であるシリンジポンプと溶液吸引手段121であるシリンジポンプを駆動する。これにより流路56を基準溶液LQで満たす。
流路56が基準溶液LQで満ちたところで電気化学測定器151を用いてバックグラウンド測定を開始する。測定電位は500mv vs.Agとした。電位印加後、約200秒で定常状態に推移する。このときの電流量(バックグランド電流)を第1の溶液の分析結果とする。今回の測定では約1nAであった。
次に、溶液導入口54をグルコース溶液である測定対象溶液LQで満たす。例えば、ピペットを用いて溶液導入口54にグルコース溶液を滴下する。溶液導入口54が満たされた後、溶液押し出し手段111を停止し、基準溶液LQの注入を止める。溶液吸引手段121は駆動しているので、溶液導入口54に満たされたグルコース溶液が流路56内に吸引される。流路56内は、基準溶液LQから測定対象溶液LQに置換される。
バックグランド測定と同様に電圧を印加すると電流が流れる。その後所定時間経過すると、電流は定常状態に推移する。このときの電流量を第2の溶液の分析結果として採用する。今回の測定ではグルコース溶液の濃度が0.1mg/dlで約2nA、1mg/dlで約20nA、10mg/dlで約200nA、100mg/dlで約1500nAの電流の電流値の増加が観測された。
比較実験として、静止系で同様な酵素固定化電極を用いて測定を行ったところ、グルコース溶液の濃度が1mg/dl以下では測定ができなかった。
本発明の分析方法を用いて、あらかじめ濃度のわかっているグルコース溶液を測定し、電流値との相関をとり、この相関から未知のグルコース溶液濃度を定量することが可能である。構造が簡易で安価な流体測定基板および送液機構で構成された分析装置801は、電気化学測定法による分析方法で高感度かつ簡便に分析することができる。
(実施形態2)
本実施形態の分析装置802の概略図を図9に示す。図9では、流体測定基板504の断面を示している。流体測定基板504と図5及び図6の流体測定基板501との違いは、流体測定基板504が基板91及び蓋92で構成されている点である。
基板91は光が透過する材質で形成される。例えば、BK7である。図5及び図6の基板51と異なり、基板91には溶液導入口53、溶液導入口54、溶液排出口55及び流路56を形成しない。また、参照電極31、酵素付作用電極32、対向電極33及び電極パッド34も形成しない。基板91には、基板91と後述の蓋92とを接合したときに、流路56の共通部分56aがある位置に抗体付金属薄膜94が形成される。例えば、抗体付金属薄膜94は1000オングストロームの膜厚の金薄膜である。抗体は、例えば、IgG抗体である。抗体付金属薄膜94は蒸着法を用いて成膜できる。さらに、基板91には、抗体付金属薄膜94が形成された面と反対側にプリズム95を有する。
蓋92は、図5及び図6の蓋52で説明した材質で形成される。蓋92に、溶液導入口53、溶液導入口54、溶液排出口55及び流路56を形成する。図10に蓋92側から見た流体測定基板504を示す。蓋92の基板91側の面に溶液導入口53、溶液導入口54、溶液排出口55及び流路56が形成されているため、これらを破線で示している。
溶液導入口53には蓋92を貫通するように導入口接続部57を形成し、溶液排出口55には蓋92を貫通するように排出口接続部58を形成した。また、蓋92には溶液導入口54として外部から液体を滴下できるように孔が開けられている。図6で説明した流体測定基板501のように、溶液導入口53又は溶液導入口54は、供給された溶液が溶液排出口55に向かって同じ方向から流路56の共通部分56aに流れ込むように形成されている。また、左から溶液導入口54、溶液導入口53、溶液排出口55という順で配置され、直線状の流路56で接続されている。図7や図8のようなT字型やY字型でもよい。また、溶液導入口は3以上であってもよく、溶液排出口は複数であってもよい。
蓋92の流路56を密閉するように、蓋92を基板91に被せ、流体測定基板504とする。図5の分析装置801で説明したように、溶液押し出し手段111及び溶液吸引手段121を流体測定基板504に接続する。分析装置802はSPR現象を用いた検出方法により溶液の分析を行う。そのため、外部に光源96、レンズ97及び光検出器98が備えられる。これらは、光源96からの光がレンズ97を通り、プリズム95で集光されて抗体付金属薄膜94に照射し、その反射光を光検出器98が受光できるように配置される。
次に、分析装置802を用いたSPR現象を利用した分析方法について説明する。測定対象溶液としてIgGを含む溶液の測定を例として分析方法の説明をする。
今回用いた流体測定基板504は、縦20mm、横50mm、厚さ2mmのポリジメチルシロキサン(PDMS)の蓋92を用意し、流路56となる幅1mm、深さ50μmの溝をパターニングし、さらに溶液導入口53、溶液導入口54及び溶液排出口55を形成したものを用いた。また、基板91には、BK7にIgG抗体を付けた金薄膜を抗体付金属薄膜94として形成した。
図5の分析装置801で説明したように溶液押し出し手段111及び溶液吸引手段121を駆動させ、流路56を基準溶液LQ(IgG溶液10ng/ml)で満たす。ここで光源76から光を照射し、光検出器78で基準となるSPR角度の測定を行った。このときのSPR角度を第1の溶液の分析結果とする。
次に、溶液導入口54をIgG溶液である測定対象溶液LQで満たす。図5の分析装置801で説明したように溶液押し出し手段111を停止し、測定対象溶液LQを流路56内に吸引する。流路56内の基準溶液LQが測定対象溶液LQで置換されると、SPR角度は徐々に変化する。このときのSPR角度を第2の溶液の分析結果として採用する。本例では変化開始10分後には約2.3×10−4度変化した。また、SPR角度変化は、IgG溶液の濃度に比例して増加することも確認し、検出下限は、1ng/mlであった。
比較実験として、直接検出部に測定対象溶液を導入したところ、SPR角度は大きく変化した。この時の変化は、試料溶液の導入に伴う変化と抗原抗体反応に伴う変化とを足し合わせた変化であることから、測定試料中の抗原濃度を定量することは難しく、また可能であるとしても複雑な流体測定基板構成や計算を必要となる。
本発明の分析方法を用いて、あらかじめ濃度のわかっているIgG溶液のSPR角度を測定し、SPR角度と濃度との相関をとり、この相関から未知のIgG溶液濃度を定量することが可能である。構造が簡易で安価な流体測定基板および送液機構で構成された分析装置802は、SPR現象を利用した分析方法で高感度かつ簡便に分析することができる。
本発明はSPR現象を用いた検出器、電気化学検出器に限ったものではなく、流路を用いた分析装置に応用でき、連続送液、不純物混入防止の効果が得られる。
電気化学反応に基づく電流の変化を示した図である。 従来の分析装置の概略図である。 従来の分析装置の概略図である。 従来の分析装置の概略図である。 本発明に係る分析装置の概略図である。 本発明に係る流体測定基板の上面図である。 本発明に係る流体測定基板の上面図である。 本発明に係る流体測定基板の上面図である。 本発明に係る分析装置の概略図である。 本発明に係る流体測定基板の上面図である。 本発明に係る分析装置における電気化学反応に基づく電流の変化を示した図である。
符号の説明
801、802 分析装置
101、102、103、501、502、503、504 流体測定基板
111 溶液押し出し手段
121 溶液吸引手段
131 ピペット
151 電気化学測定器
25 バルブ
31 参照電極
32 酵素付作用電極
33 対向電極
34 電極パッド
41 シリンジ
42 チューブ
51、91 基板
52、92 蓋
53、54 溶液導入口
55 溶液排出口
16、56 流路
56a 共通部分
57 導入口接続部
58 排出口接続部
94 抗体付金属薄膜
95 プリズム
96 光源
97 レンズ
98 光検出器
LQ 基準溶液
LQ 測定対象溶液
LQ 廃液

Claims (2)

  1. 溶液が供給される少なくとも2つの溶液導入口、前記溶液導入口の少なくとも1つに取り付けられ、外部の機器と接続する導入口接続部、前記溶液導入口から供給された溶液を排出する少なくとも1つの溶液排出口、前記溶液排出口の少なくとも1つに取り付けられ、外部の機器と接続する排出口接続部、及び前記溶液導入口と前記溶液排出口とを結合し、前記溶液導入口のいずれから供給された溶液も経由する共通部分を持つ流路、を有する流体測定基板と、
    前記導入口接続部に接続され、前記溶液導入口から溶液を前記流路に供給する溶液押し出し手段と、
    前記溶液排出口に接続され、前記溶液排出口から前記流路の溶液を吸引する溶液吸引手段と、
    を備え、
    前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を前記溶液吸引手段の単位時間に吸引する溶液の量に設定して、前記溶液押し出し手段で1の前記溶液導入口から第1の溶液を前記流路に押し出すとともに、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引した後、前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を零に設定して、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引することにより、他の前記溶液導入口から第2の溶液を前記流路に引き込ように制御することを特徴とする分析装置。
  2. 請求項に記載の分析装置を使用した溶液の分析方法であって、
    前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を前記溶液吸引手段の単位時間に吸引する溶液の量に設定して、前記溶液押し出し手段で1の前記溶液導入口から第1の溶液を前記流路に押し出すとともに、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引しつつ、前記流路中の第1の溶液を分析する第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記溶液押し出し手段の単位時間に押し出す溶液の量を零に設定して、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第1の溶液を吸引することにより、他の前記溶液導入口から第2の溶液を前記流路に引き込む第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記溶液吸引手段で前記溶液排出口から前記流路の第2の溶液を吸引しつつ、前記流路中の第2の溶液を分析する第3の工程と、
    を含み、第1の溶液の分析結果と第2の溶液の分析結果との差分を解析することを特徴とする分析方法。
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