JP3877661B2 - マイクロ化学分析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小流路中で化学分析を行うマイクロ化学分析(マイクロTAS(トータル・アナリシス・システム)とも呼ばれる)に用いられる分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロTASは、チップ内に形成された数十〜数百μmの流路に溶液を流して化学反応させるシステムである。溶液が微量であり、かつマイクロ流路を流れているため、分析にあたっては、感度の高い検出法が求められる。しかしながら、微量の成分を検出するための機構は複雑であり、大型化するため、システム全体が大きくなり、反応部分を微小化する意味が失われてしまう。
【0003】
マイクロTAS技術を用いるマイクロチップ電気泳動法では、蛍光物質で測定対象を修飾し、レーザ誘起蛍光顕微鏡で検出する方法が一般に用いられている。また、北森らは、物質の光吸収に基づく熱緩和を、溶媒の屈折率の変化として捉える熱レンズ顕微鏡の利用を提唱しているが、機構が複雑であり、大型化を避けることができない。
【0004】
通常の化学分析では、定量したい物質に光を当て、吸光光度を測定する方法(吸光光度法)が信頼性が高いため広く利用されている。また、光を当てることにより定量したい物質で発光を生じさせ、発光した光の量を測定する方法もある。これらの方法の測定には、分光光度計が用いられ、光路長が10mmのセルが用いられている。吸光度は、溶液の濃度と光路長に比例するため、光路長が検出感度を左右する。また、受光面積が小さいと、光量が不足して、S/N比が低下するため、検出下限が高くなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロTASにおいて、上記の吸光光度法を用いようとすると、受光面積及び光路長が小さくなるため、検出感度が悪くなるとともに、S/N比が低下し、検出下限が高くなるという問題を生じる。
【0006】
図8は、マイクロTASに、吸光光度法を用いた場合の従来の装置を説明するための斜視図である。図8に示す従来の分析装置は、2つの基板1及び2並びにこれらの基板を挟むように設けられる光源7及び受光部8から構成されている。一方の基板2には、溶液を導入するための2つの導入口3及び4が形成されており、導入口3及び4から導入された溶液は、微小流路5内で混合されながら流れる。微小流路5は、基板1と2の間に形成されている。混合された溶液は、基板2に形成された排出口6から外部に排出される。
【0007】
微小流路5内を流れる溶液に、光源7からの光が照射され、通過した光が受光部8に受光される。受光部8で溶液の光吸収量が測定され、分析が行われる。このような方法では、図8にハッチングを付して示す測定領域9内を流れる溶液が測定対象となる。微小流路5内の厚みは、非常に小さく、約100μmである。従って、厚み、すなわち光路長が10mmであるセルを用いた場合と比較すると、1/100の光路長となり、検出感度が著しく悪くなる。また、受光部8において受光する光のうち、溶液部分を透過する光の割合が小さいため、S/N比が低くなり、検出下限が高くなる。
【0008】
本発明の目的は、微小流路中に溶液を流し、化学分析を行うマイクロ化学分析装置であって、感度が高く、かつ小型化可能なマイクロ化学分析装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面は、測定対象である溶液で吸収される光の強度を測定することにより分析するマイクロ化学分析装置であり、一対の透明基板と、該一対の透明基板に挟まれる着色基板と、該一対の透明基板を挟むようにその両側に設けられる光源及び受光部とを備え、光源から受光部に向かう光がその内部を通るように着色基板に貫通孔が形成され、測定対象である溶液を貫通孔に導くための導入用流路が一対の透明基板の一方に形成され、一対の透明基板の他方に、貫通孔から排出された溶液を外部に排出するための排出用流路が形成されていることを特徴としている。
【0010】
本発明の第1の局面においては、光源から受光部に向かう光がその内部を通るように着色基板に貫通孔が形成され、この貫通孔に測定対象である溶液が流れる。従って、光源と受光部の間の光路に沿って貫通孔が形成され、この貫通孔内を溶液が流れる。このため、貫通孔の長さを長くすることにより、測定のための光路長を長くすることができ、検出感度を高めることができる。一般に、貫通孔は着色基板の厚み方向に形成されるため、着色基板の厚みと同程度の光路長を確保することができる。貫通孔の長さ、すなわち光路長は、1mm以上であることが好ましく、10mm以下であることが好ましい。
【0011】
また、本発明の第1の局面における着色基板は、単位厚み当たりの光透過率が、透明基板の単位厚み当たりの光透過率よりも小さく、好ましくは10%以下である。このため、受光部では、貫通孔を透過した光が相対的に多く受光されるので、検出のS/N比を高めることができる。従って、検出下限を高めることができる。
【0012】
本発明の第2の局面は、測定対象である溶液で吸収される光の強度を測定することにより分析するマイクロ化学分析装置であり、一対の透明基板と、該一対の透明基板に挟まれる中間基板と、一対の透明基板を挟むようにその両側に設けられる光源及び受光部とを備え、光源から受光部に向かう光がその内部を通るように中間基板に貫通孔が形成され、測定対象である溶液を貫通孔に導くための導入用流路が一対の透明基板の一方に形成され、一対の透明基板の他方に、貫通孔から排出された溶液を外部に排出するための排出用流路が形成されており、光源と受光部の間の光路上の透明基板の外側表面に集光レンズが形成されていることを特徴としている。
【0013】
本発明の第2の局面では、光源と受光部の間の光路上の透明基板の外側表面に集光レンズが形成されているので、光源からの光を中間基板の貫通孔に集光することができる。また、貫通孔から出る光を受光部に集光することができる。このため、検出感度を高めることができる。
【0014】
集光レンズは、透明基板を成形する際に所定の領域に形成することができる。例えば、金型等を用いて透明基板を成形する場合には、所定の領域に集光レンズが形成されるような金型等を用いることにより、透明基板の形成と同時に集光レンズを所定の領域に形成することができる。
【0015】
集光レンズは、一般に凸状レンズであるが、凸状レンズ以外の集光レンズであってもよい。例えば、同心円上に複数の溝が形成された集光レンズであってもよい。
【0016】
第2の局面において、一対の透明基板が透明な弾性体から形成される場合、凸状レンズが形成される領域以外の部分に枠材を設け、該枠材で凸状レンズが形成される領域以外の部分を内側に押しつけることにより、該領域に凸状レンズを形成してもよい。すなわち、透明基板が透明な弾性体から形成される場合、所定領域以外の部分を枠材で押しつけることにより、所定領域の部分を膨ませ、凸状レンズを形成することができる。このような場合、枠材を押しつける力を変化させることにより、凸状レンズの形状を変化させて、焦点距離を変えることが可能である。
【0017】
第2の局面において、中間基板は、第1の局面と同様に着色基板であってもよい。中間基板として着色基板を用いることにより、第1の局面と同様に、S/N比を高くすることができ、検出感度を高めることができる。
【0018】
第2の局面における貫通孔は、第1の局面における貫通孔と同様にして形成することができる。第2の局面においても、第1の局面と同様に、貫通孔内を流れる溶液に測定光を照射して測定しているので、光路長を長くすることができ、検出感度を高めることができる。
【0019】
以下、本発明の第1の局面及び第2の局面に共通する事項について「本発明」として説明する。
本発明においては、導入用流路が形成された透明基板に複数の導入口を形成し、それぞれの導入口から供給された溶液を導入用流路内で混合しながら貫通孔に供給することが好ましい。複数の導入口を形成することにより、複数の溶液を混合して反応させることができる。従って、例えば発色剤を混合して発色反応させることができ、特定成分の濃度を容易に測定することができる。
【0020】
本発明において、透明基板を透明な弾性体から形成する場合、透明な弾性体としては、例えばPDMS(ポリジメチルシロキサン)などを用いることができる。PDMSは、密着性及び伸縮性に優れ、かつ破損しにくい透明なゴム状物質である。このようなゴム状物質を用いることにより、上述のように、凸状レンズを形成する領域以外の部分を枠材を用いて押し付けることにより、該領域に凸状レンズを形成することができる。また、PDMSは、型に流し込んで加熱することにより硬化させて成形することができるので、導入用流路及び排出用流路などの微小流路を容易に形成することができる。
【0021】
本発明において、着色基板は、着色されたガラス、着色されたプラスチック類、金属、セラミック等から形成することができる。また、中間基板が、着色基板である場合、上記と同様な材料から形成することができ、着色基板でない場合、透明基板と同様の材料から形成することができる。
【0022】
着色基板または中間基板と透明基板の接合は、接着剤を用いて接合してもよいが、透明基板がPDMSなどの透明な弾性体から形成される場合、中間基板または着色基板に押しつけるだけで接合することができる。
【0023】
本発明における光源及び受光部は、測定対象である溶液で吸収される光の強度を測定することができる測定光を出射する光源であり、測定光を検出することができる受光部であれば特に限定されるものではない。しかしながら、小型化を図る観点からは、半導体素子を用いた光源及び受光部が好ましい。このような光源としては、LEDまたはレーザダイオードが好ましく用いられる。また、半導体素子を用いた受光部としてはフォトダイオードが好ましく用いられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の参考例のマイクロ化学分析装置を示す斜視図であり、図2は分解斜視図である。
【0025】
参考例のマイクロ化学分析装置は、透明基板10及び20、着色基板30、光源40、並びに受光部50から構成されている。着色基板30は、透明基板10及び20に挟まれており、透明基板10の外側に光源40が設けられ、透明基板20の外側に受光部50が設けられている。
【0026】
着色基板30には、厚み方向に貫通孔31が形成されている。貫通孔31は、光源40から受光部50に向かう光がその内部を通るように形成されている。本実施例において、着色基板30の厚みは、3mmである。従って、貫通孔31の長さ、すなわち貫通孔31内の光路長は、3mmである。本実施例において、着色基板30は、黒色のアクリル樹脂から形成されている。また、透明基板10及び20は、透明なアクリル樹脂から形成されている。従って、着色基板30の単位厚み当たりの光透過率は、透明基板10及び20のそれのほぼ0%である。
【0027】
貫通孔31の直径は、1mmである。貫通孔31の直径としては、例えば10μm〜3mmの範囲で形成することができる。
透明基板10には、2つの導入口12及び13が形成され、この導入口から供給された溶液を貫通孔31に導くための、導入用流路11が形成されている。
【0028】
透明基板20には、排出口22が形成されており、貫通孔31から排出された溶液を貫通孔22に送るための排出用流路21が形成されている。
【0029】
図3は、透明基板10及び20並びに着色基板30を示す平面図である。図3に示すような位置に、導入口12及び13、導入用流路11、貫通孔31、排出用流路21及び排出口22が形成されている。
【0030】
図4は、断面構造を示す断面図であり、導入口12及び13から導入された溶液が、導入用流路11で混合され、混合された溶液が貫通孔31を通り、排出用流路21及び排出口22を通り外部に排出される。
【0031】
図5は、本実施例のマイクロ化学分析装置を用いた測定を説明するための断面図である。光源40から出射した測定光は、貫通孔31を通り、受光部50に受光される。
【0032】
貫通孔31の長さは3mmであるので、測定セルの厚みは3mmであり、従来の分析装置に比べ、長い光路長を確保することができる。従って、高い検出感度を得ることができる。また、図5に示すように、貫通孔31は、着色基板30に形成されているため、貫通孔31を通過する光以外の光は、貫通孔31周辺の着色基板30により遮蔽される。従って、貫通孔31を通過した光のみが受光部50に受光される。このため、S/N比を高めることができる。
【0033】
参考例においては、光源40として、レーザダイオードが用いられており、受光部50として、フォトダイオードが用いられている。
【0034】
図6は、本発明に従う実施例のマイクロ化学分析装置を示す断面図である。図1〜図5に示す参考例と同様に、着色基板30を、一対の透明基板10及び20で挟み、その両側に光源40及び50を配置することにより構成されている。着色基板30には、貫通孔31が形成され、透明基板10には、上記実施例と同様に2つの導入口及び導入用流路が形成されている。透明基板20も、上記実施例と同様に、排出用流路及び排出口が形成されている。
【0035】
着色基板30は、上記実施例と同様に黒色のアクリル樹脂により形成されている。透明基板10及び20は、透明な弾性体である、PDMSから形成されている。
【0036】
図6に示すように、光源40と受光部50の間の光路上の透明基板10の外側表面には、凸状レンズ14が形成されている。透明基板20にも同様に、光源40と受光部50の間の光路上の外側表面に凸状レンズ23が形成されている。凸状レンズ14の周囲には、枠材61が設けられており、凸状レンズ23の周囲には、枠材60が設けられている。枠材60及び61は、固定具62及び63により固定されている。枠材60は、凸状レンズ23の周囲の部分を内側に押しつけるように取り付けられており、枠材61は、凸状レンズ14の周囲を内側に押しつけるように取り付けられている。凸状レンズ14及び23は、その周囲の部分を、枠材60及び61により内側に押しつけることにより形成されているものである。従って、凸状レンズ14及び23の形状は、枠材60及び61を押しつける力を変化させることにより、変えることができる。従って、枠材60及び61を押しつける力を変化させて、凸状レンズ14及び23の焦点距離を変えることができる。
【0037】
図6に示すように、光源40から照射された光は、凸状レンズ14を通り、貫通孔31に集光される。貫通孔31を通過した光は、凸状レンズ23により集光されて受光部50に受光される。従って、本実施例では、光源からの光を集光して貫通孔31に照射することができ、貫通孔31を通過した光は、集光して、受光部50に受光させることができる。このため、検出感度をさらに高めることができる。
【0038】
図6に示すマイクロ化学分析装置を用いて、吸光光度法によりリン酸イオンの測定を行った。リン酸イオンの測定法としては、JIS K 0102に、モリブデンブルー法が規定されている。ここでは、JIS K 0102の発色試薬とほぼ同等の性能を有するポケットリン酸系試薬PhosVer3Phosphate(ハック社製)を用いた。また、リン酸イオン溶液としては、イオンクロマトグラフィー用リン酸二水素カリウム水溶液(1000mg/リットル、値付け結果:998mg/リットル、関東化学社製)を希釈して用いた。
【0039】
光源としては、790nmのレーザダイオードを用い、受光部としてはPINフォトダイオードを用い、テスターでその電流を計測した。
【0040】
リン酸溶液としては、5mlのサンプル瓶に、濃度が0、0.2、0.5、1.0、2.0及び5.0mg/リットルの溶液を3ml入れ、これに発色試薬1/3包を加え、蓋をして振り混ぜサンプルとした。発色後2分以内に導入口からこのサンプルを500μlのマイクロシリンジポンプを用いて、導入した。100μmの直径のキャピラリを用い、25μl/分の速度で供給した。
【0041】
マイクロ化学分析装置内の洗浄とバックグラウンドドリフトの影響を補正するため、試料と純水を交互に導入し、それぞれ5分後のフォトダイオード電流値を読み取った。
【0042】
吸光度Aと透過率Tには次式の関係がある。
A=LOG(1/T)
T=I/I0(ここで、I0は入射光、Iは透過光)
上述のように、試料と純水を交互に導入し、各試料の直前に導入した純水の測定値を入射光量、試料導入時の測定値を透過光量として透過率を求めた。
【0043】
図7は、リン酸濃度と吸光度の関係を示す図である。通常の10mmセルで分光光度計用いた場合と同様に、0.2〜5ppmまで直線関係となっており、実用的な感度と精度が得られることが確認された。
【0045】
また、上記実施例では、発色試薬を予め添加し、発色させた後にマイクロ化学分析装置に導入しているが、2つの導入口を用いて、それぞれ別個に導入し、マイクロ化学分析装置内で発色反応させてもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、感度が高く、かつ小型化可能なマイクロ化学分析装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例のマイクロ化学分析装置を示す斜視図。
【図2】 本発明の参考例のマイクロ化学分析装置を示す分解斜視図。
【図3】 図1に示す参考例の装置の各基板を示す平面図。
【図4】 図1に示す参考例の装置を示す断面図。
【図5】 図1に示す参考例の装置を用いた測定を説明するための断面図。
【図6】 本発明の一実施例のマイクロ化学分析装置を示す断面図。
【図7】 リン酸濃度と吸光度の関係を示す図。
【図8】 従来のマイクロ化学分析装置を示す斜視図。
【符号の説明】
10…透明基板
11…導入用流路
12,13…導入口
14,23…凸状レンズ
20…透明基板
21…排出用流路
22…排出口
30…着色基板
31…貫通孔
40…光源
50…受光部
60,61…枠材

Claims (8)

  1. 測定対象である溶液で吸収される光の強度を測定することにより分析するマイクロ化学分析装置であって、
    一対の透明基板と、該一対の透明基板に挟まれる中間基板と、前記一対の透明基板を挟むようにその両側に設けられる光源及び受光部とを備え、
    前記光源から前記受光部に向かう光がその内部を通るように前記中間基板に貫通孔が形成され、測定対象である前記溶液を前記貫通孔に導くための導入用流路が前記一対の透明基板の一方に形成され、前記一対の透明基板の他方に、前記貫通孔から排出された前記溶液を外部に排出するための排出用流路が形成されているとともに、前記光源と前記受光部の間の光路上の前記透明基板の外側表面に凸状レンズが形成されており、
    前記一対の透明基板が透明な弾性体から形成されており、前記凸状レンズが形成される領域以外の部分に枠材が設けられ、該枠材で前記凸状レンズが形成される領域以外の部分を押しつけることにより、該領域に前記凸状レンズが形成されていることを特徴とするマイクロ化学分析装置。
  2. 前記中間基板が、着色基板であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ化学分析装置。
  3. 前記着色基板の単位厚み当たりの光透過率が、前記透明基板の単位厚み当たりの光透過率の10%以下であることを特徴とする請求項2に記載のマイクロ化学分析装置。
  4. 前記導入用流路が形成された前記透明基板に複数の導入口が形成されており、それぞれの導入口から供給された溶液を前記導入用流路内で混合しながら前記貫通孔に供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ化学分析装置。
  5. 前記貫通孔の長さが1mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロ化学分析装置。
  6. 前記光源及び受光部に半導体素子が用いられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ化学分析装置。
  7. 前記光源がLEDまたはレーザダイオードであることを特徴とする請求項6に記載のマイクロ化学分析装置。
  8. 前記受光部がフォトダイオードであることを特徴とする請求項6または7に記載のマイクロ化学分析装置。
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