JP4966134B2 - 車載用機器のパネル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用の音響機器や映像機器等において本体装置の前面部に組み付けられるパネル装置に係り、特に、表示画面を有して傾倒姿勢に設定できる可動ノーズを備えた車載用機器のパネル装置に関する。
車載用として組み込まれている音響機器や映像機器では、本体装置の前面部に固設されてエスカッションと称される前面パネルに各種操作キーや表示画面およびメディア挿入口等を配設するという構成が一般的であったが、近年の多機能化に伴って表示画面が大型化したり操作キーの数が増加してくると、これら表示画面や操作キーおよびメディア挿入口等のすべてを前面パネルの限られたスペース内に配設することは困難となってくる。そこで従来より、液晶画面等の表示画面を有して前面パネルの前方に起立および傾倒可能に配置された可動ノーズと、この可動ノーズに回動自在に連結されて前後方向へスライド移動するようにモータで駆動されるスライド部材とを備え、このスライド部材のスライド移動に連動して可動ノーズの姿勢が変化するように構成したパネル装置が広く知られている。
この種のパネル装置において、可動ノーズは起立姿勢のときに前面パネルのメディア挿入口等を覆い隠しており、可動ノーズを大きく傾倒させることによってメディア挿入口等が露出するようになっている。また、表示画面を利用するときには搭乗者が該表示画面を見やすくするために、スライド部材をスライド移動させることによって可動ノーズの姿勢が変更できるようになっており、従来の一般的なパネル装置では、可動ノーズを前面パネルに対して所定角度後傾させていた。
ところが近年、車室内のデザインの関係上、カーオーディオ等の車載用機器の本体装置が格納されるインストルメントパネルの倒れ角度を大きく設定した車両が出現するようになっており、このような車両において液晶画面等の表示画面を前面パネルに対して後傾させると該表示画面が過度に上方を向いてしまうことになる。つまり、インストルメントパネルの倒れ角度が大きい車両において、可動ノーズの表示画面を搭乗者にとって見やすく配置させるためには、可動ノーズを前面パネルに対して前傾させる必要がある。
可動ノーズを前面パネルに対して前傾させる機構を備えた車載用機器のパネル装置としては、従来、可動ノーズの下端部を回動自在に支持する摺動部材と、該可動ノーズの下端部よりも上方位置を回動自在に支持するガイド部材とを備え、該摺動部材を前面パネルの後方へスライド移動させることによって、可動ノーズを前傾させるという構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3657038号公報(第7頁、図8)
しかしながら、車載用機器のパネル装置において可動ノーズを前面パネルに対し前傾させると、後傾させる場合には問題とならなかった新たな問題の発生することが判明した。すなわち、可動ノーズが前面パネルに対して前傾した姿勢に配置されると、可動ノーズの背面と前面パネルとの間に側面視V字状の空間が画成されてしまうため、この空間に上方から異物や塵埃が侵入しやすくなる。また、この空間を介して可動ノーズの背面等が容易に搭乗者から見えてしまうため、意匠性の面でも好ましくない。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、可動ノーズを前面パネルに対して前傾させても異物や塵埃の侵入を防止できて意匠性も損なわれない車載用機器のパネル装置を提供することにある。
本発明は、前面パネルの前方に起立および傾倒可能に配置された可動ノーズを該前面パネルに対して前傾した姿勢に設定できるパネル装置において、可動ノーズの上端部に回動自在に支持されて該可動ノーズの後方に配置可能な上部カバーを備え、可動ノーズの姿勢を前傾させていくと、上部カバーが可動ノーズの後方へ庇状に突出して、前傾姿勢の可動ノーズと前面パネルとの間に画成される空間が上部カバーで覆われるようにした。
本発明のパネル装置によれば、前面パネルに対して可動ノーズの姿勢を前傾させると、上部カバーが可動ノーズの後方へ庇状に突出し、この上部カバーによって前傾姿勢の可動ノーズと前面パネルとの間に画成される空間を覆うことができるため、該空間への異物や塵埃の侵入を防止できると共に、可動ノーズの背面等が搭乗者から見えにくくなって意匠性も改善される。
本発明による車載用機器のパネル装置は、本体装置の前面部に固設された前面パネルと、表示画面を有して前記前面パネルの前方に起立および傾倒可能に配置された可動ノーズと、この可動ノーズの下端部に設けられた第1支点部に回動自在に連結されて前後方向へスライド移動可能なスライド部材と、前記可動ノーズの前記第1支点部よりも上方に設けられた第2支点部に回動自在に連結されたアーム部材と、前記スライド部材の前記スライド移動に連動して前記アーム部材の位置を変化させるアーム駆動手段と、前記可動ノーズの上端部に枢着されて該可動ノーズの後方へ庇状に突出可能な上部カバーとを備え、前記スライド部材を所定位置へスライド移動させることによって、前記第2支点部が前記第1支点部に対し前進して前記可動ノーズが前記前面パネルに対し前傾した姿勢となると共に、前記上部カバーが前記可動ノーズに対し回転して該可動ノーズと前記前面パネルとの間の空間を覆う位置に配置されるように構成した。
このように構成されたパネル装置では、可動ノーズの第1支点部に連結されたスライド部材を前方や後方へスライド移動させると、可動ノーズの第2支点部に連結されたアーム部材がアーム駆動手段に駆動されて位置を変化させるため、スライド部材を所定位置へスライド移動させることによって第2支点部を第1支点部に対し前進させることができ、それゆえ可動ノーズを前面パネルに対し前傾した姿勢となすことができる。また、こうして可動ノーズを前傾姿勢となす動作に連動して上部カバーが可動ノーズの後方へ庇状に突出し、前傾姿勢の可動ノーズと前面パネルとの間に画成される空間を上部カバーで覆うことができるため、該空間への異物や塵埃の侵入を上部カバーによって防止できると共に、該空間に露出する可動ノーズの背面等が搭乗者から見えにくくなる。また、上部カバーは可動ノーズの上端部に回動自在に支持されているため、可動ノーズの姿勢が変化して可動ノーズの上端部と前面パネルとが近接するときには、上部カバーを可動ノーズの背面側へ折り畳んだ状態となすことができ、それゆえ上部カバーに阻害されずに可動ノーズを前面パネルに近接させることができる。
上記の構成のパネル装置において、可動ノーズの背面に対する上部カバーの開度を増大させる向きに付勢するばね部材を備えていると、可動ノーズが前傾して前面パネルとの間隔が広がったときに上部カバーを確実に可動ノーズの後方へ庇状に突出させることができ、且つ該間隔が狭まったときには上部カバーを無理なく可動ノーズの背面側へ折り畳んだ状態となすことができる。この場合において、前面パネルの天井部近傍に上部カバーの先端部を摺接させる湾曲ガイド面が設けてあると、可動ノーズの前傾角度が大きくなる過程で、上部カバーはその先端部を湾曲ガイド面に弾接状態で摺動させながら開度を増大させることができるため、可動ノーズの傾倒姿勢に応じた適正な位置に上部カバーを配置させやすくなり、上部カバーが前面パネルに引っ掛かる虞もなくなる。
また、上記の構成において、上部カバーの先端部に側方へ突出する係合ピンを設けると共に、前面パネルの内側壁にこの係合ピンと係合して上部カバーの移動を案内するガイド溝が設けてあると、可動ノーズの姿勢変更時に上部カバーがガイド溝に案内されながら追動することになるため、可動ノーズの傾倒姿勢に応じた適正な位置に上部カバーを配置させやすくなる。この場合において、ガイド溝の上端部に前方へ突出する受け部が形成されており、この受け部によって係合ピンが上部カバーに上方から作用する外力に抗してガイド溝の上端部に係止されるようになっていると、前傾姿勢の可動ノーズと前面パネルとの間の空間を覆っている上部カバーを搭乗者が意図せず押し込んでしまったとしても、上部カバーの不所望な回転が受け部によって規制されることになり、それゆえ該空間に手指を挟み込む等の事故を未然に防止することができる。
また、上記の構成において、スライド部材を前方の所定位置へスライド移動させることによって可動ノーズが前面パネルに対し前傾した姿勢となり、且つ、スライド部材を前記所定位置からさらに前方へ所定量スライド移動させることによって可動ノーズが前面パネルに対し後傾した姿勢となるように構成されていると、前面パネルのメディア挿入口等を覆って起立している可動ノーズを前傾させるときにも後傾させるときにもスライド部材を初期位置から前方へスライド移動させればよくなるため、スライド部材を初期位置から後方へスライド移動させるという機構を採用した場合に比べて奥行寸法が低減できて好ましい。すなわち、スライド部材を初期位置から後方へスライド移動させることによって可動ノーズを前傾姿勢となすことも可能であるが、こうすると初期位置のスライド部材の後方に予めスライド部材の移動スペースを確保しておかねばならないため、パネル装置の奥行寸法が増大して大型化を余儀なくされる。
また、上記の構成において、アーム駆動手段が、第2支点部よりも後方でアーム部材に設けられた駆動ピンと、前面パネルの後方に固設されたブラケットに設けられて駆動ピンを摺動自在に嵌挿している第1ピン案内溝と、スライド部材に設けられて駆動ピンを摺動自在に嵌挿している第2ピン案内溝とを含み、スライド部材のスライド移動に連動して駆動ピンが第1および第2ピン案内溝に沿って移動することによりアーム部材の位置が変化するように構成されていると、スライド部材のスライド移動に連動して可動ノーズを前傾させたり後傾させることのできる簡素な構造のアーム駆動手段が実現できる。つまり、スライド部材のスライド移動に伴って第1および第2ピン案内溝の相対位置が変化するため、例えば駆動ピンを前方斜め上向きに移動させて第2支点部を第1支点部に対し前進させることにより可動ノーズを前傾姿勢となしたり、あるいは駆動ピンを前方斜め下向きに移動させて第1支点部を第2支点部に対し前進させることにより可動ノーズを後傾姿勢となすことができる。
以下、実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施例に係るパネル装置で可動ノーズを前傾させた状態を示す外観図、図2は該可動ノーズに付設された上部カバーの取付構造を示す説明図である。また、図3〜図8は該可動ノーズの姿勢変更時の動作説明図であって、図3は該可動ノーズを起立させている状態、図4は該可動ノーズを起立姿勢から前傾姿勢へ移行させる途中の状態、図5は該可動ノーズを前傾姿勢に移行させた状態、図6は該可動ノーズを前傾姿勢から後傾姿勢へ移行させる途中の状態、図7は該可動ノーズを後傾姿勢に移行させた状態、図8は該可動ノーズを開放姿勢に移行させた状態をそれぞれ示している。
これらの図に示すパネル装置は、カーオーディオ等の車載用機器の本体装置を内蔵している筐体100の前面部に固設されたエスカッション(前面パネル)1と、表示画面(液晶画面)10aを有してエスカッション1の前方に配置された可動ノーズ10と、エスカッション1の後方に固設されて筐体100の側板に沿って延びるブラケット20と、一端部が可動ノーズ10に回動自在に連結されて前後方向へスライド移動可能なスライド部材30と、一端部が可動ノーズ10に回動自在に連結されて他端部に駆動ピン63を有するアーム部材40と、可動ノーズ10の上端部に枢着されてトーションばね51(図2参照)に弾性付勢される上部カバー50と、筐体100の底板に配設された図示せぬモータや歯車群やセンサ等を備えており、このモータがスライド部材30を前後進させる駆動源となる。
エスカッション1にはCDやDVD等のメディアを挿入/排出するためのメディア挿入口2が開設されている(図1参照)。また、エスカッション1の両側部の天井部近傍には、トーションばね51の付勢力に抗して上部カバー50の先端摺動部50aを摺接させる湾曲ガイド面3が設けられている。
可動ノーズ10は、エスカッション1の前方で起立姿勢、前傾姿勢、後継姿勢および開放姿勢に適宜設定可能である。そして、このパネル装置が使用されていないとき、可動ノーズ10は図3に示すような起立姿勢となってエスカッション1のメディア挿入口1aを覆い隠しているが、スライド部材30が前方へスライド移動するのに伴い、可動ノーズ10は図4〜図8に示すように姿勢を変化させていく。この可動ノーズ10の両側部には、下端部に第1支点部61が設けられていると共に、第1支点部61の上方に第2支点部62が設けられている。第1支点部61にはスライド部材30の一端部が回動自在に連結されており、第2支点部62にはアーム部材40の一端部が回動自在に連結されている。また、可動ノーズ10には表示画面10aの外側に開閉ボタン11が設けられている。
図2に示すように、可動ノーズ10の上端部には上部カバー50の支軸50bが回動自在に取り付けられており、この支軸50bにトーションばね51の巻回部が装着されている。そして、トーションばね51の一方の腕部が可動ノーズ10の背面10bに弾接し、トーションばね51の他方の腕部が上部カバー50に弾接しているため、上部カバー50は背面10bに対する開度を増大させる向き(図2の反時計回りの向き)に常時付勢されている。これにより、上部カバー50はエスカッション1と非接触で位置規制されていないときには可動ノーズ10の背面10bに対する開度が最大(約90度)となって、図2に示すように可動ノーズ10の後方へ上部カバー50が庇状に突出するようになっている。なお、図示していないが、上部カバー50の先端側は先端摺動部50aとその近傍を除いて凹状に切り欠かれているため、上部カバー50の不所望箇所がエスカッション1と干渉する虞はない。
ブラケット20には、逆V字状に延びて駆動ピン63を摺動自在に嵌挿している案内溝200と、直線状に延びてスライド部材30のガイドピン64を摺動自在に嵌挿している案内溝210とが形成されている。案内溝200は、後方から前方斜め上向きに延びる第1傾斜案内溝201と、それに続いて前方へ僅かな長さだけ延びる頂点案内溝202と、それに続いて前方斜め下向きに延びる第2傾斜案内溝203と、それに続いて下方へ延びる位置規制案内溝204とから構成されている。
スライド部材30には、L字状に延びて駆動ピン63を摺動自在に嵌挿している案内溝300が形成されている。この案内溝300は、上端近傍から下方へ延びる上下案内溝301と、それに続いて後方へ延びる水平案内溝302と、それに続いて後方斜め下向きに延びる傾斜案内溝303と、それに続いて後方へ僅かな長さだけ延びる終端案内溝304とから構成されている。
このスライド部材30が前後方向へスライド移動するのに伴い、ブラケット20の案内溝200とスライド部材30の案内溝300との相対位置が変化するため、両案内溝200,300に摺動自在に嵌挿されている駆動ピン63が駆動されてアーム部材40の位置が変化するようになっている。
次に、主に図3〜図8を参照しつつ、可動ノーズ10の姿勢変更時の動作について説明する。
図3に示すように起立姿勢の可動ノーズ10がエスカッション1のメディア挿入口1a(図1参照)を覆い隠している状態のとき、アーム部材40の駆動ピン63は、ブラケット20の第1傾斜案内溝201の後端部に位置していると共に、スライド部材30の上下案内溝301の下端部(水平案内溝302の前端部)に位置している。また、可動ノーズ10に付設された上部カバー50は、トーションばね51(図2参照)の付勢力に抗してエスカッション1に押し付けられているため、可動ノーズ10の背面10b側へ折り畳まれた状態となっている。
この状態で開閉ボタン11(図1参照)の操作がなされると、図示せぬモータが正回転してスライド部材30が前方へスライド移動する。スライド部材30はそのガイドピン64がブラケット20の直線状に延びる案内溝210に摺動自在に嵌挿されているため、常に円滑にスライド移動させることができ、このスライド部材30によってアーム部材40の駆動ピン63が駆動される。スライド部材30が前進すると、駆動ピン63はまずブラケット20の第1傾斜案内溝201に沿って前方斜め上向きに移動する(図4参照)。この過程で可動ノーズ10は、第1支点部61と第2支点部62がそれぞれスライド部材30とアーム部材40によって前方へ押し込まれるが、第1支点部61よりも第2支点部62のほうが大きく前進するため、可動ノーズ10は次第に前傾していき、駆動ピン63が頂点案内溝202に到達した時点で、エスカッション1に対する可動ノーズ10の前傾角度は最大となる(図5参照)。このときの前傾姿勢は図示せぬセンサによって検出されており、その検出信号に基づいて前記モータへの給電が遮断されると、可動ノーズ10は図1や図5に示す前傾姿勢に維持される。
なお、前傾姿勢の可動ノーズ10とエスカッション1との間には側面視V字状の空間70が画成されるが、可動ノーズ10の前傾角度が大きくなるのに伴い、その背面10bに対する上部カバー50の開度がトーションばね51の付勢力によって次第に増大するため、可動ノーズ10が図1や図5に示す前傾姿勢になると、上部カバー50が後方へ庇状に突出して該空間70を覆う位置に配置されるようになっている。また、可動ノーズ10の前傾角度が大きくなる過程で、上部カバー50は先端摺動部50aをエスカッション1の湾曲ガイド面3に弾接状態で摺動させながら開度を増大させるので、可動ノーズ10の傾倒姿勢に応じた適正な位置に上部カバー50を配置させやすく、上部カバー50がエスカッション1に引っ掛かる虞もない。
図1や図5の状態で継続的に前記モータへの給電がなされると、スライド部材30がさらに前方へスライド移動するため、駆動ピン63はブラケット20の第2傾斜案内溝203に沿って前方斜め下向きに移動していき、この過程で可動ノーズ10の前傾角度は次第に小さくなる(図6参照)。そして、スライド部材30がさらに前進するのに伴い、駆動ピン63は、ブラケット20の第2傾斜案内溝203と位置規制案内溝204との境界部に達すると共に、スライド部材30の上下案内溝301と水平案内溝302との境界部に達し、可動ノーズ10がエスカッション1に対して所定角度後傾した姿勢となる(図7参照)。このときの後傾姿勢は図示せぬセンサによって検出されており、その検出信号に基づいて前記モータへの給電が遮断されると、可動ノーズ10は図7に示す前傾姿勢に維持される。
また、図7の状態で継続的に前記モータへの給電がなされると、スライド部材30がさらに前方へスライド移動するため、駆動ピン63はブラケット20の位置規制案内溝204によって前後方向の移動が規制された状態となるが、この駆動ピン63が水平案内溝302に達していることからスライド部材30の前進は妨げられない。かかるスライド部材30の前進に伴い駆動ピン63は水平案内溝302から傾斜案内溝303へと相対的に移動していき、この過程で可動ノーズ10の後傾角度は次第に大きくなる。そして、駆動ピン63が終端案内溝304に到達した時点で、図8に示すように可動ノーズ10は後ろ向きに大きく倒れた開放姿勢となるため、エスカッション1のメディア挿入口2(図1参照)を露出させることができる。このときの開放姿勢は図示せぬセンサによって検出されており、その検出信号に基づいて前記モータへの給電が遮断されるため、可動ノーズ10は図8に示す開放姿勢に維持される。
以上説明したように、本実施例に係るパネル装置は、前記モータを正回転させてスライド部材30を前方へスライド移動させることによって、起立姿勢の可動ノーズ10を前傾姿勢、後傾姿勢、開放姿勢の順に変化させることができる。このように可動ノーズ10を前傾させるときにも後傾させるときにもスライド部材30を初期位置から前方へスライド移動させればよいパネル装置は、スライド部材を初期位置から後方へスライド移動させるという機構を採用した場合に比べて奥行寸法を低減できるため、装置の大型化が抑制できる。なお、前記モータを逆回転させれば、開放姿勢の可動ノーズ10を後傾姿勢、前傾姿勢、起立姿勢の順に変化させることができる。
また、本実施例に係るパネル装置によれば、可動ノーズ10を前傾姿勢となす動作に連動させて、可動ノーズ10の後方へ庇状に突出するように回転させた上部カバー50によって、前傾姿勢の可動ノーズ10とエスカッション1との間に画成される空間70を覆うことができるため、該空間70への異物や塵埃の侵入が上部カバー50によって防止できると共に、該空間70に露出する可動ノーズ10の背面10b等が搭乗者から見えにくくなって意匠性が向上する。しかも、この上部カバー50は可動ノーズ10の上端部に回動自在に支持されているため、可動ノーズ10の姿勢が変化して該上端部とエスカッション1とが近接するときには、上部カバー50を可動ノーズ10の背面10b側へ折り畳んだ状態となすことができ、それゆえ上部カバー50に阻害されずに可動ノーズ10をエスカッション1に近接させることができる。
なお、上部カバー50はトーションばね51によって開度を増大させる向きに常時付勢されているので、可動ノーズ10の上端部とエスカッション1との間隔が広がったときには上部カバー50を確実に可動ノーズ10の後方へ庇状に突出させることができ、且つ該間隔が狭まったときには上部カバー50を無理なく可動ノーズ10の背面10b側へ折り畳んだ状態となすことができる。また、前傾姿勢の可動ノーズ10とエスカッション1との間の空間70を上部カバー50が覆っているときにも、この上部カバー50はトーションばね51に付勢されてエスカッション1に弾接しているので、車両走行中に上部カバー50がラットルノイズを生じる心配はない。
このように本実施例に係るパネル装置は、エスカッション1の前方で可動ノーズ10を起立姿勢、前傾姿勢、後傾姿勢、開放姿勢に適宜設定可能であり、可動ノーズ10が前傾姿勢のときには後方の空間70が上部カバー50で覆えるようになっているため、本体装置を内蔵した筐体100が格納されるインストルメントパネルの倒れ角度が比較的大きい車両に適用する場合には、可動ノーズ10を図1や図5に示す前傾姿勢に設定することで搭乗者が表示画面10aを見やすくなる。また、インストルメントパネルの倒れ角度がさほど大きくない車両に適用する場合には、可動ノーズ10を例えば図7に示すような後傾姿勢に設定することで搭乗者が表示画面10aを見やすくなり、いずれの場合にもメディアの挿入や排出を行うときには、可動ノーズ10を図8に示す開放姿勢に設定することでエスカッション1のメディア挿入口2を露出させることができる。したがって、上記のパネル装置は、インストルメントパネルの倒れ角度が異なる種々の車両に適用することができて使い勝手がよい。
図9は本発明の第2実施例に係るパネル装置で可動ノーズを前傾させた状態を示す要部斜視図、図10〜図13は該可動ノーズの姿勢変更時の動作説明図であって、図10は該可動ノーズを起立させている状態、図11は該可動ノーズを前傾姿勢に移行させた状態、図12は該可動ノーズを後傾姿勢に移行させた状態、図13は該可動ノーズを開放姿勢に移行させた状態をそれぞれ示している。ただし、これらの図において図1〜図8と対応する部分には同一符号が付してある。
図9〜図13に示すパネル装置は、可動ノーズ10の上端部に枢着された上部カバー55の動作メカニズムが、前述した第1実施例における上部カバー50の動作メカニズムと大きく異なっている。すなわち、この第2実施例では、上部カバー55の先端部に側方へ突出する係合ピン55aが設けられていると共に、エスカッション1の内側壁4に係合ピン55aを摺動自在に嵌挿して上部カバー55の移動を案内するガイド溝5が設けられている。ガイド溝5は内側壁4の下端近傍から斜め上方へ折れ線状に長く延びているが、ガイド溝5の上端部は前方へ短く延びる受け部5aとなっている。上部カバー55の支軸55bは可動ノーズ10の上端部に回動自在に取り付けられているため、可動ノーズ10が姿勢を変更すると上部カバー55はガイド溝5に案内されながら追動して、図10〜図13に示すように可動ノーズ10の姿勢に応じて上部カバー55の位置や傾きが変化するようになっている。そのため、可動ノーズ10の傾倒姿勢に応じた適正な位置に上部カバー55を配置させることができる。
例えば、図10に示すように可動ノーズ10が起立姿勢のとき上部カバー55は下向きに折り畳まれているが、図示せぬスライド部材の前進に伴い可動ノーズ10の姿勢が前傾してくると、係合ピン55aがガイド溝5に沿って上向きに移動し、可動ノーズ10が所定の前傾姿勢になったときには、図9や図11に示すように係合ピン55aはガイド溝5の略水平な受け部5aに入り込んでいる。したがって、この状態で上部カバー55は可動ノーズ10の後方へ庇状に突出しており、前傾姿勢の可動ノーズ10とエスカッション1との間に画成される空間70は該上部カバー55によって覆われることになる。また、この状態で上部カバー55に上方から外力が作用しても、受け部5aが係合ピン55aを支えているため、上部カバー55の不所望な回転は受け部5aによって規制されることになり、それゆえ空間70に手指を挟み込む等の事故を未然に防止することができる。
また、可動ノーズ10が前傾姿勢のときに前記スライド部材を前進させると、可動ノーズ10の姿勢が次第に後傾すると共に、係合ピン55aがガイド溝5に沿って下向きに移動していき、例えば図12に示すような状態になる。そして、この状態で前記スライド部材をさらに前進させると、図13に示すように可動ノーズ10は後ろ向きに大きく倒れた開放姿勢となり、係合ピン55aはガイド溝5の下端部まで移動する。ただし、可動ノーズ10の姿勢を変更させる駆動系の構成は前述した第1実施例と同様なので、その説明は省略する。
本発明の第1実施例に係るパネル装置で可動ノーズを前傾させた状態を示す外観図である。 第1実施例に係る可動ノーズに付設された上部カバーの取付構造を示す説明図である。 第1実施例に係る可動ノーズを起立させている状態を示す説明図である。 第1実施例に係る可動ノーズを起立姿勢から前傾姿勢へ移行させる途中の状態を示す説明図である。 第1実施例に係る可動ノーズを前傾姿勢に移行させた状態を示す説明図である。 第1実施例に係る可動ノーズを前傾姿勢から後傾姿勢へ移行させる途中の状態を示す説明図である。 第1実施例に係る可動ノーズを後傾姿勢に移行させた状態を示す説明図である。 第1実施例に係る可動ノーズを開放姿勢に移行させた状態を示す説明図である。 本発明の第2実施例に係るパネル装置で可動ノーズを前傾させた状態を示す要部斜視図である。 第2実施例に係る可動ノーズを起立させている状態を示す説明図である。 第2実施例に係る可動ノーズを前傾姿勢に移行させた状態を示す説明図である。 第2実施例に係る可動ノーズを後傾姿勢に移行させた状態を示す説明図である。 第2実施例に係る可動ノーズを開放姿勢に移行させた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 エスカッション(前面パネル)
2 メディア挿入口
3 湾曲ガイド面
4 内側壁
5 ガイド溝
5a 受け部
10 可動ノーズ
10a 表示画面
10b 背面
20 ブラケット
30 スライド部材
40 アーム部材
50 上部カバー
50a 先端摺動部
50b 支軸
51 トーションばね(ばね部材)
55 上部カバー
55a 係合ピン
55b 支軸
61 第1支点部
62 第2支点部
63 駆動ピン
70 空間
200 案内溝(第1ピン案内溝)
300 案内溝(第2ピン案内溝)

Claims (7)

  1. 本体装置の前面部に固設された前面パネルと、表示画面を有して前記前面パネルの前方に起立および傾倒可能に配置された可動ノーズと、この可動ノーズの下端部に設けられた第1支点部に回動自在に連結されて前後方向へスライド移動可能なスライド部材と、前記可動ノーズの前記第1支点部よりも上方に設けられた第2支点部に回動自在に連結されたアーム部材と、前記スライド部材の前記スライド移動に連動して前記アーム部材の位置を変化させるアーム駆動手段と、前記可動ノーズの上端部に枢着されて該可動ノーズの後方へ庇状に突出可能な上部カバーとを備え、
    前記スライド部材を所定位置へスライド移動させることによって、前記第2支点部が前記第1支点部に対し前進して前記可動ノーズが前記前面パネルに対し前傾した姿勢となると共に、前記上部カバーが前記可動ノーズに対し回転して該可動ノーズと前記前面パネルとの間の空間を覆う位置に配置されるように構成したことを特徴とする車載用機器のパネル装置。
  2. 請求項1の記載において、前記可動ノーズの背面に対する前記上部カバーの開度を増大させる向きに付勢するばね部材を備えていることを特徴とする車載用機器のパネル装置。
  3. 請求項2の記載において、前記前面パネルの天井部近傍に前記上部カバーの先端部を摺接させる湾曲ガイド面を設けたことを特徴とする車載用機器のパネル装置。
  4. 請求項1または2の記載において、前記上部カバーの先端部に側方へ突出する係合ピンを設けると共に、前記前面パネルの内側壁に前記係合ピンと係合して前記上部カバーの移動を案内するガイド溝を設けたことを特徴とする車載用機器のパネル装置。
  5. 請求項4の記載において、前記ガイド溝の上端部に前方へ突出する受け部が形成されており、この受け部によって前記係合ピンが前記上部カバーに上方から作用する外力に抗して前記ガイド溝の上端部に係止されるようになっていることを特徴とする車載用機器のパネル装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の記載において、前記スライド部材を前方の所定位置へスライド移動させることによって前記可動ノーズが前記前面パネルに対し前傾した姿勢となり、且つ、前記スライド部材を前記所定位置からさらに前方へ所定量スライド移動させることによって前記可動ノーズが前記前面パネルに対し後傾した姿勢となるように構成したことを特徴とする車載用機器のパネル装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項の記載において、前記アーム駆動手段が、前記第2支点部よりも後方で前記アーム部材に設けられた駆動ピンと、前記前面パネルの後方に固設されたブラケットに設けられて前記駆動ピンを摺動自在に嵌挿している第1ピン案内溝と、前記スライド部材に設けられて前記駆動ピンを摺動自在に嵌挿している第2ピン案内溝とを含み、前記スライド部材のスライド移動に連動して前記駆動ピンが前記第1および第2ピン案内溝に沿って移動することにより前記アーム部材の位置が変化するように構成したことを特徴とする車載用機器のパネル装置。
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