以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかるファクシミリ通信システムの一例を示している。
この場合、構内交換機PAの内線側に複数のファクシミリ装置FA1〜FAnが接続されるとともに、構内交換機PBの内線側に複数のファクシミリ装置FB1〜FBnが接続され、構内交換機PAと構内交換機PBとは、IP網NTを介して接続されている。すなわち、構内交換機PA,PBの外線は、IP網NTが適用されている。
また、構内交換機PAは、内線側に接続されている複数のファクシミリ装置FA1〜FAnを外線であるIP網NTに接続する際のVoIPゲートウェイ機能と、複数のファクシミリ装置FA1〜FAnとローカルにファクシミリ通信するファクシミリ通信機能を備えている。
同様に、構内交換機PBは、内線側に接続されている複数のファクシミリ装置FB1〜FBnを外線であるIP網NTに接続する際のVoIPゲートウェイ機能と、複数のファクシミリ装置FB1〜FBnとローカルにファクシミリ通信するファクシミリ通信機能を備えている。
図2は、ファクシミリ装置FX(FA1〜FAn,FB1〜FBn)の構成の一例を示している。
同図において、システム制御部1は、このファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、所定のグループ3ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
網制御装置11は、このファクシミリ装置FXをアナログ公衆網(この場合は、構内交換機PX(PA,PB))に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、および、網制御装置11は、内部バス12に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス12を介して行われている。
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
図3(a)は、構内交換機PX(PA,PB)の構成の一例を示している。
同図において、システム制御部21は、この構内交換機PXの各部の制御処理、構内交換処理、VoIPゲートウェイ処理、および、所定のグループ3ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ22は、システム制御部21が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部21のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ23は、この構内交換機PXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
また、操作表示部25は、この構内交換機PXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。また、IP網インタフェースユニット26は、この構内交換機PXを外線のIP網NTへ接続するためのものであり、複数のアナログインタフェースユニットAF1〜AFnは、内線側のファクシミリ装置FXを接続するためのものである。
図3(b)は、アナログインタフェースユニットAF(AF1〜AFn)の構成例を示している。
このアナログインタフェースユニットAFは、内線側のファクシミリ装置FXとの間でファクシミリ通信を行うために用いられるグループ3ファクシミリモデム30と、内線側のファクシミリ装置FXを接続するための網制御装置31から構成される。
また、ファクシミリ通信で適用される通信情報の一例を図4に示す。
この通信情報は、送信レベル、高域補正、T4タイマ、パケットロス、最高モデムの5つが含まれる。
ここで、送信レベルは、モデムの送出レベルを示す。レベルが高ければ高速で通信しやすくなるが、信号レベルが過剰に補正されると通信ができなくなることがある。
また、高域補正は、アナログ回線の特徴で高域のレベルが下がるのを補正するものである。これも適切にいれれば高速で通信できるが、過補正になると通信ができなくなる。
また、T4タイマーは、グループ3ファクシミリ通信を規定したT.30プロトコル上の応答受信待ちタイマーでトレーニングが正常であったと返答をする信号(CFR)を待つときなどに使用する。通常は3秒であるが、IP網などでは遅延があり5秒等に延ばさないと通信できないことがある。
また、パケットロスは、MMR/JBIGなどのエラーフリーを前提とした圧縮モードの場合に致命的なエラーを引き起こすことがある。パケットロスがある場合にはMH/MR等の圧縮を用いるか、あるいはMMR/JBIGの場合にはパケットロスしないモードでパケットを運ぶ必要がある。
また、最高モデムに関しては、IP網の帯域によりV34、V17,V29などのモデムが決まってくる。
図5は、アナログ公衆網に接続されたファクシミリ装置間で行われる通常時のファクシミリ通信手順の一例を示している。詳細は、ITU−T勧告T.30を参照のこと。
同図において、まず、発呼側は、着呼側へ発呼し、それにより、着呼側が着信応答すると、発呼側は、所定のトーン信号である信号CNGを着呼側へ送出する。この信号CNGを受信すると、着呼側は、所定のトーン信号である信号CED(被呼局識別信号)を発呼側へ応答するとともに、自端末の機能を通知するための信号DIS(ディジタル識別信号)を発呼側へ送出する。
発呼側は、信号DISを受信すると、着呼側の受信能力を調べて、送信画情報のサイズ、線密度、符号化方式、および、使用するモデム速度等を決定し、その決定した内容を通知するための信号DCS(ディジタル命令信号)を着呼側へ送出する。
次いで、発呼側は、信号DCSで通知したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCF(トレーニングチェック)を着呼側へ送出する。着呼側は、信号TCFを受信すると、受信エラーが発生しているかどうかを調べ、発生していない場合には、信号CFR(受信準備確認)を発呼側へ通知する。
それにより、発呼側は、信号DCSで通知した用紙サイズおよび線密度の1ページ分の画像データを、信号DCSで指定した符号化方式で符号化圧縮して得た画情報PIXを着呼側へ送信する。1ページ分の画情報の送信を終了すると、メッセージ後信号として信号EOP(手順終了)を着呼側へ送出する。
着呼側は、画情報PIXを受信すると、受信エラーの検出を行い、メッセージ後信号を受信すると、そのときに受信した1ページ分の画情報PIXに受信エラーがない場合には、信号MCFを発呼側へ応答する。
これにより、発呼側は、信号DCN(切断命令)を着呼側へ送出し、回線を復旧する。また、着呼側は、信号DCNを受信すると、回線を復旧する。
図6は、図1のファクシミリ通信システムにおいて、ファクシミリ装置FA1からファクシミリ装置FB1へ発呼して、画情報を送信する場合の通信手順の一例を示している。この通信手順は、図5の通常時のファクシミリ通信手順に対応している。
まず、ファクシミリ装置FA1のユーザは、ファクシミリ装置FB1を宛先として選んで、発呼動作を行う。これにより、ファクシミリ装置FA1は、構内交換機PAのアナログインタフェースユニットAFに対して接続し、それにより、構内交換機PAは、接続応答する。
次いで、ファクシミリ装置FA1は、指定されたファクシミリ装置FB1のファクシミリ番号をあらわすDTMF信号の選択信号を構内交換機PAへ送出する。これにより、構内交換機PAは、IP網NTを介し、着側の構内交換機PBへ、宛先のファクシミリ番号を含む接続要求を発行する。
それにより、構内交換機PBは、宛先に指定されたファクシミリ装置FB1を呼び出し、ファクシミリ装置FB1は、この呼び出しに着信応答する。これにより、構内交換機PBは、応答通知を発側の構内交換機PAへ通知し、構内交換機PAは、ファクシミリ装置FA1に対して、着信応答を通知する。
次に、ファクシミリ装置FA1は、所定のトーン信号である信号CNGを構内交換機PAへ送出し、この信号CNGは、構内交換機PAのVoIPゲートウェイ機能によりパケットへ変換され、IP網NTを介して構内交換機PBへ転送され、構内交換機PBでは、(VoIPゲートウェイ機能により)受信したパケットから信号CNGを再構成して、ファクシミリ装置FB1へと送出する。
この信号CNGを受信すると、ファクシミリ装置FB1は、所定のトーン信号である信号CED(被呼局識別信号)を構内交換機PBへ応答する。この信号CEDは、構内交換機PBのVoIPゲートウェイ機能によりパケットへ変換され、IP網NTを介して構内交換機PAへ転送され、構内交換機PAでは、(VoIPゲートウェイ機能により)受信したパケットから信号CEDを再構成して、ファクシミリ装置FA1へと送出する。
以下、構内交換機PAと構内交換機PBの間のトーン信号およびモデム信号などのアナログ信号のやりとりは、上述と同様に、VoIPゲートウェイ機能によりトランスペアレントにIP網NTで転送されるので、詳細な説明を省略する。
これ以降は、図5と同様の動作が行われて、ファクシミリ装置FA1からファクシミリ装置FB1へファクシミリ画情報が送信される。ファクシミリ通信手順が終了すると、ファクシミリ装置FA1は、構内交換機PAとの接続を切断し、また、ファクシミリ装置FB1は、構内交換機PBとの接続を切断する。
図7は、ポーリング送信時のファクシミリ通信手順の一例を示している。詳細は、ITU−T勧告T.30を参照のこと。また、このポーリング送信手順は、後述するように、ファクシミリ装置FA,FBが構内交換機PA,PBに対して通信情報の取得を要求する際に使用される。
同図において、まず、発呼側は、着呼側へ発呼し、それにより、着呼側が着信応答すると、発呼側は、所定のトーン信号である信号CNGを着呼側へ送出する。この信号CNGを受信すると、着呼側は、所定のトーン信号である信号CED(被呼局識別信号)を発呼側へ応答するとともに、自端末の機能を通知するための信号DIS(ディジタル識別信号)を発呼側へ送出する。
発呼側は、この場合は、ポーリング送信を要求するので、信号DTC(ディジタル送信命令信号)を着呼側へ送出する。この信号DTCを受信すると、着呼側は、送信動作に移行する。そして、送信画情報のサイズ、線密度、符号化方式、および、使用するモデム速度等を決定し、その決定した内容を通知するための信号DCS(ディジタル命令信号)を受信側へ送出する。
次いで、送信側は、信号DCSで通知したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCF(トレーニングチェック)を着呼側へ送出する。受信側は、信号TCFを受信すると、受信エラーが発生しているかどうかを調べ、発生していない場合には、信号CFR(受信準備確認)を送信側へ通知する。
それにより、送信側は、信号DCSで通知した用紙サイズおよび線密度の1ページ分の画像データを、信号DCSで指定した符号化方式で符号化圧縮して得た画情報PIXを着呼側へ送信する。1ページ分の画情報の送信を終了すると、メッセージ後信号として信号EOP(手順終了)を受信側へ送出する。
受信側は、画情報PIXを受信すると、受信エラーの検出を行い、メッセージ後信号を受信すると、そのときに受信した1ページ分の画情報PIXに受信エラーがない場合には、信号MCFを送信側へ応答する。
これにより、送信側は、信号DCN(切断命令)を着呼側へ送出し、回線を復旧する。また、受信側は、信号DCNを受信すると、回線を復旧する。
図8は、図1のファクシミリ通信システムにおいて、ファクシミリ装置FA1からファクシミリ装置FB1へ発呼して、ポーリング送信を要求する場合の通信手順の一例を示している。この通信手順は、図8の通常時のポーリング送信時のファクシミリ通信手順に対応しているとともに、構内交換機PAと構内交換機PBの間の通信は、図6で説明したとおりであり、説明は省略する。
ところで、V.34モデムでは、通信開始直後の最初のフェーズにおいて、図9に示すようなV.8手順を行う。なお、V.8モデム信号(V.8信号)とは、このV.8手順において、発呼側モデムと着呼側モデムとの間でやりとりされる信号を指す。
着信検出すると、受信側は、まず、振幅変調を施した所定のトーン信号である信号ANSamを送出して、V.8伝送手順の開始を通知し、送信側は、信号ANSamを受信すると、主として自端末に備えられているモデム種別等の変調方式を表示するための起呼メニュー信号CMを送出する。
起呼メニュー信号CMを受信すると、受信側は、その起呼メニュー信号CMにより通知されたモデム種別等の変調方式から、そのときに使用するモデム種別等の変調方式を選択し、その選択したモデム種別等の変調方式を通知するための共通メニュー信号JMを送出する。この場合、受信側はV.34モデムを使用するモデム機能として選択し、送信側に通知する。
共通メニュー信号JMを受信すると、送信側は、CM終端子CJを送出し、共通メニュー信号JMで通知されたモデム種別等の変調方式を適用するようにモデム装置の機能を設定する。
また、受信側は、CM終端子CJを受信した後に、共通メニュー信号JMの出力を終了する。
この信号ANSam〜共通メニュー信号JMの送出終了までが、V.8伝送手順である。なお、起呼メニュー信号CM、共通メニュー信号JM、および、CM終端子CJはV.21モデム機能により伝送される(なお、詳細については、勧告V.8の文献を参照のこと。)。
このようにして、使用するモデム機能の設定が終了すると、モデム接続のための手順が開始される。この場合には、V.34モデム手順(フェーズ2以降)が開始される。
図10は、図1のファクシミリ通信システムにおいて、図9に対応したV.8手順が実行されている様子を示している。この通信手順は、図9のV.8手順に対応しているとともに、ファクシミリ装置FA,FBと構内交換機PA,PBとの間の接続手順、および、構内交換機PAと構内交換機PBの間の通信は、図6で説明したとおりであり、説明は省略する。
図11は、構内交換機FXが内線側のファクシミリ装置FXから発呼を受け付けた場合の処理(通常処理)の一例を示している。
アナログインタフェースユニットAFがファクシミリ装置FXから接続されたことを検出すると、対応するファクシミリ装置FXに対して接続応答し(処理101)、ファクシミリ装置FXから選択信号を受信する(処理102)。
次いで、相手側の構内交換機PXに対して、処理102で受信した選択信号のファクシミリ番号を指定した状態で接続要求を発行する(処理103)。
その状態で、相手先から信号CEDまたは信号ANSamのパケットを受信するか、あるいは、音声パケットを受信するまで待つ(判断104のNOループ)。相手先から信号CEDまたは信号ANSamのパケットを受信するか、あるいは、音声パケットを受信して、判断104の結果がYESになるときには、受信したパケットが信号CEDまたは信号ANSamのパケットであったかどうかを調べる(判断105)。
判断105の結果がYESになるときには、着信応答した相手端末がファクシミリ装置の場合であるので、そのときに接続要求されたアナログインタフェースユニットAFへ信号CED/ANSamを送出し(処理106)、それ以降のファクシミリ通信時処理を実行する。
また、判断105の結果がNOになるときには、着信応答した相手端末がファクシミリ装置以外の場合であるので、そのときに接続要求されたアナログインタフェースユニットAFへ、受信した音声パケットの音声データをデジタル/アナログ変換して形成した音声信号を(処理107)、それ以降の音声通信時処理を実行する。
図12は、ファクシミリ装置FA1が、構内交換機PAに対して、通信情報の取得を要求する際の手順の一例を示している。
例えば、ファクシミリ装置FA1の設置の際などで、管理者ユーザが、ファクシミリ装置FA1をポーリング送信要求モードにセットし、あらかじめ決められている通信情報取得用のファクシミリ番号を宛先として入力し、通信スタートさせる。
これにより、ファクシミリ装置FA1は、構内交換機PAのアナログインタフェースユニットAFに対して接続し、それにより、構内交換機PAは、接続応答する。
次いで、ファクシミリ装置FA1は、指定された通信情報取得用のファクシミリ番号をあらわすDTMF信号の選択信号を構内交換機PAへ送出する。この選択信号を受信した構内交換機PAは、通信情報送信モードへ移行する。
それにより、構内交換機PAは、ファクシミリ装置FA1に対して着信応答し、ファクシミリ装置FA1は、所定のトーン信号である信号CNGを構内交換機PAへ送出する。この信号CNGを受信すると、構内交換機PAは、所定のトーン信号である信号CED(被呼局識別信号)をファクシミリ装置FA1へ応答するとともに、自端末の機能を通知するための信号DIS(ディジタル識別信号)をファクシミリ装置FA1へ送出する。
ファクシミリ装置FA1は、この場合は、ポーリング送信を要求するので、信号DTC(ディジタル送信命令信号)を構内交換機PAへ送出する。この信号DTCを受信すると、構内交換機PAは、送信動作に移行する。そして、送信画情報のサイズ、線密度、符号化方式、および、使用するモデム速度等を決定し、その決定した内容を通知するための信号DCS(ディジタル命令信号)をファクシミリ装置FA1へ送出する。
次いで、構内交換機PAは、信号DCSで通知したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCF(トレーニングチェック)を構内交換機PAへ送出する。ファクシミリ装置FA1は、信号TCFを受信すると、受信エラーが発生しているかどうかを調べ、発生していない場合には、信号CFR(受信準備確認)を構内交換機PAへ通知する。
それにより、構内交換機PAは、あらかじめ用意されている通信情報通知用画情報を構内交換機PAへ送信する。1ページ分の画情報の送信を終了すると、メッセージ後信号として信号EOP(手順終了)をファクシミリ装置FA1へ送出する。ここで、通信情報通知用画情報とは、記憶している通信情報を通知するためのレポート画像を所定の用紙サイズおよび線密度で作成し、その作成した1ページ分の画像データを、所定の符号化方式で符号化圧縮して得た画情報である。
ファクシミリ装置FA1は、画情報PIXを受信すると、受信エラーの検出を行い、メッセージ後信号を受信すると、そのときに受信した1ページ分の画情報PIXに受信エラーがない場合には、信号MCFを構内交換機PAへ応答する。
これにより、構内交換機PAは、信号DCN(切断命令)を構内交換機PAへ送出し、回線を復旧する。また、ファクシミリ装置FA1は、信号DCNを受信すると、回線を復旧する(インタフェース接続断)。
これにより、ファクシミリ装置FA1の管理者ユーザは、構内交換機PAに設定されている通信情報のレポートを得るので、その内容を参照して、ファクシミリ装置FA1を適宜に操作して、必要な通信パラメータを設定する。
このようにして、この場合には、構内交換機PXがファクシミリ通信に必要な情報をファクシミリ装置FXに画情報で通知することができるので、ファクシミリユーザは通信パラメータ設定を正しく行うことができ、その結果、最適なファクシミリ通信をすることができる。
図13は、この場合の構内交換機PXの処理の一例を示している。
アナログインタフェースユニットAFがファクシミリ装置FXから接続されたことを検出すると、対応するファクシミリ装置FXに対して接続応答し(処理201)、ファクシミリ装置FXから選択信号を受信する(処理202)。
そして、受信した選択信号が、通信情報取得用のファクシミリ番号であるかどうかを調べ(判断203)、判断203の結果がYESになるときには、あらかじめ用意した通信情報通知用画情報(前述)を、ポーリング手順を適用して送信する(処理204)。
また、判断203の結果がNOになるときには、図11に示したような通常処理(処理205)を実行する。
さて、ファクシミリ装置FA1が、構内交換機PAに対して、通信情報の取得を要求するとき、V.8信号を利用することができる。その場合の手順の一例を図14に示す。
例えば、ファクシミリ装置FA1の設置の際などで、管理者ユーザが、ファクシミリ装置FA1を通信情報取得モードにセットし、あらかじめ決められている通信情報取得用のファクシミリ番号を宛先として入力し、通信スタートさせる。
これにより、ファクシミリ装置FA1は、構内交換機PAのアナログインタフェースユニットAFに対して接続し、それにより、構内交換機PAは、接続応答する。
次いで、ファクシミリ装置FA1は、指定された通信情報取得用のファクシミリ番号をあらわすDTMF信号の選択信号を構内交換機PAへ送出する。この選択信号を受信した構内交換機PAは、通信情報送信モードへ移行する。
それにより、構内交換機PAは、ファクシミリ装置FA1に信号ANSamを送出して、V.8伝送手順の開始を通知し、ファクシミリ装置FA1は、信号ANSamを受信すると、主として自端末に備えられているモデム種別等の変調方式を表示するための起呼メニュー信号CMを送出する。
起呼メニュー信号CMを受信すると、構内交換機PAは、記憶されている通信情報の内容をパラメータとして設定した共通メニュー信号JMを送出する。
共通メニュー信号JMを受信すると、ファクシミリ装置FA1は、その時点で通信を終了するために、構内交換機PAとの接続を切断する。
そして、ファクシミリ装置FA1は、共通メニュー信号JMに設定されていた通信情報の内容を操作表示部7に表示出力し、その表示内容を確認した管理者ユーザは、ファクシミリ装置FA1を適宜に操作して、必要な通信パラメータを設定する。
あるいは、ファクシミリ装置FA1は、共通メニュー信号JMに設定されていた通信情報の内容を解釈し、内部の通信パラメータの値を対応した値に自動的に設定する。
図15は、この場合の構内交換機PXの処理の一例を示している。
アナログインタフェースユニットAFがファクシミリ装置FXから接続されたことを検出すると、対応するファクシミリ装置FXに対して接続応答し(処理301)、ファクシミリ装置FXから選択信号を受信する(処理302)。
そして、受信した選択信号が、通信情報取得用のファクシミリ番号であるかどうかを調べ(判断303)、判断303の結果がNOになるときには、図11に示したような通常処理(処理304)を実行する。
また、判断303の結果がYESになるときには、V.8モデム手順を開始し、起呼メニュー信号CMを受信するかどうかを調べる(判断305)。起呼メニュー信号CMを受信した場合で、判断305の結果がYESになるときには、記憶されている通信情報の内容をパラメータとして設定した共通メニュー信号JMを送出して(処理306)、通信を終了する(処理307)。
また、起呼メニュー信号CMを受信しなかった場合で、判断305の結果がNOになるときには、その時点で処理307へ進み、通信を終了する。
図16は、この場合のファクシミリ装置FXの処理の一例を示している。
ユーザの送信操作が終了し(処理401)、指定された宛先のファクシミリ番号の末尾に「*」が配置されているかどうかを調べる(判断402)。判断402の結果がNOになるときには、通常の通信処理を行う(処理403)。
また、判断402の結果がYESになるときには、通信情報取得用のファクシミリ番号が、宛先のファクシミリ番号として選択された場合なので、網制御装置11により構内交換機PXのアナログインタフェースユニットAFへ接続し(処理404)、宛先電話番号(ファクシミリ番号)を送出する(処理405)。
そして、信号ANSamを受信するまで、繰り返し信号CNGを送出する(判断406の結果がNO、処理407のループ)。信号ANSamを受信して、判断406の結果がYESになると、主として自端末に備えられているモデム種別等の変調方式を表示するための起呼メニュー信号CMを送出し(処理408)、共通メニュー信号JMを受信する(処理409)。
ここで、受信した共通メニュー信号JMに通信情報が含まれているかどうかを調べ(判断410)、判断410の結果がNOになるときには、その時点で構内交換機PAとの接続を切断する(処理411)。
また、判断410の結果がYESになるときには、含まれていた通信情報の内容を操作表示部7に表示して(処理412)、構内交換機PAとの接続を切断する(処理413)。
図17は、この場合のファクシミリ装置FXの処理の他の例を示している。
ユーザの送信操作が終了し(処理501)、指定された宛先のファクシミリ番号の末尾に「*」が配置されているかどうかを調べる(判断502)。判断502の結果がNOになるときには、通常の通信処理を行う(処理503)。
また、判断502の結果がYESになるときには、通信情報取得用のファクシミリ番号が、宛先のファクシミリ番号として選択された場合なので、網制御装置11により構内交換機PXのアナログインタフェースユニットAFへ接続し(処理504)、宛先電話番号(ファクシミリ番号)を送出する(処理505)。
そして、信号ANSamを受信するまで、繰り返し信号CNGを送出する(判断506の結果がNO、処理507のループ)。信号ANSamを受信して、判断506の結果がYESになると、主として自端末に備えられているモデム種別等の変調方式を表示するための起呼メニュー信号CMを送出し(処理508)、共通メニュー信号JMを受信する(処理509)。
ここで、受信した共通メニュー信号JMに通信情報が含まれているかどうかを調べ(判断510)、判断510の結果がNOになるときには、その時点で構内交換機PAとの接続を切断する(処理511)。
また、判断510の結果がYESになるときには、含まれていた通信情報の内容に対応した通信パラメータをセットして(処理512)、構内交換機PAとの接続を切断する(処理513)。
ところで、IP網NTを介して行うパケット通信に関しては、構内交換機PXが通信情報を適切に設定することができるが、それぞれのファクシミリ装置FXが備えている通信機能にかかる通信情報(例えば、モデム速度等)については、おのおののファクシミリ装置FXから構内交換機PXに通知する必要がある。
特に、モデム速度とIP網NT側のデータスループットとは、ある程度相関関係があると思われるので、ファクシミリ装置FXの最高モデムの種類を知ることで、構内交換機PXが選択するデータスループットを適切なものにすることができる。
このように、ファクシミリ装置FXから構内交換機PXに通信情報を通知する場合の手順の一例を図18に示す。
例えば、ファクシミリ装置FA1の設置の際などで、管理者ユーザが、ファクシミリ装置FA1を通信情報取得モードにセットし、あらかじめ決められている通信情報通知用のファクシミリ番号を宛先として入力し、通信スタートさせる。
これにより、ファクシミリ装置FA1は、構内交換機PAのアナログインタフェースユニットAFに対して接続し、それにより、構内交換機PAは、接続応答する。
次いで、ファクシミリ装置FA1は、指定された通信情報通知用のファクシミリ番号をあらわすDTMF信号の選択信号を構内交換機PAへ送出する。この選択信号を受信した構内交換機PAは、通信情報受信モードへ移行する。
それにより、構内交換機PAは、ファクシミリ装置FA1に信号ANSamを送出して、V.8伝送手順の開始を通知し、ファクシミリ装置FA1は、信号ANSamを受信すると、自端末の通信情報の値を通知するための起呼メニュー信号CMを送出し、その時点で通信を終了するために、構内交換機PAとの接続を切断する。
一方、起呼メニュー信号CMを受信した構内交換機PAは、その起呼メニュー信号CMに含まれている通信情報を取得して、当該ファクシミリ装置FXについて、その取得した通信情報に対応した通信パラメータを記憶する。
図19は、この場合のファクシミリ装置FXの処理の一例を示している。
ユーザの送信操作が終了し(処理601)、指定された宛先のファクシミリ番号の末尾に「*」が配置されているかどうかを調べる(判断602)。判断602の結果がNOになるときには、通常の通信処理を行う(処理503)。
また、判断602の結果がYESになるときには、通信情通知用のファクシミリ番号が、宛先のファクシミリ番号として選択された場合なので、網制御装置11により構内交換機PXのアナログインタフェースユニットAFへ接続し(処理604)、宛先電話番号(ファクシミリ番号)を送出する(処理605)。
そして、信号ANSamを受信するまで、繰り返し信号CNGを送出する(判断606の結果がNO、処理607のループ)。信号ANSamを受信して、判断606の結果がYESになると、自端末に記憶されている通信情報をセットした起呼メニュー信号CMを送出し(処理608)、構内交換機PAとの接続を切断する(処理609)。
図20は、この場合の構内交換機PXの処理の一例を示している。
アナログインタフェースユニットAFがファクシミリ装置FXから接続されたことを検出すると、対応するファクシミリ装置FXに対して接続応答し(処理701)、ファクシミリ装置FXから選択信号を受信する(処理702)。
そして、受信した選択信号が、通信情報通知用のファクシミリ番号であるかどうかを調べ(判断703)、判断703の結果がNOになるときには、図11に示したような通常処理(処理704)を実行する。
また、判断703の結果がYESになるときには、V.8モデム手順を開始し、起呼メニュー信号CMを受信するかどうかを調べる(判断705)。起呼メニュー信号CMを受信した場合で、判断705の結果がYESになるときには、受信した起呼メニュー信号CMに通信情報が含まれているかどうかを調べる(判断706)。
判断706の結果がYESになるときには、そのときの発呼側のファクシミリ装置FXについて、受信した通信情報に対応した通信パラメータをセットする(処理707)。次いで、通信を終了する(処理708)。
また、受信した起呼メニュー信号CMに通信情報が含まれていない場合で、判断706の結果がNOになるとき、および、起呼メニュー信号CMを受信できなかった場合で、判断705の結果がNOになるときには、その時点で、処理708へ移行し、通信を終了する。
また、ファクシミリ装置FXと構内交換機PXとの間で、通信情報を相互に交換し、必要な通信パラメータをそれぞれ設定するようにすることもできる。
このように、ファクシミリ装置FXと構内交換機PXとの間で、通信情報を相互に交換する場合の手順の一例を図21に示す。
例えば、ファクシミリ装置FA1の設置の際などで、管理者ユーザが、ファクシミリ装置FA1を通信情報取得モードにセットし、あらかじめ決められている通信情報交換用のファクシミリ番号を宛先として入力し、通信スタートさせる。
これにより、ファクシミリ装置FA1は、構内交換機PAのアナログインタフェースユニットAFに対して接続し、それにより、構内交換機PAは、接続応答する。
次いで、ファクシミリ装置FA1は、指定された通信情報交換用のファクシミリ番号をあらわすDTMF信号の選択信号を構内交換機PAへ送出する。この選択信号を受信した構内交換機PAは、通信情報交換モードへ移行する。
それにより、構内交換機PAは、ファクシミリ装置FA1に信号ANSamを送出して、V.8伝送手順の開始を通知し、ファクシミリ装置FA1は、信号ANSamを受信すると、自端末の通信情報の値を通知するための起呼メニュー信号CMを送出する。
起呼メニュー信号CMを受信すると、構内交換機PAは、記憶されている通信情報の内容をパラメータとして設定した共通メニュー信号JMを送出する。
共通メニュー信号JMを受信すると、ファクシミリ装置FA1は、その時点で通信を終了するために、構内交換機PAとの接続を切断する。
そして、ファクシミリ装置FA1は、共通メニュー信号JMに設定されていた通信情報の内容を操作表示部7に表示出力し、その表示内容を確認した管理者ユーザは、ファクシミリ装置FA1を適宜に操作して、必要な通信パラメータを設定する。
あるいは、ファクシミリ装置FA1は、共通メニュー信号JMに設定されていた通信情報の内容を解釈し、内部の通信パラメータの値を対応した値に自動的に設定する。
また、構内交換機PAは、受信した起呼メニュー信号CMに含まれている通信情報を取得して、当該ファクシミリ装置FXについて、その取得した通信情報に対応した通信パラメータを記憶する。
図22は、この場合のファクシミリ装置FXの処理の一例を示している。
ユーザの送信操作が終了し(処理801)、指定された宛先のファクシミリ番号の末尾に「*」が配置されているかどうかを調べる(判断802)。判断802の結果がNOになるときには、通常の通信処理を行う(処理803)。
また、判断802の結果がYESになるときには、通信情報交換用のファクシミリ番号が、宛先のファクシミリ番号として選択された場合なので、網制御装置11により構内交換機PXのアナログインタフェースユニットAFへ接続し(処理804)、宛先電話番号(ファクシミリ番号)を送出する(処理805)。
そして、信号ANSamを受信するまで、繰り返し信号CNGを送出する(判断806の結果がNO、処理807のループ)。信号ANSamを受信して、判断806の結果がYESになると、自端末に記憶されている通信情報をセットした起呼メニュー信号CMを送出し(処理808)、共通メニュー信号JMを受信する(処理809)。
ここで、受信した共通メニュー信号JMに通信情報が含まれているかどうかを調べ(判断810)、判断810の結果がYESになるときには、含まれていた通信情報の内容に対応した通信パラメータをセットして(処理811)、構内交換機PAとの接続を切断する(処理812)。また、判断810の結果がNOになるときには、処理812へ進み、構内交換機PAとの接続を切断する。
図23は、この場合の構内交換機PXの処理の一例を示している。
アナログインタフェースユニットAFがファクシミリ装置FXから接続されたことを検出すると、対応するファクシミリ装置FXに対して接続応答し(処理901)、ファクシミリ装置FXから選択信号を受信する(処理902)。
そして、受信した選択信号が、通信情報交換用のファクシミリ番号であるかどうかを調べ(判断903)、判断903の結果がNOになるときには、図11に示したような通常処理(処理904)を実行する。
また、判断903の結果がYESになるときには、情報交換モードの処理を実行する。まず、V.8モデム手順を開始し、起呼メニュー信号CMを受信するかどうかを調べる(判断905)。起呼メニュー信号CMを受信した場合で、判断905の結果がYESになるときには、受信した起呼メニュー信号CMに通信情報が含まれているかどうかを調べる(判断906)。
判断906の結果がYESになるときには、そのときの発呼側のファクシミリ装置FXについて、受信した通信情報に対応した通信パラメータをセットする(処理907)。次いで、自端末に記憶されている通信情報をセットした共通メニュー信号JMを送出し(処理908)、通信を終了する(処理909)。
また、受信した起呼メニュー信号CMに通信情報が含まれていない場合で、判断906の結果がNOになるときには、処理908へ移行し、それ以降の処理を実行する。
また、起呼メニュー信号CMを受信できなかった場合で、判断905の結果がNOになるときには、その時点で、処理909へ移行し、通信を終了する。
ところで、上述した実施例では、ファクシミリ装置FXと構内交換機PXとの間で通信情報を交換する動作を、特別な動作として行うようにしているが、例えば、ファクシミリ装置FXがいずれかの宛先へ発呼する際に、ファクシミリ装置FXと構内交換機PXとの間で通信情報を交換する動作を行うことができる。
その場合の手順の一例を図24に示す。この場合、ファクシミリ装置FA1が宛先のファクシミリ装置FB1と接続し、両者がV.8モデム信号を交換する際に、ファクシミリ装置FA1と構内交換機PAとの間で起呼メニュー信号CMと共通メニュー信号JMの交換を一回行い、ファクシミリ装置FA1と構内交換機PAとの間で通信情報を交換する。
このようにすることで、発呼の度に、ファクシミリ装置FXと構内交換機PXとの間で通信情報の交換がなされるので、ファクシミリ装置FXおよび構内交換機PXの通信情報の設定内容が変更になった場合などでも、そのような変更に適切に対処することができる。
図25は、この場合のファクシミリ装置FXの処理の一例を示している。
ユーザの送信操作が終了すると(処理1001)、網制御装置11により構内交換機PXのアナログインタフェースユニットAFへ接続し(処理1004)、宛先電話番号(ファクシミリ番号)を送出する(処理1005)。
そして、信号ANSamを受信するまで、繰り返し信号CNGを送出する(判断1006の結果がNO、処理1007のループ)。信号ANSamを受信して、判断1006の結果がYESになると、自端末に備えられているモデム種別等の変調方式を表示する情報と自端末に記憶されている通信情報をセットした起呼メニュー信号CMを送出し(処理1008)、共通メニュー信号JMを受信する(処理1009)。
ここで、受信した共通メニュー信号JMに通信情報が含まれているかどうかを調べ(判断810)、判断810の結果がYESになるときには、含まれていた通信情報の内容に対応した通信パラメータをセットする(処理811)。
次に、主として自端末に備えられているモデム種別等の変調方式を表示するための起呼メニュー信号CMを送出し(処理1012)、共通メニュー信号JMを受信する(処理1013)。そして、CM終端子CJを送出し、共通メニュー信号JMで通知されたモデム種別等の変調方式を適用するようにモデム装置の機能を設定して、それ以降の処理を実行する。
また、判断1010の結果がNOになるときには、処理1014へ進み、それ以降の処理を実行する。
図26は、この場合の構内交換機PXの処理の一例を示している。
アナログインタフェースユニットAFがファクシミリ装置FXから接続されたことを検出すると、対応するファクシミリ装置FXに対して接続応答し(処理1101)、ファクシミリ装置FXから選択信号を受信する(処理1102)。
次いで、相手側の構内交換機PXに対して、処理1102で受信した選択信号のファクシミリ番号を指定した状態で接続要求を発行する(処1理103)。
その状態で、相手先から信号CEDまたは信号ANSamのパケットを受信するか、あるいは、音声パケットを受信するまで待つ(判断1104のNOループ)。相手先から信号CEDまたは信号ANSamのパケットを受信するか、あるいは、音声パケットを受信して、判断104の結果がYESになるときには、受信したパケットが信号CEDまたは信号ANSamのパケットであったかどうかを調べる(判断1105)。
判断1105の結果がNOになるときには、着信応答した相手端末がファクシミリ装置以外の場合であるので、そのときに接続要求されたアナログインタフェースユニットAFへ、受信した音声パケットの音声データをデジタル/アナログ変換して形成した音声信号をアナログインタフェースユニットAFへ送出し(処理107)、それ以降の音声通信時処理を実行する。
また、判断1105の結果がYESになるときには、着信応答した相手端末がファクシミリ装置の場合であるので、そのときに接続要求されたアナログインタフェースユニットAFへ信号CED/ANSamを送出し(処理106)、発呼側のファクシミリ装置FXから起呼メニュー信号CMを受信するかどうかを調べる(判断1109)。起呼メニュー信号CMを受信した場合で、判断1109の結果がYESになるときには、受信した起呼メニュー信号CMに通信情報が含まれているかどうかを調べる(判断1110)。
判断1110の結果がYESになるときには、そのときの発呼側の相手ファクシミリ装置FXについて、受信した通信情報に対応した通信パラメータをセットする(処理1111)。次いで、自端末に記憶されている通信情報をセットした共通メニュー信号JMを送出し(処理1112)、発呼側のファクシミリ装置FXから通信情報が含まれていない起呼メニュー信号CMを受信するかどうかを調べる(判断1113)。
判断1113の結果がYESになるときには、受信した起呼メニュー信号CMを相手側の構内交換機PXに対して送出し(処理1114)、それ以降のファクシミリ通信手順処理を実行する。
また、判断1113の結果がNOになるとき、および、判断1109の結果がNOになるときには、処理115へ進み、その時点で通信を終了する。
また、判断1101の結果がNOになるときには、処理1111を行わずに処理1112へ移行し、それ以降の処理を実行する。
以上のように、本発明では、構内交換機がファクシミリ通信に必要な情報をファクシミリに画情報で通知することができるので、ファクシミリユーザーはパラメータ設定を正しくすることにより最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、構内交換機がファクシミリ通信に必要な情報をファクシミリに通知することができるので、ファクシミリユーザはその情報を操作表示部で取得することができ、パラメータを正しく設定することにより最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、構内交換機がファクシミリ通信に必要な情報をファクシミリに通知し、ファクシミリが自動でパラメータに設定するので、最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、ファクシミリがファクシミリ通信に必要な情報を構内交換機に通知し、構内交換機が自動でパラメータに設定するので、最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、構内交換機とファクシミリが情報を交換し、それぞれが自動でパラメータを設定するので、最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、呼毎に構内交換機がファクシミリ通信に必要な情報をファクシミリに通知し、ファクシミリが自動でパラメータに設定するので、最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、呼毎にファクシミリがファクシミリ通信に必要な情報を構内交換機に通知し、構内交換機が自動でパラメータに設定するので、最適なファクシミリ通信をすることができる。
また、呼毎に構内交換機とファクシミリが情報を交換し、それぞれが自動でパラメータを設定するので、最適なファクシミリ通信をすることができる。
なお、上述した実施例では、図1に示したファクシミリ通信システムに本発明を適用した場合について説明したが、それ以外の構成のファクシミリ通信システムについても、本発明を同様にして適用することができる。また、ファクシミリ装置は、ファクシミリ通信機能を備えた複合機なども適用することができる。