JP4963364B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、第1半導体層上に第2半導体層を配置する工程を含む半導体装置の製造方法に関し、特には、第2半導体層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、第2半導体層を第1半導体層の上側であって、第1半導体層の外縁よりも内側に配置することができる半導体装置の製造方法に関する。
詳細には、本発明は、第2半導体層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、約2.0μmの幅を有する第2半導体層を、約2.5μmの幅を有する第1半導体層の外縁よりも内側に配置することができる半導体装置の製造方法に関する。
従来から、第1半導体層上に第2半導体層が配置された半導体装置が知られている。この種の半導体装置の例としては、例えば特公昭60−13310号公報、特開平3−219640号公報、特開平9−135020号公報などに記載されたものがある。
特公昭60−13310号公報の図5に記載された半導体装置では、第1半導体層としてのP形ベース層上に、第2半導体層としてのn+形エミッタ領域が配置されている。詳細には、特公昭60−13310号公報の図5に記載された半導体装置では、第2半導体層としてのn+形エミッタ領域が、第1半導体層としてのP形ベース層の上側であって、第1半導体層としてのP形ベース層の外縁よりも内側に配置されている。
ところで、特公昭60−13310号公報には、第2半導体層としてのn+形エミッタ領域を第1半導体層としてのP形ベース層の上側であって第1半導体層としてのP形ベース層の外縁よりも内側に配置するための方法について詳細に記載されていない。
また、特開平3−219640号公報に記載された半導体装置では、第1半導体層としてのp−型ベース領域上に、第2半導体層としてのn+型エミッタ領域が配置されている。詳細には、特開平3−219640号公報に記載された半導体装置では、第1半導体層としてのp−型ベース領域の表層における略中央部分に、第2半導体層としてのn+型エミッタ領域が配置されている。その結果、特開平3−219640号公報に記載された半導体装置では、第2半導体層としてのn+型エミッタ領域が、第1半導体層としてのp−型ベース領域の上側であって、第1半導体層としてのp−型ベース領域の外縁よりも内側に配置されている。
ところで、特開平3−219640号公報にも、第2半導体層としてのn+型エミッタ領域を第1半導体層としてのp−型ベース層の上側であって第1半導体層としてのp−型ベース層の外縁よりも内側に配置するための方法について詳細に記載されていない。
更に、特開平9−135020号公報に記載された半導体装置では、第1半導体層としてのp形低抵抗領域上に、第2半導体層としてのn形カソード領域が配置されている。詳細には、特開平9−135020号公報に記載された半導体装置の製造方法では、第1半導体層としてのp形低抵抗領域がホウ素の選択拡散法によって形成され、次いで、第2半導体層としてのn形カソード領域がリンまたはヒ素の選択拡散法によって形成されている。
ところで、特開平9−135020号公報に記載された半導体装置では、第1半導体層としてのp形低抵抗領域上に、第2半導体層としてのn形カソード領域が配置されているものの、第2半導体層としてのn形カソード領域が、第1半導体層としてのp形低抵抗領域の外縁よりも外側にはみ出してしまっている。
一方、上述したように、特公昭60−13310号公報の図5に記載された半導体装置では、第2半導体層としてのn+形エミッタ領域が、第1半導体層としてのP形ベース層の外縁よりも内側に配置され、また、特開平3−219640号公報に記載された半導体装置では、第2半導体層としてのn+型エミッタ領域が、第1半導体層としてのp−型ベース領域の外縁よりも内側に配置されているが、仮に第1半導体層の幅を例えば2.5μmのような非常に小さい値に設定しなければならない場合には、第1半導体層の外縁よりも外側にはみ出すことなく、第2半導体層を第1半導体層の外縁よりも内側に配置するのが、非常に難しくなる。
そこで、従来においては、第1半導体層に対して第2半導体層を高精度に位置合わせして第2半導体層を形成しなければならない場合に、一般に、ステッパーマスクが用いられていた。
ところが、第1半導体層上に第2半導体層を形成するためにステッパーマスクが用いられる場合には、ステッパーマスクを位置合わせするためのアライメントターゲットを半導体チップ上、あるいは、隣接する半導体チップの間のスクライブライン上に設けなければならなくなる。つまり、アライメントターゲットを設けてステッパーマスクを位置合わせする工程が増加してしまい、その結果、半導体装置の製造コストが嵩んでしまう。
更に、アライメントターゲットを半導体チップ上、あるいは、隣接する半導体チップの間のスクライブライン上に設けると、最終的に製品として製造される半導体チップの数が減少してしまい、その結果、半導体装置の製造コストが嵩んでしまう。
つまり、第2半導体層を形成する時にステッパーマスクを用いることにより、第2半導体層を第1半導体層の外縁よりも内側に配置しようとすると、半導体装置の製造コストが嵩んでしまう。
特公昭60−13310号公報 特開平3−219640号公報 特開平9−135020号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、第2半導体層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、第2半導体層を第1半導体層の上側であって、第1半導体層の外縁よりも内側に配置することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
詳細には、本発明は、第2半導体層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、約2.0μmの幅を有する第2半導体層を、約2.5μmの幅を有する第1半導体層の外縁よりも内側に配置することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、N+層(2)上にN−層(1)を形成し、
次いで、N−層(1)上に酸化膜(3)を形成し、
次いで、N−層(1)上の酸化膜(3)に第1開口(3a)を形成し、
次いで、酸化膜(3)の第1開口(3a)を用いることによって、P−層(5)をN−層(1)上に形成し、
P−層(5)を形成するためのボロンのドライブインが行われる時に、酸化膜(3)の第1開口(3a)のうち、N−層(1)と接する部分に新たな酸化膜(3b)が形成され、
次いで、N+チャンネルストッパー領域(10)を形成する時に用いられる第2開口(3c)を酸化膜(3)に形成し、
次いで、酸化膜(3)の表面側の部分をガラス質に変質させるためのリンデポジションを行い、
リンデポジションが行われる時に、N−層(1)のうち、酸化膜(3)の第2開口(3c)の下側の部分(1a)にリンが拡散し、
次いで、P−層(5)を形成する時に用いられた酸化膜(3)の第1開口(3a)と同じものを用いることによって、P−層(5)上にP+層(7)を形成し、
P+層(7)を形成する時の熱処理が、P−層(5)を形成する時の熱処理よりも弱くされ、
それにより、P+層(7)がP−層(5)の外縁よりも内側に配置され、
P+層(7)が形成される時に、酸化膜(3)の第2開口(3c)を用いることによって、N+チャンネルストッパー領域(10)が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、新たな酸化膜(3b)のうち、リンデポジション時にガラス質に変質しない部分をP+層(7)形成前に厚さ1500Å〜2000Å残すことにより、P+層(7)形成時に、リンを新たな酸化膜(3b)よりも下側に拡散させることなく、ボロンのみを新たな酸化膜(3b)よりも下側に拡散させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、一括露光方式によってレジスト膜(20)に横縞状の開口(20a)を形成することにより、P+層(7)形成用の横縞状のレジストマスクを形成し、
次いで、P−層(5)を形成する時に用いられた酸化膜(3)の縦縞状の第1開口(3a)の一部を、横縞状のレジストマスクによってマスキングした状態でP+層(7)を形成することにより、P−層(5)上にP+層(7)が形成される部分と、P−層(5)上にP+層(7)が形成されない部分とを半導体装置の縦方向に交互に配列し、
それにより、P−層(5)の最表面を概略梯子形状にし、P+層(7)の深さをP−層(5)の深さよりも浅くすることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法が提供される。
請求項に記載の半導体装置の製造方法では、P−層を形成する時に用いられた酸化膜の開口と同じものが、P+層を形成する時に用いられる。そのため、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P+層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、P−層上にP+層を配置することができる。
更に、請求項に記載の半導体装置の製造方法では、P−層を形成するための熱処理よりも、P+層を形成するための熱処理が弱くされている。そのため、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P−層の外縁よりも外側にはみ出すことなく、P+層をP−層の外縁よりも内側に配置することができる。
すなわち、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P+層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、P+層をP−層の上側であって、P−層の外縁よりも内側に配置することができる。
詳細には、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P+層を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、約2.0μmの幅を有するP+層を、約2.5μmの幅を有するP−層の外縁よりも内側に配置することができる。
その結果、請求項に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置では、P+層がP−層の外縁よりも外側にはみ出している場合よりも、高電流領域における順電圧VFを低減することができる。
請求項に記載の半導体装置の製造方法では、P−層を形成する時に用いられた酸化膜の開口に形成された新たな酸化膜に対してリンデポジションを行う工程が、P+層を形成する工程の前に設けられている。
そのため、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、新たな酸化膜の膜厚を薄くした状態でP+層を形成することができる。その結果、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P−層を形成するための熱処理よりも弱い熱処理によってP+層を形成することができる。換言すれば、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P+層がP−層の外縁よりも外側にはみ出してしまうのを確実に回避しつつ、P+層を形成することができる。
請求項に記載の半導体装置の製造方法では、新たな酸化膜のうち、リンデポジション時にガラス質に変質しない部分が、P+層形成前に厚さ1500Å〜2000Å残される。
そのため、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、P+層形成時に、リンが新たな酸化膜よりも下側に拡散せしめられるのを回避しつつ、ボロンのみを新たな酸化膜よりも下側に拡散させることができる。つまり、請求項に記載の半導体装置の製造方法によれば、リンの影響を回避しつつ、P−層上にP+層を配置することができる。
請求項に記載の半導体装置の製造方法では、P−層を形成する時に用いられた酸化膜の開口の一部を、横縞状のレジストマスクによってマスキングした状態でP+層を形成することにより、P−層上にP+層が形成される部分と、P−層上にP+層が形成されない部分とが、半導体装置の縦方向に交互に配列され、それにより、P−層の最表面が概略梯子形状にされ、P+層の深さがP−層の深さよりも浅くされる。
換言すれば、請求項に記載の半導体装置の製造方法では、P+層がP−層の全面に形成されるのではなく、P+層がP−層上に部分的に形成され、P+層の深さがP−層の深さよりも浅くされる。
そのため、請求項に記載の半導体装置によれば、P型不純物量をなるべく微量に抑えつつ、P+層の表面濃度を高くすることができ、それにより、P層のオーミックコンタクトを向上させることができる。
請求項に記載の半導体装置の製造方法では、一括露光方式によってレジスト膜に横縞状の開口を形成することにより、P+層形成用の横縞状のレジストマスクが形成される。
換言すれば、請求項に記載の半導体装置の製造方法では、P+層を形成する時にステッパーマスクが用いられるのではなく、一括露光方式によって形成されたレジストマスクが用いられる。
そのため、請求項に記載の半導体装置によれば、P+層形成時にステッパーマスクが用いられる場合よりも半導体装置の製造コストを抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施形態を説明する前に、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法について説明する。
図1は本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法により製造されるウエハーの概略的な断面図である。
本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図1(A)に示すように、まず最初に、Asを2×1019/cm含有するN+層(N+基板)2上に、P(リン)を5×1015/cm〜7×1015/cm含有するN−層1がエピタキシャル成長により形成される。次いで、N+層2およびN−層1からなるウエハーが、酸化炉で酸化せしめられ、酸化膜(SiO)3が形成される。次いで、図1(B)に示すように、酸化膜3上にレジスト膜4が塗布される。
図2は図1(B)に示したウエハーの平面図などを示した図である。詳細には、図2(A)は図1(B)に示したウエハーの平面図、図2(B)は図2(A)に示した24個のショットのうちの1個を拡大して示した図である。
本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図2(A)に示すように、1個のウエハーから例えば24個のショットが得られる。また、図2(B)に示すように、1個のショットから例えば9個の半導体チップが得られる。図2(B)において、12は隣接する半導体チップの間に配置されたスクライブラインを示している。
図3は図2(B)に示した半導体チップの拡大図である。
本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図3に示すように、レジスト膜4(図1(B)参照)の一部を除去することによって、開口4aが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。詳細には、ステッパーマスク(図示せず)を用いることによって、レジスト膜4のうち、開口4aの部分が露光せしめられ、フォトリソグラフィー技術によって、その開口4aの部分のレジスト膜4が除去される。その結果、開口4aが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。
図4および図5は図3に示した半導体チップの断面図である。
本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図4(A)に示すように、次いで、塩素系ガスまたはフッ素系ガスを用いたガスエッチングによって、酸化膜3のうち、開口4aの下側に位置する部分が除去され、その結果、酸化膜3に開口3aが形成される。次いで、図4(B)に示すように、レジスト膜4が剥離され、ドーズ量1×1013/cm〜5×1013/cm、70keVの条件でボロン(B)がイオン注入される。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、ドライブインおよび後酸化が行われ、ボロンが熱拡散せしめられる。その結果、図5(A)に示すように、P−層(P−領域)5が形成される。尚、ドライブインが行われる時に、酸化膜3の開口3aのうち、N−層1と接する部分に数十Å〜数百Åの厚さの新たな酸化膜3bが形成され、次いで、後酸化が行われる時に、その新たな酸化膜3bの厚さT1が3000Å〜5000Åになる。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図5(B)に示すように、酸化膜3上にレジスト膜6が塗布される。
図6は図5(B)に示したレジスト膜6の一部が除去された状態を示した図である。詳細には、図6(A)はレジスト膜6の一部が除去された状態を示した半導体チップの平面図、図6(B)は図6(A)のA−A断面図である。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図6(A)および図6(B)に示すように、レジスト膜6の一部を除去することによって開口6aが形成され、新たな酸化膜3bの一部が露出せしめられる。詳細には、ステッパーマスク(図示せず)を用いることによって、レジスト膜6のうち、開口6aの部分が露光せしめられ、フォトリソグラフィー技術によって、その開口6aの部分のレジスト膜6が除去される。その結果、開口6aが形成され、新たな酸化膜3bの一部が露出せしめられる。
詳細には、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、ステッパーマスク(図示せず)を用いることによって、開口6aの部分が露光せしめられる時に、図2(B)に示した9個の半導体チップのうち、右列上段の半導体チップおよび左列下段の半導体チップがアライメントターゲットとして用いられる。あるいは、右列上段の半導体チップと右列中段の半導体チップとの間のスクライブライン12上の点、および、左列下段の半導体チップと左列中段の半導体チップとの間のスクライブライン12上の点が、アライメントターゲットとして用いられる。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図6(B)に示すように、ドーズ量5×1014/cm〜1×1015/cm、40keV〜70keV、新たな酸化膜3bの膜厚3000Å〜5000Åの条件でボロン(B)がイオン注入される。
図7〜図9は図6に示した半導体チップの断面図である。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図7(A)に示すように、レジスト膜6(図6(B)参照)が剥離され、1000℃、60分の条件でドライブインが行われる。その結果、P+層(P+領域)7がP−層5上に形成されるものの、そのP+層7は、殆ど熱拡散せしめられない。それゆえ、P+層7は、P−層5の外縁よりも外側にはみ出すことなく、P−層5の外縁よりも内側に配置される。また、ドライブインが行われる時に、結晶欠陥が修復される。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図7(B)に示すように、酸化膜3上にレジスト膜8が塗布される。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図8(A)に示すように、レジスト膜8の一部を除去することによって開口8aが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。詳細には、一括露光を用いることによって、レジスト膜8のうち、開口8aの部分が露光せしめられ、フォトリソグラフィー技術によって、その開口8aの部分のレジスト膜8が除去される。その結果、開口8aが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図8(A)に示すように、フッ酸を用いたウエットエッチングによって、酸化膜3のうち、開口8aの下側に位置する部分が除去され、その結果、酸化膜3に開口3cが形成される。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図8(B)に示すように、レジスト膜8(図8(A)参照)が剥離され、リンデポジションが行われる。その結果、酸化膜3のうち、図8(B)中の破線で囲まれている上側(表面側)の部分がガラス質(リンシリケイドガラス)に変質する。詳細には、新たな酸化膜3bのうち、ガラス質(リンシリケイドガラス)に変質しない部分の厚さT2が1500Å〜2000Åになる。また、酸化膜3の下側のN−層1はリンの影響を受けないが、N−層1のうち、酸化膜3の開口3cの下側の部分1aにはリンが拡散する。
酸化膜3のうち、図8(B)中の破線で囲まれている上側(表面側)の部分のリンシリケイドガラスは、導電性が高く、アノードとカソードとの間をショートさせるパスを形成するおそれがあるため、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、次いで、そのリンシリケイドガラスが、フッ酸系のエッチング液によって除去される。また、そのフッ酸系のエッチング液によって、リンが拡散した部分1aの上側に堆積したリン(図示せず)も除去される。その時、N−層1のうち、酸化膜3の開口3cの下側の部分1aに拡散したリンは、そのまま残される。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図9(A)に示すように、900℃、40分の条件でドライブインが行われる。その結果、N+チャンネルストッパー領域10が形成される。
次いで、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、図9(B)に示すように、フォトリソグラフィー技術によって、アクティブエリア11の酸化膜3(図9(A)参照)およびスクライブライン12の酸化膜3(図9(A)参照)が除去される。次いで、蒸着によって、アノード側の電極金属13およびカソード側の電極金属14が被着される。詳細には、アノード側の電極金属13はN−層1とショットキー接合し、カソード側の電極金属14はN+層2とオーミックコンタクトする。次いで、スクライブライン12においてウエハー(図2(A)参照)が切断され、図9(B)に示すような半導体チップが得られる。
上述したように、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、P−層5を形成する時に酸化膜3の開口3aが用いられ(図4(B)および図5(A)参照)、P+層7を形成する時にレジスト膜6の開口6aが用いられる(図6(B)および図7(A)参照)。詳細には、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、酸化膜3の開口3aを形成する時にステッパーマスクが用いられ(図3および図4(A)参照)、レジスト膜6の開口6aを形成する時にも、ステッパーマスクが用いられる(図6(A)および図6(B)参照)。
換言すれば、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、P−層5上にP+層7層を配置するためにステッパーマスクが2回用いられる。そのため、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、2回目にステッパーマスクが用いられる時に、1回目に用いられたステッパーマスクに対して位置合わせするためのアライメントターゲットを半導体チップ上、あるいは、隣接する半導体チップの間のスクライブライン12上に設けなければならない。つまり、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、ステッパーマスクが1回しか用いられない場合よりも、アライメントターゲットを設けてステッパーマスクを正確に位置合わせする工程が増加してしまい、その結果、半導体装置の製造コストが嵩んでしまう。
更に、本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法では、2回目にステッパーマスクが用いられる時に、アライメントターゲットを半導体チップ上、あるいは、隣接する半導体チップの間のスクライブライン12上に設けるのに伴って、最終的に製品として製造される半導体チップの数が減少し、結果として、半導体装置の製造コストが嵩んでしまうおそれがある。
後述する本発明の半導体装置の製造方法では、これらの問題点を解決することが図られている。以下、本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施形態について説明する。
図10は第1の実施形態の半導体装置の製造方法により製造されるウエハーの概略的な断面図である。
第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図10(A)に示すように、まず最初に、Asを2×1019/cm含有するN+層(N+基板)2上に、P(リン)を5×1015/cm〜7×1015/cm含有するN−層1がエピタキシャル成長により形成される。次いで、N+層2およびN−層1からなるウエハーが、酸化炉で酸化せしめられ、酸化膜(SiO)3が形成される。次いで、図10(B)に示すように、酸化膜3上にレジスト膜4が塗布される。
図11は図10(B)に示したウエハーの平面図などを示した図である。詳細には、図11(A)は図10(B)に示したウエハーの平面図、図11(B)は図11(A)に示した24個のショットのうちの1個を拡大して示した図である。
第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図11(A)に示すように、1個のウエハーから例えば24個のショットが得られる。また、図11(B)に示すように、1個のショットから例えば9個の半導体チップが得られる。
図12は図11(B)に示した半導体チップの拡大図である。
第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図12に示すように、レジスト膜4(図10(B)参照)の一部を除去することによって、開口4aが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。詳細には、ステッパーマスク(図示せず)を用いることによって、レジスト膜4のうち、開口4aの部分が露光せしめられ、フォトリソグラフィー技術によって、その開口4aの部分のレジスト膜4が除去される。その結果、開口4aが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。
図13は図12に示した半導体チップの断面図である。
第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図13に示すように、次いで、塩素系ガスまたはフッ素系ガスを用いたガスエッチングによって、酸化膜3のうち、開口4aの下側に位置する部分が除去され、その結果、酸化膜3に開口3aが形成される。次いで、レジスト膜4が剥離される。
図14はレジスト膜4が剥離された状態を示した半導体チップの拡大図、図15〜図18は図14に示した半導体チップの断面図である。
第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図15に示すように、次いで、ドーズ量1×1013/cm〜5×1013/cm、70keVの条件でボロン(B)がイオン注入される。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、ドライブインおよび後酸化が行われ、ボロンが熱拡散せしめられる。その結果、図16(A)に示すように、P−層(P−領域)5が形成される。尚、ドライブインが行われる時に、酸化膜3の開口3aのうち、N−層1と接する部分に数十Å〜数百Åの厚さの新たな酸化膜3bが形成され、次いで、後酸化が行われる時に、その新たな酸化膜3bの厚さT1が3000Å〜5000Åになる。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図16(B)に示すように、酸化膜3上にレジスト膜6が塗布される。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図17(A)に示すように、レジスト膜6の一部を除去することによって開口6bが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。詳細には、一括露光を用いることによって、レジスト膜6のうち、開口6bの部分が露光せしめられ、フォトリソグラフィー技術によって、その開口6bの部分のレジスト膜6が除去される。その結果、開口6bが形成され、酸化膜3の一部が露出せしめられる。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図17(A)に示すように、フッ酸を用いたウエットエッチングによって、酸化膜3のうち、開口6bの下側に位置する部分が除去され、その結果、酸化膜3に開口3cが形成される。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図17(B)に示すように、レジスト膜6(図17(A)参照)が剥離され、リンデポジションが行われる。その結果、酸化膜3のうち、図17(B)中の破線で囲まれている上側(表面側)の部分がガラス質(リンシリケイドガラス)に変質する。詳細には、新たな酸化膜3bのうち、ガラス質(リンシリケイドガラス)に変質しない部分が残され、その部分の厚さT3が1500Å〜2000Åになる。また、酸化膜3の下側のN−層1はリンの影響を受けないが、N−層1のうち、酸化膜3の開口3cの下側の部分1aにはリンが拡散する。
酸化膜3のうち、図17(B)中の破線で囲まれている上側(表面側)の部分のリンシリケイドガラスは、導電性が高く、アノードとカソードとの間をショートさせるパスを形成するおそれがあるため、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、次いで、そのリンシリケイドガラスが、フッ酸系のエッチング液によって除去される。また、そのフッ酸系のエッチング液によって、リンが拡散した部分1aの上側に堆積したリン(図示せず)も除去される。その時、N−層1のうち、酸化膜3の開口3cの下側の部分1aに拡散したリンは、そのまま残される。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図18に示すように、酸化膜3上にレジスト膜20が塗布される。
図19は図18に示したレジスト膜20の一部が除去された状態を示した図である。詳細には、図19(A)はレジスト膜20の一部が除去された状態を示した半導体チップの平面図、図19(B)は図19(A)のB−B断面図である。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図19(A)および図19(B)に示すように、レジスト膜20の一部を除去することによって横縞状の開口20aが形成される。つまり、横縞状のレジストマスクが形成される。それにより、酸化膜3の一部および縦縞状の新たな酸化膜3bの一部が露出せしめられる。詳細には、一括露光方式によって、レジスト膜20のうち、縦縞状の新たな酸化膜3bに略直交する横縞状の開口20aの部分が露光せしめられ、フォトリソグラフィー技術によって、その開口20aの部分のレジスト膜20が除去される。その結果、横縞状の開口20aが形成され、酸化膜3の一部および縦縞状の新たな酸化膜3bの一部が露出せしめられる。
詳細には、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、一括露光方式によって、横縞状の開口20aの部分が露光せしめられる時に、図11(A)に示した2点P1,P2がアライメントターゲットとして用いられる。図11に示す第1の実施形態の半導体装置の製造方法の一括露光方式におけるアライメントターゲットP1,P2に対する位置合わせは、図6に示した本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法のステッパーマスクが用いられる場合におけるアライメントターゲットに対する位置合わせよりも、かなりラフに行うことができる。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図19(B)に示すように、ドーズ量5×1014/cm〜1×1015/cm、40keV〜70keV、新たな酸化膜3bの膜厚T3(=1500Å〜2000Å)の条件でボロン(B)がイオン注入される。
つまり、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、新たな酸化膜3b(図15(B)参照)のうち、リンデポジション時にガラス質に変質しない部分が厚さ1500Å〜2000Å残された状態で、ボロン(B)がイオン注入される。
そのため、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、ボロン(B)のイオン注入時あるいは後述するドライブイン時に、リンが新たな酸化膜3bよりも下側に拡散せしめられてしまうのを厚さ1500Å〜2000Åの新たな酸化膜3bによって回避しつつ、ボロン(B)のみを新たな酸化膜3bよりも下側に拡散させることができる。つまり、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、リンの影響を回避しつつ、後述するように、P−層5上にP+層7を配置することができる。
図20は図19に示した半導体チップの断面図、図21は図20に示した半導体チップのP−層5およびP+層7の最表面の平面図である。詳細には、図21は図20に示した半導体チップのP−層5およびP+層7を図20の上側から見た図である。図22は図19に示した半導体チップの断面図である。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図20に示すように、横縞状の開口20aを有するレジスト膜20(横縞状のレジストマスク)(図19参照)が剥離され、次いで、ドライブインが行われる。その結果、図20および図21に示すように、P+層(P+領域)7がP−層5上に形成されるものの、そのP+層7は、殆ど熱拡散せしめられない。それゆえ、P+層7は、P−層5の外縁よりも外側にはみ出すことなく、P−層5の外縁よりも内側に配置される。
詳細には、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図15および図16(A)に示すようにP−層5を形成する時に用いられた酸化膜3の開口3aと同じものが、図19(B)および図20に示すようにP+層7を形成する時に用いられる。そのため、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、P+層7を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、図20および図21に示すように、P−層5上にP+層7を配置することができる。
更に、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、P−層5を形成するための熱処理(詳細には、ドライブインおよび後酸化)よりも、P+層7を形成するための熱処理(詳細には、ドライブイン)が弱くされている。そのため、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、図20および図21に示すように、P−層5の外縁よりも外側にはみ出すことなく、P+層7をP−層5の外縁よりも内側に配置することができる。
すなわち、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、P+層7を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、図20および図21に示すように、P+層7をP−層5の上側であって、P−層5の外縁よりも内側に配置することができる。
詳細には、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、P+層7を形成する時にステッパーマスクを用いることなく、図20および図21に示すように、約2.0μmの横幅を有するP+層5を、約2.5μmの横幅を有するP−層7の外縁よりも内側に配置することができる。
更に詳細には、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、P−層5を形成する時に用いられた酸化膜3の開口3aに形成された新たな酸化膜3bに対してリンデポジションを行う工程(図17(B)に示した工程)が、P+層7を形成する工程(図19(B)および図20に示した工程)よりも前に設けられている。
そのため、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、図19(B)に示すように、新たな酸化膜3bの膜厚T3(=1500Å〜2000Å)を膜厚T1(=3000Å〜5000Å)(図16(A)参照)よりも薄くした状態でP+層7を形成することができる。その結果、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、P−層5を形成するための熱処理よりも弱い熱処理によってP+層7を形成することができる。換言すれば、第1の実施形態の半導体装置の製造方法によれば、P+層7がP−層5の外縁よりも外側にはみ出してしまうのを確実に回避しつつ、P+層7を形成することができる。
また、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図19(A)、図20および図21に示すように、P−層5を形成する時に用いられた酸化膜3の開口3a(図15および図16(A)参照)の一部を、横縞状のレジストマスク(横縞状の開口20aを有するレジスト膜20)によってマスキングした状態でP+層7が形成される。その結果、図21に示すように、P−層5上にP+層7が形成される部分と、P−層5上にP+層7が形成されない部分とが、半導体チップの縦方向(図21の上下方向)に交互に配列され、それにより、P−層5の最表面が概略梯子形状にされる。
更に、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図20に示すように、P+層の深さがP−層の深さよりも浅くされる。
換言すれば、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、P+層7がP−層5の全面に形成されるのではなく、図21に示すように、P+層7がP−層5上に部分的に形成され、図20に示すように、P+層7の深さがP−層5の深さよりも浅くされる。
そのため、第1の実施形態の半導体装置によれば、P型不純物量をなるべく微量に抑えつつ、P+層7の表面濃度を高くすることができ、それにより、P層のオーミックコンタクトを向上させることができる。
また、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図20に示すドライブイン工程において、N+チャンネルストッパー領域10が形成される。
次いで、第1の実施形態の半導体装置の製造方法では、図22に示すように、フォトリソグラフィー技術によって、アクティブエリア11の酸化膜3(図20参照)およびスクライブライン12の酸化膜3(図20参照)が除去される。次いで、蒸着によって、アノード側の電極金属13およびカソード側の電極金属14が被着される。詳細には、アノード側の電極金属13はN−層1とショットキー接合し、カソード側の電極金属14はN+層2とオーミックコンタクトする。次いで、スクライブライン12においてウエハー(図11(A)参照)が切断され、図22に示すような半導体チップが得られる。
図23は第1の実施形態の半導体装置の製造方法により得られた半導体チップの順電圧特性と、比較例の半導体チップの順電圧特性とを比較して示した図である。図23において、横軸は順電圧VFを示しており、縦軸は順電流IFを示している。
また、図23において、実線Aは第1の実施形態の半導体装置の製造方法により得られた半導体チップの順電圧特性を示している。詳細には、実線Aは、P+層7がP−層5の外縁よりも外側にはみ出すことなく、P−層5の上側に配置された半導体チップの順電圧特性を示している。また、破線Bは比較例の半導体チップの順電圧特性を示している。詳細には、破線Bは、P+層7がP−層5の外縁よりも外側にはみ出している半導体チップの順電圧特性を示している。
図23に示すように、第1の実施形態の半導体装置の製造方法により製造された半導体チップ(実線A)では、P+層7がP−層5の外縁よりも外側にはみ出している比較例の半導体チップ(破線B)よりも、高電流領域における順電圧VFを低減することができた。
本発明に関連する発明の半導体装置の製造方法により製造されるウエハーの概略的な断面図である。 図1(B)に示したウエハーの平面図などを示した図である。 図2(B)に示した半導体チップの拡大図である。 図3に示した半導体チップの断面図である。 図3に示した半導体チップの断面図である。 図5(B)に示したレジスト膜6の一部が除去された状態を示した図である。 図6に示した半導体チップの断面図である。 図6に示した半導体チップの断面図である。 図6に示した半導体チップの断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法により製造されるウエハーの概略的な断面図である。 図10(B)に示したウエハーの平面図などを示した図である。 図11(B)に示した半導体チップの拡大図である。 図12に示した半導体チップの断面図である。 レジスト膜4が剥離された状態を示した半導体チップの拡大図である。 図14に示した半導体チップの断面図である。 図14に示した半導体チップの断面図である。 図14に示した半導体チップの断面図である。 図14に示した半導体チップの断面図である。 図18に示したレジスト膜20の一部が除去された状態を示した図である。 図19に示した半導体チップの断面図である。 図20に示した半導体チップのP−層5およびP+層7の最表面の平面図(図20の上側から見た図)である。 図19に示した半導体チップの断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法により得られた半導体チップの順電圧特性と、比較例の半導体チップの順電圧特性とを比較して示した図である。
符号の説明
1 N−層
2 N+層
3 酸化膜
3a 開口
3b 新たな酸化膜
3c 開口
4 レジスト膜
4a 開口
5 P−層
6 レジスト膜
6a,6b 開口
7 P+層
10 N+チャンネルストッパー領域
12 スクライブライン
20 レジスト膜
20a 開口

Claims (3)

  1. N+層(2)上にN−層(1)を形成し、
    次いで、N−層(1)上に酸化膜(3)を形成し、
    次いで、N−層(1)上の酸化膜(3)に第1開口(3a)を形成し、
    次いで、酸化膜(3)の第1開口(3a)を用いることによって、P−層(5)をN−層(1)上に形成し、
    P−層(5)を形成するためのボロンのドライブインが行われる時に、酸化膜(3)の第1開口(3a)のうち、N−層(1)と接する部分に新たな酸化膜(3b)が形成され、
    次いで、N+チャンネルストッパー領域(10)を形成する時に用いられる第2開口(3c)を酸化膜(3)に形成し、
    次いで、酸化膜(3)の表面側の部分をガラス質に変質させるためのリンデポジションを行い、
    リンデポジションが行われる時に、N−層(1)のうち、酸化膜(3)の第2開口(3c)の下側の部分(1a)にリンが拡散し、
    次いで、P−層(5)を形成する時に用いられた酸化膜(3)の第1開口(3a)と同じものを用いることによって、P−層(5)上にP+層(7)を形成し、
    P+層(7)を形成する時の熱処理が、P−層(5)を形成する時の熱処理よりも弱くされ、
    それにより、P+層(7)がP−層(5)の外縁よりも内側に配置され、
    P+層(7)が形成される時に、酸化膜(3)の第2開口(3c)を用いることによって、N+チャンネルストッパー領域(10)が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 新たな酸化膜(3b)のうち、リンデポジション時にガラス質に変質しない部分をP+層(7)形成前に厚さ1500Å〜2000Å残すことにより、P+層(7)形成時に、リンを新たな酸化膜(3b)よりも下側に拡散させることなく、ボロンのみを新たな酸化膜(3b)よりも下側に拡散させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 一括露光方式によってレジスト膜(20)に横縞状の開口(20a)を形成することにより、P+層(7)形成用の横縞状のレジストマスクを形成し、
    次いで、P−層(5)を形成する時に用いられた酸化膜(3)の縦縞状の第1開口(3a)の一部を、横縞状のレジストマスクによってマスキングした状態でP+層(7)を形成することにより、P−層(5)上にP+層(7)が形成される部分と、P−層(5)上にP+層(7)が形成されない部分とを半導体装置の縦方向に交互に配列し、
    それにより、P−層(5)の最表面を概略梯子形状にし、P+層(7)の深さをP−層(5)の深さよりも浅くすることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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