JP4956263B2 - 保持装置、および測定装置 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のものは、支持体、走査装置、および保持装置を備え、保持装置でもって走査装置が所定の目標位置内において支持体に保持される測定装置である。この測定装置では、支持体は長手方向に延出する中空成形体を備え、この中空成形体の中空室内に長手方向に沿って測定目盛が配置され、この測定目盛に沿って摺動可能な走査装置が設けられている。また、走査装置には、保持装置が結合されている。この保持装置は、一端側に中空成形体の長手方向に沿って延在する延長部、他端側に基体が設けられ、延長部の先端部および基体の一部が走査装置に係合されて固定可能に設けられている。また、保持装置の基体は、中空形成体に挿通される締付け脚部を有し、ローレット付ナットを操作することで締付け脚部を中空成形体の内壁に押圧させて結合させている。
この発明によれば、保持装置は、メインスケールの移動面に当接する保持本体と、この保持本体から移動面に沿って延出し、メインスケールおよびヘッド部の間に挿通される爪部と、メインスケールの溝部に挿通される保持部と、保持部を移動させて溝部に係合させる保持移動手段とを備えている。
このため、爪部をメインスケールおよびヘッド部の間に挿通するだけの簡単な構成で、メインスケールおよびヘッド部のクリアランスを所定寸法に維持した状態でヘッド部をメインスケールに対して位置決めすることができる。したがって、測定装置を例えば測定対象となる台座部に取り付ける際に、メインスケールおよびヘッド部のクリアランスを確保した状態で、これらのメインスケール及びヘッド部を所定の取付面に容易に固定することができる。
また、保持移動手段にて保持部を溝部の幅方向に移動させて保持部を溝部に係合させている。このため、保持装置を溝部の長手方向に沿う任意の位置に固定することができる。したがって、ヘッド部をメインスケールの任意の位置に位置決めした状態で、測定装置を所定の取付面に固定することができる。よって、測定装置の設置位置や設置状況、その他の要因により、ヘッド部をメインスケールの略中央に位置決めした状態での測定装置の取り付けが困難な場合でも、ヘッド部を任意の位置に移動させた状態で、測定装置を取付面に固定することができる。
これにより、簡単な構成で、ヘッド部およびメインスケールの間に所定寸法のクリアランスを確保した状態で、ヘッド部をメインスケールの任意の位置に位置決めすることができ、測定装置の取付面への設置作業が容易に実施できる。
この発明によれば、保持部は、溝部内に挿通される挿通部、および挿通部から溝部の側縁に向かって突出する突出部を有する係合部を備え、保持移動手段にてこの係合部を溝部の側縁に向かって移動させている。これにより、係合部を溝部内に挿入したのち、保持移動手段により係合部を溝部の側縁側に移動させることで、突出部を溝部の側縁に係合させることができる。したがって、保持装置のメインスケールの固定が容易であり、ヘッダ部を容易にメインスケールに保持させることができる。
この発明によれば、一対の係合部のうち溝部の一方の側縁に向かって突出部が突出する一方側の係合部を、対向する溝部の側縁に係合させた状態で、他方の係合部を移動させることで、保持装置をメインスケールに固定することができる。したがって、全係合部を移動させる必要がなく、構成をより簡単にすることができる。
この発明によれば、保持本体の所定位置に、溝部の長手方向に対して交差する状態でネジ部材が位置決めされ、係合部は、このネジ部材の先端に螺合されてネジ部材の回転によりネジ部材の長手方向に進退可能に設けられている。これにより、ネジ部材を回転させるだけで、係合部を溝部の長手方向に対して交差する方向に移動させることができ、突出部を溝部の側縁に向かって進退させることができる。したがって、簡単な構成で、また簡単な作業にて保持装置をメインスケールに固定することができる。また、ネジ部材が溝部の長手方向に対して交差する方向に位置決めされているため、ネジ部材の係合部が螺合されていない他端側をメインスケールの長手方向、すなわちヘッド部の移動経路から離れる方向に突出させることができる。したがって、測定装置を所定の設置位置に設置する際に、ヘッド部の移動経路上に、例えば設置治具などの他の部材が存在する場合でも、容易にネジ部材を操作することができ、測定装置の取付作業の効率を向上させることができる。
この発明では、保持本体に溝部の長手方向に対して交差する案内溝が設けられ、この案内溝に係合部が移動可能に設けられている。そして、保持移動手段は、係合部を所定方向に押圧する押圧部材と、係合部を押圧部材側に付勢する付勢手段と、を備えている。これにより、係合部は、溝部の長手方向に対して交差する方向に移動可能となるため、上記発明と同様に、突出部を溝部の側縁に向かって進退移動させることができ、簡単な構成で保持装置をメインスケールに固定することができ、また、押圧部材にて係合部の押圧状態を変化させるだけで容易に保持装置を固定することができる。
この発明では、係合部が溝部の長手方向に対して略直交する方向に移動可能に設けられ、溝部の長手方向に対して交差する方向に傾斜する斜面を備えている。そして、保持移動手段は、溝部の長手方向に略平行する方向に進退移動可能に設けられるとともに、係合部の斜面に当接可能な押圧斜面を備えた押圧部材と、係合部を押圧部材側に付勢する付勢手段とを備えている。これにより、上記発明と同様に、突出部を溝部の側縁に向かって進退移動させることができ、簡単な構成で保持装置をメインスケールに固定することができ、また、押圧部材にて係合部の押圧状態を変化させるだけで容易に保持装置を固定することができる。また、係合部を溝部の側縁に対して略直交する方向に移動させることができるので、より良好に保持装置をメインスケールに固定することができる。
この発明によれば、保持部は、移動面に略直交する回動軸を中心として回動可能で、回動軸を中心とした径方向に沿って長手状に形成されており、保持本体と対向する面に溝部の側縁に沿って延出する延出部に係合可能な係合保持部が設けられている。
これにより、保持装置は、保持部を溝部の長手方向に沿う姿勢に回動した状態で溝部内に容易に挿通させることができる。また、保持部が溝部内に挿通された状態で回動部材を回動させて保持部を回動させることで、係合保持部が延出部に係合されて容易に保持装置をメインスケールに固定することができる。また、回動部材が移動面に対して略直交して設けられているので、保持部の回動操作を容易に実施でき、保持装置のメインスケールへの固定をより容易に実施できる。
この発明によれば、保持部は、係合保持部から周方向に向かうに従って移動面から離隔する方向に傾斜するテーパ面を備えている。
これにより、保持部を回動させると、延出部をこのテーパ面に沿って係合保持部に案内することができる。したがって、容易に、かつ確実に係合保持部を延出部に係合させることができる。
この発明によれば、係合保持部は、径外方向に向かうにしたがって、移動面から離隔する方向に傾斜するテーパ状に形成されている。これにより、保持部を回動させると、係合保持部をテーパに沿って延出部に係合させることができるので、容易、かつ確実に係合保持部を延出部に係合させることができる。
この発明によれば、上記のような保持装置にて、ヘッド部の両端部を挟み込んだ状態で、保持装置をメインスケールに固定してヘッド部を保持し、この状態でメインスケールを第一取付面に固定し、ヘッド部を第二取付面に固定する。これにより、ヘッド部とメインスケールとの間のクリアランスを一定にすることができ、メインスケールに対してヘッド部が傾くなどの不都合を防止できるとともに、ヘッド部をメインスケールの任意の位置に保持することができ、第一取付部および第二取付部に良好に測定装置を固定することができる。
図1は、本実施の形態のリニアスケールの構成を示す全体斜視図である。図2は、前記実施の形態のリニアスケールの正面図である。図3は、前記実施の形態のリニアスケールにおいて、検出ヘッドをメインスケールに保持する保持装置をヘッド移動溝側から見た平面図であり、(A)は、保持装置をメインスケールに固定した状態における図、(B)保持装置の固定が解除された状態における図である。図4は、メインスケールに保持装置を固定した状態の概略を示す断面図である。
図1および図2において、100は、リニアスケールであり、リニアスケール100は、例えば被測定物を測定する測定器300の台座部310などに固定され、台座部310の移動量を測定する装置である。なお、図1では、リニアスケール100を台座部に固定した直後の状態を示したものであり、測定器にて測定を実施する際には、リニアスケール100から保持装置200が取り外された状態となる。そして、このリニアスケール100は、メインスケール110と、ヘッド部としての検出ヘッド120と、を備えている。
また、メインスケール110の枠部材111の内部には、ヘッド移動溝114に沿って、図示しない目盛部が形成されている。
また、検出ヘッド120は、図示しない検出部を備えている。この検出部は、例えばメインスケール110の目盛部に対して所定波長の光を射出する光源部と、目盛部から反射された反射光を受光する受光部と、受光部にて受光された反射光に基づいて検出ヘッド120のメインスケール110に対する移動量を検出する移動量検出手段と、などを備えている。なお、本実施の形態では、検出部として、反射光により移動量を検出する、いわゆる光学式リニアスケールを例示するが、これに限定されず、例えば、静電式リニアスケールなどのように、他の構成の検出部を備えた構成としてもよい。
また、検出ヘッド120の一端面には、長手方向に向かって延出する可動軸122が設けられている。
次に、保持装置200の構成を説明する。保持装置200は、上記したリニアスケール100を台座部310に固定する際に、検出ヘッド120およびメインスケール110の間にクリアランス121を設けた状態で、検出ヘッド120をメインスケール110の任意の位置に保持するために用いられる。また、保持装置200は、リニアスケール100を例えば工場からの出荷時において、検出ヘッド120のガタツキを防止するために、検出ヘッド120をメインスケール110に対して保持する目的でも用いられる。この保持装置200は、図1ないし図3に示すように、保持本体210と、保持部としてのコマ部220と、保持移動手段としての保持移動ネジ230と、などを備えている。
そして、コマ部220は、保持移動ネジ230の回転により、雌ネジ孔223に螺合される雄ネジ部231の螺合状態が変化することで、コマ案内溝214内を進退移動する。これにより、図3(A)に示すように、コマ部220がヘッド当接面210Aから離隔する側に移動すると、コマ係合部222が枠部材111の一側面に向かって移動し、図4の実線にて示されるように、突出部222Bが延出部112に係合されて、保持装置200をメインスケール110に固定される。また、図3(B)に示すように、コマ部220がヘッド当接面210Aに近接する方向に移動すると、コマ係合部222が枠部材111の側面から離隔し、図4の破線にて示されるように、突出部222Bおよび延出部112の係合状態が解除される。
このような保持移動ネジ230は、ネジ操作面210Dから外方に突出する操作部233を操作して回転させることで、上述したように、雄ネジ部231の雌ネジ孔223への螺合状態が変化し、コマ部220をコマ案内溝214に沿って移動させる。
次に、リニアスケール100を測定器300の台座部310への設置動作の一例について説明する。
上述したように、上記実施の形態のリニアスケール100の保持装置200は、メインスケール110のヘッド対向面113にメイン当接面210Bにて当接する保持本体210と、この保持本体210のヘッド当接面210Aからメイン当接面210Bの面方向に連続形成され、メインスケール110および検出ヘッド120の間に挿通される爪部212と、保持本体210のメイン当接面210Bからヘッド移動溝114に挿通される第一係合部213およびコマ係合部222と、コマ部220を移動させてコマ係合部222をヘッド移動溝114の幅方向に移動させ、保持装置200をメインスケール110に固定する保持移動ネジ230と、を備えている。
このため、爪部212を、メインスケール110および検出ヘッド120の間に挿通するだけで、容易に、メインスケール110および検出ヘッド120の間のクリアランス121を所定寸法に維持した状態で、検出ヘッド120をメインスケール110に対して保持することができる。
また、保持移動ネジ230にてコマ係合部222をヘッド移動溝114の幅方向に移動させて、コマ係合部222を、ヘッド移動溝114を構成する延出部112に係合させている。これにより、保持装置200をメインスケール110にねじ止めなどする必要がなく、メインスケール110の長手方向に沿う任意の位置に固定することができる。したがって、検出ヘッド120をメインスケール110の任意の位置に位置決めした状態で、リニアスケール100を台座部310に固定することができ、リニアスケール100の台座部310への取付作業をより効率的に実施することができる。
このため、コマ部220を移動させるだけで、容易に保持装置200を固定することができる。また、この時コマ係合部222の突出部222Bが延出部112に係合されることで、延出部112を突出部222Bと保持本体210のメイン当接面210Bとにより挟み込むので、保持装置200のガタツキがなく、良好に保持装置200をメインスケール110に固定することができる。
このため、保持移動ネジ230を回転させて、雌ネジ孔223および雄ネジ部231の螺合状態を変化させるだけで容易にコマ係合部222を枠部材111の側面に向かって移動させることができる。したがって、簡単な構成で、また簡単な作業にて保持装置200をメインスケール110に固定することができる。
また、保持移動ネジ230の操作部233は、リニアスケール100の長手方向に対して傾斜する方向に延出している。このため、検出ヘッド120の長手方向の延長上に例えば他の部材(例えば可動軸122など)がある場合でも、この部材を回避して操作部233を操作することができ、保持装置200のメインスケール110への固定作業を容易に実施できる。
このため、検出ヘッド120の両端側に保持装置200を取り付けるため、検出ヘッド120およびメインスケール110の間のクリアランス121を一様な所定厚み寸法に維持することができ、良好にリニアスケール100を台座部310に固定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態で説明した構成に限定されるものでなく、次のような変形例も含む。
この保持装置200Aの保持本体210は、前記実施の形態と略同様であり、位置決め部211、爪部212、第一係合部213、およびコマ案内溝215を備えている。
このコマ案内溝215は、操作面210Cから、ヘッド当接面210Aに近接するに従って、第一係合部213から離隔する方向に傾斜して形成されている。また、コマ案内溝215は、操作面210C側の端面に、操作面210Cと連通するネジ挿通孔215Aを備えている。
コマ部220は、コマ案内溝215の幅寸法と略同一幅寸法の胴部224と、コマ係合部222とを備えている。この胴部224は、ヘッド当接面210A側の端面224Aおよび操作面210C側の端面224Bがそれぞれ、ヘッド移動溝114の長手方向に対して略直交する面状に形成されている。
保持移動ネジ230Aは、軸方向がヘッド移動溝114の長手方向と略平行する状態に、ネジ挿通孔215Aに螺合され、先端部がコマ部220の端面224Bに当接している。
また、コマ案内溝215のヘッド当接面210A側端面には、コマ部220の端面224Aとの間に、付勢手段としてのコイルバネ234が設けられ、コマ部220を操作面210C側に付勢している。
この保持装置200Bの保持本体210は、前記実施の形態と略同様であり、位置決め部211、爪部212、第一係合部213、およびコマ案内溝216を備えている。
このコマ案内溝216は、ヘッド移動溝114の長手方向に対して略直交する方向に延出する状態に形成されている。また、コマ案内溝216は、操作面210C側の端面に、操作面210Cと連通するネジ挿通孔216Aを備えている。
コマ部220は、コマ案内溝216の幅寸法と略同一幅寸法の胴部225と、コマ係合部222とを備えている。この胴部225は、ヘッド移動溝114に対して傾斜するコマ傾斜面225Aを備えている。具体的には、コマ傾斜面225Aは、ヘッド当接面210A側から操作面210C側に向かうに従って、第一係合部213から離隔する方向に例えば45度の角度で傾斜している。また、胴部225のコマ傾斜面225Aと反対側の面は、コマ案内溝216のヘッド当接面210A側の端面に当接する平面状に形成されている。さらに、胴部225は、コマ案内溝216の延出方向に対して略直交する付勢面235Bを備えている。そして、胴部225は、上記実施の形態の胴部221と同様に、ヘッド移動溝114に挿通可能なコマ係合部222を備えている。
保持移動ネジ230Bは、軸方向がヘッド移動溝114の長手方向と略平行する状態に、ネジ挿通孔216Aに螺合されている。また、保持移動ネジ230Bの先端部には、コマ部220のコマ傾斜面225Aと略同一傾斜方向に形成される傾斜面235Aを有するコマ移動部材235が、保持移動ネジ230Bの軸を中心として回転可能に設けられている。
また、コマ案内溝216におけるコマ部220付勢面225Bに対向する側面には、コマ部220の付勢面225Bとの間に、付勢手段としてのコイルバネ236が設けられ、コマ部220をコマ移動部材235側に付勢している。
上記構成の保持装置200Bでは、保持移動ネジ230Bの操作部233を回転させて、保持移動ネジ230Bをネジ挿通孔216Aに螺合させ、その螺合状態を変化させることで、コマ移動部材235が軸方向に移動する。これにより、コマ移動部材235が押し込まれると、図6(A)に示すように、コマ係合部222が枠部材111の一側面に向かって移動し、突出部222Bが延出部112に係合されて、保持装置200Bがメインスケール110に固定される。また、コマ移動部材235が操作面210C側に移動すると、図6(B)に示すように、コイルバネ236がコマ部220をコマ移動部材235側に付勢し、突出部222Bおよび延出部112の係合状態が解除される。
また、コマ部220、およびコマ部220に設けられるコマ係合部222が、ヘッド移動溝114の長手方向に対して略直交する方向に移動するので、より確実にコマ係合部222を延出部112に係合させることができる。
例えば、図7や図8に示されるような保持部を用いて保持装置を固定する構成としてもよい。
保持本体210は、位置決め部211および爪部212を備えている。また、保持本体210は、メイン当接面210Bと反対側となる回動操作面210Eから、メイン当接面210Bを連通する図示しない軸挿通孔を備えている。
回動保持部240は、例えば回転軸部250と一体形成されており、回転軸部250が保持本体210の軸挿通孔に挿通されることで、保持本体210に対して回転可能に設けられている。そして、この回動保持部240は、幅寸法がヘッド移動溝114の幅寸法と略同一、もしくは小さい寸法に形成される長手状に形成されており、長手方向の略中心部に回転軸部250が連結されている。また、回動保持部240は、メイン当接面210Bに対向して、係合保持部241,242が形成されている。これらの係合保持部241,242は、それぞれ回転軸部250を挟んで設けられ、回動保持部240の回転周方向に対して傾斜するテーパ面形状に形成されている。
回転軸部250は、上記したように、回動保持部240の略中心部に連結され、保持本体210の軸挿通孔に挿通されている。また、回転軸部250の端部には、保持本体210の回動操作面210Eに当接する操作部251が設けられており、操作部251により回動保持部240および回転軸部250の軸方向への移動が規制されている。
また、回転軸部250の操作部251を約90度回動させるだけで、保持装置200Cの係脱が可能となるため、保持装置200Cの固定作業をより容易に実施することができる。
保持本体210は、位置決め部211および爪部212を備えている。また、保持本体210は、メイン当接面210Bと反対側となる回動操作面210Eから、メイン当接面210Bを連通する図示しない軸挿通孔を備えている。
回動保持部260は、例えば回転軸部250と一体形成されており、回転軸部250が保持本体210の軸挿通孔に挿通されることで、保持本体210に対して回転可能に設けられている。そして、この回動保持部260は、幅寸法がヘッド移動溝114の幅寸法と略同一、もしくは小さい寸法に形成される長手状に形成されており、長手方向の略中心部に回転軸部250が連結されている。また、回動保持部260は、メイン当接面210Bに対向して、略円弧面状の係合保持部261が形成されている。この係合保持部261は、回転軸部250との連結位置が最も保持本体210のメイン当接面210Bに近接する円弧状に形成されている。
また、図7に示す例と同様に、回転軸部250の操作部251を約90度回動させるだけで、保持装置200Dの係脱が可能となるため、保持装置200Dの固定作業をより容易に実施することができる。
110 …メインスケール
112 …延出部
113 …移動面としてのヘッド対向面
114 …溝部としてのヘッド移動溝
120 …ヘッド部としての検出ヘッド
200 …保持装置
210 …保持本体
212 …爪部
214,215…案内溝としてのコマ案内溝
220 …保持部としてのコマ部
222 …係合部としてのコマ係合部
222A…挿通部
222B…突出部
225A…斜面としてのコマ傾斜面
230…保持移動手段およびネジ部材としての保持移動ネジ
230A…押圧部材としての保持移動ネジ
234 …付勢手段としてのコイルバネ
235 …押圧部材としてのコマ移動部材
235A…押圧斜面としての傾斜面
236 …付勢手段としてのコイルバネ
240,260 …保持部としての回動保持部
241,242,261…係合保持部
250 …回動軸および回動部材としての回動軸部
311 …第一取付部としての固定台座部
312 …第二取付部としての移動台座部
Claims (10)
- 長手枠状に形成され、長手方向に沿って溝部が設けられた移動面を備えたメインスケールと、このメインスケールの前記溝部に係合されて前記移動面に略沿って移動可能に設けられるとともに、前記メインスケールに対しての移動量を検出する検出手段を備えたヘッド部と、を備えた測定装置において、前記ヘッド部を前記メインスケールの所定位置に保持する保持装置であって、
前記保持装置は、前記ヘッド部の両端部にそれぞれ設けられ、
これらの2つの保持装置は、それぞれ、
前記移動面に当接する当接面を備えた保持本体と、
前記保持本体から前記移動面に沿って延出するとともに、前記メインスケールおよび前記ヘッド部の間に挿通される均一厚み寸法の爪部と、
前記保持本体から前記溝部内に挿通されるとともに、前記溝部に係合される保持部と、
前記保持部を移動させて前記溝部に係合させる保持移動手段と、
を具備したことを特徴とした保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置であって、
前記保持部は、前記保持本体から前記溝部に挿通される挿通部、およびこの挿通部の先端部から前記溝部の側縁に向かって突出する突出部を備えた係合部を備え、
前記保持移動手段は、前記係合部を前記溝部の側縁に向かって移動させる
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項2に記載の保持装置であって、
前記保持部は、前記突出部が前記溝部の互いに異なる側縁側に突出する少なくとも一対の係合部を備え、
前記保持移動手段は、一方の側縁側に前記突出部が突出する前記係合部を移動させる
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項2または請求項3に記載の保持装置であって、
前記保持移動手段は、前記保持本体の所定位置に、前記溝部の長手方向に対して交差する状態で位置決めされるネジ部材であり、
前記係合部は、前記ネジ部材の先端に螺合されるとともに、前記ネジ部材の回転によりこのネジ部材の長手方向に進退可能に設けられた
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項2または請求項3に記載の保持装置であって、
前記保持本体は、前記溝部の長手方向に対して交差する方向に延出する案内溝を備え、
前記係合部は、前記案内溝に係合されて、前記案内溝の延出方向に沿って移動可能に設けられ、
前記保持移動手段は、前記溝部の長手方向と略平行する方向または前記溝部の長手方向と略直交する方向に進退可能に設けられるとともに、先端部にて前記係合部の一端部を押圧する押圧部材と、前記係合部の押圧部材の押圧方向とは反対側端部に設けられるとともに、前記係合部を前記押圧部材に向かって付勢する付勢手段とを備えた
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項2または請求項3に記載の保持装置であって、
前記係合部は、前記溝部の長手方向に対して略直交する方向に移動可能に設けられるとともに、前記溝部の長手方向に対して交差する斜面を備え、
前記保持移動手段は、前記溝部の長手方向に略平行する方向に進退移動可能に設けられるとともに、前記係合部の前記斜面と略平行して前記斜面に当接する押圧斜面を有する押圧部材と、前記係合部を前記押圧部材に向かって付勢する付勢手段とを備えた
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置であって、
前記メインスケールの前記溝部は、長手方向を略平行する一対の溝側縁に略沿って、互いに対向する方向に延出し、前記移動面の一部を構成する延出部を備え、
前記保持部は、前記保持本体に、前記移動面に略直交する回動軸を中心として回動可能で、回動軸を中心とした径方向に沿って長手状に形成されるとともに、前記保持本体に対向する位置に前記延出部に係合される係合保持部が設けられ、
前記保持移動手段は、前記保持部を前記回動軸を中心として回動させる回動部材である
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項7に記載の保持装置であって、
前記保持部は、前記係合保持部から周方向に向かうに従って、前記移動面から離隔する方向に傾斜するテーパ面を備えた
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項7に記載の保持装置であって、
前記係合保持部は、前記回動軸から径外方向に向かうに従って、前記移動面から離隔する方向に傾斜するテーパ形状に形成された
ことを特徴とした保持装置。 - 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の前記保持装置を前記ヘッド部の両端位置に設置して前記メインスケールに保持した状態で、前記メインスケールを所定の第一取付部に固定し、前記ヘッド部を前記第一取付部に対して相対移動可能な第二取付部に固定されたことを特徴とした測定装置。
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