JP4955635B2 - 防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板同士の重ね合せ部を締結するために一方の鋼板のボルト孔に予めボルトを仮固定すると共に、該仮固定したボルトの発錆を未然に防止するために用いる防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットに関するものである。
近年、橋梁を構成するための床版としては、床版のコンクリート層の下面を形成する型枠をパネル状の底鋼板として、該底鋼板の内側にコンクリートを直接打設することで、上記底鋼板とコンクリート層とを一体に結合させるようにした形式の合成床版が用いられるようになってきている。
この種の合成床版を架設するには、先ず、主桁上に底鋼板を径間方向に並べて配設した後、隣接する底鋼板同士の連結作業が必要となる。
上記隣接する底鋼板同士を連結する場合、通常は、図5に示す如く、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士の上側に添接板2を重ねて配置した状態にて、上記各底鋼板1と添接板2の重ね合わせ部に穿設してあるボルト孔3,4に対し、底鋼板1の下面側からボルト(高力ボルト)5を挿通させる。その後、上記添接板2の上側に突出する上記ボルト5の先端部に、ワッシャ7を嵌めてから、ナット6を螺着させて締め込むことで、鋼板同士の重ね合わせ部としての上記各底鋼板1と添接板2の重ね合わせ部を、ボルト5によりそれぞれ接合し、これにより、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士を、上記添接板2を介して連結させるようにしてある。
上記のようにしてボルト5を用いて底鋼板1と添接板2の重ね合わせ部を接合する際には、底鋼板1の下面側から上記ボルト孔3,4に挿通させたボルト5が脱落(落下)しないように保持した状態で、添接板2の上側からナット6を螺着させて締め込む必要が生じていた。
そこで、上記合成床版の底鋼板1の架設現場における底鋼板の下面側からの作業を解消できるようにするための手法として、上記底鋼板1のボルト孔3に下方より挿通させたボルト5を、上記ボルト孔3の部分に脱落しないように保持させることが考えられてきている。
図6(イ)(ロ)(ハ)は上記底鋼板1のボルト孔3にボルト5を脱落しないよう保持させるための手段の一例として、従来提案されている引っ掛けリング8を用いた手法を示すものである。
上記引っ掛けリング8は、底鋼板1に穿設してあるボルト孔3よりもやや大きい外径寸法を有し、且つ軸心方向の長さ寸法(高さ寸法)を、上記添接板2の板厚よりも小さい寸法としたリング形状の部材の内周面に、上記ボルト5の軸部(ねじ部)5aに螺着させるための雌ねじ部(図示せず)を設けた構成としてある。これにより、図6(イ)に示す如く、隣接する底鋼板1の突合せ端部に設けてあるボルト孔3に、ボルト5を下方からそれぞれ挿通させた後、該各ボルト5の軸部5aに、上記引っ掛けリング8を上方からねじ結合により嵌めて、該引っ掛けリング8を上記各底鋼板1のボルト孔3の周りに当てることで、予め、上記各底鋼板1のボルト孔3に、ボルト5を、落下を防止した状態で保持させることができるようにしてある。
したがって、その後は、図6(ロ)に示すように、上記各底鋼板1の突合せ端部の上側に、上記引っ掛けリング8が通過できる大きさのボルト孔4を穿設してなる添接板2を、該ボルト孔4に上記各底鋼板1のボルト孔3に保持させてあるボルト5を挿通させるようにして上方から載置した後、図6(ハ)に示すように、上記ボルト5に、ワッシャ7を介してナット6を上方から嵌めて添接板2の上側から締め込むことで、各底鋼板1に対する添接板2の接合作業、すなわち、該添接板2を介した上記底鋼板1同士の連結作業を、底鋼板1の上側からの作業のみで実施できるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、上記のようにして底鋼板1のボルト孔3に仮固定を行ったボルト5は、該仮固定作業の後、底鋼板1を施工現場へ搬入する工程と、底鋼板1を主桁上に径間方向に並べて配設する工程と、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士の上側に、添接板2を載置する工程と、更には、該添接板2のボルト孔4の位置を利用して、上記ボルト孔3にボルト5が仮固定してある各底鋼板1の位置を修正する工程とを経て、上記ボルト5に底鋼板1と添接板2を接合するためのナット6を本締めするまでの間、屋外に暴露される。
そのため、上記底鋼板1のボルト孔3へのボルト5の仮固定作業から、現地本締め作業までに期間が空くと、上記ボルト5の軸部に錆が発生する虞があり、上記ボルト5の軸部5aに錆が発生すると、トルク係数が乱れ、本締め後の軸力が安定しなくなるという問題が懸念される。
そこで、従来は、通常、上記底鋼板1に仮固定するボルト5として、プライマーによって予め防錆処理されているボルト5を用いることで、底鋼板1のボルト孔3への仮固定作業から、現地本締め作業までの間に該ボルト5の軸部5aにおける錆の発生を抑えるようにしていた。
しかし、上記底鋼板1のボルト孔3に仮固定するボルト5として、予め防錆処理されたボルト5を用いる場合は、橋梁の合成床版の架設に用いられるボルト5の数が膨大であることに起因して、一般のボルト(高力ボルト)を用いる場合に比してコストが大幅に嵩むという問題がある。
なお、図7に示す如く、2枚の板9,10の接合に用いられている締結後のボルト11の軸部11aとナット12の防食(防錆)を行うための手段の1つとしては、ボルト11の軸部11aの先端と側面を覆うねじ被覆部13aと、ナット12を覆う頭部被覆部13bと、ナット12のつば12aを覆うつば被覆部13cと、板9に沿って広がる板被覆部13dからなる防食キャップ13を、亜鉛粉末入りPVCにより製作して、該防食キャップ13を、上記ボルト11の軸部11aとナット12を被覆するように装着させる手法が従来提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
そのため、図6(イ)に示したように底鋼板1のボルト孔3に仮固定したボルト5の軸部5aの防錆を図るための対策として、該ボルト5に、図7に示した如き防食キャップ13を被せることが考えられる。
しかし、上記図7に示した防食キャップ13は、板被覆部13dと板9との間を密閉できるようにはなっておらず、又、ねじ被覆部13aによってボルト11の軸部11aの先端と側面を覆うように装着した状態であっても、ねじの溝に沿って螺旋状の空間部が存在していて、防食対象となるボルトの軸部と外気との接触を遮断して密封できるものではないため、ボルト11の軸部11aの外気や水との接触を阻止して、該軸部11aにおける発錆を確実に防止させることは難しい。
そこで、本発明者は、先の出願(特願2007−302596号)にて、2枚の鋼板同士の重ね合わせ部を接合するために上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に挿通して仮固定した状態のボルトを、外気との接触を遮断できるようにして、該ボルトの軸部の防錆を行うことができるようにした締結用ボルトの防錆方法及び装置を提案している。
上記締結用ボルトの防錆装置は、図8(イ)(ロ)(ハ)に示す如く、ボルト5を用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板としての合成床版の底鋼板1と添接板2のうちの一方の鋼板としての底鋼板1のボルト孔3に一側面側としての下面側から挿通させるボルト5の軸部5aに螺合させた状態で、上記底鋼板1のボルト孔3における他側面側端部としての上面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナット14と、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部15aを上記ボルト5の軸部5aの先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部15bを、上記ボルト仮固定ナット14に接触させて該開口部15bと上記ボルト仮固定ナット14との間を密閉するための防錆キャップ15とを備えた構成としてある。
更に、上記ボルト仮固定ナット14は、外径寸法が底鋼板1に設けてあるボルト孔3よりも細径となる軸心方向の一端部から上記底鋼板1のボルト孔3よりも所要寸法太径となる軸心方向の他端部へ向けて外周面が徐々に拡径するテーパ部16を備えると共に、該テーパ部16の軸心方向他端側に、上記テーパ部16における太径側となる軸心方向他端部の外径よりも所要寸法小さい外径寸法で軸心方向に所要寸法延びる円筒状のキャップ取付部17の軸心方向一端部が一体に取り付けた構成としてある。
上記ボルト仮固定ナット14の内周面には、上記底鋼板1と添接板2の接合に用いるボルト5の軸部5aに螺着させるための雌ねじ部18が設けてある。
上記ボルト仮固定ナット14は、所要の弾性変形を許容できるように、たとえば、合成樹脂製、あるいは、黄銅、銅、アルミニウム等、上記底鋼板1及びボルト5に比して柔らかい金属製としてある。
上記防錆キャップ15は、可撓性を有する樹脂製として、長手方向他端部の開口部15bの内径寸法が、上記ボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17の外径寸法よりもやや小さくなるようにして、該防錆キャップ15の開口部15bを、上記ボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17の外周に被せるようにして取り付けることで、該防錆キャップ15の開口部15bの内周面と、ボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17の外周面とを密着させて、該防錆キャップ15とボルト仮固定ナット14との間を密閉できるようにしてある。
更に、上記防錆キャップ15の胴体部15aは、上記ボルト5の軸部5aの外径より
もやや小さい内径に設定して、該防錆キャップ15の胴体部15aを、ボルト5の軸部5aに先端側から被せると、該胴体部15aの内周面を、長手方向の長い範囲に亘って上記ボルト5の軸部5aの外周に密着させることができて、この軸心方向の長い範囲に亘ってボルト5の軸部5aの外周に密着する胴体部15aにより、上記防錆キャップ15をボルト5に装着した状態で保持するための強い保持力を発揮させることができるようにしてある。
以上の構成としてあるボルト仮固定ナット14と防錆キャップ15を使用して、上記2枚の重ね合わせ鋼板としての合成床版の底鋼板1と添接板2の接合に用いるボルト5を、上記底鋼板1のボルト孔3に仮止めした状態で防錆する場合は、工場等にて、図8(イ)に示す如く、上記底鋼板1のボルト孔3に、下方よりボルト(高力ボルト)5、たとえば、トルシア型のボルト5を挿通させて配置した後、該ボルト5の軸部5aに、上記ボルト仮固定ナット14を、テーパ部16が設けてある軸心方向の一端部側より嵌めて雌ねじ部18を螺着させる。その後、上記ボルト仮固定ナット14を、上記ボルト5に対して締め込むことにより、ボルト仮固定ナット14の上記ボルト5に対する締付け軸力を利用して、該ボルト仮固定ナット14のテーパ部16を、細径側となる一端部より、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部とボルト5との隙間にねじ込んで楔状に食い込ませるようにする。これにより、上記ボルト仮固定ナット14より上記ボルト5に強い締付け軸力を作用させることができ、該ボルト仮固定ナット14とボルト5との間には、大きな摩擦力が発生するようになる。又、上記ボルト仮固定ナット14は、上記ボルト5に作用させる強い締付け軸力により、テーパ部16における本来上記底鋼板1のボルト孔3と同径となる位置よりも太径となる部分まで、上記ボルト孔3とボルト5との隙間に強制的に楔状に食い込まされることで、該底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間において圧縮弾性変形され、その復元力により、該ボルト仮固定ナット14のテーパ部16の外周面が、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部の内周面に、周方向の全周に亘り強く密着するため、該ボルト仮固定ナット14と上記底鋼板1のボルト孔3との間にも大きな摩擦力が生じる。よって、上記ボルト5が、上記底鋼板1のボルト孔3に、該ボルト孔3とボルト仮固定ナット14の間の大きな摩擦力、及び、該ボルト仮固定ナット14とボルト5の間の大きな摩擦力によって回転が防止された状態で仮固定されるようにしてある。
更に、この際、上記したようにボルト仮固定ナット14のテーパ部16の外周面が、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部の内周面に、周方向の全周に亘り強く密着することに伴い、該ボルト仮固定ナット14と、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部内周面との間(図中のA個所)が密閉されるようにしてある。
上記のようにして底鋼板1のボルト孔3に、ボルト5を回転を防止した状態で仮固定した後は、図8(ロ)に示す如く、上記ボルト孔3に上記ボルト仮固定ナット14を介してボルト5を仮固定してなる底鋼板1の下面側における上記ボルト5の頭部5bを含む所要領域、たとえば底鋼板1の下面の全面に、先行塗装となる塗装を施すようにすることで、上記ボルト5の頭部5bと、底鋼板1の下面との間(図中のB個所)が塗膜19により密閉されるようにしてある。
又、上記底鋼板1のボルト孔3に上記ボルト仮固定ナット14を介して仮固定したボルト5の軸部5aに、先端側より上記防錆キャップ15の胴体部15aを被せると共に、該防錆キャップ15の開口部15bを、上記ボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17に被せて取り付け、これにより、上記防錆キャップ15の開口部15bと、ボルト仮固定ナット14との間(図中のC個所)が密閉されるようにしてある。
以上により、上記図中のA,B,Cの3個所が密閉されることで、上記ボルト5の軸部5aの外気との接触を遮断して、該ボルト5の軸部5aの防錆が図られるようにしてある。
その後、上記のようにして防錆が図られたボルト5がボルト孔3に取り付けてある底鋼板1は、施工現場へ搬入して、該底鋼板1を主桁上に径間方向に並べて配設した後、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士の上側に、図8(ハ)に示す如く(図8(ハ)では片方の底鋼板1のみを示してある)、該各底鋼板1のボルト孔3と対応する位置に上記ボルト仮固定ナット14のテーパ部16の太径側端部となる軸心方向他端部の外径よりも所要寸法大きなボルト孔4を穿設してなる添接板2を上方から載置して、該添接板2のボルト孔4に、上記底鋼板1のボルト孔3に仮固定してあるボルト5を、それぞれ挿通させるようにし、しかる後、上記添接板2の上方へ突出する上記各ボルト5の軸部5aに装着されている防錆キャップ15の一端部をつまんで上方へ引き抜くことで、該防錆キャップ15の撤去を行った後、該各ボルト5の軸部5aにワッシャ7を介してナット6を嵌めて、該ナット6をボルト5に対して締め込むことで、上記底鋼板1と添接板2の重ね合わせ部を、ボルト5によりそれぞれ接合する。これにより、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士を、上記添接板2を介して連結できるようにしてある。
特開2004−176909号公報 特許平9−250531号公報
ところが、本発明者が先の出願(特願2007−302596号)で提案している締結用ボルトの防錆手法によれば、2枚の重ね合わせ鋼板としての底鋼板1と添接板2のうちの一方の鋼板としての底鋼板1のボルト孔3に、ボルト5をボルト仮固定ナット14を介して仮固定した後、該ボルト5の頭部5bを含む上記底鋼板1の一側面部への塗装と、ボルト5の軸部5aに先端と側面を被覆するよう装着する上記防錆キャップ15の開口部15bの上記ボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17への取り付けにより、該ボルト5の軸部5aを外気より遮断して防錆を図ることができ、この防錆の効果を、上記ボルト5に対するナット6の本締めを行うために該ボルト5の軸部5aから上記防錆キャップ15を撤去する時点まで持続させるのに有効であるが、上記のようにしてボルト孔3にボルト仮固定ナット14を介してボルト5を仮固定し、且つ該ボルト仮固定ナット14と、ボルト5の頭部5bを含む上記底鋼板1の一側面部への塗装と、上記防錆キャップ15によりボルト5の防錆を図るようにした状態としてある上記底鋼板1が、屋外に暴露されて日射や雨に曝されることで温度変化が生じ、この底鋼板1の温度変化に伴われて該底鋼板1のボルト孔3に取り付けられているボルト5が温度変化すると、該ボルト5の軸部5aに装着している上記防錆キャップ15内部の気密性が影響を受ける虞が懸念される。
すなわち、一般に鋼板が夏季に日照を受けると、60℃〜70℃にも達することがある。よって、上記ボルト孔3にボルト5が仮固定してある上記底鋼板1が、日照に曝露されて温度上昇し、これに伴い、ボルト孔3に仮固定されているボルト5の温度が上昇すると、該ボルト5の軸部5aに装着してある可撓性を有する樹脂製としてある防錆キャップ15も昇温するため、防錆キャップ15の材質によっては昇温に伴う軟化が生じてしまい、該防錆キャップ15の開口部15bとボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17との密着性が弱まることで、防錆キャップ15の内部の気密性が損なわれる虞が懸念される。
又、上記防錆キャップ15の開口部15bとボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17との密着性が保持されている状態で、上記と同様にして底鋼板1のボルト孔3に仮固定されているボルト5が温度上昇すると、該ボルト5の軸部5aに装着してある防錆キャップ15の内部に封入された空気が温度上昇して体積が膨張し、該防錆キャップ15の内部圧力が外気圧よりも高くなることに起因して、該防錆キャップ15がボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17より抜ける虞が懸念される。
一方、上記ボルト孔3にボルト5を仮固定した状態で屋外に暴露されている上記底鋼板1が、外気温の低下に伴い温度低下し、これに伴い、ボルト孔3に仮固定されているボルトが温度低下すると、該ボルト5の軸部5aに装着してある防錆キャップ15の内部に封入された空気が温度低下して体積が収縮して、該防錆キャップ15の内部が負圧になることがある。この際、上記ボルト仮固定ナット14のキャップ取付部17に取り付けてある防錆キャップ15の開口部15bに雨水等による水分が存在していると、その水分を防錆キャップ15の内部に吸い上げる現象が生じる虞も懸念される。
そこで、本発明は、ボルトを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔にボルト仮固定ナットを介して仮固定するボルトの軸部に装着する防錆キャップの内部の気密性が、上記一方の鋼板の温度変化に伴うボルトの温度変化が生じても影響を受ける虞を解消できる防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットを提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、ボルトを用いて接合する2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも軸心方向の一端側が小径となるようにしてあるボルト仮固定ナット本体の軸心方向の他端側に、ボルトの軸部を覆うことができるようにしてある防錆キャップ部の開口側端部を気密状態に一体に取り付け、更に、上記ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分に、該防錆キャップ部を上記ボルト仮固定ナット本体より切り離すことができるようにする切断機構を設けてなる構成を有する構成とする。
又、上記構成において、切断機構を、ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分の外周面に周方向に設けてなる切断用溝とした構成とする。
更に、上記各構成において、防錆キャップ部の非開口側端部の軸心位置に、レンチ嵌着部を、軸心方向の外方へ所要寸法突出させて設けるようにした構成とする。
本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットによれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)ボルトを用いて接合する2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも軸心方向の一端側が小径となるようにしてあるボルト仮固定ナット本体の軸心方向の他端側に、ボルトの軸部を覆うことができるようにしてある防錆キャップ部の開口側端部を気密状態に一体に取り付け、更に、上記ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分に、該防錆キャップ部を上記ボルト仮固定ナット本体より切り離すことができるようにする切断機構を設けてなる構成としてあるので、ボルト仮固定ナット本体を、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側より挿通させたボルトの軸部に螺着させて、該ボルト仮固定ナット本体の軸心方向の一端側が上記一方の鋼板のボルト孔と上記ボルトとの隙間に食い込むように締め付けることで、上記ボルトを上記一方の鋼板のボルト孔に仮固定できると共に、該ボルトの軸部を防錆キャップ部により覆った状態で、上記ボルト仮固定ナット本体と上記一方の鋼板のボルト孔との間を密閉できる。よって、この状態で、上記ボルトの頭部を含む上記一方の鋼板の一側面部の塗装を行うことで、該ボルトを外気より遮断して防錆を図ることが可能になる。更に、このボルトの防錆効果を、上記ボルトに対するナットの本締めを行うために、上記防錆キャップ部をボルト仮固定ナット本体との境界部分で切り離して撤去するまで持続させることができる。
(2)更に、上記防錆キャップ部はボルト仮固定ナット本体と一体にしてあるため、上記ボルト孔にボルトを仮固定した状態の一方の鋼板が屋外に暴露されることで温度変化して、ボルト孔に仮固定されているボルトの温度変化を介して上記防錆キャップ部が温度変化しても、該防錆キャップ部と上記ボルト仮固定ナット本体との間の気密性が影響を受ける虞を解消できる。又、上記ボルトの温度変化に起因して、上記防錆キャップ部の内部に封入されている空気が膨張、収縮することで該防錆キャップ部内部の気圧が、外気圧より高くなったり低くなったりしても、防錆キャップ部の内部の気密性が影響を受ける虞を解消できる。
(3)切断機構を、ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分の外周面に周方向に設けてなる切断用溝とした構成とすることにより、上記切断用溝を設けた部分の強度を、ボルト仮固定ナット本体及び防錆キャップ部の強度よりも低下させることができるため、外力を加えることで該切断用溝の部分を破断させることが可能となる。よって、上記防錆キャップ部をボルト仮固定ナット本体より必要に応じて切り離すための切断機構を容易に且つシンプルな構成で実現することができる。
(4)防錆キャップ部の非開口側端部の軸心位置に、レンチ嵌着部を、軸心方向の外方へ所要寸法突出させて設けるようにした構成とすることにより、レンチ嵌着部に嵌着させる締付け工具を用いて、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に挿通させたボルトの軸部に対するボルト仮固定ナット本体の締付けを行って該ボルトを仮固定する作業を容易に実施することができる。又、ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分に設ける切断機構として切断用溝が設けてある場合は、上記レンチ嵌着部に嵌着させる締付け工具により、該レンチ嵌着部を介して防錆キャップ部に対して上記ボルトの仮固定作業時よりも大きなトルクを作用させて上記切断用溝を破断させることが可能になる。このため、上記ボルトを仮固定しているボルト仮固定ナット本体より防錆キャップ部を切り離して撤去する作業を容易なものとすることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)乃至図4(イ)(ロ)は本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットの実施の一形態として、2枚の重ね合わせ鋼板として、図5に示したと同様の合成床版の底鋼板1と添接板2との接合に用いるボルト5の防錆に適用する場合を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20は、図1(イ)(ロ)及び図2に示す如く、図8(イ)(ロ)(ハ)に示したボルト仮固定ナット14のテーパ部16と同様に、外径寸法が底鋼板1に設けてあるボルト孔3よりも細径となる軸心方向の一端部から上記底鋼板1のボルト孔3よりも所要寸法太径となる軸心方向の他端部へ向けて外周面が徐々に拡径するテーパ部22を備え、該テーパ部22の軸心方向他端側に、軸心方向に所要寸法延びる円筒部23を一体に設けると共に、内周面に上記底鋼板1と添接板2の接合に用いるボルト5の軸部5aに螺着させるための雌ねじ部24を設けてなるボルト仮固定ナット本体21を有し、且つ該ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向他端側となる上記円筒部23の軸心方向他端側に、ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向に沿って延びる筒状として、ボルト仮固定ナット本体21寄りの端部となる軸心方向一端側を開口させる一方、ボルト仮固定ナット本体21より離反する側の端部となる軸心方向他端部を閉塞させて、上記ボルト5の軸部5aの先端と周りを覆うことができるようにした防錆キャップ部25の上記一端側開口を、上記ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向他端部となる上記円筒部23の軸心方向他端部に気密に取り付けてなる構成とする。更に、上記ボルト仮固定ナット本体21の円筒部23と、上記防錆キャップ部25との境界となる部分には、切断機構として、たとえば、周壁の外周面に切断用溝26を全周に亘り設けてなる構成とする。
詳述すると、上記本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20は、所要の弾性変形を許容できるように、たとえば、合成樹脂製、あるいは、黄銅、銅、アルミニウム等、上記底鋼板1及びボルト5に比して柔らかい金属製としてある。これにより、上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20のボルト仮固定ナット本体21を、後述するようにボルト5に対する締付け軸力によって上記底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間にねじ込むことで、該ボルト仮固定ナット本体21を、上記底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間に、上記テーパ部22の軸心方向一端部側から、該テーパ部22の外径が上記底鋼板1のボルト孔3と等しくなる位置よりも太径側である軸心方向他端側へ所要寸法寄った部分まで楔状に食い込ませることができるようにしてある。したがって、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22における底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間に食い込まされた部分に生じる径方向の圧縮弾性変形の復元力により、該テーパ部22の外周面を、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部付近の内周面に周方向の全長亘り強く密着させることで、ボルト仮固定ナット本体21と、底鋼板1のボルト孔3の内周面との間を密閉できるようにしてある。なお、材質を合成樹脂とする場合は、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22の外周面と、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部付近の内周面との間に、金属同士の接触面にて傷等に起因して微小な隙間が形成される虞をより確実に防止できる効果が期待される。
上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22の外周面における該テーパ部22の外径が上記底鋼板1のボルト孔3の径よりもやや太径となる部分の軸心方向他端側には、軸心方向に対する傾斜角度が上記テーパ部22の軸心方向に対する傾斜角度より大きくなるようにテーパ形状を変化させた係止用テーパ面27が設けてある。
又、上記ボルト仮固定ナット本体21は、上記ボルト5として、たとえば、図1(ロ)に示すような頭部5b近傍の首下部にねじが刻設されていない領域又は不完全ねじ部が存在しているボルト5を用いる場合は、該ボルト仮固定ナット本体21の内周面における軸心方向一端部側に、雌ねじ部24のねじ山のない領域を設けて、該領域に上記ボルト5の首下部のねじが刻設されていない領域又は不完全ねじ部を受けるようにすればよい。
上記ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向寸法は、少なくとも、内周面の雌ねじ部18の軸心方向に、後述するように上記ボルト5の仮固定を行うための十分な締付け軸力を確保するために必要とされる数のねじ山を配列できるように設定してある。且つ後述するように、底鋼板1のボルト孔3に下面側から挿通させたボルト5の軸部5aに対して、上記ボルト仮固定ナット本体21を、該ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22が上記底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間に食い込まされた状態となるまで締付けを行う状態のときに、上記ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向他端部となる上記円筒部23の軸心方向他端部と上記防錆キャップ部25との境界に設けてある上記切断用溝26が上記底鋼板1の上面より突出する寸法が、上記底鋼板1の端部に重ねて配置する添接板2の板厚以下の寸法となるように設定してあるものとする。なお、後述する図4(ロ)に示すように、上記底鋼板1と添接板2の接合の際に上記ボルト5に嵌めるワッシャ7として、ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向他端側の円筒部23の外径よりも大きな寸法の内径を有するワッシャ7を使用する場合は、上記したように底鋼板1のボルト孔3に挿通させたボルト5の軸部5aに上記ボルト仮固定ナット本体21の締付けを行った状態のときにおける上記切断用溝26が上記底鋼板1の上面より突出する寸法が、上記添接板2の板厚とワッシャ7の厚み寸法の和以下の寸法となるように設定すればよい。
上記防錆キャップ部25の軸心方向他端部の軸心位置には、所要の二面幅を有する六角形のレンチ嵌着部28が、軸心方向他端側へ所要寸法突出させて設けてある。これにより、底鋼板1のボルト孔3に下面側より挿通させて配置したボルト5の軸部5aに、本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20のボルト仮固定ナット本体21の雌ねじ部24を螺着させた後、上記レンチ嵌着部28に、図示しないナットランナー(電動トルクレンチ)の如き締付け工具のソケットを嵌め、該締付け工具により、上記レンチ嵌着部28を介して防錆キャップ部25と一体にボルト仮固定ナット本体21を締め込み方向へ回転させることで、該ボルト仮固定ナット本体21を、所要のトルクで上記ボルト5の軸部5aに締め付けることができるようにしてある。したがって、上記ボルト仮固定ナット本体21の締め付け軸力により、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22を、本発明者が先の出願(特願2007−302596号)で提案している図8(イ)(ロ)(ハ)に示した如きボルト仮固定ナット14のテーパ部16と同様に、底鋼板1のボルト孔3の上端部の内周面と、該ボルト孔3に挿通させてあるボルト5の軸部5aの外周面との間の隙間に食い込ませて、上記ボルト孔3にボルト5を仮固定して、該ボルト5に後でナット6の本締めを行う際にもボルト5に共回りが生じる虞がないようにすると共に、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部の内周面に、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22の外周面を、周方向の全周に亘り強く密着させて、該ボルト仮固定ナット本体21と上記ボルト孔3の上端部内周面との間を密閉させる作業を、上記締付け工具によって行うことができるようにしてある。
更に、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22には、外周面における外径が上記底鋼板1のボルト孔3の径よりもやや太径となる部分の軸心方向他端側に、軸心方向に対する傾斜角度が大となる係止用テーパ面27が設けてあるため、上記ボルト仮固定ナット本体21のボルトへの締付け作業の際、該係止用テーパ面27が上記底鋼板1のボルト孔3の上端部に達するようになると、該ボルト孔3とボルト5との隙間に食い込む力が大きくなる。このため、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部内周面に対するボルト仮固定ナット本体21の密着性が高まることで、底鋼板1のボルト孔3の上端部内周面とボルト仮固定ナット本体21との間の密閉性をより高めることができるようにしてあると共に、ボルト仮固定ナット本体21に対する締付け軸力によって仮固定するボルト5の回転防止作用をより強化することができるようにしてある。
上記ボルト仮固定ナット本体21と防錆キャップ部25との境界部に設ける上記切断用溝26は、該切断用溝26の内側に位置する部分の周壁の厚み寸法を、上記ボルト仮固定ナット本体21の円筒部23、及び、防錆キャップ部25のいずれの周壁の肉厚よりも薄くすることで、上記切断用溝26の部分の強度が、上記ボルト仮固定ナット本体21及び防錆キャップ部25の強度よりも低くなるようにしてある。これにより、上記ボルト仮固定ナット本体21を底鋼板1のボルト孔3に下面側より挿通させたボルト5に対し締め付けた状態としてある本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20にて、上記防錆キャップ部25側に強い外力を作用させることで、上記切断用溝26の部分を切断(破断)させることができるようにしてある。具体的には、たとえば、上記ボルト仮固定ナット本体21を底鋼板1のボルト孔3に挿通させたボルト5に対しボルト仮固定ナット本体21を締め付けた状態としてある本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20にて、上記防錆キャップ部25の軸心方向他端部に設けてあるレンチ嵌着部28に、図示しないナットランナー(電動トルクレンチ)の如き締付け工具のソケットを嵌合させて、該締付け工具より、上記レンチ嵌着部28に対してボルト仮固定ナット本体21の締め込み方向と同方向へ、上記ボルト5の仮固定を行うべく該ボルト5に対して上記ボルト仮固定ナット本体21を締め付けたときの倍程度のトルクを作用させることで、上記切断用溝26の部分を破断させることができるようにしてある。これにより、上記防錆キャップ部25を、上記ボルト5に締め込んであるボルト仮固定ナット本体21より切り離して撤去することで、該ボルト5の軸部5aを露出させることができるようにしてある。
上記防錆キャップ部25は、その内径が、ボルトの軸部5aの外径よりもやや大きくなるように設定してある。
又、上記防錆キャップ部25の外径と、ボルト仮固定ナット本体21の円筒部23の外径は、該ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22における太径側となる軸心方向他端部の外径と同様の寸法となるようにしてある。これにより、図3(ロ)で後述するように、底鋼板1の上側に載置して接合するための添接板2のボルト孔4の内径の寸法を、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22の太径側となる軸心方向他端部の外径よりもやや大きい寸法に設定することで、底鋼板1のボルト孔3に下面側より挿通させたボルト5に、上記ボルト仮固定ナット本体21を締めることで上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20を装着したままの状態、すなわち、上記ボルト5の軸部5aの先端側と周りを上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20の防錆キャップ部25で覆ったままの状態で、上記添接板2のボルト孔4に挿通させることができるようにしてある。
以上の構成としてある防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20を使用して、図5に示したと同様に2枚の重ね合わせ鋼板としての合成床版の底鋼板1と添接板2の接合に用いるボルト5を、上記底鋼板1のボルト孔3に仮止めした状態で防錆する場合は、先ず、工場等にて、図3(イ)に示す如く、上記底鋼板1のボルト孔3に、下面側よりボルト(高力ボルト)5、たとえば、トルシア型のボルト5を挿通させて配置した後、該ボルト5の軸部5aに、上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20のボルト仮固定ナット本体21を、上方より嵌めて雌ねじ部24を螺着させる。その後、上記防錆キャップ部25の軸心方向他端部に設けてあるレンチ嵌着部28に、図示しない締付け工具のソケットを嵌合させて、該締付け工具により、上記レンチ嵌着部28を介して上記防錆キャップ部25と一体に上記ボルト仮固定ナット本体21を回転させて、該ボルト仮固定ナット本体21を上記ボルト5に対して締め込むことにより、ボルト固定用ナット本体21の上記ボルト5に対する締付け軸力を利用して、該ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22を、細径側となる一端部より、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部とボルト5との隙間にねじ込んで楔状に食い込ませるようにする。なお、上記ボルト5が通常の六角ボルト(高力ボルト)である場合には、上記底鋼板1の下側からボルト5の頭部5bを締め込み方向へ回転させるようにしてもよい。
これにより、上記ボルト仮固定ナット本体21より上記ボルト5に強い締付け軸力を作用させることができることから、該ボルト仮固定ナット本体21とボルト5との間には、大きな摩擦力が発生するようになる。又、上記ボルト仮固定ナット本体21は、上記ボルト5に作用させる強い締付け軸力により、テーパ部22における本来上記底鋼板1のボルト孔3と同径となる位置よりも太径となる部分まで、上記ボルト孔3とボルト5との隙間に強制的に楔状に食い込まされることで、該底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間において圧縮弾性変形され、その復元力により、該ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22の外周面が、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部の内周面に、周方向の全周に亘り強く密着するようになり、このため、該ボルト仮固定ナット本体21と上記底鋼板1のボルト孔3との間にも大きな摩擦力が生じる。よって、上記ボルト5は、上記底鋼板1のボルト孔3に、該ボルト孔3とボルト仮固定ナット本体21の間の大きな摩擦力、及び、該ボルト仮固定ナット本体21とボルト5の間の大きな摩擦力によって回転が防止された状態で仮固定されるようになる。
更に、この際、上記したようにボルト仮固定ナット14のテーパ部16の外周面が、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部の内周面に、周方向の全周に亘り強く密着することに伴い、該ボルト仮固定ナット14と、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部内周面との間(図中のD個所)が密閉される。
しかも、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22には、外周面における外径が上記底鋼板1のボルト孔3の径よりもやや太径となる部分の軸心方向他端側に、軸心方向に対する傾斜角度が大となる係止用テーパ面27が設けてあるため、上記ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22が細径側から底鋼板のボルト孔3とボルト5との隙間に食い込まされるときに、該係止用テーパ面27が、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部に達するようになる場合は、該ボルト孔3とボルト5との隙間に食い込む力がより大きくなる。このため、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部内周面に対するボルト仮固定ナット本体21の密着性が高まるため、該ボルト孔3の上端部内周面とボルト仮固定ナット本体21との間(図中のD個所)の密閉性がより高められると共に、ボルト仮固定ナット本体21に対する締付け軸力によって仮固定するボルト5の回転防止作用がより強化されるようになる。
又、上記のように係止用テーパ面27が、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部に達することで、上記底鋼板1のボルト孔3に対するボルト仮固定ナット本体21の縦方向位置が定まるようになることから、該ボルト仮固定ナット本体21に対するボルト5の締め込み量が一定とされるようになる。更には、上記底鋼板1のボルト孔3が設計寸法より多少大きくなっている場合であっても、上記ボルト仮固定ナット本体21の係止用テーパ面27の部分が、上記底鋼板1のボルト孔3とボルト5との隙間に楔状に食い込まされることで、該ボルト仮固定ナット本体21に対する締付け軸力によってボルト5を回転を防止した状態で、底鋼板1のボルト孔3に確実に固定されるようになる。
更に、上記底鋼板1のボルト孔3に仮固定されるボルト5の軸部5aは、その先端側と周りが、上記ボルト仮固定ナット本体21の軸心方向他端側に一体に取り付けてある防錆キャップ部25によって覆われるようになる。
上記のようにして防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20を用いて、底鋼板1のボルト孔3にボルト5を回転を防止した状態で仮固定した後は、図3(イ)に示す如く、上記ボルト孔3に仮固定してなるボルト5の頭部5bを含む底鋼板1の下面側の所要領域、たとえば底鋼板1の下面の全面に、先行塗装となる塗装を施すようにする。これにより、上記ボルト5の頭部5bと、底鋼板1の下面との間(図中のE個所)が塗膜19により覆われて密閉される。
以上により、上記図中のD,Eの2個所が密閉されることで、上記防錆キャップ部25により軸部5aの先端側と周りが覆われているボルト5は、外気との接触が遮断されるため、該ボルト5の軸部5aの防錆が図られるようになる。
その後、上記のようにして防錆が図られたボルト5がボルト孔3に取り付けてある底鋼板1は、施工現場へ搬入して、該底鋼板1を主桁上に径間方向に並べて配設した後、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士の上側に、図3(ロ)に示す如く(図3(ロ)では片方の底鋼板1のみを示してある)、該各底鋼板1のボルト孔3と対応する位置にボルト孔4を穿設し且つ該ボルト孔4の内径を上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20におけるボルト仮固定ナット本体21の円筒部や防錆キャップ部25の外径よりも所要寸法大きな寸法としてなる添接板2を上方から載置して、該添接板2のボルト孔4に、上記底鋼板1のボルト孔3に仮固定してあるボルト5を、それぞれ上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20ごと挿通させるようにする。この際、上記添接板2のボルト孔4の位置を利用して、上記ボルト孔3にボルト5が仮固定してある各底鋼板1の位置を修正するようにしてもよい。
上記のようにして底鋼板1の上に添接板2を載置した後は、上記ボルト5の軸部5aを覆っている上記防錆キャップ部25の軸心方向他端部に設けてあるレンチ嵌着部28に、図示しない締付け工具のソケットを嵌めて、該絞付け工具により上記レンチ嵌着部28に対して、ボルト仮固定ナット本体21の締め付け方向へ上記ボルト5を仮固定するためのボルト仮固定ナット本体21の所定の締付けトルクよりも大きなトルクをかけることで、上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20におけるボルト仮固定ナット本体21と防錆キャップ部25との間に設けてある切断用溝26の部分を破断(切断)させた後、図4(イ)に示すように、上記ボルト仮固定ナット本体21より切り離された防錆キャップ部25を撤去することで、上記ボルト5の軸部5aを露出させる。
しかる後、図4(ロ)に示す如く、上記添接板2の上方へ突出している上記ボルト5の軸部5aに、ワッシャ7を介してナット6を嵌めて、該ナット6をボルト5に対して締め込むことで、上記底鋼板1と添接板2の重ね合わせ部を、ボルト5によりそれぞれ接合する。これにより、隣接する底鋼板1の突合せ端部同士が、上記添接板2を介して連結されるようになる。
このように、本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20によれば、工場等にて、合成床版の底鋼板1と添接板2の接合に用いるボルト5を、上記底鋼板1のボルト孔3にボルト仮固定ナット本体21を介して仮固定することができると共に、上記底鋼板1のボルト孔3の上端部内周面と、ボルト仮固定ナット本体21との間を密閉できる。よって、その後、上記ボルト5の頭部5bを含む底鋼板1の下面への塗装を行うことで、該ボルト5を外気より遮断して軸部5aの速やかな防錆を図ることができる。更に、このボルト5の防錆効果は、施工現場へ搬入した上記底鋼板1の上側に上記添接板2を載置した後、上記ボルト5に対するナット6の本締めを行うために、上記防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20における防錆キャップ部25をボルト仮固定ナット本体21より切り離して撤去するまで持続させることができる。
更に、上記本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット20は、防錆キャップ部25をボルト仮固定ナット本体21と一体にした構成としてあるため、上記ボルト孔3にボルト5を仮固定した状態の底鋼板1が日照に暴露されることで温度上昇し、これに伴い、ボルト孔3に仮固定されているボルト5の温度が上昇して、上記防錆キャップ部25自体の温度が上昇しても、該防錆キャップ部25と上記ボルト仮固定ナット本体21との間の気密性が影響を受ける虞はない。
又、上記底鋼板1の温度変化に伴うボルト孔3に仮固定されたボルト5の温度変化に起因して、該ボルト5の軸部5aを覆っている上記防錆キャップ部25の内に封入されている空気が膨張、収縮して、該防錆キャップ部25の内部の気圧が、外気圧より高くなったり低くなったりしても、上記ボルト仮固定ナット本体21と一体物としてある防錆キャップ部25の内部の気密性が影響を受ける虞を解消することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、ボルト仮固定ナット本体21と防錆キャップ部25との境界に設けた切断用溝は、底鋼板1のボルト孔3に挿通させたボルト5の軸部5aにボルト仮固定ナット本体21を締め込んだ状態にて、防錆キャップ部25の軸心方向他端部に設けてあるレンチ嵌着部8に、図示しない締付け装置により更に締め付け方向へ回転させるように力を加えることで切断するものとして説明したが、上記切断用溝26の部分を切断(破断)させることができれば、上記防錆キャップ部25に対して軸心方向と直交する方向の力を加えることで上記切断用溝26の部分を折るようにして切断したり、上記防錆キャップ部25にボルト仮固定ナット本体21より離反させる方向への力を加えて、上記切断用溝26の部分を引きちぎるようにして切断してもよい。
上記切断用溝26は、断面U字状の溝として図示してあるが、ボルト仮固定ナット本体21や防錆キャップ部25の周壁よりも強度が低くて、両者の境界部分で切断され易くしてあれば、V字溝等、任意の断面形状の溝としてよい。
更に、ボルト仮固定ナット本体21と防錆キャップ部25との境界部に設ける切断機構としては、当初はボルト仮固定ナット本体21と防錆キャップ部25との境界部分を気密に連結してあり、且つ該境界部分を必要に応じて切り離すことができるようにしてあれば、たとえば、上記ボルト仮固定ナット本体21と防錆キャップ部25との境界となる部分の周壁に、周方向に延びる2本の切取り用の溝を軸心方向に所要の間隔を隔てて平行に設け、必要に応じて上記2本の切取り用溝の間の部分の周方向の一個所に設けたつまみを引いて、上記2本の切取り用溝の間の部分を周方向の全周に亘り引きちぎることで、上記防錆キャップ部25をボルト仮固定ナット本体21より切り離す等、図示した切断用溝26以外の任意の切断機構を採用してもよい。
底鋼板1のボルト孔3に挿通させたボルト5の軸部5aに、ボルト仮固定ナット本体21を螺着させて締め込む際、ボルト仮固定ナット本体21自体をチャックのような工具によりボルト仮固定ナット本体21自体を把持して所定のトルクで回転させて締め付けることができるようにしてあれば、防錆キャップ部25の軸心方向他端部のレンチ嵌着部28を省略してもよい。又、この場合、上記防錆キャップ部25の軸心方向他端側は、図示した円錐形状ではなく、軸心方向と直交する平面としたり、半球状としてもよい。
ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22や係止用テーパ面27の軸心方向に対する傾斜角度は、接合対象となる底鋼板1と添接板2の板厚や、ボルト5を予め取り付けるようにする一方の鋼板としての底鋼板1に設けるボルト孔3とボルト5との隙間の大きさに応じて適宜変更してもよい。
ボルト仮固定ナット本体21のテーパ部22には、外周面における外径が上記底鋼板1のボルト孔3の径よりもやや太径となる部分の軸心方向他端側に、軸心方向に対する傾斜角度が大となる係止用テーパ面27を設けることが好ましいが、該係止用テーパ面27を省略してもよい。
本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットは、2枚の鋼板をボルト5を用いて接合する際、一方の鋼板に設けたボルト孔に予めボルト5を脱落しないよう取り付けておくことが望まれる個所であれば、上記底鋼板1と添接板2以外のいかなる鋼板同士の接合個所にも適用してよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットの実施の一形態を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は底鋼板のボルト孔に挿通したボルトに装着した状態を示す一部切断概略側面図である。 図1の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットにおけるボルト仮固定ナット本体を拡大して示す一部切断側面図である。 図1の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットの使用方法を示すもので、(イ)は底鋼板のボルト孔にボルトを仮固定して該ボルトの防錆を図った状態を、(ロ)は底鋼板の上側に添接板を載置した状態をそれぞれ示す一部切断概略側面図である。 図1の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナットの使用方法の図3(ロ)に続く手順を示すもので、(イ)はボルト仮固定ナット本体より防錆キャップ部を切り離して撤去する状態を、(ロ)は底鋼板と添接板をボルト止めした状態をそれぞれ示す一部切断概略側面図である。 隣接する合成床版の底鋼板の突合せ端部同士の添接板を介した一般的な連結構造を示す切断側面図である。 底鋼板のボルト孔にボルトを脱落しないよう保持させるために従来提案されている手法の一例の概要を示すもので、(イ)は底鋼板のボルト孔にボルトを保持させた状態を、(ロ)は隣接する底鋼板の上側に添接板を載置する状態を、(ハ)は隣接する底鋼板を添接板を介して連結した状態をそれぞれ示す切断側面図である。 2枚の板の接合に用いられている締結後のボルトのねじ部とナットの防食を行うための手段の1つとして従来提案されている防食キャップを示す概要図である。 本発明者が先の出願で提案している締結用ボルトの防錆方法及び装置ン概要を示すもので、(イ)は底鋼板のボルト孔にボルト仮固定ナットを介してボルトを仮固定した状態を、(ロ)はボルトの頭部を含む底鋼板の下面側に塗装を施すと共にボルトに防錆キャップを装着した状態を、(ハ)は底鋼板に添接板を接合した状態をそれぞれ示す一部切断概略側面図である。
符号の説明
1 底鋼板(一方の鋼板)
2 添接板(他方の鋼板)
3 ボルト孔
5 ボルト
5a 軸部
5b 頭部
20 防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット
21 ボルト仮固定ナット本体
22 テーパ部
25 防錆キャップ部
26 切断用溝(切断機構)
28 レンチ嵌着部

Claims (3)

  1. ボルトを用いて接合する2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも軸心方向の一端側が小径となるようにしてあるボルト仮固定ナット本体の軸心方向の他端側に、ボルトの軸部を覆うことができるようにしてある防錆キャップ部の開口側端部を気密状態に一体に取り付け、更に、上記ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分に、該防錆キャップ部を上記ボルト仮固定ナット本体より切り離すことができるようにする切断機構を設けてなる構成を有することを特徴とする防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット。
  2. 切断機構を、ボルト仮固定ナット本体と防錆キャップ部との境界部分の外周面に周方向に設けてなる切断用溝とした請求項1記載の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット。
  3. 防錆キャップ部の非開口側端部の軸心位置に、レンチ嵌着部を、軸心方向の外方へ所要寸法突出させて設けるようにした請求項1又は2記載の防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット。
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