JP4951599B2 - 予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置 - Google Patents

予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、天然ガスを燃料としたコージェネレーション用エンジンに係り、定格負荷運転までは気筒に空気と燃料からなる混合気を供給して圧縮し、高温高圧化して自着火させて運転する予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置に関する。
従来より、天然ガスを燃料とする予混合圧縮自着火エンジンは、コージェネレーション設備等への使用が期待されており、火花点火エンジンに比べて高効率で低NOxなことが特徴として知られている。その一方で、予混合圧縮自着火エンジンは、火花点火エンジンに比べてエンジンの燃焼状態が吸気温度、吸気圧力及び燃料組成による影響を受けやすく、燃焼制御が難しいとも言われている。
予混合圧縮自着火エンジンにおいて、燃料の燃焼を安定的に実施するには、吸気を加熱する必要があることから、冷間時の始動が困難となっていた。そこで、冷間時には、エンジン外部の熱源により吸気を加熱するか、予混合圧縮自着火以外の燃焼方法で始動させる必要があった。ここで、外部熱源を使う方法として、下記の特許文献1には、天然ガスをバーナで加熱して始動時の吸気を加熱する技術が記載されるが、外部熱源が必要になる分だけ小型化の要請に反していた。また、予混合圧縮自着火以外の燃焼方法を使う技術として、油燃料を用いるディーゼル着火方式が考えられるが、2種類の燃料を持たなければならないデメリットがある。
ここで、火花点火方式で予混合圧縮自着火エンジンを始動させる方法が有望である。しかし、高圧縮比に設定した予混合圧縮自着火エンジンに火花点火方式の始動を採用すると、始動時にノッキングを回避することが課題となる。ここで、火花点火方式によりノッキングを回避しながら始動を行う技術として、特許文献2〜4には、過給機付き予混合圧縮自着火エンジンにおいて、燃焼圧センサの検出信号に基づき吸気圧を減少させたり、吸気温度を下げたり、点火時期を10〜50(°ATDC)に調整したりすることが記載されている。
特許第4010822号公報 特開2000−220483号公報 特開2000−220484号公報 特開2001−140681号公報
ところが、特許文献2〜4に記載の技術では、いずれも過給機付きの予混合圧縮自着火エンジンであることから、過給機を持たない予混合圧縮自着火エンジンに採用することができなかった。特に、特許文献4の技術を過給機を持たない予混合圧縮自着火エンジンに採用した場合、出力が不足して始動、アイドリングが困難になるおそれがある。また、高価な燃焼圧センサを使うことから、安価な小型エンジンには、実用上適さない。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、過給機を持たない予混合圧縮自着火エンジンにつき火花点火方式によるノッキングを回避した好適な始動を燃焼圧センサを持たない簡素で安価な構成により達成することを可能とした予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、気筒に空気と燃料からなる混合気を供給し、その混合気を圧縮により自着火させて運転する予混合圧縮自着火エンジンにおいて、吸気圧力を吸気圧力調整手段により調整し、燃料供給量を燃料供給量調整手段により調整し、混合気を火花点火させる点火時期を火花点火手段により調整してクランキングによりエンジンを始動し、その後アイドル運転に移行する予混合圧縮自着火エンジンの制御方法であって、燃料を天然ガスとし、エンジンの始動に際して、吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が30.5〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、燃料供給量調整手段を、アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜2.0の範囲の所定値となる状態に設定し、設定された吸気圧力調整手段及び燃料供給量調整手段の状態をエンジンがアイドル運転に移行するまで変化させないように固定し、点火時期については、エンジンの回転数が0〜1000(rpm)となる範囲では、回転数の増加に伴い8〜14(°BTDC)の範囲で徐々に増加させるように火花点火手段により調整し、回転数が1000(rpm)に達した後は、回転数が所定のアイドル回転数となるまで点火時期を所定値まで滑らかに変化させるように火花点火手段により調整することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、気筒に空気と天然ガスの燃料からなる混合気を供給し、その混合気を圧縮により自着火させて運転する予混合圧縮自着火エンジンにおいて、吸気圧力を吸気圧力調整手段により調整し、燃料供給量を燃料供給量調整手段により調整し、前記混合気を火花点火させる点火時期を火花点火手段により調整してクランキングによりエンジンを始動し、その後アイドル運転に移行するようにしている。ここで、エンジンの始動に際して、吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が30.5〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、燃料供給量調整手段を、アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜2.0の範囲の所定値となる状態に設定し、設定された吸気圧力調整手段及び燃料供給量調整手段の状態をエンジンがアイドル運転に移行するまで変化させないように固定し、混合気を火花点火させ、点火時期については、エンジンの回転数が0〜1000(rpm)となる範囲では、回転数の増加に伴い8〜14(°BTDC)の範囲で徐々に増加させるように火花点火手段により調整し、回転数が1000(rpm)に達した後は、回転数が所定のアイドル回転数となるまで点火時期を所定値まで滑らかに変化させるように火花点火手段により調整するようにしている。従って、始動時にノッキングが発生するような燃焼圧力及び燃焼温度となる条件を避けて混合気を点火させることが可能となる。また、ノッキングを回避するために高価な燃焼圧センサを使う必要がない。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明において、エンジンの始動に際して、吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が35.0〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、燃料供給量調整手段を、アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜1.3の範囲の所定値となる状態に設定し、設定された吸気圧力調整手段及び燃料供給量調整手段の状態をエンジンがアイドル運転に移行するまで変化させないように固定することが好ましい。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、気筒に空気と燃料からなる混合気を供給し、その混合気を圧縮により自着火させて運転する予混合圧縮自着火エンジンにおいて、吸気圧力、燃料供給量、混合気を火花点火させる点火時期をそれぞれ調整してクランキングによりエンジンを始動し、その後アイドル運転に移行する予混合圧縮自着火エンジンの制御装置であって、吸気圧力を調整するための吸気圧力調整手段と、燃料供給量を調整するための燃料供給量調整手段と、混合気を火花点火させるための火花点火手段と、エンジンをクランキングするためのクランキング手段と、エンジンの回転数を検出するための回転数検出手段と、エンジンの始動を指示するために操作される始動操作手段と、吸気圧力調整手段、燃料供給量調整手段及び火花点火手段を制御するための制御手段とを備え、燃料を天然ガスとし、始動操作手段によりエンジンの始動が指示されたとき、クランキングを行うためにクランキング手段を動作させ、制御手段は、吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が30.5〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、燃料供給量調整手段を、アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜2.0の範囲の所定値となる状態に設定し、設定された吸気圧力調整手段及び燃料供給量調整手段の状態をエンジンがアイドル運転に移行するまで変化させないように制御すると共に、点火時期については、検出される回転数が0〜1000(rpm)となる範囲では、回転数の増加に伴い8〜14(°BTDC)の範囲で徐々に増加させ、検出される回転数が1000(rpm)に達した後は、回転数が所定のアイドル回転数となるまで点火時期を所定値まで滑らかに変化させるように検出される回転数に基づいて火花点火手段を制御することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、始動操作手段によりエンジンの始動が指示されると、クランキング手段が動作してエンジンのクランキングが行われ、吸気圧力調整手段が、アイドル運転時の吸気圧力が30.5〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定され、燃料供給量調整手段が、アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜2.0の範囲の所定値となる状態に設定され、設定された吸気圧力調整手段及び燃料供給量調整手段の状態がエンジンがアイドル運転に移行するまで変化させないように固定され、混合気が火花点火手段により火花点火させられる。ここで、回転数が0〜1000(rpm)となる範囲では、回転数の増加に伴い火花点火手段による点火時期が8〜14(°BTDC)の範囲で徐々に増加させられ、回転数が1000(rpm)に達した後は、回転数が所定のアイドル回転数となるまで火花点火手段による点火時期が所定値まで滑らかに変化させられる。従って、始動時にノッキングが発生するような燃焼圧力及び燃焼温度となる条件を避けて混合気を点火させることが可能となる。また、ノッキングを回避するために高価な燃焼圧センサを使う必要がない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明において、エンジンの始動に際して、制御手段は、吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が35.0〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、燃料供給量調整手段を、アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜1.3の範囲の所定値となる状態に設定し、設定された吸気圧力調整手段及び燃料供給量調整手段の状態をエンジンがアイドル運転に移行するまで変化させないように制御することが好ましい。
請求項1又は2に記載の発明によれば、過給機を持たない予混合圧縮自着火エンジンにつき火花点火方式によるノッキングを回避した好適な始動を燃焼圧センサを持たない簡素で安価な構成により達成することができる。
請求項3又は4に記載の発明によれば、過給機を持たない予混合圧縮自着火エンジンにつき火花点火方式によるノッキングを回避した好適な始動を燃焼圧センサを持たない簡素で安価な構成により達成することができる。
以下、本発明における予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置を具体化した一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態における予混合圧縮自着火エンジンの制御装置を概略構成図により示す。エンジン1は、2つの気筒2A,2Bを有するレシプロ方式の4サイクル小型エンジンである。この実施形態のエンジン1は、その諸元の一例として、「78(φ)×72(mm)」のボアストロークと、「29.0」の圧縮比と、「688(cc)」の排気量と、「36.9(%:LHV)」の熱効率を有する。各気筒2A,2Bの吸気ポート3aには、吸気マニホールド4が接続される。吸気マニホールド4には、吸気パイプ5が接続される。これら吸気マニホールド4及び吸気パイプ5により、各気筒2A,2Bに空気を供給する吸気通路が構成される。各気筒2A,2Bの排気ポート3bには、排気マニホールド6が接続される。排気マニホールド6には、排気パイプ7が接続される。これら排気マニホールド6及び排気パイプ7により、各気筒2A,2Bから排ガスを排出する排気通路が構成される。
周知のようにレシプロ方式のエンジン1は、各気筒2A,2Bに設けられたピストン8の往復運動をクランクシャフト9の回転運動に変換して動力を得るものである。各気筒2A,2Bの吸気ポート3aには、同ポート3aを開閉するためにクランクシャフト9及びカムシャフト(図示略)の回転に連動して開閉駆動される吸気弁(図示略)が設けられる。同じく、各気筒2A,2Bの排気ポート3bには、同ポート3bを開閉するためにクランクシャフト9及びカムシャフトの回転に連動して開閉駆動される排気弁(図示略)が設けられる。各気筒2A,2Bの吸気弁及び排気弁は、クランクシャフト9の回転角度(クランク角度)及びカムシャフトの回転角度(カム角度)の変化に対応した所定のタイミングで開閉駆動するようになっている。エンジン1に設けられるスタータ21は、エンジン1の始動に際してエンジン1をクランキングするために使用され、本発明のクランキング手段に相当する。スタータ21は、クランクシャフト9に設けられたフライホイール22に駆動連結される。
吸気パイプ5と排気パイプ7との間には、EGRパイプ10が設けられる。EGRパイプ10には、EGR弁11が設けられる。周知のようにEGRパイプ10は、排気パイプ7を流れる排気ガスの一部を吸気パイプ5へ再循環させるための通路であり、EGR弁11は、同パイプ10を流れる排気ガスの量を調整するためのものである。吸気パイプ5へ排気ガスの一部を再循環させることにより、各気筒2A,2Bに供給される空気(混合気)を加熱することができる。EGR弁11は、アクチュエータ(図示略)によりその開度が調整されるようになっている。
吸気パイプ5には、EGRパイプ10との合流部より下流にミキサ12が設けられ、ミキサ12の上流には、スロットル弁13が設けられる。ミキサ12には、燃料パイプ14を通じて天然ガスが燃料として供給されるようになっている。燃料パイプ14には、天然ガスの供給量を調整するための燃料弁15が設けられる。燃料弁15は、アクチュエータ(図示略)によりその開度(燃料弁開度θf)が調整されるようになっている。ミキサ12及び燃料弁15は、各気筒2A,2Bに対する燃料供給量を調整するための本発明の燃料供給量調整手段に相当する。スロットル弁13は、アクチュエータ(図示略)によりその開度(スロットル開度θth)が調整されるようになっている。スロットル開度θthを調整することにより、吸気マニホールド4及び吸気パイプ5における吸気圧力Pinが調整される。スロットル弁13は、本発明の吸気圧力調整手段に相当する。
各気筒2A,2Bには、点火プラグ16がそれぞれ設けられる。各点火プラグ16は、各気筒2A,2Bに供給される混合気を火花点火させるものである。各点火プラグ16は、点火装置17に接続され、点火装置17から出力される高電圧に基づき動作するようになっている。点火装置17は、各点火プラグ16を所要のタイミング(点火時期θig)により動作させるために制御されるようになっている。各点火プラグ16及び点火装置17は、各気筒2A,2Bにて混合気を火花点火させるための本発明の火花点火手段に相当する。この実施形態では、冷間始動時にエンジン1を予混合圧縮自着火運転させることが困難なことから、始動時に火花点火運転を行うために点火プラグ16及び点火装置17が設けられる。
この他、吸気パイプ5の入口には、空気を清浄化するエアフィルタ18と、消音のためのサイレンサ19が設けられる。排気パイプ7の出口には、消音のためのマフラ20が設けられる。
ここで、上記したエンジン1につき、その回転数Neがアイドル回転数Ne-idleに相当する「1800(rpm)」となるときのスロットル開度θthと吸気圧力Pinとの関係を図2にグラフにより示す。このグラフから明らかなように、スロットル開度θthが「0〜8(%)」の範囲で増加することにより、吸気圧力Pinが「30〜46(kPa)」の範囲で増加することが分かる。
また、上記したエンジン1につき、その回転数Neがアイドル回転数Ne-idleに相当する「1800(rpm)」となるときであって、スロットル開度θthが「0.0(%),4.0(%),6.0(%),7.5(%)」となるときの燃料弁開度θfと空気過剰率λとの関係を図3にグラフにより示す。このグラフから明らかなように、燃料弁開度θfが「0〜100(%)」の範囲で増加することにより、空気過剰率λは「1.95〜1」の範囲で低減する方向へ変化することが分かる。
この実施形態で、吸気マニホールド4の入口には、各気筒2A,2Bに吸入される空気の温度(吸気温度)Tinを検出するための吸気温度センサ31が設けられる。エンジン1には、クランク角度を検出するためのクランク角度センサ32が設けられる。クランク角度センサ32は、エンジン1の回転数Neを検出するための本発明の回転数検出手段に相当する。また、エンジン1には、カム角度を検出するためのカム角度センサ33が設けられる。更に、排気マニホールド6の出口には、各気筒2A,2Bから排出される排気ガス中の酸素濃度Oxを検出するための酸素センサ34が設けられる。これらセンサ31〜34は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段に相当する。
この実施形態では、エンジン1の運転を制御するために電子制御装置(ECU)30が設けられる。ECU30には、EGR弁11、スロットル弁13、燃料弁15及び点火装置17がそれぞれ接続される。また、ECU30には、吸気温度センサ31、クランク角度センサ32、カム角度センサ33及び酸素センサ34がそれぞれ接続される。ECU30には、エンジン1の運転を制御するための制御プログラムが格納される。ECU30は、この制御プログラムに基づきEGR弁11、スロットル弁13、燃料弁15及び点火装置17を制御するようになっている。ECU30は、本発明の制御手段に相当する。
電源スイッチ36と始動スイッチ37は、エンジン1の始動に際して操作される。電源スイッチ36は、その一端がバッテリ23に接続され、その他端がECU30に接続される。始動スイッチ37は、その一端がバッテリ23に接続され、その他端がスタータ21に接続される。この始動スイッチ37は、エンジン1の始動を指示するために操作される本発明の始動操作手段に相当する。
ここで、エンジン1を制御するための運転状態の指標となるのは、回転数Ne、吸気温度Ti及び酸素濃度Ox等である。ECU30は、クランク角度センサ32により検出される信号を回転数Neとして読み込む。また、ECU30は、エンジン1を制御するための物理量を決定する。この実施形態で、ECU30は、EGR弁11の開度(EGR弁開度)、スロットル開度θth、燃料弁開度θf、各気筒2A,2Bの点火時期θigを決定する。ECU30は、エンジン1の始動、アイドル運転及び予混合圧縮自着火運転に係る物理量(EGR弁開度、スロットル開度θth、燃料弁開度θf及び点火時期θig)を制御するためのロジックを、制御プログラムとして予め記憶している。特に、この実施形態では、上記制御プログラムの中に、エンジン1の始動時にノッキングを回避するための制御プログラムが含まれる。
次に、始動時及びアイドル運転時にECU30が実行する制御内容を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、ECU30は、ステップ100及びステップ110で、電源スイッチ36及び始動スイッチ37がそれぞれONされるのを待ち、両スイッチ36,37が共にONされると、処理をステップ120へ移行する。
ステップ120では、始動スイッチ37のON操作に伴いスタータ21がONする。これにより、エンジン1のクランキングが開始される。スタータ21のON状態は、その後所定時間だけ継続するようになっている。
次に、ステップ130で、ECU30は、始動条件を設定する。すなわち、ECU30は、スロットル開度θth及び燃料弁開度θfをそれぞれ所定の初期値に設定する。また、ECU30は、アイドル回転数Ne-idle及び点火時期θigをそれぞれ所定の初期値に設定する。ここで、スロットル開度θthの初期値は、アイドル運転時の吸気圧力Pinが「30.5〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる値、好ましくは「35.0〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる値に相当する。また、燃料弁開度θfの初期値は、アイドル運転時の空気過剰率λが「1.0〜2.0」の範囲の所定値となる値、好ましくは「1.0〜1.3」の範囲の所定値となる値に相当する。これら設定された初期値はエンジン1がアイドル運転に移行するまで変化させないように固定される。
次に、ステップ140〜ステップ160で、ECU30は、エンジン1の始動準備を行う。すなわち、ステップ140で、ECU30は、スロットル弁13を上記設定された初期値のスロットル開度θthに基づき開く。すなわち、ECU30は、アイドル運転時の吸気圧力Pinが「30.5〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる状態、好ましくは「35.0〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる状態に、スロットル弁13を制御する。続いて、ステップ150で、ECU30は、燃料弁15を上記設定された初期値の燃料弁開度θfに基づき開く。すなわち、ECU30は、アイドル運転時の空気過剰率λが「1.0〜2.0」の範囲の所定値となる状態、好ましくは「1.0〜1.3」の範囲の所定値となる状態に、燃料弁15を制御する。これにより、ミキサ12に所定量の天然ガスが供給される。次に、ステップ160で、ECU30は、点火装置17に電源を投入する。これにより、点火プラグ16への高電圧の供給準備が整えられる。
その後、ステップ170で、ECU30は、クランク角度センサ32からの検出信号に基づき回転数Neを読み込む。
次に、ステップ180で、ECU30は、読み込まれた回転数Neが、所定のアイドル回転数Ne-idleよりも小さいか否かを判断する。ここで、アイドル回転数Ne-idleを、例えば「1800rpm」とすることができる。この判断結果が肯定となる場合、すなわち回転数Neがアイドル回転数Ne-idleより低い場合、ECU30は、処理をステップ190へ移行する。
そして、ステップ190で、ECU30は、読み込まれた回転数Neに基づき各気筒2A,2Bに対応した点火時期θigを算出する。ECU30は、この算出を、図5に示すマップ(関数データ)を参照することで行う。図5のマップには、ノッキングを回避することのできる回転数Neと点火時期θigとの関係が設定される。図5のマップでは、回転数Neが「0〜1000(rpm)」となる範囲では、回転数Neの増加に伴い混合気の点火時期θigを「8〜14(°BTDC)」の範囲で徐々に増加させ、回転数Neが「1000(rpm)」に達した後は、回転数Neが所定のアイドル回転数Ne-idleとなるまで点火時期θigを所定値まで滑らかに変化させるように設定される。図5には、アイドル回転数Ne-idleでのアイドル点火時期θig-idleを「26(°BTDC)」とした場合のマップを破線で示し、アイドル点火時期θig-idleを「10(°BTDC)」とした場合のマップを実線で示す。前者のマップの特徴は、回転数Neが「1000(rpm)」に達した後の点火時期θigが、回転数Neの増加に伴い「26(°BTDC)」まで増加するタイプである。後者のマップの特徴は、回転数Neが「1000(rpm)」に達した後の点火時期θigが、回転数Neの増加に伴い緩やかに減少に転じて「10(°BTDC)」まで減少するタイプである。この実施形態では、例えば、後者の実線のマップを参照するものとする。
そして、ステップ200で、ECU30は、算出された点火時期θigに基づき点火装置17を制御することにより、点火プラグ16を火花点火させる。これにより、ECU30は、回転数Neに応じて点火時期θigを変化させる。
この間、スロットル弁13と燃料弁15はそれぞれ初期値のまま固定される。これにより、スロットル弁13はほぼ全閉状態に保たれる。また、燃料弁15により所定量の天然ガスがミキサ12に供給される。その後、ECU30は、ステップ180の判断に戻る。従って、回転数Neが所定のアイドル回転数Ne-idleに達するまでは、ECU30は、図5のマップに示すように点火時期θigを変化させながら、ステップ180〜ステップ200の処理を繰り返す。
すなわち、この実施形態では、エンジン1の始動に際して、スロットル弁13を、アイドル運転時の吸気圧力Pinが「30.5〜45.0(kPa)」の範囲の所定値、好ましくは「35.0〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる状態に設定し、燃料弁15を、アイドル運転時の空気過剰率λが「1.0〜2.0」の範囲の所定値。好ましくは「1.0〜1.3」の範囲の所定値となる状態に設定し、設定されたスロットル弁13及び燃料弁15の状態をエンジン1がアイドル運転に移行するまで変化させないように固定し、点火時期θigについては、回転数Neが「0〜1000(rpm)」となる範囲では、回転数Neの増加に伴い「8〜14(°BTDC)」の範囲で徐々に増加させるように点火プラグ16及び点火装置17により調整し、回転数Neが「1000(rpm)」に達した後は、回転数Neが所定のアイドル回転数Ne-idleとなるまで点火時期θigを所定値まで滑らかに変化させるように点火プラグ16及び点火装置17により調整するような方法によりエンジン1の始動時の運転を制御してしている。
一方、ステップ180の判断結果が否定となる場合、すなわち回転数Neがアイドル回転数Ne-idleに達すると、ステップ210で、ECU30は、クランク角度センサ32で検出される回転数Neが所定のアイドル回転数Ne-idleとなるようにスロットル弁13をPID制御する。このとき、ECU30は、吸気圧力Pinを「35.0〜45.0(kPa)」の範囲の所定値に調整するためにスロットル弁13を制御する。このときのスロットル開度θthは、回転数Neの変動に合わせて多少変動することとなる。
次に、ステップ220で、ECU30は、燃料弁15と点火装置17をそれぞれ所定値に基づき制御する。すなわち、ECU30は、燃料弁開度θf及び点火時期θigを、それぞれ一つの値に固定する。このとき、ECU30は、空気過剰率λを「1.0〜1.3」の範囲の所定値に調整するために、燃料弁15を所定値に基づき制御する。その後、ECU30は、エンジン1を予混合圧縮自着火運転へ移行するために別の処理へ移行する。
以上説明したこの実施形態の予混合圧縮自着火エンジンの制御方法及び制御装置によれば、エンジン1の始動に際して、電源スイッチ36及び始動スイッチ37がともにONされてエンジン1の始動が指示されると、スタータ21が動作してエンジンのクランキングが行われ、スロットル弁13が、アイドル運転時の吸気圧力Pinが「30.5〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる状態、好ましくは「35.0〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となる状態に設定され、燃料弁15が、アイドル運転時の空気過剰率λが「1.0〜2.0」の範囲の所定値となる状態、好ましくは「1.0〜1.3」の範囲の所定値となる状態に設定され、設定されたスロットル弁13及び燃料弁15の状態がエンジン1がアイドル運転に移行するまで変化させないように固定され、混合気が点火プラグ16等により火花点火させられる。ここで、エンジン1の回転数Neが「0〜1000(rpm)」となる範囲では、回転数Neの増加に伴い点火プラグ16等による点火時期θigが「8〜14(°BTDC)」の範囲で徐々に増加させられ、回転数Neが「1000(rpm)」に達した後は、回転数Neが所定のアイドル回転数Ne-idleとなるまで点火プラグ16等による点火時期θigが所定値まで滑らかに変化させられる。従って、エンジン1の始動時にノッキングが発生するような燃焼圧力及び燃焼温度となる条件を避けて、各気筒2A,2B内にて、混合気を点火させることが可能となる。また、この実施形態では、スロットル弁13、燃料弁14、点火プラグ16、点火装置17、スタータ21及びクランク角度センサ32等、エンジン制御で一般的に使用される機器を使用すればよく、ノッキングを回避するために、従来例のような高価な燃焼圧センサを使う必要がない。このため、過給機を持たない小型のエンジン1につき、火花点火方式によるノッキングを回避した好適な始動を燃焼圧センサを持たない簡素で安価な構成により達成することができる。
また、この実施形態では、回転数Neが所定のアイドル回転数Ne-idle(例えば、1800(rpm))となったとき、すなわち、エンジン1がアイドル運転時となったとき、吸気圧力Pinが「35.0〜45.0(kPa)」の範囲の所定値となるようにスロットル弁13の開度が調整され、空気過剰率λが「1.0〜1.3」の範囲の所定値となるように燃料弁15の開度が調整される。このため、アイドル運転時には、各気筒2A,2B内における混合気の燃焼効率が良好となる。このため、アイドル運転時におけるエンジン1の排気エミッションを低減することができる。
図6に、アイドル運転時における吸気圧力Pin、空気過剰率λ及び排気ガス中のNOxの関係をグラフに示す。図7に、アイドル運転時における吸気圧力Pin、空気過剰率λ及び排気ガス中の未燃成分(THC)の関係をグラフに示す。図8に、アイドル運転時における吸気圧力Pin、空気過剰率λ及び排気ガス中のCOの関係をグラフに示す。これらのグラフは、エンジン1の回転数Neをアイドル回転数Ne-idleである「1800(rpm)」に、吸気温度Tinを「48℃」に、圧縮比εを「29」にそれぞれ設定してなされた実験結果を示すものである。これらのグラフ中の異なる曲線は、それぞれ吸気圧力Pinを「30.5(kPa)」、「35.0(kPa)」、「40.0(kPa)」及び「45.0(kPa)」に設定した場合の結果をそれぞれ示す。図6のグラフから明らかなように、空気過剰率λが「1.0〜1.3」となる範囲では、吸気圧力Pinが「35.0(kPa)」、「40.0(kPa)」及び「45.0(kPa)」となるときに、NOxが「約200(ppm)」以下と少なくなることが分かる。図7のグラフから明らかなように、空気過剰率λが「1.0〜1.3」となる範囲では、吸気圧力Pinが「30.5(kPa)」から「45.0(kPa)」となる全ての場合で、THCが「1250(ppmC)」以下と少なくなることが分かる。図8のグラフから明らかなように、空気過剰率λが「1.05〜1.3」となる範囲では、吸気圧力Pinが「30.5(kPa)」から「45.0(kPa)」となる全ての場合で、COが「1500(ppmC)」以下と少なくなることが分かる。これらのことから、アイドル運転時に排気エミッションを低減できることが分かる。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、前記実施形態では、本発明を2気筒の小型エンジン1に具体化したが、3気筒以上のエンジンに具体化することもできる。
予混合圧縮自着火エンジンの制御装置を示す概略構成図。 スロットル開度θthと吸気圧力Pinとの関係を示すグラフ。 燃料弁開度θfと空気過剰率λとの関係を示すグラフ。 始動時及びアイドル運転時の制御内容を示すフローチャート。 エンジン回転数Neと点火時期θigとの関係を示すマップ。 アイドル運転時における吸気圧力Pin、空気過剰率λ及び排気ガス中のNOxの関係を示すグラフ。 アイドル運転時における吸気圧力Pin、空気過剰率λ及び排気ガス中のTHCの関係を示すグラフ。 アイドル運転時における吸気圧力Pin、空気過剰率λ及び排気ガス中のCOの関係を示すグラフ。
符号の説明
1 エンジン
2A 気筒
2B 気筒
13 スロットル弁(吸気圧力調整手段)
15 燃料弁(燃料供給量調整手段)
16 点火プラグ(火花点火手段)
17 点火装置(火花点火手段)
21 スタータ(クランキング手段)
30 ECU(制御手段)
32 クランク角度センサ(回転数検出手段)
37 始動スイッチ(始動操作手段)

Claims (4)

  1. 気筒に空気と燃料からなる混合気を供給し、その混合気を圧縮により自着火させて運転する予混合圧縮自着火エンジンにおいて、吸気圧力を吸気圧力調整手段により調整し、燃料供給量を燃料供給量調整手段により調整し、前記混合気を火花点火させる点火時期を火花点火手段により調整してクランキングによりエンジンを始動し、その後アイドル運転に移行する予混合圧縮自着火エンジンの制御方法であって、
    前記燃料を天然ガスとし、前記エンジンの始動に際して、前記吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が30.5〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、前記燃料供給量調整手段を、前記アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜2.0の範囲の所定値となる状態に設定し、前記設定された前記吸気圧力調整手段及び前記燃料供給量調整手段の状態を前記エンジンが前記アイドル運転に移行するまで変化させないように固定し、
    前記点火時期については、前記エンジンの回転数が0〜1000(rpm)となる範囲では、前記回転数の増加に伴い8〜14(°BTDC)の範囲で徐々に増加させるように前記火花点火手段により調整し、前記回転数が1000(rpm)に達した後は、前記回転数が所定のアイドル回転数となるまで前記点火時期を所定値まで滑らかに変化させるように前記火花点火手段により調整することを特徴とする予混合圧縮自着火エンジンの制御方法。
  2. 前記エンジンの始動に際して、前記吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が35.0〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、前記燃料供給量調整手段を、前記アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜1.3の範囲の所定値となる状態に設定し、前記設定された前記吸気圧力調整手段及び前記燃料供給量調整手段の状態を前記エンジンが前記アイドル運転に移行するまで変化させないように固定することを特徴とする請求項1に記載の予混合圧縮自着火エンジンの制御方法。
  3. 気筒に空気と燃料からなる混合気を供給し、その混合気を圧縮により自着火させて運転する予混合圧縮自着火エンジンにおいて、吸気圧力、燃料供給量、前記混合気を火花点火させる点火時期をそれぞれ調整してクランキングによりエンジンを始動し、その後アイドル運転に移行する予混合圧縮自着火エンジンの制御装置であって、
    前記吸気圧力を調整するための吸気圧力調整手段と、
    前記燃料供給量を調整するための燃料供給量調整手段と、
    前記混合気を火花点火させるための火花点火手段と、
    前記エンジンをクランキングするためのクランキング手段と、
    前記エンジンの回転数を検出するための回転数検出手段と、
    前記エンジンの始動を指示するために操作される始動操作手段と、
    前記吸気圧力調整手段、前記燃料供給量調整手段及び前記火花点火手段を制御するための制御手段と
    を備え、前記燃料を天然ガスとし、前記始動操作手段により前記エンジンの始動が指示されたとき、前記クランキングを行うために前記クランキング手段を動作させ、
    前記制御手段は、前記吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が30.5〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、前記燃料供給量調整手段を、前記アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜2.0の範囲の所定値となる状態に設定し、前記設定された前記吸気圧力調整手段及び前記燃料供給量調整手段の状態を前記エンジンが前記アイドル運転に移行するまで変化させないように制御すると共に、前記点火時期については、前記検出される回転数が0〜1000(rpm)となる範囲では、前記回転数の増加に伴い8〜14(°BTDC)の範囲で徐々に増加させ、前記検出される回転数が1000(rpm)に達した後は、前記回転数が所定のアイドル回転数となるまで前記点火時期を所定値まで滑らかに変化させるように前記検出される回転数に基づいて前記火花点火手段を制御することを特徴とする予混合圧縮自着火エンジンの制御装置。
  4. 前記エンジンの始動に際して、前記制御手段は、前記吸気圧力調整手段を、アイドル運転時の吸気圧力が35.0〜45.0(kPa)の範囲の所定値となる状態に設定し、前記燃料供給量調整手段を、前記アイドル運転時の空気過剰率が1.0〜1.3の範囲の所定値となる状態に設定し、前記設定された前記吸気圧力調整手段及び前記燃料供給量調整手段の状態を前記エンジンが前記アイドル運転に移行するまで変化させないように制御することを特徴とする請求項3に記載の予混合圧縮自着火エンジンの制御装置。
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