JP4947711B2 - 現像処理方法、現像処理プログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

現像処理方法、現像処理プログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、レジストが塗布され、露光処理された基板に対し現像処理を施す現像装置、現像処理方法、現像処理プログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造においては、被処理基板であるウエハに所定の膜を成膜した後、フォトレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィ技術により回路パターンを形成する。このフォトリソグラフィ技術では、被処理基板であるウエハは、主な工程として、洗浄処理→脱水ベーク→アドヒージョン(疎水化)処理→レジスト塗布→プリベーク→露光→現像→ポストベークという一連の処理を経てレジスト層に所定の回路パターンを形成する。
従来の現像装置としては、例えば図13に示すように、基板保持部51上にウエハWを水平に保持し、このウエハWの表面から僅かに浮かせた位置に細孔の吐出孔を有する現像液ノズル52を配置する。
次いでウエハWを鉛直軸回りに回転させると共に、現像液ノズル52から現像液を吐出しながら、ウエハWの回転半径方向に当該現像液ノズル52を移動させることにより、ウエハWの表面に螺旋状に現像液が液盛りされる(図13(a))。
そしてウエハWの表面に現像液53を液盛りした状態で、所定の現像時間例えば60秒が経過するまで静止現像(静止パドル方式と称呼する)を行った後(図13(b))、リンス液ノズル54からウエハWの中央にリンス液55例えば純水を供給する(図13(c))。これにより現像液に対して不溶解性の部位のレジストが残り、所定のレジストパターンが得られる(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、図13に示した現像方法にあっては、以下のような問題があった。即ち、特許文献1に開示の静止パドル方式により現像処理を進行させる場合、レジストは一般的に疎水性であるため、液盛りの量が少なすぎると表面張力によりウエハW上にある液同士が引っ張りあってプルバック現象が発生する。その結果、現像されない部位(現像液が塗られない部位)が生じる場合がある。そのため、表面張力により液同士が引っ張りあっても表面全体が現像液で覆われるように、ウエハWの表面に液盛りする現像液の量を多くしなければならず、その結果、現像液の使用量が多くなるという課題があった。
この課題を解決するものとして、特許文献2には、ウエハを鉛直軸周りに回転させると共に、その回転半径方向に伸びる帯状の現像液をノズル吐出口から供給し、現像液ノズルをウエハの外側から中央部に向って移動させることによって、ウエハ表面に現像液を螺旋状に塗布する現像処理方法が開示される。
この方法によれば、吐出口の長手方向の幅を長く設定することにより、幅の広い帯状の現像液をウエハの半径方向に隙間なく並べることができ、ウエハ全面に容易に現像液を塗布することができる。また、吐出口の短手方向の幅を小さく設定することにより、ウエハ表面に塗られる現像液の厚みを薄くでき、その結果、現像液消費量を低減することができる。
さらに、特許文献2に開示の現像処理方法では、静止パドル方式ではなく、現像が行われる間はウエハの回転を継続し、現像終了までウエハの中央部に現像液を供給するパドルレス方式(回転現像方式)が採用される。このパドルレス方式によれば、ウエハの回転(遠心力)により、現像中においてレジストの溶解成分を現像液と共に除去することができ、常に新しいレジストが供給されるため、効率よく現像処理を進めることができる。
特開平7−263302号公報 特開2005−210059号公報
ところで、前記のようなパドルレス方式においては、ウエハに現像液を供給する時間によって現像時間が調整される。その現像時間は、レジスト材料の種類、現像するレジストパターン等の条件に応じて決定される。
しかしながら、溶解速度が遅いレジスト材料を使用する場合や、微細パターン、ホール系パターン等の光学像的に解像し難いレジストパターンを形成する場合等には、現像時間を長くする必要があった。即ち、現像時間を長く設定すると、ウエハ中央部での現像液吐出時間が長くなり、その結果、現像液消費量が増加して、静止パドル方式に対する優位性が保てないという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、レジスト材料の種類やレジストパターンの形状に拘らず、現像液消費量を低減し、且つ、現像処理時間を短縮することのできる現像装置、現像処理方法、現像処理プログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために本発明に係る現像処理方法は、表面にレジストが塗布され露光された後の基板を現像処理する現像処理方法において、前記基板を水平に保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップと、前記基板を回転させた状態で前記基板の表面と対向して配置された現像液ノズルの吐出口から前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップとを実行し、前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップにおいて、前記基板に供給された現像液が乾燥しないよう間欠時間と当該間欠時間における基板回転速度とが設定されることに特徴を有する。
このようなステップを実行する方法によれば、基板の中央部に現像液を間欠供給することにより、間欠後の現像液吐出時に基板中央に多量の現像液が勢いよく供給される。その結果、基板上のレジスト溶解成分がより効率的に押し流され、現像処理を加速し現像時間を短縮することができる。
また、現像液の間欠供給期間における現像液吐出停止時に基板上の現像液が乾燥しないよう間欠時間と当該間欠時間における基板回転速度とが設定されることで、現像処理の進行を継続させることができ、現像液消費量を従来のパドルレス方式よりも低減することができる。また、基板上で現像液が乾燥しないことにより、レジストの溶解成分の固着を抑制し、乾燥斑の発生を防ぐことができる。
また、前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップの前に、前記現像液ノズルの吐出口から現像液を吐出しながら当該現像液ノズルを基板周縁から中央部側に移動させ、基板表面に現像液を螺旋状に供給するステップを実行することが望ましい。
このようにすることで、現像液の間欠供給前からレジストの溶解が開始され、前記の現像液の間欠供給による作用をより効果的なものとすることができる。また、基板全面に現像液が塗布されているため、基板中央への現像液吐出時に効果的に現像液を基板全面に広げることができ、基板全面に対しより均一な現像処理を行うことができる。
また、前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップにおいて、前記基板に供給された現像液が乾燥しないよう設定された基板回転速度と間欠時間は、基板回転速度750rpm超1000rpm以下で間欠時間0秒超2.0秒以下、基板回転速度500rpm超750rpm以下で間欠時間0秒超2.5秒以下、基板回転速度200rpm超500rpm以下で間欠時間0秒超3.5秒以下、基板回転速度0rpm超200rpm以下で間欠時間0秒超5.0秒以のいずれかであることが望ましい。
このように現像液の間欠供給期間における間欠時間と当該間欠時間における基板回転速度とを設定することで、現像液吐出停止時に基板上の現像液が乾燥しないようにすることができる。
また、前記した課題を解決するために本発明に係る現像処理方法は、表面にレジストが塗布され露光された後の基板を現像処理する現像処理方法において、前記基板を水平に保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップと、前記基板の表面と対向して配置された現像液ノズルの吐出口から現像液を吐出しながら当該現像液ノズルを基板周縁から中央部側に移動させるステップと、前記現像液ノズルが前記基板の中央部上方に到達した後に前記現像液ノズルからの現像液の吐出を停止させるステップと、前記現像液ノズルからの現像液の吐出が停止された状態で、所定時間の間、前記基板を保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップと、を有し、前記現像液の吐出を停止させるステップには、前記現像液ノズルが前記基板の中央部上方に到達した後、現像液の吐出を停止させるまでの所定時間の間、前記基板の表面に対し前記ノズルから現像液を間欠吐出するステップを含み、前記間欠吐出するステップでは、前記基板に供給された現像液が乾燥しないよう間欠時間と当該間欠時間における基板回転速度とが設定されることに特徴を有する。
尚、前記現像液ノズルからの現像液の吐出が停止された状態で、所定時間の間、前記基板を保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップにおいて、前記基板の回転速度と前記基板を保持する時間は、基板回転速度750rpm超1000rpm以下で保持時間0秒超2.0秒以下、基板回転速度500rpm超750rpm以下で保持時間0秒超2.5秒以下、基板回転速度200rpm超500rpm以下で保持時間0秒超3.5秒以下、基板回転速度0rpm超200rpm以下で保持時間0秒超5.0秒以のいずれかであることが好ましい。
このようなステップを実行する方法によれば、現像液吐出停止後から現像後のリンス工程開始までの間に、基板全体に均一な現像液の膜が形成されると共に、基板表面の現像液が基板中央から周縁に向けて流される。即ち、基板上の現像液の溶解成分が効率的に流されるため、現像処理を加速し現像時間を短縮することができる。また、リンス工程までに現像液の乾燥が抑制されるため、現像液の溶解成分が固着せず乾燥斑の発生を防ぐことができる。
また、この現像工程においては、レジスト吐出を停止した状態で現像処理を進行させることができるため、現像液の消費量を大幅に低減することができる。
特に、前記現像液ノズルが前記基板の中央部上方に到達した後に前記現像液ノズルからの現像液の吐出を停止させるステップにおいて、前記現像液ノズルが前記基板の中央部上方に到達した後、現像液の吐出を停止させるまでの所定時間の間、前記基板の表面に対し前記ノズルから現像液を間欠吐出することが望ましい。
このようにすることにより、それまでの現像処理により生じた現像液の溶解物を新たな現像液で流すことができ、現像処理をより効果的に行うことができる。
本発明によれば、レジスト材料の種類やレジストパターンの形状に拘らず、現像液消費量を低減し、且つ、現像処理時間を短縮することのできる現像装置、現像処理方法、現像処理プログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得ることができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る現像装置を備える塗布・現像装置の全体構成を示す斜視図、図2はその平面図である。先ず、このレジスト塗布・現像装置100の説明をする。レジスト塗布・現像装置100において、図中B1は、基板であるウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアC1を搬入出するためのキャリア載置部であり、キャリアC1を複数個載置可能な載置部90aを備えたキャリアステーション90と、このキャリアステーション90から見て前方の壁面に設けられる開閉部91と、開閉部91を介してキャリアC1からウエハWを取り出すための受け渡し手段A1とが設けられている。
キャリア載置部B1の奥側には筐体92にて周囲を囲まれる処理部B2が接続されており、この処理部B2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3と、後述する塗布・現像ユニットを含む各処理ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段A2,A3とが交互に配列して設けられている。即ち、棚ユニットU1,U2,U3及び主搬送手段A2、A3はキャリア載置部B1側から見て前後一列に配列されると共に、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されており、ウエハWは処理部B1内を一端側の棚ユニットU1から他端側の棚ユニットU3まで自由に移動できるようになっている。
また主搬送手段A2、A3は、キャリア載置部B1から見て前後方向に配置される棚ユニットU1,U2,U3側の一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットU4,U5側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁93により囲まれる空間内に置かれている。また図中94、95は各ユニットで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節ユニットである。
液処理ユニットU4,U5は、例えば図1に示すように塗布液(レジスト液)や現像液といった薬液供給用のスペースをなす収納部96の上に、塗布ユニットCOT、本発明の現像装置としての現像ユニットDEV及び反射防止膜形成ユニットBARC等を複数段例えば5段に積層した構成とされている。また上述の棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、ウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。
処理部B2における棚ユニットU3の奥側には、例えば第1の搬送室97及び第2の搬送室98からなるインターフェイス部B3を介して露光部B4が接続されている。インターフェイス部B3の内部には図2に示すように処理部B2と露光部B4との間でウエハWの受け渡しを行うための2つの受け渡し手段A4、A5の他、棚ユニットU6及びバッファキャリアC0が設けられている。
この装置におけるウエハWの流れについて一例を示すと、先ず外部からウエハWの収納されたキャリアC1が載置台90に載置され、開閉部91と共にキャリアC1の蓋体が外されて受け渡し手段A1によりウエハWが取り出される。そしてウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しユニット(図示せず)を介して主搬送手段A2へと受け渡され、棚ユニットU1〜U3内の一の棚にて、塗布処理の前処理として例えば反射防止膜形成処理、冷却処理が行われ、しかる後塗布ユニットCOTにてレジスト液が塗布される。
続いてウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後棚ユニットU3の受け渡しユニットを経由してインターフェイス部B3へと搬入される。このインターフェイス部B3においてウエハWは例えば受け渡し手段A4→棚ユニットU6→受け渡し手段A5という経路で露光部B4へ搬送され、露光が行われる。露光後、ウエハWは逆の経路で主搬送手段A2まで搬送され、現像ユニットDEVにて現像されることでレジストマスクが形成される。しかる後ウエハWは載置台90上の元のキャリアC1へと戻される。
続いて、本発明の現像装置としての現像ユニットDEVについて詳細に説明する。図3は、現像ユニットDEVの構成を模式的に示す断面図、図4はその平面図である。
現像ユニットDEVは、基板例えばウエハWの裏面側中央部を吸引吸着して水平姿勢に保持するための基板保持部であるスピンチャック2を具備する。図3に示すようにスピンチャック2は回転軸21を介して回転駆動機構である駆動機構22と接続されており、ウエハWを保持した状態で回転及び昇降可能なように構成されている。なお、本例では、スピンチャック2の回転軸上にウエハWの中心が位置するように設定されている。但し、本発明においては必ずしも回転軸上にウエハWの中心が位置していなくともよく、例えば回転軸から半径1〜15mm以内の領域にウエハWの中心が位置していればよい。
また、スピンチャック2上のウエハWを囲むようにして上方側が開口するカップ体3が設けられている。このカップ体3は、上部側が四角状であり下部側が円筒状の外カップ31と、上部側が内側に傾斜した筒状の内カップ32とからなり、外カップ31の下端部に接続された昇降部33により外カップ31が昇降し、更に内カップ32は外カップ31の下端側内周面に形成された段部31aに押し上げられて昇降可能なように構成されている。
また、図3に示すようにスピンチャック2の下方側には円形板34が設けられており、この円形板34の外側には断面が凹部状に形成された液受け部35が全周に亘って設けられている。液受け部35の底面にはドレイン排出口36が形成されており、ウエハWからこぼれ落ちるか、あるいは振り切られて液受け部35に貯留された現像液やリンス液はこのドレイン排出口36を介して装置の外部に排出される。
また、円形板34の外側には断面山形のリング部材37が設けられている。なお、図示は省略するが、円形板34を貫通する例えば3本の基板支持ピンである昇降ピンが設けられており、この昇降ピンと図示しない基板搬送手段との協働作用によりウエハWはスピンチャック2に受け渡しされるように構成されている。
また、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面と対向するようにして、昇降及び水平移動可能な複合ノズル4が設けられている。図5に示すように、複合ノズル4は、複数のノズルが集結して構成される。このうち、現像液ノズル4aは、下方に向かって幅が狭くなるようにくさび形に形成されており、その下端面には帯状の現像液を吐出するためのスリット状の吐出口41が設けられている。この吐出口41は、その長手方向がウエハWの周縁から中央部側に向かうように配置されている。
尚、この現像液ノズル4aには図3に示す薬液供給部6が有する現像液供給部(図示せず)から所定流量(例えば600ml/min)の現像液が供給されるよう構成されている。また、この薬液供給部6は図示しない温度調整機構を備え、現像液を所定の温度(例えば23℃)に調整してノズルに供給するようになされている。即ち、常に所定の温度で現像液が供給されることによって、同じ種類のレジストが塗布されたウエハ群に対し均一な現像処理ができるように構成されている。
また、図5に示すように複合ノズル4において現像液ノズル4aの隣には、N2ガスを適宜、ウエハ表面に吹き付けるためのN2ノズル4b、ウエハ表面の濡れ性を向上する処理(プリウェット処理)のために少量のリンス液例えば純水を吐出する表面処理液ノズル4cが設けられる。さらに、現像液を洗い流すためのリンス液例えば純水を吐出するためのリンス液ノズル4d、界面活性剤を供給するための界面活性剤ノズル4eが設けられている。
尚、複合ノズル4の各ノズルに供給される薬液、N2ガスは薬液供給部6より夫々供給されるように構成されている。また、前記各ノズルは、複合ノズル4がウエハWの中央部上方に移動して静止した際に、夫々から吐出された薬液等がウエハ中央に着液するようにノズル吐出角度が調整されている。
また、図4に示すように、複合ノズル4は支持部材であるノズルアーム5の一端側に支持され、このノズルアーム5の他端側は図示しない昇降機構を備えた移動基体51と接続されている。更に移動基体51は例えばユニットの外装体底面にてX方向に伸びるガイド部材52に沿って横方向に移動可能なように構成されている。この移動機構により複合ノズル4は、ウエハWの外側から中央に向けて直線上を移動可能になされている。尚、カップ体3の外側には、複合ノズル4の待機部53が設けられ、このノズル待機部53で各ノズル先端部の洗浄などが行われる。
即ち、例えばウエハWに対する現像液の塗布時には、複合ノズル4がノズル待機部53からウエハW周縁に移動し、現像液ノズル4aの吐出口41から現像液が帯状に吐出されながら、複合ノズル4がウエハWの外側から中央に向けて移動するよう制御される。また、そのときにウエハWは駆動機構22の駆動により所定の回転速度(例えば1000rpm)で回転するよう制御され、これによりウエハW上には帯状に吐出された現像液が螺旋状に塗布されるようになされている。
また、図中符号7はコンピュータからなる制御部であり、この制御部7は薬液供給部6(現像液供給部)、駆動機構22、昇降部33、移動基体51の動作を制御する機能を有している。更にこの制御部7は、ウエハWに供給する現像液やリンス液の吐出制御を行うよう機能する。特に現像液の吐出時においては、前記したように複合ノズル4がウエハWの外側から中央に向けて移動する際に現像液ノズル4aから現像液を供給するように制御し、さらに複合ノズル4(現像液ノズル4a)がウエハ中央まで移動すると、ノズルを静止した状態で所定時間の間、ウエハ中央部に対し現像液ノズル4aから現像液を間欠吐出するよう制御する。
より詳しく説明すると、制御部7の備えた図示しない記憶部には、複合ノズル4の移動動作、各ノズルからの吐出動作、ウエハWの回転動作等が予め決められたソフトウエアからなる1つまたは複数の処理レシピと、その処理レシピのいずれかに基づき各動作が実施されるよう命令が組まれたコマンド部とを有する現像処理プログラムが格納されている。そして、制御部7は当該プログラムを読み出し、後述の現像工程が実施されるよう制御を行う。尚、この現像処理プログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記録媒体に記録され収納された状態で制御部7の記憶部に格納される。
続いて、現像ユニットDEVによるウエハWの現像工程の第1の実施形態について説明する。尚、係る現像処理においては、使用されたレジストの種類、形成するレジストパターンの種類(ライン系、ホール系等)等の諸条件によって処理レシピが決定されるが、以下の説明においては、制御部7の制御により図6に示す処理レシピR1に基づいて現像処理が行われるものとする。この場合、例えば、ウエハW上に形成されるパターンはライン系のパターンであって、フォトレジストは例えばJSR社製KrFレジストM20Gが用いられたものとする。また、例えば現像液の温度は23℃に設定され、現像液ノズル4aからの現像液の吐出流量は600ml/min、リンス液ノズル4dからのリンス液の吐出流量は1000ml/minに設定されているものとする。
先ず、外カップ31、内カップ32が下降位置にあり、複合ノズル4がノズル待機部53の上方に配置された状態において、その表面にレジストが塗布され、更に露光された後のウエハWが図示しない基板搬送手段により搬入される。そして、この基板搬送手段と図示しない昇降ピンとの共同作用によりウエハWはスピンチャック2に受け渡される。
次いで、外カップ31及び内カップ32が上昇位置に設定されると共に、現像液の吐出開始位置である例えばウエハWの一端側の外縁から僅かに外側であってかつウエハWの表面から僅かに高い位置(開始位置とする)に複合ノズル4を配置する。
一方、ウエハWを鉛直軸回りに例えば500rpmの回転速度で回転させると共に、複合ノズル4をウエハWの中央部上方に移動する(図6のステップS1)。
次いで、表面処理液ノズル4cから少量のリンス液例えば純水をウエハWに供給しながら複合ノズル4をウエハW周縁の開始位置に向けて移動する。これによりウエハW全面に対するプリウェット処理、即ちウエハ表面の濡れ性を向上する処理が施され、その後供給される現像液がウエハWの表面に速やかに広がる状態になされる(図6のステップS2、S3)。
図7(a)に示すように開始位置に移動した複合ノズル4(現像液ノズル4a)は、所定時間の待機後(図6のステップS4、図6では0.1秒)、図7(b)に示すように現像液ノズル4aからの現像液の供給を開始すると共に(図6のステップS5)現像液の供給を維持しながらウエハWの中央部に向けて移動する(図6のステップS6)。
ここで吐出口41から帯状に吐出された現像液Dは、例えば図8に模式的に示すように、ウエハWの外側から内側に向かって互いに隙間のないように並べられていき、これによりウエハWの表面全体に螺旋状に現像液Dが供給される。そして図9に示すように、回転しているウエハWの遠心力の作用によりウエハWの表面に沿って現像液Dは外側に広がり、結果としてウエハWの表面には薄膜状の液膜が形成される。
そして、図7(c)に示すようにウエハWの中央部上方まで移動した現像液ノズル4aは、所定時間(図6では2.5秒)の待機後(図6のステップS7)、図7(d)に示すように所定時間(図6では2.5秒)の間、再び現像液をウエハWの中央部に供給する(図6のステップS8)。更に、現像液ノズル4aは、図7(c)に示すように所定時間(図6では2.5秒)の待機後(図6のステップS9)、図7(d)に示すように所定時間(図6では2.5秒)の間、現像液をウエハWの中央部に供給する(図6のステップS10)。
即ち、現像液ノズル4aがウエハWの中央部上方に移動した後は、現像液を間欠供給する処理が実行される。尚、図6のレシピR1に示すように、現像液の間欠供給期間における現像液吐出時のウエハWの回転速度は、例えば1000rpmに設定され、吐出停止時には750rpmに設定される。
このようにステップS7〜S10の間、現像液ノズル4aがウエハ中央に現像液を間欠供給することにより、間欠後の現像液吐出時にはウエハ中央に多量の現像液が勢いよく供給される。これにより、ウエハW上のレジスト溶解成分がより効率的に押し流され、現像処理が加速される。尚、図6のステップS6において、ウエハ全面に現像液が塗布されているため、現像液の間欠供給前からレジストの溶解が開始され、前記の間欠供給による作用がより効果的なものとなされる。また、基板全面に現像液が塗布されているため、基板中央への現像液吐出時に効果的に現像液が基板全面に広がり、基板全面に対しより均一な現像処理が行われる。
また、ステップS7〜S10の現像液間欠供給においては、その間の現像液吐出停止時にウエハW上の現像液が乾燥しないよう間欠時間(吐出停止時間)、ウエハ回転速度等の条件が設定される。
例えば、前記したように処理レシピR1では、現像液吐出停止時におけるウエハ回転速度が750rpmのときには間欠時間は2.5秒に設定される。このように現像液吐出停止時におけるウエハ回転速度と間欠時間とを設定することにより、現像液の乾燥が抑制され、その結果、レジストの溶解成分が固着せず、乾燥斑の発生が防止される。
また、現像液の吐出停止時に現像液が乾燥しないため現像処理が継続して進行し、その結果、従来の現像液連続供給によるパドルレス方式と同様の処理時間で現像処理が行われ、且つ現像液消費量は従来よりも低減される。
尚、前記レシピR1の例ではウエハ回転速度が750rpm以下で間欠時間2.5秒以下としたが、本発明の現像処理方法にあっては、その例に限定されるものではない。例えば現像液吐出停止時のウエハ回転速度が1000rpm以下のときには間欠時間は2秒以下に設定され、ウエハ回転速度が500rpm以下のときには間欠時間は3.5秒以下に設定され、ウエハ回転速度が200rpm以下のときには間欠時間は5秒以上に設定されるのが好ましい。
現像液供給による現像処理が終了すると、複合ノズル4は、ウエハWの中央部上方において、所定時間の待機後(図6のステップS11、図6では0.5秒)、リンス液ノズル4dからリンス液例えば純水をウエハWの中央部にウエハ回転速度100rpmで2秒間供給し(図6のステップS12)、ウエハ回転速度1200rpmで3秒間供給し(図6のステップS13)、さらにウエハ回転速度500rpmで10秒間供給する(図6のステップS14)。
この一連のリンス液供給処理によりウエハWの表面に供給されたリンス液は、回転するウエハWの遠心力の作用により表面に沿って外側に広がり、ウエハW上のレジストの溶解成分を含む現像液が洗い流され、所定のレジストパターンが形成される。
次いで、ウエハWが例えば2000rpmで高速回転することによりウエハ表面の液を振り切るスピン乾燥処理が行われ、その間に複合ノズル4は開始位置に移動する(図6のステップS15)。
尚、レシピR1のステップには含まれないが、この一連のスピン乾燥処理の前に、界面活性剤ノズル4eによりウエハW表面に界面活性剤を供給するステップを実行してもよい。この界面活性剤をスピン乾燥の前に供給することにより、スピン乾燥時においてパターンの表面(特にパターンの谷間)に付着した液を小さい摩擦で速やかに振り飛ばすことができる。このため、スピン乾燥時に振り飛ばされる液に引っ張られてパターンが転倒する不具合を防ぐことができる。
そして、スピン乾燥処理後、ウエハWが回転停止されると共に外カップ31及び内カップ32が下降し、複合ノズル4がノズル待機部53上方に移動して現像処理が終了する(図6のステップS16)。
以上のように現像工程の第1の実施形態によれば、回転制御されるウエハWの中央部に現像液を間欠供給することによって現像処理が行われる。この間欠供給により、間欠後の現像液吐出時にウエハ中央に多量の現像液が勢いよく供給されるため、ウエハW上のレジスト溶解成分がより効率的に押し流され、現像処理を加速し現像時間を短縮することができる。また、現像液の間欠供給処理における現像液吐出停止時にウエハW上の現像液が乾燥しないようウエハ回転速度と間欠時間とが設定されることにより、現像液の乾燥が抑制され、その結果、現像処理が継続して進行し現像液消費量を低減できると共に、レジスト溶解成分が固着しないため乾燥斑の発生を防ぐことができる。
尚、前記実施の形態においては、ウエハWへの現像液の供給処理において、先ず、回転するウエハWの外側から中央部に向けて移動しながら現像液を吐出し、その後、ウエハ中央部において現像液を間欠供給する例を示したが、その形態に限定されず、現像液の吐出処理をウエハWの中央部においてのみ行うようにしてもよい。
続いて、現像ユニットDEVによるウエハWの現像工程の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態では、前記第1の実施形態におけるレシピR1を例に示した処理工程のうち、ステップS7〜S10のレジストの間欠吐出工程が実施されない。
さらには、リンス処理を施す前の前記ステップS11での待機時間(現像液ノズル4aからのレジスト吐出がなされない状態で、ウエハWは水平に保持され鉛直軸回りに回転)におけるウエハWの回転速度とその保持時間は次のように設定される。
例えばレジスト吐出停止時のウエハ回転速度が1000rpm以下のときには保持時間は2秒以下に設定され、レジスト吐出停止時のウエハ回転速度が750rpm以下のときには保持時間は2.5秒以下に設定され、ウエハ回転速度が500rpm以下のときには保持時間は3.5秒以下に設定され、ウエハ回転速度が200rpm以下のときには保持時間は5秒以上に設定される。
このような設定により、ステップS11での待機時間の間に、ウエハ上のレジストはウエハ中央から周縁に向けて流れ、レジストの溶解物がウエハ外に流し落とされて現像処理が加速される。
また、ウエハ上をレジストが流れることによってウエハWの全体に均一にレジスト膜が形成され、ウエハ表面のレジストの乾燥を防ぐことができ、乾燥斑の発生が抑制される。
さらには、前記第1の実施形態で示したステップS7〜S10でのレジストの間欠吐出工程が無いため、現像処理時間をより短縮することができ、使用するレジスト液の量を大幅に低減することができる。
尚、前記したステップS11での待機時間の条件であれば、レシピR1でのステップS5〜S6の後、即ち、現像液ノズル4aがレジストを吐出しながらウエハWの中央部上方まで移動した後、続けて所定時間の間、レジストを連続吐出した後にレジスト吐出を行ってもよく、或いはレシピR1のステップS7〜S10で示したように間欠吐出を実施してもよい。
即ち、ステップS11の前にウエハWの中央部上方からレジスト吐出を行うことにより、それまでの現像処理により生じたレジスト溶解物を新たなレジスト液で流すことができ、現像処理をより効果的に行うことができる。
以上のように現像工程の第2の実施形態によれば、現像液であるレジストの塗布工程において、ウエハWの上面全体にレジストを吐出した後、リンス処理までの所定時間の間に、ウエハWを水平に保持し、レジスト吐出を停止した状態で鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させる工程が実施される。
これにより、レジスト吐出停止後からリンス工程開始までの間に、ウエハ全体に均一なレジスト膜が形成されると共に、ウエハ表面のレジストがウエハ中央から周縁に向けて流される。即ち、ウエハW上のレジスト溶解成分が効率的に流されるため、現像処理を加速し現像時間を短縮することができる。また、リンス工程までにレジストの乾燥が抑制されるため、レジスト溶解成分が固着せず乾燥斑の発生を防ぐことができる。
また、この現像工程の第2の実施形態においては、前記した第1の実施の形態で示したレシピR1のステップS7〜S11におけるレジストの間欠吐出工程を行わないため、より現像工程の時間を短縮することができ、現像液であるレジストの消費量を大幅に低減することができる。
尚、前記実施の形態においては、現像液ノズル4aやリンス液ノズル4d等の複数のノズルが集結して構成された複合ノズル4を例に示し、各ノズルの移動機構を共通の機構として説明したが、各ノズル及びその移動機構を夫々独立して設けた構成としてもよい。
また、基板の例としてウエハを用いて説明したが、本発明の現像装置及び現像処理方法において処理する基板はウエハに限らず、LCD基板等、フォトリソグラフィ工程により現像処理される基板に適用される。
続いて、本発明に係る現像装置、及び現像処理方法について、実施例に基づきさらに説明する。本実施例では、前記実施の形態に示した現像装置を製造し、その現像装置を用いて実験を行うことにより、その効果を検証した。尚、被処理基板として直径300mmのウエハを用いた。
〔実験1〕
〔実施例1〕
実施例1として図6に示したレシピR1を用い、表1の条件で現像処理を行い、その現像液消費量を測定した。





Figure 0004947711
この実施例1にあっては実験1の結果、充分な現像結果を得ることができ、現像液消費量は71mlであった。
〔比較例1〕
図10に示すレシピR2を用い、表1の条件で現像処理を行い、その現像液消費量を測定した。レシピR2に示すように、この比較例1ではウエハ中央部への現像液供給は従来のパドルレス方式と同様に連続的に行われる。
この比較例1の結果、実施例1と同等の現像結果が得られ、現像液消費量は121mlであった。即ち、実施例1によれば、比較例1のパドルレス方式に比べ大幅に現像液消費量を低減することができた。
〔実験2〕
〔実施例2〕
実施例2として図11に示すレシピR3を用い、表2の条件で現像処理を行い、その現像液消費量を測定した。
Figure 0004947711
実施例2にあっては、充分な現像結果を得ることができ、現像液消費量は96mlであった。
〔比較例2〕
図12に示すレシピR4を用い、表2の条件で現像処理を行い、その現像液消費量を測定した。レシピR4に示すように、この比較例2ではウエハ中央部への現像液供給は従来のパドルレス方式と同様に連続的に行われる。
この比較例2の結果、実施例2と同等の現像結果が得られ、現像液消費量は171mlであった。即ち、実施例2によれば、比較例2のパドルレス方式に比べ大幅に現像液消費量を低減することができた。
〔実験3〕
ウエハ中央部への現像液間欠供給において、現像液が乾燥しないための吐出停止時のウエハ回転速度と間欠時間(或いは第2の実施形態におけるレジスト吐出停止後のウエハ回転速度とその保持時間)との最適な組み合わせについて検証した。具体的には現像後のウエハ表面を観察し、その表面における乾燥斑の有無により結果を判断した。尚、レジスト材料としてJSR社製KrFレジストM20Gが用いられ露光処理されたウエハを使用した。この実験3の結果を表3に示す。
Figure 0004947711
表3に示すように、ウエハ回転速度1000rpmでは間欠時間(保持時間)2.0秒まで、ウエハ回転速度750rpmでは間欠時間(保持時間)2.5秒まで、ウエハ回転速度500rpmでは間欠時間(保持時間)3.5秒まで、ウエハ回転速度300rpmでは間欠時間(保持時間)4.5秒まで、ウエハ回転速度200rpm以下では間欠時間(保持時間)5.0秒以上、乾燥斑が発生せず、本発明の現像処理方法における適用可能範囲を確認することができた。
以上の実施例の実験結果から、本発明の現像装置及び現像処理方法によれば、現像液消費量を低減し、且つ現像処理時間を静止パドル方式よりも短縮できることを確認した。
本発明は、フォトレジストが塗布され、露光処理が施された半導体ウエハやLCD基板等を現像処理する現像装置に適用でき、半導体製造業界、電子デバイス製造業界等において好適に用いることができる。
図1は、本発明に係る現像装置を備える塗布・現像装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、本発明に係る現像装置を備える塗布・現像装置の全体構成を示す平面図である。 図3は、本発明に係る現像装置としての現像ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 図4は、図3の現像ユニットの平面図である。 図5は、図3の現像ユニットが備える複合ノズルの斜視図である。 図6は、図3の現像ユニットが実施する処理レシピの例を示す図である。 図7は、現像液の塗布工程を模式的に示す図である。 図8は、現像液をウエハ上に螺旋状に塗布する様子を模式的に示す図である。 図9は、ウエハの回転(遠心力)により現像液が広がる様子を模式的に示す図である。 図10は、比較例1における処理レシピを示す図である。 図11は、実験2における処理レシピを示す図である。 図12は、比較例2における処理レシピを示す図である。 図13は、従来の静止パドル方式の例を説明するための図である。
符号の説明
100 レジスト塗布・現像装置
2 スピンチャック(基板保持部)
22 駆動機構(回転駆動機構)
3 カップ体
4 複合ノズル
4a 現像液ノズル
4b N2ノズル
4c 表面処理液ノズル
4d リンス液ノズル
4e 界面活性剤ノズル
41 吐出口
5 ノズルアーム(移動機構)
51 移動基体(移動機構)
52 ガイド部材(移動機構)
6 薬液供給部(現像液供給部)
7 制御部
D 現像液
DEV 現像ユニット(現像装置)
W ウエハ(基板)

Claims (7)

  1. 表面にレジストが塗布され露光された後の基板を現像処理する現像処理方法において、
    前記基板を水平に保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップと、
    前記基板を回転させた状態で前記基板の表面と対向して配置された現像液ノズルの吐出口から前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップとを実行し、
    前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップにおいて、前記基板に供給された現像液が乾燥しないよう間欠時間と当該間欠時間における基板回転速度とが設定されることを特徴とする現像処理方法。
  2. 前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップの前に、
    前記現像液ノズルの吐出口から現像液を吐出しながら当該現像液ノズルを基板周縁から中央部側に移動させ、基板表面に現像液を螺旋状に供給するステップを実行することを特徴とする請求項1に記載された現像処理方法。
  3. 前記基板の中央部に現像液を間欠供給するステップにおいて、前記基板に供給された現像液が乾燥しないよう設定された基板回転速度と間欠時間は、基板回転速度750rpm超1000rpm以下で間欠時間0秒超2.0秒以下、基板回転速度500rpm超750rpm以下で間欠時間0秒超2.5秒以下、基板回転速度200rpm超500rpm以下で間欠時間0秒超3.5秒以下、基板回転速度0rpm超200rpm以下で間欠時間0秒超5.0秒以下のいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された現像処理方法。
  4. 表面にレジストが塗布され露光された後の基板を現像処理する現像処理方法において、
    前記基板を水平に保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップと、
    前記基板の表面と対向して配置された現像液ノズルの吐出口から現像液を吐出しながら当該現像液ノズルを基板周縁から中央部側に移動させるステップと、
    前記現像液ノズルが前記基板の中央部上方に到達した後に前記現像液ノズルからの現像液の吐出を停止させるステップと、
    前記現像液ノズルからの現像液の吐出が停止された状態で、所定時間の間、前記基板を保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップと、
    を有し、
    前記現像液の吐出を停止させるステップには、前記現像液ノズルが前記基板の中央部上方に到達した後、現像液の吐出を停止させるまでの所定時間の間、前記基板の表面に対し前記ノズルから現像液を間欠吐出するステップを含み、前記間欠吐出するステップでは、前記基板に供給された現像液が乾燥しないよう間欠時間と当該間欠時間における基板回転速度とが設定されることを特徴とする現像処理方法。
  5. 前記現像液ノズルからの現像液の吐出が停止された状態で、所定時間の間、前記基板を保持し、鉛直軸回りに所定の回転速度で回転させるステップにおいて、
    前記基板の回転速度と前記基板を保持する時間は、基板回転速度750rpm超1000rpm以下で保持時間0秒超2.0秒以下、基板回転速度500rpm超750rpm以下で保持時間0秒超2.5秒以下、基板回転速度200rpm超500rpm以下で保持時間0秒超3.5秒以下、基板回転速度0rpm超200rpm以下で保持時間0秒超5.0秒以下のいずれかであることを特徴とする請求項4に記載された現像処理方法。
  6. 前記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された現像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 前記請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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