JP4947467B2 - 電子部品試験装置および電子部品の試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路素子などの各種電子部品(以下、代表的にICと称する。)をテストするための電子部品試験装置および方法に関し、特にテスト時における電子部品の自己発熱を考慮して正確な温度で試験を行うことができる電子部品試験装置および方法に関する。
半導体装置などの製造課程においては、最終的に製造されたICチップなどの電子部品を試験する試験装置が必要となる。このような試験装置の一種として、常温または常温よりも高い温度条件もしくは低い温度条件で、ICチップを試験するための装置が知られている。ICチップの特性として、常温または高温もしくは低温でも良好に動作することの保証が必要とされるからである。
この種の電子部品試験装置においては、テストヘッドの上部をチャンバで覆って内部を密閉空間とし、このチャンバ内部を常温、高温または低温といった一定温度環境にしたうえで、ICチップをテストヘッドの上に搬送し、そこでICチップをテストヘッドに押圧して電気的に接続することで試験を行う。このような試験により、ICチップは良好に試験され、少なくとも良品と不良品とに分類される。
ところが、近年におけるICチップの高速化および高集積化に伴い、動作時の自己発熱量が増加する傾向となり、試験中においてもこうした自己発熱量は増加傾向にある。たとえば、ICチップの種類によっては30ワットもの自己発熱を生じるものがある。
このため、たとえば125℃前後の高温試験を行うと、この熱量に加えて自己発熱による熱量がICチップに印加され、これによりICチップの温度がその許容限界を超えてしまうおそれがある。また、常温試験や低温試験においても、たとえチャンバ内部を一定温度に維持したとしても、ICチップの自己発熱量が生じるため目的とする試験温度で試験することが困難となる。
尤も、ICチップの温度を検出するセンサを当該ICチップの直近に設け、このセンサで検出されたICチップの実際の温度を温度印加装置にフィードバックすることも検討されているが、温度センサをICチップの直近に設けるにしても限界があり、ICチップと温度センサとの間の熱抵抗をゼロにすることはできない。したがって、外部センサを用いる限りICチップの真の温度は検出できない。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、テスト時における電子部品の自己発熱を考慮して正確な温度で試験を行うことができる電子部品試験装置および方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による電子部品試験装置は、複数の被試験電子部品がそれぞれ接続される複数のコンタクト部と、前記複数のコンタクト部に複数の被試験電子部品をそれぞれ接続するように、これら複数の被試験電子部品を前記コンタクト部方向に押し付ける複数のプッシャと、前記複数のプッシャにそれぞれ形成された送風孔を介して、前記被試験電子部品の試験中に当該被試験電子部品の周囲に温度調節された温調ガスを送風する温調ガス供給手段と、前記複数のコンタクト部、複数のプッシャおよび複数の被試験電子部品の周囲を一体的に覆う密閉されたチャンバと、前記チャンバの内部において温調ガスを循環させ、前記複数の被試験電子部品を所定温度とする温調用送風装置と、前記被試験電子部品への印加温度を制御する印加温度制御手段と、前記テスト信号の入力による前記被試験電子部品の自己発熱を含む当該被試験電子部品の実際の温度に関するデータを、予め求めて格納する温度格納手段と、前記テスト信号を送出する際に前記温度格納手段に格納された前記被試験電子部品の実際の温度に関連するデータを前記印加温度制御手段へ送出する印加温度送出手段と、を有する電子部品試験装置において、前記印加温度制御手段は、前記印加温度送出手段から送出された前記被試験電子部品の実際の温度に関連するデータに基づいて、前記温調用送風装置により前記チャンバの内部において循環させる温調ガスの温度と、前記温調ガス供給手段により前記送風孔を介して前記被試験電子部品の周囲に送風される温調ガスの温度と、を、前記被試験電子部品の自己発熱を考慮して制御することを特徴とする。
また、本発明による電子部品の試験方法は、上記電子部品試験装置を用いて、被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部へ押し付け、前記被試験電子部品へ所定の温度を印加した状態で、テスト信号を前記被試験電子部品に送出してテストを行う電子部品の試験方法において、前記テスト信号の入力による前記被試験電子部品の自己発熱を含む当該被試験電子部品の実際の温度に関連するデータを予め求めておき、この実際の温度に関連するデータにて前記被試験電子部品に対する印加温度を、前記被試験電子部品の自己発熱を考慮してフィードフォワード制御することを特徴とする。
この電子部品試験装置および方法では、各テスト条件における被試験電子部品の実際の温度に関連するデータを予め求めておき、これをテストフローにしたがって送出するので、熱抵抗などのノイズを入れることなく被試験電子部品の真の温度またはそれに関連するデータを求めておけば、テスト時における電子部品の自己発熱が考慮されて目的とする正確な温度でテストを行うことができ、テスト結果の信頼性が向上する。
これに加えて、本発明によれば、いわゆるフィードフォワード制御が可能となるので、事前に目標温度を送出しておけば、被試験電子部品が搬入されてから目的とする温度に達するまでの時間を短縮することができる。
ちなみに、印加温度送出手段からの被試験電子部品の実際の温度に関連するデータは、印加温度制御手段へ送出され、この印加温度制御手段からの制御信号により温度印加手段が制御されて、被試験電子部品への印加温度が適切な値に設定される。
上記発明における実際の温度に関連するデータとは、実際の温度データ以外にも、温度制御パターン等をも含む趣旨である。
上記発明において、温度格納手段や印加温度送出手段の設置場所は特に限定されず、被試験電子部品を取り廻すハンドラに設けることもできるし、コンタクト部へテスト信号を送出して被試験電子部品のテストを行うテスタに設けることもできる。また、これら温度演算手段および印加温度制御手段を別装置として構成することもできる。
特にこれら温度格納手段および印加温度送出手段をテスタに設ける場合には、テスタから被試験電子部品を取り廻すハンドラに対する動作指令プログラムに組み込むことがより好ましい。こうすることで、動作指令処理が著しく簡単かつ正確になるとともに、ハードウェアを新設、変更または改造することなく、ソフトウェアの変更または追加のみで対処することができる。
記発明において、被試験電子部品を所定の温度に印加するための温度印加手段の具体的構成は特に限定されず、全てのものが含まれる。また、印加温度は、高温、常温および低温の全てのものが含まれる。
本発明において適用される被試験電子部品は、特に限定されず全てのタイプの電子部品が含まれるが、動作時の自己発熱量がきわめて大きいICなどに適用すると、その効果も特に著しい。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図1は本発明の電子部品試験装置の第1実施形態を示すブロック図、図2は同実施形態に係るテストチャンバ部を示す断面図(図3の II-II線に沿う断面図)、図3は同電子部品試験装置で用いられる被試験ICの取り廻し方法を示す平面図である。なお、図3は本実施形態の電子部品試験装置における被試験ICの取り廻し方法を理解するための図であって、実際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的に示した部分もある。
本実施形態の電子部品試験装置1は、被試験ICに高温または低温の温度ストレスを与えた状態または温度ストレスを与えない常温でICが適切に動作するかどうかを試験(検査)し、当該試験結果に応じてICを分類する装置であって、図1に示すように、被試験ICを順次テストヘッド5に設けられたICソケットに搬送し、試験を終了した被試験ICをテスト結果に従って分類して所定のトレイに格納する動作を実行するハンドラ3と、試験用信号を送出し応答信号に基づいて被試験ICをテストするテスタ7と、ICソケットを有しハンドラ3とテスタ7とのインターフェースとしてのテストヘッド5とから構成されている。なお、テスタ7とテストヘッド5とはケーブルC1などの信号線を介して電気的に接続され、またハンドラ3とテスタ7もケーブルC2などの信号線を介して電気的に接続されている。
こうした温度ストレスを与えた状態での動作テストは、試験対象となる被試験ICが多数搭載されたトレイ(以下、カスタマトレイKSTともいう。)からハンドラ3内を搬送されるテストトレイTSTに被試験ICを載せ替えて実施される。何れのトレイKST,TSTもその構造は特に限定されないため、その詳細な図示は省略し、図3に模式的に示すこととする。
本実施形態のハンドラ3は、図3に示すように、これから試験を行なう被試験ICを格納し、また試験済のICを分類して格納するIC格納部200と、IC格納部200から送られる被試験ICをチャンバ部100に送り込むローダ部300と、テストヘッド5を含むチャンバ部100と、チャンバ部100で試験が行なわれた試験済のICを分類して取り出すアンローダ部400とから構成されている。
IC格納部200には、試験前の被試験ICを格納する試験前ICストッカと、試験の結果に応じて分類された被試験ICを格納する試験済ICストッカとが設けられており、図3に示す例では、試験前ストッカに2個のストッカSTK−Bを設け、またその隣にアンローダ部400へ送られる空ストッカSTK−Eを2個設けるとともに、試験済ICストッカに8個のストッカSTK−1,STK−2,…,STK−8を設けて試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けして格納できるように構成されている。
上述したカスタマトレイKSTは、IC格納部200の上部に設けられたトレイ移送アーム(図示を省略する。)によってローダ部300の窓部306に下側から運ばれる。そして、このローダ部300において、カスタマトレイKSTに積み込まれた被試験ICをX−Y搬送装置(図示を省略する。)によって一旦プリサイサ(preciser)305に移送し、ここで被試験ICの相互の位置を修正したのち、さらにこのプリサイサ305に移送された被試験ICを再びX−Y搬送装置を用いて、ローダ部300に停止しているテストトレイTSTに積み替える。
上述したテストトレイTSTは、ローダ部300で被試験ICが積み込まれたのちチャンバ部100に送り込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態で各被試験ICがテストされる。
チャンバ部100は、テストトレイTSTに積み込まれた被試験ICに目的とする高温又は低温の熱ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICをテストヘッドのコンタクトピンに接触させるテストチャンバ102と、テストチャンバ102で試験された被試験ICから、与えられた熱ストレスを除去する除熱槽103とで構成されている。
図3に概念的に示すように、恒温槽101には、垂直搬送装置が設けられており、テストチャンバ102が空くまでの間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置に支持されながら待機する。主として、この待機中において、被試験ICに高温又は低温の熱ストレスが印加される。
テストチャンバ102には、その中央にテストヘッド5が配置され、テストヘッド5の上にテストトレイTSTが運ばれて、被試験ICの入出力端子HBをテストヘッド5のコンタクトピン51に電気的に接触させることによりテストが行われる(図1参照)。一方、試験が終了したテストトレイTSTは、除熱槽103で除熱され、ICの温度を室温に戻したのち、アンローダ部400に排出される。
なお、除熱槽103から排出されたテストトレイTSTは、アンローダ部400およびローダ部300を介して恒温槽101へ返送される。
アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送装置と同一構造のX−Y搬送装置が設けられ、このX−Y搬送装置によって、アンローダ部400に運び出されたテストトレイTSTから試験済のICがカスタマトレイKSTに積み替えられる。
図1に示されるように、アンローダ部400には、当該アンローダ部400へ運ばれたカスタマトレイKSTが下側から臨むように配置される一対の窓部406,406が二対開設されている。また、図示は省略するが、それぞれの窓部406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済の被試験ICが積み替えられて満杯になったカスタマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイを既述したトレイ移送アームに受け渡す。
ちなみに、本実施形態のハンドラ3では、仕分け可能なカテゴリーの最大が8種類であるものの、アンローダ部400の窓部406には最大4枚のカスタマトレイKSTしか配置することができなので、これを補うために、アンローダ部400のテストトレイTSTと窓部406との間にバッファ部405を設け、このバッファ部405に希にしか発生しないカテゴリの被試験ICを一時的に預かるようにしている。
次に、図2を参照しながらテストチャンバ102の内部構造を説明する。
図2に示すプッシャ30は、ソケットガイド40の数に対応して、テストヘッド5の上側に設けられている。各プッシャ30は、アダプタ62の下端に固定され、各アダプタ62は、マッチプレート60に弾性的に保持されている。
マッチプレート60は、テストヘッド5の上部に位置するように、且つプッシャ30とソケットガイド40との間にテストトレイTSTが挿入可能となるように装着されており、このマッチプレート60は、テストヘッド5またはZ軸駆動装置70の駆動プレート72に対して移動自在に装着され、試験すべき被試験IC2の形状などに合わせて、アダプタ62およびプッシャ30と共に、交換自在な構造とされている。
なお、テストトレイTSTは、同図において紙面に垂直方向(X軸)から、プッシャ30とソケットガイド40との間に搬送されてくる。また、チャンバ100内部でのテストプレートTSTの搬送手段としては、搬送用ローラなどが用いられ、テストトレイTSTの搬送移動に際しては、Z軸駆動装置70の駆動プレートは、Z軸方向に沿って上昇され、プッシャ30とソケットガイド40との間には、テストトレイTSTが挿入される十分な隙間が形成されている。
テストチャンバ102の内部に配置された駆動プレート72の下面には、アダプタ62に対応する数の押圧部74が固定されており、マッチプレート60に保持されたアダプタ62の上面を押圧可能とされている。駆動プレート72には、駆動軸78が固定され、この駆動軸78は、図示を省略した圧力シリンダに接続されている。圧力シリンダは、たとえば空気圧シリンダなどで構成され、駆動軸78をZ軸方向に沿って上下移動させ、アダプタ62の上面を押圧可能となっている。なお、押圧部74は、個別押圧用圧力シリンダおよび押圧ロッドなどで構成し、駆動プレート72がマッチプレート60に対して近づいた後は、個別押圧用シリンダが駆動されて、押圧ロッドを押し下げ、各アダプタ62の上面を個別に押圧しても良い。
各アダプタ62の下端に装着固定されたプッシャ30の中央には、図1に示すように、被試験IC2を押し付けるための押圧子31が設けられている。また、ソケットガイド40の下側には、同図に示すように、複数のコンタクトピン(コンタクト部)51を有するソケット50が固定されており、このコンタクトピン51は、図外のスプリングによって上方向にバネ付勢されている。したがって、被試験IC2を押し付けても、コンタクトピン51がソケット50の上面まで後退する一方で、被試験IC2が多少傾斜して押し付けられても、被試験IC2の全ての端子にコンタクトピン51が接触できるようになっている。
本実施形態では、上述したように構成されたテストチャンバ102において、図1に示すように、テストチャンバ102を構成する密閉されたケーシング80の内部に、温調用送風装置90が装着されている。温調用送風装置90は、ファン92と、ヒータ94と、液体窒素を噴射するノズル96とを有し、ファン92によりケーシング内部の空気を吸い込み、ヒータ94を通してケーシング80の内部に吐き出すことで、ケーシング80の内部を、所定の温度条件(たとえば室温〜160℃)に昇温する。また、ノズル96から液体窒素を噴射しこれをファン92によりケーシング80の内部へ吐き出すことで、ケーシング80の内部を所定の温度条件(たとえば−60℃〜室温)に降温する。
なお、温調用送風装置90で発生した温風または冷風は、ケーシング80の上部をY軸方向に沿って流れ、装置90と反対側のケーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート60とテストヘッド5との間の隙間を通して、装置90へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。
本実施形態では、このような温調用送風装置90を備えたテストチャンバ102を有するハンドラ3において、各プッシャ30の押圧子31には、その軸芯に沿って第1送風孔110が形成されている。この第1送風孔110の下端開口部は、押圧子31の下端面略中央に開口し、押圧子31の下端面において、第1送風孔110の下端開口部を中心として、半径方向に伸びる複数の半径溝が形成されている。これらの半径溝は、第1送風孔110に対して連通するが、押圧子31の下端面が被試験IC2に接触しても、第1送風孔110の下端開口部が完全に閉塞されることを防止する機能を有する。
第1送風孔110の上端開口部は、プッシャ30の上面に対して開口し、アダプタ62の内側の中空部を介して第2送風孔116の内部と連通されている。なお、中空部を持たないアダプタ62の場合には、第2送風孔116が軸方向に伸び、アダプタ62の下面にプッシャ30の上面が取り付けられる際に、第2送風孔116と第1送風孔110とが直接接続される。
アダプタ62に形成された第2送風孔116の上端開口部は、Oリングなどのシール部材を介して、押圧部74に形成された第3送風孔118の下端開口部に対して気密に連通されている。図2に示すように、各押圧部74に形成された第3送風孔118は、送風チューブを介してエア分配器121に接続され、このエア分配器121は、テストチャンバ102の外部に配置された温度制御手段124から送風チューブを通して供給される温調空気(温調ガス)を、各プッシャ30の第1送風孔110へと分配する。
エア分配器121は、たとえば流量制御弁を有し、各送風孔110を通して各被試験IC2の周囲へ温調空気を送風する送風量を個別に制御しても良い。また、このエア分配器121は、冷却素子またはヒータなどを内蔵しても良く、各プッシャ30の第1送風孔110から被試験IC2へ向けて吹き出される温調空気の温度を、各被試験IC2毎に個別に調節可能なものでも良い。
温度制御手段124は、送風量制御手段126、乾燥手段128およびエア供給手段130に順次接続されている。
エア供給手段130は、ファンやコンプレッサなどの送風装置を有し、テストチャンバ102の外部の空気を乾燥手段128へ送風する。乾燥手段128は、ドライエアを生成するための一般的な装置であり、エア供給手段130から供給された空気の乾燥を行う。送風量制御手段126は、テストチャンバ102の内部に位置するプッシャ30の第1送風孔110から送風される全送風量を制御する装置であり、電子制御される流量制御弁などで構成される。温度制御手段124は、プッシャ30の第1送風孔110からICチップ2へ向けて吹き出される温調空気の温度を全体的に制御するための装置である。
このようにして温調された温調空気は、送風チューブ122、分配器121、送風孔118、116および110および半径溝を介して被試験IC2の周囲に送風される。
特に本実施形態の電子部品試験装置1は、被試験IC2の内部につくり込まれた温度感応素子2Dを利用して、当該被試験IC2のテスト時における実際の温度を検出することとしている。
図1にそのブロック図を示すように、たとえばダイオードなどの素子は温度に対する信号特性が一義的に定まる温度感応素子2Dであるので、テスタ7による応答信号の読み取り時等に、この温度感応素子2Dと電気的に接続された入出力端子(接地端子を含む)HBからの出力信号をも読み取り、これにより被試験ICの実際の温度を演算する。
このため、テストヘッド5のコンタクトピン51から、温度感応素子2Dに対応する入出力端子HBの電気信号をケーブルC1を介してテスタ7内に設けられた温度演算手段501へ取り込む。温度演算手段501には、被試験IC2の温度感応素子2Dのダイオード特性から実際の温度を演算する演算プログラムが格納されており、これにより求められた被試験ICの実際の温度を、今度はケーブルC2(たとえば、GP−IB系やRS232C系)を介してハンドラ3の印加温度制御手段502へ送出する。
テストヘッド5からテスタ7への温度感応素子2Dに関する電気信号の取り込みは、テスタ7に設定されるテストプログラム中に当該温度感応素子2Dの電気信号の取り込みコマンドを追加することで達成されるので、ハードウェアの変更等をともなうことなく実施することができる。また、テスタ7からハンドラ3への温度データの送出も、通常実行されているテスタ7とハンドラ3との交信中に組み込むといったソフトウェア上で変更でき、これについてもハードウェアの変更をともなうことなく実施することができる。
印加温度制御手段502に入力された温度データは、被試験ICそのものの温度であることから、この値がテスト条件とされている温度範囲にあるかどうかを判断し、もしその温度条件から外れているときは温度印加手段503に対して温度条件内に入るような指令信号を送出する。
なお、図1に示す温度印加手段503が、図2に示す温調用送風装置90や、エア供給手段130,乾燥手段128,送風量制御手段126および温度制御手段124を含む温度調節装置に該当する。ただし、これら温度印加手段の具体的構成は特に限定されず、温調用送風装置90のみであっても良いし、逆に温度調節装置のみであっても良い。また、その他の構成の温度印加装置であっても良い。要するに、本発明は被試験ICの内部につくり込まれた温度感応素子2Dを利用して被試験ICの温度を直接的に検出することをその要旨とするので、それ以外の構成は特に限定されることはない。
次に作用を説明する。
チャンバ部100内のテストチャンバ102において、被試験ICはテストトレイTSTに搭載された状態でテストヘッド5の上部に搬送されてくる。
テストトレイTSTがテストヘッド5において停止すると、Z軸駆動装置70が下降し始め、被試験IC2は押圧子31によりコンタクトピン51へ押し付けられ、これからテストが開始される。
テスタ7から送出される各種のテスト信号によって被試験IC2が自己発熱することもあるが、本実施形態では被試験IC2の温度感応素子2Dからの電気信号をテスタ7の温度演算手段501へ取り込み、この取り込まれた電気信号と当該温度感応素子2Dの特性とによって被試験IC2の実際の温度を演算する。求められた温度は、ハンドラ3の印加温度制御手段502へ送出され、ここから温度印加手段503が制御されて、被試験IC2を適切な温度に維持する。
第2実施形態
本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、種々に改変することができる。図4は本発明の他の実施形態を示すブロック図である。
本例では、被試験IC2の温度センサとして当該被試験IC2につくり込まれた温度感応素子2Dを用いる代わりに、テスタ7に温度格納手段504が設けられている。
この温度格納手段504は、対象とされる被試験ICを対象とされるテスト条件にてテストしたときの実際の温度を予め測定しておく。そして、テスタ7からテストヘッド5へテスト信号を送出する際に、テスタ7からハンドラ3へ送出される動作通信プログラムの中に、対応するテストのステップに応じた温度制御値を追加する。この温度制御値を織り込んだプログラム自体が本発明の温度格納手段504および印加温度送出手段505に相当する。
予め求めておく被試験ICの温度を、上述した第1実施形態と同様に被試験ICの温度感応素子2Dを用いて測定することで、第1実施形態と同様に被試験ICの実際の温度が正確に検出でき、テスト結果の信頼性が向上する。
また、本実施形態では、いわゆるフィードフォワード制御を行うことができるので、被試験ICが搬送されてくる前から事前に目標温度を送出しておけば、被試験電子部品が搬入されてから目的とする温度に達するまでの時間を短縮することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以上述べたように本発明によれば、熱抵抗などのノイズが入ることなく被試験電子部品の真の温度を検出することができるので、目的とする正確な温度でテストを行うことができ、テスト結果の信頼性が向上する。
これに加えて、本発明によれば、いわゆるフィードフォワード制御が可能となるので、事前に目標温度を送出しておけば、被試験電子部品が搬入されてから目的とする温度に達するまでの時間を短縮することができる。
本発明の電子部品試験装置の第1実施形態を示すブロック図である。 図1の電子部品試験装置におけるテストチャンバ内の構造を示す断面図である。 図1の電子部品試験装置における被試験ICの取り廻し方法を示すトレイのフローチャートである。 本発明の電子部品試験装置の第2実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…電子部品試験装置
3…ハンドラ
100…チャンバ部
102…テストチャンバ
5…テストヘッド
7…テスタ
2…IC(被試験電子部品)

Claims (4)

  1. 複数の被試験電子部品がそれぞれ接続される複数のコンタクト部と、
    前記複数のコンタクト部に複数の被試験電子部品をそれぞれ接続するように、これら複数の被試験電子部品を前記コンタクト部方向に押し付ける複数のプッシャと、
    前記複数のプッシャにそれぞれ形成された送風孔を介して、前記被試験電子部品の試験中に当該被試験電子部品の周囲に温度調節された温調ガスを送風する温調ガス供給手段と、
    前記複数のコンタクト部、複数のプッシャおよび複数の被試験電子部品の周囲を一体的に覆う密閉されたチャンバと、
    前記チャンバの内部において温調ガスを循環させ、前記複数の被試験電子部品を所定温度とする温調用送風装置と、
    前記被試験電子部品への印加温度を制御する印加温度制御手段と、
    前記テスト信号の入力による前記被試験電子部品の自己発熱を含む当該被試験電子部品の実際の温度に関するデータを、予め求めて格納する温度格納手段と、
    前記テスト信号を送出する際に前記温度格納手段に格納された前記被試験電子部品の実際の温度に関連するデータを前記印加温度制御手段へ送出する印加温度送出手段と、を有する電子部品試験装置において、
    前記印加温度制御手段は、
    前記印加温度送出手段から送出された前記被試験電子部品の実際の温度に関連するデータに基づいて、
    前記温調用送風装置により前記チャンバの内部において循環させる温調ガスの温度と、
    前記温調ガス供給手段により前記送風孔を介して前記被試験電子部品の周囲に送風される温調ガスの温度と、を、
    前記被試験電子部品の自己発熱を考慮して制御することを特徴とする電子部品試験装置。
  2. 前記温度格納手段および前記印加温度送出手段が、前記コンタクト部へテスト信号を送出して被試験電子部品のテストを行うテスタに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品試験装置。
  3. 前記温度格納手段および前記印加温度送出手段が、前記テスタから前記被試験電子部品を取り廻すハンドラに対する動作指令プログラムに含まれていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品試験装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品試験装置を用いて、被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部へ押し付け、前記被試験電子部品へ所定の温度を印加した状態で、テスト信号を前記被試験電子部品に送出してテストを行う電子部品の試験方法において、
    前記テスト信号の入力による前記被試験電子部品の自己発熱を含む当該被試験電子部品の実際の温度に関連するデータを予め求めておき、
    この実際の温度に関連するデータにて前記被試験電子部品に対する印加温度を、前記被試験電子部品の自己発熱を考慮してフィードフォワード制御することを特徴とする電子部品の試験方法。
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