JP4946539B2 - 自動車のドアキーシリンダ周辺構造 - Google Patents

自動車のドアキーシリンダ周辺構造 Download PDF

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Description

この発明は、ドアアウタパネルの外方側にレイアウトされるハンドルノブと、ドア内方に設けられ該ハンドルノブを軸支するハンドルベースと、このハンドルベースに支持させたドアキーシリンダと、該ドアキーシリンダとドアラッチとを連結するキーロッドとを備えたような自動車のドアキーシリンダ周辺構造に関する。
従来、自動車のドアキーシリンダ周辺構造としては、例えば、特許文献1に開示された構造がある。
すなわち、ドアアウタパネルにドアキーシリンダを取付け、このドアキーシリンダの回転部にアームを介してキーロッドを連結し、このキーロッドの下部をドアラッチに連結すると共に、ドアアウタパネルの内部において上述のドアキーシリンダの全体を覆うブラケット(クリップ参照)を備え、このブラケットの下部を、ドア内を前後方向に延びるインパクトバーの上片部に隣接させたものである。
この従来構造によれば、ドアアウタパネルの車外側に位置する上述のドアキーシリンダの頭部にドライバ等の工具を差込んで、工具を介してドアキーシリンダを上下方向に不正に動かすと、本来ならば、上述のアームを介してキーロッドが上下動して、ドアラッチがアンロックされるが、この不正行為が行なわれた際にドアキーシリンダを覆うブラケットがインパクトバーに当接するので、ドアラッチが不正にアンロックされて車両が盗難されるのを防止することができる利点がある。
しかしながら、この従来構造においては、ドアキーシリンダの位置を上述のインパクトバーの直上部に対応させてレイアウトする必要があり、ドアキーシリンダのレイアウトの自由度が阻害される問題点があった。
特開平6−257335号公報
そこで、この発明は、ドアキーシリンダの車幅方向内方側端部にドア内方に延びる突出部を形成すると共に、この突出部の少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材を、ドア内方に設けられるハンドルベースに取付けることで、ドアキーシリンダの位置がインパクトバーにより制約を受けることがなく、該ドアキーシリンダを適正な位置にレイアウトすることができるのは勿論のこと、規制部材に作用する荷重(不正行為による荷重)をハンドルベースで受け止めて、コンパクトな構造でありながら、ドアキーシリンダの動きを抑制することができる自動車のドアキーシリンダ周辺構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のドアキーシリンダ周辺構造は、ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、ドア内方に設けられ該ハンドルノブを軸支するハンドルベースと、該ハンドルベースに支持されるドアキーシリンダと、上記ドアをロック状態またはアンロック状態にするドアラッチと、上記ドアキーシリンダと該ドアラッチとを連結するキーロッドと、を備えた自動車のドアキーシリンダ周辺構造であって、上記ドアキーシリンダの車幅方向内方側端部にドア内方に延びる突出部を形成すると共に、上記突出部の少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材が上記ハンドルベースに取付けられ、上記規制部材は、上記ドアキーシリンダの少なくとも上下2箇所において上記ハンドルベースに取付けられ、上記規制部材の下側の取付け部に、上記ドアアウタパネルの裏面に近接して延びる延出部が一体形成されたものである。
上述の規制部材は、金属製のブラケットなどの剛性部材にて構成することが望ましい。
上記構成によれば、車外からドアキーシリンダが不正行為により上下動された場合、このドアキーシリンダからドア内方に延びる突出部が規制部材に当接して、該突出部の上下方向の動きが規制部材にて規制されると共に、この規制部材に作用する荷重(不正行為による荷重)が剛性を有するハンドルベースで受け止められるので、コンパクトな構造でありながら、ドアキーシリンダの動きを抑制し、ドアラッチが不正にアンロック状態になるのを防止することができる。
また、ドアキーシリンダの位置はインパクトバーにより制約を受けることがないので、該ドアキーシリンダを適正な位置にレイアウトすることができる。
さらに、上記規制部材は、上記ドアキーシリンダの少なくとも上下2箇所において上記ハンドルベースに取付けられたものであるから、規制部材の上下方向の支持剛性の向上を図ることができる。
しかも、上記規制部材の下側の取付け部に、上記ドアアウタパネルの裏面に近接して延びる延出部が一体形成されたものであって、上述の延出部がドアアウタパネルの裏面に近接するので、大きい不正荷重の作用時に、該延出部をドアアウタパネルの裏面に当接させて、ドアキーシリンダの動きを抑制することができる。
特に、ドアアウタハンドルのハンドルノブごと、上下方向に不正揺動させる場合の不正アンロックに対して有効となる。
この発明の一実施態様においては、上記ドアキーシリンダのキーロッド連結部よりドア内方側のキーシリンダ剛性に対して、ドア外方側のキーシリンダ剛性が低く設定されたものである。
上記構成によれば、上記ドア外方側のキーシリンダ剛性を低く設定したので、大きい不正荷重が作用した際に、ドアキーシリンダを積極的に折損させ、このドアキーシリンダとドアラッチとの連結を切り離すことができ、これによりドアラッチが不正に解錠(アンロック)されるのを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ドアキーシリンダにおけるキーロッド連結部のドア外方部に、該ドアキーシリンダにくびれ部を形成し、該くびれ部によりドア外方側のキーシリンダ剛性を低く成したものである。
上記構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、ドアキーシリンダの所定部に、くびれ部を形成するという簡単な構造により、不正荷重作用時のドアキーシリンダの折損構造を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記規制部材の上側の取付け部近傍に、上記キーロッドの上方を覆うカバー部が一体形成されたものである。
上記構成によれば、キーロッドの上方を覆うカバー部を設けたので、キーロッドに対する上方側からの不正アクセスを、該カバー部にて防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記規制部材の上下の各取付け部の間に中間取付け部が形成されたものである。
上記構成によれば、規制部材は上下の取付け部に加えて、中間取付け部においてもハンドルベースに取付けられるので、該規制部材のハンドルベースに対する取付け剛性のさらなる向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ハンドルベースが、ベルトラインに沿ってドア内を前後方向に延びるベルトラインレインフォースメントに固定されたものである。
上記構成によれば、ハンドルベースのドアに対する取付け剛性が高くなり、この結果、該ハンドルベースによる規制部材の支持剛性をさらに向上させることができる。
この発明によれば、ドアキーシリンダの車幅方向内方側端部にドア内方に延びる突出部を形成すると共に、この突出部の少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材を、ドア内方に設けられるハンドルベースに取付けたので、ドアキーシリンダの位置がインパクトバーにより制約を受けることがなく、該ドアキーシリンダを適正な位置にレイアウトすることができるのは勿論のこと、規制部材に作用する荷重(不正行為による荷重)をハンドルベースで受け止めて、コンパクトな構造でありながら、ドアキーシリンダの動きを抑制することができる効果がある。
規制部材に作用する不正荷重をハンドルベースで受止め、コンパクトな構造でありつつ、ドアキーシリンダの動きを抑制するという目的を、ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、ドア内方に設けられ該ハンドルノブを軸支するハンドルベースと、該ハンドルベースに支持されるドアキーシリンダと、上記ドアをロック状態またはアンロック状態にするドアラッチと、上記ドアキーシリンダと該ドアラッチとを連結するキーロッドと、を備えた自動車のドアキーシリンダ周辺構造において、上記ドアキーシリンダの車幅方向内方側端部にドア内方に延びる突出部を形成すると共に、上記突出部の少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材が上記ハンドルベースに取付けられ、上記規制部材は、上記ドアキーシリンダの少なくとも上下2箇所において上記ハンドルベースに取付けられ、上記規制部材の下側の取付け部に、上記ドアアウタパネルの裏面に近接して延びる延出部が一体形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
以下の実施例においては、説明の便宜上、車両右側のフロントドアを例示して、自動車のドアキーシリンダ周辺構造について詳述する。
図1は自動車のドア構造を示す外観側面図であって、ドア1はドア本体部2とドアサッシュ部3とを備えている。
ドア本体部2は、図2(但し、図2は図1のA−A線矢視断面図)に示すように、ドアパネルとしてのドアアウタパネル4と、ドアインナパネル5とを接合して構成され、ドア内部(詳しくはドア本体部2の内部)には図1に示すように車両の前後方向に延びるベルトラインレインフォースメント6、インパクトバー7,8が設けられている。
上述のベルトラインレインフォースメント6は、図1に示すように、ベルトラインに沿ってドア1内を前後方向に延びるレインフォースメントであって、このベルトラインレインフォースメント6は剛性パイプ部材にて構成され、その前後のブラケット9,10を介してドアインナパネル5に取付けられている。
また、上下の各インパクトバー7,8のうち、上側のインパクトバー7は主としてドアアウタパネル4の張り剛性を確保するものであり、下側のインパクトバー8は側突時にドア本体部2が車室内へ侵入するのを阻止するためのものである。
さらに、ドア1の前部は上下一対のヒンジブラケット11,12を介して車体としてのヒンジピラー(図示せず)に開閉可能に支持されている。
上述のドアアウタパネル4の車外側には、図1、図2に示すようにドアアウタハンドルのハンドルノブ13が設けられ、このハンドルノブ13に対応してドアアウタパネル4には乗員のハンドル操作に必要な凹部4a(車内側へ窪む凹部4a)が一体形成されている。
この実施例の自動車のドアキーシリンダ周辺構造は、ドアアウタパネル4の外方側にレイアウトされた上述のハンドルノブ13と、ドア1の内方に設けられて該ハンドルノブ13を軸支する樹脂製のハンドルベース14と、このハンドルベース14に支持されるドアキーシリンダ15(以下単にキーシリンダと略記する)と、ドア1をロック状態またはアンロック状態にするドアラッチ16(図1、図5参照)と、上述のキーシリンダ15とドアラッチ16とを上下方向に連結するキーロッド17と、を備えている。
図3は図2の前部の拡大平面図、図4は図2の後部の拡大平面図であって、図2〜図4に示すように、ドアアウタパネル4には、ハンドルノブ13に一体形成されたアーム部13a(図3参照)をドア1内に挿入するための開口部4bと、ハンドルノブ13に一体形成された突出部13b(図4参照)をドア1内に挿入するための開口部4cとが形成され、同様にハンドルベース14にも各開口部4b,4cに対応して開口部14b,14cが形成されている。
また、ハンドルノブ13のアーム部13aにおける前端部には、図3に示すように、凹状の軸挿入溝13cが形成され、この軸挿入溝13cに対応して、ハンドルベース14には凸状の軸支部14dが一体形成されており、この軸支部14dにて軸挿入溝13cを介してハンドルノブ13を引き操作可能に軸支している。
ハンドルノブ13が引き操作されると、図8に示す回動中心18を支点としてハンドル側の回転リンク19の脚部19aが車外側へ操作され、該回転リンク19がアンロック方向に回動して、この回転リンク19に取付けたアウタハンドルロッド20が下動して、ドアラッチ16をアンロック状態にするように構成している。
図5は図2の状態からプロテクタを取外して自動車のドアキーシリンダ周辺構造をドア内部から見た状態で示す側面図、図6は図5の要部の拡大斜視図(但し、ドアアウタパネル4の図示を省略している)、図7はプロテクタを取付けた状態で示す要部の斜視図、図8は図5のB−B線矢視断面図、図9は図5のC−C線矢視断面図、図10は図7のD−D線矢視断面図である。
図4、図9に示すように、キーシリンダ15はキー(図示せず)により回動操作されるシリンダ部21と、非回動のキーシリンダ本体22とを備え、シリンダ部21の車幅方向内方部には、リンク23の基端を嵌合し、このリンク23の遊端に上述のキーロッド17を連結している。
また、図4、図9に示すように、シリンダ部21の車幅方向内方側端部にはドア1内方に延びる突出部21aを一体形成している。
図3に示すように、ハンドルベース14は、その前部においてはビス24とナット部材25等の取付け部材を用いて、ドアアウタパネル4を両者14,25間に挟持して固定されている。
図4、図9に示すように、ハンドルベース14は、その後部においては、キーシリンダ本体22に締付けるビス26等の取付け部材を用いて、ドアアウタパネル4を両者14,22間に挟持して固定されている。
つまり、上述のハンドルベース14はビス24,26を用いてドアアウタパネル4の内側に固定されたものである。
このハンドルベース14は、上述の開口部14c,14cおよび軸支部14d(図3、図4参照)を備えて前後方向に延びる主片部14aと、ビス24と対応して主片部14aから下方に延びる舌片14e(図5参照)と、ハンドルノブ13の突出部13b(図4参照)に対応して主片部14aから下方に延びる取付け片14f(図5、図6参照)と、キーシリンダ15のキーシリンダ本体22の上部に対応して主片部14aに一体形成された取付け片14g(図5、図6、図9参照)とを備えている。
上述のハンドルベース14には、図5、図6に示すように、キーシリンダ15の突出部21aの少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材としてのブラケット27が取付けられている。
このブラケット27は、図6に斜視図で示すように、アウタハンドルロッド20の車幅方向の内方に位置する内片部27aと、この内片部27aの前端から車幅方向外方に屈曲形成されてアウタハンドルロッド20の前方に位置する前片部27bと、この前片部27bの外端から前方に屈曲形成された中間取付け部27cと、上述の内片部27aの後端から車幅方向外方に屈曲形成されてアウタハンドルロッド20の後方に位置する後片部27d(図4参照)と、この後片部27dの外端から後方に屈曲形成された規制部27eと、この規制部27eの上部前端から車幅方向外方に屈曲形成された上側の取付け部27fと、この上側の取付け部27fの上端から後方に屈曲形成されてキーロッド17の上方を覆うカバー部27gと、上述の規制部27eの後端に段差部27hを介して後方に屈曲形成された縦壁部27iと、この縦壁部27iの上端から車幅方向外方に屈曲形成されてキーロッド17の上方を覆うカバー部27jと、上述の内片部27aの下端からアウタハンドルロッド20に干渉しないように車幅方向外方に屈曲形成された下片部27kと、この下片部27kの外端から下方に屈曲形成された下側の取付け部27mと、この下側の取付け部27mからドアアウタパネル4の裏面に近接するように下方に延びる延出部27nとを備えている。
図4、図6、図9に示すように、このブラケット27の規制部27eには、キーシリンダ15の突出部21a内端を貫通させる開口部28を形成し、この開口部28の口縁で突出部21aを離間囲繞して、該開口部28の口縁つまり規制部27eにより該突出部21aの少なくとも上下方向の動き(この実施例では上下左右全方向の動き)を規制すべく構成している。
また、上述の上側の取付け部27fおよび下側の取付け部27mには、図6に示すように、それぞれバーリング加工部の内周にネジ切りを施したネジ部29,30を一体形成し、これら上下のネジ部29,30に締付けるビス31,32(またはボルト)を用いて、上側の取付け部27fを図5、図6に示すように、ハンドルベース14の取付け片14gに取付けると共に、下側の取付け部27mを図6、図8に示すように、ハンドルベース14の取付け片14fに取付けている。
つまり、規制部材としてのブラケット27は、キーシリンダ15の上方のおよび下方の上下2箇所(ビス31,32による締結箇所参照)においてハンドルベース14に取付けられたものである。
さらに、ブラケット27の上下の各取付け部27f,27mの間に形成された中間取付部27cは、図5、図6、図10に示すように、ボルト33およびナット34などの取付け部材を用いて、ハンドルベース14の主片部14aに取付けられている。
図8に示すように、ブラケット27の下側の取付け部27mからドアアウタパネル4の裏面(ドア内側の面)に近接して延びる延出部27nと、該ドアアウタパネル4との間には弾性体35を介設している。
ところで、図4、図7に示すように、上述のブラケット27のドア内方には、アウタハンドルロッド20の内方および前方と、キーシリンダ15の内方および上方とを覆う剛性部材としてのプロテクタ36を設けている。
このプロテクタ36の前部には取付け片36aが一体形成されており、この取付け片36aを、上述のボルト33、ナット34により、ブラケット27の中間取付け部27cに共締め固定している。
図7、図10に示すように、プロテクタ36の取付け片36aの上端には上方に延びる舌片36bが一体形成される一方、前述のベルトラインレインフォースメント6には、該ベルトラインレインフォースメント6から下方に延びるように連結ブラケット37が溶接固定されていて、この連結ブラケット37と上述の舌片36bとを、ボルト38、ナット39等の取付け部材を用いて連結固定している。
つまり、上述のハンドルベース14および規制部材としてのブラケット27は、プロテクタ36および連結ブラケット37を介して、ベルトラインレインフォースメント6に固定されたものである。
しかも、図9、図11に示すように、キーシリンダ15のシリンダ部21においてキーロッド連結部21b(具体的にはリンク23が嵌合される部位)のドア外方部には、該シリンダ部21にくびれ部21cを形成し、このくびれ部21cにより、キーロッド連結部21bよりもドア内方側のキーシリンダ剛性に対して、ドア外方側のキーシリンダ剛性が低く設定されるように構成し、比較的大きい不正荷重がキーシリンダ15に作用した時、該キーシリンダ15を上記くびれ部21cにて積極的に折損させて、キーシリンダ15とドアラッチ16との連結を切り離すように構成している。
上述のくびれ部21cはキーシリンダ15の通常操作によるシリンダ部21の動きを、確実にリンク23に伝達する一方で、不正行為によりキーシリンダ15が上下方向の大荷重にて不正操作された時に、容易に折損するように、シリンダ部21の上側と下側との上下2箇所に形成されている。
なお、図中、40はキーシリンダ15の車外側を覆うキーシリンダアウタケース、41はドアガラス、42はドアガラスランチャンネル、43はドアトリムである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
このように構成した自動車のドアキーシリンダ周辺構造において、乗員がキー(図示せず)をキーシリンダ15のシリンダ部21のキー溝に差し込んで、該シリンダ部21をドアアンロック方向に操作すると、シリンダ部21に嵌合したリンク23を介して、キーロッド17がアンロック方向に動かされるので、ドアラッチ16はロック状態からアンロック状態となって、ドア1を開けることができる(正規のアンロック動作)。
一方、車外からキーシリンダ15が不正行為により上下動された場合には、図4、図6に示すように、該キーシリンダ15からドア1の内方に延びる突出部21aが規制部材としてのブラケット27の規制部27eに設けた開口部28の口縁に当接して、この突出部21aの上下方向の動きが該ブラケット27で規制され、しかも、このブラケット27に作用する荷重(不正行為による荷重)が剛性をもったハンドルベース14で受け止められるので、不正行為によるキーシリンダ15の動きが抑制され、ドアラッチ16が不正にアンロック状態となるのを防止することができる。
このように上記実施例の自動車のドアキーシリンダ周辺構造は、ドアアウタパネル4の外方側にレイアウトされるハンドルノブ13と、ドア1内方に設けられ該ハンドルノブ13を軸支するハンドルベース14と、該ハンドルベース14に支持されるキーシリンダ15と、上記ドア1をロック状態またはアンロック状態にするドアラッチ16と、上記キーシリンダ15と該ドアラッチ16とを連結するキーロッド17と、を備えた自動車のドアキーシリンダ周辺構造であって、上記キーシリンダ15の車幅方向内方側端部にドア1内方に延びる突出部21aを形成すると共に、上記突出部21aの少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材としてのブラケット27が上記ハンドルベース14に取付けられたものである(図2、図5参照)。
この構成によれば、車外からキーシリンダ15が不正行為により上下動された場合、このキーシリンダ15からドア1内方に延びる突出部21aがブラケット27に当接して、該突出部21aの上下方向の動きがブラケット27にて規制されると共に、このブラケット27に作用する荷重(不正行為による荷重)が剛性を有するハンドルベース14で受け止められるので、コンパクトな構造でありながら、キーシリンダ15の動きを抑制し、ドアラッチ16が不正にアンロック状態になるのを防止することができる。
また、キーシリンダ15の位置は、図1に示すように、インパクトバー7,8により制約を受けることがないので、該キーシリンダ15を適正な位置にレイアウトすることができる。
しかも、上記キーシリンダ15のキーロッド連結部21bよりドア内方側のキーシリンダ剛性に対して、ドア外方側のキーシリンダ剛性が低く設定されたものである(図9、図11参照)。
この構成によれば、上記ドア1外方側のキーシリンダ剛性を低く設定したので、大きい不正荷重が作用した際に、キーシリンダ15を積極的に折損させ、このキーシリンダ15とドアラッチ16との連結を切り離すことができ、これによりドアラッチ16が不正に解錠(アンロック)されるのを防止することができる。
また、上記キーシリンダ15におけるキーロッド連結部21bのドア外方部に、該キーシリンダ15にくびれ部21cを形成し、該くびれ部21cによりドア外方側のキーシリンダ剛性を低く成したものである(図9、図11参照)。
この構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、キーシリンダ15の所定部に、くびれ部21cを形成するという簡単な構造により、不正荷重作用時のキーシリンダ15の折損構造を確保することができる。
さらに、上記規制部材(ブラケット27参照)は、上記キーシリンダ15の少なくとも上下2箇所(ビス31,32による締結箇所参照)において上記ハンドルベース14に取付けられたものである(図6参照)。
この構成によれば、規制部材(ブラケット27参照)の上下方向の支持剛性の向上を図ることができる。
加えて、上記規制部材(ブラケット27参照)の下側の取付け部27mに、上記ドアアウタパネル4の裏面に近接して延びる延出部27nが一体形成されたものである(図8参照)。
この構成によれば、上述の延出部27nがドアアウタパネル4の裏面に近接するので、大きい不正荷重の作用時に、該延出部27nをドアアウタパネル4の裏面に当接させて、キーシリンダ15の動きを抑制することができる。
特に、ドアアウタハンドルのハンドルノブ13ごと、上下方向に不正揺動させる場合の不正アンロックに対して有効となる。
また、上記規制部材(ブラケット27参照)の上側の取付け部27f近傍に、上記キーロッド17の上方を覆うカバー部27g,27jが一体形成されたものである(図6参照)。
この構成によれば、キーロッド17の上方を覆うカバー部27g,27jを設けたので、キーロッド17に対する上方側からの不正アクセスを、該カバー部27g,27jにて防止することができる。
この発明の一実施態様においては、さらに、上記規制部材(ブラケット27参照)の上下の各取付け部27f,27mの間に中間取付け部27cが形成されたものである(図6参照)。
この構成によれば、規制部材(ブラケット27参照)は上下の取付け部27f,27mに加えて、中間取付け部27cにおいてもハンドルベース4に取付けられるので、該規制部材(ブラケット27参照)のハンドルベース14に対する取付け剛性のさらなる向上を図ることができる。
さらにまた、上記ハンドルベース14が、ベルトラインに沿ってドア1内を前後方向に延びるベルトラインレインフォースメント6に固定されたものである(図10参照)。
この構成によれば、ハンドルベース14のドア1に対する取付け剛性が高くなり、この結果、該ハンドルベース14による規制部材(ブラケット27参照)の支持剛性をさらに向上させることができる。
図12は自動車のドアキーシリンダ周辺構造の他の実施例を示し、図10で示した実施例においては、ベルトラインレインフォースメント6に連結ブラケット37を溶接し、プロテクタ36の舌片36bと該連結ブラケット37とを、ボルト38、ナット39にて連結したが、図12に示すこの実施例では、プロテクタ36の取付け片36aからベルトレインレインフォースメント6と対応する上方位置まで延びる延出部36cを、該プロテクタ36に一体形成すると共に、ベルトラインレインフォースメント6には前述のボルト33の軸芯線と平行になるようにボルト44を植設し、プロテクタ36の延出部36cの上端を、ボルト44、ナット45を用いて、ベルトラインレインフォースメント6に取付けたものである。
このように構成すると、図10の実施例に対して部品点数の低減を図ることができる。なお、図12で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については図1〜図11を参照して説明した先の実施例と同様であるから、図12において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の規制部材は、実施例のブラケット27に対応し、
以下同様に、
ドア1は、右側のフロントドアに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
すなわち、本願発明の自動車のドアキーシリンダ周辺構造は、左側のフロントドアや左右のリヤドアに適用することができる。
本発明のドアキーシリンダ周辺構造を備えたドアの外観側面図 図1のA−A線矢視断面図 図2の前部の拡大平面図 図2の後部の拡大平面図 自動車のドアキーシリンダ周辺構造をドア内部から見た状態で示す側面図 図6の要部の斜視図 プロテクタを取付けた状態で示す斜視図 図5のB−B線矢視断面図 図5のC−C線矢視断面図 図7のD−D線矢視断面図 キーシリンダの要部拡大斜視図 自動車のドアキーシリンダ周辺構造の他の実施例を示す断面図
1…ドア
4…ドアアウタパネル
6…ベルトラインレインフォースメント
13…ハンドルノブ
14…ハンドルベース
15…キーシリンダ(ドアキーシリンダ)
16…ドアラッチ
17…キーロッド
21a…突出部
21b…キーロッド連結部
21c…くびれ部
27…ブラケット(規制部材)
27c…中間取付け部
27f,27m…取付け部
27g,27j…カバー部
27n…延出部

Claims (6)

  1. ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、ドア内方に設けられ該ハンドルノブを軸支するハンドルベースと、該ハンドルベースに支持されるドアキーシリンダと、上記ドアをロック状態またはアンロック状態にするドアラッチと、上記ドアキーシリンダと該ドアラッチとを連結するキーロッドと、を備えた自動車のドアキーシリンダ周辺構造であって、
    上記ドアキーシリンダの車幅方向内方側端部にドア内方に延びる突出部を形成すると共に、
    上記突出部の少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材が上記ハンドルベースに取付けられ
    上記規制部材は、上記ドアキーシリンダの少なくとも上下2箇所において上記ハンドルベースに取付けられ、
    上記規制部材の下側の取付け部に、上記ドアアウタパネルの裏面に近接して延びる延出部が一体形成されたことを特徴とする
    自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
  2. 上記ドアキーシリンダのキーロッド連結部よりドア内方側のキーシリンダ剛性に対して、ドア外方側のキーシリンダ剛性が低く設定されたことを特徴とする
    請求項1記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
  3. 上記ドアキーシリンダにおけるキーロッド連結部のドア外方部に、該ドアキーシリンダにくびれ部を形成し、
    該くびれ部によりドア外方側のキーシリンダ剛性を低く成したことを特徴とする
    請求項2記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
  4. 上記規制部材の上側の取付け部近傍に、上記キーロッドの上方を覆うカバー部が一体形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
  5. 上記規制部材の上下の各取付け部の間に中間取付け部が形成されたことを特徴とする
    請求項記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
  6. 上記ハンドルベースが、ベルトラインに沿ってドア内を前後方向に延びるベルトラインレインフォースメントに固定されたことを特徴とする
    請求項1または2記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
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