JP4946539B2 - 自動車のドアキーシリンダ周辺構造 - Google Patents
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Description
すなわち、ドアアウタパネルにドアキーシリンダを取付け、このドアキーシリンダの回転部にアームを介してキーロッドを連結し、このキーロッドの下部をドアラッチに連結すると共に、ドアアウタパネルの内部において上述のドアキーシリンダの全体を覆うブラケット(クリップ参照)を備え、このブラケットの下部を、ドア内を前後方向に延びるインパクトバーの上片部に隣接させたものである。
上述の規制部材は、金属製のブラケットなどの剛性部材にて構成することが望ましい。
上記構成によれば、車外からドアキーシリンダが不正行為により上下動された場合、このドアキーシリンダからドア内方に延びる突出部が規制部材に当接して、該突出部の上下方向の動きが規制部材にて規制されると共に、この規制部材に作用する荷重(不正行為による荷重)が剛性を有するハンドルベースで受け止められるので、コンパクトな構造でありながら、ドアキーシリンダの動きを抑制し、ドアラッチが不正にアンロック状態になるのを防止することができる。
また、ドアキーシリンダの位置はインパクトバーにより制約を受けることがないので、該ドアキーシリンダを適正な位置にレイアウトすることができる。
しかも、上記規制部材の下側の取付け部に、上記ドアアウタパネルの裏面に近接して延びる延出部が一体形成されたものであって、上述の延出部がドアアウタパネルの裏面に近接するので、大きい不正荷重の作用時に、該延出部をドアアウタパネルの裏面に当接させて、ドアキーシリンダの動きを抑制することができる。
特に、ドアアウタハンドルのハンドルノブごと、上下方向に不正揺動させる場合の不正アンロックに対して有効となる。
上記構成によれば、上記ドア外方側のキーシリンダ剛性を低く設定したので、大きい不正荷重が作用した際に、ドアキーシリンダを積極的に折損させ、このドアキーシリンダとドアラッチとの連結を切り離すことができ、これによりドアラッチが不正に解錠(アンロック)されるのを防止することができる。
上記構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、ドアキーシリンダの所定部に、くびれ部を形成するという簡単な構造により、不正荷重作用時のドアキーシリンダの折損構造を確保することができる。
上記構成によれば、キーロッドの上方を覆うカバー部を設けたので、キーロッドに対する上方側からの不正アクセスを、該カバー部にて防止することができる。
上記構成によれば、規制部材は上下の取付け部に加えて、中間取付け部においてもハンドルベースに取付けられるので、該規制部材のハンドルベースに対する取付け剛性のさらなる向上を図ることができる。
上記構成によれば、ハンドルベースのドアに対する取付け剛性が高くなり、この結果、該ハンドルベースによる規制部材の支持剛性をさらに向上させることができる。
以下の実施例においては、説明の便宜上、車両右側のフロントドアを例示して、自動車のドアキーシリンダ周辺構造について詳述する。
図1は自動車のドア構造を示す外観側面図であって、ドア1はドア本体部2とドアサッシュ部3とを備えている。
上述のドアアウタパネル4の車外側には、図1、図2に示すようにドアアウタハンドルのハンドルノブ13が設けられ、このハンドルノブ13に対応してドアアウタパネル4には乗員のハンドル操作に必要な凹部4a(車内側へ窪む凹部4a)が一体形成されている。
つまり、上述のハンドルベース14はビス24,26を用いてドアアウタパネル4の内側に固定されたものである。
この構成によれば、車外からキーシリンダ15が不正行為により上下動された場合、このキーシリンダ15からドア1内方に延びる突出部21aがブラケット27に当接して、該突出部21aの上下方向の動きがブラケット27にて規制されると共に、このブラケット27に作用する荷重(不正行為による荷重)が剛性を有するハンドルベース14で受け止められるので、コンパクトな構造でありながら、キーシリンダ15の動きを抑制し、ドアラッチ16が不正にアンロック状態になるのを防止することができる。
また、キーシリンダ15の位置は、図1に示すように、インパクトバー7,8により制約を受けることがないので、該キーシリンダ15を適正な位置にレイアウトすることができる。
この構成によれば、上記ドア1外方側のキーシリンダ剛性を低く設定したので、大きい不正荷重が作用した際に、キーシリンダ15を積極的に折損させ、このキーシリンダ15とドアラッチ16との連結を切り離すことができ、これによりドアラッチ16が不正に解錠(アンロック)されるのを防止することができる。
この構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、キーシリンダ15の所定部に、くびれ部21cを形成するという簡単な構造により、不正荷重作用時のキーシリンダ15の折損構造を確保することができる。
この構成によれば、規制部材(ブラケット27参照)の上下方向の支持剛性の向上を図ることができる。
この構成によれば、上述の延出部27nがドアアウタパネル4の裏面に近接するので、大きい不正荷重の作用時に、該延出部27nをドアアウタパネル4の裏面に当接させて、キーシリンダ15の動きを抑制することができる。
特に、ドアアウタハンドルのハンドルノブ13ごと、上下方向に不正揺動させる場合の不正アンロックに対して有効となる。
この構成によれば、キーロッド17の上方を覆うカバー部27g,27jを設けたので、キーロッド17に対する上方側からの不正アクセスを、該カバー部27g,27jにて防止することができる。
この構成によれば、規制部材(ブラケット27参照)は上下の取付け部27f,27mに加えて、中間取付け部27cにおいてもハンドルベース4に取付けられるので、該規制部材(ブラケット27参照)のハンドルベース14に対する取付け剛性のさらなる向上を図ることができる。
この構成によれば、ハンドルベース14のドア1に対する取付け剛性が高くなり、この結果、該ハンドルベース14による規制部材(ブラケット27参照)の支持剛性をさらに向上させることができる。
この発明の規制部材は、実施例のブラケット27に対応し、
以下同様に、
ドア1は、右側のフロントドアに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
すなわち、本願発明の自動車のドアキーシリンダ周辺構造は、左側のフロントドアや左右のリヤドアに適用することができる。
4…ドアアウタパネル
6…ベルトラインレインフォースメント
13…ハンドルノブ
14…ハンドルベース
15…キーシリンダ(ドアキーシリンダ)
16…ドアラッチ
17…キーロッド
21a…突出部
21b…キーロッド連結部
21c…くびれ部
27…ブラケット(規制部材)
27c…中間取付け部
27f,27m…取付け部
27g,27j…カバー部
27n…延出部
Claims (6)
- ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、ドア内方に設けられ該ハンドルノブを軸支するハンドルベースと、該ハンドルベースに支持されるドアキーシリンダと、上記ドアをロック状態またはアンロック状態にするドアラッチと、上記ドアキーシリンダと該ドアラッチとを連結するキーロッドと、を備えた自動車のドアキーシリンダ周辺構造であって、
上記ドアキーシリンダの車幅方向内方側端部にドア内方に延びる突出部を形成すると共に、
上記突出部の少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材が上記ハンドルベースに取付けられ、
上記規制部材は、上記ドアキーシリンダの少なくとも上下2箇所において上記ハンドルベースに取付けられ、
上記規制部材の下側の取付け部に、上記ドアアウタパネルの裏面に近接して延びる延出部が一体形成されたことを特徴とする
自動車のドアキーシリンダ周辺構造。 - 上記ドアキーシリンダのキーロッド連結部よりドア内方側のキーシリンダ剛性に対して、ドア外方側のキーシリンダ剛性が低く設定されたことを特徴とする
請求項1記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。 - 上記ドアキーシリンダにおけるキーロッド連結部のドア外方部に、該ドアキーシリンダにくびれ部を形成し、
該くびれ部によりドア外方側のキーシリンダ剛性を低く成したことを特徴とする
請求項2記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。 - 上記規制部材の上側の取付け部近傍に、上記キーロッドの上方を覆うカバー部が一体形成されたことを特徴とする
請求項1記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。 - 上記規制部材の上下の各取付け部の間に中間取付け部が形成されたことを特徴とする
請求項1記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。 - 上記ハンドルベースが、ベルトラインに沿ってドア内を前後方向に延びるベルトラインレインフォースメントに固定されたことを特徴とする
請求項1または2記載の自動車のドアキーシリンダ周辺構造。
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