JP4943763B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、特に、DMOS(Diffused MOS)タイプのトランジスタに関するものである。
DMOSタイプのMOSトランジスタは、高いソース・ドレイン耐圧,高いゲート耐圧を有しており、LCDドライバー等の各種ドライバーや電源回路等にも広く用いられている。特に、近年では高いドレイン耐圧(BVds)を有するとともに、低いオン抵抗を有した高耐圧MOSトランジスタが求められている。
図8は、同一半導体基板上にNチャネル型のDMOSトランジスタ100とPチャネル型のMOSトランジスタ101とを混載している構造を示す断面図である。
P型半導体基板102の表面には、N型のエピタキシャル層103が形成されている。エピタキシャル層103と半導体基板102の底部との界面には、N+型の埋め込み層104が形成されている。また、エピタキシャル層103は、P型不純物を拡散させた絶縁分離層105で複数の領域に分離されている。同図では、第1の分離領域106と第2の分離領域107とを有する。
絶縁分離層105は、上分離層105aと下分離層105bとがエピタキシャル層103内で重畳し、一体化した構成になっている。上分離層105aは、エピタキシャル層103の上面からボロンなどのP型不純物を下方拡散することにより形成される。一方、下分離層105bは、半導体基板102の底部側からボロンなどのP型不純物を上方拡散することにより形成される。
第1の分離領域106のエピタキシャル層103には、DMOSトランジスタ100が形成されている。エピタキシャル層103上には、ゲート絶縁膜108を介してゲート電極109が形成されている。また、エピタキシャル層103の表面には、P型のボディ層110が形成され、ボディ層110の表面にはゲート電極109の一端に隣接してN+型のソース層111が形成されている。また、エピタキシャル層103の表面に、ゲート電極109の他端に隣接したN+型のドレイン層112が形成されている。
エピタキシャル層103とソース層111との間におけるボディ層110の表面領域がチャネル領域CHである。また、ソース層111に隣接して、ボディ層110の電位固定用のP+型の電位固定層113が形成されている。
第2の分離領域107には、エピタキシャル層103の表面に形成されたソース層114及びドレイン層115と、エピタキシャル層103上にゲート絶縁膜116を介して形成されたゲート電極117とから成るPチャネル型のMOSトランジスタ101が形成されている。
なお、本発明に関連する技術は、以下の特許文献に記載されている。
特開2004−39774号公報
上述した従来のDMOSトランジスタ100の構造では、エピタキシャル層103がドレイン領域としての機能を有する。つまり、ドレイン層112とエピタキシャル層103とは同電位に設定される。そのため、上述したような絶縁分離層105で囲まれた一つの分離領域内に、DMOSトランジスタ100と混載できる素子は制限されていた。例えば、DMOSトランジスタ100と、上記したPチャネル型MOSトランジスタ101の両者を、一つの分離領域内に形成することはできなかった。また、一つの分離領域内にDMOSトランジスタ100と、これとは逆導電型(Pチャネル型)のDMOSトランジスタを形成することもできなかった。
しかしながら、近年は半導体装置の微細化・高集積化が望まれている。例えば一つの分離領域内では高電源電圧(Vdd1)として200ボルトを、低電源電圧(Vss1)として190ボルトを利用し、他の分離領域内では高電源電圧(Vdd2)として10ボルトを、低電源電圧(Vss2)として0ボルトを利用するというように、それぞれの分離領域で用いる電圧が異なる場合がある。このような場合に従来の構造であると、絶縁分離層105によって分離領域が多数形成されてしまい、結果としてチップ面積が増大していた。
そこで、本発明の目的の一つは、DMOSトランジスタを含む半導体装置において、チップ面積を小さくすることを目的とする。
また、オン抵抗(ソース・ドレイン間の抵抗)が小さく、電流駆動能力の高いDMOSトランジスタが望まれている。そこで本発明の他の目的の一つは、高いソース・ドレイン耐圧を有するとともに、低いオン抵抗であって、電流駆動能力の高いDMOSトランジスタを提供することを目的とする。
本発明の主な特徴は以下のとおりである。すなわち、本発明の半導体装置は、第1導電型の半導体層の表面に形成された、素子分離機能を有する第2導電型のウェル層と、前記ウェル層内に形成されたDMOSトランジスタとを備え、前記DMOSトランジスタは、前記ウェル層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、前記ボディ層の一部上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ウェル層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、前記ゲート電極の下方に形成され、オン抵抗を低減させる第1導電型の第1の拡散層とを備えることを特徴とする。なお、ここでいう第2導電型とは、第1導電型の逆の導電型のことである。
また、本発明の半導体装置は、前記ウェル層の表面に、前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部に隣接して形成された、前記第1の拡散層よりも高濃度の第1導電型の第2の拡散層とを備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記第2の拡散層が、前記第1の拡散層よりも深くまで形成されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記ドレイン層と重畳し、前記ドレイン層よりも深くまで形成された第2導電型の第3の拡散層を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記半導体層を複数の分離領域に分離し、隣り合う分離領域を絶縁する絶縁分離層を備え、一つの分離領域内に前記DMOSトランジスタと、前記DMOSトランジスタと同一の電源電圧を利用するデバイス素子が混載されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体層の表面に、素子分離機能を有する第2導電型のウェル層を形成する工程と、前記ウェル層の表面のゲート電極形成領域に、オン抵抗を低減させる第1導電型の第1の拡散層を形成する工程と、前記第1の拡散層の一部上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ウェル層内であって、前記ゲート電極の下方領域の一部に到達する第2導電型のボディ層を形成する工程と、前記ボディ層内に、前記ゲート電極と隣接したソース層を形成する工程と、前記ウェル層内に、ドレイン層を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記ウェル層の表面に、前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部に隣接して、前記第1の拡散層よりも高濃度の第1導電型の第2の拡散層を形成する工程を有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記ドレイン層と重畳し、前記ドレイン層よりも深い第2導電型の第3の拡散層を形成する工程を有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体層を複数の分離領域に分離し、隣り合う分離領域を絶縁する絶縁分離層を形成する工程と、一つの分離領域内に前記DMOSトランジスタと、前記DMOSトランジスタと同一の電源電圧を利用するデバイス素子を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明では、第1導電型の半導体層内に第2導電型のウェル層を形成し、当該ウェル層内にDMOSトランジスタを形成した。このように構成することで、DMOSトランジスタのドレイン領域と上記半導体層とは、当該ウェル層で絶縁される。そのため、絶縁分離層で囲まれた一つの分離領域内に、DMOSトランジスタと他のデバイス素子とを効率よく混載することが可能となり、チップ面積を小さくすることができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る半導体装置の概略を示す断面図である。
P型の半導体基板1の表面には、N型のエピタキシャル層2が形成されている。エピタキシャル層2と半導体基板1の底部との界面には、N+型の埋め込み層3が形成されている。エピタキシャル層2の表面には、P型不純物が注入されたP+W層4が形成されている。そして、P+W層4が形成された領域内にDMOSトランジスタ50が形成されている。
DMOSトランジスタ50について説明する。P+W層4上には、ゲート絶縁膜5を介してゲート電極6が形成されている。また、P+W層4の表面には、P型不純物が注入されたボディ層7が形成され、ボディ層7の表面にはゲート電極6の一端に隣接したN型のソース層8(NSD)が形成されている。また、P+W層4の表面には、ゲート電極6の他端に隣接したN型のドレイン層9(NSD)が形成されている。なお、ドレイン層9はゲート電極6と離間していてもよい。
P+W層4とソース層8との間におけるボディ層7の表面領域がチャネル領域CHである。また、ボディ層7の電位固定用のP+型の電位固定層10(PSD)が、ボディ層7内であってソース層8に隣接して形成されている。
また、同一のエピタキシャル層2内に、Pチャネル型のMOSトランジスタ60が形成されている。MOSトランジスタ60は、エピタキシャル層2の表面に形成されたソース層11(P+)及びドレイン層12(P+)と、エピタキシャル層2上にゲート絶縁膜13を介して形成されたゲート電極14とからなる。
そして、DMOSトランジスタ50とMOSトランジスタ60の両方の素子を囲むようにして、P型不純物を拡散させた絶縁分離層15が形成されている。絶縁分離層15は、上分離層15aと下分離層15bとがエピタキシャル層2内で重畳し、一体化した構成になっている。上分離層15aは、エピタキシャル層2の上面からボロンなどのP型不純物を下方拡散することにより形成される。一方、下分離層15bは、半導体基板1の底部側からボロンなどのP型不純物を上方拡散することにより形成される。絶縁分離層15によって、隣り合う分離領域は絶縁されている。
以上のような構成では、N型のエピタキシャル層2内にP+W層4が形成され、当該P+W層4内にNチャネル型のDMOSトランジスタ50が形成されている。このように構成することで、エピタキシャル層2とDMOSトランジスタ50のドレイン領域とは、P+W層4によって絶縁され、互いに独立した電位を設定することができる。そのため、絶縁分離層15で囲まれた一つの領域内に、DMOSトランジスタ50と他のデバイス素子を効率よく混載することができ、従来構造に比してチップ面積を小さくすることができる。しかも、この構成によって他のデバイス素子(上記例ではMOSトランジスタ60)の特性に影響を与えることはない。
また、上記のような構成であれば、図2に示すような半導体チップのデザインが可能である。図2では、絶縁分離層15で囲まれた一つの分離領域X内に、例えば高電源電圧(Vdd1)として200ボルト、低電源電圧(Vss1)として190ボルトを利用するDMOSトランジスタと、当該DMOSトランジスタと同じ電源電圧(Vdd1及びVss1)を利用するMOSトランジスタ,バイポーラトランジスタ等のデバイス素子がまとめて形成されている。
そして、別の分離領域Yでは、例えば高電源電圧(Vdd2)として10ボルト、低電源電圧(Vss2)として0ボルトを利用するDMOSトランジスタと、当該DMOSトランジスタと同じ電源電圧(Vdd2及びVss2)を利用するMOSトランジスタ,バイポーラトランジスタ等のデバイス素子がまとまって形成されている。
このように、本実施形態の構成によれば、使用する電源電圧ごとに分離領域を形成することができ、従来のように分離領域が多数形成されることはない。そのため、全体としてのチップ面積を小さくすることができる。
次に、上記のようなP+W層4内に形成されたDMOSトランジスタにおいて、低いオン抵抗であって電流駆動能力を向上させた構成について図面を参照しながら説明する。図3乃至図6は、当該構成のDMOSトランジスタ形成領域を製造工程順に示す断面図である。なお、上述したDMOSトランジスタ50と同様の構成については同一符号を用い、その説明を省略するか簡略する。
まず、図3に示すように、P型の半導体基板1の表面にN型不純物を高濃度にイオン注入し、エピタキシャル成長させることで、エピタキシャル層2及びN+型の埋め込み層3を形成する。
次に、エピタキシャル層2の表面の絶縁分離層形成領域に、不図示のホトレジスト層をマスクとしてP型不純物を注入し、拡散させることで、絶縁分離層15の一部となる下分離層15b(P+B)を形成する。当該イオン注入は、例えばボロンイオンを加速電圧80KeV,注入量1.6×1014/cmの条件で行う。
次に、エピタキシャル層2の表面に不図示のホトレジスト層をマスクとしてP型不純物を注入し、DMOSトランジスタを形成する領域にP+W層4を形成する。当該イオン注入は、例えばボロンイオンを加速電圧80KeV,注入量3×1013/cmの条件で行う。
次に、不図示のホトレジスト層をマスクとして、下分離層15bに対応する位置にP型不純物を注入し、熱拡散させることで上分離層15a(ISO)を形成する。これにより、上分離層15aと下分離層15bとがエピタキシャル層2内で重畳し、一体化した絶縁分離層15が形成される。
次に、不図示のホトレジスト層をマスクとして、P+W層4の表面のうちゲート電極形成領域を一部に含む領域にN型不純物を注入し、オン抵抗低減のためのFN層20を形成する。当該イオン注入は、例えばヒ素(As)イオンを加速電圧160KeV,注入量5×1012/cmの条件で行う。ヒ素(As)イオンを用いたのは、FN層20をP+W層4の浅い領域に形成するためである。これにより、空乏層が拡がりやすくなり、耐圧が向上する。また、パンチスルーを防止する観点からも、浅い領域にFN層20を形成することが好ましい。
次に、図4に示すように、半導体基板1の表面上に、例えば熱酸化法により約90nmの膜厚を有するゲート絶縁膜5を形成する。次に、ゲート絶縁膜5上に約400nmの膜厚を有するゲート電極6を形成する。ゲート電極6は、FN層20の一部上に配置されるようにパターニングされる。なお、ゲート電極6は、ポリシリコン,高融点金属シリサイド等で構成される。
次に、ゲート電極6をマスクの一部として、ゲート電極6の左側のP+W層4の表面にP型不純物を注入し、熱拡散させることでボディ層の一部となるP+D層21が形成される。同時に、ゲート電極6の右側のP+W層4の表面に、ゲート電極6とは離間したP+D層22が形成される。当該イオン注入は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量2×1013/cmの条件で行う。なお、P+D層22は、後に形成されるコンタクト形成領域の下方に形成される。また、P+D層22は、当該P+D層22が無い場合に比してブレークダウンポイントがより深い位置となるようにし、静電破壊耐性を向上させることに寄与する層である。
次に、ゲート電極6をマスクの一部として、ゲート電極6の右側のP+W層4の表面にN型不純物を注入することで、FN層20よりも高いN型不純物濃度を有するとともに、FN層20よりも深くまでN型不純物が注入されたN+D層23を形成する。当該イオン注入は、例えばリンイオンを加速電圧100KeV,注入量1.5×1013/cmの条件で行う。N+D層23の形成によって、FN層20のゲート電極6側の端部からドレイン領域側の方向に、N型不純物の濃度が徐々に高くなるように構成され、オン抵抗が低減される。また、N+D層23をFN層20よりも深く形成し、N型不純物濃度の分布に段差を設けることで、ゲート電極6の下方での空乏層を拡がりやすくし、実効チャネル長を短くすることができる。
次に、図5に示すように、不図示のホトレジスト層をマスクとしてP+D層22が形成された領域にP型不純物を注入し、P+D層22と重畳するFP層24を形成する。当該イオン注入は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量1.5×1013/cmの条件で行う。なお、FP層24は、P+D層22と同様に、後に形成されるコンタクト形成領域の下方に形成され、ブレークダウンポイントがより深い位置となるようにし、静電破壊耐性を向上させることに寄与する層である。
次に、ゲート電極6をマスクの一部として、P+D層21の表面にP型不純物を注入することで、P+D層21よりも高いP型不純物濃度を有するSP+D層25を形成する。当該イオン注入は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量2×1014/cmの条件で行う。このように本実施形態のボディ層7は、P型のP+D層22と、P+D層22よりも高濃度であって浅く拡散したSP+D層25との2重構造から成る。この2重構造によって、濃度の低いP+D層21で耐圧をもたせ、濃度の高いSP+D層25でしきい値の調整をするとともに、パンチスルーを防止することができる。
次に、不図示のホトレジスト層をマスクとしてP型不純物を注入し、SP+D層25の表面に、ソース層8に隣接した電位固定層10を形成する。当該イオン注入は、例えばリンイオンを加速電圧50KeV,注入量1.3×1015/cmの条件で行う。
次に、ゲート電極6をマスクの一部としてN型不純物を注入し、熱処理をすることで、ゲート電極6のそれぞれの端に隣接したソース層8(NSD)及びドレイン層9(NSD)を形成する。
次に、図6に示すように半導体基板1の表面の全面に層間絶縁膜26(例えば、熱酸化法やCVD法によって形成されたシリコン酸化膜やBPSG膜)を形成する。次に、不図示のホトレジスト層をマスクとして層間絶縁膜26及びゲート絶縁膜5をエッチングすることで、ソース層8,ドレイン層9,及び電位固定層10に至るコンタクトホールを形成する。次に当該コンタクトホールにアルミニウム等の導電材料から成る配線層27を形成する。なお、先に形成したP+D層22及びFP層24は当該コンタクト領域の下方に位置する。
以上の製造工程から、十分なソース・ドレイン耐圧を有するとともに、低いオン抵抗を有した電流駆動能力の高いDMOSトランジスタ70を得る事ができる。
図6で示したDMOSトランジスタ70の動作特性の一例について説明する。DMOSトランジスタ70の構成において、FN層20のイオン注入の注入量が5.5×1012/cmの場合のDMOSトランジスタ(DMOS1)と、注入量が6.0×1012/cmの条件のDMOSトランジスタ(DMOS2)と、図8で示した従来の構成のDMOSトランジスタ(Normal DMOS)との動作特性を比較する。
図7は、上記各DMOSトランジスタのしきい値(Vt)、オン抵抗(Ron)、トランスコンダクタンス(Gm)、飽和電流(Idsat)、オフ時(ゲート電位,ソース電位,及び基板電位が0Vの場合)のソース・ドレイン耐圧(BVds)、オン時(ソース電位及び基板電位が0V,ゲート電圧Vgが10Vの場合)のソース・ドレイン耐圧(BVdson)の測定結果を示している。
この図から明らかなように、DMOS1及びDMOS2のオン抵抗(Ron)は従来構造(Normal DMOS)に比して2分の1程度に小さくなり、トランスコンダクタンス(Gm)は約7倍程度大きくなっているため、電流駆動能力が向上していることが判る。また、オフ時の耐圧(BVds)は、従来構造と変わらない耐圧を維持していることが判る。また、オン時の耐圧(BVdson)も十分高い。つまり本実施形態の構成では、耐圧の維持とオン抵抗の低減との両立が図られている。
さらにまた、別のDMOSトランジスタであって、N+D層23が形成されていない場合と、形成されている場合の測定結果を比較した。すると、N+D層23が形成されていない場合にオン抵抗が約103.1(kΩ)であったのに対して、形成されている場合が約96.3(kΩ)と約6.6%低下した。このことから、オン抵抗を向上させる観点からN+D層23を備えている方が好ましいことが判る。
このように、上述した本実施形態では、エピタキシャル層内に当該エピタキシャル層とは逆導電型のウェル層を形成し、当該ウェル層内にDMOSトランジスタを配置した。そのため、絶縁分離層で囲まれた一つの分離領域内に、DMOSトランジスタと他のデバイス素子を効率よく混載することができ、従来構造に比してチップ面積を小さくすることができる。
また、本実施形態のDMOSトランジスタでは、N型不純物拡散層(FN層20及びN+D層23)が形成され、ゲート電極6の下方領域からドレイン方向に対してN型不純物濃度が徐々に高くなるように構成されているため、オン抵抗及び相互コンダクタンスが向上する。また、FN層20をN+D層23よりも浅く形成させることでパンチスルーを防止し、高耐圧を図ることもできる。
さらにまた、ドレイン層9のコンタクト領域の下方にP型不純物拡散層(P+D層22やFP層24)を形成することで、ブレークダウンポイントBDを基板表面よりも深い位置に配置した。そのため、ゲート端での破壊は起き難くなり、静電破壊に対する耐性が向上していると考えられる。なお、ここでいうブレークダウンポイントとは降伏現象(Break Down)が起きる位置のことである。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなくその要旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能であることは言うまでも無い。例えば、静電破壊耐性を向上させるために、上記実施形態ではP+D層22とFP層24の二層構造であったが、注入条件を変えるなどして一層で、同様に静電破壊耐性を向上させることもできる。また、Pチャネル型のDMOSトランジスタに関する説明は省略するが、導電型が異なるだけで同様の構造であることは周知のとおりである。また、本発明のDMOSトランジスタとPチャネル型MOSトランジスタ以外の他のデバイス素子とを混載した構造についても、同様に適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る半導体装置の概略を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の概略を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の特性を説明する表である。 従来の半導体装置を説明する断面図である。
符号の説明
1 半導体基板 2 エピタキシャル層 3 埋め込み層 4 P+W層
5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 7 ボディ層 8 ソース層
9 ドレイン層 10 電位固定層 11 ソース層 12 ドレイン層
13 ゲート絶縁膜 14 ゲート電極 15 絶縁分離層
15a 上分離層 15b 下分離層 20 FN層 21 P+D層
22 P+D層 23 N+D層 24 FP層 25 SP+D層
26 層間絶縁膜 27 配線層 50 DMOSトランジスタ
60 MOSトランジスタ 70 DMOSトランジスタ
100 DMOSトランジスタ 101 MOSトランジスタ
102 半導体基板 103 エピタキシャル層 104 埋め込み層
105 絶縁分離層 105a 上分離層 105b 下分離層
106 第1の分離領域 107 第2の分離領域 108 ゲート絶縁膜
109 ゲート電極 110 ボディ層 111 ソース層
112 ドレイン層 113 電位固定層 114 ソース層
115 ドレイン層 116 ゲート絶縁膜 117 ゲート電極
CH チャネル領域 BD ブレークダウンポイント

Claims (10)

  1. 第1導電型の半導体層の表面に形成された、素子分離機能を有する第2導電型のウェル層と、
    前記ウェル層内に形成されたDMOSトランジスタとを備え、
    前記DMOSトランジスタは、前記ウェル層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、
    前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、
    前記ソース層の端部からゲート絶縁膜を介して延在して形成されたゲート電極と、
    前記ウエル層の表面に、前記ゲート電極の下方から前記ソース層と反対側方向に延在して形成された第1導電型の第1の拡散層と、
    前記第1の拡散層の表面に前記ソース層と反対側の前記ゲート電極の端部から該端部の外方に向かって延在して形成された第1導電型のドレイン層と、
    前記ゲート電極の前記ソース層と反対側の端部に隣接した前記第1の拡散層の表面から前記ドレイン層側に延在して形成された第1導電型の第2の拡散層と、を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2の拡散層は、前記第1の拡散層よりも不純物濃度が高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の拡散層は、前記第1の拡散層よりも前記ウエル層の内部の深い領域まで延在することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ドレイン層と重畳し、前記ドレイン層よりも深くまで形成された第2導電型の第3の拡散層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記半導体層を複数の分離領域に分離し、隣り合う分離領域を絶縁する絶縁分離層を備え、一つの分離領域内に前記DMOSトランジスタと、前記DMOSトランジスタと同一の電源電圧を利用するデバイス素子が混載されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 第1導電型の半導体層の表面に第2導電型のウエル層を形成する工程と、
    前記ウエル層の表面に第1導電型の第1の拡散層を形成する工程と、
    前記ウエル層及び前記第1の拡散層を含む前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記ウエル層上から前記第1の拡散層上に延在するゲート電極を形成する工程と、
    前記ウエル層の表面に前記ゲート電極の下方の前記ウエル層まで延在する第2導電型のボディ層を形成する工程と、
    前記第1の拡散層と重畳する側の前記ゲート電極の端部に隣接する前記第1の拡散層の表面から前記ボディ層と反対側に向かって該第1の拡散層の表面を延在する第1導電型の第2の拡散層を形成する工程と、
    前記ボディ層と重畳する側の前記ゲート電極の端部から前記ボディ層の表面に第1導電型のソース層を形成する工程と、
    前記第1の拡散層と重畳する側の前記ゲート電極の端部から該端部の外方に向かって前記第2の拡散層及び前記第1の拡散層の表面を延在する第1導電型のドレイン層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の拡散層は、前記第1の拡散層よりも不純物濃度が高いことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の拡散層は、前記第1の拡散層よりも前記ウエル層の内部の深い領域まで延在することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記ゲート電極形成後及び前記第2の拡散層形成後に前記ドレイン層と重畳し、前記ドレイン層よりも深い第2導電型の第3の拡散層を形成する工程を有することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体層を複数の分離領域に分離し、隣り合う分離領域を絶縁する絶縁分離層を形成する工程と、一つの分離領域内に前記DMOSトランジスタと、前記DMOSトランジスタと同一の電源電圧を利用するデバイス素子を形成する工程とを有することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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