JP4941503B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は原稿読取装置に関するものである。
特許文献1に従来の原稿読取装置の例が開示されている。この原稿読取装置は、原稿が載置される原稿トレイと、原稿が排出される排出トレイと、原稿トレイから排出トレイに到る搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送手段と、原稿の搬送経路に設けられ、原稿の画像を読み取る読取手段と、搬送手段により原稿を搬送させながら、読取手段により原稿の読み取りを実行する読取実行手段とを備える。また、この原稿読取装置は、排出トレイに原稿が存在するか否かを検出する検出手段と、原稿の読み取り実行後に、原稿が存在することを検出手段が検出した場合、原稿取り忘れのメッセージを表示する報知手段とを備える。
この原稿読取装置では、原稿の読み取り実行後に、排出トレイに原稿が存在することを検出手段が検出した場合、報知手段が原稿取り忘れのメッセージを表示して、ユーザに対して原稿取り忘れを報知するようになっている。
特開2005−331820号公報
しかし、上記従来の原稿読取装置では、原稿取り忘れの場合でなくても、原稿の読み取り実行後に、排出トレイに原稿が存在することを検出手段が検出する事態が起こり得る。例えば、ユーザが原稿の読み取りを開始しようとする際、その原稿を間違って排出トレイに載置する場合である。
この点、上記従来の原稿読取装置は、排出トレイに原稿が存在することを検出手段が検出すると、原稿の取り忘れであるか否かにかかわらず、報知手段により、原稿取り忘れのメッセージの表示という単一の処理を行うだけであるので、排出トレイに存在する原稿に対して、ユーザが適切な対応を取り難いという問題が生じる場合がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、排出トレイに存在する原稿に対して、ユーザがより適切な対応を取ることが可能な原稿読取装置を提供することを目的とする。
本発明の原稿読取装置は、原稿が載置される原稿トレイと、
前記原稿が排出される排出トレイと、
前記原稿トレイから前記排出トレイに到る搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送手段と、
原稿の前記搬送経路に設けられ、前記原稿の画像を読み取る読取手段と、
前記搬送手段により原稿を搬送させながら、前記読取手段により前記原稿の読み取りを実行する読取実行手段と、
前記排出トレイに原稿が存在するか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された原稿の有無に基づいて処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記排出トレイに原稿が存在することを前記検出手段が検出している場合、前記読取実行手段による原稿の読み取り実行後に、原稿が存在することを前記検出手段が継続して検出している第1検出状態と、前記読取実行手段による原稿の読み取り実行後に少なくとも一度原稿が存在しないことを前記検出手段が検出した後、再度原稿が存在することを前記検出手段が検出している第2検出状態とを区別して、前記第1検出状態と前記第2検出状態とに対して異なる処理を実行するものであることを特徴とする(請求項1)。
本発明の原稿読取装置によれば、原稿の読み取り実行後に、原稿が存在することを検出手段が継続して検出している第1検出状態と、読取実行手段による原稿の読み取り実行後に少なくとも一度原稿が存在しないことを検出手段が検出した後、再度原稿が存在することを検出手段が検出している第2検出状態とで、制御手段が実行する処理の態様を異ならせることができる。
したがって、本発明の原稿読取装置によれば、第1検出状態と、第2検出状態とで、排出トレイに存在する原稿に対して、ユーザがより適切な対応を取ることができる。
本発明の原稿読取装置において、制御手段は、第1検出状態に対しては、読取実行手段による原稿の読み取り実行後に、原稿が排出トレイに排出されたまま除去されていないと判断して、原稿を除去する旨を報知する第1報知処理を実行し、第2検出状態に対しては、新たに読取実行手段による読み取りを実行する原稿が載置された位置が間違っていると判断して、原稿が載置された位置が間違っている旨を報知する第2報知処理を実行するものであることが望ましい(請求項2)。
この構成によれば、排出トレイに原稿が存在する場合、第1報知処理又は第2報知処理により、ユーザが原稿の取り忘れと、原稿が載置された位置の間違いとを区別して認識できるので、使い勝手が向上する。
本発明の原稿読取装置は、読取実行手段による読み取りの開始の指示を入力する指示手段を備え、制御手段は、第1検出状態において、指示手段により指示が入力されたことを条件として、第1報知処理を実行するものであることが望ましい(請求項3)。
この構成によれば、新たに読取実行手段による読み取りを開始する場合、排出トレイに原稿が存在していれば、その旨が報知される。そして、報知に基づいて、ユーザが排出トレイに原稿が存在することに気付いて、直ちに原稿を除去することができる。このため、排出トレイに原稿が放置されたままになることや、排出トレイに残っていた前のユーザの原稿を次のユーザが間違って持ち去ることを抑制できる。
本発明の原稿読取装置において、制御手段は、第2検出状態において、排出トレイに原稿が存在しないことを検出手段が検出するまで、第2報知処理を継続するものであることが望ましい(請求項4)。
この構成によれば、排出トレイに間違って載置された原稿が除去されるまで、ユーザに対して報知が継続されるので、原稿が載置された位置の間違いを確実に気づかせることができる。
本発明の原稿読取装置において、制御手段は、読取実行手段による原稿の読み取り実行により、排出トレイに原稿が存在すると検出手段が検出した後、さらに排出トレイに原稿が存在しないことを検出手段が検出すると、検出手段からの出力を継続的に監視する監視状態に移行するものであることが望ましい(請求項5)。
この構成によれば、制御手段は、読取実行手段による読み取り実行後の経過時間の長短に関わらず、次の読取処理が開始されるまでの間、排出トレイに原稿が存在するか否かを監視する。このため、どのようなタイミングでユーザが排出トレイに原稿を間違って載置したとしても、その状態を確実に検出することができる。
本発明の原稿読取装置において、搬送手段は、搬送経路に沿って設けられる複数個の搬送ローラと、搬送経路の終端側に設けられ、原稿を排出トレイに排出する排出ローラとを有し、排出ローラと検出手段との間の距離は、隣り合う搬送ローラ及び前記排出ローラ同士の間の距離の最大値よりも短く設定されていることが望ましい(請求項6)。
隣り合う搬送ローラ及び排出ローラ同士の間の距離の最大値は、原稿読取装置が搬送可能な最小の原稿サイズに対応している。このため、排出ローラと検出手段との間の距離を前記最大値よりも短く設定する上記構成により、検出手段は、排出トレイに最小の原稿サイズの原稿が存在するか否かも確実に検出できる。
本発明の原稿読取装置において、排出トレイは、原稿トレイに対して上方に位置し、上下方向で見て、少なくとも一部が原稿トレイに対して重なるように配置されていることを特徴とする(請求項7)。
排出トレイが原稿トレイに対して下方に位置し、上下方向で見て、少なくとも一部が原稿トレイに対して重なるように配置されている一般的な原稿読取装置と比較して、排出トレイが原稿トレイに対して上方にある上記構成の場合、ユーザが排出トレイを原稿トレイと誤認して、読取処理を行う原稿を排出トレイに載置する不具合が生じるおそれがある。この場合でも、ユーザに対して、原稿が載置された位置の間違いが報知されるため、使い勝手が向上する。
本発明の原稿読取装置において、搬送手段は、原稿を排出トレイに排出する際、先に排出トレイに排出された原稿の下方に後から排出される原稿をもぐり込ませる方式であることを特徴とする(請求項8)。
請求項7の構成では、読取実行手段により複数枚の原稿の読み取りを実行して、排出トレイに複数枚の原稿をそのまま排出すると、原稿のページの順序が逆になる。このため、上記構成とすることで、原稿のページの順序が逆にならないようにできる。
ただし、上記構成の場合、排出トレイに多数枚の原稿が存在すると、後の原稿が先の排出済みの原稿の下方にもぐり込み難くなって、紙づまりが発生し易くなる。この場合でも、例えば、先に実行された読み取りによる排紙済みの原稿が、排出トレイから除去されていなければ、その旨がユーザに報知されるため、ユーザが新たな原稿の読み取りの開始を指示する前に、報知に応じて排出トレイ上の原稿を事前に除去することができる。これにより、排出トレイに多数枚の原稿が存在することによる紙づまりの発生を極力抑制でき、本発明の効果を確実に享受できる。
実施例の原稿読取装置が搭載された多機能周辺装置の全体構成を示す説明図である。 実施例の原稿読取装置の断面図である。 実施例の原稿読取装置の要部拡大断面図である。 実施例の原稿読取装置の要部拡大断面図である(原稿を搬送する動作を示す。)。 実施例の原稿読取装置に係り、「排出センサー判定処理」ルーチンのフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明における「左右方向」は、図1に示す操作パネル3に対面するユーザから見た左右方向をいうものとする。
(実施例)
図1に示すように、本発明の具体的態様の一例である実施例の原稿読取装置1は、原稿が載置される原稿トレイ10と、原稿が排出される排出トレイ20と、原稿トレイ10から排出トレイ20に到る搬送経路31に沿って原稿を搬送する搬送手段30と、原稿の搬送経路31に設けられ、原稿の画像を読み取る読取手段80と、排出トレイ20に原稿が存在するか否かを検出する検出手段としての排出センサ90とを備えている。これらの各構成要素の詳細については後述するが、原稿読取装置1は、画像形成部2及び操作パネル3とともに、多機能周辺装置100(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す。)を構成している。
<MFPの全体構成>
図1に示すように、MFP100は、原稿読取装置1、画像形成部2、FAX送受信部(図示しない)及び操作パネル3等の連携動作により、プリンタ機能、スキャン機能、コピー機能、及びFAX送受信機能等の複数の機能を実行する周知の構成のものである。MFP100は、MFP100内の電子機器を統括的に制御するCPU200、各種情報を記憶する領域としてのROM201及びRAM202、画像形成制御部205、操作パネル制御部206、搬送手段制御部207、読取手段制御部208並びにセンサ制御部209等からなる電気的構成を備えている。画像形成制御部205は、CPU200の指令を受けて画像形成部2の画像形成動作を制御する。操作パネル制御部206は、CPU200の指令を受けて、操作パネル3の表示画面3Aに各種の情報を表示したり、ユーザが操作ボタン等(例えば、スタートボタン3B)により入力した情報をCPU200に伝達する。搬送手段制御部207は、CPU200の指令を受けて、搬送手段30による原稿の搬送を制御する。読取手段制御部208は、CPU200の指令を受けて、読取手段80による原稿の読み取りを制御するとともに、読取手段80が読み取った原稿の画像情報をCPU200に伝達する。CPU200は、原稿の画像情報を例えば、上記RAMに記憶するように制御する。センサ制御部208は、排出センサ90を制御して、その検出結果をCPU200に伝達する。
<原稿読取装置の各構成要素の詳細>
図2に示すように、原稿トレイ10は、読み取るべき(搬送するべき)原稿を載置する部分であり、原稿読取装置1の右側下部に設けられている。一方、排出トレイ20は、読み取りが終了した(搬送手段30から排出された)原稿が載置される部分であり、原稿トレイ10に対して上方に位置し、上下方向で見て、原稿トレイ10に対して重なるように配置されている。
図2及び図3に示すように、搬送手段30は、原稿を原稿トレイ10から排出トレイ20に搬送する機構であり、原稿トレイ10及び排出トレイ20の左方に設けられている。搬送手段30は、本体フレーム30Aと、カバー30Bとから構成される外枠を有する。カバー30Bは、図2の左側下方に設けられた回動軸心(図示しない)を中心として本体フレーム30Aに対して回動可能に設けられている。原稿の搬送経路31は、主に本体フレーム30Aおよびカバー30Bによって形成されている。
ここで、以下の説明において、原稿が原稿トレイ10から搬送経路31に沿って排出トレイ20に搬送される際の進行方向(図2の矢印で示す方向)を「搬送方向」という。また、以下の説明において、搬送方向上流側を単に「上流側」といい、搬送方向下流側を単に「下流側」という。
図3に示すように、搬送経路31は、原稿トレイ10と排出トレイ20とを読取位置Rを経て連結する経路であり、略U形状に形成されている。この搬送経路31は、吸入路33、下側搬送路34、湾曲路35および上側搬送路36とから構成されている。
吸入路33は、原稿トレイ10の載置面10Aから下流側に向かって連続するように略水平に延びている。吸入路33のガイド面は、本体フレーム30Aによって形成されている。
下側搬送路34は、吸入路33の下流側端部から図3の左斜め下方に向かって延びる傾斜部34Aと、傾斜部34Aの下流側端部から下流側に向かって略水平に延びる水平部34Bとから構成されている。傾斜部34Aの下側のガイド面は本体フレーム30Aによって形成され、傾斜部34A及び水平部34Bの上側のガイド面は原稿ガイド37によって形成されている。水平部34Bの下側は外部に露出しており、この部分が読取位置Rとなっている。
原稿ガイド37は、下側搬送路34に対応して主に傾斜部と水平部とを有し(符号省略)、水平部が読取位置Rで外部に露出する原稿を押さえる。原稿ガイド37の水平部の下方には、プラテンガラスGが配置される。下側搬送路34の水平部34Bに沿って搬送される原稿は、原稿ガイド37とプラテンガラスGとの間に挟まれた状態で、読取位置Rを通過する。プラテンガラスGを挟んで読取位置Rの下方には、イメージセンサ等からなる周知の読取手段80(図1、2に示す)が配置されている。この読取手段80によって、読取位置Rを通過する原稿の読取面(下方を向く面)の画像情報が読み取られる。
湾曲路35は、下側搬送路34(水平部34B)の下流側端部から上方に向かって弧状に延び、搬送方向を図3の左から右に湾曲させている。湾曲路35のガイド面は、本体フレーム30A及びカバー30Bによって形成されている。図示はしないが、カバー30Bを回動させて開くと、湾曲路35の一部が外部に露出するので、この部分から搬送経路31に詰まった原稿を取り除くことができる。
なお、湾曲路35の上流側端部の下面には、プラテンガラスGの下流側端部の上端G1よりも低い位置から、後述する第2搬送ローラ47とピンチローラ48とのニップ位置に向けて傾斜する案内面35Aが形成されている。これにより、プラテンガラスG上を搬送された原稿は引っ掛かることなく湾曲路35に搬送される。
上側搬送路36は、湾曲路35の下流側端部から排出トレイ20側に向かって延びている。上側搬送路36のガイド面は、本体フレーム30A及びカバー30Bによって形成されている。上側搬送路36の下流側端部は、原稿排出口38となっている。
搬送手段30は、搬送経路31に沿って、吸入ローラ41、吸入パッド42、分離ローラ43、分離パッド44、第1搬送ローラ45、第2搬送ローラ47、排出ローラ50及びピンチローラ46、48、51を有している。
吸入ローラ41は、原稿トレイ10に載置された原稿を分離ローラ43側に寄せるためのローラであり、吸入路33下側の中央付近において上部を吸入路33上に露出させて配置されている。この吸入ローラ41は、図示しないモータから駆動力が伝達されて回転する。
吸入パッド42は、原稿を吸入ローラ41に押し付けることで原稿を確実に搬送させるためのものであり、吸入ローラ41の上方に対向して配置されている。この吸入パッド42は、上下方向に揺動可能に設けられ、吸入ローラ41に向けて付勢されている。
分離ローラ43は、原稿を1枚ずつ送り出すためのローラであり、吸入路33下側の下流側端部において上部を吸入路33上に露出させて配置されている。この分離ローラ43は、図示しないモータから駆動力が伝達されて回転する。
分離パッド44は、原稿を分離ローラ43に押し付けることで原稿を確実に1枚ずつに分離して送り出させるためのものであり、分離ローラ43の上方に対向して配置されている。この分離パッド44は、上下方向に揺動可能に設けられ、分離ローラ43に向けて付勢されている。
第1搬送ローラ45は、下側搬送路34に沿って原稿を搬送するためのローラである。この第1搬送ローラ45は、傾斜部34A上側の中央付近で下部を下側搬送路34上に露出させて配置されている。第1搬送ローラ45は、図示しないモータから駆動力が伝達されて回転する。
ピンチローラ46は、傾斜部34A下側の中央付近において、上部が第1搬送ローラ45に当接した状態で配置されている。
第2搬送ローラ47は、原稿を読取位置Rから排出トレイ20に向けて搬送するためのローラであり、湾曲路35の上流側端部付近の上側において下部を湾曲路35に露出させて配置されている。この第2搬送ローラ47は、図示しないモータから駆動力が伝達されて回転する。
ピンチローラ48は、湾曲路35の上流側端部付近の下側において、上部が第2搬送ローラ47に当接した状態で配置されている。
排出ローラ50は、原稿を排出トレイ20に排出するためのローラであり、原稿排出口38に配置されている。この排出ローラ50は、図示しないモータから駆動力が伝達されて回転する。
ピンチローラ51は、原稿排出口38において、排出ローラ50に対して上方から当接した状態で配置されている。このピンチローラ51には、排出される原稿の搬送方向上流側の端部に当接することで、原稿を押し出す複数の突起51Aが周方向に沿って設けられている。
なお、各ピンチローラ46、48、51は、図示しない付勢部材により、当接する各ローラ45、47、50に向けて付勢されているので、原稿を各ローラ45、47、50に押し付けることができる。これにより、原稿を確実に搬送することができる。
<排出センサの構成>
図2及び図3に示すように、排出センサ90は、変位部90Aと、フォトインタラプタ90Bとを有している。変位部90の下端側は、揺動軸90Cに揺動可能に軸支されている。一方、変位部90の上端側は、付勢手段(図示しない)により付勢されて、排出トレイ20の表面から上方に突出した状態となっている。フォトインタラプタ90Bは、発光素子から受光素子に向かう光路(図示しない)の開放又は遮蔽を検出する周知の構成のものであり、センサ制御部209によって制御される。
図3に示すように、排出トレイ20に原稿が無い場合、変位部90の上端側は、フォトインタラプタ90Bから離反しており、フォトインタラプタ90Bの光路を開放している。この場合には、フォトインタラプタ90Bからセンサ制御部209に対して、光路の開放に対応する「OFF」信号が伝達される。「OFF」信号は、排出トレイ20に原稿が存在しないことを排出センサ90が検出していることを意味する。
一方、図4に示すように、排出トレイ20に原稿が少なくとも1枚排出されると、その原稿の重さが付勢手段の付勢力に勝って、変位部90Aの上端側が下方に変位し、フォトインタラプタ90Bの光路を遮断する。この場合には、フォトインタラプタ90Bからセンサ制御部209に対して、光路の遮断に対応する「ON」信号が伝達される。「ON」信号は、排出トレイ20に原稿が存在することを排出センサ90が検出していることを意味する。
なお、図2に示すように、本実施例において、排出ローラ50と変位部90Aとの間の距離L3は、以下のように設定されている。搬送手段30を構成する第1搬送ローラ45、第2搬送ローラ47及び排出ローラ50のうち、隣り合うもの同士の間の距離として、第1搬送ローラ45と第2搬送ローラ47との間の距離L1と、第2搬送ローラ47と排出ローラ50との間の距離L2とを求める。そして、距離L3は、距離L1及び距離L2のうちの最大値よりも短く設定されている。図2に示すように、本実施例では、距離L1<距離L2であり、第2搬送ローラ47と排出ローラ50との間の距離L2が最大値であるので、距離L3<距離L2となるように、距離L3が設定されている。なぜなら、搬送手段30が搬送可能な最小の原稿サイズは、距離L1及び距離L2のうちの最大値よりも必ず大きいからである。
<搬送手段及び読取手段による原稿の読み取り動作>
搬送手段30及び読取手段80による原稿の読取動作について説明する。ユーザが原稿を原稿トレイ10に載置してから、操作パネル3のスタートボタン3Bを押すと、CPU200、搬送手段制御部207及び読取手段制御部208が連携して搬送手段30及び読取手段80を制御することにより、原稿の読み取りを開始する。そうすると、図4に示すように、読取面P1を下向きにして原稿トレイ10に載置された原稿M1は、吸入ローラ41と吸入パッド42とにより分離ローラ43側に寄せられ、分離ローラ43と分離パッド44とにより下側搬送路34に搬送される。ここで、原稿が複数枚有る場合には、1枚づつ分離されて搬送される。そして、原稿M1は、第1搬送ローラ45とピンチローラ46とにより読取面P1を下向きにして読取位置Rに搬送され、読取手段80(図1、2に示す)により読取面P1が読み取られる。読取手段80が読み取った画像情報は、読取手段制御部208及びCPU200を介して、RAM202に随時記憶される。その後、原稿M1は、第2搬送ローラ47とピンチローラ48とにより湾曲路35と上側搬送路36を搬送され、排出ローラ50とピンチローラ51とにより読取面P1を上向きにして原稿排出口38から排出トレイ20上に排出される。そして、変位部90Aの上方に少なくとも1枚の原稿が排出されることにより、排出トレイ20に原稿が存在することを排出センサ90が検出する。
ここで、原稿トレイ10に複数枚の原稿が載置された場合、搬送手段20は、先に排出トレイ20に排出された原稿M2の下方に、後から排出される原稿M1をもぐり込ませるようになっている。こうすることにより、排出トレイ20に排出される複数枚の原稿のページの順序が逆にならないようにできる。
なお、原稿読取装置1では、図4に示すように、原稿M1が読取位置RにおいてプラテンガラスGの中央から端部(図4の右から左)の方向に向けて搬送されるので、プラテンガラスG(読取ガラス)を1枚で構成することができる。ちなみに、図4の構造において逆方向(プラテンガラスGの左端部から中央)に向けて原稿M1を搬送するとすれば、言い換えれば、排出トレイ20から原稿トレイ10に向けて、原稿M1を搬送するとすれば、プラテンガラスGの上面と原稿読取装置1の下面との間に原稿M1が入り込んでしまい、原稿M1を右斜め上にある原稿トレイ10)へ送ることができなくなってしまう。そのため、図4の逆方向で原稿M1を搬送する場合には、読取位置Rの右側でプラテンガラスGを2枚に分断し、これらの間に、プラテンガラスの上面よりも一段下がった位置に下端が配置され、かつ、上端が右斜め上方に位置する傾斜面を設けることで、プラテンガラスGの上面と原稿読取装置1の下面との間に原稿M1を入り込ませずに、右斜め上方に位置する原稿排出トレイに原稿M1を搬送する必要がある。したがって、このような搬送方向(図4の逆方向)であるとプラテンガラスGを2枚に分断する必要があるが、本実施例のような搬送方向(図4の方向)であれば、プラテンガラスGを1枚で構成できる。その結果、原稿読取装置1の寸法を小さくすることができるので、結果としてMFP100の小型化を実現できる。
<排出センサ判定処理>
本実施例の原稿読取装置1では、起動中に、図5に示す「排出センサ判定処理」ルーチン(ステップS101〜S109)をCPU200が実行する。「排出センサ判定処理」ルーチンのプログラムは、ROM201に格納されており、CPU200により適宜読み出され、原稿読み取りジョブの実行に伴って開始される処理である。また、CPU200は、センサ制御部209及び操作パネル制御部206と連携して、以下の処理を実行する。
初めに、ステップS101において、原稿読み取りのジョブが終了し、かつ排出センサ90が「ON」であるか否かを判断する。ここで、原稿読み取りのジョブとは、CPU200、搬送手段制御部207及び読取手段制御部208により実行される原稿の読み取り処理1回分のことである。原稿トレイ10に載置される原稿が1枚だけであれば、原稿読み取りのジョブは、1枚の原稿を読み取る処理である。一方、原稿トレイ10に載置される原稿が複数枚であれば、原稿読み取りのジョブは、複数枚の原稿の全てを読み取る処理である。
本実施例において、原稿読み取りのジョブは、ユーザが少なくとも1枚の原稿を原稿トレイ10に載置してから、操作パネル3のスタートボタン3Bを押すことにより開始され、原稿トレイ10に載置された全ての原稿が読取手段80により画像情報を読み取られることにより終了するものとする。つまり、搬送経路31に沿って原稿が搬送されている間は、読取手段80が画像情報を継続的に取得しているので、CPU200は、原稿読み取りのジョブが継続中であると判断できる。その後、読取手段80が画像情報を取得しない状態が一定時間以上経過すると、CPU200は、原稿トレイ10上の原稿が全て搬送されて、読取手段80が読み取るべき原稿が無くなったと判断できる。前記一定時間は、原稿の搬送速度等に基づいて適宜設定される。
なお、原稿読み取りのジョブが終了したか否かの判断は、上記以外の方法によっても可能である。例えば、排出ローラ50の上流側に原稿検出センサを設けておき、その原稿検出センサが原稿が存在しないことを検出してから一定時間以上経過した場合、原稿読み取りのジョブが終了したとCPU200が判断するようにしてもよい。すなわち、原稿読み取りのジョブに係る全ての原稿が排出トレイ20に排出されたと推測できる方法であれば、どのようなパラメータを利用してもかまわない。
ステップS101において、原稿読み取りのジョブの終了とあわせて、排出センサ90が「ON」であることを条件としているのは、原稿読み取りのジョブの終了を上記の通り、推測により判断しているからである。原稿読み取りのジョブが終了したとCPU200が判断した場合に、排出センサ90が「ON」となっていれば、CPU200は、排出トレイ20に存在する原稿がたった今実行された原稿読み取りのジョブに係る原稿の少なくとも最後の1枚であると高い確度で判断できる。なお、CPU200は、フォトインタラプタ90Bの出力信号をセンサ制御部209を介して取得することにより、排出センサ90が「ON」であるか否かの判断を行う。
ステップS101において「No」の場合、これは、例えば、原稿読み取りジョブが開始されたものの、原稿が排出トレイ20に到達していない期間であり、この間は、ステップS101を繰り返す。
一方、ステップS101において「Yes」の場合、原稿読み取りジョブを終了したことにより、原稿が排出トレイ20に少なくとも一枚は排出された状態である。続いて、ステップS102に移行して、排出センサ90が「ON」か否かを判断する。具体的には、直前の原稿読み取りジョブによって排出された原稿により排出センサ90が「ON」になり、その「ON」状態が継続しているかを判断している。
ステップS102において「No」の場合、後述するステップS105に移行する。この場合、少なくとも、直前の原稿読み取りジョブによって排出された原稿により排出センサ90が「ON」になった後、排出センサ90が「OFF」になったことを示しており、読み取り済みの原稿が排出トレイ20から除去されたことが判断できる。
一方、ステップS102において「Yes」の場合、ステップS103に移行して、次の原稿読み取りのジョブについて実行の指示を受けたか否か、すなわち、ユーザがスタートボタン3Bを押したか否かを判断する。ここで、ステップS102において「Yes」の場合、直前の原稿読み取りジョブによって排出された原稿により排出センサ90が「ON」になり、その「ON」状態が継続していると判断できる。これは、読み取り済みの原稿が排出トレイ20に放置されていることを示している。よって、ステップS103において「Yes」の場合、ステップS104に移行して、次の原稿読み取りのジョブを実行することなく、表示画面3Aに「原稿の取り忘れです。原稿を取り除いてください。」というメッセージを表示する。その後、ステップS102に戻って、排出センサ90が「OFF」になるまで、すなわち、放置された原稿が排出トレイ20から除去されるまで、ステップS102〜S104を繰り返す。こうして、ステップS102〜S104により、次に排出センサ90が「OFF」になるまで、「原稿の取り忘れです。原稿を取り除いてください。」というメッセージを継続して表示し、次の原稿読み取りのジョブを実行できない状態を継続させる。よって、ユーザは、排出トレイ20に原稿の取り忘れがあることに気づき、適切な対処を行なうことができる。
また、ステップS103において「No」の場合、ステップS102に戻る。
一方、ステップS102から、ステップS105に移行すると、次の原稿読み取りのジョブについて実行の指示を受けたか否か、すなわち、ユーザがスタートボタン3Bを押したか否かを判断する。
ステップS105において「Yes」の場合、排出トレイ20に原稿が存在していないことを示しているため、ステップS109に移行して、次の原稿読み取りのジョブを実行する。そして、この処理を終了した後、再び「排出センサ判定処理」ルーチンを開始する。
一方、ステップS105において「No」の場合、ステップS106に移行して、排出センサ90が「ON」か否かを判断する。ここで、排出センサ90が「ON」の場合とは、先の原稿読み取りジョブにより排出された原稿は排出トレイ20から除去されたものの、別途、排出トレイ20に原稿が載置されたと判断できる。これは、ユーザが読み取り対象の原稿を誤って、排出トレイ20に載置した可能性が高いと考えられる。このように、ステップS106において「Yes」の場合、ステップS107に移行して、次の原稿読み取りのジョブを実行することなく、表示画面3Aに「原稿セット位置が間違っています。原稿を原稿トレイにセットしてください。」というメッセージを表示する。そして、ステップS108に移行して、排出センサ90が「ON」か否かを判断する。
ステップS108において「Yes」の場合、原稿が排出トレイ20に存在し続けていることを示すため、ステップS107に戻ってメッセージ表示を継続する。こうして、ステップS105〜S108により、次に排出センサ90が「OFF」になるまで、すなわち、原稿が排出トレイ20から除去されるまで、「原稿セット位置が間違っています。原稿を原稿トレイにセットしてください。」というメッセージを継続して表示し、次の原稿読み取りのジョブを実行できない状態を継続させる。よって、ユーザは、排出トレイ20に原稿を間違って載置したことに気づき、適切な対処を行なうことができる。
一方、ステップS106において「No」の場合、及びステップS108において「No」の場合、ステップS105に戻って、ステップS105〜S108の処理を繰り返す。つまり、次の原稿読み取りのジョブについて実行の指示を受けるまで、排出センサ90の出力を監視する状態を継続する。これにより、原稿が排出トレイ20に載置された場合には、S107によるメッセージ表示を適宜行うことが可能となる。
<発明特定事項との関係>
CPU200と搬送手段制御部207と読取手段制御部208とが、搬送手段30により原稿を搬送させながら、読取手段80により原稿の読み取りを実行する読取実行手段に相当する。
CPU200が、排出センサ90により検出された原稿の有無に基づいて処理を実行する制御手段に相当する。
ステップS101で「Yes」となった後、ステップS102において「Yes」となっている状態が、読取実行手段による原稿の読取実行後に、排出トレイ20に原稿が存在することを排出センサ90が継続して検出している第1検出状態に相当する。CPU200は、第1検出状態に対しては、原稿読み取りのジョブの終了後に、原稿が排出トレイ20に排出されたまま除去されていないと判断する。
ステップS101で「Yes」となり、ステップS102で「No」となった後、ステップS106、S108で「Yes」となっている状態が、原稿読み取りのジョブの終了後、少なくとも一度排出トレイ20に原稿が存在しないことを排出センサ90が検出した後、再度排出トレイ20に原稿が存在することを排出センサ90が検出している第2検出状態に相当する。CPU200は、第2検出状態に対しては、次に実行される原稿読み取りのジョブに係る原稿が載置された位置が間違っていると判断する。
ステップS104が、原稿を除去する旨を報知する第1報知処理に相当する。ステップS107が、原稿が載置された位置が間違っている旨を報知する第2報知処理に相当する。
スタートボタン3Bが、次の原稿読み取りのジョブの開始の指示を入力する指示手段に相当する。
<作用効果>
実施例の原稿読取装置1によれば、原稿読み取りのジョブの終了後に、排出トレイ20に原稿が存在することを排出センサ90が継続して検出している第1検出状態と、原稿読み取りのジョブの終了後に、少なくとも一度排出トレイ20に原稿が存在しないことを排出センサ90が検出した後、再度排出トレイ20に原稿が存在することを排出センサ90が検出している第2検出状態とで、CPU200が実行する処理の態様を異ならせることができる。
したがって、実施例の原稿読取装置1によれば、第1検出状態と、第2検出状態とで、排出トレイ20に存在する原稿に対して、ユーザがより適切な対応を取ることができる。
特に、CPU200は、第1検出状態に対しては、原稿読み取りのジョブの終了後に、原稿が排出トレイ20に排出されたまま除去されていないと判断して、原稿を除去する旨を報知する第1報知処理S102を実行し、第2検出状態に対しては、次の原稿読み取りのジョブに係る原稿が載置された位置が間違っていると判断して、原稿が載置された位置が間違っている旨を報知する第2報知処理S107を実行する。このため、ユーザが原稿の取り忘れと、原稿が載置された位置の間違いとを区別して認識できるので、使い勝手が向上する。
また、CPU200は、第1検出状態において、スタートボタン3Bが押されたことを条件として、第1報知処理S104を実行するものである。このため、ユーザが次の原稿読み取りのジョブを開始しようとしてスタートボタン3Bを押す場合、排出トレイ20に原稿が存在していれば、その旨が報知される。そして、報知に基づいて、ユーザが排出トレイ20に原稿が存在することに気付いて、直ちに原稿を除去することができる。このため、排出トレイ20に原稿が放置されたままになることや、排出トレイ20に残っていた前の原稿を次のユーザが間違って持ち去ることを抑制できる。
さらに、CPU200は、第2検出状態において、排出トレイ20に原稿が存在しないことを排出センサ90が検出するまで、第2報知処理S107を継続する。このため、排出トレイ20に間違って載置された原稿が除去されるまで、ユーザに対して報知が継続されるので、原稿が載置された位置の間違いを確実に気づかせることができる。
また、CPU200は、ステップS102において「Yes」となった後、排出トレイ20から原稿が取り除かれて、ステップS102において「No」となると、ステップS105〜ステップS108による排出センサ90の監視状態に移行する。このため、CPU200は、原稿読み取りのジョブの終了後の経過時間の長短に関わらず、次の原稿読み取りのジョブが開始されるまでの間、排出トレイ20に原稿が存在するか否かを監視する。このため、どのようなタイミングでユーザが排出トレイ20に原稿を間違って載置したとしても、その状態を確実に検出することができる。
さらに、排出ローラ50と変位部90Aとの間の距離L3は、隣り合う搬送ローラ同士の間の距離の最大値L2よりも短く設定されているので、排出センサ90は、排出トレイ02に最小の原稿サイズの原稿が存在するか否かも確実に検出できる。
また、排出トレイ20は、原稿トレイ10に対して上方に位置し、上下方向で見て、少なくとも一部が原稿トレイに対して重なるように配置されている。このため、排出トレイが原稿トレイに対して下方に位置し、上下方向で見て、少なくとも一部が原稿トレイに対して重なるように配置されている一般的な原稿読取装置と比較して、原稿読み取り装置1では、ユーザが排出トレイ20を原稿トレイ10と誤認して、読み取りを実行しようとする原稿を排出トレイ20に載置する不具合が生じるおそれがある。この場合でも、ユーザに対して、第2報知処理S107により、原稿が載置された位置の間違いが報知されるため、使い勝手が向上する。
さらに、搬送手段30は、原稿を排出トレイ20に排出する際、先に排出トレイ20に排出された原稿M2の下方に後から排出される原稿M1をもぐり込ませる方式である。この場合、排出トレイ20に多数枚の原稿M2が存在すると、後の原稿M1が先の排出済みの原稿の下方にもぐり込み難くなって、紙づまりが発生し易くなる。この場合でも、先に実行された読み取りによる排紙済みの原稿が排出トレイ20から除去されていなければ、第1報知処理S104により、その旨がユーザに報知されるため、ユーザがそれに応じて排出トレイ20上の原稿を事前に除去することができる。これにより、排出トレイ20に多数枚の原稿が存在することによる紙づまりの発生を極力抑制でき、本発明の効果を確実に享受できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、原稿トレイ10に原稿が存在するか否かを検出する他の原稿検出センサを設けて、ステップS103において、スタートボタン3Bが押されたか否かを判断する代わりに、その原稿検出センサが「ON」であるか否かを判断するようにしてもよい。この場合、ステップS103において原稿検出センサが「ON」であれば(原稿トレイ10に原稿が存在していれば)、ステップS104において、排出トレイ20の原稿を除去する旨の報知を行うことができる。
図2において、距離L1、L2は直線距離としているが、隣り合う搬送ローラ又は排出ローラ同士の間の距離を、カーブする搬送経路31に沿う経路長として求めることがより好ましい。この場合、隣り合う搬送ローラ及び排出ローラ同士の間の距離の最大値は、搬送手段30が搬送可能な最小の原稿サイズにより近い値となり、距離L3の設定範囲を広くできる。
本発明は原稿読取装置に利用可能である。
M1、M2…原稿
1…原稿搬送装置
10…原稿トレイ
20…排出トレイ
31…搬送経路
30…搬送手段
80…読取手段
200、207、208…読取実行手段(200…CPU、207…搬送手段制御部、208…読取手段制御部)
90…検出手段(排出センサ)
200…制御手段(200…CPU)
3B…指示手段(スタートボタン)
45…第1搬送ローラ
47…第2搬送ローラ
50…排出ローラ
L3…排出ローラと検出手段(変位部)との間の距離
L1、L2…搬送ローラ及び排出ローラのうち、隣り合うもの同士の間の距離

Claims (8)

  1. 原稿が載置される原稿トレイと、
    前記原稿が排出される排出トレイと、
    前記原稿トレイから前記排出トレイに到る搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送手段と、
    原稿の前記搬送経路に設けられ、前記原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記搬送手段により原稿を搬送させながら、前記読取手段により前記原稿の読み取りを実行する読取実行手段と、
    前記排出トレイに原稿が存在するか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された原稿の有無に基づいて処理を実行する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記排出トレイに原稿が存在することを前記検出手段が検出している場合、前記読取実行手段による原稿の読み取り実行後に、原稿が存在することを前記検出手段が継続して検出している第1検出状態と、前記読取実行手段による原稿の読み取り実行後に少なくとも一度原稿が存在しないことを前記検出手段が検出した後、再度原稿が存在することを前記検出手段が検出している第2検出状態とを区別して、前記第1検出状態と前記第2検出状態とに対して異なる処理を実行するものであることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1検出状態に対しては、前記読取実行手段による原稿の読み取り実行後に、原稿が前記排出トレイに排出されたまま除去されていないと判断して、前記原稿を除去する旨を報知する第1報知処理を実行し、
    前記第2検出状態に対しては、新たに前記読取実行手段による読み取りを実行する原稿が載置された位置が間違っていると判断して、前記原稿が載置された位置が間違っている旨を報知する第2報知処理を実行するものである請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 前記読取実行手段による読み取りの開始の指示を入力する指示手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1検出状態において、前記指示手段により前記指示が入力されたことを条件として、前記第1報知処理を実行するものである請求項2記載の原稿読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2検出状態において、前記排出トレイに前記原稿が存在しないことを前記検出手段が検出するまで、前記第2報知処理を継続するものである請求項2又は3記載の原稿読取装置。
  5. 前記制御手段は、前記読取実行手段による原稿の読み取り実行により、前記排出トレイに原稿が存在すると前記検出手段が検出した後、さらに前記排出トレイに前記原稿が存在しないことを前記検出手段が検出すると、前記検出手段からの出力を継続的に監視する監視状態に移行するものである請求項1乃至4のいずれか1項記載の原稿読取装置。
  6. 前記搬送手段は、前記搬送経路に沿って設けられる複数個の搬送ローラと、前記搬送経路の終端側に設けられ、原稿を前記排出トレイに排出する排出ローラとを有し、
    前記排出ローラと前記検出手段との間の距離は、隣り合う前記搬送ローラ及び前記排出ローラ同士の間の距離の最大値よりも短く設定されている請求項1乃至5のいずれか1項記載の原稿読取装置。
  7. 前記排出トレイは、前記原稿トレイに対して上方に位置し、上下方向で見て、少なくとも一部が前記原稿トレイに対して重なるように配置されている請求項2乃至6のいずれか1項記載の原稿読取装置。
  8. 前記搬送手段は、原稿を前記排出トレイに排出する際、先に前記排出トレイに排出された原稿の下方に後から排出される原稿をもぐり込ませる方式である請求項7記載の原稿読取装置。
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