JP4938069B2 - パターン露光方法およびパターン露光装置 - Google Patents

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本発明は半導体レーザを光源とするマスクレスのパターン露光方法及びパターン露光装置に関する。
プリント基板、液晶ディスプレイのTFT基板或いはカラーフィルタ基板或いはプラズマディスプレーの基板(以下、「基板」という。)にパターンを露光するため、従来はパターンの原版となるマスクを製作し、このマスク原版をマスク露光装置で基板を露光していた。
近年、基板の寸法はますます大きくなると共に、これら基板の設計、製作に要求される時間はますます短くなっている。これら基板を設計する際、設計ミスを0にすることは非常に困難で、大概の場合設計見直しをして、再度マスクを製作し、露光を行うことが多い。また基板の種類によっては多品種少量生産の場合も多く、多くの品種に対し、その都度マスクを製作することはコスト面、納期面等で避けたいが、避けられない状況にあった。
上記の状況に鑑み、近年マスクを用いないマスクレス露光の要求が強くなっている。マスクレス露光を行う一方法として、液晶やDMD(Digital Mirror Device)等の2次元空間変調器を用いて2次元パターンを発生させ、これを投影レンズで基板上に露光する方法がある(特許文献1)。また出力の大きなレーザとポリゴンミラーを用いて走査させながらレーザ光をEO変調器やAO変調器を用いて基板に描画露光する方法がある。
特開平11−320968号公報
しかし、従来技術の前者は、比較的微細なパターンの描画が可能であるが装置が高価になる。
また、従来技術の後者は、構成がシンプルで比較的安価に生産できるが、大きな面積を高精細に描画することが難しい。しかも、スループットを短くしようすると、大出力のレーザが必要になるために装置コストが高くなり、ランニングコストも高くなる。
本発明の目的は上記の課題を解決し、スループットが短く、安価な装置で、かつランニングコストが低いパターン露光方法およびパターン露光装置を提供するにある。
上記の課題を解決するため、本発明の手段は、パターン露光装置として、複数の半導体レーザと、前記複数の半導体レーザから出射された出射光を平行光にするコリメータレンズと、前記コリメータレンズから出射される複数の平行光を互いに平行にするマルチビーム平行光学手段と、互いに平行な複数の平行ビームをこのビームの光軸に直交する2方向に縮小するマルチビームスポット形成光学系と、該マルチビームスポット形成光学系により形成されるマルチスポットを露光する基板を搭載するステージと、前記マルチスポットと前記ステージとを相対的に走査させる走査手段と、所望の露光描画パターンと前記半導体レーザの配列ならびに前記相対的走査の速度に応じて前記複数の半導体レーザをオン・オフする制御回路とからなるパターン露光装置において、前記マルチビーム平行手段は、ビーム径は変化させずに前記走査方向と直角の副走査方向に縮小するビーム径不変ビームピッチ縮小手段を備え、前記ビーム径不変ビームピッチ縮小手段は、2つの平面反射面からなり、2つの面間隔が異なる反射面群から構成されることを特徴とする。
任意の露光箇所を互いに異なる光源から出射された出射光で複数回露光するので、光源として出力が小さいものを使用することができる。
また、光源の数を増すことにより、スループットを大きくすることができる。
本発明に係る2次光源形成光学系の構成図である。 ファイバの断面図である。 本発明に係る露光装置の機能説明図である。 本発明における2次光源の基板上における像を示す図である。 本発明に係る露光装置の構成を示す平面図である。 本発明の動作を説明する図である。 本発明の他の実施形態を表す図である。 図7の斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態図である。 本発明の動作を説明する図である。 本発明の動作を説明する図である。 ファイバの接続を説明する図である。 ファイバを接続をガラスを説明する図である。 本発明の実施形態を示す2次光源形成光学系の構成図である。 半導体レーザの配置と、レーザ光の位置関係を説明する図である。 本発明に係る露光装置の機能説明図である。 レーザ光が基板上に照射される位置を示す図である。 本発明に係るビーム方向微調整手段の構成を示す図である。 本発明に係る楔ガラスの回転角度に対するレーザ光の光軸の角度変位を示す図である。 平行ガラスの回転角度と入射光の光軸の移動量の関係を示す図である。 本発明の実施形態を示す2次光源形成光学系の構成図である。 レーザ光の位置関係を表す図である。 本発明に係る露光装置の機能説明図である。
以下、詳細に説明する。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る2次光源形成光学系の構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA矢視図である。
光源系1は、2方向に整列させて配置された複数の半導体レーザ11と、レンズ12と、ファイバ14とから構成されている。半導体レーザ11は波長405nm、出力60mWのレーザ光1aを出射する。出射されたレーザ光1aは発散光であるので、焦点距離の短いレンズ12により収束され、ファイバ14の入射端13に垂直に最大入射角が数度以下の高い指向性で入射する。このようにすることにより、レーザ光1aは90%以上の効率でファイバ14内に導入される。なお、レンズ12およびファイバ14は、それぞれ半導体レーザ11毎に設けられている。
ファイバ14の出射端15は面16上に配置されている。同図(b)に示すように、この実施形態では、出射端15(すなわち2次光源)には、走査方向150の方向(y方向)に1511,1521…,1581、また、走査方向150と交差する方向(x方向)に1511、1512……1518の64個が面16上に配置されている。ファイバ14は、図2に示すようにコア部1501と、コア部1501の周りに配置されたクラツド部1500とから構成されている。本実施形態の場合、コア部1501の直径は50μm、クラツド部1500の直径は100μmである。なお、ファイバー14の出射端15は、二次光源となる
図3は、本発明に係る露光装置の機能説明図である。
集光レンズ21は、ポリゴンミラー27の表面から集光レンズ21の焦点距離f離れた位置に配置されている。
出射端15から出射されるレーザ光1aの主光線は互いに平行で、指向性は各ファイバ14ヘの入射光の指向性とほぼ等しいか、若干指向性が悪くなる程度である。出射端15から出射した64本の指向性の高いレーザ光1a(レーザビーム)は集光レンズ21を介してピエゾ偏向ミラー22で反射され、シリンドリカルレンズ23を介してポリゴンミラー27に入射する。すなわち、出射端15から指向性は高いが発散光となって出射したレーザ光1aはレンズ21でほぼ平行光になり、シリンドリカルレンズ23により同図のx方向に絞り込まれ、ポリゴンミラー27上において走査方向のレーザ光1aがy方向に並んで(すなわち、1511,…,1581が第一段目、1512,…,1582が第二段目として)入射する。なお、ポリゴンミラー上ではx方向に関しては最小幅である。
24,25はこの2つでfθレンズの機能を有する。このfθレンズとシリンドリカルレンズ23によりポリゴンミラー27上のx方向の像は基板上に結像倍率Mで結像されるので基板上にはx方向に約30μm径のスポットが形成される。シリンドリカルレンズ23とシリンドリカルレンズ26のレンズのy方向のパワーは0であるため、y方向についてはfθレンズに平行光が入射し、fθレンズの作用により、y方向にやはり30μmのスポヅト径で集光される。このような構成にすることにより、ポリゴンミラーの各反射面間に例え面倒れがあっても、面倒れに伴う、走査ビームのピッチずれが発生することはない。このようにして基板上には図1(b)に示した2次光源の像が形成される。
ピエゾ偏向ミラー22は、fθレンズに含まれる像歪を補正するためのものである。すなわち、ポリゴンミラー27の回転に伴いfθレンズにより走査されるスポットが、露光面上で直線上を移動せず、ずれてしまうことがある。この場合、上記のずれは、走査のたび毎に再現される。そこで、予めこの像歪を求めておき、この像歪をピエゾ偏向ミラー22により補正する。
制御回路3は露光パターンとポリゴンミラー27の回転をモニターしているロータリーエンコーダ(図示せず)の信号に応じて64個の半導体レーザ11をON−OFF制御すると共にピエゾ偏向ミラー22を駆動することにより、fθレンズの像歪に応じた描画のx方向の補正を行う。また、基板5を搭載しているステージ4をx方向に一定の速度で駆動する。なお、ピエゾ偏向ミラー22の駆動方法については後述する。
図4は、2次光源の基板上における像(スポット像)を示す図であり、右側に示した矢印の線はポリゴンミラーによる走査の方向を示している。なお、グリッド状に示した格子は描画の絵素の中心である。
同図において、1511、1521、1531……1581はポリゴンミラーの走査方向に並ぶスポットであり、1511,1512,1513……1518は走査方向にない方向のスポット配列を表している。図示の場合、走査方向に並ぶスポットは絵素ピッチPすなわち分解能の16倍のピッチ16Pで配列され、スポットの走査方向と直角な方向の配列ピッチは絵素ピヅチPになっている。
このようにすることにより、ポリゴンミラー27の1ファセットの回転(N面体のポリゴンミラーであれば1/N回転)により、次の走査時には同図に示す1518の下隣の絵素が1511、1521……1581等のスポットで走査されることになる。すなわち、1回の走査により、走査方向と直角な方向の8絵素分が描画、露光されることになる。
また、走査方向の1絵素分に着目すると、走査方向に8個のスポットが並んでいるため、走査上の1点(1絵素点に)に着目すると、1回の走査で8つのスポットが通過し、露光することになる。例えば、各スポットに強度のばらつきがσ程度あっても統計的に、8回のスポットで露光された結果の積算露光量のばらつきはσ/2√2=0.35σ程度に低減することが可能になる。
また、同図における各像の直径は絵素ピッチPの2倍であるが、ビーム径の大きさはP以上4P以下程度にするとよい。
図5は本発明に係る露光装置の構成を示す平面図であり、図3と同じものまたは同一機能のものは同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すように、基板5と光学系を水平に配置するため、fθレンズと基板5との間でレーザ光1aの光軸をミラー28により90度折り曲げ、垂直な光軸にして水平に配置した基板5を露光するようにしている。
なお、ステージ4に搭載された基板5が大きい場合には、現在露光している基板5の領域51の露光が終了するとステージ4を同図のy方向にステップ移動させて領域52を引き続き露光する。このような光学系によるz方向の走査とステージ4のy方向のステップ移動は、図示していない駆動機構とステージ4に取り付けた図示を省略する測長器を用いて行われる。したがって、ステージ4は、制御回路3により正確に位置制御される。
シャッタ29はレーザビーム全体(すなわち、64個の半導体レーザ11から出射される64本のレーザ光1a)の光路をON−OFFするためのものであり、EO変調器やAO変調器或いはmsオーダで駆動するメカニカルシャッタで構成されている。なお、シャッタ29については後述する。
次に図5と図6を用いて、本発明の露光方法及び露光装置の動作について説明する。
半導体レーザ11は描画の情報に基づきON−OFF駆動されるが、一般に半導体レーザは自体の温度により発光強度が変わる。このため描画の直前までOFFの状態にして、いきなり描画を始める時点の発光強度と、描画後しばらく経過した時点での発光強度が異なってしまう。
この課題を解決するため、シヤッタ29を用いる。
すなわち、描画を始めるしばらく前から半導体レーザ11を描画時の平均的なONとOFFの比率で点滅させておく。この光は被露光物を照射してしまう可能性があるため、描画時でないときにシヤッタ29をOFFの状態、すなわち遮光状態にしておく。このようにすることにより、実際に描画するタイミングになった時に半導体レーザ11は所望の安定した温度状態になり、安定な露光強度を実現することが可能になる。
露光の開始が可能になるまでには、ポリゴンミラー27が一定の回転速度で回転していることが不可欠である。図示しない駆動回路により図示しないモータを回転させ、やはり図示しない回転エンコーダで回転状態を制御回路3でモニタし、ポリゴンミラー27の回転数が所定の範囲内の一定値になったら、露光を開始する。図6のaはポリゴンミラー27の回転位置φPを表している。一定の回転速度であるので、傾きが回転速度を表す直線である。またこの回転速度に同期して制御回路3の指示によりステージ4が図示しないモータにより一定スピードでz方向に移動する。このステージ4の位置のZ座標は図6のaの(Zs)で示すように直線である。
図6のaに示した△tFと△tPはそれぞれポリゴンミラーの1ファセット分の回転時間と1回転の時間を表す。ポリゴンミラー27の回転に伴い、複数の半導体レーザ11による複数のスポットは図5のy方向に走査される。この走査は前述したように理想的には直線になるが、fθレンズの組み立て精度等により必ずしも直線にならない。しかしこの非直線性は△tFの周期で繰り返される各走査でいつも安定に再現する。このためこの非線形性を予め計測しておき、制御回路に保存しておきこの計測値を元にして決めた補償値でピエゾミラー偏向器22を図6のbに示すように駆動する。このようにすれば例えfθレンズの像歪があっても走査はほぼ直線状になされる。
他方ポリゴンミラーが仮に一定回転であっても走査光のy方向の速度はfθレンズの像歪があると一定でない。このy方向の像歪に付いても予め計測することが可能であるので、この歪を見込んで半導体レーザのON−OFFのタイミングを制御回路3で調整することにより、除去することが可能である。更に細かく見るとポリゴンミラー27の回転速度は必ずしも一定ではないので、ポリゴンミラー27に直結している回転エンコーダのパルス信号を読み取り、これに合わせて半導体レーザ11をON−OFFすれば、ほとんど歪のない描画が可能になる。
図6のcはシャッタ29がON状態すなわちシャッタ29が遮光する状態の時間を表す。前述したように露光が開始できる前でシャッタ29は遮光状態になっているが、走査が終わり次の走査が開始されるまでの間も遮光状態にする。この走査の間における遮光状態の時にも半導体レーザは一定のデューテイでON−OFFさせるとよい。
図6のdは半導体レーザ11が走査の途中で描画情報に基づきON−○FFするタイミングを表している。すなわち、上記したようにこのグラフの0の状態は半導体レーザ11がOFFの状態であることを表しているわけではない。図6のdの1走査内(すなわち時刻t02〜t03の間)の詳細を示したのが同図eである。すなわち、描画情報に基づき半導体レーザ11は高速度でON−OFFされ信号SLのようになる。1絵素を通過する時間が△tPとすると、ON−OFF信号SLのパルス幅は整数Nに対し、N△tPとなる。上記のパルス駆動は当然全半導体レーザ11に対して描画情報に基づき行われる。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は本発明の第2の実施形態を表す図であり、図中のグリッドは最終的に被露光物体に投影され描画するときの絵素ピッチを表している。
半導体レーザ11011,11012、11013、11014は同図の走査方向yに相当する方向に並べて配置されている。また、半導体レーザ11011,11051,1
1091,11131は図5におけるステージ4の移動方向zに並べて配置されている。
図8は図7の斜視図である。同図に示すように、半導体レーザ11は半導体レーザホルダ基板110上に配列されている。各半導体レーザ11から出射したレーザ光1aは同じ配列状態で並ぶ複数のコリメータレンズ111により、それぞれほぼ平行なレーザ光1aとなる。すなわち各半導体レーザ1から出射した各レーザ光1aは対応するコリメータレンズ111を通過後その主光線は互いにほぼ平行で、かつ広がりもほとんどない状態になっている。各主光線の間隔は半導体レーザ11のパッケージの直径よりやや大きい。
64個の平行でテレセントリックなレーザ光1aは集光レンズ112を通過し、集光レンズ112の焦点位置近傍のほぼ1点に集光する。レンズ113の前側焦点にこの集光点があるので、レンズ113を通過後、面15a(図1の出射端15に相当)に64個のスポット像が2次光源として得られる。この2次光源を図1や図5に示したファイバ14を用いる場合の2次光源と同じようにして用いれば、ファイバ14を用いるとき同様にして、被露光物体に描画、露光することができる。
なお、図8においてレンズ113透過後の各レーザ光1aの主光線は必ずしも平行である必要はなく、fθレンズの特性によってはむしろ主光線が集光または発散する状態の方が望ましい場合がある。また各ビームの平行度も平行でない方が望ましいことがある。
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は本発明の第3の実施形態図であり、図5と同じものまたは同一機能のものは同一符号を付して説明を省略する。
半導体レーザ11を数十個〜数百個使用する場合、1つでも半導体レーザ11が寿命になり出力が出なくなると、露光強度のばらつきを発生し、正しいパターンが露光できなくなる。そこで図示しない半導体レーザ11に内蔵されたレーザ光強度検出素子、または半導体レーザ11の外部にあり、各半導体レーザ11を個別にその強度を検出する図示しないレーザ強度検出素子の検出信号強度を取り込む。この検出信号を個々の半導体レーザ11に対し求め、この信号に基づき個々の半導体レーザの駆動電流を制御し、どの半導体レーザ11からのレーザ出力も同じ一定値になるようにする。このようにすると図10のaに示すように数千時間稼動していくうちに、各レーザの上記駆動電流値ILDが大きくなってきて、一定の閥値ILD0に達するようになる。この閥値に達する時刻tFに図9に示すモニター31に半導体レーザ11の寿命を知らせる表示をする。
更に複数の半導体レーザ11と2次光源形成手段を一体化した一体化手段1とまったく同一の構造のからなる予備の一体化手段1´を併設しておく。そして、寿命に達した時刻tF後で露光に支障のないタイミングを見計らって自動的に上記一体化した手段1を新たな一体化手段1´に交換する。例えば現在作業中の基板の露光が終了した時点、或いは数十枚の基板単位を1ロットとして露光するときには1ロット分の露光が終了した時点、或いは1日の露光が終了した時点で上記の交換を行う。このようにすることにより、露光のエ程に差し障り無く連続的に稼動させることが可能になる。なお、図中のΔtsは交換時間である。
上記したように半導体レーザ11に内蔵されたレーザ光強度検出素子、または上記半導体レーザの外部にあり、各半導体レーザを個別にその強度を検出するレーザ強度検出素子を用いて個々の半導体レーザの強度を検出することができる。このため図10のbに示すように11n番目の半導体レーザの強度PLD11nが一定になる様に半導体レーザ駆動電流ILD11nを調整し、レーザの強度が常に一定になるようにする。
11n番目の半導体レーザの出力を上記の方法により、一定に保つため半導体レーザ駆動電流値ILD11nを同図aのように変えていくと、これ以上この電流値をあげると寿命に近づくと言う閾値ILD11nに到達する。この閾値は個々の半導体レーザ11ごとに異なるが、予め駆動電流と出力の関係がわかっていれば、個々にその値を予想することが可能なので、この値を制御回路3に記憶しておく。64個の半導体レーザ11の内、n番目の半導体レーザ11が他の半導体レーザに先駆け時刻tFにこの閾値電流に達したならば、上記したように交換のタイミングを見計らって一体化手段1を新たな一体化手段1´に交換する。この交換は一体化したものを位置の再現性精度さえよく行えば、無調整で実現可能であり、上記の基板の露光が終了し、次の基板の露光に移る間に完了することも可能である。
先に説明したように半導体レーザの出力はそれ自身の温度にも強く依存する。このため実際に露光しているときに個々のレーザ強度が一定になるように、露光のタイミングでない時間帯に上記シャッタ29を遮光状態にして、半導体レーザ11をONにして駆動し、半導体レーザ11の強度が一定になるように駆動電流等を電気制御するとさらに品質が安定した露光を行うことができる。
なお、上記では半導体レーザの数を64にしたが、この数に限定されるわけではなく、個々の半導体レーザ11の出力が大きければ数を少なくできる。また大きな出力の半導体レーザ11を多く使えばスループットの大きな露光装置が実現できる。本発明はこのように、露光装置の目標性能に応じて半導体レーザ11の数が選択でき、目標にあった装置を容易に実現できる。
次に、ファイバ14を用いる場合のレーザ光1aの強度について説明する。
図11はファイバ14に入射するレーザ光1aの指向性と出射光の指向性を説明する図である。
レーザ光1aの指向性は以下のようにして求める。
すなわち、スクリーン121をレンズ12の背後に配置し、半導体レーザ11の直後に配置されている焦点距離の短いレンズ12を透過したレーザ光1aの像1211から広がりf(x、y)を調べ、スクリーン121から入射端13までの距離L1を用いて、ファイバ14に入射するレーザ光1aの指向性C(θx、θy)を求める。
同様に、スクリーン151を出射端15aの背後に配置し、出射端15から出てくるレーザ光1aの指向性をファイバ出射端からL2の位置に置いたスクリーン151の像1511から広がりg(x、y)を調べ、指向性D(θx、θy)を求める。
ファイバ14に入射するレーザ光1aは、半導体レーザ11のx及びy方向の出射指向性が個々にばらつくため、回転対称の分布になっていないが、ファイバ14から出射するレーザ光1aの指向性はほぼ回転対称になっている。
ここで、角座標(θx、θy)を、ファイバ14の中心軸に対する角度θと中心軸周りの角度φからなる角座標(θ、φ)座標に変換し(すなわち、θx=sinθcosφ、またθy=sinθsinφ)、C(θx、θy)とD(θx、θy)をθとφで表したものをC′(θ、φ)及びD′(θ、φ)とすると、ファイバ14内部におけるロスが無視できる場合、下記の式がほぼ成り立つ。
∫D′(θ、φ)dφ=∫C′(θ、φ)dφ、
しかし、図12に示すように、入射端13、及び出射端15が平面でなく、球面に近いとレンズ効果が発生し、上記の式が成り立たなくなり、左辺すなわちレーザ光1aの指向性が悪くなり、レーザ光1aは広がる。レーザ光1aが広がると基板5上に所望のスポット径で絞り込めなくなる。
ファイバ14の端面は平坦になるように加工するが、ファイバ14のコアの直径は数十から百ミクロン程度で非常に小さいため、端面を平坦に加工することが非常に難しい。このため何もしないでファイバ14を用いるとレーザ光1aの指向性が悪くなり必要なスポット径が得られなくなる。
図13はこのような課題を解決する実施形態図である。すなわち、ファイバ14の入射端13及び出射端15に予め平坦に加工したガラス160を接近して配置し、ファイバ14とガラス160のギャップに光学接着剤155を充填する。ファイバ14、ガラス160及び光学接着剤155の屈折率をほぼ同じにしておくと、ファイバ14端の平坦度が悪くても結果的に平坦な端面に入射したのと同じになり、レーザ光1aの指向性が悪くなることがない。
また、ガラス160の透過2面が完全に平行であると、ファイバ14の軸に平行にレーザ入射軸を取ると、ガラス160の入射端13及び出射端15で垂直に反射し、戻り光が半導体レーザ11に入射し、半導体レーザ11の発振が不安定になる。この結果露光の強度が不安定になり、精度の高い描画ができなくなる。そこでガラス160の透過2面の間にごく僅か角度を付け、160の入射面及び出射面に垂直でない状態で、入射及び出射させたときに、ファイバ14光軸にレーザ光1aの主光線が平行になり、半導体レーザ11への戻り光の問題も無く、かつ最も条件の良い状態(ファイバ光軸とファイバ入射直前のレーザ光1aの主光線が平行な状態)でファイバ14にレーザ光1aを入射させることが可能になる。
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
図14は本発明の第4の実施形態を示す2次光源形成光学系の構成図であり、(a)はレーザ光1aの進む方向から見た図、(b)はレーザ光1aの進む方向が紙面と平行になる方向から見た図である。なお、図1と同じものまたは同一機能のものは同一の符号を付して重複する説明を省略する。
半導体レーザ11を保持する半導体レーザホルダ基板110には、図示を省略する水冷パイプが設けられ、冷却されている。x方向発散角の半値全幅が約22度、y方向の半値全幅が約8度のレーザ光1aは、レンズ12により収束されて平行ビームになる。そして、後述するビーム方向微調整手段53を介してビーム径不変ビームピッチ縮小手段54に垂直に入射する。
ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54は断面が平行四辺形のプリズム541を複数重ね、半導体レーザホルダ基板110の中心に関して左右対称に配置したものである。なお、中心部は、いわゆる入れ子(それぞれを櫛歯状にして組み合わせた形状)に形成され、レーザ光1aはプリズム541の内部だけを通るように構成されている。
以上の構成であるから、同図(b)の一番右のレーザ光1aに着目すると、レーザ光1aはプリズム541のA1面で反射されて左に進みプリズム541cの左端B面で反射されて上方に向かう。右から2番目のレーザ光1aは右から2番目のプリズム541で反射され後左に進みこのプリズム541cの左端B面で反射されて上方に向かう。
さらに詳しく説明する。
図15は、半導体レーザ11の配置と、レーザ光1aの位置関係を説明する図である。
同図(a)に示すように、半導体レーザ11は、半導体レーザホルダ基板110上にxy方向とも12mmピッチで並んでいる。したがって、レンズ12でコリメートされたレーザ光1aは、xy方向とも12mmピッチで並んだ状態でビーム径不変ビームピッチ縮小手段54に入射する。なお、レンズ12でコリメートされたレーザ光1aは、x方向の径約4mm、y方向の径約1.5mmの楕円状強度分布を有している。
そして、同図(b)に示すように、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54を通過後することによりビーム形状は変わらずにx方向に1mmピッチで並ぶことになる。すなわち、半導体レーザ11の間隔が12mmであるのに対し、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54を通過したレーザ光1aの間隔は1mmになる。
図16は、本発明に係る露光装置の機能説明図、図17はレーザ光1aが基板5上に照射される位置を示す図であり、図3、5、9と同じものまたは同一機能のものは同一の符号を付して説明を省略する。
長焦点レンズ系30は長い焦点距離f1の正のパワーを有する第1のレンズ群301(図では1枚のレンズ)と、短い焦点距離f2の第2のレンズ群302と、正のパワーを有する長い焦点距離f3の第3レンズ群303と、正のパワーを有するシリンドリカルレンズ34と、から構成されている。
次に、この露光装置の動作を説明する。
ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54から出射された互いに平行なレーザ光1aはミラー1001で反射された後、長焦点レンズ系30を通過し、ピエゾ偏向ミラー22に入射する。そして、ピエゾ偏向ミラー22で反射されたレーザ光1aはポリゴンミラー27で反射され、fθレンズを通過後、ミラー28により光路を90度折り曲げられ、x方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ26により基板5上を走査照明される。
基板5上のレーザ光1aの入射位置(マルチスポット)は図17および図15の(c)に示すような配列になる。すなわち、図17におけるxy方向の距離がΔRのメッシュで示した所望の解像度あるいは絵素ピッチに等しくx方向(すなわち副走査方向)のスポットが配列されるようになる。このような直径Dy(この図ではx方向の直径Dxに等しい。)のマルチスポット配列が基板5の上にできる。したがって、ポリゴンミラー27でこのマルチスポット群をy方向に走査することにより、筋状のむらのないパターンを形成できる。
基板上に所望のパターンを露光するには制御回路3により、複数の半導体レーザを描画パターン情報と半導体レーザ11の配列に応じて半導体レーザ11を個別にON−OFF制御する。また、半導体レーザ11のON−OFF制御と、ポリゴンミラー27の回転と基板5を載置するステージ4のx方向駆動制御の同期を取る。さらにポリゴンミラー27が回転し、隣の反射面による走査の時には基板5上にマルチスポット群がすでに露光した領域の隣の領域を走査露光するようにステージ4を制御する。
なお、この場合、すでに露光した領域と一部が重なるようにステージ4の移動速度を制御しても良い。
以上概略説明した全体の構成と動作をさらに詳しく説明する。先ずマルチスポットの結像関係について説明する。
上記したように、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54を通過した個々のレーザ光1aはy方向が短径、x方向が長径で、約1.5×4mmの楕円である。配列のピッチは図15(b)に示すようにy方向1.5mm、x方向1mmである。長焦点レンズ系30のy方向の焦点距離は22000mmであり、ポリゴンミラー27の焦点距離は350mmである。したがって、y方向の基板5上のスポット径(幅)は約25μmとなり、ピッチも25μmになる。
一方、x方向は長焦点レンズ系30の先端のシリンドリカルレンズ304によりポリゴンミラー27上に4mmのビーム径が約50分の1に縮小結像された後、x方向にパワーのあるシリンドリカルレンズを含むfθレンズにより約0.3倍に結像される。この結果、基板5上ではスポット径(幅)が25μmでスポットピッチは6.4μmとなる。
したがって、レーザ光1aをy方向に走査することにより、25μmスポットを6.4μmピッチの解像で描画することが可能になる。
ところで、上記の場合、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54を通過したレーザ光1aをy方向は約1/63倍に、x方向は約1/160倍に、それぞれ縮小している。したがって、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54を通過直後のレーザ光1a相互の平行度がΔθとすると、基板5上における各レーザ光1a相互の平行度はこの倍率の逆数倍になり、y方向は63Δθ、x方向は160Δθになる。25μmのスポットを405nmの波長のレーザ光で形成する際の焦点深度は2mm程度ある。しかし、基板5の厚さのばらつきを考慮すると、光学系の焦点位置から±100μmの範囲の基板面に対して像のひずみや位置ずれが生じないようにする必要がある。このずれ量を絵素ピッチ即ち分解能の1/4とすると、基板5側でのテレセントリック性ΔθBは
ΔθB=6.4/4/100=0.016radとなる。したがって、Δθは
Δθy=0.016rad/63=52秒(y方向)
Δθx=0.016rad/160=20秒(x方向)
になる。
そして、このような平行性を実現するためには各レーザ光1aの光軸の向きを揃える必要が生じる。
次に、ビーム方向微調整手段53について説明する。
図18は、本発明に係るビーム方向微調整手段の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は動作説明図である。
ビーム方向調整手段200は楔ガラス201,202と平行ガラス203とから構成されている。楔ガラス201、202はくさびの角度が10°の透明で表面が反射防止されたガラスである。この楔ガラス201を入射角と透過時の出射角が等しい状態をΔθw=0とし、時計回りを正として角度を変えて行くと(ただし、楔ガラス202は固定)、楔ガラス202を透過したレーザ光1aの光軸の角度が変化する。
図19は、本発明に係る楔ガラスの回転角度に対するレーザ光の光軸の角度変位を示す図である。
いま、半導体レーザ11の発光点と焦点距離fcのレンズ12の光軸がΔxずれると光源側のテレセントリック性のずれΔθはΔx/fcとなる。たとえばfcが6mmとすると、上記の20秒を満足するためには、光軸ずれΔxは0.02μmが要求され、実現不可能である。
しかし、楔ガラス201,202を用いることにより、楔ガラス201の1度程度の回転Δθwでこの調整が可能になる。すなわち、光軸ずれΔxが5μmであるとすると、上記のfc(6mm)に対し、Δθは約3分になる。
すなわち、光軸ずれによりΔθが10分程度(Δxは10μm程度)あっても、楔ガラス201を回転させることにより、光軸を目標の傾きに補正することができる。
なお、同図から明らかなように、楔ガラス201の回転角Δθwが5〜10度の範囲では、楔ガラス201を1度回転させるとレーザ光1aの光軸が2分以上傾くことになり、微調整が難しい。このような場合には、楔ガラス202をΔθw=0から数度回すことにより、同図における曲線の傾きが小さい部分に相当する微小角度調整ができることを利用して、最終的な角度合わせを行うことができる。
ところで、楔ガラス201と楔ガラス202を逆向きに配置することにより、レーザ光1aの光軸方向を元の方向と平行にすることはできるが、位置がシフトする。そこで、平行ガラス203を挿入し、シフトしたレーザ光1aの光軸を元の光軸に一致させる。
図20は、平行ガラス203の回転角度と入射光の光軸の移動量の関係を示す図である。同図から明らかなように、平行ガラス203をΔθp回転すると光軸の位置を、数十μmの精度で数百μmの範囲を調整できる。
なお、レーザ光1aの光軸は種々の方向に傾いているので、楔ガラス201と202および平行ガラス203とからなるビーム方向調整手段200を360度回転可能にしておく。このように構成することにより、レーザ光1aの光軸が任意の方向に10分程度傾いていても、平行度を数十秒以内に合わせることができるので、基板5に入射するレーザ光1aのテレセントリック性を高精度に調整することができる。
ここで、長焦点レンズ系30についてさらに説明する。
長焦点レンズ系30を構成する3群の球面(厳密には回転対称面)レンズ(焦点距離f1、f2、f3)の焦点が隣接する群間で共有するようにすと、トータルの焦点距離fは次式で与えられる。
f=−f1・f3/f2
基板5の寸法は数百mm〜1m近くあるのに対してfθレンズは小さい(直径数百mm前後)ため、基板5の全範囲を露光するためには、基板5を走査方向に数回移動させるか、露光光学系を走査方向に複数並べる必要がある。いずれにしてもfθレンズ製作の技術的課題ならびに製作コストを考慮するとポリゴンミラー27で走査する幅は数百〜500mm程度になる。
また、基板5の凹凸や厚さむらと基板5に露光するパターンの位置精度とからレーザ光1aがテレセントリックに基板5入射する必要がある。
半導体レーザ11のコリメート後のスポット径が1〜数mm、マルチスポットの配列ピッチが1〜10mm程度であるのに対し、基板上のスポット径は十〜数十μm、配列ピッチは5〜百μm程度である。このような倍率関係から長焦点レンズの焦点距離fは数m〜数十mになる。このような長焦点レンズを短い鏡筒長で実現するには、上述の3群構成にし、上記の焦点距離の式から正のパワーを持つ焦点距離200mm以上の第1群と焦点距離20mm以下の第2群と正のパワーを持つ焦点距離200mm以上の第3群とからなる構成にするのが実用的である。
このようにすると、鏡筒長は360mm程度になり、y方向に関し焦点距離が数千mm以上の長焦点距離のレンズを実現することができる。
半導体レーザの発光波長のばらつきを考慮すると色補正が必要であるが、球面レンズ系からなる上記3群のレンズの場合、屈折率の異なる材質のレンズを組み合わせることにより比較的容易に色補正をすることができる。
他方x方向、即ち副走査方向に付いては上記の球面レンズ系(球面または回転対称面からなる複数のレンズから構成される球面または回転対称面レンズ系)に正のパワーを有するシリンドリカルレンズを含めるとともに、x方向に正のパワーを有するシリンドリカルレンズをfθレンズに含める。x方向の基板上での幅が狭い場合には色補正は必要なくなる。
以下、本発明の第5の実施形態について説明する。
図21は本発明の第5の実施形態を示す2次光源形成光学系の構成図、図22は、レーザ光の位置関係を表す図であり、図16と同じものまたは同一機能のものは同一の符号を付して重複する説明を省略する。
半導体レーザ11を多数保持する半導体レーザホルダ基板110とビーム方向調整手段200とビーム径不変ビームピッチ縮小手段54とからなる光源系1と同じ構成の第2の光源系1´を互いに直角に配置する。光源系1´から得られる平行マルチビームを1/2波長板102を通して偏光ビームスプリッタ101に入射させる。
次に、この実施形態の動作を説明する。
光源系1から出射したレーザ光1aは偏光ビームスプリッタ101にP偏光で入射し、ほぼ100%透過する。また、光源系1´から出射したレーザ光1aは1/2波長板102により偏光ビームスプリッタ101にS偏光で入射し、ほぼ100%反射する。この結果、両光源系から出射したレーザ光1aを損失なく利用できる。
図22に示すように、光源系1、1´からのマルチスポットは、互いに半ピッチずれた位置に入るように位置合わせされる。この結果、同図(a)で示すように、走査方向yに16個、副走査方向xに16個のスポットが配列する。なお、同図(b)は、基板5上のマルチスポットを示している。
また、光源系1、1´からのマルチスポットを互いに半ピッチずれた位置に入ることに代えて副走査方向に並列に配置すると、走査方向に8個副走査方向に32個のスポットを配列することもできる。
図23は、本発明に係る露光装置の機能説明図であり、(a)はコリメートされた128個のレーザ光1aの配列(すなわち半導体レーザホルダ基板110における半導体レーザ11の配列)を示している。
また、(b1)、(b2)はビーム径不変ビームピッチ縮小手段54を光軸に直交する2方向から見た図であり、ミラー系541、542、543、544を用いて、レーザ光1aの形状を変えずに、配列ピッチを走査方向yは1/4、走査方向xは約1/2に縮小している。
また、(c)は、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54から出射されたレーザ光1aの配列を示している。
また、(d)は、ビーム径不変ビームピッチ縮小手段54から出射されたレーザ光1aが、図16に示す長焦点レンズ30とfθレンズを通過することにより、基板5上に照射される位置を示している。
ポリゴンミラー27の回転とステージ4の移動により、マルチスポットが基板5上を同図(d)に矢印で示すように走査されるよう角度調整する。このようにすることによりスポット径の1/4が絵素ピッチになり、むらが無くなり、かつ基板5上の任意の点を2個のレーザ光1aで露光することになる。
なお、上記の実施形態で多面体のポリゴンミラーとして6面体の例を示したが、10面体や12面体にしてもよい。
例えば、偏向角の範囲が34.4°の場合、6面体では光の利用効率が29%であるのに対し、8面体では38%、10面体では48%、12面体では57%になり、効率を大幅に向上させることができる。
1a レーザ光
15 出射端
27 ポリゴンミラー

Claims (7)

  1. 複数の半導体レーザと、前記複数の半導体レーザから出射された出射光を平行光にするコリメータレンズと、前記コリメータレンズから出射される複数の平行光を互いに平行にするマルチビーム平行光学手段と、互いに平行な複数の平行ビームをこのビームの光軸に直交する2方向に縮小するマルチビームスポット形成光学系と、該マルチビームスポット形成光学系により形成されるマルチスポットを露光する基板を搭載するステージと、前記マルチスポットと前記ステージとを相対的に走査させる走査手段と、所望の露光描画パターンと前記半導体レーザの配列ならびに前記相対的走査の速度に応じて前記複数の半導体レーザをオン・オフする制御回路とからなるパターン露光装置において、
    前記マルチビーム平行手段は、ビーム径は変化させずに前記走査方向と直角の副走査方向に縮小するビーム径不変ビームピッチ縮小手段を備え、
    前記ビーム径不変ビームピッチ縮小手段は、2つの平面反射面からなり、2つの面間隔が異なる反射面群から構成される
    ことを特徴とするパターン露光装置。
  2. 前記光源及び前記露光箇所基板と共役である偏向手段を具備したテレセントリック縮小光学系を有することを特徴とする請求項記載のパターン露光装置。
  3. 前記テレセントリック縮小手段は前記走査方向については焦点距離fyの正のパワーからなり、副走査方向については焦点距離fxの正のパワーからなり、少なくとも1個のシリンドリカルレンズを含む長焦点レンズと、副走査方向に正のパワーを有するシリンドリカルレンズを含むfθレンズからなることを特徴とする請求項記載のパターン露光装置。
  4. 前記マルチビーム平行光学手段は平行ビーム光路中に配置される楔ガラスからなるビーム方向微調整手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項に記載のパターン露光装置。
  5. 前記ビーム方向微調整手段は平行ガラスを回転することによりビーム位置を微調整するビーム位置微調整手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項記載のパターン露光装置。
  6. 前記楔ガラスを2個の楔ガラスで構成することを特徴とする請求項1〜請求項に記載のパターン露光装置。
  7. 前記縮小光学系は正のパワーを持つ焦点距離200mm以上の第1群と焦点距離20mm以下の第2群と正のパワーを持つ焦点距離200mm以上の第3群とからなる一方の方向に関し焦点距離2000mm以上の正のパワーを有し、前記一方の方向に直角な他方の方向に関し正のパワーを有するシリンドリカルレンズを含む長焦点レンズ系と、前記他方の方向に正のパワーを有するシリンドリカルレンズを含むfθレンズから構成されることを特徴とする請求項1〜請求項に記載のパターン露光装置。
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