JP4936791B2 - 曝気レス水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、汚水の自然流下を利用して空気を取り込んで好気処理を行う曝気レス水処理装置に関する。
従来、汚水を浄水処理する水処理装置は既に提案されている。
この水処理装置は、図19に示すように嫌気処理槽101と好気処理槽102とにより構成される。嫌気処理槽101内は、下部側から上部方向に向かって嫌気下部空隙部103、嫌気ろ床部104、嫌気上部越流部105の順序で配設され、汚水106がポンプ107の駆動とともに水配管108を通って嫌気下部空隙部103に供給され、上向流となって嫌気ろ床部104に入っていく。
嫌気ろ床部104内には多数のプラスチック担体が配列され、各プラスチック担体の表面には嫌気性微生物が付着固定されている。嫌気ろ床部104内に入ってきた汚水中の有機物は、嫌気性微生物と接触する。その結果、嫌気性微生物による分解作用により、有機物の一定量が分解除去される。
嫌気性微生物による有機物分解作用で分解除去された水は、嫌気上部越流部105まで満たされたときに嫌気処理槽出口水109として出力し、水配管110を通って好気処理槽102の上部に供給される。109aは嫌気処理槽出口水109の水面を表している。
前記好気処理槽102内は、上部から下部方向に向かって、好気ろ床部111、好気下部空隙部112の順序で配設されている。この好気下部空隙部112内には散気管113が配置され、ブロア114を駆動することにより、空気管115,…を通して空気を取り込んで散気管113から好気下部空隙部113に気泡を送り出すことにより曝気処理する。
前記嫌気処理槽101より好気処理槽102に供給された水は、下向流となって好気ろ床部111に送られる。好気ろ床部111内は、嫌気ろ床部104と同様に多数のプラスチック担体が配列され、各プラスチック担体の表面には好気性微生物が付着固定されている。このとき、嫌気処理槽出口水109中に残存する有機物は、下向流となって好気ろ床部111に入るが、ここで、好気性微生物と接触すると共に、散気管113から供給される空気とも接触する。その結果、活性化された好気性微生物の分解作用により、残存する有機物が分解除去される。116は好気ろ床部111から流下された処理水117を殺菌工程等に排出する水配管である。
特開平11−285696号公報
しかしながら、以上のような水処理装置では、次のような問題が指摘されている。
(1) ブロア114のランニングコストが高いこと。
好気下部空隙部112内に散気管113を配置し、ブロア114を駆動することによって散気管113から好気下部空隙部112内に気泡を送り込んでいるが、ブロア114の駆動エネルギーが大きく、常時駆動する必要があることから、ランニングコストが高くなる。つまり、ブロア114を駆動せずに、低ランニングコストで水処理することが困難である。通常、汚水処理の総ランニングコストに占めるブロア114の駆動エネルギーコストは約50〜70%程度とされており、低コスト化の要求が望まれている。
(2) 好気処理の処理性能が不安定となる問題がある。
この水処理装置においては、ブロア114を無しとするか、或いはブロア114の空気量を低下させた場合、好気下部空隙部112内の酸素が少なくなり、生存にとって必要とされる好気性微生物の増殖が抑制されたり、死滅し、好気処理槽102の処理性能が著しく悪化する事態が発生する。
(3) また、好気処理のみだけでは、窒素、リン等の栄養塩類の低減処理が困難であること。
窒素、リン等を処理する場合、嫌気処理による硝化反応と好気処理による脱窒反応とによる微生物反応か、光合成反応による方法が必要となるが、そのためには好気処理から嫌気処理への循環工程が必要となる。しかし、この水処理プロセスでは、好気処理から嫌気処理への循環工程を取り入れると、嫌気処理槽101に好気性微生物が混入し、嫌気処理が悪化する。よって、好気処理から嫌気処理への循環工程が採用できず、結果として窒素、リン等の低減処理が難しい。
また、光合成反応を行う方法もあるが、処理槽の上部を開放すればよいが、当該開放部分のみが光照射され、その開放部分を除く他の部分では光合成反応が行われない。その結果、窒素,リン等の栄養塩類の処理が困難である。
本発明は上記事情にかんがみてなされたもので、ブロア等の加圧空気源を使用することなく被処理水の自然流下時に空気を取り込んで好気性微生物の活性化を図り、これによりランニングコストの低減化、好気性微生物の処理性能の安定化を確保する曝気レス水処理装置を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、ポンプにより供給される汚水を上向流で流動させて嫌気性処理する嫌気処理槽と、この嫌気処理槽から上部に供給される嫌気処理水を下向流の自然落下で流動させて好気性処理する好気処理槽とを有する水処理装置において、
前記好気処理槽は、横方向、かつ緩傾斜で階段状となるように複数の分割好気処理槽が配列され、各分割好気処理槽内にはそれぞれ好気性微生物が付着固定された担体が配列された好気ろ床部と、各分割好気処理槽の上部に設置され、底部となる平坦面部に多数の孔が設けられ、供給される前記嫌気処理水を前記多数の孔を通して乱流状態で流下する際に空気中の酸素を取り込んで前記好気ろ床部に流下する空気供給手段とを設けた曝気レス水処理装置である。
(2) また、本発明に係る曝気レス水処理装置における好気処理槽としては、内部に好気性微生物が付着固定された担体を配列したらせん状の好気ろ床部と、このらせん状の好気ろ床部内を前記嫌気処理水を旋回流式に流下させて空気中の酸素を取り込む空気供給手段とを設けるとか、或いは、内部に好気性微生物が付着固定された担体を配列した階段状の段差を有する好気ろ床部と、この好気ろ床部の階段状の段差を利用して前記嫌気処理水を流下させる際に各好気ろ床部に配列された前記担体の表面に接触しつつ順次下段に乱流状態で流下させて空気中の酸素を取り込む空気供給手段とを設けた構成であってもよい。
(3) さらに、前記空気供給部としては、前記嫌気処理槽上部と前記好気ろ床部の異なる高さ位置との間にそれぞれ弁を有する複数の配管を配設し、前記複数の弁を開閉切り替えることにより、前記好気ろ床部内における前記嫌気処理水の水位を変動させる手段を設けた構成であってもよい。
また、本発明に係る曝気レス水処理装置としては、前述した嫌気処理槽及び好気処理槽に、通常の微生物分解処理流路とは別に、それぞれ弁を有する配管の接続により逆洗浄用流路を形成し、前記弁の切替え及びポンプの駆動によって、前記各処理槽内の流路変更、流動方向及び流量変化、これらの組合せの何れか1つを利用し、前記各処理槽内を洗浄する槽洗浄手段を付加した構成である。
また、本発明に係る曝気レス水処理装置としては、前述した嫌気処理槽及び好気処理槽に、通常の微生物分解処理流路とは別に、それぞれ弁を有する配管の接続により逆洗浄用流路を形成し、前記弁の切替え及びポンプの駆動によって、前記各処理槽内の流路変更、流動方向及び流量変化、これらの組合せの何れか1つを利用し、前記各処理槽内を洗浄する槽洗浄手段を付加した構成である。
(4) さらに、本発明に係る曝気レス水処理装置としては、前段側に複数の嫌気処理槽を直列に配列し、これら嫌気処理槽に続いて複数の好気処理槽を直列に配列し、各処理槽ごとに異なる菌種の微生物を生育可能にするか、或いは、前記嫌気処理槽と前記好気処理槽とを交互に複数組にわたって直列に配列し、各処理槽ごとに異なる菌種の微生物を生育可能にした構成であってもよい。
本発明によれば、ブロア等の加圧空気源を使用することなく自然的に空気を取り込むことができ、これによりランニングコストの低減化、好気性微生物の処理性能を安定化できる曝気レス水処理装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る曝気レス水処理装置の第1の実施の形態を示す全体構成図である。ここで、曝気レスとは、ブロア等を駆動して強制的に気泡を送り込むことなく、汚水処理水の自然の流れの過程で空気を取り込んで好気処理を行う水処理プロセスである。
図1において、1は嫌気処理槽、2は好気処理槽である。嫌気処理槽1内は、下部側から上部方向に向かって嫌気下部空隙部3、嫌気ろ床部4、嫌気上部越流部5の順序で配設され、汚水6がポンプ7及び水配管8を通って嫌気処理槽1底部の嫌気下部空隙部3に供給され、上向流となって嫌気ろ床部4に入っていく。9は嫌気処理槽出口水、9aは嫌気処理槽出口水9の水面を表している。
嫌気ろ床部4内部には多数のプラスチック等の担体(以下、プラスチック担体と総称する)が配列され、各プラスチック担体の表面に嫌気性微生物が付着固定されている。
前記嫌気処理槽1上部に配設される嫌気上部越流部5は、水配管10を介して好気処理槽2の上部に連結され、嫌気処理槽1で嫌気処理された有機汚濁物質を含む水が好気処理槽2に供給される。
好気処理槽2は、上部側から下部方向に向かって、好気ろ床部11、逆円錐形状の傾斜構造を有する好気下部空隙部12の順序で配設され、当該好気下部空隙部12の底部に流下された処理水13は水配管14を介して例えば後工程(例えば塩素殺菌工程)に送られる。
さらに、好気ろ床部11の中腹部相当位置の壁面部には空気供給部となる筒状の空気孔15が水平に取り付けられている。16は防液部、17は弁であり、空気孔15から外部に漏れ出る僅かな水量が防液部16で貯留され、弁17から水配管18を通して外部に排出される。なお、弁17は例えば防液部16に設置される水位計(図示せず)で所定値を計測したときに自動的に開弁する構成でもよい。
好気ろ床部11は、図2に示すように好気下部空隙部12との境目となる部分に例えば網目状の支持体20が架設され、当該支持体20上に多数の大小粒子径のプラスチック担体21,…がランダムに配列され、各プラスチック担体21表面には好気性微生物が付着固定されている。支持体20は、プラスチック担体21,…の粒子径よりも小さい無数の孔が開けられている。例えばプラスチック担体21の粒子径が5mmであれば、支持体21の孔径は1mm程度である。
次に、以上のような曝気レス水処理装置の作用について説明する。
汚水6は、ポンプ7を駆動することにより、水配管8を通して嫌気処理槽1の嫌気下部空隙部3に入り、上向流となって嫌気ろ床部4に供給される。嫌気ろ床部4内においては、多数のプラスチック担体(図示せず)が互いに適宜な空隙を形成しつつ積層され、それら担体表面には酸生成菌、メタン菌,脱窒菌、水素発生菌等の嫌気性微生物が付着固定されている。その結果、担体に付着固定されている嫌気性微生物と供給された汚水6中の有機汚濁物質とが接触し、嫌気性微生物の嫌気分解作用により、有機汚濁物質が分解除去されて低減する。
因みに、有機汚濁物質の化学反応による低減プロセスの一例として、例えば酸生成菌(酸性醗酵)とメタン菌(メタン醗酵)の反応例について述べる。
有機汚泥物質は、高分子の炭水化物、脂肪、蛋白質等で構成され、酸生成菌,メタン菌によって次のような物質に変換される。
→ 脂肪酸(R−COOH、RCHNH2COOH …… 酸生成菌による酸性醗酵
→ 酢酸(CH3COOH) …… 酸生成菌による酸性醗酵
→ メタン(CH4)+二酸化炭素(CO2) ……メタン菌によるメタン醗酵
……(1)式
すなわち、汚水6中の有機汚泥物質は、前記(1)式に基づき、嫌気ろ床部4内の担体に付着されている酸生成菌やメタン菌等の嫌気性微生物の分解反応により、脂肪酸、酢酸、メタン、二酸化炭素等まで分解される。
以上のようにして有機汚泥物質が低減化された水は、嫌気処理槽1上部の嫌気上部越流部5から嫌気処理槽出口水9として水配管10に入り、好気処理槽2の上部に配設される好気ろ床部11に供給される。
この好気ろ床部11は、図2に示すように上部が開放状態となって空気を取り込み、かつ、光合成反応可能な環境となっており、内部的には支持体20上に多数のプラスチック担体21,…が互いに適宜な空隙を形成しつつ積層され、それら担体21の表面には好気性微生物が付着固定されている。好気ろ床部11内に供給された水は下向流となって流下するが、このとき、筒状の空気孔15から常圧下にて外気の空気を取り込みながら流下する。その結果、空気孔15から取り込んだ空気と嫌気処理槽1から供給された嫌気処理槽出口水9とが混じり合った状態でプラスチック担体21,…間の隙間を通りながら流下する。
この嫌気処理槽出口水9の流下の過程において、嫌気処理槽出口水9中に未だ残存している有機汚濁物質と好気性微生物とが空気中の存在下で接触し、次式のような酸化分解反応が行われる。
有機汚濁物質(CxHyOz)+酸素(x+y/4−z/2)O2
→ 二酸化炭素(xCO2)+水(y/2 H2O) …… (2)式
但し、x,y,zは係数(x,y,z=1,2、…からなる整数)である。
この好気ろ床部11で二酸化炭素や水までに分解された水は、好気下部空隙部12に流下し、処理水13として水配管14を通り、例えば塩素殺菌等の後工程に送られる。
また、好気ろ床部11内の一部の水が空気孔15から流出した場合、防液部16内に蓄積され、例えば一定期間ごとに弁17を開放し、水配管18から排出する。
なお、好気ろ床部11に供給された水には臭気成分である硫化水素H2Sを含んでいる可能性があるが、好気ろ床部11上部及び空気孔15から空気を取り込むことにより、下記分解反応に臭気成分を分解することができる。
硫化水素(H2S)+酸素(O2)→二酸化硫黄(SO2)+水(H2O)…(3)式
従って、以上のような実施の形態によれば、以下のような種々の効果を奏する。
この曝気レス水処理装置においては、空気孔15が好気ろ床部11の高さ方向中央部に取り付けられているので、例えば好気ろ床部11の高さが比較的小さい場合には少ない孔数で効率的に空気を好気ろ床部11内に取り込むことができ、好気性微生物の活性化に大きく貢献する。
また、好気ろ床部11がプラスチック担体21による固定床型を使用したので、プラスチック担体21上に好気性微生物が高濃度に付着し、有機汚濁物質の処理性能を向上させることができる。
さらに、嫌気処理槽1の嫌気ろ床部4においても、流動床型でなく、固定床型を使用することにより、低濃度では流出しやすい嫌気性微生物を担体の表面に高濃度に留めて付着させることが可能となり、嫌気分解反応の安定化に貢献する。
(第1の実施の形態における他の実施形態例)
(1) 上記実施の形態では、好気ろ床部11の中腹部相当位置の壁面部に筒状の空気孔15を水平に取り付けたが、例えば上方から斜め下降傾斜するように好気ろ床部11の壁面に取り付けてもよい。このような構成にすれば、嫌気処理槽1から供給された嫌気処理槽出口水9が好気ろ床部11を流下する際、空気孔15から自然に空気を取り込むことができるだけでなく、好気ろ床部11内の水の一部が流出することがなくなる。
(2) また、好気ろ床部11の高さや横幅等のサイズに応じて、好気ろ床部11の壁面部に取り付ける空気孔数を増やしてもよい。例えば図3に示すように上下方向や横方向に複数個の空気孔15a,15b,15cを設けてもよい。
このように複数個の空気孔15a,15b,15cを設けた構成とすれば、好気ろ床部11内のプラスチック担体21、…全体に万遍なく空気を供給でき、好気性微生物の増殖及び活性化を高めることができる。
また、好気ろ床部11の壁面部の上下方向に複数の空気孔を設ける場合、図4に示すように例えば上部側空気孔15d、中間側空気孔15e、下部側空気孔15fの口径を徐々に小さくするようにしてもよい。
このような構成とすることにより、好気ろ床部11の上部に大きい孔径の空気孔15dを配置し、当該空気孔15dから多量の空気を好気ろ床部11内の水に供給するが、その後、流下するに従って空気量が減ってくるが、空気孔15e、15fで補完的に空気を補充すれば、好気ろ床部11の上下方向の空気流量の均一化を図ることができ、好気分解反応の安定化に大きく寄与する。
なお、これら図3,図4においても、下降傾斜させた筒状の空気孔15a,15b,15c、15d、15e、15fを取り付けた構成であってもよい。
(3) さらに、上記実施の形態では、嫌気ろ床部4及び好気ろ床部11にプラスチック担体を用いたが、プラスチック担体以外の担体を使用することもできる。
例えば、担体としては、砂、アンスラサイト、活性炭、繊維状担体その他木質担体、もみがら等の材料が挙げられる。
砂は、粒径が細かいことから、比表面積が大きく、容積当たりの好気性微生物の付着量を増やすことができる。アンスラライトは、担体表面が粗いので、担体1個当たりの好気性微生物の付着量を増やせる。活性炭は、担体表面に吸着特性があるので、担体1個当たりの好気性微生物の付着量を増やすことが可能である。繊維状担体は、担体表面の比表面積が大きいことから、容積当たりの好気性微生物の付着量を増大できる。木質担体、もみがら等は、表面に吸着特性があるので、好気性微生物の付着量を増大できる。
従って、嫌気ろ床部4や好気ろ床部11などに使用する担体としては、汚水6の汚濁成分等を考慮し、前述した担体を適宜選択的に使用してもよい。また、一種類の担体ではなく、適宜組合わせて使用することも可能である。例えば嫌気ろ床部4には、下位から上部方向に砂層、もみがら層、活性炭層に分けて積層すれば、汚水6の嫌気分解作用を効率的に促進させることができる。
(4) さらに、嫌気ろ床部4としては、上向流嫌気性活泥床法(UASB:Upflow Anaerobic Sludge Blanket)等の流動床型の反応槽を使用することもできる。このような反応槽を使用すれば、担体が常時微量流動しているので、担体表面に汚れが付着し難く、目詰まりを防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
図5は本発明に係る曝気レス水処理装置の第2の実施形態を説明する図であって、特に好気処理槽の改良例である。従って、好気処理槽を除く他の構成は第1の実施の形態と同じであるので、ここではそれらの説明を省略する。
好気処理槽2は、上部から下部方向に散気部となるスクリーン26、好気ろ床部11及び好気下部空隙部12の順序で配設される。
スクリーン26は、好気処理槽2の最上部位置に水平となるように配置されている。スクリーン26は、具体的には、上部が完全開放または網目状或いは光の取り込み可能な透明の蓋体で閉塞され、かつ、下部面部には多数の小孔が形成され、嫌気処理槽1から水配管10を通ってくる嫌気処理槽出口水9を受け取った後、各小孔から噴霧状の水流27となって好気ろ床部11に供給する。28はスクリーン26内の水面を表す。
好気ろ床部11及び好気下部空隙部12は前述した図2で説明した通りである。
この実施の形態における作用を説明する。
嫌気処理槽出口水9が水配管10を通して好気処理槽2の最上部に配置されるスクリーン26に供給され、ここで、スクリーン26下部面の多数の小孔から水流27となって好気ろ床部11の上部に流下する。このとき、各小孔から流下した水流27は空気を多量に取り込み、かつ、噴霧状態となって、好気ろ床部11の上部に供給される。
好気ろ床部11内には前述するように多数のプラスチック担体21,…が積層され、各担体21,…表面には多数の好気性微生物が付着固定されている。その結果、各担体21、…に付着される多数の好気性微生物が水流27に溶解された酸素を利用し、前述した(2)式に示す有機分解反応により、有機汚濁物質を分解除去する。そして、分解除去された水は好気下部空隙部12に流下し、水配管14を通って例えば殺菌工程に送られる。
従って、この実施の形態によれば、スクリーン26上部及びスクリーン26から水流27が噴射するときに空気中の酸素を十分に取り込んだ状態で噴霧するので、複雑な設備を設けることなく、簡便で効率的に空気中の酸素を取り込んで好気性微生物に供給することができ、よって、前述した(2)式の処理能力を高めることができる。
(第2の実施の形態における他の実施形態例)
(1) 上記実施の形態では、好気処理槽2の最上部だけにスクリーン26を設置したが、例えば図6に示すように、好気処理槽2に複数段からなる好気ろ床部11を設け、各段の好気ろ床部11には支持体20a,20b上に多数のプラスチック担体21a,…、21b、…が配列され、各段のプラスチック担体21a,…、21b、…上にそれぞれスクリーン26a,26b、…を設けた構成であってもよい。
具体的には、好気ろ床部11内を例えば上段と下段の領域に分け、上段領域には、上段支持体20a上に多数のプラスチック担体21a,…を配列し、そのプラスチック担体21a,…の積層上にスクリーン26aを水平に配置する。このスクリーン26aには水配管10を介して好気処理槽2から嫌気処理槽出口水9が供給される。
また、下段領域においても、好気下部空隙部12との境目となる位置に下段支持体20bが水平に張設され、当該下段支持体20b上に多数のプラスチック担体21b,…を配列し、そのプラスチック担体21b,…の積層上にスクリーン26bを水平に配置する。
このような構成とすることにより、嫌気処理槽1から供給される嫌気処理槽出口水9がスクリーン26aから空気中の酸素を取り込んで上段側好気ろ床部に噴霧状態で流下し、ここで、好気性微生物による分解作用を行いながら下段のスクリーン26b上に落ちていく。このスクリーン26bでは、スクリーン26aと同様に空気中の酸素を取り込んで下段側好気ろ床部に流下し好気性微生物を活性化させることができる。
(2) 図6においては、好気ろ床部11を上下方向に2段とする領域分けをし、各段の領域にそれぞれスクリーン26a,26bを設置したが、例えば幅広の好気処理槽2を用いた場合、図7に示すように好気処理槽2の最上部の横幅方向に複数のスクリーン26,26,…を設置してもよい。
これにより、好気処理槽2の横幅が広い場合でも、複数のスクリーン26,26,…に分け、嫌気処理槽1から供給される嫌気処理槽出口水9を各スクリーン26,26、…に分岐供給すれば、噴霧による酸素溶解効率を高めることができ、好気ろ床部11に対して、全体にわたって均等に空気中の酸素を取り込んだ状態で供給できる。さらに、万遍なく好気性微生物の活性化に貢献する。
(第3の実施の形態)
図8は本発明に係る曝気レス水処理装置の第3の実施形態を説明する図であって、特に好気処理槽の改良例である。好気処理槽2を除く他の構成は第1の実施の形態と同じであるので、ここではそれらの構成の説明を省略する。
好気処理槽は、複数の分割好気処理槽2a,2b,2cからなり、嫌気処理槽1から供給される嫌気処理槽出口水9を受け取る上部高さ相当位置に上段分割好気処理槽2aを配置し、当該上段分割好気処理槽2aよりも下位高さ相当位置で、なおかつ横方向に位置をずらして中段分割好気処理槽2bを配置し、さらに、当該中段分割好気処理槽2bよりも下位高さ相当位置で、なおかつ横方向に位置をずらして下段分割好気処理槽2cを配置し、各分割好気処理槽2a,2b,2c相互の間には水配管10a、10bを連結する。11a,11b,11cは分割好気処理槽2a,2b,2cの好気ろ床部である。
この曝気レス水処理装置においては、嫌気処理槽1から供給される嫌気処理槽出口水9が分割好気処理槽2aで好気分解反応を行いながら、水配管10a,10bを介して中分分割好気処理槽2b→下段分割好気処理槽2cへと乱流状態で流下させていく構成である。
各分割好気処理槽2a,2b,2cは、個別的には上部から下部方向に好気ろ床部11a,11b,11c及び好気下部空隙部12a,12b、12cを有し、各好気ろ床部11a,11b,11cにはそれぞれ多数のプラスチック担体21,…が配列されている。
各分割好気処理槽2a,2b,2cは、図面上ではそれぞれ傾斜するように配置されているが、それぞれ水平状態に配置しても構わない。
このような実施の形態によれば、各分割好気処理槽2a,2b,2cの上部が完全開放状態となっているので、光合成反応を促す効果を有すると共に、藻類の生育に有効である。その結果、藻類の繁茂によって前述する(3)式の分解反応が行われ、嫌気処理槽出口水9に含む臭気成分を分解し、臭いのない成分に分解する効果を有する。
また、各分割好気処理槽2a,2b,2cにおいては、嫌気処理槽出口水9が分割好気処理槽2a,2b,2c内で垂直方向に流下し、さらに各分割好気処理槽2a,2b,2cどうしは斜め方向に流下し、その流動状態が滝のごとく乱流に近い状態で流下することから、空気中の酸化溶解効率を高めることができる。結果として、各好気ろ床部11a,11b,11c内での好気性微生物の酸素利用による有機汚濁物質の分解反応が促進され、水中の有機汚濁物質の汚濁分解が進み、水処理性能を向上させることができる。よって、有機汚濁物質の分解効率の向上により、清澄な処理水13を取り出すことができる。
(第3の実施の形態における他の実施形態例)
この第3の実施の形態では、各分割好気処理槽2a,2b,2cを横方向に位置をずらして段傾斜状態に配置したが、例えば図9に示すように各分割好気処理槽2a,2b,2cの最上部にそれぞれスクリーン26a、26b、26cを設けた構成であってもよい。これにより、図5で説明したと同様の効果を奏することができる。
(第4の実施の形態)
図10は本発明に係る曝気レス水処理装置の第4の実施形態を説明する図であって、特に好気処理槽の改良例である。好気処理槽を除く他の構成は第1の実施の形態と同じであるので、ここではそれらの説明を省略する。
好気処理槽としては、上部中央部分から下方に向かって少しずつ周辺方向に拡大して行く、いわゆるらせん状(円錐形状)に形成されたらせん形好気処理槽2dが使用される。
らせん形好気処理槽2dは、その上部中央部分が嫌気処理槽1上部の嫌気上部越流部5と水配管10を介して連結されている。らせん形好気処理槽2d内には、多数のプラスチック担体21d、21d、…が配列され、上部側が完全開放状態となっている。
らせん形好気処理槽2dの最下部には水配管13が接続され、処理された水14が殺菌などを行う後工程に送られる。
この曝気レス水処理装置における作用について説明する。
嫌気処理槽1から嫌気処理槽出口水9が水配管10を介してらせん形好気処理槽2dの上部に供給される。この供給された有機汚濁物質を含む水は、らせん形好気処理槽2dを流下する際、プラスチック担体21d、…の表面に付着固定される好気性微生物と接触し、かつ、乱流状態となって流下する際、空気中の酸素を取り込みながら流下することにより、前記(2)式及び(3)式で表す有機汚濁物質の好気分解反応が起こる。その結果、有機汚濁物質を含む水は、流下するに従って水中の有機汚濁物質が分解除去され、清澄な処理水13となり、水配管14から排出される。
このような実施の形態によれば、らせん状をなす好気処理槽2dの上部から下方周辺部に跨ってプラスチック担体21d、…を配列することにより、有機汚濁物質を含む水はプラスチック担体21d、…の表面と接触しながら空気中の酸素を取り込んで流下する。その結果、より空気との接触機会が大きくなり、酸素溶解効率を向上させることができる。よって、好気性微生物の活性化を促し、安定的な好気分解作用を維持させることができ、処理能力の安定化に貢献する。
(第4の実施の形態における他の実施の形態例)
上記第4の実施の形態では、概略三角錐をなすようにらせん状の好気処理槽2dの構成としたが、例えば図11に示すように概略逆円錐形状をなすようならせん状の好気処理槽2eとした構成であってもよい。このらせん状の好気処理槽2eは、上部が大径の円弧を描きつつ下部に行くに従って徐々に小径の円弧を描くようならせん状に形成され、上部側は全体的に完全開放状態となっている。そして、図10と同様にらせん状好気処理槽2e内には多数のプラスチック担体21e,…が配列され、その担体21表面には好気性微生物が付着固定されている。なお、当該らせん状好気処理槽2eは、安定的な起立を確保するために大型の容器30内に設置される。
このような構成によれば、好気処理槽2eの底部中央部に処理された清澄水13を収集し、水配管14を介して回収することができる。
さらに、図10,図11は何れも好気処理槽2d、2eを円錐形状に構成したが、その他の形状、例えばピラミッド状や逆ピラミッド状に形成してもよい。このような構成とすることにより、四角形の角部分で流動状態の変化が生じるので、酸素溶解効率を高めることが可能である。
(第5の実施の形態)
図12は本発明に係る曝気レス水処理装置の第5の実施形態を説明する図であって、特に好気処理槽の改良例である。好気処理槽を除く他の構成は第1の実施の形態と同じであるので、ここではその説明を省略する。
この実施の形態は、階段状に形成された好気処理槽2fを使用し、階段部分となる内部にはそれぞれプラスチック担体21f、…が多数配列されている。
嫌気処理槽1から供給された嫌気処理槽出口水9は水配管10を介して階段状好気処理槽2fの最上段に供給され、各段のプラスチック担体21f、…の表面と接触しつつ、順次下段に乱流状態となって流下し、最下段から水配管14を通して後工程に送られる。
このような構成によれば、嫌気処理槽1上部から供給された嫌気処理槽出口水9が階段状に形成された段差部分を流下する際、流動状態の変化,すなわち乱流状態が生じた状態で流下するので、嫌気処理槽出口水9が空気中の酸素を取り込み易くなり、酸素溶解効率を高めることができる。よって、前述したようにプラスチック担体21f、…の表面に付着固定された好気性微生物が活性化され、前記(2)式及び(3)式の分解反応によって嫌気処理槽出口水9に含まれる有機汚濁物質を効率的、かつ、安定的に分解除去することが可能となる。
また、図13に示すように、口径の異なる複数の処理槽の積み上げることにより、上下方向に段差を伴った多段積み好気処理槽2gとし、上段処理槽から溢れた水が下段処理槽に流下する構成としてもよい。各段の処理槽内には多数のプラスチック担体21g,…が配列され、前述同様にプラスチック担体21g,…の表面に好気性微生物が付着固定されている。
このような構成とすることにより、図12と同様の効果を奏することができる。
(第6の実施の形態)
図14は本発明に係る曝気レス水処理装置の第6の実施形態を説明する図であって、前述同様に好気処理槽の改良例である。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
この実施の形態は、嫌気処理槽1の嫌気上部越流部9から複数の分岐配管31,32を導出し、一方の分岐配管31は好気処理槽2の好気ろ床部11上部に配設し、もう一方の分岐配管32は好気ろ床部11の中腹部に連結する。これら分岐配管31,32にはそれぞれ弁33,弁34が個別に取り付けられている。
このような曝気レス水処理装置における好気処理槽2の作用について説明する。
好気処理槽2においては、予め定める所定の時間ごとに弁33,弁34を交互に開閉する。これにより、弁33の開放時、嫌気処理槽1の嫌気処理槽出口水9は、分岐配管31を介して好気処理槽2の好気ろ床部11上部に供給され、その水位は好気ろ床部11上部相当位置となる。
一方、弁34の開放時、嫌気処理槽1の嫌気処理槽出口水9は、分岐配管32を介して好気処理槽2の好気ろ床部11中腹部に供給され、その水位は好気ろ床部11中腹部相当位置に変更される。
従って、このような構成によれば、弁33,34を交互に切り替えることにより、好気ろ床部11内の水位が変動するので、水位付近の上部が気相状態となり、水位付近の好気性微生物の酸素溶解効率を増大させることができる。また、好気ろ床部11内の好気性微生物の生育領域全体に空気との接触機会を増やすことができ、好気性微生物の活性化にも大きく寄与し、処理性能の安定化を図ることができる。
なお、図14においては、2つの分岐配管31,32としたが、特に2つの限定するものではない。すなわち、3つ以上の分岐配管とし、それぞれに好気ろ床部11の高さ方向に位置を異ならせて連結すると共に、各分岐配管にはそれぞれ弁を設置し、所定の順序で順次各弁を開閉切替える構成でもよい。また、好気ろ床部11の高さ方向ではなく、好気ろ床部11の横方向に所定の間隔ごとに分岐配管を連結する構成であっても構わない。
さらに、各弁33,34は手動操作による開閉切替えでもよく、或いは電動弁とタイマとを組合せることにより、所定時間ごとに各弁33,34を交互に自動的に開閉制御する構成であってもよい。
(第7の実施の形態)
図15は本発明に係る曝気レス水処理装置の第7の実施形態を示す構成図である。
曝気レス水処理装置は、各処理槽1,2の洗浄運転を可能とした例である。曝気レス水処理装置は、具体的には、ポンプ7の出力側から嫌気処理槽1の底部と好気処理槽2の底部とにそれぞれ水配管41,42で連結し、これら水配管41,42にそれぞれ弁43,44が設置されている。この弁44と好気処理槽2の底部との間の水配管42の所定部位から弁45を有する水配管46が導出され、後工程に連結される。
また、嫌気上部越流部5から好気処理槽2の好気ろ床部11上部、および好機ろ床部11上部から嫌気処理槽1の嫌気ろ床部4上部にそれぞれ水配管47,48が連結され、各水配管47,48にはそれぞれ弁49,50が設置されている。さらに、嫌気処理槽1の下部に位置する嫌気下部空隙部3には弁51を有する水配管52が連結され、当該水配管52の端部が汚水6を貯留する槽53に配設されている。その他の構成は図1と同様であるので、ここではその説明を略する。
次に、以上のような曝気レス水処理装置の作用について図16を参照して説明する。
通常運転時、つまり汚水6の分解処理時、弁43,49,45を開とし、それ以外の弁44,50,51を閉とする(S1)。
この状態において、洗浄運転開始時刻に達したか否かを判断し(S2)、未だ洗浄運転開始時刻に達していない場合、ポンプ7を駆動し、汚水6を水配管41を介して嫌気下部空隙部3に供給し、嫌気処理槽1内を上向流とした状態で流す。そして、嫌気処理槽1上部の嫌気上部越流部5に達した有機汚泥物質を含む水を、弁49を有する水配管47を介して好気処理槽2上部に供給し、好気処理槽2内を下向流の状態で流す。
これら処理槽1,2内部では、嫌気性微生物による前記(1)式の反応と、好気性微生物による前記(2)式の反応により、汚水6中の有機汚濁物質が分解除去され、清澄な処理水46に分解され、水配管42及び弁45を有する水配管46を通って殺菌等の後工程に送られる。
一方、ステップS2において、洗浄運転開始時刻に達したと判断したとき、洗浄運転に変更する。洗浄運転は、弁43,49,45を閉じ、弁44,50,51を開とし(S3)、水の流動方向を逆転させる。すなわち、汚水6は、弁44を有する水配管42を通って好気処理槽2内の底部に供給され、当該好気処理槽2内を上向流で流動させる。汚水6は、好気処理槽2内の上部に達した後、弁50を有する水配管48を通って嫌気処理槽1内の上部に供給される。嫌気処理槽1内では、好気処理槽2から受け取った水が下向流で流動し、弁51を有する水配管52を介して汚水6の貯留槽53に返送される。
逆洗浄時、洗浄運転終了時刻に達したか否かを判断し(S4)、未だ洗浄運転終了時刻に達していない場合には洗浄運転を継続する。ステップS4において、洗浄運転終了時刻に達したとき、各弁43,44,45,49,50,51を元の通常運転に開閉し、汚水6の分解反応処理を実施する。
その結果、洗浄運転時、好気処理槽2内の好気ろ床部11で増殖した高濃度化した好気性微生物等の余分な量が逆流による揃断力によってプラスチック担体21,…から剥離される。この剥離された洗浄物は、汚水6とともに好気処理槽2内を上昇し、嫌気処理槽1内の上部に供給される。
この嫌気処理槽1内に供給された好気処理槽2内で剥離された洗浄物を含む水は、嫌気処理槽1内を下向流で流下する。このとき、逆流による揃断力によって同様に高濃度化している嫌気性微生物等の過剰量が剥離され、弁51を有する水配管52を介して汚水6の貯留槽53に戻される。
従って、このような実施の形態によれば、嫌気処理槽1と好気処理槽2とを通常運転とは異なる1つの流路に切り替えることにより、通常運転の他、容易に洗浄運転することができ、各処理槽1,2の有機分解反応を回復させることができ、ひいては安定的な分解処理性能を確保できる。
また、ポンプ7の駆動によって供給された汚水6は、各処理槽1,2を洗浄した後、元の汚水貯留域に返送するので、洗浄水を処理するための槽が不要となり、省スペース運転を実現できる。
また、通常運転と洗浄運転との水の流動方向を逆転させたことにより、洗浄物の揃断力が高くなり、洗浄効果を増大させることができ、有機分解反応を回復力を高めることができる。
(第7実施の形態における他の実施の形態例)
(1) 嫌気処理槽1と好気処理槽2とを個別に逆洗浄流路で洗浄運転すれば、嫌気性微生物の増殖分と、好気性微生物の増殖分とをそれぞれ回収し保管することにより、各処理槽1,2の微生物状態の悪化時に保管微生物を再供給して再生させることができる。また、各処理槽1,2内の微生物余剰分を互いに反対側の各処理槽2,1に移動させることによってコンタミネーション(微生物汚染)を実施すれば、対称槽の微生物活性が悪化するという問題をついても、別々の洗浄運転することにより、解決することが可能となる。
(2) また、汚水6の循環処理ではなく、洗浄された汚水を別の槽に回収することも可能である。よって、前記(1)と同様に、それぞれの微生物の活性を維持することが可能となる。
(3) さらに、上記実施の形態では、通常運転の流動方向を逆転させることによって洗浄運転を行っているが、通常運転の流量を増大させる運転により、洗浄運転することも可能である。例えば図1に示す構成において、ポンプ7の駆動力を高めて汚水6の流量を増加させ、各処理槽1,2内の流動状態を高くすることにより、各処理槽1,2内の微生物を剥離させることも可能である。この点に関し、図1に限定されず、図15の洗浄運転で流量を増加させて運転する場合にも適用可能であることは言うまでもない。
(第8の実施の形態)
図17は本発明に係る曝気レス水処理装置の第8の実施形態を示す構成図である。
この曝気レス水処理装置は、複数の嫌気処理槽1,1を直列に接続した後、後続の嫌気処理槽1上部の嫌気処理槽出口水9を、同じく複数の好気処理槽2,2を直列接続した前段の好気処理槽2の上部に供給する構成である。なか、各嫌気処理槽1,1及び各好気処理槽2,2について前述した各実施の形態と同様の構成である。
以上のような構成の曝気レス水処理装置の作用について説明する。
2つの嫌気処理槽1,1を直列に接続して分解反応処理を行うことにより、例えば各嫌気処理槽1,1内の多数のプラスチック担体表面に異なる種類の嫌気性微生物を付着固定させて適切な分解処理を実施させる。例えば前段の嫌気処理槽1では、難分解性有機物を可溶化させる可溶化微生物、後段側の嫌気処理槽1では、可溶化された有機物をメタン等に変換させるメタン菌を優占種とし、分解反応処理によりメタンに変換する。
一方、2つの好気処理槽2,2を直列に接続することにより、前段の好気処理槽2では、有機物除去のための従属栄養細菌、後段の好気処理槽2では、硝化(アンモニア)除去のための硝化細菌等を優先的にプラスチック担体21,…に付着固定させて分解反応処理を行うことが可能である。
このような構成によれば、複数の嫌気処理槽1,1と複数の好気処理槽2,2とをそれぞれ直列に接続することにより、嫌気処理及び好気処理の際にそれぞれ付着微生物の種類を変化させることが可能となり、有機汚濁物質のみならず、分解困難な難分解性微生物やアンモニア窒素或いはリン等の汚濁物質も容易に分解反応処理することができる。
(第8の実施の形態における他の実施の形態例)
(1) 上記実施の形態では、前段側に2つの嫌気処理槽1,1、後段側に2つの好気処理槽2,2を配列したが、それぞれ3つ以上直列に配列する構成であってもよい。
また、嫌気処理槽1及び好気処理槽2は、同数ではなく、2つと3つ、或いは3つと2つというように、互いに異なる個数を接続し、分解反応処理を実施してもよい。このような構成によれば、汚水中の有機おだく物質の濃度が高濃度の場合でも、処理能力を下げることなく分解反応処理を実施できる。
(2) 前段側に2つの嫌気処理槽1,1、後段側に2つの好気処理槽2,2を直列に配列したが、例えば図18に示すように、嫌気処理槽1と好気処理槽2とが交互に直列に配置する構成であってもよい。
このような構成によれば、前段の処理槽1,2の組合せで除去できなかった有機汚濁物質を、次の後続側の処理槽1,2の組合せによって分解除去でき、最終処理水13をより良好な品質とすることができる。
各実施の形態では、各好気処理槽が外気に剥き出しの状態で設置しているが、適宜必要に応じて例えば少なくとも上部を透明体とした収納容器内に設置させてもよい。この場合、収納容器には適宜に空気窓が設けられ、外光だけでなく、通気性をも考慮して設置される。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係る曝気レス水処理装置の第1の実施の形態を示す全体構成図。 図1に示す好気処理槽の内部構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第1の実施の形態における他の好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第1の実施の形態におけるさらに他の好気処理槽を示す構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第2の実施形態を説明する好気処理槽の内部構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第2の実施の形態における他の好気処理槽を示す内部構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第2の実施の形態におけるさらに他の好気処理槽を示す構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第3の実施の形態における好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第3の実施の形態における他の好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第4の実施の形態における好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第4の実施の形態における他の好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第5の実施の形態における好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第5の実施の形態における他の好気処理槽の構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第6の実施の形態を示す全体構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第7の実施の形態を示す全体構成図。 図15に示す曝気レス水処理装置の作用を説明するフローチャート。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第8の実施の形態を示す全体構成図。 本発明に係る曝気レス水処理装置の第8の実施の形態の他の構成例を示す図。 従来の水処理装置の構成図。
符号の説明
1…嫌気処理槽、2…好気処理槽、2a,2b,2c…分割好気処理槽、2d,2e…らせん形好気処理槽、2f,2g…階段状好気処理槽、3…嫌気下部空隙部、4…嫌気ろ床部、5…嫌気上部越流部、6…汚水、7…ポンプ、9…嫌気処理槽出口水、10…水配管、11,11a,11b,11c…好気ろ床部、12…好気下部空隙部、13…処理水、14…水配管、15,15a〜15f…空気孔、20…支持体、21,21a,21b,21d,21e,21f…担体、26,26a,26b,26c…スクリーン、27,27a,27b…水流。

Claims (7)

  1. ポンプにより供給される汚水を上向流で流動させて嫌気性処理する嫌気処理槽と、この嫌気処理槽から上部に供給される嫌気処理水を下向流の自然落下で流動させて好気性処理する好気処理槽とを有する水処理装置において、
    前記好気処理槽は、横方向、かつ緩傾斜で階段状となるように複数の分割好気処理槽が配列され、各分割好気処理槽内にはそれぞれ好気性微生物が付着固定された担体が配列された好気ろ床部と、各分割好気処理槽の上部に設置され、底部となる平坦面部に多数の孔が設けられ、供給される前記嫌気処理水を前記多数の孔を通して乱流状態で流下する際に空気中の酸素を取り込んで前記好気ろ床部に流下する空気供給手段とを備えたことを特徴とする曝気レス水処理装置。
  2. ポンプにより供給される汚水を上向流で流動させて嫌気性処理する嫌気処理槽と、この嫌気処理槽から上部に供給される嫌気処理水を下向流の自然落下で流動させて好気性処理する好気処理槽とを有する水処理装置において、
    前記好気処理槽は、内部に好気性微生物が付着固定された担体を配列したらせん状の好気ろ床部と、このらせん状の好気ろ床部内を前記嫌気処理水を旋回流式に流下させて空気中の酸素を取り込む空気供給手段とを備えたことを特徴とする曝気レス水処理装置。
  3. ポンプにより供給される汚水を上向流で流動させて嫌気性処理する嫌気処理槽と、この嫌気処理槽から上部に供給される嫌気処理水を下向流の自然落下で流動させて好気性処理する好気処理槽とを有する水処理装置において、
    前記好気処理槽は、内部に好気性微生物が付着固定された担体を配列した階段状の段差を有する好気ろ床部と、この好気ろ床部の階段状の段差を利用して前記嫌気処理水を流下させる際に各好気ろ床部に配列された前記担体の表面に接触しつつ順次下段に乱流状態で流下させて空気中の酸素を取り込む空気供給手段とを備えたことを特徴とする曝気レス水処理装置。
  4. ポンプにより供給される汚水を上向流で流動させて嫌気性処理する嫌気処理槽と、この嫌気処理槽から上部に供給される嫌気処理水を下向流の自然落下で流動させて好気性処理する好気処理槽とを有する水処理装置において、
    前記好気処理槽は、内部に好気性微生物が付着固定された担体が配列され、前記嫌気処理水を当該担体表面の好気性微生物と接触されて分解処理する好気ろ床部と、常圧下で空気を取り込んで前記好気性微生物を活性化する空気供給部とを備え、
    前記空気供給部は、前記嫌気処理槽上部と前記好気ろ床部の異なる高さ位置との間にそれぞれ弁を有する複数の配管を配設し、前記複数の弁を開閉切り替えることにより、前記好気ろ床部内における前記嫌気処理水の水位を変動させる手段を設けたことを特徴とする曝気レス水処理装置。
  5. 請求項4に記載の曝気レス水処理装置において、
    前記嫌気処理槽及び前記好気処理槽に、通常の微生物分解処理流路とは別に、それぞれ弁を有する配管の接続により逆洗浄用流路を形成し、前記弁の切替え及びポンプの駆動によって、前記各処理槽内の流路変更、流動方向及び流量変化、これらの組合せの何れか1つを利用し、前記各処理槽内を洗浄する槽洗浄手段を付加したことを特徴とする曝気レス水処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の曝気レス水処理装置において、
    前段側に複数の嫌気処理槽を直列に配列し、これら嫌気処理槽に続いて複数の好気処理槽を直列に配列し、各処理槽ごとに異なる菌種の微生物を生育可能にしたことを特徴とする曝気レス水処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の曝気レス水処理装置において、
    前記嫌気処理槽と前記好気処理槽とを交互に複数組にわたって直列に配列し、各処理槽ごとに異なる菌種の微生物を生育可能にしたことを特徴とする曝気レス水処理装置。
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