JPH04354599A - 農薬及び窒素分含有廃水の処理方法及び装置 - Google Patents

農薬及び窒素分含有廃水の処理方法及び装置

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JPH04354599A
JPH04354599A JP3160051A JP16005191A JPH04354599A JP H04354599 A JPH04354599 A JP H04354599A JP 3160051 A JP3160051 A JP 3160051A JP 16005191 A JP16005191 A JP 16005191A JP H04354599 A JPH04354599 A JP H04354599A
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Kazuyuki Yamazaki
和幸 山嵜
Katsuki Kawakami
河上 克喜
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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬及び窒素分含有廃
水の処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばゴルフ場の廃水は、農薬と窒素肥
料による窒素分を含むのであるが、この廃水は農薬の持
つ生物毒性が高いため、経済的な処理方法である生物学
的方法を利用した処理は行われていない。即ち従来、農
薬を含有する廃水の処理は、生物学的方法を利用するの
ではなく、活性炭や木炭等による吸着処理、いわば物理
的処理が一般に行われており、このような物理的処理と
共に、廃水中の窒素分を処理することは行われていない
。尚、廃水中の窒素分を処理する従来の一般的な方法と
しては、廃水にメタノール等の水素供与体を添加して、
嫌気槽及び好気槽で生物学的な処理を行う処理方法があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】物理的処理を利用した
農薬の処理では、上記活性炭や木炭等の吸着材の吸着寿
命に限りがあると共に、吸着設備はスペース及び建設費
に多大なコストが必要で、経済的でない。ゴルフ場では
、グリーン等に窒素肥料が多く使用されていて、雨水と
共に調整池に流れ出し、この廃水中の窒素分を処理しな
いと、調整池にアオコ、藻類が発生して美観上好ましく
ない。このような窒素分の処理を、従来の一般的な脱窒
素処理方法を利用して行うとしても、従来の方法では、
嫌気性条件を満たす処理槽、好気性条件を満たす処理槽
と共に、水素供与体の添加設備等の建設費に多大な投資
が必要で、経済的でない。
【0004】本発明は、近来、下水等の処理菌として知
られているBSK菌の農薬分解能力及び脱窒素能力に着
目し、これらの能力を効果的に発現させて上記廃水中の
農薬及び窒素分の処理を行うことにより、上述した課題
を解決することを目的とするものである。(なお、BS
K菌については、例えば特開平1−144971号公報
参照。)
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段を説明すると、まず本発明は、好気性固定化
担体13を充填した第一の処理槽5内で曝気状態で行う
第一の処理過程と、予めBSK菌を固定化した炭質充填
材15を充填した第二の処理槽6内で曝気状態で行う第
二の処理過程と、好気性、嫌気性併存固定化担体14を
充填した第三の処理槽7内で曝気状態で行う第三の処理
過程とを順次経て廃水を処理する農薬及び窒素分含有廃
水の処理方法を提供する。
【0006】また本発明は上記処理方法に於いて、第三
の処理槽7で処理した処理水を魚類等の生物を飼育した
生物モニタリング槽16に排出して監視を行う農薬及び
窒素分含有廃水の処理方法を提供する。
【0007】そして本発明は、曝気手段を設けた槽内に
好気性固定化担体13を充填した第一の処理槽5と、曝
気手段を設けた槽内に予めBSK菌を固定化した炭質充
填材15を充填した第二の処理槽6と、曝気手段を設け
た槽内に好気性、嫌気性併存固定化担体14を充填した
第三の処理槽7とを構成すると共に、廃水を第一の処理
槽5に供給する被処理水供給手段と、第一の処理槽5の
処理水を第二の処理槽6に、第二の処理槽6の処理水を
第三の処理槽7に供給する処理水供給手段と、第二の処
理槽6の処理水を適所に排出する処理水排出手段を構成
した農薬及び窒素分含有廃水の処理装置を提供する。
【0008】また本発明は、上記処理装置に於いて、第
三の処理槽7の処理水を生物を飼育した生物モニタリン
グ槽16に排出するように構成した農薬及び窒素分含有
廃水の処理装置を提供する。
【0009】上述した処理方法または処理装置に於いて
、第一の処理槽5内に充填する好気性固定化担体13は
、カルシウム含有充填材とするのが好適である。
【0010】また上述した処理方法または処理装置に於
いて、第三の処理槽7内に充填する好気性、嫌気性併存
固定化担体14は、ポリ塩化ビニリデンの放射状輪状糸
体を長さ方向に集積して成る充填材とするのが好適であ
る。
【0011】更に上述した処理方法または処理装置に於
いて、第二の処理槽6内に充填する炭質充填材15は、
木炭または成型加工木炭、或いは活性炭とするのが好適
である。
【0012】
【作用】第一の処理槽5内に供給された廃水は、曝気状
態に於いて好気性固定化担体13に繁殖する好気性微生
物により処理され、主としてBOD、COD並びにSS
が除去され、また透視度が向上する。尚、この第一の処
理部に於いては、農薬の処理も一部行われる。
【0013】次いで第一の処理槽5で処理した処理水を
第二の処理槽6内に供給すると、曝気状態の第二の処理
槽6内に於いて炭質充填材15に良好に繁殖するBSK
菌は、バイオリアクターと同様の作用で効率的に主とし
て処理水中の農薬を分解処理する。即ち、BSK菌は農
薬以外にもBODやCOD等の処理能力を有するのであ
るが、これらのBODやCOD等は第一の処理部に於い
て予め処理しているので、それだけ農薬の分解処理が効
率的に行われる。このように第一の処理槽5に於ける処
理は第二の処理槽6に於ける処理の効果的な前処理とな
る。
【0014】一方、BSK菌を固定化している炭質充填
材15は、それ自体に物理的吸着作用を有するため、そ
の物理的吸着作用によっても処理水中の農薬の除去が行
われ、上記BSK菌による分解処理作用と相俟って、農
薬の処理作用が強力である。また処理開始直後の馴らし
運転期間のようにBSK菌が十分に馴致しておらず、従
ってその分解処理作用が弱い間も、上述した炭質充填材
15自体の物理的吸着作用により、農薬の処理が確実に
行われる。
【0015】このようにして第二の処理槽6に於いて農
薬が処理された処理水は、次いで第三の処理槽7に供給
され、これと共にBSK菌も供給される。この第三の処
理槽7内も曝気状態であるため、供給されたBSK菌は
好気性、嫌気性併存固定化担体14の好気性部分に固定
化されて繁殖する。一方、この固定化担体の嫌気性部分
には嫌気性微生物が繁殖する。従って第二の処理槽6か
ら供給された処理水は、この嫌気性微生物とBSK菌の
両者の作用により脱窒素処理され、窒素分が効率的に除
去される。かかる脱窒素処理は、第二の処理槽6に於い
て農薬が処理された処理水について行われるので効率的
に行われる。
【0016】以上の処理に於いて、第一の処理槽5に充
填する好気性固定化担体13として牡蛎殻等のカルシウ
ム含有充填材を用いれば、廃水中のSSの処理が更に良
好に行われ、処理水の透視度を更に改善することができ
る。
【0017】また第三の処理槽7に充填する好気性、嫌
気性併存固定化担体14としてポリ塩化ビニリデンの放
射状輪状糸体を長さ方向に集積して成る充填材を利用す
れば、表面積の大きい形状とポリ塩化ビニリデンの有す
る負の電荷の作用により、BOD、COD濃度の低い廃
水であっても上記BSK菌その他の微生物の固定化、そ
して繁殖が良好に行われる。
【0018】また第二の処理槽6に充填する炭質充填材
15として木炭または成型加工木炭を用いれば、所定期
間処理を行った炭質充填材15を取り出して、燃料とし
て有効利用することもできる。
【0019】また上述のように第三の処理槽7に於いて
処理された処理水は、生物モニタリング槽16に排出す
ることにより、そこで飼育している魚類等の生物18に
より水質の監視を行うことができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を図について詳細に説明
する。図は本発明をゴルフ場の廃水処理に適用した実施
例を系統図として表したもので、符号1は調整池である
。一般にゴルフ場には数個所の調整池1が設けられてお
り、使用された農薬や窒素肥料は雨水と共にこの調整池
1に流入する。従って調整池1には農薬が残留したり、
底部に窒素肥料が次第に堆積してくる。この窒素肥料は
、アオコや藻類の発生の原因となり、美観上好ましくな
い。そこで、この調整池1には池の水を廃水として供給
するための、ポンプ槽2を設け、このポンプ槽2に設置
したポンプ3から下記第一の処理槽5に廃水供給管4を
設けている。
【0021】符号5,6,7は夫々第一、第二、第三の
処理槽であり、この第一、第二、第三の処理槽5,6,
7には曝気手段を設けている。これらの曝気手段はブロ
ワー8に連なる送気管9に接続した散気部10を夫々の
槽内の下部に設置して構成している。
【0022】また第一、第二、第三の処理槽5,6,7
には微生物の固定化担体を充填する充填部aと、充填し
ない非充填部bとを設けている。また第一、第二,第三
の処理槽5,6,7は夫々仕切壁11を介して隣接する
ように一体に構成しており、第一の処理槽5の非充填部
bが第二の処理槽6の充填部aに、そして第二の処理槽
6の非充填部bが第三の処理槽7の充填部aに隣接して
いる。そして夫々の仕切壁11には溢水穴12を設けて
おり、これらの溢水穴12を介して第一の処理槽5の処
理水が第二の処理槽6に、そして第二の処理槽6の処理
水が第三の処理槽7に供給される構成としており、これ
らが処理水供給手段を構成している。
【0023】図示の実施例では、これら第一、第二、第
三の処理槽5,6,7は一体に構成しているが、各々独
立した構成とすることもでき、この際には第一の処理槽
5から第二の処理槽6、第二の処理槽6から第三の処理
槽7に処理水を供給する処理水供給手段はポンプや供給
管を設ける等して、適宜に構成することができる。
【0024】以上の構成に於いて、第一の処理槽5の充
填部aには好気性固定化担体13を充填すると共に第三
の処理槽7の充填部aには好気性、嫌気性併存固定化担
体14を充填し、また第二の処理槽6の充填部には、予
め他所でBSK菌を固定化した炭質充填材15を充填す
る。
【0025】好気性固定化担体13は、セラミックス充
填材としたり、かかるセラミックス充填材を含め、カル
シウム含有充填材とすることができる。またカルシウム
含有充填材としては牡蛎殻を用いることができる。
【0026】また好気性、嫌気性併存固定化担体14は
ポリ塩化ビニリデンの放射状輪状糸体を長さ方向に集積
して成る充填材を利用することができる。尚、この充填
材は特開平2−238835号公報に微生物繁殖促進体
として開示されるものと同様のものである。この他、好
気性、嫌気性併存固定化担体14は、曝気手段の動作に
よる酸素の供給が十分な部分と、不十分な部分とが形成
される構成であれば適宜の構成とすることができるもの
で、必ずしも上記構成に限られるものではない。勿論、
上記好気性固定化担体13も適宜の材質、形状のものを
利用することができるものである。
【0027】更に炭質充填材15としては、通常の木炭
や成型加工木炭または活性炭等を利用することができる
。成型加工木炭とは、地下資源である未炭化物(若年炭
)を粉砕し、これを主成分として粘結材を加えて成型し
た後、焼成して製造されるもので、木炭に勝るとも劣ら
ず吸着能力が高く、そして微生物の固定化も良好なもの
である。上記炭質充填材15は、これらの木炭、成型加
工木炭、活性炭等の単独で構成しても良いし、これらを
組み合わせて構成しても良いし、これらを一部に含む充
填材として構成することもできる。
【0028】符号16は生物モニタリング槽であり、こ
の生物モニタリング槽16には第一、第二、第三の処理
槽5,6,7と同様に曝気手段として、上記送気管9に
接続した散気部17を設けて魚類等の監視可能な生物1
8を飼育する構成としており、そしてこの生物モニタリ
ング槽16に上記第三の処理槽7の処理水を排出する構
成としている。このように第三の処理槽7の処理水を排
出する処理水排出手段は、第一の処理槽5から第二の処
理槽6へ、または第二の処理槽6から第三の処理槽7へ
の処理水の供給と同様に第三の処理槽7に溢水穴19を
設けて、この溢水穴19を介しての溢水により排出する
構成とする他、ポンプ及び排出管を設けた構成とするこ
とができる。従ってこの生物モニタリング槽16は図示
例のように独立して構成する他、第二の処理槽6と一体
に構成することもできるものである。
【0029】以上の構成に於いて、農薬と窒素肥料を含
有する調整池1の水はポンプ3の動作により、ポンプ槽
2から廃水供給管4を経て第一の処理槽5の充填部aに
供給される。この第一の処理槽5内には下部の散気部か
ら空気が噴出して上昇流が生じ、槽内が水流により撹拌
されながら水中に酸素が供給される。従って充填部aを
含め第一の処理槽5内は好気性に維持され、好気性固定
化担体13に、一般的な好気性微生物が繁殖して固定化
する。このような好気性固定化担体13としては、経済
性並びに処理水の透視度改善能力の関係から牡蛎殻が好
適である。
【0030】しかして第一の処理槽5内に供給された廃
水は、好気性固定化担体13に繁殖した好気性微生物に
よりBOD,COD源となる有機物が分解され、また接
触酸化作用によりSSも除去され、透視度も向上する。 上述したように、この第一の処理槽5では、農薬の処理
も一部行われる。
【0031】このようにして第一の処理槽5内で処理さ
れた処理水は、溢水穴12を通して第二の処理槽6の充
填部aに供給される。この第二の処理槽6に於いては、
予め炭質充填材15に固定されたBSK菌が、曝気によ
る好気性条件により繁殖しており、このBSK菌により
、主にダイヤジノン、TPN、フルトラニル、ベスロジ
ン等の農薬成分が分解処理される。かかる分解処理はB
SK菌をそのまま処理槽内の廃水中に供給して処理を行
うのでなく、炭質充填材15に固定化して処理を行うの
で、バイオリアクターと同様の作用で効率的に主として
農薬の分解を行うことができる。即ち、BSK菌は農薬
以外にもBODやCOD等の処理能力を有するのである
が、これらのBODやCOD等は第一の処理部に於いて
予め処理しているので、それだけ農薬の分解処理が効率
的に行われる。勿論第二の処理槽6では農薬の分解と共
に、BSK菌の脱窒素作用により廃水中の窒素分の一部
も処理される。
【0032】一方、BSK菌を固定化している木炭や活
性炭等の炭質充填材15は、それ自体に物理的吸着作用
を有しているため、その物理的吸着作用によっても処理
水中の農薬の除去が行われ、上記BSK菌による分解処
理作用と相俟って、農薬の処理作用が強力である。また
処理開始直後の馴らし運転期間のようにBSK菌が十分
に馴致しておらず、従ってその分解処理作用が弱い間も
、上述した炭質充填材15自体の物理的吸着作用により
、農薬の処理が確実に行われる。
【0033】このようにして所定の処理期間が経過して
、BSK菌と炭質充填材15自体の処理能力が低下した
場合には、他の場所に於いてBSK菌を固定化した新し
い炭質充填材15を一部交換したり、全面的に取換えれ
ば良い。上記BSK菌の固定化方法は、従来からの適宜
の方法を適用することができる。また充填部から取り出
した炭質充填材15は破棄しても良いが、木炭等を用い
ている場合には燃料として再利用することもできる。
【0034】以上の如くして第二の処理槽6内で処理さ
れた処理水は、溢水穴12を通して第三の処理槽7の充
填部aに供給され、これと共に第二の処理槽6内で繁殖
したBSK菌も供給される。この第三の処理槽7では、
上記第一、第二の処理槽6と同様に下部の散気部10か
ら噴出する空気が起こす水流により槽内が撹拌されなが
ら水中に酸素が供給されており、このような水流と接触
する部分は好気性に維持され、好気性、嫌気性併存固定
化担体14の該当部分、即ち上記充填材の表面部分にB
SK菌が固定化されて繁殖する。一方、上記充填部材の
内側、即ち放射状輪状糸体の内側には水流が接触しにく
いので、この部分は嫌気性に維持され、従ってBSK菌
は繁殖せずに一般的な嫌気性微生物が繁殖し、固定化さ
れる。
【0035】従って、第三の処理槽7の充填部aに供給
された処理水中の残留する農薬成分や窒素分の一部はB
SK菌によって処理されると共に、窒素分は嫌気性微生
物によっても脱窒素処理される。このように第三の処理
槽7に於いては、第二の処理槽6に於いて主に農薬が処
理された処理水について処理が行われることと、固定化
担体に好気性部分と嫌気性部分が形成されるようにして
、BSK菌による脱窒素作用と嫌気性微生物の脱窒素作
用との相乗作用を利用することにより、脱窒素処理が効
率的に行われる。特に上述した固定化担体に於いては、
表面積が大きい形状とポリ塩化ビニリデンの有する負の
電荷により、BOD、COD濃度の低い廃水であっても
上記BSK菌及び嫌気性微生物の繁殖が良好に行われ、
上記処理の効率が高い。
【0036】以上のようにして第一、第二、第三の処理
槽5,6,7を経て農薬及び窒素分が処理された処理水
は、アオコ、藻類の発生が非常に少なくなって透視度が
改善され、従って調整池1に戻しても美観が損なわれず
、また芝20に悪影響を与えないことからゴルフ場の散
水用水としても使用することができ、廃水処理のクロー
ズドシステムを構成することができる。実施例に於いて
は、上述したように処理された処理水は、次いで生物モ
ニタリング槽16に排出される。この生物モニタリング
槽16にも槽の下部の散気部17から空気を噴出して魚
類等の生物18飼育条件を維持しており、ここで飼育し
ている鯉や鮒等の魚類等の生物18の異常の有無により
水質の監視を行うことができる。従って河川等に排出す
る場合でも安全である。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の通り、好気性固定化担体
を充填した第一の処理槽内で曝気状態で行う第一の処理
過程と、予めBSK菌を固定化した炭質充填材を充填し
た第二の処理槽内で曝気状態で行う第二の処理過程と、
好気性、嫌気性併存固定化担体を充填した第三の処理槽
内で曝気状態で行う第三の処理過程とを順次経て廃水を
処理することにより、下水処理菌として知られているB
SK菌の有している農薬処理能力及び脱窒素能力を効果
的に発現させて、廃水中の農薬と窒素分を生物学的方法
により処理することができる。従って、従来の農薬処理
方法としての物理的処理に於ける大がかりな吸着設備や
、従来の脱窒素処理方法で必要な嫌気槽や好気槽等の大
がかりな設備が不要となり、このため多大な投資が不要
で、低コストで必要な廃水処理を行うことができる。
【0038】また本発明では、上記第二の処理槽に於け
る農薬の処理を、BSK菌だけでなく、その固定化担体
としての炭質充填材自体の物理吸着作用を利用して行う
ことができるので、処理開始直後の馴らし運転期間のよ
うにBSK菌が十分に馴致しておらず、従ってその分解
処理作用が弱い間も、上述した炭質充填材自体の物理的
吸着作用により、農薬の処理を確実に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表した系統図的説明図である
【符号の説明】
1      調整池 2      ポンプ槽 3      ポンプ 4      廃水供給管 5      第一の処理槽 6      第二の処理槽 7      第三の処理槽 8      ブロワー 9      送気管 10    散気部 11    仕切壁 12    溢水穴 13    好気性固定化担体 14    好気性、嫌気性併存固定化担体15   
 炭質充填材 16    生物モニタリング槽 17    散気部 18    魚類等の生物 19    溢水穴 20    芝

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  好気性固定化担体を充填した第一の処
    理槽内で曝気状態で行う第一の処理過程と、予めBSK
    菌を固定化した炭質充填材を充填した第二の処理槽内で
    曝気状態で行う第二の処理過程と、好気性、嫌気性併存
    固定化担体を充填した第三の処理槽内で曝気状態で行う
    第三の処理過程とを順次経て廃水を処理する農薬及び窒
    素分含有廃水の処理方法 【請求項2】  好気性固定化担体を充填した第一の処
    理槽内で曝気状態で行う第一の処理過程と、予めBSK
    菌を固定化した炭質充填材を充填した第二の処理槽内で
    曝気状態で行う第二の処理過程と、好気性、嫌気性併存
    固定化担体を充填した第三の処理槽内で曝気状態で行う
    第三の処理過程とを順次経て廃水を処理し、その処理水
    を魚類等の生物を飼育した生物モニタリング槽に排出し
    て監視を行う農薬及び窒素分含有廃水の処理方法【請求
    項3】  請求項1または2の処理方法に於いて、好気
    性固定化担体は、カルシウム含有充填材とした農薬及び
    窒素分含有廃水の処理方法 【請求項4】  請求項1または2の処理方法に於いて
    、好気性、嫌気性併存固定化担体は、ポリ塩化ビニリデ
    ンの放射状輪状糸体を長さ方向に集積して成る充填材と
    した農薬及び窒素分含有廃水の処理方法 【請求項5】  請求項1または2の処理方法に於いて
    、炭質充填材は、木炭または成型加工木炭とした農薬及
    び窒素分含有廃水の処理方法 【請求項6】  請求項1または2の処理方法に於いて
    、炭質充填材は、活性炭とした農薬及び窒素分含有廃水
    の処理方法 【請求項7】  曝気手段を設けた槽内に好気性固定化
    担体を充填した第一の処理槽と、曝気手段を設けた槽内
    に予めBSK菌を固定化した炭質充填材を充填した第二
    の処理槽と、曝気手段を設けた槽内に好気性、嫌気性併
    存固定化担体を充填した第三の処理槽とを構成すると共
    に、廃水を第一の処理槽に供給する被処理水供給手段と
    、第一の処理槽の処理水を第二の処理槽に、第二の処理
    槽の処理水を第三の処理槽に供給する処理水供給手段と
    、第三の処理槽の処理水を適所に排出する処理水排出手
    段を構成した農薬及び窒素分含有廃水の処理装置【請求
    項8】  曝気手段を設けた槽内に好気性固定化担体を
    充填した第一の処理槽と、曝気手段を設けた槽内に予め
    BSK菌を固定化した炭質充填材を充填した第二の処理
    槽と、曝気手段を設けた槽内に好気性、嫌気性併存固定
    化担体を充填した第三の処理槽と、魚類等の生物を飼育
    した生物モニタリング槽を構成すると共に、廃水を第一
    の処理槽に供給する被処理水供給手段と、第一の処理槽
    の処理水を第二の処理槽に、第二の処理槽の処理水を第
    三の処理槽に供給する処理水供給手段と、第三の処理槽
    の処理水を生物モニタリング槽に排出する処理水排出手
    段を構成した農薬及び窒素分含有廃水の処理装置【請求
    項9】  請求項7または8の処理装置に於いて、好気
    性固定化担体は、カルシウム含有充填材とした農薬及び
    窒素分含有廃水の処理装置 【請求項10】  請求項7または8の処理装置に於い
    て、好気性、嫌気性併存固定化担体は、ポリ塩化ビニリ
    デンの放射状輪状糸体を長さ方向に集積して成る充填材
    とした農薬及び窒素分含有廃水の処理装置【請求項11
    】  請求項7または8の処理装置に於いて、炭質充填
    材は、木炭または成型加工木炭とした農薬及び窒素分含
    有廃水の処理装置 【請求項12】  請求項7または8の処理装置に於い
    て、炭質充填材は、活性炭とした農薬及び窒素分含有廃
    水の処理装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005034692A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Toshiba Corp 下水処理システム
JP2008178440A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Sharp Corp 浴槽装置、糖尿病治療装置、美容装置、育毛促進装置、中枢神経疾患装置、心血管系疾患装置、代謝異常疾患装置、消化器疾患装置、運動器疾患装置および皮膚科領域疾患装置
CN102718320A (zh) * 2012-07-05 2012-10-10 广州赛特环保工程有限公司 污水臭气的去污除臭***及其使用方法
CN115818905A (zh) * 2023-02-17 2023-03-21 江苏龙腾工程设计股份有限公司 一种低碳复氧的农村污水处理***

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