JP4936514B2 - 産業車両の油圧システム - Google Patents

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Description

本発明は、操舵用アクチュエータを油圧により作動させる産業車両の油圧システムに関し、特に操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプから他のアクチュエータへも作動油を供給できるようにしたものに関する。
従来から、油圧式操舵装置を備える車両では、操舵装置が備える操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプを利用して他の油圧装置のアクチュエータにも作動油を供給し、その装置を作動させることが行われており、こうすることでシステムの簡素化や軽量化が図られている。例えば特許文献1に示すように、トラクタでは、操舵用アクチュエータ(ステアリングシリンダ)と耕耘装置の油圧シリンダとに作動油を供給し、又、例えば特許文献2に示すように、フォークリフトでは、操舵用アクチュエータ(ステアリングシリンダ)と荷役を行う油圧シリンダ(リフトシリンダ等)とに作動油を供給するようにしている。
特開2000−85598号公報 特開2002−19627号公報
さて、例えば特許文献1に示すように、切換弁によってポンプからの作動油を操舵用アクチュエータへ供給するか他のアクチュエータへ供給するかを切換えるようにすると、両アクチュエータへ作動油を同時に供給しようとする場合には、切換弁を頻繁に切換えることになる。そのため、効率が悪くなり、又、切換えに際してショックが生じるという問題がある。かといって、単純に両アクチュエータへ充分な量の作動油を常に供給するようにすると、切換えによるショックは無くなるものの、アクチュエータを作動させない場合には作動油をそのままタンクに戻すことになるので決して効率的ではない。
又、ハンドルの操作に応じて思い通りに転舵輪の向きを変えるには、操舵用アクチュエータへ適切な量の作動油が供給される必要がある。特に、同じポンプから他のアクチュエータへも作動油を供給する場合には、ポンプから吐出される油量には限度があるため、如何にして操舵用アクチュエータへ供給する作動油を確保かが重要となる。
本発明は、操舵用アクチュエータと他のアクチュエータとに同時に、且つ良好に作動油を供給でき、又、ハンドル操作に対する応答性良く操舵用アクチュエータを作動させることができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、ハンドル操作に応じて作動する操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプにより、他のアクチュエータへ作動油を供給するようにした産業車両の油圧システムであって、上記ポンプから上記両アクチュエータへ作動油を供給する供給路は、上記操舵用アクチュエータへ作動油を供給するための第1の供給路と、上記他のアクチュエータへ作動油を供給するための第2の供給路とに分岐させて形成され、又、上記第1の供給路上に設けられ、上記ポンプから上記操舵用アクチュエータへの流れを許容する開状態と、流れを阻止する閉状態とに切換可能な第1の弁と、上記第1の供給路上で上記第1の弁と並列に設けられ、常に所定量の流れを許容する第2の弁と、上記第1の供給路と接続され、上記第1及び第2の弁から上記操舵用アクチュエータへの流れを制御する第3の弁とを備え、上記第1の弁は、上記ハンドルが操作されると上記開状態に切換えられ、上記ハンドルが操作されないと上記閉状態に切換えられるものであり、上記第3の弁は、上記ハンドルが操作されると上記第1及び第2の弁から上記操舵用アクチュエータへの流れを許容する状態に切換えられ、上記ハンドルが操作されないと流れを阻止する状態に切換えられるものであることを特徴とする構成としている。
このような本発明によれば、ハンドルが操作されないと第1の弁が閉状態に切換えられるので、ポンプからの作動油は第2の弁を通して供給される。しかし、第3の弁によって操舵用アクチュエータへの流れは阻止されるので、操舵用アクチュエータへ作動油は供給されず操舵用アクチュエータは作動しない。一方、他のアクチュエータへは第1の供給路と分岐している第2の供給路によって作動油が供給されるので、他のアクチュエータは作動する。ハンドルが操作されると第1の弁が開状態に切換えられ、ポンプからの作動油は第1の弁と第2の弁を通して供給される。このとき、第3の弁は操舵用アクチュエータへの流れを許容するので、操舵用アクチュエータへ必要な量の作動油を供給して操舵用アクチュエータを作動させることができる。尚、第1の弁が開状態とされると、第1の弁を通る分だけ他のアクチュエータへ供給される作動油は減少し、操舵用アクチュエータへ優先的に作動油が供給されることになる。
又、本発明によれば、ハンドルが操作されないときも第2の弁を通して作動油が流れているので、ハンドルが操作されると直ぐに操舵用アクチュエータへ作動油を供給することができる。従って、急にハンドルが操作されても遅延なく操舵用アクチュエータを作動させることができ、ハンドル操作に対する良好な応答性を実現することができる。しかも、急に作動油が流れ始めたり、流れが遮断されたりしないので、ハンドルを操作したり、操作を止めたりする際に他のアクチュエータに対しショックを与えないようにすることができる。更に、万が一、第1の弁が故障して開状態に切換不能となったとしても、ハンドルが操作されると第3の弁は操舵用アクチュエータへの流れを許容するので、第2の弁を通して供給される作動油で操舵用アクチュエータを作動させることができる。
上記の構成において、上記第1の弁は電気的に切換可能な電磁弁、上記第3の弁は上記ハンドルと機械的に連結された手動弁とし、又、上記ハンドルの操作に応じて上記第1の弁を制御する制御手段を備えるものでは、上記制御手段は、上記ハンドルが操作される場合には上記第1の弁を上記開状態に切換えるようにし、上記ハンドルが操作されない場合には上記第1の弁を上記閉状態に切換えるようにするものとすることができる。
このようにすれば、ハンドルが操作されると制御手段によって第1の弁は開状態に切換えられ、ポンプからの作動油は第1の弁と第2の弁を通して供給される。このとき、第3の弁はハンドル操作に応じて操舵用アクチュエータへの流れを許容する状態に切換えられるので、操舵用アクチュエータへ必要な量の作動油を供給して操舵用アクチュエータを作動させることができる。一方、ハンドルが操作されないと制御手段によって第1の弁は閉状態に切換えられ、第1の弁を通して作動油が供給されなくなる。そのため、作動油は第2の弁を通して流れるだけになるので、他のアクチュエータへ供給される作動油を確保することができる。又、このとき第3の弁はハンドル操作に応じて操舵用アクチュエータへの流れを阻止する状態に切換えられるので、操舵用アクチュエータは作動しない。
上記の構成に加え、上記ハンドルの操作速度を検出する速度検出手段を備えるものでは、上記制御手段は、上記操作速度に基づいて上記操舵用アクチュエータへ供給する油量を算出し、該油量が上記所定量を上回る場合に、上記第1の弁を上記開状態に切換えるようにするものとすることができる。
このようにすれば、ハンドルの操作速度に応じた油量が確実に操舵用アクチュエータへ供給されるようになり、運転者はハンドルを操作して思い通りに操舵用アクチュエータを作動させることができる。又、算出された油量を第2の弁だけを通して操舵用アクチュエータへ供給することができる場合は、第1の弁が閉状態に保たれるので、他のアクチュエータへ供給される作動油を無用に減らさなくて済む。
又、上記の構成においては、上記第1の弁は、上記開状態でその開度を変更可能なものであり、上記制御手段は、算出される上記油量に基づいて上記第1の弁の開度を決定し、該開度となるよう上記第1の弁を制御するものとすることができる。
このようにすれば、ハンドルの操作速度に応じた油量が正確に操舵用アクチュエータへ供給されるようになり、運転者はハンドルを操作して思い通りに操舵用アクチュエータを作動させることができる。又、算出された油量が少ない場合は、第1の弁の開度は小さくされるので、他のアクチュエータへ供給される作動油を無用に減らさなくて済む。
尚、本発明における他のアクチュエータは、1つである場合に限らず複数ある場合であってもよく、又、その用途(アクチュエータによって作動させる装置)も1つである場合に限られない。
以上に説明したように、本発明によれば、ハンドルが操作されると、第1の弁が開状態に切換えられ、又、第3の弁が操舵用アクチュエータへの流れを許容する状態に切換えられるので、ポンプからの作動油を第1の弁と第2の弁を通して操舵用アクチュエータへ供給し、操舵用アクチュエータを作動させることができる。
一方、ハンドルが操作されないと、第1の弁が閉状態に切換えられ、又、第3の弁が操舵用アクチュエータへの流れを阻止する状態に切換えられるので、操舵用アクチュエータは作動しない。しかし、第2の弁を通して作動油が流れているので、ハンドルが操作されると直ぐに操舵用アクチュエータへ作動油を供給することができる。
尚、操舵用アクチュエータへ作動油を供給する第1の供給路と、他のアクチュエータへ作動油を供給する第2の供給路とは分岐させてあるので、ハンドルが操作されているかどうかに関係なく、他のアクチュエータへポンプからの作動油を供給して作動させることができる。但し、ハンドルが操作されているときには、操舵用アクチュエータへ優先的に作動油が供給される。
以下、本発明をフォークリフトに適用した実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例に係るフォークリフトは、車体1の前部に駆動輪としての前輪2を備えており、又、車体1の後部に転舵輪としての後輪3を備える。後輪3は車体1に設けられた操舵装置に取り付けられており、この操舵装置には後輪3を旋回させてその向きを変えるステアリングシリンダ4が備えられている。ここで、ステアリングシリンダ4は複動式両ロッド形シリンダであり、ロッドの移動に伴って後輪3が旋回するようになっている。更に、車体1の前後中央部にはバッテリ5が搭載され、このバッテリ5を覆うカバー上に運転者が座乗するシート6が設けられている。
又、車体1の前部には、シート6に座った運転者と対向するように、後輪3の向きを変えるためのステアリングハンドル7や、後述するフォーク11を昇降させるためのリフトレバー8、マスト10を傾動させるためのティルトレバー9が設けられている。
ステアリングハンドル7は所定の操作範囲内で回転可能に設けられており、ステアリングハンドル7にはその回転速度を検出するステアリングセンサ7aが付設されている。又、リフトレバー8、ティルトレバー9は何れも前後に傾動可能に設けられており、リフトレバー8にはその傾動角度を検出するリフトセンサ8aが付設され、ティルトレバー9にはその傾動角度を検出するティルトセンサ9aが付設されている。ここで、リフトセンサ8aは、操作されていない状態(中立状態)を基準として、リフトレバー8が後方(運転者から見て手前)へ操作されたときの傾動角度を検出するように設けられている。ティルトセンサ9aは、操作されていない状態(中立状態)を基準として、ティルトレバー9が前方(運転者から見て奥)又は後方(運転者から見て手前)へ操作されたときの傾動角度を検出するように設けられている。
更に、図1に示すように、車体1の前部には、マスト10が傾動可能に支持されており、このマスト10にフォーク11が昇降可能に支持されている。マスト10には単動式片ロッド形シリンダからなるリフトシリンダ12が並設されており、リフトシリンダ12が伸長するとフォーク11が上昇し、リフトシリンダ12が短縮すると下降するようになっている。又、車体1とマスト10にかけては複動式片ロッド形シリンダからなるティルトシリンダ13が設けられており、ティルトシリンダ13が伸長するとマスト10がフォーク11やリフトシリンダ12と共に前傾し、ティルトシリンダ13が短縮すると後傾するようになっている。
さて、車体1には、各シリンダへ供給する作動油を貯溜したタンク14が設けられ、更に、このタンク14から吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ15、及びポンプ15を駆動するモータ16が設けられている。尚、モータ16にはその回転速度を検出するモータセンサ16aが付設されている。
図2に示すように、ポンプ15からの作動油は、分岐して形成された供給路X1,Y1によって供給されるようになっており、ステアリングシリンダ4へは供給路X1によって、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13へは供給路Y1によって作動油が供給される。又、ステアリングシリンダ4からは回収路X2によって、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13からは回収路Y2によって作動油がタンク14へ回収される。
供給路X1上には、電磁バルブ17と、オリフィス18とが並列に設けられており、これらよりもポンプ15から見て下流位置で、供給路X1はステアリングバルブ19に接続されている。このステアリングバルブ19がステアリングシリンダ4と油圧配管で結ばれており、電磁バルブ17及びオリフィス18を通った作動油はステアリングバルブ19を介してステアリングシリンダ4へ供給され、又、ステアリングシリンダ4からの作動油はステアリングバルブ19を介して回収される。
ここで、電磁バルブ17は、ポンプ15とステアリングバルブ19との間の作動油の流れを阻止する閉位置と、ポンプ15からステアリングバルブ19への作動油の流れを許容する開位置に切換可能であり、開位置における開度を全開となるまでの間で調節可能な電磁比例制御弁である。電磁バルブ17は、内蔵されたソレノイドが励磁されるとその励磁電流に応じた開度で開位置とされ、励磁が止められると内蔵されたスプリングによって閉位置に戻されるようになっている。又、オリフィス18は、単位時間当たり所定量Ls1(>0)の流れを許容する流量制御弁である。
ステアリングバルブ19は、ステアリングハンドル7に機械的に連結された、メータリング機構を備える手動式切換弁であり、ステアリングハンドル7の操作に応じてメータリング機構によりステアリングシリンダ4へ供給される作動油の量が調節され、又、その位置が切換えられる。すなわち、ステアリングハンドル7が右回転に操作されると、ステアリングシリンダ4が備える一方の油室(左油室)に作動油を供給し他方の油室(右油室)から作動油を回収する右旋回位置に切換えられる。又、ステアリングハンドル7が左回転に操作されると、一方の油室(左油室)から作動油を回収し他方の油室(右油室)に作動油を供給する左旋回位置に切換えられる。ステアリングハンドル7の操作が止められると、内蔵されたスプリングによってステアリングシリンダ4と供給路X1及び回収路X2との間の作動油の流れを遮断する中立位置に戻される。
一方、供給路Y1、回収路Y2はリフトバルブ20及びティルトバルブ21に接続されており、リフトシリンダ12への作動油の供給、回収はリフトバルブ20を介して行われ、ティルトシリンダ13への作動油の供給、回収はティルトバルブ21を介して行われる。
リフトバルブ20は、リフトレバー8に機械的に連結された手動式切換弁であり、リフトレバー8が前方(運転者から見て奥)へ操作されると下降位置に切換わり、後方(運転者から見て手前)へ操作されると上昇位置に切換わり、操作されないと内蔵されたスプリングによって中立位置に切換わるようになっている。
ティルトバルブ21は、ティルトレバー9に機械的に連結された手動式切換弁であり、ティルトレバー9が前方(運転者から見て奥)へ操作されると前傾位置に切換わり、後方(運転者から見て手前)へ操作されると後傾位置に切換わり、操作されないと内蔵されたスプリングによって中立位置に切換わるようになっている。
又、この車体1には、前述のモータ16や電磁バルブ17を制御する制御装置22が設けられている。図3に示すように、制御装置22にはステアリングセンサ7a、リフトセンサ8a、ティルトセンサ9a、及びモータセンサ16aからの信号が入力され、制御装置22はこれらの信号に応じてモータ16の回転速度を制御し、電磁バルブ17の開度を制御する。
制御装置22は、入力される信号に応じて目標とするモータ16の回転速度と電磁バルブ17の開度とを決定する設定部22Aと、決定された目標回転速度と検出される実際の回転速度とが一致するようモータ16を制御するモータ制御部22Bと、決定された目標開度となるよう電磁バルブ17を制御するバルブ制御部22Cとを備えている。
設定部22Aは、ステアリングセンサ7aから伝えられるステアリングハンドル7の回転速度Sに基づいてステアリングハンドル7の操作の有無を判定し、その判定結果に応じて次のようにモータ16の目標回転速度と電磁バルブ17の目標開度とを決定する。
ステアリングハンドル7が操作されていない場合には、設定部22Aは電磁バルブ17の目標開度Vを0(つまり、電磁バルブ17は閉位置)とし、リフトセンサ8a及びティルトセンサ9aからの信号に従ってモータ16の目標回転速度を決定する。すなわち、設定部22Aは、リフトセンサ8aによるリフトレバー8の傾動角度、又はティルトセンサ9aによるティルトレバー9の傾動角度が所定値A0以上であれば、目標回転速度を所定値とする。なお、何れの傾動角度も所定値A0以上でなければ、目標回転速度を0としてモータ16を駆動しない。
一方、ステアリングハンドル7が操作されている場合には、設定部22Aは、ステアリングセンサ7aからの信号に基づいてステアリングシリンダ4へ供給する油量Lsを算出する。すなわち、図4に示すように、ステアリングハンドル7の回転速度Sが0≦S<S1のときは回転速度Sに比例した油量Ls、つまりLs=(Ls2/S1)×Sとし、S1≦S<S2のときは回転速度Sによらず一定の油量Ls=Ls2とし、S2≦S<S3のときは回転速度Sに比例した油量Ls、つまりLs=(Ls3−Ls2)/(S3−S2)×(S−S2)+Ls2とし、S≧S3のときは回転速度Sによらず一定の油量Ls=Ls3とする。尚、図4に示すように、Ls1<Ls2<Ls3となるように、油量Ls2、Ls3は設定される。
又、設定部22Aは、リフトセンサ8aからの信号に基づいてリフトバルブ20を通してリフトシリンダ12へ供給される作動油の油量Llを算出し、ティルトセンサ9aからの信号に基づいてティルトバルブ21を通してティルトシリンダ13へ供給される作動油の油量Ltを算出する。すなわち、リフトレバー8の傾動角度Alとリフトバルブ20を通る油量Llの関係、ティルトレバー9の傾動角度Atとティルトバルブ21を通る油量の関係Ltは、それぞれ図5に示すように比例関係にあるため、設定部22Aは検出される傾動角度Al、Atに所定の比例係数を乗算することで油量Ll、Ltを算出する。
そして、設定部22Aは、ステアリングハンドル7の回転速度Sに基づいて求めた油量Lsと、リフトレバー8の傾動角度Alに基づいて求めた油量Llと、ティルトレバー9の傾動角度Atに基づいて求めた油量Ltとを合計し、その結果として得られる総油量をポンプ15から吐出させるときの回転速度を目標回転速度とする。
更に、設定部22Aは、ステアリングセンサ7aからの信号に基づいて電磁バルブ17の目標開度Vを決定する。すなわち、図6に示すように、ステアリングハンドル7の回転速度Sが0≦S<S0のときは電磁バルブ17の目標開度Vを0(つまり、電磁バルブ17は閉位置)とし、S0≦S<S1のときは回転速度Sに比例した目標開度V、つまりV=V2/(S1−S0)×(S−S0)とし、S1≦S<S2のときは回転速度Sによらず一定の目標開度V=V2とし、S2≦S<S3のときは回転速度Sに比例した目標開度V、つまりV=(V3−V2)/(S3−S2)×(S−S2)+V2とし、S≧S3のときは回転速度Sによらず一定の目標開度V=V3とする。ここで、S0はステアリングシリンダ4へ供給する油量Lsが油量Ls1となるときの回転速度であり、V2は電磁バルブ17を通る油量がLs2−Ls1となるときの開度であり、V3は電磁バルブ17を通る油量がLs3−Ls1となるときの開度である。
モータ制御部22Bは、設定部22Aで決定された目標回転速度と、モータセンサ16aにより検出される実際の回転速度とが一致するようにモータ16の駆動制御を行う。又、バルブ制御部22Cは、設定部22Aで決定された目標開度Vに対応する励磁電流を電磁バルブ17のソレノイドに与え(目標開度Vが0のときは励磁電流を与えない)、電磁バルブ17を制御する。
従って、ステアリングハンドル7が操作されないと、電磁バルブ17は閉位置であるので、ポンプ15からの作動油はオリフィス18を通して供給される。しかし、ステアリングバルブ19によってステアリングシリンダ4への流れは阻止されるので、ステアリングシリンダ4へ作動油は供給されずステアリングシリンダ4は作動しない。尚、リフトレバー8又はティルトレバー9が操作されれば、リフトシリンダ12、ティルトシリンダ13は作動する。
又、ステアリングハンドル7が操作されると、電磁バルブ17は目標開度Vで開位置とされ、モータ16は目標回転速度で駆動される。そのため、ポンプ15からの作動油は電磁バルブ17とオリフィス18を通して供給され、このときステアリングバルブ19はステアリングシリンダ4への流れを許容するので、ステアリングシリンダ4は作動する。尚、リフトレバー8又はティルトレバー9が操作されれば、その操作に応じてモータ16が増速されて供給する油量が確保され、リフトシリンダ12、ティルトシリンダ13は作動する。
このような実施例によれば、ステアリングハンドル7の回転速度Sに応じた油量が確実にステアリングシリンダ4へ供給されるので、運転者はステアリングハンドル7を操作して思い通りにステアリングシリンダ4を作動させることができる。又、設定部22Aにおいて算出された油量に基づいてモータ16及び電磁バルブ17を制御しているので、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13へ供給される作動油が不足することなく、各シリンダを作動させることができる。
又、この実施例によれば、ステアリングハンドル7が操作されないときもオリフィス18を通して作動油が流れているので、急にステアリングハンドル7が操作されても、遅延なくステアリングシリンダ4を作動させることができる。更に、急に作動油が流れ始めたり、流れが遮断されたりしないので、ステアリングハンドル7を操作したり、操作を止めたりする際にリフトシリンダ12及びティルトシリンダ13に対しショックを与えずに済む。又更に、万が一、電磁バルブ17が故障して開位置に切換不能となったとしても、オリフィス18を通して供給される作動油でステアリングシリンダ4を作動させることができる。
本発明の実施例に係るフォークリフトの側面図である。 本発明の実施例の油圧回路図である。 本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の制御特性図であり、ステアリングハンドルの回転速度とステアリングシリンダへ供給する油量の関係を表す。 本発明の実施例の制御特性図であり、リフトレバーの傾動角度とリフトバルブを通る油量の関係、及びティルトレバーの傾動角度とティルトバルブを通る油量の関係を表す。 本発明の実施例の制御特性図であり、ステアリングハンドルの回転速度と電磁バルブの目標開度の関係を表す。
符号の説明
1 車体
3 後輪
4 ステアリングシリンダ
7 ステアリングハンドル
7a ステアリングセンサ
8 リフトレバー
8a リフトセンサ
9 ティルトレバー
9a ティルトセンサ
10 マスト
11 フォーク
12 リフトシリンダ
13 ティルトシリンダ
17 電磁バルブ
18 オリフィス
19 ステアリングバルブ
20 リフトバルブ
21 ティルトバルブ
22 制御装置
22A 設定部
22B モータ制御部
22C バルブ制御部
X1 供給路
Y1 供給路

Claims (4)

  1. ハンドル操作に応じて作動する操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプにより、他のアクチュエータへ作動油を供給するようにした産業車両の油圧システムであって、
    上記ポンプから上記両アクチュエータへ作動油を供給する供給路は、上記操舵用アクチュエータへ作動油を供給するための第1の供給路と、上記他のアクチュエータへ作動油を供給するための第2の供給路とに分岐させて形成され、
    又、上記第1の供給路上に設けられ、上記ポンプから上記操舵用アクチュエータへの流れを許容する開状態と、流れを阻止する閉状態とに切換可能な第1の弁と、上記第1の供給路上で上記第1の弁と並列に設けられ、常に所定量の流れを許容する第2の弁と、上記第1の供給路と接続され、上記第1及び第2の弁から上記操舵用アクチュエータへの流れを制御する第3の弁とを備え、
    上記第1の弁は、上記ハンドルが操作されると上記開状態に切換えられ、上記ハンドルが操作されないと上記閉状態に切換えられるものであり、上記第3の弁は、上記ハンドルが操作されると上記第1及び第2の弁から上記操舵用アクチュエータへの流れを許容する状態に切換えられ、上記ハンドルが操作されないと流れを阻止する状態に切換えられるものであることを特徴とする産業車両の油圧システム。
  2. 上記第1の弁は電気的に切換可能な電磁弁であり、上記第3の弁は上記ハンドルと機械的に連結された手動弁であり、又、上記ハンドルの操作に応じて上記第1の弁を制御する制御手段を備えており、
    上記制御手段は、上記ハンドルが操作される場合には上記第1の弁を上記開状態に切換えるようにし、上記ハンドルが操作されない場合には上記第1の弁を上記閉状態に切換えるようにするものであることを特徴とする請求項1に記載の産業車両の油圧システム。
  3. 上記ハンドルの操作速度を検出する速度検出手段を備えており、
    上記制御手段は、上記操作速度に基づいて上記操舵用アクチュエータへ供給する油量を算出し、該油量が上記所定量を上回る場合に、上記第1の弁を上記開状態に切換えるようにするものであることを特徴とする請求項2に記載の産業車両の油圧システム。
  4. 上記第1の弁は、上記開状態でその開度を変更可能なものであり、
    上記制御手段は、算出される上記油量に基づいて上記第1の弁の開度を決定し、該開度となるよう上記第1の弁を制御するものであることを特徴とする請求項3に記載の産業車両の油圧システム。
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