JP4935999B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、載置された被記録媒体と前記給送ローラとの間の距離を接近させる第1付勢手段と、前記距離を離間させる離間移動手段と、給送された被記録媒体を前記載置部へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻しレバーと、を備えた給送装置および該給送装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
また、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来では、記録装置に設けられた給送装置は、給送ローラと、載置部としてのホッパと、戻しレバーとを有していた(例えば、特許文献1)。このうち、ホッパは、用紙を載置可能に設けられると共に、給送ローラに対して接離移動可能に構成されていた。ここで、給送ローラは、給送用モータの動力によって回動するように設けられていた。そして、ホッパがホッパばねの付勢力によって給送ローラに接近移動する所謂、ホッパアップすると共に、給送ローラが回動するように構成されていた。
従って、ホッパアップしたと同時に給送ローラが、最上位の用紙をピックアップして給送方向下流側へ給送することができるように設けられていた。
そして、給送ローラが用紙をピックアップした際、用紙が重送された場合であっても、分離部で最上位の用紙のみが次位以降の余分な用紙と分離され、最上位の用紙のみが、給送方向下流側へ給送されるように構成されていた。
また、用紙毎に給送が終わると、給送用モータの動力によって、ホッパをホッパばねの付勢力に抗して、給送ローラから離間移動させる所謂、ホッパダウンを実行するように設けられていた。これと共に、戻しレバーが、給送用モータの動力によって、戻し動作を実行するように構成されていた。従って、給送装置は、分離部で分離された次位以降の余分な用紙をホッパまで押し戻すことができた。
特開2006−089276号公報
しかしながら、戻しレバーの戻し動作は、用紙の給送毎に実行される構成であった。従って、消費電力が大きくなる虞がある。また、ホッパダウン動作と同時に実行されるため、モータのトルクピーク値が大きくなる虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、給送ローラと載置部との間の距離を大きくする手段の動力源の負荷を低減することができる給送装置および該給送装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するために本発明の一つの態様に係る記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラによって搬送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備え、前記給送部は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部を付勢し、載置された被記録媒体と前記給送ローラとを接近させる第1付勢手段と、前記載置部を前記給送ローラから離間させる離間移動手段と、給送された被記録媒体を前記載置部へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻しレバーと、前記搬送ローラの駆動手段から前記戻しレバーまでの動力伝達を切断状態と接続状態とに切り替え可能な動力伝達手段と、を備え、前記搬送ローラが被記録媒体を搬送し終わった後に、前記動力伝達手段を前記切断状態から前記接続状態へ切り替え、前記搬送ローラの駆動手段を利用して前記戻しレバーの戻し動作を前記離間移動手段から独立して実行する構成であることを特徴とする。
また、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体が載置される載置部と、被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、載置された被記録媒体と前記給送ローラとの間の距離を接近させる第1付勢手段と、前記距離を離間させる離間移動手段と、給送された被記録媒体を前記載置部へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻しレバーと、を備え、該戻しレバーの戻し動作を、前記離間移動手段から独立して実行する構成であることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記戻しレバーの戻し動作を、前記離間移動手段から独立して実行する構成である。従って、前記給送装置は、被記録媒体の一連の給送が終了したとき、言い換えると、必要な枚数だけの被記録媒体の給送が完了した所謂、JOB終了したときにのみ、前記戻しレバーに前記戻し動作を実行させることができる。即ち、前記給送ローラが被記録媒体を給送する毎に前記離間移動手段により前記距離を離間させる場合であっても、前記戻しレバーが、前記離間移動手段と連動せず、前記戻し動作を実行しない構成である。その結果、前記離間移動手段の動力源の負荷を、前記連動した構成と比較して低減することができる。
例えば、前記離間移動手段の動力源がモータの場合、消費電力を、前記連動した構成と比較して低減することができる。また、モータトルクのピーク値を、前記連動した構成と比較して低減することができる。
尚、JOB中に被記録媒体が分離手段まで重送された場合であっても、記録部の記録ヘッドに設けられた被記録媒体検出器によって被記録媒体の先端を検出することができるので、記録実行に関しては殆ど問題ない。従って、JOB終了したときにのみ前記戻しレバーの前記戻し動作を実行すればよい。
また、前記給送装置が、JOB終了したときのみに限らず、被記録媒体を所定の複数枚数だけ給送する毎に、前記戻しレバーに前記戻し動作を実行させるように構成することも可能である。係る場合、前記給送装置は、JOB終了したときのみに前記戻しレバーに前記戻し動作を実行させる場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記給送ローラによって給送された被記録媒体を搬送する搬送ローラの駆動手段から、前記戻しレバーまで動力を伝達可能な動力伝達手段を有し、前記動力伝達手段は、前記搬送ローラの駆動手段が所定量駆動したとき、前記戻しレバーまでの動力伝達が切断状態から接続状態に切り替わるタイムラグ接続装置を有することを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記給送ローラによって給送された被記録媒体を搬送する搬送ローラの駆動手段から、前記戻しレバーまで動力を伝達可能な動力伝達手段を有し、前記動力伝達手段は、前記搬送ローラの駆動手段が所定量駆動したとき、前記戻しレバーまでの動力伝達が切断状態から接続状態に切り替わるタイムラグ接続装置を有する。即ち、前記搬送ローラが被記録媒体を搬送し終わった後に、前記搬送ローラの駆動源を利用して前記戻しレバーの戻し動作を実行する構成である。
従って、前記搬送ローラの駆動源の負荷のピーク値を増加させる虞がない。その結果、前記搬送ローラの駆動源を大型化する必要がない。
例えば、前記搬送ローラの駆動源がモータの場合、モータを大型化する必要がない。
また、前記動力伝達手段は、例えば一方向に回動したときのみにおいて動力を伝達するラッチ機構を用いて、前記搬送ローラが逆転駆動したときにのみ、前記戻しレバーへ動力が伝達されるように構成することも可能である。
また、本態様は、タイムラグ接続装置を有する。従って、前記搬送ローラの駆動手段としての駆動源が所定量駆動したときにのみ、前記戻しレバーによる戻し動作を実行することができる。即ち、被記録媒体の給送および搬送と独立して、前記戻しレバーによる戻し動作を実行することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記タイムラグ接続装置は、前記搬送ローラの駆動手段側の第1ギアと、該第1ギアと外接し、該第1ギアから動力が伝達される第2ギアと、第1欠歯部と有し、前記第2ギアと同軸上に前記第1ギアと外接可能に設けられ、該第2ギアとの間の摩擦部を介して該第2ギアから動力の伝達が可能な第3ギアと、前記第2ギアを前記第3ギアへ付勢する第2付勢手段と、第2欠歯部を有し、前記第2ギアと同軸上に前記第1ギアと外接可能に設けられ、前記第3ギアに設けられた第1係合部と係合し、前記第3ギアに対して所定範囲内に回動を相対的に規制する第2係合部を有する第4ギアと、該第4ギアと一体に設けられたカム部と、前記戻しレバー側に設けられ、前記カム部の回動により回動可能なカムフォロア部と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記タイムラグ接続装置は、前記第1ギアと、前記第2ギアと、前記第3ギアと、前記付勢手段と、前記第4ギアと、前記カム部と、前記カムフォロア部と、を有する。従って、前記タイムラグ接続装置を、容易に設けることができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記搬送ローラが正転駆動したとき、前記カム部が前記カムフォロア部と当接し、前記第4ギアは、前記第2欠歯部が前記第1ギアと対向した停止状態となり、前記第3ギアは、前記第1欠歯部が前記第1ギアと対向し、前記第2係合部の一端により前記第1係合部が規制された停止状態となり、前記第1ギアから動力伝達され回動する前記第2ギアと、前記第3ギアとの間においてスリップが生じる構成であることを特徴とする。
さらに、前記搬送ローラが逆転駆動したとき、前記第1ギアから前記第2ギアへ動力が伝達され、前記第2ギアが、前記摩擦部を介して前記第3ギアを、前記所定範囲内において回動させると共に、前記第1ギアが前記第3ギアと噛合って、その後、前記第2係合部の他端に規制された前記第1係合部が、前記第4ギアを回動させると共に、前記第1ギアが前記第4ギアと噛合って、前記カム部が、前記カムフォロア部を介して前記戻しレバーを回動させる構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記タイムラグ接続装置は上記構成である。即ち、前記タイムラグ接続装置は、前記搬送ローラが正転駆動したとき、前記搬送ローラの駆動源から前記戻しレバーまでの動力伝達は切断状態となり、前記搬送ローラが逆転駆動したとき、接続状態となる構成である。そして、前記接続状態となる際、前記第3ギアの前記第1係合部が前記所定範囲内の前記第2係合部の前記一端側から前記他端側へ回動する間、前記第4ギア、前記戻しレバー等は停止した状態である。即ち、前記第1係合部が前記所定範囲内を回動した後に、動力伝達を接続状態に切り換えることができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第1から第4の態様の前記給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、前記給送部は、上記第1から第4の態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第4の態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部としてのホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。
具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ280(図4および図6参照)によりピックアップされて、左右の用紙ガイド103、103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ対300(図4および図6参照)へと給送される。搬送ローラ対300まで給送された用紙Pは、搬送用モータ220(図3、図4および図6参照)によって駆動する搬送駆動ローラ301(図4および図6参照)により、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方側に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向Xである主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排出ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
図3に示すのは、本発明に係る給送部の概略を示す底面図である。また、図4に示すのは、戻しレバー退避状態における給送部の概略を示す側面図である。またさらに、図5に示すのは、図4に示す状態の戻しレバーおよび第1動力伝達手段を示す後方斜視図である。
ここで、図4は、ホッパが給送ローラに接近移動したホッパアップ状態である。また、図4および図5は、戻しレバーが用紙の搬送経路から退避移動した状態である。
図3に示す如く、給送部144は、搬送用モータ220と、給送用モータ104と、基体部210と、ホッパ101と、ホッパレバー270と、ホッパカム274と、一対の戻しレバー260、260と、を有している。
搬送用モータ220の動力は、後述する搬送駆動ローラ301へ伝達されるように構成されている。また、搬送用モータ220の動力は、第1動力伝達手段230を介して一対の戻しレバー260、260へ伝達可能に設けられている。またさらに、第1動力伝達手段230は、第1タイムラグ接続装置231を有している。詳しくは後述するが、第1タイムラグ接続装置231は、搬送用モータ220が所定の方向へ所定量以上回動したとき、動力を動力伝達方向下流側へ伝達することができるように構成されている。
一方、給送用モータ104の動力は、後述する給送ローラ280へ伝達されるように構成されている。また、給送用モータ104の動力は、第2動力伝達手段250を介してホッパカム274へ伝達可能に設けられている。またさらに、第2動力伝達手段250は、公知技術であるクラッチ装置251を有しており、クラッチ装置251によってホッパカム274への動力の伝達状態を切替えることができるように構成されている。
また、ホッパレバー270は、ホッパ101と当接してホッパ101を後述する給送ローラ280に接近移動させることができるように構成されている。またさらに、ホッパカム274は、ホッパレバー270と当接してホッパレバー270を揺動させることができるように設けられている。
以下、給送部144の動作について、詳しく説明する。
図4に示す如く、一対の戻しレバー260、260は、第1レバー軸261を支点に回動自在に設けられている。さらに、一対の戻しレバー260、260は、戻しレバーばね263によって、用紙Pの給送方向下流側、言い換えると、図4において反時計方向へ付勢されている。そして、一対の戻しレバー260、260と一体に設けられた第1カムフォロア262と、戻しレバーカム264との係合が外れている状態では、一対の戻しレバー260、260は、基体部210の用紙案内経路である案内面部211から退避した状態となる。
また、給送部144は、側視D字状の給送ローラ280を有している。具体的には、給送ローラ280は、弦部281と、弧部282とを有している。
またさらに、ホッパレバー270は、第2レバー軸271を支点に回動自在に設けられている。さらに、ホッパレバー270は、ホッパばね273によって、給送ローラ280へ接近する方向、言い換えると、図4において反時計方向へ付勢されている。
そして、ホッパレバー270と一体に設けられた第2カムフォロア272と、ホッパカム274との係合が外れている状態では、ホッパレバー270は、給送ローラ280へ接近移動した状態となる。従って、ホッパ101は、給送ローラ280へ接近移動した所謂、ホッパアップした状態となる。その結果、ホッパ101に載置された用紙Pのうち、給送ローラ280に対して最上位の用紙Pが、給送ローラ280と当接する。そして、ホッパアップした状態で、給送ローラ280が図4において時計方向へ回動すると、最上位の用紙Pと給送ローラ280との間の摩擦力によって送り力が生じる。従って、最上位の用紙Pは、給送方向下流側へ送られる。
給送ローラ280が更に回動すると、最上位の用紙Pの先端は、基体部210に設けられた土手分離部290へ進入する。そして、給送部144は、前記送り力によって最上位の用紙Pのみの先端が土手分離部290を乗り越えることができるように構成されている。言い換えると、次位以降の用紙P’(図6参照)が最上位の用紙Pと共に重送された場合、次位以下の用紙P’の先端は、土手分離部290と当接し、停止するように構成されている。
その後、給送ローラ280が更に回動すると、最上位の用紙Pの先端は、基体部210に形成された案内面部211に案内され、給送方向下流側に設けられた搬送ローラ対300へ送られる。搬送ローラ対300は、搬送用モータ220の動力によって駆動する搬送駆動ローラ301と、搬送駆動ローラ301の回動に従って回動する搬送従動ローラ302とから構成されている。そして、最上位の用紙Pは、搬送ローラ対300によって、所謂「食い付き吐き出し方式」によるスキュー取りが実行されるように構成されている。
具体的には、搬送用モータ220を正転駆動させることによって、搬送駆動ローラ301を正転方向である反時計方向へ回動させる。そして、用紙Pの先端を所定量だけ、搬送ローラ対300にニップさせる。その後、搬送用モータ220を第1所定量だけ逆転駆動させることによって、用紙Pを給送ローラ280および搬送ローラ対300との間において撓ませながら、用紙Pの先端を搬送方向上流側へ送って搬送ローラ対300のニップラインに倣わせる。
その結果、用紙Pの先端のスキューを除去することができる。その後、最上位の用紙Pは、搬送ローラ対300によって、記録部143へ搬送されるように構成されている。このとき、給送ローラ280は、弦部281が基体部210およびホッパ101と対向した姿勢であるリセット位置に戻る(図6に示す状態)。
尚、「食い付き吐き出し方式」によるスキュー取りに代えて、搬送ローラ対300を停止された状態で、用紙Pの先端を搬送ローラ対300のニップラインに突き当てる、所謂「突き当て方式」によるスキュー取りを実行してもよいのは勿論である。
図5に示す如く、第1動力伝達手段230は、第1タイムラグ接続装置231を有している。第1タイムラグ接続装置231は、搬送用モータ220からの動力伝達上流側の第1ギア232と、第1ギア232と外接可能な三連歯車の第2ギア233、第3ギア234および第4ギア238と、第4ギア238と一体に形成された戻しレバーカム264と、第1カムフォロア262と、を備えている。
尚、第1タイムラグ接続装置231のより詳しい構造および動作については後述するものとする。
また、戻しレバー260、260は、用紙Pの幅方向Xに一対設けられており、戻しレバー軸265と一体に形成されている。またさらに、戻しレバー軸265は、第1カムフォロア262に対して、一対の戻しレバー260、260が延設された方向に摺動可能に設けられると共に、第1カムフォロア262と一体に回動することができるように構成されている。
図6に示すのは、戻しレバーの待機状態になる際の給送部の概略を示す側面図である。またさらに、図7に示すのは、図6に示す状態の戻しレバーおよび第1動力伝達手段を示す後方斜視図である。
ここで、図6は、ホッパが給送ローラに離間移動したホッパダウン状態である。また、図6および図7は、戻しレバーが用紙の搬送経路から突出し戻し動作を実行する際の状態である。
図6に示す如く、用紙Pの後端が搬送ローラ対300を通過すると、用紙Pは、図示しない排出ローラによって送られ、その後、記録装置100の前方へ排出される。そして、前述したように給送用モータ104の駆動によって、給送ローラ280がリセット位置まで回動する。これに伴って、ホッパカム274が、給送用モータ104の動力によって反時計方向へ回動する。
そして、ホッパカム274は、第2カムフォロア272と係合し、ホッパばね273の付勢力に抗して、第2カムフォロア272を時計方向へ回動させる。従って、ホッパレバー270は、時計方向へ回動する。
その結果、給送部144は、ホッパ101を給送ローラ280から離間移動させることができる。所謂、ホッパダウンである。
ここで、制御部310が、次の記録データが有ることを認識している場合、続けて給送ローラ280を時計方向へ回動させると共に、前述したようにホッパアップさせ、用紙Pの給送を実行する。そして、次の記録データに基づいて記録部143によって用紙Pに対して記録を実行する。即ち、給送部144は、一対の戻しレバー260、260の戻し動作を実行せずに、次の給送を実行するように構成されている。
一方、制御部310が、次の記録データが無いと認識している場合、記録装置100としてのJOBは終了となる。係る場合、給送部144は、記録を実行する対象である最後の用紙Pの後端が搬送ローラ対300を通過した後、搬送用モータ220を前記第1所定量よりも大となる第2所定量だけ、逆転駆動させるように構成されている。そして、搬送用モータ220が前記第2所定量だけ逆転すると、第1タイムラグ接続装置231の動力伝達状態が接続状態に切り替わるように設けられている。
尚、第1タイムラグ接続装置231の動力伝達状態が接続状態に切り替わる際の動作については後述するものとする。
そして、搬送用モータ220の動力が戻しレバーカム264へ伝達され、一対の戻しレバー260、260は、反時計方向へ回動する。このとき、戻しレバーカム264は、第1カムフォロア262と係合し、第1カムフォロア262を、戻しレバーばね263の付勢力に抗して時計方向へ回動させる。従って、一対の戻しレバー260、260は、時計方向へ回動し、案内面部211から突出しながら給送方向上流側へ移動し停止する。
その結果、給送部144にある用紙P’(P)を給送ローラ280から確実に離間させると共に、ホッパ101へ押し戻すことができる。該状態が待機状態である。給送部144は、次のJOBが開始されるまでの間、待機状態が保持されるように構成されている。従って、用紙P’(P)が給送ローラ280と当接した状態で放置される虞がない。その結果、給送ローラ280の表面のゴムからゴムの油分が、接触している用紙(P)の記録面ににじみ出て汚損する所謂、ブリーディングが生じる虞がない。
また、本実施形態の給送部144は、従来技術のようなホッパダウン動作と同時に戻しレバーの戻し動作を実行する構成ではなく、JOB終了したときにのみ、一対の戻しレバー260、260の戻し動作を実行する構成である。従って、本実施形態の給送部144は、モータの消費電力を、従来技術の給送装置と比較して、低減することができる。
またさらに、本実施形態の給送部144は、ホッパダウン動作を実行した後に、一対の戻しレバー260、260の戻し動作を実行することができる。従って、本実施形態の給送部144は、モータのトルクピーク値を、従来技術の給送装置と比較して、低減することができる。
図7に示す如く、搬送用モータ220が第2所定量だけ逆転駆動すると、第1タイムラグ接続装置231の動力伝達状態が接続状態に切り替わり、戻しレバーカム264が回動する。そして、前述したように、戻しレバーカム264が、第1カムフォロア262と係合し、戻しレバーばね263の付勢力に抗して一対の戻しレバー260、260を、給送方向上流側へ回動させるように構成されている。
続いて、第1タイムラグ接続装置231の構造について説明する。
図8に示すのは、本発明に係る第1タイムラグ接続装置を示す斜視図である。また、図9に示すのは、第1タイムラグ接続装置の一部分解した斜視図である。
図8および図9に示す如く、第2ギア233、第3ギア234および第4ギア238は、第1ギア232と外接可能に同軸上に設けられている。このうち、第2ギア233は、タイムラグばね243によって、第3ギア234へ付勢されている。第2ギア233と、第3ギア234とにおける互いに向かい合う面には、高摩擦係数の摩擦部244、244が設けられている。
ここで、第2ギア233の外周には、全体に歯が設けられている。従って、第2ギア233は、常に、第1ギア232の外周と噛合い、第1ギア232から動力を受けることができる。
即ち、第2ギア233は、搬送用モータ220が駆動するとき、第1ギア232を介して常に回動する。
また、第3ギア234の外周には、第1欠歯部235が設けられている。従って、第1欠歯部235が第1ギア232と対向している状態では、第3ギア234は、第1ギア232から直接的に動力を受けない。またさらに、第3ギア234の第1欠歯部235と歯との境界近傍には、爪部237が設けられている。第1欠歯部235が第1ギア232と対向した状態から、第3ギア234が回動して第1ギア232と噛合う際、第3ギア234の歯と、第1ギア232の歯とが上手く噛合わない虞がある。
係る場合、歯を有する爪部237は、第3ギア234の回動軸側へ退避するように撓むことができるように設けられている。従って、第3ギア234の歯と、第1ギア232の歯とが上手く噛合わない場合であっても、第3ギア234の回動を妨げる虞がない。そして、爪部237の弾性を利用して、第3ギア234の歯と、第1ギア232の歯とが上手く噛合うように第3ギア234の位相をずらし、その後、良好に噛合うようにすることができる。その結果、歯が欠ける虞や歯が噛合わないことによる騒音が生じる虞がない。
また、第3ギア234の第4ギア側には、突部236が設けられている。突部236は、第4ギア238の第3ギア側であって円周方向延設されたC字状の溝部240と係合するように構成されている。そして、突部236は、C字状の溝部240の内部を移動可能に設けられている。即ち、第3ギア234と第4ギア238とは、相対的に位相が規制されるように構成されている。
またさらに、第4ギア238の外周には、第2欠歯部239が設けられている。従って、第2欠歯部239が第1ギア232と対向している状態では、第4ギア238は、第1ギア232から直接的に動力を受けない。
尚、第2欠歯部239は、第1欠歯部235より広い範囲に形成されている。
続いて、第1タイムラグ接続装置231の動作について説明する。
[搬送用モータが正転駆動しているとき]
図10(A)〜図10(C)に示すのは、搬送用モータが正転時における第1タイムラグ接続装置の動作を示す側面図である。このうち、図10(A)は、第1ギアと第4ギアとの関係を示す側面図である。また、図10(B)は、第1ギアと第3ギアとの関係を示す側面図である。またさらに、図10(C)は、第1ギアと第2ギアとの関係を示す側面図である。
図10(A)〜図10(C)に示す如く、搬送用モータ220が正転駆動しているとき、第1ギア232は、図中において反時計方向へ回動する。このとき、第2ギア233は、常に第1ギア232と噛合っているため、第1ギア232の動力を受けて時計方向へ回動する。
また、第3ギア234は、第1欠歯部235が第1ギア232と対向しているため、第1ギア232から直接的に動力を受けない。
またさらに、第4ギア238は、第2欠歯部239が第1ギア232と対向しているため、第1ギア232から直接的に動力を受けない。
ところが、タイムラグばね243の付勢力と、第2ギア233と第3ギア234との間の摩擦部244、244によって、第3ギア234は、第2ギア233から動力を受けるように構成されている。
従って、第3ギア234は、時計方向へ回動しようとする。このとき、第3ギア234の突部236が、第4ギア238のC字状の溝部240の第1端部241と当接している。従って、第4ギア238は、時計方向へ回動しようとする。
ところが、第4ギア238と一体に形成された戻しレバーカム264が、第1カムフォロア262と当接している。ここで、摩擦部244、244で生じる摩擦力は小さいため、戻しレバーカム264は、第1カムフォロア262によって回動が規制された状態となる。
即ち、搬送用モータ220が正転駆動しているとき、第1ギア232は反時計方向へ回動し、第2ギア233は時計方向へ回動し、第2ギア233と第3ギア234との摩擦部244、244においてスリップが生じるため、第3ギア234、第4ギア238および第1カムフォロア262は停止した状態となる。
言い換えると、搬送用モータ220が正転駆動しているとき、第1タイムラグ接続装置231の動力伝達は、切断状態である。
[搬送用モータが逆転駆動に切り替わった際]
図11(A)〜図11(C)に示すのは、搬送用モータが逆転駆動に切り替わった際の第1タイムラグ接続装置の動作を示す側面図である。このうち、図11(A)は、第1ギアと第4ギアとの関係を示す側面図である。また、図11(B)は、第1ギアと第3ギアとの関係を示す側面図である。またさらに、図11(C)は、第1ギアと第2ギアとの関係を示す側面図である。
図11(A)〜図11(C)に示す如く、図10(A)〜図10(C)に示す状態から搬送用モータ220が逆転駆動すると、第1ギア232は、図中において時計方向へ回動する。
このとき、第2ギア233は、常に第1ギア232と噛合っているため、第1ギア232の動力を受けて反時計方向へ回動する。
そして、タイムラグばね243の付勢力と、第2ギア233と第3ギア234との間の摩擦部244、244とによって生じる摩擦力によって、第3ギア234は、反時計方向へ回動する。
このとき、第3ギア234の突部236は、第4ギア238のC字状の溝部240の第1端部241から離間する方向へ移動する。即ち、突部236は、第1端部241の規制から解除される。
そして、第1欠歯部235の位相が変化するため、第3ギア234は、第1ギア232と噛合って、第1ギア232から直接的に動力を受けて反時計方向へ回動する。このとき、第3ギア234の歯と、第1ギア232の歯とが上手く噛合わない虞があるが、前述した爪部237によって、第3ギア234の位相が、第1ギア232の歯と上手く噛合うように変化する。従って、第3ギア234の歯および第1ギア232の歯が破損する虞がない。また、第3ギア234の歯と第1ギア232の歯とが衝突することによる衝突音が生じる虞がない。またさらに、第3ギア234の歯と第1ギア232の歯とが衝突することよる第3ギア234の回動を停止させる虞がない。
第1ギア232が時計方向へさらに回動すると、第3ギア234の突部236は、第4ギア238のC字状の溝部240の内部を反時計方向へ回動し、C字状の溝部240の第2端部242と当接する。従って、第3ギア234の動力が、突部236と第2端部242との係合を介して、第4ギア238へ伝達される。そして、第4ギア238は反時計方向へ回動し始める。
このとき、第4ギア238の第2欠歯部239の位相が変化するため、第4ギア238は、第1ギア232と噛合って、第1ギア232から直接的に動力を受けて反時計方向へ回動する。即ち、第1タイムラグ接続装置231は、搬送用モータ220が逆転駆動をし始めてから、第2所定量だけ駆動するまでの間、第4ギア238が停止した状態を保持するように構成されている。
ここで、「第2所定量」とは、突部236がC字状の溝部240の第1端部241から第2端部242までの距離を移動するために必要な搬送用モータ220の駆動量をいう。
[搬送用モータが逆転駆動に切り替わった後]
図12(A)〜図12(C)に示すのは、搬送用モータが逆転駆動に切り替わった後の第1タイムラグ接続装置の動作を示す側面図である。このうち、図12(A)は、第1ギアと第4ギアとの関係を示す側面図である。また、図12(B)は、第1ギアと第3ギアとの関係を示す側面図である。またさらに、図12(C)は、第1ギアと第2ギアとの関係を示す側面図である。
図12(A)〜図12(C)に示す如く、図11(A)〜図11(C)に示す状態から搬送用モータ220がさらに逆転駆動すると、第1ギア232は、時計方向へさらに回動する。このとき、第2ギア233、第3ギア234および第4ギア238は、第1ギア232と噛合っているので、第1ギア232から直接的に動力を受けて反時計方向へ回動する。従って、戻しレバーカム264は、戻しレバーカム264より時計方向にある第1カムフォロア262から離間して、第4ギア238と一体に反時計方向へ回動する。
そして、搬送用モータ220がさらに逆転駆動すると、戻しレバーカム264が、第1カムフォロア262と当接する。このとき、第4ギア238は、第1ギア232と噛合っており、第1ギア232から直接的に動力を受けている。従って、戻しレバーカム264は、第1カムフォロア262を時計方向へ回動させることができる。その結果、一対の戻しレバー260、260(図6参照)は、時計方向である給送方向上流側へ回動することができる。そして、搬送用モータ220が停止して、給送部144は、図6において説明した戻しレバー待機状態となる。
尚、本実施形態において、JOB終了したときにのみ、一対の戻しレバー260、260の戻し動作を実行するように構成したが、所定の枚数の用紙Pを給送した後に、戻し動作を実行するように構成してもよいのは勿論である。
また、本実施形態の記録装置100において、インクカートリッジと係合するインク供給針からキャリッジ107までのインク供給路において、インクの流通を止めることが可能なインク供給弁が、設けられている。そして、記録装置100は、搬送用モータ220の動力をインク供給弁まで伝達可能な第3動力伝達手段を有している。また、第3動力伝達手段は、第2タイムラグ接続装置を有している。
ここで、第2タイムラグ接続装置の構成は、第1タイムラグ接続装置231の構成と同様である。そして、第2タイムラグ接続装置は、搬送用モータ220が第2所定量より大となる第3所定量だけ逆転駆動したとき、動力伝達が接続状態に切り替わり、インク供給弁を開状態から閉状態に切替えるように構成されている。尚、インク供給弁は、搬送用モータ220が正転駆動することによって、閉状態から開状態に切替えることができるように構成されているものとする。
本実施形態の給送装置である給送部144は、被記録媒体の一例である用紙Pが載置される載置部としてのホッパ101と、用紙Pを給送する給送ローラ280と、ホッパ101および給送ローラ280の一方を付勢し、載置された用紙Pと給送ローラ280との間の距離を接近させる第1付勢手段としてのホッパレバー270およびホッパばね273と、前記距離を離間させる離間移動手段としてのホッパカム274およびホッパレバー270と、余分に給送された用紙P’をホッパ101へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻しレバー260、260と、を備え、戻しレバー260、260の戻し動作を、ホッパカム274およびホッパレバー270の動作から独立して実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本実施形態の給送部144は、用紙Pの一連の給送が終了した所謂、JOB終了したとき、戻しレバー260、260の戻し動作を実行する構成であることを特徴とする。
また、本実施形態の給送部144は、給送ローラ280によって給送された用紙Pを搬送する搬送ローラとしての搬送駆動ローラ301の駆動手段である搬送用モータ220から、戻しレバー260、260まで動力を伝達可能な動力伝達手段である第1動力伝達手段230を有することを特徴とする。
またさらに、本実施形態の第1動力伝達手段230は、搬送用モータ220が所定量駆動したとき、戻しレバー260、260までの動力伝達が切断状態から接続状態に切り替わるタイムラグ接続装置である第1タイムラグ接続装置231を有することを特徴とする。
本実施形態の第1タイムラグ接続装置231は、動力伝達路における搬送用モータ側の第1ギア232と、第1ギア232と外接し、第1ギア232から動力が伝達される第2ギア233と、第1欠歯部235と有し、第2ギア233と同軸上に第1ギア232と外接可能に設けられ、第2ギア233との間の摩擦部244、244を介して第2ギア233から動力の伝達が可能な第3ギア234と、第2ギア233を第3ギア234へ付勢する第2付勢手段としてのタイムラグばね243と、第2欠歯部239を有し、第2ギア233と同軸上に第1ギア232と外接可能に設けられ、第3ギア234に設けられた第1係合部の一例である突部236と係合し、第3ギア234に対して所定範囲内に回動を相対的に規制する第2係合部の一例であるC字状の溝部240を有する第4ギア238と、第4ギア238と一体に設けられたカム部としての戻しレバーカム264と、戻しレバー側に設けられ、戻しレバーカム264の回動により回動可能なカムフォロア部としての第1カムフォロア262と、を有することを特徴とする。
また、本実施形態の給送部144は、搬送ローラとしての搬送駆動ローラ301が正転駆動したとき、戻しレバーカム264が第1カムフォロア262と当接し、第4ギア238は、第2欠歯部239が第1ギア232と対向した停止状態となり、第3ギア234は、第1欠歯部235が第1ギア232と対向し、C字状の溝部240の一端である第1端部241により突部236が規制された停止状態となり、第1ギア232から動力伝達され回動する第2ギア233と、第3ギア234との間においてスリップが生じる構成であることを特徴とする。
さらに、給送部144は、搬送駆動ローラ301が逆転駆動したとき、第1ギア232から第2ギア233へ動力が伝達され、第2ギア233が、摩擦部244、244を介して第3ギア234を、前記所定範囲内において回動させると共に、第1ギア232が第3ギア234と噛合って、その後、C字状の溝部240の他端である第2端部242に規制された突部236が、第4ギア238を回動させると共に、第1ギア232が第4ギア238と噛合って、戻しレバーカム264が、第1カムフォロア262を介して戻しレバー260、260を回動させる構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態の給送部144は、給送ローラ280が用紙Pを搬送ローラ対300へ給送した際、食い付き吐き出し方式によるスキュー取りを実行することを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
尚、本願実施形態では、載置部としてのホッパ101を、給送ローラ280に対して接離移動可能に設けたが、給送ローラを、載置部としてのホッパに対して接離移動可能に設けてもよいのは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図。 本発明に係る給送部の概略を示す底面図。 本発明に係る給送部の概略を示す側面図(戻しレバー退避状態)。 図4に示す状態の戻しレバーおよび第1動力伝達手段を示す後方斜視図。 本発明に係る給送部の概略を示す側面図(戻しレバー待機状態)。 図6に示す状態の戻しレバーおよび第1動力伝達手段を示す後方斜視図。 本発明に係る第1タイムラグ接続装置を示す斜視図。 本発明に係る第1タイムラグ接続装置を示す一部分解斜視図。 (A)〜(C)は第1タイムラグ接続装置の動作を示す側面図(正転時)。 (A)〜(C)は第1タイムラグ接続装置の動作を示す側面図(タイムラグ作用時)。 (A)〜(C)は第1タイムラグ接続装置の動作を示す側面図(逆転時)。
符号の説明
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、211 案内面部、
220 搬送用モータ、230 第1動力伝達手段、231 第1タイムラグ接続装置、
232 第1ギア、233 第2ギア、234 第3ギア、235 第1欠歯部、
236 突部、237 爪部、238 第4ギア、239 第2欠歯部、240 溝部、
241 第1端部、242 第2端部、243 タイムラグばね、244 摩擦部、
250 第2動力伝達手段、251 クラッチ装置、260 戻しレバー、
261 第1レバー軸、262 第1カムフォロア、263 戻しレバーばね、
264 戻しレバーカム、265 戻しレバー軸、270 ホッパレバー、
271 第2レバー軸、272 第2カムフォロア、273 ホッパばね、
274 ホッパカム、280 給送ローラ、281 弦部、282 弧部、
290 土手分離部、300 搬送ローラ対、301 搬送駆動ローラ、
302 搬送従動ローラ、310 制御部、P 用紙、P’ 重送された用紙、
X 用紙の幅方向

Claims (4)

  1. 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラによって搬送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備え、
    前記給送部は、被記録媒体が載置される載置部と、
    被記録媒体を給送する給送ローラと、
    前記載置部を付勢し、載置された被記録媒体と前記給送ローラとを接近させる第1付勢手段と、
    前記載置部を前記給送ローラから離間させる離間移動手段と、
    給送された被記録媒体を前記載置部へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻しレバーと、
    前記搬送ローラの駆動手段から前記戻しレバーまでの動力伝達を切断状態と接続状態とに切り替え可能な動力伝達手段と、を備え、
    前記搬送ローラが被記録媒体を搬送し終わった後に、前記動力伝達手段を前記切断状態から前記接続状態へ切り替え、前記搬送ローラの駆動手段を利用して前記戻しレバーの戻し動作を前記離間移動手段から独立して実行する構成である、
    記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記動力伝達手段は、前記搬送ローラの駆動手段が所定量駆動したとき、前記戻しレバーまでの動力伝達が切断状態から接続状態に切り替わるタイムラグ接続装置を有する記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記タイムラグ接続装置は、
    前記搬送ローラの駆動手段側の第1ギアと、
    該第1ギアと外接し、該第1ギアから動力が伝達される第2ギアと、
    第1欠歯部と有し、前記第2ギアと同軸上に前記第1ギアと外接可能に設けられ、該第2ギアとの間の摩擦部を介して該第2ギアから動力の伝達が可能な第3ギアと、
    前記第2ギアを前記第3ギアへ付勢する第2付勢手段と、
    第2欠歯部を有し、前記第2ギアと同軸上に前記第1ギアと外接可能に設けられ、前記第3ギアに設けられた第1係合部と係合し、前記第3ギアに対して所定範囲内に回動を相対的に規制する第2係合部を有する第4ギアと、
    該第4ギアと一体に設けられたカム部と、
    前記戻しレバー側に設けられ、前記カム部の回動により回動可能なカムフォロア部と、を有する記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記搬送ローラが正転駆動したとき、
    前記カム部が前記カムフォロア部と当接し、
    前記第4ギアは、前記第2欠歯部が前記第1ギアと対向した停止状態となり、
    前記第3ギアは、前記第1欠歯部が前記第1ギアと対向し、前記第2係合部の一端により前記第1係合部が規制された停止状態となり、
    前記第1ギアから動力伝達され回動する前記第2ギアと、前記第3ギアとの間においてスリップが生じる構成であり、
    前記搬送ローラが逆転駆動したとき、
    前記第1ギアから前記第2ギアへ動力が伝達され、
    前記第2ギアが、前記摩擦部を介して前記第3ギアを、前記所定範囲内において回動させると共に、前記第1ギアが前記第3ギアと噛合って、
    その後、前記第2係合部の他端に規制された前記第1係合部が、前記第4ギアを回動させると共に、前記第1ギアが前記第4ギアと噛合って、
    前記カム部が、前記カムフォロア部を介して前記戻しレバーを回動させる構成である記録装置。
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