JP2004299899A - 給送装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

給送装置、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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Yasuharu Harada
泰晴 原田
Tadahiro Yamashita
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Abstract

【課題】部品点数が少なく簡素な構造でありながら、ロックすることの無い戻しレバーを有する給送装置、該給送装置を備えた記録装置及び液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】被給送体の給送経路の上流側に位置する被給送体積畳部15と、該被給送体積畳部15に積畳された被給送体を単位数ずつに分離しつつ、下流側へと給送可能な分離・給送手段20と、該分離・給送手段20の分離作用によって当該分離・給送手段20に留められた被給送体を上流側に向けて戻す作用部17cを有して支持点16a回りに回転可能な戻しレバー17と、該戻しレバー17を駆動するカム72bと、を備えた給送装置3において、カム72bが戻しレバー17を駆動する際に、戻しレバー17に設けられた作用部17cの位置が固定されると、戻しレバー17が支持点16aごと移動するように構成する。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被給送体積畳部に積畳された被給送体を単位数ずつに分離して給送可能な分離・給送手段と、該分離・給送手段に留められた被給送体を前記被給送体積畳部に戻す戻しレバーと、を備えた給送装置に関する。また、当該給送装置を備えた記録装置及び液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して給送装置から給送される被給送体の一例である被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
記録装置の一例であるインクジェット式記録装置には、インクジェット式記録ヘッドなどの記録実行手段と、該記録実行手段の上流側に位置する搬送手段に向けて被給送体の一例である被記録媒体を給送可能な給送装置と、を備えたものがある。
【0005】
該給送装置は、被給送体の一例である被記録媒体の給送経路における上流に位置して複数の被記録媒体を積畳可能に構成された被給送体積畳部と、給送ローラやリバースローラ等を有して被記録媒体を単位数ずつに分離して給送可能に構成された分離・給送手段と、を備えている。そして、前記分離・給送手段から給送された被記録媒体は、前記搬送手段によって一定ピッチで、記録実行手段に向けて搬送されて、当該記録実行手段が当該搬送中の被記録媒体にインクを吐出することで記録が実行される。
【0006】
分離・給送手段は、リバースローラ(若しくは分離パッド)を給送ローラ(給紙ローラ)に向けて圧接し、該給送ローラと該リバースローラとの間に被記録媒体を挟持して、積畳された被記録媒体から最上位に位置する被記録媒体のみを分離して給送する。さらに、リバースローラや分離パッドは、次位以下の被記録媒体を当該リバースローラや分離パッドに留めるように構成されている。
【0007】
最上位に位置する被記録媒体への記録が完了すると、分離・給送手段によって、その上流側に留められた次位に位置する被記録媒体は、次の記録を行う際の最上位に位置する被記録媒体と成るが、分離・給送手段(リバースローラや分離パッド等)に留められた状態で、この最上位となった被記録媒体をそのまま給送すると、適切に給送できない場合がある。特に、複数の被記録媒体が分離・給送手段に留められた状態で、給送を行うと重送を防止することができないことがある。
【0008】
そのため、例えば特許文献1に記載の記録装置は、分離・給送手段に留められた被記録媒体を被給送体積畳部に戻すための戻しレバーとして用紙戻しレバーを備え、当該用紙戻しレバーによって、分離・給送手段に留められた被記録媒体を、被給送体積畳部に戻した後、給送を開始することが行われている。
【0009】
特許文献1に記載の記録装置に設けられた用紙戻しレバーは、メイン・レバーとサブ・レバーと2つのバネを備え、2つのバネのうち1つはメイン・レバーとサブ・レバーとの間に挟み込まれたバネ(ねじりコイル・バネ)であり、当該ねじりコイル・バネはカムによって駆動されるサブ・レバーの動力がメイン・レバーに伝達可能であるように設けられている。そして、前記ねじりコイル・バネを介して動力がサブ・レバーからメイン・レバーへと伝達されることで、メイン・レバーとサブ・レバーとが一体的に回転可能となっている。
もう1つのバネ(引張コイル・バネ)は、その一端がサブ・レバーに取り付けられ、当該サブ・レバーを引っ張って、用紙戻しレバーを被記録媒体の給送経路から退避した位置に留めるように設けられている。
【0010】
そして、前記カムが、引張コイル・バネの復元力に抗するようにサブ・レバーを駆動すると、サブ・レバーの動力はねじりコイル・バネを介して、メイン・レバーへと伝えられ、用紙戻しレバー全体が回転して、分離・給送手段に留められた被記録媒体を被給送体積畳部に向けて戻すように構成されている。
【0011】
さらに、当該用紙戻しレバーは、メイン・レバーが分離・給送手段に留められた被記録媒体を何らかの原因で被給送体積畳部へと戻すことができず、当該メイン・レバーの回転が止まってロックした状態となっても、メイン・レバーとサブ・レバーとの間には、ねじりコイル・バネが挟み込まれているため、当該ねじりコイル・バネが変形することで、カムはサブ・レバーのみを回転させることができるように構成されている。
すなわち、メイン・レバーがロックしても、サブ・レバーが回転可能であるため、カムや当該カムと当接するサブ・レバーの破損を防止することができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−233482号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、メイン・レバーがロックしている際に、カムがサブ・レバーを駆動するには、当該カムは前記引っ張りコイル・バネと前記ねじりコイル・バネとの両バネの復元力に抗して、当該サブ・レバーを駆動しなければならない。
そのため、カムの駆動に必要なの駆動力は増加し、同時にカムとカムフォロア部との間に生じる押圧力も増大することになる。
【0014】
この駆動力の増加や押圧力の増大は、ねじりコイル・バネのバネ定数を小さくすることによって避けることができるが、その一方で、当該バネ定数は、メイン・レバーがロックされない場合に、メイン・レバーとサブ・レバーとが一体的に回転可能な程度の大きさに設定する必要もある。以上のように、従来の戻しレバーは、その構造が比較的複雑なものとなっていた。
【0015】
そこで、本発明の課題は、従来よりも部品点数が少なく簡素な構造でありながら、分離・給送手段に留められた被給送体若しくは給送経路上の被給送体を、何らかの原因で被給送体積畳部へと戻すことができなくても、ロックすることの無い戻しレバーを有する給送装置、該給送装置を備えた記録装置及び液体噴射装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願発明の第1の態様に係る給送装置は、被給送体を積畳可能な被給送体積畳部と、該被給送体積畳部の下流側に位置して、当該被給送体積畳部に積畳された被給送体を単位数ずつに分離しつつ、当該被給送体をさらに下流側へと給送可能な分離・給送手段と、該分離・給送手段の分離作用によって当該分離・給送手段に留められた被給送体を上流側に向けて戻す作用部を有して支持点回りに回転可能な戻しレバーと、該戻しレバーに設けられたカムフォロア部を押圧して当該戻しレバーを駆動するカムと、該カムが前記戻しレバーを駆動する駆動方向と反対方向の付勢力を生じて当該戻しレバーを付勢する付勢手段と、を備えた給送装置であって、前記戻しレバーは、前記カムが当該戻しレバーを駆動する際に、当該戻しレバーに設けられた前記作用部の位置が固定されると、前記支持点ごと移動するように構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
第1の態様によれば、カムが戻しレバーを駆動する際に、何らかの原因で当該戻しレバーに設けられた作用部の位置が固定されても、戻しレバーは支持点ごと移動可能に構成されているため、当該戻しレバーはロックすることが無く、カムフォロア部やカムの破損を防止することができる。
また、戻しレバーが支持点ごと移動するため、当該戻しレバーを1つの部材で構成しても、当該戻しレバーのロックを回避することができ、従来と比べて部品点数の削減又は戻しレバーの小型化若しくは高強度化を図ることが可能である。
【0018】
本願発明の第2の態様に係る給送装置は、第1の態様において、前記付勢手段は、前記戻しレバーが前記カムによって支持点回りに回転するように駆動されると、前記作用部を給送経路から退避させる方向の付勢力を生じ、当該戻しレバーが前記カムによって前記支持点ごと移動するように駆動されると、前記作用部を前記給送経路の下流側から上流側へ向けて移動させる方向の付勢力を生じるように構成されていることを特徴とするものである。
【0019】
第2の態様によれば、作用部の位置が何らかの原因で固定され、戻しレバーがカムによって支持点ごと移動するように駆動されると、付勢手段の付勢力は当該作用部を給送経路の下流側から上流側へと移動させるように働くため、前記作用部の固定された原因が分離・給送手段における被給送体等の詰まりである場合に、当該付勢力は当該詰まりを解除するように働いて当該詰まりを除去することが可能となる。
【0020】
本願発明の第3の態様に係る給送装置は、第2の態様において、前記戻しレバーが前記カムによって前記支持点ごと移動するように駆動されると、前記作用部を前記給送経路の下流側から上流側に向けて移動させる方向の力が、前記支持点の移動量の増加と共に増大するように構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
第3の態様によれば、戻しレバーがカムによって支持点ごと移動するように駆動される際には、作用部を給送経路の上流側に向けて移動させる力が大きくなるため、作用部の位置が固定された状態を解除可能である。すなわち、作用部を給送経路の上流側に向けて移動させる力が大きくなると、当該作用部を移動させる力が大きくなった分だけ、作用部と当接する被給送体等を被給送体積畳部に押し戻したり、当該被給送体等を変形させることが可能となって、作用部の位置が固定された状態を解除可能となる。
【0022】
本願発明の第4の態様に係る給送装置は、第1から3の態様のいずれか一態様において、前記給送装置は、前記戻しレバーの前記支持点から当該戻しレバーの回転軸線方向に伸びる支持軸の挿通可能な開口部を有し、該開口部の形状は、前記戻しレバーが前記支持点ごと移動するように駆動された際に、前記支持軸が前記固定された作用部回りに回転可能な形状であることを特徴とするものである。
【0023】
第4の態様によれば、戻しレバーに設けられた作用部の位置が固定され、戻しレバーが前記カムによって支持点ごと移動するように駆動されるときには、当該固定された作用部を中心に回転可能であるように、開口部が形成されているため、開口部に挿通された支持軸が当該開口部内をスムーズに移動することができる。
【0024】
本願発明の第5の態様に係る給送装置は、第1から4の態様のいずれか一態様において、前記付勢手段は弾性体を1つ有し、当該弾性体の復元力が、前記付勢力であることを特徴とするものである。
第5の態様によれば、従来複数利用していた弾性体を1つとし、部品点数の削減及び構造の簡素化が可能である。
【0025】
本願発明の第6の態様に係る記録装置は、被記録媒体を給送可能な給送装置と、該給送装置から給送された被記録媒体に向けてインクを吐出して記録を実行する記録実行手段と、を備えた記録装置であって、前記給送装置が、第1から4の態様のいずれか一態様に記載の給送装置であることを特徴とするものである。
第6の態様によれば、第1から5の態様と同様の作用効果を有する給送装置を備えた記録装置を得ることができる。
【0026】
本願発明の第7の態様に係る記録装置は、被噴射媒体を給送可能な給送装置と、該給送装置から給送された被噴射媒体に向けて液体を噴射して液体噴射を実行する液体噴射実行手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記給送装置が、第1から5の態様のいずれか一態様に記載の給送装置であることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置、及び該記録装置に備えられた給送装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、記録装置の主要部を側面から示す要部拡大側面図であり、図2乃至図10は、給送装置に備えられた戻し手段付近を拡大した要部拡大側面図である。図2は、給送装置が待機ポジションにある状態を示す要部拡大側面図である。図3は、被給送体の給送を開始する直前であって、ホッパをピックアップローラに向けて押し上げた状態を示した要部拡大側面図である。図4は、分離・給送手段の分離作用によって被給送体が分離されつつ、単位数ずつ給送される様子を示す要部拡大側面図である。図5は、被記録媒体の給送中にホッパを下げて、ピックアップローラから被記録媒体を離間した状態を示す要部拡大側面図である。図6は、戻し手段が正常に動作して、分離・給送手段に留められた被給送体を被給送体積畳部に向けて戻し始めた状態を示す要部拡大側面図である。図7は、戻し手段が、分離・給送手段に留められた被給送体を被給送体積畳部に向けて戻して、当該被給送体が被給送体積畳部に戻る直前の状態を示した要部拡大側面図である。図8は、戻し手段が分離・給送手段に留められた被給送体を被給送体積畳部に向けて戻し終えた状態を示す要部拡大側面図である。図9は、戻し手段が、分離・給送手段に留められた被給送体を被給送体積畳部に向けて戻すことができず、戻しレバーに設けられた作用部の位置が固定された状態を示す要部拡大側面図である。図10は、作用部の位置が固定された後、戻しレバーが、さらに駆動されて支持点ごと移動する様子を示す要部拡大側面図である。
【0029】
まず、主に図1と図2を参照しつつ、「液体噴射装置」の一例である記録装置1の概略構成、及び該記録装置1に備えられた給送装置3の構成について説明する。
図1に示すように、記録装置1は、「被給送体」及び「被噴射媒体」の一例である被記録媒体を単位数ずつ給送可能な給送装置3と、該給送装置3の下流側に位置して当該給送装置3から給送された被記録媒体(被噴射媒体)に向けてインク(液体)を吐出(噴射)して記録を実行する記録実行手段(液体噴射実行手段)としての記録ヘッド(液体噴射ヘッド)100が設けられたキャリッジ101を有する記録部11と、を備えている。
【0030】
該記録部11には、前記キャリッジ101を支持するキャリッジガイド軸103と、前記記録ヘッド100と対向するように設けられたプラテン104と、記録ヘッド100の上流側に位置して、被記録媒体をプラテン104に沿って記録ヘッド100と対向する状態で搬送する搬送手段としての搬送用ローラ対27と、記録ヘッド100の下流側に位置して、被記録媒体を記録装置の外部に向けて送る排出手段としての排出用ローラ対31と、が備えられている。
【0031】
給送装置3から記録部11に向けて給送された被記録媒体は、前記搬送ローラ対27に達して、当該搬送ローラ対27に挟持される。搬送ローラ対27は、挟持した被記録媒体をプラテン104に沿って間欠的に所定の搬送量ずつ搬送する。前記キャリッジ101は、被記録媒体が所定量ずつ量送られる毎に、紙面表裏方向(以下、主走査方向と言う)に伸びるキャリッジガイド軸103に沿って往復移動する。
【0032】
前記記録ヘッド100は当該往復移動中に被記録媒体に向けてインクを吐出することで記録を実行し、被記録媒体は、そのまま下流側へと送られて、排出用ローラ対31に達して、当該排出用ローラ対31に挟持される。排出用ローラ対31は、挟持した被記録媒体をさらに下流へと送ることで、記録実行領域から被記録媒体を排出し、当該被記録媒体は、補助ローラ34にガイドされて、記録装置1の外部へと排出される。
【0033】
給送装置3は、被給送体である被記録媒体を多数積畳可能な「被給送体積畳部」の一例である被記録媒体積畳部(被噴射媒体積畳部)15と、該被記録媒体積畳部15の下流側に位置して、当該被記録媒体積畳部15に積畳された被記録媒体を単位数ずつに分離しつつ、当該被給送体をさらに下流側へと給送可能な分離・給送手段20と、該分離・給送手段20の分離作用によって当該分離・給送手段20に留められた被給送体を上流側に向けて戻す戻し手段16と、を備えている。
【0034】
該戻し手段16は、分離・給送手段20の分離作用によって当該分離・給送手段20に留められた被給送体を上流側に向けて戻す作用部17cを有して支持点16a回りに回転可能な戻しレバー17を備えており、該戻しレバー17には、カムフォロア部としての戻しレバー・カムフォロア部17bと、前記支持点16aから戻しレバー17の回転軸線方向(前記主走査方向)に伸びる支持軸17aと、が設けられている。
【0035】
給送装置3には、戻し手段16を囲むように、フレーム5と案内部材7とが備えられ、フレーム5には、前記支持軸17aの挿通可能な開口部18aを有する支持部18が設けられており、案内部材7は、給送される被記録媒体を搬送ローラ対27に案内するように備えられている。
【0036】
また、フレーム5には、前記主走査方向に伸びるカム軸72が回転可能であるように備えられており、該カム軸72には、後述するリバースローラホルダ23cに備えられたレリース用カムフォロア部43を押圧して、前記分離・給送手段20に備えられた給送ローラ21からリバースローラ23を離間するように駆動可能なレリースカム72aと、「戻しレバーに設けられたカムフォロア部」である前記戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧して、当該戻しレバー17を駆動するカムとしての戻しレバー用カム72bと、が設けられている。
【0037】
戻しレバー17において、前記支持軸17aは、前記作用部17cと前記戻しレバー・カムフォロア部17bとの間に位置しており、また前記支持軸17aと前記戻しレバー・カムフォロア部17bとの間の位置には、前記戻しレバー用カム72bが前記戻しレバー17を駆動する駆動方向と反対方向の付勢力を生じて「当該戻しレバー17を付勢する付勢手段」としての弾性体である圧縮バネ19が1つ設けられている。
【0038】
給送装置3には、前記被記録媒体積畳部15に積畳された被記録媒体を、当該被記録媒体の積畳方向に移動可能であるように前記主走査方向と平行なホッパ揺動中心203a回りに揺動可能なホッパ203が設けられている。
【0039】
また、ホッパ203の上方には、前記主走査方向に平行なピックアップローラ軸25a回りに回転可能なピックアップローラ25が備えられており、ホッパ203が、図示しないホッパ駆動手段によって駆動されて、積畳された被記録媒体を押し上げると、被記録媒体がピックアップローラ25に押圧されるように構成されている。
【0040】
該ピックアップローラ25は、図示しない駆動源によって図1の反時計回りに回転駆動されて、押圧された被記録媒体を、分離・給送手段20に備えられた給送ローラ21及び該給送ローラ21と対を成すように備えられたリバースローラ23に向けて送出可能であるように構成されている。
【0041】
給送ローラ21及びリバースローラ23は、それぞれ前記主走査方向に平行な軸(以下、給送ローラ21の軸を給送ローラ軸21a、リバースローラ23の軸をリバースローラ軸23aと言う)線回りに回転可能であるように設けられ、またそれぞれ図示しない駆動源によって図1の反時計回りに回転駆動されるように構成されている。
【0042】
リバースローラ23は、リバースローラ軸23aに対してトルクリミッタ23bを介して設けられ、図2に示すように、リバースローラ軸23aはリバースローラホルダ23cに備えられている。そして、リバースローラホルダ23cの上端部にはフレーム5との接続部45が設けられ、当該接続部45は、フレーム5に設けられた図示しない保持部に保持されている。
【0043】
リバースローラホルダ23cは、接続部45を支点として、リバースローラ23の前記リバースローラ軸23aと平行な軸回りに回転可能であるように構成されている。さらに、リバースローラホルダ23cは、図示しないリバースローラ付勢手段によって給送ローラ21に向けて付勢されている。一方、リバースローラホルダ23cの下部には、レリース用カムフォロア部43が設けられており、図示しない駆動源によって前記カム軸72が図2の時計回りに回転駆動されると、レリ−スカム72aが、当該レリース用カムフォロア部43を前記リバースローラ付勢手段に対抗するように押圧して、図2に示すようにリバースローラ23が給送ローラ21から離間するように構成されている。
すなわち、リバースローラ23を離間させることによって、被記録媒体がリバースローラ23と給送ローラ21との間に挟持されない状態を作り出すことができる。
【0044】
図2に示すように、戻しレバー用カム72bが、戻しレバー17に設けられた戻しレバー・カムフォア部17bを押圧すると、図1において給送経路から退避していた戻しレバー17は図2の反時計回りに回転して、作用部17cが給送経路に迫り出す。
【0045】
戻しレバー17の作用部17cが給送経路に迫り出していると、ピックアップローラ25が被記録媒体を送出しても、当該作用部17cが被記録媒体の進出を阻止するため、当該被記録媒体は記録部11に進出できない状態となっている。
尚、戻しレバー72bが給送経路に迫り出していて、且つ給送ローラ21とリバースローラ23が離間している状態を待機ポジションと言う。
【0046】
以上が、記録装置1の概略構成、及び該記録装置1に備えられた給送装置3の構成についての説明である。以下、分離・給送手段20によって、被記録媒体が単位数ずつ給送され、すなわち被記録媒体積畳部の最上位の被記録媒体のみが給送されて、次位以下の被記録媒体がリバースローラ23に留められることについて説明し、続いて、戻しレバー17がリバースローラ23に留められた被記録媒体を被記録媒体積畳部15に向けて正常に戻す場合の戻し手段16の動作(以下、通常動作と言う)について説明し、その後、戻しレバー17がリバースローラ23に留められた被記録媒体を被記録媒体積畳部15に向けて戻そうとした際に、戻しレバー17の作用部17cの位置が固定された場合の戻し手段16の動作(以下、ロック回避動作と言う)について説明する。
【0047】
既述したように、給送装置3には、給送ローラ21とリバースローラ23とを有する分離・給送手段20と、該分離・給送手段20に被記録媒体を送出するピックアップローラ25と、該ピックアップローラ25に被記録媒体を押圧するホッパ203と、が備えられている。
【0048】
図3において、ホッパ203はピックアップローラ25に向けて押し上げられており、ピックアップローラ25には、被記録媒体が押圧されている。またリバースローラホルダ23cに設けられたレリ−ス用カムフォロア部43と、レリ−スカム72aと、が離間しているため、リバースローラ23は、図示しないリバースローラ付勢手段によって給送ローラ21に押圧されている。また、戻しレバー17に設けられた戻しレバー・カムフォロア部17bと、戻しレバー用カム72bと、が離間しているため、戻しレバー17の作用部17cは、前記圧縮ばね19の付勢力によって給送経路から退避している。
【0049】
図3の状態から、ピックアップローラ25の回転によって、積畳された被記録媒体が分離・給送手段20に向けて送出されると、図4に示すように、送出された被記録媒体は給送ローラ21とリバースローラ23との間に挟持されて、最上位に位置する被記録媒体P1のみが給送され、次位以下の被記録媒体(例えば図4の次位に位置する被記録媒体P2)は、リバースローラ23に留められる。
【0050】
より詳細には、リバースローラ23は、給送ローラ21と同じ方向(図4の反時計回り)に回転駆動されるため、接する被記録媒体をホッパ203に向けて戻す方向に送るように作用する。その一方で、リバースローラ23は、トルクリミッタ23cを介してリバースローラ軸23aに設けられており、当該リバースローラ23に対して加わる被記録媒体を給送する方向(図4の時計回り)のトルクが所定の大きさよりも大きくなると、リバースローラ23は被記録媒体を給送する方向に回転するように構成されている。
【0051】
そのため、複数の被記録媒体が給送ローラ21とリバースローラ23との間に挟持されている場合には、リバースローラ23は、挟持される被記録媒体が最上位に位置する被記録媒体P1のみになるまで(挟持される被記録媒体が1単位になるまで)、図4の反時計回りに回転して、次位以下の被記録媒体をホッパ203に向けて戻し続ける。
【0052】
そして、給送ローラ21とリバースローラ23との間に挟持された被記録媒体が最上位に位置する被記録媒体P1のみと成ると、給送ローラ21の被記録媒体を給送する方向の駆動トルクが被記録媒体P1を介してリバースローラ23に伝達される。給送ローラ21の駆動トルクは、リバースローラを図4の反時計回りに回転させる駆動トルクよりも大きく設定されているため、給送ローラ21の駆動トルクがリバースローラに伝達されると、当該リバースローラ23は被記録媒体を給送する方向(図4の時計回り)に回転する。
【0053】
尚、給送ローラ21が最上位に位置する被記録媒体P1を給送するためには、給送ローラ21と被記録媒体との間の摩擦係数μ1が、被記録媒体間の摩擦係数μ2よりも大きい必要が有り、リバースローラ23が次位以下の被記録媒体をホッパ203側に戻すためには、リバースローラ23と被記録媒体との間の摩擦係数μ3の方が、被記録媒体間の摩擦係数μ2よりも大きい必要が有り、本実施例においては、各摩擦係数の関係がμ1>μ3>μ2となるように設定されている。
【0054】
上述の如く、分離・給送手段20によって、最上位に位置する被記録媒体P1のみが給送され、次位以下の被記録媒体はホッパ203側に留められる。そして、図5に示すように、被記録媒体の給送中にホッパ203を下げると、ピックアップローラ25と被記録媒体とが離間して、ホッパ203からピックアップローラ25までの間に生じていた押圧力が解除されるため、最上位に位置する被記録媒体P1と次位に位置する被記録媒体P2との間の摩擦力は小さく成り、当該被記録媒体P1と当該被記録媒体P2は、さらに分離されやすい状態となる。
しかしながら、被記録媒体P1と被記録媒体P2との間に静電気が生じていたりすると、被記録媒体P2は、図5に示すように、先端がリバースローラ23上に留まることがある。
【0055】
続いて、主に図6乃至図8を参照しつつ、戻しレバー17が、図5のようにリバースローラ23に留められた被記録媒体を被記録媒体積畳部15に向けて正常に戻す場合の戻し手段16の動作(通常動作)について説明する。
既述したように、カム軸72が回転して、該カム軸72に設けられた戻しレバー用カム72bが、戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧すると、戻しレバー17は、当該戻しレバー17の作用部17cが給送経路に迫り出して、当該作用部17cが給送経路の下流側から上流側に向かって移動するように回転する。
【0056】
図6は、最上位に位置する被記録媒体P1が記録部11に設けられた搬送用ローラ対27に達して挟持された後に、戻しレバー用カム72bが、戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧することで、戻しレバー17の作用部17cが、給送経路に進出して、リバースローラ23に留められた次位に位置する被記録媒体P2をホッパ203に向けて押し戻し始めた直後の状態を示している。
【0057】
図6に示すように、戻しレバー17の作用部17cは、その先端で、最上位に位置する被記録媒体P1を押し上げて、当該被記録媒体P1を湾曲させつつ、支持軸17a周りに回転する。この時、戻しレバー17は、支持軸17aを支点、戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧する押圧点を力点、作用部17cと被記録媒体P2との接触点を作用点、として図6の反時計回りに回転する。
【0058】
尚、図6の被記録媒体P1は、説明を容易にするため、戻しレバー17の作用部17cとの接触点を有する断面のみが描かれており、給送ローラ軸21aの軸線方向(図6の紙面表裏方向)については図示を省略している。
図6の状態から、カム軸72が図6の時計回りに回転すると、図7に示すように、戻りレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bをさらに押圧して、作用部17cが次位に位置する被記録媒体P2をホッパ203上に押し戻した状態となる。
【0059】
その後、図8に示すように、最上位に位置していた被記録媒体P1は、前記搬送ローラ対27によって下流へと送り続けられ、次位に位置する被記録媒体P2は、被記録媒体積畳部15に戻って、当該被記録媒体積畳部15に積畳された被記録媒体の最上位に位置し、戻し手段16の通常動作は完了して再び図2の待機ポジションに戻ることとなる。
【0060】
戻し手段16の通常動作中において、圧縮バネ19は、作用部17cを給送経路から退避させるように戻しレバー17を付勢すると同時に、支持軸17aを開口部18aの一端(図6乃至図8における開口部18aの左端)に押圧している。そして、戻しレバー17は、支持軸17aが開口部18aの一端(図6乃至図8における開口部18aの左端)に留められたまま、当該支持軸17a回りに回転するように構成されている。
【0061】
より詳細には、前記圧縮バネ19の戻しレバー17を付勢する位置が、支持軸17と戻しレバー・カムフォロア部17bとの間に位置し、前記付勢力である圧縮された圧縮バネ19の復元力と戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧する押圧点に生じる押圧力とが戻しレバー17を互いに逆方向に向かって押すため、当該復元力と当該押圧力によって戻しレバー17全体を反時計回りに回転させるトルクが生じて、支持軸17aは開口部18aの一端(図6乃至図8におけ開口部18aの左端)に押圧される。
【0062】
そして、戻しレバー用カム72bは戻しレバー・カムフォロア部17bを圧縮バネ19の付勢力(復元力)に対向するように押圧して、戻しレバー17を支持軸17a回りに回転させる。この時、戻しレバー用カム72bが戻しレバー17を回転させると、圧縮バネ19は圧縮されて当該圧縮バネ19の付勢力(復元力)が増大して、給送経路から作用部17cを退避させるように戻しレバー17に対して働くトルクも増大する。
【0063】
すなわち、付勢手段である圧縮バネ19は、戻しレバー17が戻しレバー用カム72bによって支持点16a回りに回転するように駆動されると、作用部17cを給送経路から退避させる方向の付勢力(復元力)を生じるように構成されている。
【0064】
尚、図6及び図7の状態の時、戻しレバー17の作用部17cは、被記録媒体P1を湾曲させているが、この被記録媒体P1の湾曲の程度(撓み量)は、戻しレバー17を駆動する戻しレバー用カム72bの押圧力や被記録媒体P1自体の剛性によって変わる。したがって、例えば被記録媒体P1が薄紙のように撓みやすい場合には、図6及び図7のように戻しレバー17の作用部17cが被記録媒体を湾曲させながら回転可能であるが、例えば被記録媒体P1が厚紙のように撓みにくい場合には、戻しレバー17が被記録媒体P1を湾曲させることができず、戻しレバー17の作用部17cの位置が固定されてしまうことがある(図9参照)。
【0065】
続いて、主に図9及び図10を参照しつつ、戻しレバー17がリバースローラ23に留められた被記録媒体を被記録媒体積畳部15へと戻そうとした際に、戻しレバー17の作用部17cの位置が固定された場合の戻し手段16の動作(ロック回避動作)について説明する。
【0066】
図9は、戻しレバー用カム72bが、戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧して戻しレバー17を支持軸17a回りに回転させた際に、戻しレバー17の作用部17cが、被記録媒体を押し切れず(最上位に位置する被記録媒体P1を湾曲させられず)に、当該作用部17cの位置が固定された直後の状態を示している。
【0067】
図9の状態から、カム軸72が時計回りにさらに回転して、戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧すると、図10に示すように、戻しレバー17は、位置の固定された作用部17c回りに回転する。
すなわち、戻しレバー17は、戻しレバー用カム72bが当該戻しレバー17を駆動する際に、当該戻しレバー17に設けられた作用部17cの位置が固定されると、支持軸17a(支持点16a)ごと移動するように構成されており、戻しレバー17がロックしないように成っている。
【0068】
より詳細には、フレーム5の支持部18に設けられた開口部18aの形状は、戻しレバー17が支持軸17a(支持点16a)ごと移動するように駆動された際に、支持軸17a(支持点16a)が固定された作用部17c回りに回転可能な円弧形状と成っており、戻しレバー17は、位置の固定された作用部17cを支点、戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧する押圧点を力点、として図9又は図10の反時計回りに回転する。
尚、作用部17cが固定される位置は一定ではないため、開口部18aと支持軸17aとの間にはガタがあるように隙間を設けておくことで、支持軸17aは、よりスムーズに開口部18a内を移動することができる。
【0069】
また、圧縮バネ19は、戻しレバー用カム72bが戻しレバー17を駆動する駆動方向と反対方向の復元力(付勢力)を生じて、戻しレバー17が戻しレバー用カム72bによって支持軸17a(支持点16a)ごと移動するように駆動されると、作用部17cを給送経路の下流側から上流側へ向けて移動させる方向の復元力(付勢力)を生じるように構成されている。
【0070】
すなわち、戻し手段16の通常動作時と同様に、圧縮バネ19の復元力と戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧する押圧点に生じる押圧力とが戻しレバー17を互いに逆方向に向かって押しており、該戻しレバー17には図9又は図10の時計回りのトルクが生じている。
【0071】
通常動作の際には、作用部17cが移動可能で、支持軸17aは開口部18aの一端(図9又は図10における開口部18aの左端)に付勢されて位置が固定されていたが、ロック回避動作の際においては、作用部17cの位置が固定されて、支持軸17aが移動するようになっている。
【0072】
また、圧縮バネ19は、通常動作時のように、戻しレバー17に設けられた作用部17cを給送経路から退避させるように当該戻しレバー17を付勢する付勢手段と、ロック回避動作時のように、作用部17cが給送経路の下流側から上流側へと移動させるように戻しレバー17を付勢する付勢手段と、を兼用する付勢手段となっている。
【0073】
ずなわち、圧縮バネ19の復元力は、戻しレバー用カム72bが戻しレバー17を駆動する駆動方向とは反対方向の付勢力であり、戻しレバー17が戻しレバー用カム72bによって支持軸17a(支持点16a)回りに回転するように駆動された際に作用部17cを給送経路から退避させる方向の付勢力と、戻しレバー17が戻しレバー用カム72bによって支持軸17a(支持点17c)ごと移動するように駆動された際に作用部17cを給送経路の下流側から上流側へ向けて移動させる方向の付勢力と、を兼ねている。
【0074】
また、戻しレバー17が戻しレバー用カム72bによって支持軸17a(支持点16a)ごと移動するように駆動されると、圧縮バネ19は圧縮されて当該圧縮バネ19の生じる復元力(付勢力)が増加し、固定された作用部17c(作用部17cと被記録媒体との接触点)に加わる力が増加する。すなわち、圧縮バネ19は、作用部17cを給送経路の下流側から上流側に向けて移動させる方向の力が、支持軸17a(支持点16a)の移動量の増加と共に増大するように構成されている。
【0075】
そして、図10のように作用部17cの位置が被記録媒体(厚紙)自体の剛性によって固定されている際に、戻しレバー用カム72bが戻しレバー17を駆動して、作用部17cを給送経路の下流側から上流側に向けて移動させる方向の力が、被記録媒体を湾曲させることができる程度まで大きくなると、戻しレバー17は、次位以下の被記録媒体をホッパに向けて押し戻すように支持軸17a(支持点16a)ごと移動する。
【0076】
すなわち、図10において、力点であった戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押圧する押圧点は支点となり、圧縮バネ19の付勢している位置は力点となって、固定されて支点となっていた作用部17c(作用部17cと被記録媒体との接触点)が被記録媒体を押し戻す作用点となって、支持軸17aが開口部18a内を図10の右から左へと移動する。そして、戻しレバー17は、支持軸17aが図10における開口部18aの左端に達した後は、通常動作時と同様に(例えば、図7、図8のように)次位以下の被記録媒体を押し戻すように動作する。
【0077】
尚、本実施例において、開口部18aは、図10のように作用部17cの位置が固定された状態が維持されたまま、戻しレバー用カム72bが戻しレバー・カムフォロア部17bを押し切っても、支持軸17aが開口部18aの他端(図10における開口部18aの右端)を押圧しない程度に大きく設定されており、作用部17cの固定された状態が解除されなくても、戻しレバー17はロックせず、戻しレバー17及び戻しレバー・カムフォロア部17bは破損しないように構成されている。
【0078】
作用部17cの位置が固定される原因は、被記録媒体自体の剛性が大きいことに限らず、被記録媒体等が分離・給送手段20に詰まってしまうこと等も挙げられる。既述したように、作用部17cの位置が固定された状態で、戻しレバー用カム72bが戻しレバー17を駆動すると、作用部17cを給送経路の下流側から上流側に向けて移動させる方向の力が大きくなるため、作用部の位置が固定された原因が分離・給送手段における被給送体等の詰まりである場合には、作用部が当該詰まりを除去するように作用する。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置の主要部を側面から示す要部拡大側面図。
【図2】給送装置が待機ポジションにある状態を示す要部拡大側面図。
【図3】ホッパを押し上げた状態を示した要部拡大側面図。
【図4】被給送体が単位数ずつ給送される様子を示す要部拡大側面図。
【図5】給送中にホッパを下げた状態を示す要部拡大側面図。
【図6】被給送体をホッパに向けて戻し始めた状態を示す要部拡大側面図。
【図7】被給送体がホッパ上に戻る直前の状態を示す要部拡大側面図。
【図8】被給送体をホッパ上に戻し終えた状態を示す要部拡大側面図。
【図9】作用部の位置が固定された状態を示す要部拡大側面図。
【図10】戻しレバーが支持点ごと移動する様子を示す要部拡大側面図。
【符号の説明】
3 給送装置、 5 フレーム、 7 案内部材、
15 被記録媒体積畳部、 16 戻し手段、 16a 支持点、
17 戻しレバー、 17a 支持軸、
17b 戻しレバー・カムフォロア部、 17c 作用部、 18 支持部、
19 圧縮バネ、 20 分離・給送手段、 21 給送ローラ、
23 リバースローラ、 23b トルクリミッタ、
23c リバースローラホルダ、 25 ピックアップローラ、
43 レリース用カムフォロア部、 45 接続部、 72 カム軸、
72a レリースカム、 72b 戻しレバー用カム、 203 ホッパ、
203a ホッパ揺動軸

Claims (7)

  1. 被給送体を積畳可能な被給送体積畳部と、該被給送体積畳部の下流側に位置して、当該被給送体積畳部に積畳された被給送体を単位数ずつに分離しつつ、さらに下流側へと給送可能な分離・給送手段と、該分離・給送手段の分離作用によって当該分離・給送手段に留められた被給送体を上流側に向けて戻す作用部を有して支持点回りに回転可能な戻しレバーと、該戻しレバーに設けられたカムフォロア部を押圧して当該戻しレバーを駆動するカムと、該カムが前記戻しレバーを駆動する駆動方向と反対方向の付勢力を生じて当該戻しレバーを付勢する付勢手段と、を備えた給送装置であって、
    前記戻しレバーは、前記カムが当該戻しレバーを駆動する際に、当該戻しレバーに設けられた前記作用部の位置が固定されると、前記支持点ごと移動するように構成されていることを特徴とする給送装置。
  2. 請求項1において、前記付勢手段は、前記戻しレバーが前記カムによって支持点回りに回転するように駆動されると、前記作用部を給送経路から退避させる方向の付勢力を生じ、当該戻しレバーが前記カムによって前記支持点ごと移動するように駆動されると、前記作用部を前記給送経路の下流側から上流側へ向けて移動させる方向の付勢力を生じるように構成されていることを特徴とする給送装置。
  3. 請求項2において、前記戻しレバーが前記カムによって前記支持点ごと移動するように駆動されると、前記作用部を前記給送経路の下流側から上流側に向けて移動させる方向の力が、前記支持点の移動量の増加と共に増大するように構成されていることを特徴とする給送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項において、前記給送装置は、前記戻しレバーの前記支持点から当該戻しレバーの回転軸線方向に伸びる支持軸の挿通可能な開口部を有し、
    該開口部の形状は、前記戻しレバーが前記支持点ごと移動するように駆動された際に、前記支持軸が前記固定された作用部回りに回転可能な形状であることを特徴とする給送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、前記付勢手段は弾性体を1つ有し、当該弾性体の復元力が、前記付勢力であることを特徴とする給送装置。
  6. 被記録媒体を給送可能な給送装置と、該給送装置から給送された被記録媒体に向けてインクを吐出して記録を実行する記録実行手段と、を備えた記録装置であって、前記給送装置が、請求項1から5のいずれか一項に記載の給送装置であることを特徴とする記録装置。
  7. 被噴射媒体を給送可能な給送装置と、該給送装置から給送された被噴射媒体に向けて液体を噴射して液体噴射を実行する液体噴射実行手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記給送装置が、請求項1から5のいずれか一項に記載の給送装置であることを特徴とする液体噴射装置。
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