JP4935390B2 - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の排気浄化システムに関する。
内燃機関の排気にはカーボンを主成分とする微粒子物質(PM:Particulate Matter)が含まれている。これらの微粒子物質の大気への放散を防止するために内燃機関の排気系に微粒子物質を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、「フィルタ」という。)を設ける技術が知られている。
かかるフィルタにおいては、捕集された微粒子物質の堆積量が増加すると、フィルタの目詰まりによって排気における背圧が上昇し機関性能が低下するので、フィルタの温度を上昇させて捕集された微粒子物質を酸化除去することとしている(以下、「PM再生処理」という。)。
ここで、上記のPM再生処理が行われた場合に、その終了時期は、フィルタの温度からPM酸化率を求め、PM再生処理の開始時期における微粒子物質の堆積量から酸化除去された微粒子物質の量を減算することで決定される。すなわち、フィルタにおける微粒子物質の残存量を推定し、その推定値が所定量を下回ったかどうかで決定される。しかし、このシステムでは、実際にPM堆積量がどこまで減少しているかは確認されない。
そうすると、PM再生処理の終了時においてフィルタに残存している微粒子物質の量がばらつき、PM再生処理によってフィルタの差圧を充分に回復させることができなくなる場合があった。
これに対し、PM再生処理におけるフィルタの差圧(圧力損失)の減少率の最大値を求め、この値に基づいてPM再生開始時期やPM再生終了時期を制御するようにし、オイルアッシュの堆積や、圧力損失センサのバラツキや経時劣化を受けづらくする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記の技術においても、PM再生処理が終了した時点でPMがフィルタに残存しているかどうかを確認しているわけではないので、PM再生処理によってフィルタの差圧を充分に回復させることができない場合があった。また、フィルタ前後の差圧の絶対値でフィルタに残存している微粒子物質の量を検出する場合には、アッシュの堆積や、フィルタ基材の圧力損失のバラツキなどにより検出精度が低下する場合があった。
特開2003−222015号公報
本発明の目的とするところは、PM再生処理の終了後においてフィルタに残存する微粒子物質の量をより精度良く検出し、PM再生処理によってフィルタにおける微粒子物質の酸化除去が完了しているか否かをより精度良く判定できる技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、フィルタに対するPM再生処理が終了した後における、フィルタへの微粒子物質の堆積量の増加に対するフィルタ前後の差圧の増加に係る傾きである差圧増加率を取得し、この差圧増加率が所定値より大きい場合に微粒子物質の酸化除去が完了していると判定することを最大の特徴とする。
より詳しくは、内燃機関の排気通路に設けられ、前記排気通路を通過する排気中の微粒子物質を捕集するフィルタと、
前記フィルタの温度を上昇させることにより該フィルタに蓄積した微粒子物質を酸化除去するPM再生処理を行なう再生手段と、
前記フィルタへの微粒子物質の蓄積量の増加に対する前記フィルタ前後の差圧の増加に係る傾きである差圧増加率を取得する差圧増加率取得手段と、
前記再生手段によるPM再生処理が行なわれた後に前記差圧増加率取得手段によって前記差圧増加率を取得し、前記差圧増加率が所定値より大きいときに前記微粒子物質の酸化除去が完了したと判定し、前記差圧増加率が前記所定値以下のときに前記酸化除去が未完了と判定する再生完了判定手段と、
を備えることを特徴とする。
ここで、PM再生処理を実施した際に、フィルタに堆積された微粒子物質の酸化除去が完了したかどうかは、PM再生処理の実施前におけるフィルタへの微粒子物質の堆積量からPM再生処理による微粒子物質の酸化量を減じて、微粒子物質の残存量を推定する場合が多かった。しかし、この方法では、PM再生処理によって実際に微粒子物質がどこまで減少したかを正確に検知することが困難な場合があった。
また、PM再生処理の終了後に実際にフィルタ前後の差圧の絶対値を検出して微粒子物質の酸化除去の完了の判定を行う場合もあるが、アッシュの堆積またはブリッジの形成や、フィルタの基材自体の圧力損失のバラツキなどにより、判定の精度が低下する場合があった。
これに対し、本発明においては、PM再生処理後における、微粒子物質の堆積量が増加したことによるフィルタ前後の差圧の増加に係る傾きが、微粒子物質がPM再生処理によってフィルタから完全に除去されているか否かで異なることに着目した。
すなわち、PM再生処理によって微粒子物質の酸化除去が完了している場合には、PM再生処理の終了後に、微粒子物質が残存しないフィルタ基材中に新たに微粒子物質が入り込んで堆積し始めるので、フィルタ前後の差圧が急激に増加する。これに対し、微粒子物質の酸化除去が未完了の場合には、例えばブリッジと呼ばれる微粒子物質の塊がフィルタのセル内に既に存在し、微粒子物質はこのブリッジ表面にさらに堆積することになるため、フィルタ前後の差圧の増加は緩やかになる。
従って、本発明においては、PM再生処理の終了後に、差圧増加率取得手段によって、フィルタへの微粒子物質の堆積量の増加に対するフィルタ前後の差圧の増加に係る傾きである差圧増加率を取得し、差圧増加率が所定値より大きい場合に再生完了判定手段が、微粒子物質の酸化除去が完了したと判定することとした。
これによれば、PM再生処理の終了後に実際の微粒子物質の残存量を検出して、微粒子物質の酸化除去が完了したか否かを判定できる。また、フィルタ前後の差圧の絶対値ではなく増加率を取得して判定を行うのでフィルタ基材による圧力損失のバラツキなどの誤差要因を排除できる。その結果、判定の精度を向上させることができる。
ここで所定値とは、差圧増加率がこれより大きい場合には、微粒子物質の酸化除去が完了していると判定できる閾値であり、予め実験などの手法で求められる。
また、本発明においては、前記再生完了判定手段は、前記PM再生処理の終了後に前記フィルタに蓄積した微粒子物質の量が該フィルタの容量に応じて定められる所定の判定可
能蓄積量以下である場合に、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの前記判定を行うようにしてもよい。
ここで、PM再生処理の終了した後に時間が経過し、多くの微粒子物質がフィルタに流入して堆積した状態で、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了していたか否かの判定する場合について考える。この場合は、PM再生処理が終了した後にフィルタに流入した微粒子物質の量が多い。そうすると、PM再生処理の終了時点で微粒子物質の酸化除去が完了していたとしても、その後に流入した微粒子物質がフィルタ基材の細孔だけでなく、フィルタ基材の表層へも堆積するので、微粒子物質の酸化除去が完了していた場合と未完了の場合における差圧増加率の差が小さくなってくる。そうすると、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの判定が困難となり、あるいは判定の精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明においては、PM再生処理の終了後にフィルタに流入した微粒子物質の蓄積量が判定可能蓄積量となる前に限って、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの判定を行うこととした。
これにより、微粒子物質の酸化除去が完了していた場合と未完了の場合における差圧増加率の差が大きい状態でのみ、微粒子物質の酸化除去が完了していたか否かの判定を行うことができるので、当該判定の判定精度を向上させることができる。
ここで判定可能蓄積量は、PM再生処理の終了後にフィルタに蓄積した微粒子物質の量がこれより多い場合には、微粒子物質の酸化除去が完了している場合と未完了の場合における前記差圧増加率の差が小さくなり、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの判定の精度が低下する閾値としての微粒子物質の蓄積量である。この判定可能蓄積量は、フィルタの容量に応じて決定され、例えば、微粒子物質のフィルタの容量1リットル当たりの蓄積量が1gとなる蓄積量であってもよい。この場合はフィルタの容量がCリットルの場合には、判定可能蓄積量はCグラムとなる。
また、本発明においては、前記再生完了判定手段は、前記フィルタの温度が所定の判定可能温度以下である場合に、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの前記判定を行うようにしてもよい。
すなわち、フィルタの温度が高い場合には、フィルタ基材の細孔内の微粒子物質が早期に酸化され始める。従って、微粒子物質の酸化除去が完了している状態から微粒子物質がフィルタ基材の細孔に流入したとしても堆積せずに次々に酸化除去されてしまうため差圧増加率が小さくなってしまう。そうすると、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了している場合と未完成の場合の差圧増加率の差が小さくなり、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了しているか否かの判定に係る判定精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明においては、前記フィルタの温度が所定の判定可能温度以下である場合に限って、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了しているか否かの判定を行うようにした。これによれば、再生完了判定手段は、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了している場合と未完成の場合の差圧増加率の差が大きい状況においてのみ、微粒子物質の酸化除去が完了しているか否かの判定を行うことができるので、当該判定の判定精度をより向上させることができる。
ここで判定可能温度は、フィルタの温度がこれより高い場合には、微粒子物質の酸化除去が完了している場合と未完了の場合における差圧増加率の差が小さくなり、微粒子物質
の酸化除去が完了か未完了かの判定の精度が低下する閾値としてのフィルタの温度である。
また、本発明においては、前記再生完了判定手段は、前記内燃機関の排気流量が所定の判定可能排気流量以上である場合に、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの前記判定を行うようにしてもよい。
ここで、内燃機関の排気流量が少ない場合には、フィルタ前後の差圧自体が小さくなり、前記差圧増加率の取得精度が低下する場合があった。そこで、本発明においては、内燃機関の排気流量が判定可能排気流量以上である場合に限って、再生完了判定手段が、微粒子物質の酸化除去が完了か否かの判定を行うようにした。
そうすれば、高精度で差圧増加率が取得可能な状態にのみ、微粒子物質の酸化除去が完了したか否かの判定を行うことができるので、当該判定の精度をより高くすることができる。
ここで、判定可能排気流量は、内燃機関の排気流量がこれ以上の場合には、再生完了判定手段が、微粒子物質の酸化除去が完了したか否かの判定を充分な精度で行うことができると判定される閾値としての排気流量である。判定可能排気流量は、例えば10g/sという値であってもよい。
また、本発明においては、前記再生完了判定手段により、前記微粒子物質の酸化除去が未完了と判定された場合には、前記再生手段により前記PM再生処理を再開するようにしてもよい。そうすれば、より確実に微粒子物質の酸化除去を完了させることができ、PM再生処理の終了時点における微粒子物質の蓄積状態を安定化することができる。その結果、PM再生処理の信頼性を向上させることができる。
また、この場合には、前記差圧増加率の値がより小さい場合における前記再開したPM再生処理の処理時間は、前記差圧増加率の値がより大きい場合における前記再開したPM再生処理の処理時間以上としてもよい。すなわち、差圧増加率が小さいほど、PM再生処理が終了した時点において酸化除去されずにフィルタに残存している微粒子物質の量が多いということであるので、PM再生処理を再開した場合の処理期間を長くする。
そうすれば、再開したPM再生処理において過不足なく微粒子物質を酸化除去することができ、再開したPM再生処理が、また微粒子物質の酸化除去が完了しないまま終了してしまうことや、再開したPM再生処理が無駄に長期間行われることを抑制できる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、PM再生処理の終了後においてフィルタに残存する微粒子物質の量をより精度良く検出し、フィルタにおける微粒子物質の酸化除去が完了しているか否かをより精度良く判定することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関と、その排気系及び制御系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、ディーゼル機関である。なお、図1においては、内燃機関1の内部及びその吸気系は省略されている。
図1において、内燃機関1には、内燃機関1から排出される排気が流通する排気通路としての排気管5が接続され、この排気管5は下流にて図示しないマフラーに接続されている。また、排気管5の途中には、酸化能を有する酸化触媒10が設けられている。そして、酸化触媒10の下流側には、排気中の微粒子物質を捕集するフィルタ11が配置されている。
また、排気管5における酸化触媒10の上流側には、フィルタ11に蓄積された微粒子物質を酸化除去するためのPM再生処理において、排気管5を通過する排気に還元剤としての燃料を添加し、酸化触媒10に燃料を供給する燃料添加弁14が設けられている。また、フィルタ11の上流と下流には、フィルタ11の前後における排気圧力の差を検出することによってフィルタ11前後の差圧(圧力損失)を検出する差圧センサ15が備えられている。
以上述べたように構成された内燃機関1及びその排気系には、内燃機関1及び排気系を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)30が併設され
ている。このECU30は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御する他、内燃機関1のフィルタ11を含めた排気浄化システムに係る制御を行うユニットである。
ECU30には、図示しないエアフローメータ、クランクポジションセンサや、アクセルポジションセンサなどの内燃機関1の運転状態の制御に係るセンサ類の他、差圧センサ15が電気配線を介して接続され、出力信号がECU30に入力されるようになっている。一方、ECU30には、内燃機関1内の図示しない燃料噴射弁等が電気配線を介して接続される他、本実施例における燃料添加弁14などが電気配線を介して接続され、ECU30によって制御されるようになっている。
また、ECU30には、CPU、ROM、RAM等が備えられており、ROMには、内燃機関1の種々の制御を行うためのプログラムや、データを格納したマップが記憶されている。フィルタ11のPM再生処理を行うためのルーチンや、後述する再生完了判定ルーチンも、ECU30のROMに記憶されたプログラムの一つである。従って、ECU30は、本実施例において再生手段に相当する。
図2には、本実施例におけるフィルタ11の内部構造を示す。図2(a)は排気管5の軸方向から見た図、図2(b)は側面から見た断面図である。フィルタ11は、ウォールフロー型のフィルタであり、多数のセル(貫通孔)20の両端のうちの一方において交互にプラグ21で栓詰めが施されている。そして互いに隣り会うセル20の隔壁22には、排ガスは通過できるが微粒子物質は通過できない程度の細孔が存在している。排気がフィルタ11を通過する際に、この細孔の内部あるいはセル20の壁面に微粒子物質が捕集されることによって排気中の微粒子物質が浄化される。
次に図3を用いて、フィルタ11のPM再生処理の終了後に、微粒子物質がフィルタ11に流入した際のフィルタ11内の状態と、フィルタ11前後の差圧との関係について説明する。
まず、PM再生処理が終了した時点で、フィルタ11における微粒子物質が略全部酸化除去された場合について考える。この場合は、さらにフィルタ11に微粒子物質が流入す
ると、入口端が開放されている上流側のセル20に流入した排気は必ず隔壁22を通過するため、図3(a)に示すように、微粒子物質は隔壁22における細孔内に直接捕集される。
従って、細孔が微粒子物質で埋まっていく状態となるので、この場合にはフィルタ11への微粒子物質の蓄積量Wの増加dWに対するフィルタ11前後の差圧ΔPの増加傾き(以下、「差圧増加率dΔP/dW」という。)は比較的大きな値となる。
次に、PM再生処理が終了した時点で、フィルタ11に微粒子物質が残存している場合について考える。この場合は、図3(b)に示すように、セル20内に、残存する微粒子物質がブリッジと呼ばれる塊を形成する場合がある。これは、もともとセル20の隔壁22の表面に微粒子物質が堆積していた状態から、PM再生処理において隔壁22に接した部分が優先的に酸化除去され、セル20の中央に中空の塊として微粒子物質が残存した結果形成されたものである。このブリッジ23が形成された状態で、さらにフィルタ11に微粒子物質が流入した場合には、微粒子物質は主にブリッジ23の中空部分の内部に新たに堆積されるため、差圧増加率dΔP/dWは比較的小さくなる。
このような理由により、PM再生処理が終了した時点で、フィルタ11の微粒子物質が完全に酸化除去された(以下、「微粒子物質の酸化除去が完了した」ともいう。)場合と、微粒子物質が残存している(以下、「微粒子物質の酸化除去が未完了」ともいう。)場合とでは、その後に微粒子物質が流入した際の差圧増加率dΔP/dWが異なる。
図4には、フィルタ11のPM再生処理が終了した後の、微粒子物質の新たな蓄積量Wとフィルタ前後の差圧ΔPとの関係のグラフを示す。図4に実線で示すのは、PM再生処理の終了時に微粒子物質の酸化除去が完了していた場合についてのラインである。一方、破線で示すのは、PM再生処理の終了時に微粒子物質の酸化除去が未完了であった場合についてのラインである。なお、図4におけるラインの傾きが差圧増加率dΔP/dWに相当する。
図4に示すように、PM再生処理の終了後の微粒子物質の蓄積量Wが所定量(W1)より少ない領域では、微粒子物質の酸化除去が完了した場合は、未完了の場合と比較して差圧増加率dΔP/dWが高い。そして、微粒子物質の蓄積量Wが所定量(W1)以上の領域では、両者の差圧増加率dΔP/dWは略等しくなる。
本実施例においては、微粒子物質の蓄積量Wが少ない領域における差圧増加率dΔP/dWの相違に着目し、この領域における差圧増加率dΔP/dWが基準増加率(dΔP/
dW)1以上の場合に、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了して
いると判定することとした。
図5には、本実施例における再生完了判定ルーチンについてのフローチャートを示す。本ルーチンは、ECU30内のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1の稼動中は所定期間毎に実行されるルーチンである。
本ルーチンが実行されると、まずS101において、PM再生処理の実行中かどうかが判定される。具体的には、PM再生処理中にはONされるPM再生フラグがONかOFFかによって判定してもよい。ここで、PM再生処理の実行中であると判定された場合には、本ルーチンをそのまま終了する。一方、PM再生処理の実行中でないと判定された場合には、S102に進む。
次に、S102においては、前回の本ルーチンの実行時からの微粒子物質のフィルタ1
1への流入量dWを取得する。具体的には、内燃機関の運転状態と、本ルーチンの実行インターバル間の微粒子物質の流入量dWとの関係を予め格納したマップから、前回の本ルーチンの実行時からの運転状態に対応した微粒子物質の流入量dWを読み出すことによって取得する。S102の処理が終了するとS103に進む。
S103においては、差圧センサ15の出力信号より、フィルタ11の前後の差圧ΔPを取得する。S103の処理が終了するとS104に進む。
S104においては、差圧増加率dΔP/dWが算出される。ここで、dΔPは、今回の本ルーチン実施時のS103の処理において取得されたフィルタ前後の差圧ΔPから、前回の同処理において取得されたフィルタ前後の差圧を差し引くことによって求められる。そして、差圧増加率dΔP/dWは、dΔPを今回の本ルーチン実施時のS102において取得されたdWで除することによって算出される。S104の処理が終了するとS105に進む。
S105においては、S104において算出された差圧増加率dΔP/dWと、予め定められた基準増加率(dΔP/dW)1とが比較される。ここで、差圧増加率dΔP/dWが基準増加率(dΔP/dW)1より大きい場合にはS109に進む。一方、差圧増加率dΔP/dWが基準増加率(dΔP/dW)1以下の場合にはS106に進む。
S106においては、微粒子物質がブリッジ等を形成してフィルタ11に残存しており、酸化除去が未完了であると判定される。S106の処理が終了するとS107に進む。
S107においては、微粒子物質の酸化除去を完了させるために、再度PM再生処理を実施することを前提とし、その際の必要処理時間を導出する。具体的には、差圧増加率dΔP/dWの値と、必要処理時間との関係を予め格納したマップから、S104で算出した差圧増加率dΔP/dWの値に対応した必要処理時間が読み出されることによって導出される。
ここで、上記のマップに格納される差圧増加率dΔP/dWの値と、必要処理時間との関係の例を図6に示す。図6(a)は、差圧増加率dΔP/dWが大きいほど必要処理時間を少なくした場合の例である。図6(b)は、差圧増加率dΔP/dWがある閾値より大きくなる場合に、必要処理時間が短くなるように2段階で切換えた場合の例である。S107の処理が終了するとS108に進む。
S108においては、S107において導出された必要処理時間に従って、PM再生処理が再度実行される。S108の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
一方、S109においては、充分に差圧増加率が大きく微粒子物質の酸化除去が完了していると判定される。S109の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したように、本実施例においては、PM再生処理が終了した際に、微粒子物質の増加に対するフィルタ11前後の差圧の増加の傾き(差圧増加率)に基づいて、微粒子物質の酸化除去が完了しているか否かを判定することとした。
これにより、フィルタ基材自体の圧力損失のバラツキや、アッシュの堆積などによる誤差要因を排除することができ、PM再生処理によって微粒子物質の酸化除去が完了したか否かをより正確に判定することができる。
また、本実施例において微粒子物質の酸化除去が未完了と判定された場合には、PM再
生処理を再開し、さらにその処理期間は、差圧増加率に応じて決定することとした。従って、フィルタ11に残存している微粒子物質の量に応じてPM再生処理の再処理時間を決定することができ、過不足なく、より確実に微粒子物質の酸化除去を完了させることができる。
なお、上記において特にS102〜S104の処理を実行するECU30は、本実施例における差圧増加率取得手段に相当する。また、S105、S106及びS109の処理を実行するECU30は、本実施例における再生完了判定手段に相当する。
次に、本発明における実施例2について説明する。本実施例においては、PM再生処理が終了した後、フィルタ11に流入した微粒子物質の蓄積量Wが判定可能蓄積量W1以下の場合に限って、微粒子物質の酸化除去が完了したか未完了かの判定を行なう例について説明する。
図7には、本実施例における再生完了判定ルーチン2のフローチャートを示す。本ルーチンと、実施例1で示した再生完了判定ルーチンとの相違点は、S102の処理とS103の処理との間に、S201及びS202の処理を挿入し、直近のPM再生処理が終了した後の、フィルタ11への微粒子物質の蓄積量Wが、判定可能蓄積量W1より多い場合には、S103以降の処理を行なわないようにしたことである。
具体的には、S102において、前回の本ルーチンの実行時からの微粒子物質のフィルタ11への流入量dWを取得した後に、S201において、過去のdWを積算することによって、直近のPM再生処理が終了した後の、フィルタ11への微粒子物質の蓄積量Wを算出する。
そして、S202において、フィルタ11への微粒子物質の蓄積量Wが判定可能蓄積量W1より多いかどうかを判定する。ここで、微粒子物質の蓄積量Wが判定可能蓄積量W1より多いと判定された場合には本ルーチンを一旦終了する。これは、図4からも分かるように、フィルタ11における微粒子物質の蓄積量Wが判定可能蓄積量W1以上の場合には、微粒子物質の酸化除去が完了していた場合でも差圧増加率dΔP/dWが低下し、微粒子物質の酸化除去が未完了の場合と同等になってしまうことによる。すなわち、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの判定の精度が低下してしまうからである。
一方、S202において、フィルタ11への微粒子物質の蓄積量Wが判定可能蓄積量W1以下と判定された場合には、差圧増加率dΔP/dWの値が、微粒子物質の酸化除去が完了した場合と未完了の場合とで、充分な差異を有すると判断されるので、S103に進む。S103以降の処理の内容については、図5に示した再生完了判定ルーチンと同等であるのでここでは説明を省略する。
以上、説明したように本実施例によれば、微粒子物質の酸化除去が完了した場合と、未完了の場合の差圧増加率dΔP/dWの差が大きく、高い判定精度が得られる場合にのみ、微粒子物質の酸化除去が完了したか否かの判定を行なうことができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例においては、PM再生処理の終了時の後、フィルタ11の温度が判定可能温度T1以下の場合に限って、微粒子物質の酸化除去が完了したか未完了かの判定を行なう例について説明する。
図8には、本実施例における再生完了判定ルーチン3についてのフローチャートを示す
本ルーチンと、実施例1で示した再生完了判定ルーチンとの相違点は、S102の処理とS103の処理との間に、S301及びS302の処理を挿入し、フィルタ11の温度が判定可能温度T1より高い場合には、本ルーチンを一旦終了するようにしたことである。
すなわち、S301においては、排気管5におけるフィルタ11の下流に設置された図示しない温度センサの出力信号より、フィルタ11の温度Tを取得する。そして、S302において、フィルタ11の温度Tが判定可能温度T1より高いかどうかが判定される。
S302においてフィルタ11の温度が判定可能温度T1より高いと判定された場合には、そのまま本ルーチンを終了する。これは、フィルタ11のフィルタ11の温度が判定可能温度T1より高い場合には、フィルタ11の細孔内に流入した微粒子物質が次々と酸化除去されてしまうので、PM再生処理の終了時において微粒子物質の酸化除去が完了していた場合でも差圧増加率dΔP/dWが低下し、微粒子物質の酸化除去が未完了の場合と同等になってしまうことによる。すなわち、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの判定の精度が低下してしまうからである。
一方、S302において、フィルタ11の温度が判定可能温度T1以下と判定された場合には、差圧増加率dΔP/dWの値が、微粒子物質の酸化除去が完了した場合と未完了の場合とで、充分な差異を有すると判断されるので、S103に進む。S103以降の処理の内容については、図5に示した再生完了判定ルーチンと同等であるのでここでは説明を省略する。
以上、説明したように本実施例によっても、微粒子物質の酸化除去が完了した場合と、未完了の場合の差圧増加率dΔP/dWの差が大きく、高い判定精度が得られる場合にのみ、微粒子物質の酸化除去が完了したか否かの判定を行なうことができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例においては、PM再生処理の終了時の後、内燃機関1からの排気流量が判定可能流量F1以上の場合に限って、微粒子物質の酸化除去が完了したか未完了かの判定を行なう例について説明する。
図9には、本実施例における再生完了判定ルーチン4についてのフローチャートを示す。
本ルーチンと、実施例1で示した再生完了判定ルーチンとの相違点は、S102の処理とS103の処理との間に、S401及びS402の処理を挿入し、内燃機関1からの排気流量が判定可能流量F1より少ない場合には、本ルーチンを一旦終了するようにしたことである。
すなわち、S401においては、内燃機関1からの排気流量Fを取得する。ここでは図示しないエアフローメータによって得られた吸入空気量から推定しても構わない。そして、S402において、内燃機関1からの排気流量Fが判定可能流量F1より少ないかどうかが判定される。
S402において内燃機関1からの排気流量Fが判定可能流量F1より少ないと判定された場合には、そのまま本ルーチンを終了する。これは、内燃機関1からの排気流量Fが判定可能流量F1より少ない場合には、フィルタ11前後の差圧が小さくなり、差圧ΔP
の取得精度が低下してしまうからである。
一方、S402において、内燃機関1からの排気流量Fが判定可能流量F1以上と判定された場合には、差圧ΔPの取得精度が充分に高いと判断されるので、S103に進む。S103以降の処理の内容については、図5に示した再生完了判定ルーチンと同等であるのでここでは説明を省略する。
以上、説明したように本実施例によれば、差圧ΔPの取得精度の高い場合にのみ、微粒子物質の酸化除去が完了したか未完了かの判定を行なうことができるので、判定の精度をより向上させることができる。
本発明の実施例1に係る内燃機関と、その排気系及び制御系の概略構成を示した図である。 本発明の実施例1に係るフィルタの概略構成を示した図である。 微粒子物質の酸化除去が完了した場合と、未完了の場合とにおいて、さらに微粒子物質が流入した際のフィルタ内の状態について説明するための図である。 微粒子物質の酸化除去が完了した場合と、未完了の場合とにおける、差圧増加率の相違について説明するための図である。 本発明の実施例1における再生完了判定ルーチンについてのフローチャートである。 本発明の実施例1において、PM再生処理を再開する場合の、差圧増加率とPM再生処理時間との関係の例を示すグラフである。 本発明の実施例2における再生完了判定ルーチン2についてのフローチャートである。 本発明の実施例3における再生完了判定ルーチン3についてのフローチャートである。 本発明の実施例4における再生完了判定ルーチン4についてのフローチャートである。
符号の説明
1・・・内燃機関
5・・・排気管
10・・・酸化触媒
11・・・フィルタ
14・・・燃料添加弁
15・・・差圧センサ
20・・・セル
21・・・プラグ
22・・・隔壁
23・・・ブリッジ
30・・・ECU

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、前記排気通路を通過する排気中の微粒子物質を捕集するフィルタと、
    前記フィルタの温度を上昇させることにより該フィルタに蓄積した微粒子物質を酸化除去するPM再生処理を行なう再生手段と、
    前記フィルタへの微粒子物質の蓄積量の増加に対する前記フィルタ前後の差圧の増加に係る傾きである差圧増加率を取得する差圧増加率取得手段と、
    前記再生手段によるPM再生処理が行なわれた後に前記差圧増加率取得手段によって前記差圧増加率を取得し、前記差圧増加率が所定値より大きいときに前記微粒子物質の酸化除去が完了したと判定し、前記差圧増加率が前記所定値以下のときに前記酸化除去が未完了と判定する再生完了判定手段と、
    を備え
    前記再生完了判定手段により、前記微粒子物質の酸化除去が未完了と判定された場合には、前記再生手段により前記PM再生処理を再開し、
    前記差圧増加率の値がより小さい場合における前記再開したPM再生処理の処理時間は、前記差圧増加率の値がより大きい場合における前記再開したPM再生処理の処理時間以上とすることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記再生完了判定手段は、前記PM再生処理の終了後に前記フィルタに蓄積した微粒子物質の量が該フィルタの容量に応じて定められる所定の判定可能蓄積量以下である場合に、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  3. 前記再生完了判定手段は、前記フィルタの温度が所定の判定可能温度以下である場合に、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの前記判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  4. 前記再生完了判定手段は、前記内燃機関の排気流量が所定の判定可能排気流量以上である場合に、微粒子物質の酸化除去が完了か未完了かの前記判定を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化システム。
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