JP4933878B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の異なる波長域の照明光を用いて標本の観察または検査を行う顕微鏡装置に関する。
従来、半導体製造プロセスでは、デバイスパターンの欠陥検査や構造観察などに光学顕微鏡が広く使用されている。近年、デバイスパターンの微細化および複雑化が急速に進んでおり、光学顕微鏡においては解像度のさらなる向上が要望されている。これに対して、紫外光を照明光に用いて高解像度化を実現した紫外線顕微鏡が開発されている(例えば、特許文献1〜3参照)。紫外線顕微鏡では、近紫外光と呼ばれる波長300〜400nmの光から深紫外光と呼ばれる波長200〜300nmの光にわたる広範な紫外光が照明光として利用される。
ところで、半導体デバイス等に用いられるAlやCu等の材料は、波長域が異なる紫外光に対して異なる反射率および吸収率を有しており、紫外線顕微鏡では、この特性を利用した欠陥検査や構造解析等が行われている。具体的には、例えば照明に用いる紫外光の波長域を変化させて半導体デバイスを観察し、そのときのデバイス材料の反射率の変化を観察画像の画素値の変化によって検出することでデバイス材料を特定することが行われている。
特開2006−154237号公報 特開2003−322801号公報 特開2002−90640号公報
しかしながら、従来の紫外線顕微鏡では、光源の分光出力特性(発光スペクトルの分布特性)、顕微鏡光学系全体の分光透過率特性、観察画像を生成する撮像装置の分光感度特性などに起因し、紫外光の波長域の変化に応じた標本の反射率の変化と、観察画像の画素値の変化とが正確に対応しない場合があるという問題があった。具体的には、例えば照明に用いる紫外光の波長域を変化させることで、実際には標本の反射率が1.5倍変化するにもかかわらず、観察画像の画素値が正確に1.5倍変化しない場合があるという問題があった。
また、照明に用いる紫外光の波長域を拡大させた場合には、標本の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とが正確に対応しないばかりか、標本に照射される紫外光のエネルギーが増大し、標本に大きなダメージが与えられる恐れがあるという問題があった。具体的には、例えばレジストを塗布した半導体デバイスが標本とされる場合、過度の紫外光照射によってレジストが破壊される恐れがあるという問題があった。この他にも、波長域を拡大させた場合には、撮像装置で受光される観察光量が増大し、観察画像が飽和する恐れ、つまり撮像素子の高輝度飽和現象が発生する恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、照明光の波長域の変化に応じた標本の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを正確に対応させることができ、照明光の波長域を拡大させた場合には、標本に与えるダメージを抑制することができるとともに、観察画像の飽和を防止することができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡装置は、光源が発した光の中から選択的に抽出する複数の異なる波長域の照明光の光量を変化させる光量調整手段を有し、複数の前記異なる波長域の照明光を光量比可変に射出する光源装置と、複数の前記異なる波長域の中から組み合わせられる2つの該異なる波長域ごとに所定反射率比を有した基準サンプルと、前記光源装置が射出した前記異なる波長域ごとの前記照明光を前記基準サンプルに照射する照明手段と、前記照明光が照射された前記基準サンプルの基準観察像を結像する結像手段と、前記異なる波長域ごとに前記基準観察像を撮像して基準観察画像を生成する撮像手段と、前記異なる波長域ごとに前記基準観察画像の画素値の統計値を算出する画像処理手段と、前記光源装置が射出する前記照明光の前記波長域の組み合わせパターンごとに、前記所定反射率比と前記統計値とをもとに定められる前記光量調整手段の設定値を記憶した記憶テーブルと、前記波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、前記記憶テーブルに記憶された前記設定値に基づいて前記光源装置に前記光量調整手段を設定変更させる制御を行う設定制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、光源が発した光の中から選択的に抽出する複数の異なる波長域の照明光の光量を変化させる光量調整手段を有し、複数の前記異なる波長域の照明光を光量比可変に射出する光源装置と、複数の前記異なる波長域の中から組み合わせられる2つの該異なる波長域ごとに所定反射率比を有した基準サンプルと、前記光源装置が射出した前記照明光を前記基準サンプルに照射する照明手段と、前記照明光が照射された前記基準サンプルの基準観察像を結像する結像手段と、前記基準観察像を形成する観察光の分光強度分布を計測し、該分光強度分布の前記異なる波長域ごとの統計値を算出する分光計測手段と、前記光源装置が射出する前記照明光の前記波長域の組み合わせパターンごとに、前記所定反射率比と前記統計値とをもとに定められる設定値を記憶した記憶テーブルと、前記波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、前記記憶テーブルに記憶された前記設定値に基づいて前記光源装置に前記光量調整手段を設定変更させる制御を行う設定制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記光量調整手段は、前記異なる波長域ごとに前記照明光の光量を変化させる波長別光量調整手段と、前記異なる波長域を一括して前記照明光の光量を変化させる一括光量調整手段との少なくとも一方を有し、前記記憶テーブルは、前記波長域の組み合わせパターンごとに、前記波長別光量調整手段および前記一括光量調整手段の少なくとも一方の前記設定値を記憶し、前記設定制御手段は、前記波長指示情報に応じ、前記記憶テーブルに記憶された前記設定値に基づいて前記光源装置に前記波長別光量調整手段および前記一括光量調整手段の少なくとも一方を設定変更させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記統計値は、平均値、最大値、中央値または最頻値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記記憶テーブルは、前記光源装置が射出する前記照明光の全光量を前記波長域の組み合わせパターンごとに等しくさせる前記設定値を記憶することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記結像手段によって結像される観察像を撮像して観察画像を生成する撮像手段と、前記撮像手段の分光感度情報をもとに定められる該撮像手段の撮像パラメータを前記異なる波長域ごとに記憶した撮像パラメータ記憶テーブルと、前記波長指示情報に応じ、前記撮像パラメータ記憶テーブルに記憶された前記撮像パラメータに基づいて前記撮像手段に前記撮像パラメータを変更させる制御を行う撮像制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記撮像パラメータは、前記撮像手段の露出時間またはゲインであることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記光源装置は、光源が発した光を集光し、自光学系の光軸に対して傾斜した平行光を射出する集光光学系と、前記平行光を複数の前記異なる波長域ごとに選択的に反射させる選択反射光学系と、前記異なる波長域ごとに、前記選択反射光学系が反射した反射光を該反射光に対応する前記選択反射光学系の反射光軸に対して対称に折り返して射出する折返光学系と、前記異なる波長域ごとに、前記反射光の光路を選択的に遮断および開放するシャッタ手段と、を備え、前記選択反射光学系は、前記折返光学系が射出した折返光を再反射させ、前記集光光学系は、前記選択反射光学系が再反射させた再反射光を集光して前記光源の光源像を結像し、前記波長別光量調整手段は、前記異なる波長域ごとに、前記反射光の光路に設けられ、該反射光の光量を変化させ、前記一括光量調整手段は、前記光源から前記選択反射光学系に至る第1光路または前記選択反射光学系から前記光源像に至る第2光路の少なくとも一方に設けられ、該第1光路および該第2光路を通過する光の光量を変化させることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記選択反射光学系は、複数の前記異なる波長域のうち1つの波長域の前記平行光を択一的に反射させるとともに該1つの波長域以外の前記平行光を透過させる選択反射素子を複数有し、前記折返光学系は、前記異なる波長域ごとに、前記選択反射素子の反射光軸上に配置され、該選択反射素子によって反射された前記反射光を該反射光に対応する前記反射光軸に対して対称に折り返して射出することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡装置によれば、照明光の波長域の変化に応じた標本の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを正確に対応させることができ、照明光の波長域を拡大させた場合には、標本に与えるダメージを抑制することができるとともに、観察画像の飽和を防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる顕微鏡装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一符号を付して示している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置について説明する。図1は、本実施の形態1にかかる顕微鏡装置としての紫外線顕微鏡装置100の全体構成を示す図である。この図に示すように、紫外線顕微鏡装置100は、大別して顕微鏡本体101と、光源装置102と、制御装置103とを備える。
顕微鏡本体101は、標本1が載置されるステージ2と、標本1の上部に配置される対物レンズ3と、レボルバ4を介して対物レンズ3を保持するとともに焦準機構5を介してステージ2を支持する架台6と、架台6の上部に載置された投光管7と、鏡筒8を介して投光管7上に搭載された接眼ユニット9と、標本1と交換自在にステージ2上に載置される基準サンプル10とを備える。基準サンプル10は、利用者によってステージ2上に適宜載置されるか、図示しない搬送機構等によってステージ2に対し、搬出入自在に設けられる。
光源装置102は、内部に光源を備え、この光源が発した光の中から複数の異なる波長域の紫外光を抽出して光量比可変に射出する波長選択ユニット11と、波長選択ユニット11が射出する紫外光を受光して顕微鏡本体101へ導入する光ファイバ12と、波長選択ユニット11に対して電気的に接続され、波長選択ユニット11の設定制御および駆動制御を行う駆動ユニット13とを備える。
対物レンズ3は、レボルバ4に対して着脱自在に取り付けられ、レボルバ4の回転動作に応じてステージ2上に配置される。ステージ2は、図示しない平面駆動機構によって対物レンズ3の光軸に直交した面内で自在に移動され、対物レンズ3に対する標本1または基準サンプル10の観察位置を変化させる。また、ステージ2は、焦準機構5によって昇降移動され、対物レンズ3に対する標本1または基準サンプル10の焦点合わせを行う。
投光管7は、内部に図示しない照明光学系と観察光学系とを備え、上部に撮像装置としてのカメラ14を備える。投光管7は、ファイバコネクタ7aを介して光ファイバ12が取り付けられており、この光ファイバ12を介して波長選択ユニット11から導入される紫外光を、照明光学系によって対物レンズ3を介し、照明光として標本1または基準サンプル10に照射する。また、投光管7は、照明光学系によって照明された標本1または基準サンプル10の観察像を、対物レンズ3と協働し、観察光学系によって結像する。カメラ14は、この観察像を撮像して観察画像を生成し、その観察画像データを制御装置103へ出力する。
鏡筒8は、内部に図示しない結像レンズを有しており、ステージ2の下部に配置された図示しない照明装置によって照射される可視光をもとに、対物レンズ3と協働し、標本1の可視観察像を結像する。この可視観察像は、接眼ユニット9を介して目視観察される。
制御装置103は、画像データ等、各種情報の入力、出力、表示および記憶をそれぞれ行う入力部15、出力部16、表示部17および記憶部18と、紫外線顕微鏡装置100が行う処理および動作を制御する制御部19とを備える。制御装置103は、例えばパーソナルコンピュータを用いて構成される。
入力部15は、キーボード、マウス、通信装置等を用いて構成され、表示部17によって表示されるGUI(Graphical User Interface)を介して各種設定パラメータ等の入力を行う。出力部16は、通信装置、携帯型記憶媒体等を用いて構成され、観察画像データを含む各種観察データおよび処理データ等を外部に出力する。表示部17は、液晶ディスプレイ等を用いて構成され、観察画像、設定情報および報知情報等を表示する。
記憶部18は、ハードディスク、ROMおよびRAM等を用いて構成され、紫外線顕微鏡装置100を制御するための制御プログラムを記憶するとともに、観察画像データを含む各種観察データや各部の設定パラメータ等を記憶することができる。特に、記憶部18は、波長選択ユニット11が抽出して射出する紫外光の波長域の組み合わせパターンごとに、後述するNDフィルタの設定値を記憶したND設定値記憶テーブル18aを保持している。
制御部19は、CPU等を用いて構成され、記憶部18に記憶された制御プログラムを実行して紫外線顕微鏡装置100における各部の処理および動作を制御する。特に、制御部19は、光源装置102の制御を行う光源制御部19aと、観察画像を処理する画像処理部19bとを備える。設定制御手段としての光源制御部19aは、波長選択ユニット11に射出させる紫外光の波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、ND設定値記憶テーブル18aに記憶された設定値に基づいて駆動ユニット13に波長選択ユニット11内のNDフィルタを設定変更させる制御を行う。画像処理部19bは、観察画像データをもとに、観察画像に対する各種処理を行い、特に観察画像の画素値の統計値を算出する。なお、制御部19および記憶部18については、別途詳述する。
つづいて、波長選択ユニット11について説明する。図2は、波長選択ユニット11が内部に備える波長選択光学系104の要部構成を示す図である。この図に示すように、波長選択光学系104は、光源21と、集光光学系としてのコレクタレンズ22と、選択反射光学系23と、折返光学系24A〜24Cと、全反射ミラー25と、シャッタ31と、シャッタ32A〜32Cと、一括光量調整手段としてのNDフィルタ33と、波長別光量調整手段としてのNDフィルタ34A〜34Cとを備える。
光源21は、水銀ランプ、水銀キセノンアークランプ、メタルハライドランプ等、近紫外域から深紫外域の紫外光を含んだ光を発するランプが用いられる。光源21の発光部は、コレクタレンズ22の前側焦平面上であってコレクタレンズ22の光軸20から外れた位置(図2では、光軸20から上方向に外れた位置)に配置される。
コレクタレンズ22は、光源21から発せられる光を集光し、光軸20に対して傾斜した平行光41を射出する。射出された平行光41は、NDフィルタ33を介して選択反射光学系23に入射する。なお、平行光41は、厳密に平行な光束に限定されず、略平行な光束を含むものである。これに応じて、光源21の発光部の配置位置は、厳密にコレクタレンズ22の前側焦平面上に限定されるものではなく、この前側焦平面の近傍であればよい。
選択反射光学系23は、光軸20上に直列に配設されたダイクロイックミラー23A〜23Cを用いて構成されている。ダイクロイックミラー23A〜23Cは、平行光41に含まれる異なる所定波長域の紫外光を各々反射させ、この反射させる波長域以外の光を透過させる。例えば、ダイクロイックミラー23Aは、240〜290nmの波長域(以下、第1波長域と呼ぶ。)の紫外光を反射させ、この波長域以外の光を透過させる。同様に、ダイクロイックミラー23B,23Cは、それぞれ290〜330nmの波長域(以下、第2波長域と呼ぶ。)、330〜385nmの波長域(以下、第3波長域と呼ぶ。)の紫外光を反射させ、この反射させる波長域以外の光を透過させる。
折返光学系24A〜24Cは、それぞれダイクロイックミラー23A〜23Cの反射光軸20A〜20C上に配置され、ダイクロイックミラー23A〜23Cが各々反射させた第1〜第3波長域の反射光42A〜42Cを受光するとともに、この受光した各反射光42A〜42Cを各々反射光軸20A〜20Cに対して対称に折り返して射出する。なお、反射光軸20A〜20Cは、それぞれダイクロイックミラー23A〜23Cが光軸20を反射した光軸に相当する。
折返光学系24Aは、結像レンズ26Aと凹面鏡27Aとを用いて構成されている。結像レンズ26Aは、第1波長域の紫外光に対して収差補正され、所定の焦点距離を有したレンズであり、コレクタレンズ22の射出瞳EP1から反射光軸20Aに沿って、その所定の焦点距離以上に離れた位置に配置されている。結像レンズ26Aは、反射光42Aを集光し、後側焦平面上に光源21の第1中間像43Aを結像する。
凹面鏡27Aは、所定の曲率半径で形成された球面の反射面27Aaを有し、反射光軸20A上で、第1中間像43Aから反射光軸20A方向にその所定の曲率半径と等しい距離だけ離れた位置に配置されている。この配置位置は、結像レンズ26Aによる射出瞳EP1の共役位置に相当する。凹面鏡27Aは、NDフィルタ34Aを介し、第1中間像43Aから発せられる光を集光するとともに、反射光軸20Aに対して第1中間像43Aと対称な位置に光源21の第2中間像44Aを結像する。この第2中間像44Aから発せられる光は、再び結像レンズ26Aを介し、反射光軸20Aに対して反射光42Aと対称な平行光である折返光45Aとして射出される。
ここで具体的に、例えば結像レンズ26Aの焦点距離を50mmとした場合、この結像レンズ26Aは、反射光軸20A上で射出瞳EP1から50mm以上離れた位置に配置される。その配置位置を射出瞳EP1から100mmとすると、結像レンズ26Aによる射出瞳EP1の共役位置は、結像レンズ26Aから100mmの位置となり、この位置に凹面鏡27Aが配置される。このとき、第1中間像43Aは結像レンズ26Aから50mmの位置に結像されるため、凹面鏡27Aの曲率半径は、この第1中間像43Aからの距離に等しく50(=100−50)mmとされる。この場合、第2中間像44Aは、結像レンズ26Aから50mmの位置で、かつ反射光軸20Aに対して第1中間像43Aと対称な位置に結像される。
折返光学系24B,24Cは、折返光学系24Aと同様に、それぞれ結像レンズ26B,26Cと凹面鏡27B,27Cとを用いて構成されている。結像レンズ26B,26Cは、それぞれ第2および第3波長域の紫外光に対して収差補正され、所定の焦点距離を有したレンズであり、コレクタレンズ22の射出瞳EP2から光軸20および反射光軸20B,20Cに沿って、各々所定の焦点距離以上に離れた位置に配置されている。結像レンズ26B,26Cは、それぞれ反射光42B,42Cを集光し、後側焦平面上に光源21の第1中間像43B,43Cを結像する。
凹面鏡27B,27Cは、それぞれ所定の曲率半径で形成された球面の反射面27Ba,27Caを有し、反射光軸20B,20C上で、第1中間像43B,43Cから反射光軸20B,20C方向に各々所定の曲率半径と等しい距離だけ離れた位置に配置されている。この配置位置は、それぞれ結像レンズ26B,26Cによる射出瞳EP2の共役位置に相当する。凹面鏡27B,27Cは、それぞれNDフィルタ34B,34Cを介し、第1中間像43B,43Cから発せられる光を集光するとともに、反射光軸20B,20Cに対して各々第1中間像43B,43Cと対称な位置に光源21の第2中間像44B,44Cを結像する。この第2中間像44B,44Cから発せられる光は、再び結像レンズ26B,26Cを介し、それぞれ反射光軸20B,20Cに対して反射光42B,42Cと対称な平行光である折返光45B,45Cとして射出される。
折返光学系24A〜24Cから射出される折返光45A〜45Cは、それぞれダイクロイックミラー23A〜23Cによって再反射され、この再反射された各再反射光は、ダイクロイックミラー23Aを介して同軸に合成されて合成光46とされる。合成光46は、NDフィルタ33を介し、光軸20に対して平行光41と対称に、かつ逆向きにコレクタレンズ22に入射する。
コレクタレンズ22は、第1〜第3波長域の紫外光に対して収差補正されており、合成光46に含まれる第1〜第3波長域の各紫外光を、全反射ミラー25を介して同一位置に収束させる。これによって、第1〜第3波長域の各紫外光に対応する光源21の光源像47A〜47Cが同一位置にテレセントリックに結像される。この光源像47A〜47Cは、それぞれ第1〜第3波長域の紫外光に対する2次光源となり、光源像47A〜47Cを統合した光源像47は、第1〜第3波長域を合成した紫外光の2次光源となる。
光ファイバ12は、入射端面12aが光源像47の結像位置に配置されている。光ファイバ12は、光源像47から発せられる紫外光を入射端面12aから受光し、投光管7に取り付けられた射出端面から射出する。これによって、光源装置102は、第1〜第3波長域を合成した紫外光を照明光として投光管7に導入する。
一方、シャッタ32A〜32Cは、それぞれ第1中間像43A〜43C近傍に配置されており、図示しない開閉駆動機構によって開閉されることで、結像レンズ26A〜26Cが収束する光の光路を各々選択的に遮断および開放する。各開閉駆動機構は、駆動ユニット13と電気的に接続されており、駆動ユニット13からの指示に基づいて各々シャッタ32A〜32Cを開閉させる。なお、シャッタ32A〜32Cは、結像レンズ26A〜26Cが収束する光の光路に限定されず、凹面鏡27A〜27Cを介した光の光路、もしくはこれら両方の光路を遮断するものでもよい。
NDフィルタ34A〜34Cは、例えば、周方向に開口領域の割合が変化するように複数の開口部が設けられた円盤状部材が用いられ、この円盤状部材が図示しない回転駆動機構によって回転駆動されることで、それぞれ第1中間像43A〜43Cから凹面鏡27A〜27Cを介して第2中間像44A〜44Cに至る光の通過光量を変化させる。各回転駆動機構は、駆動ユニット13と電気的に接続されており、駆動ユニット13からの指示に基づいて各々NDフィルタ34A〜34C(円盤状部材)を回動させる。なお、NDフィルタ34A〜34Cは、それぞれ第1中間像43A〜43Cから第2中間像44A〜44Cに至る光の通過光量を変化させるものに限定されず、ダイクロイックミラー23A〜23Cと凹面鏡27A〜27Cとの間を各々往復する光の通過光量を変化させるものであればよい。
NDフィルタ33は、NDフィルタ34A〜34Cと同様に構成されており、駆動ユニット13からの指示に基づいて回動されることで、平行光41および合成光46の通過光量を変化させる。なお、NDフィルタ33は、平行光41または合成光46のいずれか一方の通過光量を変化させるものでもよく、光源21からコレクタレンズ22に至る光と、コレクタレンズ22から全反射ミラー25を介して光ファイバ12に至る光との少なくとも一方の通過光量を変化させるものでもよい。
シャッタ31は、図示しないスライド駆動機構によって、光源21からコレクタレンズ22に至る光路中に挿脱自在に配置される。スライド駆動機構は、駆動ユニット13と電気的に接続されており、駆動ユニット13からの指示に基づいてシャッタ31を光路中に挿脱させる。シャッタ31は、光路中に配置された場合、光源21から波長選択光学系104に供給される光を遮断するとともに、光ファイバ12を介して光源装置102から射出される紫外光を遮断する。なお、シャッタ31は、平行光41と、合成光46と、コレクタレンズ22から光ファイバ12に至る紫外光との少なくとも一つを遮断するものでもよい。
以上のように構成された波長選択ユニット11において、第1〜第3波長域の紫外光は、シャッタ32A〜32Cを適宜組み合わせて開閉させることで選択的に抽出され、NDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cを適宜組み合わせて回動させることで光量比可変および全光量可変に合成されて射出される。
つづいて、光源装置102が射出する紫外光の波長域の組み合わせパターンに応じたNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの設定制御について説明する。
紫外線顕微鏡装置100では、後述のようにあらかじめ定められるNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの設定値が、シャッタ32A〜32Cによって選択される波長域の組み合わせパターンごとにND設定値記憶テーブル18aに記憶される。この記憶される設定値は、顕微鏡本体101と光源装置102とにおける分光特性の影響を補正し、第1〜第3波長域ごとに等しい感度で標本1の観察画像を生成可能な波長域間光量比を実現する設定値である。ここで、顕微鏡本体101における分光特性には、カメラ14の分光感度特性と、顕微鏡本体101内で観察に寄与する光学系全体の分光透過率特性とが含まれ、光源装置102における分光特性には、光源21の分光出力特性と、波長選択光学系104全体の分光透過率特性と、光ファイバ12の分光透過率特性とが含まれる。
光源制御部19aは、例えば入力部15から波長指示情報が入力された場合、この波長指示情報によって指示される波長域の組み合わせパターンに応じて駆動ユニット13にシャッタ32A〜32Cを開閉させるとともに、この波長域の組み合わせパターンに対応付けてND設定値記憶テーブル18aに記憶された設定値に基づいて、駆動ユニット13にNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの少なくとも1つを設定変更させる。
これによって、紫外線顕微鏡装置100では、波長域の組み合わせパターンが指示されるごとに、その波長域の組み合わせパターンに応じてNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34CをND設定値記憶テーブル18aに記憶された状態に設定させることができ、標本1の観察画像を第1〜第3波長域ごとに等しい感度で生成することができる。この結果、紫外線顕微鏡装置100では、波長指示情報に応じて光源装置102から射出させる紫外光の波長域を変化させても、常に標本1の分光反射率に応じた明るさの観察画像を生成することができ、標本1の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを正確に対応させることができる。
また、ND設定値記憶テーブル18aに記憶される各設定値は、照明光として光源装置102が射出する紫外光の全光量が波長域の組み合わせパターンごとに等しくなるようにあらかじめ定められている。このため、紫外線顕微鏡装置100では、光源装置102から射出させる紫外光の全光量を一定に維持させることができ、波長指示情報に応じて波長域の組み合わせ数を増加させる場合、つまり紫外光の波長域を拡大させる場合でも、標本1に照射させる紫外光のエネルギーを増大させることがなく、標本1に与えるダメージを抑制することができるとともに、観察画像の飽和を防止することができる。
図3は、ND設定値記憶テーブル18aの一例を示す図である。図3において、「○」印は、波長選択ユニット11によって抽出される波長域、つまりシャッタ32A〜32Cによって開放される波長域を示し、「×」印は、シャッタ32A〜32Cによって遮断される波長域を示している。また、「一括NDフィルタ」は、NDフィルタ33に対応し、「第1〜第3NDフィルタ」は、それぞれNDフィルタ34A〜34Cに対応する。なお、各NDフィルタの設定値は、その透過率(%)によって示されている。また、「−」印は、所定のデフォルト値もしくは任意の透過率として構わないことを示している。
この場合、光源制御部19aは、波長指示情報に応じてND設定値記憶テーブル18aを参照し、この波長指示情報が指示する波長域の組み合わせパターンに対応付けて記憶された「第1〜第3NDフィルタ」の設定値に基づいて、駆動ユニット13にNDフィルタ34A〜34Cを設定変更させ、波長域間光量比を設定させる。同様に、「一括NDフィルタ」の設定値に基づいて駆動ユニット13にNDフィルタ33を設定変更させ、光源装置102から射出する紫外光の全光量を設定させる。具体的には、例えば波長指示情報によって第1および第2波長域の組み合わせが指示された場合、光源制御部19aは、NDフィルタ34A,34Bの透過率をそれぞれ100%および60%に設定し、NDフィルタ34Cの透過率を現状維持させるとともに、NDフィルタ33の透過率を50%に設定する。
つづいて、ND設定値記憶テーブル18aにあらかじめ記憶させる各設定値の取得方法について説明する。図4は、その取得作業手順を示すフローチャートである。また、図5は、この取得作業において利用されるGUI画面50の一例を示す図である。GUI画面50は、表示部17が備えるディスプレイ上に表示され、各種パラメータの入力および結果の表示等は、このGUI画面50を介して行われる。
まず、図4に示すように、標本1に替えて基準サンプル10をステージ2上に設置する(ステップS101)。この状態で、カメラ14によって基準サンプル10を観察可能なように紫外線顕微鏡装置100をセットアップする。ここで、基準サンプル10は、第1〜第3波長域の中から組み合わせられる2つの異なる波長域ごとに所定の反射率比を有したサンプルであって、その反射率比が既知のものである。この基準サンプル10には、表面が光学研磨されたガラスプレートなどが用いられる。
つぎに、照明光の波長域として第1〜第3波長域のうち1つの波長域を選択する(ステップS102)。この波長域の選択は、GUI画面50に表示される波長域入力部51に、所望する波長域の識別名を入力することで行われる。なお、このステップS102によってはじめに選択される波長域は、本取得作業手順における基準波長域とされる。
つぎに、NDフィルタ34A〜34Cのうち、ステップS102で選択した波長域に対応するNDフィルタの透過率を設定する(ステップS103)。この透過率の設定は、GUI画面50に表示されるNDフィルタ設定ボリューム52のうち、選択した波長域に対応するボリュームを適宜設定することで行われる。このとき、光源制御部19aは、このNDフィルタ設定ボリューム52の設定値(目盛値)に応じて、駆動ユニット13に、対象となるNDフィルタを設定させるとともに、その設定値としての透過率を記憶部18に一時記憶させる。
つぎに、ステップS102で選択した波長域の紫外光を照明光として基準サンプル10に照射させる(ステップS104)。このとき、光源制御部19aは、照射開始を指示する照射指示情報に応じ、駆動ユニット13によって、シャッタ32A〜32Cのうち照射波長域に対応するシャッタを開放させ、他のシャッタを遮断させる。
つぎに、カメラ14によって基準サンプル10を撮影する(ステップS105)。このとき、制御部19は、カメラ14に観察像を撮像させて観察画像を生成させるとともに、その観察画像データを制御装置103へ出力させる。制御部19は、カメラ14から取得した観察画像データを記憶部18に記憶させるとともに、GUI画面50の画像表示部53に波長域に応じて表示させる。
その後、画像処理部19bは、ステップS105で生成された観察画像の統計値を算出する(ステップS106)。このとき、画像処理部19bは、記憶部18に記憶された観察画像データをもとに、観察画像の画素値の統計値を算出し、具体的には、例えば画素値の平均値を算出する。なお、画像処理部19bが算出する統計値は、平均値に限定されず、中央値、最頻値等とすることもできる。制御部19は、画像処理部19bが算出した統計値を、GUI画面50内の統計値表示部54に波長域に応じて表示させる。
つぎに、ステップS106で算出した統計値、つまり統計値表示部54に表示された統計値をもとに、ステップS102で選択した波長域の、基準波長域に対する統計値比を算出する(ステップS107)。この際、ステップS102によって選択された波長域が基準波長域である場合、つまり統計値表示部54に統計値が1つしか表示されていない場合には、処理対象の波長域は基準波長域と等しく、統計値比は「1」となる。
つぎに、ステップS107で算出した統計値比と、この統計値比に対応する波長域間での基準サンプル10の反射率比とが等しいか否かを判断し(ステップS108)、統計値比と反射率比とが等しくない場合(ステップS108:No)、ステップS103からの処理を繰り返す。一方、統計値比と反射率比とが等しい場合には(ステップS108:Yes)、ステップS102で選択した波長域に対し、ステップS103で設定したNDフィルタの透過率(設定値)を記憶部18に確定値として一時記憶させる(ステップS109)。
その後、第1〜第3波長域のすべての波長域を処理したか否かを判断し(ステップS110)、すべての波長域を処理していない場合(ステップS110:No)、ステップS102からの処理を繰り返す。一方、すべての波長域を処理している場合には(ステップS110:Yes)、ステップS109で記憶部18に一時記憶させた各波長域のNDフィルタの透過率(設定値)をND設定値記憶テーブル18aに記録する(ステップS111)。このとき、各波長域の設定値は、例えば図3に示したように、第1〜第3波長域の組み合わせパターンごとに記録される。なお、ND設定値記憶テーブル18aへの記録は、例えばGUI画面50に表示されるボタン55(「NDフィルタ設定値の保存」ボタン)を操作することで実行される。
一方、ND設定値記憶テーブル18aに記憶させるNDフィルタ33の設定値(透過率)は、例えば図3に示したように、波長域の組み合わせパターンごとに、組み合わせる波長域数に応じて定めることができる。具体的には、3つの波長域の紫外光を個別に射出させる波長域の組み合わせパターンでは、NDフィルタ33(「一括NDフィルタ」)の透過率を100%とし、2つの波長域を組み合わせて射出させる波長域の組み合わせパターンでは50(=100/2)%とする。また、3つの波長域を組み合わせて射出させる波長域の組み合わせパターンでは、NDフィルタ33の透過率を33(=100/3)%とする。
以上説明したように、本実施の形態1にかかる紫外線顕微鏡装置100では、基準サンプル10を用いて定められるNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの各設定値(透過率)が第1〜第3波長域の組み合わせパターンごとにND設定値記憶テーブル18aに記憶されており、光源装置102から射出させる紫外光の波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、光源制御部19aがND設定値記憶テーブル18aに記憶された各設定値に基づいて駆動ユニット13にNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cを設定変更させるようにしている。このため、紫外線顕微鏡装置100では、波長指示情報に応じて光源装置102から射出させる紫外光の波長域を変化させても、常に標本1の分光反射率に応じた明るさの観察画像を生成することができ、標本1の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを正確に対応させることができる。
また、紫外線顕微鏡装置100では、ND設定値記憶テーブル18aに記憶される各設定値は、照明光として光源装置102が射出する紫外光の全光量が波長域の組み合わせパターンごとに等しくなるようにあらかじめ定められているため、光源装置102から射出させる紫外光の全光量が一定に維持される。このため、紫外線顕微鏡装置100では、波長指示情報に応じて波長域の組み合わせ数を増加させる場合でも、標本1に照射させる紫外光のエネルギーを増大させることがなく、標本1に与えるダメージを抑制することができるとともに、観察画像の飽和を防止することができる。
なお、図3に例示したND設定値記憶テーブル18aでは、NDフィルタ34A〜34Cによって、第1〜第3波長域間の光量比を設定させ、NDフィルタ33によって、光源装置102から射出させる紫外光の全光量を設定させるものとして各NDフィルタの設定値(透過率)が定められていたが、ND設定値記憶テーブル18aに記憶させる設定値は、かかる透過率に限定されず、例えば図6および図7に示すように定めることもできる。
図6は、ND設定値記憶テーブル18aの他の一例を示す図であって、図3と同様に表記されている。この場合、光源制御部19aは、NDフィルタ33の透過率を100%に固定したまま、「第1〜第3NDフィルタ」の設定値に基づいて駆動ユニット13にNDフィルタ34A〜34Cを設定変更させることで、第1〜第3波長域間の光量比を設定させるとともに、光源装置102から射出させる紫外光の全光量を設定させる。なお、このようにNDフィルタ33の透過率を100%に固定する場合には、波長選択光学系104からNDフィルタ33を取り除いても構わない。
図7は、ND設定値記憶テーブル18aのさらに他の一例を示す図であって、図3および図6と同様に表記されている。この場合、光源制御部19aは、NDフィルタ34A〜34Cの透過率を各々100%に固定したまま、「一括NDフィルタ」の設定値に基づいて駆動ユニット13にNDフィルタ33を設定変更させることで、第1〜第3波長域間の光量比を設定させるとともに、光源装置102から射出させる紫外光の全光量を設定させる。なお、このようにNDフィルタ34A〜34Cの透過率を100%に固定する場合には、波長選択光学系104からNDフィルタ34A〜34Cを取り除いても構わない。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。図8は、本実施の形態2にかかる顕微鏡装置としての紫外線顕微鏡装置200の全体構成を示す図である。この図に示すように、紫外線顕微鏡装置200は、紫外線顕微鏡装置100の構成をもとに、顕微鏡本体101および制御装置103に替えて、顕微鏡本体201および制御装置203を備える。顕微鏡本体201は、顕微鏡本体101の構成をもとに、ビームスプリッタ61と分光計62とをさらに備え、制御装置203は、制御装置103の構成をもとに、記憶部18および制御部19に替えて、記憶部68および制御部69を備える。記憶部68は、ND設定値記憶テーブル68aと撮像パラメータ記憶テーブル68bを有し、制御部69は、光源制御部19a、撮像制御部69bおよび分光計測処理部69cを有する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。
ビームスプリッタ61は、投光管7が備える図示しない観察光学系とカメラ14との間に設けられ、基準サンプル10の観察像を形成する観察光を所定の割合で2分割する。分光計62は、この2分割された観察光の一方を受光し、受光した観察光の分光強度分布を計測するとともに、その分光強度分布データを制御装置203へ出力する。なお、カメラ14は、ビームスプリッタ61によって2分割された観察光の他方を受光して観察像を撮像する。あるいは、カメラ14は、標本1を観察する場合、ビームスプリッタ61を取り除き、実施の形態1と同様に設けられるようにしてもよい。
ND設定値記憶テーブル68aは、後述のように分光計62を用いてあらかじめ定められるNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの設定値を、ND設定値記憶テーブル18aと同様に、シャッタ32A〜32Cによって選択される波長域の組み合わせパターンごとに記憶している。ND設定値記憶テーブル68aが記憶する各設定値は、顕微鏡本体201と光源装置102とにおける分光特性の影響を補正して標本1の観察像を結像可能な波長域間光量比を実現する設定値である。ここで、顕微鏡本体201における分光特性には、顕微鏡本体201内で観察に寄与する光学系全体の分光透過率特性が含まれ、光源装置102における分光特性には、光源21の分光出力特性と、波長選択光学系104全体の分光透過率特性と、光ファイバ12の分光透過率特性とが含まれる。
光源制御部19aは、実施の形態1と同様に、波長指示情報によって指示される波長域の組み合わせパターンに応じ、駆動ユニット13にシャッタ32A〜32Cを開閉させるとともに、この波長域の組み合わせパターンに対応付けてND設定値記憶テーブル68aに記憶された設定値に基づいて、駆動ユニット13にNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの少なくとも1つを設定変更させる。
これによって、紫外線顕微鏡装置200では、紫外線顕微鏡装置100と同様に、波長域の組み合わせパターンが指示されるごとに、顕微鏡本体201と光源装置102とにおける分光特性の影響を補正して標本1の観察像を結像させることができ、波長指示情報に応じて光源装置102から射出させる紫外光の波長域を変化させても、標本1の分光反射率に応じた明るさの観察像を結像させることができる。
また、ND設定値記憶テーブル68aに記憶させる各設定値は、照明光として光源装置102が射出する紫外光の全光量が波長域の組み合わせパターンごとに等しくなるようにあらかじめ定められている。このため、紫外線顕微鏡装置200では、紫外線顕微鏡装置100と同様に、光源装置102から射出させる紫外光の全光量を一定に維持させることができ、波長域の組み合わせ数を増加させる場合でも、標本1に照射させる紫外光のエネルギーを増大させることがなく、標本1に与えるダメージを抑制することができるとともに、観察画像の飽和を防止することができる。
一方、撮像パラメータ記憶テーブル68bは、図9に示すようなカメラ14の分光感度特性をもとにあらかじめ定められるカメラ14の撮像パラメータを第1〜第3波長域ごとに記憶している。この撮像パラメータは、カメラ14が有する分光感度特性の影響を補正し、第1〜第3波長域ごとに等しい撮像感度で観察画像を生成可能な撮像パラメータであって、具体的には、例えば図10に示すように、第1〜第3波長域の紫外光を個別に射出させる波長域の組み合わせパターンごとに、露出時間の相対値、つまり波長域ごとの露出時間比を記憶している。図10において、波長域の組み合わせパターンは、図3と同様に表記されている。なお、撮像パラメータ記憶テーブル68bが記憶する撮像パラメータは、露出時間の相対値に限定されず、露出時間の絶対値でもよく、あるいは画像信号に対するゲインとすることもできる。また、図9に示した分光感度特性は、カメラ14に固有の特性値としてあらかじめ求められるものである。
撮像制御部69bは、波長指示情報によって指示される波長域の組み合わせパターンのうち第1〜第3波長域の紫外光を個別に射出させる波長域の組み合わせパターンに応じ、その波長域の組み合わせパターンに対応付けて撮像パラメータ記憶テーブル68bに記憶された撮像パラメータに基づいて、カメラ14にその撮像パラメータを設定変更させる。その後、撮像制御部69bは、撮像を指示する撮像指示情報に応じ、カメラ14に観察像を撮像させる。
これによって、紫外線顕微鏡装置200では、第1〜第3波長域の各紫外光を個別に射出させて観察画像を生成する場合、カメラ14に固有の分光感度特性の影響を補正し、第1〜第3波長域ごとに等しい撮像感度で観察像を撮像して観察画像を生成することができる。
以上のように、紫外線顕微鏡装置200では、光源装置102から第1〜第3波長域の紫外光を個別に射出させる場合、光源制御部19aによる制御をもとに、標本1の分光反射率に応じた明るさの観察像を結像させることができるとともに、撮像制御部69bによる制御をもとに、第1〜第3波長域ごとに等しい撮像感度で観察像を撮像して観察画像を生成することができる。このため、紫外線顕微鏡装置200では、光源装置102から個別に射出させる紫外光の波長域を変化させても、常に標本1の分光反射率に応じた明るさの観察画像を生成することができ、標本1の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを正確に対応させることができる。
なお、カメラ14が平坦な分光感度特性を有するもの、つまり波長域ごとに等しい撮像感度を有するものであれば、光源装置102から第1〜第3波長域の紫外光を個別に射出させる場合に限らず、シャッタ32A〜32Cによって選択されるすべての波長域の組み合わせパターンに対して、常に標本1の分光反射率に応じた明るさの観察画像を生成することができ、標本1の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを常に正確に対応させることができる。
つづいて、ND設定値記憶テーブル68aに記憶させる各設定値の取得方法について説明する。図11は、その取得作業手順を示すフローチャートである。上述したように、ND設定値記憶テーブル18aに記憶させる各設定値は、観察画像の画像データを利用して取得していたが、ND設定値記憶テーブル68aに記憶させる各設定値は、分光計62の計測結果を利用して取得するようにしている。
まず、図11に示すように、標本1に替えて基準サンプル10をステージ2上に設置する(ステップS201)。この状態で、カメラ14によって基準サンプル10を観察可能なように紫外線顕微鏡装置200をセットアップする。
つぎに、照明光の波長域として第1〜第3波長域の全波長域を選択する(ステップS202)。この波長域の選択は、上述したステップS102と同様に、表示部17が備えるディスプレイ上に表示される図示しないGUI画面を介して行われる。
つぎに、第1〜第3波長域の各波長域に対応するNDフィルタの透過率を設定する(ステップS203)。この透過率の設定は、上述したステップS103と同様に、図示しないGUI画面に表示されるNDフィルタ設定ボリュームを波長域ごとに適宜設定することで行われる。このとき、光源制御部19aは、波長域ごとのNDフィルタ設定ボリュームの設定値(目盛値)に応じて、駆動ユニット13にNDフィルタ34A〜34Cを設定させるとともに、その設定値としての透過率を記憶部68に一時記憶させる。
つぎに、第1〜第3波長域の各紫外光を照明光として基準サンプル10に同時に照射させる(ステップS204)。このとき、光源制御部19aは、照射開始を指示する照射指示情報に応じ、駆動ユニット13にシャッタ32A〜32Cのすべてを開放させる。
つぎに、分光計62によって観察光の分光強度分布を計測し(ステップS205)、この計測値としての分光強度分布データをもとに、分光計測処理部69cに第1〜第3波長域ごとの分光強度分布の統計値を算出させる(ステップS206)。このとき、分光計62は、例えば図12に示すような分光強度分布データを取得し、この分光強度分布データをもとに、分光計測処理部69cは、統計値として、例えば各波長域での最大値「P1〜P3」を算出する。なお、分光計測処理部69cが算出する統計値は、最大値に限定されず、平均値、中央値等とすることもできる。制御部69は、分光計測処理部69cが算出した統計値を、図示しないGUI画面に波長域に応じて表示させる。
つぎに、ステップS206で算出した統計値をもとに、基準波長域に対する波長域ごとの統計値比を算出する(ステップS207)。ここで、基準波長域とは、第1〜第3波長域の中からあらかじめ選択される波長域である。基準波長域として、例えば第1波長域が選択された場合、ステップS207では、第1波長域に対する第1〜第3波長域の各統計値比を算出する。ただし、基準波長域と同じ波長域の統計値比の算出は、省略しても構わない。
つぎに、ステップS207で算出した各波長域の統計値比について、統計値比と、この統計値比に対応する波長域間での基準サンプル10の反射率比とが等しいか否かを判断し(ステップS208)、各波長域について、統計値比と反射率比とが等しくない場合(ステップS208:No)、ステップS203からの処理を繰り返す。一方、各波長域について、統計値比と反射率比とが等しい場合には(ステップS208:Yes)、ステップS203で波長域ごとに設定したNDフィルタ34A〜34Cの透過率(設定値)をND設定値記憶テーブル68aに記録する(ステップS209)。なお、ND設定値記憶テーブル68aへの記録は、例えば図示しないGUI画面に表示される所定のボタンを操作することで実行される。
このように、紫外線顕微鏡装置200では、分光計62を用い、NDフィルタ34A〜34Cの設定値を一括して取得することできるため、紫外線顕微鏡装置100のように観察画像を用いて設定値を取得する場合に比べて短時間のうちに、ND設定値記憶テーブル68aに記憶させる設定値を取得することができる。また、顕微鏡本体201および光源装置102における分光特性を分光計62によって計測しているため、観察画像を用いる場合に比べて高精度にNDフィルタ34A〜34Cの設定値を取得することができる。
なお、ND設定値記憶テーブル68aに記憶させるNDフィルタ33の設定値(透過率)は、ND設定値記憶テーブル18aと同様に、例えば波長域の組み合わせパターンごとに組み合わせる波長域数に応じて定めることができる。
以上説明したように、本実施の形態2にかかる紫外線顕微鏡装置200では、基準サンプル10を用いて定められるNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cの各設定値(透過率)が第1〜第3波長域の組み合わせパターンごとにND設定値記憶テーブル68aに記憶されており、光源装置102から射出させる紫外光の波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、光源制御部19aがND設定値記憶テーブル68aに記憶された各設定値に基づいて駆動ユニット13にNDフィルタ33およびNDフィルタ34A〜34Cを設定変更させるようにしている。また、カメラ14の分光感度特性をもとに定められるカメラ14の撮像パラメータが第1〜第3波長域の紫外光を個別に射出させる組み合わせパターンごとに撮像パラメータ記憶テーブル68bに記憶されており、波長指示情報に応じ、撮像制御部69bが撮像パラメータ記憶テーブル68bに記憶された各設定値に基づいてカメラ14に撮像パラメータを設定変更させるようにしている。このため、紫外線顕微鏡装置200では、光源装置102から個別に射出させる紫外光の波長域を変化させても、常に標本1の分光反射率に応じた明るさで観察画像を生成することができるとともに、標本1の反射率の変化と観察画像の画素値の変化とを正確に対応させることができる。
また、紫外線顕微鏡装置200では、ND設定値記憶テーブル68aに記憶される各設定値は、照明光として光源装置102が射出する紫外光の全光量が波長域の組み合わせパターンごとに等しくなるようにあらかじめ定められているため、光源装置102から射出させる紫外光の全光量が一定に維持される。このため、紫外線顕微鏡装置200では、紫外線顕微鏡装置100と同様に、標本1に与えるダメージを抑制することができるとともに、観察画像の飽和を防止することができる。
ここまで、本発明を実施する最良の形態を実施の形態1および2として説明したが、本発明は、上述した実施の形態1および2に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施の形態1および2では、ND設定値記憶テーブル18aおよび68aに記憶させる設定値は、それぞれ図4および図11に示した取得作業手順に基づき、利用者が手動操作することで取得されるものとして説明したが、手動操作に限定されず、この取得作業を各部に自動で実施させる制御プログラムを記憶部18または68に記憶させ、制御部19または69がその制御プログラムを実行させることで一連の取得作業を行うようにすることもできる。また、ND設定値記憶テーブル18aおよび68aに記憶させた設定値は、利用者等によって適宜修正可能とすることもできる。
また、上述した実施の形態1および2では、ND設定値記憶テーブル18aおよび68aに記憶させる設定値は、各々対応するNDフィルタの透過率であるものとして説明したが、透過率に限定されず、各NDフィルタを駆動させる駆動機構の設定値とすることもできる。
また、上述した実施の形態1および2では、波長選択ユニット11によって、第1〜第3波長域の紫外光を抽出するものとして説明したが、抽出する波長域を3つに限定して解釈する必要はなく、2つあるいは4つ以上の波長域の紫外光を抽出させるようにしてもよい。さらに、波長選択ユニット11で抽出する波長域は、紫外域に限定されず、可視域あるいは赤外域とすることもでき、これらの波長域を混在させることもできる。これに応じて、本発明にかかる顕微鏡装置は、紫外線顕微鏡装置に限定されず、可視域、赤外域、あるいは紫外域から赤外域までの広範な波長域等に対して適用可能な顕微鏡装置とすることができる。
また、上述した実施の形態1および2では、顕微鏡本体101,201は、標本に対して上部から観察を行う正立顕微鏡であるものとして説明したが、標本の下部から観察を行う倒立顕微鏡とすることもできる。また、顕微鏡本体101,201は、光源装置102から射出される照明光を標本に対して落射照明するものとして説明したが、透過照明する構成とすることもできる。
なお、本発明における観察画像の画素値とは、観察画像の形態に応じて、輝度値、濃淡値、階調値または強度値等に適宜置き換えて解釈されるものである。
本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置の全体構成を示す図である。 図1に示した波長選択ユニットが備える波長選択光学系の構成を示す図である。 図1に示したND設定値記憶テーブルの一例を示す図である。 ND設定値記憶テーブルに記憶させる設定値の取得作業手順を示すフローチャートである。 ND設定値記憶テーブルに記憶させる設定値の取得作業に用いるGUI画面の一例を示す図である。 ND設定値記憶テーブルの他の一例を示す図である。 ND設定値記憶テーブルの他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡装置の全体構成を示す図である。 図8に示したカメラの分光感度特性を示す図である。 図8に示した撮像パラメータ記憶テーブルの一例を示す図である。 図8に示したND設定値記憶テーブルに記憶させる設定値の取得作業手順を示すフローチャートである。 図8に示した分光計によって計測される分光強度分布データの一例を示す図である。
符号の説明
1 標本
2 ステージ
3 対物レンズ
4 レボルバ
5 焦準機構
6 架台
7 投光管
7a ファイバコネクタ
8 鏡筒
9 接眼ユニット
10 基準サンプル
11 波長選択ユニット
12 光ファイバ
12a 入射端面
13 駆動ユニット
14 カメラ
15 入力部
16 出力部
17 表示部
18 記憶部
18a ND設定値記憶テーブル
19 制御部
19a 光源制御部
19b 画像処理部
20 光軸
20A〜20C 反射光軸
21 光源
22 コレクタレンズ
23 選択反射光学系
23A〜23C ダイクロイックミラー
24A〜24C 折返光学系
25 全反射ミラー
26A〜26C 結像レンズ
27A〜27C 凹面鏡
27Aa,27Ba,27Ca 反射面
31,32A〜32C シャッタ
33,34A〜34C NDフィルタ
41 平行光
42A〜42C 反射光
43A〜43C 第1中間像
44A〜44C 第2中間像
45A〜45C 折返光
46 合成光
47,47A〜47C 光源像
50 GUI画面
51 波長域入力部
52 NDフィルタ設定ボリューム
53 画像表示部
54 統計値表示部
55 ボタン
61 ビームスプリッタ
62 分光計
68 記憶部
68a ND設定値記憶テーブル
68b 撮像パラメータ記憶テーブル
69 制御部
69b 撮像制御部
69c 分光計測処理部
100,200 紫外線顕微鏡装置
101,201 顕微鏡本体
102 光源装置
103,203 制御装置
104 波長選択光学系
EP1,EP2 射出瞳

Claims (9)

  1. 光源が発した光の中から選択的に抽出する複数の異なる波長域の照明光の光量を変化させる光量調整手段を有し、複数の前記異なる波長域の照明光を光量比可変に射出する光源装置と、
    複数の前記異なる波長域の中から組み合わせられる2つの該異なる波長域ごとに所定反射率比を有した基準サンプルと、
    前記光源装置が射出した前記異なる波長域ごとの前記照明光を前記基準サンプルに照射する照明手段と
    前記照明光が照射された前記基準サンプルの基準観察像を結像する結像手段と、
    前記異なる波長域ごとに前記基準観察像を撮像して基準観察画像を生成する撮像手段と
    前記異なる波長域ごとに前記基準観察画像の画素値の統計値を算出する画像処理手段と、
    前記光源装置が射出する前記照明光の前記波長域の組み合わせパターンごとに、前記所定反射率比と前記統計値とをもとに定められる前記光量調整手段の設定値を記憶した記憶テーブルと、
    前記波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、前記記憶テーブルに記憶された前記設定値に基づいて前記光源装置に前記光量調整手段を設定変更させる制御を行う設定制御手段と、
    を備えたことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 光源が発した光の中から選択的に抽出する複数の異なる波長域の照明光の光量を変化させる光量調整手段を有し、複数の前記異なる波長域の照明光を光量比可変に射出する光源装置と、
    複数の前記異なる波長域の中から組み合わせられる2つの該異なる波長域ごとに所定反射率比を有した基準サンプルと、
    前記光源装置が射出した前記照明光を前記基準サンプルに照射する照明手段と、
    前記照明光が照射された前記基準サンプルの基準観察像を結像する結像手段と、
    前記基準観察像を形成する観察光の分光強度分布を計測し、該分光強度分布の前記異なる波長域ごとの統計値を算出する分光計測手段と、
    前記光源装置が射出する前記照明光の前記波長域の組み合わせパターンごとに、前記所定反射率比と前記統計値とをもとに定められる設定値を記憶した記憶テーブルと、
    前記波長域の組み合わせパターンを指示する波長指示情報に応じ、前記記憶テーブルに記憶された前記設定値に基づいて前記光源装置に前記光量調整手段を設定変更させる制御を行う設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 前記光量調整手段は、前記異なる波長域ごとに前記照明光の光量を変化させる波長別光量調整手段と、前記異なる波長域を一括して前記照明光の光量を変化させる一括光量調整手段との少なくとも一方を有し、
    前記記憶テーブルは、前記波長域の組み合わせパターンごとに、前記波長別光量調整手段および前記一括光量調整手段の少なくとも一方の前記設定値を記憶し、
    前記設定制御手段は、前記波長指示情報に応じ、前記記憶テーブルに記憶された前記設定値に基づいて前記光源装置に前記波長別光量調整手段および前記一括光量調整手段の少なくとも一方を設定変更させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記統計値は、平均値、最大値、中央値または最頻値であることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記記憶テーブルは、前記光源装置が射出する前記照明光の全光量を前記波長域の組み合わせパターンごとに等しくさせる前記設定値を記憶することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の顕微鏡装置。
  6. 前記結像手段によって結像される観察像を撮像して観察画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像手段の分光感度情報をもとに定められる該撮像手段の撮像パラメータを前記異なる波長域ごとに記憶した撮像パラメータ記憶テーブルと、
    前記波長指示情報に応じ、前記撮像パラメータ記憶テーブルに記憶された前記撮像パラメータに基づいて前記撮像手段に前記撮像パラメータを変更させる制御を行う撮像制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記撮像パラメータは、前記撮像手段の露出時間またはゲインであることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記光源装置は、
    光源が発した光を集光し、自光学系の光軸に対して傾斜した平行光を射出する集光光学系と、
    前記平行光を複数の前記異なる波長域ごとに選択的に反射させる選択反射光学系と、
    前記異なる波長域ごとに、前記選択反射光学系が反射した反射光を該反射光に対応する前記選択反射光学系の反射光軸に対して対称に折り返して射出する折返光学系と、
    前記異なる波長域ごとに、前記反射光の光路を選択的に遮断および開放するシャッタ手段と、を備え、
    前記選択反射光学系は、前記折返光学系が射出した折返光を再反射させ、
    前記集光光学系は、前記選択反射光学系が再反射させた再反射光を集光して前記光源の光源像を結像し、
    前記波長別光量調整手段は、前記異なる波長域ごとに、前記反射光の光路に設けられ、該反射光の光量を変化させ、
    前記一括光量調整手段は、前記光源から前記選択反射光学系に至る第1光路または前記選択反射光学系から前記光源像に至る第2光路の少なくとも一方に設けられ、該第1光路および該第2光路を通過する光の光量を変化させることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記選択反射光学系は、複数の前記異なる波長域のうち1つの波長域の前記平行光を択一的に反射させるとともに該1つの波長域以外の前記平行光を透過させる選択反射素子を複数有し、
    前記折返光学系は、前記異なる波長域ごとに、前記選択反射素子の反射光軸上に配置され、該選択反射素子によって反射された前記反射光を該反射光に対応する前記反射光軸に対して対称に折り返して射出することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡装置。
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