JP4932098B2 - ゼラチンカプセルの製造方法並びに製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薬剤等を内包したソフトタイプのゼラチンカプセルの製造手法に関するものであって、特に内包体の供給状況を最適化し得るようにして、製品適化や製品仕様の豊富化を図るとともに、装置の運転やセッティング作業の効率化をも図り得る新規なゼラチンカプセルの製造方法並びに製造装置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
薬剤等を内包するソフトタイプのゼラチンカプセルを製造するにあたっては、ほぼ一定厚さに形成したゼラチンシートを、一対のダイロール間に拝み合わせ状態に供給し、内包体を包み込むように縫合させて製造するのが一般的である。この際、製造装置の駆動系統としては、例えば、ほぼ一定の厚さと適度の粘性を有するゼラチンシートを一対のダイロール間に送り込むゼラチンシートの供給系(以下ゼラチン供給系とする)と、ゼラチンシートを引き込むように一対のダイロールを駆動させるダイロール駆動系と、カプセルに収容する内包体を供給(噴射)する内包体供給系等が挙げられる。
【0003】
そしてこのような機械的駆動系統においては、一基の主動力モータから動力が分配的に出力されるのが一般的であり、例えば上記ゼラチン供給系を第一の系統、上記ダイロール駆動系を第二の系統、上記内包体供給系を第三の系統とすると、第一から第三の供給・駆動系統は、それぞれ機械的手段で連結されるとともに、それぞれの動作タイミング、設定等が微調整可能なように構成されるものである。具体的には一対のダイロールの突き合わせタイミングやギャップ、拝み合わせによるシートの接触圧、更には内包体として一般的な液体原料の供給タイミング等が微調整可能になっている。
【0004】
ところでこのような従来手法において、実際の製造現場では、ゼラチンカプセルを安定的に連続製造できるようにするまでの、いわゆる段取り作業が極めて熟練を要するものとなっており、且つまた熟練技術者と言えども、セッティング出し(段取り)には、多くの手間を要していた。
具体的な段取り作業について説明すると、まずゼラチンについては、溶融したゼラチンを最適な厚さに調整し、ダイロールに到らせるためのセッティング、また厚みは得ても供給時に相互のゼラチンシートが接着する程度に軟化、粘着性を有し、且つカプセルが形成された直後には相応の保形性を具備するようなセッティングが求められている。また成形中もしくは成形後においては、ゼラチンシートからカプセルを切り離し状態に取り出す必要があり、このためのダイロールのギャップ、タイミングのセッティングが求められている。更に内包体を供給するポンプの噴射タイミングの設定は、上記ダイロールの駆動タイミング設定と、同期させる必要があった。
【0005】
そして従来手法にあっては、上述した駆動形態に因み、以下に示すような問題が連鎖的に派生していた。すなわち従来手法では、このような段取り、例えば内包体の供給タイミングを微調整するセッティングやダイロールの交換を行う場合等には、全体の駆動系統を停止せざるを得ないものであり、そのために、それまで適切な状態に設定されていたゼラチンシートの状況が変わってしまうという問題があった。また駆動系統を停止させる以前の、ゼラチンシートの最適なセッティング状態を、再度得るまでに相応の時間を要するという問題があった。
更に従来手法では、内包体を噴射する供給ポンプは、概ねプランジャ駆動であり、そのシフトタイミング自体は、カム、エキセントリック機構でほぼ決まっていたため、例えば同一ダイロールの場所(周方向における角度位置など)によって供給量を適宜変更することはできなかった。すなわち一対のダイロールによってバリエーション豊富なゼラチンカプセルを製造することは到底できなかった。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、ゼラチン供給系、ダイロール駆動系、内包体供給系を各々別々に駆動できるようにし、装置を稼働させながらダイロール駆動系や内包体供給系を独立して調整できるようにし、また内包体の供給にあたっては、適切な供給タイミングのプログラムが自由に選択できる、新規なゼラチンカプセルの製造手法の開発を試みたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法は、ほぼ一定の厚さと適度の粘性を有するゼラチンシートを一対のダイロール間に送り込むゼラチン供給系と、ゼラチンシートを引き込むように一対のダイロールを駆動させるダイロール駆動系と、カプセルに収容する内包体を供給する内包体供給系とを具え、一対のダイロール間に二枚のゼラチンシートを供給する一方、その上方から内包体を供給し、ダイロールにおける成形突起の作用によって内包体をゼラチンシートに包み込みゼラチンカプセルを製造する方法において、前記内包体供給系は、他の系とは独立した駆動モータを具え、このモータは、ダイロールの回転位置情報の検出信号に応じて、適化送り出しが行えるようにしたことを特徴として成るものである。
【0008】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法は、前記請求項記載の要件に加え、前記ダイロールの回転位置情報を検出するにあたっては、ダイロールの取付軸に付設されたロータリエンコーダによって回転位置情報を検出するとともに、前記内包体供給系の噴射用ポンプは、このロータリエンコーダの出力信号によって駆動されるサーボモータを具え、ロータリエンコーダの出力信号に応じて内包体を適宜供給するようにしたことを特徴として成るものである。
【0009】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記ダイロール駆動系は、ゼラチン供給系のメインモータに対して独立して駆動できる位置出しモータを具え、成形突起をほぼ一致させるダイロールの位置合わせ設定が、ゼラチン供給系に対して独立的に行えるようにしたことを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法は、前記請求項記載の要件に加え、前記ダイロール駆動系は、位置出しクラッチによって位置出しモータからの動力伝達が断続自在に構成され、また連結用クラッチによって、一対のダイロールの動力連結が断続自在に構成され、更にまたメインクラッチによって、ゼラチン供給系のメインモータからダイロールへの動力伝達が断続自在に構成されることを特徴として成るものである。
【0011】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置は、ほぼ一定の厚さと適度の粘性を有するゼラチンシートを一対のダイロール間に送り込むゼラチン供給系と、ゼラチンシートを引き込むように一対のダイロールを駆動させるダイロール駆動系と、カプセルに収容する内包体を供給する内包体供給系とを具え、一対のダイロール間に二枚のゼラチンシートを供給する一方、その上方から内包体を供給し、ダイロールにおける成形突起の作用によって内包体をゼラチンシートに包み込みゼラチンカプセルを製造する装置において、前記内包体供給系は、他の系とは独立し、ダイロールの回転位置情報の検出信号に応じて、適化送り出しが行える駆動モータを具えたことを特徴として成るものである。
【0012】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置は、前記請求項記載の要件に加え、前記ダイロール駆動系は、ダイロールの回転位置情報を検出するロータリエンコーダを具えるとともに、前記内包体供給系の噴射用ポンプは、このロータリエンコーダの出力信号によって駆動されるサーボモータを具えたことを特徴として成るものである。
【0013】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置は、前記請求項5または6記載の要件に加え、前記ダイロール駆動系は、ゼラチン系のメインモータに対して独立的に駆動できる位置出しモータを具えたことを特徴として成るものである。
【0014】
また請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置は、前記請求項記載の要件に加え、前記ダイロール駆動系は、位置出しモータからの動力伝達を断続自在とする位置出しクラッチと、一対のダイロールを動力的に連結したり切断させる連結用クラッチと、ゼラチン供給系のメインモータからダイロールへの動力伝達を断続自在とするメインクラッチとを具えたことを特徴として成るものである。
【0015】
まず請求項1または5記載の発明によれば、従来は行えなかった、例えば装置を稼働したまま内包体の供給ポンプを交換したり、内包体の噴射タイミングを微調整する作業等が可能となる。
【0016】
また請求項2または6記載の発明によれば、ダイロールの回転位置情報が細かく検出でき、またこれに応じた内包体の噴射状況が適宜設定できる。例えばダイロールの一回転を9000パルスとした場合(ダイロール一周に対して9000回のパルスを発振して、ダイロールの回転位置情報を検出するものであり、ダイロールの一回転を9000等分することになる)には、角度としては0.04度毎(360÷9000)にダイロールの位置検出が行え、またこの位置情報に応じた内包体の適化噴射が行い得る。
【0017】
また請求項3または7記載の発明によれば、例えば装置を稼働したまま、ダイロールの交換や微調整等が行える。またダイロールの段取り、すなわち左右の成形突起をほぼ合致させるダイロールの位置合わせ設定が、極めて簡単に行える。因みに従来は、ゼラチン供給系のメインモータを主たる駆動源とし、ここから機械的伝達手段により動力を分配してきていたため、装置を稼働したまま、ダイロールの交換を行うことは到底できなかった。またダイロールの位置合わせ作業は、通常、内包体ノズルとダイロールとに予め設けらたタイミングマークをほぼ合致させて行うものであるが、従来は、一方のダイロールを、メインモータによる駆動で位置合わせを行うことはできるものの、もう一方のダイロールは、装置の背面部位から長穴に嵌め込まれたボルト等を緩めて、手動操作によって調節(位置合わせ)する形態が多く、位置合わせに手間を要していた。
【0018】
また請求項4または8記載の発明によれば、装置を稼働させたままダイロールの交換や微調整を行い得る構造、あるいは装置を稼働させたまま内包体を供給するタイミングの微調整を行い得る構造等を具体的なものとする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。説明にあたっては、ゼラチンカプセルAの一般的な構造について説明した後、次いで、このものを製造する装置について説明し、その後このゼラチンカプセルの製造装置1の作動態様を説明しながら、併せてゼラチンカプセルの製造方法について説明する。
ゼラチンカプセルAは、一例として図8に示すように、完成状態ではゼラチンシートSを出発素材としたカプセル外皮部Gと、これにより包み込まれる内包体Nとを具えて成るものである。
カプセル外皮部Gは、ゼラチンシートSを出発素材とし、このものが一対、対向的に供給されながら最中状に拝み合わせ状態に融着されて成るものである。内包体Nは、医薬品、栄養剤、健康食品エキス、調味料、嗜好品など適宜の目的の材料を用いることができ、またその状態(状況)としては、図示したような液体状のほか、ゲル状、粉粒体、あるいは適宜これらを混入したもの(例えば液体に粉体を混合させた粉体含有懸濁液等)が適用できる。因みに内包体Nとして液体状のものを適用する場合には、液体を注入する際の噴射圧力がゼラチンシートSを副次的に膨張させ得るため、内包体Nを受け入れるポケット部Pの形成を補助する効果が期待できる。
【0020】
次にゼラチンカプセルの製造装置1について説明する。このものは、一例として図1〜3に示すように、溶融状態のゼラチンを冷却しながら適宜の厚さや粘性等を有するようなシート状に形成するシート成形部2と、成形したゼラチンシートSによって内包体Nを包み込みカプセル状に形成するカプセル成形部3と、ゼラチンがカプセル状に成形される以前の段階でゼラチンシートSに対して内包体Nを送り込む内包体供給部4と、完成製品としてのゼラチンカプセルAを取り出すカプセル取出部5とを具え、これら各部材がフレームFに対し組み付けられて成るものである。
【0021】
そして本装置においては、種々の駆動系統が存在するものであり、シート成形部2においては、成形したゼラチンシートSをカプセル成形部3(後述する一対のダイロール18間)に送り込むゼラチン供給系D2、カプセル成形部3においては、ゼラチンシートSを引き込むように一対のダイロール18を駆動させるダイロール駆動系D3、内包体供給部4においては、カプセル内に充填する内包体Nを供給(噴射)する内包体供給系D4、カプセル取出部5においては、ダイロール18に食い込んだゼラチンカプセルAをブラシによって掻き落としたり、掻き落としたゼラチンカプセルAをコンベヤによって搬送するカプセル取出系D5等があり、本実施の形態では、これら各駆動系統を、独立して駆動できるようにしている。以下、各駆動系統を含め、各成形部について説明する。
【0022】
まずシート成形部2について説明する。このものは、カプセル外皮部Gの出発素材であるゼラチンシートSを成形する部位であり、成形された二枚のゼラチンシートSを前記カプセル成形部3に対して拝み合わせ状態に供給するため、一例としてカプセル成形部3を挟んでフレームFの左右に一対設けられる。しかしながらシート成形部2は、このような形態の他にも、例えば一基のシート成形機によってゼラチンシートSを成形し、これをカプセル成形部3に至らせる間に二枚に切断し、対向的にカプセル成形部3に供給する形態等が採り得る。
【0023】
そして前記シート成形部2の後方や上方等には、溶融したゼラチンを収納するためのゼラチンタンク(図示省略)を設けるとともに、このゼラチンタンクから供給ホース10を引き出すものである。ゼラチンタンク内にはゼラチンの溶融状態を確保するためのヒータを設けるものであり、タンク内において溶融状態となったゼラチンは、供給ホース10を介してスプレダーボックス11に供給される。その後ゼラチンは、スプレダーボックス11の下方に設けられた冷却ドラム12に送り込まれ、ここで適宜の温度に冷却されながら適宜の厚さや粘性を有するシート状に成形され、カプセル成形部3に送り込まれる。
【0024】
シート成形部2のゼラチン供給系D2は、以上のように形成されたゼラチンシートSを、カプセル成形部3(一対のダイロール間)に送り込む駆動系統であり、実質的には主に上記冷却ドラム12の駆動を意味するものである。またゼラチン供給系D2のモータは、ここから駆動が分配され、ダイロール18や内包体Nのポンプユニット38のサーボモータM2等に伝達される構造が一般的であり、このためゼラチン供給系D2のモータをメインモータMと呼称する。
なおシート成形部2の上述した以上の詳細についてはここでは省略し、特公平5−88143号(特許第1876976号)「ゼラチンカプセルの製造装置におけるゼラチンシート成形装置」中の記載内容を援用する。
【0025】
以上述べたような部位がシート成形部2となるものであり、この後、ゼラチンシートSが供給されて行く側にカプセル成形部3が設けられるものであって、両成形部を中継するようにフィードロール13が設けられる。すなわち冷却ドラム12を巡って冷却されてきたゼラチンシートSは、複数のフィードロール13の間をジグザグ状に通過しながらカプセル成形部3に投入される。そしてフィードロール13の近傍にはカプセル成形部3に投入されるゼラチンシートSの厚さを計測する厚さセンサを設けることが可能である。なおこの厚さセンサについての詳細もここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平8−182744号「ゼラチンカプセルの製造装置におけるゼラチンシートの厚さ監視装置」中の記載内容を援用する。
【0026】
次にカプセル成形部3について説明する。このものは、一例として図4、5に示すようにダイロールフレーム17に対し一対のダイロール18を設けて成るダイヘッド16を主要部材として構成される。この一対のダイロール18は、一方が固定され、他方がこの固定されたダイロール18に対し接近自在に構成されるものであって、両者を区別して示す必要がある場合には、一方を固定側ダイロール18A、他方を可調側ダイロール18Bとして区別する。
また各ダイロール18には、その表面に適宜の形状の成形突起19が形成されるものであって、例えば、ほぼ紡錘状を呈するゼラチンカプセルAを成形する場合には、中央部が凹陥した長円状の成形突起19が形成される。そして一対のダイロール18は、互いの成形突起19をほぼ一致させる接合状態で回転し合うことにより、ゼラチンシートSをタイミング良く突き合わせ(接合)、カプセル周囲の縫合を行うものである。
【0027】
また各成形突起19の内周部(底部)には吸引孔20が形成され、これによって供給されてくるゼラチンシートSを吸引し、内包体Nを受け入れるポケット部Pを形成する。もちろんポケット部Pを形成するにあたっては、必ずしもゼラチンシートSを吸引する必要はなく、例えば内包体Nの噴射圧力を利用してゼラチンシートSを膨らめたり、内包体Nを供給する前のゼラチンシートSに対してエンボス加工等を行うことによってポケット部Pを形成することが可能であれば、必ずしもダイロール18に吸引孔20を設ける必要はない。なおゼラチンシートSを吸引してポケット部Pを形成する機構についても、ここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平10−211257号「粉粒体を内包したゼラチンカプセル並びにその製造方法並びにその製造装置」中の記載内容を援用する。
【0028】
次にダイロール駆動系D3について説明する。ダイロール18は、キー、スプライン、ボスと平行ピン等、適宜の手段によって取付軸21に外嵌めされるものであり、一例として図6に示すように、固定側ダイロール18Aの取付軸を21A、可調側ダイロール18Bの取付軸を21Bとする。また一対のダイロール18は、互いに噛み合うギヤ22A、22Bによって、同調回転できるように構成されている。なおギヤ22Aが、取付軸21Aに対して固定状態に取り付けられるのに対し、他方のギヤ22Bは、取付軸21Bに対してフリー回転状態に取り付けられる。更にギヤ22Aには、ギヤ22Bの対向する側に、メインモータMからの回転駆動を伝達するギヤMGが設けられる。また、このギヤMGもゼラチン供給系D2のメンモータMのモータ軸MSに対してフリー回転状態に取り付けられる。
【0029】
なおダイロール18の駆動は、従来、ゼラチン供給系D2のメインモータMから、ギヤやリンク等の機械的伝達手段を介して駆動が分配され、一対のダイロール18を回転させるものであった。しかしながら、このようなメインモータMのみの駆動では、実質的な運転に先立って行われる、左右のダイロール18の微妙な位置合わせ、すなわち左右の成形突起19をほぼ一致させる設定等が、メインモータMと手動による操作に依存されることになり、セッティングに極めて長時間を要するものであった。また当然ながら、従来は、シート成形部2を稼働させながら(ゼラチン供給系D2の駆動を継続しながら)、ダイロール18を交換したり、ダイロール18のセッティングを行うことは、到底できなかった。このようなことから本実施の形態では、一例として図6に併せて示すように、メインモータMに対して独立してダイロール18の駆動が行える位置出しモータM1を可調側ダイロール18Bに付設するものである。
【0030】
またこのような構造に因み、メインモータM側には、メインモータMの回転動力をギヤMGに断続自在、すなわち伝達したり遮断したりするためのメインクラッチ23を設けるものである。
また位置出しモータM1側には、このものの回転動力を可調側ダイロール18Bの取付軸21Bに断続自在とする位置出しクラッチ24を設けるものである。
更にまた、この取付軸21Bには、取付軸21Bとギヤ22Bとを接続したり遮断したりするクラッチを設ける。なお、このクラッチを接続した場合には、取付軸21Bと共に回転する可調側ダイロール18Bが、二つのギヤ22B、22A及び取付軸21Aを介して、固定側ダイロール18Aに動力的に連結されるため、このクラッチは連結用クラッチ25と呼称するものである。
また固定側ダイロール18Aの方には、フレーム部材(ダイロールフレーム17、フレームF等)に接触させ、このものの取付軸21Aを不動状態とする保持ブレーキ26を具える。
【0031】
また双方の取付軸21A、21Bには、ダイロール18A、18Bの回転位置情報を検出するロータリエンコーダ27(各別に表示する場合には、27A、27Bとする)をそれぞれ付設する。そしてロータリエンコーダ27A、27Bによって検出されたダイロール18A、18Bの回転位置情報は、内包体供給系D4において内包体Nを供給するポンプユニット38に伝達されるとともに、作業者が目視できるように、装置に付設されたモニタ28に表示される。
因みにロータリエンコーダ27によって、ダイロール18の一回転(一周)を9000パルス、すなわち9000等分とした場合には、ダイロール18の回転位置情報(角度)としては、0.04度毎(360÷9000)に検出でき、また内包体Nの供給状況が、この回転位置情報に応じて適宜変更し得るものである。なお内包体Nの供給状況とは、供給量、供給タイミング、供給速度、供給圧力等を総称するものである
【0032】
ここで左右のダイロール18A、18Bの接触圧力の調整機構について説明する。可調側ダイロール18Bの軸受部29は、一例として図4、5に併せて示すように、ダイロールフレーム17に対して他の固定側ダイロール18A側に摺動自在に形成されているものであって、この軸受部29に対して押圧用の前後一対の板バネ30、31が作用するように構成されている。すなわち一対の板バネ30、31は中央が突出した中央接触部32によって互いに接触しあい、且つ軸受部29に近い側の板バネ30が、その両端を軸受部29に接触させることにより軸受部29を固定側ダイロール18A側に押し込むように作用している。
【0033】
そして他方の板バネ31の両端には調整プッシュロッド33が当接するものであって、この調整プッシュロッド33はダイロールフレーム17に対し螺合するように構成されており、その操作端に調整ダイヤル34を有し、この調整プッシュロッド33の捻じ込みをきつくした場合に、より強い接触圧が得られるように構成する。なおこの接触圧は数値的に検出され、適宜前記モニタ28に表示され得ることが好ましい。
【0034】
更に前記一対のダイロール18を含むカプセル成形部3にはダイロール18の周方向の位置ズレの発生を検知する位置ズレ検出機構を設けることが可能である。なおこの位置ズレ検出機構についての詳細も、ここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平8−182743号「ゼラチンカプセルの製造装置におけるダイロールの位置ズレ監視装置」中の記載内容を援用する。
【0035】
次に内包体供給部4について説明する。このものは、ポケット部Pが形成されたゼラチンシートSに対して、液体や粉粒体等の内包体Nを供給(噴射)するものである。因みに内包体Nが液体である場合には、ポケット部Pが縫合され始めてから縫合が完了するまでの間に、内包体Nの噴射(注入)が行われるのが一般的である。しかしながら、内包体Nが粉粒体である場合には、縫合前の段階で、ほぼ等分量ずつポケット部Pに分配供給されてから、ポケット部Pの縫合を開始する形態も採り得る。なお以下の説明では、内包体Nが液体である場合について説明する。また内包体Nとして液体状のものを適用した場合には、液体の噴射圧力によって、ゼラチンシートSが成形突起19の内周面になじむように膨張する、副次的な効果が期待でき、内包体Nの供給が、これを受け入れるポケット部Pの形成を補助し得るものである。
【0036】
内包体供給部4は、一例として図1〜3に示すように、上部に原液ホッパ37を設け、この内部に原液(内包体N)を貯留する。そして原液ホッパ37の下方には、ポンプユニット38を設けるものであって、これは適宜、プランジャ等が多数組み合わされて成り、複数の経路から所定のタイミング、圧力等で内包体Nを噴射させ、デリバリーパイプ39を経由して、内包体ノズル40からポケット部Pに吐き出すように構成される。また内包体ノズル40は、その先端がダイロール18の間に充分に入り込むような、突出状態に形成されている。
【0037】
なおゼラチンカプセルA(外周)を正確且つ効率的に縫合するには、既に述べたように、ダイロール18における左右の成形突起19同士を、ほぼ合致させるように、ダイヘッド16の位置合わせ設定を行うものである。このため内包体ノズル40とダイロール18とには、位置合わせのためのタイミングマーク41が付与されている。具体的には、図5、10に併せて示すように、内包体ノズル40においては、窄まり状の先端部付近に直線状のタイミングマーク41が形成され、ダイロール18においては、周縁部に放射線状のタイミングマーク41が複数形成されている。そしてダイロール18の位置合わせを行うにあたっては、これらのタイミングマーク41をほぼ合致させるように、双方のダイロール18をインチング(寸動)等させて、セッティング(位置合わせ設定)を行うものである。なお位置合わせ設定は、必ずしも双方のタイミングマーク41を合致させるだけでなく、作業者の長年の経験、すなわち作業者の経験上タイミングマーク41を合致させるよりも幾分ずらした方が、実製品であるゼラチンカプセルAの縫合状態が良いと判断されるダイロール18にあっては、例えばいずれか一方のダイロール18のタイミングマーク41のみを、あえて線一本分、シート送り方向または戻し方向にずらす設定もあり得る。
【0038】
以下、内包体供給系D4の一例について、図7に基づいて説明する。なお図示した実施の形態では、内包体Nを、左右に配設したデリバリーパイプ39から交互に噴射させる形態を採るため、便宜上、向かって右側を通る経路をA経路39A、左側を通る経路をB経路39Bとする。
内包体供給系D4は、噴射待機用の内包体Nを貯留する貯留部42と、内包体Nを貯留部42から左右の各経路に振り分ける本体部43と、貯留部42と本体部43との間に設けられるスライドバルブ44と、本体部43の両経路内を往復摺動(図示した実施の形態では、左右方向に摺動)するプランジャ45と、プランジャ45を保持するプランジャ保持体46とを具えて成るものである。
【0039】
本体部43は、ここから内包体Nを左右のデリバリーパイプ39に交互に送り出す部位であり、内部の経路途中にプランジャ45の摺動する空間部位が形成されており、A経路39A側のものをA空間47A、B経路39B側のものをB空間47Bとする。
スライドバルブ44も、本体部43と同様に内包体Nを左右のデリバリーパイプ39に交互に送出する作用を担う部位であり、内包体Nの吸い込み口48と吐き出し口49とが、A、Bの各経路中に設けられている(A経路39Aの吸い込み口を48A、吐き出し口を49Aとし、B経路39Bの吸い込み口を48B、吐き出し口を49Bとする)。そしてスライドバルブ44は、プランジャ45の往復運動に伴い別方向(図示した実施の形態では紙面に対して、ほぼ直交する方向)の往復摺動を行い、同一経路においては、吸い込み口48または吐き出し口49のうち、どちらか一方のみを作用(連通)させるものである。すなわち一方の経路のデリバリーパイプ39から内包体Nを吐き出す際には、他の経路においては貯留部42から内包体Nの吸い込みが行われる。
【0040】
プランジャ45は、本体部43のA、B両空間47A、47B内を交互に往復摺動し、各空間の開・閉(開放・閉鎖)を交互に行うものであり、ここから両経路39A、39Bを経由して、交互に内包体Nを送り出すものである。なお一方の空間から内包体Nを押し出す際には、他方の空間においては吸い込みが行われる。
プランジャ保持体46は、プランジャ45を保持しながら、このものを往復摺動させるものであり、プランジャ45を往復運動させるにあたっては、カムやクランク等によって、サーボモータM2の回転運動を往復運動に変換するものである。
【0041】
内包体供給系D4は上述したような駆動系統であり、実質的には主に上記サーボモータM2を意味するものである。そして本発明にあっては、特にこのサーボモータM2を、ゼラチン供給系D2のメインモータMや、ダイロール駆動系D3の位置出しモータM1とは独立して駆動できるようにするものである。これによって、例えば装置を稼働させながら、例えばゼラチンシートSの送りとダイロール18の回転とを、通常の運転状態としながら、内包体Nの供給タイミングを微調整したり、ポンプユニット38を交換したりすることが可能となる。またダイロール18の取付軸21に付設したロータリエンコーダ27によって検出した、ダイロール18の回転位置情報に応じて、サーボモータM2の加減速時間、回転速度、運転タイミング等の動作パターンを適宜設定し、内包体Nの供給状況を微調整することが可能となる。
【0042】
内包体供給系D4は、以上のように構成されて成り、以下、このものによる内包体Nの供給形態について、次の二つの場合に分けて説明する。
(1)図7(a)の状態
この状態は、スライドバルブ44の吸い込み口48Aを連通させるとともに吐き出し口49Bを連通させ、またプランジャ45のA空間47Aを開放するとともにB空間47Bを閉鎖する方向に摺動させた状態である。
このときA経路39A側では、スライドバルブ44の吐き出し口48Bが遮断されるため、貯留部42から内包体Nの吸引が行われる。一方、B経路39B側では、スライドバルブ44の吸い込み口48Bが遮断されるため、通常は、B空間47B内に吸い込まれていた内包体Nが吐き出し口49Bからデリバリーパイプ39(39B)、内包体ノズル40を経て、ポケット部Pに供給される。
【0043】
(2)図7(b)の状態
この状態は、スライドバルブ44の吐き出し口49Aを連通させるとともに吸い込み口48Bを連通させ、またプランジャ45のA空間47Aを閉鎖するとともにB空間47Bを開放する方向に摺動させた状態である。
このときA経路39A側では、スライドバルブ44の吸い込み口48Aが遮断されるため、A空間47A内に吸い込まれていた内包体Nが吐き出し口49Aからデリバリーパイプ39(39A)、内包体ノズル40を経て、ポケット部Pに供給される。一方、B経路39B側では、スライドバルブ44の吐き出し口49Bが遮断されるため、貯留部42から内包体Nの吸引が行われる。
このように内包体供給系D4は、上述した状態を交互に繰り返すことにより、A、B両経路から交互に内包体Nを噴射するものである。
【0044】
次にダイロール18の下方において、完成製品としてのゼラチンカプセルAを取り出すカプセル取出部5について説明する。成形後のゼラチンカプセルAは、ダイロール18の成形突起19に嵌まり込むことが多いため、このようなゼラチンカプセルAを、ダイロール18に接触するように設けた掻取ブラシ52で掻き落とすとともに、掻き落としたゼラチンカプセルAをダイロール18に沿うように設けた一対の前送コンベヤ53によって、装置前面に搬送して取り出すものである(図1、8参照)。また一対の前送コンベヤ53の間には、一例として図1、3に示すように、ゼラチンカプセルAが打ち抜かれた後のブランクシートS′を、両側から挟み込み、そのまま下方に送り込む、フリーローラ54(挟み込み幅、調節自在)を設けるものである。なおこのフリーローラ54は、ゼラチンカプセルAがブランクシートS′にも残留することを考慮して、ブランクシートS′上のとどまったゼラチンカプセルAをどちらかの前送コンベヤ53上に排出し得る構成であることが好ましい。またゼラチンカプセルAは、前送コンベヤ53によって装置前面まで搬送された後、更に他のコンベヤ55に移載等され、適宜の部位に搬送され得る。
【0045】
なお本実施の形態では、このようにコンベヤ搬送によってゼラチンカプセルを取り出すようにしたが、必ずしもこの形態を採る必要はなく、例えば従来のように、ダイロールの下方から装置前面に傾斜状態に設けたトラフ(シュート)によって、ゼラチンカプセルAを滑落させて、取り出すことももちろん可能である。
またカプセル取出系D5は、上述したようにダイロール18に食い込んだゼラチンカプセルAを掻き落とす掻取りブラシ52の駆動や、掻き落としたゼラチンカプセルAを搬送する前送コンベヤ53の駆動等を担う系統であり、このカプセル取出系D5もダイロール駆動系D3、内包体供給系D4等と同様に、他の駆動系統とは別系統で駆動できるようにすることが好ましい。
【0046】
次に以上のように構成されたゼラチンカプセルの製造装置1の作動態様について説明しながら実質的に本発明のゼラチンカプセルの製造方法について説明する。説明にあたってはダイロール18の初期設定(位置合わせ)など段取りの仕方と、製造し得るゼラチンカプセルAについて説明し、装置全体の作動態様の説明は省略する(前記特公平5−88143号(特許第1876976号)中の記載内容を援用)。
【0047】
ダイロールの初期設定について説明する。
(1)ロータリエンコーダの原点復帰
まずダイロール18の取付軸21に付設されたロータリエンコーダ27の原点復帰を行う。ダイロール18の取付軸21は、軸方向から視た回転位置が、パルス(例えば2000パルス、9000パルス等)によって何等分かされるものであり、このパルスの基準位置がZ相と称される。そして取付軸21を、このZ相に合わせることで、取付軸21に付設されたロータリエンコーダ27の原点復帰(リセット設定)を行うものである。
なお本実施の形態では、可調側ダイロール18Bの取付軸21Bに、位置出しモータM1が付設されていることに因み、固定側ダイロール18Aの取付軸21Aから原点復帰を行うものである。またこのような原点復帰は、ダイロール18を取付軸21に嵌めていない状態で行うものである。また以下の説明中、各クラッチについては、これを接続し動力伝達を可能とした状態をON、各クラッチを切り離し動力伝達を不可とした状態をOFFとする。更に保持ブレーキ26については、ブレーキをかけ取付軸21Aを回転不可としたロック状態をON、ロックを解除し回転可能とした状態をOFFとする。
【0048】
(a)固定側ダイロールの取付軸の原点出し(Z相検出)
取付軸21Aの原点復帰を行うには、一例として図9(a)に示すように、メインクラッチ23をOFFとし、メインモータMからギヤGMすなわち取付軸21への動力伝達を断った状態とする。また位置出しクラッチ24をONとし、位置出しモータM1の動力を取付軸21Bに伝達可能な状態とする。更にまた連結用クラッチ25をONとし、両取付軸21A、21Bを動力的に連結した状態とする。また保持ブレーキ26をOFFとし、取付軸21A及びギヤ22Aを回転可能な状態とする。
そしてクラッチやブレーキをこのように設定した後、位置出しモータM1をONとし、両方の取付軸21A、21Bを回転させ、取付軸21AのみのZ相を検出し、原点出しを行う。なおこのときギヤMGも共に回転する。
【0049】
(b)固定側ダイロールの取付軸のロック(原点復帰)
その後、一例として図9(b)に示すように、位置出しクラッチ24をOFFとし、位置出しモータM1から取付軸21Bへの動力伝達を遮断した状態とする。また連結用クラッチ25をOFFとし、取付軸21A、21Bの動力的な連結状態を解除する。更にまた、保持ブレーキ26をONとし、既に原点出しを行った取付軸21A(ギヤ22A)を固定状態とする。
そしてクラッチやブレーキをこのように設定した後、位置出しモータM1をOFFとし、取付軸21Aを完全にロックさせた状態で、取付軸21Aに付設されたロータリエンコーダ27Aの原点復帰が行われる。
【0050】
(c)可調側ダイロールの取付軸の原点出し(Z相検出)
次いで、取付軸21Bの原点復帰を行うには、一例として図9(c)に示すように、位置出しクラッチ24をONとし、位置出しモータM1の動力を取付軸21Bに伝達可能な状態とする。
そして位置出しモータM1をONとし、可調側ダイロール18Bの取付軸21Bのみを回転させ、取付軸21BのZ相を検出し、原点出しを行う。なおこのとき連結用クラッチ25はOFFであるため、もう一方の取付軸21Aは回転しない。
【0051】
(d)可調側ダイロールの取付軸のロック(原点復帰)
その後、一例として図9(d)に示すように、位置出しクラッチ24をOFFとし、位置出しモータM1から取付軸21Bへの動力伝達を遮断した状態とする。また連結用クラッチ25をONとし、両取付軸21B、21Aを動力的に連結した状態とする。
そしてこのように設定した後、位置出しモータM1をOFFとし、位置出しモータM1から取付軸21Bへの動力伝達が遮断された状態で、ロータリエンコーダ27Bの原点復帰が行われ、両取付軸21A、21Bの原点復帰を完了する。
【0052】
(2)ダイロールの初期設定の登録
この後、各ダイロール18の成形突起19を、ほぼ一致させる位置合わせ設定を行い、一致させたダイロール18の位置を登録する。なおここでも固定側ダイロール18Aの方から位置合わせ及び設定登録を行うものである。
【0053】
(a)固定側ダイロールの位置合わせ
登録を行うには、一例として図10(a)に示すように、各取付軸21に、各々のダイロール18をそれぞれ取り付けた後、位置出しクラッチ24をONとし、位置出しモータM1の回転動力を取付軸21Bに伝達可能な状態とする。また連結用クラッチ25をONとし、両取付軸21B、21A、すなわち可調側ダイロール18B、固定側ダイロール18Aを動力的に連結した状態とする。更に保持ブレーキ26をOFFとし、取付軸21Aすなわち固定側ダイロール18Aを回転可能な状態とする。
【0054】
そしてこのような設定とした後、位置出しモータM1によって固定側ダイロール18Aをインチング(寸動)させて行き、図示するように、内包体ノズル40のタイミングマーク41と合わせ、固定側ダイロール18Aの位置合わせを行う。なおこの合わせ位置は、ロータリエンコーダ27Aによってパルス値で検出され、別途コンピュータ等の記憶・制御部等によって、登録されるものである。すなわち固定側ダイロール18Aは、ロータリエンコーダ27Aによって、原点(Z相)から何パルス目で位置合わせが成されたかが検出され、この位置が登録されるものである。なお固定側ダイロール18Aをインチングさせている間は、可調側ダイロール18Bもインチングを行うものである。
【0055】
(b)可調側ダイロールの位置合わせ
次いで、可調側ダイロール18Bの登録を行うには、一例として図10(b)に示すように、保持ブレーキ26をONとし、取付軸21Aすなわち既に登録を終えた固定側ダイロール18Aを固定状態とする。また連結用クラッチ25をOFFとし、一対のダイロール18の動力的な連結状態を解除する。
そしてこのような設定とした後、位置出しモータM1によって可調側ダイロール18Bをインチング(寸動)させて行き、図示するように、内包体ノズル40のタイミングマーク41と合わせ、可調側ダイロール18Bの位置合わせを行う。もちろんこの合わせ位置は、固定側ダイロール18Aと同様に、ロータリエンコーダ27Bによってパルス値で検出され、別途コンピュータ等の記憶・制御部等によって、登録されるものである。すなわち可調側ダイロール18Bも、ロータリエンコーダ27Bによって、原点(Z相)から何パルス目で位置合わせがなされたかが検出され、この位置が登録されるものである。
【0056】
(c)運転準備状態
その後、一例として図10(c)に示すように、位置出しクラッチ24をOFFとし、位置出しモータM1から取付軸21Bへの動力伝達を遮断した状態とする。また連結用クラッチ25をONとし、可調側ダイロール18B、固定側ダイロール18Aを動力的に連結した状態とする。更に保持ブレーキ26をOFFとし、固定側ダイロール18Aを回転可能状態とし、運転に備える。因みにカプセルを製造する通常の運転時にはメインクラッチ23はONにされ、メインモータMからの動力によってダイロール18の駆動が成されるように設定される。
【0057】
なお可調側ダイロール18Bの適切位置を登録した段階で、ダイロール18の実質的な初期設定作業は終了するものであり、同一のダイロール18を使用した次回からの運転にあたっては、このような初期設定は不要となり、登録値の読出し(パルス位置の読出し)によって、ダイロール18の位置合わせ(ポジション設定)が熟練工でなくても自動的に行えるものである。因みにこのようにダイロール18を初期設定するのは、既に市場に出回っているダイロールを主に考慮してのことであり、本装置と同時に新規にダイロールを揃える場合には、出荷時に上記設定を既に行っておけば、必ずしも必要な設定ではない。
【0058】
そして取付軸21にロータリエンコーダ27を付設するとともに、この回転位置情報に基づいて内包体Nを供給できるようにしたため、例えばロータリエンコーダ27の検出パルス値によって内包体Nの供給タイミングを同期させた運転が行える。具体的にはダイロール18(取付軸21)の一回転を2000パルスとし、ダイロール18に成形突起19が10等配で形成されている場合には、一回目の供給から200パルス後に、内包体Nを供給するものである。
【0059】
次に本発明によって製造され得るゼラチンカプセルAの種々の形態について説明する。本発明では、ロータリエンコーダ27によって、ダイロール18の回転位置情報を細かく検出できるようにするとともに、この情報に基づいて内包体Nの供給駆動を担うサーボモータM2の動作パターン、すなわち加減速時間、回転速度、噴射(供給)タイミング等を制御できるようにしている。このため、同一のダイロール18を使用しながらも、バリエーション豊富なゼラチンカプセルAを製造することが可能となる。
【0060】
(a)複数種外観
このものは、例えば図11(a)に示すように、星型、ハート型、紡錘型、扇型(貝型)等、複数の外観を呈するゼラチンカプセルAである。なおこの場合、例えばサーボモータM2を回転させるのではなく、一定角度、往復回動(正・逆転)させることによって、すなわち内包体供給部D4において往復摺動するプランジャ45を最大振幅まで到達しないうちに往復動させるようにすることで、内包体Nの噴出量をカプセルの外形に合わせて適宜変更することができる。もちろん内包体Nの量(容積)だけでなく、注入する内包体Nそのものを適宜、変えることも可能である。
【0061】
(b)一セット多種カプセル
このものは、例えば図11(b)に示すように、内包体Nを充填した複数のゼラチンカプセルAを、ゼラチン等によってセット状態に繋げたものである。なお図示した実施の形態では、クローバ形状の異なる葉部分を、別個のゼラチンカプセルAで形成するとともに、それぞれをゼラチン外皮部Gによって接続し、全体としてクローバを模したセット状態に形成している。なお、この場合も、個別のゼラチンカプセルAにおいて、内包体Nの量や、内包体Nそのものを適宜変更することが可能である。
【0062】
(c)同一外観・異種内容
このものは、例えば図11(c)に示すように、カプセルとしては、同一外観を呈しながらも、主に内包体Nそのものの種類が異なるゼラチンカプセルAである。なおここでの異種内容とは、主に内包体Nの種類(質)が異なることを意味するものであるが、充填量が異なる場合を含むものである。因みにカプセルに充填する内包体Nの種類を異ならせる手法としては、例えば内包体供給系D4における貯留部42を、A経路39A用のものとB経路39B用のものとに仕切り、ここに別々の内包体Nを貯留する形態が取り得る。もちろんこれ以外にも、特に多種の内包体Nを供給する場合等にあっては、複数のポンプユニット38を設けることが可能である。
【0063】
また本実施の形態では、内包体供給系D4のサーボモータM2をメインモータMと別駆動できるようにしたため、例えば内包体Nの噴射タイミング、例えばカプセルの縫合開始直後(カプセルが大きく開口しているとき)に供給するのか、縫合終了直前(カプセルが概ね閉じたとき)に供給するのかといった微調整を、装置を稼働させながら行うことができる。またダイロール駆動系D3の位置出しモータM1もメインモータMと別駆動できるようにしたため、例えば、装置を稼働させながら、ダイロール18の交換を行うことができる。
更にサーボモータM2の動作パターンが、ダイロール18の回転位置情報に応じて細かく制御できることに因み、噴射終了時の内包体Nの液垂れを効果的に防止すべく、例えば終了直前にサーボモータM2を幾分か逆回転させ、内包体Nを内包体ノズル40側に適宜吸い込むようにすることが可能である。
【0064】
【発明の効果】
まず請求項1または5記載の発明によれば、内包体Nを充填部分であるポケット部Pに送り出すにあたり、ダイロール18の回転位置情報によって内包体Nの供給タイミングを調整することはもとより、内包体Nの供給量、供給スピード、供給圧力等を適宜調整した適化送り出しが行える。
【0065】
また請求項2または6記載の発明によれば、取付軸21に付設されたロータリエンコーダ27によって、ダイロール18の回転位置情報が微細に検出できる。また検出された回転位置情報に基づいて、内包体Nを供給するサーボモータM2の動作パターンが適宜設定でき、種々の供給状況が採り得る。
【0066】
また請求項3または7記載の発明によれば、従来は行えなかった、例えばゼラチン供給系D2を作動させながらダイロール18の交換作業等が行える。また左右の成形突起19をほぼ合致させるダイロール18の位置合わせ設定が、極めて簡単に行える。更に一旦設定したダイロール18については、その合わせ位置がパルス値によって記憶され得るものであり、次回からはタイミングマーク41による目視の位置合わせは必要なく、パルス値による自動的な位置合わせが行える。
【0067】
また請求項4または8記載の発明によれば、ゼラチンカプセルAを製造するダイロール18の通常運転は、メインモータMによって分配的に駆動させ、ダイロール18の位置合わせを行うの際には、位置出しモータM1によって独立的に駆動させる具体的構造を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ゼラチンカプセルの製造装置を示す斜視図である。
【図2】 同上側面図である。
【図3】 同上正面図である。
【図4】 ダイヘッド周辺を拡大して示す平面断面図である。
【図5】 ダイヘッド周辺を拡大して示す斜視図である。
【図6】 ダイロール駆動系を骨格的に示す説明図である。
【図7】 内包体供給系を骨格的に示す説明図である。
【図8】 一対のダイロールによってゼラチンカプセルを成形する様子を骨格的に示す正面図である。
【図9】 ダイロール取付軸の原点復帰の様子(Z相認識)を段階的に示す説明図である。
【図10】 ダイロールの位置合わせの様子を段階的に示す説明図である。
【図11】 本発明のゼラチンカプセルの製造方法によって製造される種々のゼラチンカプセルを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ゼラチンカプセルの製造装置
2 シート成形部
3 カプセル成形部
4 内包体供給部
5 カプセル取出部
D2 ゼラチン供給系
D3 ダイロール駆動系
D4 内包体供給系
D5 カプセル取出系
10 供給ホース
11 スプレダーボックス
12 冷却ドラム
13 フィードロール
16 ダイヘッド
17 ダイロールフレーム
18 ダイロール
18A 固定側ダイロール
18B 可調側ダイロール
19 成形突起
20 吸引孔
21 取付軸
21A 取付軸(固定側)
21B 取付軸(可調側)
22A ギヤ(固定側)
22B ギヤ(可調側)
23 メインクラッチ
24 位置出しクラッチ
25 連結用クラッチ
26 保持ブレーキ
27 ロータリエンコーダ
27A ロータリエンコーダ(固定側)
27B ロータリエンコーダ(可調側)
28 モニタ
29 軸受部
30 板バネ(ダイロール側)
31 板バネ(プッシュロッド側)
32 中央接触部
33 調整プッシュロッド
34 調整ダイヤル
37 原液ホッパ
38 ポンプユニット
39 デリバリーパイプ
39A A経路(右)
39B B経路(左)
40 内包体ノズル
41 タイミングマーク
42 貯留部
43 本体部
44 スライドバルブ
45 プランジャ
46 プランジャ保持体
47A A空間
47B B空間
48 吸い込み口
48A 吸い込み口(A経路)
48B 吸い込み口(B経路)
49 吐き出し口
49A 吐き出し口(A経路)
49B 吐き出し口(B経路)
52 掻取ブラシ
53 前送コンベヤ
54 フリーローラ
55 コンベヤ
A ゼラチンカプセル
F フレーム
G カプセル外皮部
M メインモータ
M1 位置出しモータ
M2 サーボモータ
MG ギヤ(メインモータの)
N 内包体
P ポケット部
S ゼラチンシート
S′ ブランクシート

Claims (8)

  1. ほぼ一定の厚さと適度の粘性を有するゼラチンシートを一対のダイロール間に送り込むゼラチン供給系と、ゼラチンシートを引き込むように一対のダイロールを駆動させるダイロール駆動系と、カプセルに収容する内包体を供給する内包体供給系とを具え、
    一対のダイロール間に二枚のゼラチンシートを供給する一方、その上方から内包体を供給し、ダイロールにおける成形突起の作用によって内包体をゼラチンシートに包み込みゼラチンカプセルを製造する方法において、
    前記内包体供給系は、他の系とは独立した駆動モータを具え、このモータは、ダイロールの回転位置情報の検出信号に応じて、適化送り出しが行えるようにしたことを特徴とするゼラチンカプセルの製造方法。
  2. 前記ダイロールの回転位置情報を検出するにあたっては、ダイロールの取付軸に付設されたロータリエンコーダによって回転位置情報を検出するとともに、
    前記内包体供給系の噴射用ポンプは、このロータリエンコーダの出力信号によって駆動されるサーボモータを具え、ロータリエンコーダの出力信号に応じて内包体を適宜供給するようにしたことを特徴とする請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法。
  3. 前記ダイロール駆動系は、ゼラチン供給系のメインモータに対して独立して駆動できる位置出しモータを具え、成形突起をほぼ一致させるダイロールの位置合わせ設定が、ゼラチン供給系に対して独立的に行えるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のゼラチンカプセルの製造方法。
  4. 前記ダイロール駆動系は、位置出しクラッチによって位置出しモータからの動力伝達が断続自在に構成され、
    また連結用クラッチによって、一対のダイロールの動力連結が断続自在に構成され、
    更にまたメインクラッチによって、ゼラチン供給系のメインモータからダイロールへの動力伝達が断続自在に構成されることを特徴とする請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法。
  5. ほぼ一定の厚さと適度の粘性を有するゼラチンシートを一対のダイロール間に送り込むゼラチン供給系と、ゼラチンシートを引き込むように一対のダイロールを駆動させるダイロール駆動系と、カプセルに収容する内包体を供給する内包体供給系とを具え、
    一対のダイロール間に二枚のゼラチンシートを供給する一方、その上方から内包体を供給し、ダイロールにおける成形突起の作用によって内包体をゼラチンシートに包み込みゼラチンカプセルを製造する装置において、
    前記内包体供給系は、他の系とは独立し、ダイロールの回転位置情報の検出信号に応じて、適化送り出しが行える駆動モータを具えたことを特徴とするゼラチンカプセルの製造装置。
  6. 前記ダイロール駆動系は、ダイロールの回転位置情報を検出するロータリエンコーダを具えるとともに、前記内包体供給系の噴射用ポンプは、このロータリエンコーダの出力信号によって駆動されるサーボモータを具えたことを特徴とする請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置。
  7. 前記ダイロール駆動系は、ゼラチン系のメインモータに対して独立的に駆動できる位置出しモータを具えたことを特徴とする請求項5または6記載のゼラチンカプセルの製造装置。
  8. 前記ダイロール駆動系は、
    位置出しモータからの動力伝達を断続自在とする位置出しクラッチと、
    一対のダイロールを動力的に連結したり切断させる連結用クラッチと、
    ゼラチン供給系のメインモータからダイロールへの動力伝達を断続自在とするメインクラッチとを具えたことを特徴とする請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置。
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