JP4931301B2 - アルミニウム顔料組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた耐薬品性、耐候性、耐熱性を有するアルミニウム顔料組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からアルミニウム顔料組成物は美装性や、反射性や、水分の透過防止性の付与の目的で、自動車外装、産業機械、家具、建築物内外装、家電製品などの分野で塗膜中に好適に用いられている。
【0003】
アルミニウム顔料はホール法により脂肪酸を粉砕助剤として、ボールミル内でスチールボールにより、油などの溶剤中で湿式粉砕することにより得られる。このようにして得られたアルミニウム顔料はその表面に脂肪酸が吸着しているだけで、耐薬品性や耐候性が十分でなく、1コートのメタリック塗装塗膜や樹脂成形品中に含有された場合にアルミニウムが酸やアルカリにより腐食作用を受けやすく、変色を起こすことがある。特にプラスチック塗装やクリヤーコートを施さない1コート塗装においては、この傾向が強く、耐薬品性や耐候性に優れたアルミニウム顔料の提供が強く望まれていた。
【0004】
そこで従来から、特に耐薬品性や耐候性が要求される場合には、クリヤー層を伴った2コート以上の塗装方法を採用したり、樹脂組成物で被覆されたアルミニウム顔料組成物(樹脂被覆型アルミニウム顔料組成物)を使用することによって、顔料自身の耐薬品性、耐候性を向上させる方法が取られている。
【0005】
たとえば、特公昭56−3390号公報ではエポキシ基を含有することを特徴とする重合体により被覆された、耐薬品性、耐候性などに優れた顔料組成物の製造方法が、特公昭57−26612号公報では、充填材の耐候性、耐水性、耐薬品性などを改良するために、重合性二重結合を有し、かつ少なくとも一つのエポキシ基を有するエポキシ化ポリブタジエンを重合開始剤の存在下で充填材の表面において重合させる被覆充填材の製造方法が開示されている。
【0006】
特開昭56−161470号公報、特開昭64−40566号公報では耐食性などの改善のため、アクリル酸や、ジビニルベンゼンなどの、少なくとも一個の二重結合を有する、重合性単量体および/または重合性オリゴマーを用いて被覆された金属顔料組成物の開発も行なわれている。さらに、特開昭60−121201号公報では耐酸性、耐アルカリ性、その他の耐薬品性などを改善するために、イソシアネートと水の反応物からなるポリマーを用いて被覆された金属顔料組成物の開発も行なわれてきた。
【0007】
また、耐薬品性、耐化粧品性、耐指紋跡性の改善のため、ラジカル重合性不飽和カルボン酸、および/またはラジカル重合性二重結合を有するリン酸モノまたはジエステル、およびラジカル重合性二重結合を三個以上有する単量体から生成した樹脂組成物を用いて被覆された、金属顔料組成物の開発も行われてきた(特公平1−49746号公報、特開平2−49076号公報)。
【0008】
加えて、耐薬品性、光沢保持率などの改善のため、樹脂被覆型金属顔料組成物の皮膜にあらかじめ特定の液状化合物を給油させておく技術(特開平4−7368号公報)も開示されている。
【0009】
たしかに、これら公報で開示された金属顔料組成物を、十分な焼付けが出来ないプラスチック塗装や樹脂成形品に使用した場合、その耐薬品性、耐候性は大きく改善される。また、通常の焼付け塗装される用途においても、特に耐薬品性、耐候性が必要な場合は、このような樹脂被覆型アルミニウム顔料組成物を使用することは当業界では周知のことであった。
【0010】
しかし、アルミニウム顔料組成物を含むメタリック塗膜において、その耐薬品性、耐候性を向上させる要求は近年ますます強く、上記した従来技術ではその要求を完全に満足させることは難しくなっている。特に、プレコート金属板(塗装後成形加工される金属板のことをプレコート金属板といい、以下PCMと呼称する)塗装に見られるが如く、塗膜の耐薬品性、耐候性の要求水準の高い分野において使用されるアルミニウム顔料では、従来の樹脂被覆型アルミニウム顔料組成物では要求特性を十分満足させることは出来なかった。
【0011】
PCMは一般に建造物の外装などの苛酷な環境で使用されることが多い。また、PCMの塗膜には、成形加工される際に、非常に強い外力が加わるため、ひずみや亀裂、あるいは剥離が生じやすい。そのため、PCM塗膜には、基材に対する優れた付着強度が要求される。
【0012】
一般にPCMはコイルの形態で供給される。PCM塗装は、巻戻したコイルをライン中で塗装し、その後焼付けを施した上で巻取られる。焼付炉の長さなどの制限とラインスピードを上げても確実に硬化させるため、塗装後の焼付けは高温、短時間となり通常200℃以上の温度が採用される。このため、従来の樹脂被覆型アルミニウム顔料では、アルミニウム粒子を被覆している樹脂が焼付硬化時に高温劣化してしまい、塗膜が得られた時点では既に本来の樹脂の内部構造が保持されておらず、低温焼付型で用いる場合と比べ著しくその塗膜性能が低下する。
【0013】
このような課題に対し、これまでの技術では、前述の樹脂被覆型アルミニウム顔料のアルミニウム粒子の単位面積当たりに使用する樹脂量を増加させることにより対策が取られてきた。しかし、過剰にこの樹脂皮膜を形成させた場合、皮膜厚みの増加のため、ボールミルでの粉砕あるいは研磨加工時に調整されたアルミニウム自身の光沢が損なわれ、これを塗膜に使用した際に塗膜の意匠性が著しく低下する。また、過剰に皮膜を形成させてもこの塗膜性能の維持には限界があり、実用性能を完全に満足させることはできなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の課題を解決するには、塗料組成物中に抗酸化剤を含有させることが有効であると考えられる。実際、アルミニウム顔料組成物を含有する塗料組成物のバインダおよび/または溶剤中に抗酸化剤を含有する塗料組成物は、いくつか知られている(特開平8−22102号公報、特開平10−306232号公報)。そして、前記の技術を用いて得られる塗料組成物は、塗膜ブツの防止性、貯蔵安定性の面では優れている。
【0015】
しかし、前記の技術は樹脂被覆型アルミニウム顔料組成物を対象としたものではないため、樹脂被覆型アルミニウム顔料組成物に適用しても、樹脂皮膜の劣化を十分に防ぐことはできず、耐薬品性、耐候性の面で十分満足できる水準にはなく、本発明の課題を解決するものではない。
【0016】
上記の現状に基づき、本発明の課題は、高温焼付後も塗膜性能を維持し同時に意匠も低下させない、耐薬品性、耐候性に優れた、樹脂被覆型アルミニウム顔料組成物を提供することである。
【0017】
また、本発明の他の課題は、前記のアルミニウム顔料組成物を用いた、塗料組成物、前記の塗料組成物を用いた塗膜を提供することである。
【0018】
さらに、本発明の別の課題は、前記の塗料組成物の製造方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するには、共重合性樹脂と、フェノール系抗酸化剤と、を含有する樹脂組成物で、アルミニウム粒子の表面を被覆すればよいとの着想を得、鋭意検討を重ねた結果、樹脂組成物皮膜中にフェノール系抗酸化剤を含有したアルミニウム顔料組成物を得、本発明を完成させた。
【0020】
すなわち、本発明は、共重合性樹脂と、フェノール系抗酸化剤と、を含有する樹脂組成物で、アルミニウム粒子の表面を被覆したことを特徴とする、アルミニウム顔料組成物の製造方法である。
【0021】
ここで、前記の樹脂組成物は、共重合性樹脂成分100質量部に対しフェノール系抗酸化剤を0.05〜10質量部含有することが好ましい。そして、前記の樹脂組成物による皮膜は、アルミニウム粒子100質量部に対して、1〜30質量部であることが好ましい。
【0022】
また、前記の共重合性樹脂は、分子内に少なくとも一個の二重結合を有する重合性単量体および/または重合性オリゴマーよりなる少なくとも二種を重合反応させて得られるものであることが望ましい。
【0023】
さらに、本発明は、アルミニウム粒子の存在下で、分子内に少なくとも一個の二重結合を有する重合性単量体および/または重合性オリゴマーよりなる少なくとも二種の重合反応の途中で、フェノール系抗酸化剤を添加し、その後重合反応を継続完了させることにより、樹脂組成物をアルミニウム粒子の表面に被覆させることからなる、前記のアルミニウム顔料組成物の製造方法を含む。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示して本発明をより詳細に説明する。
【0026】
<フェノール系抗酸化剤の作用機構の説明>
フェノール系抗酸化剤による樹脂組成物の劣化防止の作用機構について説明し、併せて、抗酸化剤の大まかな分類について述べる。
【0027】
一般に、樹脂組成物の劣化は、光、機械力、金属イオンなどと酸素との相乗効果により生ずる酸化劣化であり、その基本的メカニズムはラジカル連鎖反応である。このため、各種樹脂組成物の酸化劣化において最も重要なのは、劣化の初期段階でラジカル反応を阻害し、自動酸化を停止させることである。
【0028】
抗酸化剤は機能面からは一般に、一次抗酸化剤(ラジカル連鎖禁止剤)、二次抗酸化剤(過酸化物分解剤)に分類される。ラジカル連鎖禁止剤は、生長反応で生成したラジカルと、次の式(1)で例示される反応を起こして、ラジカル連鎖を停止する機能を持つ化合物のことを指す。ここで、式(1)において、ROO・は、生成ラジカルを、AHは、ラジカル連鎖禁止剤を、A・は、安定ラジカルを示す。Rは、アルキル基を示す。
【0029】
ROO・+AH→ROOH+A・ (1)
フェノール系抗酸化剤と、アミン系抗酸化剤が、一次抗酸化剤の代表例であるが、アミン系は着色汚染性があるために、着色が問題となる場合には一般に用いられず、フェノール系抗酸化剤が用いられる。
【0030】
式(1)で例示した、ROOHは不安定な化合物であり、熱などによって、RO・と・OHに解離され、酸化劣化を再び引き起こすものであるから、ROOHをさらに安定な化合物、たとえばROHに分解させることも酸化防止を図る上で重要である。このような機能を有するものを過酸化物分解剤と称し、イオウ系抗酸化剤や、リン系抗酸化剤が代表例である。イオウ系抗酸化剤や、リン系抗酸化剤は、単独で用いても、自動酸化を効果的に防止することはできないため、一般的に、フェノール系抗酸化剤と併用される。
【0031】
<アルミニウム顔料組成物の説明>
次に、本発明に用いるアルミニウム顔料組成物について説明する。
【0032】
本発明のアルミニウム顔料組成物は、共重合性樹脂と、フェノール系抗酸化剤と、を含有する樹脂組成物で、アルミニウム粒子の表面を被覆したものである。
【0033】
≪アルミニウム粒子の説明≫
本発明のアルミニウム顔料組成物は、アルミニウム粒子を基材とする。
【0034】
本発明に用いるアルミニウム粒子の形状は、粒状、板状、塊状、フレーク状(鱗片状)、などの種々の形状がありうるが、塗膜に優れたメタリック感、輝度を与えるためには、フレーク状であることが好ましい。
【0035】
ここで、本発明に用いるアルミニウム粒子の平均粒径は、特に限定するものではないが、5〜100μmの範囲にあることが好ましく、特に10〜40μmの範囲にあればさらに好ましい。平均粒径が5μmより小さいと、製造工程での取り扱いが難しく、粒子は凝集しやすくなる傾向があり、平均粒径が100μmを超えると、塗料として使用したときに塗膜表面が荒れて、好ましい意匠を実現できない場合がある。
【0036】
本発明に用いるアルミニウム粒子の平均厚みは、特に限定するものではないが、0.1〜5μmの範囲にあることが好ましく、特に0.3〜2.0μmの範囲にあればさらに好ましい。平均厚みが0.1μmより小さい場合は、製造工程での取り扱いが難しく、粒子は凝集しやすくなる傾向があり、平均厚みが5μmを超えると、塗料として使用したときに塗膜表面が荒れて、好ましい意匠を実現できない場合がある。
【0037】
ここで、アルミニウム粒子顔料の平均粒径は、レーザー回折法、マイクロメッシュシーブ法、コールターカウンター法、などの公知の粒度分布測定法により測定された粒度分布より、体積平均を算出して求められる。平均厚みについては、金属フレーク顔料の隠ぺい力と密度より算出される。
【0038】
また、本発明に用いるアルミニウム粒子は、アルミニウムのみから構成されていてもよく、またアルミニウム基合金から構成されていてもよく、その純度は特に限定されない。さらに、アルミニウム粒子に代えて、他の金属フレーク、あるいは、金属以外の素材からなるメタリック顔料用フレーク、を用いても、アルミニウム粒子と同様の効果が得られることは、当業者には容易に理解できるものと思われる。加えて、アルミニウムフレークに代えて、フレーク形状を有しない、アルミニウム粒子を用いた場合、良好な意匠性は得られない場合が多いが、アルミニウムフレークを用いた場合と同様の優れた耐薬品性、耐候性自体は得られることも、当業者には容易に理解できるものと思われる。
【0039】
そして、本発明のアルミニウム粒子の表面には、粉砕助剤が付着していてもよい。粉砕助剤としては、通常不飽和脂肪酸を使用する。ここで使用される不飽和脂肪酸としては、たとえば、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、リシノール酸、エライジン酸、ゾーマリン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、などが挙げられる。粉砕助剤の量は用途などにより異なり、特に限定されないが、一般的には、アルミニウム100質量部に対し、0.1〜20質量部の範囲が通常であり、0.5〜10質量部の範囲にあることが好ましい。
【0040】
≪樹脂組成物の説明≫
本発明に用いる樹脂組成物は、共重合性樹脂と、フェノール系抗酸化剤と、を含有する。
【0041】
本発明に用いる共重合性樹脂は、分子内に少なくとも一個の二重結合を有する、重合性単量体および/または重合性オリゴマーよりなる少なくとも二種を重合反応させて得られるものであることが好ましい。
【0042】
前記の分子内に少なくとも一個の二重結合を有する重合性単量体としては、特に限定はされず、従来公知のものを用いることができる。具体例としては、不飽和カルボン酸(たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸または無水マレイン酸)、不飽和カルボン酸のニトリル(たとえば、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリル)、または不飽和カルボン酸のエステル(たとえば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸シクロヘキシル、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−ブタジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸シクロヘキシル、トリメチロールプロパントリメタクリレートまたはテトラメチロールメタントリメタクリレート)、などを好適に使用可能である。さらには、環式不飽和化合物(たとえば、シクロヘキサン)や、非環式不飽和化合物(たとえば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、シクロヘキセンビニルモノオキシド、ジビニルベンゼンモノオキシド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルまたはジアリルベンゼン)も好ましく使用され得る。
【0043】
分子内に少なくとも二個の二重結合を有する重合性単量体としては、たとえば、ジビニルベンゼン、アリルベンゼン、ジアリルベンゼン、またはこれらの混合物などが挙げられる。分子内に少なくとも二個の二重結合を有する重合性単量体を使用すると、架橋作用により耐食性がより一層向上するので、分子内に少なくとも二個の二重結合を有する重合性単量体を使用することは、特に好ましい。
【0044】
分子内に少なくとも一個の二重結合を有するオリゴマーとしては、たとえば、エポキシ化1,2−ポリブタジエン、アクリル変性ポリエステル、アクリル変性ポリエーテル、アクリル変性ウレタン、アクリル変性エポキシ、アクリル変性スピラン(いずれも重合度2〜20程度)などが挙げられる。前記の分子内に少なくとも一個の二重結合を有するオリゴマーの中でも、重合度3〜10のエポキシ化1,2−ポリブタジエン、アクリル変性ポリエステルが好ましい。分子内に少なくとも一個の二重結合を有するオリゴマーを使用することにより、重合反応が徐々に進行するため、反応効率が高くなるので、分子内に少なくとも一個の二重結合を有するオリゴマーを使用することは特に好ましい。
【0045】
本発明に用いる樹脂組成物に含有されるフェノール系抗酸化剤は、特に限定されず、従来公知のものを使用可能であるが、たとえば、グァヤク脂、ノルジヒドログァヤレチック酸、プロピルガレート、ブチルガレート、オクチルガレート、ドデシルガレート、プロトカテキュ酸エチル、2−ヒドロキシ安息香酸、イソアミルガレート、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、n−オクタデシル3−(3,5−ジターシャリイブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2−ターシャリイブチル−6−(3−ターシャリイブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−ターシャリイブチルフェノール)、テトラキス〔メチレン3−(3,5−ジターシャリイブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート〕メタン、モノターシャリイブチルヒドロキノン、ガロイヤルグリセリン、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸、2,3−シクロペンテル−7,8−ジヒドロキシクロマン、3,4−シクロペンチニル−7,8−ジヒドロキシクマリン、2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノン、1,16−ビス(2,5−ジヒドロキシフェニル)ヘキサデカン、1,7−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)ヘプタン、4−ヒドロキシメチル−2,6−ジターシャリイブチルフェノール、3,5−ジアルキルー4−ヒドロキシベンジルエーテル、ペンタエリチントルテトラ−3−(3,5−ジターシャリイブチル−4−ヒドロキシフェニル)、4,4′−メチレンビス−(2,6−ジメチルフェノール)、2,6−ジターシャリイブチルパラクレゾール、1,1−ビス−(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)イソブタン、2,2′−メチレンビス−(4−メチル−6−ターシャリイ−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(メチル−5−ターシャリイブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、4,4′チオビス(6−ターシャリイブチルメタクレゾール)、1,1−ジ−(3−ターシャリイブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、などが挙げられる。これらのフェノール系抗酸化剤は、一種だけでなく、二種またはそれ以上を混合して用いることも可能である。
【0046】
本発明のアルミニウム顔料組成物の表面に被覆される樹脂組成物中の、共重合性樹脂成分100質量部に対するフェノール系抗酸化剤の含有量は、0.05〜10質量部の範囲にあることが好ましく、0.1〜3.0質量部の範囲にあればさらに好ましい。フェノール系抗酸化剤の添加量が0.05質量部未満ではアルミニウム顔料組成物に耐薬品性、耐候性、耐熱性を付与するのに十分な量ではない場合があり、10質量部を超えると熱硬化性樹脂の重合を阻害する傾向がある。
【0047】
≪アルミニウム顔料組成物の製造方法の説明≫
次に、本発明のアルミニウム顔料組成物の製造方法について説明する。
【0048】
本発明のアルミニウム顔料組成物の製造方法は、アルミニウム粒子の存在下で、共重合性樹脂の重合反応の途中でフェノール系抗酸化剤を添加し、その後重合反応を継続、完了させることにより、共重合性樹脂とフェノール系抗酸化剤とを含有する樹脂組成物をアルミニウム粒子の表面に被覆させることからなる。
【0049】
そして、本発明のアルミニウム顔料組成物の製造方法は、アルミニウム粒子の存在下で、分子内に少なくとも一個の二重結合を有する重合性単量体および/または重合性オリゴマーよりなる少なくとも二種の重合反応の途中でフェノール系抗酸化剤を添加し、その後重合反応を継続、完了させることにより、共重合性樹脂とフェノール系抗酸化剤とを含有する樹脂組成物をアルミニウム粒子の表面に被覆させることからなることが好ましい。
【0050】
さらに、前記のアルミニウム顔料組成物の製造方法は、溶剤中にアルミニウム粒子を分散させ、共重合性樹脂を加え、さらに重合開始剤を加えて重合反応を行なう第1段階と、さらにフェノール系抗酸化剤を加えて重合反応を継続、完了させる第2段階と、からなる。
【0051】
ここで、本来、抗酸化剤はラジカル重合反応を停止させる作用を持ち、抗酸化剤を重合反応途中で使用することは重合反応を阻害する要因であると考えられていた。しかし、本発明者らは抗酸化剤を樹脂重合骨格中に取り込むことを目的として、あえてこれを反応の途中段階に使用したのである。
【0052】
また、本発明の製造方法によって得られるアルミニウム顔料組成物は、アルミニウム粒子の表面に熱硬化性樹脂の皮膜を有し、その樹脂骨格中にフェノール系抗酸化剤を含有する構造となっている、と推測される。
【0053】
本発明の製造方法において用いられる溶剤としては、特に限定されず、一般に重合反応において用いられる従来公知の溶剤を使用可能である。具体例としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ミネラルスピリット、などの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、ソルベントナフサ、キシレン、などの芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル、などのエステル類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、などのエーテル類、などが挙げられる。これらの溶剤なかでも、安全性の面から通常ミネラルスピリットのような沸点の高い溶剤が好ましい。
【0054】
前記の溶剤の使用量は、アルミニウム顔料組成物100質量部に対し、300〜3000質量部の範囲にあることが好ましく、500〜1500質量部の範囲にあればさらに好ましい。300質量部未満では、反応液の粘度が高くなりすぎ、反応成分が均一に拡散することが難しくなる傾向があり、3000質量部を超えると、反応時間が長くなりすぎる傾向がある。
【0055】
また、本発明の製造方法において用いられる重合開始剤としては、特に限定されず、一般にラジカル発生剤として知られているものを用いることができ、具体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、などのパーオキサイド類、およびアゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物などが挙げられる。
【0056】
ここで、重合開始剤の配合量は、アルミニウム粒子の表面に被覆される樹脂100質量部に対する比率として0.5〜20質量部であることが好ましい。重合開始剤の配合量が少なすぎると、重合反応が進まず予定する量の皮膜が形成されないという問題が生じることがあり、重合開始剤の配合量が多すぎると、重合が急激に進み、アルミニウム粒子の凝集が生じやすく、色調的に不利となる傾向がある。
【0057】
また、本発明の製造方法において、第1段階の反応条件は、温度の面では、60〜100℃の範囲にあることが好ましく、70〜90℃の範囲であればさらに好ましい。時間の面では、3〜10時間の範囲にあることが好ましく、4〜8時間の範囲であればさらに好ましい。この際、不活性ガスの存在下で酸素を遮断して、反応液が十分均一になるように撹拌を実施することが推奨される。
【0058】
重合温度が低すぎると、重合がなかなか進まないという問題が生じる場合があり、重合温度が高すぎると、重合が急激に進み、アルミニウム粒子の凝集が生じる傾向がある。重合時間が短すぎると、抗酸化剤の影響で重合がなかなか進まない傾向があり、重合時間が長すぎると、重合が完成してしまい、次工程で抗酸化剤を取込む構造ができないという問題が生じる場合がある。
【0059】
さらに、本発明の製造方法において、第2段階の反応条件は、温度の面では、60〜100℃の範囲にあることが好ましく、70〜90℃の範囲であればさらに好ましい。時間の面では、2〜4時間の範囲にあることが好ましく、第1段階と第2段階の合計が10時間以内、さらには8時間以内となることが好ましい。この際、不活性ガスの存在下で酸素を遮断して、反応液が十分均一になるように撹拌を実施することが推奨される。
【0060】
また、本発明のアルミニウム顔料組成物表面に形成させる樹脂組成物皮膜の質量は、アルミニウム顔料組成物の比表面積等によって自由に設計されるものであるが、目的の皮膜性能を得るためには、アルミニウム顔料組成物100質量部に対し、1〜30質量部の範囲にあることが好ましく、3〜15質量部の範囲にあればさらに好ましい。1質量部未満では、十分な耐薬品性、耐候性を得ることができない場合があり、30質量部を超えると、アルミニウム顔料組成物自身の光沢特性を損なう傾向がある。塗膜の意匠性を考慮すると、最低限の量が望ましい。
【0061】
本発明のフェノール系抗酸化剤を含有したアルミニウム顔料組成物では、樹脂皮膜自身の性能が向上しているため、樹脂皮膜の質量を最小限にとどめる設計が可能であり、アルミニウム顔料組成物の光沢を著しく阻害することがなく、塗膜の意匠性が維持できる。
【0062】
上記のようにして、有機溶剤中でアルミニウム粒子表面に樹脂組成物の皮膜を形成させた後、有機溶剤を濾別し、不揮発分を30〜80%に調整し、必要に応じて他の溶剤、添加剤などを加えて、本発明のアルミニウム顔料組成物を含むペーストを得る。
【0063】
<塗料組成物の説明>
次に、本発明の塗料組成物について説明する。
【0064】
本発明の塗料組成物は、本発明のアルミニウム顔料組成物と、バインダと、溶剤と、からなる。
【0065】
前記のバインダとしては、特に限定されず、一般にアルミニウム顔料組成物を含む塗料組成物に用いられるバインダを、使用可能である。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、自然乾燥により硬化するラッカー、2液型ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、などが挙げられ、透明な樹脂であれば、さらに好ましい。これらのバインダは、アミノ樹脂、メチロール化メラミン樹脂、アルキルエーテル化メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物、などの架橋剤と併せて使用することもできる。
【0066】
このうちPCM用塗料では、ポリエステル樹脂系が主流であり、硬化剤にはメラミン樹脂や尿素樹脂が汎用的に用いられている。これに加えてアクリル系さらに架橋補助としてのイソシアネート樹脂が使用される場合がある。
【0067】
前記の溶剤としては、特に限定されず、一般にアルミニウム顔料組成物を含む塗料組成物に用いられる溶剤を使用可能である。具体的には、ミネラルスピリット、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、オクタン、などの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、などの芳香族炭化水素、クロルベンゼン、トリクロルベンゼン、パークロルエチレン、トリクロルエチレン、などのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、n−ブタノール、などのアルコール類、n−プロパノン、2−ブタノン、などのケトン類、酢酸エチル、酢酸プロピル、などのエステル類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチルプロピルエーテル、などのエーテル類が挙げられる。これらの溶剤は、二種以上混合して用いるのが好ましく、溶剤の組成は、塗料用バインダに対する溶解性、塗膜形成特性、塗装作業性、などを考慮して決定される。
【0068】
本発明の塗料組成物に含有される、本発明のアルミニウム顔料組成物は、バインダ(固形分)100質量部当たり、0.1〜30質量部の割合で配合されることが好ましく、0.1〜20質量部の割合であればさらに好ましく、0.1〜5質量部の割合が最も好ましい。
【0069】
アルミニウム顔料組成物の配合量が0.1質量部未満では、塗膜の隠ぺい力および金属光沢性が乏しい傾向があり、アルミニウム顔料組成物の配合量が30質量部を超えると、塗装作業性が悪化する傾向があり、さらに奥行きのある高級なメタリック感が得にくくなる傾向がある。
【0070】
前記の溶剤の使用量は、アルミニウム顔料組成物100質量部に対し、50〜3000質量部の範囲にあることが好ましく、250〜1000質量部の範囲にあればさらに好ましい。50質量部未満では、塗料組成物の粘度が高くなりすぎ、アルミニウム顔料組成物およびバインダが均一に拡散することが難しくなる傾向があり、塗装作業性にも問題を生じる場合がある。逆に3000質量部を超えても、固形分が薄くなりすぎ、メタリック感や輝度が低下する傾向がある。
【0071】
また、本発明の塗料組成物は、本発明のアルミニウム顔料組成物以外に着色顔料を含まなくても独特の色彩をもち、同時に優れた光輝性を示す塗膜を得ることができるが、他の着色顔料を共に含有しても良い。その場合は、本発明のアルミニウム顔料組成物単独では得られない、多様な色調を付与することができる。
【0072】
また、本発明の塗料組成物において、本発明のアルミニウム顔料組成物以外に使用可能な着色顔料は、特に限定されず、一般にアルミニウム顔料組成物を含む塗料組成物に用いられる着色顔料を使用可能である。具体的には、フタロシアニン、ハロゲン化フタロシアニン、キナクリドン、ジケトピロロピロール、イソインドリノン、アゾメチン金属錯体、インダンスロン、ペリレン、ペリノン、アントラキノン、ジオキサジン、ベンゾイミダゾロン、縮合アゾ、トリフェニルメタン、キノフタロン、アントラピリミジン、酸化チタン、酸化鉄、亜鉛華、コバルトブルー、群青、黄鉛、カーボンブラック、パールマイカ、などが挙げられる。
【0073】
また、本発明の塗料組成物には、必要に応じ、塗膜の多様な色彩、および、優れた光輝性を損なわない程度において、界面活性剤、硬化剤、紫外線吸収剤、静電気除去剤、増粘剤、カップリング剤、可塑剤、分散剤、抗酸化剤、艶出し剤、合成保存剤、潤滑剤、フィラー、などの各種添加剤を加えることができる。
【0074】
特に、バインダおよび溶剤中に、抗酸化剤を添加することにより、本発明の塗料組成物およびインキ組成物の耐薬品性、耐候性、耐熱性をより一層高めることができる。具体例を挙げると、一次酸化防止剤としてフェノール系抗酸化剤を、二次酸化防止剤としてイオウ系抗酸化剤やリン系抗酸化剤を添加すると効果的である。
【0075】
また、バインダおよび溶剤中に添加する抗酸化剤の量は、アルミニウム顔料組成物中のアルミニウム粒子100質量部に対して、0.1〜20質量部の範囲にあることが好ましく、0.5〜10質量部の範囲にあればさらに好ましく、1〜5質量部の範囲にあることが最も好ましい。添加量が0.1質量部未満では抗酸化剤としての効果がない場合がある。20質量部を超えて添加した場合抗酸化剤としての効果は十分であるが、塗料組成物中に含まれる溶剤の溶解能力を超えることがあり、塗膜化されたときに塗膜ブツ、塗膜物性低下、硬化遅れによる塗膜強度の低下、などの品質上の問題を生じる傾向がある。
【0076】
ここで、本発明のアルミニウム顔料組成物は、一般的な塗料組成物としてだけでなく、PCM用塗料組成物としても好適に使用可能である。さらに、ゴム組成物、プラスチック樹脂への練込み用としても好適に用いることができることは、当業者には容易に理解できることであろうと思われる。
【0077】
<塗膜の説明>
次に、本発明の塗膜について説明する。
【0078】
本発明の塗料組成物の塗膜が形成される基材は特に限定されるものではなく、たとえば、プラスチック基材や金属基材が用いられる。金属基材の具体例としては、鉄、銅、アルミニウム、錫、亜鉛など、これらの合金および鋳造物が挙げられる。
【0079】
このような基材の具体例としては、自動車、家具、家電製品、機械器具、事務機器などが挙げられ、耐薬品性、耐候性が要求される塗膜に好適に使用できる。
【0080】
本発明の塗料組成物の塗装方法は、特に限定されるものではなく、使用する塗料組成物の形態および基材の表面形状などを考慮して種々の塗装方法を用いることができる。たとえば、本発明の塗料組成物の塗装方法としては、スプレー法、ロールコーター法、バーコーター法、刷毛塗り法、ドクターブレード法、などがある。
【0081】
本発明の実施形態により必要なときは、下地塗膜層、メタリック塗膜層、および、上塗り塗膜層を順次塗装してもよい。この場合、各塗膜層を塗装し硬化あるいは乾燥後に次の塗膜層を塗装してもよいし、いわゆるウェットオンウェット塗装により各塗膜層を塗装した後、硬化あるいは乾燥させずに次の塗膜層を塗装してもよい。しかしながら、良好な鏡面様の光輝性をもつ塗膜を得るためには、下地塗膜層を塗装し硬化あるいは乾燥後、メタリック塗膜層を塗装することが好ましい。各塗膜層の塗料組成物の硬化方法は、たとえば熱硬化であってもよいし、常温硬化であってもよい。また、各塗膜層の塗料組成物の乾燥方法は、たとえば熱風を用いてもよいし、常温における自然乾燥であってもよい。
【0082】
この場合、下地塗膜層の厚みは、特に限定されるものではないが、一般的な実施形態においては、10〜200μmの範囲であることが好ましい。また、メタリック塗膜層の厚みは、特に限定されるものではないが、一般的な実施形態においては、1〜100μmの範囲であることが好ましい。上塗り塗膜層の厚みは、特に限定されるものではないが、一般的な実施形態においては、5〜300μmの範囲であることが好ましい。
【0083】
特に、本発明の塗料組成物をPCM用塗料に使用し、塗膜とする場合には、ロールコータなどで金属鋼板に塗布した後、高温、短時間の焼付けを行なう。焼付温度は200〜270℃の範囲にあることが好ましく、225〜250℃の範囲にあることがより好ましい。焼付時間は30〜150秒の範囲にあることが好ましく、50〜130秒の範囲にあることがより好ましい。これより焼付温度が低かったり、焼付時間が短いと、塗膜が十分固化せず、塗膜として十分な性能が発揮できないばかりでなく、コイルとして巻上げたときにブロッキングが生じ、商品価値が著しく失われてしまう。また、これより焼付温度が高かったり、焼付時間が長いと、塗膜の外観を含む性能が大きく劣化する。
【0084】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0085】
<実施例1>
≪アルミニウム顔料組成物の作製≫
容積2Lの四ツ口フラスコに、
エポキシ化1、2−ポリブタジエン 9.12g
トリメチロールプロパントリアクリレート ll.75g
アクリル酸 0.99g
ジビニルベンゼン 2.84g
ミネラルスピリット l120 g
未処理アルミニウムペースト(*1) 281.7 g
*1:東洋アルミニウム(株)製ミラグロー1000、金属分71%
を装填し、窒素ガスを導入しながら十分攪拌混合した。系内の温度を80℃に昇温し、α−α′−アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤、AIBN)を0.1g添加し、攪拌を続けながら80℃で2時間反応させた。その後さらにAIBNを1g添加し、80℃で4時間反応させた。
【0086】
その後アデカスタブA0−20(フェノール系抗酸化剤、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル酸、構造式は式(2)を参照、旭電化工業(株)製)を0.02g添加しさらに80℃で2時間反応させた。反応終了後混合液をろ過、濃縮し重合体被覆アルミニウム顔料組成物を得た。これをミキサーに移しミネラルスピリットで固形分60%のアルミニウム顔料組成物とした。
【0087】
【化1】
【0088】
≪塗料組成物の作製≫
[塗料組成物の配合]
アルミニウム顔料組成物(*3) 26.90質量部
ベッコゾールM−6301−45(*4) 51.00質量部
スーパーベッカミンJ−820−60(*5) 6.75質量部
ネーキュアー3525(*6) 0.03質量部
フローノンSH−290(*7) 2.00質量部
ポリフローS(*8) 0.30質量部
イソプロピルアルコール 6.50質量部
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート 4.50質量部
エチレングリコールモノブチルエーテル 2.02質量部
*3:固形分60%
*4:大日本インキ化学工業(株)製
*5:大日本インキ化学工業(株)製
*6:楠本化成(株)製
*7:共栄社油脂化学工業(株)製
*8:共栄社油脂化学工業(株)製
得られたアルミニウム顔料組成物を用い、上記の塗料配合にてディスバーを用いてPCM用塗料組成物を作製した。
【0089】
≪塗板の作製≫
得られた塗料組成物を、プライマー塗布鋼板にバーコーターを用いて膜厚約20μmとなるように塗装した。次いでこれを250℃のエアーオーブン中で120秒間硬化させたのち、すぐに水による急冷を行って、得られた塗料組成物からなる塗膜を有する、PCM塗板を作成した。
【0090】
<実施例2>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の使用量を0.04gとしてそれ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0091】
<実施例3>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の使用量を0.12gとしてそれ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0092】
<実施例4>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の使用量を0.74gとしてそれ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0093】
<実施例5>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の使用量を1.24gとしてそれ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0094】
<実施例6>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の使用量を2.47gとしてそれ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0095】
<実施例7>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の代わりにアデカスタブA0−40(フェノール系抗酸化剤、ブチリンデンビス(別名メチル−ブチルフェノール)、構造式は式(3)を参照、旭電化工業(株)製)を0.12g使用し、これ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0096】
【化2】
【0097】
<実施例8>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の代わりにアデカスタブA0−60(フェノール系抗酸化剤、テトラキス(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、構造式は式(4)を参照、旭電化工業(株)製)を0.12g使用し、これ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0098】
【化3】
【0099】
<実施例9>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の量を0.04gに変更し、さらにアデカスタブA0−40を0.04g同時に使用して、これ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0100】
<実施例10>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20の量を0.12gに変更し、さらにアデカスタブA0−40を0.12g同時に使用して、これ以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0101】
<比較例1>
実施例1で使用したアデカスタブA0−20を全く用いず、それ以外は実施例1と同様にして反応時間も同一にしてアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0102】
<比較例2>
容積2Lの四ツ口フラスコに
エポキシ化1,2−ポリブタジエン 18.24g
トリメチロールプロパントリアクリレート 23.50g
アクリル酸 l.98g
ジビニルベンゼン 5.68g
ミネラルスピリット 1150 g
未処理アルミニウムペースト(*2) 281.7 g
*2:東洋アルミニウム(株)製ミラグロー1000、金属分71%
を装填し、窒素ガスを導入しながら十分撹絆混合した。系内の温度を80℃に昇温し、AIBNを0.2g添加し撹拌を続けながら80℃で2時間反応させた。
【0103】
その後さらにAIBNを2g添加し、80℃で6時間反応させた。その後実施例1と同様に処理して比較例1の場合の約2倍の樹脂被覆量を単位粒子あたりに有するアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0104】
<比較例3>
容積2Lの四ツ口フラスコに
エポキシ化1,2−ポリブタジエン 22.80g
トリメチロールプロパントリアクリレート 29.38g
アクリル酸 2.48g
ジビニルベンゼン 7.10g
ミネラルスピリット 1150 g
未処理アルミニウムペースト 281.7 g
(東洋アルミニウム(株)製ミラグロー1000、金属分71%)
を装填し、窒素ガスを導入しながら十分撹拌混合した。系内の温度を80℃に昇温し、AIBNを0.1g添加し撹拌を続けながら80℃で2時間反応させた。
【0105】
その後さらにAIBNを2g添加し、80℃で6時間反応させた。その後実施例1と同様に処理して比較例1の場合の約2.5倍の樹脂被覆量を単位粒子あたりに有するアルミニウム顔料組成物とした。また、得られたアルミニウム顔料組成物を用いて、実施例1と同様にして、塗料組成物および塗板を得た。
【0106】
<性能評価>
実施例1〜10、比較例1〜3で得られたアルミニウム顔料組成物を含有する塗料組成物を塗布した塗板上の塗膜の性能を、下記の試験方法に基づいて評価した。得られた評価結果を表1〜表3に示す。
【0107】
(i)耐アルカリ性試験
得られた塗板を5%水酸化ナトリウム水溶液に1500時間浸漬する。浸漬終了後、塗板を水でよく洗い塗膜を乾燥する。この試験前の塗膜をJIS−Z−8722の条件a(45−n)法により測色し、色差△Eを求めた(測定機:スガ試験機(株)製SM5−CH)。
【0108】
(ii)耐酸性試験
5%硫酸水溶液を使用する以外は耐アルカリ性と同様にして行う。
【0109】
(iii)耐候性試験
得られた塗板をデューサイクルサンシャイン型耐候性試験機にて500時間の試験を行う。この時の条件は光照射1時間、暗黒を1時間でこれを繰り返し、光照射時にはブラックパネル温度を63℃、雰囲気湿度を50%に調整した。暗黒時には雰囲気温度を35℃、雰囲気湿度を95%に調整し、この時試験片の裏側に7℃の冷水をあてた。この試験実施の前後の塗膜をJIS−Z−8722の条件a(45−n)法により測色し、色差△Eを求めた。
【0110】
(iv)樹脂コート量の測定
得られたアルミニウム顔料組成物をn−ヘキサンで洗浄ろ過後、パウダー化し、混酸(HCl:HNO3:H20=1:1:2容量比)でアルミニウム分を溶解除去し、残った重合体をろ過乾燥後秤量し金属アルミニウム100質量部あたりの重合体重量を測定した。
【0111】
【表1】
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】
表1〜表3に示す結果から、実施例1〜10で得られた塗板の塗膜は、比較例1〜3で得られた塗板の塗膜に比べて、初期色調において若干優れており、また、250℃という高温で焼付けたにも関わらず、耐アルカリ性、耐酸性、耐候性、の試験結果においては、明らかに優れていることがわかる。
【0115】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0116】
【発明の効果】
本発明のアルミニウム顔料組成物は、フェノール系抗酸化剤を含む樹脂組成物の皮膜をアルミニウム粒子表面に有しているため、PCM塗料など、高温条件にて塗膜を形成する塗料での使用において、焼付時にアルミニウム顔料組成物表面の高分子樹脂の熱劣化を防止できる。よって、本発明のアルミニウム顔料組成物は、耐熱性において顕著に優れている。
【0117】
また、本発明のアルミニウム顔料組成物は、外部からの高熱や紫外線などのエネルギー要因によって促進される樹脂のラジカル型分解劣化に対し、大きな抑止作用を示すため、優れた耐薬品性、耐候性を有する。
【0118】
本発明のアルミニウム顔料組成物を含有する本発明の塗料組成物も、優れた耐薬品性、耐候性、および顕著に優れた耐熱性を有し、PCM用塗料として好適に使用可能である。
【0119】
また、本発明の塗膜は、優れた耐薬品性、耐候性を有する。さらに、本発明の塗膜においては、アルミニウム顔料組成物の樹脂皮膜自身が優れた性質を有するため、アルミニウム顔料表面に形成させる樹脂皮膜量を、必要以上に厚くせずに済む。そのため、本発明の塗膜は、優れたメタリック感や輝度を有し、色調設計にも好適である。
【0120】
加えて、本発明のアルミニウム顔料組成物の製造方法は、特別な製造設備を必要としない簡便なものであるため、品質の安定性、生産効率、製造コストの面でも有利である。
Claims (5)
- アルミニウム粒子の存在下で、共重合性樹脂の重合反応の途中でフェノール系抗酸化剤を添加し、その後重合反応を継続、完了させることにより、共重合性樹脂とフェノール系抗酸化剤とを含有する樹脂組成物をアルミニウム粒子の表面に被覆させることからなる、共重合性樹脂とフェノール系抗酸化剤とを含有する樹脂組成物でアルミニウム粒子の表面を被覆したことを特徴とするアルミニウム顔料組成物の製造方法。
- アルミニウム粒子の存在下で、分子内に少なくとも一個の二重結合を有する重合性単量体および/または重合性オリゴマーよりなる少なくとも二種の重合反応の途中でフェノール系抗酸化剤を添加し、その後重合反応を継続、完了させることにより、共重合性樹脂とフェノール系抗酸化剤とを含有する樹脂組成物をアルミニウム粒子の表面に被覆させることからなる、共重合性樹脂とフェノール系抗酸化剤とを含有する樹脂組成物でアルミニウム粒子の表面を被覆したことを特徴とするアルミニウム顔料組成物の製造方法。
- 前記樹脂組成物は、共重合性樹脂成分100質量部に対しフェノール系抗酸化剤を0.05〜10質量部含有することを特徴とする、請求項1または2に記載のアルミニウム顔料組成物の製造方法。
- 前記樹脂組成物による皮膜は、アルミニウム粒子100質量部に対して、1〜30質量部であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のアルミニウム顔料組成物の製造方法。
- 前記共重合性樹脂は、分子内に少なくとも一個の二重結合を有する重合性単量体および/または重合性オリゴマーよりなる少なくとも二種を重合反応させて得られるものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のアルミニウム顔料組成物の製造方法。
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