JP4928308B2 - 産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は産業資材等に有用な、複合体中での疲労劣化の少ない産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維、その製造方法、及びそれを用いた産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コードに関する。
エチレン−2,6−ナフタレート単位を主たる構成成分とするポリエチレンナフタレート繊維は、高強度、高弾性率および優れた熱寸法安定性を示し、産業資材として極めて有用な繊維である。特にポリエチレンナフタレート繊維により補強される複合体、特にタイヤコードを始めとするゴム補強材等の分野においては、現在汎用されているポリエチレンテレフタレート繊維を凌駕する性能を示すものと期待されている。
しかしポリエチレンナフタレート繊維は分子が剛直で繊維軸方向に配向し易いため、単に高倍率延伸、熱処理するのみでは他の汎用合成繊維に比べて繰返し応力に対する疲労性が低くなり、実使用条件下での力学特性が低下するという欠点がある。
このような問題を解決するために例えば特許文献1では第1段と第2段の延伸条件を規定し、(強度)×(伸度の平方根)であるシルクファクタが大きなポリエチレンナフタレート繊維およびその製造方法が開示されている。また特許文献2では、紡糸直後の紡糸筒の条件を規定し、吐出糸条を遅延冷却するタフネスに優れたポリエチレンナフタレートの製造方法が開示されている。
しかし原糸のタフネスを大きくすることには限界があり、複合体中での実使用時の力学性能を向上させるためには繊維の疲労性を改善することが重要である。
耐疲労性に対しては特許文献3あるいは特許文献4に環状アセタールやビストリメリットイミド化合物などを共重合させたポリエチレンナフタレート繊維が開示されているが、このようなバルキーな第三成分を共重合すると疲労性は改善されるものの、繊維構造を乱すことになるため強度が低くなる欠点があり、タイヤコードなどのゴム補強用繊維には実質的に応用できなかった。
特開平4−194021号公報 特開平6−128810号公報 特開2003−193330号公報 特開平11−228695号公報
本発明はこのような現状に鑑み、複合体中での疲労が少ない産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維、その製造方法、及びそれを用いた産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コードを提供することにある。
本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維は、エチレン−2,6−ナフタレート単位を80%以上含むポリエチレンナフタレート繊維であって、強度が6cN/dtex以上、2次降伏点伸度が8%以下、かつ破断応力と破断前1%の伸度における応力との差であるターミナルモジュラスが0.1〜0.5cN/dtexであるであることを特徴とする。
さらには、2次降伏点伸度と破断伸度の差が2〜10%であることが好ましい。また、4.0cN/dtexでの中間荷重伸度が2〜4%であることや、180℃での熱収縮率が3〜7%であること、破断伸度が8〜20%であることが好ましい。
また本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法は、エチレン−2,6−ナフタレート単位を80%以上含むポリエチレンナフタレートを溶融紡糸して得た繊維を一旦巻き取ることなく多段延伸するポリエチレンナフタレート繊維の製造方法であって、引取ローラーと第1延伸ローラーとの間において、繊維温度が80℃〜120℃であり、プリストレッチ張力が0.5〜3.0cN/dtexの条件を満たしたプリストレッチを行い、第1延伸時の第1延伸ローラーと第2延伸ローラー間において、繊維温度が130℃〜180℃であり、延伸張力がプリストレッチ張力以下である条件にて第1延伸し、その後の延伸も含めた総延伸倍率を5倍以上とし、最後にストレッチ率0〜2%の緊張熱処理を行うことを特徴とする。
さらには第1延伸時の延伸張力がプリストレッチ張力の15〜80%の範囲であることや、その値が0.1〜0.6cN/dtexであること、または延伸速度が2000〜4000m/分であることが好ましい。また、紡糸口金直下に加熱域があり、その長さが300mm以下であること、紡糸速度が300〜800m/分であること、延伸前の繊維の複屈折率Δnが0.001〜0.01であることも好ましい。
もう一つの本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コードは、上記の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維からなるマルチフィラメントであることを特徴とし、該マルチフィラメントの表面に接着処理剤が付与されていることや、該接着処理剤がレゾルシン・ホルマリン・ラテックス接着剤であることが好ましく、該マルチフィラメントの撚り数が50〜1000回/mであることが好ましい。
本発明の繊維・高分子複合体は、上記の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維と高分子からなることを特徴とし、高分子がゴム弾性体であることがさらに好ましい。
本発明によれば、複合体中での疲労が少ない産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維、その製造方法、及びそれを用いた産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コードが提供される。
本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維は、エチレン−2,6−ナフタレート単位を80%以上含むポリエチレンナフタレート繊維であって、強度が6cN/dtex以上、2次降伏点伸度が8%以下、かつ破断応力と破断前1%の伸度における応力との差であるターミナルモジュラスが0.1〜0.5cN/dtexであるでポリエチレンナフタレート繊維である。
ここで、本発明でいうポリエチレンナフタレートとは、エチレン−2,6−ナフタレート単位を80モル%以上含んでおればよく、20モル%以下、好ましくは10モル%以下の割合で適当な第3成分を含む共重合体であっても差し支えない。一般にポリエチレン−2,6−ナフタレートは、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸またはその機能的誘導体を触媒の存在下で、適当な反応条件の下に重合せしめることによって合成される。このとき、ポリエチレン−2,6−ナフタレートの重合完結前に、適当な1種または2種以上の第3成分を添加すれば、共重合ポリエチレンナフタレートが合成される。
適当な第3成分としては、(a)2個のエステル形成官能基を有する化合物、例えば、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロプロパンジカルボン酸、シクロブタンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環族ジカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン―2,7―ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸;ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのカルボン酸;グリコール酸、p―オキシ安息香酸、p―オキシエトキシ安息香酸などのオキシカルボン酸;プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチレングリコール、p―キシリレングリコール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、p,p′―ジフェノキシスルホン―1,4―ビス(β―ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2―ビス(p―β―ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ポリアルキレングリコール、p―フェニレンビス(ジメチルシクロヘキサン)などのオキシ化合物、あるいはその機能的誘導体;前記カルボン酸類、オキシカルボン酸類、オキシ化合物類またはその機能的誘導体から誘導される高重合度化合物などや、(b)1個のエステル形成官能基を有する化合物、例えば、安息香酸、ベンゾイル安息香酸、ベンジルオキシ安息香酸、メトキシポリアルキレングリコールなどが挙げられる。
さらに(c)3個以上のエステル形成官能基を有する化合物、例えば、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパンなども、重合体が実質的に線状である範囲内で使用可能である。
また、前記ポリエステル中に、二酸化チタンなどの艶消剤やリン酸、亜リン酸およびそれらのエステルなどの安定剤等の添加剤が含まれていてもよいことはいうまでもない。
本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維は、上記のようなポリエチレンナフタレート繊維であって、強度が6cN/dtex以上かつ2次降伏点伸度が8%以下であることを必須とする。ここで2次降伏点伸度とは、繊維を引張試験に供した場合の応力・歪カーブ(荷伸曲線)における2回目の変曲点(2次降伏点)における伸度(歪)の値である。引張試験はつかみ長25cmで引張速度30cm/分で測定したものである。2次降伏点伸度は3%以上であることが好ましく、さらには4〜6%の範囲内であることが好ましい。
さらに、この2次降伏点伸度と破断伸度との差は2〜10%の範囲であることが好ましい。さらには4.0〜9.0%の範囲であることが好ましい。
2次降伏点伸度及び2次降伏から破断までの歪み率と、コード疲労性との物理的な相関は明らかでないが、2次降伏を過ぎてすぐに破断に至る繊維では、分子構造が剛直なものとなり複合体中での屈曲疲労により分子間の相互作用が低下し、フィブリル化が生じ易くなるためと考えられる。一方2次降伏点から破断までの幅が大きすぎる場合には、強度が低くなる傾向にあるため好ましくない。
また、本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維のターミナルモジュラスは0.1〜0.5cN/dtexの範囲であることを必須とする。ここでターミナルモジュラスとは繊維を引張試験したときの破断前1%伸度時の応力と、破断応力との差である。引張試験はつかみ長25cmの繊維を速度30cm/分で測定したものである。さらには0.22〜0.48cN/dtexであることが好ましい。このターミナルモジュラスが小さすぎると強度が低くなる傾向にあり、ターミナルモジュラスが大きすぎる場合には、2次降伏伸度と破断伸度との差が小さくなるため疲労性の劣った繊維となる。
さらに、本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維は4.0cN/dtexの負荷をかけた中間荷伸時の伸度が、8〜20%であることが好ましい。さらには8.0〜13.0%であることが好ましい。中間荷伸伸度が低すぎる場合には疲労性が低下し、高すぎる場合には補強用繊維としたときの寸法安定性が劣るため好ましくない。
熱収縮率は3〜7%であることが好ましい。ここで熱収縮率は180℃で測定した乾熱収縮率である。熱収縮率が大きすぎると複合体での成形性が悪化し取扱いが困難となる傾向にある。
破断伸度は8〜20%であることが好ましい。さらには13%以下であることが最適である。破断伸度が小さすぎると繊維のタフネスが低いものとなり、また破断伸度が大きすぎると一般に強度が低くなるため好ましくない。
強度としては6cN/dtex以上であることが必須であるが、高強度であるほど好まく、強度が低すぎる場合には、産業資材用繊維として耐久性も低下する傾向にある。さらには7〜13cN/dtexの範囲が好ましく、7.5〜8.8cN/dtexの範囲が最も好ましい。
(強度(cN/dtex))×(伸度(%)の平方根)で定義されるシルクファクタとしては22〜30の範囲内であることが好ましい。さらには22〜25であることが特に好ましい。このシルクファクタの値が小さいと撚糸等の工程での強度劣化が大きくなる傾向にあり補強用繊維として好ましくない傾向にある。
さらに別の本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コードは、上記のような産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維をマルチフィラメントとしコードの形態としたものである。さらには撚りを掛けることが好ましく、マルチフィラメント繊維に撚りを掛けることにより、強力利用率が平均化し、その疲労性が向上する。撚り数としては50〜1000回/mの範囲であることが好ましく、下撚りと上撚りを行い合糸したコードであることも好ましい。さらには、本発明のポリエチレンナフタレート繊維がマルチフィラメント糸条を構成する場合の総繊度は、250〜10000dtexの範囲であることがさらに好ましく、特には500〜4000dtexであることが好ましい。合糸する前のコードを構成する糸条の繊度は250〜3000dtex、フィラメント数は50〜300フィラメントであることが好ましい。このようなマルチフィラメントとすることにより耐疲労性や柔軟性がより向上する。繊度が小さすぎる場合には強度が不足する傾向にある。逆に繊度が大きすぎる場合には太くなりすぎて柔軟性が得られない問題や、紡糸時に単糸間の膠着が起こりやすく安定した繊維の製造が困難となる傾向にある。
また、本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コードは、さらにその表面に接着処理剤が付与されたコードであることが好ましい。特にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス系の接着剤(RFL接着剤)を付与した場合には、ゴムとの接着性に優れるためタイヤ、ホース、ベルトなどのゴム補強用用途に最適である。さらに、本発明では、接着に対する前処理剤として、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、ウレタン化合物やポリイミン化合物等を製糸工程等で繊維表面に付与しても差し支えなく、取扱い上の利便性からはエポキシ化合物を特に好適に用いることができる。
そしてもう一つの本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法は、エチレン−2,6−ナフタレート単位を80%以上含むポリエチレンナフタレートを溶融紡糸して得た繊維を一旦巻き取ることなく多段延伸するポリエチレンナフタレート繊維の製造方法であって、引取ローラーと第1延伸ローラーとの間において、繊維温度が80℃〜120℃であり、プリストレッチ張力が0.05〜0.3N/dtexの条件を満たしたプリストレッチを行い、第1延伸時の第1延伸ローラーと第2延伸ローラー間において、繊維温度が130℃〜180℃であり、延伸張力がプリストレッチ張力以下である条件にて第1延伸し、その後の延伸も含めた総延伸倍率を5倍以上とし、最後にストレッチ率0〜2%の緊張熱処理を行う製造方法である。なお、繊維の実際の製造工程においては繊維は徐々に細くなるが、本願の張力の測定では実際の張力測定値を最終的に得られた延伸後の繊維の繊度で除して計算した。
本発明で用いられるポリエチレンナフタレートとしては、前記のポリエチレンナフタレートを挙げることができる。本発明の製造方法は、このようなポリエチレンナフタレートを溶融紡糸して得た未延伸の繊維を延伸する製造方法である。延伸する方法としては、まず、引取ローラーと第1延伸ローラーとの間においてプリストレッチを行う。この時、繊維温度が80℃以上、120℃以下であり、プリストレッチ張力が0.5〜3.0cN/dtexの条件を満たすことが肝要である。さらには繊維温度としては85〜115℃の範囲であることが好ましく、プリストレッチ張力としては0.5〜2.0cN/dtexであることが好ましい。そしてこの時のプリストレッチ率としては0.2〜4%、さらには1〜2%とすることが好ましい。また引取ローラーの温度としては85〜130℃、さらには90〜120℃の範囲であることが適当である。プリストレッチ時の繊維温度を低くすれば得られる繊維の2次降伏点伸度を低くすることができ、逆に高くすれば2次降伏点伸度を高くすることが可能となる。また、プリストレッチ張力を高くすれば得られる繊維の2次降伏点伸度を低くすることができ、逆に低くすれば2次降伏点伸度を高くすることが可能となる。
さらに引き続き本発明の製造方法では、第1延伸ローラーと第2延伸ローラー間において第1延伸を行う。この時、繊維温度としては130℃以上、180℃未満であり、第1延伸張力がプリストレッチ張力以下である条件を採用する。さらには糸温度としては140℃以上170℃以下の範囲であることが好ましく、延伸時の張力としてはプリストレッチ時のプリストレッチ張力の15〜80%の範囲、さらには25〜40%の範囲であることが好ましい。また延伸時の張力の絶対値としては0.1〜0.6cN/dtexであることが好ましく、さらには0.2〜0.5cN/dtexの範囲であることが好ましい。第1延伸は第1延伸ローラーと第2延伸ローラーとの間で行われるため、第1延伸ローラーの温度としては130〜190℃、さらには140〜180℃であることが好ましい。そしてこの時の第1次延伸倍率としては4.2〜5.8倍、さらには4.5〜5.5倍とすることが好ましい。延伸張力をこの範囲に調整することにより、目的とする物性の繊維を得ることができる。また延伸張力がこの範囲より低い場合には目的とする繊維強度が得られず、逆に延伸張力が高すぎる場合にはディップコードとした時の強力利用率が低くなるため、0.5cN/dtex以下とする必要がある。
本発明の製造方法では、このような温度と張力を延伸時に満たすことにより、複合体中での疲労劣化の少ないポリエチレンナフタレート繊維を製造することができるのである。
さらに本発明の製造方法は、第1延伸後に繊維温度が120℃〜180℃の条件にて第2延伸を行うことが好ましい。更に好ましくは150℃以上170℃未満である。第2延伸は、第2延伸ローラーと第3延伸ローラーとの間で行われるため、第2延伸ローラーの温度としては120〜190℃、さらには160〜180℃であることが好ましい。そしてこの時の第2次延伸倍率としては1.02〜1.8倍、さらには1.10〜1.5倍とすることが好ましい。
このように延伸されたポリエチレンナフタレート繊維は、必要に応じさらに第3段以降の延伸を施してもかまわない。そして総延伸倍率としては強度を達成するために5倍以上であることが必要であり、上限としては7倍程度であることが好ましい。延伸倍率を高くすることにより高い強度を発現することができるが、高すぎると糸切れが多発して生産できなくなる。
また、本発明の製造方法では延伸後、巻取前にストレッチ率0〜2%で緊張熱処理を行うことが必須である。弛緩させずにストレッチすることにより、高い耐疲労性を確保することが可能となる。熱セット温度としては200〜250℃であることが好ましく、セット温度は180℃における延伸糸の乾熱収縮率が3〜7%となるように調整することができる。
本発明の製造方法では以上のように延伸を行うが、好ましくは延伸速度が2000〜4000m/分であることが好ましい。さらには2500〜3500m/分であることが好ましい。速度を高く保つことにより繊維の温度低下を防止し、一定条件で処理を行うことが可能となる。また本発明の製造方法は紡糸後に巻き取ること無く延伸する直接延伸法を採用することが前提である。理由は定かでないが、未延伸糸を一旦巻き取った後に延伸する、いわゆる別延方式では本発明の製造方法の効果は得られない。
また延伸前の繊維の溶融紡糸直後に300mm以下の長さの加熱域を設けることが好ましい。加熱域の温度としては350〜450℃であることが好ましい。このようにして遅延冷却を行うことにより、繊維強度をより高くすることができる。
紡糸速度としては、300〜800m/分であることが好ましい。さらには400〜600m/分であることが好ましく、未延伸繊維の複屈折率Δnは0.001〜0.01であることが好ましい。複屈折率が低すぎる場合には紡糸調子が不良となり、一方高すぎる場合には延伸調子が不良となる傾向にある。
本発明の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法では、さらに得られた繊維を撚糸したり、合糸することにより、所望の繊維コードを得ることができる。さらにはその表面に接着処理剤を付与することも好ましい。接着処理剤としてはレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)接着処理剤を処理することが、ゴム補強用途には最適である。
より具体的には、このような繊維コードは、上記のポリエチレンナフタレート繊維に、常法に従って撚糸を加え、或いは無撚の状態でRFL処理剤を付着させ、熱処理を施すことにより得ることができ、このような繊維はゴム補強用に好適に使用できる処理コードとなる。
このようにして得られた産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維は、高分子と繊維・高分子複合体とすることができる。この時、高分子がゴム弾性体であることが好ましい。この複合体は、全体的に伸縮された場合でも、補強に用いられた産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の物性が耐疲労性に優れているため、複合体としても耐久性に非常に優れたものとなる。特に産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維をゴム補強に用いた場合にその効果は大きく、例えばタイヤ、ベルト、ホースなどに好適に用いられる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、実施例における各項目は以下の方法で測定した。
(1)固有粘度
樹脂をフェノールとオルトジクロロベンゼンとの混合溶媒(容量比6:4)に溶解し、35℃で測定した粘度から求めた。
(2)強度、破断伸度、中間伸度
JIS L−1070に準拠し、島津製作所製オートグラフを使用して破断時の強力および伸度を測定した。繊維用キャプスタン型つかみ具を用い、つかみ長25cm、引張速度30cm/分で測定した。破断したときの強度、伸度および中間伸度として4.0cN/dtex応力時の伸度を測定した。
(3)乾熱収縮率
JIS L−1013 8.18.2に準じ、温度180℃で測定した。
(4)ターミナルモジュラス
ターミナルモジュラスとは繊維を引張試験したときの破断する伸度の1%前の伸度のときの応力と、破断応力との差である。すなわち破断伸度直前1%の応力差(cN/dtex)をターミナルモジュラスとした。
(5)2次降伏点伸度
荷伸曲線の形状から、2次降伏点の伸度を図1のようにして求めた。このとき2次降伏点伸度とは、繊維を引張試験に供した場合の応力・歪カーブ(荷伸曲線)における2回目の変曲点(2次降伏点)における伸度(歪)の値である。引張試験は上記(2)強度と同様に、試験長25cmの繊維を速度30cm/分で測定したものである。
(6)ディスク疲労テスト
未加硫ゴムに接着処理コード1本を埋め込み、140℃下40分間、加圧4.9MPa(50kgf/cm)の条件で加硫すると同時にゴムに接着させた試験片を用い、JIS L−1017−1.3.2.2のディスク疲労(グッドリッチ法)に従い、室温下にて伸張率+5.0%、圧縮率−5.0%の条件で行った時の、24時間連続運転前後の強力を測定し、強力維持率(%)を計算し、ディスク疲労後強力維持率(%)とした。
(7)糸温度
非接触式糸温度計「ノンタクトII」(帝人エンジニアリング製) を用い、延伸途中の糸温度を実測した。
(8)複屈折率
偏光顕微鏡を用い、ブロムナフタレンを浸漬液としペレックコンペンセンターを用いた
リターデーション法により測定した。(共立出版社発行:高分子実験が化学講座 高分子
物性11参照)
[実施例1]
固有粘度0.64のポリエチレンナフタレート樹脂を真空下、240℃で固相重合を行い、固有粘度0.76のチップを得た。このチップをエクストルーダーを用いて320℃の温度に溶融し、直径0.6mmで250個の円形の細孔を有する紡糸口金を通して吐出した。ポリマー吐出量は最終延伸糸の繊度が1100dtexとなるように調整した。
紡出した糸条を口金直下に設けた250mmの加熱域を通過させた後、25℃の冷風を吹付けて冷却固化し、キスロールにて紡糸油剤を付与した後、紡糸速度=526m/分で引き取った。この未延伸糸の複屈折率は0.007であった。
引き取った未延伸糸は一旦巻き取ることなく連続して延伸工程に供給し、引取ローラーと第一延伸ローラーとの間でプリストレッチをかけた後、加熱した第一延伸ローラー上で予熱した後、第一延伸ローラー〜第二延伸ローラー〜第三延伸ローラー間で2段延伸した。
プリストレッチ時の繊維温度は85℃であり、糸条張力は0.80cN/dtexであった。糸条張力は工程中の繊維糸条の張力を測定し、最終的に得られた延伸糸の繊度1100dtexにて除したものである。また第一延伸ローラー〜第二延伸ローラー間の繊維温度は162℃であり、糸条張力は0.20cN/dtexであった。
延伸した繊維を230℃に加熱した第三延伸ローラー上で熱固定した後、第四ローラーとの間で定長緊張熱処理を行い、3000m/分の速度で巻き取った。総延伸倍率は5.7倍であった。得られた繊維は、エチレン−2,6−ナフタレート単位からなるポリエチレンナフタレート繊維であって、強度が8.4cN/dtex、2次降伏点伸度が5.6%、破断応力と破断前1%の伸度における応力との差であるターミナルモジュラスが0.29cN/dtexであった。その他の物性を表1にあわせて示した。
さらに得られた延伸糸を490回/mのZ撚を与えた後これを2本合わせて490回/mのS撚を与えて1100dtex×2本の生コードとした。この生コードを接着剤(RFL)液に浸漬し、200℃で2分間緊張熱処理した。この処理コードの特性及びゴム中に埋め込み加硫してディスク疲労性を測定したところディスク維持率で93.8%と高い耐疲労性を示した。なお、RFL接着剤としては、レゾルシン10部、35%フォルマリン15部、10%カセイソーダ3部、水250部を5時間常温で熟成した後のA液と40%ビニルピリジンSBRゴムラテックスと60%天然ゴムラテックスとを1:1に混合し、接着剤液(レゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤液)としたものを用いた。
このときの各ローラー表面温度、糸条温度、延伸倍率、延伸張力、繊維物性、接着疲労性等を、表1に示す。
[比較例1]
プリストレッチ時の糸条張力を変更した以外は実施例1と同様に行い比較例1とした。繊維物性及び製造条件を表2に示す。
[実施例2、比較例2]
引取りローラーの温度を変更あるいはヒーターをオフ(比較例2)とした以外は実施例1と同様に行い実施例2と比較例2とした。繊維物性及び製造条件を実施例は表1に、比較例は表2に併せて示す。
[実施例3、4、比較例3]
第1延伸ローラーの温度を変更した以外は実施例1と同様に行い実施例3、4と比較例3とした。なお、第1延伸ローラーの温度をさらに200℃まで上げたところ、断糸が発生し延伸できなかった。繊維物性及び製造条件を実施例は表1に、比較例は表2に併せて示す。
[実施例5、6、比較例4]
第1延伸倍率を変更した以外は実施例1と同様に行い実施例5、6と比較例4とした。なお比較例4と同じ第1延伸倍率を4倍とし、総延伸倍率を5.7となるように第2延伸倍率を1.27倍にしたところ、断糸が発生し延伸できなかった。繊維物性及び製造条件を実施例は表1に、比較例は表2に併せて示す。
[比較例5]
第2延伸を行わなかった以外は実施例1と同様に行い比較例5とした。繊維物性及び製造条件を表2に併せて示す。
[比較例6]
定長緊張熱処理の代わりにアフターストレッチ率がマイナス3%となるように弛緩熱処理を行った以外は実施例1と同様に行い比較例6とした。繊維物性及び製造条件を表2に併せて示す。
Figure 0004928308
Figure 0004928308
2次降伏点を求めるための荷伸曲線のグラフである。
符号の説明
1、1次降伏点
2、2次降伏点
3、破断点

Claims (18)

  1. エチレン−2,6−ナフタレート単位を80%以上含むポリエチレンナフタレート繊維であって、強度が6cN/dtex以上、2次降伏点伸度が8%以下、かつ破断応力と破断前1%の伸度における応力との差であるターミナルモジュラスが0.1〜0.5cN/dtexであることを特徴とする産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維。
  2. 該2次降伏点伸度と破断伸度の差が2〜10%である請求項1記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維。
  3. 4.0cN/dtexでの中間荷重伸度が2〜4%である請求項1または2記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維。
  4. 180℃での熱収縮率が3〜7%である請求項1〜3のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維。
  5. 破断伸度が8〜20%である請求項1〜4のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維。
  6. エチレン−2,6−ナフタレート単位を80%以上含むポリエチレンナフタレートを溶融紡糸して得た繊維を一旦巻き取ることなく多段延伸するポリエチレンナフタレート繊維の製造方法であって、引取ローラーと第1延伸ローラーとの間において、繊維温度が80℃〜120℃であり、プリストレッチ張力が0.5〜3.0cN/dtexの条件を満たしたプリストレッチを行い、第1延伸時の第1延伸ローラーと第2延伸ローラー間において、繊維温度が130℃〜180℃であり、延伸張力がプリストレッチ張力以下である条件にて第1延伸し、その後の延伸も含めた総延伸倍率を5倍以上とし、最後にストレッチ率0〜2%の緊張熱処理を行うことを特徴とする産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  7. 第1延伸時の延伸張力がプリストレッチ張力の15〜80%の範囲である請求項6記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  8. 第1延伸時の延伸張力が0.1〜0.6cN/dtexである請求項6または7記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  9. 延伸速度が2000〜4000m/分である請求項6〜8のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  10. 紡糸口金直下に加熱域があり、その長さが300mm以下である請求項6〜9のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  11. 紡糸速度が300〜800m/分である請求項6〜10のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  12. 延伸前の繊維の複屈折率Δnが0.001〜0.01である請求項6〜11のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
  13. 請求項1から5のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維からなるマルチフィラメントであることを特徴とする産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コード。
  14. 該マルチフィラメントの表面に接着処理剤が付与されている請求項13記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コード。
  15. 該接着処理剤がレゾルシン・ホルマリン・ラテックス接着剤である請求項13または14記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コード。
  16. 該マルチフィラメントの撚り数が50〜1000回/mである請求項13〜15のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維コード。
  17. 請求項1から5のいずれか1項記載の産業資材用ポリエチレンナフタレート繊維と高分子からなることを特徴とする繊維・高分子複合体。
  18. 高分子がゴム弾性体である請求項17記載の繊維・高分子複合体。
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