JP4927584B2 - ポンプ据付構造及びポンプ据付方法及びポンプ機場 - Google Patents

ポンプ据付構造及びポンプ据付方法及びポンプ機場 Download PDF

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Description

本発明は既存ベースを用いたポンプ据付構造及びポンプ据付方法及びポンプ機場に関するものである。
昨今、ポンプ機場全体の新設事業が少なくなる一方で、既存の土木建築物はそのままで老朽化したポンプを含む機械設備のみを更新する更新事業が増加傾向にある。
ポンプの更新は、既存ポンプベースを撤去し、ポンプ全体を新設することが通常ではあるが、ポンプ構造や土木建築物からの制限により既存ポンプベースを撤去できずに、そのまま使用してそこに新規ポンプを据え付けなければならない場合も少なくない。
しかしながら既存ポンプベースをそのまま使用した場合、以下のような問題点があった。
(1)新規ポンプを据え付ける際に要求されるベース上面の水平度は、既存ポンプのベースの流用では既に経年的に大きく傾いてしまっている例が多く、そのままの使用は不可である。例えば図10に示すように、既存ベース500は水平面S1から所定角度θ1傾いており、従ってこの既存ベース500上に直接新規ポンプを設置すると、新規ポンプは垂直方向から角度θ1だけ傾いて取り付いてしまう。
(2)また図10に点線で示すように、上下2床間にわたる既存ベース500,550の場合は、上下の既存ベース500,550のそれぞれ垂直方向に向かう中心軸(芯)L1,L2が経年的にずれてしまっている場合が多く、そのままの使用は不可である。
(3)水中部に設置されているベースなどでは、ポンプの据付面が経年的な腐食を発生しており、その上に新規ポンプを据え付けるための適切な機械加工面を保っていない場合がある。
特開2004−108316号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、既存ベースを流用してポンプを更新する場合であっても、容易に新規ポンプの据え付けを行うことができるポンプ据付構造及びポンプ据付方法及びポンプ機場を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、既存ポンプが設置されていた既存ベース上に新規ポンプを据え付けるポンプ据付構造において、前記既存ベース上に調整ベースを、この調整ベースの上面が所定の傾斜角度となるように設置した上で、既存ベースと調整ベース間に生じる隙間を樹脂材からなる埋込材で埋めると共に、前記調整ベースと既存ベース間を取付ボルトによって固定したことを特徴とするポンプ据付構造にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記取付ボルトを固定する既存ベースのボルト取付孔は、既存ベース上に設置されていた既存ポンプ取付用のボルト取付孔であることを特徴とする請求項1に記載のポンプ据付構造にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記樹脂材はエポキシグラウトであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ据付構造にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記取付ボルトと、前記調整ベースに設けた取付ボルト挿入孔との間に、調整ベースの面方向への位置調節用の遊びを持たせたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のポンプ据付構造にある。
本願請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内の何れかに記載のポンプ据付構造に、新規ポンプを据え付けてなることを特徴とするポンプ機場にある。
本願請求項6に記載の発明は、既存ポンプが設置されていた既存ベース上に新規ポンプを据え付けるポンプ据付方法において、前記既存ベース上に調整ベースをこの調整ベースの上面が所定の傾斜角度となるように設置する工程と、前記調整ベースの設置位置を維持したまま前記調整ベースと既存ベース間をボルトによって固定する工程と、既存ベースと調整ベース間に生じている隙間を樹脂材からなる埋込材で埋める工程と、を具備することを特徴とするポンプ据付方法にある。
本願請求項7に記載の発明は、前記既存ベース上への調整ベースの設置は、調整ベースにジャッキボルトを取り付けて調整ベースの下面から突出させその先端を既存ベース上面に当接し、且つ調整ベースの上面が所定の傾斜角度となるようにジャッキボルトの調整ベース下面からの突出長さを調整することによって行うことを特徴とする請求項6に記載のポンプ据付方法にある。
本願請求項8に記載の発明は、前記調整ベースに設けたジャッキボルト取付孔を、新規ポンプ据付用のボルト取付孔に兼用したことを特徴とする請求項7に記載のポンプ据付方法にある。

本願請求項1に記載の発明によれば、調整ベースの上面を容易に所望の傾斜角度(通常は水平)となるように設置することができる。つまり既存ベースを流用してポンプを更新する場合であっても、容易に新規ポンプの据え付けを行うことができる。また新規ポンプは調整ベース上に取り付けられるので、たとえ既存ベースの表面が腐食していて新規ポンプ据付けのための適正な機械加工面を保っていない場合でも、容易に新規ポンプを据え付けることができる。
また樹脂材からなる埋込材を用いているので、容易に既存ベースと調整ベース間を密閉でき、このポンプ据付構造を水中や水密が必要となる箇所に設置しても、既存ベースと調整ベース間の隙間内において腐食が進行することはない。
本願請求項2に記載の発明によれば、既存ベースに新たにボルト取付孔を加工することなく、従前の既存ベースのボルト取付孔にそのまま取付ボルトを固定することができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、鋼材やコンクリートなどに対して優れた接着性を有し、作業性・成形性に優れ、強い強度と耐久性とを有する埋込材を構成できる。
本願請求項4に記載の発明によれば、既存ベースに対して調整ベースの面方向の位置を容易に調整できる。従って設置する新規ポンプの芯の位置を容易に調整できる。特に2床間にわたるベースでは、上下の芯ずれを吸収できる。
本願請求項5に記載の発明によれば、上記効果を有するポンプ据付構造を用いたポンプ機場を構成できる。
本願請求項6に記載の発明によれば、調整ベースの上面を容易に所望の傾斜角度(通常は水平)となるように設置することができる。つまり既存ベースを流用してポンプを更新する場合であっても、容易に新規ポンプの据え付けを行うことができる。
本願請求項7に記載の発明によれば、調整ベースの設置の際の傾斜角度の調整をジャッキボルトによって行うので、その調整作業が容易に行なえる。
本願請求項8に記載の発明によれば、調整ベースにジャッキボルト取付孔の他に、新規ポンプ据付用のボルト取付孔を設ける必要がなく、調整ベースの加工が容易に行える。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図8は本発明にかかるポンプ据付構造を適用するポンプ機場の1例を示す概略構成図である。同図に示すようにこのポンプ機場は、吸込み水路101に連通してポンプ吸込水槽102を設け、ポンプ吸込水槽102に連通する閉断面水路103を設置し、さらに閉断面水路103に連通してポンプ据付穴10を設けている。そしてこのポンプ据付穴10にポンプ(立軸ポンプ)100が設置され、このポンプ100が駆動機であるガスタービン106により減速機107を介して駆動されるようになっている。吸込水路101とポンプ吸込水槽102の境には、スクリーン108が設置されている。上記構成のポンプ機場において、駆動機106を起動し、減速機107を介してポンプ100を駆動すると、ポンプ吸込口100aから吸い込まれた流体は、吐出弁110を通して吐出される。
図1は本発明の一実施形態にかかるポンプ据付構造(但し据え付ける新規ポンプ100は図示せず)を示す図であり、図1(a)は概略側断面図、図1(b)は図1(a)中の調整ベース40を上側から見た平面図である。このポンプ据付構造は、上記図8に示すポンプ機場等において利用される。同図に示すようにこのポンプ据付構造は、ポンプ据付穴10の周囲上面に設置した既存ベース20上に、調整ベース40を、この調整ベース40の上面が水平となるように設置した上で、既存ベース20と調整ベース40間に生じる隙間を樹脂材からなる埋込材60で埋め、さらに調整ベース40と既存ベース20間を取付ボルト80によって固定して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図2は図1(b)のA−A線部分での概略拡大断面図である。図1及び図2に示すようにポンプ据付穴10は、例えばコンクリート製の床11の所定位置に設けた貫通孔によって形成されている。床11の上面のポンプ据付穴10の周囲には、例えばモルタル製でリング状のベース取付部13が設置され、このベース取付部13中に、既存ベース20が埋設するように取り付けられている。既存ベース20は図示しないポンプ(既存ポンプ)をその上に設置して固定していたものであり、鋼材を略リング状で横断面が略コ字状(J字状)となるように構成されている。既存ベース20の上面20aはベース取付部13の上面に露出しており、この上面20aには既存ポンプ取付用のボルト取付孔21が、リング状に略等間隔に設けられている。ボルト取付孔21はその内周にめねじが切られている。なお図2では、ボルト取付孔21が既存ベース20の上面20aに対して垂直な方向よりも少し傾斜して記載されているが、これは図示の都合であり、実際は既存ベース20の上面20aに対して垂直な方向に向けて形成されている。
調整ベース40は鋼材を略リング状の平面状に形成して構成されており、その寸法は前記既存ベース20の上面20aを略ぴったり覆う寸法で形成されている。調整ベース40にはリング状に略等間隔に上下に貫通する取付ボルト挿入孔41が設けられている。各取付ボルト挿入孔41は前記既存ベース20の各ボルト取付孔21に対向する位置に設置されており、その上面側には取付ボルト挿入孔41の内径をその下側部分よりも大きくしたボルト頭部収納部43が設けられている。取付ボルト挿入孔41の内径寸法は、下記する取付ボルト80をこの取付ボルト挿入孔41に挿入した際に、取付ボルト80との間に調整ベース40の面方向(水平方向)への位置調整用の遊びが生じる寸法、つまり取付ボルト80よりも所定寸法大きい寸法に形成されている。また調整ベース40の各取付ボルト挿入孔41の間の位置(この実施形態では中央位置)には、上下に貫通するジャッキボルト取付孔45が設けられている。ジャッキボルト取付孔45はその内周にめねじが切られている。
埋込材60はエポキシグラウト製であり、既存ベース20と調整ベース40間に生じる隙間S1(図3参照)を埋めるものである。エポキシグラウトは、例えば主剤(変性エポキシ樹脂等)と硬化剤(変性脂肪族ポリアミン等)と骨材(フィラー)とを混合して構成されており、流動性に優れて隙間S1への充填がスムーズに行えてその作業性・成形性に優れ、また強い強度(圧縮・曲げ・引っ張り・接着強度)と耐久性とを有するものである。
取付ボルト80は、その頭部81の上面に6角穴を設けた6角穴付ボルトで構成されている。
図3〜図5はこの実施形態にかかるポンプ据付構造の製作方法説明図であり、図2と同一部分を示している。このポンプ据付構造を製作するには、まず図3において、図示しない既存ポンプを既存ベース20から取り外す。このとき既存ベース20は、水平の状態から少し傾斜して傾いている(角度θ2)。そしてグラインダー等を用いて前記既存ベース20の表面の錆や汚れなどを取り除き、金属面を露出させる。
次に図3に示すように、既存ベース20上に調整ベース40を載置する。そして調整ベース40の各ジャッキボルト取付孔45にジャッキボルト90をねじ込んで取り付ける(調整ベース40を既存ベース20上に載置する前に、予めジャッキボルト90をねじ込んでおいても良い)。ここでジャッキボルト90はその下端が略球面状の押圧部91となっており、またその上端には6角柱形状の頭部93が設けられている。そして各ジャッキボルト90をねじ込んでいって、各ジャッキボルト90の押圧部91を既存ベース20の上面に押し付けて調整ベース40を押し上げ、傾斜している既存ベース20に対して調整ベース40の上面が水平となるように既存ベース20と調整ベース40間に隙間S1を設ける。このとき既存ベース20の各ボルト取付孔21と調整ベース40の各取付ボルト挿入孔41の位置が一致するようにする。
次に図4に示すように、調整ベース40の各取付ボルト挿入孔41に取付ボルト80を挿入して対向する既存ベース20の各ボルト取付孔21にねじ込み、ジャッキボルト90を取り付けた状態のまま既存ベース20と調整ベース40間を一体に固定する。このとき取付ボルト80の外周と各取付ボルト挿入孔41の内周との間には所定の遊びがあるので、既存ベース20に対して調整ベース40をその平面方向(水平方向)にずらして調整した後に固定することができる。またこのとき取付ボルト80の頭部81はボルト頭部収納部43内に収納され、調整ベース40の上面上には突出しない(従って以下の工程で調整ベース40上に新規ポンプ100を設置する際の妨げにならない)。ところで取付ボルト挿入孔41は調整ベース40の面に対して垂直に設けられ、またボルト取付孔21も前述のように図示とは相違して実際は既存ベース20の面に対して垂直に設けられているので、両者の中心軸は角度θ2で交叉し、一致していない。しかしながら実際の角度θ2は図2に示す角度より小さく、従ってボルト取付孔21に対して取付ボルト80が角度θ2だけ斜めに挿入されても、これに容易にねじ込むことができる。
次に図5に示すように、前記隙間S1内にエポキシグラウトからなる樹脂剤を充填して満たし、硬化させる。
そして各ジャッキボルト90を取り外せば、図2に示すように、既存ベース20上への調整ベース40の設置が完了する。そしてこの水平となっている調整ベース40上に新規ポンプ(図2に二点鎖線でその一部のみ示す)100を設置し、前記ジャッキボルト90を取り外した各ジャッキボルト取付孔45を用いて新規ポンプ100を固定する。つまり新規ポンプ100固定用の図示しない取付ボルトをジャッキボルト取付孔45にねじ込むことで固定する。即ちジャッキボルト取付孔45は、新規ポンプ100据付用のボルト取付孔を兼用する。
図6は本発明の比較例1を示す図であり、図2に相当する部分の概略拡大断面図である。同図において、前記図1〜図5に示す実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付す。そしてこの比較例1において前記本願実施形態と相違する点は、埋込材60の代りに、略矩形状の平板からなるシム210を複数枚ずつ、既存ベース20と調整ベース40の間の隙間S1に設置し、設置する場所の隙間S1の高さに応じてシム210の枚数又は厚みを異ならせることで、調整ベース40を支えて水平に設置した点である。
しかしながらこのように構成すると、隙間S1があるので、水と接する場所において隙間S1に水が浸入してしまう。このため隙間S1内の各部の腐食が進行してしまう。また水密構造が必要な場合、別途隙間S1内を水密構造にするための特別の処置を講じなければならない。これに対して上記本願実施形態においては、隙間S1を埋込材60で埋めているので、それだけで水密構造とすることができ、隙間S1内が腐食することもなくなる。特に上記実施形態ではジャッキボルト90によって容易に調整ベース40の水平度を調整でき、シム210による調整や摺り合わせ等の手間を省くことができる。
図7は本発明の比較例2を示す図であり、図2に相当する部分の概略拡大断面図である。同図において、前記図1〜図5に示す実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付す。そしてこの比較例2において前記本願実施形態と相違する点は、埋込材60の代りに、略矩形状の平板からなる据付ライナー230を複数枚ずつ、既存ベース20と調整ベース40の間の隙間に設置し、設置する場所の隙間の高さに応じて据付ライナー230の枚数又は厚みを異ならせることで、調整ベース40を支えて水平に設置し、さらに隙間内にコンクリート250を打設した点である。
しかしながらこのように構成すると、コンクリート250の他に据付ライナー230が必要になってしまい、部品点数が増加する。また据付ライナー230を設置するためには既存ベース20と調整ベース40の間に所定寸法のライナー代H1(例えば50mm程度)が必要になるが、その分調整ベース40の高さが高くなり、ポンプ構造への影響が大きくなる。
これに対して上記本願実施形態においては、埋込材60で隙間S1を埋めるだけなので、部品点数を少なくできる(なおジャッキボルト90は取り外して再利用できる)。またライナー代H1を設ける必要がないので、隙間S1の厚み寸法を最小に小さく(例えば5mm程度)することができ、調整ベース40の高さが高くならず、ポンプ構造への影響を小さくできる。
ところで上記実施形態では本発明を立軸ポンプに適用した例を説明したが、本発明は横軸ポンプにも適用することができる。図9は本発明を適用する横軸ポンプの1例である両吸込渦巻ポンプ300を示す図であり、図9(a)は断面図、図9(b)は図9(a)の左側面図、図9(c)は図9(a)の正面図である。同図に示すようにこの両吸込渦巻ポンプ300は、ポンプケーシング330内に回転軸380に固定した羽根車340を収納して構成されている。ここでポンプケーシング330は羽根車340を収納するボリュートケーシング331と、ボリュートケーシング331の外側に一体に設けられる吸込ケーシング334とによって構成されている。吸込ケーシング334は1つの吸込口335から流入した流体が吸込ケーシング334の内部でボリュートケーシング331によって2つに分離された後に渦巻状に捲かれ、ボリュートケーシング331の両側に設けた流入口337,337からボリュートケーシング331内に流入し、吐出口339から吐出されるように構成されている。そして本発明にかかるポンプ据付構造は、例えば既存の両吸込渦巻ポンプ300を取り外した際の吸込口335や吐出口339に取り付いていた既存ベースに、新規の両吸込渦巻ポンプ300の吸込口335や吐出口339を取り付ける部分に適用できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では埋込材60の材質としてエポキシグラウトを用いたが、他の各種樹脂材を用いてもよい。また上記実施形態では調整ベース40の上面が水平となるように調整したが、場合によっては水平以外の所定の傾斜角度となるように設置してもよい。また上記実施形態では取付ボルト80を既存ベース20に固定するのに既存ベース20上に設置されていた既存ポンプ取付用のボルト取付孔21を用いたが、その代りに別途既存ベース20に新規のボルト取付孔を加工して設けても良い。
また上記実施形態では調整ベース40にジャッキボルト90を取り付けて既存ベース20上の調整ベース40の設置位置を調整したが、ジャッキボルト90以外の各種手段を用いて調整ベース40の設置位置を調整してもよい。また上記実施形態では調整ベース40に設けたジャッキボルト取付孔45を新規ポンプ据付用のボルト取付孔45に兼用したが、ボルト取付孔はジャッキボルト取付孔45とは別に新設してもよい。また上記実施形態では取付ボルト挿入孔41の内径寸法を取付ボルト80の外径寸法よりも所定寸法大きい寸法に形成することで、取付ボルト80との間に調整ベース40の面方向(水平方向)への位置調整用の遊びを設け、これによって既存ベース20に対して調整ベース40をその平面方向(水平方向)にずらして調整することができるようにしたが、その代りに(又はそれと共に)、調整ベース40に設ける各取付ボルト挿入孔41の位置全体を調整ベース40に対して所定寸法ずつ同一方向にずらしておくことで、既存ベース20に対して調整ベース40をその平面方向(水平方向)にずらして設置することもできる。
ポンプ据付構造を示す図であり、図1(a)は概略側断面図、図1(b)は図1(a)中の調整ベース40を上側から見た平面図である。 図1(b)のA−A線部分の概略拡大断面図である。 ポンプ据付構造の製作方法説明図である。 ポンプ据付構造の製作方法説明図である。 ポンプ据付構造の製作方法説明図である。 比較例1の概略拡大断面図である。 比較例2の概略拡大断面図である。 ポンプ機場の1例を示す概略構成図である。 両吸込渦巻ポンプ300を示す図であり、図9(a)は断面図、図9(b)は図9(a)の左側面図、図9(c)は図9(a)の正面図である。 従来のポンプ据付構造の問題点説明図(概略側断面図)である。
符号の説明
10 ポンプ据付穴
20 既存ベース
21 ボルト取付孔
40 調整ベース
41 取付ボルト挿入孔
45 ジャッキボルト取付孔(ボルト取付孔)
60 埋込材
80 取付ボルト
90 ジャッキボルト
100 新規ポンプ
S1 隙間

Claims (8)

  1. 既存ポンプが設置されていた既存ベース上に新規ポンプを据え付けるポンプ据付構造において、
    前記既存ベース上に調整ベースを、この調整ベースの上面が所定の傾斜角度となるように設置した上で、既存ベースと調整ベース間に生じる隙間を樹脂材からなる埋込材で埋めると共に、前記調整ベースと既存ベース間を取付ボルトによって固定したことを特徴とするポンプ据付構造。
  2. 前記取付ボルトを固定する既存ベースのボルト取付孔は、既存ベース上に設置されていた既存ポンプ取付用のボルト取付孔であることを特徴とする請求項1に記載のポンプ据付構造。
  3. 前記樹脂材はエポキシグラウトであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ据付構造。
  4. 前記取付ボルトと、前記調整ベースに設けた取付ボルト挿入孔との間に、調整ベースの面方向への位置調節用の遊びを持たせたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のポンプ据付構造。
  5. 請求項1乃至4の内の何れかに記載のポンプ据付構造に、新規ポンプを据え付けてなることを特徴とするポンプ機場。
  6. 既存ポンプが設置されていた既存ベース上に新規ポンプを据え付けるポンプ据付方法において、
    前記既存ベース上に調整ベースをこの調整ベースの上面が所定の傾斜角度となるように設置する工程と、
    前記調整ベースの設置位置を維持したまま前記調整ベースと既存ベース間をボルトによって固定する工程と、
    既存ベースと調整ベース間に生じている隙間を樹脂材からなる埋込材で埋める工程と、
    を具備することを特徴とするポンプ据付方法。
  7. 前記既存ベース上への調整ベースの設置は、調整ベースにジャッキボルトを取り付けて調整ベースの下面から突出させその先端を既存ベース上面に当接し、且つ調整ベースの上面が所定の傾斜角度となるようにジャッキボルトの調整ベース下面からの突出長さを調整することによって行うことを特徴とする請求項6に記載のポンプ据付方法。
  8. 前記調整ベースに設けたジャッキボルト取付孔を、新規ポンプ据付用のボルト取付孔に兼用したことを特徴とする請求項7に記載のポンプ据付方法。
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