JP4924225B2 - GaN結晶の成長方法 - Google Patents

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Description

本発明は、GaN結晶の成長方法およびGaN結晶基板に関し、詳しくは、GaN結晶を結晶成長面が{1−100}面となるように成長させるGaN結晶の成長方法に関する。
発光デバイス、電子デバイス、半導体センサなどに好適に用いられるGaN結晶は、通常、ハイドライド気相成長(HVPE)法、有機金属化学気相堆積(MOCVD)法などの気相法、フラックス法などの液相法により、(0001)面の主面を有するサファイア基板または(111)Ga面の主面を有するGaAs基板などの主面上に結晶成長させることにより製造される。このため、通常得られるGaN結晶は、面方位が{0001}の主面を有する。
ここで、GaN結晶は、六方晶系でありウルツ鉱型の結晶構造を有するため、[0001]方向(c軸方向)に、Ga原子面、N原子面が交互に存在することによる極性が存在する。このとき、c軸を極性軸と呼ぶ。したがって、上記の主面が{0001}面であるGaN結晶を基板としてその主面上にMQW(多重量子井戸)構造の発光層を形成させた発光デバイスは、GaN結晶が有する[0001]方向(c軸方向ともいう)の極性により、発光層内において自発分極が生じるため、発光効率が低下する。このため、極性軸に対して交点を有する{0001}面でなく極性軸に平行で交点を有しない面を主面とするGaN結晶およびGaN結晶基板を得ることが求められている。GaN結晶においては、極性軸と交わらず、かつ、安定な面としては、{1−100}面(M面ともいう、以下同じ)および{11−20}面(A面ともいう、以下同じ)などが挙げられる。すなわち、{1−100}面または{11−20}面を主面とするGaN結晶またはGaN結晶基板を得ることが求められている。
{1−100}面または{11−20}面を主面とするGaN結晶またはGaN結晶基板を得る方法として、以下の方法が提案されている。たとえば、特開2002−29897号公報(特許文献1)は、{0001}面を結晶成長面として成長させたGaN結晶を{1−100}面または{11−20}面に平行な複数の面で切り出して、{1−100}面または{11−20}面を主面とするGaN結晶基板を製造する方法を開示する。しかし、かかる特許文献1の方法においては、口径の大きいGaN結晶基板を得ることが困難である。
また、特開2006−315947号公報(特許文献2)は、主面が{0001}面のGaNの一次ウエハを{1−100}面に平行にスライスした複数のGaNのバーを各バーのC面({0001}面)が互いに接するようにかつそのM面({1−100}面)が上面となるように配列し、その上面にHVPE法などにより結晶成長面がM面({1−100}面)である口径の大きいGaN結晶を成長させる方法を開示する。しかし、HVPE法においても、GaN結晶をM面を結晶成長面として成長させることは、その結晶成長速度が低く、生産性に劣り厚く成長させることが困難であるという問題点があった。
特開2002−29897号公報 特開2006−315947号公報
そこで、本発明は、HVPE法による結晶成長面が{1−100}面であるGaN結晶の結晶成長において、結晶成長速度が高く厚い結晶を効率良く成長させる方法を提供することを目的とする。
本発明は、主面が{1−100}面である1つ以上のGaN結晶下地基板を準備する工程と、GaN結晶下地基板の主面上にハイドライド気相成長法によりGaN結晶をその結晶成長面が{1−100}面となるように成長させる工程とを含み、GaN結晶を成長させる工程において、結晶成長温度x℃が1080℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が以下の式(1)および(2)
y≧0.0352x2−75.659x+40737 (1)
y≦0.0782x2−165.95x+88121 (2)
を満たすGaN結晶の成長方法である。
本発明にかかるGaN結晶の成長方法においては、上記GaN結晶を成長させる工程において、さらに、結晶成長温度x℃と結晶成長温度x℃との関係が1100℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrが以下の式(3)および(4)
y≧0.0376x2−80.440x+43130 (3)
y≦0.0401x2−81.775x+41595 (4)
を満たすことができる。
また、本発明にかかるGaN結晶の成長方法においては、GaN結晶下地基板を準備する工程において、複数のGaN結晶下地基板を準備し、複数のGaN結晶基板を各GaN結晶下地基板の主面が互いに平行でかつその[0001]方向が同一になるように互いに隣接させて配置し、GaN結晶を成長させる工程において、複数のGaN結晶下地基板の主面上にGaN結晶を成長させることができる。
本発明によれば、HVPE法による結晶成長面が{1−100}面であるGaN結晶の結晶成長において、結晶成長速度が高く厚い結晶を効率良く成長させる方法を提供することができる。
(実施形態1)
本発明にかかるGaN結晶の成長方法の一実施形態は、図1、図2および図4を参照して、主面1mが{1−100}面である1つ以上のGaN結晶下地基板1を準備する工程と、GaN結晶下地基板1の主面1m上にHVPE法によりGaN結晶2をその結晶成長面2gが{1−100}面となるように成長させる工程とを含み、GaN結晶2を成長させる工程において、結晶成長温度x℃が1080℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が以下の式(1)および(2)
y≧0.0352x2−75.659x+40737 (1)
y≦0.0782x2−165.95x+88121 (2)
を満たす。
GaN結晶下地基板1の{1−100}主面1m上に、HVPE法によりGaN結晶2をその結晶成長面2gが{1−100}面となるように成長させる際に、結晶成長温度x℃を1080℃以上1160℃以下、かつ、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が式(1)および(2)を満たすことにより、多結晶化することなく平坦な結晶成長面で高い成長速度でGaN結晶を成長させることができ、結晶成長面2gが{1−100}面であるGaN結晶を効率よく成長させることができる。
主面1mが{1−100}面である1つ以上のGaN結晶下地基板1を準備する工程は、特に制限はないが、たとえば、[0001]方向に結晶成長されたGaNバルク結晶を{1−100}面に平行な複数の面でスライスすることにより行なうことができる。
次に、GaN結晶の成長工程として、上記のGaN結晶下地基板1の主面1上にHVPE法によりGaN結晶2をその結晶成長面2gが{1−100}面となるように成長させる。
HVPE法による結晶成長においては、たとえば、図1に示すようなHVPE装置10を用いる。このHVPE装置10は、反応容器11、反応容器11にGaN結晶下地基板1を載せるためのサセプタ12、Ga原料5が配置されているGa容器15、HClガス4をGa原料5に導入するためのHClガス導入管11a、HClガス4とGa原料5とが反応して生成するGa塩化物ガス6をGaN結晶下地基板1上に導入するためのGa塩化物ガス導入管11b、NH3ガス8をGaN結晶下地基板1上に導入するためのNH3ガス導入管11c、反応後のガスを排気するための排気口11d、Ga原料5、Ga塩化物ガス6およびNH3ガス8を加熱するためのヒータ13a、およびGaN結晶下地基板1を加熱するためのヒータ13bが配設されている。
図1を参照して、上記HVPE装置10を用いて、たとえば、以下のようにしてGaN結晶を成長させることができる。反応容器11内に設置されたサセプタ12上にGaN結晶下地基板1を配置する。Ga容器15内にGa(Ga原料5)を配置する。ヒータ13aにより800℃〜1100℃程度に加熱されて融解したGa(Ga原料5)にHClガスを導入し、反応して生成したGa塩化物ガス6をGaN結晶下地基板1上に導入する。また、NH3ガス8をGaN結晶下地基板1上に導入する。Ga塩化物ガス6とNH3ガス8を反応させてGaN結晶下地基板1の主面1m上にGaN結晶を成長させる。
ここで、Ga塩化物ガスおよびNH3ガスの導入に際しては、H2ガス、N2ガスまたはArガスなどのキャリアガスを用いることができる。かかるキャリアガスを加えることにより、Ga塩化物ガスまたはNH3ガスの導入量を安定化させるとともに、Ga塩化物ガスとNH3ガスとの反応性を調節することができ、効率よく結晶性のよいGaN結晶が得られる。
本発明におけるGaN結晶の成長は、GaN結晶下地基板1上にGaN結晶2を成長させるホモエピタキシャル成長であるため、成長するGaN結晶の結晶方位はGaN結晶下地基板の結晶方位と同じになる。したがって、GaN結晶下地基板の{1−100}主面上には結晶成長面が{1−100}面であるGaN結晶が成長(以下、GaN結晶の{1−100}面成長ともいう)する。しかし、かかるGaN結晶の{1−100}面成長は、GaN結晶の{0001}面成長(GaN結晶下地基板の{0001}主面上に結晶成長面が{0001}面であるGaN結晶が成長)に比べて、結晶成長速度が小さく、また、厚く結晶成長させるにつれて多結晶化しやすい。
HVPE法によりGaN結晶の{0001}面成長においては、結晶成長条件を、通常、Ga塩化物ガスの分圧を50Pa〜1×104Pa程度、NH3ガスの分圧を5×103Pa〜5×104Pa程度、Ga塩化物ガスとNH3ガスとのガス比(モル比)を1:0.5〜1:1000程度、GaN結晶下地基板の温度(すなわち、結晶成長温度)を900℃〜1100℃程度にして、GaN結晶の成長速度を10μm/hr〜1000μm/hr程度に調整することにより、結晶性のよい厚いGaN結晶が得られている。ここで、GaN結晶の成長速度を高めると多結晶化しやすくなる。
本発明におけるGaN結晶の{1−100}面成長においては、GaN結晶の{0001}面成長に用いられる通常の結晶成長条件では、結晶成長速度が小さく、また、厚く結晶成長させるにつれて多結晶化しやすい。本発明においては、結晶成長温度および結晶成長速度を高めることにより、すなわち、結晶成長温度x℃を1080℃以上1160℃以下、かつ、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が式(1)および(2)を満たすことにより、多結晶化することなく平坦な結晶成長面で高い成長速度でGaN結晶を成長させることができ、結晶成長面が{1−100}面であるGaN結晶を効率よく成長させることができる。
ここで、結晶成長温度が、1080℃未満であると鏡面成長可能な成長速度が低いため、厚く結晶成長させることが困難であり、1160℃を超えるとGaN結晶下地基板および反応容器などの劣化が大きくなる。また、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が、y>0.0782x2−165.95x+88121であると結晶成長の際に多結晶化が起こり、y<0.0352x2−75.659x+40737であると結晶成長の際の結晶成長面が平坦でなくなり、不安定な結晶成長が起こる。
本発明におけるGaN結晶の{1−100}面成長においては、結晶成長温度および結晶成長速度の両方を高めるためには、Ga塩化物ガスおよびNH3ガスの分圧も高める必要がある。結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が式(1)および(2)を満たすようにするためには、たとえば、Ga塩化物ガスの分圧を100Pa〜1×104Pa程度、NH3ガスの分圧を5×103Pa〜5×104Pa程度、Ga塩化物ガスとNH3ガスとのガス比(モル比)を1:1〜1:500程度とすることが好ましい。
本実施形態のGaN結晶の成長方法においては、GaN結晶を成長させる工程において、結晶成長温度x℃が1100℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が以下の式(3)および(4)
y≧0.0376x2−80.440x+43130 (3)
y≦0.0401x2−81.775x+41595 (4)
を満たすことが好ましい。
かかる結晶成長温度および結晶成長速度の条件を満たすことにより、多結晶化することなくより平坦な結晶成長面で高い成長速度で結晶性のよいGaN結晶を成長させることができる。
ここで、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が式(3)および(4)を満たすようにするためには、たとえば、Ga塩化物ガスの分圧を100Pa〜1×104Pa程度、NH3ガスの分圧を5×103Pa〜5×104Pa程度、Ga塩化物ガスとNH3ガスとのガス比(モル比)を1:1〜1:100程度とすることが好ましい。
(実施形態2)
本発明にかかるGaN結晶の成長方法の他の実施形態は、図1、図3および図4を参照して、GaN結晶下地基板1を準備する工程として、主面1mが{1−100}面である複数のGaN結晶下地基板1を準備し、複数のGaN結晶基板1を各GaN結晶下地基板1の主面1mが互いに平行でかつその[0001]方向が同一になるように互いに隣接させて配置する。次に、GaN結晶2を成長させる工程として、複数のGaN結晶下地基板1の主面1m上にGaN結晶2をその結晶成長面2gが{1−100}面となるように成長させる。ここで、GaN結晶2を成長させる工程において、結晶成長温度x℃が1080℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が以下の式(1)および(2)
y≧0.0352x2−75.659x+40737 (1)
y≦0.0782x2−165.95x+88121 (2)
を満たす。
本実施形態のGaN結晶の成長方法によれば、複数のGaN結晶下地基板1の主面1m上にGaN結晶2を、結晶成長温度x℃が1080℃以上1160℃以下であり結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が上記の式(1)および(2)を満たすように、成長させることにより、各GaN結晶下地基板1の{1−100}主面上に成長するGaN結晶2が互いに繋がって成長する。このため、複数のGaN結晶下地基板1の{1−100}主面1m上に、結晶成長面2mが{1−100}面である口径の大きいひとつのGaN結晶を効率よく成長させることができる。ここで、複数のGaN結晶下地基板1の{1−100}主面1m上にひとつのGaN結晶を成長させるために、複数のGaN結晶下地基板1は各GaN結晶下地基板1の{1−100}主面が互いに平行に、かつ、その[0001]方向が同一になるように配置するに必要がある。各GaN結晶下地基板1の{1−100}主面が互いに平行でないと、または、各GaN結晶下地基板の[0001]方向が同一でないと、成長するGaN結晶に歪みが生じてクラックが発生しやすくなる。
また、本実施形態のGaN結晶の成長方法においても、実施形態1と同様に、GaN結晶を成長させる工程において、結晶成長温度x℃が1100℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が以下の式(3)および(4)
y≧0.0376x2−80.440x+43130 (3)
y≦0.0401x2−81.775x+41595 (4)
を満たすことが好ましい。
(実施形態3)
本発明にかかるGaN結晶基板の一実施形態は、図2および図3を参照して、実施形態1または2の方法により成長させたGaN結晶2から得られる主面2mが{1−100}面であるGaN結晶基板2pである。ここで、GaN結晶2からGaN結晶基板2pを得る方法には、特に制限はされないが、図2および図3を参照して、たとえば、GaN結晶下地基板1の{1−100}主面1m上に成長させたGaN結晶2を主面1mに平行な複数の面2s,2tで切り出す方法がある。こうして、主面2mが{1−100}面であるGaN結晶基板2pが効率よく得られる。
(比較例AR1,AR2、実施例A1)
1.複数のGaN結晶下地基板の準備
HVPE法により、{0001}面で結晶成長させたGaNバルク結晶を{1−100}面に平行な複数の面で切り出して得られる複数の厚さが300μmのGaN結晶下地基板を、その{1−100}主面が互いに平行で、その[0001]方向が同一になるように、互いに隣接させて配置して直径が約50.8mmで厚さが300μmの下地基板とした。
2.GaN結晶の成長
図1および図3を参照して、上記の下地基板(複数のGaN結晶下地基板1)の{1−100}主面1m上に、HVPE法によりGaN結晶2をその結晶成長面が{1−100}面となるように約2mmの厚さに成長させた。ここで、GaN結晶の成長条件は、結晶成長温度(具体的には、GaN結晶下地基板の温度)は1080℃とし、結晶成長速度がそれぞれ70μm/hr(比較例AR1)、100μm/hr(実施例A1)、130μm/hr(比較例AR2)となるようにGa塩化物ガスおよびNH3ガスの分圧を調整した。
成長したGaN結晶を微分干渉顕微鏡で観察した。ここで、顕微鏡像より多結晶の有無を評価し、目視により結晶成長面が平坦(鏡面)であるか否かを評価した。比較例AR1のGaN結晶は、結晶成長面は平坦であったが、多結晶が発生した。
実施例A1のGaN結晶は、多結晶は発生せず、その結晶成長面が平坦であった。比較例AR2の結晶は、多結晶は発生しなかったが、その結晶成長面が平坦でなかった。総合判定として、多結晶が発生せずその結晶成長面が平坦(鏡面)なものを良(○)、多結晶が発生しないがその結晶成長面が平坦(鏡面)でないものを不良I(△)、結晶成長面は平坦(鏡面)であるが多結晶が発生するものを不良II(×)とした。結果を表1にまとめた。
Figure 0004924225
(比較例BR1,BR2、実施例B1〜B3)
GaN結晶の成長条件を、結晶成長温度は1100℃とし、結晶成長速度がそれぞれ100μm/hr(比較例BR1)、130μm/hr(実施例B1)、150μm/hr(実施例B2)、170μm/hr(実施例B3)、200μm/hr(比較例BR2)となるようにGa塩化物ガスおよびNH3ガスの分圧を調整したこと以外は、実施例A1と同様にしてGaN結晶を成長させた。
比較例BR1のGaN結晶は、多結晶は発生しなかったがその結晶成長面が平坦でなく、総合判定が不良I(△)であった。実施例B1〜B3のGaN結晶は、多結晶は発生せずその結晶成長面が平坦であり、総合判定が良(○)であった。比較例BR2の結晶は、結晶成長面は平坦であったが多結晶が発生し、総合判定は不良II(×)であった。結果を表2にまとめた。
Figure 0004924225
(比較例CR1,CR2、実施例C1〜C4)
GaN結晶の成長条件を、結晶成長温度は1110℃とし、結晶成長速度がそれぞれ110μm/hr(比較例CR1)、150μm/hr(実施例C1)、200μm/hr(実施例C2)、240μm/hr(実施例C3)、260μm/hr(実施例C4)、290μm/hr(比較例CR2)となるようにGa塩化物ガスおよびNH3ガスの分圧を調整したこと以外は、実施例A1と同様にしてGaN結晶を成長させた。
比較例CR1のGaN結晶は、多結晶は発生しなかったがその結晶成長面が平坦でなく、総合判定が不良I(△)であった。実施例C1〜C4のGaN結晶は、多結晶は発生せずその結晶成長面が平坦であり、総合判定が良(○)であった。比較例CR2の結晶は、結晶成長面は平坦であったが多結晶が発生し、総合判定が不良II(×)であった。結果を表3にまとめた。
Figure 0004924225
(比較例DR1,DR2、実施例D1〜D5)
GaN結晶の成長条件を、結晶成長温度は1130℃とし、結晶成長速度がそれぞれ150μm/hr(比較例DR1)、200μm/hr(実施例D1)、250μm/hr(実施例D2)、350μm/hr(実施例D3)、400μm/hr(実施例D4)、450μm/hr(実施例D5)、500μm/hr(比較例DR2)となるようにGa塩化物ガスおよびNH3ガスの分圧を調整したこと以外は、実施例A1と同様にしてGaN結晶を成長させた。
比較例DR1のGaN結晶は、多結晶は発生しなかったがその結晶成長面が平坦でなく、総合判定が不良I(△)であった。実施例D1〜D5のGaN結晶は、多結晶は発生せずその結晶成長面が平坦であり、総合判定が良(○)であった。比較例DR2の結晶は、結晶成長面は平坦であったが多結晶が発生し、総合判定が不良II(×)であった。結果を表4にまとめた。
Figure 0004924225
(比較例ER1,ER2、実施例E1〜E5)
GaN結晶の成長条件を、結晶成長温度は1150℃とし、結晶成長速度がそれぞれ200μm/hr(比較例ER1)、300μm/hr(実施例E1)、400μm/hr(実施例E2)、450μm/hr(実施例E3)、550μm/hr(実施例E4)、600μm/hr(実施例E5)、700μm/hr(比較例ER2)となるようにGa塩化物ガスおよびNH3ガスの分圧を調整したこと以外は、実施例A1と同様にしてGaN結晶を成長させた。
比較例ER1のGaN結晶は、多結晶は発生しなかったがその結晶成長面が平坦でなく、総合判定が不良I(△)であった。実施例E1〜E5のGaN結晶は、多結晶は発生せずその結晶成長面が平坦であり、総合判定が良(○)であった。比較例ER2の結晶は、結晶成長面は平坦であったが多結晶が発生し、総合判定が不良II(×)であった。結果を表5にまとめた。
Figure 0004924225
表1〜表5の結果を図4にプロットした。ここで、図4のプロットにおいて、多結晶が発生せずその結晶成長面が平坦なものを○、多結晶が発生しないがその結晶成長面が平坦でないものを△、結晶成長面は平坦であるが多結晶が発生するものを×と表記した。
図4から明らかなように、結晶成長温度が高くなるとともに、多結晶を発生させずに{1−100}面を結晶成長面としてその結晶成長面を平坦に維持して結晶成長させることができる結晶成長速度の範囲が広くなる。具体的には、GaN結晶下地基板の{1−100}主面上にGaN結晶2をその結晶成長面が{1−100}面となるように、かつ、結晶成長温度x℃が1080℃以上1160℃以下であり結晶成長速度yμm/hrと結晶成長温度x℃との関係が上記の式(1)および(2)を満たすように、成長させることにより、平坦な結晶成長面を有するGaN結晶が効率よく得られる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
本発明にかかるGaN結晶の成長方法において用いられるHVPE法を説明するための概略断面図である。 本発明にかかるGaN結晶の成長方法の一実施形態を示す概略断面図である。 本発明にかかるGaN結晶の成長方法の他の実施形態を示す概略断面図である。 本発明にかかるGaN結晶の成長方法における結晶成長温度と結晶成長速度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 GaN結晶下地基板、1m,2m 主面、2 GaN結晶、2g 結晶成長面、2p GaN結晶基板、2s,2t 面、4 HClガス、5 Ga原料、6 Ga塩化物ガス、8 NH3ガス、10 HVPE装置、11 反応容器、11a HClガス導入管、11b Ga塩化物ガス導入管、11c NH3ガス導入管、11d 排気口、12 サセプタ、13a,13b ヒータ、15 Ga容器。

Claims (3)

  1. 主面が{1−100}面である1つ以上のGaN結晶下地基板を準備する工程と、前記GaN結晶下地基板の前記主面上にハイドライド気相成長法によりGaN結晶をその結晶成長面が{1−100}面となるように成長させる工程とを含み、
    前記GaN結晶を成長させる工程において、結晶成長温度x℃が1080℃以上1160℃以下であり、結晶成長速度yμm/hrと前記結晶成長温度x℃との関係が以下の式(1)および(2)
    y≧0.0352x2−75.659x+40737 (1)
    y≦0.0782x2−165.95x+88121 (2)
    を満たすGaN結晶の成長方法。
  2. 前記GaN結晶を成長させる工程において、さらに、前記結晶成長温度x℃が1100℃以上1160℃以下であり、前記結晶成長速度yμm/hrと前記結晶成長温度x℃との関係が以下の式(3)および(4)
    y≧0.0376x2−80.440x+43130 (3)
    y≦0.0401x2−81.775x+41595 (4)
    を満たす請求項1に記載のGaN結晶の成長方法。
  3. 前記GaN結晶下地基板を準備する工程において、複数の前記GaN結晶下地基板を準備し、複数の前記GaN結晶基板を各前記GaN結晶下地基板の前記主面が互いに平行でかつその[0001]方向が同一になるように互いに隣接させて配置し、
    前記GaN結晶を成長させる工程において、複数の前記GaN結晶下地基板の前記主面上に前記GaN結晶を成長させる請求項1または請求項2に記載のGaN結晶の成長方法。
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