JP4923139B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、中間転写ベルト等の無端移動体の光学特性を次のような光学センサユニットによって検知した結果に基づいて、無端移動体の表面におけるトナー像の位置ずれ量や傾き量などを演算する画像形成装置に関するものである。無端移動体における移動方向と直交する方向の互いに異なる箇所の光反射量あるいは光透過量を検知するように並ぶ複数の光学センサを保持体で保持している光学センサユニットである。
従来、この種の画像形成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、無端移動体たる転写ベルトの表面における光反射量の変化を、2つの光学フォトセンサによってベルト幅方向の両端付近でそれぞれ検知する。そして、その検知結果に基づいて、転写ベルトの幅方向の両端付近にそれぞれ転写したトナー像の先端位置を把握して、トナー像の位置ずれ量や傾き量を求める。
また、本出願人は、複数の感光体に互いに異なる色のトナー像を形成し、これらを転写材に重ね合わせて転写するいわゆるタンデム方式であって、次のようなトナー補給制御を行う画像形成装置を開発中である。即ち、予め定められた画素パターンからなる基準トナー像を、それぞれの感光体に互いに異なる色のトナーで形成した後、転写ベルトの表面に対して、移動方向に直交するベルト幅方向に並べるように転写する。そして、それぞれの基準トナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量を、ベルト幅方向に複数並べて配設した光学センサによるベルト表面の光反射量の検知結果に基づいて把握して、各色の現像装置に対するトナー補給量を調整する制御である。かかるトナー補給制御によれば、ベルト幅方向に並べた複数の光学センサにより、各色のトナー像に対するトナー付着量をほぼ同時に検知することができる。これにより、各色の基準トナー像に対するトナー付着量を、1つの光学センサによって時間を分けて検知する場合に比べて、トナー補給制御を迅速に行うことができる。
これらの画像形成装置のように、複数の光学センサを転写ベルト等の無端移動体の表面移動方向に直交する方向に並べて配設したものでは、それぞれの光学センサを精度良く配設することが正確な制御を行う上で重要になる。例えば、それぞれの光学センサにおいて無端移動体の表面移動方向における位置ずれが生じていると、トナー像の位置ずれ量や傾き量を正確に検知することができなくなってしまう。また、複数の光学センサにおいてそれぞれ無端移動体との距離が異なっていると、トナー付着量の検知結果に誤差をきたして、正確なトナー濃度の調整を行うことができなくなってしまう。このため、各光学センサについては、無端移動体の表面移動方向における相対位置や、無端移動体との距離にずれが生じないように、精度良く配設することが望まれる。
ところが、特許文献1に記載の画像形成装置や、本出願人が開発している上述の画像形成装置においては、装置内のレイアウトによっては、次のような事態を発生させるおそれがあった。即ち、光学センサの保守を行うために筺体の開閉扉を開けた場合に、複数の光学センサを保持する横長の保持板の一端側は容易に視認できるものの、もう一端側は装置の奥深くに隠れて見えないといった事態である。このような場合、保持板の取り付け位置をその一端側でしか確認することができない。このため、複数の光学センサを保持板とともに一体的に取り外してから再び取り付ける際に、保持体を上下方向や左右方向に傾きなく取り付けているか否かが確認し難くなる。そして、保持体を傾けて取り付けてしまうことにより、各光学センサの位置ずれを発生させ易くなってしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成装置を提供することである。即ち、無端移動体の表面の光学特性を移動方向に直交する方向の互いに異なる箇所で検知させるように複数並べて配設した光学センサの相対的な位置ズレを抑えることができる画像形成装置である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する複数の像担持体と、無端移動体の表面をこれら複数の像担持体との対向位置に順次進入させるように無端移動させつつ、それぞれの対向位置で像担持体上のトナー像を該無端移動体の表面に転写せしめる転写手段と、該無端移動体に対向するように配設され、該無端移動体における移動方向と直交する方向の互いに異なる箇所の光反射量あるいは光透過量を検知するように並ぶ複数の光学センサを保持体で保持している光学センサユニットと、それぞれの光学センサによる検知結果に基づいて所定の変数を演算する演算手段とを備える画像形成装置であって、複数の上記光学センサが、それぞれ、発光手段から発した光を受光手段で受光して上記光反射量又は光透過量を検知するものであり、上記保持体が、それら複数の光学センサにおける上記発光手段の光出射窓と上記受光手段の光受入窓とをそれぞれ開閉する1つのシャッター部材と、このシャッター部材に対して開閉動作のための駆動力を供給する1つのシャッター駆動源と、このシャッター駆動源の駆動力を上記シャッター部材に伝達する駆動伝達手段とを保持するものであり、このシャッター駆動源が、上記無端移動体における上記シャッター部材との対向面であるシャッター対向面に沿いつつ、複数の上記光学センサの並び方向に沿った方向に1つの伸縮軸を移動させるものであり、且つ、上記駆動伝達手段が、上記シャッター対向面に沿いつつ、上記並び方向及び上記シャッター対向面の移動方向からそれぞれ傾いた方向である傾斜方向に延在する2つの長穴を、互いに平行な方向に延在させつつ上記並び方向に並べたレイアウトで有しており、それら2つの長穴にそれぞれ係合する2つの係合部材を、それぞれ長穴における長穴延在方向に延びる2つの穴内壁のうち、何れか一方だけに摺擦させるように、上記伸縮軸から受けた力を上記シャッター部材に伝達しつつ、上記シャッター部材をそれら長穴の延在方向に沿って移動させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、複数の上記光学センサによる検知結果に基づいて、それぞれの上記像担持体から上記無端移動体に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、該無端移動体の移動方向と直交する方向からの傾き量を上記所定の変数として演算させるように上記演算手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、複数の上記光学センサによる検知結果に基づいて、それぞれの上記像担持体から上記無端移動体に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、該無端移動体の移動方向における位置ずれ量を上記所定の変数として演算させるように上記演算手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置において、複数の上記光学センサによる検知結果に基づいて、それぞれの上記像担持体から上記無端移動体に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、単位面積あたりのトナー付着量を上記所定の変数として演算させるように上記演算手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの画像形成装置において、上記像担持体、上記転写手段、上記光学センサユニット及び上記演算手段を内包する筺体と、自らを開閉するための開閉扉が開かれた状態で上記無端移動体の表面の移動方向における一部の箇所をその移動方向と直交する方向の全領域で露出させる開口と、上記筺体の一部であり且つ回動軸を中心にして回動することで上記筺体に設けられた上記開口を開閉する開閉扉とを設け、上記筺体内で、上記開口における上記移動方向と直交する方向の一端付近を通して外部に向けて露出する箇所に、上記光学センサユニットのセンサ並び方向の一端側を固定し、上記筺体内で、上記開口における上記移動方向と直交する方向のもう一端付近を通して外部に向けて露出する箇所に、上記光学センサユニットのセンサ並び方向の他端側を固定し、上記保持体における複数の上記光学センサの並び方向の一端部を固定するための第1固定体と、該保持体におけるもう一端部を固定するための第2固定体とを上記筺体内に設け、該第1固定体における上記開口との対向面である開口対向面に該一端部を固定し、且つ該第2固定体における該開口との対向面である開口対向面に該もう一端部を固定するようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記開口、上第1固定体の上記開口対向面、及び上記第2固定体の上記開口対向面をそれぞれ重力方向に延在させるレイアウトにし、該第1固定体の鉛直方向の上部に引っ掛けて上記一端部を該第1固定体の上記開口対向面と該開口との間の位置に一時的に拘束するための第1引っ掛け部と、該第2固定体の鉛直方向の上部に引っ掛けて上記もう一端部を該第2固定体の上記開口対向面と該開口との間の位置に一時的に拘束するための第2引っ掛け部とを上記保持体に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記光学センサユニットを上記無端移動体の鉛直方向上方に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項6又は7の画像形成装置において、上記保持体における板状箇所の第1面を第1固定体や第2固定体に密着させて上記光学センサユニットを固定し、且つ、該板状箇所における該第1面の裏側である第2面に全ての上記光学センサを固定したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項5乃至8の何れかの画像形成装置において、上記無端移動体に当接しながら回転する回転ローラを上記開閉扉に固定し、複数の上記像担持体上のトナー像を直接あるいは上記無端移動体を介して転写するための転写シートを、該無端移動体と該回転ローラとの間に挟み込んで搬送するようにし、且つ、上記シャッター駆動源と上記開口との間に複数の上記光学センサを介在させる保持体箇所に該シャッター駆動源を固定したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかの画像形成装置において、閉じた状態の上記シャッター部材と上記光出射窓及び上記光受入窓との間隙を塞ぐためのシール部材を、上記シャッター部材における上記光学センサユニットとの対向面に固定したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかの画像形成装置であって、上記シャッター部材が、複数の上記光学センサにそれぞれ具備される上記光出射窓及び上記光受入窓の全てを同時に開閉するもの、であることを特徴とするものである
た、請求項12の発明は、トナー像を担持する複数の像担持体と、無端移動体の表面をこれら複数の像担持体との対向位置に順次進入させるように無端移動させつつ、それぞれの対向位置で像担持体上のトナー像を該無端移動体の表面に転写せしめる転写手段と、該無端移動体に対向するように配設され、該無端移動体における移動方向と直交する方向の互いに異なる箇所の光反射量あるいは光透過量を検知するように並ぶ複数の光学センサを保持体で保持している光学センサユニットと、それぞれの光学センサによる検知結果に基づいて所定の変数を演算する演算手段とを備える画像形成装置であって、複数の上記光学センサが、それぞれ、発光手段から発した光を受光手段で受光して上記光反射量又は光透過量を検知するものであり、上記保持体が、それら複数の光学センサにおける上記発光手段の光出射窓と上記受光手段の光受入窓とをそれぞれ開閉する1つのシャッター部材と、このシャッター部材に対して開閉動作のための駆動力を供給する1つのシャッター駆動源の駆動力を上記シャッター部材に伝達する駆動伝達手段とを保持するものであり、このシャッター駆動源が、上記無端移動体における上記シャッター部材との対向面であるシャッター対向面に沿いつつ、複数の上記光学センサの並び方向に沿った方向に上記駆動力を発揮するものであり、且つ、上記駆動伝達手段が、上記シャッター対向面に沿いつつ、上記並び方向及び上記シャッター対向面の移動方向からそれぞれ傾いた方向である傾斜方向に延在する2つの長穴を、互いに平行な方向に延在させつつ上記並び方向に並べたレイアウトで有しており、それら2つの長穴にそれぞれ係合する2つの係合部材を、それぞれ長穴における長穴延在方向に延びる2つの穴内壁のうち、何れか一方だけに摺擦させるように、上記駆動力を上記シャッター部材に伝達しつつ、上記シャッター部材をそれら長穴の延在方向に沿って移動させるものであることを特徴とするものである。
これらの発明においては、光学センサユニットのセンサ並び方向の両端部を、それぞれ筺体内で開口を通して外部に向けて露出している箇所に取り付ける。このため、光学センサユニットを取り外してから再び取り付ける際に、その両端部の取り付け位置をそれぞれ容易に視認して、光学センサユニットを傾けることなく取り付けることができる。従って、光学センサユニットを傾けて取り付けてしまうことに起因する各光学センサの相対的な位置ずれを抑えることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスカートリッジと、その周囲とを示す拡大構成図。 開閉扉を開いた状態の同プリンタの開閉扉及び筺体を示す拡大構成図。 揺動支持体を開閉扉から離間する第2位置に揺動させた状態の同開閉扉及び筺体を示す拡大構成図。 定着装置が着脱される同開閉扉及び筺体を示す拡大構成図。 同プリンタにおいける電気回路の一部を示すブロック図。 同プリンタの中間転写ベルト上に形成される基準トナー像群を示す斜視図。 同プリンタの感光体の電位とトナー付着量との関係をxy座標にプロットしたグラフ。 同中間転写ベルト上に形成されるパッチパターンを示す斜視図。 同開閉扉が開かれた際の筺体の本体側における露出箇所を示す部分斜視図。 同プリンタの光学センサユニットとこれを筐体内に固定するための固定部材とをプリンタ筐体の開口側から示す拡大斜視図。 シャッター部材を閉じた状態の同光学センサユニットを示す横断面図。 同状態の同光学センサユニットを下方から示す平面図。 同シャッター部材を開いた状態の同光学センサユニットを下方から示す平面図。 同状態の同光学センサユニットを示す横断面図。 同シャッター部材を閉じた状態の同光学センサユニットを上方から示す平面図。 同シャッター部材を開いた状態の同光学センサユニットを上方から示す平面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にすると、図2に示すように、像担持体たるドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像器5Y等を備えている。画像形成ユニットたるプロセスカートリッジ6Yは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
上記帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーと磁性キャリアとを含有するY現像剤を用いる現像器5YによってYトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色のプロセスカートリッジ(6M,C,K)においても、同様にして感光体(1M,C,K)上に(M,C,K)トナー像が形成されて、中間転写ベルト8上に中間転写される。
上記現像器5Yは、そのケーシングの開口から一部露出させるように配設された現像ロール51Yを有している。また、互いに平行配設された2つの搬送スクリュウ55Y、ドクターブレード52Y、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)56Yなども有している。
現像器5Yのケーシング内には、磁性キャリアとYトナーとを含む図示しないY現像剤が収容されている。このY現像剤は2つの搬送スクリュウ55Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、上記現像ロール51Yの表面に担持される。そして、ドクターブレード52Yによってその層厚が規制されてからY用の感光体1Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体1Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体1Y上にYトナー像が形成される。現像器5Yにおいて、現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール51Yの回転に伴ってケーシング内に戻される。
2つの搬送スクリュウ55Yの間には仕切壁が設けられている。この仕切壁により、現像ロール51Yや図中右側の搬送スクリュウ55Y等を収容する第1供給部53Yと、図中左側の搬送スクリュウ55Yを収容する第2供給部54Yとがケーシング内で分かれている。図中右側の搬送スクリュウ55Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部53Y内のY現像剤を図中手前側から奥側へと搬送しながら現像ロール51Yに供給する。図中右側の搬送スクリュウ55Yによって第1供給部53Yの端部付近まで搬送されたY現像剤は、上記仕切壁に設けられた図示しない開口部を通って第2供給部54Y内に進入する。第2供給部54Y内において、図中左側の搬送スクリュウ55Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部53Yから送られてくるY現像剤を図中右側の搬送スクリュウ55Yとは逆方向に搬送する。図中左側の搬送スクリュウ55Yによって第2供給部54Yの端部付近まで搬送されたY現像剤は、上記仕切壁に設けられたもう一方の開口部(図示せず)を通って第1供給部53Y内に戻る。
透磁率センサからなる上述のTセンサ56Yは、第2供給部54Yの底壁に設けられ、その上を通過するY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。トナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤の透磁率は、トナー濃度と良好な相関を示すため、Tセンサ56YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。この制御部は、Tセンサ56Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefを格納したRAMを備えている。このRAM内には、他の現像器に搭載された図示しないTセンサからの出力電圧の目標値であるM用Vtref、C用Vtref、K用Vtrefのデータも格納されている。Y用Vtrefは、後述するY用のトナー搬送装置の駆動制御に用いられる。具体的には、上記制御部は、Tセンサ56Yからの出力電圧の値をY用Vtrefに近づけるように、図示しないY用のトナー搬送装置を駆動制御して第2供給部54Y内にYトナーを補給させる。この補給により、現像器5Y内のY現像剤中のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他のプロセスユニットの現像器についても、M,C,K用のトナー搬送装置を用いた同様のトナー補給制御が実施される。
先に示した図1において、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中下方には、露光装置7が配設されている。潜像形成手段たる露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
露光装置7の図中下側には、紙収容カセット26、これらに組み込まれた給紙ローラ27など有する紙収容手段が配設されている。紙収容カセット26は、シート状の記録体たる転写紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ27を当接させている。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pが給紙路70に向けて送り出される。
この給紙路70の末端付近には、レジストローラ対28が配設されている。レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転させるが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段たる転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、2次転写バイアスローラ19、クリーニング装置10などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら7つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
上記2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された可視像たる4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップで4色トナー像が一括2次転写された転写紙Pは、転写後搬送路71を経由して定着装置20に送られる。
定着装置20は、内部にハロゲンランプ等の発熱源を有する定着ローラ20aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ20bとによって定着ニップを形成している。定着装置20内に送り込まれた転写紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ20aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置20内でフルカラー画像が定着せしめられた転写紙Pは、定着装置20を出た後、排紙路72と反転前搬送路73との分岐点にさしかかる。この分岐点には、第1切替爪75が揺動可能に配設されており、その揺動によって転写紙Pの進路を切り替える。具体的には、爪の先端を反転前送路73に近づける方向に動かすことにより、転写紙Pの進路を排紙路72に向かう方向にする。また、爪の先端を反転前搬送路73から遠ざける方向に動かすことにより、転写紙Pの進路を反転前搬送路73に向かう方向にする。
第1切替爪75によって排紙路72に向かう進路が選択されている場合には、転写紙Pは、排紙路72から排紙ローラ対100を経由した後、機外へと配設されて、プリンタ筺体の上面に設けられたスタック50a上にスタックされる。これに対し、第1切替爪75によって反転前搬送路73に向かう進路が選択されている場合には、転写紙Pは反転前搬送路73を経て、反転ローラ対21のニップに進入する。反転ローラ対21は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pをスタック部50aに向けて搬送するが、転写紙Pの後端をニップに進入させる直前で、ローラを逆回転させる。この逆転により、転写紙Pがそれまでとは逆方向に搬送されるようになり、転写紙Pの後端側が反転搬送路74内に進入する。
反転搬送路74は、鉛直方向上側から下側に向けて湾曲しながら延在する形状になっており、路内に第1反転搬送ローラ対22、第2反転搬送ローラ対23、第3反転搬送ローラ対24を有している。転写紙Pは、これらローラ対のニップを順次通過しながら搬送されることで、その上下を反転させる。上下反転後の転写紙Pは、上述の給紙路70に戻された後、再び2次転写ニップに至る。そして、今度は、画像非担持面を中間転写ベルト8に密着させながら2次転写ニップに進入して、その画像非担持面に中間転写ベルトの第2の4色トナー像が一括2次転写される。この後、転写後搬送路71、定着装置20、排紙路72、排紙ローラ対100を経由して、機外のスタック部50a上にスタックされる。このような反転搬送により、転写紙Pの両面にフルカラー画像が形成される。
上記転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部50aとの間には、ボトル支持部31が配設されている。このボトル支持部31は、Y,M,C,Kトナーを収容するトナー収容部たるトナーボトル32Y,M,C,Kを搭載している。トナーボトル32Y,M,C,Kは、互いに水平よりも少し傾斜した角度で並ぶように配設され、Y、M、C、Kという順で配設位置が高くなっている。トナーボトル32Y,M,C,K内のY,M,C,Kトナーは、それぞれ後述するトナー搬送装置により、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの現像器に適宜補給される。これらのトナーボトル32Y,M,C,Kは、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
上述の反転搬送路74は開閉扉内に形成されており、この開閉扉は、外部カバー61と揺動支持体62とを有している。具体的には、開閉扉の外部カバー61は、プリンタ本体の筺体50に設けられた第1回動軸59を中心にして回動するように支持されている。この回動により、外部カバー61は、筺体50の図示しない開口を開閉する。また、開閉扉の揺動支持体62は、図3に示すように、外部カバー61が開かれることで外部に露出し、外部カバー61に設けられた第2回動軸63を中心にして回動するように外部カバーに支持されている。この回動により、図4に示すように、筺体50から開かれた状態にある外部カバー61に対して、揺動支持体62が揺動する。
先に示した図1においては、揺動支持体62が外部カバー61に接触する第1位置でその揺動を係止され、且つ、開閉扉60が閉じられた状態になっている。このような状態にある開閉扉は、揺動支持体62と、筺体50の本体側との間に、転写後搬送路71や、定着装置20から機外に至るまでの通紙路を形成している。開閉扉60が第1回動軸59を中心にして図中時計回りに回転せしめられて開かれると、筺体50の本体側と揺動支持体62とが大きく離間する。この離間により、先に図3に示したように、転写後搬送路71や、定着装置20から機外に至るまでの通紙路が外部に露出して、これら路内におけるジャム紙が容易に取り除かれる。
また、開閉扉60が開かれると、図示のように、筺体50の本体側に残される定着装置20の一端部が露出する。この定着装置20は、筺体50に対して着脱可能になっており、開閉扉60の開動作に伴って外部に露出することで、図5に示されるように、筺体50に対する着脱操作が可能になる。
開閉扉内においては、外部カバー61と揺動支持体62との間に反転搬送路74が形成されている。この反転搬送路74は、先に図4に示したように、開閉扉60が開かれた状態で、揺動支持体62が外部カバー61から離間する第2位置に揺動せしめられることで、外部に露出する。この露出により、反転搬送路74内におけるジャム紙が容易に取り除かれる。
なお、開閉扉60が開かれても転写ユニット15の大部分は筺体50の本体側に残るが、揺動支持体62に支持されている2次転写バイアスローラ19だけは、開閉扉側に移動する。また、中間転写ベルト8と定着装置20との間には、後述する光学センサユニット150が配設されている。
図6は、本プリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、演算手段たる制御部200は、CPU201と、制御プログラムや各種データを記憶したROM202と、各種データを一時的に記憶するRAM203とを有している。この制御部200には、各周辺制御部との間で信号の授受を行うためのI/Oインターフェース204を介して露光装置7、Tセンサ56Y,M,C,K、露光装置7の制御を専用に司る光書込制御回路205、電源回路206、トナー補給回路207などが接続されている。また、第1端部フォトセンサ151、中央フォトセンサ152、第2端部フォトセンサ153、Yフォトセンサ154Y、Mフォトセンサ154M、Cフォトセンサ154C、Kフォトセンサ154K、シャッターソレノイド155等を有する光学センサユニット150も接続されている。なお、これらフォトセンサは、何れも図示しない発光手段から発した光を被検対象面で反射せしめ、その反射光を図示しない受光手段で検知する反射型フォトセンサである。
光書込制御回路205は制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて露光装置7を制御する。また、電源回路206は制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて、各プロセスカートリッジの帯電装置に高電圧を印加するととも、各現像装置の現像ローラにそれぞれ現像バイアスを印加する。
トナー補給回路207は、制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて、各色の図示しないトナー搬送装置を制御する。これにより、図示しない各色のトナーボトル(32Y,M,C,K)から各現像装置内の2成分現像剤へのトナー補給を制御する。
制御部200は各色毎のTセンサ56Y,M,C,Kの出力値に基づいて現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度が基準レベルになるような指令をI/Oインターフェース204を介してトナー補給回路207へ出力する。
本プリンタは、以下のような作像能力調整処理を所定のタイミングで実施するように構成されている。即ち、光書込制御回路205が制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて露光装置7などを制御したり、制御部200が各プロセスカートリッジや転写ユニットの駆動を制御したりして、中間転写ベルト上に作像能力検知用の基準トナー像群を形成する。より詳しくは、この作像能力検知用の基準トナー像群として、4つのY,M,C,K基準トナー像群を形成する。それぞれの基準トナー像群は、予め定められた画素パターンからなる14個のY,M,C,K基準トナー像からなっている。そして、それぞれ14個のY,M,C,K基準トナー像は、互いに異なるトナー付着量になるように形成される。
例えば、K基準トナー像群SKを例にすると、これは、図7に示すように、段階的にトナー付着量が徐々に増えていくY基準トナー像SK1、SK2・・・・SK13、SK14という14個のK基準トナー像から構成されている。これらK基準トナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量は、光学センサユニット(150)のKフォトセンサ154Kによって検知される。この検知結果は、出力値Vpi(i=1〜14)として、I/Oインターフェース204を介してRAM203に送られる。Kと同様にして、Y,M,Cについても、それぞれ14個のM,C,K基準トナー像に対するトナー付着量の検知結果であるM,C,Kフォトセンサ154M,C,Kの出力値Vp1〜14がRAM203内に記憶される。
制御部200は、RAM203に記憶されたこれら出力値と、ROM202内に格納されているデータテーブルとに基づいて、それぞれの出力値を単位面積当りのトナー付着量に換算し、トナー付着量データとしてRAM203に格納する。
図8は、感光体の電位とトナー付着量との関係をxy座標にプロットしたグラフである。同図において、x軸には現像ポテンシャル(基準トナー像群作像時の現像バイアス電圧と感光体1K,Y,M,Cの表面電位との差:単位V)を割り振り、y軸には単位面積当りのトナー付着量(mg/cm)を割り振っている。
制御部200は、RAM203内に記憶されている電位データとトナー付着量データから、各色毎に、電位データとトナー付着量データとの関係(現像特性)が直線となる領域のものを選択し、これらのデータの平滑化処理を行う。そして、その平滑化処理後の電位データ及びトナー付着量データに対して最小自乗法を適用することによって各現像装置の現像特性の直線近似を行う。更に、各現像装置の現像特性の直線方程式y=ax+bを各色毎に求めた後、この直線方程式における傾きaに基づいて各プロセスユニット(6K,Y,M,C)における作像能力を調整する。作像能力を調整する方法としては、特開平9−211911号公報に記載されているように、感光体一様帯電電位や現像バイアスを調整する方法が挙げられる。また、二成分現像剤のトナー濃度を調整してもよい。
図7に示したように、作像能力調整処理においては、中間転写ベルト8の移動方向(副走査方向)に所定のピッチで並ぶ14個のK基準トナー像SK1、SK2・・・SK13、SK14からなるK基準トナー像群SKが形成される。また、このK基準トナー像群SKに対して主走査方向に隣り合うように、副走査方向に所定のピッチで並ぶ14個のY基準トナー像SY1、SY2・・・SY13、SY14からなるY基準トナー像群SYが形成される。また、このY基準トナー像群SYに対して主走査方向に隣り合うように、副走査方向に所定のピッチで並ぶ14個のM基準トナー像SM1、SM2・・・SM13、SM14からなるM基準トナー像群SMが形成される。また、このM基準トナー像群SMに対して主走査方向に隣り合うように、副走査方向に所定のピッチで並ぶ14個のC基準トナー像SC1、SC2・・・SC13、SC14からなるM基準トナー像群SCが形成される。
本プリンタは、これまで説明した作像能力調整処理の他に、以下に説明するようなレジストスキュー調整処理を所定のタイミングで行うようになっている。即ち、中間転写ベルト8における幅方向の両端付近及び中央付近に、図9に示すようなレジストスキュー検知用のパッチパターンを形成する。両端付近及び中央付近にそれぞれ形成されるこれら3つのパッチパターンは、それぞれ副走査方向に所定の間隔で並ぶ4つのY,M,C,K基準トナー像Sy、Sm、Sc、Skからなり、同色の基準トナー像がそれぞれ主走査方向に並ぶように形成される。
図中でベルト幅方向の手前側端部付近に形成されたパッチパターン内の各基準トナー像は、第1端部フォトセンサ151によって検知される。また、ベルト幅方向の中央付近に形成されたパッチパターン内の各基準トナー像は、中央フォトセンサ152によって検知される。また、ベルト幅方向の奥側端部付近に形成されたパッチパターン内の各基準トナー像は、第2端部フォトセンサ153によって検知される。各色の基準トナー像の形成タイミングが互いに適切であれば、各基準トナー像の検知間隔がそれぞれ等しくなるが、不適切であると、各色の基準トナー像の形成間隔が等しくなくなる。そして、検知間隔も等しくなくなる。また、光学系に光書込のスキューが生じていなければ、3つのパッチパターンの間において、それぞれ同色の基準トナー像が同じタイミングで検知されるが、スキューが生じていると検知タイミングが異なってくる。制御部200は、主走査方向や副走査方向における各色トナー像の検知間隔や検知タイミングのずれに基づいて、光学系を調整して、各色の重ね合わせずれや画像スキューを抑える。
なお、上述した基準トナー像群やパッチパターンを形成した際には、図1に示した2次転写バイアスローラ19を中間転写ベルト8から離間させて、基準トナー像群やパッチパターンの2次転写バイアスローラ19への転位を回避するようになっている。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図10は、上述の開閉扉が開かれた際の筺体50の本体側における露出箇所を示す部分斜視図である。図示しない開閉扉が開かれると、筐体50の本体側の開口Hが大きく口を開ける。そして、この開口Hを通して、無端移動体たる中間転写ベルト8の表面の移動方向における一部の箇所がその移動方向と直交する方向の全域で露出する。即ち、本プリンタでは、中間転写ベルト8をこのように露出させるように開口Hを設けている。このように露出しているベルト箇所の上方には、光学センサユニット150がそのベルト箇所に対向するように固定されており、その長手方向である図示しないフォトセンサ並び方向を主走査方向に延在させる姿勢をとっている。そして、筺体50の2つの側板のうち、一方の側板の内面には、L形鋼状の第1固定体251がそのL字の底面を開口Hに向けるように固定されている。この第1固定体251は、筺体50内において、開口Hにおけるベルト移動方向と直交する方向の一端付近を通して外部に向けて露出している。このように露出する第1固定体251に、光学センサユニット150のセンサ並び方向における一端側が固定されている。また、筺体50のもう一方の側板の内面には、L形鋼状の図示しない第2固定体が第1固定体251と同様の姿勢で固定されている。この第2固定体は、筺体50内において、開口Hにおけるベルト移動方向と直交する方向のもう一端付近を通して外部に向けて露出している。このように露出する第2固定体に、光学センサユニット150のセンサ並び方向における他端側が固定されている。かかる構成では、光学センサユニット150の長手方向の両端部をそれぞれ容易に視認することが可能である。このため、光学センサユニット150を取り外してから再び取り付ける際に、その両端部の取り付け位置をそれぞれ確認することで、光学センサユニット150を傾けることなく取り付けることができる。
図11は、光学センサユニット150とこれを筐体内に固定するための固定部材とをプリンタ筐体の開口側から示す拡大斜視図である。図示しない筐体の第1側板、第2側板には、第1固定体たるL字状の第1固定板251、第2固定体たるL字状の第2固定板252が、それぞれL字の底面を図示しない筐体の開口(H)に対面させる姿勢でネジ止めされる。一方、光センサユニット150は、C形鋼状のホルダー部材156の外面で、上述した7個のフォトセンサを保持しており、これらフォトセンサはその検知面以外の箇所が樹脂製のセンサーカバー157によって覆われている。そして、C字状の断面のホルダー部材156におけるC字の開口を上側に向けるような姿勢で固定される。より詳しくは、このような姿勢において、ホルダー部材156の長手方向における一端部を、第1固定板251における図示しない筐体の開口との対向面に密着せしめられてネジ止めされる。また、もう一端部を、第2固定板252における筐体の開口との対向面に密着せしめられてネジ止めされる。このように、本プリンタにおいては、保持体たるホルダー部材156における複数のフォトセンサの並び方向である長手方向の一端部を、第1固定体251における筺体の開口との対向面に固定し、且つ、もう一端部を、第2固定体252における筺体の開口との対向面に固定するようになっている。かかる構成では、開口の真正面に位置している固定体箇所に、光学センサユニットを固定することになる。これにより、開口を介して斜めに見通すといった面倒な手間を不要にして、光学センサユニットの着脱操作性をより向上させることができる。
先に図10に示したように、筺体50の開口Hは、重力方向に延在するように設けられている。また、図11に示したように、第1固定板251における開口(H)との対向面や、第2固定板252における開口(H)との対向面も、それぞれ重力方向に延在するように設けられている。そして、光学センサユニット150のホルダー部材156の両端部には、それぞれ上端部が正面側から背面側に向けて折り曲げられた第1引っ掛け部156a、第2引っ掛け部156bが設けられている。第1引っ掛け部156aは、第1固定板251の鉛直方向の上部に引っ掛かることで、ホルダー部材156の一端部を、第1固定板251における上記対向面と、筺体の開口(H)との間の位置に一時的に拘束することが可能である。また、第2引っ掛け部156bは、第2固定板252の鉛直方向の上部に引っ掛かることで、ホルダー部材156のもう一端部を、第2固定板252における上記対向面と、筺体の開口(H)との間の位置に一時的に拘束することが可能である。かかる構成においては、第1引っ掛け部156aを第1固定板251に引っ掛けつつ、第2引っ掛け部156bを第2固定板252に引っ掛けることで、ホルダー部材156を仮止めしつつ、その両端部をそれぞれ正規の位置に移動させて位置合わせを行うことができる。これにより、光学センサユニット150の取り付け性をより向上させることができる。
先に図10に示したように、本プリンタでは、光学センサユニット150を無端移動体たる中間転写ベルト8の鉛直方向上方に配設している。かかる構成では、光学センサユニット150を着脱する際に、上述した2つの引っ掛け部の引っ掛かりで光学センサユニット150の鉛直方向下側への移動を阻止することで、光学センサユニット150を中間転写ベルト8にぶつけてしまうといった事態を抑えることができる。
図11において、センサーカバー157によって覆われている図示しない7個のフォトセンサは、何れもホルダー部材156の図中手前側の側壁外面に固定されている。この側壁外面をホルダー部材156における板状箇所の第2面として表した場合に、その板状箇所の第1面は、第1固定板251や第2固定板252への固定面となっている。即ち、本プリンタでは、ホルダー部材156の板状箇所の第1面を第1固定板251や第2固定板252に密着させて光学センサユニット150を固定し、且つ、その板状箇所における第2面に全てのフォトセンサを固定している。かかる構成では、ホルダー部材156におけるセンサ取り付け面と、センサ取り付け面との間にホルダー部材156の折り曲げ加工箇所を介在させていない。このため、ホルダー部材156の折り曲げ加工精度の誤差による各フォトセンサの位置ズレを回避することができる。
光学センサユニット150に搭載された上述の7個のフォトセンサは、何れも発光手段から発した光を受光してベルト表面の光反射量を検知するものである。そして、発光手段から発した光を外部に出射するための光出射窓と、外部からの反射光を内部に受け入れるための光受入窓とを有している。これらの窓がトナー付着によって汚れてしまうと、正確な光反射率を検知することができなくなる。そこで、本プリンタにおいては、全てのフォトセンサについて、その光出射窓や光受入窓を必要に応じて開閉するためのシャッター部材を設けている。
図12は、このシャッター部材を閉じた状態の光学センサユニット150を示す横断面図である。同図において、ホルダー部材156の側壁外面に固定された第1端部フォトセンサ151は、図示しない光出射窓や光受入窓を図中下方に向けている。ホルダー部材156の底壁外面には、シャッター部材160が図中左右方向にスライド移動可能に取り付けられている。図示の状態では、シャッター部材160の図中左側の端部が第1端部フォトセンサ151の直下に位置しており、第1端部フォトセンサ151の図示しない光出射窓や光受入窓を閉鎖している。なお、同図において、第1端部フォトセンサ151以外の6個のフォトセンサは、第1端部フォトセンサ151に隠れて見えていないが、それぞれ紙面に直交する方向に並んでいる。シャッター部材160は、紙面に直交する方向に延在する細長い板形状になっており、図示の状態では全てのフォトセンサにおける光出射窓や光受入窓を閉鎖している。シャッター部材160におけるフォトセンサとの対向面には、スポンジ等の弾性材料からなるシール部材165が固定されており、これにより、各フォトセンサの光出射窓及び光受入窓とシャッター部材160との間隙が塞がれている。かかるシール部材165として、全てのフォトセンサについて前述の間隙を単独で塞ぐ横長のものを1つだけ設けてもよいし、それぞれのフォトセンサについて間隙を個別に塞ぐ複数のものを設けてもよい。
図13は、シャッター部材160を閉じた状態の光学センサユニット150を下方から示す平面図である。また、図14は、シャッター部材160を開いた状態の光学センサユニット150を下方から示す平面図である。シャッター部材159は、その長手方向に所定の間隙をおいて並ぶ2つの長穴159を有しており、それぞれの長穴159はシャッター部材159のスライド移動方向に延在している。これらの長穴159にそれぞれネジ158が貫通せしめられていることにより、シャッター部材159がホルダー部材156に保持されつつ、長穴159の延在方向にスライド移動する。
先に示した図12でシャッター部材160が図中左側から右側に向けてスライド移動せしめられると、即ち、図13でシャッター部材160が図中上側から下側に向けてスライド移動せしめられると、図14や図15に示す状態になる。そして、それまでシャッター部材160によって閉鎖されていた各フォトセンサの光出射窓及び光受入窓(W)が外部に露出するようになる。なお、図に示した7個のフォトセンサ(151、152、153、154Y,M,C,K)は、何れも光出射窓と光受入窓とが1つに繋がった形式のものである。
図16は、シャッター部材160を閉じた状態の光学センサユニット150を上方から示す平面図である。また、図17は、シャッター部材160を開いた状態の光学センサユニット150を上方から示す平面図である。ホルダー部材160の底壁の内面には、シャッター駆動源たるシャッターソレノイド155が装着されている。また、このシャッターソレノイド155の伸縮軸155aには、ピンが穿たれており、このピンは図示しない揺動軸を中心に揺動可能なアーム161にも穿たれている。アーム161の端部付近には、ワイヤー162の一端が固定されており、もう一端はフック163に固定されている。このフック163は、シャッター部材160の裏面に突設せしめられており、ホルダー部材156の底壁に設けられたフック通し穴156cを貫通して、底壁から突出している。
図16に示したシャッターソレノイド155が駆動してその伸縮軸155aを縮めると、その動きがピンを介してアーム161に伝えられる。アーム161の自由端側は上述の揺動軸を中心にした揺動におけるテコの原理により、伸縮軸155aの移動量よりも大きく所定の角度だけ回転する。この回転により、ワイヤー161が引っ張られて、図17に示すように、シャッター部材161を図中下側から上側に向けてスライド移動させる。そして、これにより、シャッター部材160が開かれる。つまり、本プリンタにおいては、シャッターソレノイド155の伸縮軸155aの駆動力をシャッター部材160に伝達するための駆動伝達手段として、伸縮軸155aの伸縮量を増大させてシャッター部材160に伝達するアーム161を用いている。
先に図3を用いて説明したように、本プリンタにおいては、中間転写ベルト8に当接しながら回転する回転ローラたる2次転写バイアスローラ19を開閉扉60に固定している。そして、複数の感光体(1Y,M,C,K)上のトナー像が中間転写ベルト8を介して転写される転写シートたる転写紙を、転写バイアスローラ19と中間転写ベルト8との間に挟み込んで搬送するようにしている。かかる構成では、開閉扉60を開くのに伴って、2次転写バイアスローラ19を中間転写ベルト8から離間させて、転写紙搬送路を露出させることができる。
先に示した図16において、図示しない筺体の開口(H)はセンサーカバー157よりも図中下側に位置しており、このセンサーカバー157の中には上述した7個のフォトセンサが収容されている。よって、シャッターソレノイド155は、前述の開口(H)との間に複数のフォトセンサを介在させるホルダー部材156箇所に固定されている。かかる構成では、シャッターソレノイド155を7個のフォトセンサよりも開口(H)から遠ざけるように奥側に配設することで、開口(H)を通してシャッターソレノイド155を外側に出っ張らせるといった事態を回避する。そして、この出っ張りによって転写紙紙搬送路を途中で遮断してしまうといった事態を回避することができる。
これまで、光学センサたるフォトセンサとして、無端移動体たる中間転写ベルト8の反射光量を検知するものを用いた例について説明したが、中間転写ベルト8に対する透過光量を検知するものを用いてもよい。また、各感光体のトナー像を、中間転写ベルト8を介して転写紙に転写するプリンタについて説明したが、各感光体のトナー像を転写紙に直接転写するプリンタについても、本発明の適用が可能である。この場合、上述の作像能力調整処理やレジストスキュー調整処理を実施するときだけ、各感光体上の基準トナー像を、転写紙を保持しながら無端移動する紙搬送ベルト等の無端移動体に転写するようにすればよい。
以上、本実施形態に係るプリンタにおいては、複数の光学センサたるフォトセンサによる検知結果に基づいて、複数の像担持体たる感光体から、無端移動体たる中間転写ベルト8に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、中間転写ベルト8の移動方向と直交する方向からの傾き量を所定の変数として演算させるように、演算手段たる制御部200を構成している。かかる構成では、その演算結果に基づいて、各色トナー像の傾きずれを補正することができる。
また、本プリンタにおいては、複数のフォトセンサによる検知結果に基づいて、それぞれの感光体から中間転写ベルト8に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、中間転写ベルト8の移動方向における位置ずれ量を所定の変数として演算させるように制御部200を構成している。かかる構成では、その演算結果に基づいて、各色トナー像の副走査方向における位置ズレを補正することができる。
また、本プリンタにおいては、複数のフォトセンサによる検知結果に基づいて、それぞれの感光体から中間転写ベルト8に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、単位面積あたりのトナー付着量を所定の変数として演算させるように制御部200を構成している。かかる構成では、その演算結果に基づいて、各色のプロセスユニットの作像能力を調整したり、トナー補給量を調整したりすることができる。
また、本プリンタにおいては、保持体たるホルダー部材156における複数のフォトセンサの並び方向の一端部を固定するための第1固定体たる第1固定板251と、ホルダー部材156におけるもう一端部を固定するための第2固定体たる第2固定板252とを筺体50内に設け、第1固定板251における開口Hとの対向面にその一端部を固定し、且つ第2固定板252における開口Hとの対向面にもう一端部を固定するようにしている。かかる構成では、上述したように、開口Hの真正面に位置している固定板箇所に、光学センサユニット150を固定することにより、開口Hを介して斜めに見通すといった面倒な手間を不要にして、光学センサユニット150の着脱操作性をより向上させることができる。
また、本プリンタにおいては、上記開口H、1固定体板251の上記対向面、及び上記第2固定板252の上記対向面をそれぞれ重力方向に延在させるレイアウトにし、第1固定板251の鉛直方向の上部に引っ掛けてホルダー部材156の一端部を第1固定板251の上記対向面と開口Hとの間の位置に一時的に拘束するための第1引っ掛け部156aを、ホルダー部材156に設けている。更には、第2固定板252の鉛直方向の上部に引っ掛けてホルダー部材156のもう一端部を第2固定板252の上記対向面と開口Hとの間の位置に一時的に拘束するための第2引っ掛け部156bをホルダー部材156に設けている。かかる構成では、上述したように、第1引っ掛け部156aを第1固定板251に引っ掛けつつ、第2引っ掛け部156bを第2固定板252に引っ掛けることで、ホルダー部材156を仮止めしつつ、その両端部をそれぞれ正規の位置に移動させて位置合わせを行うことができる。これにより、光学センサユニット150の取り付け性をより向上させることができる。
また、本プリンタにおいては、光学センサユニット150を中間転写ベルト8の鉛直方向上方に配設している。かかる構成では、上述したように、光学センサユニット150を着脱する際に、上述した2つの引っ掛け部の引っ掛かりで光学センサユニット150の鉛直方向下側への移動を阻止することで、光学センサユニット150を中間転写ベルト8にぶつけてしまうといった事態を抑えることができる。
また、本プリンタでは、ホルダー部材156における板状箇所の第1面を第1固定板251や第2固定板252に密着させて光学センサユニット150を固定し、且つ、その板状箇所における第2面に全てのフォトセンサを固定している。かかる構成では、上述したように、ホルダー部材156の折り曲げ加工精度の誤差による各フォトセンサの位置ズレを回避することができる。
また、本プリンタでは、複数のフォトセンサとして、それぞれ、発光手段から発した光を受光手段で受光して光反射量を検知するものを用い、それぞれのフォトセンサにおける光出射窓と光受入窓とを開閉するシャッター部材160と、これに対して開閉動作のための駆動力を供給するシャッター駆動源たるシャッターソレノイド155とを、ホルダー部材156に保持させている。かかる構成では、シャッター部材160の開閉動作により、全てのフォトセンサの光出射窓や光受入窓を必要なときにだけ露出させることで、常に露出させている場合に比べて、それら窓のトナー付着による汚れを抑えて、光学特性をより正確に検知することができる。また、シャッターソレノイド155をシャッター部材160やフォトセンサとともにホルダー部材156に固定してユニットとして構成したことで、シャッターソレノイド155を光学センサユニット150から切り離して筺体50側に固定する場合に比べて、シャッターソレノイド155からシャッター部材160に至るまでの駆動伝達系の簡素化を図ることができる。
また、本プリンタにおいては、1つのシャッター部材160の開閉動作により、全てのフォトセンサの光出射窓及び光受入窓を開閉させるようにしているので、それぞれのフォトセンサの光出射窓及び光受入窓を別々のシャッター部材によって開閉する場合に比べて、シャッター機構の簡素化を図ることができる。
また、本プリンタにおいては、シャッター駆動源としてシャッターソレノイド155を用い、これの伸縮軸155aの駆動力をシャッター部材160に伝達するための駆動伝達手段として、伸縮軸155aの伸縮量を増大させてシャッター部材160に伝達するアーム161を用いている。かかる構成では、伸縮軸155aの比較的小さな伸縮動作を利用して、シャッター部材160に対して比較的大きな開閉動作を行わせることができる。
また、本プリンタにおいては、シャッター部材160と各フォトセンサの光出射窓や光受入窓との隙間を塞ぐ弾性材料からなるシール部材165を、シャッター部材160における光出射窓や光受入窓との対向面に固定している。かかる構成では、閉じているシャッター部材160とフォトセンサとの隙間をシール部材160で塞ぐことで、その隙間から飛散トナーを進入させて光出射窓や光受入窓を汚してしまうといった事態を回避することができる。
また、本プリンタにおいては、中間転写ベルト8に当接しながら回転する回転ローラたる2次転写バイアスローラ19を開閉扉60に固定し、複数の感光体上のトナー像が中間転写ベルト8を介して転写される転写シートを、中間転写ベルト8と2次転写バイアスローラ19との間に挟み込んで搬送するようにしている。そして、シャッターソレノイド155と上記開口Hとの間に複数のフォトセンサを介在させるホルダー部材156箇所にシャッターソレノイド155を固定している。かかる構成では、上述したように、開閉扉60を開くのに伴って、2次転写バイアスローラ19を中間転写ベルト8から離間させて、転写紙搬送路を露出させることができる。また、シャッターソレノイド155を7個のフォトセンサよりも開口Hから遠ざけるように奥側に配設することで、シャッターソレノイド155を開口Hよりも外側に出っ張らせて転写紙紙搬送路を途中で遮断してしまうといった事態を回避することができる。
1:感光体(像担持体)、8:中間転写ベルト(無端移動体)、15:転写ユニット(転写手段)、19:2次転写バイアスローラ(回転ローラ)、50:筺体、59:回動軸、60:開閉扉、150:光学センサユニット、151:第1端部フォトセンサ(光学センサ)、152:中央フォトセンサ(光学センサ)、153:第2端部フォトセンサ(光学センサ)、154Y:Yフォトセンサ(光学センサ)、154M:Mフォトセンサ(光学センサ)、154C:Cフォトセンサ(光学センサ)、154K:Kフォトセンサ(光学センサ)、155:シャッターソレノイド(シャッター駆動源)、156:ホルダー部材(保持体)、156a:第1引っ掛け部、156b:第2引っ掛け部、160:シャッター部材、161:アーム(駆動伝達手段)、165:シール部材、200:制御部(演算手段)、251:第1固定板(第1固定体)、252:第2固定板(第2固定体)、H:開口、W:光出射窓及び光受入窓
特開2001−100597号公報

Claims (12)

  1. トナー像を担持する複数の像担持体と、無端移動体の表面をこれら複数の像担持体との対向位置に順次進入させるように無端移動させつつ、それぞれの対向位置で像担持体上のトナー像を該無端移動体の表面に転写せしめる転写手段と、該無端移動体に対向するように配設され、該無端移動体における移動方向と直交する方向の互いに異なる箇所の光反射量あるいは光透過量を検知するように並ぶ複数の光学センサを保持体で保持している光学センサユニットと、それぞれの光学センサによる検知結果に基づいて所定の変数を演算する演算手段とを備える画像形成装置であって、
    複数の上記光学センサが、それぞれ、発光手段から発した光を受光手段で受光して上記光反射量又は光透過量を検知するものであり、
    上記保持体が、それら複数の光学センサにおける上記発光手段の光出射窓と上記受光手段の光受入窓とをそれぞれ開閉する1つのシャッター部材と、このシャッター部材に対して開閉動作のための駆動力を供給する1つのシャッター駆動源と、このシャッター駆動源の駆動力を上記シャッター部材に伝達する駆動伝達手段とを保持するものであり、
    このシャッター駆動源が、上記無端移動体における上記シャッター部材との対向面であるシャッター対向面に沿いつつ、複数の上記光学センサの並び方向に沿った方向に1つの伸縮軸を移動させるものであり、
    且つ、上記駆動伝達手段が、上記シャッター対向面に沿いつつ、上記並び方向及び上記シャッター対向面の移動方向からそれぞれ傾いた方向である傾斜方向に延在する2つの長穴を、互いに平行な方向に延在させつつ上記並び方向に並べたレイアウトで有しており、それら2つの長穴にそれぞれ係合する2つの係合部材を、それぞれ長穴における長穴延在方向に延びる2つの穴内壁のうち、何れか一方だけに摺擦させるように、上記伸縮軸から受けた力を上記シャッター部材に伝達しつつ、上記シャッター部材をそれら長穴の延在方向に沿って移動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    複数の上記光学センサによる検知結果に基づいて、それぞれの上記像担持体から上記無端移動体に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、該無端移動体の移動方向と直交する方向からの傾き量を上記所定の変数として演算させるように上記演算手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1の画像形成装置において、
    複数の上記光学センサによる検知結果に基づいて、それぞれの上記像担持体から上記無端移動体に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、該無端移動体の移動方向における位置ずれ量を上記所定の変数として演算させるように上記演算手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1の画像形成装置において、
    複数の上記光学センサによる検知結果に基づいて、それぞれの上記像担持体から上記無端移動体に転写された複数のトナー像についてそれぞれ、単位面積あたりのトナー付着量を上記所定の変数として演算させるように上記演算手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかの画像形成装置において、
    上記像担持体、上記転写手段、上記光学センサユニット及び上記演算手段を内包する筺体と、
    自らを開閉するための開閉扉が開かれた状態で上記無端移動体の表面の移動方向における一部の箇所をその移動方向と直交する方向の全領域で露出させる開口と、
    上記筺体の一部であり且つ回動軸を中心にして回動することで上記筺体に設けられた上記開口を開閉する開閉扉とを設け、
    上記筺体内で、上記開口における上記移動方向と直交する方向の一端付近を通して外部に向けて露出する箇所に、上記光学センサユニットのセンサ並び方向の一端側を固定し、
    上記筺体内で、上記開口における上記移動方向と直交する方向のもう一端付近を通して外部に向けて露出する箇所に、上記光学センサユニットのセンサ並び方向の他端側を固定し、
    上記保持体における複数の上記光学センサの並び方向の一端部を固定するための第1固定体と、該保持体におけるもう一端部を固定するための第2固定体とを上記筺体内に設け、
    該第1固定体における上記開口との対向面である開口対向面に該一端部を固定し、
    且つ該第2固定体における該開口との対向面である開口対向面に該もう一端部を固定するようにした
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記開口、上第1固定体の上記開口対向面、及び上記第2固定体の上記開口対向面をそれぞれ重力方向に延在させるレイアウトにし、該第1固定体の鉛直方向の上部に引っ掛けて上記一端部を該第1固定体の上記開口対向面と該開口との間の位置に一時的に拘束するための第1引っ掛け部と、該第2固定体の鉛直方向の上部に引っ掛けて上記もう一端部を該第2固定体の上記開口対向面と該開口との間の位置に一時的に拘束するための第2引っ掛け部とを上記保持体に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    上記光学センサユニットを上記無端移動体の鉛直方向上方に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6又は7の画像形成装置において、
    上記保持体における板状箇所の第1面を第1固定体や第2固定体に密着させて上記光学センサユニットを固定し、且つ、該板状箇所における該第1面の裏側である第2面に全ての上記光学センサを固定したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項5乃至8の何れかの画像形成装置において、
    上記無端移動体に当接しながら回転する回転ローラを上記開閉扉に固定し、複数の上記像担持体上のトナー像を直接あるいは上記無端移動体を介して転写するための転写シートを、該無端移動体と該回転ローラとの間に挟み込んで搬送するようにし、且つ、上記シャッター駆動源と上記開口との間に複数の上記光学センサを介在させる保持体箇所に該シャッター駆動源を固定したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかの画像形成装置において、
    閉じた状態の上記シャッター部材と上記光出射窓及び上記光受入窓との間隙を塞ぐためのシール部材を、上記シャッター部材における上記光学センサユニットとの対向面に固定したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかの画像形成装置であって、
    上記シャッター部材が、複数の上記光学センサにそれぞれ具備される上記光出射窓及び上記光受入窓の全てを同時に開閉するもの、であることを特徴とする画像形成装置
  12. トナー像を担持する複数の像担持体と、無端移動体の表面をこれら複数の像担持体との対向位置に順次進入させるように無端移動させつつ、それぞれの対向位置で像担持体上のトナー像を該無端移動体の表面に転写せしめる転写手段と、該無端移動体に対向するように配設され、該無端移動体における移動方向と直交する方向の互いに異なる箇所の光反射量あるいは光透過量を検知するように並ぶ複数の光学センサを保持体で保持している光学センサユニットと、それぞれの光学センサによる検知結果に基づいて所定の変数を演算する演算手段とを備える画像形成装置であって、
    複数の上記光学センサが、それぞれ、発光手段から発した光を受光手段で受光して上記光反射量又は光透過量を検知するものであり、
    上記保持体が、それら複数の光学センサにおける上記発光手段の光出射窓と上記受光手段の光受入窓とをそれぞれ開閉する1つのシャッター部材と、このシャッター部材に対して開閉動作のための駆動力を供給する1つのシャッター駆動源の駆動力を上記シャッター部材に伝達する駆動伝達手段とを保持するものであり、
    このシャッター駆動源が、上記無端移動体における上記シャッター部材との対向面であるシャッター対向面に沿いつつ、複数の上記光学センサの並び方向に沿った方向に上記駆動力を発揮するものであり、
    且つ、上記駆動伝達手段が、上記シャッター対向面に沿いつつ、上記並び方向及び上記シャッター対向面の移動方向からそれぞれ傾いた方向である傾斜方向に延在する2つの長穴を、互いに平行な方向に延在させつつ上記並び方向に並べたレイアウトで有しており、それら2つの長穴にそれぞれ係合する2つの係合部材を、それぞれ長穴における長穴延在方向に延びる2つの穴内壁のうち、何れか一方だけに摺擦させるように、上記駆動力を上記シャッター部材に伝達しつつ、上記シャッター部材をそれら長穴の延在方向に沿って移動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
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