JP4923052B2 - コンバーチブル・サイクリング装置 - Google Patents

Description

この発明は基本的にはサイクリング装置に関し、例えば、２輪自転車及び３輪自転車、特に、子供用ストローラー又はショッピングカートに変換できるサイクリング装置に関する。

多くのタイプの人力三輪自転車が知られている。三輪自転車が通常の２輪自転車に対して優れている主な点は安定性及び安全性であり、三輪自転車は二つの車輪ではなく三つの車輪を備えており、小さな子供やショッピングバッグなどの追加の重量に対して耐えうるようになっており、急停止したときにも子ども又はバッグが落下する危険性がない。

実用化されているタイプの三輪自転車の大きな問題点は、サイズの大きさ及び構造であり、店、スーパーマーケット、ショッピングモール、珈琲バー、エレベーター、バス、電車、混雑した道路、小さなアパートなどの屋内及び狭く混雑した場所での使用が難しく、時にはその使用が禁止されている。

日本特許公開公報２００５−０８８６０６には、荷物や子供をその上に乗せることができる折り畳み式三輪自転車が開示されており、折り畳んだ状態で荷物の運ぶカートとして又は乳母車として利用可能となっている。この折り畳み三輪自転車は、二つの前輪の一つの後輪を備えており、これによって移動時の安定性を向上させている。荷物又は子供の搭載可能な搭載ベースが二つの前輪の間に設けられている。折り畳まれた状態においては、ホイールベースが短くなり、カート又は乳母車として使用される。
特開２００５−０８８６０６号公報

本発明は、ストローラーに変換可能な進歩的なサイクリング装置を提供することを目的とし、詳細については以下に示す。本発明の限定されない一つの実施例においては、ホイールベースを収縮及び引き延ばし可能な三輪車として示され、子供及び／又は買い物かごを運ぶことができ、一般的なサイズのストローラー又は一般的なサイズのショッピングカートに変換でき、一般的なストローラー又は一般的なショッピングカートのように操作可能となっている。サイクリング装置は、また、折り畳むことができ又は組み立て直すことができ、一般的なサイズの車のトランク又は箱やクローゼットに収容することができる。本発明のサイクリング装置は、人力又は、スクーター又はオートバイのようにエンジン又はモーター（電気的又は内燃機関）によって駆動することができる。

このコンバーチブル３輪車は多くの状況において使用することができる。例えば、親が子供を連れて家からショッピングモールまで３輪車で行ことができる。ショッピングモールに到着すると、３輪車は１分以内に乳母車に変換され、その乳母車を押して建物の中に入ることができ、（１般的な２輪自転車や３輪車の場合のように）３輪車を建物の外に放置する必要がない。スーパーマーケットの中では、食料品を運ぶショッピングカートとして使用することができ、店を出た後は３輪車に変換し食料品を積んで家まで帰ることができる。

本発明の実施例によれば、サイクリング装置は、フレームに連結された軸に対して回転可能に設けられた少なくとも１つの前輪と少なくとも１つの後輪と；フレームに連結されたライディングシートと；少なくとも一つの車輪に連結され、サイクリング装置を駆動する駆動機構と；フレームの一部に接続された少なくとも一つのハンドルバーポストと；フレームに対して着脱可能であり、その中に子供又は荷物の少なくとも一方を収容し、第１及び第２の取り付け姿勢の間において移動可能なキャリアメンバーとを含み、サイクリング装置の第１の取り付け姿勢はシートに座ったライダーによって駆動可能な乗車姿勢であり、サイクリング装置の第２の取り付け姿勢は乳母車姿勢であり、押すことができる乳母車を形成するように、少なくとも一つのハンドルバーポストがキャリアメンバーに対して配置され、乳母車姿勢において二つの後輪を有する。

サイクリング装置は、以下に示すような一つ又はそれ以上の特徴を含むことができる。例えば、第１の取り付け姿勢における前記少なくとも一つの前輪の軸に対する前記キャリアメンバーの重心位置が、第２の取り付け姿勢の場合と異なる又は異ならない。

少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１及び第２の取り付け姿勢との間で、立体的に移動せず、又は移動し、また前記フレームに対する回転方向が変わり、又は変わらない。

前輪及び後輪の間隔が、第１及び第２の取り付け姿勢において変わる。キャリアメンバーが、乗車姿勢と乳母車姿勢とにおいて同じ方向を向いている

乗車姿勢において少なくとも一つの後輪が、フレームの一部の周りの動くように配置され、乳母車姿勢において少なくとも一つの前輪を形成する。例えば、乗車姿勢から乳母車姿勢に動くときに、少なくとも一つの後輪がフレームの旋回軸の周りを旋回する。

少なくとも一つのハンドルバーポストは、スペースをもって離れた二つの単独の取り付けポストを含み、キャリアメンバーの少なくとも一部が前記取り付けポストのスペースの間に配置される。フレームはコンパクト姿勢となるように折畳むことができ、又は分解される。

本発明について、添付図面を参照しつつ後述する詳細な説明によりさらに完全に理解されるであろう。

図１Ａ及び１Ｂには、本発明の実施例に従って構成され動作するサイクリング装置１０が示されている。

サイクリング装置１０は、フレーム１８に連結された軸１６に対して回転する１つ又はそれ以上の前輪１２と、１つ又はそれ以上の後輪１４とを含むことができる。例えば、限定されることなく、サイクリング装置１０は２つの前輪１２と１つの後輪１４とを備えた３輪車とすることができ、あるいは、１つの前輪と２つの後輪１４とを備えた３輪車、又は２つの前輪１２と２つの後輪１２を備えた４輪車とすることができる。

ライディングシート２０は、この分野においては周知のように、チューブ２２の中にスライディング可能に設けられたシートポスト２１のような手段によってフレーム１８に対して取り付けることができる。周知のペダル、ギヤ及びチェーンのような駆動機構２４が１つ又はそれ以上の車輪１２又は１４に連結され、自転車装置を駆動する。

フレーム１８の１部には１つ又はそれ以上のハンドルバーポスト２６を取り付けることはでき、第１及び第２の連結方向に移動可能であり、この点については以下に詳細に説明する。ハンドルポスト２６はハンドルポストチューブの中に配置することはでき、このチューブは図１Ａにおいては周知のフロントポストチューブ２７である。キャリアーメンバー２８はフレーム１８（例えば、ハンドルバーポスト２６）に連結することができ、子供及び／又は荷物（例えば、キャリアーメンバー２８は子供用シート又は買い物かごとすることができる）を運ぶことができる。１例として、２つのハンドルバーポスト２６が間隔をあけて配置され、キャリアーメンバー２８の少なくとも１部分がこれらハンドルバーポスト２６の間に配置される。

第１の取り付け姿勢においては、図１Ａに示すように、ハンドルバーポスト２６と前輪１２の軸１６との間で定義される基準間隔Ｃが形成される。基準角度Ｂは、前輪１２の軸１６の周囲で、水平面等ハンドルバーポスト２６との間（又は、水平面等フロントポストチューブ２７との間）で規定される。前輪軸１６の周りの基準角度Ｂは、４５度から９０度の範囲とすることができるが、これに限定されるものではない。第２の取り付け姿勢においては、図１Ｂに示すように、ハンドルバーポスト２６が（例えば、チューブ２２の横方向延長部分の中に挿入されている）フレーム１８の他の部分まで移動している。この姿勢では、ハンドルバーポスト２６と軸１６との間の基準間隔は第１の取り付け姿勢の場合と異なり、すなわち、ＣではなくＣ"となる。

キャリアーメンバー２８もまた、ハンドルバーポスト２６と共に新たなポジションまで移動している。即ち、キャリアーメンバー２８は、第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで動いている。キャリアーメンバー２８と軸１６との間の間隔は、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢とで異なる。シート２０はチューブ２２の中で下に下げられており、又はフレーム１８の他のポジションまで移動している。

第１の取り付け姿勢においては、サイクリング装置１０は、シート２０に座っているライダーによって、駆動機構２４の力で可動な姿勢であり、通常の２輪車又は３輪車と同様である。第２の取り付け姿勢においては、サイクリング装置１０は、乳母車姿勢であり、ハンドルバーポスト２６がキャリアーメンバー２８に対して押すことができる乳母車を形成する。

第１の取り付け姿勢における前輪の軸に対するキャリアーメンバーの重心位置（重力中心）は、第２の取り付け姿勢とは異なる。例えば、第１の取り付け姿勢においては、キャリアーメンバー２８の中心は前輪１２の上方に位置し、第２の取り付け姿勢においては、キャリアーメンバー２８の重心位置は後輪１４に向かって後方にシフトしている。

さらに、サイクリング装置１０のステアリングについても２つの姿勢において異なっている。即ち、乗車姿勢である第１の取り付け姿勢においては、ハンドルバーポスト２６が前輪１２に対してステアリング連結され、２輪車又は３輪車のように、これらを操舵するようになっている。しかしながら、乳母車姿勢である第２の取り付け姿勢においては、ハンドルバーポスト２６は前輪１２に対して操舵連結されていない。２つの後輪１４と１つの前輪１２とがあり、従来の乳母車のように、前輪１２が自由にターンでき、又は直線方向にロールすることが規制される。従来の乳母車と同様にハンドル（ステアリング）を備えることができ、後輪１４上の重心をシフトさせターン可能となる。

シートポスト２１は、乳母車姿勢の時よりも乗車姿勢の時に多くチューブ２２から延びていることに注意すべきである。

図２Ａ及び図２Ｂを参照すると、図１Ａ及び図１Ｂのサイクリング装置と類似の実施例が示されている。この実施例においては、ハンドルバーポスト２６は、ハンドルバーポスト２６に連結された調整装置３０によって第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで直線運動により移動可能となる。調整装置３０は、ハンドルバーポスト２６に対して旋回可能に連結され、また旋回軸３３の周りを旋回可能となるようにフレーム１８に対して旋回可能に取り付けられたリンク部材３２を含んでもよく、第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで移動することができる。調整装置３０は、周知のように回り止めの中に合わせることによって、各々の取り付け姿勢にロックすることができる。ここで、キャリアーメンバー２８はハンドルバーポスト２６と共に新しいポジションまで移動しており、シート２０はチューブ２２の中で下げられ、又はフレーム１８の他のポジションまで移動している。

ここで図３Ａ及び図３Ｂを参照すると、図１Ａ及び１Ｂのサイクリング装置と類似の実施例が示されている。この実施例においては、ハンドルバーポスト２６の一部が旋回軸３４の周囲を回転可能であり、第１及び第２の取り付け姿勢の間を移動する。ハンドルバーポスト２６は、テレスコピック状に伸縮可能となっている。この実施例においては、基準角度Ｂ’が旋回軸３４（又は前輪軸１６）を中心とし、水平面とハンドルバーチューブ２７とによって規定される。基準角度Ｂ’は、４５度から９０度（例えば、７２度から７８度）の間に設定することができるが、この範囲には限定されない。第２の取り付け姿勢においては、図３Ｂに示すように、基準角度Ｂ’が、５度から７０度の間にある基準角度Ｂ”に変わっているが、この角度に限定されるものではない。ハンドルバーポスト２６は、第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢との間で移動する際に、旋回軸３４の周りを回転可能であり、これは前輪軸１６の回転軸と平行である。このように、ハンドルバーポスト２６は、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間において、軸１６の周りにおける回転姿勢が変わる。

第２の取り付け姿勢において、すなわち、乳母車姿勢において、旋回軸３４は位置が固定され（例えば、図示しない爪と回り止めによって）、ハンドルバーポスト２６が前輪１２に対して操舵不可能な連結となる。一方、前輪１２は自由に回転でき、又は直線方向にロールするように規制される（前述の実施例に示すように）。再び、二つの後輪１４と一つの前輪１２とを備え、サイクリング装置は従来の乳母車と同様に操舵される。

キャリアーメンバー２８は、ポスト２７又はポスト２７に形成されたトラック上をスライドするガイド要素３６のような手段によって、第１及び第２の取り付け姿勢の間をポスト２７に沿ってスライドする。

図４Ａ及び４Ｂには、図３Ａ及び３Ｂのサイクリング装置と類似した他の実施例が示されている。この実施例においては、ハンドルバーポスト２０は一つ、そしてポスト２７と同一とすることができ、これは、ポストに変わってハンドルバー３８がキャリアーメンバー２８から延びているからである。ハンドルバーポスト２６はポスト２７からテレスコピック状に延びる必要は無い。ハンドルバーポスト２６は第１及び第２の取り付け姿勢の間において、旋回軸３４の周りを回転し、再び、キャリアメンバー２８が、ハンドルバーポスト２６又はポスト２６に形成されたトラックの上をスライドするガイド要素３６のような手段によって、第１及び第２の取り付け姿勢の間においてハンドルバーポスト２６に沿ってスライドする。

図５Ａ及び５Ｂには、図３Ａ及び３Ｂのサイクリング装置に類似した他の実施例が示されている。この実施例においては、キャリアメンバー２８はハンドルバーポスト２６に対して取り付けられ、ハンドルバー３８がキャリアーメンバー２８（ハンドルバーポスト２６に代わって）から延びる。上述したように、ハンドルバーポスト２６は第１及び第２の取り付け姿勢の間において、旋回軸３４の周りを回転可能である。

図６Ａ及び６Ｂを参照すると、本発明の他の実施例が示されている。この実施例においては、ハンドルバーポスト２６はハンドルバーポスト２６に連結された調整装置４０によって、第１及び第２の取り付け姿勢の間において、回転及び移動可能となっている。調整装置４０は、バー部材４２を含むことができ、当該部材は旋回軸４４においてハンドルバーポスト２６に対して回転可能に連結され、また、旋回軸４６においてフレーム１８に回転可能に取り付けられている。調整装置４０は、旋回軸４４及び４６の周りを旋回可能であり、第１及び第２の取り付け姿勢の間で移動する。調整装置４０は、周知のように回り止めにクリッキングすることによって、各取り付け姿勢で位置を固定できる。再び、キャリアメンバー２８はハンドルバーポスト２６と共に新しいポジションまで移動されており、シート２０は旋回軸４６の周りを旋回しており、第２の取り付け姿勢における方法から外れて移動する。ハンドルバー４８はキャリアメンバー２８から旋回しながら延びることができる。図６Ａ及び６Ｂの実施例においては、第１及び第２の取り付け姿勢の間において、ハンドルバーポスト２６は立体的に移動し、軸１６の周りにおける回転方向を変える。

図７Ａ−７Ｄを参照すると、本発明の実施例に係るサイクリング装置５０の構造及び動作が示されている。サイクリング装置５０は、図７Ａにおいては、キャリアメンバー２８（チャイルドシート）が走行方向前方に向いている、ライディング姿勢として示されている。

この実施例においては、ハンドルバーポスト２６が前輪軸１６の周りを回転可能であり、各取り付け姿勢において、周知のように回り止めにクリッキングすることによって、位置固定可能となっている。第１の取り付け姿勢においては（図７Ａ）、ハンドルバー２６がシート２０に向かったアップライトポジションから。第２の取り付け姿勢（図７Ｂ）においては、ハンドルバー２６はアップライトポジションから傾斜し、シート２０（前輪軸１６に対して違った角度姿勢において）から離れている。ハンドルバーポスト２６は、フレーム１０８２接続された旋回部材５４の周りの旋回可能となっている。乳母車姿勢を示す図７Ｂにおいて、シート２０は下側に向かって畳まれている。乳母車の押す方向は、乗車方向の反対である。キャリアメンバー２８（チャイルドシート）は、軸１６に対して重心位置が変更されており、押す方向に向いている。

別の例としては、図７Ｃに示すように、シート２０はサポートチューブ２２中を下方に向かって移動可能となっている。さらに別の例が図７Ｄに示されている。ここで、シート２０は取り除かれ、フレーム１８の別の部分に配置されている。

図７Ｅ及び７Ｆは、各々、乗車姿勢及び乳母車姿勢のサイクリング装置５０を示し、この時キャリアメンバー２８はキャリアバスケットとなっている。

ハンドルバーポスト２６の前輪軸２６の周りの旋回させることによって、第１及び第２の取り付け姿勢において、前輪及び後輪１２，１４との距離が変わることに注意すべきである。さらに、サイクリング装置５０が乗車姿勢にあるとき、キャリアメンバー２８が第１の方向を向いており、サイクリング装置５０が乳母車姿勢にある時、キャリアメンバー２８が第１の方向と反対の第２の方向の向いていることに注意すべきである。

つぎに、図８Ａ及び図８Ｂを参照すると、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置６０の構造及び動作が示されている。この実施例において、サイクリング装置６０のフレームは、旋回軸６６において互いに旋回する第１の部分６２と第２の部分６４とを含む。ハンドルバーポスト２６が前輪軸１６の周りを旋回し、第１の部分６２が旋回軸６６の周りを旋回することにより、サイクリング装置６０が第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで移動する。ここで、再び、前輪１２と後輪１４との間隔は、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で変化する。

図９Ａ及び図９Ｂを参照すると、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置７０の構造及び動作が示されている。この実施例において、サイクリング装置７０のフレームは、第２の部分７４の中に及びそこからテレスコピック状に延びる第１の部分７２を含んでいる。ハンドルバーポスト２６は、旋回軸７６の周りの旋回可能であり、これによってハンドルバーポスト２６がキャリアメンバー２８といっしょに回転するようになっており、これにより垂直に対するハンドルバーポストの角度が変わり、キャリアメンバー２８の方向が変わる。このような方法により、サイクリング装置７０は第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で移動可能となる。加えて、第１の部分７２は、第２の部分７４のなかで及びそこからテレスコピック状に分離して移動可能であり、これによってホイールベース、すなわち前輪１２と後輪１４の間隔が変化する。あるいは、ハンドルバーポスト２６が旋回軸７６の周りの旋回する動作によって、第１の部分７２が第２の部分７４の中及びそこからテレスコピック状に移動し、サイクリング装置７０が第１及び第２の取り付け姿勢の間で移動可能となる。前輪及び後輪１２，１４との間隔は、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢とで変化し、チャイルドシートの重心位置（重力中心）が変化する。

図１０Ａ−１０Ｃを参照する。本発明の上述した実施例の何れにおいても、デュアルフロントフレーム部材８０が、フレームの他の部分に対し、旋回軸８０で旋回する構造のすることができる。これにより、サイクリング装置の展開ポジション（図１０Ａ）から半折り畳みポジション（図１０Ｂ）及び完全な折り畳みポジション（図１０Ｃ）に変化可能となる。

図１１Ａを参照すると、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置１００の構造及び動作が示されている。

サイクリング装置１００は、サイクリング装置１０と類似の特徴有することができ、これらの特徴は図面の同一符号によって示される。したがって、サイクリング装置１００は基本的に一つ又はそれ以上の前輪１２と一つ又はそれ以上の後輪１４の備え、これらはフレーム１８の軸１６上で回転可能に設置される。例えば、限定なしで、サイクリング装置１０は二つの前輪１２及び一つの後輪１４を有する（現状好ましい構成）構造又は、一つの前輪１２との二つの後輪１４を有する構造の三輪車として構成することができ、あるいは、二つの前輪１２と二つの後輪１４を有する四輪車とすることができる。

ライディングシート２０は、チューブ２２の中にスライド可能に設けられたシートポスト２１のような手段により、フレーム１８に対して取り付けることができる。駆動機構２４は、一つ又はそれ以上の車輪１２又は１４に連結され、サイクリング装置の駆動する。一つ又はそれ以上のハンドルバーポスト２６は、フレーム１８の一部に連結することができる。キャリアメンバー２８は、フレーム１８の何れの部分（例えば、ハンドルバーポスト２６）にも連結することができ、子供の及び／又は荷物を積載することができる（例えば、キャリアメンバー２８はチャイルドシート又はショッピング容器とすることができる）。限定されない例としては、二つのハンドルポスト２６が間隔をあけて分離され、キャリアメンバーの少なくとも一部がこれらハンドルバーポスト２６の隙間に配置される。

サイクリング装置１００は、後輪１４が乗車姿勢及び乳母車姿勢との間でその周囲を移動可能な部分の備えることができる。例えば、この部分はフレーム１８上の旋回軸１０２とすることができる。

図１１Ｂ−１１Ｆを参照すると、乗車姿勢から乳母車姿勢に変換されるサイクリング装置１００が示されている。

図１１Ｂにおいて、キャリアメンバー２８が除去され、シート２０が最下部のポジションに移動している。

図１１Ｃ及び１１Ｄにおいて、フレーム１８は旋回軸１０２の周りを矢印１０４で示す方向に旋回する。これにより、乳母車姿勢である図１１Ｅに示すポジションまで後輪１４が完全に移動するまで当該後輪１４がハンドルバーの間に持ち上がる。図１１Ｆにおいて、キャリアメンバー２８はフレーム１８上に位置変更されている。限定されない実施例においては、キャリアメンバー２８は初期の位置になく、フレーム１８の他のポジションに連結されている（もちろん、このポジションにおけるフレームには設置規約が存在する）。このような場合において、第１の取り付け（乗車）姿勢におけるハンドルバーポスト２６の軸１６に対するキャリアメンバー２８の重心位置は、第２の取り付け（乳母車）姿勢とは異なる。あるいは、サイクリング装置１００は、キャリアメンバー２８が乗車姿勢及び乳母車姿勢の何れの場合においても同じポジションになるように構成することができる。

乗車姿勢においてホイール１４は後輪であり、乳母車姿勢においては前輪となる。同様に、ホイール１２は乗車姿勢において前輪となり、乳母車姿勢において後輪となる。

ハンドルバーポスト２６は立体的には移動せず、または第１の取り付け（乗車）姿勢及び第２の取り付け（乳母車）姿勢において、フレーム１８に対する回転方向が変化しないことに注意すべきである。あるいは、サイクリング装置１００は、ハンドルバーポスト２６が立体的に移動し、又は第１の取り付け（乗車）姿勢及び第２の取り付け（乳母車）姿勢において、フレーム１８に対する回転方向が変化するように構成することができる。前輪と後輪との間隔は、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢とで変化する。乳母車姿勢における間隔は、乗車姿勢よりも小さい。キャリアメンバー２８は、乗車姿勢及び乳母車姿勢の何れにおいても同じ方向を向く。

旋回軸１０２の周りにおける上方旋回動作に代えて、後輪１４を移動させ、限定されないが横方向又はした方向動作のような、他の動作によって乳母車姿勢における前輪になることができる。

説明された本発明の種々の特徴が異なる実施例の内容として明確に示され、組み合わせ又は単一の実施例とすることができる。逆に、本発明の種々の特徴が簡潔に一つの実施例に示され、又は別々にあるいは適当なサブコンビネーションとして提供することができる。

図１Ａ及び１Ｂは、本発明の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで立体的に動いている。 図１Ａ及び１Ｂは、本発明の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで立体的に動いている。 図２Ａ及び２Ｂは、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、ハンドルバーポストに連結された調整装置の手段によって第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで立体的に動いている。 図２Ａ及び２Ｂは、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、ハンドルバーポストに連結された調整装置の手段によって第１の取り付け姿勢から第２の取り付け姿勢まで立体的に動いている。 図３Ａ及び３Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で旋回軸の周りの回転し、テレスコピック状に延びている。 図３Ａ及び３Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で旋回軸の周りの回転し、テレスコピック状に延びている。 図４Ａ及び４Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で旋回軸の周りの回転し、キャリアメンバーが第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢の間においてハンドルバーポストに沿ってスライドする。 図４Ａ及び４Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で旋回軸の周りの回転し、キャリアメンバーが第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢の間においてハンドルバーポストに沿ってスライドする。 図５Ａ及び５Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で旋回軸の周りを回転する。 図５Ａ及び５Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で旋回軸の周りを回転する。 図６Ａ及び６Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で回転し又は移動する。 図６Ａ及び６Ｂは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、少なくとも一つのハンドルバーポストが、第１の取り付け姿勢と第２の取り付け姿勢との間で回転し又は移動する。 図７Ａは、本発明の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、乗車姿勢においてチャイルドシートが走行方向に向いている状態を示す。 図７Ｂは、本発明の実施例に係る図７Ａの乳母車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、サイクリング装置のシートが下方に折畳まれ、乳母車の押す方向が乗車方向と反対であり、チャイルドシートが押す方向に向いており、ハンドルポストがその角度を変えている。 図７Ｃは、本発明の実施例に係る図７Ａの乳母車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、サイクリング装置のシートがサポートチューブ内を下方に移動されている。 図７Ｄは、本発明の実施例に係る図７Ａの乳母車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、サイクリング装置のシートが除去され、サイクリング装置の他の場所に配置されている。 図７Ｅは、本発明の実施例に係る図７Ａの乗車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、キャリアバスケットが前方、乗車方向を向いている。 図７Ｆは、本発明の実施例に係る図７Ａの乳母車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、キャリアバスケットが押す方向を向いている。 図８Ａは、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、乗車姿勢においてチャイルドシートが走行方向に向いている状態を示す。 図８Ｂは、本発明の実施例に係る図８Ａの乳母車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、サイクリング装置のフレームが折畳まれ、乳母車の押す方向が乗車方向と反対側を向き、チャイルドシートが押す方向を向いている。 図９Ａは、本発明のさらに他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、乗車姿勢においてチャイルドシートが走行方向に向いている状態を示す。 図９Ｂは、本発明の実施例に係る図９Ａの乳母車姿勢のサイクリング装置を示す簡略側面図であり、サイクリング装置のフレームが収縮され、乳母車の押す方向が乗車方向と反対側を向き、チャイルドシートが押す方向を向き、チャイルドシートを有するハンドルバーが垂直軸の周りを回転する。 図１０Ａ，１０Ｂ及び１０Ｃは、上述した本発明のいずれかの実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、各々、折畳まれていない状態、半分折畳まれている状態及び完全に折畳まれている状態を示す。 図１０Ａ，１０Ｂ及び１０Ｃは、上述した本発明のいずれかの実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、各々、折畳まれていない状態、半分折畳まれている状態及び完全に折畳まれている状態を示す。 図１０Ｃは、上述した本発明のいずれかの実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図であり、各々、折畳まれていない状態、半分折畳まれている状態及び完全に折畳まれている状態を示す。 図１１Ａは、本発明の他の実施例に係るサイクリング装置の構造及び動作を示す簡略側面図である。 図１１Ｂ−１１Ｆは、本発明の実施例に係る図１１Ａのサイクリング装置を示す簡略側面図であり、乗車姿勢から乳母車姿勢まで変換される状態を示す。 図１１Ｂ−１１Ｆは、本発明の実施例に係る図１１Ａのサイクリング装置を示す簡略側面図であり、乗車姿勢から乳母車姿勢まで変換される状態を示す。 図１１Ｄは、本発明の実施例に係る図１１Ａのサイクリング装置を示す簡略側面図であり、乗車姿勢から乳母車姿勢まで変換される状態を示す。 図１１Ｅは、本発明の実施例に係る図１１Ａのサイクリング装置を示す簡略側面図であり、乗車姿勢から乳母車姿勢まで変換される状態を示す。 図１１Ｆは、本発明の実施例に係る図１１Ａのサイクリング装置を示す簡略側面図であり、乗車姿勢から乳母車姿勢まで変換される状態を示す。

Claims (5)

1. フレームの軸に対して回転可能に設けられた２つの前輪と１つの後輪と；
   前記フレームに連結されたライディングシートと；
   前記前輪と後輪の少なくとも一つの車輪に連結され、当該サイクリング装置を駆動する駆動機構と；
   前記フレームの一部に接続された少なくとも一つのハンドルバーポストと；
   前記フレームに対して着脱可能であり、その中に子供又は荷物の少なくとも一方を収容し、第１及び第２の取り付け姿勢の間で移動可能なキャリアメンバーとを含み、
   前記第１の取り付け姿勢は、前記シートに乗ったライダーによって駆動可能な乗車姿勢であり、
   前記第２の取り付け姿勢は乳母車姿勢であり、押すことができる乳母車を形成するように、少なくとも一つの前記ハンドルバーポストが前記キャリアメンバーに対して配置され、
   前記乗車姿勢における前記２つの前輪と前記１つの後輪は、前記乳母車姿勢においては各々２つの後輪及び１つの前輪となり、
   前記乗車姿勢から前記乳母車姿勢に移行する時に、前記後輪が前記フレームの旋回軸で旋回するか、あるいは、前記キャリアメンバーが、前記乗車姿勢の時に第１の方向を向き、前記乳母車姿勢の時には前記第１の方向と反対の第２の方向を向くことを特徴とするサイクリング装置。
2. 前記第１の取り付け姿勢における前記２つの前輪の軸に対する前記キャリアメンバーの重心位置が、前記第２の取り付け姿勢の場合と異なることを特徴とする請求項１に記載のサイクリング装置。
3. 前記乗車姿勢から前記乳母車姿勢に変わるときに、後輪が前輪となり、前輪が後輪となるように、前記後輪及び前記２つの前輪の位置が変わることを特徴とする請求項１に記載のサイクリング装置。
4. 前記第１及び第２の取り付け姿勢の間で、前記キャリアメンバーが前記ハンドルバーポストに沿ってスライドすることを特徴とする請求項１に記載のサイクリング装置。
5. 前記駆動機構は、人力でないことを特徴とする請求項１に記載のサイクリング装置。

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