JP4922760B2 - ジェットミル - Google Patents

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Description

本発明は、破砕室内に導入された砕料を、その破砕室の内周壁に沿って配設された複数の噴射ノズルからの気体噴射により生成される旋回流によって微細化するジェットミルに関する。
ジェットミルは砕室内に導入された砕料を高速ジェットによる旋回流によって粉砕・微細化するものであって、たとえば農薬やトナー等のように熱に弱い粉体あるいはセラミック粉体の生成等、多種多様の微粉体生成に用いて有効である。
図17および図18は従来のジェットミルの概略構成を示す。この場合、図17は側面から見た断面構成を模式的に示し、図18はその要部の横断面を模式的に示す。
同図に示すジェットミル10'は、破砕室12を形成するハウジング11に複数の気体噴射ノズル20,21が装着されている。各噴射ノズル20,21はそれぞれ、その噴射口が破砕室12内の所定方向に向くように固定設置されている。
同図に示す例では、複数の気体噴射ノズル20,21のうち、その1つ(20)が破砕室12内に砕料を供給する固気混合エゼクタノズルを形成している。このエゼクタノズル(20)は、ホッパー状の砕料供給部32から供給された砕料を駆動ノズル31から噴射される高速気体流と共に破砕室12内に噴射・導入する。
気体噴射ノズル20,21および駆動ノズル31にはそれぞれ、高圧作動気体供給装置40から送気チューブ41を介して高圧気体(空気または適宜なガス)が送り込まれるようになっている。破砕室12内に導入された砕料は、その破砕室12の内周壁に沿って配設された複数の気体噴射ノズル20,21からの気体噴射により生成される高速旋回流に巻き込まれて粉砕・微細化される。微細化された粉体は破砕室12中央部の上方に位置する微粉体排出口14から取り出される。
なお、この種のジェットミルは、たとえば特許文献1などに開示されている。
特許第3335312号
(従来の問題点)
上述した従来のジェットミルでは、次のような問題のあることが本発明者によってあきらかとされた。
すなわち、上述した従来のジェットミル10'は、たとえば図18に示すように、破砕室12内で高速旋回流を生成するために、複数の気体噴射ノズル20,21がそれぞれ、その噴射口が破砕室12内の所定方向に向くように装着・固定されていた。この場合、各噴射ノズル20,21は上記高速旋回流を生成するのに最適とされる方向に気体を噴射すべく固定装着されていた。
しかし、本発明者が知得したところによると、各噴射ノズル20,21の気体噴射方向に関し、その最適方向は必ずしも一定ではなく、むしろ、砕料の種類等により非常に大幅かつ多様に変化することが判明した。
たとえば、硬度の高い砕料を粉砕(微細化)する場合、従来においては、その砕料が破砕室12の内壁面に接触することにより破砕室12内壁面が削り取られるという問題が生じていた。この問題を回避策として、従来は破砕室12内の旋回流を遅くするしかなかった。しかし、旋回流を遅くすると破砕効率が著しく低下するという問題が生じる。
ところが、本発明者が知得したところによれば、たとえば、各噴射ノズル20,21の気体噴射方向を変えることにより、砕料を破砕室12の内壁面にほとんど接触させることなく高速の旋回流を生成することが可能になり、これにより、破砕室12内壁面が削り取られることなく、高い破砕効率が可能になることが判明した。
また、従来は、粉砕効率を高めるためには気体の噴射速度を高めることが唯一の方法であった。気体の噴射速度を高めるためには作動気体の圧力を高める必要がある。この高圧の作動気体を得るために、大量の電力を消費する大規模なコンプレッサ設備が必要であった。
ところが、本発明者が知得したところによれば、粉砕効率は必ずしも気体の噴射速度だけではなく、その噴射方向が非常に大きなパラメータ要素になることが判明した。したがって、その噴射方向を適切に設定することができれば、電力消費の少ない小規模なコンプレッサ設備でも、効率の良い粉砕を行わせることが可能になる。
しかし、その最適とされる噴射方向は一定ではなく、砕料の種類や量等の条件により大幅に、あるいは微妙に異なる。これらの変動条件に迅速かつ適切に対応できることが、効率の良い粉砕を行わせるための必要条件となるが、上述した従来のジェットミルはその条件を必ずしも備えていなかった。
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供することにある。
本発明の第2の目的は、旋回流によって駆動される砕料同士の衝突確率を高めて効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供することにある。
本発明の第3の目的は、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることとを両立させるのに適したジェットミルを提供することにある。
本発明の第4の目的は、粉砕を行いながら、同時に分級も行えるようにして、後処理としての分級の必要性またはその処理負担を軽減または不要にすることが可能なジェットミルを提供することにある。
本発明の第5の目的は、コンプレッサ等の周辺設備の負担を軽減させながら高い粉砕能力を得ることが可能なジェットミルを提供することにある。
本発明の第6の目的は、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることが可能なジェットミルを提供することにある。
上記以外の本発明の目的と特徴については、本明細書の記述および添付図面によりあきらかになるであろう。
本発明の第1の態様は、水平円盤状の破砕室内に導入された砕料をその破砕室の内周壁に沿って円陣状に配設された複数の噴射ノズルからの気体噴射により生成される旋回流により微細化するジェットミルにおいて、複数の噴射ノズルをそれぞれの気体噴射方向が可動なように軸支する可動軸受けと、上記ノズル列の上方または下方に位置するとともに上記ノズルの軸方向に対して直交方向の揺動が可能に可動支持された環状可動部材と、この環状可動部材を揺動駆動する電動アクチェータと、各噴射ノズルの後端側をそれぞれ上記環状可動部材の同一円周位置に角変位可能に連結するリンクアームとを備え、各ノズルの噴射方向を上記電動アクチェータにより同時に変位させるようにしたことを特徴とするジェットミルである。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、上記電動アクチェータは上記環状可動部材に連結するリンクアームの1つに連結し、この連結したリンクアームを介して上記環状可動部材を揺動駆動することを特徴とするジェットミルである。
本発明の第3の態様は、上記第1または第2の態様において、上記電動アクチェータの駆動源ユニットとして回転減速機構を備えた電動モータを使用するとともに、上記環状可動部材を任意の変位位置に停止させる制御手段を備えたことを特徴とするジェットミルである。
本発明の第4の態様は、上記第1〜第3の態様のいずれかにおいて、上記電動アクチェータとして上記環状可動部材を高速振動させる振動駆動ユニットを用いたことを特徴とするジェットミルである。
本発明の第5の態様は、上記第1〜第4の態様のいずれかにおいて、前記複数の噴射ノズルは、上記破砕室内に水平方向の旋回流を生成させるように設置された水平噴射ノズルと、上記旋回流に垂直方向成分の流れを生じさせるように設置された傾斜噴射ノズルとを備えることを特徴とするジェットミルである。
本発明の第6の態様は、上記第5の態様おいて、水平噴射ノズルと傾斜噴射ノズルが垂直方向に配置されてなるノズル対が上記破砕室の内周壁に沿って円陣状に配設されていることを特徴とするジェットミルである。
本発明の第7の態様は、上記第5または第6の態様において、上記噴射ノズルの先端面を球面状に形成したことを特徴とするジェットミルである。
(第1の形態)
本発明の参考の形態である第1の形態では、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供する。以下、この第1の形態を、図示の実施例に基づいて説明する。
図1および図2は本発明の第1の形態をなすジェットミルの概略構成を示す。この場合、図1は側面から見た断面構成を模式的に示し、図2はその要部の横断面を模式的に示す。
同図に示すジェットミル10は、破砕室12を形成するハウジング11に複数の気体噴射ノズル20,21が装着されている。各噴射ノズル20,21はそれぞれ、その噴射口が破砕室12内を向くように固定設置されている。
同図に示す例では、複数の気体噴射ノズル20,21のうち、その1つ(20)が破砕室12内に砕料を供給する固気混合エゼクタノズルを形成している。このエゼクタノズル(20)は、ホッパー状の砕料供給部32から供給された砕料を駆動ノズル31から噴射される高速気体流と共に破砕室12内に噴射・導入する。
気体噴射ノズル20,21および駆動ノズル31にはそれぞれ、高圧作動気体供給装置40から送気チューブ41を介して高圧気体(空気または適宜なガス)が送り込まれるようになっている。破砕室12内に導入された砕料は、その破砕室12の内周壁に沿って配設された複数の気体噴射ノズル20,21からの気体噴射により生成される高速旋回流に巻き込まれて粉砕・微細化される。微細化された粉体は破砕室12中央部の上方に位置する微粉体排出口14から取り出される。
上記気体噴射ノズル20,21はそれぞれ、図3にその一部詳細を示すように、上記破砕室12のハウジング11に形成された貫通孔13に径方向に遊動可能な状態で嵌挿させられている。これとともに、その気体噴射ノズル20,21を上記貫通孔13内にて方向調節可能に軸支する可動軸受け51が設けられている。これにより、上記破砕室12内への気体噴射方向が可変調節可能に構成されている。
上記可動軸受け51には球面軸受けが使用されている。この球面軸受け(可動軸受け)51は、図3に示すように、環状でその外周面が球面状に形成された可動摺動子511と、環状で上記可動摺動子511の外周面に嵌合する球面形状を内周面に有する固定摺動子512とを用いて構成されている。可動摺動子511は噴射ノズル20,21の外周に装着されている。固定摺動子512は貫通孔13の内側に装着されている。
上記可動軸受け51により、気体噴射ノズル20,21は、上記貫通孔13内にて、図3の(a)(b)(c)にそれぞれ示すような向きを自在にとることができるようになっている。つまり、上記気体噴射ノズル20,21が方向調節可能に軸支されている。
球面軸受けからなる上記可動軸受け51は、上記貫通孔13を塞ぐシール部も形成している。これにより、破砕室12内からの気体の逆流あるいは漏洩が阻止されるようになっている。
さらに、上記可動軸受け51は、図4にその要部を拡大して示すように、上記可動摺動子511の外周側球面部の中央に沿って凹溝513が環状に形成されるとともに、この環状凹溝513に加圧気体を導入させるための送気孔514が固定摺動子512側に形成されている。これにより、可動軸受け51およびその近辺に砕粉が侵入あるいは付着するのを防ぐセルフクリーリング効果を得ている。
また、図3に示すように、上記気体噴射ノズル20,21を破砕室12のハウジング11外に位置する部分にて位置調節可能に保持する可変保持手段52が設けられている。
図5は上記可変保持手段52の具体的な構成例を示す。同図に示す可変保持手段52は、中央に透孔532を有する固定部材531、U字状の切欠部534を有する回動可能な可動部材533、および固定ネジ(止めネジ)535を用いて構成されている。
図5において、気体噴射ノズル20,21はボス531の透孔532を遊嵌通した状態で可動部材533の切欠部534に嵌着させられる。この状態にて、気体噴射ノズル20,21は、同図の(a)〜(d)に示すように、上記透孔532の内側にて自在に位置を変えることができるとともに、固定ネジ535による締結により任意の位置に固定することができる。
これにより、気体噴射ノズル20,21は、上記可動軸受け51を支点にその方向を任意に可変調節することができるとともに、任意の調節位置に固定することができる。
以上のように、上述したジェットミルは、破砕室12内への気体噴射方向が可変調節可能に構成されていることにより、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることができるようになる。
上述した第1の形態は上述した以外にも種々の態様が可能である。たとえば、上気体噴射ノズル20,21は、適当な減速機構を有する電動モータによりその方向を可変調節させるようにしてもよい。
また、上記気体噴射ノズル20,21の可変調節は粉砕運転中に行わせるようにしてもよい。気体噴射ノズル20,21の可変調節は、ノズルごとにモータを配置してもよいが、共通のモータから得られる回転運動を適当なリンク機構を介して気体噴射ノズル20,21の可変調節機構に分配させるようにしてもよい。
上述した第1の形態は、第1のジェットミルにて粉砕処理された砕料を第2のジェットミルの破砕室に導入して粉砕処理する、カスケード処理方式に適用しても有効である。
この場合、第1のジェットミルは、固気混合エゼクタノズル(20)から破砕室12内に導入された砕料を、その破砕室内の旋回流により破砕し微細化する。この第1のジェットミルの微粉体排出口14を第2のジェットミルの破砕室に連結し、第1のジェットミルで破砕処理された砕料を第2のジェットミルの破砕室に導入して再度破砕処理させることにより、砕料を確実かつ高効率に粉砕処理することができる。
これにより、破砕処理された砕料に「とび」あるいは「とびこみ」と言われる粗粒の混入を防ぐことができるので、分級機等による面倒な分離処理を行わなくても、粒度を一定以下あるいは一定範囲に揃えた微細体(微粉末)を得ることができる。
上記カスケード処理において、気体噴射ノズルの噴射方向を可変調節することにより、破砕と分級の両機能を共に最適化させることが可能になる。
上述した第1の形態により、破砕室内に導入された砕料をその破砕室の内周壁に沿って配設された複数の気体噴射ノズルからの気体噴射により微細化するジェットミルにあって、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることが可能になる。
(第2の形態)
この第2の形態は、第1の形態による解決にほかに、次のような技術課題を解決する。
すなわち、この種のジェットミルでは、1つの破砕室に複数(通常は6個くらい)のノズルが装備される。一方、破砕効率を最適化するための条件は、砕料の種類、破砕室のサイズや粉砕規模などによって異なる。このため、それらの条件ごとに、気体噴射方向を最適化設定する必要があるが、最適条件を確定するまでには、複数のノズル20,21の噴射方向を個別に可変調整する手間が発生する。
最適な条件が整うまでには膨大な試行作業が必要となり、その試行が長引くほど、工程時間、電力等の運転コスト、砕料の無駄などが増えることになって、本来は効率化のための最適化作業が、試行も含めた全体では非効率な結果となってしまうことが判明した。少なくとも、期待するほどの効率化にはならないことが判明した。
そこで、本発明者は、各ノズル20,21にそれぞれ電動モータによるアクチェータを取り付け、この電動アクチェータで各ノズル20,21の噴射方向を一斉に可変操作することを検討した。ところが、この場合は、多数の電動アクチェータが必要になり、この多数の電動アクチェータをノズル20,21の周囲に設置するためのスペース確保が困難であるという問題が生じる。結局、現実に実用可能な方式ではないことが判明した。
さらに、本発明者は、ノズル20,21から気体を噴射させながら、そのノズル20,21の噴射方向を変化させて旋回流の方向を脈動させると、砕料同士の衝突または接触の確率が高くなって破砕効率の向上をはかれることも知得した。しかし、そのためには、各ノズル20,21を同時に揺動駆動しなければならない。
第2の形態は以上のような技術的問題を鑑みてなされたものであって、その目的は、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供することにある。
以下、上記目的を達成する第2の形態を図示の実施例に基づいて開示する。
図6は、第2の形態に係るジェットミルの概略構成を側断面図で示す。同図に示すジェットミル10は、破砕室12A,12B内に導入された砕料をその破砕室12A,12Bの内周壁に沿って配設された複数の噴射ノズル20,21からの気体噴射により生成される旋回流により微細化するものであって、第1と第2の2つの破砕室12A,12Bを有する。
第1および第2の破砕室12A,12Bはそれぞれ上記気体噴射による砕料の微細化を行うとともに、その破砕室12A,12Bの中心上部に微粉体排出口14A,14Bを有する。
第2の破砕室12Bは第1の破砕室12Aの上方に同心状に配置されている。両破砕室12Aと12Bは円筒パイプ状の通気導管15により垂直方向に連結されている。第1の粉砕室12Aのハウジング11は垂直支柱16上に設置され、第2の粉砕室12Bのハウジング11は上記通気導管15上に設置されている。
第1の破砕室12Aには、外部から砕料を供給するための固気混合エゼクタノズル20が設置されている。第2の破砕室12Bは、その破砕室12Bの中心下部に微粉体導入口18が形成さている。第1の破砕室12Aの微粉体排出口14Aは通気導管15を介して第2の破砕室12Bの微粉体導入口18に連通接続されている。
また、第1の破砕室12Aの微粉体排出口14Aと第2の破砕室12Bの微粉体導入口18との間には、微粉体の逆流を抑制する整流部材172が配設されている。この整流部材172は扁平円錐状の部材であって、微粉体導入口18の中央部を選択的に塞ぐように設置されている。この整流部材172はステー部173により所定位置に固定されている。整流部材172と微粉体導入口18の間には環状の通気路が形成されている。
上記噴射ノズル20,21はそれぞれ、上記破砕室12(12A,12B)のハウジング11に形成された貫通孔13に径方向に遊動可能な状態で嵌挿させられている。これとともに、各噴射ノズル20,21はそれぞれその貫通孔13内で可動軸受け51により軸支されている。この可動軸受け51は噴射ノズル20,21をその軸方向に対して直交方向に揺動が可能なように可動支持する。
第1の破砕室12Aのノズル列(20,21)の下方には、ノズル20,21の軸方向に対して直交方向の揺動が可能に可動支持された環状可動部材61Aが配置されている。この環状可動部材61Aは中央に透孔を有する円盤状で、支柱16に環状の自在軸受け63を介して揺動自在に軸支されている。
この環状可動部材61Aの同一円周位置に各ノズル20,21の後端側がそれぞれリンクアーム64を介して連結されている。各リンクアーム64は互いに同長に形成されている。この各リンクアーム64による連結は方向変位自在な連結部(フリージョンイト)65,66を介して行われている。このように、各ノズル21,20がそれぞれ、ノズルごとのリンクアーム64を介して共通の環状可動部材61Aに連結されることにより、各ノズル21,20は互いに連動するようになっている。
上記環状可動部材61Aは電動アクチェータ62Aにより、ノズル20,21の軸方向に対して直交方向で円形ループ状に揺動駆動される。この場合、電動アクチェータ62Aには、駆動源ユニットとして回転減速機構および回転モード等の変換機構を備えた電動モータが使用されている。この電動アクチェータ62の駆動動作は制御部71により制御されるが、その制御部71は、環状可動部材61を任意の変位位置に停止させる位置制御機能を備えている。この制御を行うため、電動アクチェータ62には位置検出機能が備えられている。
上記電動アクチェータ62Aは、この実施形態では、上記リンクアーム64の1つに連結し、この連結したリンクアーム64を介して上記環状可動部材61Aを揺動駆動する。上記環状可動部材61Aは各リンクアーム64にそれぞれ同一ストロークの運動を伝動するように構成されている。これにより、各ノズル20,21は電動アクチェータ62Aにより、互いに同じ変位ストロークで一斉に円形ループ状に揺動駆動される。
なお、電動アクチェータ62による揺動駆動は、要すれば、円形ループ以外の運動モード、たとえば線形の往復運動であってもよい。
図7は、ノズル20,21の噴射方向を可変駆動する機構部分を抽象化して示す。同図に示すように、各ノズル20,21は、上記環状可動部材61A、電動アクチェータ62A、リンクアーム64により、互いに連動状態で一斉に方向を可変駆動される。
第2の破砕室12Bのノズル列(21)の下方にも、上記と同様に、ノズル21の軸方向に対して直交方向の揺動が可能に可動支持された環状可動部材61Bと、この環状可動部材61Bを揺動駆動する電動アクチェータ62Bと、各噴射ノズル20の後端側をそれぞれ上記環状可動部材61Bの同一円周位置に角変位可能に連結するリンクアーム64とを備えて、各ノズル20の噴射方向を上記電動アクチェータ62Bにより同時に変位させるようにしてある。
上記構成を備えたジェットミルは、各破砕室12A,12Bごとにそれぞれ、複数のノズル20,21の噴射方向を1つの電動アクチェータ62A,62Bで同時に可変調節することができる。これにより、各ノズル20,21の噴射方向を変化させながら最適な破砕条件を確定する作業を簡単かつ迅速に行わせることができる。
上記構成により、最適な条件が整うまでの試行作業を短縮して、その試行作業に要する工程時間、電力等の運転コスト、砕料の無駄などをそれぞれ大幅に短縮および低減することが可能になる。この結果、少量の砕料を破砕する場合でも、砕料の無駄を少なくして効率の良い粉砕を行わせることができるようになる。
また、電動アクチェータ62A,62Bはノズル20,21ごとではなく、破砕室12A,12Bごとに配置すればよいので、ノズル20,21周辺の過密を回避して機器の組立てを容易にし、また保守も行いやすくすることができる。また、要すれば、複数の破砕室12A,12Bの各ノズル20,21を同時に揺動く動作させることも可能である。これにより、砕料の種類等により異なる粉砕条件を迅速かつ簡単に最適化して、全体的に効率の良い粉砕を行わせることができる。
また、上記実施形態では、第1の破砕室12Aに供給された砕料がその第1の破砕室12A内の高速旋回流により粉砕処理される。この一次粉砕処理によって微細化された粉体は、その旋回流の中心上部から排出されて通気導管15に導かれる。
通気導管15に導かれた粉体は、その一部が通気導管15内を上昇し、整流部材172の隙間を潜って第2の破砕室12B内に導入される。そして、その第2の破砕室12B内にて再度、高速旋回流により破砕処理(二次粉砕処理)される。
一方、通気導管15に導かれた粉体の一部は、その通気導管15内をいったん上昇するも、第2の破砕室12B内に導入されるまでは至らず、第1の破砕室12Aに戻って、その第1の破砕室12A内にて再度、粉砕処理される。
このとき、比較的粒度が細かい粉体あるいは十分に微粉化された粉体は、浮力により第2の粉砕室12B内に高確率で到達する一方、比較的粒度が粗い粉体、微粉化が不十分な粉体、大きな粒子は、重力により第1の粉砕室12A内に高確率で戻り、そこで再度破砕される。
つまり、第1の粉砕室12Aと第2の粉砕室12Bの間で粒度の振り分け(分級)が行われる。この結果、第2の粉砕室12Bの微粉体排出口14Bからは、均一な粒度分布を有する微粉体だけが取り出されるようになる。
このように、上述した実施形態のジェットミル10では、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることを両立させることができる。また、粉砕を行いながら、同時に分級も行って、後処理としての分級の必要性またはその処理負担を軽減または不要にすることができる。
また、破砕処理された砕料に「とび」あるいは「とびこみ」と言われる粗粒の混入を防ぐこともできる。したがって、分級機等による面倒な分離処理を行わなくても、粒度を一定以下あるいは一定範囲に揃えた微細体(微粉末)を高効率に得ることができる。
分級の条件設定等は、通気導管15の流路径と長さなどにより高い自由度で設定することができる。上記整流部材172は、粗い粒子が第2の粉砕室12B内に飛び込む確率を大幅に低減させるのに非常に有効であるが、この整流部材172も、その形状、たとえば微粉体導入口18との間に形成する環状の通気路の幅等によっても、上記分級の条件を設定することができる。
この場合、粒度の振り分けすなわち分級を良好に行わせるためには、上述したように、第1の粉砕室12Aの上方に第2の粉砕室12Bが同心状に配置されるとともに、第1の粉砕室12Aと第2の粉砕室12Bが通気導管15により垂直方向に連結されている構成がとくに適している。
一方、上記電動アクチェータ62A,62Bは、ノズル20,21の噴射方向を最適化設定した後の定常運転状態にて、所定の揺動ストローク範囲で定常的に運転させてもよい。この場合、破砕室12A,12B内の水平旋回流の方向に変化を与えて砕料の衝突および/または接触の確率を高めることにより、破砕効率の向上をはかることができる。
この第2の形態は、第1の形態と併用することで相乗的効果を期待できる。また、この第2の形態は、上述した以外にも種々の態様が可能である。
たとえば、上記電動アクチェータ62A,62Bは、ノズル20,21ごとに設けられたリンクアーム64とは別の専用のリンクアームを介して上記環状可動部材61A,61Bに連結するようにしてもよい。あるいは、上記電動アクチェータ62A,62Bを上記環状可動部材61A,61Bに直接連結させてもよい。
また、上記電動アクチェータ62A,62Bとして、上記環状可動部材61A,62Bを高速振動させる振動駆動ユニットを用いれば、旋回流の方向に高速の脈動を与えて、砕料の衝突および/または接触の確率を高めることができ、これによって破砕効率の向上をはかることができる。
上述した実施形態では、第1と第2の2つの粉砕室12A,12Bを連結させたが、本発明は単一の破砕室を用いる構成または3以上の粉砕室を連結させる構成にも有効である。
上記第2の形態により、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供することができる。
(第3の形態)
この第3の形態は、第1または第2の形態による解決にほかに、次のような技術課題を解決する。
すなわち、従来のジェットミル10'では、破砕室12内で高速の水平旋回流を生成するために、複数の噴射ノズル20,21はそれぞれの噴射方向が同一水平面の同一方向を向くように設置されていた。
破砕室12内に導入された砕料は、上記のように設置されたノズル20,21によって生成される水平旋回流により破砕されて微粉化されるが、その破砕を効率的に行わせるためには、気体の噴射速度を十分に高める必要があった。気体の噴射速度を高めるためには作動気体の圧力を高める必要がある。この高圧の作動気体を得るために、大量の電力を消費する大規模なコンプレッサ設備が必要であった。
一方、本発明者らが知得したところによれば、砕料の破砕には、上記旋回流によって運ばれる砕料同士の衝突が大きな要因となることが判明した。すなわち、気体の噴射速度を高めても、砕料がそれによって生成される高速の旋回流に乗って運ばれるだけでは、砕料の破砕が発生する確率は低い。砕料の破砕を効率的に行わせるためには、高速で旋回駆動される砕料同士が衝突する確率を高める必要がある。
しかし、上述した従来のジェットミル10'では、破砕室12内に導入された砕料が高速の水平旋回流に乗って互いに同一方向かつ同一速度で運ばれるため、破砕を生じさせるような衝突の発生確率が低く、気体の噴射速度を高めても破砕効率はそれほど向上しなかった。
第3の形態は、以上のような技術的問題を解決するものであり、次のようなことを主な目的としている。
すなわち、旋回流によって駆動される砕料同士の衝突確率を高めて効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供する。
以下、上記目的を達成する第3の形態を、図示の実施例に基づいて説明する。
図8は本発明の第3の形態をなすジェットミルの要部断面図である。まず、同図に示すジェットミル10は、水平円盤状の破砕室12内に導入された砕料を、その破砕室12の内周壁に沿って円陣状に配設された複数の噴射ノズル20〜22からの気体噴射により生成される旋回流により微細化する。
破砕室12を形成するハウジング11には複数の気体噴射ノズル20〜22が装着されている。噴射ノズルと20〜22は、その設置角度により第1と第2の2種類に分けられる。第1のノズル20,21は、破砕室12内に水平方向の旋回流を生成させるように水平設置された水平噴射ノズル20,21を形成する。第2のノズル22は、上記旋回流に垂直方向成分の流れを生じさせるように傾斜設置された傾斜噴射ノズル22を形成する。
水平噴射ノズル20,21と傾斜噴射ノズル22は垂直方向に重なって配置されている。つまり、水平噴射ノズル20,21と傾斜噴射ノズル22の2本が対をなし、このノズル対が上記破砕室12の内周壁に沿って円陣状に配設されている。
複数の気体噴射ノズル20〜22のうち、その1つ(20)は破砕室12内に砕料を供給する固気混合エゼクタノズルを形成している。このエゼクタノズル(20)は、ホッパー状の砕料供給部32から供給された砕料を駆動ノズル31から噴射される高速気体流と共に破砕室12内に噴射・導入する。
気体噴射ノズル20〜22および駆動ノズル31にはそれぞれ、高圧作動気体供給装置40から送気チューブ41を介して高圧気体(空気または適宜なガス)が送り込まれるようになっている。
破砕室12内に導入された砕料は、その破砕室12の内周壁に沿って配設された複数の気体噴射ノズル20〜22からの気体噴射により生成される高速旋回流に巻き込まれて粉砕・微細化される。微細化された粉体は破砕室12中央部の上方に位置する微粉体排出口14から取り出される。
破砕室12の中央下部は、水平な旋回流を誘導するための円錐コア部171が設けられている。この破砕室12を形成するハウシング11は適宜に分割形成(図示省略)されている。このハウジング11は垂直支柱16上に安定に設置されている。
上述したジェットミル10では、水平噴射ノズル20,21によって破砕室12内に水平方向の旋回流が生成されるとともに、傾斜噴射ノズル20,21によって上記旋回流に垂直方向成分の流れが生じさせられる。これにより、破砕室12内に導入されて旋回駆動される粒状砕料の運動方向が多様化し、これにより、砕料同士の衝突による破砕の発生確率を高めて破砕効率を大幅に向上させることができる。
また、上述したジェットミル10では、水平噴射ノズル20,21と傾斜噴射ノズル22が垂直方向に配置されてなるノズル対が上記破砕室12の内周壁に沿って円陣状に配設されているが、これにより、2つの気体流が互いにらせん状に絡み合いながら旋回する二重の旋回流が形成されるようになって、砕料同士の衝突・破砕の確率をさらに高めることができる。
上記気体噴射ノズル20,21はそれぞれ、上記粉砕室12のハウジング11に形成された貫通孔13に径方向に遊動可能な状態で嵌挿させられている。これとともに、その気体噴射ノズル20,21を上記貫通孔13内にて方向調節可能に軸支する可動軸受け51が設けられている。これにより、上記粉砕室12内への気体噴射方向が可変調節可能に構成されている。なお、可動軸受け51には前述した球面軸受けが使用されている。
図9は、第3の形態のさらに好ましい実施形態を示す要部断面図である。同図に示すジェットミル10は、複数の噴射ノズル20〜22をそれぞれの気体噴射方向が可動なように軸支する可動軸受け51と、上記ノズル列(20〜22)の上方および下方に位置するとともに上記ノズル20〜22の軸方向に対して直交方向の揺動が可能に可動支持された環状可動部材61と、この環状可動部材61を揺動駆動する電動アクチェータ62と、各噴射ノズル20〜22の後端側をそれぞれ上記環状可動部材61の同一円周位置に角変位可能に連結するリンクアーム64とを備え、各ノズル20〜22の噴射方向を上記電動アクチェータ62により同時に変位させるように構成されている。
この場合、ノズル20〜22は、上側の水平噴射ノズル20,21のグループと下側の傾斜噴射ノズル22のグループに分けて揺動駆動される。すなわち、上側の水平噴射ノズル20,21は、ハウジング11の上側に配置された環状可動部材61、電動アクチェータ62、リンクアーム64により円形ループ状に揺動駆動される。下側の傾斜噴射ノズル22は、ハウジング11の上側に配置された環状可動部材61、電動アクチェータ62、リンクアーム64により円形ループ状に揺動駆動される。
リンクアーム64による連結は方向変位自在な連結部(フリージョンイト)65,66を介して行われている。各ノズル21,20がそれぞれ、ノズルごとのリンクアーム64を介して共通の環状可動部材61に連結されることにより、各ノズル21,20は互いに連動するようになっている。環状可動部材61は中央に透孔を有する円盤状で、支柱16または排出管に環状の自在軸受け63を介して揺動自在に軸支されている。
電動アクチェータ62には、駆動源ユニットとして回転減速機構および回転モード等の変換機構を備えた電動モータが使用されている。この電動アクチェータ62の駆動動作は制御部71により制御されるが、その制御部71は、環状可動部材61を任意の変位位置に停止させる位置制御機能を備えている。この制御を行うため、電動アクチェータ62には位置検出機能が備えられている。
電動アクチェータ62は、この実施形態では、リンクアーム64の1つに連結し、この連結したリンクアーム64を介して上記環状可動部材61を揺動駆動する。環状可動部材61は各リンクアーム64にそれぞれ同一ストロークの運動を伝動するように構成されている。これにより、各ノズル20,21は電動アクチェータ62により、互いに同じ変位ストロークで一斉に揺動駆動される。
なお、電動アクチェータ62による揺動駆動は、要すれば、円形ループ以外の運動モード、たとえば線形の往復運動であってもよい。
また、図9に示す実施形態では、上述したように、複数のノズル20〜22が上側の水平噴射ノズル20,21のグループと下側の傾斜噴射ノズル22のグループに分けて揺動駆動されるようになっている。このような場合、上側の水平噴射ノズル20,21の揺動駆動方向と下側の傾斜噴射ノズル22の揺動駆動方向を個別に選択することにより、高速旋回流のモードを一層多様に設定することができる。
すなわち、図9中に矢印で示すように、一方のグループの噴射ノズル20,21を右回転方向に揺動させる場合、他方のグループの噴射ノズル22をその反対の左回転方向に揺動させることにより、破砕室12内での砕料の衝突および/または接触の確率をさらに高めるような高速旋回流を形成することができるようになり、これによって破砕効率のさらに大幅な向上をはかることができる。
図9に示す例では、ノズルの揺動方向を上側の水平噴射ノズル20,21のグループと下側の傾斜噴射ノズル22のグループに分けて設定しているが、上側の水平噴射ノズル20,21の間、あるいは下側の傾斜噴射ノズル22の間で異ならせるようにしても、同様の効果を期待できる。この場合、その揺動駆動を行うリンク機構のリンク組み合わせを変更すればよい。
図10は、複数のノズル22の噴射方向を可変駆動する機構部分を抽象化して示す。同図に示すように、各ノズル22は、環状可動部材61、電動アクチェータ62、リンクアーム64により、互いに連動状態で一斉に方向を可変駆動される。ここでは図示を省略するが、ノズル21,22についても同様に、環状可動部材61、電動アクチェータ62、リンクアーム64により、互いに連動状態で一斉に方向を可変駆動される。
上記のノズル駆動機構を備えたジェットミルは、複数のノズル22(または20,21)の噴射方向を1つの電動アクチェータ62で同時に可変調節することができるので、各ノズル22(または20,21)の噴射方向を変化させながら、最適な破砕条件が得られる噴射角度を確定するための作業を簡単かつ迅速に行わせることができる。
これにより、ノズルの噴射角度について、最適な条件が整うまでの試行作業を短縮し、その試行作業に要する工程時間、電力等の運転コスト、砕料の無駄などをそれぞれ大幅に短縮および低減することが可能になる。この結果、少量の砕料を破砕する場合でも、砕料の無駄を少なくして効率の良い粉砕を行わせることができるようになる。
また、電動アクチェータ62は個々のノズル20,21に対してではなく、複数のノズル22(または20,21)に対して1つ配置すればよいので、ノズル20〜22周辺の過密を回避して機器の組立てを容易にし、また保守も行いやすくすることができる。さらに、要すれば、水平と傾斜間両ノズル20〜22を同時に揺動くどうさせることも可能である。
この第3の形態は上述した以外にも種々の態様が可能である。たとえば、傾斜噴射ノズル22は水平噴射ノズル20,21の上方に配置してもよい。エゼクタノズルは傾斜噴射ノズルまたは水平と傾斜の両噴射ノズルで構成してもよい。
また、要すれば、傾斜噴射ノズル22は、水平噴射ノズル20,21の上方と下方にそれぞれ配置してもよい。つまり、傾斜噴射ノズル22と水平噴射ノズル20,21の上下位置関係を混在させてもよい。さらに、3次元方向の旋回流は、上方と下方にそれぞれ傾斜した2種類の傾斜噴射ノズルによって生じさせるようにしてもよい。
上記電動アクチェータは、第1または第2の形態と同様、たとえば超音波振動子などの振動駆動ユニットを用いてもよい。この場合、ノズルからの噴射気体を脈動させることにより砕料同士の衝突確率を高めるという効果を期待できる。
(第4の形態)
この第4の形態は、第2の形態と第3の形態の両特徴を備えたものであって、第1〜第3の形態による解決にほかに、次のような技術課題を解決する。
すなわち、従来のジェットミル10'では、粉砕能力を高めようとすると、粉砕・微細化された粉体の粒度分布状態が不整(不揃い)になるといった問題を生じることも判明した。すなわち、図16の(a)に示すように、噴射圧力を上げて破砕能力を高めようとすると、粉体の粒度分布が曲線Aの単一状態から曲線Bのスプリット状態に変化し、粒度が大きく異なる2種類の粉体(微粒と粗粒)が混じってしまうようになることが判明した。
たとえば、農薬やトナー、あるいはセラミック粉体においては、その粉体の粒度はできるだけ揃っていることが望まれるが、上述した従来のジェットミルでは、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることを両立させることが困難であり、粉砕能力を高めようとすると、粒度分布状態が不揃いになってしまうという問題があった。
このため、従来のジェットミルでは、そのジェットミルによる粉砕工程の後処理として、そのジェットミルで粉砕した粉体から所望の粒度範囲の粉体だけを選り分ける分級が不可欠であった。
第4の形態は、以上のような技術的問題を解決するものであり、次のようなことを主な目的としている。
すなわち、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることとを両立させるのに適したジェットミルを提供する。
粉砕を行いながら、同時に分級も行えるようにして、後処理としての分級の必要性またはその処理負担を軽減または不要にすることが可能なジェットミルを提供する。
コンプレッサ等の周辺設備の負担を軽減させながら高い粉砕能力を得ることが可能なジェットミルを提供する。
砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることが可能なジェットミルを提供する。
以下、上記目的を達成する第4の形態を、図示の実施例に基づいて説明する。
図11は、本発明の第4の形態をなすジェットミル10の要部断面図である。同図に示すジェットミル10は、第2の形態と同様、第1と第2の破砕室12A,12Bを有し、両破砕室12A,12Bはそれぞれ旋回流による微細化を行うとともにその破砕室12A,12Bの中心上部に微粉体排出口14A,14Bを有し、第1の破砕室12Aは外部から砕料を供給するための固気混合エゼクタノズル20が設置され、第2の破砕室12Bはその破砕室12Bの中心下部に微粉体導入口18が形成され、第1の破砕室12Aの微粉体排出口14と第2の破砕室12Bの微粉体導入口18は通気導管15で連通接続されている。
第1の破砕室12Aの上方に第2の破砕室12Bが同心状に配置されるとともに、第1の破砕室12Aと第2の破砕室12Bが上記通気導管15により垂直方向に連結されている。第1の粉砕室12Aのハウジング11は垂直支柱16上に設置され、第2の粉砕室12Bのハウジング11は上記通気導管15上に設置されている。
第1の破砕室12Aの微粉体排出口14Aと第2の破砕室12Bの微粉体導入口18との間には、微粉体の逆流を抑制する整流部材172が配設されている。この整流部材172は扁平円錐状の部材であって、図示の実施形態では、微粉体導入口18の中央部を選択的に塞ぐように設置されている。
上記実施形態では、第1の破砕室12Aに供給された砕料がその第1の破砕室12A内の高速旋回流により粉砕処理される。この一次粉砕処理によって微細化された粉体は、その旋回流の中心上部から排出されて通気導管15に導かれる。
通気導管15に導かれた粉体は、その一部が通気導管15内を上昇し、整流部材172の隙間を潜って第2の破砕室12B内に導入される。そして、その第2の破砕室12B内にて再度、高速旋回流により破砕処理(二次粉砕処理)される。
一方、通気導管15に導かれた粉体の一部は、その通気導管15内をいったん上昇するも、第2の破砕室12B内に導入されるまでは至らず、第1の破砕室12Aに戻って、その第1の破砕室12A内にて再度、粉砕処理される。
このとき、比較的粒度が細かい粉体あるいは十分に微粉化された粉体は、浮力により第2の粉砕室12B内に高確率で到達する一方、比較的粒度が粗い粉体、微粉化が不十分な粉体、大きな粒子は、重力により第1の粉砕室12A内に高確率で戻り、そこで再度破砕される。
つまり、第1の粉砕室12Aと第2の粉砕室12Bの間で粒度の振り分け(分級)が行われる。この結果、第2の粉砕室12Bの微粉体排出口14Bからは、図16の(b)に示すように、均一な粒度分布を有する微粉体だけが取り出されるようになる。
このように、上述した実施形態のジェットミル10では、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることを両立させることができる。また、粉砕を行いながら、同時に分級も行って、後処理としての分級の必要性またはその処理負担を軽減または不要にすることができる。
また、破砕処理された砕料に「とび」あるいは「とびこみ」と言われる粗粒の混入を防ぐこともできる。したがって、分級機等による面倒な分離処理を行わなくても、粒度を一定以下あるいは一定範囲に揃えた微細体(微粉末)を高効率に得ることができる。
分級の条件設定等は、通気導管15の流路径と長さなどにより高い自由度で設定することができる。上記整流部材172は、粗い粒子が第2の粉砕室12B内に飛び込む確率を大幅に低減させるのに非常に有効であるが、この整流部材172も、その形状、たとえば微粉体導入口18との間に形成する環状の通気路の幅等によっても、上記分級の条件を設定することができる。
この場合、粒度の振り分けすなわち分級を良好に行わせるためには、上述したように、第1の粉砕室12Aの上方に第2の粉砕室12Bが同心状に配置されるとともに、第1の粉砕室12Aと第2の粉砕室12Bが通気導管15により垂直方向に連結されている構成がとくに適している。
図12は、ノズル21,22の先端部分の好ましい実施形態を示す。ノズル21,22の噴射方向を可変とした場合、そのノズル21,22の先端面211は、同図に示すように、球面状(あるいは砲弾状)に形成するとよい。こまた、同図に示すように、そのノズル21,22の先端部は粉砕室12の内周壁面から若干後退するように形成するとよい。このノズル21,22の構成は、第1および第2の形態に有効に適用できる。
同図に示すように、ノズル21,22は、破砕室12のハウジング11に形成された貫通孔13に径方向に遊動可能な状態で嵌挿されるとともに、その貫通孔13とノズル21,22の間に介挿する可動軸受け51により、方向可変に軸支されている。
可動軸受け51は、環状でその外周面が球面状に形成された可動摺動子511と、環状で上記可動摺動子511の外周面に嵌合する球面形状を内周面に有する固定摺動子512とを用いて構成されている。可動摺動子511は噴射ノズル20,21の外周に装着されている。固定摺動子512は貫通孔13の内側に装着されている。
また、同図において、515はシール用のOリング、516はそのOリング515を定位置に拘束する環状係止部をそれぞれ示す。また、131は外套管であって、の外套管131の内側にてノズル21,22が方向可変に軸支されている。同図は、ノズル21,22の可動軸支構造を示すが、エゼクタノズル20も同様に可動軸支されている。
図13は、図8または図9に示した破砕室12を水平噴射ノズル20,21の上方で水平方向に破断した横断面図を示す。また、図14は破砕室12を傾斜噴射ノズル22の上方で水平方向に破断した横断面図を示す。同図に示すように、破砕室12を形成するハウジング11にはそれぞれ、複数の水平噴射ノズル20,21および傾斜噴射ノズル22が装着されている。
各噴射ノズル20〜22はそれぞれ、その噴射口が破砕室12内の所定方向を向くように設置されている。また、水平噴射ノズル20,21と傾斜噴射ノズル22は垂直方向に重なって配置され、水平と傾斜のノズル対が破砕室12の内周壁に沿って円陣状に配設されている。
上記のようなノズル配置により、砕料同士の衝突による破砕の発生確率を高めるに一層有効な3次元方向の旋回流を生成させることができる。
図15は、図11に示した第2の破砕室12Bを水平方向に破断した横断面図を示す。同図に示すように、第1の破砕室12Aの微粉体排出口14Aと第2の破砕室12Bの微粉体導入口18との間には、微粉体の逆流を抑制する整流部材172が配設されている。この整流部材172は扁平円錐状の部材であって、微粉体導入口18の中央部を選択的に塞ぐように設置されている。この整流部材172はステー部173により所定位置に固定されている。整流部材172と微粉体導入口18の間には環状の通気路が形成されている。
この第4の形態も上述した以外にも種々の態様が可能である。たとえば、傾斜噴射ノズル22は水平噴射ノズル20,21の上方に配置してもよい。エゼクタノズルは傾斜噴射ノズルまたは水平と傾斜の両噴射ノズルで構成してもよい。
また、要すれば、傾斜噴射ノズル22は、水平噴射ノズル20,21の上方と下方にそれぞれ配置してもよい。さらに、3次元方向の旋回流は、上方と下方にそれぞれ傾斜した2種類の傾斜噴射ノズルによって生じさせるようにしてもよい。
上記電動アクチェータは、第1または第2の形態と同様、たとえば超音波振動子などの振動駆動ユニットを用いてもよい。この場合、ノズルからの噴射気体を脈動させることにより砕料同士の衝突確率を高めるという効果を期待できる。
上記通気導管15は直管であったが、たとえば、粉砕の条件によっては、らせん状の通気導管15が有効な場合もある。同様に、第1の粉砕室12Aと第2の粉砕室12Bの位置関係は、垂直方向以外に、たとえば斜め方向や水平方向の場合もあり得る。
上述した実施形態では、第1と第2の2つの粉砕室12A,12Bを連結させたが、本発明は3以上の粉砕室を連結させる構成にも有効である。
上記第4の形態により、水平円盤状の破砕室内に導入された砕料を、その破砕室の内周壁に沿って円陣状に配設された複数の噴射ノズルからの気体噴射により生成される旋回流により微細化するジェットミルにあって、旋回流によって駆動される砕料同士の衝突確率を高めて効率の良い粉砕を行わせることが可能になる。
また、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることとを両立させるのに適したジェットミルを提供できる。
粉砕を行いながら、同時に分級も行えるようにして、後処理としての分級の必要性またはその処理負担を軽減または不要にすることが可能なジェットミルを提供できる。
コンプレッサ等の周辺設備の負担を軽減させながら高い粉砕能力を得ることが可能なジェットミルを提供できる。
砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることが可能なジェットミルを提供できる。
上述した効果は、第2の手段でも達成可能であるが、第4の手段では、その第2の手段による効果に加えて、旋回流によって駆動される砕料同士の衝突確率をさらに粉砕の効率を大幅に向上させることができるという効果を有する。
本発明によれば、砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供することができる。
具体的には、旋回流によって駆動される砕料同士の衝突確率を高めて効率の良い粉砕を行わせることを可能にしたジェットミルを提供することができる。
また、粉砕能力と、その粉砕により得られる粉体の粒度分布状態を良好にすることとを両立させるのに適したジェットミルを提供することができる。
さらに、粉砕を行いながら、同時に分級も行えるようにして、後処理としての分級の必要性またはその処理負担を軽減または不要にすることが可能なジェットミルを提供することができる。
コンプレッサ等の周辺設備の負担を軽減させながら高い粉砕能力を得ることが可能なジェットミルを提供することができる。
砕料の種類等により異なる粉砕条件を最適化して効率の良い粉砕を行わせることが可能なジェットミルを提供することができる。
本発明の参考の形態である 第1の形態に係るジェットミルの要部を模式的に示す側断面図である。 上記第1の形態に係るジェットミルの要部を模式的に示す横断面図である。 上記第1の形態に係り、気体噴射ノズルの装着状態を示す要部断面図である。 上記第1の形態に係り、気体噴射ノズルの可動軸受け部分を示す要部断面図である。 上記第1の形態に係り、気体噴射ノズルを位置調節可能に保持する可変保持手段の要部を示す正面図である。 本発明の第2の形態に係るジェットミルの要部における実施形態を示す一部省略側断面図である。 上記第2の形態に係り、ノズルの噴射方向を可変駆動する機構部分を抽象化して示す図である。 本発明の第3の形態に係るジェットミルの要部における実施形態を示す省略側断面図である。 上記第3の形態に係り、ジェットミルの要部に関する別の実施形態を示す省略側断面図である。 上記第3の形態に係り、ノズルの噴射方向を可変駆動する機構部分を抽象化して示す図である。 本発明の第4の形態に係るジェットミルの要部における実施形態を示す省略側断面図である。 上記第4の形態に係り、ノズル先端部分の好ましい実施形態を示す断面図である。 上記第4の形態に係り、破砕室を水平噴射ノズルの上方で水平方向に破断して示す横断面図である。 上記第4の形態に係り、破砕室を傾斜噴射ノズルの上方で水平方向に破断して示す横断面図である。 上記第4の形態に係り、第2の破砕室12Bを水平方向に破断して示す横断面図である。 従来のジェットミルにより得られる粒度分布(a)と本発明のジェットミルにより得られる粒度分布(b)の例をそれぞれ示すグラフである。 従来のジェットミルの要部を模式的に示す側断面図である。 従来のジェットミルの要部を模式的に示す横断面図である。
符号の説明
10 ジェットミル
11 ハウジング
12 破砕室
12A 第1の破砕室
12B 第2の破砕室
13 貫通孔
14 微粉体排出口
14A 第1の微粉体排出口
14B 第2の微粉体排出口
15 通気導管
16 垂直支柱
171 円錐コア部
172 整流部材
173 ステー部
18 微粉体導入口
20 気体噴射ノズル(エゼクタノズル)
21 気体噴射ノズル(水平噴射ノズル)
22 垂直噴射ノズル
31 駆動ノズル
32 砕料供給部
40 高圧作動気体供給装置
41 送気チューブ
51 可動軸受け(球面軸受け)
511 可動摺動子
512 固定摺動子
513 凹溝
514 送気孔
52 可変保持手段
531 ボス部材
532 中央透孔
533 可動部材
534 U字状切欠部
535 固定ネジ(止めネジ)
61 環状可動部材
61A,61B 環状可動部材
62 電動アクチェータ
62A,62B 電動アクチェータ
63 自在軸受け
64 リンクアーム
65,66 連結部(フリージョンイト)
65,66 連結部(フリージョンイト)
71 制御部

Claims (7)

  1. 水平円盤状の破砕室内に導入された砕料をその破砕室の内周壁に沿って円陣状に配設された複数の噴射ノズルからの気体噴射により生成される旋回流により微細化するジェットミルにおいて、複数の噴射ノズルをそれぞれの気体噴射方向が可動なように軸支する可動軸受けと、上記ノズル列の上方または下方に位置するとともに上記ノズルの軸方向に対して直交方向の揺動が可能に可動支持された環状可動部材と、この環状可動部材を揺動駆動する電動アクチェータと、各噴射ノズルの後端側をそれぞれ上記環状可動部材の同一円周位置に角変位可能に連結するリンクアームとを備え、各ノズルの噴射方向を上記電動アクチェータにより同時に変位させるようにしたことを特徴とするジェットミル。
  2. 請求項において、上記電動アクチェータは上記環状可動部材に連結するリンクアームの1つに連結し、この連結したリンクアームを介して上記環状可動部材を揺動駆動することを特徴とするジェットミル。
  3. 請求項1または2において、上記電動アクチェータの駆動源ユニットとして回転減速機構を備えた電動モータを使用するとともに、上記環状可動部材を任意の変位位置に停止させる制御手段を備えたことを特徴とするジェットミル。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、上記電動アクチェータとして上記環状可動部材を高速振動させる振動駆動ユニットを用いたことを特徴とするジェットミル。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記複数の噴射ノズルは、上記破砕室内に水平方向の旋回流を生成させるように設置された水平噴射ノズルと、上記旋回流に垂直方向成分の流れを生じさせるように設置された傾斜噴射ノズルとを備えことを特徴とするジェットミル。
  6. 請求項5において、水平噴射ノズルと傾斜噴射ノズルが垂直方向に配置されてなるノズル対が上記破砕室の内周壁に沿って円陣状に配設されていることを特徴とするジェットミル。
  7. 請求項5または6において、上記噴射ノズルの先端面を球面状に形成したことを特徴とするジェットミル。
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