JP7409140B2 - 竪型ローラミル - Google Patents

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Description

本発明は、竪型ローラミルに関する。
下記特許文献1には、バイオマスミルが開示されている。このバイオマスミルは、分級室を形成するハウジングと、分級室の上部の分級機と、テーブル駆動装置によって駆動される粉砕テーブルと、粉砕テーブルに押圧される加圧ローラを有する複数の加圧ローラユニットと、粉砕テーブルの周囲から1次空気を噴出する吹出し口と、粉砕テーブルの中心に木質系バイオマスを供給するシュートと、縮流部とを具備し、該縮流部はシュートを囲む内側縮流部と、ハウジングの内周面の内側縮流部と対向する位置に設けられた外側縮流部とを有し、内側縮流部と外側縮流部との間に縮流流路が形成され、内側縮流部が縮流流路の上端より上方に延出する円錐台部と、円錐台部の上端より下方に延出する倒立円錐台部とを有する。
特開2017-047383号公報
ところで、上記竪型ローラミルでは、木質バイオマスを被粉砕物とする場合に、上昇流の流速を高める必要から縮流リングが装着され、石炭を被粉砕物とする場合には上昇流の流速を高める必要がないので縮流リングを取り外す。しかしながら、このような縮流リングの装着/撤去作業は、比較的長時間(例えば2週間程度)を要する作業なので、竪型ローラミルの稼働率の低下を招く要因である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、被粉砕物の切替に起因する竪型ローラミルの稼働率の低下を抑制することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、竪型ローラミルに係る第1の解決手段として、竪型ハウジングと、該竪型ハウジングの下部に設けられ被粉砕物を粉砕する粉砕部と、該粉砕部に被粉砕物を供給する原料供給部と、前記粉砕部で発生する粉砕物を上方に搬送する上昇流を発生させる気流発生部と、前記粉砕部の上方に設けられ前記粉砕物を分級する分級部とを備える竪型ローラミルであって、前記粉砕部と前記分級部との間に設けられる板状部材であって、前記粉砕物が通過する開口の開口面積を切替える流路調節部を備える、という手段を採用する。
本発明では、竪型ローラミルに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記流路調節部は、1あるいは複数の前記開口が形成された漏斗状の本体部と、各々の前記開口に着脱自在に装着され、前記開口の一部を塞ぐ部分閉塞板とを備える、という手段を採用する。
本発明では、竪型ローラミルに係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記部分閉塞板は、前記開口において前記上昇流の遅いエリアを閉塞するように前記本体部に装着される、という手段を採用する。
本発明では、竪型ローラミルに係る第4の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記部分閉塞板は、前記開口の下側を塞ぐように前記本体部に装着される、という手段を採用する。
本発明では、竪型ローラミルに係る第5の解決手段として、上記第2~第4のいずれかの解決手段において、前記部分閉塞板に代えて前記開口の全部を塞ぐ全閉塞板を採用し、前記本体部の外周に前記粉砕物が通過する隙間が設けられる、という手段を採用する。
本発明では、竪型ローラミルに係る第6の解決手段として、上記第1~第5のいずれかの解決手段において、前記開口面積は、前記被粉砕物が石炭の際に比較的広く設定され、前記被粉砕物がバイオマスの際に比較的狭く設定される、という手段を採用する。
本発明によれば、被粉砕物の切替に起因する竪型ローラミルの稼働率の低下を抑制することが可能である。
本発明の一実施形態に係る竪型ローラミルの構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態における流路調節部の詳細構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る竪型ローラミルの構成を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る竪型ローラミルAは、石炭あるいはバイオマスを被粉砕物Xとするものである。すなわち、この竪型ローラミルAは、例えば火力発電所のボイラに併設される設備であり、ボイラの燃料である被粉砕物Xを所定の粒径(最適燃料粒径)まで粉砕してボイラに供給する燃料供給系を構成している。
ここで、上記最適燃料粒径は、燃料としての性質の違いから石炭とバイオマスとで異なる。石炭の最適燃料粒径は例えば数十ミクロンメートルであり、バイオマスの最適燃料粒径は例えば数百ミクロンメートルである。したがって、竪型ローラミルAは、ボイラに向けて排出する粉砕物Xaの粒径を石炭あるいはバイオマスに応じて変更するように性能調整される。
火力発電所は、石炭あるいはバイオマスを択一的に燃料として選択してボイラを運転し、当該ボイラが発生させる蒸気等を用いてタービンを作動させることにより発電機を駆動する。すなわち、火力発電所は、時期に応じて燃料を石炭あるいはバイオマスに切り替えつつ運転される。
したがって、竪型ローラミルAは、外部から供給される燃料が石炭とバイオマスとの間で切り替えられる度に性能調整する必要がある。詳細については後述するが、本実施形態に係る竪型ローラミルAは、このような性能調整の手法として、粉砕物Xaが通過する開口の開口面積を切替えるという手段を採用する。
このような本実施形態に係る竪型ローラミルAは、図1に示すように、竪型ハウジング1、粉砕部2、原料供給部3、気流発生部4、分級部5及び流路調節部6を備えている。
竪型ハウジング1は、鉛直姿勢の有底円筒状部材である。すなわち、この竪型ハウジング1は、ハウジング本体1aと、当該ハウジング本体1aの下端に設けられた支持体1bと、ハウジング本体1aの上端に設けられた蓋体1cとを備える。
上記ハウジング本体1aは、略円筒状の部材であり、支持体1bによって鉛直姿勢に支持されている。支持体1bは、ハウジング本体1aの下端を閉塞させると共に鉛直姿勢つまり中心軸線が鉛直方向となるようにハウジング本体1aを地面に対して支持する基礎構造物である。蓋体1cは、竪型ハウジング1の上端を閉塞状態とする略円板状の部材であり、排出部1dを備えている。この排出部1dは、粉砕物Xaをボイラ等の外部に排出する開口である。
粉砕部2は、回転テーブル2a、複数の粉砕ローラ2b、回転動力源2c及び連結機2dを備え、被粉砕物Xである石炭あるいはバイオマスを粉砕して粉砕物を生成する。回転テーブル2aは、水平姿勢で回転する回転体であり、上面が円環状の破砕面2eである。この回転テーブル2aは、連結機2dを介して回転動力源2cによって回転駆動されることによって、上記破砕面2eを水平面内で回転させる。
なお、上記破砕面2eは、鉛直方向から見た場合に所定幅を有する円環状の面である。また、破砕面2eの内側は、図示するように水平方向から見た場合に略円錐状に盛り上がる突出部2fが設けられている。この中央突出部2fは、破砕面2eと同軸状に設けられており、上方の原料供給部3から落下する被粉砕物Xを受ける受部である。
粉砕ローラ2bは、周面が上記破砕面2eに対峙する円形ローラであり、竪型ハウジング1に対して回動自在に支持されている。この粉砕ローラ2bは、破砕面2eとの間に被粉砕物Xを挟んだ状態で従動回転する。上述した被粉砕物Xは、回転テーブル2aの破砕面2e(上面)と粉砕ローラ2bの周面との間に噛み込まれることによって破砕され、粉砕物Xaとなる。
このような粉砕ローラ2bは、鉛直方向から見た場合に、回転テーブル2a(破砕面2e)の回転中心周りに所定の角度割で複数設けられている。例えば、この粉砕ローラ2bは、回転中心周りに120°の角度割で3つ設けられている。すなわち、被粉砕物Xは、回転テーブル2a(破砕面2e)上の離散する複数個所、例えば3か所で破砕されて粉砕物Xaとなる。
回転動力源2cは、出力軸が水平姿勢となるように設けられた原動機であり、連結機2dを介して回転テーブル2aに接続されている。連結機2dは、回転動力源2cと回転テーブル2aとの間に設けられており、回転動力源2cの回転を減速させて回転テーブル2aに伝達する減速機である。すなわち、この連結機2dは、回転動力源2cの回転を減速させると共に回転中心を水平方向から鉛直方向に変換する変換器としても機能する。
原料供給部3は、上記蓋体1cによって鉛直姿勢に支持された管状部材であり、内部を被粉砕物Xが流通する。この原料供給部3は、中心軸線(鉛直軸)が回転テーブル2a(破砕面2e)の回転中心と同軸である。すなわち、原料供給部3は、上記中央突出部2fの中心に向けて被粉砕物Xを上方から供給する。
気流発生部4は、空気導入部4a及び複数の案内口4bを備え、外部から供給される圧縮空気Fを受け付けて竪型ハウジング1に上昇流を形成する。空気導入部4aは、圧縮空気Fの受入口であり、図示するように竪型ハウジング1の下部に設けられている。複数の案内口4bは、回転テーブル2aの外周側に所定間隔を空けて設けられており、矢印で示すように空気導入部4aから流入する圧縮空気Fを上方に向けて放出する。
ここで、回転テーブル2a上で生成される粉砕物は、上記気流発生部4が発生させる上昇流に乗って回転テーブル2aの上方に搬送される。また、この粉砕物は、流路調節部6を通過することによって分級部5に至る。
分級部5は、原料供給部3を中心として回転する回転分級機であり、外周部が粉砕物Xaの流入口であり、上部が粉砕物Xaの流出口である。このような分級部5は、回転によって発生する風圧によって粉砕物Xaのうち、粒径が最適燃料粒径以下のものを選択的に通過させ、粒径が最適燃料粒径を超えるものについては下方に落下させる。
流路調節部6は、上述した粉砕部2と分級部5との間に設けられる板状部材であって、本体部6a及び複数の部分閉塞板6bを備える。この流路調節部6は、図2に詳細構成を示すが、粉砕物Xaが通過する流通開口6cの一部を部分閉塞板6bで塞ぐことによって、流通開口6cの開口面積を切替える。
本体部6aは、1あるいは複数の流通開口6cが形成された漏斗状(逆円錐形状)の板材であり、複数の流通開口6c、下部挿通口6d及び上部固定部6eを備えている。複数の流通開口6cは、周方向に所定間隔で並ぶと共に、図2に示すように上側が山形に成形された切欠きである。
下部挿通口6dは、図1に示すように原料供給部3が挿通される円形開口である。この下部挿通口6dには、原料供給部3の外周との間に隙間が形成されている。この隙間は、分級部5から落下してきた粉砕物Xaが流通するためのものであり、当該粉砕物Xaを粉砕部2に効果的に再供給させるためのものである。
上部固定部6eは、直径が下部挿通口6dよりも大幅に大きな円形開口であり、ハウジング本体1aの内壁に固定される。すなわち、この上部固定部6eは、ハウジング本体1aの内壁に隙間なく固定されている。
複数の部分閉塞板6bは、上述した本体部6aに着脱自在に装着される板材であり、各流通開口6cの一部を塞ぐ。より正確には、各部分閉塞板6bは、図2に示すように流通開口6cの下側の領域を塞ぐように本体部6aに装着される。この流通開口6cの下側は、上述した上昇流の流速が流通開口6cの上側よりも遅いエリアである。
このような部分閉塞板6bは、本体部6aへの着脱が容易なように、例えばネジ等の締結具によって本体部6aに装着される。また、これら部分閉塞板6bは、漏斗状(逆円錐形状)に形成された本体部6aの内側と外側のうち、外側に装着される。
ここで、各部分閉塞板6bは各流通開口6cの下側領域つまり原料供給部3により近い部位を塞ぐので、部分閉塞板6bが装着された状態の各流通開口6cは、上側つまりハウジング本体1aの内壁により近い部位が開放されている。この開放部位は、例えば分級部5の流入口の直下に位置する。
次に、本実施形態に係る竪型ローラミルAの動作について詳しく説明する。
最初に石炭を被粉砕物Xとする場合について説明する。この場合、流路調節部6における複数の部分閉塞板6bが全て取り外され、全ての流通開口6cの開口面積は比較的広く設定される。
上記部分閉塞板6bの取外作業は、粉砕部2において粉砕ローラ2bを回転テーブル2aに対峙する位置から移動させた状態で、作業員が回転テーブル2a上に進入して行われる。この部分閉塞板6bの取外作業は、各部分閉塞板6bが締結具によって本体部6aに装着されているので、従来に比べて作業性が良好である。
そして、この竪型ローラミルでは、流通開口6cの開口面積が比較的広く設定された状態において、被粉砕物X(石炭)が外部から原料供給部3の上端に順次連続的に供給される。そして、この被粉砕物X(石炭)は、原料供給部3を経由して回転テーブル2aの中央突出部2fに順次供給され、中央突出部2fの形状効果に基づいて破砕面2eに順次供給される。
すなわち、被粉砕物X(石炭)は、上方から中央突出部2fに供給されるが、中央突出部2fが中央が上側に盛り上がった山形に形状設定されているので、中央突出部2fの傾斜面に沿って流動して内側から破砕面2eに流れ込む。このような被粉砕物X(石炭)の動きは破砕面2eの内側の各所において発生するので、破砕面2eには内側の各所に被粉砕物X(石炭)が順次供給される。
一方、外部から原料供給部3への被粉砕物X(石炭)の供給に並行して、回転テーブル2aが回転動力源2cによって回転駆動される。この結果、破砕面2eに供給された被粉砕物X(石炭)は、破砕面2eと粉砕ローラ2bとの間に噛み込まれて破砕される。
すなわち、粉砕ローラ2bの回転に伴って粉砕ローラ2bが従動回転すると共に粉砕ローラ2bの周面には破砕面2eに対する押付力が作用するので、被粉砕物X(石炭)は、破砕面2eと粉砕ローラ2bの周面との間で押し潰され、かつせん断力が作用することによって破砕される。このような被粉砕物X(石炭)に対する破砕作用によって破砕面2e上には粉砕物Xa(微粉炭)が徐々に生成される。
そして、破砕面2e上で生成された粉砕物Xa(微粉炭)は、気流発生部4によって回転テーブル2aの外周に発生している上昇流によって上方に吹き上げられる。すなわち、破砕面2e上の粉砕物Xa(微粉炭)のうち、粒径の比較的小さなものが上昇流の圧力が作用して浮上する。そして、この粉砕物Xa(微粉炭)は、上昇流とともに流路調節部6の流通開口6cを通過して分級部5に至る。
ここで、粉砕物Xa(微粉炭)が流通開口6cを通過する際の流速は、流通開口6cが最大開口面積に設定されているので、比較的遅い。すなわち、粉砕物Xa(微粉炭)は、流路調節部6の各流通開口6cを通過する際に流体力学におけるベルヌーイ効果つまり流速の上昇効果を殆ど受けることなく上昇する。
なお、石炭を被粉砕物Xとする場合における流通開口6cの開口面積、つまり部分閉塞板6bが本体部6aから取り外された状態における流通開口6cの開口面積S1は、粉砕物Xa(微粉炭)に作用する増速効果を睨んで適宜設定される。すなわち、この開口面積S1はに基づいて最適設定される。
この結果、粒径が比較的小さいために比較的軽い粉砕物Xa(微粉炭)は、流路調節部6の各流通開口6cで増速されなくても、分級部5に容易に至る。そして、粉砕物Xa(微粉炭)は、分級部5において粒径が最適燃料粒径以下のものが選択的に捕集され、排出部1dを介して外部に排出される。
なお、分級部5で捕集されなかった粉砕物Xa(微粉炭)は、殆どが分級部5の下方の流路調節部6上に落下する。この粉砕物Xa(微粉炭)は、粒径が最適燃料粒径よりも大きいものであり、さらに微細化する必要があるものである。このような粉砕物Xa(微粉炭)は、流路調節部6上を流下して粉砕部2の中央突出部2f上に再供給される。
一方、バイオマスを被粉砕物Xとする場合、流路調節部6における複数の部分閉塞板6bが全て本体部6aに装着される。すなわち、流路調節部6における全ての流通開口6cの開口面積は、被粉砕物Xがバイオマスの場合に比較的狭く設定される。
この部分閉塞板6bの取外作業は、粉砕ローラ2bを回転テーブル2aに対峙する位置から移動させた状態で作業員が回転テーブル2a上に進入して行う。このような取外作業は、各部分閉塞板6bが締結具によって本体部6aに装着されているので、従来に比較して作業性が良好である。
そして、この竪型ローラミルAでは、開口面積が比較的狭く設定された状態において、被粉砕物X(バイオマス)が外部から原料供給部3の上端に順次連続的に供給される。そして、この被粉砕物X(バイオマス)は、原料供給部3を経由して回転テーブル2aの中央突出部2fに順次供給され、中央突出部2fの形状効果に基づいて破砕面2eに順次供給される。
また、外部から原料供給部3への被粉砕物X(バイオマス)の供給に並行して、回転テーブル2aが回転動力源2cによって回転駆動される。この結果、破砕面2eに供給された被粉砕物X(バイオマス)は、破砕面2eと粉砕ローラ2bとの間に噛み込まれて破砕され、粉砕物Xa(微細バイオマス)となる。
そして、破砕面2e上で生成された粉砕物Xa(微細バイオマス)は、気流発生部4によって回転テーブル2aの外周に発生している上昇流によって上方に吹き上げられる。そして、この粉砕物Xa(微細バイオマス)は、上昇流とともに流路調節部6の流通開口6cを通過して分級部5に至る。
ここで、粉砕物Xa(微細バイオマス)が流通開口6cを通過する際の流速は、流通開口6cが開口面積が比較的狭く設定されているために比較的速い。すなわち、粉砕物Xa(微細バイオマス)は、流路調節部6の各流通開口6cを通過する際に流体力学におけるベルヌーイ効果つまり流速の上昇効果を受けて上昇する。
なお、バイオマスを被粉砕物Xとする場合における流通開口6cの開口面積、つまり部分閉塞板6bが本体部6aに装着された状態における流通開口6cの開口面積S2は、粉砕物Xa(微細バイオマス)に作用する増速効果を睨んで適宜設定される。すなわち、この開口面積S2は実験に基づいて最適設定される。また、本実施形態では、上昇流の流速が流通開口6cの上側よりも遅いエリアである流通開口6cの下側に部分閉塞板6bが装着されるので、上昇流の流速を効率的に高めることができる。
この結果、粒径が比較的大きいために比較的重い粉砕物Xa(微細バイオマス)であっても、流路調節部6の各流通開口6cで増速されて分級部5に容易に到達する。そして、粉砕物Xa(微細バイオマス)は、分級部5において粒径が最適燃料粒径以下のものが選択的に捕集され、排出部1dを介して外部に排出される。
なお、分級部5で捕集されなかった粉砕物Xa(微細バイオマス)は、殆どが分級部5の下方の流路調節部6上に落下する。この粉砕物Xa(微細バイオマス)は、粒径が最適燃料粒径よりも大きいものであり、さらに微細化する必要があるものである。このような粉砕物Xa(微細バイオマス)は、流路調節部6上を流下して粉砕部2の中央突出部2f上に再供給される。
このように本実施形態に係る竪型ローラミルAは、本体部6aに部分閉塞板6bを着脱することによって粉砕物Xa(微細バイオマス)が流通する各流通開口6cの開口面積を切替えるので、当該切替に要する作業が従来よりも大幅に軽減される。したがって、本実施形態によれば、被粉砕物Xの切替に起因する竪型ローラミルAの稼働率の低下を大幅に抑制することが可能である。
また、この竪型ローラミルAでは、各流通開口6cの下側を部分閉塞板6bで塞ぐ構成を採用するので、分級部5から落下してきた粒径が比較的大きな粉砕物Xa(微細バイオマス)が流路調節部6を容易に通過することができる。したがって、比較的大きな粉砕物Xa(微細バイオマス)を効果的に粉砕部2に再供給し、さらに微細化することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、流路調節部6の外周部つまり上部固定部6eをハウジング本体1aの内壁に隙間なく固定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各流通開口6cを全閉/全開し、かつ流路調節部6とハウジング本体1aの内壁との間に上昇流及び粉砕物Xaが通過する隙間を設けることが考えられる。
すなわち、この変形例に係る竪型ローラミルBは、図3に示すように、部分閉塞板6bに代えて各流通開口6cの全部を塞ぐ全閉塞板6fを備え、またハウジング本体1aの内壁との間に隙間S(開口)を形成する上部固定部6gを備える流路調節部6Aを採用する。このような竪型ローラミルBでは、全閉塞板6fの着脱によって粉砕物Xaが通過する開口の開口面積が切替えられるので、上述した実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(2)上記実施形態では、各流通開口6cの下側を塞ぐ部分閉塞板6bを採用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、粉砕物Xaが通過する貫通孔が離散的に多数形成された部分閉塞板を採用してもよい。
(3)上記実施形態では、被粉砕物Xとして石炭及びバイオマスを例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、石炭及びバイオマス以外の被粉砕物Xについても適用することが可能である。
A、B 竪型ローラミル
S 隙間
1 竪型ハウジング
1a ハウジング本体
1b 支持体
1c 蓋体
1d 排出部
2 粉砕部
2a 回転テーブル
2b 粉砕ローラ
2c 回転動力源
2d 連結機
2e 破砕面
2f 中央突出部
3 原料供給部
4 気流発生部
4a 空気導入部
4b 案内口
5 分級部
6、6A 流路調節部
6a 本体部
6b 部分閉塞板
6c 流通開口
6d 下部挿通口
6e、6g 上部固定部
6f 全閉塞板


Claims (3)

  1. 竪型ハウジングと、該竪型ハウジングの下部に設けられ被粉砕物を粉砕する粉砕部と、該粉砕部に被粉砕物を供給する原料供給部と、前記粉砕部で発生する粉砕物を上方に搬送する上昇流を発生させる気流発生部と、前記粉砕部の上方に設けられ前記粉砕物を分級する分級部とを備える竪型ローラミルであって、
    前記粉砕部と前記分級部との間に設けられる板状部材であって、前記粉砕物が通過する開口の開口面積を切替える流路調節部を備え
    前記流路調節部は、1あるいは複数の前記開口が形成された漏斗状の本体部と、各々の前記開口に着脱自在に装着され、前記開口の一部を塞ぐ部分閉塞板とを備えることを特徴とする竪型ローラミル。
  2. 前記部分閉塞板は、前記開口の下側を塞ぐように前記本体部に装着されることを特徴とする請求項1に記載の竪型ローラミル。
  3. 前記部分閉塞板に代えて前記開口の全部を塞ぐ全閉塞板を採用し、
    前記本体部の外周に前記粉砕物が通過する隙間が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の竪型ローラミル。
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