JP4920012B2 - 自動車のフロントピラー - Google Patents
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Description
本発明は、中空部材が車体後方に向けて上り勾配に延出され、中空部材にインナパネルが設けられた自動車のフロントピラーに関する。
自動車のなかには、天井部に支持フレームを介してサンルーフが設けられ、支持フレームのドレン溝部にドレンホースの上端部が連通されたものがある。
ドレン溝部に連通されたドレンホースは、フロントピラー内を通され、フロントピラー下部の開口部から引き出されている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平3−44051号公報
ドレン溝部に連通されたドレンホースは、フロントピラー内を通され、フロントピラー下部の開口部から引き出されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の技術によれば、ドレン溝部に導かれた雨水などを、ドレン溝部からドレンホースに導き、ドレンホースに導かれた雨水などをドレンホースを経て車外に排水することが可能である。
ここで、特許文献1の技術は、ドレンホースを引き出すための開口部がフロントピラーの下部に設けられている。
フロントピラーの下部に開口部を設けることで、開口部近傍の剛性を高めることが難しい。
フロントピラーの下部に開口部を設けることで、開口部近傍の剛性を高めることが難しい。
また、下部の開口部は、ドレンホースを引き出すための開口であり、比較的小さな開口である。さらに、開口部が形成された下部は平坦面に形成されている。
そして、ドレンホースを取り付ける際に、ドレンホースは下部の平坦面に沿って開口部側に導かれる。
そして、ドレンホースを取り付ける際に、ドレンホースは下部の平坦面に沿って開口部側に導かれる。
開口部は平坦面に形成されているのでドレンホースは、開口部と略平行に導かれる。このため、開口部まで導かれたドレンホースが開口部を通過することが考えられ、ドレンホースを開口部から引き出し難い。
本発明は、剛性を高めることができ、かつ、ドレンホースを開口部から引き出し易くできる自動車のフロントピラーを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体後方に向けて上り勾配に延出された中空部材が閉断面に形成され、前記中空部材にアウタパネルおよびインナパネルが設けられ、前記インナパネルの下部に、前記中空部材の内部から導き出された可撓性の線状部材を取り出す開口部が形成された自動車のフロントピラーにおいて、前記インナパネルの下部に、前記中空部材に沿って車体後方に延出された折れ部を形成することで、前記折れ部および前記中空部材間に車体内側に膨出させた段付ビードを備え、前記段付ビードの折れ部を跨ぐように前記開口部が形成されることで、前記開口部の略上半部が前記段付ビードに備えられたことを特徴とする。
請求項2は、前記開口部の周縁近傍に沿って補強用の段差部が設けられたことを特徴とする。
請求項3は、前記折れ部が車体後方に向けて前記中空部材に徐々に近づくように上り勾配に形成されることで、前記段付ビードが側面視で略三角形に形成されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、インナパネルの下部に折れ部を備え、折れ部および中空部材間に車体内側に膨出させた段付ビードを備えた。
これにより、インナパネルの下部の剛性を高めることが可能になり、フロントピラーの剛性を高めることができる。
これにより、インナパネルの下部の剛性を高めることが可能になり、フロントピラーの剛性を高めることができる。
さらに、段付ビードの折れ部を跨ぐように開口部を形成することで、開口部の略上半部を段付ビードに形成した。
よって、開口部の略上半部を、開口部の略下半部に対して車体内側に配置でき、開口部の略上半部と開口部の略下半部との間に段差(開口段差)を形成することができる。
これにより、フロントピラーの下部に沿って開口部まで導かれたドレンホースを、開口段差を利用することで開口部から引き出し易くできる。
よって、開口部の略上半部を、開口部の略下半部に対して車体内側に配置でき、開口部の略上半部と開口部の略下半部との間に段差(開口段差)を形成することができる。
これにより、フロントピラーの下部に沿って開口部まで導かれたドレンホースを、開口段差を利用することで開口部から引き出し易くできる。
請求項2に係る発明では、開口部の周縁近傍に補強用の段差部を設けることで、開口部の周縁近傍の剛性を高めることができる。
これにより、インナパネルの下部の剛性を一層高めることが可能になり、フロントピラーの剛性をさらに高めることができる。
これにより、インナパネルの下部の剛性を一層高めることが可能になり、フロントピラーの剛性をさらに高めることができる。
請求項3に係る発明では、折れ部を車体後方に向けて中空部材に徐々に近づくように上り勾配に形成し、段付ビードを略三角形に形成した。
よって、車体前部に衝撃荷重が作用した場合に、衝撃荷重を段付ビードを経て中空部材に効率よく伝えることができる。
これにより、衝撃荷重を中空部材で良好に支えることができ、フロントピラーの剛性を高めることができる。
よって、車体前部に衝撃荷重が作用した場合に、衝撃荷重を段付ビードを経て中空部材に効率よく伝えることができる。
これにより、衝撃荷重を中空部材で良好に支えることができ、フロントピラーの剛性を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る自動車のフロントピラーを備えた車体を示す斜視図である。
車体10は、ラジエータなどの冷却部材を支えるフロントバルクヘッド11と、フロントバルクヘッド11の下端部に設けられた左右のフロントサイドフレーム12,12と、左右のフロントサイドフレーム12,12の外側にそれぞれ設けられた左右のアッパフレーム13,13と、左右のアッパフレーム13,13をフロントバルクヘッド11に連結する左右の連結バー14,14とを備えている。
左右のフロントサイドフレーム12,12の前端部12a,12aにフロントバンパービーム15が架け渡されている。
車体10は、ラジエータなどの冷却部材を支えるフロントバルクヘッド11と、フロントバルクヘッド11の下端部に設けられた左右のフロントサイドフレーム12,12と、左右のフロントサイドフレーム12,12の外側にそれぞれ設けられた左右のアッパフレーム13,13と、左右のアッパフレーム13,13をフロントバルクヘッド11に連結する左右の連結バー14,14とを備えている。
左右のフロントサイドフレーム12,12の前端部12a,12aにフロントバンパービーム15が架け渡されている。
さらに、車体10は、左右のアッパフレームから車体後方に向けてそれぞれ延出された左右のフロントピラー(自動車のフロントピラー)17,18と、左右のフロントピラー17,18から車体後方に向けてそれぞれ延出された左右のルーフサイドレール21,21とを備えている。
この車両10は、天井部22に支持フレームを介してサンルーフ(図示せず)が設けられ、支持フレームのドレン溝部にドレンホース(可撓性の線状部材)24(図3参照)の上端部が連通されている。
ドレンホース24は、可撓性(弾性変形性)を備えている。
ドレンホース24は、可撓性(弾性変形性)を備えている。
このドレンホース24は、右フロントピラー18内を通され、右フロントピラー18の下部35に形成された開口部26(図3参照)から引き出されている。
これにより、ドレン溝部に導かれた雨水などを、ドレン溝部からドレンホース24に導き、ドレンホース24を経て車外に排水することが可能である。
これにより、ドレン溝部に導かれた雨水などを、ドレン溝部からドレンホース24に導き、ドレンホース24を経て車外に排水することが可能である。
なお、左右のフロントピラー17,18は、左右対称の部材である。よって、右フロントピラー18について説明して左フロントピラー17の説明を省略する。
図2は本発明に係る自動車のフロントピラーを示す側面図、図3は図2の3部拡大図、図4は図3に示す自動車のフロントピラーの下部を示す分解斜視図である。
右フロントピラー18は、右アッパフレーム13の後端部13aから右ルーフサイドレール21まで車体後方に向けて上り勾配で延出された支柱である。
右フロントピラー18は、右アッパフレーム13の後端部13aから右ルーフサイドレール21まで車体後方に向けて上り勾配で延出された支柱である。
この右フロントピラー18は、車体後方に向けて上り勾配に延出された閉断面状の中空部材31と、中空部材31の車外側壁部31a(図5も参照)に設けられたアウタパネル32と、中空部材31の車室側壁部31bに設けられたインナパネル33と、車室側壁部31bに設けられた補強部材(スチフナ)34(図5参照)とを備えている。
アウタパネル32には、ボルト27およびナット28でフロントフェンダ29が取り付けられている。フロントフェンダ29は車体の外装部材である。
インナパネル33は、溶接部36…,37…で中空部材31の車室側壁部31bに接合されている。
インナパネル33は、溶接部36…,37…で中空部材31の車室側壁部31bに接合されている。
このインナパネル33は、中空部材31の前端部31cに取り付けられた下部35を備えている。
下部35は、上端部位35aが中空部材31の前端部31cに溶接され、前端部位35bがアウタパネル32の前端部位32aに溶接され、後端部位35cがアウタパネル32の後端部位32bに溶接され、下端部位35dが下部インナパネル51に溶接されている。
この下部35は、略中央部位35eに段付ビード38を備えるとともに、開口部26を備えている。
下部35は、上端部位35aが中空部材31の前端部31cに溶接され、前端部位35bがアウタパネル32の前端部位32aに溶接され、後端部位35cがアウタパネル32の後端部位32bに溶接され、下端部位35dが下部インナパネル51に溶接されている。
この下部35は、略中央部位35eに段付ビード38を備えるとともに、開口部26を備えている。
段付ビード38は、下折れ部(折れ部)41および中空部材31間に設けられ、車体内側に膨出された部位である。
この段付ビード38は、下折れ部41、前折れ部42および上折れ部43で略3角形(図7(B)参照)に形成されている。
下部35に膨出された段付ビード38を設けることで、下部35(すなわち、右フロントピラー18)の剛性を高めることができる。
この段付ビード38は、下折れ部41、前折れ部42および上折れ部43で略3角形(図7(B)参照)に形成されている。
下部35に膨出された段付ビード38を設けることで、下部35(すなわち、右フロントピラー18)の剛性を高めることができる。
下折れ部41は、下部35の前端部位35bから車体後方に向けて中空部材31に徐々に近づくように傾斜角θの上り勾配で延出されている。
下折れ部41を形成することで略直線状の稜線41aが形成されている。
下折れ部41を形成することで略直線状の稜線41aが形成されている。
前折れ部42は、下部35のうち、上端部位35a近傍から下折れ部41の前端部位41bまで下方に向けて延出されている。
前折れ部42を形成することで略直線状の稜線42aが形成されている。
前折れ部42を形成することで略直線状の稜線42aが形成されている。
上折れ部43は、前折れ部42の上端部位42bから中空部材31に沿って下折れ部41の後端部41b近傍まで延出されている。
上折れ部43は、図5に示すように、下部35の上端部位35a近傍が中空部材31に沿って車室側に膨出することにより形成された折れ線である。
上折れ部43は、図5に示すように、下部35の上端部位35a近傍が中空部材31に沿って車室側に膨出することにより形成された折れ線である。
開口部26は、下部35の前端部位35b近傍で、かつ、中空部材31の前端部31c下方に設けられている。
この開口部26は、段付ビード38の下折れ部41を跨ぐように配置されている。
この開口部26は、段付ビード38の下折れ部41を跨ぐように配置されている。
開口部26は、略矩形状に形成され、開口部26の略上半部45が段付ビード38に形成され、開口部26の略下半部46が段付ビード38の下側部位(以下、「ビード下側部位」という)39に形成されている。
開口部26は、中空部材31の前端部31cから導き出(引き出)されたドレーンホース24を取り出すための開口である。
開口部26は、中空部材31の前端部31cから導き出(引き出)されたドレーンホース24を取り出すための開口である。
開口部26の周縁26a近傍に補強用の段差部48が設けられている。
段差部48は、車体外側に向けて膨出されることで、段付ビード38に対して奥行き寸法T1(図6参照)だけ凹み、ビード下側部位39に対して奥行き寸法T2(図6参照)だけ凹んだ部位である。
開口部26の周縁26a近傍に段差部48を設けることで、略矩形状の稜線48aが形成されている。
段差部48は、車体外側に向けて膨出されることで、段付ビード38に対して奥行き寸法T1(図6参照)だけ凹み、ビード下側部位39に対して奥行き寸法T2(図6参照)だけ凹んだ部位である。
開口部26の周縁26a近傍に段差部48を設けることで、略矩形状の稜線48aが形成されている。
このように、開口部26の周縁26a近傍に補強用の段差部48を設けることで、開口部26の周縁26a近傍の剛性を高めることができる。
開口部26の周縁26a近傍の剛性を高めることで、右フロントピラー18の剛性を高めることができる。
開口部26の周縁26a近傍の剛性を高めることで、右フロントピラー18の剛性を高めることができる。
図5は図3の5−5線断面図である。
下部35に下折れ部41を設けることで、段付ビード38が、ビード下側部位39に対して車体内側に高さ寸法H1だけ膨出されている。
これにより、インナパネル33の下部35の剛性を高めることが可能になり、右フロントピラー18の剛性を高めることができる。
下部35に下折れ部41を設けることで、段付ビード38が、ビード下側部位39に対して車体内側に高さ寸法H1だけ膨出されている。
これにより、インナパネル33の下部35の剛性を高めることが可能になり、右フロントピラー18の剛性を高めることができる。
図6は図3の6−6線断面図である。
下折れ部41(図3参照)を跨ぐように開口部26が形成されている。さらに、開口部26の周縁26a近傍に段差部48が設けられている。
下折れ部41(図3参照)を跨ぐように開口部26が形成されている。さらに、開口部26の周縁26a近傍に段差部48が設けられている。
開口部26の周縁26aのうち、上部位26bが下部位26cに対して車体内側に高さ寸法(以下、「開口段差」という)H2だけ膨出されている。
これにより、中空部材31の前端部31cから引き出されたドレンホース24を、開口段差H2を利用することで開口部26から容易に引き出すことが可能になる。
これにより、中空部材31の前端部31cから引き出されたドレンホース24を、開口段差H2を利用することで開口部26から容易に引き出すことが可能になる。
つぎに、自動車の右フロントピラー18に衝撃荷重が作用した例を図7に基づいて説明する。
図7(a),(b)は本発明に係る自動車の前部に相手車両が衝突した例を説明する図である。
(a)において、車体10のフロントバンパービーム15に相手車両61が衝突することで、フロントバンパービーム15に衝撃荷重F1が矢印の如く作用する。
衝撃荷重F1の一部が、右アッパフレーム13を経て右フロントピラー18に衝撃荷重F2として矢印の如く伝わる。
図7(a),(b)は本発明に係る自動車の前部に相手車両が衝突した例を説明する図である。
(a)において、車体10のフロントバンパービーム15に相手車両61が衝突することで、フロントバンパービーム15に衝撃荷重F1が矢印の如く作用する。
衝撃荷重F1の一部が、右アッパフレーム13を経て右フロントピラー18に衝撃荷重F2として矢印の如く伝わる。
(b)に示すように、下折れ部41を車体後方に向けて中空部材31に徐々に近づくように上り勾配に形成して段付ビード38を略3角形に形成した。
下部35に段付ビード38を設けることで、下部35(すなわち、右フロントピラー18)の剛性を高めることができる。
下部35に段付ビード38を設けることで、下部35(すなわち、右フロントピラー18)の剛性を高めることができる。
さらに、段付ビード38を略3角形に形成することで、衝撃荷重F2が右フロントピラー18に作用した場合に、作用した衝撃荷重F2の一部が段付ビード38を経て中空部材31に衝撃荷重F3として矢印の如く効率よく伝えられる。
これにより、右フロントピラー18に作用した衝撃荷重2を中空部材31で良好に支えることができる。
したがって、(a)に示すように、作用した衝撃荷重F2を中空部材31で右ルーフサイドレール21まで矢印の如く効率よく伝えることができる。
したがって、(a)に示すように、作用した衝撃荷重F2を中空部材31で右ルーフサイドレール21まで矢印の如く効率よく伝えることができる。
つぎに、下部35の開口部26からドレンホース24を引き出す例を図8〜図9に基づいて説明する。
図8(a),(b)は本発明に係る開口部からドレンホースを引き出す例を示す説明する図である。
(a)において、図示しない天井部のドレン溝部に連通するドレンホース24を中空部材31の前端部31cから矢印Aの如く引き出す。
図8(a),(b)は本発明に係る開口部からドレンホースを引き出す例を示す説明する図である。
(a)において、図示しない天井部のドレン溝部に連通するドレンホース24を中空部材31の前端部31cから矢印Aの如く引き出す。
(b)において、中空部材31の前端部31cから引き出されたドレンホース24を、インナパネル33の下部35(段付ビード38)に沿って開口部26まで導く。
ここで、開口部26は、周縁26aのうち、上部位26bが下部位26cに対して車体内側に開口段差H2だけ膨出されている。
よって、開口部26まで導かれたドレンホース24を、開口段差H2を利用して開口部26から矢印Cの如く容易に引き出すことができる。
ここで、開口部26は、周縁26aのうち、上部位26bが下部位26cに対して車体内側に開口段差H2だけ膨出されている。
よって、開口部26まで導かれたドレンホース24を、開口段差H2を利用して開口部26から矢印Cの如く容易に引き出すことができる。
図9は本発明に係る開口部からドレンホースを引き出した状態を示す説明する図である。
開口部26から引き出されたドレンホース24を、矢印Dの如く引き出して、ドレンホース24の先端部24aを所定位置に設ける。
開口部26から引き出されたドレンホース24を、矢印Dの如く引き出して、ドレンホース24の先端部24aを所定位置に設ける。
ここで、前述したように、開口部26は、周縁26aのうち、上部位26bが下部位26cに対して車体内側に開口段差H2だけ膨出されている。
よって、開口段差H2を利用してドレンホース24を矢印Dの如く容易に引き出すことができる。
よって、開口段差H2を利用してドレンホース24を矢印Dの如く容易に引き出すことができる。
なお、前記実施の形態では、右フロントピラー18の開口部26から引き出す可撓性の線状部材としてドレンホース24を例示したが、これに限らないで、ワイヤハーネスなどの他の可撓性の線状部材を開口部26から引き出すことも可能である。
また、前記実施の形態では、開口部26の周縁26a近傍を車体外側に向けて膨出させて段差部48を形成した例について説明したが、これに限らないで、周縁26a近傍を車室側に向けて膨出させて段差部48を形成することも可能である。
本発明は、中空部材が車体後方に向けて上り勾配に延出され、中空部材にインナパネルが設けられたフロントピラーを備えた自動車への適用に好適である。
10…車体、17,18…左右のフロントピラー(自動車のフロントピラー)、24…ドレンホース(可撓性の線状部材)、26…開口部、31…中空部材、32…アウタパネル、33…インナパネル、35…下部(インナパネルの下部)、38…段付ビード、41…下折れ部(折れ部)、45…開口部の略上半部、46…開口部の略下半部。
Claims (3)
- 車体後方に向けて上り勾配に延出された中空部材が閉断面に形成され、前記中空部材にインナパネルが設けられ、前記インナパネルの下部に、前記中空部材の内部から導き出された可撓性の線状部材を取り出す開口部が形成された自動車のフロントピラーにおいて、
前記インナパネルの下部に、前記中空部材に沿って車体後方に延出された折れ部を形成することで、前記折れ部および前記中空部材間に車体内側に膨出させた段付ビードを備え、
前記段付ビードの折れ部を跨ぐように前記開口部が形成されることで、前記開口部の略上半部が前記段付ビードに備えられたことを特徴とする自動車のフロントピラー。 - 前記開口部の周縁近傍に沿って補強用の段差部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の自動車のフロントピラー。
- 前記折れ部が車体後方に向けて前記中空部材に徐々に近づくように上り勾配に形成されることで、前記段付ビードが側面視で略三角形に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動車のフロントピラー。
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