JP4912187B2 - 面実装コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、面実装コネクタに関するものである。
従来、回路基板等の基板を他の基板に電気的に接続するために、カードエッジコネクタ等のコネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。このようなコネクタにおいては、端子を基板に接続する接続部の位置が、端子の配列方向に対する横方向に交互にずらされて千鳥状となっている。
図7は従来のコネクタの断面図である。なお、図7(A)は第1の端子を示す断面図であり、図7(B)は第2の端子を示す断面図である。
図に示されるように、コネクタは、合成樹脂等の絶縁性材料から成るハウジング301と、金属等の導電性材料から成り、ハウジング301に装填(てん)される複数の第1の端子311A及び第2の端子311Bとを有する。なお、第1の端子311A及び第2の端子311Bは、端子の配列方向(図面に垂直な方向)に関して交互になるようにハウジング301に装填されている。また、該ハウジング301は、図示されないボルト等の固着手段によって、マザーボード等の基板302に取付けられている。
そして、前記ハウジング301の第1キャビティ303内には、第1の端子311A及び第2の端子311Bの固定接点部312とばね接点部313とが収容される。また、第1の端子311A及び第2の端子311Bの固定接点部312には折返し部314を介して圧入部315が接続されており、該圧入部315が前記ハウジング301の第2キャビティ304内に圧入されて固定される。さらに、前記圧入部315には湾曲部316を介して下端部317が接続され、該下端部317は、基板302のスルーホール306に挿入されてはんだ付される。これにより、第1の端子311A及び第2の端子311Bは、対応するスルーホール306に接続された図示されない導電トレースに電気的に接続される。下端部317のはんだ付は、基板302の裏側(図における右側)から行われるので、はんだフィレット321が形成される。また、溶融したはんだが毛細管現象によってスルーホール306の隙(すき)間を流れるので、基板302の表側にもはんだフィレット322が形成される。
なお、図7(A)と(B)とを比較すると分かるように、第1の端子311Aの下端部317と第2の端子311Bの下端部317とは、端子の配列方向に対する横方向(図における上下方向)に互いの位置がずれている。なお、スルーホール306も下端部317に対応するように配設されている。これにより、該下端部317が基板302に接続される部位が千鳥状となる。また、ハウジング301の基板302側の端部には切欠き305が形成されている。そのため、下端部317とスルーホール306とのはんだ付が適切に行われたか否かを、基板302の裏側からはんだフィレット321を目視するとともに、基板302の表側からはんだフィレット322を目視することによって確認することができる。
特開平10−335025号公報
しかしながら、前記従来のコネクタにおいては、下端部317を基板302のスルーホール306に挿入してはんだ付するようになっているので、高密度実装に使用することができなかった。電子部品やコネクタを高い密度で基板に実装する高密度実装では、一般に、基板の両面に電子部品やコネクタを実装する。しかし、前記従来のコネクタでは、下端部317が基板302の裏面にまで突出するので、コネクタの裏側に他のコネクタや電子部品を実装することができなくなってしまう。また、高密度実装に使用される基板は、一般に、内部にシールド板が挟込まれているので、貫通孔(こう)を形成するとシールドが機能しなくなってしまう。しかし、従来のコネクタでは、スルーホール306に下端部317を挿入する必要があるので、内部にシールド板が挟込まれている基板に実装することができない。そもそも、前記従来のコネクタは、基板を他の基板に接続するためのカードエッジコネクタであるので、微小サイズの電子部品やコネクタを高い密度で基板に実装する高密度実装を想定したものではない。
本発明は、前記従来のコネクタの問題点を解決して、相手方コネクタの相手方端子と接続される接続部、該接続部の外側に接続される固定部、及び、該固定部の外側に接続された面実装用のはんだ付部を備える第1端子と、前記接続部、固定部、及び、該固定部の先端に接続された面実装用のはんだ付部を備える第2端子とが装填されるハウジングの外側の実装面側端にテーパ面を含む切欠部を形成することによって、はんだ付部の配置を千鳥状とすることができ、第2端子のはんだ付部のはんだ付状態を視認することができ、基板への実装が確実で、接続不良が発生することがなく、製造コストが低く、信頼性の高い面実装コネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明の面実装コネクタにおいては、相手方コネクタの相手方端子と接続される第1端子及び第2端子と、前記第1端子及び第2端子が交互に配列されて装填されるハウジングとを有する面実装コネクタであって、前記第1端子は、前記相手方端子と接続される接続部、該接続部の外側に接続され、前記ハウジングに固定される固定部、及び、該固定部の外側に接続された面実装用のはんだ付部を備え、前記第2端子は、前記相手方端子と接続される接続部、該接続部の外側に接続され、前記ハウジングに固定される固定部、及び、該固定部の実装面側端に接続された面実装用のはんだ付部を備え、前記ハウジングは、外側の実装面側端に形成されたテーパ面を含む切欠部を備え、前記第1端子及び第2端子の面実装用のはんだ付部は、前記第1端子の固定部の下端部よりも実装面側に位置し、かつ、実装面側から観て千鳥状に配置されている。
本発明の他の面実装コネクタにおいては、さらに、前記接続部は、前記相手方コネクタとの嵌(かん)合方向に延在する前方側壁部及び後方側壁部、並びに、前記嵌合方向に対して垂直な方向に延在し、前記前方側壁部及び後方側壁部を接続する谷底部を備え、前記ハウジングは、前記谷底部の実装面側において前記嵌合方向に対して垂直な方向に延在する底板部を備える。
本発明の更に他の面実装コネクタにおいては、さらに、前記ハウジングは、前記固定部が圧入される端子固定孔が配設された側壁部を備え、前記固定部は、前記側壁部に対して相手方コネクタが嵌合される側から実装面に向けて移動することによって、前記端子固定孔に圧入される。
本発明の更に他の面実装コネクタにおいては、さらに、前記第1端子のはんだ付部は、前記側壁部の外側の側面に沿って延在し、前記第2端子のはんだ付部は、前記端子固定孔から実装面側に延出する。
本発明の更に他の面実装コネクタにおいては、さらに、前記テーパ面は、前記側壁部の端子固定孔より外側の部分の実装面側端に形成される。
本発明の更に他の面実装コネクタにおいては、さらに、前記第2端子のはんだ付部は、前記テーパ面を実装面に向けて延長した延長面の実装面側にまで突出する。
本発明によれば、面実装コネクタは、相手方コネクタの相手方端子と接続される接続部、該接続部の外側に接続される固定部、及び、該固定部の外側に接続された面実装用のはんだ付部を備える第1端子と、前記接続部、固定部、及び、該固定部の先端に接続された面実装用のはんだ付部を備える第2端子とが装填されるハウジングの外側の実装面側端にテーパ面を含む切欠部を形成する。これにより、はんだ付部の配置を千鳥状とすることができ、第2端子のはんだ付部のはんだ付状態を視認することができ、基板への実装が確実で、接続不良が発生することがなく、製造コストが低く、信頼性を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの基板実装状態及び相手側コネクタとの嵌合状態を示す斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの上面図、図3は本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの断面図であって図2のA−A矢視断面図、図4は本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの断面図であって図2のB−B矢視断面図である。
図において、10は本実施の形態における面実装コネクタであり、80は面実装コネクタ10に嵌合される相手側コネクタである。面実装コネクタ10はプリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)等の基板40の面に実装される面実装型のコネクタである。また、相手側コネクタ80は、基板40に対向する図示されない上側プリント回路基板の下面に面実装される。相手側コネクタ80は、その端子のソルダーテール部83が上側プリント回路基板の下面に形成されたパターンにはんだ付され、また、そのハウジング81が上側プリント回路基板に接着剤等で固定される。この場合、図3及び4における下側の面が面実装コネクタ10の実装面であり、基板40の実装面に対向する。なお、前記面実装コネクタ10は、図2に示される中心線C−Cに関して線対称であるので、図3及び4には、中心線C−Cの片側半分の断面のみが示され、他の片側半分の断面の描画が省略されている。また、相手方コネクタ80は、図3及び4における上方から下方に移動して、面実装コネクタ10に嵌合する。なお、図1に示される相手方コネクタ80は、相手方の基板に面実装された面実装コネクタであるが、いかなる種類のコネクタであってもよい。
なお、本実施の形態において、面実装コネクタ10の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記面実装コネクタ10の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
そして、前記面実装コネクタ10は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としてのハウジング11を有する。該ハウジング11は、図1及び2に示されるように、概略長方形の厚板状の形状を備え、上面には、周囲が囲まれた概略長方形の凹部が形成されている。そして、該凹部内には凸条部13がハウジング11と一体的に形成され、また、前記凸条部13の両側には凸条部13と並行して延在する側壁部14がハウジング11と一体的に形成されている。この場合、前記凸条部13及び側壁部14は、凹部の面から上方に向けて突出し、ハウジング11の長手方向に延在する。これにより、前記凸条部13の両側には、ハウジング11の長手方向に延在する細長い凹溝部12が凸条部13と側壁部14との間に形成される。
ここで、ハウジング11には、前記凸条部13の両側の側面、凹溝部12の底面、側壁部14の内側の側面、側壁部14の上面及び側壁部14の外側の側面に跨(またが)るようにして、溝状の端子収容キャビティ15が形成されている。そして、端子としての第1端子21及び第2端子31は、前記端子収容キャビティ15内に収容されてハウジング11に装填される。なお、前記端子収容キャビティ15は、各凸条部13の各側面及び凹溝部12の底面に、例えば、約0.3〔mm〕のピッチで10個ずつ形成されている。そして、端子収容キャビティ15の各々に収容される第1端子21及び第2端子31も、前記端子収容キャビティ15内に収容されることによって、該端子収容キャビティ15と同等のピッチでハウジング11に装填される。前記端子収容キャビティ15の数及びピッチは、適宜変更することができる。
なお、第1端子21及び第2端子31は、図1及び2に示されるように、端子収容キャビティ15内に交互に収容されている。図示される例においては、左から奇数番目の端子収容キャビティ15内には第1端子21が収容され、左から偶数番目の端子収容キャビティ15内には第2端子31が収容されている。さらに、図3及び4に示されるように、前記端子収容キャビティ15における側壁部14の上面に対応する部分には、側壁部14を上下に貫通する端子固定孔16が形成されている。
次に、前記第1端子21の構成について説明する。
図3に示されるように、第1端子21は、固定部としての圧入部22、面実装用のはんだ付部としてのソルダーテール部23、及び、相手方コネクタ80の相手方端子と接続される接続部24を備える導電性部材であり、望ましくは、導電性の金属板を打抜くことによって、一体的に形成されている。ここで、前記接続部24は後述の前方側壁部24a、後側壁部24c及び谷底部24dによって略U字状に形成され、他の部分(接続部24より外側の部分)は圧入部22、ソルダーテール部23及び後述の水平部25によって略F字状に形成され、前記第1端子21は、全体として、U字とF字とを接続したような側面形状を備えている。
そして、前記接続部24は、相手方コネクタ80との嵌合方向、すなわち、実装面に対して垂直な方向(図3における上下方向)に延在する先端26寄り側壁部としての前方側壁部24a及びソルダーテール部23寄り側壁部としての後方側壁部24cを有する。前記前方側壁部24aは、前記接続部24においてハウジング11の内側に位置する部分であり、凸条部13の側面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。また、前記後方側壁部24cは、前記接続部24においてハウジング11の外側に位置する部分であり、側壁部14の内側の側面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。
さらに、前記接続部24において前方側壁部24aと後方側壁部24cとを接続する部分、すなわち、U字の谷底に相当する谷底部24dは、相手方コネクタ80との嵌合方向に対して垂直な方向、すなわち、実装面と平行な方向(図3における横方向)に延在し、凹溝部12の底面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。なお、前記接続部24における谷底部24dの下方には、ハウジング11の底板部18が配設されている。このように、前記接続部24と基板40の実装面との間に底板部18が介在するので、接続部24が基板40の実装面に接触してしまうことがない。そのため、基板40の実装面における面実装コネクタ10の下側の部分にも導電トレースを配設することができるので、基板40の導電トレースの配列を高密度化することができる。
また、前記前方側壁部24aの自由端(図3における上端)近傍には相手方コネクタ80の相手方端子と接触する接触部24bが形成されている。そして、該接触部24bは、前方側壁部24aにおけるハウジング11の外側寄りの面、すなわち、凹溝部12の内方を向いた面から突出するように形成され、少なくともその先端26が凸条部13の側面に形成された端子収容キャビティ15の外にまで突出して、凹溝部12内に位置している。なお、前記後方側壁部24cは、大部分が側壁部14の内側の側面に形成された端子収容キャビティ15内に位置している。
前記接続部24は、弾性変形をすることによって生じるばね性を備える。そのため、面実装コネクタ10に相手方コネクタ80が嵌合され、前記接触部24bが相手方端子に当接することによって凸条部13の方向に押されたときに、前記ばね性によって反発し、前記接触部24bが相手方端子に押付けられるので、第1端子21と相手方端子との電気的接続を確実に維持することができる。
また、第1端子21の水平部25、すなわち、接続部24の後方側壁部24cの上端と、圧入部22の上端と、ソルダーテール部23の上端とを接続する部分は、実装面と平行な方向に延在し、側壁部14の上面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。前記水平部25の内側端、すなわち、ハウジング11の内側寄りの端には接続部24の後方側壁部24cの上端が接続され、前記水平部25の外側端、すなわち、ハウジング11の外側寄りの端にはソルダーテール部23の上端が接続されている。
該ソルダーテール部23は、相手方コネクタ80との嵌合方向に延在し、その下端部、すなわち、基板側端部は、基板40の実装面上に形成された接続パッド41にはんだ付によって接続されるはんだ付23部aとして機能する。該はんだ付部23aは、相手方コネクタ80との嵌合方向に関し、ハウジング11の下面と同一位置又はより基板40側に突出した位置にある。この場合、ソルダーテール部23のはんだ付部23aから接触部24bまでの第1端子21の部材に沿った道筋は、距離が長く、かつ、複雑に屈折しているので、はんだ上がりの現象が発生することがない。すなわち、はんだが前記部材に沿った道筋を通って這(は)い上がって接触部24bに付着してしまうことがない。
さらに、ソルダーテール部23から接触部24bまでの部材に沿った道筋の途中に、必要に応じて、図示されないはんだバリア部を形成することができる。該はんだバリア部は、例えば、めっきによって形成されたニッケル(Ni)の被膜であるが、はんだが付着しにくい被膜であれば、いかなる種類の被膜であってもよく、また、いかなる方法によって形成されたものであってもよい。なお、前記ソルダーテール部23のはんだ付部23aには、はんだの付着性を向上させるために、めっきによって形成された金(Au)の被膜が形成されることが望ましい。また、少なくとも接触部24bにも、電気的な接触抵抗を低減させるために、同様に、めっきによって形成された金の被膜が形成されることが望ましい。
ここで、前記ハウジング11の外側の下端、すなわち、側壁部14の外側の側面の実装面側端には、部材を切欠いて形成された切欠部としてのテーパ部17が含まれ、傾斜面としてのテーパ面17aが形成されている。なお、テーパ部17及びテーパ面17aは、端子の配列方向、すなわち、図2における横方向に延在する。図示される例において、前記テーパ面17aは、実装面に対して約45度の傾斜角となるように形成されているが、該傾斜角は任意に設定することができる。
そして、図示される例において、ソルダーテール部23は、側壁部14の外側の側面に沿って延在し、上半分程度の範囲が側壁部14の外側の側面に形成された端子収容キャビティ15内に収容され、下半分程度の範囲が前記テーパ部17内に位置し、テーパ面17aの下方において露出した状態となっている。
また、前記圧入部22の上端は、第1端子21の水平部25における接続部24の後方側壁部24cの上端とソルダーテール部23の上端との間に接続されている。そして、前記圧入部22は、相手方コネクタ80との嵌合方向に延在し、その下端部、すなわち、実装面側端部の近傍の側面には、凸部22a及び凹部22bが形成されている。
一方、ハウジング11の側壁部14には、相手方コネクタ80との嵌合方向に延在する貫通孔としての端子固定孔16が形成されている。そして、第1端子21をハウジング11に装填するために、第1端子21をハウジング11の上面側から嵌合方向に移動させて、すなわち、図3における上方から下方に移動させて、端子収容キャビティ15に挿入する際に、前記圧入部22は、端子固定孔16内に図3における上方から圧入される。この場合、圧入部22の凹部22bが端子固定孔16の側面から突出する凸部16aと係合する。また、前記圧入部22の下端部は端子固定孔16の下方に突出し、凸部22aが、実装面に平行な側壁部14の下側係合面14cと係合する。これにより、圧入部22を上方に移動させて端子固定孔16から抜出すことができなくなり、第1端子21はハウジング11に固定される。なお、前記下側係合面14cは、テーパ面17aの下端に接続され、段部を形成する。また、圧入部22の下端部は、ハウジング11の下面より上方に位置し、基板40の実装面に接触しないようになっている。
このように、圧入部22が端子固定孔16に圧入されることによって第1端子21とハウジング11とが固定されるので、側壁部14における端子固定孔16の外側に位置する外側部14a及び端子固定孔16の内側に位置する内側部14bは、十分な強度を発揮する必要があるので、厚肉に形成されている。そして、前記テーパ部17は、厚肉に形成された外側部14aの下端部を切欠いて形成されている。また、内側部14bは、下側係合面14cよりも下方に延在し、底板部18と接続されている。
次に、前記第2端子31の構成について説明する。
図4に示されるように、第2端子31は、固定部としての圧入部32、及び、相手方コネクタ80の相手方端子と接続される接続部34を備える導電性部材であり、望ましくは、導電性の金属板を打抜くことによって、一体的に形成されている。ここで、前記接続部34は略U字状に形成され、他の部分は略L字状に形成され、前記第2端子31は、全体として、U字とL字とを接続したような側面形状を備えている。
そして、前記接続部34は、前記第1端子21の接続部24と同様に、相手方コネクタ80との嵌合方向、すなわち、実装面に対して垂直な方向(図4における上下方向)に延在する先端36寄り側壁部としての前方側壁部34a及びソルダーテール部33寄り側壁部としての後方側壁部34cを有する。前記前方側壁部34aは、前記接続部34においてハウジング11の内側に位置する部分であり、凸条部13の側面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。また、前記後方側壁部34cは、前記接続部34においてハウジング11の外側に位置する部分であり、側壁部14の内側の側面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。
さらに、前記接続部34において前方側壁部34aと後方側壁部34cとを接続する部分、すなわち、U字の谷底に相当する谷底部34dは、前記第1端子21の接続部24と同様に、実装面と平行な方向(図4における横方向)に延在し、凹溝部12の底面に形成された端子収容キャビティ15内に収容される。そして、前記接続部34と基板40の実装面との間に底板部18が介在するので、接続部34が基板40の実装面に接触してしまうことがない。そのため、基板40の実装面における面実装コネクタ10の下側の部分にも導電トレースを配設することができるので、基板40の導電トレースの配列を高密度化することができる。
また、前記前方側壁部34aの自由端(図4における上端)近傍には相手方コネクタ80の相手方端子と接触する接触部34bが形成されている。そして、該接触部34bは、前方側壁部34aにおけるハウジング11の外側寄りの面、すなわち、凹溝部12の内方を向いた面から突出するように形成され、少なくともその先端36が凸条部13の側面に形成された端子収容キャビティ15の外にまで突出して、凹溝部12内に位置している。なお、前記後方側壁部34cは、大部分が側壁部14の内側の側面に形成された端子収容キャビティ15内に位置している。
前記接続部34は、前記第1端子21の接続部24と同様に、弾性変形をすることによって生じるばね性を備える。そのため、面実装コネクタ10に相手方コネクタ80が嵌合され、前記接触部34bが相手方端子に当接することによって凸条部13の方向に押されたときに、前記ばね性によって反発し、前記接触部34bが相手方端子に押付けられるので、第2端子31と相手方端子との電気的接続を確実に維持することができる。
ところで、第2端子31のソルダーテール部33は、圧入部32の下端部に接続されている。そのため、第2端子31の水平部35、すなわち、接続部34の後方側壁部34cの上端と圧入部32の上端とを接続する部分は、前記第1端子21と同様、実装面と平行な方向に延在し、側壁部14の上面に形成された端子収容キャビティ15内に収容されている。第2端子31の場合、ソルダーテール部33は圧入部32を介して接続されているため、第2端子31の接続部34より外側部分はF字を形成せず、水平部35と圧入部32とによって略T字となっている。
前記圧入部32は、相手方コネクタ80との嵌合方向に延在し、その下端部、すなわち、実装面側端部の近傍の側面には、凸部32a及び凹部32bが形成されている。一方、ハウジング11の側壁部14には、相手方コネクタ80との嵌合方向に延在する貫通孔としての端子固定孔16が形成されている。そして、第2端子31をハウジング11に装填するために、第2端子31をハウジング11の上面側から嵌合方向に移動させて、すなわち、図4における上方から下方に移動させて、端子収容キャビティ15に挿入する際に、前記圧入部32は、端子固定孔16内に図4における上方から圧入される。
この場合、前記第1端子21と同様に、圧入部32の凹部32bが端子固定孔16の側面から突出する凸部16aと係合する。また、前記圧入部32の下端部は端子固定孔16の下方に突出し、凸部32aが、実装面に平行な側壁部14の下側係合面14cと係合する。これにより、圧入部32を上方に移動させて端子固定孔16から抜出すことができなくなり、第2端子31はハウジング11に固定される。
このように、圧入部32が端子固定孔16に圧入されることによって第2端子31とハウジング11とが固定されるので、側壁部14における端子固定孔16の外側に位置する外側部14a及び端子固定孔16の内側に位置する内側部14bは、十分な強度を発揮する必要があるので、厚肉に形成されている。そして、前記テーパ部17は、厚肉に形成された外側部14aの下端部を切欠いて形成されている。また、内側部14bは、下側係合面14cよりも下方に延在し、底板部18と接続されている。さらに、第2端子31の水平部35は、第2端子31の姿勢を安定させるために、圧入部32よりもハウジング11の外側に向けて延出し、図4に示されるように、端子収容キャビティ15が形成された外側部14aの上面の全体に亘(わた)って当接するようになっていることが望ましい。
また、圧入部32の下端部には、相手方コネクタ80との嵌合方向に延在するはんだ付部としてのソルダーテール部33が接続されている。すなわち、該ソルダーテール部33は、端子固定孔16から実装面側に延出している。そして、ソルダーテール部33の下端部、すなわち、実装面側端部は、基板40の実装面上に形成された接続パッド42にはんだ付によって接続されるはんだ付部33aとして機能する。該はんだ付部33aは、相手方コネクタ80との嵌合方向に関し、ハウジング11の下面と同一位置又はより基板40側に突出した位置にある。この場合、前記第1端子21と同様に、ソルダーテール部33のはんだ付部33aから接触部34bまでの第2端子31の部材に沿った道筋は、距離が長く、かつ、複雑に屈折しているので、はんだ上がりの現象が発生することがない。すなわち、はんだが前記部材に沿った道筋を通って這い上がって接触部34bに付着してしまうことがない。
さらに、ソルダーテール部33から接触部34bまでの部材に沿った道筋の途中に、必要に応じて、図示されないはんだバリア部を形成することができる。さらに、前記ソルダーテール部33のはんだ付部33aには、はんだの付着性を向上させるために、めっきによって形成された金の被膜が形成されることが望ましい。また、少なくとも接触部34bにも、電気的な接触抵抗を低減させるために、同様に、めっきによって形成された金の被膜が形成されることが望ましい。
ところで、第2端子31では、ソルダーテール部33が圧入部32の下端部に接続されているので、はんだ付部33aが、第1端子21のはんだ付部23aよりもハウジング11の内側寄りに位置する。そして、第1端子21及び第2端子31は、前述のように、端子収容キャビティ15内に交互に収容されている。そのため、はんだ付部23a及びはんだ付部33aとこれらに対応するように基板40の実装面上に形成された接続パッド41、42の配置は、面実装コネクタ10の上方から観た場合、端子の配列方向、すなわち、図1における左右方向に関して、横方向に交互にずれた千鳥状となっている。そのため、隣接する第1端子21と第2端子31とのピッチが狭くても、第1端子21のはんだ付部23aと第2端子31のはんだ付部33aとの間隔、及び、前記はんだ付部23aに対応するように基板40の実装面上に形成された接続パッド41とはんだ付部33aに対応するように基板40の実装面上に形成された接続パッド42との間隔を広くすることができる。そのため、接続パッド41、42を容易に製作することができるとともに、第1端子21のはんだ付部23a及び第2端子31のはんだ付部33aを対応する接続パッド41、42とはんだ付する際にも、はんだブリッジが発生することがなく、隣接する接続パッド41、42間で短絡が生じることがない。
また、第2端子31のはんだ付部33aはハウジング11の内側寄りに位置するが、図4に示されるように、外側部14aの下方にテーパ部17が形成されている。そのため、面実装コネクタ10が基板40の実装面上に実装された状態であっても、面実装コネクタ10の側方から前記はんだ付部33aが対応する接続パッド42にはんだ付されている状態を容易に視認することができ、はんだ付部33aと接続パッド42との接続部に形成されたはんだフィレットを目視によって確認することができる。特に、図示される例においては、テーパ面17aを基板40の実装面に向けて延長した延長面の基板40の実装面側にはんだ付部33aが位置する。すなわち、ソルダーテール部33は、テーパ面17aを下方に向けて延長した延長面の下側にまで突出している。そのため、面実装コネクタ10の側方から前記はんだ付部33aの状態を容易に視認することができる。
なお、第1端子21のソルダーテール部23はハウジング11の側面に沿って延在してているので、その下端部に位置するはんだ付部23aの状態は、面実装コネクタ10の側方から容易に視認することができる。
このように、本実施の形態において、第1端子21は、相手方端子と接続される接続部24、該接続部24の外側に接続され、ハウジング11に固定される圧入部22、及び、該圧入部22の外側に接続された面実装用のソルダーテール部23を備え、第2端子31は、相手方端子と接続される接続部34、該接続部34の外側に接続され、ハウジング11に固定される圧入部32、及び、該圧入部32の実装面側端に接続された面実装用のソルダーテール部33を備え、ハウジング11は、外側の実装面側端に形成されたテーパ面17aを含むテーパ部17を備える。
これにより、はんだ付部23a及びはんだ付部33aの配置を千鳥状とすることができるとともに、第2端子31のはんだ付部33aのはんだ付状態を面実装コネクタ10の側方から容易に視認することができる。そのため、はんだ付部33aと基板40の接続パッド42とのはんだ付の状態を目視検査することができるので、基板40への面実装コネクタ10の実装を確実なものとすることができる。そして、接続不良が発生することがないので、信頼性を高くすることができ、また、製造コストを低く抑えることができる。
また、ハウジング11は、接続部24及び接続部34の谷底部34dの実装面側において嵌合方向に対して垂直な方向に延在する底板部18を備える。そのため、接続部24及び接続部34が基板40の実装面に接触してしまうことが防止され、基板40の実装面における面実装コネクタ10の下側の部分にも導電トレースを配設することができるので、基板40の導電トレースの配列を高密度化することができる。
さらに、第2端子31のソルダーテール部33は、テーパ面17aを実装面に向けて延長した延長面の実装面側にまで突出する。そのため、面実装コネクタ10の側方から前記はんだ付部33aの状態を容易に視認することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図5は本発明の第2の実施の形態における面実装コネクタの斜視図、図6は本発明の第2の実施の形態における面実装コネクタの断面図であって図5のD−D矢視断面図である。
図において、50は本実施の形態における面実装コネクタであり、プリント回路基板等の図示されない基板の面に実装される面実装型のコネクタである。この場合、図6における下側の面が面実装コネクタ50の実装面であり、基板の実装面に対向する。そして、前記面実装コネクタ50は、前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10の相手方コネクタとして機能することができるものである。この場合、前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10が図6における上方から下方に移動して、面実装コネクタ50に嵌合する。なお、該面実装コネクタ50は、必ずしも前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10の相手方コネクタとして機能するものである必要はない。
また、本実施の形態において、面実装コネクタ50の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記面実装コネクタ50の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
そして、前記面実装コネクタ50は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としてのハウジング51を有する。該ハウジング51は、図5に示されるように、概略長方形の厚板状の形状を備え、上面には、長手方向に延在する凸条部52がハウジング51と一体的に形成されている。なお、前記凸条部52はハウジング51の両側のぞれぞれに沿って形成されている。また、両側の凸条部52の間には、ハウジング51の長手方向に延在する細長い凹溝部53が形成される。
そして、前記凸条部52の両側の側壁及び上面に跨るようにして、端子61を収容する凹溝状の端子収容キャビティ54が形成されている。該端子収容キャビティ54は、各凸条部52の両側の側壁及び上面に、例えば、約0.3〔mm〕のピッチで20個ずつ形成されている。そして、端子収容キャビティ54の各々に収容される端子61も、各凸条部52の両側の側壁及び上面に、例えば、約0.3〔mm〕のピッチで20個ずつ配設されている。さらに、凹溝部53における凸条部52との境界部には、端子収容キャビティ54の各々に対応する位置に端子先端収容孔55が形成されている。該端子先端収容孔55のピッチ及び数は端子収容キャビティ54と同一である。なお、前記端子収容キャビティ54、端子先端収容孔55及び端子61のピッチ及び数は適宜変更することができる。
また、面実装コネクタ50が前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10の相手方コネクタとして機能する場合には、端子61も前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10の第1端子21及び第2端子31の相手方端子として機能する。この場合、前記端子収容キャビティ54、端子先端収容孔55及び端子61のピッチ及び数は、前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10に対応するように設定される。
次に、前記端子61の構成について説明する。
図6に示されるように、端子61は、面実装用のソルダーテール部63及び接続部64を備える導電性部材であり、望ましくは、導電性の金属板を打抜くことによって一体的に形成されている。ここで、前記端子61は柄杓(ひしゃく)のような側面形状を備え、前記接続部64が略U字状に形成され、ソルダーテール部63が直線状に形成されている。
そして、前記接続部64は、上下方向に延在し、凸条部52の内側の側壁に形成された端子収容キャビティ54内に収容される先端寄り側壁部としての前方側壁部64a、及び、上下方向に延在し、凸条部52の外側の側壁に形成された端子収容キャビティ54内に収容されるソルダーテール部63寄り側壁部としての後方側壁部64bを有する。なお、前方側壁部64aと後方側壁部64bとの間の底部、すなわち、U字の谷に相当する部分は、横方向に延在し、凸条部52の上面に形成された端子収容キャビティ54内に収容される。また、前方側壁部64aの先端部は端子先端収容孔55内に収容される。そして、前記端子61は、接続部64が端子収容キャビティ54内に圧入されることによって、ハウジング51に固定される。
また、ソルダーテール部63は、内側端、すなわち、凹溝部53側端が後方側壁部64bに接続され、横方向に延在する。そして、前記ソルダーテール部63の下面が図示されない基板の実装面上に形成された接続パッド等にはんだ付される。なお、面実装コネクタ50が前記第1の実施の形態における面実装コネクタ10の相手方コネクタとして機能する場合には、前方側壁部64aが、第1端子21の接触部24b及び第2端子31の接触部34bと接触する相手方端子の接触部として機能する。そして、ソルダーテール部63から前方側壁部64aまでの部材に沿った道筋の途中に、必要に応じて、図示されないはんだバリア部を形成することができる。該はんだバリア部は、例えば、めっきによって形成されたニッケル(Ni)の被膜であるが、はんだが付着しにくい被膜であれば、いかなる種類の被膜であってもよく、また、いかなる方法によって形成されたものであってもよい。前記はんだバリア部によって、ソルダーテール部63を基板の接続パッド等にはんだ付する際に、はんだが端子61の部材に沿って這い上がって、前方側壁部64aの表面に付着してしまうはんだ上がりの現象を防止することができる。
なお、前記ソルダーテール部63のはんだ付部には、はんだの付着性を向上させるために、めっきによって形成された金(Au)の被膜が形成されることが望ましい。また、少なくとも前方側壁部64aの表面にも、電気的な接触抵抗を低減させるために、同様に、めっきによって形成された金の被膜が形成されることが望ましい。
ところで、ハウジング51には導電性部材から成るシールド部材71が取付けられている。該シールド部材71は、ハウジング51の長手方向両端近傍に形成された保持溝56内に収容されてハウジング51に保持され、該ハウジング51の側面を取囲み、面実装コネクタ50全体を囲むように配設される。より詳細には、シールド部材71は、概略コ字状の形状を備え、ハウジング51の長手方向に延在する細長い帯状の本体部72、及び、該本体部72の両端に接続された被保持部73を有する1対の部材である。なお、1対のシールド部材71を一体化して概略口字状の形状の部材とすることもできる。
そして、前記シールド部材71は、少なくとも端子61の配設された領域の周囲を取囲み、本体部72が凸条部52の外側の側壁に対面し、該側壁と平行となるように延在する。また、図示される例において、面実装コネクタ50の嵌合方向、すなわち、図6における上下方向に関するシールド部材71の寸法は、端子61の後方側壁部64bに対応する程度に設定されている。これにより、後方側壁部64bの外側面の大部分がシールド部材71と対面するので、端子61が面実装コネクタ50の外部の電磁気の影響を受けることが確実に防止される。
前記シールド部材71は、電磁気を遮蔽(へい)するための部材であるので、面実装コネクタ50が実装される基板の実装面とシールド部材71との間の間隙(げき)、及び、面実装コネクタ50に嵌合される相手方コネクタが実装される基板の実装面とシールド部材71との間の間隙をできる限り小さくすることが望ましい。しかし、面実装コネクタ50が実装される基板の実装面とシールド部材71との間の間隙が小さくなると、面実装コネクタ50の側方からソルダーテール部63の下側面が対応する接続パッド等にはんだ付されている状態を視認することが困難になってしまう。
そこで、本実施の形態においては、前記シールド部材71の外側の下端に、部材を切欠いて形成された切欠部としてのテーパ部74が含まれ、傾斜面としてのテーパ面74aが形成されている。なお、テーパ部74及びテーパ面74aは、端子61の配列方向、すなわち、本体部72の長手方向に延在する。図示される例において、前記テーパ面74aは、実装面に対して約45度の傾斜角となるように形成されているが、該傾斜角は任意に設定することができる。
このように、本実施の形態において、面実装コネクタ50は、ハウジング51に取付けられた端子61とシールド部材71とを有し、前記端子61がハウジング51の側面外方に延出する面実装用のソルダーテール部63を備え、前記シールド部材71がハウジング51の側面を取囲み、外側の実装面側端に形成されたテーパ面74aを含むテーパ部74を備える。
これにより、端子61のはんだ付部のはんだ付状態を面実装コネクタ50の側方から容易に視認することができる。そのため、はんだ付部と基板の接続パッド等とのはんだ付の状態を目視検査することができるので、基板への面実装コネクタ50の実装を確実なものとすることができる。そして、接続不良が発生することがないので、信頼性を高くすることができ、また、製造コストを低く抑えることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの基板実装状態及び相手側コネクタとの嵌合状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの上面図である。 本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの断面図であって図2のA−A矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態における面実装コネクタの断面図であって図2のB−B矢視断面図である。 本発明の第2の実施の形態における面実装コネクタの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における面実装コネクタの断面図であって図5のD−D矢視断面図である。 従来のコネクタの断面図であって、(A)は第1の端子を示す断面図、(B)は第2の端子を示す断面図である。
符号の説明
10、50 面実装コネクタ
11、51、81、301 ハウジング
12、53 凹溝部
13、52 凸条部
14 側壁部
14a 外側部
14b 内側部
14c 下側係合面
15、54 端子収容キャビティ
16 端子固定孔
16a、22a、32a 凸部
17、74 テーパ部
17a、74a テーパ面
18 底板部
21 第1端子
22、32、315 圧入部
22b、32b 凹部
23、33、63、83 ソルダーテール部
23a、33a はんだ付部
24、34、64 接続部
24a、34a、64a 前方側壁部
24b、34b 接触部
24c、34c、64b 後方側壁部
24d、34d 谷底部
25、35 水平部
26、36 先端
31 第2端子
40、302 基板
41、42 接続パッド
55 端子先端収容孔
56 保持溝
61 端子
71 シールド部材
72 本体部
73 被保持部
80 相手方コネクタ
303 第1キャビティ
304 第2キャビティ
305 切欠き
306 スルーホール
311A 第1の端子
311B 第2の端子
312 固定接点部
313 ばね接点部
314 折返し部
316 湾曲部
317 下端部
321、322 はんだフィレット

Claims (6)

  1. (a)相手方コネクタの相手方端子と接続される第1端子及び第2端子と、前記第1端子及び第2端子が交互に配列されて装填されるハウジングとを有する面実装コネクタであって、
    (b)前記第1端子は、前記相手方端子と接続される接続部、該接続部の外側に接続され、前記ハウジングに固定される固定部、及び、該固定部の外側に接続された面実装用のはんだ付部を備え、
    (c)前記第2端子は、前記相手方端子と接続される接続部、該接続部の外側に接続され、前記ハウジングに固定される固定部、及び、該固定部の実装面側端に接続された面実装用のはんだ付部を備え、
    (d)前記ハウジングは、外側の実装面側端に形成されたテーパ面を含む切欠部を備え
    (e)前記第1端子及び第2端子の面実装用のはんだ付部は、前記第1端子の固定部の下端部よりも実装面側に位置し、かつ、実装面側から観て千鳥状に配置されていることを特徴とする面実装コネクタ。
  2. (a)前記接続部は、前記相手方コネクタとの嵌合方向に延在する前方側壁部及び後方側壁部、並びに、前記嵌合方向に対して垂直な方向に延在し、前記前方側壁部及び後方側壁部を接続する谷底部を備え、
    (b)前記ハウジングは、前記谷底部の実装面側において前記嵌合方向に対して垂直な方向に延在する底板部を備える請求項1に記載の面実装コネクタ。
  3. (a)前記ハウジングは、前記固定部が圧入される端子固定孔が配設された側壁部を備え、
    (b)前記固定部は、前記側壁部に対して相手方コネクタが嵌合される側から実装面に向けて移動することによって、前記端子固定孔に圧入される請求項1に記載の面実装コネクタ。
  4. (a)前記第1端子のはんだ付部は、前記側壁部の外側の側面に沿って延在し、
    (b)前記第2端子のはんだ付部は、前記端子固定孔から実装面側に延出する請求項3に記載の面実装コネクタ。
  5. 前記テーパ面は、前記側壁部の端子固定孔より外側の部分の実装面側端に形成される請求項3に記載の面実装コネクタ。
  6. 前記第2端子のはんだ付部は、前記テーパ面を実装面に向けて延長した延長面の実装面側にまで突出する請求項5に記載の面実装コネクタ。
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