JP4908329B2 - 被検知体の移動速度制御装置、光学式エンコーダの製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

被検知体の移動速度制御装置、光学式エンコーダの製造方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、光学式エンコーダによって移動速度が検知される被検知体の移動速度制御装置、これを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置及び光学式エンコーダの製造方法に関する。
従来より、種々の装置において、光学式エンコーダを用い、所定の部材の移動速度を検知し、また同所定の部材の移動速度を一定に制御することが行われている。光学式エンコーダには、透過型と反射型とがある。
透過型の光学式エンコーダは、発光素子とこれに対向した受光素子とを有するセンサモジュールと、パルスコードホイール等、発光素子が受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有しかかる所定の部材と一体で移動する遮光部材とを用い、遮光部材を発光素子と受光素子との間隙に配設したものである。
反射型の光学式エンコーダは、かかる所定の部材に向けて光を発する発光素子と、かかる所定の部材によって反射された光を受ける受光素子とを用いるものである。
両タイプの光学式エンコーダを比較すると、前者のタイプの光学式エンコーダの方が検知精度において優れている。
そこで、たとえば、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置の分野においては、〔特許文献1〕に記載されているように、転写ベルトの搬送速度が、前者のタイプの光学式エンコーダによって検知され、またその搬送速度が一定に制御されている。
しかし、透過型の光学式エンコーダには、センサモジュールの取り付けが難しく、その組み立て性に問題がある。そのため、従来より、透過型の光学式エンコーダに用いられるセンサモジュールの取り付けには様々な工夫が施されている。
図39ないし図42を参照して、従来の透過型の光学式エンコーダにおけるセンサモジュールの取り付けについて説明する。
同図の構成例においては、図39に示すように、光学式エンコーダ101は、センサモジュール102と、遮光部材としてのパルスコードホイール103とを有している。センサモジュール102を取り付ける相手部材としてのフレーム部材104には、ローラ105の軸106が図42に示す軸受け121を介して回転自在に固定されている。パルスコードホイール103は軸106の先端部に圧入固定されている。
センサモジュール102は、発光部107とこれに対向する受光部108とを有している。センサモジュール102は、フレーム部材104に向けて突設された2つのボス109、110を有しており、ボス109、110は、フレーム部材104に形成された丸い凹部111、112に嵌入する。
図41に示すように、センサモジュール102は、ボス109、110の両側に孔113、114を有している。ボス109、110が凹部111、112に嵌入した状態で、孔113、114はフレーム部材104に形成された図40に示す孔115、116と連通するようになっており、孔113、114と孔115、116とが連通した状態で、リベット117、118を嵌入し、センサモジュール102をフレーム部材104に固定するようになっている。
図42に示すように、センサモジュール102をフレーム部材104に固定した状態で、パルスコードホイール103は発光部107と受光部108との間隙に進入した状態となっている。
ローラ105には制御対象の図示しない転写ベルトが巻き掛けられており、パルスコードホイール103に形成された図示しない光学変調トラックをセンサモジュールによって検知することで、転写ベルトの移動速度を検知し、フィードバック制御によって転写ベルトの移動速度が一定に保たれる。
しかし、このような構成では、組み立ての作業性が悪いという問題がある。
すなわち、組み立てに際しては、軸106を軸受121を介してフレーム部材104に固定した後、パスルコードホイール103を軸106に圧入固定しながら、ボス109、110を凹部111、112にセットして位置決めし、リベット117、118にてセンサモジュール102をフレーム部材104に固定しなければならない。
この際、センサモジュール102の発光部107と受光部108との間隙にパルスコードホイール103を配置した位置関係を保ちながら、パスルコードホイール103を軸106に圧入固定すると同時にセンサモジュール102をフレーム部材104に固定することは容易ではない。
また、パルスコードホイール103は、薄い金属、合成樹脂あるいはガラスなどで作られているために、発光部107と受光部108の狭い間隙に位置を保ちながら組立てをする際に、センサモジュール102がパルスコードホイール103に接触することなどによって、パルスコードホイール103の曲がりや破損などが発生してしまうこともある。
組み立ての容易のために、パルスコードホイール103を軸106に圧入固定して位置決めしてから、センサモジュール102をフレーム部材104に取り付けることも考えられるが、この場合には、組み立て途中でセンサモジュール102がパルスコードホイール103に接触してしまうため、やはりパルスコードホイール103の曲がりや破損が発生してしまう。
パルスコードホイール103の曲がりや破損の防止のため、センサモジュール102がパルスコードホイール103に接触しないようにするには、発光部107と受光部108との間隙を広くすることも考えられるが、そうすると、センサモジュール102のセンサとしての機能が低下するため、好ましくない。
よって、組立てには発光部107と受光部108との間隙にパルスコードホイール103を配置した位置関係を保たせる治具を用いる必要があり、かつ組立てに時間を要していた。
図44に従来の別の構成例を示す。この構成例は、上述の構成例と比べて、フレーム部材104に、凹部111、112の代わりに、ボス109、110が嵌入する1つの長い凹部119を有している。このような構成でも、上述の構成例と同じ問題がある。
図45、46に、このような問題を解決する従来の別の構成例を示す。
この構成例では、ボス109、110が嵌入する凹部120が、フレーム部材104の縁まで延設されている。よって、組み立てに際しては、軸106を軸受121を介してフレーム部材104に固定取付けした後、パスルコードホイール103を軸106に圧入固定し、その後で、センサモジュール102を軸106と直行する方向から挿入してフレーム部材104に取り付ける。
この挿入中はボス109、110が凹部120にガイドされており、センサモジュール102を、フレーム部材104のセンサモジュール取り付け面に押し当てる外力(重力も含む)を加えながら取り付け作業を行えばよく、センサモジュール102の挿入は挿入方向先端側のボス109が凹部120の終端に突き当たったときに完了する。
その後、この状態を維持しつつ、センサモジュール102をリベット117、118によりフレーム部材104に固定することにより組み立てが完了するため、上述のような問題が生じることがない。
なお、図45、46に示した構成例と同様の構成が〔特許文献2〕、〔特許文献3〕に開示されている。
特開2005−134763号公報 特開2002−357457号公報 特開2006−129692号公報
しかしながら、図45、46に示した構成例には次のような問題がある。
かかる構成を、たとえば、画像形成装置の転写ベルトの速度制御装置に搭載し、画像形成装置を稼動させた場合には、稼動中の振動や、センサモジュール102とフレーム部材104とを締結しているリベット117、118の経時的劣化等により、センサモジュール102とフレーム部材104との固定が弱くなり、センサモジュール102とフレーム部材104との位置関係がずれるおそれがある。
すなわち、製造時点では、センサモジュール102の挿入方向先端側のボス109が凹部120の終端に突き当たっている状態でセンサモジュール102が位置決めされているが、かかる振動や、リベット117、118の経時的劣化等により、センサモジュール102とフレーム部材104との間の固定が弱くなり、ボス109が凹部120の終端から離れてしまう場合が発生する。
そうすると、発光部107及び受光部108の位置がずれて、パルスコードホイール103に対する位置関係が変化し、結果としてセンサモジュール102が得る軸106の回転に伴う信号には誤差もしくは誤検知が発生し、エンコーダとしての機能が十分に発揮できなくなり、最終的に画像形成装置で得られる画像の品質悪化や画像形成装置の故障に到り得る。
また、センサモジュール102をフレーム部材104にリベット117、118で固定する際には、センサモジュール102を挿入側に押し付けながら固定作業を実施するいわゆる寄せ組みを行わなければならず、組立に時間を要する原因となっていた。
このような問題は、図45、46に示した構成例を、画像形成装置以外の装置に搭載する場合や、センサモジュール102の固定をリベットでなくねじ止め等の他の方法で行う場合にも同様に生ずる。
本発明は、遮光部材に損傷を与えることなく、センサモジュールを精度よく位置決めし、かつ振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれ、さらに組立てを容易に行うことができる光学式エンコーダによって移動速度が検知される被検知体の移動速度制御装置、これを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置及び光学式エンコーダの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、発光素子とこの発光素子に対向する受光素子とを有するセンサモジュールと、前記発光素子と前記受光素子との間を移動し前記発光素子が前記受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有する遮光部材を有する光学式エンコーダと、前記遮光部材を支持した相手部材と、を有し、前記遮光部材と一体的に移動し前記光学式エンコーダによって移動速度が検知される被検知体の移動速度を一定に制御する被検知体の移動速度制御装置であって、前記センサモジュールに備えられたボスと、前記相手部材に形成され前記ボスと係合する凹部と、前記相手部材に前記凹部に連続するように形成され、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材を進入させる方向であって、前記ボスを前記凹部に係合する第1の方向にガイドするための溝部とを有し、前記発光素子と前記受光素子とが対向する第2の方向において、前記凹部の深さは、前記ボスの高さ以上であり、前記溝部の、少なくとも凹部に隣る部分の深さは、前記ボスの高さ未満であり、前記ボスと前記凹部とが係合することで、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材が進入した状態で、前記センサモジュールが前記相手部材に位置決めされた被検知体の移動速度制御装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記溝部を、前記凹部から前記相手部材の縁まで延設したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記溝部の底面は、同溝部の深さが前記凹部に向けて漸減する傾斜部を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記溝部の底面は、前記傾斜部の前記凹部側に位置し同溝部の深さを均一とする平面部と、前記傾斜部と前記平面部とを滑らかにつなぐ曲面部とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記ボスを複数有し、前記凹部を前記ボスと同数有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記相手部材側に設けられ、前記溝部が前記ボスをガイドしているときに、前記センサモジュールを、第2の方向であって前記ボスが前記凹部に進入する方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記付勢部材は、第2の方向から見たときに、前記遮光部材と非重複の位置を占めていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記相手部材側に設けられ、第1の方向及び第2の方向に垂直な第3の方向において前記センサモジュールをガイドするガイド部材を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記ガイド部材の高さは、前記ボスの高さよりも高いことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記被検知体を支持した支持部材を有し、前記相手部材が前記支持部材であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、前記被検知体を支持した支持部材と、前記センサモジュールを、前記相手部材に位置決めすることによって形成された、前記支持部材に対するサブユニットとを有することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、発光素子とこの発光素子に対向する受光素子とを有するセンサモジュールと、前記発光素子と前記受光素子との間を移動し前記発光素子が前記受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有する遮光部材とを有する光学式エンコーダの製造方法において、前記遮光部材を支持した相手部材と、前記センサモジュールに備えられたボスと、前記相手部材に形成され前記ボスと係合する凹部であって、前記発光素子と前記受光素子とが対向する第2の方向において、その深さが、前記ボスの高さ以上である凹部と、前記相手部材に前記凹部に連続するように形成され、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材を進入させる方向であって、前記ボスを前記凹部に係合する第1の方向にガイドするための溝部であって、少なくとも凹部に隣る部分の深さが、前記ボスの高さ未満である溝部とを用い、前記センサモジュールを、前記相手部材に対し、第2の方向であって前記ボスが前記凹部に進入する方向に押圧しつつ、前記ボスが前記溝部にガイドされた状態で第1の方向に移動させ、前記ボスが前記凹部に係合した状態とし、この状態で前記センサモジュールを前記相手部材に固定することにより前記光学式エンコーダを製造する光学式エンコーダの製造方法にある。
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置を有する画像形成装置にある。
本発明は、発光素子とこの発光素子に対向する受光素子とを有するセンサモジュールと、前記発光素子と前記受光素子との間を移動し前記発光素子が前記受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有する遮光部材を有する光学式エンコーダと、前記遮光部材を支持した相手部材と、を有し、前記遮光部材と一体的に移動し前記光学式エンコーダによって移動速度が検知される被検知体の移動速度を一定に制御する被検知体の移動速度制御装置であって、前記センサモジュールに備えられたボスと、前記相手部材に形成され前記ボスと係合する凹部と、前記相手部材に前記凹部に連続するように形成され、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材を進入させる方向であって、前記ボスを前記凹部に係合する第1の方向にガイドするための溝部とを有し、前記発光素子と前記受光素子とが対向する第2の方向において、前記凹部の深さは、前記ボスの高さ以上であり、前記溝部の、少なくとも凹部に隣る部分の深さは、前記ボスの高さ未満であり、前記ボスと前記凹部とが係合することで、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材が進入した状態で、前記センサモジュールが前記相手部材に位置決めされた被検知体の移動速度制御装置にあるので、組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記溝部を、前記凹部から前記相手部材の縁まで延設したこととすれば、ボスを相手部材の縁から容易に溝部に進入させることができるためセンサモジュールの位置決め作業を容易に行うことができるから、組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記溝部の底面は、同溝部の深さが前記凹部に向けて漸減する傾斜部を有することとすれば、ボスを傾斜部から溝部に進入させることができ、特に溝部が凹部から相手部材の縁まで延設されているときには傾斜部によってかかる縁の部分の溝部が拡がっておりボスを容易に溝部に進入させることができるためセンサモジュールの位置決め作業を容易に行うことができ組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記溝部の底面は、前記傾斜部の前記凹部側に位置し同溝部の深さを均一とする平面部と、前記傾斜部と前記平面部とを滑らかにつなぐ曲面部とを有することとすれば、ボスを傾斜部から溝部に進入させることができ、特に溝部が凹部から相手部材の縁まで延設されているときには傾斜部によってかかる縁の部分の溝部が拡がっておりボスを容易に溝部に進入させることができるとともに、ボスを溝部によって第1の方向にガイドする過程でボスが溝部の底面に沿ってスムーズに移動するためセンサモジュールの位置決め作業を容易に行うことができ組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記ボスを複数有し、前記凹部を前記ボスと同数有することとすれば、組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、またボスと凹部との係合状態が良好に保たれ、振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記相手部材側に設けられ、前記溝部が前記ボスをガイドしているときに、前記センサモジュールを、第2の方向であって前記ボスが前記凹部に進入する方向に付勢する付勢部材を有することとすれば、ボスを溝部にガイドさせた状態で、センサモジュールを第1の方向に移動させるときに、センサモジュールを手動で相手部材側に押し付ける必要がないため、組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記付勢部材は、第2の方向から見たときに、前記遮光部材と非重複の位置を占めていることとすれば、ボスを溝部にガイドさせた状態で、センサモジュールを第1の方向に移動させるときに、センサモジュールを手動で相手部材側に押し付ける必要がなく、また付勢部材の存在が遮光部材の取り付け、取り外しの邪魔にならないため、遮光部材の損傷を回避しつつ組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記相手部材側に設けられ、第1の方向及び第2の方向に垂直な第3の方向において前記センサモジュールをガイドするガイド部材を有することとすれば、ボスを凹部に進入しているか否かを容易に認識することができるため遮光部材の損傷を回避しつつ組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記ガイド部材の高さは、前記ボスの高さよりも高いこととすれば、ボスを凹部に進入しているか否かを容易に認識することができるとともにボスが凹部から離脱しているときにはセンサモジュールが確実にガイド部材に係合するため遮光部材の損傷を回避しつつ組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記被検知体を支持した支持部材を有し、前記相手部材が前記支持部材であることとすれば、組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる、比較的簡易な構成の被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
前記被検知体を支持した支持部材と、前記センサモジュールを、前記相手部材に位置決めすることによって形成された、前記支持部材に対するサブユニットとを有することとすれば、支持部材に取り付ける前の相手部材にセンサモジュールを位置決めすることができこれによってセンサモジュールを組み立てることができるため組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュール精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度を精度よく制御することができ、画像形成装置に用いれば高品質の画像形成を安定して行うことに寄与することができる被検知体の移動速度制御装置を提供することができる。
本発明は、かかる被検知体の移動速度制御装置を有する画像形成装置にあるので、組立てを容易に行うことができ、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュールが精度よく位置決めされており、また振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態が保たれるので、かかる外乱に起因する故障が防止ないし抑制され、経時的にも被検知体の移動速度が精度よく制御され、高品質の画像形成を安定して行うことができる画像形成装置を提供することができる。
本発明は、発光素子とこの発光素子に対向する受光素子とを有するセンサモジュールと、前記発光素子と前記受光素子との間を移動し前記発光素子が前記受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有する遮光部材とを有する光学式エンコーダの製造方法において、前記遮光部材を支持した相手部材と、前記センサモジュールに備えられたボスと、前記相手部材に形成され前記ボスと係合する凹部であって、前記発光素子と前記受光素子とが対向する第2の方向において、その深さが、前記ボスの高さ以上である凹部と、前記相手部材に前記凹部に連続するように形成され、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材を進入させる方向であって、前記ボスを前記凹部に係合する第1の方向にガイドするための溝部であって、少なくとも凹部に隣る部分の深さが、前記ボスの高さ未満である溝部とを用い、前記センサモジュールを、前記相手部材に対し、第2の方向であって前記ボスが前記凹部に進入する方向に押圧しつつ、前記ボスが前記溝部にガイドされた状態で第1の方向に移動させ、前記ボスが前記凹部に係合した状態とし、この状態で前記センサモジュールを前記相手部材に固定することにより前記光学式エンコーダを製造する光学式エンコーダの製造方法にあるので、遮光部材に損傷を与えることなくセンサモジュールを精度よく位置決めすることができ、また製造後に振動、経時劣化等の外乱を受けてもセンサモジュールの位置決め状態を保つことができ、かつ組立てを容易に行うことができる光学式エンコーダの製造方法を提供することができる。
図1に、本発明を適用した被検知体の移動速度制御装置及びこれを備えた画像形成装置を示している。同図に示す画像形成装置1は、カラーレーザプリンタである。画像形成装置1は、モノクロ等他のプリンタ、複写機、ファクシミリこれらの複合機等であってもよい。
画像形成装置1は、シート状の記録媒体としての用紙である被転写材Pに画像形成を行うものである。被転写材Pには、普通紙のほか、厚紙やOHPシート等の特殊シートを用いることができる。画像形成装置1は、種々の大きさの被転写材Pに対する画像形成が可能である。
画像形成装置1は、画像情報に基づいたレーザ光を発する書込部である光学部2と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した作像部としてのプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKと、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収納された像担持体としての感光体ドラム21とを有している。
画像形成装置1はまた、被転写材Pを各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKに搬送する転写ベルト40を備え感光体ドラム21上に形成されたトナー像を被転写材Pに転写するベルト搬送装置としての転写ベルトユニット30と、転写ベルト40の内周面に当接する転写ローラ24とを有している。
画像形成装置1はまた、感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部25と、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの現像部23に各色のトナーを供給するトナー供給部32Y、32M、32C、32BKと、被転写材Pが収納される給紙部61と、被転写材P上の未定着画像を定着する定着部66とを有している。
図2を参照して、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKには、それぞれ、感光体ドラム21、感光体ドラム21上を帯電する帯電部22、感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像部23、クリーニング部25等の作像部材が、一体的に保持されている。各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上で、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像形成が行われる。
転写ベルトユニット30の具体的構成については後に詳述するが、その概略を述べると、転写ベルト40は、駆動ローラと複数の従動ローラとによって張架・支持されており、駆動ローラによって、図1中の矢印方向である反時計方向に走行する。
画像形成装置1における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電され、この帯電工程によって帯電電位が形成された感光体ドラム21表面は、光学部2によって各色に対応して照射されるそれぞれのレーザ光の照射位置に達する。
光学部2においては、図示しないLD光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。射出されたレーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分ごとに別の光路を通過し、各感光体ドラム21の表面に照射され同表面に静電潜像を形成する露光工程を行うことになる。
具体的には、イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、プロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向である主走査方向に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分の静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、プロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分の静電潜像が形成される。シアン成分に対応したレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、プロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム12表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分に対応したレーザ光は、ミラー15で反射された後に、プロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、感光体ドラム21に回転によって現像部23との対向位置に達する。現像部23から感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される現像工程が行われる。
現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、転写ベルト40との対向位置に達する。それぞれの対向位置には、転写ベルト40の内周面に当接するように転写ローラ24が設置されている。転写ローラ24の位置で、転写ベルト40によって搬送された被転写材P上に、感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が、順次転写される転写工程が行われる。
そして、転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達し、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収されるクリーニング工程が行われる。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、一連の作像プロセスが終了する。
一方、給紙部61からは、給紙ローラ62により給送された被転写材Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64の位置に導かれる。レジストローラ64に導かれた被転写材Pは、搬送タイミングを制御されながら、転写ベルト40と吸着ローラ27との当接部に向けて搬送される。
その後、被転写材Pは、図1中矢印方向に走行する転写ベルト40に搬送されながら、上述のように、4つの感光体ドラム21との対向位置を順次通過し、被転写材P上には各色のトナー像が重ねて転写されて、カラー画像が形成される。
カラー画像が形成された被転写材Pは、転写ベルト40から離脱して、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップ部にて、カラー画像が被転写材P上に定着される定着工程が行われる。
定着工程後の被転写材Pは、排紙ローラ69によって、出力画像として画像形成装置1外に排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2を参照して、プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKについて説明する。
4つのプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BK及びトナー供給部32Y、32M、32C、32BKは、収納されるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、符号のアルファベットすなわちY、M、C、BKを除して図示する。
同図に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、感光体ドラム21と、帯電部22と、現像部23と、クリーニング部25とが、ケース26内に一体的に収納されている。
現像部23は、現像ローラ23a、2つの撹拌ローラ23b、23c、ドクターブレード23d、トナー濃度センサ29等で構成され、その内部にはキャリアCとトナーTとからなる現像剤が収納されている。
クリーニング部25は、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25a、クリーニングローラ25b等で構成されている。
先に述べた作像プロセスを、さらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向である時計方向に回転している。現像部23内のトナーTは、同図中の反時計方向に回転する撹拌ローラ23b、23cによって、トナー供給部32のトナーボトル33から供給されたトナーTとともに、キャリアCと混合される。そして、摩擦帯電したトナーTは、一方の撹拌ローラ23bによって、キャリアCとともに現像ローラ23a上に供給される。
トナーボトル33内のトナーTは、現像部23内のトナーTの消費にともない、供給口26aから現像部23内に適宜に供給されるものである。現像部23内のトナーTの消費は、現像部23内に設けられた透磁センサであるトナー濃度センサ29によって検出される。符号34はトナーボトル33を同図中の矢印で示す反時計方向に回転駆動可能に支持した支持部材を示している。
現像ローラ23aに担持されたトナーTは、ドクターブレード23dの位置を通過した後に、感光体ドラム21との対向位置である現像領域に達する。現像領域で、トナーTは、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、光学部2からのレーザ光Lが照射された領域の潜像電位と、現像ローラ23aに印加された現像バイアスとの、電位差によって形成される電界によって、トナーTが感光体ドラム21表面に付着する。
感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが被転写材P上に転写される。感光体ドラム21上に残存したトナーTは、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
図3を参照して、転写ベルトユニット30の構成・動作について説明する。
同図に示すように、転写ベルトユニット30は、転写ベルト40、転写ベルト40を張架・支持する駆動ローラ44及び複数の従動ローラ45〜49、駆動モータ41、制御部80等で構成されている。
駆動モータ41の駆動力は、駆動ベルト42を介して駆動ローラ44に伝達される。駆動ローラ44が反時計方向に回転駆動することで、駆動ローラ44の外周面に巻き掛けられた転写ベルト40が図中の矢印方向に走行する。複数の従動ローラ45〜49は、それぞれ、矢印方向に走行する転写ベルト40に当接して反時計方向に従動し回転する。
複数の従動ローラ45〜49のうち、従動ローラ47には、ロータリーエンコーダ方式の光学式エンコーダ35が一体的に設置されている。光学式エンコーダ35は、パルスコードホイール50と、センサモジュールとしての透過型のフォトセンサ51と、フォトセンサ51を支持した図4に示す基板52とを有している。
光学式エンコーダ35は、パルスコードホイール50により、従動ローラ47の回転速度、転写ベルト40の回転速度言い換えると移動速度を検知する。制御部80は、検知されたこれらの速度に基づき、これらの速度が所定の速度で一定となるように、駆動モータ41の駆動を制御する、フィードバック制御を行う。
図4ないし図38を参照して、かかる光学式エンコーダ35を備えた転写ベルトユニット30の構成・動作について説明する。なお、これらの図においては、図3に示した駆動ローラ44、従動ローラ47等の位置や互いの位置関係が異なる。また、図3に示した駆動モータ41の駆動力は、図4に示す駆動ギヤ100により駆動ローラ44に伝達されるようになっている。図4においては、転写ベルト40の一部のみを示している。
(第1の実施の形態)
図4ないし図14を参照して、かかる転写ベルトユニット30の第1の実施の形態を説明する。
図4は転写ベルトユニット30の斜視図である。
図5は転写ベルトユニット30のうち、光学式エンコーダ35が設置された従動ローラ47周辺の部品のみを示している。
図6、図7は図5に示した構成の分解斜視図であり、図6は図5の手前側から見た状態、図7は図5を奥側から見た状態での分解図である。
図8は図5を同図の手前側から従動ローラ47の軸方向に見た図である。
図9は図8に示した切断面での断面図であってフォトセンサ51の取り付け完了状態を示す断面図である。
図4ないし8に示すように、従動ローラ47を圧入固定した図6等に示す軸受け71がフレーム部材72の図7に示す凹部73に軽圧入の態様で圧入されることで、従動ローラ47がフレーム部材72にセットされている。なお、図示しないが、従動ローラ47の反対側の端部も同様に図示しない軸受け71に圧入固定されており、もう一方のフレーム部材74に同じようにセットされている。このように、従動ローラ47は軸受け71を介して、フレーム部材72、74に保持されている。従動ローラ47は、ステンレス鋼等で形成されている。
図9に示すように、フォトセンサ51は、発光素子としての発光部51aと、これに対向する受光素子としての受光部51bと、フレーム72に当接する当接面38からフレーム72側に突設された2つのボス55a、55bと、図7に示すようにボス55a、55bの両側に形成された長孔である孔56a、56bとを有している。当接面38はボス55a、55bを突設した高さにおける基準面となるものである。
図6に示すように、フレーム部材72は、フォトセンサ51の取り付け面36に、ボス55a、55bが嵌入する態様で係合する溝形状の凹部75と、凹部75の両側に形成された丸孔である孔77a、77bとを有している。
孔56aと孔56bとの間隔と、孔77aと孔77bとの間隔とは等しい。凹部75は方向Xに沿って延設された状態となっている。
図9に示すように、ボス55a、55bが突設された当接面38は、ボス55a、55bが凹部75に嵌入したときに取り付け面36に当接するようになっている。
フォトセンサ51は、孔56aと孔77aとを連通させ、かつ、孔56bと孔77bとを連通させた状態では、ボス55a、55bが凹部75に嵌入する。フォトセンサ51は、この状態で定位置を占め、ナイロンリベットであるリベット60、60により、フレーム部材72に締結固定される。
図9に示すように、従動ローラ47は、光学式エンコーダ35が設置される側の端部に、外形の異なる2つの軸部47a、47bを有している。軸部47bは従動ローラ47本体端部に、同本体の径よりも小さい径となるように連設されている。軸部47aは軸部47b端部に、軸部47bの径よりも小さい径となるように連設されている。軸部47aにはパルスコードホイール50が軽圧入の態様で圧入されており、かつ軸部47aと軸部47bの段差部47cに図示しない両面テープで接着固定されている。軸部47bは従動ローラ47本体の端面位置で軸受け71を圧入されている。
フォトセンサ51が定位置を占めると、パルスコードホイール50は周縁部が発光部51aと受光部51bとの間に位置する。リベット60、60によりフォトセンサ51をフレーム部材72に締結固定することで、フォトセンサ51は定位置を占めた状態を維持されることとなる。
図10を参照して、パルスコードホイール50、フォトセンサ51について説明する。同図(a)はパルスコードホイール50とフォトセンサ51との位置関係を示しており、同図(b)はフォトセンサ51が検出する出力信号を表している。
パルスコードホイール50は、厚さが0.2mm程度のPETすなわちポリエチレンテレフタレート等の可撓性材料からなり、同図(a)に示すように、その主面の外周側には放射状のコード部としての黒色のスリット50aが形成されている。これにより、パルスコードホイール50上には、光を透過しない領域であるスリット50aの形成領域と、各スリット50aの間の、光を透過する領域とが交互に放射状に形成されている。これらの領域により、光学変調トラックが形成されている。スリット50aは、例えば、フォトレジストを用いたパターン描画技術を用いて形成される。パルスコードホイール50は、スリット50aが発光部51aと受光部51bとの間に位置するように配設される。
受光部51bは、発光部51aとの間にスリット50aが介在するときには発光部51aから射出された光を受光せずにその出力がハイになり、発光部51aとの間にスリット50aが介在しないときには発光部51aから射出された光を受光してその出力がローになる。フォトセンサ51の定位置は、これらの出力が良好となる位置とされている。
パルスコードホイール50は、転写ベルト40と一体で回転する従動ローラ47の回転とともに回転するため、制御部80において、フォトセンサ51の出力を変換した後の信号であるエンコーダ出力信号の波形間隔の大小によってパルスコードホイール50、従動ローラ47、転写ベルト40の回動が検知される。
具体的には、同図(b)に示すA領域に相当する、エンコーダ出力信号の波形間隔が小さいときにはパルスコードホイール50、従動ローラ47、転写ベルト40の回転速度が速いものと制御部80で認識され、同図(b)におけるB領域に相当する、エンコーダ出力信号の波形間隔が大きいときには従動ローラ47パルスコードホイール50、従動ローラ47、転写ベルト40の回転速度が遅いものと制御部80で認識される。
このように、制御部80は、パルスコードホイール50上のスリット50aをフォトセンサ51が検知することで、パルスコードホイール50が一体的に設置された従動ローラ47、転写ベルト40の回動、具体的には回転速度変動や回転角度変動を認識することになる。
そして、制御部80で認識された従動ローラ47の回動に係わる情報は、駆動モータ41にフィードバックされる。すなわち、制御部80で従動ローラ47等の回転速度が遅いものと判断された場合には駆動モータ41の駆動速度が加速され、従動ローラ47等の回転速度が速いものと判断された場合には駆動モータ41の駆動速度が減速される。これにより、転写ベルトユニット30における転写ベルト40の走行速度が安定して、複数色トナーを重ねてなるカラートナー像の色ずれ等の不具合が抑止される。
このように、パルスコードホイール50は、発光部51aが受光部51bに向けて発した光を遮る所定のパターンとしてスリット50aを有する遮光部材として機能するものである。
また、フレーム部材72は、遮光部材としてのパルスコードホイール50を、従動ローラ47、軸受け71を介して支持するとともに、光学式エンコーダ35に備えられた透過型のフォトセンサ51を位置決めされる相手部材として機能するものである。
図9に示すように、ボス55a、55bと凹部75とは、かかるフォトセンサ51を相手部材としてのフレーム部材72に位置決めする光学式エンコーダ用センサモジュール90を構成している。
光学式エンコーダ35は、光学式エンコーダ用センサモジュール90によってフォトセンサ51が相手部材たるフレーム部材72に位置決めされるものとなっている。
転写ベルト40、従動ローラ47は、遮光部材たるパルスコードホイール50と一体的に回転、移動するものであり、光学式エンコーダ35によって回転速度、移動速度が検知される被検知体となっている。
フレーム72は、透過型のフォトセンサ51を位置決めされる相手部材として機能するとともに、被検知体たる転写ベルト40、従動ローラ47を支持した支持部材としても機能するものとなっている。
転写ベルトユニット30は、上述のフィードバック制御によって被検知体たる転写ベルト40、従動ローラ47の回転速度、移動速度を一定に制御する被検知体の移動速度制御装置を構成している。
以下にさらに詳しく、光学式エンコーダ用センサモジュール90について説明する。
かかる位置決め構造90は、図11に示すように、取り付け面36に、凹部75からフレーム部材72の縁言い換えると外形に向けて方向Xに沿って連続するように形成され、凹部75からフレーム部材72の外形まで延設されてこの外形に開口した溝部76を有している。凹部75と溝部76は同じ幅であり方向Xに沿って直線状をなすように形成されている。
溝部76の底面は、フレーム部材72の外形につながる位置を占め溝部76の深さが凹部75に向けて徐々に浅くなり漸減する傾斜部としての傾斜面78と、傾斜面78より凹部75側に位置し凹部75につながる位置を占め溝部76の深さを均一とする平面部としての非傾斜面79と、傾斜面78と非傾斜面79とを滑らかにつなぐ、取り付け面36側に凸の円弧状の曲面部としての曲面81とを有している。
傾斜面78は取り付け面36に対して傾いており、非傾斜面79は取り付け面36に対して平行である。
図13に示すように、取り付け面36からの凹部75の深さh2は、当接面38からのボス55a、55bの高さh1以上であり、取り付け面36からの非傾斜面79の深さh3は、当接面38からのボス55a、55bの高さh1未満であって、方向Zにおけるこれらh1、h2、h3の関係は、h3<h1≦h2を満たしている。
図9、および図12ないし14を参照して、フォトセンサ51のフレーム部材102への取り付け方法によって実現される光学式エンコーダ35の製造方法を説明する。
図9は上述のようにフォトセンサ51の取り付け完了状態の断面図である。
図12ないし14はフォトセンサ51の取り付け過程の断面図であり、図13は特にフォトセンサ51近傍を拡大している。
図12に示すように、パルスコードホイール50を、従動ローラ47の軸部47aに圧入し、段差部47cに図示しない両面テープ等で接着固定した後、基板52に取り付けられたフォトセンサ51を、フレーム部材72の、溝部76の形成された外形側から、従動ローラ47の回転軸方向Zである同図における上下方向と直行する方向Xに移動させ挿入していく。
挿入の際には、ボス55a、55bが溝部76に入った状態を保つために、同図における方向Zの上方から下方に向かって、フォトセンサ51を取り付け面36に押し当てながら挿入していく。
このとき、傾斜面81を設けていることにより、挿入方向Xから見た溝部76の開口部が大きくなっているので、溝部76へのボス55a、55bの挿入が容易に行われる。
ボス55a、55bを溝部76に挿入したのに続いて方向Xに挿入を進めると、図12に示すように、まずボス55aが溝部76から凹部75に進入する。挿入開始からボス55aが凹部75に入るに到るまでの間、ボス55aは常に溝部76に入った状態にあるため、図43に示した上記従来例とは異なり、フォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触することはない。
図12に示すように、ボス55aが溝部76から凹部75に進入した時、もう一方のボス55bはまだ溝部76によってガイドされ、傾斜面78に押し当てられた状態である。さらに挿入を進めると、傾斜面81に接触していたボス55bは、図13に示すように、曲面81に接触するようになり、さらに挿入を進めると図14に示すように非傾斜面79に接触するようになる。
図12に示した状態から図14に示した状態に至る挿入過程において、傾斜面78と非傾斜面79とは曲面81によって連続的に滑らかにつながっているため、ボス55bの接触する面が傾斜面78から非傾斜面79に切り替わる際のフォトセンサ51の挙動変化、ショックが低減され、挿入作業がスムーズに行われ、これによってフォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触するリスクが低減されている。
さらに挿入を進めていくと溝部76にガイドされていたボス55bが凹部75に入り、図9に示した状態となって挿入が完了する。このように、溝部76は、ボス55a、55bを、凹部75に進入させ、嵌合させる方向Xにガイドするようになっている。この方向Xは、パルスコードホイール50をフォトセンサ51の発光部51aと受光部51bとの間に進入させる方向に一致しているため、溝部76によってボス55a、55bをガイドしながらフォトセンサ51を方向Xに変位させると、ボス55a、55bが凹部75に嵌入したときに、フォトセンサ51が定位置を占め、パルスコードホイール50が発光部51aと受光部51bとの間に位置決めされる。
また傾斜面78、曲面81により、ボス55aの溝部76への進入、安定した変位が上述のように行われるため、従来の実施例に比べて、フォトセンサ51の取り付け、位置決めの作業性が大きく向上している。
図9に示した状態において、フォトセンサ51の当接面38は取り付け面36に当接し、フォトセンサ51がフレーム部材72の定位置に設置されている。このときボス51aは凹部75の方向X下流側の壁面82に突き当たっておりこれ以上は挿入できず、さらにボス51bは凹部75の方向X上流側の壁面83に突き当たっておりフォトセンサ51をX方向上流側に移動させることはできない。
凹部75の幅はボス55a、55bの直径にあわせた大きさとしており、ボス55a、55bが図9における紙面に垂直な方向に対しても凹部75の両側壁面84に突き当たるためフォトセンサ51を同方向に移動することはできない。
このように、定位置において、フォトセンサ51はフレーム部材72に対してガタなく位置決めされた状態にある。
なお組み立て易さおよび部品精度の緩和を目的に、ボス55a、55bと凹部75の壁面82、83、84との間に0.5mm以下の微小なスキマを持たせたガタを有する構成とすることもできる。この場合、フォトセンサ51は設定した微小なガタ分だけ位置決めの精度が劣ることになる。微小なガタすなわちスキマの設定については、組み立て易さ、部品精度の緩和、位置決めの精度のバランスを考慮し、組み立て易さ、部品精度の緩和を重視する際にはスキマを大きく、位置決めの精度を重視する場合はスキマを小さくもしくは無くなるようにする。
フォトセンサ51が定位置を占めると、孔77aと孔56aとが連通するとともに、孔77bと孔56bとが連通した状態となっており、これらにリベット60、60が貫通するように挿入し、締結することで、フォトセンサ51をフレーム部材72に締結固定し、取り付けを完了する。本形態ではフォトセンサ51の固定にリベット60を用いているが、ネジ締結、接着固定等、他の方法で固定しても良い。
本形態によれば、ボス55a、55bが凹部75の壁面82、83、84に密着した状態あるいは微小な隙間を持たせた状態で、フォトセンサ51がフレーム部材72に位置決めされた状態にあるため、画像形成装置1の稼動による振動や、リベット60の経時劣化により、リベット60によるフォトセンサ51とフレーム部材の固定が弱くなった場合においても、図45、46に示した従来例と異なり、フォトセンサ51の発光部51aおよび受光部51bがパルスコードホイール50に対する所定の位置からずれることがなく、画像形成装置1で得られる画像の品質悪化や画像形成装置1の故障に到ることがない。
(第2の実施の形態)
図15ないし図17を参照して、かかる転写ベルトユニット30の第2の実施の形態を説明する。以下説明する各形態は、光学式エンコーダ用センサモジュール90の構成を種々変形させた例であり、説明の簡略化のため、すでに述べた構成については同じ符号を付して説明を適宜省略し、また使用方法についても適宜説明を省略して重複説明を省く。
図15はフレーム部材72の斜視図である。
図16はフォトセンサ51の取り付け過程を示す断面図である。
図17はフォトセンサ51の取り付け完了状態を示す断面図である。
この形態の光学式エンコーダ用センサモジュール90は、第1の実施の形態において方向Xに沿って延設された形状となっていた凹部75の代わりに、円形の凹部75a、75bを有している。この形態では、凹部75a、75bの数が、ボス55a、55bの数と同数になっている。
また、溝部76の底面は、図15に良く示されているように、全体が非傾斜面79となっている。凹部75aと凹部75bとの間は、深さが非傾斜面79と同じ底面を有する溝75cとなっている。その余の点では第1の実施の形態と同様である。
凹部75aと凹部75bとの間隔は、ボス55aとボス55bとの間隔に等しく、凹部75a、75bの大きさすなわち径は、ボス55a、55bの径に等しい。
フォトセンサ51をフレーム部材72に取り付ける際には、第1の実施の形態と同様にボス55a、55bを溝部76に方向Xに挿入していく。
このとき、図16に示すように、挿入途中はボス55a、ボス55bとも非傾斜面79に接触した状態となり、当接面38は取り付け面36に対して水平に保持されるため、第1の実施の形態に比べ挿入中のフォトセンサ51の挙動は安定し挿入作業がスムーズに行なわれ、フォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触するリスクが低い。
さらに挿入を進め、図17に示すように、ボス55a、55bが凹部75a、75bに嵌入する態様で係合し挿入が完了すると、フォトセンサ51が定位置でフレーム部材72に位置決めされた状態になる。この状態で上述したのと同様にリベット60にてフォトセンサ51をフレーム部材72に締結固定する。
この形態では、凹部75a、75bの数が、ボス55a、55bの数と同数になっているため、凹部75a、75bとボス55a、55bとの係合状態すなわち嵌合状態がより密になっており、経時的にも強い構成となっている。
なお、溝部76の形状は、第1の実施の形態と同様にしてもよい。
(第3の実施の形態)
図18ないし図21を参照して、かかる転写ベルトユニット30の第3の実施の形態を説明する。
図18はフォトセンサ51の取り付け完了状態を示す正面図である。
図19はフォトセンサ51の取り付け前の状態を示す断面図である。
図20はフォトセンサ51の取り付け過程を示す断面図である。
図21はフォトセンサ51の取り付け完了状態を示す断面図である。
この形態の光学式エンコーダ用センサモジュール90は、相手部材としてのフレーム部材72に設けられ、溝部76がボス55a、55bをガイドしているときに、フォトセンサ51を、方向Zのうちボス55a、55bが凹部75に進入する方向に付勢する付勢部材としての板バネ85を有している。その余の点では第1の実施の形態と同様である。
図18に示すように、板バネ85は、点Kにおいて図示しないネジ等でフレーム部材72に締結固定されている。
図19に示すように、板バネ85は、フォトセンサ51を取り付ける前の状態において、パルスコードホイール50に非接触の状態となっている。
図21に示すように、板バネ85は、フォトセンサ51の取り付け完了状態においてフォトセンサ51を押さえているようになっているが、板バネ85は、溝部76がボス55a、55bをガイドしているときに、フォトセンサ51を押さえることを主目的とするため、フォトセンサ51が定位置を占める状態においては、板バネ85はフォトセンサ51と非接触となるようにしても良い。ただし、経時的にもフォトセンサ51の位置決めを行うために、フォトセンサ51が定位置を占める状態においても、板バネ85がフォトセンサ51を押さえていることが好ましい。
フォトセンサ51の取り付けは、パルスコードホイール50を従動ローラ47に取り付けた後に板バネ85をフレーム部材72に固定することの他は第1の実施の形態と同様に実施するが、この形態においては、図20に示すように、フォトセンサ51の取り付け過程において、板バネ85がフォトセンサ51の上面を押さえ、フォトセンサ51はフレーム部材72に向けて、具体的には取り付け面36に向けて、押し当てられる。
よって第1の実施の形態では、フォトセンサ51の取り付け作業中は、人手でフォトセンサ51をフレーム部材72に向けて押し当てておく必要があったが、この形態ではかかる押し当てが不要であるため、フォトセンサ51を方向Xに移動させるだけの単純な挿入作業を実施するだけで済み、組み立てが容易となっている。
またかかる押し当てが人手作業にくらべ安定して実施され、人手では発生する可能性がある押し当ての忘れが発生することがなく、フォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触するリスクが低減でき、組み立てミスが発生しない。
図22、図23に示すように、板バネ85は、方向Zから見たときに、パルスコードホイール50と非重複の位置を占めていることが望ましい。
図22はフォトセンサ51の取り付け完了状態を示す正面図である。
図23はフォトセンサ51の取り付け過程を示す断面図である。
これらの図に示すように、方向Zすなわち従動ローラ47の軸方向から投影して見たときに、図23に示す板バネ85とパルスコードホイール50との間隔SがS>0を満たし、板バネ85がパルスコードホイール50と重ならない位置に設けられていることにより、フォトセンサ51の取り付け作業がより容易になっている。すなわち、S≦0であると、板バネ85の固定はパルスコードホイール50を従動ローラ47に取り付けた後に実施しなければなかったが、S>0であると、パルスコードホイール50を従動ローラ47に取り付けた後のみならずパルスコードホイール50を従動ローラ47に取り付ける前でも、板バネ85の固定を実施することができる。また修理等でパルスコードホイール50を交換する際には、板バネ85を取り外すことなくパルスコードホイール50の取り外し、取り付けが可能である。
なお、図23にはフォトセンサ51取り付け過程での間隔Sを示しているが、フォトセンサ51の取り付け前、もしくは取り外し後は、間隔Sは図23の状態に比べて大きくなる。S>0とするのは、フォトセンサ51の取り付け前、もしくは取り外し後において板バネ85がパルスコードホイール50に接触することを防止するためであるから、S>0となるのはフォトセンサ51取り付け前、もしくは取り外し後の状態でだけであっても良く、フォトセンサ51の取り付け過程ではS≦0となっても良い。
以上のような板バネ85は、第2の実施の形態に適用しても良い。
(第4の実施の形態)
図24ないし図30を参照して、かかる転写ベルトユニット30の第4の実施の形態を説明する。
図24はフォトセンサ51の取り付け完了状態であってサブユニット87の組み付け完了状態を示す正面側からの斜視図である。
図25はフォトセンサ51の取り付け完了状態であってサブユニット87の組み付け完了状態を示す背面側からの斜視図である。
図26はフォトセンサ51の取り付け完了状態であるがサブユニット87の組み付け完了前の状態を示す正面側からの斜視図である。
図27は図26に示したフォトセンサ51周りの斜視図である。
図28は図27に示した構成の分解斜視図である。
図29は図27に示した構成の正面図である。
図30は図27に示した構成の側断面図である。
第1ないし第3の実施の形態では、フレーム部材72が、フォトセンサ51を位置決めされる相手部材として機能するとともに、被検知体たる転写ベルト40、従動ローラ47を支持した支持部材としても機能するものとなっていたが、この形態では、フレーム部材72は被検知体たる転写ベルト40、従動ローラ47を支持した支持部材として機能するものの、フォトセンサ51を位置決めされる相手部材としては機能しないようになっている。
この形態の光学式エンコーダ用センサモジュール90は、フォトセンサ51を位置決めされる相手部材として、ケース部材86を有しており、フォトセンサ51をケース部材86に位置決めし固定することにより、支持部材としてのフレーム部材72に対するサブユニット87が形成されるようになっている。
図25に示すように、ケース部材86は、軸受け88を圧入固定され一体化される。図30に示すように、従動ローラ47は、軸部47bにおいて軸受け88に圧入固定される。軸受け71は、軸部47bを圧入固定しておらず、軸部47bは軸受け71にスライド可能に支持されている。軸部47bは、スナップリング89が嵌合する周溝91を有している。
取り付け面36その他取り付け面36に形成された凹部75等はケース部材86に備えられている。
その余の点では第1の実施の形態と同様である。
フォトセンサ51をケース部材86に取り付けて形成されたサブユニット87は、ケース部材86がフレーム部材72の所定位置に嵌め込まれる。この状態で軸受け71を方向Zに平行な従動ローラ47の回転軸方向にずらしてフレーム部材72の所定位置に位置決めした後、スナップリング89で軸受け71をフレーム部材72及び従動ローラ47に固定する。この状態でケース部材86をフレーム部材72にネジ92でネジ止めし、サブユニット87の組み付けすなわち取り付けが完了する。
かかる構成により、光学式エンコーダ35の組み立て作業がサブユニット87の組み立てによるサブアセンブリとして実施され、第1ないし第3の実施の形態の場合は転写ベルトユニット30のアセンブリとして実施するのに対して、光学式エンコーダ35の品質、精度に影響するフォトセンサ51の取り付け作業がより容易に実施される。
第2の実施の形態の形状の凹部75a、75b、溝部76、第3の実施の形態の板バネ85をこの形態に適宜適用しても良い。
(第5の実施の形態)
図31ないし図34を参照して、かかる転写ベルトユニット30の第5の実施の形態を説明する。
図31はこの形態における光学式エンコーダ35の完成状態を示す斜視図である。
図32は図31に示した構成の分解斜視図である。
図33は図31に示した構成の正面図である。
図34は図31に示した構成の側断面図である。
この形態の光学式エンコーダ用センサモジュール90は、相手部材としてのケース部材86に、方向X及び方向Zに垂直な方向Yにおいてフォトセンサ51をガイドするガイド部材93を有している。
この形態において、光学式エンコーダ用センサモジュール90は、第4の実施の形態と比べて、ケース部材86の形状が、ガイド部材93を有するほか、フレーム部材72にネジ止めする部分の形状においても異なっており、また、溝部76の形状が第2の実施の形態のそれとなっている点において異なっている。その余の点では第4の実施の形態と同様である。
ガイド部材93は、図34に示すように、取り付け面36から、ボス51a、51bの高さh1よりも高い高さh4で突設されている。すなわち、方向Zにおけるこれら高さh1、h4の関係は、h1<h4を満たしている。
ガイド部材93の、方向Yにおける内側壁93a、93aの間隔は、大部分において同方向におけるフォトセンサ51の外形の幅と等しいが、方向Xの上流側部分においては、内側壁93a、93aの間隔が同方向上流側に向けて広がるように傾斜状に設けられ、拡開している。
ガイド部材93は、フォトセンサ51の方向X下流側端面に対向する対向面93bを有している。対向面93bは、凹部75の方向X下流側の壁面82よりも、1mm程度、方向X下流側に位置している。
フォトセンサ51を定位置に位置決めするために方向Xに移動させるときには、溝部76によってボス55a、55bをガイドさせる必要があるが、この作業時において、ボス55a、55bが溝部76にガイドされている状態なのか、それともボス55a、55bが溝部76にガイドされておらず取り付け面36に乗り上げてしまっている状態なのかを、目視することは容易ではなく、第1ないし第4の実施の形態では何れの状態となっているかの判断は作業中の手の感覚によるところが大きい。ところが、ボス55a、55bが溝部76にガイドされておらず取り付け面36に乗り上げてしまっている状態でフォトセンサ51を位置決めしようして方向Xに移動すると、フォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触してしまう。
そこで、この第5の実施の形態では、ガイド部材93を設けており、ボス55a、55bが取り付け面36に乗り上げている状態でフォトセンサ51を位置決めしようして方向Xに移動すると、フォトセンサ51の方向X下流側の端面がガイド部材93に突き当たり、取り付け面36に乗り上げた状態でのフォトセンサ51の方向Xへの移動をガイド部材93が禁止するため、フォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触することが防止される。高さh1、h4がh1<h4の関係となっているため、かかる移動の禁止作用は確実に生じる。
また、内側壁93a、93aの間隔が方向X上流側に向けて拡開しているため、ボス55a、55bの方向Yにおける位置が、同方向における溝部76の位置から少しずれている程度であれば、フォトセンサ51を方向Xに移動させると、ガイド部材93に突き当たったときに、内側壁93a、93aの拡開部分によってフォトセンサ51の方向Yにおけるずれが修正され、瞬時にボス55a、55bが溝部76に入った状態となり、ボス55a、55bが凹部75に進入可能な位置を占めるまで、フォトセンサ51は方向Aへの移動を許容される。
ボス55a、55bが溝部76にガイドされている状態でフォトセンサ51を位置決めするべく方向Xに移動すると、フォトセンサ51のY方向における各側面が各内側壁93aによってガイドされ、ボス55a、55bは凹部75に嵌入可能な位置まで方向Xに移動する。この場合、対向面93bが配設されていることにより、フォトセンサ51が方向Xに過度に移動することが防止され、フォトセンサ51がパルスコードホイール50に接触することが防止される。
このような作業においては、フォトセンサ51がガイド部材93にガイドされているか否かが目視しやすいため、ボス55a、55bが溝部76にガイドされているか否かが容易に把握され、ボス55a、55bが溝部76にガイドされている状態を容易に保たれる。
ボス55a、55が凹部75に嵌合しフォトセンサ51が定位置を占めると、ガイド部材93の対向面93bが、凹部75の方向X下流側の壁面82よりも、1mm程度、方向X下流側に位置しているため、フォトセンサ51の、方向X下流側の端面と、対向面93bとの間には1mm程度の若干の隙間をもって非接触の状態となる。これは一般的にラフガイドといわれる構成であり、凹部75によってボス55a、55bの位置決めを行いフォトセンサ51の位置決め精度を出す点で優れている。
また、図35においては、ガイド部材93の対向面93bが、図34に示したラフガイドの場合と異なり、壁面82よりも、1mm程度、方向X上流側に位置している。
よって、ボス55a、55が凹部75に係合しフォトセンサ51が定位置を占めた状態では、フォトセンサ51の、方向X下流側の端面は、対向面93bに当接し、壁面82との間では1mm程度の若干の隙間をもって非接触の状態となる。
このような構成では、フォトセンサ51を方向Xに移動させているときに、その方向X下流側の端面が対向面93bに当接すると、ボス55a、55bが凹部75に係合可能な状態となるため、ボス55a、55bが凹部75に係合可能となったか否かを目視で確認する必要がなく、作業性が高い。
この形態では、フォトセンサ51をサブユニット化したが、これは必須ではない。
また第1の実施の形態の溝部76、第2の実施の形態の形状の凹部75a、75b、第3の実施の形態の板バネ85をこの形態に適宜適用しても良い。
以上本発明の好ましい実施の形態として、本発明を適用した被検知体の移動速度制御装置、これを有する転写装置、これらを有する画像形成装置及び光学式エンコーダの製造方法について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本発明にかかる被検知体の移動速度制御装置には、上述の各形態のロータリーエンコーダ方式の光学式エンコーダでなくリニアエンコーダ方式の光学式エンコーダ適用することができる。この方式の光学式エンコーダは、例えば、インクジェット方式の画像形成装置に用いられるものである。この方式の画像形成装置は、一般にインク噴射装置及びこれを往復動させる機構を備えており、インク噴射装置を所定かつ一定の速度で移動させるために、リニアエンコーダ方式の光学式エンコーダを備えている。
リニアエンコーダ方式の光学式エンコーダは、ロータリーエンコーダ方式の光学式エンコーダがパルスコードホイール50を備えているのに対し、図36、図37に示すように、リニアスケール94を備えている。その余の点は、上述の各形態で説明したものを適宜適用可能であるためここでの説明は省略する。
かかるリニアスケール94には、パルスコードホイール50に設けられたスリット50aに相当する図示しない所定のパターンが形成されている。リニアスケール94は、光学式エンコーダを構成するセンサモジュールに備えられた発光素子と受光素子との間を移動するものであって、かかるパターンにより、受光素子が受光素子に向けて発した光を遮るようになっており、遮光部材として機能するものである。
リニアスケール94は、例えば、インク噴射装置の往復運動方向Hと平行に、画像形成装置の図示しないフレームに固定され、またインク噴射装置側には、上述の相手部材としてのフレーム部材72、ケース部材86に相当する相手部材としてのフォトセンサ取り付け部材95を介して、フォトセンサ51が取り付けられている。
固定されたリニアスケール94に対し、フォトセンサ取り付け部材95がフォトセンサ51と一体で駆動される。フォトセンサ取り付け部材95、インク噴射装置が被検知体に相当する。
また、本発明にかかる画像形成装置は、図1に示した画像形成装置1のように像担持体を用いるものであっても、図38に示す構成のものとすることができる。なお、図38に示す画像形成装置1において、図1に示した画像形成装置1の構成と同様の構成については同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図1に示した画像形成装置1は、転写ローラ24の位置で、転写ベルト40によって搬送された被転写材P上に、像担持体としての感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が、順次転写されるのに対し、図38に示した画像形成装置1では、転写ローラ24の位置で、転写ベルト40上に、像担持体としての感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が順次転写され、一方、給紙部61から給送された被転写材Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64の位置に導かれ、搬送タイミングを制御されながら、転写ローラ65と転写ベルト40との当接部に向けて搬送され、転写ベルト40に転写されたトナー像が被転写部材P上に転写される点が異なる。
この画像形成装置1でも、被検知体は転写ベルト40、従動ローラ47である。
被検知体は、従動的に回転ないし移動するものであればどのようなものであってもよく、転写ベルト40のようなベルト状のもののほか、感光体ドラム21のようなドラム状のものであってもよく、感光体ドラム21のような感光体、像担持体を被検知体としても良い。
その他、凹部は相手部材を穿つ態様で形成した孔形状のものであっても良い。
溝部は、相手部材の縁にまで至っていないものであっても良い。
凹部とボスとを同数設ける場合、その数は3つ以上であっても良い。
ボスの形状は丸形状でなく、非円形状、例えば楕円形状の他、図11に示した凹部75に対応する形状のような、長楕円形状であってもよい。
本発明を適用した被検知体の移動速度制御装置は画像形成装置以外の装置に備えられても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明を適用した被検知体の移動速度制御装置及びこれを有する画像形成装置の概略正面図である。 図1に示した像担持体周りの拡大概略正面図である。 図1に示した被検知体の移動速度制御装置の概略図である。 図1に示した画像形成装置に備えられた転写ベルトユニットの斜視図である。 図1に示した画像形成装置に備えられた光学式エンコーダ及び被検知体の斜視図である。 図5の手前側から見た状態における同図に示した構成の分解斜視図である。 図5の奥側から見た状態における同図に示した構成の分解斜視図である。 図5に示した構成の正面図である。 図8に示した切断面での断面図であって第1の実施の形態における光学式エンコーダ用センサモジュールを示しており、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。 遮光部材とセンサモジュールとの位置関係およびセンサモジュールが検出する出力信号を示す概略図である。 図9に示した光学式エンコーダ用センサモジュールに備えられた相手部材、凹部及び溝部を示す斜視図である。 図9に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおいて、センサモジュールの取り付け過程を示す側断面図である。 図12に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおける、センサモジュール近傍の拡大図である。 図9に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおいて、図12に示した状態よりもセンサモジュールを第1の方向に移動させた状態を示す側断面図である。 第2の実施の形態における光学式エンコーダ用センサモジュールに備えられた凹部及び溝部を示す斜視図である。 第2の実施の形態における光学式エンコーダ用センサモジュールであって、センサモジュールの取り付け過程を示す側断面図である。 図16に示した光学式エンコーダ用センサモジュールであって、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。 第3の実施の形態におけるセンサモジュールの正面図である。 図18に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおいて、センサモジュールの取り付け前の状態を示す側断面図である。 図18に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおいて、センサモジュールの取り付け過程を示す側断面図である。 図18に示した切断面での断面図であって同図に示した光学式エンコーダ用センサモジュールを示しており、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。 図18に示した付勢部材の変形例を示す正面図である。 図22に示した切断面での断面図であって、同図に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおいて、センサモジュールの取り付け過程を示す側断面図である。 第4の実施の形態における光学式エンコーダ用センサモジュールであって、センサモジュール及びサブユニットの取り付け完了状態を示す正面側からの斜視図である。 図24に示した光学式エンコーダ用センサモジュールであって、センサモジュール及びサブユニットの取り付け完了状態を示す背面側からの斜視図である。 図24に示した光学式エンコーダ用センサモジュールであって、センサモジュールの取り付け完了状態でありサブユニットの取り付け前の状態を示す背面側からの斜視図である。 図26に示したセンサモジュール周りの斜視図である。 図27に示した構成の分解斜視図である。 図27に示した構成の正面図である。 図29に示した切断面での断面図である。 第5の実施の形態における光学式エンコーダ用センサモジュールによる光学式エンコーダの完成状態を示す斜視図である。 図31に示した構成の分解斜視図である。 図31に示した構成の正面図である。 図32に示した切断面での断面図であって第5の実施の形態における光学式エンコーダ用センサモジュールを示しており、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。 図34に示した光学式エンコーダ用センサモジュールの変形例であって、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。 異なる形状の遮光部材を用いた光学式エンコーダの変形例を示す斜視図である。 図36に示した構成の分解斜視図である。 本発明を適用した画像形成装置の他の構成例を示す概略正面図である。 従来の画像形成装置に備えられた光学式エンコーダ及び被検知体の斜視図である。 図39の手前側から見た状態における同図に示した構成の分解斜視図である。 図39に示した構成の正面図である。 図41に示した切断面での断面図であって従来の光学式エンコーダ用センサモジュールを示しており、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。 図42に示した光学式エンコーダ用センサモジュールにおいて、センサモジュールの取り付け過程を示す側断面図である。 従来の光学式エンコーダ用センサモジュールの他の例の分解斜視図である。 従来の光学式エンコーダ用センサモジュールのさらに他の例の分解斜視図である 図45に示した光学式エンコーダ用センサモジュールであって、センサモジュールの取り付け完了状態を示す側断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
30 被検知体の移動速度制御装置
35 光学式エンコーダ
40 被検知体
47 被検知体
50 遮光部材
51 センサモジュール
51a 発光素子
51b 受光素子
55a、55b ボス、複数のボス
72 相手部材、支持部材
75 凹部
75a、75b 凹部、複数の凹部
76 溝部
78 傾斜部、凹部の底面
79 平面部、凹部の底面
81 曲面部、凹部の底面
85 付勢部材
86 相手部材
87 サブユニット
90 光学式エンコーダ用センサモジュール
93 ガイド部材
94 遮光部材
h1 ボスの高さ
h2 凹部の深さ
h3 凹部に隣る部分の溝部の深さ
h4 ガイド部材の高さ
X 第1の方向
Y 第3の方向
Z 第2の方向

Claims (13)

  1. 発光素子とこの発光素子に対向する受光素子とを有するセンサモジュールと、前記発光素子と前記受光素子との間を移動し前記発光素子が前記受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有する遮光部材を有する光学式エンコーダと、
    前記遮光部材を支持した相手部材と、
    を有し、
    前記遮光部材と一体的に移動し前記光学式エンコーダによって移動速度が検知される被検知体の移動速度を一定に制御する被検知体の移動速度制御装置であって、
    前記センサモジュールに備えられたボスと、
    前記相手部材に形成され前記ボスと係合する凹部と、
    前記相手部材に前記凹部に連続するように形成され、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材を進入させる方向であって、前記ボスを前記凹部に係合する第1の方向にガイドするための溝部とを有し、
    前記発光素子と前記受光素子とが対向する第2の方向において、前記凹部の深さは、前記ボスの高さ以上であり、前記溝部の、少なくとも凹部に隣る部分の深さは、前記ボスの高さ未満であり、
    前記ボスと前記凹部とが係合することで、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材が進入した状態で、前記センサモジュールが前記相手部材に位置決めされた被検知体の移動速度制御装置。
  2. 請求項1記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記溝部を、前記凹部から前記相手部材の縁まで延設したことを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  3. 請求項1又は2記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記溝部の底面は、同溝部の深さが前記凹部に向けて漸減する傾斜部を有することを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  4. 請求項3記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記溝部の底面は、前記傾斜部の前記凹部側に位置し同溝部の深さを均一とする平面部と、前記傾斜部と前記平面部とを滑らかにつなぐ曲面部とを有することを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記ボスを複数有し、前記凹部を前記ボスと同数有することを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記相手部材側に設けられ、前記溝部が前記ボスをガイドしているときに、前記センサモジュールを、第2の方向であって前記ボスが前記凹部に進入する方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  7. 請求項6記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記付勢部材は、第2の方向から見たときに、前記遮光部材と非重複の位置を占めていることを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記相手部材側に設けられ、第1の方向及び第2の方向に垂直な第3の方向において前記センサモジュールをガイドするガイド部材を有することを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  9. 請求項8記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記ガイド部材の高さは、前記ボスの高さよりも高いことを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  10. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記被検知体を支持した支持部材を有し、
    前記相手部材が前記支持部材であることを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  11. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置において、
    前記被検知体を支持した支持部材と、
    前記センサモジュールを、前記相手部材に位置決めすることによって形成された、前記支持部材に対するサブユニットとを有することを特徴とする被検知体の移動速度制御装置
  12. 発光素子とこの発光素子に対向する受光素子とを有するセンサモジュールと、前記発光素子と前記受光素子との間を移動し前記発光素子が前記受光素子に向けて発した光を遮る所定のパターンを有する遮光部材とを有する光学式エンコーダの製造方法において、
    前記遮光部材を支持した相手部材と、
    前記センサモジュールに備えられたボスと、
    前記相手部材に形成され前記ボスと係合する凹部であって、前記発光素子と前記受光素子とが対向する第2の方向において、その深さが、前記ボスの高さ以上である凹部と、
    前記相手部材に前記凹部に連続するように形成され、前記発光素子と前記受光素子との間に前記遮光部材を進入させる方向であって、前記ボスを前記凹部に係合する第1の方向にガイドするための溝部であって、少なくとも凹部に隣る部分の深さが、前記ボスの高さ未満である溝部とを用い、
    前記センサモジュールを、前記相手部材に対し、第2の方向であって前記ボスが前記凹部に進入する方向に押圧しつつ、前記ボスが前記溝部にガイドされた状態で第1の方向に移動させ、
    前記ボスが前記凹部に係合した状態とし、
    この状態で前記センサモジュールを前記相手部材に固定することにより前記光学式エンコーダを製造する光学式エンコーダの製造方法。
  13. 請求項1ないし12の何れか1つに記載の被検知体の移動速度制御装置を有する画像形成装置。
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