JP4906997B2 - 脂取り用の高級化粧紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧時或いは化粧直しのときに使用され、顔面等の皮膚表面から分泌した皮脂や汗を紙に吸収して取り去る時に用いる化粧用備品で、吸収した皮脂や汗の吸取り具合を視覚的にはっきりと認識できる脂取り用の高級化粧紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
人間の顔面、特に鼻、額、頬等は皮脂の分泌が盛んで、この皮脂の分泌により部分的に脂っぽくなり、照かりや化粧くずれを起し易い。
一般に皮脂が浮き出たまま化粧をしても、化粧料が皮膚に馴染まない為に、特に洗顔することなく化粧直しを行うときは、油分や水分をよく吸収する薄葉紙などで押さえて分泌した皮脂や汗を吸取ってから化粧直しを行う。
古くは、金や銀を打ち伸ばして金箔や銀箔を製造するときに用いた後の箔打紙や白蓋紙を細かく切断して、脂取り用の化粧紙として用いられてきた。この箔打紙は、特産の石粉を混ぜて漉き取った雁皮紙で、兵庫県西宮市名塩産の手漉き和紙であり、白蓋紙は、石川県鶴来町産の楮紙であり、何回も箔を打ち伸ばした箔打紙や白蓋紙は徐々に薄く密度が高くなり、非常に柔らかな風合いとなる。この柔らかな触感と風合いが、特に女性の化粧紙として好まれる所以である。
【0003】
このような化粧紙の需要が伸びた近年では工業製品として多量に生産されているが、以下に示すような種々のものが知られている。
▲1▼ マニラ麻(アバカ)パルプや木材パルプ等の植物繊維に、タルク、カオリン、酸化チタン等の無機填料を添加して機械抄した後、スーパーカレンダーロールや高加圧ロール、高圧プレス等で押し潰して箔打紙の触感と風合いを模倣した薄葉紙が用いられている。
▲2▼ 更に、着色した薄葉紙の表面にシリカ、タルク、炭酸カルシウム等の無機顔料を結合剤と共にコーティングを施し、吸収した皮脂の状態を確認できる化粧紙はあった(例えば実公昭50−44712号公報等)。
▲3▼ また、平均粒径50〜100μmの多孔質ビーズを抄造前の繊維原料に混合、若しくは、抄紙中の紙匹上に散布して紙に付着させて吸脂効果を高めた脂取り用化粧紙もあった(例えば実用新案登録第1977143号公報等)。
▲4▼ 吸脂効果を高める為に、天然繊維に代えてポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂繊維を混抄した事を特徴とする脂取り用化粧紙もあった(例えば特公昭56−8606号公報、特開平6−319664号公報等)。
▲5▼ 同様に、合成樹脂の吸油及びバインダー効果に着目し、カチオン性SBRラテックスを繊維原料に対して0.5〜5重量%の比率で担持させた脂取り用化粧紙もあった(例えば特開平10−028657号公報等)。
その他に着色、芳香、金属微粉、抗菌剤の担持、模様付け等の付加価値を付与した脂取り用化粧紙もあった。
▲6▼ また、箔打ちに代えて熱可塑性樹脂をウェットコートしたフィルムと原紙を対面させながら高加圧熱ローラーを通し、該熱可塑性樹脂を原紙に熱転写して平滑な脂取り用化粧紙を製造する技術もあった(例えば特許第2711997号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の脂取り用化粧紙には、以下に示す問題点があった。
▲1▼ 古くからある箔打紙の触感と風合いを模倣するために、無機填料を内添して抄造した薄葉紙を加圧処理して密度を高くした薄葉紙では、坪量が15〜30g/m2の薄葉紙に20重量%以上の多量の無機填料を担持させるため、その製造が困難であり、しかも紙の強度が極端に低下して皮脂や汗を拭き取るとき紙が破れることがあった。更に、加圧処理すると密度が高くなり紙の不透明度が低下して透明感が増すので、どの程度の皮脂や汗が吸収されたのか視覚的に認識する事が困難であった。
▲2▼ 吸収された皮脂や汗の程度を視覚的に認識し易くする為に無機顔料と結合剤を薄葉紙にコーティングした化粧紙では、表面層の顔料が皮脂や汗を拭き取ったとき、脱落して皮膚に付着することがあった。
▲3▼ 皮脂の吸収を促進する為に多孔質ビーズを付着させた脂取り用化粧紙でも、表面層のビーズが皮脂や汗を拭き取ったとき、脱落して皮膚に付着することがあった。
また、これら▲2▼や▲3▼では無機顔料やビーズの脱落を防止する為に結合剤を増量すると紙質が硬くなり、古くからある箔打紙を用いた脂取り用化粧紙の触感や風合いが得られなかった。
▲4▼ ポリオレフィン樹脂繊維等を配合した脂取り用化粧紙では、その繊維形態から微粒子構造よりも表面積が小さく十分な吸油効果が得られ無い為にその配合率が50%以上となり、疎水性の全く異質な紙になった。要するに脂取り用化粧紙では、皮脂もさることながら汗を拭き取る事も重要な機能なので、吸水性を阻害した構成では不適当であった。
▲5▼ SBRラテックスを担持させた脂取り用化粧紙では、加熱溶融して初めてバインダー機能を発揮するので、水分散型のエマルジョン粒子でも加熱溶融して繊維表面に付着した状態になるので、十分な吸油効果が得られず、過剰に添加した場合は紙質が硬くなり疎水性になるという欠点があった。
▲6▼ また、これらの合成樹脂繊維やラテックスを高配合して高加圧処理を実施した場合、紙の透明度が急激に増加するので皮脂や汗の拭き取り感が認識しづらくなるという欠点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、皮脂や汗を吸収したときに、皮脂や汗を吸収した部分とその他の部分との区分が明瞭であり、皮脂や汗の取り具合を視覚的に極めてよく認識でき、しかも皮脂や汗の吸収がよく、皮脂や汗を拭き取るときに紙が濡れても破れにくい化粧用の脂取り紙を提供するものである。
即ち、本発明の脂取り用化粧紙は、マニラ麻(アバカ)、サイザル麻、ケナフ、エスパルト等の非木材繊維や木材パルプ等を主な繊維原料とする薄葉紙に、プラスチックピグメント、バインダーピグメント、又は中空重合体粒子である有機顔料とバインダー樹脂を主な成分とし、有機顔料とバインダー樹脂との比率が6〜2:1である混合物を担持した事を特徴とする顔面等の皮膚表面から分泌された皮脂又は汗を吸収するときに用いる高級化粧紙である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明による脂取り用の高級化粧紙を作製(製造)する一例を示す。
まず、マニラ麻(アバカ)、サイザル麻、ケナフ等の非木材繊維や木材パルプを主な繊維原料として、叩解処理した繊維原料に湿潤紙力増強剤等の内添薬品を後加工ができる程度に添加した後、円網抄紙機で坪量10〜25g/m2の薄葉紙を抄造する。このとき、内添薬品を添加した後にタルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン等の無機填料を所定量添加して薄葉紙に抄き上げても良い。
【0007】
次に、有機顔料とバインダー樹脂を一定の比率で混合したエマルジョンの形態に調製し、含浸塗工機を用いて前記薄葉紙に1〜5g/m2の割合で塗工し、乾燥する。また、含浸塗工に代えて有機溶剤分散型に調製した有機顔料とバインダー樹脂を用いてグラビア印刷ロール機を用いて、該混合物を薄葉紙に担持させても良い。
【0008】
本発明に使用される有機顔料としては、プラスチックピグメント、バインダーピグメント、中空重合体粒子などを用いることができる。尚、プラスチックピグメントとは直径が200〜600nm(0.2〜0.6μm)の球状ポリスチレンである。また、バインダーピグメントとはプラスチックピグメントにバインダー機能を付したものである。さらに、中空重合体粒子とは粒子の中に内径250〜850nm(0.25〜0.85μm)の核部分(空隙)を有する直径が300〜1,500nm(0.3〜1.5μm)のスチレン−アクリル系共重合体粒子である。このような有機顔料は、キャストコート紙、アート紙、コート紙、軽量新聞紙等、強光沢と不透明性、及び紙の軽量化を必要とする印刷用紙の塗工用顔料として開発されたものであり、脂取り用化粧紙のような特殊紙に利用された例は無かった。
また、本発明に使用されるバインダー樹脂としては、上述の有機顔料の脱落を生じない程度に薄葉紙表面に定着することができ、汗や皮脂にて容易に溶解しないものであって、紙の物性を損なわないものであれば特にその種類を限定するものではない。
このような有機顔料とバインダー樹脂との比率としては6〜2:1程度が好ましく、より好ましくは5〜3:1程度であり、これら有機顔料とバインダー樹脂の混合エマルジョンの塗工量は原紙に対しては4〜50%程度であり、より好ましくは12〜25%である。また、これら有機顔料とバインダー樹脂とは、前述のようにエマルジョンの形態に調製しても良いし、バインダー樹脂を有機溶剤に溶解した溶液中に有機顔料を分散させた有機溶剤分散型に調製しても良い。
【0009】
その後、必要に応じてスーパーカレンダーロールで加圧処理を行う。このスーパーカレンダーロールの加工を行うことにより、高密度で平滑な表面を有する製品とすることができる。
【0010】
全ての処理が終わった高級化粧紙用の加工薄葉紙は、数十枚単位で重ね合わせ、所定寸法に小さく切断、包装して脂取り用の高級化粧紙に供する。
【0011】
このように作製(製造)される本発明の脂取り用の高級化粧紙は、皮脂や汗の吸収性に優れた植物繊維を主体とする薄葉紙に、皮膚刺激の無いスチレン−アクリル系合成樹脂の有機顔料(プラスチックピグメント)とバインダー樹脂を担持しているので、皮脂や汗を吸収させると吸収した部分が透明になり非吸収部分との不透明度差が大きく、コントラストが明瞭となるので、皮脂や汗の吸収具合が視覚的に簡単に認識できる。
上述の内容を図面にて示す。
図1は、吸脂前の高級化粧紙の断面と光線進路略図であり、L0は入射光線、L1は紙表面で反射された光線、L2は紙層中で反射された光線、LTは紙を通過した透過光線である。
これに対し、図2は、一部吸脂した高級化粧紙の断面と光線進路略図であり、L0は入射光線、L1は紙表面で反射された光線、LTは紙を通過した透過光線である。
各光線の太さは、光量に比例し、図1の吸脂前には殆ど光線は反射し、図2の吸脂後では光線は殆ど透過していることがわかる。
【0012】
また、有機顔料は無機填料に比べてバインダー樹脂に馴染みが良いため、脱落して肌に付着する事が無く、濡れた部分の紙破れも起こりにくい。さらに、有機顔料は無機填料に比べて粒子径が小さく粒子表面積が大きいので、例えばスーパーカレンダーロール機にて加圧処理しても不透明度が低下することがない。
バインダー樹脂は、有機顔料を定着させる以外にも湿潤強度を向上する作用も果たし、皮脂や汗を吸収しても紙破れを防止することができる。
【0013】
【実施例】
本発明を下記の実施例と比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0014】
〔実施例1〕
マニラ麻を50重量%、木材パルプ(NBKP)を50重量%の割合で配合した紙料を叩解し、湿潤紙力増強剤等の内添薬品を添加して原料を調成し、円網・ヤンキードライヤー抄紙機で抄造し、坪量約16g/m2の脂取り用化粧紙の加工原紙を作製した。
次に、スチレン−アクリル系合成樹脂の有機顔料(プラスチックピグメント)としてボンロンS480(三井化学(株)製,粒子径0.3〜0.7μm、最低造膜温度100℃以上)を75部、バインダー樹脂としてアクリル酸エステル系のバインダーを25部の水希釈混合液を調製し、含浸塗工機を用いて上記加工原紙に塗工した後、乾燥して2次加工原紙とした。
有機顔料とバインダー樹脂の合計塗布量は2.0g/m2とした。
更に、スーパーカレンダーロール機で加圧処理して、紙表面を平滑にして、紙の密度を約0.8g/m3とした脂取り用の高級化粧紙を作製した。
この時、加熱や高加圧処理により有機顔料の粒子形態が溶融、破壊されることは無いので、紙の不透明度や吸油・吸水性が大きく低下する事は無かった。
【0015】
〔実施例2〕
有機顔料(プラスチックピグメント)とバインダー樹脂の合計塗布量を4.0g/m2とした以外は、前記実施例1と同様にして脂取り用の高級化粧紙を作製した。
【0016】
〔実施例3〕
マニラ麻の配合率を50重量%、木材パルプの配合率を47重量%、内添無機填料としてタルクを3重量%添加した以外は、前記実施例1と同様にして脂取り用の高級化粧紙を作製した。
【0017】
〔比較例1〕
プラスチックピグメントの塗布量を0g/m2とし、バインダー樹脂の塗布量を0.4g/m2とした以外は、前記実施例1と同様にして化粧紙を作製した。
【0018】
〔比較例2〕
マニラ麻の配合率を45重量%、木材パルプの配合率を45重量%、及びタルクを紙中無機填料として10重量%になるまで添加し、湿潤紙力増強剤と填料の定着剤等の内添薬品を過剰に添加して原料を調成し、円網・ヤンキードライヤー抄紙機で抄造し、坪量約18g/m2の脂取り用化粧紙の加工原紙を作製した。
次に、スーパーカレンダーロール機で前記実施例1と同一条件で加圧処理して化粧紙を作製した。
【0019】
〔化粧紙の紙質試験方法及び実用試験〕
実施例1〜3及び比較例1〜2の各化粧紙について以下の紙質特性試験と社外モニターによる実用試験を行い、その試験結果は表1に併せて示した。
【0020】
各化粧紙の紙質試験は、以下の紙の試験方法に従った。
紙試験用の標準状態は、JIS P8111による。但し、2000年3月末までの暫定規格:20℃、65%RHによる。
・ 坪量の測定は、JIS P8124による。
・ 厚さ及び密度の測定は、JIS P8118による。但し、厚さ測定における加圧面間の圧力は、旧規格の53.9kPaとする。
・ 湿潤引張強さは、JIS P8135による。但し、測定単位は、旧規格のkgf/15mmとした。
【0021】
・ 皮脂の吸収性試験は、以下の手順に従って吸脂率と吸脂前後の不透明度を測定して前後の差を求めた。この吸脂率が大きい程、皮脂や汗をよく吸取り、吸脂性がよいと判断され、吸脂前後の不透明度差が大きい程、吸脂部と非吸脂部のコントラストが大きくなり、皮脂や汗の吸取り具合を視感的にはっきりと認識できると判断される。
吸脂率測定方法
(1)各化粧紙を10×10cmの試験片に採取し、JIS P8111の条件下で調湿後試験片重量を測定する。
(2)疑似皮脂としてヒマシ油:ベンジルアルコール=80:20の混合油液を用いて試験片を2分間浸漬後、試験片の一角をピンセットでつかみ10分間吊るす。10分間吊るし終わった試験片を計量する。
(3)皮脂の吸収性は以下の式より吸脂率として計算する。
吸脂率=(吸脂後重量−吸脂前重量)/吸脂前重量×100(%)
擬似皮脂を吸収した時の吸収前後の不透明度差
不透明度差=吸脂前の不透明度−吸脂後の不透明度
【0022】
各化粧紙の社外モニターによる実用試験は、無作為に抽出した男女各10人に使用テストを依頼してアンケート調査により、肌ざわり、吸脂性、吸脂状態の確認性を以下の判定基準で評価した。
◎:使用感が最も良い。 ○:使用感が良い。 △:普通。 ×:劣る。
また、吸脂後の紙破れの有無も調査した。
【0023】
【表1】
【0024】
表1より明らかなように、本発明の実施例1〜3の高級化粧紙は、何れも吸脂率が高く、吸脂前後の不透明度の差が大きく、コントラストが明瞭となるので、皮脂や汗の吸収具合が視覚的に簡単に認識できることが確認された。さらに、実用試験においても肌ざわり、吸脂性、吸脂状態の確認性の何れの項目も優れており、吸脂後の紙破れも全く発生しなかった。
これに対し、比較例1,2では、吸脂率が低く、吸脂前後の不透明度の差も小さいため、皮脂や汗の吸収具合を視覚的に認識しづらかった。
特に比較例2では、無機填料の形状が板状で有機顔料に比べて粒子径が大きく粒子表面積が小さいので、紙の密度が0.99g/cm3まで高くなったが、逆に紙層中の空隙が大きく減少し、吸脂率が大きく減少した。さらに、バインダー樹脂を含浸していないので、湿潤強度も低いため、紙破れが発生した。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の脂取り用の高級化粧紙は、麻パルプ及び木材パルプを主な繊維原料とする薄葉紙に有機顔料(プラスチックピグメント)とバインダー樹脂の混合物を担持して、脂取り紙本体の不透明性を高めたことによって、皮脂吸収前後の不透明度の差が大きくなり、皮脂の吸収状態を視覚的に明確に認識できる。
また、紙に染料等を用いて着色した場合や未晒しの植物繊維を用いた場合には、皮脂吸収状態をさらに明瞭に認識できる。
さらに、含浸塗工に用いたアクリル酸エステル系等のバインダー樹脂の担持により、湿潤強度が強くなり、皮脂や汗を吸収しても紙破れの防止になる。
また、従来の高密度化処理された脂取り用化粧紙に比較して、皮脂の吸収性が高まり、皮脂や汗を吸収しても裏抜けが起こりにくく肌あたりも滑らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸脂前の高級化粧紙の断面と光線進路略図である。
【図2】一部吸脂した高級化粧紙の断面と光線進路略図である。
【符号の説明】
L0 入射光線、
L1 紙表面で反射された光線
L2 紙層中で反射された光線
LT 紙を通過した透過光線
Claims (2)
- 非木材繊維や木材パルプを主な繊維原料とする薄葉紙に、プラスチックピグメント、バインダーピグメント、又は中空重合体粒子である有機顔料とバインダー樹脂を主な成分とし、有機顔料とバインダー樹脂との比率が6〜2:1である混合物を担持した事を特徴とする脂取り用の高級化粧紙。
- 有機顔料とバインダー樹脂を一定の比率で混合したエマルジョンの形態に調製し、該エマルジョンを含浸塗工、乾燥した後、スーパーカレンダーロールで加圧処理した事を特徴とする請求項1に記載の脂取り用の高級化粧紙。
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