JP4904834B2 - 車両のフード支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフード支持構造、特に、エンジンルーム上方を覆うフードの車体前方側を車体に対して支持させる車両のフード支持構造に関する。
周知のように、自動車等の車両においては、エンジンルームの上方を覆うようにフード(所謂ボンネット)が設けられている。車体前部に設けられるフードが前開き式で構成される場合、フードの車体後方側の端部にヒンジ部材が配設され、フードの車体前方側の端部にストライカが取り付けられることが一般的である。このフードは、ストライカを車体側のロック手段と係脱可能に係合させることにより開閉自在に構成されている。
ところで、走行中の車両が歩行者と衝突した場合、その勢いで歩行者がフード上に跳ね上げられ該フードに落下することがある。かかる場合に、フード上に跳ね上げられた歩行者のダメージを軽減するためには、跳ね上げられた歩行者がフード上に落下する際にフードから受ける衝撃力を効果的に吸収できるようにすることが望まれる。
このような歩行者との衝突を想定した場合における歩行者保護の観点から、フードの構造について種々の工夫がなされており、例えば特許文献1には、衝突時に衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置にフードを移動させるフード移動手段を有する自動車のフード構造が開示されている。
特開2003−81052号公報
ところで、フードの車体後方側の端部に、歩行者と衝突した際にフードとエンジンとの空間を確保するようにフードを上昇させるフード上昇手段を有する車両においては、フード上昇手段が作動すると、フードの車体前方側の端部に取り付けられたストライカが車体側のロック手段と係合した状態で、ストライカを回動軸中心として、フードが車体上方へ移動させられることがある。
上記ストライカが、フードの車体前方側の先端部よりも車体後方側に配設される場合には、フード上昇手段の作動時に、ストライカよりも車体前方側に位置するフードが下方へ移動させられ、フード近傍に配設されるバンパ、ヘッドライトあるいはラジエータグリル等の部品と干渉する畏れがある。このことは、フードの上昇移動を妨げたり、上記部品の損傷を引き起こしたりする。
これに対し、上記特許文献1には、ストライカを備えたフードの前部を上昇させる前部移動装置が開示されているが、フードの前部の構造が非常に複雑になるとともに、車両重量の増加を引き起こすことになる。従って、フードの一端にフード上昇手段を備え、フードの他端にフードを車体に対して係止させるストライカ手段が設けられる車両において、ストライカ手段の構造を複雑化させることなく、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられる際に、フードの他端近傍に配設される部品とフードとの干渉を回避させることが求められる。
そこで、この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられる際に、フードの他端側の縁部下方に配設される部品がフードの上昇移動を妨げたり、フードによって損傷を受けることを抑制することができる車両のフード支持構造を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る発明は、車体に対して開閉可能に取り付けられるフードと、該フードの一端に設けられ前記フードを車体に対して回動可能に支持するヒンジ手段と、前記フードの他端に設けられ前記フードを車体に対して係止させるストライカ手段と、車体側に設けられ前記ストライカ手段と係脱可能に係合するロック手段とを備えてなる車両のフード支持構造であって、前記フードの一端を車体上方へ移動させるフード上昇手段を備え、前記ストライカ手段は、前記ロック手段と係合するストライカと、該ストライカが取り付けられるストライカ取付部と、該ストライカ取付部とは別体で構成され前記フードに固定されるフード固定部と、前記ストライカ取付部と前記フード固定部とを連結する連結部材とから構成されるとともに、前記フード上昇手段によって前記フードの一端が車体上方へ移動させられる際に、前記フードの他端を車体に対して分離可能とするように構成され、前記連結部材は、前記フードの一端が車体上方へ移動させられる際に前記フードの他端側の縁部下方に配設される部品と前記フードとの干渉を回避するように、前記ストライカよりも前記フードの他端縁部側において前記ストライカ取付部と前記フード固定部とを連結していることを特徴としたものである。
また、本願の請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記連結部材は、前記ストライカ取付部と前記フード固定部とを回動可能に軸支するヒンジ機構を有し、前記ストライカ手段は、前記フードの他端側の端部において前記連結部材により前記ストライカ取付部と前記フード固定部とが回動可能に連結されるとともに、前記フードの一端側の端部において前記ストライカ取付部と前記フード固定部とが係脱可能に係合されるように構成されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記ヒンジ機構は、前記フードの他端側の縁部下方に配設される部品の上端部よりも下方に設けられ、
前記ストライカ手段は、前記フード側から前記ヒンジ機構へ向かって延出される延出面部を備えていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項に係る発明は、請求項又はに係る発明において、前記フード固定部には、前記フードの一端側の端部において前記ストライカ取付部と係合する係合部が設けられ、前記ストライカ取付部には、前記係合部と係脱可能に係合される被係合部が設けられ、前記係合部には、前記被係合部と係合するように案内する案内部が設けられていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記フード固定部の係合部は、前記ヒンジ機構の回動軸方向において前記ストライカ取付部の被係合部の幅よりも大きい幅を有するように形成されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一に係る発明において、前記フード上昇手段は、車両と歩行者との衝突を検出した際に作動するように構成されていることを特徴としたものである。
本願の請求項1の発明に係る車両のフード支持構造によれば、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられる際に、フードの他端に設けられるストライカ手段のみ、つまりフード側に設けられる手段のみ、によりフードの他端を車体に対して変位させることができる。例えばラッチなど、車体側に設けられるロック手段の構造を複雑化させることなく、フードの他端を変位させることが可能である。
また、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられる際に、連結部材によってフードの他端の動きが規制される、つまり他端の移動軌跡が常にコントロールされるので、フードの他端側の縁部下方に配設される部品とフードとが干渉し、フードの一端の上昇移動を妨げたり、上記部品が損傷を受けることを抑制することができる。
例えばバンパ、ヘッドライト、ラジエータグリル等の部品がフードの他端側の縁部下方に配設される場合においても、フードが車体上方へ移動することを妨げることなく上記部品が損傷を受けることを抑制できる。このため、上記部品とフードとの間隙を小さくすることができ、見映えの向上を図ることが可能である。
また、本願の請求項の発明によれば、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられた後に、ストライカ取付部とフード固定部とを再び係合させることにより、フードを元の位置に戻すことができる。例えばフード上昇手段が作動した後に車両を移動させる場合においても、フード上昇手段の作動前と略同様のフードの他端の支持剛性を確保することができ、車両の移動中にフードが開いたり振動したりすることを抑制できる。
また更に、本願の請求項の発明によれば、ストライカ手段は延出面部を備えていることにより、フードと該フードの他端側の縁部下方に配設される部品との間隙において、車体外方からストライカ及び/又はロック手段に対して障壁を設けることができるので、ストライカ及び/又はロック手段が上記間隙を通して車体外方から損傷させられることを抑制でき、車両盗難に対する防盗性を向上させることができる。
また更に、本願の請求項の発明によれば、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられた後に、ストライカ取付部とフード固定部とを比較的容易に再び係合させることができる。
また更に、本願の請求項の発明によれば、フードの一端が車体上方へ移動させられる際に、ストライカ取付部とフード固定部との間の係合を早期に且つ確実に解除させることができる。
また更に、本願の請求項6の発明によれば、フード上昇手段は、車両と歩行者との衝突を検出した際に作動することにより、車両と歩行者との衝突時には、フードを上昇させて歩行者が受ける衝撃エネルギーを吸収し、歩行者の被害を軽減することが可能である。

以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る車両を示す斜視図である。上記車両1は、図1に示すように、車体前部にフード(ボンネット)2が配設され、該フード2の車体前方側には車幅方向に延びるフロントバンパ3が取り付けられている。また、車両1には、フード2の左右両側にフロントフェンダ4が配設され、該フロントフェンダ4の車体前方側にヘッドライト5が備えられている。
図2は、上記車両のフードを開いた状態を示す説明図である。フード2は、車体前部のエンジンルーム6上方を開閉可能に覆うように設けられている。このフード2は、図2に示すように、前開き式により構成され、フード2の車体後方側の端部にヒンジ部材7が取り付けられている。ヒンジ部材7は、フード2を車体に対して回動可能に支持するものであり、フード2の車幅方向の両端部に設けられている。なお、フード2を回動可能に支持するその他のヒンジ手段を使用することも可能である。
一方、フード2の車体前方側の端部には、後述するように、フード2を車体に対して係止させる本実施形態に係るストライカ手段を構成するストライカ20が車幅方向の略中央部に配設されている。このストライカ20は、車体側に設けられたロック手段と係脱可能に係合させることにより、フード2は車体に対して開閉可能に構成されている。
また、本実施形態では、車両1は、歩行者と衝突した際にフード2を車体上方へ移動させるフード上昇手段を備えており、該フード上昇手段は、フード2の車体後方側の端部に設けられている。図3は、フードがフード上昇手段によって上方へ移動した状態を示す説明図であり、図4は、フードがフード上昇手段によって上方へ移動した状態を示す側面説明図である。
上記車両1は、図3に示すように、歩行者との衝突を検出するフロントセンサ10と、フード2を車体上方へ移動させるアクチュエータ11と、アクチュエータ11の作動を制御する制御ユニット12とを備えており、制御ユニット12は、フロントセンサ10とアクチュエータ11とに接続されている。なお、図4では、フロントセンサ10及び制御ユニット12は省略する。
アクチュエータ11は、フード2の車体後方側の端部に設けられており、フード2の車体後方側の端部を車体上方へ移動させる、あるいは上方へ移動したフード2の車体後方側の端部を元の位置に戻すことができるように構成されている。このアクチュエータ11は、フロントセンサ10が車両と歩行者との衝突を検出した際に、制御ユニット12によって、フード2の車体後方側の端部を車体上方へ移動させるように制御されている。なお、制御ユニット12は、好ましくは、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
本実施形態では、フード2の車体後方側の端部がアクチュエータ11によって車体上方へ移動可能に構成されているが、例えばリンク機構を用いるなど、その他のフード上昇手段を使用してフードを車体上方へ移動させるようにしてもよい。なお、フード2の車体後方側の端部に設けられるヒンジ手段は、フード上昇手段によってフードが車体上方へ移動する際に、フードの上昇を妨げないように構成されている。
また、フロントセンサ10は、車両と歩行者との衝突を検出すると検出信号を制御ユニット12に送信するように構成されているが、歩行者を含む障害物と車両との衝突を回避できない場合に検出信号を制御ユニット12に送信するように構成されるその他の検出手段を使用することも可能である。かかる場合においても、検出手段の検出信号に応じて制御ユニット12は、フードを上昇させるようにフード上昇手段の作動を制御する。
次に、本実施形態に係る車両のフード支持構造において、フード2の車体前方側の端部を車体に対して係止させるストライカ手段について説明する。
図5は、図1におけるY5ーY5線に沿った断面説明図であり、図6は図5におけるY6ーY6線に沿った断面説明図、図7は本実施形態に係るストライカ手段を示す平面説明図、図8は上記ストライカ手段を示す斜視図、図9は上記ストライカ手段を分解して示す分解斜視図である。
図5に示すように、フード2は、車体外方側に位置するフードアウタパネル13と車体内方側に位置するフードインナパネル14とにより構成されている。本実施形態では、フード2の車体前方側の端部に、ストライカ20と、該ストライカ20が取り付けられるストライカ取付部21と、ストライカ取付部21の上方に位置付けられフード2に固定されるフード固定部30と、ストライカ取付部21とフード固定部30とを連結する連結部材40とから構成されるストライカ手段が設けられている。なお、ストライカ取付部21とフード固定部30とは別体で構成されている。
上記ストライカ20は、略U字状に下方に突出して設けられ、ストライカ取付部21に取り付けられている。ストライカ取付部21は、略平板状に形成される平面部22を備え、該平面部22に上方へ突出する段部23が形成されている。この段部23にストライカ20が取り付けられ、ストライカ20は車体側に設けられるロック手段としてのラッチ15と係脱可能に係合される。なお、ストライカ20と係脱可能に係合するその他のロック手段を用いて、ストライカ20を車体に対して係止させるようにしてもよい。
また、ストライカ取付部21には、平面部22の車体後方側の端部においてフード固定部30と係合される被係合部24が設けられている。被係合部24は、平面部22から下方に折り曲げられ、車体後方側に凸状に形成されている。なお、被係合部24は、ストライカ取付部21の車体後方側の端部において、車幅方向の略中央部に幅L1の大きさで形成されている。
図5に示すように、ストライカ取付部21には、その車体前方側に平面部22から下方へ傾斜して延びる延出面部26を備えており、延出面部26は、ストライカ20及び/又はラッチ15に対して、フード2と該フード2の縁部下方に配設されるフロントバンパ3との間を車体内方側において覆うように設けられている。また、ストライカ取付部21は、延出面部26の車体前方側の端部が上側に丸く巻き込むようにして折り曲げられ略円筒状に形成される上側折曲部27を備えている。
一方、フード固定部30は、略平板状に形成される平面部31を備え、該平面部31には略円形状の開口部32が設けられている。フードインナパネル14には、図6に示すように、フード固定部30の開口部32に対応して孔部17が形成され、締結ボルト18とナット19とを用いて、フード固定部30が、フード2、すなわち、フードインナパネル14に取り付けられている。なお、平面部31は、車体後方側の端部の車幅方向両端部が面取りされ、車体後方側に向かって先細り状に形成されている。
また、フード固定部30は、平面部31の車体後方側の端部に、ストライカ取付部21の被係合部24と係合する係合部33が設けられている。この係合部33は、平面部31から下方に折り曲げられ、車体前方側に凸状に湾曲して形成されている。係合部33は、後述するように、その下端側において被係合部24と係合するように案内する案内部34が設けられている。なお、係合部33は、フード固定部30の車幅方向の略中央部において幅L2の大きさで形成されている。
フード固定部30の車体前方側には、平面部31から下方へ傾斜して延びる延出面部36が形成されており、延出面部36は、ストライカ20及び/又はラッチ15に対して、フード2と該フード2の縁部下方に配設されるフロントバンパ3との間隙を車体内方側において覆うように設けられている。
上記延出面部36には、車体前方側の端部において車幅方向略中央部が切り欠かれた切欠部35が形成され、切欠部35は、ストライカ取付部21の上側折曲部27に対応して設けられている。また、フード固定部30は、切欠部35を除く延出面部36の車体前方側の端部が下側に丸く巻き込むようにして折り曲げられ、略円筒状に形成される下側折曲部37を備えている。
本実施形態に係るストライカ手段は、フード固定部30の切欠部35にストライカ取付部21の上側折曲部27を嵌め合わせ、棒状に形成される連結部材40をフード固定部30の下側折曲部36とストライカ取付部21の上側折曲部27とのそれぞれの内部に挿入させることで、フード固定部30とストライカ取付部21とが連結部材40に対して回動可能に連結されている。このようにして、連結部材40は、ストライカ取付部21とフード固定部30とを回動可能に軸支するヒンジ機構を有し、ストライカ20よりもフード2の車体前方側において、ストライカ取付部21とフード固定部30とを連結している。
上記ストライカ手段は、図5に示すように、フード2の車体後方側の端部において、ストライカ取付部21の被係合部24とフード固定部30の係合部33とが係脱可能に係合される。なお、フード固定部30の係合部33は、ストライカ取付部21の被係合部24の幅L1よりも大きい幅L2を有するように形成されている。
このようにして構成されるストライカ手段は、車体側に設けられるラッチ15とストライカ20との係合を解除させ、フード2を開ける場合には、フード2を車体上方へ持ち上げる際に、ストライカ20、ストライカ取付部21、フード固定部30及び連結部材40が一体的にフード2とともに車体上方へ移動される。
図10は、フード上昇手段の作動時における上記車両の車体前方側を示す断面説明図である。なお、図10では、フード固定部30の係合部33とストライカ取付部21の被係合部24とが係合した状態を二点鎖線で示している。
車両1が、歩行者との衝突を検知し、フード上昇手段によってフード2の車体後方側の端部が車体上方へ移動させられる場合には、フード2に固定されるフード固定部30には車体上方への力が入力され、所定値以上の力が作用すると、係合部33と被係合部24との間の係合が解除される。
フード上昇手段の作動時には、車体側のラッチ15とストライカ20とが係合した状態で、矢印R1に示すように、フード固定部30は、フード2と一体的に連結部材40を回動軸中心として車体上方へ移動される。このように、ストライカ手段は、フード上昇手段によってフード2の車体後方側の端部が車体上方へ移動されられる際に、フード2の車体前方側の端部を車体に対して分離可能とするように構成されている。
本実施形態では、ストライカ手段を構成する連結部材40が、車幅方向に延びるように設けられている。連結部材40は、フロントバンパ3の上端部よりも下方に配設され、ストライカ取付部21の延出面部26とフード固定部30の延出面部36とは、フード2側からヒンジ機構、すなわち、連結部材40に向かって延出されている。また、フード上昇手段の作動時には、フード2は、連結部材40を回動軸中心として移動するように構成され、連結部材40は、フードの車体前方側の端部の下方に配設されるフロントバンパ3との干渉を回避するように設けられている。
なお、本実施形態では、フード2の車体前方側の端部下方にフロントバンパ3が配設されているが、例えばフードの車体前方側の端部の縁部下方にヘッドランプやラジエータグリル等のその他の部品が配設される場合においても、フード上昇手段によってフードの車体後方側の端部が車体上方へ移動させられる際に、ストライカ手段を構成する連結部材のヒンジ機構は、上記部品とフードとの干渉を回避するように設けられる。
ストライカ手段は、連結部材40によってフード固定部30とストライカ取付部21とが回動可能に連結され、フード固定部30の係合部33とストライカ取付部21の被係合部24とが係脱可能に係合するように構成されているので、フード上昇手段の作動後に、矢印R2に示すように、フード2を車体下方へ移動させることで、フード固定部30の係合部33とストライカ取付部21の被係合部24とを係合させ、元の位置に戻すことができる。なお、係合部33は、車体前方側に凸状に形成され、その先端側に案内部34が設けられている。
このように、本実施形態に係る車両のフード支持構造によれば、フード上昇手段によってフードの車体後方側の端部(以下、フードの後端部とする)が車体上方へ移動させられる際に、フードの車体前方側の端部(以下、フードの前端部とする)に設けられるストライカ手段のみ、つまりフード側に設けられる手段のみ、によりフードの前端部を車体に対して変位させることができる。例えばラッチなど、車体側に設けられるロック手段の構造を複雑化させることなく、フードの前端部を変位させることが可能である。
また、フード上昇手段によってフードの後端部が車体上方へ移動させられる際に、連結部材によってフードの前端部の動きが規制される、つまりフードの前端部の移動軌跡が常にコントロールされるので、フードの前端部側の縁部下方に配設される部品とフードとが干渉し、フードの後端部の上昇移動を妨げたり、上記部品が損傷を受けることを抑制することができる。
例えばバンパ、ヘッドライト、ラジエータグリル等の部品がフードの前端部側の縁部下方に配設される場合においても、フードが車体上方へ移動することを妨げることなく上記部品が損傷を受けることを抑制できる。このため、上記部品とフードとの間隙を小さくすることができ、見映えの向上を図ることが可能である。
更に、ストライカ手段は、フード2の前端部側の端部においてストライカ取付部21とフード固定部30とが回動可能に連結されるとともに、フード2の後端部側の端部においてストライカ取付部21とフード固定部30とが係脱可能に係合されるので、フード上昇手段によってフードの後端部が車体上方へ移動させられた後に、ストライカ取付部とフード固定部とを再び係合させてフードを元の位置に戻すことができる。例えばフード上昇手段が作動した後に車両を移動させる場合においても、フードを元の位置に戻すことによりフード上昇手段の作動前と略同様のフードの前端部の支持剛性を確保することができ、車両の移動中にフードが開いたり振動したりすることを抑制できる。
また更に、ストライカ手段には延出面部26、36が形成されることにより、フードと該フードの前端部側の縁部下方に配設される部品との間隙において、車体外方からストライカ及び/又はロック手段に対して障壁を設けることができるので、ストライカ及び/又はロック手段が上記間隙を通して車体外方から損傷させられることを抑制でき、車両盗難に対する防盗性を向上させることができる。
また更に、フード固定部30の係合部33は案内部34を備えていることにより、フード上昇手段によってフードの後端部が車体上方へ移動させられた後に、ストライカ取付部とフード固定部とを比較的容易に再び係合させることができる。
また更に、フード固定部30の係合部33は、ヒンジ機構の回動軸方向においてストライカ取付部の被係合部の幅よりも大きい幅を有するように形成されることにより、フードの後端部が車体上方へ移動させられる際に、ストライカ取付部とフード固定部との間の係合を早期に且つ確実に解除させることができる。
また更に、フード上昇手段は、車両と歩行者との衝突を検出した際に作動することにより、車両と歩行者との衝突時には、フードを上昇させて歩行者が受ける衝撃エネルギーを吸収し、歩行者の被害を軽減することが可能である。
本実施形態では、車体前部に設けられるエンジンルーム上方を覆うフードの支持構造について記述しているが、上記支持構造を車体後部のフードに対して設けるようにすることも可能であり、かかる場合には、フードの前端部にヒンジ手段が設けられ、フードの後端部にストライカ手段が設けられ、ストライカ手段を構成する連結部材は、ストライカの車体後方側に配設される。
なお、本実施形態に係るフード支持構造が、車体前部のフードに設けられる場合には、フードの後端部がフードの一端に相当し、フードの前端部がフードの他端に相当する。また、上記フード支持構造が、車体後部のフードに設けられる場合には、フードの前端部がフードの一端に相当し、フードの後端部がフードの他端に相当する。
以上のように、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、歩行者と衝突した際にフードを上昇させるフード上昇手段を備えた車両において、上記フードを車体に対して支持させてなる車両のフード支持構造であり、フード上昇手段によってフードの一端が車体上方へ移動させられる際に、フードの他端側の縁部下方に配設される部品がフードの上昇移動を妨げたり、フードによって損傷を受けることを抑制することができ、特に、乗用車等の車両において有効に利用することができる。
本実施形態に係る車両を示す斜視図である。 上記車両のフードを開いた状態を示す説明図である。 フードがフード上昇手段によって上方へ移動した状態を示す説明図である。 フードがフード上昇手段によって上方へ移動した状態を示す側面説明図である。 図1におけるY5ーY5線に沿った断面説明図である。 図5におけるY6ーY6線に沿った断面説明図である。 本実施形態に係るストライカ手段を示す平面説明図である。 上記ストライカ手段を示す斜視図である。 上記ストライカ手段を分解して示す分解斜視図である。 フード上昇手段の作動時における上記車両の車体前方側を示す断面説明図である。
符号の説明
2 フード
3 フロントバンパ
7 ヒンジ部材
11 アクチュエータ
15 ラッチ
20 ストライカ
21 ストライカ取付部
24 被係合部
26、36 延出面部
30 フード固定部
33 係合部
34 案内部
40 連結部材

Claims (6)

  1. 車体に対して開閉可能に取り付けられるフードと、該フードの一端に設けられ前記フードを車体に対して回動可能に支持するヒンジ手段と、前記フードの他端に設けられ前記フードを車体に対して係止させるストライカ手段と、車体側に設けられ前記ストライカ手段と係脱可能に係合するロック手段とを備えてなる車両のフード支持構造であって、
    前記フードの一端を車体上方へ移動させるフード上昇手段を備え、
    前記ストライカ手段は、前記ロック手段と係合するストライカと、該ストライカが取り付けられるストライカ取付部と、該ストライカ取付部とは別体で構成され前記フードに固定されるフード固定部と、前記ストライカ取付部と前記フード固定部とを連結する連結部材とから構成されるとともに、前記フード上昇手段によって前記フードの一端が車体上方へ移動させられる際に、前記フードの他端を車体に対して分離可能とするように構成され、
    前記連結部材は、前記フードの一端が車体上方へ移動させられる際に前記フードの他端側の縁部下方に配設される部品と前記フードとの干渉を回避するように、前記ストライカよりも前記フードの他端縁部側において前記ストライカ取付部と前記フード固定部とを連結している、
    ことを特徴とする車両のフード支持構造。
  2. 前記連結部材は、前記ストライカ取付部と前記フード固定部とを回動可能に軸支するヒンジ機構を有し、
    前記ストライカ手段は、前記フードの他端側の端部において前記連結部材により前記ストライカ取付部と前記フード固定部とが回動可能に連結されるとともに、前記フードの一端側の端部において前記ストライカ取付部と前記フード固定部とが係脱可能に係合されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両のフード支持構造。
  3. 前記ヒンジ機構は、前記フードの他端側の縁部下方に配設される部品の上端部よりも下方に設けられ、
    前記ストライカ手段は、前記フード側から前記ヒンジ機構へ向かって延出される延出面部を備えている、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両のフード支持構造。
  4. 前記フード固定部には、前記フードの一端側の端部において前記ストライカ取付部と係合する係合部が設けられ、
    前記ストライカ取付部には、前記係合部と係脱可能に係合される被係合部が設けられ、
    前記係合部には、前記被係合部と係合するように案内する案内部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のフード支持構造。
  5. 前記フード固定部の係合部は、前記ヒンジ機構の回動軸方向において前記ストライカ取付部の被係合部の幅よりも大きい幅を有するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項4記載の車両のフード支持構造。
  6. 前記フード上昇手段は、車両と歩行者との衝突を検出した際に作動するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一に記載の車両のフード支持構造。
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