JP4904782B2 - 電極板の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池に用いられる電極板を乾燥炉内に連続的に搬送し、電極板全体を均一に効率よく乾燥させながらも酸化されない電極板を生産するための電極板の製造方法およびその製造装置に関するものである。
近年、AV機器あるいはパソコンや携帯型通信機器などの電子機器のポータブル化やコードレス化が急速に促進されており、これらの電子機器やその他の動力用の駆動用電源として、高エネルギー密度で負荷特性の優れた密閉形電池が要望されている。特に、エネルギー密度および電圧が高く、貯蔵寿命が長いなどの多くの特長を有するリチウムイオン二次電池が脚光を浴びている。
上述のように大電流放電用途に用いられるリチウムイオン二次電池として、幅方向の少なくとも端部に活物質を塗布していない無地部を形成し、乾燥させた電極板である正極板および負極板とがセパレータを介してそれぞれの上端側あるいは下端側が極板群の上下からそれぞれ突出するように渦巻状に巻回し、その上下から突出した正極板と負極板の先端部分に集電体を複数箇所で溶接することにより極板群からの集電性を高めた構造のものや、電極板である正極板および負極板の幅方向に活物質を塗布しない極板芯材の無地部を設けて乾燥し、その無地部に集電体を溶接後、セパレータを介して渦巻状に巻回した極板群より突出した集電体を介して集電する構造のものがある。
それらの活物質を塗布する方法として、活物質をコンマコーターやダイコーターなどの塗工方式にて塗布することにより形成され、塗布形成された電極板は活物質や結着材などを溶媒(水、有機溶媒)に混練分散させてペースト状としており、溶媒を加熱して乾燥する必要がある。
極板芯材に塗布されたペースト状の正極合剤または負極合剤(以下、合剤と称する)を乾燥させるために極板芯材を発熱させて直接にペースト状の合剤を迅速に加熱する方法として電磁誘導コイルを用いた高周波加熱方式があり、高周波加熱装置に用いられる電磁誘導コイルは、外周部分に高い磁束密度を持ち、極板芯材の端部に磁束が集中することで一部分のみの急激な発熱が起こり極端な加熱むらが生じるため、極板芯材の酸化や焼けが発生し安定した品質の電極板が得られない。その対策として均一な磁束密度を発生させるために電磁誘導コイルの中央部から外周部にかけて電極板から徐々に離間する方向に電磁誘導コイルを捲回することで対処する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−245947号公報
しかしながら上述した従来技術である特許文献では、極板芯材の全面に対しては確かに均等な磁束密度を持つ磁界を発生させることはできるが、極板芯材にペースト状の合剤を塗布している電極板においては、電極板の厚みむらや幅、走行位置の変化による電磁誘導コイルとの距離の差に対して磁束のかかり方に差ができるため、電極板に対する発熱のむらが発生し均一な品質の電極板が得られない。
発熱のむらを考慮して、電極板を加熱しすぎると合剤の塗布されていない無地部が酸化され、酸化された無地部に酸化被膜が形成されると集電体を電極板の無地部に溶接する際に溶接不良が発生し、高い集電効率を得られない。
また、酸化被膜を形成させずに電極板を乾燥させるためには電磁誘導コイルへ流す電流量を規制しなければならず、電磁誘導コイルは外周部分の磁束密度が中心と比較して高くなる磁界を発生させるエッジ効果を有することで、極板芯材など薄いものに対しては外周部近傍と中心部分の温度のむらが極端に発生することにより電極板の乾燥が均一にならない課題も発生する。
さらに、高周波加熱装置のみによる極板芯材の加熱では塗布されたペースト状の合剤の溶媒を蒸発させる速度に限界があることにより生産性が悪いと言う課題も発生する。
本発明は上記従来の課題を鑑みてなされたもので、電極板の無地部が酸化しないにも関わらず、極端な温度のむらが無く、高品質な乾燥できる汎用性に優れた生産性の高い電極板の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、高周波発生部から電流を送電される電磁誘導コイルと、熱風発生体とを備えた乾燥炉内に、正極合剤または負極合剤を帯状の金属製の極板芯材上に部分的または全面的に塗布した電極板を連続的に搬入する搬送手段を備え、前記乾燥炉内に設置された前記電磁誘導コイルと前記乾燥炉内を通過する前記電極板との間にフェライトコアを前記電極板の両端部に位置する場所に設置したことを特徴としている。
本発明は高周波発生部から電流を送電される電磁誘導コイルと、熱風発生体とを備えた乾燥炉内に、正極合剤または負極合剤を帯状の金属製の極板芯材上に部分的または全面的に塗布した電極板を連続的に搬入する搬送手段を備え、前記乾燥炉内に設置された前記電磁誘導コイルと前記乾燥炉内を通過する前記電極板との間にフェライトコアを前記電極板
の両端部に位置する場所に設置したことにより、電磁誘導コイルから発生する磁束をフェライトコアへ集中させて、電極板の端部のみの急激な温度上昇を制御することができ、均一な電極板の乾燥をすることが可能となる。
本発明の第の発明は、高周波発生部から電流を送電される電磁誘導コイルと、熱風発生体とを備えた乾燥炉内に正極合剤または負極合剤を帯状の金属製の極板芯材上に部分的または全面的に塗布した電極板を連続的に搬入する搬送手段を備え、前記乾燥炉内に設置された前記電磁誘導コイルと前記乾燥炉内を通過する前記電極板との間にフェライトコアを前記電極板の両端部に位置する場所に設置したことにより、電磁誘導コイルから発生する磁束をフェライトコアへ集中させて、電極板の端部のみの急激な温度上昇を制御することができ、均一な電極板の乾燥をすることが可能となる。
本発明の第の発明は、電磁誘導コイルの幅が電極板の幅方向よりも狭くしたことにより、電極板の両端部のみの急激な温度上昇を防止することができ、電極板の仕様に合わせた電磁誘導コイルを用意することが不要となり、電極板の種々のサイズに簡単に対応できるため、メンテナンス性や品種切替え時の対応時間効率に優れた製造装置の提供が可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の電極板の製造装置の模式図である。極板芯材1が連続して巻き出し部2より巻き出され、塗工部にて活物質からなるペースト状の合剤4を極板芯材1上に塗工ダイノズル3より吐出して塗布形成し、乾燥炉5に搬入手段を用いて搬入する製造方法である。
ここで、活物質からなるペースト状の合剤4において複合リチウム酸化物を活物質とする正極合剤では、活物質の一例としてコバルト酸リチウムを100重量部と、その活物質100重量部に対して導電剤であるアセチレンブラック3重量部、結着剤であるポリフッ化ビニデンを3重量部とを適量のN−メチル−2−ピロリドンとともに公転しながら自転する攪拌翼を持つ万能ミキサを用いて攪拌し混練してペースト状の正極合剤を形成させている。
また、リチウムを保持しうる活物質とする負極合剤では、活物質の一例としてグラファイトを100重量部と、その活物質100重量部に対して結着剤であるスチレン−ブタジエン共重合体ゴム粒子分散体を2.5重量部、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース1重量部を加え、水を溶媒として固形分に対し同重量を添加して万能ミキサを用いて攪拌し混練してペースト状の負極合剤を形成させている。
ペースト状の正極合剤または負極合剤を塗工ダイノズル3からなる塗工部より吐出させ、極板芯材1に塗布を行う。正極合剤を塗布する極板芯材1は、アルミニウムやアルミニウム合金製の箔やラス加工もしくはエッチング処理された厚み10μm〜60μmのものからなり、負極合剤は厚み10μmの銅箔からなる極板芯材1に塗布される。また、塗布のパターンとしては極板芯材1の幅方向の少なくとも一端部に合剤4を塗布しない無地部を設けて全面的に塗布した電極板14や極板芯材1の幅方向に合剤4を部分的に塗布する間欠塗工した電極板14がある。
乾燥炉5内には搬送手段を用い、電極板14が搬入される。本発明においては、入口ローラ13と出口ローラ16との間に張力を巻き出し部2と巻き取り部8を用いて発生させ、電極板14を搬入している。なお、搬入手段においては、網状のコンベアでも良く、本
発明の搬入手段のような電極板14と接触しない搬入手段が好ましい。
また、乾燥炉5は3室からなり、1室目に電極板14と所定の距離を保った位置に電磁誘導コイル6を2セット配置し、各室に所定の温度で放出する熱風を送り込んでいる。
次に、乾燥炉5内に配置される電磁誘導コイル6に乾燥炉5外に設置された高周波発生部7より電流を送電して極板芯材1を発熱させ、合剤4は一定温度に保たれた乾燥炉5内を通過して乾燥させ、極板芯材1とともに巻き取り部8にて巻き取られる。また、図2は本発明の製造方法を用いた電極板の製造装置における平面図であり、乾燥炉5には熱交換器9および送風を送るためのファン10から構成されており、乾燥炉5内に熱風を送り込み、乾燥炉5内の温度を一定に保っている。
また、図3は上述した乾燥炉5内の電磁誘導コイル6、電極芯材1および合剤4からなる電極板14、ノズル11の配置を示した模式図である。電磁誘導コイル6により発熱する極板芯材1に対しノズル11にて温度および風速が制御された風を吹き付けることで、極板芯材1の急激な温度上昇の防止と温度の制御を行うとともに、蒸発した溶媒がペースト状の合剤4の表面より連続的に排除され、そのことにより乾燥効率を向上させている。
以下、本発明の一実施例について、負極合剤を帯状の極板芯材に塗布した電極板を用い、電極板の製造装置を用いてさらに詳しく説明する。
本発明の実施例1においては、図1に示されるように搬入手段として、巻き出し部2に巻かれている厚みが10μm、幅が130mmの銅箔である極板芯材1を入口ローラ13と出口ローラ16を介して乾燥炉5の中を通し巻き取り部8にて巻き取られている。また、巻き出し部2の巻き出す速度より巻き取り部8の巻き取る速度を速くし、極板芯材1に10〜50kgfの張力を掛け、入口ローラ13に配置された塗工ダイノズル3より合剤4を吐出し、4〜10m/分の極板芯材1の走行速度で極板芯材1の幅方向の両端部に合剤4を塗布しない無地部を設けて電極芯材1の片面のみに全面的に塗布され、乾燥炉5内に搬入される。また、その後塗布されていない残りの電極芯材1の片面を同じ要領で塗布し乾燥させ、極板芯材1の厚みを含む厚みが270μmの電極板14を作成した。
また、乾燥炉5内では図3に示されるように、幅が110mm、出力が364Wの電磁誘導コイル6については電極板14の幅より狭い幅の電磁誘導コイルを用い、電極板14に対して電磁誘導コイル6を下部に置き、電極板14と電磁誘導コイル6の上面との距離を17mmに配置し、熱風発生体15に耐熱ホースにより繋がれているノズル11を電極板14の幅方向の上面2箇所に配置した。次に、電磁誘導コイル6に接続された高周波発生部7より電流を送電し、熱風発生体15の設定を電極板14の近傍にて温度が60℃、風速が3.2m/secの熱風を熱風発生体15に接続されたノズル11より放出し電極板14に吹き付けた。
また、3室からなる乾燥炉5の1室目に熱交換部9とファン10によって温度を60℃、風速を3.2m/secに制御された熱風を放出し、2室目の熱風温度が80℃、風速が6m/sec、3室目の熱風温度が120℃、風速が6m/secの各々に設定された熱風を放出し、乾燥炉5内の温度を一定に保ちながら、図1の矢印方向に電極板14を走行させ乾燥を行った。
その結果、電極板14の端部から10mm内側の部分の温度は65℃を保たれ、銅箔である極板芯材1の酸化を抑制した。
また、電磁誘導コイル6を設置した1室目を通過した後の電極板14の水分蒸発量は23%であり、磁束が集中する極板芯材1の端部から10mm内側の電極板14の表面は亀
裂がなく、電極板14の中央部と同等の状態であり、剥離試験による評価では電極板14の端部と中央部とでは同等の結着強度であった。
ここで、ノズル11より熱風を放出しない場合においては、極板芯材1の端部より10mm内側の部分を測定すると温度が120℃となり、銅箔である極板芯材1の酸化は見られないものの、乾燥炉5の1室目を通過した時の電極板14の水分蒸発量を測定すると17.5%と本発明の製造装置で乾燥したときより乾燥状態が悪く、剥離試験による評価では電極板14の端部と中央部とでは端部の結着強度の方が中央部より低くなっていた。
また、電磁誘導コイル6の幅を極板芯材1と同じ幅にした場合については、極板芯材1の端部から10mm内側の部分の温度を測定すると最も高い部分では温度が290℃となり、銅箔である極板芯材1に酸化がみられ、磁束が集中する極板芯材1の端部から10mm内側の電極板14の表面は亀裂と沸騰によるクレーター上のピンホールが発生し、電極板14の中央部とは異なる状態であった。
本発明の実施例2においては、図4に示されるように乾燥炉5内に設置されたノズル11を電極板14の幅方向に対して、垂直方向に設置し、同図の矢印方向に電極板14を走行させながら、実施例1と同じ要領で電極板14の乾燥を行った。その結果は、実施例1と同様な結果が得られ、電極板14の乾燥状態は良好であった。
本発明の実施例3においては、図5に示されるように乾燥炉5内に設置された上部ノズル21を電極板14に対して上方向に設置し、下部ノズル22を電極板14に対して電磁誘導コイル6を介在させた状態で下方向に設置した。
また、電磁誘導コイル6においては、電磁誘導コイル6のコイル同士のみを繋ぎ、下部ノズル22より放出した熱風が電磁誘導コイル6のコイルとコイルの間を通過して電極板14に吹き付けられるようにし、同図の矢印方向に電極板14を走行させ、実施例1と同じ要領で電極板14の乾燥を行った。その結果、実施例1と同様な結果が得られ、電極板14の乾燥状態は良好であり、特に両面同時に極板芯材1に合剤4を塗布する電極板14においては有効的で生産性の向上が見られた。
本発明の実施例4においては、図6に示すように、極板芯材1に対して電磁誘導コイル6を下部に置き、極板芯材1と電磁誘導コイル6の上面との距離を17mmに配置した。極板芯材1の端部と電磁誘導コイル6の端部の位置を合わせて極板芯材1の端部に磁束が集中する状態に配置し、電磁誘導コイル6と極板芯材1の間に幅が20mm、厚みが5mmのフェライトコア12を極板芯材1の幅方向と平行になる位置で、電磁誘導コイル6の両端部の位置に配置した。極板芯材1を走行させず停止したまま電磁誘導コイル6に接続された高周波発生部7より電流を送電し、15秒後に極板芯材1の端部の温度を測定すると極板芯材1の端部から10mm内側の最も高い温度の部分でも100℃となり銅箔である極板芯材1の酸化を抑制し温度の制御が図れた。これは、電磁誘導コイル6の外周部における高い磁束がフェライトコア12に集中されることで、極板芯材1の端部にかかる磁束の量を制御し集中を防ぎ、極板芯材1の発熱を抑制できたと考えられる。
また、実施例1と同様の合剤4を極板芯材1に塗工ダイノズル3にて4m/分の速度で塗布を行い、電極板14を作製した。電極板14が搬入される乾燥炉5は実施例1と同様に3室からなり、1室目に能力設定及び電極板14との距離を17mmに確保した電磁誘導コイル6を2セットの電磁誘導コイル6を電極板14の下部に置き、極板芯材1の端部と電磁誘導コイル6の端部位置を合わせて極板芯材1の端部に磁束が集中する状態に配置
した。また、電磁誘導コイル6と電極板14との間に幅が20mm、厚みが5mmのフェライトコア12を極板芯材1の幅方向と平行になる位置で、電磁誘導コイル6の両端部位置に配置した。更に、2室目の熱風温度設定を80℃、風速6m/sec、3室目の熱風温度設定を120℃、風速6m/secとして、図6の矢印方向に電極板14を走行させて乾燥を行った。その結果、磁束が集中する電極板14の端部から10mm内側の合剤4の表面は亀裂がなく極板芯材1の中央部に塗工された合剤4と同等の状態であり、同等の結着強度であった。
ここで、電極板14と電磁誘導コイル6の間にフェライトコア12を配置しない場合においては、極板芯材1の端部から10mm内側部分の最も高い温度は、290℃となり銅箔である極板芯材1は酸化した。
また、同様に合剤4を極板芯材1に塗工を行った電極板14では、磁束が集中する極板芯材1の端部から10mm内側の合剤4の表面に亀裂と沸騰によるクレーター上のピンホールが発生し、極板芯材1の中央部に塗布された合剤4とは異なる状態であり、結着強度も低かった。
以上のように、本発明である合剤を帯状の極板芯材上に塗布した直後の電極板を電磁誘導用コイルと熱風発生体を備えた乾燥炉内に連続的に搬入し、電極板の幅方向温度を一定に保ちながら電極板を乾燥することで、電極板の部分的に発生する急激な温度上昇を防止し、均一な温度を得ることができ、電極板の表面に塗布された合剤を効率よく乾燥できる。さらに、電極板の無地部を酸化せず、しかも極端な温度のむらが無く、高品質な乾燥が可能となり、品質の安定した電極板の作製が可能となる。
本発明によれば、電磁誘導コイルによる乾燥を行う際に、極板芯材の端部への磁束集中を制御することで温度の制御が可能な乾燥装置を提供できる。このような乾燥装置は、リチウム二次電池の負極集電体である極板芯材に限定されず、金属シートを用いた極板芯材を基材とするリチウム二次電池の正極集電体、もしくは電気二重層コンデンサーのアルミシート材にも応用できる。
本発明の一実施形態に係る電極板の製造装置の模式図 本発明の一実施形態に係る電極板の製造装置の平面図 本発明の実施例1に係る電磁誘導コイルと極板芯材及びノズルの配置を示す模式図 本発明の実施例2に係る電磁誘導コイルと極板芯材及びノズルの配置を示す模式図 本発明の実施例3に係る電磁誘導コイルと極板芯材及びノズルの配置を示す模式図 本発明の実施例4に係る電磁誘導コイルと極板芯材及びフェライトコアの配置を示す模式図
符号の説明
1 極板芯材
2 巻き出し部
3 塗工ダイノズル
4 合剤
5 乾燥炉
6 電磁誘導コイル
7 高周波発生部
8 巻き取り部
9 熱交換部
10 ファン
11 ノズル
12 フェライトコア
13 入口ローラ
14 電極板
15 熱風発生体
16 出口ローラ
21 上部ノズル
22 下部ノズル

Claims (2)

  1. 高周波発生部から電流を送電される電磁誘導コイルと、熱風発生体とを備えた乾燥炉内に、正極合剤または負極合剤を帯状の金属製の極板芯材上に部分的または全面的に塗布した電極板を連続的に搬入する搬送手段を備え、前記乾燥炉内に設置された前記電磁誘導コイルと前記乾燥炉内を通過する前記電極板との間にフェライトコアを前記電極板の両端部に位置する場所に設置した電極板の製造装置。
  2. 電磁誘導コイルの幅が電極板の幅方向よりも狭くしたことを特徴とする請求項1に記載の電極板の製造装置。
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